加藤健一事務所『サンシャイン・ボーイズ』が1月24日(水)から31日(水)まで、本多劇場にて上演される。“喜劇王“ニール・サイモンが書いた『サンシャイン・ボーイズ』。日本でもこれまで幾度も上演されてきた今作に、加藤健一が事務所創立40周年&役者人生50周年で満を持して挑もうとしたのが2020年のこと。しかし、コロナの影響でやむなく延期の憂き目にあっていた。それが2022年にようやく初演を迎えると評判を呼び、加藤健一は第64回毎日芸術賞、佐藤B作は第47回菊田一夫演劇賞を受賞した。2023年9月からは全国にて85ステージにのぼるツアーを実施。その東京凱旋公演が今回というわけだ。幼い頃からチャップリンやバスター・キートンの笑いに影響をウケてきたというニール・サイモン。ヴォードヴィルにも親しんできた彼が、よく知る芸人たちを主人公に書いたのがこの『サンシャイン・ボーイズ』だ。ヴォードヴィルで大人気の、ウィリー・クラーク(加藤健一)とアル・ルイス(佐藤B作)のコンビサンシャイン・ボーイズ。何十年も一緒にやってきたふたりだが、不仲で解散してしまう。それから11年、なにもかもうまくいかず仕事もないクラークの元にテレビの大きな仕事が。しかしその条件は元相棒と往年の名作コントをするというものだった。今作は、サイモンといえば喜劇と思われていた時代に、悲劇も書けることを証明した“辛口三部作”のひとつ。しかし軽妙なせりふのやりとりと、年齢を重ねた頑固なふたりの老コメディアンのキャラクターが魅力的で、面白さと悲哀とが入り混じった名作だ。加藤健一と佐藤B作。ともに50年以上舞台に立ち続けたふたりの、歳を重ねたからこそ出せる味わいがそれぞれの役に重なっていく。ツアーを経てより磨きのかかったふたりの掛け合いを楽しみにしたい。文:釣木文恵<公演情報>加藤健一事務所『サンシャインボーイズ』作:ニール・サイモン訳:小田島恒志小田島則子演出:堤泰之出演:加藤健一佐藤B作加藤義宗田中利花照屋実韓佑華佐野匡俊〈声の出演〉清水明彦(文学座) 加藤忍2024年1月24日(水)~31日(水)会場:下北沢・本多劇場チケット情報:()公式サイト:
2024年01月23日シリーズ累計発行部数85万部突破のベストセラーの映画化『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』より、福原遥とW主演を務める水上恒司演じる彰の本心が垣間見える、キャラクターCMがシネマカフェに到着した。本作は、人を愛すること、大切に思うこと、共に生きること…当たり前のことが許されなかった時代に出会った百合と彰の時を超えた愛が交差する、涙なくしては観られないラブストーリー。水上さん演じる彰は、突然、戦時中の日本にタイムスリップしてしまった高校生の百合(福原さん)を助ける特攻隊員。公開された映像では、恋心を抱きながらも、叶うことのないこの先の百合との人生に、「できるなら、戦争のない時代に生まれて、君と一生を共に過ごしたかった」と願わずにはいられない…彰の本心が垣間見える。さらに、百合が初めての環境で戸惑ったり、怯えたり、時には涙を流したりと奮闘するシーンの数々が切り取られた場面写真も到着。空襲に呆然と立ち尽くす場面、不安な状況の中で、唯一心の拠り所となってくれた彰を引き留めようと説得する場面など、百合はどんな環境にあっても常に素直で、まっすぐに受け止めてしまう。『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は12月8日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 2023年12月8日より全国にて公開(C)2023「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」製作委員会
2023年12月03日2023年11月20日放送のバラエティ番組『何か“オモシロいコト”ないの?』(フジテレビ系)に、ゲスト出演したお笑いコンビ『オードリー』の春日俊彰さん。出演者全員でのゲーム中、ハプニングが発生して悲鳴が上がる事態となりました。増えてしまう、春日俊彰の『椅子破壊伝説』収録中、春日さんはほかの出演者と同じく、猫耳を付けて楽しくパーティーゲームに興じていました。しかし、俳優の黒島結菜さんの手番の時、ハプニングが発生。両手を交互に上下する『猫のポーズ』をしていただけにもかかわらず、春日さんの椅子が壊れ、床にひっくり返ってしまったのです!覚えのある状況に、「やだー!椅子がバラバラになった!」と叫ぶ春日さん。ほかの出演陣も「怖ーい!」「どういうこと?」「なんでこんなバラバラになる!?」などの悲鳴を上げ、美術チーフも焦る事態となりました。番組の説明によると、「『ドッキリ』でも演出でもなく、単なるハプニングである」とのこと。急きょ春日さん用に別の椅子が運ばれてくると、お笑いコンビ『シソンヌ』の長谷川忍さんが、次のようにツッコミます。ちょっと待ってよ、替わりの椅子がそれって…。ちょっと待ってよ!何か“オモシロいコト”ないの?ーより引用オレンジ色で統一されたセット内に運ばれたのは、パイプ椅子!ミスマッチ具合に、タレントの若槻千夏さんも声を上げました。ねえ!オレンジの(椅子を)持って来てよ!何か“オモシロいコト”ないの?ーより引用さらに、長谷川さんがこのように被せ、出演陣や視聴者の気持ちを代弁しています。「番組の世界観を大事にしてこい」っていったじゃないですか!何か“オモシロいコト”ないの?ーより引用2016年に出演したバラエティ番組『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)で、耐久性のある椅子をアピールしようとした結果、弾みをつけて壊してしまい、人々に衝撃を与えた春日さん。その後、バラエティ番組『どうぶつピース!!』(テレビ東京系)に出演した際も、問題に回答しようと上体を反らした瞬間、椅子の座面部分が割れるというハプニングが発生しました。それらのエピソードに続くハプニングは、ネット上で話題となり、こんな声が相次いでいます。・椅子事件、再び。・破壊の才能を感じる。・たまたまテレビ番組を見ていたら、また春日さんが椅子を壊していて笑った。・ただ座っているだけで椅子が崩壊したよ!見事な粉砕っぷりだった!・1人だけパイプ椅子はウケる。世界観を返して。もはや、体格のいい春日さんを支えきれただけで、『すごい椅子』と呼べるかもしれません。この様子だと、春日さんの『破壊エピソード』はまだ増えるのではないでしょうか…![文・構成/grape編集部]
2023年11月21日ニッポン放送とストーリーレーベル「ノーミーツ」が、舞台『背信者』を2023年3月に東京・下北沢の本多劇場で上演することが31日、発表された。会えない時代に生まれ、「オンライン演劇」をはじめ、様々な方法で演劇やエンターテインメントの新しい物語と新しい届け方に挑戦してきた「ノーミーツ」。今回は、初のリアルでの舞台作品の上演となる。作・演出は第65回岸田國士戯曲賞ノミネートの小御門優一郎氏(ノー ミーツ)、プロデューサーは石井玄氏(ニッポン放送)が担当。2人は2022年3月にニッポン放送で上演した生配信舞台演劇ドラマ『あの夜を覚えてる』に続くタッグとなる。また、同作に出演するメインキャストのオーディションが開催されることも発表された。オーディションの応募条件は、満18歳以上の男女(経験不問)、同作の稽古(2023年2月1日〜3月1日のなかで計20日程度を予定)・劇場リハーサル(2023年3月2日〜3月3日)・本番(2023年3月3日〜3月8日)のスケジュールに参加可能なこと。オーディションの応募締め切りは、9月10日23時59分まで。■小御門優一郎氏/ノーミーツ(作・演出)コメントなんと、あの本多劇場で演劇が出来ることになりました。他ならぬ僕が一番驚き、震え慄いております。誰もが一度は憧れる、素晴らしい劇場です。一人の演劇を志す者として、全身全霊でもって今回の作品に臨む所存でございます。企画は、いつかまた舞台を作れることになった時のためにと、温めていたものがありますので、それをぶつけさせてもらいます。タイトルは、『背信者』。 2020年に「ノーミーツ」を立ち上げ、僕は一度純然たる舞台演劇から離れました。しかしその後のオンライン配信を主軸とした活動の中で、逆に見えてくることもありました。そして、僕の中で長年のテーマである「真実と虚構」。そのあたりのことを、ギュッと詰め込んだ作品にする予定です。大変心強いことに、『あの夜を覚えてる』を一緒に作り上げたニッポン放送さんとまたタッグを組ませていただけることになりました。僕は今回、あくまで「舞台演劇」を作るつもりです。それでも何か、この座組みで作るからこそ出来る、新しい要素も入れ込みたいと思っています。つまり、すべての作品製作 はすべからくそうであるのですが、この公演も例外ではなく、未知なる表現への挑戦になるということです。そ んな試みにご一緒できる方々を、キャストオーディションという形で募らせていただきます。少しだけネタバレ をすると「メディア」がモチーフの物語になりますので、普段メインで活動されているジャンル問わず、たくさん のご応募いただければ幸いでございます。何卒、よろしくお願い申し上げます。■石井玄氏/ニッポン放送(プロデュース)ニッポン放送とノーミーツで舞台をつくることになりました。会場は本多劇場です。本多劇場といえば、佐久間宣行さんと初めて番組イベントを開催した場所です。演劇が好きな佐久間さんが、あの本多劇場に一度は立ってみたいといおしゃったことで、本多劇場を使わせていただきました。今度は、ノーミーツの初めての舞台を一緒につくります。僕にとっても初めて本格的に関わる舞台です。初めてで本多劇場を使わせていただけるのは、本当に光栄です。ノーミーツと一緒だと新しいことにはチャレンジすることになると思うので、どんな作品になるのか、今から楽しみです。なので、舞台が初めての方でも、経験豊富な方でも、大歓迎です! 是非オーディションにご参加ください。
2022年08月31日ゴツプロ!『十二人の怒れる男』が、5月13日に東京・本多劇場にて開幕。前日夜に公開されたゲネプロの様子をレポートする。なお本記事はネタバレを含んでいるので、鑑賞前の読者は注意して欲しい。テレビドラマ(1954年)として放送され、舞台化・映画化(1957年)もされている本作は、アメリカの脚本家レジナルド・ローズの代表作だ。日本でもさまざまなキャスト・スタッフが挑み、数多くの上演版が存在している不朽の名作を、今回はゴツプロ!初参加の西沢栄治による演出で立ち上げる。会場入りして驚いたのは、四方を客席に囲まれたオープンステージ。舞台空間を額縁のように切り取ったプロセニアム形式が主流だった本多劇場で初めての試みだという。父親殺しの容疑で起訴された少年の罪について、年齢や境遇の異なる12人の陪審員が自分のプライドや信条をもとに審議しぶつかり合う。観客はプロレスのリングや相撲の土俵をイメージさせるこの“コロッセオ”(円形闘技場)で、12人が交わす言葉と感情の応酬を見守るのだ。有罪・無罪を問わず、判決は全員一致でなくてはならない。誰もが少年の有罪を確信する中で、陪審員の一人が「もし我々が間違えていたとしたら」と異議を唱える。少年に不利な証言の疑わしい点を再検証するよう彼が働きかけると、他の陪審員が抱えるさまざまな思い込みや先入観、無関心が浮き彫りになっていく。最終的に全員が無罪に転じる法廷劇の金字塔であることは広く知られている。だからこそ、議論の来し方行く末を通じて炙り出される男たちの“生き様”がどのように立ち上がっているか──。そこが鑑賞のポイントになるだろう。この点において、演出の西沢やゴツプロ!主宰の塚原大助(4号)をはじめとするカンパニーは奇をてらうことなく、硬派なクリエーションに徹した。たとえばそれは、発話している相手に対する“体の向き”に表れる。劇中で偏見にまみれた男が総スカンを喰らい、冷戦沈着で論理的な4号を除く全員から背を向けられるシーンがある。この時ばかりは他人の言動にすぐ同調する男、持論を押しつける男、少年と同じスラム街出身の男、早く議論を終わらせたい男たちが全員一定のモラルで抗議の意を示していた。議論への熱意や少年に対する印象にそれぞれグラデーションのあった一同が見せる良心に、思わず胸を掴まれた。キャストは塚原(4)のほか、ゴツプロ!メンバーの浜谷康幸(11)、佐藤正和(7)、泉知束(8)、渡邊聡(1:陪審員長)、44北川(6)に加えて、関口アナン(5)、三津谷亮(12)、劇団桃唄309の佐藤達(2)、椿組の木下藤次郎(守衛)、山本亨(3)、ワハハ本舗の佐藤正宏(10)、文学座の小林勝也(9)がキャスティングされている。上演時間は約105分(休憩なし)。公演は5月22日(日)まで。チケット販売中。取材・文:岡山朋代※(カッコ)内の数字は、役名となる陪審員の番号
2022年05月13日株式会社文藝春秋電子書籍編集部では、ジャーナリスト・池上彰氏による電子書籍『独裁者プーチンはなぜ暴挙に走ったか 徹底解説:ウクライナ戦争の深層』を4月29日(金)より配信開始いたします。5月16日(月)に緊急出版される同タイトル書籍の発売にさきがけた電子書籍先行配信となります。まさか21世紀のヨーロッパで侵略戦争が起こるとは。ロシア軍のウクライナ侵攻によって連日凄惨な映像が飛び込んできて胸は痛めど、一体どうしてこのような事態に陥っているのか今さら訊けないという人もいるのではないでしょうか。そこでジャーナリスト・池上彰さんが週刊文春の長寿連載からこの8年のロシアとウクライナに焦点を当てて再編、加筆修正した『独裁者プーチンはなぜ暴挙に走ったか 徹底解説:ウクライナ戦争の深層』を緊急出版。電子書籍は書籍にさきがけて4月29日(金)より先行配信が開始されます。そもそもプーチン大統領はいかなる論理で今回の戦争を仕掛けたのか。ウクライナとはどのような国なのか。戦争の火種となったクリミア半島の成り立ちとは。ウクライナなど数日で制圧できると高を括っていたロシア軍はなぜ苦戦しているのか(そこには、コロナ初期に台湾の人々の不安を鎮めたオードリー・タン氏ばりに力を発揮している31歳のデジタル転換相の存在が)。ウクライナ侵攻と世界食料危機との相関関係……通読すれば、孤独な独裁者がもたらした悲劇は、決して対岸の火事ではないことが改めて腑に落ちます。「独裁者の取り巻きは、独裁者に忖度して、重要な情報を伝えなくなる。これは、決して他人事ではありません。日本の政界でも企業の世界でもあることです」と池上さんは警鐘を鳴らしています。プーチン大統領が無謀な戦争を始めた陰には、新型コロナウィルス感染を恐れ、ひとりで過ごす時間が長くなった結果、視野が狭くなったためとする指摘もあります。3年目となるコロナ禍でのゴールデンウィーク。この読書体験が、未曾有の「ポスト・グローバル化の時代」への備えに繋がることでしょう。■著者プロフィール池上 彰(いけがみ あきら)1950年、長野県生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。報道記者やキャスターを歴任する。94年から11年間にわたり「週刊こどもニュース」のお父さん役を務め、わかりやすい解説が話題に。2005年、NHK退職。以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。16年4月から、名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在11の大学で教鞭を執る。近著に『「独裁者」の時代を生き抜く27のヒント』(文春文庫)、『一気にわかる!池上彰の世界情勢2022 コロナの先の世界編』(毎日新聞出版)など多数。■書誌情報書名:『独裁者プーチンはなぜ暴挙に走ったか 徹底解説:ウクライナ戦争の深層』著者名:池上彰商品URL 配信開始日:2022年4月29日(金)価格:1400円(税込) ※電子書店によって異なる場合がございます。販売電子書店:Kindleストア、AppleBooks、楽天Kobo、ReaderStore、紀伊國屋書店Kinoppy、BookLive!、honto、BOOK☆WALKER他、電子書籍を販売している主要書店※価格は上記電子書店にてご確認ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月27日キ上の空論#15『朱の人』が2022年4月13日(水)~4月17日(日)に本多劇場(東京都世田谷区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて2/23より一般発売開始予定です。カンフェティにて2/23(水・祝)11:00より一般発売開始 公式Twitter おしゃべりだった兄の話をしようと思って、兄は1999 年の夏に、はじめてセックスしたらしくって、それは全然好きな女じゃなかったらしいんだけど、見栄を張る為だけに、その、“いたした”らしくって。見栄が兄のだいたい全部だったので・・・そう、それで、中学2年生の兄は底抜けに明るい男で、制服のズボンをケツまで落として、父のマルボロをくわえて、それは僕からしたら『無敵』だった。あの時は本当に、兄は世界の中心だったと思うんです。それで、兄が高校1年生の時、ええ、演劇に出会ったのが、兄の不幸の始まりでした。先に言っておくと、兄はこの先、壊れます。それで、あともう一つ言っておきますと、これは「演劇」の話ではなくて、まずそれは違くて、まずこれは、「兄」という「人間」の話で。壊れていく「兄」と、滅んだ「僕」と。あと、兄に関わった、兄を愛したり、憎んだりした「周りの人達」の。まぁ別に大した話じゃありません。公演概要キ上の空論#15『朱の人』公演期間:2022年4月13日(水)~4月17日(日)会場:本多劇場(東京都世田谷区北沢2-10-15)■出演者村田充 / 藤原祐規 / 久下恭平 / 竹石悟朗 / 富田麻帆 / 佃井皆美 / 岩井七世 / 齋藤明里 / 林勇輝 / 櫻井紗季 / 藍澤慶子 / 陽和ななみ / 平山佳延 / 片瀬成美 / 福井夏 / シミズアスナ / 井筒しま / 三濃川陽介 / 木村圭介 / 林竜三■スタッフ脚本・演出: 中島庸介(キ上の空論) / 音楽: 堀山俊紀 / 舞台監督: 住知三郎 / 照明: 若原靖 / 音響: 谷井貞仁(ステージオフィス) / 舞台美術: 愛知康子 / 衣装: 梶山ゆめ乃 / 制作: 吉田千尋(LUCKUP) / 演出助手: 保坂麻美子 / 宣伝美術: 藤尾勘太郎 / グッズ写真: 山岸和人 / ヘアメイク: 道海梨乃 / 舞台写真: 市川唯人 / web: ブラン・ニュー・トーン(小林タクシー・阿波屋鮎美) / プロデューサー: 中島庸介(キ上の空論) / 後援: カンフェティ / 協賛: ELPIS / 企画・製作・主催: キ上の空論【協力】: アミュレート、アルファセレクション、イトーカンパニー、ウイントアーツ、オリオンズベルト、キューブ、サンズエンタテインメント、サンミュージックプロダクション、ステージオフィス、スペースクラフト・エージェンシー、ゼスト、手塚宏二事務所、ブラン・ニュー・トーン、ミレニアムプロ、モノガタリ、ヤザ・パパ、LUCKUP、柿喰う客、絶対♡福井夏、しあわせ学級崩壊■タイムテーブル4月13日(水)19:004月14日(木)19:004月15日(金)14:00/19:004月16日(土)13:00/18:004月17日(日)13:00※開場は、開演の30分前■チケット料金全席指定:6,700円(税込)U−25:4,500円(税込)※25歳以下対象、一般販売のみ■団体概要キ上の空論2013年12月旗揚げ。中島庸介の舞台芸術を創造する場所。言葉遊びや韻踏み、擬音の羅列や呼吸の強弱、近年では若者言葉や方言など、会話から不意に生まれる特有のリズム〈音楽的言語〉を手法に『ありそうでなさそうな日常』を綴る。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年02月17日DCユニバースに属さないバットマンの単独映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』の日本語吹き替えキャストとして、櫻井孝宏、ファイルーズあい、石田彰、金田明夫らの参加が決定した。未熟で、善と悪の間で揺らぐ人間味溢れるブルース・ウェイン(バットマン)の吹き替えを担当するのは、『トワイライト』シリーズや『TENET テネット』など数々の作品でバットマン役のロバート・パティンソンの吹き替えを担当している櫻井孝宏。ゴッサム・シティを恐怖に陥れる、史上最狂の知能犯リドラーは、石田彰が担当。櫻井さんは「単独収録ではありましたが、スリリングで緊張感漂うバットマンの仄暗い世界を味わわせていただきました」と収録をふり返り、「重厚な世界観、孤独を背負う登場人物たち、ストーリーに仕掛けられた謎。狂気が溢れる壊れた街に、センシティブで危うい新たなバットマンが誕生します。是非劇場でご覧ください」とメッセージ。石田さんは「バットマンの敵役として歴史のあるリドラーの吹替えで日本語吹替版に参加できることは大変光栄なことなのですが、同時に大きなプレッシャーでもありました」と明かし、「アメコミのヴィランとしての突き抜けたキャラクターを前面に押し出すのではなく、こういう発想の犯罪者が現実世界にいても不思議はないと思わせるような描き方がされていて、そこに説得力を感じます。自分は実際に劇中のリドラーのとった方法と、実際に起こっている事件と重ね合わせました。そう感じられる方は多勢いらっしゃると思います。そんなまさに現代を映し出した『THE BATMANーザ・バットマンー』を見に、ぜひ映画館へ足をお運びください」と呼びかけている。ほかにも、ネコのようなマスクを纏った謎の女泥棒セリーナ・カイル(キャットウーマン)をファイルーズあい。ゴッサム・シティの闇に通じるペンギンを金田明夫。両親を亡くしたブルースを支えるアルフレッド・ペニーワースを相沢まさき。強い正義感を持つゴッサム・シティの刑事ジェームズ・ゴードンを辻親八。ゴッサム・シティ最大の悪党ファルコーネを千葉繁。ブルースの亡き父トーマス・ウェインを森久保祥太郎と、実力派キャストが作品を彩る。ファイルーズさんは「まさか自分が出演できるなんて思いもしなかったので、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです!」と参加を喜び、金田さんは「収録中もいい緊張感の中楽しく演じられました。このバットマン、いゃあ面白い!間違いなく面白い!是非、劇場に足を運んで下さい!」とコメント。相沢さんと辻さんは「アルフレッドは今回執事としてしっかりバットマンを支えるという役どころなのでアルフレッドの活躍、そしてオリジナル版も日本語吹替版も是非皆様に喜んでいただけたらと思います」(相沢さん)、「キャットウーマン、ペンギン、ペニーワース、ファルコーネ等々同じみのキャラクターが躍動、暗躍(ネタバレになりますから、詳しくはm(_ _)m)ロバート・パティンソンのバットマン、独特の影があります」(辻さん)と見どころを明かす。そして、普段はハイテンションな絶叫系&お茶目系な役が多いという千葉さんは「今回のザ・バットマンでの私の役はな~んと、声帯に優しい(笑)囁き、呟きの台詞ばかりで心底びっくりでした!複雑な役の背景を振れ幅が小さい台詞でどのように表現するのか?いつもとは違う感覚だったので、とても新鮮な気持ちで挑む事ができました」と語り、森久保さんは「僕が演じた主人公ブルースの若き日の父は、ある意味、ブルースが背負う今回のドラマのきっかけにもなる人物です。今までとはまた違う切り口の今作をお楽しみいただけたらと思います」と役どころについて話している。日本語吹き替え版予告編また合わせて、特別映像「1分でわかる! Who is THE BATMAN?」も公開。表の顔は大富豪、裏の顔はバットマンとして事件を解決し、ゴッサム・シティの犯罪者を注視する日々を送っているブルース・ウェイン。ある日、謎のメッセージとともにバットマンへ挑戦状をつきつける史上最狂の知能犯リドラーが彼の前に立ちはだかり、謎の美女セリーナやギャングの顔役・ペンギンがブルースの前に次々と現れる。「手段は選ばない、必ずやつを仕留めてみせる、たとえ俺自身がどうなったとしても…」と言い残し、真実を追い求める覚悟を決める。その先には、ヒーロー映画史上最もスキャンダラスな展開が待ち受けることに。抑えきれない感情に突き動かされるブルース。そして、「まさか奴の本当の狙いは…!?」と嘘に覆い隠された隠された真実も示唆されており、これからの展開から目が離せない。1分でわかる!Who is THE BATMAN特別映像『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は3月11日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:THE BATMAN -ザ・バットマン- 2022年3月11日より全国にて公開© 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2022年02月14日ピアニスト辻井伸行(33)とヴァイオリニスト三浦文彰(28)。日本を代表する二人の演奏家が協奏曲の名曲を聴かせる、その名も「究極の協奏曲コンサート」が、2022年3~4月に中国、四国、九州の7都市で開催される。辻井伸行がオンラインで会見に臨み、抱負を語った。近年頻繁に共演を重ねているふたり。その出会いが2016年のこの「究極の協奏曲コンサート」だった。「ツアー中に一緒に食事し、お酒を飲んで意気投合しました。それからふたりでデュオをやったり、素晴らしい仲間で室内楽をやったり。何度も共演を重ねているので、お互いにやりたい音楽を、音でわかり合って、すぐに表現できます。僕には今まで、プロとして活躍している音楽仲間があまりいなかったので、プライベートな友だちとしても仲良くできて本当に楽しいです」演奏曲は、辻井がラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。三浦がチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。2009年、第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールのファイナルで、辻井はこのラフマニノフを弾いて日本人として初優勝。国内外でいっそう注目を集めるきっかけになった。「僕にとって思い出のある作品です。交響曲第1番の失敗で精神的にも落ち込んでいたラフマニノフが、この曲の成功で復活した曲。新しい人生の始まりという感じが込められていると思います。僕もこの曲を弾いてコンクールで優勝して、人生がちょっと変わったな、新たなスタートラインに立てたなという思いがあり、何かラフマニノフと通じるものを感じます。そういう意味でも、この曲は演奏していてもいろんなことを思い出す、大切な作品。ぜひ皆さまに作品の魅力をたくさん伝えられるように、音で表現できたらなと思っています」公演都市の印象や楽しみを問われて、名産品で答えた辻井。山口と大分のふぐ、佐賀牛、宮崎のチキン南蛮、鹿児島の焼酎、香川のうどん……。究極のグルメも大事な楽しみの模様。「究極の協奏曲コンサート」は、3/26(土)山口・周南市文化会館 、3/27(日)佐賀市文化会館、3/29(火)鹿児島・川商ホール、3/30(水)宮崎・メディキット県民文化センター、3/31(木)大分・iichiko総合文化センター、4/2(土)香川・レクザムホール、4/3(日)松山市民会館。共演はニール・トムソン指揮・読売日本交響楽団。文・宮本明※チケット情報
2021年12月20日M&Oplaysプロデュース、岩松了作・演出による舞台『いのち知らず』が、本多劇場にて開幕した。東京公演後は、宮城、大阪、島根、山口、熊本、広島、愛知と全国へ巡演する。これまで松雪泰子主演『そして春になった』、東出昌大主演『二度目夏』、小泉今日子主演『家庭内失踪』など、精力的に作品を生み出し話題となったM&Oplays×岩松了作品。待望の新作となる本公演では、勝地涼と仲野太賀を主演に迎え、山間の研究所を舞台に書き下ろした。舞台は、とある山間にある研究所。その施設の目的も知らずに門番として雇われているふたりの若者と、やはりその施設で雇われている年配の男の交流を通して、「いのち」の意味と男同士の「友情」の真価を問う人間ドラマとなっている。施設の門番として雇われているロク役は勝地涼、ロクと共に門番として雇われるシド役には仲野太賀。もうひとりの年嵩の門番モオリ役には、光石研、ロクとシドのと共に番屋で暮らすことになるトンビ役に新名基浩、施設の監視役的存在の安西役に岩松了が出演、脇を固める。勝地涼の「次は太賀とやりたいですね!」の一言がきっかけで実現し、岩松の世界を愛してやまないふたりが、絶対に素敵な舞台を観客に見せたいと豪語する本作。ひとりの男が発した一言をきっかけに、夢を追う若者ふたりの過去、現在、そして未来が暴かれていく。美しい台詞とともに、岩松ワールドにどっぷりと浸かってほしい。以下、岩松と出演者からコメントが到着した。<コメント>●作・演出・出演:岩松了 コメント今回は女優のいない、男っぽい芝居を突き詰めた、初の男性のみの作品です。いつもと違う脚本を書いているような、霧の中をさまよっているような、そんな感覚で書き上げました。主演2人は本当に素晴らしく、光石さんもやればやるほど味が出る演技で、新名くんも日々成長していくし、稽古中も日々楽しかったです。今回私は重要な役どころを演じるので、しっかりセリフを覚えなければ!と。少ない人数で人間性を醸し出す、見ごたえのあるセリフ劇です。テーマである「いのち」「友情」をどう演じるのか。演者の吐く言葉を体感してください。●勝地涼 コメントキャスト5人の絆を日々感じながら稽古を重ねてきました。横にいるのが太賀で本当によかった!ピュアなロク、まっすぐなシド、愛に飢えたモオリと様々な男たちが描かれた今作は、読めば読むほど深みにハマって。やっぱり岩松さんは天才です。男の友情の中にある嫉妬に共感する部分もあるかと思います。その瞬間、そのシーンの関係性やこだわりを体感していただきたいです。観劇後の帰り道に、ふと自分にフィードバックしてくる作品になっています。楽しみにしてください。●仲野太賀 コメント1つ1つやるべきことを日々習得してゆくというあっという間の稽古でした。今までの演劇経験の中でも一番セリフ量が多かったのではないかと思うくらい大変でしたが、一つのシーンを作るのに勝地さんともたくさんディスカッションしながら同じ方向をむいて密度の高い時間を過ごせました。お芝居しやすい本多劇場でお客様の前で演技できることに役者として興奮すると共に喜びをかみしめています。ぜひ生で体感できるお芝居を存分に楽しんでもらえたら嬉しいです。●新名基浩 コメントあっという間の稽古期間でした。なかなかない男性5人の芝居に身が引き締まる思いです。主演の2人からはこの作品にかけるエネルギーを日々感じております。稽古後に、光石さんと芝居の話をしながら帰る時間がとても貴重でした。母と子の独特なねじれた関係性や距離感を感じながら演じていきたいと思っています。見ごたえのある5人芝居、生のやり取りをぜひ劇場でお楽しみください。●光石研コメント初日が目の前に迫っているので、今はやるしかない!という気持ちでいっぱいです。5年振りという久々の舞台ですので、一から始める感覚でドキドキしたり怖かったり色んな感情が折り重なっていました。5人芝居という事でセリフ量も多く共演者の若い瞬発力や順応性についていくのがとても大変でしたが、とても勉強になりました。カップルのような主演二人の掛け合いがとても魅力的な作品です。その二人をおせっかいでかき乱すのを楽しんでもらえたら嬉しいです。【公演情報】M&Oplaysプロデュース『いのち知らず』作・演出:岩松了出演:勝地涼、仲野太賀、新名基浩、岩松了、光石研<公演日程>■東京公演:2021年10月22日(金)~11月14日(日) @本多劇場■地方公演・宮城公演2021年11月18日(木) @ 電力ホール・大阪公演2021年11月20日(土)21日(日) @梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ・島根公演2021年11月23日(火・祝) @島根県民会館 大ホール・山口公演2021年11月25日(木) @山口市民会館 大ホール・熊本公演2021年11月28日(日) @熊本県立劇場演劇ホール・広島公演2021年11月30日(火) @JMSアステールプラザ 大ホール・愛知公演2021年12月4日(土)・5日(日) @日本特殊陶業市民会館ビレッジホール公式ホームページ: 主催・製作:(株)M&Oplays
2021年10月22日俳優・小沢道成、たったひとりで本多劇場に立つ俳優・小沢道成が、「ひとり芝居」で本多劇場に挑戦する。演目は、今回で4度目の上演となる代表作『鶴かもしれない』。2014年、明大前の小さなギャラリーで初めて上演。その後、2016年にOFF・OFF シアター、2020年に駅前劇場と、劇場が変わるごとに着実にスケールと深みを増してきた本作が、いよいよ演劇の聖地・本多劇場に降り立つ。本作の見どころは、童話『鶴の恩返し』をベースにした、犠牲的な女の愛。命を助けてくれた男のために自らの羽をむしりとって機(はた)を織る鶴のように、愛する男のために女は尽くす。その生々しい恋愛心理を、ユーモアとアイロニーに満ちた台詞で、時に鋭く、時に滑稽に描き出し、観客の共感を誘う。そして、もうひとつの見どころが、ラジカセを使った遊び心あふれる演出。小沢は3台のラジカセに台詞を吹き込み、それと会話をすることで、女と男のやりとりを表現する。一風変わった「ひとり芝居」のスタイルは、今回も健在。そこに本多劇場ならではの新たなギミックを盛り込むことで、自らのライフワークとなっている本作を2022年仕様にリブートする。小沢は、客席数300席超の本多劇場にひとりで立つことに対し、「この先行きが見えない状況の中で、たったひとりで本多という大きな劇場に立つ。そうやって挑戦する姿が、誰かの勇気になれば」と意気込みを述べる。また、今回の発表に合わせて、メインビジュアルを公開。さらに本日より、本多劇場への挑戦の1年間を記録したドキュメンタリー映像『メイキングかもしれない~小沢道成の創作活動に密着~』がYouTube( )にて定期配信される。監督を務めるのは、映像ディレクターの谷口恒平(『おっさんのケーフェイ』『カーテンコールのはしの方』)。谷口が小沢に密着し、創作の過程を発信していく。小沢はこの取り組みについて、「演劇に興味はあるけど、身近に創作をしている人がいなくて、なかなかノウハウを蓄積できない若い人も多いと思います。こうして創作の現場を開示することで、演劇界だけでなく、これからのものづくりにかかわるすべての方に少しの刺激と少しのヒントになれば」と意図を明かす。小沢は過去公演の『夢ぞろぞろ』でも「U18応援チケット」と銘打ち、18歳以下のチケット代を0円にするなど、次世代が気軽に演劇にふれられる機会を積極的に創出してきた。今回のYouTube配信も、そんな小沢らしいアイデアと言えそうだ。『鶴かもしれない2022』の詳細なスケジュールは、2021年秋頃に発表予定。小沢自身は、8月13日より駅前劇場にて新作『オーレリアンの兄妹』を上演する。『オーレリアンの兄妹』はシンガーソングライターでもある中村 中とのふたり芝居。童話『ヘンゼルとグレーテル』をモチーフにしているなど、『鶴かもしれない』にも通じる小沢らしい世界観となっている。文:横川良明 ストーリー―――東京の繁華街の真ん中で泣き崩れたひとりの女通りかかった心優しい若者が「大丈夫ですか」と声をかけるある日、若者のもとに感謝を伝えにその女がやってくる女は、「あなたの為ならなんでもします」と若者に告げる―――2つの物語が交差する時、〝鶴かもしれない女〟の機を織る音が鳴り響く。<公演情報>小沢道成ひとり芝居『鶴かもしれない2022』作・演出・出演:小沢道成公演期間:2022年2月23日(水)~27日(日)会場:下北沢・本多劇場EPOCH MAN 『オーレリアンの兄妹』作・演出:小沢道成音楽:中村 中出演:中村 中 小沢道成公演期間:2021年8月13日(金)〜8月22日(日)会場:下北沢・駅前劇場お問合せ:epochman.info@gmail.comHP: : @MichinariOzawa()YouTube: 主催:EPOCH MAN
2021年08月04日勝地涼&仲野太賀を主演に迎えた舞台「いのち知らず」が10月22日(金)〜11月14日(日)まで、東京・本多劇場にて上演されることが決定した。東京公演後は、宮城、大阪、島根、山口、熊本、広島、愛知と全国へ巡演する。本作は、これまで松雪泰子主演で『そして春になった』、東出昌大主演『二度目の夏』、小泉今日子主演『家庭内失踪』など、精力的に作品を生み出し話題となったM&Oplaysと劇作家・岩松了がタッグを組む新作。山間の研究所を舞台に、その施設の目的も知らずに門番として雇われているふたりの若者と、やはりその施設で雇われている年配の男の交流を通して、「いのち」の意味と男同士の「友情」の真価を問う人間ドラマとなっている。施設の門番として雇われているロク役に、映画『アンダードッグ』では芸人とボクサー役を演じ分け、ドラマ『ネメシス』(日本テレビ)ではコミカルな刑事役と、幅広い作品で存在感を発揮している勝地涼、ロクと共に門番として雇われるシド役には、映画『すばらしき世界』でのTVディレクター役、ドラマ『家族募集します』(TBS)ではおせっかいなお好み焼き屋の店員役など、変幻自在な役柄を演じる、仲野太賀が決定した。もう一人の年嵩の門番モオリ役には、映画『ヒミズ』や、『アウトレイジ ビヨンド』、『バイプレイヤーズ』シリーズ(テレビ東京)など映画・ドラマ・CMに出演、今作が5年振りの舞台となる名バイプレーヤー、光石研。NHK連続テレビ小説『なつぞら』、映画『宮本から君へ』、岩松了作・演出舞台『空ばかり見ていた』にも出演し、個性的な演技で魅了する新名基浩、また、映画『花束みたいな恋をした』、『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ)など、俳優としても活躍中の岩松了が出演、脇を固める。二人の若者の夢とそれを傍観している一人の男。謎の研究室で繰り広げられる陰謀。「いのち」とは、「友情」とは。最高の実力派俳優陣で贈る、男性キャスト5人だけのサスペンスに期待してほしい。◆作・演出・出演 / 岩松了 コメント今回は男だけの出演者たち。男たちの物語です。ロクとシドは堅い友情で中学高校と過ごした。自他ともに認める親友で、将来は二人でガソリンスタンドを経営するという夢を抱き、資金を蓄えるために、給料のいい仕事に就いた。山奥にある施設の門番だった。鬱病などをかかえた人たちの更生施設だということだった。が、先輩の門番モオリは、二人に、その認識の甘さ、呑気さ、を指摘。施設はただの更生施設ではない、死んだ人間を生き返らせる研究をしているのだ、と言う。本当なのか…ロクとシドは混乱する。そして、モオリの存在が、モオリの紹介によるトンビという男の出現が、二人の間に亀裂を生じさせてゆく…。社会のシステムとクロスする男たちの友情。友情は社会のシステムを凌駕してゆけるものなのか?男たちの闘いは、幼くも見えるが、その幼さを貴重なものと感じさせてしまう社会のシステムとは何か。今秋、M&Oが送る男たちのドラマ!若手実力者俳優の勝地涼、仲野太賀に、名バイプレーヤーの光石研がからむ。他に新名基浩、岩松了、も出演。どうぞご期待ください!■勝地涼 コメントこの状況下の中、再び本多劇場の舞台に立てることに身が引き締まる思いです。2年前に岩松さんの舞台に出させていただいたときに、「次は太賀と一緒にやりたいですね!」とお話させて頂いたことが実現し、とても嬉しく、そして緊張もしています。稽古はこれからですが、男だけの5人芝居、あらすじを読むだけでもワクワクします。劇場という同じ空間で、【生】のお芝居を体感しにきて下さい。■仲野太賀 コメント「いのち知らず」に出演が決まり、とても興奮しています。岩松了さんの演劇には魔力があります。戯曲に取り憑かれては、溺れてしまいかねない。しかし、没頭しながら舞台に立っている時、何よりも役者としての喜びを感じるのです。またご一緒出来ることを心から嬉しく思います。勝地さん、光石さん、新名さん、そして岩松さんと共に、素敵な作品になるよう頑張ります。とにかく、開演が今から待ち遠しいです。どうか宜しくお願いします。■新名基浩 コメント岩松さんとご一緒させていただくのは今回で3度目になります。前回、2年前に参加させてもらった舞台以降またいつかは…という気持ちが強かったので、お声かけいただいたときは本当に嬉しかったです。5人芝居でどんな『いのち知らず』になるのか。今から稽古が待ち遠しいです。■光石研 コメントまだコロナ禍前の新年会。いつもの気心知れたメンバーで盛り上がっていた。くだらない四方山話しで大笑いしていたら、横から突然、岩松さんが「光石君、来年芝居やらない?」と捲し立てた。笑いながら振り向いた僕は思わず「はい、いいですよ」と言ってしまった。あたかもその話の流れの中のごとく。さすがの岩松タイミング。決まったからにはやるしか無い。共演の皆さんには迷惑かけるだろうが、お構い無しに楽しむつもりだ。【公演情報】M&Oplaysプロデュース「いのち知らず」作・演出:岩松了出演:勝地涼、仲野太賀、新名基浩、岩松了、光石研<公演日程>■東京公演:2021年10月22日(金)~11月14日(日) 本多劇場チケット発売日:2021年8月28日(土)■地方公演・宮城公演2021年11月18日(木) 電力ホール・大阪公演2021年11月20日(土)21日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ・島根公演2021年11月23日(火・祝) 島根県民会館 大ホール・山口公演2021年11月25日(木) 山口市民会館 大ホール・熊本公演2021年11月28日(日) 熊本県立劇場演劇ホール・広島公演2021年11月30日(火) JMSアステールプラザ 大ホール・愛知公演2021年12月4日(土)・5日(日) 日本特殊陶業市民会館ビレッジホール主催・製作:(株)M&Oplays
2021年07月20日「50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」こう発言したのは、立憲民主党の本多平直衆議院議員(56)。5月10日に同党法務部会のワーキングチームが、刑法の性犯罪規定を見直す議論を行なった際に述べた言葉だ。この出来事を最初に報じたのが6月4日の産経新聞。3日後の7日に冒頭の発言主が本多氏だと判明した。各紙によると、外部講師が、性行為への同意を判断できるとみなす年齢を「現行の13歳以上から中学卒業後の16歳に引き上げるべき」と主張。すると本多氏が冒頭のように反論し、「成人と中学生が恋愛関係になるのはあり得る。罰するのは望ましくない」とも述べたという。この発言が物議を醸し、本多氏は7日夜に謝罪コメントを発表。「刑事処罰の議論では、限界事例についての検討や、特異な例外事例の存在など緻密な検討が必要だと考えました」と釈明し、そのうえで「私の発言は、例外事例としても不適切であり、おわびして撤回いたします。誠に申し訳ありませんでした」と陳謝した。■枝野氏、蓮舫氏らはダンマリ……そんななか本多氏の処分についても、波紋が広がっている。各紙によると、ワーキングチームの座長・寺田学衆議院議員(44)は7日、記者団に向けて「発言したとみられる議員本人から『そのようなことを言ったという正確な記憶はない。ただ、もし発言していたとしたら、伝えたかった真意ではなく、撤回したい』と説明があった」とコメント。撤回の申し出を理由に、冒頭の本多氏の問題発言は記録から削除したという。また同党の福山哲郎幹事長(59)は7日午後、記者団に向けて「議論の中での話であり、本人が『その言葉については言い過ぎで撤回する』と言っているので、それで良いのではないか」と“擁護”し、氏名を公表しない意向を示していた。問題発言をした張本人が本多氏だということが公になると、福山氏は本多氏に「口頭で厳重注意した」と発表するにとどまるのみだった。「本多氏が自ら名乗り出るまで、寺田氏も『誰が話をしたかは福山幹事長含め、判断をいただくことだと思う』と記者からの質問をはぐらかしていました。また同党代表の枝野幸男氏(57)や蓮舫氏(53)、辻元清美氏(61)もこの件について触れていません。なかでも蓮舫氏といえば、菅義偉首相(72)や与党議員の発言についてTwitterで舌鋒鋭く批判することで知られています。例えば19年5月に自民党の桜田義孝議員(71)が『子どもを最低3人くらい産むように』と発言した際も、《論外》や《だめだ。朝から嫌な気持ちがおさまらない》などと連投ツイートするほどでした。今回の“ダンマリ”は、身内贔屓のようにも受け取られかねません」(全国紙記者)問題発言をした議員名を非公表にしようとし、口頭での厳重注意だけで済ませるなど、幹部の“大甘処分”に疑問の声が上がっている。《立憲民主党は身内に甘すぎないか?》《身内の議員の失言だと厳重注意で済む程度の甘さなんですか、政府与党が失言する時は平気で議員やめろコールなのに》《他党に厳しい蓮舫さん、今回のは自党でも厳しく追及された方がいいかと。発言取り消すで終わる問題ではないですのね?あなたがいつも言っていたセリフを思い出してください》
2021年06月08日柄本佑主演、在宅医療のスペシャリストの長尾和宏による著書「痛くない死に方」「痛い在宅医」を映画化した『痛くない死に方』。この度、本作の特報映像と場面写真が公開された。本作は、日々仕事に追われ家庭崩壊の危機に陥っている河田仁(柄本さん)が、大病院でなく“在宅医”だからこそできる医療を模索し、人と向き合うことを実践していく成長物語。公開中の特報映像では、坂井真紀演じる“痛くない在宅医”を父親のために選択する智美のシーンからスタート。奥田瑛二演じる河田の先輩・長野浩平や、余貴美子演じる長野と在宅医療を支える看護師・中井春菜、“延命治療はしたくない”と語る、河田が担当することになる宇崎竜童演じる明るい末期の肺がん患者・本多彰ら豪華キャストが登場している。そして、河田が神妙な面持ちで「在宅医に一番大事なことって、何なんでしょうか…」という台詞で締めくくられている。本作の原作者で医療監修も務めた長尾さんは「この映画は拙書『痛くない死に方』と『痛い在宅医』が原作である。しかし高橋伴明監督には他の本も読んで頂き、とても練られた脚本を書いて頂いた」と絶賛し、「国策である在宅医療はこれまで美談でしか語られてこなかった。リアルを語るとすぐに矢が飛んできた。でも僕は美談が大嫌い。患者目線、家族目線から見た在宅医療とはどんなものなのか。どうすれば望む最期が本当に叶うのか。どんな医者を選べばいいのか。百聞は一見にしかずというが、まさにこの映画に在宅医療の本質が凝縮されている」とコメント。キャストの坂井さんは「『死』というものへと向かっていく家族と向き合う日々は、演じていることという枠をこえて、言葉にできない感情との闘いでした」と撮影をふり返り、「この作品が、私たちの未来への希望となり、人生最後の時がよりあたたかいものになれば」と願った。そして同じく本作に出演する奥田さんは、「生きるとは、食べること」というセリフでNGを連発してしまったと明かし、「撮影時を思い出すために書棚に納めてある台本を一年半ぶりに手に取りページをめくった。『生きるとは、食べること』そこに線が引いてあり、さらに上部の空白に大きく自筆で書いてあった。なのに撮影時のNG連発、原因はいかにその台詞がこの映画にとって大切な言葉であるかという証しである。それを一人の医師として表現する。己と役の医師、長野浩平、さらに原作者であるこの役のモデルでもある長尾和宏先生、一体感を持ち現場に満々と臨んでいるつもりだったのであるが上手くいかない。不思議と自律神経が崩壊してナーバスになることはなかったが、その日のビールはいつもと違う苦さだった。恐る恐る完成試写に臨んだ。その日のビールは珠玉の苦味、美味かった」と話している。『痛くない死に方』は2021年2月20日(土)よりシネスイッチ銀座ほかにて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:痛くない死に方 2021年2月20日よりシネスイッチ銀座ほかにて公開©「痛くない死に方」製作委員会
2020年12月09日「劇場の灯を消すな!」第3弾が、 宮藤官九郎と細川徹が演出する本多劇場編に決定した。「劇場の灯を消すな!」は、 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、 公演の延期・中止が続いている劇場においてオリジナル番組を制作する、 WOWOWによる演劇プロジェクト。 第3弾は、 宮藤官九郎と細川徹を総合演出に迎え、 「劇場の灯を消すな!本多劇場編 特ダネ!皆川スポーツ in 演劇とパンケーキの街、 下北沢。 宮藤官九郎と細川徹責任編集」を制作することが決定した。番組内容の一部も明らかとなり、 『皆川スポーツ』の中学生記者、 皆川敏美による本多劇場の劇場案内や、 小泉今日子と皆川猿時による朗読劇が展開される。 さらに、 今回の企画決定に併せて、 本多劇場チーフ・大岩正弘氏からコメントが寄せられた。●本多劇場チーフ 大岩正弘コメント前代未聞の事態に困り果て、 右往左往してみるも、 結局は「沢山のお客様に来てもらいたい」というシンプルな、 そして昔から変わらない思いだけが炙り出されてきた、 この数カ月でした。お客様をお迎えする場所を守る。 演劇人たちが自由に表現する舞台を守る。 38年前に個人で劇場を作った本多一夫の思いに立ち返ることが出来たと、 憎きコロナ禍もプラスに考えてみましょうか。本多劇場と大人計画、 鬼に金棒だと自負させていただき、 「劇場の灯を消すな!本多劇場編」にワクワクしています。■番組情報劇場の灯を消すな!本多劇場編特ダネ!皆川スポーツ in 演劇とパンケーキの街、 下北沢。 宮藤官九郎と細川徹責任編集9月26日(土)午後3:00 [WOWOWライブ] [WOWOWメンバーズオンデマンド]総合演出:宮藤官九郎、 細川徹<放送内容(一部)>『皆川スポーツ』の中学生記者、 皆川敏美による本多劇場劇場案内出演:皆川猿時朗読出演:小泉今日子、 皆川猿時収録場所:本多劇場公式サイト:
2020年07月27日本多劇場グループ PRESENTS『DISTANCE』のソーシャルディスタンス囲み取材が1日に東京・本多劇場で行われ、本多劇場グループ総支配人の本多愼一郎、本多劇場グループ代表の本多一夫、永島敬三、井上小百合、入江雅人、企画・脚本・演出の 川尻恵太、御笠ノ忠次が登場した。今回の取材は同グループが、1日より営業を再開することから実施。コロナウイルス感染の危険性が未だある中、劇場の活動再開 第一弾として、1日〜7日の1週間、ひとり芝居の無観客生配信を毎日 日替わりで行っていく。井上小百合、入江雅人、伊礼彼方、柄本時生、小沢道成、片桐仁、小林顕作、近藤芳正 清水宏、鈴村健一、永島敬三が出演する。この日は「ソーシャルディスタンス囲み取材」として、取材陣はマスク+フェイスシールド、検温、手指の消毒を施し、座席も1〜2席ずつ離した上で席と席の間に衝立を設置された状態に。さらに登壇者たちも距離を保った上で取材に応えることになった。すでに配信を終えた役者陣は、「客席にお客さんがいないのは寂しいなと思ったんですけど、配信の向こうでいろんな想像力を使って見てくださったと思っていた」(永島)、「本当に楽しかったです。こういういろんなことが苦しい状況の中、本多劇場の舞台に立てたということが自分の人生にとって大きな出来事になるだろうなと思っていたんですけど、ただただ楽しんでしまった」(井上)、「演劇というものはなかなか敷居が高いので、こういう配信の形で日本中の人が見れる環境があるので、面白いと思って劇場に足を運んでくれたら、いいんじゃないかなと思います」(入江)とそれぞれに振り返る。井上は改めて「真っ暗の客席を見ながら、今までお客さんが見てきてくれたことが、どれだけありがたかったことかというのをすごく実感しました」と感謝し、「今皆さんがいろんな気持ちを背負いながら生きてる状況だと思うんですけど、それでも誰かと泣いたり笑ったりして生きていきたいなって思う貴重な時間でした」と語る。一人芝居も初めての上、稽古も極力リモートという状況で、「今までの舞台だったら何ヶ月もかけて舞台を作っていくというやり方をしてたので、初めてづくしで、大丈夫kなあという部分があったり、一昨日くらいに友達の前で号泣して」と告白。「『これ面白いよ』と気を紛らせて映画を見せてくれたんですけど、それが面白くなかったから余計に泣いた」と笑わせつつ、「確実に自分が成長したのを実感できましたし、もっと挑戦していきたいなと思いました」と意欲を見せる。号泣の理由については「セリフが詰まったら全て自分のせいだし、誰もフォローしてくれないし、今までは舞台上に何人かいたのにたった一人で立つのが未知だったので、よく分からなくて泣きました」と明かした。総支配人の本多愼一郎は、「やっと今日演劇を見れた、その一言です。何も言うことはありません」と感無量の様子。「みなさんに感謝しかないです。やはり劇場というのは常にいろんな人が集まっていろんなことを集まって創作する場所」「1日でも早く集まっていただいて、演劇活動を再開できるようにと思って今日までやってきました」と心境を吐露する。「最初は無観客から始めまして、少しずつお客様に来ていただけるような環境を作りながら、いつかはわからないですが、100%のお客様を入れられるまで安全対策を行いまして、経営をしていきたい」と指針を示し、「生で演劇を見るという価値は今後とも変わらないですし、今回の配信が今後収入面でサポートしてくれる形になる」と新たな展開にも希望を見せた。
2020年06月02日文:池上彰(ぴあアプリ版連載「池上彰の 映画で世界がわかる!」から)新型コロナウイルスの感染が拡大するにつれて、新規の映画上映が次々に延期になっています。このコーナーで取り上げようと考えている映画もいつ上映されるか見通しが立たなくなっています。こうした状態は、とりわけ各地のミニシアターに深刻な影響を与えています。上映を自粛しているからです。しかし、こんな状態が続いたら、ただでさえ経営基盤が弱いミニシアターは深刻です。いずれコロナ禍は収束するでしょうが、収束したら映画館がなくなっていた、なんてことになったら大変です。たとえばドイツのメルケル首相は、3月18日の国民へのメッセージの冒頭で「何百万人もの人たちが働きに出ることができず、子どもたちは学校や保育所に行くことができませんし、劇場・映画館・商店は閉まっています」と語りかけています。「劇場・映画館・商店」の順番です。日本の政治家とは優先順位が大きく異なると思いませんか。さらに3月23日にはドイツの文化メディア担当大臣が、「アーティストは、いま生きるために必要不可欠な存在である」と言って生活支援金を支給すると声明しました(「ハフィントンポスト4月17日」)。そう。生きるために必要不可欠なのです。映画だって、不要不急の産業ではないのです。たしかに“不急"ではないこともあるでしょうが、けっして"不要"ではないのです。連日コロナのニュースばかりを見聞きしていると、心がすさんできます。悪夢にうなされる人も増えているそうです。こういう悪夢は"コロナ悪夢"と呼ぶのだそうです。日本全体がウツ状態になっている気がします。こんな状態が続くと、人間性が失われていくのではないでしょうか。"自粛警察"のような行動を取る人が出て来ると、まるで戦時中にお上に従わない人を"非国民"と呼んだ、そんな空気の復活を感じて怖くなります。人間が人間であるためには、笑ったり、泣いたり、怒ったり、という人間的な感情の発露が絶対に必要だと思うのです。それができないとき、人間は“緩慢な死”に向かうのではないでしょうか。笑いは免疫力を高めるという調査結果もあります。映画館存続のためにいまできること映画館が営業できなくなっていることに危機感を抱いている人たちは、とりわけミニシアターを存続させるためのクラウドファンディングを始めています。心強いことです。いま映画を観ることができなくても、観られるようになったときに観られる鑑賞券を事前に販売するという取り組みもあります。こうした行動に協力し、なんとか映画の火を消さないようにしたいと思います。連休が明けてから、感染者が少ない県では、感染防止対策を取り、観客席の間を空けて、一度に入場できる客を減らしながら開館するシアターも出て来ました。マスクをかけ、飛沫感染にならないように映画の反応は控えめにしながら、ささやかな人間性回復を図る。それをやってみましょう。私も、いつ上映が始まるかわからない映画が多い中で、上映日が決まったときに備えて、映画の解説を書き溜めておきます。プロフィール池上 彰(いけがみ・あきら)1950年長野県生まれ。ジャーナリスト、名城大学教授。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。記者やキャスターをへて、2005年に退職。以後、フリーランスのジャーナリストとして各種メディアで活躍するほか、東京工業大学などの大学教授を歴任。著書は『伝える力』『世界を変えた10冊の本』など多数。
2020年05月18日三浦文彰、26歳。難関のハノーファー国際ヴァイオリン・コンクールに史上最年少の16歳で優勝し、注目を集めて10年。3年前の大河ドラマ『真田丸』のテーマ音楽演奏ではお茶の間の人気もがっちりと掴んだ。2020年2~3月の東芝グランドコンサートで、サントゥ=マティアス・ロウヴァリ指揮エーテボリ交響楽団と、ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番を弾く。【チケット情報はこちら】「どの協奏曲を弾きたいか聞かれたら毎回必ずこの曲を挙げているのですが、なかなか採用されません。今回はそれが通って、ツアーで5回も弾くことができるのはすごくうれしいですね。演奏するたびに毎回見え方が違って、曲の深さがわかってくる。僕にとってはとても大事な曲です」1955年に初演された作品。三浦が師事したパヴェル・ヴェルニコフは、初演時のヴァイオリニスト、ダヴィッド・オイストラフの門下なので、いわば直伝で多くのことを学んだ。「一番は音のイメージです。強いだけじゃない、強くて重たいんだ、とか。それを言葉だけではなく、弾いて教えてくれました。あとは、ロシア文学を読めと。とくにこの曲の場合、ただ無意識に弾いていると運動会っぽくなっちゃうところがあるので。勘違いされやすいところかなと思うんですけど、ショスタコーヴィチは、人の声、叫びというか、金属的なカンカンした音ではない、木質の響きが必要です」すでに2019年10月に、来日公演と同じ顔合わせで、オーケストラの本拠エーテボリで共演してきた。「とてもいいオーケストラ。みんな本当によく聴いていて、ちゃんとアンサンブルができる。それに、彼らの感じているショスタコーヴィチというのがはっきりとあって、楽章ごとのキャラクターが際立っています。僕が何か仕掛けても、はっきりリアクションがあるので、やりがいがありました。(旧ソ連出身の)ネーメ・ヤルヴィが20年以上首席指揮者だったので、ロシア音楽の伝統も持っているのでしょうね。指揮者のサントゥも、その彼らがのびのび弾けるように振っている。すごく自然な音楽づくりだし、一緒にやっていて面白かったです。気が合うなと思いました。イージー・ゴーイングな性格で、打ち合わせでペちゃくちゃしゃべるのではなく、まずオケとやってみようよという感じ。僕もそのほうが好きなので」首席指揮者ロウヴァリは34歳。世代も近く、酒席もともにしてすっかり意気投合した様子。「日本でもどこか連れて行けと言われているので、考えなきゃ(笑)。メインのシベリウスの交響曲第2番もきっとすごくいいと思います。彼はフィンランド出身で、もちろんシベリウスを愛している男ですし、彼らはちょうどシベリウスの全曲録音を始めたところですから。プログラム全体が、大編成だし、聴きごたえ十分のコンサートだと思います」取材・文宮本明
2020年01月14日ジャーナリストの池上彰氏が6日、都内のホテルで行われた「第67回菊池寛賞」の贈呈式に出席し、高校時代にラグビー部に所属していたことを明かした。今年は、ラグビーワールドカップで活躍した日本代表チームが受賞。選考顧問を務める池上氏は「こんなにも日本にラグビーファンがいたのかとビックリする状態になりまして、『実は昔やってたんだ』とカミングアウトする人たちがにわかに出てきましたね」と、社会現象の影響を振り返った。そして、「実は私も、高校時代にラグビー部にちょっとおりまして。補欠の上にタックルの練習をしてるうちに腰を痛めてしまって、結局ダメになったってことをずっと悲しい歴史として封印してきたんですが、今回の活躍を見て『実は私も…』とカミングアウトして、みんなからビックリされるということがありました」と、自身もその1人だったことを明かした。また、「テレビを見ていて『これはノックオンと言って…』とか、思わず解説したいという欲求を満たされることができて、大変楽しかったなと思っております」とご満悦の様子。さらに、「なんと言っても日本代表チームというのは多様性ですよね。日本国籍を持ってなくても日本チームなんだよということで一丸になれば、これだけのことができるんだと、これからの日本をあり方というのを本当に体現しているのではないかと思いました。私たちを勇気づけてくれましたし、日本のこれからのゆく道というのを示してくださったような気がします」と賛辞を送った。「第67回菊池寛賞」には、ラグビー日本代表のほか、NHK Eテレの子供向け番組『おかあさんといっしょ』、作家の浅田次郎氏、バレリーナの吉田都氏、『[証言録]海軍反省会』を結実させた海軍史研究家の戸高一成とPHP研究所が選ばれた。
2019年12月07日――朝5時ごろ、目を覚ました恵俊彰(54)はテレビをつけると、チャンネルをニュース番組にあわせ、一般紙2紙とスポーツ紙1紙に目を通す。気になるニュースがあったら、いつの間にか起きていた妻(52)に声をかける。「ねぇ、この事件ってどう思う」4人の子どもの通学の準備に忙しい妻は、しばし手を止めて、夫の質問に答えてくれる。8時過ぎにはTBSに入り、10時25分から始まる『ひるおび!』の放送に備える。もう、こんな生活を10年続けてきた。「これほど長く情報番組のMCを任せてもらえたのも、妻のおかげでしょうね」「ひるおび!」放送後の打ち合わせを終えて、本誌のインタビューに応じた恵は、相好を崩してそう断言する。いまでこそ、午前の部(11時〜11時55分)と午後の部(11時55分〜13時55分)を合わせた平均視聴率で7年半連続トップを誇る『ひるおび!』。しかし、番組開始当初は波乱含みだった――。「当時、日本のお昼の番組といえば『笑っていいとも!』(フジテレビ系)でしたから、裏番組を引き受けるというのは、玉砕覚悟の“赤紙”を受け取る気持ちでした」迷いはあったが、芸能界の先輩たちが背中を押してくれた。「関口宏さんからは『なんか面白そうだと思うことは、やったほうがいい』、島田紳助さんからは『(低迷していた)横浜ベイスターズの監督をやるようなもん。だけど、監督をやっているということで目立つのは、得やないか』と言ってくれました(笑)」第1回の放送では、安倍晋三官房副長官(当時)を大物ゲストとして引っ張り出したが、視聴率はわずか3%。その後も2〜3%と低迷が続いた。大きな転機は’11年の東日本大震災の報道だ。ドラマやバラエティ番組は自粛されたが、報道を扱う『ひるおび!』は通常どおり続いた。「未曾有の大惨事に自分がどう向き合って生放送をやればいいのか迷いがあったんです。それで妻に『どんな顔してテレビに出ればいいんだろう?』と話したら、『お願いだから、日本中の不幸を背負ったみたいな顔をしてテレビに出るのはやめてね』って言ってくれたんです。それで“あっ”と気づいた。特別な感情ではなく、今、起きていることを、とにかくちゃんと伝えることが仕事なんだと」恵の真摯な姿に、視聴者が信頼を寄せ、徐々に視聴率が上がっていった。これまでも妻の一言に助けられることがあったという。「僕はサラリーマン経験がなく、芸能界しか知らない偏った人間です。だから、世の中の人が何に興味があるのか、どう思うのか、わからなくなるときがある。たとえば、誰かと誰かが対立しているようなニュースがありますよね。そのときに、奥さんに『どちらのほうが悪い人だと思う?』って聞くようにしている。妻は、僕にとって“世の中を映す鏡”なんです」
2019年10月16日8月7日に東大和市で開幕し、関西や九州、東北を巡って好評を博してきた舞台が、いよいよ東京・下北沢の本多劇場で本日8月28日に幕を開ける。渡辺えり率いるオフィス3○○(さんじゅうまる)の『私の恋人』。小説家・上田岳弘による三島由紀夫賞受賞作を、脚本・演出を手がける渡辺と、新進気鋭の作曲家・三枝伸太郎が音楽劇へと紡ぎあげた。主な出演者は、のん、渡辺、そして小日向文世の3人。30もの役柄を、たった3人きりで演じきるという試みに注目だ。つまり、3人とも何らかの形で、舞台上に出づっぱりということ。さっきまでいたいけな少女を演じていた俳優が、突然オジサンになって再登場なんていうことが、演劇的表現の中では実に軽々と行われる。そしてもうひとつの見どころは、今回が初舞台となるのんの初々しさと、百戦錬磨の渡辺と小日向の円熟味のコラボレーション。「甘じょっぱい」とか「酸っぱ辛い」とか、複雑な旨味に満ちているはずに違いない。描かれる物語も、そんな表現手法にぴったりの世界観である。時空を超えて生まれ変わり続ける「私」の物語だ。遥か10万年前、クロマニョン人だった頃の「私」の想い。第2次世界大戦前、ベルリンで暮らすユダヤ人だった頃の「私」の想い。そして現代、日本に生を受けた「私」の想い……。演劇は、時空を超え、あらゆる境界線を超えることのできる自由な表現の場。そこで躍動する俳優たちの底力を、存分に楽しめる舞台である。9月8日(日)まで。文:小川志津子
2019年08月28日山本卓卓率いる範宙遊泳の代表作『うまれてないからまだしねない』が本多劇場で上演される。2014年に初演が行われた今作は、超新星が爆発し、雨が降り続けるようになった世界を舞台にした物語。日常をおびやかすできごとがどんどん起こるなかで、「ちょっと前まではこうじゃなかった」状況にぶつかり、戸惑う人々を描く。範宙遊泳の作品では、スクリーンが効果的に使われることが多い。今作でも、登場人物たちの置かれた状況や、ある人物の考えなどが、言葉としてスクリーンに浮かんでは消えていく。「ザアア」と雨が文字で降ってくるようすを見ていると、実態と言葉とその意味の関係について考えずにはおれないし、ちょっとした思いつきやつぶやくまでもないようなささやかな言葉がスクリーンに浮かぶさまは、SNSを想起させる。今回は本多劇場での上演。初演メンバーに加えて稲継美保ら小劇場界で活躍する面々が顔を揃えるほか、銀粉蝶が参加するのも大きなみどころだ。なお、範宙遊泳は公式サイトで今作の戯曲を公開している。読んでも想像がつかない部分が多いと思うが、だからこそ、ぜひこちらを一読したうえでそれが目の前に立ち上がる姿を目撃してほしい。1月31日(木)から2月3日(日)まで。文:釣木文恵
2019年01月31日先日12月18日に行われた「2018Jリーグアウォーズ」でベストイレブンに選出された、川崎フロンターレの谷口彰悟選手にお話を伺いました。イケメンの、イケメンすぎるコメントをとくとご覧あれ! 惚れちゃう女子続出です!写真・大内香織 文・伊藤順子全方位で男前すぎる!川崎フロンターレ・谷口彰悟選手川崎フロンターレ、いやJリーグが誇る屈指のイケメンといえば、サッカー通なら言わずもがな、知らない人はすぐにでも注目してほしい、谷口彰悟選手! もちろんルックスだけでなく、昨年、今年と連覇を制したフロンターレの守備の要であり、クラブ最少失点は谷口選手のおかげと評されるほど実力も素晴らしいんです。加えて、2年連続全試合フル出場と、タフな精神力と体力の持ち主でもあります。そこで、どこをどう切り取っても男前すぎる、谷口選手の魅力に迫りました!ーー今年も怪我をする選手が続出しました。そのなかでの見事な全試合フル出場ですが、達成できた秘訣はありますか?谷口選手 正直、ストイックな生活はしていないんですよ。ただ、自分の体は自分でわかっているので、サッカーに支障が出るようなストレスは、自分にかけないようにしています。ーーストレスとはどんなことでしょうか?谷口選手 例えば、ひとつは食ですね。ハンバーガーとかラーメンとか、ジャンクなものが実は好きなんですけど、シーズン中はやめておこうとか。食べるなら、栄養バランスがいいものを選択するようにしています。外食ももちろんしますが、寮母さんが作ってくれる食事をうまく利用しながら、体にいい食生活を心がけていますね。あとは強い体に産んでくれた親に感謝と、集中力が怪我のリスクを減らすポイントかなと思います。ーー集中力ですか?谷口選手 目や耳など五感をしっかり使って集中しながら練習しています。これは高校時代からしていることで、自分のいいルーティンになっていますね。あとは体の動かし方も大事なこと。この動きをすると怪我するな、と思うことはやりません。うまくコントロールすることをかなり意識しています。「もっと具体的にお話したほうがいいですよね、わかりにくいですよね」と、こちらの意図を察して丁寧に答えてくれた谷口選手。何かに集中するのも大事だけれど、集中しすぎて気づかぬうちに無理をしてしまう。それを防ぐためには、自分自身を俯瞰で見つめることも大切ということでしょうか。谷口選手の自己コントロール法は、私たちの実生活でも大いに参考となりそうです。ーー節制はしないけれど、状況を的確に判断して無理はしない。谷口選手の性格を表しているように思えますが?谷口選手 そうですね、慎重ですね(笑)。周囲を見ながら動きますし、これはいまのポジションであるDFに通じることだとも思います。ーーひょっとして、恋愛も奥手なんですか?谷口選手(キッパリと)いや、男らしく自分からアタックします。ーーさすが、カッコいい!では、女性に求めるものは何ですか?谷口選手(悩みながら)癒しと…刺激かな。僕とは違った視点や感性を持っていると、刺激を受けますよね。それは相手もそうであってほしい。お互いが高め合える存在だといいと思います。個々を尊重しあえるパートナーがよさそうです♡ 以上、素顔もとびきり男前な谷口選手でした。来季も端正なお顔と、安定感抜群のプレーを拝めることを楽しみにしていましょう!Information谷口彰悟1991年7月15日生まれ。熊本県熊本市出身。2014年、筑波大学から川崎フロンターレに加入。巧みなカバーリング技術と空中戦の強さが武器。守備面での貢献はもちろんだが、最終ラインからのビルドアップで他の選手との違いを生み出すことができる稀有な存在。2017年~2018年リーグ戦フルタイム出場を継続中。2018年、Jリーグベストイレブンに初選出される。川崎フロンターレが出場する2019年最初の試合情報FUJI XEROX SUPER CUP 2019開催日:2019年2月16日(土)キックオフ: 13:35会場:埼玉スタジアム2002対戦チーム:川崎フロンターレ vs 浦和レッズ地上波放送:日本テレビ系全国ネットにて生中継チケット一般販売:2019年1月13日(日)10:00~チケット購入:Jリーグチケット
2018年12月31日女優の芦田愛菜が、16日に放送されるTBS系バラエティ特番『池上彰と“女子会”』(23:56~)にゲスト出演し、ジャーナリストの池上彰氏と初共演を果たす。同番組は、知の巨人・池上氏と女子タレントたちという異色の組み合わせながら、イマドキの女子たちのリアルな悩みに池上がズバリ答えるという内容。昨年10月4日に放送され好評を博し、このたび第2弾として16日と23日の2週にわたって放送する。16日の放送では、池上と進行アシスタントの陣内智則、そして“女子会”ゲストに、池上とテレビ初共演となる芦田愛菜をはじめ、いとうあさこ、瑛茉ジャスミン、大久保佳代子、小倉優子、佐藤仁美、辻希美、藤田ニコル、舟山久美子、ホラン千秋(50音順)が登場する。池上は、“女子会”メンバー最年少の芦田愛菜が熱心な読書家であることを紹介。芦田が「私は活字中毒で、月に10~15冊ほどの本を読む」と話すと、池上も「自分も子どもの頃、本ばかり読んでいて親に叱られた」と打ち明け、2人の読書体験に興味津々の女子たちに「子どもに本を読ませるためには、親が読み聞かせをして、自身も本を読むことが大切だ」と話す。そして、試しに池上が女子たちに抜き打ちの国語テストをすると、芦田は池上もうなるほどの語彙力を発揮。女子たちは、読書が重要であると納得する。(C)TBS
2018年04月13日全員40代のゴツゴツした男たちだけで熱い芝居をする――。開場と共に、本多劇場のロビーは老若男女であふれる。どうも男性率が高く、役者らと同世代か、上の年齢層で、ひとりで見に来ている人も多いようだ。と、思えば、若いカップルや子連れの家族、ゴツプロ!通らしい女性客も増えてきた。お目当ての役者があるらしく、壁に掲示された畳2畳分ほどの白い布に、「ゴツプロ!の演技が大好きです!」「大助くん、がんばって」などのメッセージがその場で書き込まれていく。芝居も熱いが、ファンも熱いのがゴツプロ!らしい。東京公演千秋楽のこの日の客席は満杯で、通路に補助席も出る盛況ぶり。客入れ音楽の津軽三味線を聞きながら開幕を待った。ゴツプロ!第三回公演『三の糸』公演情報2016年1月に東京・下北沢で旗揚げし、初回から追加公演に至ったほど評価が高いゴツプロ!。3回目にして本多劇場に進出し、大阪・近鉄アート館公演の後には台湾公演も決定している。第一回は豪華客船の乗組員、第二回は昭和期のグランドキャバレーを題材にしてきたが、このたびはガラリと趣向を変えて津軽三味線。いずれとも知れぬ深い山奥の苔むす大きな岩を舞台中央に据え、7人の男たちが猛烈な会話劇を始める。「オシャ」とか無理やりな現代若者言葉に苦笑してしまうが、言ってみたいおじさんの気持ちはわからないでもない、いや、わかる!しかもこれは後半へのひとつの布石であり、のちのちのギャップに拍車をかけてくれるのだ。構図としては、4人対3人。彼らは、三味線弾き「万沢家」の血脈を受け継ぐ者たち。会話する組み合わせは複層的に交錯し、瞬時に時を越え、記憶の底からえぐり出してくる感情でぶつかり合う。笑いあり、涙あり、というより、泣くところなんだけど笑っちゃう、笑いながらなぜか涙が出てくる感じで、ずっと言えず胸に秘めて来た想いを、舞台上の彼らの口を通し表現してもらったかのホッと感が起きてきた。ひとりひとりの生きざまを丁寧にさらけ出す緻密な脚本なのだ。日常に埋没し凝り固まっていた心を解放してくれる、それがゴツプロ!なのではないかと思った。ラストは役者全員による津軽三味線演奏。小山会という有名な団体に依頼し、一年間も稽古を積んできたという。全員がゼロから始めたらしいが、信じられない!懸命なバチさばきから放たれる情念のグルーヴは感動必至。自分もいまから何か始めてみたい!と刺激もされた。全員40代の安定感でありつつ、脂がピッチピチに乗り切った予測不能感も魅力。次は大阪・近鉄アート館で、本気のおじさんたちに刺激されてほしい。「ゴツプロ!第三回公演『三の糸』」は1月19日(金)から21日(日)まで大阪・近鉄アート館にて上演。
2018年01月16日NHK大河ドラマ「真田丸」のメインテーマでも知られるヴァイオリニストの三浦文彰が、8月27日(日)今夜放送のTBS系「情熱大陸」に出演。「天才少年」と呼ばれた若き孤高のヴァイオリニストに秘められた“家族の絆”を番組が追った。三浦さんは1993年東京都生まれ。両親はヴァイオリニスト、妹はピアニストという音楽一家で育ち、3歳からヴァイオリンを始め6歳より徳永二男に師事し、その後ウィーン私立音楽大学に入学、パヴェル・ヴェルニコフ、ジュリアン・ラクリンのもとでさらに腕に磨きをかけた。2009年に世界最難関といわれるドイツのハノーファー国際ヴァイオリンコンクールに、16歳という若さで史上最年少優勝。使用するのはストラディヴァリウス1704年製作Viottiという若き天才ヴァイオリニストだ。ハンブルク北ドイツ放送交響楽団、ミルウォーキー響、プラハ・フィルなど世界の名だたるオーケストラや音楽家たちと数多く共演。日本でも「AAA」や辻井伸行とのコラボ、さらに2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」での、ヴァイオリンの印象的な音色ではじまるメインテーマを弾き話題になるなど多方面で活躍している。朝から晩まで「ずーっとずーっと音楽のことを考えてしまう」という几帳面な性格で、唯一の息抜きは「お笑い動画を見て笑うこと」だという三浦さん。繊細かつ骨太な音色とその甘い顔立ちで女性ファンも数多い彼だが、その家庭環境から「天才少年」「サラブレッド」と世間から呼ばれるも、裏では家族の問題に苦しみ父親に反抗し続けた苦しい過去があったという。今回番組では三浦さんの海外での音楽活動とともに、次世代の才能を生み出そうと子どもたちに直接レッスンをする風景なども取材。さらに自らがヴァイオリンを演奏しながらオーケストラの指揮もするという「弾き振り」に挑む過程にも密着した。この「弾き振り」で共演したオーケストラのコンサートマスターはなんと父親。父との関係に苦しみ屈折した思いを抱えながら大人になった過去を持つ三浦さんと、その息子の成長を影で見守る父親、お互いを想いながら音を奏でる音楽家親子の“絆”を追う。「情熱大陸」は8月27日(日)23時~TBS系で放送。(笠緒)
2017年08月27日『ひるおび!』(TBS系)の司会でお馴染みの恵俊彰(52)が、今年4月、都内有数の高級住宅地に一戸建てを新築した。 さっそく恵の新居に向かうと、広大な敷地にそびえたつモダンな一軒家が。昔ながらの豪邸が並ぶなか、コンクリート打ちっぱなしのデザイナーズ住宅が周囲と一線を画している。 「土地は全体で164坪、坪単価は200万円程度。旗竿地を考慮すると、2億円ほどでしょう。上物は低く見積もっても1億円以上。つまり、3億円は下らない超豪邸です」(地元の不動産業者) 「3億円とはいえ、現在の収入ならキャッシュでも余裕で買えたのでは」とテレビ局関係者が分析する。 「09年に『ひるおび!』の総合司会に起用されてから、恵さんの出演料はうなぎ上りで、現在のギャラは1本100万円前後と言われています。『ひるおび!』以外の番組やCM出演を含めると、年収3億円は軽く超えるのではないでしょうか」 いまや飛ぶ鳥を落とす勢いの恵だが、彼にも知られざる苦労時代があったようだ。 「上京したてのころは新聞配達をしながら生計を立てていたという恵さん。石塚英彦(55)さんとホンジャマカを結成してからも極貧生活は続きました。テレビ初出演したころは1本数千円のギャラしかもらえず、家賃3万円のアパートに住んでいたそうです。そんな当時の彼を支えたのが今の奥さん。彼女は恵さんにおこづかいを渡してあげたり、番組で必要な衣装をそろえてあげたりと、ずっと尽くしてこられたそうです」(芸能関係者) そんな内助の功のおかげで、今日の成功があるのだろう。いまは4人の子どもにも恵まれ、“イクメン”としても評判だ。 「とにかく子煩悩なパパで、子どもたちの学校行事には必ず参加。12年に第四子が誕生した際は、子育てに関する本を出版されたほどです」(前出・芸能関係者) 公私ともに順風満帆の恵。念願の“ひるおび御殿”まで手に入れたのだが――。 「当初、恵さんは家の周囲に、4.6mにおよぶコンクリート塀を建てる予定でした。しかし、この街の“紳士協定”に『高い塀は好ましくない』という内容があるんです。近所からも『要塞みたいな家になるのでは』と心配する声があがっていました」(前出・近所の住民) そこで近隣住民たちが、建設会社を通して「塀を建てるのはやめてほしい」と要請すると、恵はすぐに建設を中止。さらに引っ越しの挨拶で近所を回った際には、丁寧にそのことを詫びたのだという。 「法的にはなんら問題ないことなのに、彼は協定をちゃんと理解した上で塀の建設を取りやめてくださって、見直しましたよ。奥さんと娘さんとタオルを持って挨拶にこられたときには『工事中はご迷惑をおかけしました』と深々お辞儀。芸能人だからって、偉そうなところもなく、とても好感が持てました」(前出・近所の住民) テレビさながらの“神対応”を見せた恵。その人柄があったからこそ、家賃3万円アパートから3億円豪邸に住めるまでになったのだろう。
2017年06月06日ジャーナリスト・池上彰が、10月3日放送のテレビ東京系ニュース番組『Newsモーニングサテライト』(毎週月~金曜 5:45~)に緊急生出演し、アメリカ大統領選を生解説することが発表された。大統領選を取材するため、テレビ東京NY支局に長期出張中の池上。テレビ討論会や、激戦州の現場を取材しながら大統領選を解説していく。このたび第1弾として、10月3日にNY支局スタジオから生出演し「池上彰が観たアメリカ大統領選」コーナーで、有権者達の動きについて語る。第2弾以降は10月下旬~11月初めに放送する予定だ。2012年の大統領選でも、NY特別特派員として活躍した池上は「4年前に続き、今年も米大統領選を直接取材しようと、冬のアイオワから始まって、夏の共和・民主両党の党大会に続き、いよいよニューヨークに拠点を置いて、じっくり取材することになりました」と経緯を説明した。また、池上は「2001年9月11日の同時多発テロから15年が経ちました。この間、アメリカは大きく変化しました。ドナルド・トランプ氏のような人物が有力候補者として生き残ったという事実もまた変化の一つと言えます」と、トランプ氏を象徴として挙げた。さらに「選挙取材を通じてアメリカの行方を見定めたいと思っています」と抱負を述べた。テレビ東京 嘉瀬隆幸プロデューサーは「選挙といえば『テレビ東京×池上彰』。アメリカ大統領選でも池上さんの無双ぶりを発揮してもらいます」と期待を語り、「TPPや安保問題など日本への影響も大きな今回の大統領選。池上特派員の取材にも大注目です」と太鼓判を押した。
2016年09月30日テレビ朝日の情報番組でキャスターを務める羽鳥慎一と橋本大二郎が、20日(19:54~22:06)に放送される同局系ニュースバラエティ番組『池上彰のニュースそうだったのか!!』(レギュラーは毎週土曜19:54~20:54)に初出演する。『ワイド!スクランブル』の橋本はNHK時代、同番組MC・池上彰の1年上の先輩でともに社会部の記者であり、池上に原稿の書き方を指導していたという関係。かつて、橋本がキャスターを務めていた夜のニュース番組に、池上がレポーターとして昭和天皇のご溶態を中継したこともあり、最近話題の天皇陛下の生前退位について、議論を交わしていく。この2人のやり取りに割って入っていくのが、『羽鳥慎一モーニングショー』の羽鳥。収録は盛り上がって予定より1時間近くオーバーし、池上は「2人のせいに違いない(笑)」と要因を語る。池上は、収録を終えて「そりゃもう、楽しかったです! 先輩(橋本)をいじることもできましたしね(笑)」と満足の様子。羽鳥については「面白い人ですよね。あのとぼけ方は(笑)」と評し、「今日の収録でも、大二郎さんも羽鳥さんも本当は答えを知っているくせに…と思うところもありましたよ(笑)」とキャスターの2人を分析していた。今回の放送では、若い世代の代表として、アイドルグループ・Mr.KINGのメンバーで、17歳の現役高校生・高橋海人が、ジャニーズ事務所の先輩・中丸雄一とともに出演。池上は高橋を「かわいらしかったですね」といい、「彼が今の典型的な17歳ということではないでしょうけど、同世代のみなさんにも親しみをもって番組を見てもらえればと思います」と話している。
2016年08月18日ジャーナリスト・池上彰の出演する、テレビ東京系特別番組『教科書に載っていない20世紀 戦後ニッポンを創った昭和天皇とマッカーサー』(7日 19:54~)が放送されることがわかった。同番組は戦争を考えるSP番組の第8弾で、2010年からシリーズで放送している。池上は、番組内でアメリカ・バージニア州ノーフォークにあるマッカーサー記念館に赴き、あるメモに注目した。それは終戦後、日本政府内で昭和天皇の退位が取りざたされていることを示す文書について、マッカーサーが手書きで記したメモだった。池上は現在、天皇陛下の生前退位について話題になっていることに触れ「実は天皇陛下の父・昭和天皇も生前退位を考えられたことがありました」と紹介。「昭和天皇は一体どのような機会に生前退位をお考えになったのか。当時の昭和天皇とマッカーサーの2人の関係に焦点をあてると、2人が関わった戦後の6年間がいまの日本を形作ったことが見えてくるんじゃないでしょうか」と呼びかけた。また、番組の主旨について池上は「今の日本がどのように形作られたのかということを、戦争を思い出すみなさんと一緒に考えたいということです」と語った。
2016年08月05日