『スパイダーマン』トリロジーを手がけたサム・ライミ監督と、『アリス・イン・ワンダーランド』の製作者が作りあげる来年3月公開のファンタジー大作『オズ はじまりの戦い』の新ポスターが公開され、本作の特典付き前売り券が14日(金)から発売されることが発表された。その他の写真本作は、作家ライマン・フランク・ボームが生み出した偉大な魔法使いオズの“知られざる過去”を描くファンタジー作品。『スパイダーマン』でもライミ監督とタッグを組んだジェームズ・フランコが主演を務め、ミラ・クニス、ミシェル・ウィリアムズ、レイチェル・ワイズらが出演する。このほど公開されたポスター画像は、主人公の奇術師オズを中心に、東の魔女エヴァノラ、西の魔女セオドラ、南の魔女グリンダら映画の主要キャラクターがズラリと並ぶ幻想的なビジュアル。他にもオズが共に旅をする陶器の少女や、翼のある猿のフィンリーら個性的なキャラクターの姿も見える。ライミ監督はホラー、アクション、サスペンスなどジャンルを横断しながら作品を発表し続けているが、ブルース・キャンベルの当たり役となったアッシュや、リーアム・ニーソンが演じたダークマン、『スペル』に登場する老婆など、常に観客の心に残る個性的なキャラクターを多く描いてきた。本作もボームが生み出したファンタジックな世界観を得て、様々なキャラクターがオズの冒険を彩るという。本作の前売り券は、14日(金)から全国で発売され、劇中のキャラクターたちが美しい絵柄でデザインされ、誰でも簡単に手品ができる“オズのマジックカード”が特典としてプレゼントされる(限定品につき、無くなり次第、終了)。『オズ はじまりの戦い』2013年3月8日(金) 全世界同時公開
2012年12月10日ジョセフ・ゴードン=レヴィットとブルース・ウィリスが共演するSFアクション大作『LOOPER/ルーパー』の予告編映像がこのほど公開された。ふたりが演じるのは現在の自分と30年後の自分。映画はそんなふたりが激突する予測不可能なドラマが描かれる。『LOOPER/ルーパー』予告編本作の舞台は近未来。レヴィット演じる主人公のジョーは、未来からタイムループしてきた標的を抹殺する“ルーパー”だ。しかしある日、30年後から送られてきたターゲットは“30年後の自分”だった。なぜ30年後のジョーは過去へと送られたのか? そしてこの仕組みを背後で操る者の正体は? 映画は壮絶なアクション、強烈な個性をもつ主演ふたりの激突、そして数々の謎を描く斬新なSFアクションになるという。このほど公開された予告編では、物語の概略をテンポよく紹介した後にふたりのジョーが30年という時の壁を超えて対面する場面が登場。現在のジョーの手を逃れて逃亡する“30年後のジョー”と、標的を逃したことでピンチに陥るジョー。SF映画らしく映像の随所には興味をひかれるガジェットが次々に登場し、肉弾戦とVFXを駆使したトリッキーなシークエンスが目まぐるしい速さで編集されている。“30年後のジョー”が語る「未来を変えるんだ」というセリフは一体、何を意味するのか? 映画は豪快なアクションとスリリングな謎解きの両方を楽しめるエンターテインメント大作に仕上がっているようだ。『LOOPER/ルーパー』2013年1月12日(土)より丸の内ルーブル他全国ロードショー
2012年10月23日映画『北のカナリアたち』の阪本順治監督が10月16日(火)、東京・銀座のApple Store銀座店で行われたトークイベントに出席。自らの映画づくりのルーツから本作の撮影についてまでたっぷりと語った。子供時代を過ごした生家の真向かいが、本作の配給会社でもある東映の映画館だったという阪本監督。「近所のよしみでいつもタダで入れてもらったし、映写室を覗いたりしてた。任侠映画の看板が変わるのをいつも見てました。これがが松竹の映画館だったら、僕は『どついたるねん』(’89)でデビューせず、アットホームな映画を作ってたかも。今回、東映の60周年映画を託されることになるとは…縁を感じるし意表を突かれました」とふり返る。小学4年生で8ミリ映画を撮影し、中学で映研、高校では文化祭で自主映画を制作。大学に進んだのち、石井聰互(現・岳龍)監督のプロダクションで美術スタッフなどを経験し、映画監督としてデビューを果たした。「30歳で監督になると決めてて、周りに『(助監督を)辞めます』と言ってたんです。わずかにためた貯金でボクシングという題材を選んで、赤井(英和/主演)くんを口説きました」と懐かしそうに語る。この作品が高い評価を浴び、一躍注目を浴びることになったが「天狗になってました」と述懐。「東京で僕が顔を振ると鼻の先が大阪でぶつかるって言われました(笑)。一緒に付いてきたスタッフに叱られ、殴られたこともありました」と意外な一面を明かした。デビュー作品、それに続く作品で原田芳雄、麿赤兒、若山富三郎など邦画界の重鎮たちと仕事を共にしたが「怖いもの知らずだったし、撮影所への憧れもあって、自分の演出が通じるかというスリルを感じる大御所の方にどんどん声を掛けてました。いま思うと若気の至りです」と少し照れに語る。本作は湊かなえの小説を原案に、ひとりの女教師と彼女の6人の生徒らの間に起きたある事件の真実が20年もの時を経て明らかになっていく。21作品目の監督作で、吉永小百合を主演に迎えることになったが「僕は(邦画の)黄金期のスターの方々への純粋な憧れを持ってる。ましてや吉永さんですからね。自分にやれるものではないと思ってました。何で僕の名前が(監督として)挙がったのか?いまだに怖くて聞けないんですよ」と畏敬の念を込めて吉永さんへの特別な思いを語る。撮影現場での吉永さんについては「みなさんが思っているように清楚で可憐なイメージは一緒に仕事をさせていただいても変わらないんですが、それに加えて勇ましい方だなと思いました。決断するときや吹雪の中でスタンバイしているときの虚無僧のように耐える姿もそう。あの勇ましい感じは、少しずつ培われてきたものではなく、『キューポラのある町』(’62)の頃から持ってる根っこの変わらない部分なのかなと思います」と印象を明かした。吉永さん以外にも撮影監督の木村大作や生徒役の松田龍平、森山未來、満島ひかり、小池栄子らとは初めて仕事を共にしたが、「今回に限らず、自分にやれるのか?という恐れがあった方が面白い。恐れがあるからこそ強く出ていける」と常に新たな挑戦を続ける自らのスタイルを説明。「キャスティングに関しても、台本のイメージは大事だけど、ピッタリなのは嫌なんです。適材適所を目指し過ぎるとつまらなくなる。吉永さんはこれまでずっと主演をやられてきて、どんな俳優が目の前に現れても芝居を返してきた。そんな吉永さんに対し、彼ら(※生徒役のキャスト)は、自分らしさを出してやってくれたし、吉永さんと一緒にいる中で自分でも見えなかった部分が出てきたんだと思います」と満足そうに頷いた。『北のカナリアたち』は11月3日(祝)より公開。■関連作品:北のカナリアたち 2012年11月3日より全国にて公開© 2012『北のカナリアたち』製作委員会
2012年10月16日女優の吉永小百合が3日、都内で開催された主演最新作『北のカナリアたち』(阪本順治監督)の完成披露会見に、共演する柴田恭兵、里見浩太朗、森山未來、満島ひかり、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平とともに出席した。舞台となる北海道・礼文島と利尻島での過酷なロケを無事に終え、「あまりの厳しさに乗り越えられないのでは…と不安になったことも。今は完成してホッとしております」と安どの表情を見せた。その他の写真原案は『告白』の湊かなえ氏が昨年発表した『往復書簡』(幻冬舎刊)に収められた「二十年後の宿題」。20年前に一人の女性教師・はる(吉永)と生徒6人の間に起こった転落事故を軸に、双方の思いが複雑に絡み合いながら、当時明かされることのなかった謎と真実が、一つの衝撃的な結末を導き出すというヒューマン・サスペンスで、東映創立60周年記念作品として全国公開される。吉永は「サスペンスなんですけど、最後には登場人物全員の思いやりや優しさ、温かさがジンワリと伝わる作品になった。辛いことが多い時代ですが(観客の)皆さんの心に、温かい思いが灯ってくだされば」と格段の思いでアピール。劇中で仲村トオルとのキスシーンも披露しており、「二人の心の通い合いをどう表現するか阪本監督と相談し、監督が『じゃあ、キスシーンにしましょう』と(笑)。台本にもキスシーンはあったが、アップで撮ることになったので、監督の度胸に驚かされました」と告白。「撮り終えた後は余韻というか、不思議な気持ちになった」と少し照れくさそうに振り返った。はるの夫を演じた柴田は「まるで吉永さんの手の上でコロコロ転がされた感覚で、心地よかった。今後、何度も何度も共演させていただきたい。ぜひお願いします」と再共演を懇願し、吉永も「次はアクションですか?」とすっかりその気。一方、はるの父親を演じた里見は「吉永さんの親父役と聞いて、ちょっとがっかりしたんですよ(笑)。ぜひ次回は恋人役で」とこちらも吉永との再共演に意欲を見せた。宮崎ら“20年後の子どもたち”を演じた若手俳優陣も、吉永との共演、そして厳しい自然と向き合うロケを通して、感慨を噛みしめていた様子。会見にはキャストに加えて、阪本監督をはじめ、木村大作氏(撮影)、湊かなえ氏(原案)、那須真知子氏(脚本)、川井郁子氏(音楽)、黒澤満氏(企画)らスタッフ陣も顔を揃えた。『北のカナリアたち』11月3日から全国でロードショー取材・文・写真:内田 涼
2012年10月03日『スパイダーマン』トリロジーを手がけたサム・ライミ監督と、『アリス・イン・ワンダーランド』の製作者が作りあげるファンタジー大作『オズ はじまりの戦い』が来年3月8日(金)に公開されることが決まり、このほど第1弾予告編が公開された。『オズ はじまりの戦い』予告編動画本作は、これまで繰り返し舞台化・映像化されてきたライマン・フランク・ボームの児童文学『オズの魔法使い』の“知られざる過去”を描くファンタジー作品。『スパイダーマン』でもライミ監督とタッグを組んだジェームズ・フランコが主演を務め、ミラ・クニス、ミシェル・ウィリアムズ、レイチェル・ワイズらが出演する。このほど公開された予告編では、フランコ演じるマジシャンのオスカーが、気球に乗って激しい竜巻に巻き込まれる場面で幕を開ける。彼がたどり着いた場所が魔法の国であることがわかった途端、それまでモノクロだった画面は極彩色に変わり、映像はワイドスクリーンに。魔法の国で暮らしているのは、人間の世界では見ることのできない愛らしい生き物たち。これまでも作品の細部にいたるまで徹底的なこだわりを見せてきたライミ監督らしく、予告編に登場する魔法の国も、風景だけでなく、建物、植物、衣装にいたるまで徹底的にデザインされた不思議な世界だ。さらに予告編のラストには、不気味な緑の手をもつ“何か”が登場。いずれ“オズ”と呼ばれることになる主人公オスカーの壮大な冒険を想像させる内容に仕上がっている。『オズ はじまりの戦い』2013年3月8日(金) 全世界同時公開
2012年08月10日阪本順治監督、吉永小百合主演で贈る壮大な運命の物語『北のカナリアたち』。マイナス11度で強風が吹き荒れる真冬の寒さの中、1月12日(木)と13日(金)、日本最北の島・礼文島で本作の撮影が行われ、吉永さんを始め、森山未來、満島ひかり、勝地涼、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平ら豪華キャストが集合し、クライマックスとなる再会のシーンの撮影を敢行した。湊かなえの「往復書簡」(幻冬舎刊)に収録されている「二十年後の宿題」を原案に、一人の女性教師と6人の教え子たちの運命の再会、20年前に起きたある事件の真相を描く本作。名カメラマン・木村大作の撮影のもと、体感温度がマイナス30度にもなる厳しい真冬と、初夏の二期にわたりロケーションが敢行されている。地元の人たちがここ数年で一番寒いと口を揃えて言うこの日、礼文島に撮影のため建てられた岬小学校分校の教室内で撮影は行われた。ある事件でバラバラになった女性教師(吉永さん)と6人の教え子たちが20年の時を経て、思い出の学校で再会するというクライマックスシーンが撮影された。「『よーい、スタート』で仲のいい雰囲気を作るのではなくて、それ以前の台本に書かれていない20年間を含めて、彼らは一堂に会してお互い喜びあってほしかった」と言う阪本監督の指揮のもと、何度も入念なリハーサルを経て撮影が行われた。吉永さんは撮影をふり返り「昨晩、合唱の練習があって指揮をする私を6人がまっすぐ見てくれた、もうそれだけで胸がいっぱいになって泣きそうになりました。みんな可愛くて、役ではなく私個人としてもハグしたくなります。俳優をやっていなかったらこんな素敵な教え子たちに出会えなかった。お芝居もみんな20年の歳月をきちっと作って、それを埋めて表現するのを目の当たりして、逆に学ぶことも多かったです」と6人との共演の喜びを口にした。極寒の中での演技は負担も多いことが予想されるが、森山さんは「家でダラダラしていたら、この自然に負けてしまうような気がしたので、少し早めにこちらに入って島を北から南まで歩き回りました。信人という役は、辛い過去があるけどたくましい人物。島を歩いたおかげで、その役作りに役立ちました」と万全の体制で臨んだ様子。満島さんは「島に入った日に、子役の6人に会いましたが、ここにいるみんなを見ると、あの子たちの20年後を見ているようで不思議です。でも、吉永さんはずっと、はる先生にしか見えない。黒板の前に立っている姿もお似合いです」と一同の再会を喜んだ。昨年行われた製作発表では、大先輩である吉永さんとの共演に対して緊張も見せていた“教え子”たちだったが、勝地さんは「札幌での共演シーンでは突然の大雪で、メガネも曇るし、吉永さんが見えないくらいでした。すごく緊張していたのですが、話しかけたときの表情がすごく温かくて、自然と話せました」。宮崎さんも「吉永さんとのシーンは、監督から『目を見ないでお芝居してほしい』と言われていて、本当は目を見て気持ちを共有したいんだけど、それができない。その葛藤がありましたが、昨日、歌の練習で先生の目を見れて、涙が出るくらい幸せでした。また、共演シーンでカットがかかった後に、吉永さんがハグしてくれて。寒い現場ですが、暖かい現場です」と吉永さんとの撮影エピソードを笑顔で明かした。造船所で働く七重役の小池さんは溶接のシーンにも挑んだが、「趣味『溶接』って書きたいぐらい楽しい練習でした(笑)。寒い冬景色の中、巨大な船でバチバチと火花が散るところは迫力あるシーンになっていると思います」とのこと。吉永さんとの共演については「先生を目の前にすると甘えられて、自然と演技ができました」と言う。松田さんは「今回、20年後の役ということで、その時間をどう生きてきたか台本を読んで想像して来たんですが、実際にこちらに来てみると、想像していたものと全然、違っていた。役作りをする条件が揃っている贅沢な現場です」と充実した表情を見せた。そして最後に、吉永さんは「空白の20年間を6人の方々が見事に表現して下さっている。監督や多くのスタッフとは初めてですが、心が通い合っている良い現場です。これをずっと続けていきたいですが、ここにいる6人は冬ロケだけなので、それがちょっと残念ですね。ただ、夏はちびっ子たちが来ます。20年前の子供たちのところは第1幕、現在の若者6人のところが第2幕、映画を観終わったら第3幕が始まるような感じで、明日に向かって新しい第一歩を踏み出していくような新しいジャンルの映画になると思います」と本作への手応えを語った。写真からも暖かい現場の様子が伝わってくるが、果たしてどのようなクライマックスシーンに仕上がっているのか?『北のカナリアたち』は今秋以降、全国にて公開。■関連作品:北のカナリアたち 2012年秋、全国にて公開■関連記事:東映60周年、吉永小百合主演作に“黄門さま”、『あぶ刑事』コンビ、宮崎あおいら出演吉永小百合、主演最新作が決定!原案は「告白」の湊かなえ
2012年01月17日来年4月に公開されるアクション超大作『バトルシップ』の特報映像がこのほど公開され、米国の名門ユニバーサル映画100周年記念映画にふさわしい豪快にして壮大な映像の数々が披露された。『バトルシップ』映像『バトルシップ』は、ハワイ沖で行われている世界各国の護衛艦が集結する大規模な軍事演習を行っている際に謎の巨大物体が出現し、人類に攻撃を仕掛けてくる強大なエイリアンたちを相手に米海軍の新人将校アレックス・ホッパー(テイラー・キッチュ)、自衛艦の指揮官ナガタ(浅野忠信)らが戦う姿を描く。ふたりの他にもリーアム・ニーソン、リアーナらが出演し、『ハンコック』のピーター・バーグが監督を務める。壮大な海でのバトルシーンと、国を越えた人間たちの絆を描いた本作。このほど公開された特報では、海に潜む“何か”を捉えたシーンで幕を開け、演習中に未確認物体を発見するシーンへ。その後は、想像を絶するスケールのエイリアンたちのマシンが次々と人間たちに襲いかかる場面が登場。いずれのマシンも人類の科学レベルを遥かに超えた物体のようで、予想外に変形し、人間世界では耳にしない効果音を発しながら人間たちを狙う。さらにエイリアンたちが人口密集地である大都市を容赦なく攻撃するシーンも登場し、大規模なVFX処理がされたショットの数々が本作のスケールの大きさを感じさせる。また、ニーソン、浅野、キッチュら俳優陣の姿も短いながら楽しむことができる。『バトルシップ』2012年4月13日(金) TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー
2011年12月16日ウォルト・ディズニー生誕110周年を記念して、エドガー・ライス・バローズの伝説的SF小説『火星のプリンセス』を実写映画化する超大作『ジョン・カーター』の特別上映会が12日に新宿ピカデリーで行なわれ、主演のテイラー・キッチュと、プロデューサーのジム・モリス氏が登壇した。その他の写真『ジョン・カーター』は、愛する妻と娘を失い、生きる目的すらわからなくなってしまった主人公ジョン・カーターが、突如、未知の惑星に迷いこみ、全宇宙を支配しようとする“マタイ・シャン”を相手に壮大な戦いを繰り広げるアドベンチャー超大作。『スター・ウォーズ』や『アバター』に多大なインスピレーションを与えたと言われているE・R・バローズの古典冒険小説を原作に、『ファインディング・ニモ』『ウォーリー』を手がけたアンドリュー・スタントン監督がメガホンをとる。本作で主演を務めるキッチュは、浅野忠信が出演しているハリウッド映画『バトルシップ』や、オリバー・ストーン監督作『Savages』(原題)など、これから主演作が相次いで公開される注目の若手俳優。上映会では、撮影風景のスチール写真や、初公開となる約15分の映像を、モリス氏の説明を交えて紹介。映像は、地球にいるカーターを捉えた冒頭シーンから始まり、未知なる惑星“バルスーム”にトランスポートした主人公が、4本の腕に牙を持つ緑色人のサーク族に出会う場面などが収録されており、カーターと恋に落ちるプリンセスや、ウーラと呼ばれる獣、凶暴な大白猿などのクリーチャーなども紹介された。モリス氏はキャスティングについて「ヒーローの内面的な強さを表現できる俳優を探した」と話し、「キッチュは、心に傷を持ったダークで複雑な主人公を好演した」と絶賛した。キッチュは「とてもプレッシャーを感じたが、全力投球でやるだけのことをやった」と笑顔を見せ、「歴史ある作品の映画化なので、この役を演じられるなら何でもしたいと思ったし、素晴らしい経験ができた。僕自身も完成が凄く楽しみだ」と語った。『ジョン・カーター』2012年4月13日(金)2D・3D同時公開
2011年12月12日東映創立60周年記念プロジェクト『北のカナリアたち』の製作発表会見が29日に都内で行なわれ、主演の吉永小百合、柴田恭兵、仲村トオル、里見浩太朗ら出演者と、阪本順治監督、撮影監督の木村大作、原案者の湊かなえらスタッフ、そしてオーデションで合格した5名の子役が登壇した。会見の模様映画『北のカナリアたち』は、湊の著書『往復書簡』に収録されている『二十年後の宿題』を原案に、20年前の小学校で合唱を教える先生と生徒たちに起こった悲劇の事故から、時を経て描かれる先生と教え子たちとの絆を描くサスペンス巨編。吉永は「『動乱』、『海峡』、『北の零年』と、北海道の雪中で撮影してまいりましたが、今回は一番大変になるのでは。初心に帰ったような思いでワクワクドキドキします」とあいさつし、阪本監督は本作を「痛ましい出来事と、天使の歌声という組み合わせは違和感あるように思われるかもしれないが、相乗効果で一級のエンターテインメントに作り上げたい」と説明。木村撮影監督は「美しさは、厳しさの中にしかない。今回は格好のロケーション」と意気込みを語った。また、柴田は「役者になったらいつの日か…と思っていた夢が叶いました。私が吉永さんの夫役ということで、ご不満の方も多いと思いますが、サスペンスなので勘弁してください」と恐縮し、島に赴任してくる警官役を演じる仲村は「“あぶ刑事”で大変お世話になった恭兵さんに恩を仇で返すような役ですが、僕を育ててくれた大先輩方に“まな板の上の全裸の鯉”のような気分でなされるがままに料理していただきます」とコメント。宮崎あおいは仕事のため会見を欠席したが、ビデオメッセージで「台本を開いて、吉永小百合さんを始めとする素晴らしいキャストの中に自分もいることがうれしくて幸せです」とコメントを寄せると、吉永は「先日『ツレがうつになりまして。』を拝見しました。実力があってとてもキュートな宮崎さんと2日からいきなり共演するのでとても楽しみです」と期待を寄せた。本作は、北海道北部にある離島・礼文島と利尻島で今冬から撮影を開始し、来年初夏クランクアップ、来秋以降に公開される予定。『北のカナリアたち』2012年秋以降全国ロードショー
2011年11月30日東映創立60周年記念作品として吉永小百合を主演に迎えた映画『北のカナリアたち』がついに始動。11月29日(火)に都内で開催された製作発表会見に吉永さんを始め、柴田恭兵、仲村トオル、里見浩太朗、森山未來、満島ひかり、小池栄子、勝地涼、松田龍平にメガホンを取る阪本順治、撮影監督の木村大作、原案となる小説の著者で「告白」(双葉社刊)の作者としても知られる湊かなえ、オーディションで出演が決まった5名の子役たちが出席。さらに、この日は都合で欠席となったが宮崎あおいの出演も発表された。湊さんの小説集「往復書簡」(幻冬舎刊)に収録されている「二十年後の宿題」を基にした本作。かつて北海道の離島で教師として働き、いまは東京の郊外で図書館の司書をしている女性と、奇跡の歌声を持った彼女の最後の教え子たちの運命の再会、20年前のある事件の真相を壮大なスケールで描き出す。撮影は北海道の最北端の稚内からフェリーで2時間の礼文島、利尻島で冬と夏に分けて行われる。これまで『北の零年』や『海峡』など北の地を舞台にした数々の作品に出演してきた吉永さん。7月に訪れたという利尻について「胸が震えました。日本の景色と思えないような感じがしました」とその美しさを語る。一方で「今回が一番大変になるのでは?」とクランクインを前に心情を明かした。吉永さんの夫役を演じる柴田さんは「役者を始めたときからいつの日か吉永小百合さんと共演したいと思ってました。夢が叶いました」と喜びを語る一方で、最初に共演を聞かされたときは「ちょっと待って!“サユリスト”の方々に申し訳ない、というのが心の声でした」と恐縮した面持ち。仲村さんは「まだ詳しく話すなと言われている」と役柄について言葉を濁したが、「柴田さんとは『あぶない刑事』でご一緒して、中華街で何百回と食事をご一緒しましたが一度としてお金を払ったことがなかった。そんな柴田さんのご恩を仇で返すような役と言っていいと思います」と苦笑いを浮かべていた。里見さんは「何十年も前になるのかな…?『キューポラのある街』という映画を観たら、かわいらしい少女がピョンピョンと跳ねるような芝居をしていて。それ以来、僕はサユリスト」と告白。今回は吉永さんの父親役だが「僕もいよいよ吉永さんの相手役をすることになったか?と思って喜んでいたら父親役でした」と笑いを誘いつつ「光栄です」と笑顔を見せた。吉永さんは今回の共演陣とは全員、初共演になるが「黄門さまに『あぶ刑事』と大人チームはバラエティに富んでます」とニッコリ。一方、吉永さん演じるはる先生のかつての教え子を演じる森山さん、勝地さん、満島さん、小池さんはいずれも、吉永さんを始めとする錚々たる先輩俳優との共演に「緊張してます」。満島さんは吉永さんとの初対面に「とっても優しい方で、それに甘えて(笑)、一生懸命頑張ります」と語り、小池さんも「あまりの美しさと優しさに圧倒されました。そして『はる先生がいる!』という、何とも言えぬ安心感も感じました」とふり返った。同じくかつての教え子のひとりを演じる松田さんは「楽しみです。(撮影の)木村さんもいるのでにぎやかな現場になりそうな予感がします」と期待を口にした。この日、欠席となった宮崎さんからも意気込みを語るビデオメッセージが到着したが、吉永さんは「先日、『ツレがうつになりまして。』を拝見しましたが、実力があってキュートな女優さんです」と宮崎さんを絶賛した。この豪華キャストの手綱を握る阪本監督は「みなさん、個性豊かなので架空の登場人物ではありますが、自分らしさをふんだんに出していただければ」と抱負を語る。長年、撮影監督で活躍し、監督デビュー作の『劔岳点の記』の映像が絶賛された木村さんは「美しさは厳しい中にしかない。過酷で厳しい中にいる人間は美しい。吉永さんは厳しい自然が好きな方なので、相当の映像が撮れると思う」と自信をのぞかせた。質疑応答に続いて、3千人を超えるオーディションで選ばれた、天使の歌声を持つ子供たちが吉永さんと共に登場。透き通るような歌声で「翼をください」を歌い上げた。『北のカナリアたち』は2012年秋以降、全国にて公開予定。■関連作品:北のカナリアたち 2012年秋、全国にて公開■関連記事:吉永小百合、主演最新作が決定!原案は「告白」の湊かなえ
2011年11月29日女優・吉永小百合の主演最新作『北のカナリアたち』が東映創立60周年記念作品として2012年秋に全国公開されることが9月1日(木)、東映本社で行われた記者会見で発表された。原案は「告白」の湊かなえが昨年発表した「往復書簡」(幻冬舎刊)に収められた「二十年後の宿題」。会見にはメガホンを取る阪本順治監督、プロデュースを手がける東映の岡田裕介代表取締役社長らが出席し、作品への意気込みを語った。舞台は日本最北の地である利尻島・礼文島。20年前に一人の女性教師と生徒6人の間に起こった“ある転落事故”を軸に、双方の思いが複雑に絡み合いながら、当時明かされることのなかった謎と真実が、一つの衝撃的な結末を導き出すというヒューマン・サスペンス。吉永さんが主人公の小学校教師・川島はるを演じる。また、物語のキーとなる“天使の歌声”を持った児童たちは全国規模で子役オーディションを行い、キャスティングが決定する予定だ。阪本監督は「吉永さんを演出できるなんて夢にも思わなかった。吉永さんの魅力を大事にしつつ、せっかくなので、誰も見たことがない吉永さんの“ある瞬間”をお見せできれば」と大女優との初タッグに早くも武者震い。そして「教師と生徒の血が通った交流を通して、過去の清算や許しをテーマに、丁寧に演出していきたい」と抱負を語った。実際、北海道の利尻島・礼文島でのロケが予定されており「風景も言語。大作さん(本作で撮影監督を務める木村大作。2009年に『劔岳点の記』で監督デビューした)と同じで、とにかく厳しい環境の中で粘って粘って、いいものを撮る」と決意も新ただ。また会見では、吉永さんのコメントも発表された。「この夏、利尻・礼文を訪れ、息をのむような自然の大きさ、美しさに圧倒されました。雄大な風景の中での映画づくりに参加する嬉しさに、胸がときめいています。湊かなえさんの素晴らしい作品をベースにしたカナリアたちと教師のサスペンス・ストーリー。観客のみなさまの胸に響く映画になりますよう、阪本監督のもと、全力で取り組みます」と静かな闘志を燃やしている。今冬、撮影第一期として東京、北海道(札幌、稚内、礼文島、利尻島他)でクランクイン。2012年初夏に撮影第二期が行われた後、夏にクランクアップする予定だ。公開は2012年秋で、全国300スクリーン規模での上映が予定されている。『北のカナリアたち』は2012年秋、全国にて公開。「天使の歌声を持つ子役オーディション」公式サイトwww.kitanocanaria.jp※応募締切:9月15日(木)撮影/三浦憲治 写真提供/「夢の続き」(世界文化社)■関連作品:北のカナリアたち 2012年秋、全国にて公開
2011年09月02日ダニエル・クレイグとハリソン・フォード夢の共演10月22日より全国公開される、この秋最大のSFアクション超大作「カウボーイ&エイリアン」。監督: ジョン・ファヴロー/製作総指揮: スティーヴン・スピルバーグ/製作: ロン・ハワードといった、ハリウッドのヒットメーカーが結集。主演がジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグとインディ・ジョーンズのハリソン・フォードという夢の共演。期待せずにはおれない映画だ。オリヴィア・ワイルドは春日より話題性が無い?そして、この大作のもう一人の主演がオリヴィア・ワイルド。昨年、ディズニー映画「トロン・レガシー」に主演し、PRのため彼女が来日記者会見したとき、お笑いコンビ、オードリーの春日と若林をからめて話題づくりしていたことには、日本の芸能記者の低脳さとワイドショーの俗悪さを見越してのプロモーション?とあきれたファンも多かっただろう。オリヴィア・ワイルドさんについては、最近の話題として、エマ・ストーンさんと共に、化粧品会社Revlon(レブロン)の新ブランドのアンバサダーに選ばれたことが報じられている。新ブランドは新カラーコスメとネイルエナメルで、2012年の初めから二人を起用したキャンペンが始まるようだ。元の記事を読む
2011年08月22日『アイアンマン』シリーズのジョン・ファヴロー監督が、ダニエル・クレイグとハリソン・フォードをキャストに迎えて製作したSF超大作『カウボーイ&エイリアン』の最新ビジュアルがこのほど公開された。その他の写真『カウボーイ&エイリアン』の舞台は、人々が新天地を求めて大陸を横断した西部開拓時代の前夜、一攫千金を求めて多くの者がアメリカにやってきた“ゴールドラッシュ”時代の小さな街。移動手段は馬、武器は簡素な銃とナイフしかない19世紀のアメリカに襲来したのは、極めて進んだ力を持ち、金属製の飛行兵器を乗りこなすエイリアンたちだ。なぜ、彼らが田舎町しかないアメリカを襲う必要があるのかわからぬまま、一切の記憶を失った主人公(クレイグ)と、街を牛耳るダラーハイド(フォード)らはエイリアンたちに立ち向かうことになる。このほど公開されたポスター画像は、クレイグ演じる主人公とダラーハイド、そして主人公に近づく謎の美女(オリヴィア・ワイルド)の背後にエイリアンのものと思われる宇宙船の一部がデザインされたもの。主人公の左腕には謎の腕輪がハメられ、妖しい光を放っているが、この腕輪こそが貧弱な装備しか持たない人間たちが唯一、宇宙人に対抗可能な武器であり、物語のカギを握る重要アイテムだという。果たして記憶を失った主人公は人間の味方なのか?謎の美女の正体は?そして宇宙人たちは何故、地球に来たのか?豪快なアクションと謎に満ちた本作は全米ですでに公開され、1週目にボックスオフィスランキングで首位に輝いている。日本でも10月の公開を前に、13日(土)から全国で前売り鑑賞券の発売が決定。劇場窓口で購入すると主人公の腕輪をモチーフにしたLEDライトつきリングが特典としてプレゼントされる。『カウボーイ&エイリアン』10月22日(土)より丸の内ピカデリーほか全国ロードショー(C)2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED
2011年08月12日ドリームワークス・アニメーション製作、『リロ&スティッチ』監督が贈るファンタジー大作『ヒックとドラゴン』。公開直前の夏休みに行われる、本作のイベントのプロデュースに現役大学生たちが挑戦している。こちらの企画に参加しているのは、神田外語大学のペク・ソンス先生(異文化とメディア論)のゼミ生13名。2011年から始まる小学校での英語必修化等を背景に「映画を通じて、英語の楽しさを小学生に体験してもらえるアイディアはないか?」と、今回のコラボレーション企画が実現した。学生たちからは、映画を通じて子供たちに英語に触れてもらうという目的はもちろん、「友達の大切さを感じてほしい」、「外国人と触れ合う機会を設けたい」など熱い意見が続々と。立候補によって選出された3人のリーダーの下、最終的には3チームそれぞれ、ゲームやクイズなど子供が楽しめるオリジナルの企画を盛り込んだ案が出来上がった。そして7月5日(月)、彼らの企画がプロの目で審査される日を迎えた。『ヒックとドラゴン』の配給を手がけるパラマウント ピクチャーズ ジャパンにて、宣伝担当者を前にして行われた企画プレゼンテーション。各チームの代表者が集まり、10分ずつの持ち時間を使って発表を行った。最初のチームは、劇中に登場する英単語をレッスンしたり、映画について簡単なクイズを英語で行うという企画を盛り込んだもの。2番目のチームは「FRIEND(ともだち)」をテーマに、当日のイベントを、司会の挨拶を含め全て英語で行い、保護者は子供たちとは離れた席に座って子供たちだけの参加感を盛り上げるなど、工夫が目立つ企画となった。そして最後のチームは、子供たちにグループに分かれてもらい、様々な英語のゲームをする、というアクティビティ満載の企画を提案。どのチームも映画と絡めた英語体験企画はさすが、外語大の学生ならでは。プレゼンを終えて宣伝担当者からは「いずれのチームも『わくわく』、『どきどき』というキーワードが多く登場していたように、フェイスペイントや、招待状など、子供視点で楽しめる企画が工夫されていて新鮮でした」とかなり高評価が。参加者が子供であるため、拘束時間の配慮や、告知方法、当選方法など、プロの視点での指摘も当然あったものの、まずはイベント成功への第一歩を踏み出せたと言えそう。初めての映画イベント企画と、宣伝担当者へのプレゼンを体験してみて、学生たちは、「とにかく緊張した」、「説明が長くなってしまい、言いたいことがうまく伝えられなかった」、「プレゼンの途中、頭が真っ白になった…」など、思い思いの感想をもらしつつ、無事終えたことにホッとした様子。緊張がほぐれ「(映画のテーマでもある)“FRIEND”(ともだち)に助けられました…」と思わず泣き出してしまった学生も。とはいえ、イベントプロデュースはまだ始まったばかり。この後、パラマウント ピクチャーズ ジャパン内での審査を経て、最終的な企画が決定するが、告知、集客、当日の運営と、イベントが無事終了するまでが全てプロデュースの仕事となる。本イベントは7月末に開催予定。告知は、シネマカフェ及び他媒体でも行われる予定なので、最終的にどの企画が選ばれるのか、見守ってほしい。『ヒックとドラゴン』は8月7日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。特集「『ヒックとドラゴン』宣伝体験記」■関連作品:ヒックとドラゴン 2010年8月7日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2009 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.■関連記事:これであなたもバイキング!『ヒックとドラゴン』バイキングメットを2名様プレゼントランキング企画!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5友達にしたいアニメのキャラクターは?内藤大助愛息の“パンチ2連発”にヒヤ汗ベッキー『ヒックとドラゴン』イメージソングに決定!動画インタビューも到着焼け焦げたオードリーがCMに登場「大きく言えば“春日の映画”です!」
2010年07月08日今年6月に公開され、25億円を超える興行収入を記録し、およそ230万人を動員した『劔岳 点の記』。本作のDVDがまもなくリリースされるが、それに先駆け、監督の木村大作に密着し、本作のクランクインの前から200日を超える過酷な撮影の様子などを記録したドキュメンタリー『劔岳撮影の記―標高3000メートル、激闘の873日』(大澤嘉工監督)が先日より新宿バルト9ほか全国にて公開されている。これを記念して11月16日(月)、木村監督を迎えてのトークイベントが行われ、過激な“木村節”に満員の劇場は大いに沸き立った。舞台上に登場するやいなや、マイクなしで「(本作の)宣伝担当、撮影監督もしています!」と大声で挨拶した木村監督。今回のドキュメンタリーは、映画の撮影に同行したディレクター・大澤嘉工によって記録されたものだが「(大澤さんに)おれをもっとインテリ風に見せろって言ったんです。怒鳴ってばかりじゃねぇか!って。でも、(大澤さんは)いても直しやしねぇ」と早速、怒り始める。本作は、都内での上映に加え、映画の舞台である北陸の富山県、石川県ほか大阪や福岡で公開されている。1館あたりの動員はかなり好調のようで「『なくもんか』といい勝負で、おれより下の作品は…」と言い掛けてあわてて司会者に制止される一幕も!また、主演の浅野忠信さんが、木村監督の姿を見て漏らした言葉として「人間は70歳近くまでワガママでいいと思いました。撮影中はすごくアタマにきたけど、それがなければこんな体験は出来なかった」という言葉を紹介。ワガママの“お墨付き”をもらったということで、この日の会場を訪れていた就職活動中の学生たちにも「世間など気にせずに、風に吹かれて気の向くままにやれ!」とワガママの秘訣を伝授。さらに「一所懸命にやっていれば、誰かが必ず見ている。命を懸けるべきものをこれから見つけながら生きていくんですよ!」と木村流の激しいエールを贈った。ちなみに、12月11日(金)に発売されるDVDとブルーレイには、監督がこれまでに撮りためていた、自然の風景などを収めた「木村ライブラリー」が特典として付いてくるとのことでこちらも要チェック!『劔岳撮影の記―標高3000メートル、激闘の873日』は新宿バルト9ほかにて限定公開中。『劔岳点の記』DVD&ブルーレイは12月11日(金)より発売開始。■関連作品:劔岳点の記 2009年6月20日より全国にて公開© 2009『劔岳点の記』製作委員会劔岳撮影の記―標高3000メートル、激闘の873日 2009年11月14日より新宿バルト9ほかにて限定公開■関連記事:『劔岳』木村大作監督が語る!「劇的3時間SHOW」に5組10名様ご招待これぞ映画だ!木村大作、香川照之ら男泣き「劔岳が見守ってくれてる」【どちらを観る?】男たちの不屈の魂、激突!『劔岳点の記』VS『蟹工船』浅野忠信&香川照之を9時間歩かせた鬼監督を宮崎あおいがつぶらな瞳で骨抜きに!男たちの熱き大和魂がここにシネマライブ!『劔岳点の記』試写会に30組60名様ご招待
2009年11月17日角川春樹が150万人動員のためにまさに体を張ってプロモーション!大森南朋を主演に迎えた自身、12年ぶりの監督作となる『笑う警官』の宣伝のために、角川監督自らが23時の時報の“時計”になることが明らかになった。「時計になる」とはこの写真のように大きな時計の前で自らの体を使って23時を示すというもの。実写版『時をかける少女』(’97)以来の監督作で、本作がタイムサスペンスということに因んでの試みとなるが、自ら時を刻むことに…。近年、日本映画のヒット作では、監督自らが数々のプロモーションに参加する姿が目立つ。『ザ・マジックアワー』では三谷幸喜監督が100本以上の番組に出演、一時期、TVは同監督によるジャック状態に。また、『劔岳点の記』では木村大作監督が全国90か所での舞台挨拶を、自らが車を運転して各地を回りながら敢行し話題を呼んだ。最近では、『空気人形』の是枝裕和監督が、出演陣と揃って「笑っていいとも!」に出演していたが、今回、新たに一人の映画監督によって日本初となる究極のプロモーションが実現!角川監督は本作について「150万人動員できなければ、映画は辞めようと思ってます」と宣言しているが、目標達成のために体を張った形だ。まずは10月30日(金)の22時59分45秒に、監督の“時計っぷり”が本作公式サイト上で公開されるほか、AXN、FOXチャンネルほか、STV札幌テレビ放送、テレビ愛知、三重テレビ、読売テレビ、RKB毎日放送などで、この23時の時報が放映される予定。『笑う警官』は11月14日(土)より全国にて公開。『笑う警官』公式サイト■関連作品:笑う警官 2009年11月14日より全国にて公開© 2009『笑う警官』製作委員会■関連記事:【TIFFレポート】大森南朋、原作者の「かっこよすぎる」という称賛に複雑な気分大森南朋「監督と一緒に、人間ドラマをしっかり作った」『笑う警官』舞台挨拶恋したい“大人”な俳優は誰?MTVオリジナルiTunesダウンロードカードを10名様プレゼント大森南朋主演『笑う警官』主題歌に復活間近の歌姫W・ヒューストンの新曲が決定!人気警察小説の映画化!『笑う警官』モニター試写会に50組100名様ご招待
2009年10月30日織田信長を知らない日本人はいない。けれど、岡部又右衛門を知る人はそう多くはないだろう。岡部又右衛門とは“神の手を持つ”宮大工の名前。信長が天下統一の先駆的象徴として建てた安土城の築城を任された人物だ。『火天の城』はその又右衛門ら宮大工たちが安土城を完成させるまでを描いた壮大な時代劇。そこで、又右衛門役の西田敏行、妻・田鶴役の大竹しのぶの両名に、15億円かけて作られた歴史大作の魅力について語ってもらった。「お金」も「命」もかけた超大作「戦国時代を描いているにもかかわらず、戦のシーンはまったく出てこないんです。織田信長という絶対的な存在をお屋形様とする熱田に生まれた男(又右衛門)が、安土城築城というとてつもないオファーを受ける。この映画は、それをやってみようという男と、やらせてみようと思う女(妻)の物語。戦乱の時代でありながらも壮大な城を造ろうした人々に、俳優として興味を抱きました」と語るのは西田さん。約40年にわたり役者業を真摯に続けてきた彼と、宮大工の仕事に誇りを持ち、信長に向かって唯一「ノー」と言って許された又右衛門──時代は違えど“職人”という立場としては共通する部分があったという。そして、そんな夫を常に笑顔で見守り続ける妻の田鶴を演じた大竹さんも、日本を代表する女優のひとり。優しさ、寛大さ、温かさを持った女性を、自然な佇まいで、けれど存在感たっぷりに演じている。「私の演じた田鶴は“女人が笑わぬ家は日の昇らぬ家”という父の教えを守り、旦那さんが仕事をしやすいように送り出す。現代では受け入れられなくなりつつある女性像ですが、女性の支えがあってこそ社会は成り立っていると思うんですよね。今回の役を通じて、改めて主婦って本当にすごい仕事だなと思いましたから。仕事をすれば評価も収入も名誉も手に入るけれど、主婦にはそれがない。でも、愛をもらえる。田鶴は愛を強く信じている女性なんです」。役柄同様に、大竹さんは「周りに気遣いをさせない、プレッシャーを与えない素晴らしい女優だ」と西田さん。30年ぶりの共演を存分に楽しめたのはもちろん「気持ちのいい現場だった」と、ほほ笑む。大竹さんも「役者同士が尊敬し合えないと、奥の奥にある感情が伝わらない。西田さんとの共演は本当に心地よかった」。役者としてやり甲斐に満ちた現場だったと明かす。また、CGに頼るのではなくオープンセットで撮影が行われたことも、俳優たちの気持ちを盛り上げた。美術を手掛けるのは、日本の時代劇映画の美術では右に出るものはいない、日本映画の黄金期を支えてきた巨匠・西岡善信。安土城建築現場を再現したセットの威力はどれほどのものだったのか。「多少のCGは使っていますが、あくまでも補佐的です。たとえば、西岡さんが作ってくれた又右衛門の家に田鶴がいる景色を見て──こいつ(又右衛門)はやっぱりいい職人なんだ!と確信できた。それくらい説得力のあるセットでしたね。それから、少し前に公開した『劔岳点の記』に出演している香川(照之)くんに『出演を迷っている…』と相談されたことがあって、『金をかける映画は多くても、命をかける映画はそう滅多にない。やってみたらどうか?』と助言したんです。それが木村大作監督にも届いていたみたいで、『いま、金をかけた映画撮っているらしいじゃん』と言われて…。確かに、『火天の城』は巨額を投じた作品ではあるけれど、実は僕も命をかけているんですけどね(笑)」。この愛嬌も俳優・西田敏行が愛されているゆえんだろう。山歩きのシーンは心臓バクバク本作は豪華絢爛な安土城築城の物語であり、安土の山まるごとひとつが城となっていくさまは想像以上に迫力がある。だが、その映像が活きるのは宮大工とその妻と家族、彼らのドラマがあってこそ。敵味方を越えた職人同士の絆もドラマティックだ。そして、西田さんが「命をかけた」というシーンは、天下一の檜を守り続ける木曾檜の匠・緒形直人の演じる大庄屋甚兵衛とのシーンだという。現在、日本には樹齢二千年の檜はなく、巨木を求めて森を歩く撮影は台湾の山奥で行われた。「僕、歩くのが大嫌いでね。心臓がバクバク言い出すと、“あっ、心臓そんなに強くなかったんだ!大丈夫かな…?”って(笑)。でも、又右衛門と甚兵衛はそれぞれお屋形様は違っても、ものを作りたいという想い、木を愛する想いは同じ。だから、緒形くんとの芝居もやり甲斐がありました」。そんなふうに仕事に情熱を注ぐ男たちの姿、彼らを支える女性たちの姿に観客は心打たれることだろう。“草食系男子”などという造語が作られてしまう現代に必要なのは、信念、真面目さ、男気を兼ね備えた又右衛門をはじめとする男たち──“火天系男子”なのかもしれない。この『火天の城』には、たまらなく格好いい男と、たまらなく魅力的な女が描かれている。(text:Rie Shintani/photo:Hirarock)特集『火天の城』「火天系男子に一目惚れ」■関連作品:火天の城 2009年9月12日より全国東映系にて公開© 2009「火天の城」製作委員会■関連記事:時代は火天系!『火天の城』鑑賞券&エコ箸&プレスセットを5組10名様プレゼント前代未聞の城造り――歴史スペクタクル『火天の城』試写会に30組60名様をご招待西田敏行「戦国時代にあるまじき体型」と反省、次長課長・河本は史上最高の秀吉と自信
2009年09月04日2007年のクランクインから、立山連峰にて200日を超える日々の撮影を敢行。優に3,000メートルを越える標高での撮影も行われ、そのときの最低体感温度は氷点下40℃という、まさにスタッフ、キャスト陣の苦労の結晶として誕生した『劔岳点の記』が6月20日(土)、ついに全国公開を迎えた。初回上映後には舞台挨拶が行われ、木村大作監督を始め、主演の浅野忠信、香川照之、松田龍平、宮崎あおい、仲村トオルが登壇した。木村監督は開口一番、映画を観終わったばかりの観客に向け「いま、山を登り、降りてきたみなさんは我々の仲間です!本当に本当にありがとうございました」と力強く呼びかけた。この監督の言葉に会場は感動ムード…と思いきや監督はすぐに「しかし、朝9時半に映画を観に来るという神経が分かりません」と語り、会場は爆笑に包まれた。主人公の柴崎芳太郎役の浅野さんは「やっと、こうして初日を迎えることが出来て嬉しいです。男としても、俳優としてもいろんなことをこの作品を通じて学びました」と充実した表情で語った。さらに、撮影中に山で監督と語らった思い出を披露。「夜9時消灯、朝4時起床で山に登るという毎日の中で、自分と向き合う時間が多くなりました。そんな中で眠れない夜に、タバコを吸って考えごとをしている監督に自分のことを話したい気持ちになりまして…。人生のヒントをいただきました」とふり返った。測量案内人・宇治長次郎に扮した香川さんは、「舞台袖で待ちながら、神聖な気持ちになりました。毎日見ていた…いや、我々を見下ろしていた劔岳が後ろにある気がして、この映画は劔岳そのものが見守ってくれているのだと強く感じます。山を下りているときに監督がおっしゃった『お前らいま、楽だろう?それは下りているからだ。登っているときは辛く、落ちていくときは楽なものなんだ』という言葉が忘れられません」と時折、声を詰まらせながら語った。松田さんは、測量を通じて成長を遂げていく生田を演じた。「二度とない一瞬を切り取った、木村監督の映画に出演できて幸せです。監督は、すごく素敵な方でした」と笑顔で語った。紅一点、柴崎の妻・葉津よに扮した宮崎さんは「私は数日間の参加で、この場にみなさんと一緒に立たせていただき幸せです」と挨拶。木村監督が現場で唯一、怒鳴らなかった俳優、と言われる宮崎さんだが、木村監督について尋ねると「すごく優しくしてくださいました。これから先も、大作さんに気にして見てもらえる役者でいられたら、と思います」と決意を語った。これには69歳・木村監督、「僕も男ですから、クラクラっときます」と照れ笑いを浮かべ再び会場は笑いに包まれた。柴崎のライバルである日本山岳会の小島烏水役の仲村さんは「傑作、超大作(だいさく)に携われて嬉しいです。烏水(うすい)という名前ですが、存在が薄いと言われないようにがんばりました」と感動的な雰囲気の中でダジャレを連発しながら挨拶し、観客の笑いを誘った。さらに会場には、監督、キャスト陣と苦楽を共にしたスタッフ陣も駆けつけ、初日を祝った。スタッフの一人は「20年経っても、30年経っても、監督が亡くなられても歴史に残る作品が出来たと思っている」と一同の気持ちを代弁し、客席からは大きな拍手がわき起こった。『劔岳点の記』は全国にて公開。■関連作品:劔岳点の記 2009年6月20日より全国にて公開© 2009『劔岳点の記』製作委員会■関連記事:【どちらを観る?】男たちの不屈の魂、激突!『劔岳点の記』VS『蟹工船』浅野忠信&香川照之を9時間歩かせた鬼監督を宮崎あおいがつぶらな瞳で骨抜きに!男たちの熱き大和魂がここにシネマライブ!『劔岳点の記』試写会に30組60名様ご招待『劔岳』木村監督全国制覇も、出迎え仲村トオル失言「遺作にならないか心配してた」?日本地図完成のために命を懸けた男たちの記録『劔岳点の記』試写会に30組60名様をご招待
2009年06月22日“諦めないこと”。日本地図を完成させるため前人未踏の山・劔岳に挑んだ男たちの物語『劔岳点の記』、劣悪な環境で働く出稼ぎ労働者たちの闘争を描いた『蟹工船』。毛色の違うこの2本の映画に共通するのは、そんなメッセージだ。『劔岳点の記』は、『八甲田山』、『駅 STATION』、『鉄道員(ぽっぽや)』など日本映画史に残る名作・話題作の映像を生み出してきた名カメラマン・木村大作が、50年のキャリア、50本目の映画にして初めてメガホンを取った記念すべき作品。見どころは何と言っても映像の素晴らしさ。大自然の厳しくも美しい姿をフィルムに焼き付けるため、実際に劔岳・立山連峰各所で撮影を敢行。主演の浅野忠信をはじめ香川照之、松田龍平、仲村トオル…という実力派俳優たちも3,000m級の劔岳に登り、本物の映像と共にその場に行くことでしか生み出せない台詞と表情をカメラに向けた。いまから100年前に険しい山中に三角点を設置した明治人の真実の物語を本物の映像で描く──CGが当たり前になったこの時代に敢えて危険な撮影に挑んだ本作には“本当に撮影したのか?”と疑いたくなるほどの驚きの映像が詰まっている。そして、『劔岳点の記』で陸地測量部測夫を演じた松田龍平が『蟹工船』では労働者のリーダーとして登場する。カムチャッカ沖で蟹を獲り、船上で缶詰に加工する蟹工船を舞台に、安い賃金で過酷な労働を強いられていた労働者たちが奮起するこの物語の原作は、いまから80年前に小林多喜二が発表しプロレタリア文学の最高峰と賞賛された同名小説。それを『弾丸ランナー』、『ポストマン・ブルース』など疾走感ある作風で知られるSABU監督が大胆なアレンジを施し映像化。「パンクに!」という監督の要望のもとに作られたSFムード漂う蟹工船のセット、労働者たちのコスチュームも見どころだ。逃げ場のない蟹工船という地獄のなかでただ生きるのか、それとも立ち上がるのか──世界的不況が続くこの時代だからこそ、絶望的な環境から再生していく人間たちの生きざまに共感する。測量という仕事に誇りを持ち、命を賭けて険しい山に挑んだ男たちと、希望を持って生きるために立ち上がろうとした労働者たち。どんな状況でも諦めないこと、挑戦することを熱く伝える『劔岳点の記』と『蟹工船』。いまの自分に必要なのはどっち?(text:Rie Shintani)■関連作品:劔岳点の記 2009年6月20日より全国東映系にて公開© 2009『劔岳点の記』製作委員会蟹工船 2009年7月4日よりシネマライズ、テアトル新宿ほか全国にて公開© 2009「蟹工船」製作委員会■関連記事:SABU、大学生たちに『蟹工船』パワーを指南「借金踏み倒してでも生きろ!」TKO、松田龍平にあやかり俳優の座狙い?『蟹工船』全国キャンペーン中いざ、反撃!男たちの熱き闘いを見よ『蟹工船』試写会に10組20名様をご招待浅野忠信&香川照之を9時間歩かせた鬼監督を宮崎あおいがつぶらな瞳で骨抜きに!男たちの熱き大和魂がここにシネマライブ!『劔岳点の記』試写会に30組60名様ご招待
2009年06月19日