さて、今日ご紹介する料理はふわふわホワイトオムライスです。先月発売されたばかりの拙著『エッグマン』(朝日新聞出版)でもトップを飾り、NHKの『シブ5時』や雑誌などでも紹介された、辻家の簡単ごちそうです。こういう奇抜で見たことがない料理をどうやって生み出すのか、とよく質問されます。まず第一に、料理が大好きであることが基本中の基本ですね。つねにおいしいものを食べたい、作りたい、提供したい、という熱い気持ちが第二になります。そのなかでももっとも大切なのは、実際に世界中を旅しておいしいものを食べ歩くという経験でしょうか? たとえばこのホワイトオムライスを覆う白い卵白の皮は、モン・サン・ミッシェルを旅行していた時に食べたふわふわオムレツがヒントになりました。ふわふわにする方法をシェフに訊ね、それをもとに自分なりにアレンジしたわけです。卵白だけでやったらどうなるかな、と思いつき、そこから実験が始まります。卵白だけでふわふわの卵の皮を作るまでの工程には苦労しましたが、試食した時の感動は忘れられません。うまい! 今回は『エッグマン』の冒頭に登場する、いわば顔となるような卵料理を作らないとならなかったので、だれもが間違いなくおいしいとうなるもので、なおかつ簡単に作ることができるもの、を目指しました。そこで、オムライスの皮は卵白で作り、残った卵黄を卵かけご飯にしてオムライスの中に忍ばせてみたのです。これだけでもとってもおいしいのですが、得意な半熟煮卵を中に入れる遊び心も忘れません。卵の中の卵って、絶対、子供に受けますよね?白いオムライスの中の、卵かけご飯にくるまれた、半熟煮卵なのですから!(笑)卵かけご飯はたまに食べたくなりますが、これをオムライスにするという発想こそ、レシピを開発する時の重要なポイントとなります。家庭料理を斬新にイメージチェンジさせることで、飽きやすい日々の献立にバリエーションを持たせてみませんか。 材料3人分:半熟卵用の卵3個、半熟卵の漬け汁(醤油2:みりん1:酒1の割合で合わせたもの)適量、オムライス用の卵4個、ご飯400g、マヨネーズ小さじ2、麺つゆ小さじ2、かつお節少々、みじん切りした万能ねぎ大さじ1、サラダ油適量、塩適量、仕上げ用の麺つゆ小さじ1、イクラ適量。 まず、前日に半熟煮卵を仕込んでおきます。沸騰したお湯に塩(分量外)を入れ、卵3個をお玉でゆっくりと投入。ジャスト6分で取り出して殻をむきます。半熟煮卵の漬け汁に浸した状態で、24時間冷蔵庫で保管すれば半熟卵の完成です。 次に卵4個を卵黄と卵白に分けます。ご飯に卵黄、マヨネーズ、麺つゆ、かつお節、万能ねぎを入れてよく混ぜておきます。卵白はボウルに入れ、塩をひとつまみを加えて泡立て器でじっくり混ぜます。サラダ油をひいたフライパンを火にかけ、十分に熱したら、中火以下にして卵白を一気に注ぎ込み、手早くパンを回して満遍なく広げます。表面がふわふわ、底が焼けている状態です。火が強すぎると、黄色くなってしまうので注意。フライ返しを卵白の下に差し込み、小さめのボウルにそのままスライドさせます。中央を少しへこませ、卵白がボウルの内側に収まるようにしたら、そこに卵黄を混ぜたご飯の半量を入れ、さらに半熟煮卵を3つ置き、その上に残りのご飯を詰める。しゃもじなどで卵白のヘリを内側に折って、皿をかぶせ、ひっくりかえしボウルを外すとオムライスの形に。オムライスの表面に麺つゆを塗り、お好みでイクラなどを添えて出来上がり。 細かい工程はWEB女性自身でご確認ください。ぜひ、お試しあれ。 ボナペティ! 本誌連載の料理をえりすぐったレシピ本『パリのムスコめし世界一小さな家族のための』も絶賛発売中です!
2017年11月28日香取慎吾元SMAPの香取慎吾が、朝日新聞パラスポーツ応援・スペシャルナビゲーターに就任したことが28日、明らかになった。2020年東京パラリンピックの開催とその後の発展に向け、パラスポーツを応援し盛り上げていく。この日の朝刊に掲載された東京パラリンピック1000日前特集を皮切りに、香取による選手やパラスポーツを支える人々との交流や、パラリンピック競技の体験などを通じて、パラスポーツの魅力により深く迫り、報道していくという。香取は、稲垣吾郎、草なぎ剛と共に、日本財団パラリンピックサポートセンターのスペシャルサポーターにも就任。パラスポーツの認知拡大と普及促進に向けてさまざまな活動をしていく。
2017年11月28日朝日新聞出版発行は10月30日、Reライフマガジン「ゆとりら秋冬号」(980円・税込)を発売した。同誌の表紙と巻頭ロングインタビューには、がん罹患の経験を持つ女優の南果歩さんが登場する。南さんは2016年2月、たまたま受けた人間ドックでステージ1の乳がんが発覚し手術を受けた。それからようやく1年が経つころ、今度は週刊誌に夫・渡辺謙さんの不倫が報じられた。南さんはどん底まで打ちのめされ、「これまでの人生で、一番の試練のときだったと思います」と振り返っている。そのようなつらい時期の南さんを支えてくれたのは、仕事仲間や女友達であったとのこと。また、乳がんという病気を経験して「命はバトンリレー」だということも痛感したという。自分の症例が誰かの役に立つかもしれないという思いで、闘病体験を明かそうと決意したことも語っている。巻頭インタビューでは、この数々の試練を「自分の人生を見つめ直すチャンス」ととらえ、前向きに歩き出した南さんの思いが綴られている。そのほか、「今日からはじめる低糖質生活」「顔・二の腕・お尻 三大たるみをリフトアップ」「骨盤底筋を鍛えて尿もれを予防」などの健康情報も掲載した。
2017年10月31日『ぼくが発達障害だからできたこと』著者の市川拓司さんUpload By 平澤晴花(発達ナビ編集部)『いま、会いにゆきます』(小学館)などで知られるベストセラー作家・市川拓司さんは、昨年出版した著書『ぼくが発達障害だからできたこと』(朝日新聞出版)の中で、自身が発達障害であることを告白しています。著書の中では、小学生の頃から多動多弁、クラスメイトに迷惑をかけては先生にひどく叱られたといった幼少期のエピソードが赤裸々に語られます。そんな市川少年が現在の大ベストセラー作家になるまで、どのような道のりがあったのでしょうか。また、自身の経験から、発達障害の子を持つ親や成人当事者に伝えたいこととは?お話を伺いました。ずっと身体の病気だと思っていたーある本との出会いがきっかけで、「発達障害」を知るー市川さんは40代で、AS(アスペルガー症候群)とADHD(注意欠陥・多動性障害)にほぼ当てはまると診断されたそうですね。大人になるまで、自分が発達障害だとは全く気づかなかったのですか?19歳の時、陸上部の活動中に呼吸困難で倒れて、動悸や冷や汗、不条理なほどの恐怖を感じて競技生活を引退しました。今思えば発達障害由来の二次障害、パニック発作でした。でも、当時はずっと内臓系の病気だと思ってました。Upload By 平澤晴花(発達ナビ編集部)発達障害かも?と気づいたのは、今から24年前に出たドナ・ウイリアムズの『自閉症だったわたしへ』(新潮社)を読んだのがきっかけです。幻覚や身体の代謝の問題など色々な記述にうなずけるところがあって、目の前がさーっと開けたような感覚がありました。そのあと、数年経って仕事関係の知人の紹介でメンタルクリニックを受診して「典型的なアスペルガ―の症状を示している」と言われたんです。『自閉症だったわたしへ 』/ドナ ウィリアムズ著幼少期は、とにかく母親を守ることに必死だったーご著書によれば、子どもの時から発達障害の傾向は現れていたようですね。多動で多弁。学校では授業中もひとりで大声でしゃべり続けて、クラスメイトに迷惑をかけては先生に叱られてばかりでしたね。「バカ」とか「宇宙人」とか酷いあだ名も付けられました。学力は中学生時代がどん底。劣等生です。ただ、中学以降は、過集中の特性を活かしたおかげか、一夜漬けに近い勉強方法で希望の高校に合格。自分が好きな時に学校に行って、気が向かなければ授業を休むという生活をしていました。そこで現在の妻と出逢ったんです。ずっと同じクラスだったのでノートなどを貸し借りしている間に仲良くなりました。ひとの倍くらい「多弁」なぼくのおしゃべりは、大人になった今も変わらない。うちの奥さんは、高校の時から40年間ずーっとその被害者ともいえますね。彼女だってぼくの話し相手は疲れるみたい。「ふつうのひとを相手にする時と、脳の使い方が全く違うような気がする」と言われます。振り返ってみたら、自分ルールで自由奔放にふるまっていたのにもかかわらず、高校を卒業し進学することができたのも彼女のおかげですし。とても感謝しています。のちに妻との恋愛エピソードを作品にし、39歳で会社員を辞めて小説家としてデビューしました。最愛の人と出逢って、ぼくは救われたんです。Upload By 平澤晴花(発達ナビ編集部)ー小中学生の頃、辛くはなかったですか?普通、学校の先生に怒られたりとか、クラスメイトにからかわれたりした時は、自分のほうが合わせないといけないのかなと苦しくなると思うのですが、そこを乗り越えて作家に…いや、乗り越えてない!(笑)子どもの頃は、クラスメイトのことより、実は母親のことで必死だったんです。おふくろはマタニティブルーから産後鬱になり、臥せっていることが多い人でした。今思うと、おふくろも発達障害で、二次障害の双極性障害を発症していたのではないかと思います。でも、親父は仕事が忙しくて、一年の3分の2は家にいない。母子家庭のような環境で、かつ一人っ子。そうなると、「母親をなんとかしなきゃ」という、それだけが最初の人生の物心ついたときの記憶です。人と違うだの何だのっていうのは贅沢な悩みで、とにかく彼女の顔色を常にうかがって、息してるか、死んじゃいないかって必死でした。Upload By 平澤晴花(発達ナビ編集部)ーお母様のことが気がかりで、同級生だったり、他人と比べる時間なんてなかったと。特におふくろは本当に無鉄砲な人だから、とんでもないことをするんですよ 。基本的に母は躁(そう)のひとなので、心は子どものまま。例えば、ぼくが中学生のある日、二人で食事に出かけた時に母が、「お金持ってくるの忘れたから、食べ終わったら走って逃げるよ」と言うんです。真に受けたぼくはとにかく急いで皿を空っぽにして、母に「今だ!」と言われて、反射的に店を出て、死に物狂いで駆けだす。しばらく走って振り返ると、母が大笑いしている声が聞こえる。聞くと、「トイレに行ってる間に勘定済ませたよ!引っ掛かったな~!」ですって…こんないたずらをよくされました。かと思うと学校から帰ると母の姿がない。失踪したんじゃないかと半泣きになってあたりを見回しに行ったり。それを叱るのが本当に俺の役目みたいな感じでしたね。Upload By 平澤晴花(発達ナビ編集部)ー親と子どもが逆転していたんですね。著書を拝見すると、高いところから飛び降りる話など、「度を超えた多動と多弁、自分のルールで行動してしまう」市川さんの姿が細かに描写されています。しかし、それでクラスメイトに除け者にされて困り果てているという感じではなかったようですね。ご自身はどこかあっけらかんとしている。当時、周りのことはどう感じていましたか?さきほども言ったように、母親のことが最優先でした。かといって、「周りなんてどうでもいい」というのとも違うんです。周りや他者という概念がそもそもない。いまもそうです。でも、もしかしたらそれがKYって言われる所以なのかもしれないけど。発達障害者特有の他者性の希薄さかもしれないですね。自分や親族の凸凹も肯定すること。親の誠実な姿勢はきっと子どもに伝わるからー子どものとき、親がこういうふうに接してくれてたら違ったのに…など、ご自身の経験から、親は発達障害の子どもにどのように接するのがいいと思いますか?とにかく、基本的にそういう子どもには、なんでも例を見せて「自分のようなタイプは決して1人じゃない」と認識させるのが一番大事ではないかと思います。ぼくの場合、自分が生きてきた道のりやいつも思っていたことを自分の言葉で普段しゃべっているように書いただけなんですが、そのことで編集者や共感してくれる読者など、自分の個性や多様性を認めてくれる人たちと繋がることができ、救われたんです。だから、「お前は間違ってる」と言われても「自分は間違ったダメな人間なんだ」と別に思わなくていいんです。ぼくはその違いを「個性」だと思って手放さなかった。だから今の自分があります。Upload By 平澤晴花(発達ナビ編集部)ー具体的にはどのような言葉をかけてあればいいでしょう?んー、もし、両親や家族にも発達障害の傾向があるのなら、「お父さんもお母さんもあなたと同じだよ」とか、言ってあげるのもひとつかもしれません。物心ついて、理屈が分かるようになってくれば、遺伝を含めた障害の因果関係をきちんと話してあげたほうがいいと思いますね。発達障害の原因は色々言われていますが、遺伝的要素もゼロではないようですし、親もそれを認めて、ある程度筋が通ったストーリーとして自分たちの言葉で語ってあげてほしいですね。ー発達障害の原因は、遺伝的要因と環境的要因の相互作用だと言われています。遺伝的要素も、それが全てではないからこそ、親や親族としてもそれをどう受け止め、どう子どもに話せば良いかは、なかなか難しいことだと思います。何が一番の原因かというより、結局、どちらかの要素が弱くてどちらかが強いというだけなので。親がありのままを受け止めようとすれば、その誠実さは言葉でなくても伝わると思います。問題は、大人が子どもに何か隠そうとすること。思っている以上に、子どもはちゃんと見ているし、嘘が大嫌い。血の繋がった親として嘘はつかない姿勢を貫くことこそ大事だと思いますね。逆説的に言うと、親がいわゆる「普通の子」に近づけようと思って我が子を見た時に、ポロポロ、ちらちらと、そこからはみ出た凸凹部分が垣間見えてるんだと思いますよ。Upload By 平澤晴花(発達ナビ編集部)その凸凹が親族の誰かのパーソナリティと重なるっていうこともあるはずです。もしそういう共通点を見つけたら、叱るネタや批判のネタにするのではなくて、一族ひっくるめて肯定するような言い方ができたらいいのではないでしょうか。「ほら、お父さんもあんなこと言うけど、お父さんのお父さんも口が悪かったのよ」など。それで少し、子どもも安心できるところもあるかもしれない。参考:『発達障害に気づかない大人たち』 /星野仁彦自分自身のルーツに想いを馳せることー市川さんはどのようにご自身のルーツを捉えていますか?うちの場合、母親もそうだし、一族にも似たようなパーソナリティのひとはゴロゴロいるので、発達障害は遺伝なしには生まれてこないと思っています。でも、自分自身はそこに誇りというか、それこそ「一族だぜ!」というような面白さを感じるんですよ。大きなルーツに繋がるようなロマンがあります。希少種の氏(うじ)、というような。親が見方を変えれば、子どもも「自分は一人ではなくてある集団の中の一員なんだ」という思いが強まると思います。発達障害がある子どもにとって自分と似たパーソナリティのひとが他にもいるんだという認識を持てることは、肯定感に繋がるのではないでしょうか。Upload By 平澤晴花(発達ナビ編集部)ーとはいえ、思春期の子どもは第二次性徴も始まり、異性を意識したりなど、他人との違いを一層、意識せざるをえない状況になってきますよね。中学に上がる位までの発達障害の子どもは基本的に天真爛漫じゃないですか。いじけてないし。本当に生き生きとしている。でも、なんか中学に上がった頃から暗い顔し始めて、俺自身もそうでしたけど、あそこで一回ガクッとくるんですよね。自分もいじめでまいったときがありました。やっぱり自我が一番発達するときに、上からガッと抑えられると結構大変なんですよ。だから最初の第1ウェーブである12、 3歳の思春期というのは、本当に大きな壁。いじめも結構悪質になってくる。知恵がついてね。学校の教室みたいな狭い場所に哺乳類を閉じ込めるなんで、本当は理不尽きわまりない。ぼくは個人的には学校になど行かなくて済むのが一番いいとは思いますが、そうした壁を乗り越えるための何か抗弁を用意してあげられればいいなとは思います。そのひとつに家族や親族の存在がある。「教祖」は自分自身信じる道を切り拓くーとにかく自己肯定感を持てるように親が導くということですね。加えて、市川さんは自分で自分の自己肯定感を育むために「自分のための宗教を作っていく」と書かれています。自分教にすがるのではなく、「作っていく」。これは、どういう意味でしょうか?アスペルガーというのは、自分が教祖となって自分なりの宗教を作る、いわば教祖タイプじゃないかなと思うんです。集団主義に属さない。でも、世間で認められやすいのは、ヤンキー気質のひと。ヤンキーって教祖と反対の「リーダーに従う信者タイプ」なんですよね。なぜなら、ヤンキーのひとたちには、「リーダー」「ヘッド」「カリスマ」といった存在がいる。そして、その人たちが彼らヤンキーの教祖であり、宗教になっている。そういう人がいないアスペルガーのひとたちは、自分が教祖になるしかありません。でも、その方が、本来のアスペルガーの気質に合っていると思います。そもそも宗教とは、自分を肯定するために、ある種の大きなものと繋がりたいという欲求でもあります。大きなものというのは、自分の背後にある歴史だったり、潜在意識の世界だったり、集合的無意識だったり……Upload By 平澤晴花(発達ナビ編集部)ー先ほどおっしゃっていた脈々とつながる「一族として意識」なども、いわば自我の存在を超えた「大きなもの」と似ていますね?当然、一族といったものをそこに含まれていて、今、自分の目の前にある平面的な横のつながりだけじゃない、3次元的な世界へアクセスするというのが、本来の宗教という気がします。普通、ひとは潜在意識に簡単にアクセスできません。だから、お坊さんたちは修行をしているわけです。でも、発達障害のひとは前頭葉の機能が弱まっているため、潜在意識などのいわば非常識な世界へのアクセスも早いんじゃないかな。自分の深層心理への世界のゲートが開きやすくなっているとも言えます。ーだから、発達障害のひとほど自分で自分の「宗教」を作っていくことができるし、本来の気質にも合ってるからそうするほうが楽に生きられるかもしれないということですね。ご著書は昨年発行されたものですが、急速に発達障害が知られるようになったことで、1年経った今でも、取材されることが多いとか。そうした状況で、今後のことを考えると、当事者として発達障害がある子どもたちのためには具体的にどんな仕組みがあったらいいと思いますか?街の「こども食堂」みたいなものあるじゃないですか。あれの発達障害版を作ったらいいと思います。そこでみんなで模型作ったりとか。勉強させれば、それぞれの自分の個性というものに気づいて、その道の達人になっていくんじゃないでしょうか。突出した才能がなくても、その人柄で社会の中に潤いをもたらす人間もいるでしょう。一番よくないのはそこで自己卑下を繰り返していくうちに自我がボロボロになってスポイルされること。人に振り向けるだけの朗らかさとか純真さを持っていたのが、いじけて、歪んで、破滅してっていう、それをなんとかね、乗り越えさせてあげなきゃいけないんじゃないでしょうか。それは親だけではなくて、町ぐるみでやれるといい。親だけに任せるには負担が大きすぎますからね。Upload By 平澤晴花(発達ナビ編集部)誰かに「違う」と言われたって、決してあなたの存在は否定されちゃいないー成人の発達障害のあるひとにも何かアドバイスをいただけないでしょうか?まず1つには、子どもへのアドバイスと同じで、この本を書いた理由でもあるけれど、「1人じゃない」ということを伝えたいですね。そもそも「違い」について、誰かによっぽど差別的に言われることとかがなければ、自分が人と違ってもそんなには悩まないはずなんです。誰かに、「あなたは違う」と言われて辛いという人たちは、とにかく自分の身に降りかかっていることが決して個人への攻撃だとは思わないことが大切だと思います。例えばアメリカに行ったら、アングロサクソンやプエルトリカンへの差別が今でも無くならないのと一緒で、日本という国においてマイノリティであるが故にマジョリティーの集団から差別を受けているんだという感覚で、決して自分への攻撃ではないという考え方でいてほしい。Upload By 平澤晴花(発達ナビ編集部)ー繰り返しおっしゃっているように「ルーツがある」「一人ではない、自分が属する集団もある」と自覚することで、現在の自分自身に起きていることを俯瞰的に捉えることができると。発達障害というのは遺伝的なグループのひとつの一族で、元を正せば多分同じような部族の人たちが散らばってこうなってきた、っていうのが自分では一番しっくりくる解釈なんですよね。そう考えると、別のパーソナリティを持った人に対する、別のグループからの、いわれのない「違っていることは間違っている」みたいな言い換えをまともに受けちゃいけない。振り返ったときに、全部寄り添っちゃいけないんですよ。ー生きる時代や社会のマジョリティーに無理に合わせる必要はないということですね?そこに寄り添うと、ルールはルールだからとか、あるいは常識は常識だからとかっていう話に丸め込まれてしまう。でも、マジョリティーの彼らの言うことが絶対だと思うのは、本当はおかしな話なんです。見た目が同じだから、苦しんでしまうのでしょう。まさしく今、ダイバーシティーがそこかしこで問われてるのに、まだまだ日本は均質化圧力が強い。多様性という考え方が浸透していないからこそ、発達障害者の方から、むしろダイバーシティー・多様性というものを、力強く打ち出していけるような考え方を世の中に提示していったほうがいいかもしれません。Upload By 平澤晴花(発達ナビ編集部)
2017年09月11日仙台真田家13代当主の真田徹氏が2月27日、都内で開催されたイベント「朝日新聞ReライフFESTIVAL」で講演会を行った。真田幸村の末裔として、各地で講演活動を行っている徹氏。この日は「真田幸村 虚像と実像 ~幸村の子女達~」をテーマに、プロジェクターに映し出した資料をもとに一族の歴史を紐解いていった。「みなさんこんにちは。真田でございます。こんな格好してますけど、上着を忘れたんですよ。60過ぎるとダメですなぁ」とあいさつし、場内に詰めかけた観客を和ませる徹氏。「幸村から数えると14代になります。数え方が大変でございまして。昌幸さんから数えると15代、幸隆さんから数えると16代」と自己紹介しながら、「1時間でどこまでお話できるのかな。申し訳ないですが、ちょっと端折っていきます」と詫びながら話を進めた。その中で、俳優・堺雅人が幸村を演じたNHK大河ドラマ『真田丸』(16年)の話題にたびたび脱線する場面も。「幸村さんはなかなか分からない人なんですよ。『大阪の陣』以前は、ほとんど記録として残っていない」と言い、「『真田丸』の3分の2は昌幸さんでしょ? 作りようがない」とその背景を説明する。さらに、「(大河ドラマが放送されるために)私も署名活動をしましてね。平成21年ぐらいからですかね? 足掛け5年ぐらい、NHKさんの方にお願いしに行きました」という告白も。その上で、「非常に良い脚本でした。大河ドラマは『それって本当?』ということになることもあるんですが、あのドラマは大筋で(史実と)変わらない。本当に良い脚本だったと私は思います」と三谷幸喜氏の脚本を絶賛した。ドラマでは第36回「勝負」で、「関ヶ原の戦い」がわずか数分で描かれたことが"超高速関ヶ原"と話題に。徹氏は講演を1時間以内にまとめることに苦労しつつ、「あっという間に関ヶ原を越しちゃいます。もういいでしょ、関ヶ原はね」とドラマさながら大胆にカットし、会場の笑いを誘っていた。
2017年03月02日元広島東洋カープの衣笠祥雄氏(70)と山本浩二氏(70)が2月27日、都内で行われたイベント「朝日新聞ReライフFESTIVAL」でトークショーを行い、カープの伝統について語った。ユニフォームではなく、スーツを着用しての対談は初めてという2人。「『鉄人』と『ミスター赤ヘル』が語る『優勝』とは?」をテーマに、昨年25年ぶりにカープが優勝を果たしたことをはじめ、健康維持のために食生活や運動を心掛けていることなどプライベートの話題でも盛り上がり、会場は多くの人で埋め尽くされた。「もう優勝することはないだろうと思っていた(笑)」「うれしいの一言です」(衣笠)、「ありがたいことに広島に帰る機会が非常に増えた」「ファンの方と同じ気持ちで一喜一憂した」(山本)とカープの大躍進を思い返して相好を崩す。ここで司会者から「カープの伝統は?」の質問が飛んだ。これに衣笠氏は、「『球場に行けばエネルギーをもらえる』という気持ち。自分に嫌なことがあったり、仕事がうまく進まないことがあったりしても、とにかく今日は球場に行くぞと。球場で『わー!』と叫んで『よーし! これで明日もがんばるぞ』」とファンの気持ちを代弁。「広島には『野球は文化』が根付いている」と断言し、「カープが強い時は広島が元気」と影響力の大きさを説明する。この意見に同意する山本氏は、「今の球団オーナーは三代目。代々、チームをファミリー、選手を子どもと思っている。家族のような思いは、裏方さんのスタッフにも伝わるんですね。そういう気持ちが1つになって、今回の優勝につながったんだと思います」と付け加える。「お金がない球団の筆頭と言われて、我々はなかなか給料を上げてもらえなかった(笑)」と自身の現役時代を自虐的に振り返り、「今は億の世界ですから。時代が悪かったな(笑)」とボヤいて会場の笑いを誘った。衣笠氏は笑顔を見せながら、「これは絶対に言っちゃいけない。禁句なんです」とピシャリ。元MLB選手で伝説的ナックルボーラーだったフィル・ニークロ氏の名前を挙げ、「たまたま向こうで会ってね。『あなたが今の時代に現役でやっていたら1年で20億円近くもらえますね』と言ったんです。すると彼は『それを言ったら、歴史は作れない』『その時代で満足していたんだからいいんだ』」と当時のやりとりを伝える。詰めかけたアクティブ世代の多くも深くうなずき、静まり返る場内。山本氏が「心の中で抑えとけばええんやな?」と思い直すと、衣笠氏は「そう!」と声を上げつつ、「悪いけど、何億円ももらってる選手をいま見ても、俺よりうまいとは思わんもん」とニヤリ。観客からは笑いと拍手喝采が起こり、「『その強さを持て』とニークロは言っていました」とこの話題を結んだ。
2017年03月01日日傘ブランド・コシラエル(Coci la elle)初のビジュアルブック『かさ』が、2月下旬に出版される。それを記念した展覧会「ビジュアルブック『かさ』出版記念展 コシラエル」を、2月15日から21日まで東京・南青山のスパイラルガーデンにて開催する。日常のすべてを色彩や絵柄で表現した一点物の日傘をはじめ、オリジナルプリントの雨傘やスカーフ、小物などを販売しているコシラエル。初となるビジュアルブック『かさ』では、創設者であるひがしちかがブランドスタート以来、様々な写真家とつくってきたビジュアルと、同書のために撮りおろした写真を紹介。その他、これまでに制作されたコシラエルの一点ものの日傘や制作背景、ひがしのエッセイなども収録されている。出版記念展では、一点物の日傘約100本を一斉に広げて展示販売。その他、雨傘に使用された手書きプリントの原画や生地、コシラエルの傘の印象を決めるハンドルの数々、同書に収録されている写真作品なども展示される。また、“かさ”や“降る”という現象をテーマにした映像作品や、音響設計チーム・WHITELIGHTによるサウンド作品なども披露される。【展覧会情報】ビジュアルブック『かさ』出版記念展 コシラエル会場:スパイラルガーデン住所:東京都港区南青山5-6-23 スパイラル1階会期:2月15日~21日時間:11:00~20:00入場無料
2017年02月12日パリで唯一の陶器メーカー、アスティエ・ド・ヴィラットが今年設立した出版社エディション・アスティエ・ド・ヴィラットによる第一弾書籍『私のパリ生活』の日本語版が出版された。イヴァン・ペリコリとブノワ・アスティエ・ド・ヴィラットという2人のデザイナーが創業したアスティエ・ド・ヴィラットは、現在パリ市内で唯一の手作りによる陶器メーカー。18世紀パリの手工芸技術を継承する工房で、陶器を始め、チタン製のカトラリー、高級硬質耐熱素材を使った手吹きグラス等を製作。その他、フレグランス製品や手帳などのステーショナリーも手掛けるなかで、活版印刷による出版社を新たに立ち上げた。エディション・アスティエ・ド・ヴィラットが初めて世に出した書籍である『私のパリ生活』は、オブジェのような美しさが特徴のパリのガイドブック。三方金の装丁、長編小説を思わせる判型は、まさにパリのテイストを具現化した”作品”のよう。掲載されているのは、タイトルの通りイヴァンとブノワが個人的に通う店など、自分たちが本当に居心地が良いと感じるパリならではの場所ばかり。超有名店から、秘密の隠れ家まで、雰囲気を魅力たっぷりに詳しく紹介している。今年1月に発刊され、10月に英語版が刊行されたのに続き、このたび日本語版も完成。消滅の危機に瀕していた活版印刷にあえてこだわった本国版同様、日本語版でも活版印刷を採用。今年140周年を迎えた大日本印刷が、その長い社歴の中で大切に継承し保存していた活版印刷の技術を13年ぶりに提供している。選ばれた書体は100年以上にわたり大日本印刷が独自に開発とリニューアルを重ねてきた「秀英体」。日本の職人たちの手により、一文字ずつ手作業で組版され完成した。【書籍情報】『マ・ヴィ・ア・パリ 私のパリ生活』出版社:エディション・アスティエ・ド・ヴィラット発刊:2016年11月29日価格:8,000円※フランス語版、英語版も同
2016年12月02日年内で解散することが決まっている『SMAP』の存続を求めてファンらが署名活動を行ったところ、11月28日までの集計で約37万筆が集まったと、『朝日新聞デジタル』が報じています。『朝日新聞デジタル』によると、署名活動の中心メンバーは、『難しいことはわかっているが、彼らがもう一度やりたいと思った時、帰ってきてもいいんだよという思いを伝えたかった』と話しているとのこと。「郵送であれば受け取る」というジャニーズ事務所側に対し、ファン側は「直接届けたい」と願っているそうです。この、SMAP存続の署名が37万筆も集まっているという報道について、ネット上では賛否両論が巻き起こっています。●ネット上では驚きの声の一方で「ファンのエゴ」「メンバーの決意を尊重して」の声も『37万はすごい!頑張って!』『奇跡が起こるってまだ信じてる』『そんなに大勢ファンがいるなら、思いとどまってあげてほしい』『37万も!?そんなにファンがいるなら解散やめたほうがいいんじゃない?』と、ファンの熱意や37万という署名の多さに驚く声もあるものの、一方で、『気持ちはわかるけどもう無理だと思う』『本人たちが解散したがってるんだから解散させてあげようよ』『ファンなら本人たちが決めたことを尊重してあげたほうがいい』『メンバーがかわいそうだから解散させてあげて』『そういうファンの気持ちが逆にメンバーを追い込んでる気がする』『解散を見守って、解散後もそれぞれを応援していけばいいと思う』『メンバーが苦しんでるのに続けて欲しいって、なんかかわいそう』『ファンのエゴ』『あれだけ売れてるアイドルが解散を望むって相当なこと。理解してあげようよ』など、SMAPのメンバーが解散を望んでいるのだから解散させてあげたほうがいいとする声も多くあがっていました。37万筆という署名の数には驚きますが、これだけ多くのファンの思いが込められた署名、事務所側はどのような気持ちで受け取ることになるのでしょうか……。●文/ぶるーす(芸能ライター)
2016年11月29日「ブルガリ ホテルズ&リゾーツ・東京レストラン」は、初のフォト料理本「LA CUCINA DI LUCA FANTIN」を、豪華な書籍の出版で有名なASSOULINE社から、9月12日(月)より出版した。本書は、同レストランのエグゼクティブシェフ、ルカ・ファンティン氏が、日本の食材のみを使い、四季をテーマにした料理32品のレシピと、それぞれの料理のインスピレーションの源を90点のビジュアルでまとめた一冊で、ファンティン氏が日本や日本の食材へのリスペクトを込めて、2年もの歳月をかけて製作された。9月12日にブルガリ銀座タワーで開かれた会見の中で、ファンティン氏は本書を製作するにあたって次のようにコメントした。「本書を製作するにあたり、2年もの歳月をかけて、日本各地を巡りました。四季折々の風景が織り成す日本各地を歩いて、さまざまな食材を発見したり、生産者に出会うことができたことは非常に楽しい経験でした」。ルカ・ファンティン氏は、伊トレヴィーゾのホテル・料理専門学校を2000年に卒業後、 イタリア内外の最も著名なレストランで修行を積んだ後、 スペインのミシュラン二つ星レストラン「アケラッレ」と「ムガリッツ」でのメイン料理担当を経て、 2006年にはローマで唯一ミシュラン三つ星を獲得しているハインツ・ベック氏の名店、「ラ・ペルゴラ」の副料理長に就任。 2009年11月にブルガリ銀座タワー内「イル・リストランテ」のエグゼクティブシェフに就任し、 2011年からはミシュラン一つ星を保持している。 2014年11月には、 イタリア料理のガイドブック「イデンティタ・ゴローゼ(Identita’Golose)2015」より「最優秀シェフ賞」を受賞し、いま最も世界的に注目されているイタリアンシェフのひとり。「LA CUCINA DI LUCA FANTIN」(税込み16,200円)は、日本語・英語で出版され、全世界の「ブルガリ ホテルズ&リゾーツ」のホテル、 ASSOULINEの書店、 世界主要都市の有名書店、 ブルガリのオンラインショップなどで購入することができる。(text:cinemacafe.net)
2016年09月26日ダイエットにお勧めの新しいパン!株式会社朝日新聞出版は、国内初のレシピブック『CLOUD BREAD クラウドブレッド』を2016年7月7日に新発売した。「クラウドブレッド」は、海外のインスタグラムなどでも話題の、ダイエットに適した新しいパン。卵とクリームチーズ、砂糖、ベーキングパウダーの4つの材料だけで作るお手軽ブレッドだ。発酵いらずの新食感のパン!クラウドブレッドは、室温にしたクリームチーズを混ぜた後、卵黄を加えてさらに混ぜ、メレンゲ状に泡立てた卵白とベーキングパウダーを加えてさらに混ぜる。これを160度オーブンで15~20分焼けばできあがりだ。手軽で、小麦不使用。グルテンフリーのため、糖質制限をしている人も楽しむことができる。食パン(6枚切り)1枚につき、172キロカロリー、糖質28.9グラムなのに対し、クラウンブレッドは1枚あたり、38キロカロリー、糖質0.6グラムと驚きの低カロリーだ。イベント案内同社では、レシピ本発売を記念して、イベントを開催する。7/13(水)玉川高島屋、7/22(金)明治屋にておこなわれる予定だ。(画像はプレスリリースより)【参考】※【超糖質オフ!】欧米で大人気の『クラウドブレッド』レシピ本が日本初登場!低カロリー!低糖質!グルテンフリー!の新しいパンです。
2016年07月12日朝日新聞出版はこのほど、低カロリー・低糖質・グルテンフリーの新しいパンのレシピ本『クラウドブレッド(吉川文子 監修 / 朝日新聞出版 編著)』(1,296円・税込)を発売した。「クラウドブレッド」は、雲(クラウド)のような形をしたパンのこと。卵、クリームチーズ、砂糖、ベーキングパウダーだけで作ることができる。インスタグラムなどで話題となり、欧米では人気となっているという。生地は、室温にしたクリームチーズに卵黄を加えて混ぜ、メレンゲ状に泡立てた卵白とベーキングパウダーを加えるだけ。生地を成形し、160℃のオーブンで15~20分焼けば完成する。パンなのに発酵不要で、30分もあればできあがるという。焼きあがったパンは、メレンゲの力で生地を持ち上げているので、外はサクッ、中はしっとりした食感とのこと。クラウドブレッドは小麦粉を使用していないため、糖質制限をしている人にもおすすめだという。 食パン(6枚切り)1枚はカロリー172kcal、糖質28.9gだが、クラウドブレッド1枚(直径9cm)はカロリー38kcal、糖質0.6gと、カロリー・糖質とも低くなっている。焼き上がったクラウドブレッドは、ジャムやクリームを塗ったり、具をのせたり挟んだりするなど、アレンジも自由にできる。基本の生地に、ヨーグルトやマヨネーズ、つぶしたバナナ、抹茶を混ぜこんだり、ハーブをのせたりするなど生地にバリエーションを出すことも可能とのこと。冷凍保存もできるので、一度焼いておけば、いつでも気軽に食べることができる。同書では、オープンサンド風やピザ仕立てにして味わう「食事系クラウドブレッド」、パンケーキ風やスポンジ代わりに使用して仕上げる「スイーツ系クラウドブレッド」など、計65レシピを掲載している。
2016年07月08日累計250万個を売り上げた『レミパン』の発明で知られる料理愛好家の平野レミさん(69)が、2016年6月23日に都内で行われたイベントに参加したと『朝日新聞DIGITAL』が報じました。その際、レミさんの長男でミュージシャンでもある和田唱さん(40)と結婚した女優の上野樹里さん(30)について『目がでっかいんですよ。態度もでっかいですよ』と発言したとのこと。一部では二人の間で嫁姑問題が起こっているのでは?という心配の声も上がっていただけに、ヒヤッとする発言ですが、その後『いいですよ~明るく元気で、よくしゃべる』と続け、愛情のこもった“レミ節”だったことが分かりました。また、嫁姑問題については、レミさん自身が『友達みたいだし、私が望んじゃダメ。息子の健康だけを守ってくれればいいの』と一蹴しました。レミさんはこれから上野さんに料理を伝授していきたいと話し、自身が発明したレミパンもプレゼントしたとのこと。この報道を受け、ネット上では「理想の嫁姑だ」と賞賛の声が相次いでいます。●平野レミが上野樹里に「態度でかい」と批判!? その真意にネット上では「理想の嫁姑」と絶賛の声『正直平野レミみたいな姑がほしい。面白いし、料理も教えてくれそうだし』『レミさんも上野樹里も個性が強いから絶対ぶつかると思ってたけど、そうでもないんだね。うらやましい関係』『レミさん毒舌だけど、めっちゃかわいがってるのが伝わるwww』『「態度がでかい」って冗談でも言えるって、それだけ信頼関係ができてる証拠だよね』『なんとも微笑ましい二人。でもレミさんの料理は独特すぎるから参考にしない方がいいのでは?ww』『「よくしゃべる」ってww平野レミの方が絶対よくしゃべるだろw』『次男の嫁とも仲良さそうにやってるよね。レミさん良い人なんだろうなぁ』『二人とも本音で話すタイプっぽいから陰湿な関係にはならなそう』などなど、レミさんと上野さんの関係を微笑ましく思っている人が数多く見られました。お互いに個性が強いレミさんと上野さんですが、これからも仲の良い関係を続けていってほしいですね。【画像出典元】・上野樹里(@_juri_art_)(Instagram)/(文/パピマミ編集部)
2016年06月24日スポーツ選手の年俸は年々高くなる一方で、とどまる所を知りません。『朝日新聞デジタル』によれば、昨年の世界最高額はプロボクシングのメイウェザー選手で 約330億円(3億ドル)。それまでの最高額だった、ゴルフのタイガー・ウッズ選手の約125億円(1億1,500万ドル)をはるかに超えました。日本ではヤンキースの田中将大選手が28億円で58位、テニスの錦織選手が24億円で92位でした。また個人の年俸もさることながら、アメリカではNBAのテレビ放映権が9年契約で約2.6兆円(240億ドル)であるなど、信じられないような大金が動く世界なのです。アメリカの情報サイト『Insider Monkey』が選び出した、高収入のスポーツトップ6をご紹介します。個人の年俸比較ではなく、各スポーツのクラブチームごとの平均年俸を比較したものなので、個人競技であるテニスやゴルフ、ボクシングは含まれていません。■6位:アメリカン・フットボール(NFLリーグ平均年俸・約2億3千万円)アメリカで最高の不動の人気を誇る観客動員数1位のスポーツです。スーパーボウルを2度制覇しているマイアミ・ドルフィンズの年俸がもっとも高く、平均で2億4千万円。トップの選手ではなく、選手の平均年俸がこれですから、びっくりです。■5位:アイスホッケー(NHLリーグ平均年俸・約2億8千万円)アイスホッケーは、なんといってもカナダ人の活躍が目ざましく、高収入を独占しています。ニューヨーク・レンジャーズの選手の年俸がもっとも高く、平均3億6千万円です。■4位:サッカー(EPLリーグ平均年俸・約4億2千万円)日本やアメリカではサッカー、他の国ではフットボールと呼ばれるおなじみのスポーツ。クラブチームごとの平均年俸では、すべてのスポーツを入れてもトップ10中の8つをサッカーのクラブチームが占めるほどサッカー選手の年俸は高いのです。最高年俸は、クリスティアーノ・ロナウドで約97億円、次いでリオネル・メッシが約83億円と群を抜いています。世界的に活躍している選手たちの収入は、あらゆるスポーツのなかでも非常に高いのが特徴です。■3位:野球(MLBリーグの平均年俸・約4億6千万円)野球選手の数はどんどん増えていますから、みなさんにもチャンスがあるかもしれません。先ほど述べたように、高収入のクラブチームはトップ10中8つがサッカーチームでしたが、その残りが野球なのです。残りの2つにランクインしたのは、ロサンゼルス・ドジャース(約8億8千万円)とニューヨーク・ヤンキース(約8億円)です。■2位:クリケット(IPLリーグの平均年俸・約4億8千万円)まさか、クリケットがこんな上位になるなんて、日本人には少し意外。もとは野球の原型といわれるイギリスの国技ですが、実は世界の競技人口がサッカーに次いで多いといわれているスポーツなのです。そして、クリケットで高収入を稼げる国が、なぜかインド。インドでは非常に人気があるためプロリーグも存在し、これだけの年俸が稼げます。しかも、プロリーグのなかで、収入の多い人と少ない人の差が約5千万円ほどしかないのです。クリケットは、これからもっとメジャーなスポーツになる可能性大です。■1位:バスケットボール(NBAリーグの平均年俸・約5億円)20年前には、マイケル・ジョーダンが1シーズンだけで、3億3千万円稼いでました。2015年最高年収のクラブチームは、ブルックリンネッツの平均6億8千万円でした。対照的に、フィラデルフィア・セブンティシクサーズの平均年収が約2億4千万円でした。プレーオフまで到達できないのは年収が低いせいなのか、そこはなんともいえませんが、同じNBAでもクラブチームによって、かなりの差があります。*大きな金額が動くスポーツの世界は、厳しくも華やか。日本ではやはり世界的に活躍している人が多い野球、サッカー、ゴルフに高収入の人が集中していますが、これからオリンピックを控えて変わっていくかもしれません。スポーツビジネスの世界がどうなっていくか、楽しみですね。(文 /スケルトンワークス) 【参考】※6 Sports that Have the Highest Average Salary in the World-Insider Monkey※メイウェザー年収、2戦で370億円、スポーツ選手1位-朝日新聞デジタル
2016年05月10日ファッションデザイナーでアーティストの松居エリが4月30日、作品集『Sensing Garment 感覚する服』を出版する。松居エリは、女性たちに圧倒的な支持を得ているウエディングドレスデザイナー。1998年頃より、自然と人間、服と人間の関係性に注目し、科学・数学の研究者とのコラボレーションによる服作りを行っている。6年掛かりの集大成である同書では、これまでに松居が研究者らとコラボレーションし発表してきた服の図録やテキストが初めて収録される。服を媒体に「自己と他者」、「思考とは感覚とは」、「知覚」、「言葉」、「立体としての服」に迫るテキストや、展開図としての服のパターン、松居エリ独自の衣服造形設計論などが紹介されている。また、同書の刊行を記念し、5月17日青山ブックセンター本店では松居エリのトークショーが開催される。第1部ではサイエンスの観点から東京大学生産技術研究所教授の合原一幸を、第2部ではファッションの観点からエスティーム プレス代表の内藤純子をゲストに招くほか、オリジナルムービーの上映と、モデル1名が登場しファッションショー形式でのプレゼンテーションも予定されている。各部定員は100名、申し込みの詳細は青山ブックセンター本店オフィシャルサイト()にて。【書籍情報】『Sensing Garment 感覚する服』出版社:工作舎181ページ出版:2016年4月30日価格:5,800円
2016年04月15日「正しく付き合う漢方2016」の出版記念として開催朝日新聞社系列で出版事業を行う朝日新聞出版では、2016年3月25日に発売された「正しく付き合う漢方2016」の出版を記念し、2016年5月21日に講演会を開催する。放っておくと将来、深刻な病気となる「未病」最近手足が冷えて疲れやすくなったなどという心身の不調は、放っておくと将来、深刻な病気となる「未病」の状態かもしれないこういった状態は「まだ大丈夫」「そのうちになんとかなる」などと思わずに、「今から」改善・予防を始めることが大事である。将来の自分への投資として今から健康への心配りを始め、若いうちから健康寿命の貯金を始めてみよう。そこで今回行う講演会では、健やかで美しい心と体を目指す女性の心強い味方として中医学の講師や血管力・血流に詳しい医師による講演を行う。またAERAに連載中の伊藤まさこ氏のトークや漢方相談の体験も同時に行われる。美と健康に役立つ講演に加え、漢方に関する素朴な疑問も解決プログラムでは、栗原クリニック東京・日本橋院長の栗原毅氏による「血管力をつけて健康美人になる」と題した講演と、イスクラ産業株式会社取締役で中医学講師の陳志清氏による「美と健康に役立つ中医学3つのポイント」と題した講演が開催される。続くスペシャル対談では、暮らしや料理に関したスタイリストである伊藤まさこ氏がAERA前編集長の浜田敬子氏を聞き手として「最近気になるからだのこと」について語り合う。そして最後には「教えて先生!漢方の素朴な疑問」と題したQ&Aのコーナーも行われる。場所は東京都中央区築地にある、朝日新聞東京本社新館2階の浜離宮朝日ホールで、2016年5月21日の午後1時~3時半の時間で開催される。なお定員は300名で入場料は無料となっている。(画像はニュースリリースより)【参考】株式会社朝日新聞出版「今から始める女性のための漢方レッスン」株式会社朝日新聞出版
2016年04月15日前大阪市長の橋下徹が7日、東京・六本木のテレビ朝日で行われた同局系新バラエティ番組『橋下×羽鳥の新番組(仮)』(11日スタート、毎週月曜23:15~24:15 ※一部地域を除く)の制作発表会見に登場。久々のバラエティ復帰に戸惑いながらも、随所で"橋下節"をのぞかせた。この番組は、早稲田大学同級生のフリーアナウンサー・羽鳥慎一とタッグを組み、3月に放送された特番で実施した3つの"お試し企画"から展開。初回は、ゲストが"今の日本はここがおかしい!"と思っていることを訴える「橋下さん!日本のこんな所オカしくないですか?」を放送し、尾木直樹、加藤紗里、小島慶子、テリー伊藤、東国原英夫が登場する。大阪府知事・市長時代は、激しい言動で世間の注目を集めた橋下だったが、市長退任時以来の会見が金びょうぶをバックに行われることに「こんな温かい会見は無かったです」と戸惑い気味。3月の特番について、周囲から「いい人キャンペーンみたいな番組は見たくなかった」と言われたそうだが、羽鳥は「(レギュラーの夜)11時台になって、橋下さんもだいぶ雰囲気が変わってきまして、ギスギスした方向に行くような気がしています」と期待を寄せた。橋下は、何か激しい発言をしてほしいというスタッフからのプレッシャーを感じ取っているそうで「まだ市役所の方が吹っ切れてましたよ(笑)」と、8年ぶりのバラエティ番組でエンジン全開ではない様子。羽鳥から「収録の時は、テレビ朝日のバランス感覚に全幅の信頼を寄せて発言してほしい」と要請されたが、「大丈夫なんですか? 週刊誌に必ず内情を話す"テレビ朝日関係者"が出てくるじゃないですか」と疑心暗鬼になっていた。しかし、政治家時代に度々バトルを繰り広げた、朝日新聞の記者から質問を受けると、「バシッと来てよ!」とスイッチオン。おおさか維新の会の"法律政策顧問"という肩書と、放送番組の出演者をどう切り替えていくかを問われると「正式な名称は"法律顧問弁護士"です。だから法律政策顧問は誤報です。それだと党の役職の1つになるけど、顧問弁護士なら政治とは無関係なので、放送法には抵触しません」と断言した。それでも、朝日新聞の記者が「政策に助言すると言いましたが…」と食い下がると、橋下は「その組織にマズいな…ということがあれば、事前に助言するのが顧問弁護士。朝日新聞だってそうだと思いますよ。でもその顧問弁護士が助言してなかったから、慰安婦報道で失敗したんですよ」とまくし立て、変わらぬ"橋下節"に記者も苦笑いするしかなかった。そんな中、羽鳥は、橋下に対してやはりどうしても気になる懸念点があるようで、今後選挙に「本当に出ないですよね?」と確認。橋下は「100%出ません」と強調し、逆に羽鳥に対して「出ませんよね? テレビで知名度を広げて出馬するというのはよくあるパターンじゃないですか」と問いただした。これを受けて羽鳥は「私は出ないですよ」ときっぱり否定したが、将来的に挑戦したいことを聞かれると「夜の報道番組とかやってみたいなと思ってます」と、新キャスターに交代したばかりの『報道ステーション』への色気をにおわせていた。
2016年04月07日ちまたで話題のTVアニメ『おそ松さん』が、朝日新聞出版発行の「週刊朝日」2016年4月1日号(3月22日発売 / 特別定価410円)のグラビアページに登場する。「おそ松さん」は、赤塚不二夫氏の漫画「おそ松くん」の6つ子が成長した後を描いたギャグコメディ。若い女性を中心に熱狂的なファンが急増中で、DVDやグッズはバカ売れ。アベノミクスならぬマツノミクスという言葉も生まれたほどで、その経済効果は何十億円とも言われている。誌面では、個性的な"ダメ男"に育った6つ子の特徴や見分けポイントがイラスト付きで解説されるほか、人気を後押しする声優陣についても紹介。すでにハマっている人も、これから見ようという人も必見の1冊になっている。
2016年03月22日『勝ちつづけるチームをつくる勝負強さの脳科学 「ピットフォール」の壁を破れ!』(林成之著、朝日新聞出版)の著者は脳神経外科医。しかも、競泳、女子サッカー、女子バレー、フィギュアスケート、柔道など、さまざまなスポーツの日本代表監督、チーム、選手を脳科学的指導でメダル獲得に導いてきたという実績を持っている人物です。つまり本書ではそのようなキャリアを軸として、チームとメンバー個々の力を同時に伸ばすための組織論を、脳科学的な観点から展開しているわけです。そして、その視点とともに、内容の方もなかなかにユニーク。■はたして100点は満点なのかたとえば著者は第1章「成果をあげるチームとは? 目的を達成する『勝負脳』のチーム理論」のなかで、ひとつの疑問を投げかけています。それは、「はたして100点は満点なのか?」ということ。たしかに日本では、100点満点を取ることが美徳とされており、100点を目指すことが当たり前のことのように思われています。だから必然的に、「あと何点足りない」という「引き算思考」で物事を判断しようという考え方が定着してしまっているわけです。しかし、このような考えで試合に臨んだとすると、「試合当日にようやく100点の状態に到達させることができた」「なんとか間に合った」というような考えが生まれてきてしまっても無理はありません。そうなると、「試合をしながら強くなる」とか、「敵の想定外の実力を発揮する」といった、100点を超えていく力を発揮することができなってしまうわけです。でも、それでは意味がありません。■意識のたるみが結果に影響するまた、ここには「人間の脳は、結果を達成すると無意識のうちに気持ちがたるむ」という現象も含まれてくるのだと、著者は脳科学的に指摘しています。ゴール(終わり)を意識すると無意識のうちに気持ちがたるんでしまうので、気持ちと一体で機能する脳の働きまでが低下することに。だから結果的には、逆転負けをしてしまうというのです。また同じ原理で、優勝したあとの脳のなかの気持ちのたるみによって、連続優勝することが難しくなることも考えられるとか。「強いチームになかなか勝てない」とか、「相手が予想以上に強かったので負けた」という現象も、ここに原因があるようです。■働き方にマッチングする考え方だとすれば、本能的に気持ちがゆるむことをなんとかする必要があるでしょう。そのために、私たちはどうすればよいのでしょうか?著者はこの問いについての解決策として、「人間の行動を決める脳の働き方にマッチングする考え方」を導入することを勧めています。少しわかりにくいですが、つまりはこういうこと。人間の考えは、脳のなかのいくつもの異なる機能を持った神経核の連合によって生まれるのだそうです。そのことによって具体的になにが起こるかといえば、たとえば最初はチームメンバー同士の協力体制が悪かったとしても、繰り返し一緒に考えているうちに、変わっていくものがあるというのです。すなわち、いつも「自分たちにはなにかが足りない、欠けている」と考えるのではなく、そのレベルがどんどん上がっていく「足し算思考」に進化していくということ。■引き算思考から足し算思考へ!このように考えれば、100点がいまの条件においての頂点であったとしても、そこから先は、100点は単なる通過点になるはずです。そこで100点を満点とする「引き算思考」から「足し算思考」へと切り替えることが可能になるということ。すると目指す目標は100点ではなく、120点、130点となっていく。だから、そこを目指すことによって、驚くようなパフォーマンスが可能になっていくわけです。事実、強いチームや勝ち続けるチームの選手は、優勝して100点を取ったとしても、「自分たちには、まだまだ課題がある」と達成すべき目標を持っているものなのだとか。いつまでも舞い上がってはいないということです。「いまはレベルが低くても、最後には誰にも追随を許さない高いレベルになってやる」と考えることによって、人に感動を与える。そして人が感動してくれることに対して「同期発火」し、勝つ能力をさらに高め、連戦連勝できるすばらしい成果を見せてくれるというわけです。*スポーツの最前線で選手たちを指導してきただけあり、話題の中心にあるのは選手たちのエピソードです。しかしおわかりのとおり、ここに示された組織論はスポーツの世界だけではなく、あらゆるビジネスシーンにもそのままあてはまるはず。だからこそ、特に組織のリーダーにとっては、読んでみる価値のある内容だといえそうです。(文/書評家・印南敦史)【参考】※林成之(2015)『勝ちつづけるチームをつくる勝負強さの脳科学 「ピットフォール」の壁を破れ!』朝日新聞出版
2016年02月18日ご存知の方も多いと思いますが、『一生モノの超・自己啓発 京大・鎌田流 「想定外」を生きる』(鎌田浩毅著、朝日新聞出版)の著者は、京都大学の人気火山学者であり、多くのビジネス書、自己啓発書を大ヒットさせてきた実績も持つ人物。そんな著者がこれまでに書いてきたビジネス書は、地球科学者の立場から、理系的発想に基づいたものだったといいます。■人生の“揺れ”とうまくつきあうべしなにやら難しい表現ですが、重要なカギは、科学の本質が「予測」と「制御」であるという点。たとえばボールを空中に向けてある角度で投げたとしたら、「どのような放物線を描いて。どこに落下するのか」についての見当がつくものです。それをさまざまな自然法則から導き出すのが「予測」であり、予測した地点に落ちるように投げる力や角度を調整するのが「制御」。「理系的な発想のビジネス書」の根本にあるのも、この「予測」と「制御」。そんな確信があったからこそ、著者は数多くの名著を生み出せたのだということ。ところが、そんな考えの重心が、ここにきて変化しているそうです。2011年の東日本大震災と、2014年の御嶽山の噴火、科学の限界を突きつけられる事件を立て続けに経験したことで、「現実では、ときに予想外のことが起き、まったく制御不能の陥ることがある」という思いが強くなったというのです。そして結果として、自分が説いてきた「予測」と「制御」をもとにした考え方に疑問を感じるようになったともいいます。仕事や人生をコントロールできると考えるのは、人間のおごり。それどころか本当は、仕事や人生の“揺れ”を認めたうえで、「うまくつきあっていく」ことを考えた方がよいのではないかというわけです。つまり本書ではそのような考え方を軸に、「ビジネス書がもたらす多数の功罪を知り尽くした上で、よりよい幸せへの道しるべ」を記しているわけです。そのなかからきょうご紹介したいのは、自分の体の声を聞きたいときに便利な「5つの質問」。これらを自問自答したときに心が反応したなら、そこで自分の感受性の傾向がわかるといいます。感受性は体癖(たいへき:感受性の癖を表す概念)と密接に関係しているため、自分に対してこれらの質問をすることによって、自分の体癖をもつかむことができるというわけです。■自分の感受性の癖がわかる5つの質問(1)自分は誰かに褒めてもらいたいのか褒められれば誰でもうれしいですし、けなされれば悲しくなるもの。特にその傾向が顕著な人は、毀誉褒貶(褒めたりけなしたりすること)が感受性の中心である上下型(1種・2種)の体癖かもしれないそうです。上下型の人は、頭で考えるのが得意なタイプ。だからこそ、「どうも理屈に合わなくて嫌だ」とか「考えたら、なんとなくうまくいきそうな気がしてきた」という結論が出たら、それに従うことが賢明。一方、2種の人はイメージ先行で、必ずしも厳密な論理に基づいて判断しているわけではないものの、やはり納得感を大事にするのだとか。(2)自分はそれが好きなのか、嫌いなのか体の声を聞くときにもっともイメージしやすいのが、この質問に対する反応。なぜなら「好きか嫌いか」「楽しいか楽しくないか」という感覚は、集中しなくても比較的簡単に自覚できるから。この質問に対し、他の価値基準に優先して「好きならやる」「嫌いならやめる」と判断するのは、左右型(3種・4種)の体癖を持つ人。どちらも感情が豊かですが、3種の人は感情が外に向かい社交的。4種の人は内向的で、感情の豊かさが外からは見えにくいそうです。(3)これは得なのか、損なのか「これをやると得をする」と聞くとやる気が湧いてくるという人は、前後型(5種・6種)の体癖。前後型が前かがみの姿勢が特徴で、利害損失の感受性が強いタイプ。得なら積極的になり、そんなら気持ちがさめてしまい、体の反応も鈍くなるそうです。そして前後型は行動力があるのも特徴。特に5種の人は行動しながら考えるのが好きで、みんなと一緒に騒ぐことを好むのだとか。対して、ひとりを好むのが6種。胸にロマンを秘めており、激しい変化が起きて混乱した状況でも冷静に行動できるといいます。(4)自分は誰かに勝ちたいのか勝ち負けを気にする人は、ねじれ型(7種・8種)の人に多いのだとか。どちらも緊張感のある場面になると力を発揮し、逆境にも強い性質を持っているそう。7種はがっしり型で攻撃的、8種は闘争心が強いものの、心のなかでひっそり闘志を燃やすところが特徴的。(5)自分はまわりに貢献できているのかこの質問に対して体が反応する人は、愛憎の感受性が強い開閉型(9種・10種)。開閉型は愛情が豊かで、自分よりもまわりのことを優先するのだといいます。9種は極端なところがあり、他人への愛情が強い一方、裏切られるといつまでも執念深くおぼえているのだとか。一方、10種の愛情は寛容的。親分肌のところがあり、くるものは拒まず、去る者は追わずというスタンス。裏切られても、ショックをあまり引きずることはないそうです。開閉型の特徴に心当たりがある人は、仕事をするとき全体像を見る癖をつけるといいと著者はアドバイスしています。*これらが、自分の感受性や体癖を知るのに効果的な質問。活用し、さらに本書の内容を深く咀嚼することで、新たな価値観を身につけてみてはいかがでしょうか。(文/書評家・印南敦史)【参考】※鎌田浩毅(2015)『一生モノの超・自己啓発 京大・鎌田流 「想定外」を生きる』朝日新聞出版
2016年01月24日12月14日に発売される朝日新聞出版発行のニュース週刊誌『AERA』(2015年12月21日号)の表紙に、映画『スター・ウォーズ』の新旧ドロイドが登場することが4日、わかった。ドロイド3体での表紙登場は世界初となる。表紙を飾るのは、過去6作品すべてに登場するR2-D2とC-3PO、そして、シリーズ最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(12月18日公開)で物語の鍵を握る新ドロイド・BB-8の3体。写真家・坂田栄一郎の撮り下ろし写真となっている。『AERA』12月21日号では、『スター・ウォーズ』を特集。作品を貫く"フォース"とは何か、また、人が"ダークサイド"に堕ちるとはどういうことか、企業経営、教育、シェイクスピア論、父親論の観点から記事化しているほか、"10分でわかるスター・ウォーズ"として、過去6作品のあらすじやキャラクターを紹介する。また、ルーカスフィルム社長のキャスリーン・ケネディ氏のインタビューも掲載される。『スター・ウォーズ』特集のほか、「ヒットの源流2015」と題して、今年ヒットした人・モノ・サービスも特集。 「爆買い」「デモ」「スナック」や、お笑い芸人のとにかく明るい安村、 TRANSIT GENERAL OFFICE代表の中村貞裕氏などを取り上げ、一年を振り返る。
2015年12月04日『負の感情を捨てる方法 「最悪」は0.1秒で最高に変わる』(中島輝著、朝日新聞出版)の著者の半生は、なかなかに強烈です。5歳で里親の夜逃げを体験し、小学4年から分裂症、躁鬱症、パニック障害、統合失調症、強迫性障害、不安神経症などに悩まされることに。さらに25 歳から実家に引きこもるも、家業が約20億円の借金を抱えたため自殺未遂を繰り返したというのです。そして困難な精神状態のなか、独学で心理学やセラピーを学んで実践し、克服したのが35 歳のとき。その結果、目の前の世界が「最悪」から「最高」に180度変わったといいます。つまり本書では、そんな壮絶な体験を経た結果として身につけた、「生き方」のコツを明かしているわけです。キーポイントは、「とらわれ」からの離脱。■人は「とらわれ」から離脱することが大切!たとえどんなに成功を収めた人であっても、人は生きている限り、自分にないものを求め、それにとらわれてしまうもの。しかしその一方で負の感情を捨て、「とらわれ」からさよならすることも可能。感情には「快」と「不快」しかないので、「とらわれ」を排除して「快」の感情を積極的に受け入れられれば、見える世界も変わってくるという考え方です。だとすれば、まず「とらわれ」について知っておくことが重要であるはず。そこで、CHAPTER2で紹介されている、「『とらわれ』7つのパターン」を確認してみましょう。■負の感情を生む「とらわれ」7つのパターン「とらわれ」の原因は、周囲の環境に対する感情の作用ともいえるそうです。不快な状況、嫌なタイプの他人など、マイナスの状況や人と自分が対峙したとき、それに執着することで自分が「とらわれ」の状況に陥ってしまうということ。そんなとき、頭のなかでは、自分を取り巻く状況を認知(思考、イメージ)し、分析しているはず。この認知が焦りや不安などの感情を呼び出し、からだをすくませて行動しにくくしてしまうこともあるというのです。問題は、マイナスの思考やイメージという認知が、マイナスの感情を増幅させていくこと。一度そこに執着すると、次のような思考パターンにとらわれてしまいがちだといいます。(1)「0か100か」思考完璧主義の人に多いのが、白黒や良し悪しなど、ものごとを0か100かの両極端でとらえる思考。少しのミスも許せないので、自分が完全な状態でないと常に不満を抱くことになってしまうわけです。(2)超極端思考ものごとをネガティブに考えてしまいがちな人に多いのがこれ。ひとつの失敗や問題が起きると、すべて同じように失敗や問題が起きると考えてしまう。悪いことは拡大解釈するのに、よいことは過小評価するという思考だといいます。自分はなにをやっても同じだという考え方に傾き、チャレンジができない状態に。自ら不幸を底上げし、幸福を遠ざけていくわけです。(3)絶対◯◯すべき思考根拠や理由がないのに、「~すべきだ」「~しなければならない」という考えにとらわれる思考。さらに悪いことだけが目に入るような色眼鏡を通し、世のなかを見てしまう。一度考えたことはなにがなんでもやりとおさなければいけないと考えるので、できなかった自分に罪悪感を持ち、自分を次第に追い込んでいくことに。(4)感情的決めつけ思考自分の気持ちや感情によって、状況や周囲の人間を判断すること。特に不安や焦りなど、マイナスの感情の焦点を当てて、その後の行動を決めることに。感情に頼ってしまうため客観的な判断ができず、短絡的に決めつけるわけです。(5)マイナス化思考すべてのことを否定的に解釈する思考。この思考にとらわれていると、日常生活のすべてがマイナスに思えてくるとか。仕事にも前向きに打ち込めず、「自分はどうせなにをやってもダメなんだ」と、新しいことにチャレンジできなくなってしまうそうです。(6)結論思い込み思考いくつかのネガティブな出来事から、悲観的な結論を導き出すような思考。「きっと~に違いない」「また~だ」が口癖で、悲観的な結論どおりに自分を追い込んでしまうといいます。(7)悲劇の主人公思考マイナスな出来事を、なんでも自分の責任にしてしまう思考。周囲で起こったこともすべて自分のせいにしてしまうので、なにもやる気が起きなくなるというわけです。*毎日生活していると、いろいろなことがあるもの。そんななかでもし、もやもやした気持ちになったら、このような感情パターンのどれかに当てはまらないか考えて、見るといいそうです。どのパターンにあてはまるのかを客観的に把握するだけでも、相応の効果があるとか。そのうえで、自分の周囲の環境への意識を変え、感情に惑わされないようにすることが大切だというわけです。(文/書評家・印南敦史)【参考】※中島輝(2015)『負の感情を捨てる方法 「最悪」は0.1秒で最高に変わる』朝日新聞出版
2015年11月26日30歳の節目に「桃のすべて」出版30歳になりますます活躍の幅を広げる桃。節目となる年に満を持して出版されるのが「桃のすべて」だ。彼女のオフィシャルブログの11月12日付け記事において、同本の予約受付が開始されたと発表した。同記事では、「いままでとは一味違った特別な物にしたくて」とその意気込みを告白。彼女一流のヘアメイク術はもちろん、独自のオシャレ理論や心が元気になる方法にも言及し、彼女の内面に迫る一冊に仕上がっている。結婚生活5周年!また、結婚生活5周年をむかえ、ハッピーなお祝い報告も聞かせてくれた。同ブログ11月12日付け別記事では、寿司屋で夫と楽しい夜を過ごした様子をアップ。夫婦の仲良しぶりを公開し、「一緒にいる期間が長ければ長いほど愛は深まる」と夫への愛をつづった。話題のクレンズスープを大絶賛仕事もプライベートも充実している彼女を支えているのは食事だ。同ブログ11月11日付け記事では、モデルの間で話題のクレンズスープを紹介している。彼女がチョイスしたのは、「Natural Healthy Standard.」の商品で、フリーズドライのスープの素にお湯を注ぐだけの手軽さなのに、スーパーフード“キヌア”と“スピルリナ”が入っていたり、食物繊維も摂取できたりと、体に良いこと尽くし。彼女もすっかり虜になった様子で、「ダイエットにもいいみたい」と大絶賛した。【参考】・桃 オフィシャルブログ
2015年11月14日『年収の伸びしろは、休日の過ごし方で決まる ズバ抜けて稼ぐ力をつける戦略的オフタイムのコツ34』(池本克之著、朝日新聞出版)は、経営コンサルタントとして300社以上を指導してきた実績を持つ著者が、オンとオフの使い方についての考え方を明らかにした書籍。まず、その冒頭の段階で、とても興味深い考え方が提示されます。経験に基づいてビジネスパーソンを観察すると、「オンとオフについて『切り替え』や『メリハリ』といった認識を持っていない人が多い」と感じるということ。つまり彼らは「オンとオフは表裏一体で、意識的に切り離すものではない」と考えているように見えるというわけで、それは著者自身の考え方でもあるのだといいます。たとえば一流のアスリートは、試合で最高のパフォーマンスを出すために、日常生活でも自己管理を徹底しているもの。同じように一流のマーケッターも、常に世の中の流れをキャッチしておくため、オフの時間にも情報のアンテナを張り巡らせ続けているのだとか。では彼ら、つまり「できる人」はなにが違うのでしょうか?それは、ずばり「時間の価値」を重要視するということ。いかに効率よく仕事を進めるか、いかに無駄な時間、なにも生まない時間をなくすかについて、神経を張り巡らせているのです。なぜなら彼らは、「時間価値を高めることが成果につながる」という大切なことを熟知しているから。きょうはそのなかから、食べものについてのユニークな考え方をご紹介したいと思います。■生涯収入は日々の食べもので決まる!「無事之名馬(ぶじこれめいば)」という格言は、どんなに強い競走馬でも、ケガで走れなくなったら勝てないという意味。著者は、同じことがビジネスパーソンにもいえると主張しています。いわば、「無事之一流」。どんなに仕事ができて優秀でも、健康を損ねやすく休みがちな人は本来のパフォーマンスを発揮できないということ。まず健康であること、自分の体調をしっかり管理すること=フィジカル・マネジメントは、一流のビジネスパーソンに不可欠な条件であるという考え方。■体は食べるもの次第でどうにでもなるそこで、第一に考えなければならないのは、体に取り入れるものの選択。なぜなら私たちの体は、当然のことながら毎日食べるものによってつくられているからです。言い換えれば、体は食べるもの次第でどうにでもなってしまうということ。おかしなものを口にしていると、体もおかしくなってしまうわけです。だとすれば、「体に害のあるものは食べない」ことは、フィジカル・マネジメントの「基本中の基本」であるということになります。事実、著者はそれを「もはやいうまでもない常識」だとすら言い切っています。事実、著者も次のような「食のマイルール」を自分自身に課しているそうです。・水を大量に飲む・カフェイン、アルコールを飲まない・添加物をさける・たんぱく質を摂る・糖質をさける・夜8時以降は食べないとはいえ食品添加物、農薬、遺伝子組み換え、さらには偽装表示から期限切れ原料の使用や異物混入など、現代社会においては“常識”どおりに暮らしていくことが困難になっているのも事実。だからこそ、自己管理の意識が大切になってくるということです。■できるだけ「食へのこだわり」を持つ安全食材を宅配するネットスーパー「オイシックス」のアドバイザーをしていたこともあるという著者は、自宅では有機野菜やオーガニックフーズ、無添加物食品などを購入しているそうです。ただし仕事の関係で、家でゆっくり食事をする機会は少ないのだとか。だから外で食事をするなら、(1)自然食材にこだわっているレストランを選ぶ(2)オーガニック料理を選ぶ(3)コンビニ食品やファストフードは極力口にしないなど、いまの生活スタイルで可能な範囲の「食へのこだわり」を持つよう、常に心がけているのだといいます。■長生きのために変な食べ物を排除する著者はこう記しています。「私はできるだけ長生きしたい。少しでも長く“生きている時間”を楽しみたいと思っています。その長生きも健康でなければ意味がありません」だからこそ、自分の健康を阻害するもの、邪魔するものを排除するというシンプルだけれど、とても大切な考え方。そうであれば当然のことながら、“変な食べもの”は排除項目の筆頭になるというわけです。そこで、出張時の朝食にすら神経を使うのだとか。たとえば朝食はフルーツだけにしているそうなのですが、ホテルの朝食にフルーツがふんだんに用意されていないことが事前にわかっている場合は、前の晩に翌朝食べるためのフルーツを調達しておくのだそうです。たかが朝食といえども、大事な食事。5年後、10年後の自分の健康のために、目の前の食を考えるということです。*これはほんの一部ですが、ビジネスパーソンとしてのベストパフォーマンスを実現するために、著者自身がとても気を使っていることがわかります。そのストイックさには驚かされますが、徹底した姿勢を持つことは、たしかに優秀なビジネスパーソンにとって不可欠なことかもしれません。(文/書評家・印南敦史)【参考】※池本克之(2015)『年収の伸びしろは、休日の過ごし方で決まる ズバ抜けて稼ぐ力をつける戦略的オフタイムのコツ34』朝日新聞出版
2015年11月10日朝日新聞出版社は7日、長編経済小説『抗争 巨大銀行が溶融した日』を発売した。著者は元みずほ銀行の江上剛氏。価格は1,600円(税別)。○巨大銀行を描いた金融サスペンス同作の舞台は、3行が合併して誕生した「ミズナミ銀行」という架空の銀行。経営陣は主導権争いに明け暮れているが、東日本大震災後のATMシステム障害、暴力団不正融資に続き、行員刺殺事件が発生。事件の真相解明にコンプライアンス統括部次長の主人公が挑むという金融サスペンス小説となっている。著者の江上剛氏は1954年兵庫県出身。1977年から2003年まで旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)に勤務。97年の「第一勧銀総会屋事件」に遭遇し、広報部次長として混乱収拾にあたった人物として知られる。
2015年10月08日朝日新聞出版は9月24日、サッカー日本代表監督、ヴァイッド・ハリルホジッチ氏の単独ロングインタビューを掲載した「アエラスタイルマガジン」(2015年秋号)を発売する。このほど、創刊7周年を迎えた男性ファッション誌「アエラスタイルマガジン」は、リニューアル号である2015年秋号において、ハリルホジッチ監督に単独インタビューを行った。インタビューでは、ワールドカップ予選突破を目指すハリルホジッチ監督がその心中を語っている。「最善の結果を生み出す指導者とは、何を考え、どのように行動すべきか」「ニッポンが"勝つ"ことにこだわったときに求められる、適正な組織形態とはどのようなものなのか」など、注目される指導者の姿と哲学を浮き彫りにしている。6月に行われたワールドカップ2次予選の対シンガポール戦でのスコアレスドローや、8月上旬の東アジアカップでの最下位という結果についても言及。監督の戦術に不満を示すジャーナリストが後を絶たず、自責で眠れない日々が続いたという。身を削りながら戦い続けるハリル監督は、選手たちにどうしても伝えたいことがあるという。名門パリ・サンジェルマンでも活躍した選手時代、戦争ですべてを奪われた日々、数々のチームで結果を残してきた監督時代。波乱万丈な人生を乗り越えてきたからこその、並々ならぬ重みのある言葉がつづられている。定価は税込900円。
2015年09月17日朝日新聞出版発行のニュース週刊誌「AERA」は、2015年8月24日発売の8月31日号で、『エヴァンゲリオン』より「綾波レイ」のイラストを表紙に起用。放送から20年を迎えた『エヴァ』の世界に迫る。表紙イラストは本田雄氏による描き下ろし。放送から20年の時を経ても、いまだに高い人気を誇り、無数に生み出されたキャラクターの商品化はアニメビジネスのロールモデルにさえなっている。8月31日号のAERAでは、「生みの親」である庵野秀明氏へのインタビューも含め、20年目のエヴァはどう見ることができるか、誌面で試みているという。綾波レイが表紙のAERA8月31日号は、2015年8月24日の発売で、定価は390円。
2015年08月22日朝日新聞出版は8月20日、テニスプレーヤーの錦織圭選手の言葉とその背景に迫った書籍『ダウン・ザ・ライン 錦織 圭』を発売する。錦織圭選手は昨年の全米オープンで準優勝し、8月に発表された最新世界ランキングでは、自己最高タイの4位にランクインした。同書は、2008年のウィンブルドンから取材を行ってきた朝日新聞スポーツ部・稲垣康介記者が書き下ろした。8年間にわたる膨大な取材資料とともに、新たに錦織選手本人や、活躍を支える両親・スタッフなどに対して行った取材内容も含まれている。同書では、「恥ずかしくない生き方はしてきたつもりです」「この命 どう使う」といった、錦織選手がこれまで発してきた言葉の本当の意味と背景について解説している。中には、試合後の記者会見で注目を浴びた「勝てない相手も、もういない」、今年の全仏オープンでの「(ベスト8に)慣れました」など、マスコミをにぎわせた発言も入っている。そのほか、コーチ、スタッフとの信頼関係から生まれた言葉や、テニスを愛するゆえに発せられた言葉まで、錦織選手の言葉33の本当の意味と背景を収録。錦織選手の独占ロングインタビュー20ページ分も掲載した。全55点の貴重な写真も収めているため、写真集としても楽しめるとのこと。価格は1,500円(税別)。
2015年08月11日朝日新聞社は8月6日より、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで開催中の「機動戦士ガンダム展」を記念した『朝日新聞 機動戦士ガンダム版』を全国で発売している。紙面は、「ガンダムの世界観のなかで朝日新聞がもし一年戦争が終結した日に新聞を発行したら」という設定のもと、本紙と同じ406mm×545mmのブランケット判サイズで制作。1面とテレビ欄は実際の朝日新聞と同じレイアウトになっており、「ア・バオア・クー陥落」という緊迫感のある見出しとともに一年戦争の終結が報じられるなど、通常の新聞と比べても遜色ない完成度に。1面ではほかにも、ア・バオア・クーを攻略した「星1号作戦」の詳細記事や「私はガンダムに救われた」と題した特派員による現地レポート風の記事、さらに、朝日新聞本紙のコラムとしておなじみの「天声人語」をパロディー化した「宙声人語」を掲載。モビルスーツ開発を行う企業として登場した「アナハイム・エレクトロニクス」が「スプーンから宇宙戦艦まで。」というキャッチフレーズとともに出稿を行うなど、細かなところまでファンにはうれしいネタが用意されている。目次によると、紙面ではさらに一年戦争の全容を追う記事や「ガンダム」全シリーズの解説、『機動戦士ガンダム』の富野由悠季総監督のインタビューなどが全16ページで掲載されているという。価格は400円で、関東・関西・北海道の主要コンビニ、関東・関西の駅即売店(私鉄、地下鉄、JR 西日本駅売店など)、全国のアニメイト各店舗、六本木ヒルズ森タワー3階ショップ、全国の朝日新聞販売所で販売される(一部、取り扱いのないエリア・店舗あり)。9月27日まで六本木の森アーツセンターギャラリーで開催される「機動戦士ガンダム展」は、富野監督によるガンダムシリーズの記念碑的な第一作『機動戦士ガンダム』の魅力を、かつてない壮大なスケールで紹介する本格的な展覧会で、シリーズの魅力の神髄に迫るために1,000点にもおよぶ制作資料を一挙公開。会場内特設シアターでは、ホワイトベースでブライト・ノアら同艦クルーと大気圏突入をめぐる戦いを体験できる新作映像が特別上映され、ガンダムの魅力を存分に味わう、質・量ともに圧倒的な規模の展覧会となる。昨年の大阪に続く今回の展示では、「原寸大のガンダム・ヘッド」や、大阪展で実施されたイベント「ガンプラ大作戦」で来場者が製作したガンプラ1,000体によるインスタレーションの展示などが追加されている。(C)創通・サンライズ
2015年08月07日『成功の神はネガティブな狩人に降臨する――バラエティ的企画術』(角田陽一郎著、朝日新聞出版)の著者は、TBSの敏腕プロデューサー。「さんまのスーパーからくりTV」「金スマ」「EXILE魂」など、おなじみのバラエティ番組を手がけてきた人物だといえば、ピンとくる人も多いのではないでしょうか?しかし、これだけのヒット番組を生み出してきたにもかかわらず、社内の企画会議で自分の企画が通ったことはほとんどないのだそうです。なのに、なぜ、やりたい企画を次々実現しているのか?理由はいろいろあるでしょうが、いちばん大切な部分、つまりアイデアの出し方にも秘密が隠されていそうです。そこで第2章「整った『カッコよさ』はつまらない——企画の『アイデア』」のなかから、「アイデアが生まれる3つの行動」を見てみましょう。■アイデアのキーワードは「宇宙」アイデアを日常のなかからどう探し出すかは、企画を考えるにあたって重要なポイント。著者は日常で体験するあらゆる出来事がアイデアの源泉だと考えているそうですが、それを企画にまで昇華させるためには、3つの「ちょっとしたポイント」があるのだといいます。それらを、ひとつひとつ見ていきましょう。■アイデアが生まれる3つの行動(1)自分の宇宙を広げる高校時代、自分の知り得た範囲内で「おもしろい」「つまらない」を判断していた著者の視野を広げてくれたのは、読書家の友人の存在だったそうです。いろいろな本を紹介してもらい、それらを読み進めていくことによって、「読書というのは自分の会ったことのない、またはたぶん会うことのない、それこそ世界中のあらゆるところで、あらゆる時代で、いろいろな人生を送ってきた人の考え方と直接コンタクトができる受信機なのだ」と気づいたのだとか。そんな経験があるからこそ、日常での思考のコミュニケーションパターンは、自分の宇宙を広げることにより、何倍にもなるのだと考えているそう。(2)宇宙に独自のルールをつくるルールを決めることが、ものごとをおもしろく展開させるのだと著者は主張しています。つまり、ルールやレギュレーションを決め、その決めごとのギリギリのところに焦点を当てて実行する。すると、それが期せずして予想外のおもしろさ=ハプニングを招いてくれるということ。でも企画を考えるにあたって、最初に意義するルールは独自のものでもよいのだそうです。なぜなら大切なのは、そのルールを厳密に遂行することで、ルールが生む現実との齟齬を楽しむことだから。それが企画の豊かさにつながるわけで、だから「宇宙に独自のルールをつくる」ことが2つ目のポイント。(3)宇宙の細部にこだわるそしてもうひとつ重要なのは、くだらないことをくだらないと認めたうえで、それを本気で楽しむこと。「ツッコマレるのが当たり前」のシチュエーションにもとことんこだわり、楽しみ、真剣になにかを競い合う。だからおもしろいことになるというわけです。*テレビ番組のプロデューサーというと、それだけで「特別な人」というようなイメージがあるかもしれません。けれど本書を読んでみれば、決してそうではないことがわかるはず。また上記の考え方にしても、きっとさまざまな業種で活用することができることでしょう。(文/印南敦史)【参考】※角田陽一郎(2015)『成功の神はネガティブな狩人に降臨する――バラエティ的企画術』朝日新聞出版
2015年08月04日