“永遠のマドンナ”として多くの人々に愛され、憧れられた女優・八千草薫さんがすい臓がんで逝去した。享年88。昨年1月にすい臓がんの全摘手術を受けたが、今年に入って肝臓への転移が判明し、療養を余儀なくされた八千草さん。逝去したのは10月24日。しかし前日の23日にも病室で、今後の仕事について語っていたのだ。40年間にわたりマネージャーを務めた原田純一さんは言う。「10月2日ごろから入院していて、私も毎日病院に通っていました。闘病には体力も必要ですし、(病院からは)なんでも食べてくださいと言われていたのです。23日には家政婦さんがとれたてのマツタケで作ったマツタケごはんを病室に持っていきますと、『おいしいから、あなたも少し食べなさい』と言ってくれました。もちろん食べ物以外にも、いろいろな話をしました。おもには仕事の話ですね。映画など、いくつかオファーがあり、それをどうしようか、とか。彼女自身は今後どんな仕事をしたいのか、とか。最後まで彼女は仕事に戻る気でいたと思います。ただ“無理をして、ほかの人たちに迷惑をかけたくない”という考えもあったようです」原田さんも突然の別れにぼう然としたという。「24日の朝、看護師さんに声をかけてもらった30分ぐらい後に容体が急変したのです。私もすぐに駆け付けましたが、顔は穏やかでした。お医者さんも、なんの痛みも苦しみもなく逝けたのではないかと言っていました。10月29日は先生(八千草さんの夫で映画監督だった谷口千吉さん)の十三回忌で、法要の準備も進めていました。先生が彼女を呼んだのかな、という気もしますね」子供に恵まれなかった八千草さんは50年連れ添った谷口監督と’07年に死別し、それ以来、さまざまな生きものへ、さらに優しい視線を注ぐようになった。八千草さんが最後に公の場に現れたのは5月26日、自らが理事を務める公益財団法人『日本生態系協会』が千葉で開催したイベントだった。同協会会長の池谷奉文さんは次のように語る。「本来の自然を守り、増やしていくという協会の趣旨に賛同いただき、理事を務めていただきました。“自然が増える墓地”に関する活動も始めており、八千草さんも興味を示してくださいました。開発され、自然が壊されてしまった土地に、墓石は置かず、在来の地域の植物を植えるという墓苑です。5月のイベントではその墓苑も見ていただけてよかったと思います。そのときは闘病中にもかかわらず、お元気で喜んでいたのですが、訃報を聞いて驚いています」一人暮らしを続けていた八千草さんが帰宅すると、毎日出迎えてくれたのが、シェットランド・シープドッグのヴェルディ(オス)と元野良猫のフィオリだった。《犬と猫だけど仲よく、私のことを玄関で待ってくれています。それだけで、とても幸せな気持ちになれます》(本誌’18年5月8日・15日合併号のインタビュー)ヴェルディは八千草さんにとって12匹目の愛犬だが、実は飼うにあたって躊躇したという。今年6月に出版した著書『まあまあふうふう。』(主婦と生活社)では、次のように書いてある。《「自分がもうそろそろ終わるという頃に、この子たちが何歳になるのかを考えないと……」(中略)「飼いたいけど我慢しよう……!」直前まで、そう思っていたんですけれど、最後の最後で我慢できなかったんですね》“この子たちより先に旅立ってしまったら申し訳ない”、愛犬や愛猫たちを寂しさ癒されながらも、ときおりそんな不安も湧き上がってきたに違いない。八千草さんは80歳を過ぎたころ終活を思い立ち、遺言書を書き始めたが、一度は断念している。「品物の贈り先を考えることは、“思い出を切り捨てていくこと”でもあり、だんだんつらくなってしまったようです。でも、がんの転移が発覚したころに遺言書作成を再度始めたようです。品物はともかく、愛犬や愛猫たちの引き取り先なども、きちんと指示しておかないといけないと考えたのでしょう」(八千草さんの知人)遺言書について前出のマネージャー・原田さんに聞くと……。「(愛犬や愛猫の行く末は)彼女がいちばん心配していたことですので、もちろん遺言書にも記されていると思います。しかしまだ開示前ですので、詳しいことはわからないのです」八千草さんが旅立って数日後、愛犬・ヴェルディが車に乗せられて自宅に戻ってきた。長年働いていた家政婦は言う。「3週間に1度くらいの割合でシャンプーをしてもらってくるのです。八千草さんが亡くなったことですか?まだ理解していないかもしれませんね……」いい匂いになったことを褒めてもらおうと八千草さんを玄関先で待ち続けるヴェルディ。八千草さんなら天国から彼にこんな言葉をかけるのだろうか。「あなたたちを残して、先に来てしまって、ごめんね……」
2019年11月07日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第45回アクマの辞典パ行【ポ】➤「ポジティブ」(ぽじてぃぶ)今回はパ行から「ポジティブ」だ。ひと昔前なら、ポジティブシンキングこそ人類にとって不可欠なものであり「ネガティブは治してポジティブになりましょう」という「ネガティブが病(ビョウ)かよ」という暴論が平気で跋扈していた。だが最近は「ネガティブで何が悪い」という開き直りや「ネガティブこそ良いんだ」という逆張りも珍しくなくなってきた。自分を変えるより、頭をゾウさんに踏まれるなどして、今の自分を認め、好きになるよう意識を変えたほうが、手っ取り早い、ということである。実際ポジティブとネガティブ、どちらが良いかというと「どちらも良い所と悪い所がある」としか言いようがない。おそらく、野生動物などに不用意に近づいてランチになってしまう人というのはポジティブなのではないか、と思う。そういう人間はヒグマに遭っても「ぬいぐるみみたい!」というポジティブシンキングをしてしまううえ「これはバズりまっせ」と事態を前向きに捉えすぎてしまうのだ。さらに「少しぐらい近づいて写真撮っても大丈夫だろう」と楽観的ゆえに軽卒な行動を取ることも多い。その結果ゴールデンカムイ2巻、みたいなことになってしまうのだ。その点ネガティブな人間はヒグマを見た瞬間「死んだ」と、全てを諦め、声一つ出さずに食べられることが可能だ。もちろん、これはネガティブを極めた人間にしかできない偉業であり、少しネガティブなぐらいの人間なら、すぐに危険を察知し逃げる、程度が関の山だが、生存率が高いのはこちらである。このようにネガティブな人間はポジティブな人間に比べ、慎重さはあるのだ。しかし、逆に「常に最悪の事態を想定する」ため、行動力が著しく低いという欠点も持ち合わせている。私がひきこもりなのも、外に出たら、トレーラー、隕石、通り魔、いずれかに当たって死ぬに決まっているからだ。あらゆるリスクヘッジをした結果のひきこもりなのである。その点ポジティブな人間は、行動力やチャレンジ精神は高い。このように一長一短なのだから、どっちが良いわけでも悪いわけでもないのだ。だが、個人は良いとして、パートナーとして一緒にいるとしたら、多くの人は「ポジティブな人のほうが良い」と答えるのではないだろうか。しかし、考えてみてほしい。パートナーが怪しい商材を片手に「絶対儲かるから」とポジティブなことを言い、あなたが何を言っても聞く耳持たず、結果大損しても「これは勉強代!」とさらにポジティブ波状攻撃をされたら「やっぱポジティブな人とつきあって良かった」と思うだろうか。だからと言って、ネガティブな相手に何を言っても「でも」「だって」「そんなの無理」で返されるのも腹が立つだろう。パートナーとして大事なのはポジティブかネガティブかではない。「人の話を聞くか、聞かないか」である。【パ】➤「パジャマ」(ぱじゃま)…パジャマと部屋着の境界線がなくなり、そのうち外出着とも一体化する【ピ】➤「ピンキーリング」(ぴんきーりんぐ)…クリスマス後のメルカリのエース【プ】➤「プーチン」(ぷーちん)…「塩対応」は彼の表情をマスターすることからはじまる【ペ】➤「ペット」(ぺっと)…ペットを飼うと婚期を逃すという人間は、なぜペットより結婚のほうが上と思っているのか【ポ】➤「ポジティブ」(ぽじてぃぶ)…何も考えてない奴をどうしても褒めなければいけない時に使う言葉プロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2019年11月05日八千草薫さんが10月24日、すい臓がんのために亡くなっていたと発表された。88歳だった。大阪府出身の八千草さんは、宝塚音楽学校を経て宝塚歌劇団に入団。51年に映画デビューを果たし、以降は54年から56年の映画「宮本武蔵」3部作や55年の日伊合作映画「蝶々夫人」に出演し人気を博した。さらに77年のドラマ「岸辺のアルバム」(TBS系)では不倫に走る平凡な主婦を好演し話題を呼んだ。00年以降では03年の映画「阿修羅のごとく」や09年の「ディア・ドクター」、17年のドラマ「やすらぎの郷」(テレビ朝日系)に出演しその存在感を発揮。また97年に紫綬褒章、03年には旭日小綬章を受章している。ネットでは《八千草薫さんは最後に観たドラマ「やすらぎの郷」のなかで“姫”と呼ばれていて、このあだ名がこんなに似合う人もいないなあと憧れました》《可憐という言葉は八千草さんの為にあるといっても過言ではありますまい。慎んでご冥福をお祈り申し上げます》とその死を悼む声が相次いでいる。18年3月、本誌で吉永小百合(74)は八千草さんについて「50年近くたっても、ぜんぜん雰囲気が変わらなくて、かわいい。現役で映画に出ていらっしゃる。ああ、こんなふうに年齢を重ねていけたらどんなにいいかしら、って思いました」と“不変の美”を絶賛していた。その秘訣について八千草さんは同年5月、本誌で明かしていた。「昔から美容には無頓着です」「ずっと使っている化粧水と乳液だけ」と話した八千草さんだが、いっぽうで食事には好き嫌いなく1日3食きちんと摂っていたという。「嫌いなものがないんです。お肉もお魚も大好き。でもお野菜は、煮物にしたり炒めたりと温野菜をとっています。3食食べていますが、本当は5回ぐらいに分けて食べるといいといいますよね」女優業は体力勝負。そのため、日々の運動も欠かさなかった。「トレーナーさんに、筋肉トレーニングの運動を考えていただいて。腕や肩を回したり。肩が凝ったと思って少し動かすと、あくる日はぜんぜん大丈夫です。片足立ち、つま先立ちなどの体操も眠る前、15分ほどの習慣にしています。血の巡りもよくなり、ぐっすり眠れます」健康に気を使うことで、いつまでも若々しい美を保っていた八千草さん。しかし「年を取っていいことは、そんなにないですよね」「これまで、さっと動いたりといった、今までできていたことができなくなったりすると、やはり悔しいわね」と苦笑し、「『これもできなかった』と、悲しくなることもあります。でもそれはしょうがないですから、受け入れることも大切ですね」とも明かしていた。八千草さんは17年末にすい臓がんが見つかり、18年1月に手術を受けた。術後は順調だったが、今年に入り肝臓にもがんが見つかったため2月に休養を発表。そのため今年4月からスタートしたドラマ「やすらぎの刻~道」(テレビ朝日系)で2つの役を演じる予定だったが、前回にも登場したキャラクター・九条節子としては出演するもののヒロイン・しの役を降板することに。公式サイトにつづられたファンへのメッセージでは「体調を整え、より一層楽しんでいただける作品に参加できるよう帰ってまいります」と意気込んでいた。降板発表直後の今年3月、八千草さんのマネージャーは「本人は仕事がとても好きですので、(九条節子役以外の)降板も苦渋の選択でした。しかし体調が悪化して共演者やスタッフの皆さんにご迷惑をかけるのも申し訳ありませんので、この度のような選択となったのです」と本誌に明かしていた。「八千草さんは今年になって車を買い替えたばかりでした。車高が高く『眺めがいいのよ』と喜ぶほど元気でしたが、車が届いた矢先にガンの転移が見つかって……。ですが闘病中に禁じられている食べ物などもありませんでしたし、ずっと入院していたわけでもありません。ですから八千草さんがデパートで買い物をしていると、ファンの方に気づかれて驚かれたこともあったそうです」(八千草さんの知人)その回復を誰よりも望んでいたのは、八千草さん自身だった。「八千草さんは治療が終わった後の旅行先を考えたりし、最後まで前向きに闘病していたと聞きました。それは何より降板した『やすらぎの刻~道』の共演者やスタッフに迷惑をかけたと思い、『何らかの形で恩返しがしたい』という気持ちがあったからこそのようです」(テレビ局関係者)降板を発表しながらも、「やすらぎの刻~道」には追加撮影で参加していたという八千草さん。その最期まで、女優であり続けた。
2019年10月28日女優の八千草薫さんが、膵臓がんにより24日に亡くなっていたことが28日、明らかになった。88歳だった。所属事務所は、公式サイトを通じて「令和元年 10月24日 木曜日 午前7時45分」「八千草薫が、膵臓がんにより都内の病院にて永眠致しましたのでお知らせ致します」と報告。「故人の希望により、お通夜・告別式等は近親者で既に済ませました」「また申し訳ございませんが後日のお別れの会等も故人の希望により予定はございません」とし、「長年にわたり、女優八千草薫を応援、ご指導、ご鞭撻を賜りまして誠にありがとうございました。ここで謹んでお礼を申し上げます。ありがとうございました」と結んだ。八千草さんは昨年1月に膵臓がんの手術を受け、術後は良好で連続ドラマや舞台に出演したものの、今年に入って肝臓転移が見つかったために出演作を降板。今年2月、公式サイトを通じて「体調を整えまして、より一層楽しんで頂ける作品に参加出来るように帰って参ります」と復帰を誓っていた。
2019年10月28日八千草薫*この記事は『週刊女性』2019年7月16日号に掲載され、ニュースサイト『週刊女性PRIME』に転載したインタビュー記事を再掲したものです。八千草薫さんのご冥福をお祈りいたします。「みなさんが心配してくださるんですが、わりあい元気なんです。今のところ、ね(笑)」そう穏やかな笑顔を見せるのは女優・八千草薫。“米寿”を迎えた2019年、すい臓がんを患っていたことを公表し、世間を驚かせたのは記憶に新しい。「2017年の秋に病院で“すい臓にちょっと気になるところがある”と言われて。年末に詳しく検査していただいたら“やっぱりよくないものがある”ということでね。年が明けて手術をしたんです」手術は無事に成功し、順調に回復。2018年4月からの連続ドラマ『執事 西園寺の名推理』(テレビ東京系)に出演、8月には舞台『黄昏』で主演を務めるなど、87歳(当時)とは思えない演技を見せていた。だが、肝臓への転移も判明したことで、「正確なことをみなさんにきちんとお伝えして、治療に専念することにしたんですね」■72年の女優人生で初めての病気降板2017年に話題を集めた倉本聰脚本の連続ドラマ『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)。その続編で現在放送中の『やすらぎの刻~道』には、八千草も後半パートのヒロイン役で出演予定だった。だが、その役を降板することに。72年間の女優人生で初めてのことだった。「倉本先生にもスタッフのみなさんにもご迷惑をおかけするなぁ、申し訳ないなぁ、と。無理をしてでも、どうしても続けたかったのですけれど、撮影がもっと先に進んでしまってから、どうにもならなくなってご迷惑をおかけしてしまうよりは……と思って」現在は、検査で入院する以外は、自宅で療養中。体調も落ち着いている。「抗がん剤も強いものを使わずに、転移がわかる前と同じ薬で、身体に負担をあまりかけないでゆるやかに治療していこうということで、ね。もちろん大変な病気ですから、ちょっと調子が悪いなぁと思う日もあります。毎朝、犬と一緒に散歩をしているんですけれど、いつでも気持ちよく歩けるというようにはちょっといきませんしね」■倉本聰の案内で初夏の北海道へ6月の上旬には、北海道富良野へ2泊3日で旅行へも出かけたそう。「病気になってから、こんなに遠くまで出かけたのは初めて。本当はお友達も一緒に行く予定だったんですが都合が悪くなってしまって、私ひとりに。だから私も“どうしようかなぁ”と思っていたんですけれど、せっかくだし行かないのはもったいないな、と思って」現地では富良野在住の倉本が案内役を務めたという。「倉本先生が、いろいろなところへ案内してくださって。『北の国から』のセットを再現している家がとっても素敵で面白くてね。とても楽しい3日間でしたけれど、倉本先生にお世話になりっぱなしで申し訳なかったですね(苦笑)」富良野と言えば、見渡す限りのラベンダー畑が有名。残念ながら、ラベンダーの時期には少し早く、花はまだ咲いていなかったというが、「旭川空港から富良野まで1時間くらい車で移動するんですけれど、もうずっと山、山、山……でね。ずっと山を眺めながら“あぁ、やっぱり自然はいいなぁ”って。富良野にはまだ昔からの原生林もそこかしこに残っているんですね。自然の真ん中、本当に森の中にいるなぁという感じで、すごく素敵で気持ちのいいところでしたね。こういうところにいたら、それは長生きするなぁ、と(笑)。東京へ戻ってきたらコンクリートばかりで何だかもう、がっかりしちゃいましたね」日常生活も普段どおりだ。「お友達に会いに出かけたり、銀座のかかりつけの歯医者さんへも行きますしね。そうそう、本屋さんへも行きますね。子どものころは“活字中毒”みたいなところがあったんですけれど、今も雑誌を定期購読しています。ええと……『文藝春秋』に『ニューズウィーク』『サイエンス』……。“ずいぶん男性っぽいものを読んでいるんですね”って驚かれるのだけれど」本では最近、こんな失敗も。「この間ね、久しぶりに5冊くらいいろいろな本を買ったんです。さぁ読むぞ!と思って。そうしたら、その本が入った袋をタクシーに忘れてきちゃって。結局、出てこなかったんです。せっかく重い思いをして持って帰ってきたのに、悔しくて(苦笑)」そんな本好きな八千草が、6月末に、自身初めてとなるフォトエッセイ『まあまあふうふう。』を上梓した。■「しかたないこと」はくよくよ悩まない「お話をいただいたときは、“本と言っても何を書いたらみなさんが興味を持ってくださるのかな”と思ったのですけれどね。でも、自分の考えだったり、心の内を正直に見つめ直すチャンスだと思ってお引き受けしたんです」タイトルの“まあまあふうふう”は、八千草の好きな中国の故事成語“馬馬虎虎”から。もともとは「いい加減な」という意味の言葉だが、八千草は“(ちょうど)よい加減な”と解釈して、日々の生活で心がけているのだという。本書では、自宅や長野県・八ヶ岳高原の山荘でのひととき、大切にしている愛用品など、飾らない日常の写真を多数収録。日々の暮らし方や女優という仕事について、そして自身の病気との向き合い方、生き方についても初めて綴っている。「年をとっていくと、それまで普通にできたことができなくなったり、少し怠けただけで体力や筋力が落ちたり。私もそういう自分が“悔しいなぁ”と思ったり、夜ベッドに入っていると何だか急に心細くなったりすることも、もちろんあります。でもそれは、自分ではどうにもならないことですから。それをくよくよ悩んだってしょうがない、と思うんですね。“ま、いいか”“ま、しょうがないな”と受け入れてやっていくよりほかないですからね」医師から、がんだと告げられたときも、自分の状況を穏やかに受け入れられたという。「“おぉ……来たか”という感じでね(笑)。もっと若かったら、ショックも大きかったと思うんですけれど、“病気は病気で、まぁしょうがないな”“精いっぱい、生きるしかないな”って。病気だけではなくて、起きてもいない先のことや、もう取り返しのつかない昔のことも、どうしようもないことでしょう?」だからこそ、いちばん大切にしているのは、“いま”。「まずは目の前のこと、その日、一日一日を大事にして、自分にできることを一生懸命にやって生きることだと思うんですね。ごまかしてそのまま先に進んでも、何か居心地が悪いでしょう?それに、やっぱりどこかでうまくいかなくなるし……。でもね、そうやって頑張って一生懸命、進んだとしても、たいていのことは“あぁ、失敗したな”と思うようにできているのよね、悔しいけれど(笑)」そのやわらかな微笑みは、いまも変わらず輝いていた。初フォトエッセイ『まあまあふうふう。』◎どんなときも、一生懸命に楽しく、〝いい加減〟に人生をまっとうしたい――新たな時代を迎えてなお、輝き続ける八千草さんの日々の暮らしと生きるヒントを綴った一冊。主婦と生活社刊1400円+税
2019年10月28日八千草薫*この記事は『週刊女性』2019年7月16日号に掲載され、ニュースサイト『週刊女性PRIME』に転載したインタビュー記事を再掲したものです。八千草薫さんのご冥福をお祈りいたします。「みなさんが心配してくださるんですが、わりあい元気なんです。今のところ、ね(笑)」そう穏やかな笑顔を見せるのは女優・八千草薫。“米寿”を迎えた2019年、すい臓がんを患っていたことを公表し、世間を驚かせたのは記憶に新しい。「2017年の秋に病院で“すい臓にちょっと気になるところがある”と言われて。年末に詳しく検査していただいたら“やっぱりよくないものがある”ということでね。年が明けて手術をしたんです」手術は無事に成功し、順調に回復。2018年4月からの連続ドラマ『執事 西園寺の名推理』(テレビ東京系)に出演、8月には舞台『黄昏』で主演を務めるなど、87歳(当時)とは思えない演技を見せていた。だが、肝臓への転移も判明したことで、「正確なことをみなさんにきちんとお伝えして、治療に専念することにしたんですね」■72年の女優人生で初めての病気降板2017年に話題を集めた倉本聰脚本の連続ドラマ『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)。その続編で現在放送中の『やすらぎの刻~道』には、八千草も後半パートのヒロイン役で出演予定だった。だが、その役を降板することに。72年間の女優人生で初めてのことだった。「倉本先生にもスタッフのみなさんにもご迷惑をおかけするなぁ、申し訳ないなぁ、と。無理をしてでも、どうしても続けたかったのですけれど、撮影がもっと先に進んでしまってから、どうにもならなくなってご迷惑をおかけしてしまうよりは……と思って」現在は、検査で入院する以外は、自宅で療養中。体調も落ち着いている。「抗がん剤も強いものを使わずに、転移がわかる前と同じ薬で、身体に負担をあまりかけないでゆるやかに治療していこうということで、ね。もちろん大変な病気ですから、ちょっと調子が悪いなぁと思う日もあります。毎朝、犬と一緒に散歩をしているんですけれど、いつでも気持ちよく歩けるというようにはちょっといきませんしね」■倉本聰の案内で初夏の北海道へ6月の上旬には、北海道富良野へ2泊3日で旅行へも出かけたそう。「病気になってから、こんなに遠くまで出かけたのは初めて。本当はお友達も一緒に行く予定だったんですが都合が悪くなってしまって、私ひとりに。だから私も“どうしようかなぁ”と思っていたんですけれど、せっかくだし行かないのはもったいないな、と思って」現地では富良野在住の倉本が案内役を務めたという。「倉本先生が、いろいろなところへ案内してくださって。『北の国から』のセットを再現している家がとっても素敵で面白くてね。とても楽しい3日間でしたけれど、倉本先生にお世話になりっぱなしで申し訳なかったですね(苦笑)」富良野と言えば、見渡す限りのラベンダー畑が有名。残念ながら、ラベンダーの時期には少し早く、花はまだ咲いていなかったというが、「旭川空港から富良野まで1時間くらい車で移動するんですけれど、もうずっと山、山、山……でね。ずっと山を眺めながら“あぁ、やっぱり自然はいいなぁ”って。富良野にはまだ昔からの原生林もそこかしこに残っているんですね。自然の真ん中、本当に森の中にいるなぁという感じで、すごく素敵で気持ちのいいところでしたね。こういうところにいたら、それは長生きするなぁ、と(笑)。東京へ戻ってきたらコンクリートばかりで何だかもう、がっかりしちゃいましたね」日常生活も普段どおりだ。「お友達に会いに出かけたり、銀座のかかりつけの歯医者さんへも行きますしね。そうそう、本屋さんへも行きますね。子どものころは“活字中毒”みたいなところがあったんですけれど、今も雑誌を定期購読しています。ええと……『文藝春秋』に『ニューズウィーク』『サイエンス』……。“ずいぶん男性っぽいものを読んでいるんですね”って驚かれるのだけれど」本では最近、こんな失敗も。「この間ね、久しぶりに5冊くらいいろいろな本を買ったんです。さぁ読むぞ!と思って。そうしたら、その本が入った袋をタクシーに忘れてきちゃって。結局、出てこなかったんです。せっかく重い思いをして持って帰ってきたのに、悔しくて(苦笑)」そんな本好きな八千草が、6月末に、自身初めてとなるフォトエッセイ『まあまあふうふう。』を上梓した。■「しかたないこと」はくよくよ悩まない「お話をいただいたときは、“本と言っても何を書いたらみなさんが興味を持ってくださるのかな”と思ったのですけれどね。でも、自分の考えだったり、心の内を正直に見つめ直すチャンスだと思ってお引き受けしたんです」タイトルの“まあまあふうふう”は、八千草の好きな中国の故事成語“馬馬虎虎”から。もともとは「いい加減な」という意味の言葉だが、八千草は“(ちょうど)よい加減な”と解釈して、日々の生活で心がけているのだという。本書では、自宅や長野県・八ヶ岳高原の山荘でのひととき、大切にしている愛用品など、飾らない日常の写真を多数収録。日々の暮らし方や女優という仕事について、そして自身の病気との向き合い方、生き方についても初めて綴っている。「年をとっていくと、それまで普通にできたことができなくなったり、少し怠けただけで体力や筋力が落ちたり。私もそういう自分が“悔しいなぁ”と思ったり、夜ベッドに入っていると何だか急に心細くなったりすることも、もちろんあります。でもそれは、自分ではどうにもならないことですから。それをくよくよ悩んだってしょうがない、と思うんですね。“ま、いいか”“ま、しょうがないな”と受け入れてやっていくよりほかないですからね」医師から、がんだと告げられたときも、自分の状況を穏やかに受け入れられたという。「“おぉ……来たか”という感じでね(笑)。もっと若かったら、ショックも大きかったと思うんですけれど、“病気は病気で、まぁしょうがないな”“精いっぱい、生きるしかないな”って。病気だけではなくて、起きてもいない先のことや、もう取り返しのつかない昔のことも、どうしようもないことでしょう?」だからこそ、いちばん大切にしているのは、“いま”。「まずは目の前のこと、その日、一日一日を大事にして、自分にできることを一生懸命にやって生きることだと思うんですね。ごまかしてそのまま先に進んでも、何か居心地が悪いでしょう?それに、やっぱりどこかでうまくいかなくなるし……。でもね、そうやって頑張って一生懸命、進んだとしても、たいていのことは“あぁ、失敗したな”と思うようにできているのよね、悔しいけれど(笑)」そのやわらかな微笑みは、いまも変わらず輝いていた。初フォトエッセイ『まあまあふうふう。』◎どんなときも、一生懸命に楽しく、〝いい加減〟に人生をまっとうしたい――新たな時代を迎えてなお、輝き続ける八千草さんの日々の暮らしと生きるヒントを綴った一冊。主婦と生活社刊1400円+税
2019年10月28日グラビアアイドルの安位薫(やすい かおる)が、最新イメージDVD『十九の薫り』(4,180円税込 発売元:エスデジタル)をリリースした。黒髪のショートカットに92cmのHカップバストで人気の安位薫。2018年に雑誌でグラビアデビューを飾ると、リリースしたDVDがどれも好セールスを記録するなど人気も急上昇中で、次世代のグラビア界を担う逸材として注目を集めている。そんな彼女の通算5枚目となる同DVDは、バストと豊満ボディーを際どい衣装姿で見せつけながら、セクシーさをさらに進化させている。ビーチのシーンでは、シーンが進むにつれて水着の露出度も高くなり、眼帯ビキニに胸元全開のY字系水着、さらにはオープンブラ的な水着を着用するなど、バストを強調している。彼氏とのひとときを捉えた同DVD。マッサージやアイス舐めのシーン、夜ベッドのシーンも見どころの一つで、マッサージや夜ベッドでは安位の吐息が漏れ、アイス舐めのシーンでは自らアイスを身体に垂らすサービスショットも。ストーリーが進むにつれてセクシーさが加速していく。なお、同DVDの発売を記念したイベントが10月19日に東京・秋葉原のソフマップAKIBA 1号店 サブカル・モバイル館6F(16:00~)で開催される。
2019年10月15日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第42回アクマの辞典ダ行【ダ】➤「だめんず好き」(だめんずずき)今回のテーマはダ行より「だめんず」だ。「だめんず」とは「ダメな男」を指すわけだが、「だめんず」はそれそのものより「そういう男が好きな女」を語る時に出てくることが多い。まず、だめんずの「だめ」とは何がダメかというと、ブサイクとかデブとか、ハゲとか、ハゲなのにまつ毛が長くてその割にスネ毛が薄いとか、そんな文字通り表面上の話ではない。だめんずの定義に外見的ダメさが入ってくることは滅多にない。そう言った意味では公平な世界である。「だめんず」の条件はいろいろあるが、いつの世も不動のトップ3である、イカれたメンバーを紹介するぜ。「DV(モラハラ)野郎」「金銭感覚崩壊太郎」「全身下半身」とても「だめんず」などというかわいい表現では収まりきらない、せめて「堕免豆」と漢字表記して、注意喚起すべきだろう。だが、そういう男とつきあったり結婚してしまったりした女を単純に「見る目がない」「選んだほうも悪い」と責めることはできない。そういう男は、交際や結婚した瞬間「リボーン」する場合も多く、ラーの鏡でも持ってないと見破れない、ということもあるのだ。しかし、普通の女なら「こいつボストロールやんけ」とわかった瞬間に逃げ出したり、倒して経験値を2500くらい手に入れた後は、同じ過ちを繰り返さなかったりするものである。それに対し「だめんず好き」と言われる女は、ボストロールだとわかった後も、正体がバレる前の姿を「本物のカレ」と自分に言い聞かせてつきあい続ける。もしくは正体がわかった上で「こんな緑色の紫ワンショルダー野郎とつきあってあげられるのは私だけ」と思い込んで離れられないのだ。そして別れたとしても、何度も狙って同じ犬のクソを踏むというより、踏み出したところに犬のクソが滑り込んでいるのか、というぐらい、自然に同じタイプとつきあってしまうのである。たまたま、つきあった男がダメだったり、支配されて別れられなくなったりすることは、誰にでもあり得ることだ。しかし、何度も同じようなタイプとつきあってしまうとは何事だろうか。理由としては「だめんずに目をつけられやすい」もしくは「だめんず(とつきあっている自分が)好き」もしくはその両方が挙げられる。自分に自信がない女はだめんずにつけこまれやすく、そして自信がない女はだめんずとつきあっている時だけ「普通の女なら逃げだしている男と私は互角にやりあっているんだ」という「自信」を持てるのではないか。そうだとしたら、別れた時に再び「自信喪失」してしまうので、また自信をつけにいってしまっても不思議ではない。だめんずに3千円渡すくらいなら「プロテイン一袋」買って、とりあえず「肉体的自信」でもつけたほうが良い。DV野郎に殴られても、殴り返せるようになって一石二鳥である。【ダ】➤「だめんず好き」(だめんずずき)…なぜ自慢げに言う女がいるかというと「手に負えない男と私はつきあえてる」という自負があるからだが、手に負えている時点でそんなにダメな男ではない【ヂ】➤「地雷」(じらい/ぢらい)…好きなものより「これが許せない」という話ばかりする人間がいる、もはや好きなのか【ヅ】➤「○○疲れ」(づかれ)…むしろなぜ疲れないのか不思議な生活をしているのがオタク【デ】➤「デート商法」(でーとしょうほう)…ターゲットが若者より、若者と話したい高齢者になりつつある、要注意【ド】➤「鈍感力」(どんかんりょく)…敏感や繊細を自称する人間ほど、他人の痛みへの鈍感力が凄まじいプロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2019年10月05日《まさかまさかの、突然死ぬかも知れなかった、、、。》9月24日、自身のフェイスブックにこうつづったのは、故・松田優作さんの妻で女優の松田美由紀(57)。心筋梗塞を発症して救急搬送されていたことを、この日、所属事務所が発表したのだ。緊急手術には、長男の松田龍平(36)、次男の松田翔太(34)ら、家族総出によるサポートがあったという。《家族の愛が助けてくれました。龍くんは、夜中の手術にずっと手を握って付き合ってくれ、翔は、家族写真を持ってきて、ずっと話してくれ、ゆう姫は泣き出すし、姉の真実ちゃんは、舞台の稽古なのに、何回も来てくれて励ましてくれて》長女で歌手の松田ゆう姫(30)、そして姉の熊谷真実(59)まで病院に駆けつけ、懸命に看病してくれたという。「実は美由紀さんは、ご自身や龍平さん、翔太さんが所属する芸能事務所の社長も務めています。翔太さんはもともと別の事務所でデビューしたのですが、5年前に移籍しました。そのころ美由紀さんは『私が生きているうちに、この子たちがしたい仕事で食べていけるように土台を作ってあげたい』と語っていました。2人の息子の活躍の陰には、母である美由紀さんの尽力があるのです」(芸能プロ関係者)幸い命に別状はなく、無事に手術を終えた美由紀は、27日に退院。本人は《普段から身体は気をつけている》とつづっていたが、それでも57歳で心筋梗塞を発症してしまったのはなぜなのだろうか。ツカザキ病院循環器内科主任部長の楠山貴教さんに聞いた。「女性の心筋梗塞は、50代後半から増え始める印象です。女性ホルモンのエストロゲンが、閉経を境に減少することが一因だといわれています。抗動脈硬化作用があるエストロゲンが減少し、それによって心筋梗塞のリスクも高まるのです」美由紀は《突然、自宅で倒れて、、救急車も早く到着し、緊急でカテーテル手術になり助かりました!!》とつづっていたが、楠山さんによると、発症から数分間の処置が生死を左右するという。「症状としては、冷や汗や吐き気を伴う胸の痛みが特徴的です。倒れるほどの胸の痛みがあれば、すぐに救急車を呼んでください。意識を失った場合、救急車到着までの7~8分間、そばにいる人に胸骨圧迫(心臓マッサージ)をしてもらえれば、脳や心臓を保護できる可能性が格段に高まります」家族のため、これからの人生のため――。更年期の女性は、突然の心筋梗塞に気をつけて!
2019年10月03日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第42回アクマの辞典ザ行【ズ】➤「ズルズル」(ずるずる)今回のテーマはザ行から「ズルズル」だ。人間の人生の3分の1は「睡眠」だと言うが、それよりも長い時間、この「ズルズル」をやっているヤツもいる。物事というのは「はじめる」「つづける」「おわる」で1セットである。私ほどのスゴ腕無職になると「なにもしていない」が一番長くなるのだが、大体の人は上記の流れを繰り返しながら生きていると思う。その中でも「おわる」が苦手な人間は「ズルズル」しやすい。よく、ジムなどに会費だけ払って行かない、という慈善事業に従事している人がいる。普通の人から見れば、もったいないから早く退会すれば良いのにと思うかもしれない。しかし「おわる」が苦手な人間からすると、まず退会を伝えにいく「手間」が面倒、そして退会を伝える「勇気」が出ない。そして「ああ、こいつ続かなかったんだな」と思われるのが嫌という「見栄」がある。それらのコストを考えると退会より会費を払い続けたほうが「安い」と感じてしまうのが「おわれない人」である。おわれない人はとにかく「終わり」をマイナスなことと思っている。よって恋愛もなかなか終わらせることができない。恋愛には、愛情もなければ未来もない、バッグでずっとセックスピストルズが「ノーフュ―チャー ノーフュ―チャー」と歌っているような状況に陥るときがある。そういうときに限って、愛も未来もなければ「別れる理由もない」。つまり真の意味での「虚無」であり、この関係がラブホのポイントカード以外なにも生み出さないのは明白だ。これ以上の時間的損失を出さないために、多くの投資家が「損切り」のサインを出すところである。しかし、おわれない人は未来の時間より「これまで使った時間」が無駄になることを厭う。そして「こいつと別れても、次が見つかる気がしない」など終わることによるデメリットばかりに目を向け、「つきあい続ければ好転の可能性がある」と続けることのメリットを無理にでも作り出そうとする。つまり、終わることにより次が始められる、というポジティブな気持ちになれない、己の未来に悲観的でネガティブな人が「おわれない人」になりがちなのだ。だが、これは短所でしかないとも言い切れないだろう。続けられること自体が才能だし、続けることで上向く可能性もなくはない。それに、次の新しい相手がリアルセックスピストルズ、シド・ヴィシャスからカリスマとセンスを取ったような男で、前の相手のほうが5兆倍マシだった、ということもある。また「はじめる」が苦手な人は慎重だが、慎重すぎると「なにもしてない時間」だけが過ぎ、「慎重なだけの無職」になってしまう。「はじめる」のも「おわる」のも得意だが「つづける」が壊滅的に苦手というのは、ただの「飽きっぽい人」だ。「ときめき」が重要視される恋愛の場合、「ズルズル」は悪いことかもしれないが、結婚となると、良い事もないが悪い事もない状態は「ズルズル」ではなく「安定」と言われたりする。「ズルズルできる関係」というのも決して悪い事ではないのだ。【ザ】➤「残念男子」(ざんねんだんし)…他人に「残念」「惜しい」と言われるのは、告ってないのにフラれるに等しい【ジ】➤「ジェンダーレス男子」(じぇんだーれすだんし)…指毛や腕毛が生えていてもガタガタ言われない「ジェンダーレス女子」も認めてほしい【ズ】➤「ズルズル」(ずるずる)…継続は力なり、主に「忍耐力」がつく【ゼ】➤「前世」(ぜんせ)…前世恋人同士だったより、前世王族とカナブンだったものが、今世結ばれるほうがロマンチック【ゾ】➤「増税」(ぞうぜい)…「増税前に買っとこう浪費」を今すぐやめろプロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2019年09月21日八千草薫「みなさんが心配してくださるんですが、わりあい元気なんです。今のところ、ね(笑)」そう穏やかな笑顔を見せるのは女優・八千草薫。“米寿”を迎えた2019年、すい臓がんを患っていたことを公表し、世間を驚かせたのは記憶に新しい。「2017年の秋に病院で“すい臓にちょっと気になるところがある”と言われて。年末に詳しく検査していただいたら“やっぱりよくないものがある”ということでね。年が明けて手術をしたんです」手術は無事に成功し、順調に回復。2018年4月からの連続ドラマ『執事 西園寺の名推理』(テレビ東京系)に出演、8月には舞台『黄昏』で主演を務めるなど、87歳(当時)とは思えない演技を見せていた。だが、肝臓への転移も判明したことで、「正確なことをみなさんにきちんとお伝えして、治療に専念することにしたんですね」■72年の女優人生で初めての病気降板2017年に話題を集めた倉本聰脚本の連続ドラマ『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)。その続編で現在放送中の『やすらぎの刻~道』には、八千草も後半パートのヒロイン役で出演予定だった。だが、その役を降板することに。72年間の女優人生で初めてのことだった。「倉本先生にもスタッフのみなさんにもご迷惑をおかけするなぁ、申し訳ないなぁ、と。無理をしてでも、どうしても続けたかったのですけれど、撮影がもっと先に進んでしまってから、どうにもならなくなってご迷惑をおかけしてしまうよりは……と思って」現在は、検査で入院する以外は、自宅で療養中。体調も落ち着いている。「抗がん剤も強いものを使わずに、転移がわかる前と同じ薬で、身体に負担をあまりかけないでゆるやかに治療していこうということで、ね。もちろん大変な病気ですから、ちょっと調子が悪いなぁと思う日もあります。毎朝、犬と一緒に散歩をしているんですけれど、いつでも気持ちよく歩けるというようにはちょっといきませんしね」■倉本聰の案内で初夏の北海道へ6月の上旬には、北海道富良野へ2泊3日で旅行へも出かけたそう。「病気になってから、こんなに遠くまで出かけたのは初めて。本当はお友達も一緒に行く予定だったんですが都合が悪くなってしまって、私ひとりに。だから私も“どうしようかなぁ”と思っていたんですけれど、せっかくだし行かないのはもったいないな、と思って」現地では富良野在住の倉本が案内役を務めたという。「倉本先生が、いろいろなところへ案内してくださって。『北の国から』のセットを再現している家がとっても素敵で面白くてね。とても楽しい3日間でしたけれど、倉本先生にお世話になりっぱなしで申し訳なかったですね(苦笑)」富良野と言えば、見渡す限りのラベンダー畑が有名。残念ながら、ラベンダーの時期には少し早く、花はまだ咲いていなかったというが、「旭川空港から富良野まで1時間くらい車で移動するんですけれど、もうずっと山、山、山……でね。ずっと山を眺めながら“あぁ、やっぱり自然はいいなぁ”って。富良野にはまだ昔からの原生林もそこかしこに残っているんですね。自然の真ん中、本当に森の中にいるなぁという感じで、すごく素敵で気持ちのいいところでしたね。こういうところにいたら、それは長生きするなぁ、と(笑)。東京へ戻ってきたらコンクリートばかりで何だかもう、がっかりしちゃいましたね」日常生活も普段どおりだ。「お友達に会いに出かけたり、銀座のかかりつけの歯医者さんへも行きますしね。そうそう、本屋さんへも行きますね。子どものころは“活字中毒”みたいなところがあったんですけれど、今も雑誌を定期購読しています。ええと……『文藝春秋』に『ニューズウィーク』『サイエンス』……。“ずいぶん男性っぽいものを読んでいるんですね”って驚かれるのだけれど」本では最近、こんな失敗も。「この間ね、久しぶりに5冊くらいいろいろな本を買ったんです。さぁ読むぞ!と思って。そうしたら、その本が入った袋をタクシーに忘れてきちゃって。結局、出てこなかったんです。せっかく重い思いをして持って帰ってきたのに、悔しくて(苦笑)」そんな本好きな八千草が、6月末に、自身初めてとなるフォトエッセイ『まあまあふうふう。』を上梓した。■「しかたないこと」はくよくよ悩まない「お話をいただいたときは、“本と言っても何を書いたらみなさんが興味を持ってくださるのかな”と思ったのですけれどね。でも、自分の考えだったり、心の内を正直に見つめ直すチャンスだと思ってお引き受けしたんです」タイトルの“まあまあふうふう”は、八千草の好きな中国の故事成語“馬馬虎虎”から。もともとは「いい加減な」という意味の言葉だが、八千草は“(ちょうど)よい加減な”と解釈して、日々の生活で心がけているのだという。本書では、自宅や長野県・八ヶ岳高原の山荘でのひととき、大切にしている愛用品など、飾らない日常の写真を多数収録。日々の暮らし方や女優という仕事について、そして自身の病気との向き合い方、生き方についても初めて綴っている。「年をとっていくと、それまで普通にできたことができなくなったり、少し怠けただけで体力や筋力が落ちたり。私もそういう自分が“悔しいなぁ”と思ったり、夜ベッドに入っていると何だか急に心細くなったりすることも、もちろんあります。でもそれは、自分ではどうにもならないことですから。それをくよくよ悩んだってしょうがない、と思うんですね。“ま、いいか”“ま、しょうがないな”と受け入れてやっていくよりほかないですからね」医師から、がんだと告げられたときも、自分の状況を穏やかに受け入れられたという。「“おぉ……来たか”という感じでね(笑)。もっと若かったら、ショックも大きかったと思うんですけれど、“病気は病気で、まぁしょうがないな”“精いっぱい、生きるしかないな”って。病気だけではなくて、起きてもいない先のことや、もう取り返しのつかない昔のことも、どうしようもないことでしょう?」だからこそ、いちばん大切にしているのは、“いま”。「まずは目の前のこと、その日、一日一日を大事にして、自分にできることを一生懸命にやって生きることだと思うんですね。ごまかしてそのまま先に進んでも、何か居心地が悪いでしょう?それに、やっぱりどこかでうまくいかなくなるし……。でもね、そうやって頑張って一生懸命、進んだとしても、たいていのことは“あぁ、失敗したな”と思うようにできているのよね、悔しいけれど(笑)」そのやわらかな微笑みは、いまも変わらず輝いていた。初フォトエッセイ『まあまあふうふう。』◎どんなときも、一生懸命に楽しく、〝いい加減〟に人生をまっとうしたい――新たな時代を迎えてなお、輝き続ける八千草さんの日々の暮らしと生きるヒントを綴った一冊。主婦と生活社刊1400円+税
2019年07月06日栗本薫名義で主に小説を、中島梓名義では評論やエッセイなどを手がけ、生涯で400冊以上の著作を発表した。2019年はそんな彼女の没後10年、彼女の代表作にして世界最長の物語『グイン・サーガ』(正篇130巻、外伝22巻、著者の逝去により未完)誕生から40年という節目に当たる。その偉業や素顔を知れる2冊『世界でいちばん不幸で、いちばん幸福な少女』と『栗本薫と中島梓世界最長の物語を書いた人』が立て続けに刊行された。夫であり、元担当編集者で、天狼プロダクション代表。彼女の最大の理解者だった今岡清さんは、「ほかに類がないといえば、中島梓という人ほど類のない人はいないと思います」と振り返る。「1時間に400字詰め20枚の原稿を書き、ときには長編1冊を1週間足らずで仕上げました。それもSF、ファンタジー、ミステリー、時代小説、ハードボイルド、評論などジャンルも多岐にわたります。音楽に手を染めてからは、ミュージカルの挿入歌を含めれば恐らく400曲は作曲もしていたと思います。それだけを見れば希有な才能に恵まれた成功者に見えることでしょう。ところが、日常生活は精神的な葛藤にさいなまれ続けて、それから脱するために苦闘しているという人でもありました。成功者の評伝ではなく、私の奥さん、中島梓/栗本薫がこんな人であったという思い出を綴った本です」尽きない泉のような才能を持ちながら、日常生活では繊細すぎ、また摂食障害などに苦しんだ女性を、心から愛していたことが伝わってくる。里中高志さんは大学1年で『グイン・サーガ』に出合い、傾倒したそう。熱意で出版許可にこぎつけ、3年の月日をかけて取材、執筆した。「家族、同級生、元恋人、編集者、舞台関係者……各人の知る彼女の姿は、みな少しずつ違っています。その証言の数々と、膨大な著作からの引用を積み重ねるのは、広大な浜辺の砂から神殿を作っていくような、果てのない作業でした」なかでも、常に自分の居場所探しをしていたような孤独感を持ち続けたことに触れていたのは印象的だ。「これだけの時間を費やしても、まだまだ私が迫れなかった彼女の内なる宇宙があったかもしれませんが、それでも、いまの私にできた精一杯です。アンアンを読む若い女性たちにも、自らの夢を全力で追い求め、こんなにも濃密な人生を送った人がいたことを知ってほしいと思います。現実よりも美しい世界が、人々の想像の中に存在するのでは……。彼女はいつまでも、そんな夢見がちなすべての人たちの味方なのですから」ファンはもちろん、彼女を知らなかった人も、きっと夢中になるはず。敬愛する妻を見守り続けた夫からの長いラブレター。『世界でいちばん不幸で、いちばん幸福な少女』今岡 清共に暮らし始めたころから死別するまで、主に結婚生活について綴ったエッセイ。彼女の心の中の赤ちゃんを拾い上げ、ふたりで育てたような結婚だったと綴っている。早川書房1500円著者の生涯を知りたいならまずはこちらがおすすめ。『栗本薫と中島梓世界最長の物語を書いた人』里中高志幼少期から最晩年までを、時代の変遷とともに追う。母親に対する複雑な思いが創作や人生にどう影響したかなど知られざる一面に驚き、作品を読む目も変わるかも。早川書房1900円くりもと・かおる/なかじま・あずさ本名は今岡純代。1953年生まれ、東京都出身。早稲田大学卒業後、執筆活動に入る。他の代表作に『魔界水滸伝』(正伝20巻、外伝4巻)、ミステリー作品「伊集院大介」シリーズなど。2009年死去。※『anan』2019年6月12日号より。写真・中島慶子取材、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2019年06月11日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第34回アクマの辞典ナ行【ノ】➤「残り物」(のこりもの)…人も物も表示をよく見ないで食うのは良くない今回のテーマはナ行から「残り物」だ。「残り物には福がある」と言うが、我が家の冷蔵庫の残り物は大体腐っているし、腐っているとわかった上で捨てないから残り続けるという、ただの増殖する凶でしかない。しかし、時間を置くと腐る、劣化するというのはあくまで物の話である。人間は死ぬかボーイズラブに目覚めない限りは腐らない。それにも係わらず我々は、ある程度の年齢になって独身でいると「残り物」などと、経年で劣化した「物」扱いされてしまう風潮が未だに残っている。また、これは女のほうが言われる率が高い。つまり、令和になった今でも、女は売り物として選ばれるほうで、男はそれを選んで買うほうという考えが残っているのである。二次元ならば、ヒト×モノというカップリングもありだ。拙者も無機物をイケメンに擬人化したゲームとか大好物でござる。しかし、リアルの結婚というのはあくまで「ヒト×ヒト」のカップリング固定である。相手にモノと思われてした結婚など、幸せになれるはずがない。まだゴリラと思われて結婚したほうがリスペクトを感じる。だからと言って「残り物」という言葉を使わなかったら「人間として人間に選ばれなかった人」というもっと深刻な感じになってしまうので、もしかしたらキツいようで「残り物」というのはオブラートに包んだ優しい言い方なのかもしれない。だがここでも誤解がある。選ばれなかったとか以前に「そもそも陳列棚に並んだ覚えがない人」も、そこには含まれているのだ。誰もが結婚や恋愛、パートナーを求めているわけではない。そういう人は「選んでください」と棚に並ぶこともない、非売品なのである。そういう非売品の人の年齢だけを見て「売れ残りだ!」とスーパー玉出の割引シールを貼ろうとするのは、失礼以外の何ものでもない。逆に言えば、結婚する気がなかった魅力ある非売品の人が、考えを変えて婚活市場に入って来ることだってあるのである。それを年齢だけで「ワケアリの残り物」と判断するのは早計だし、もったいない。ひと昔前なら「この年で結婚していないのは、何かあるに違いない」と思われていたようだが、今だと「むしろ何もなかった(機会が)から独身」という人のほうが多いように思える。だがもちろん「何か問題があって独身」の人もゼロではない。つまり「残り物」が福か凶かというのは「よく見ろ」としか言いようがないのである。【ナ】➤「ナルシスト」(なるしすと)…本物は、他人ごときに認めてもらう必要がないので自撮りはしない【ニ】➤「匂わせ」(におわせ)…相手を一切写さず、デート、ケンカ、仲直りの過程を見せる表現のプロ【ヌ】➤「脱いだらすごい」(ヌイダラスゴイ)…冬から春の変わり目に女を突然脱がせるとすごいときがある【ネ】➤「寝言」(ねごと)…「推しと猫がいれば良い」的な発言は、起きて正気で言っていることなので目を覚まさせようとすると殴られます【ノ】➤「残り物」(のこりもの)…人も物も表示をよく見ないで食うのは良くないプロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2019年06月07日ニット帽にサングラス姿で、猫との“会話”を楽しんでいたのは女優・八千草薫(88)。東京都内で1人暮らしをしている彼女は犬と猫を1匹ずつ飼っているが、彼らと過ごす時間は何よりの“やすらぎの刻”なのだろう。路上での語らいが終わり自宅に戻る八千草の後ろ姿を猫は名残惜しそうにじっと見つめていたが、その視線に気づいた八千草が手を振る姿もなんとも可愛らしかった。4月8日からドラマ『やすらぎの刻~道』(テレビ朝日系)がスタートした。’17年放送の『やすらぎの郷』の続編であり、来年3月まで続く大作だが、すでに八千草の撮影は終了しているという。「『やすらぎの刻』で八千草さんは2つの役に出演予定でしたが、今年に入り肝臓がんが発見されたためヒロイン役は降板することになったのです。前作でも登場した九条摂子としてのシーンは、脚本家・倉本聰さんが大幅に台本を書き換えることで対処し撮影済みです」(テレビ局関係者)現在、八千草はどういった治療生活を送っているのだろうか?八千草のマネージャーに聞いた。「おかげさまで治療は順調で病状も良い方向に向かっております。『やすらぎの刻』撮影終了後にいったん入院しましたが、ちょうど自宅に戻ってきたところです」ドラマスタートにあわせて帰宅したということのようだ。「また入院する予定ですが、あくまでも治療のためで体調が悪化したためではありません。『やすらぎの刻』ですか?毎日放映時間にテレビの前にいるのは難しいので、テレビ局から送ってもらったDVDで視ているようですね。禁じられている食べ物などもなく、ふだんどおり生活しているのですが……」実は困ったことがあるという。「本人は出かけてみたいところもたくさんあるのですが、外出を控えざるをえない状態なのです。皆さんが八千草の闘病のことをご存じで、ずっと入院していると思い込んでいらっしゃるのです。だからデパートなどで買い物をしていても、『八千草さん、なんでこんなところを歩いているんですか!?大丈夫ですか!?』という感じになってしまうんですよ」いまの楽しみは治療スケジュールが終わった後の旅行先を考えることだという。旅行計画と愛犬・愛猫たちとの“やすらぎの刻”が、闘病の励みになっているようだ。
2019年04月19日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の松田るかさんです。漫画もアニメもゲームも大好き!実はオタク気質なギャップが魅力。ギャンブルがテーマのドラマ&映画作品で、お嬢様キャラを熱演。「負けず嫌いでへこたれない性格は似ていると思います。でも、実際の私はギャンブルをできるだけ避けてきたので、この学校には入学できないかな(笑)」。小さい頃から漫画やアニメが好きとのこと。「上京して、どんな時間帯でもアニメが見られる東京に感動しました。また声優も挑戦できたらいいな」。今後演じてみたい役は、“普通の人”。「キャラクターのつかみどころがなくて難しいと思うけど、模索しながら習得したいですね」いつか一人で海外旅行もしたいな。国内だと、大好きな温泉を巡っています。誕生日は草津で過ごしました旅行や温泉に行くとフィルムカメラで撮影。カメラマンさんから誕生日プレゼントでいただきました。色々撮りたい!ご褒美は、大好きなラーメンが鉄板です!食べたいものは我慢せずに食べちゃいます。その分ジムで運動をします!まつだ・るか1995年生まれ。ドラマ『賭ケグルイ season2』(MBS/TBS系)、5/3公開『映画 賭ケグルイ』出演。『松田るか1st写真集RUKA / LUKA』(ムービーウォーカー)4/27発売。※『anan』2019年3月27日号より。写真・土佐麻理子スタイリスト・米原佳奈ヘア&メイク・IKUYO文・松下侑衣花(by anan編集部)
2019年03月26日(左から)八千草薫と倉本聰「一昨年の年末に、すい臓にがんが見つかり……今年に入りまして肝臓にも……」2月9日、八千草薫が、がん闘病を告白。4月放送開始の『やすらぎの刻~道』(テレビ朝日系)を降板し、治療に専念するという。「倉本聰による脚本で’17年に放送された『やすらぎの郷』の続編です。前作は石坂浩二が演じる脚本家が老人ホーム『やすらぎの郷』へ入居するところから始まる物語で、浅丘ルリ子や加賀まりこなど豪華キャストが話題になりました。今回は彼らのその後が描かれるとともに、脚本家が執筆するシナリオ“道”が劇中劇として同時進行します」(テレビ誌ライター)八千草の演じた、主人公の脚本家にとっての憧れの女優・九条摂子という役は、前作で亡くなったことになっていた。だが、倉本は上智大学教授の碓井広義氏のインタビュー取材に“このドラマには彼女が必要だ”と語っている。《九条摂子を殺しちゃったのは誤算でした。まさか続編を作るなんて思いもしなかったですから。八千草さんは『やすらぎ』の象徴ですから。新作にもいてくれないと困ってしまう。でも、こちらの都合で生き返らせるわけにはいかない。それで、九条摂子を脳内ドラマのヒロインにしようという発想をしたんです》■八千草の収録最終日に……倉本が八千草と初めて仕事をしたのは、’71年放送の東芝日曜劇場『おりょう』(TBS系)。それ以来、家族ぐるみの交流がある。「倉本さんが北海道の富良野に家を買おうとしたとき、お金が足りず、八千草さんに3分の1を出してもらったそうです。また、八千草さんの母親の葬儀では、倉本さんが受付をされていたのですが、八千草さんの夫で映画監督の故・谷口千吉さんから“受付係のガラが悪いので弔問客が入りづらそうにしている”と怒られたこともあるんだとか」(テレビ局関係者)『やすらぎの刻』は昨年11月にクランクイン。倉本は全235話を書き上げていたが、「八千草さんの降板で、倉本さんは脚本を大幅に変更しました。劇中劇の主役は風吹ジュンさんに代わりますが、八千草さんは引き続き九条摂子の役で出演します。石坂さんの夢枕に立つなど、短い場面に登場することにしたんです」(同・テレビ局関係者)2月12日、新たに書き加えられたシーンの撮影が行われた。八千草の収録最終日で都内スタジオには倉本の姿も。「普段は脚本家がドラマの撮影に立ち会うことはありません。富良野に住んでいる倉本さんが現場に来たんですからよほど思い入れがあったんでしょう。八千草さんも同じ気持ちだったようで、最後の挨拶で“また来たい、終わりにしたくない”と話していました」(同・テレビ局関係者)深い絆で結ばれた倉本と八千草の友情に、終わりはない。
2019年02月28日冷え込みが厳しい朝7時、東京都内の自宅から姿を現したのは女優・八千草薫(88)だった。彼女は数日前の2月9日に事務所のHPを通じてがん闘病と仕事の休止を公表したばかり。《一昨年の年末にすい臓に癌が見つかりまして、昨年1月に手術致しました。術後は順調で去年は連続ドラマと舞台に出演させて頂きました。ところが今年に入りまして肝臓にも見つかり……》’47年に宝塚歌劇団に入団してからすでに72年。ほとんど仕事を休んだことがないという八千草の休養宣言は世間を驚かせた。しかし本誌が目撃した彼女の足取りはしっかりしており、元気そうだった。右手には小さな食品保存容器を持っている。近年は自宅に出入りする猫にエサをあげるのも朝の日課になっているそうだが、その日課もきちんと続けているようだ。八千草の夫・谷口千吉氏は’07年に逝去し、彼女は1人暮らしを続けている。知人男性は言う。「八千草さんは動物が大好きで、いまは犬と猫を飼っています。がんの治療についてはよくわかりませんが、88歳なのに本人はいたって元気ですよ。今年になって車も買い替えたばかり。車高が高いので、『眺めがいいのよ』なんて喜んでいました」肝臓がん闘病中という八千草だが、続けているのは猫のエサやりばかりではない。4月スタートの連続ドラマ『執事西園寺の名推理2』(テレビ東京系)は降板したものの、なんと同じく4月スタートの『やすらぎの刻~道』(テレビ朝日系)には出演していくというのだ。八千草のマネージャーは言う。「『やすらぎの刻~道』は(’17年放映のドラマ)『やすらぎの郷』の続編にあたります。今作では八千草はもともと2つの役に出演予定でした。そのうちヒロイン・しの役は降板しましたが、前作でも登場した九条節子役としては出演します」1月に肝臓へのがん転移が発覚した後、倉本聰さんは台本を大幅に書き換えたのだという。「昨年すでに撮影したシーンもありますし、今後は体調と相談しながら、無理をしない程度に撮影を続けていきたいと考えています。本人は仕事がとても好きですので、(九条節子役以外の)降板も苦渋の選択でした。しかし体調が悪化して共演者やスタッフの皆さんにご迷惑をかけるのも申し訳ありませんので、この度のような選択となったのです」「ちょっとゆるやかに、でも少し無理をして」を信条としている八千草はインタビューなどでも“できる限り仕事は続けていきたい”と語っており、さらにHPでも次のようにつづっている。《また番組を楽しみにして頂いておりましたファンの皆様には体調を整えまして、より一層楽しんで頂ける作品に参加できるように帰って参ります》文面からは“女優として、もっといろいろな役を演じてみたい”という、強い意志が伝わってくる。今年買ったばかりだという新車のこともマネージャーに聞いた。「そうなんです。実は車を買い替えるほど、『やすらぎの刻』には意欲を燃やしていたんですよ。山梨県などでのロケも多いので、“もっと乗り心地の良い車にしましょう”と本人がパンフレットも取り寄せて色とか座席とかを選んでいたんです。車高の高いミニバンにしたのも、ロケ先で景色を楽しむためでした。しかし車が届いた矢先に、転移が発見されてしまって、いまはもっぱら病院に通うときに使っています」すい臓がんの際は数時間もの摘出手術に臨んだというが、今後の治療計画はまだ検討中だという。「いまは調子が良いので、しばらくは自宅療養を続けます。しかし、がんのステージによっては入院しての療養に切り替えることになると思います。手術ですか?やっぱり手術は痛みも感じますし、なるべく避けてあげたいですね」八千草の自宅には愛犬や愛猫がいるだけではなく、大切なものも置いてある。彼女の一日は、イーゼルに飾られた亡き夫の大きな写真に挨拶をすることから始まるのだ。2度目のがん闘病でもゆるがない不屈の女優魂を支えているのは、天国の夫の優しいまなざしなのだろう。
2019年02月22日“スーパーリアリズムの巨匠”上田薫の個展「-画集刊行記念-上田薫展」が、2019年3月20日(水)から26日(火)まで東京・日本橋高島屋S.C. 本館 6階美術画廊にて開催される。上田薫は“スーパーリアリズムの巨匠”として親しまれているアーティスト。東京藝術大学絵画科油画専攻を卒業後、アンフォルメル絵画の影響をうけた作品を制作するも、1970年頃より本格的に写実絵画を描き始めるように。90歳も今なお現役で作品を描き続け、本物そっくりなスーパーリアリズム作品を展開している。2018年夏には、自身初となる集大成としての画集を刊行。その画集刊行を記念して行われる本展では、とろ~ととろけた卵が印象的な「サラダD」や滴り落ちる白身をリアルに描いた「なま玉子」など、ユニークな作品が勢ぞろいする。ぜひ足を運んで、上田作品を鑑賞してみて。【詳細】上田薫展開催期間:2019年3月20日(水)~26日(火)※最終日は16:00閉場会場:日本橋高島屋S.C. 本館 6階美術画廊住所:東京都中央区日本橋2丁目4-1【問い合わせ先】日本橋高島屋S.C.本館TEL:03-3211-4111(代表)
2019年02月21日石田ゆり子、黒木瞳、松田聖子、君島十和子“アラ還世代”の黒木瞳(58)を筆頭に、実年齢より大幅に若く見える、松田聖子(56)、君島十和子(52)、石田ゆり子(49)の4人。“アンチエイジング四天王”と呼ぶべき彼女たちが若く見える理由は?ナイショのメソッドはあるの?メンテナンス方法は?加齢が気になる女性なら見逃せない四天王の美の秘訣を、美容整形外科「高須クリニック」高須克弥院長に分析してもらった。――あと2年で、赤いちゃんちゃんこを着てもおかしくない還暦世代なんですね、黒木さん!高須「ドラマ『黄昏流星群〜人生折り返し、恋をした〜』(フジテレビ系)のキャッチ通り、人生を折り返して恋ができるほどのルックスだね!彼女は顔の作りが小さく、パーツも小ぶりという、老けにくく、ヤセても太ってもいける顔なのが味方したんでしょう」――目鼻立ちがくっきり派手な方は、若いときは目立ちますが、小作りな顔のほうが若見え的にはいいんですね。高須「そうです。逆に君島さんは鼻が大きいので、これ以上ヤセると魔女おばさんっぽくなるでしょう。同じくやや鼻が大きめの石田さんは、若い頃より少しふくよかになったおかげで鼻が顔に溶け込んだ。というわけで体重もアンチエイジングにはとても大事です」――“若い頃と体重が変わらない”というと、いつまでも若々しい方のように思えますが、太ることもメリットがあるとは!高須「太ると単純に肌のハリが出るからね!でも、松田さんみたいに目鼻のバランスがよく、頬骨・エラ・丸いおでこのラインがきれいな丸顔の人は輪郭がこけにくいので、体重の増減に影響されにくいよ。頬がこけるとどんな美女でも老けるから」■4人の若見え順ランキングは?――頬のふっくら感は重要なんですね。では、この4人を若見え順にランキングするといかがでしょうか?高須「実年齢とのギャップは、断トツで黒木さん!次いで松田さん、石田さん。顔のげっそり感で君島さんがワーストだね」――なるほど。確かに黒木さん、松田さんは10年前の写真と比べても変わらず、本当に老けないなと感心します。その秘訣は一体何だと分析されますか?高須「ズバリ、太ったりヤセたりしていない!皮膚の伸び縮みがないのでシワになりにくかったのでしょう。それと、この2人は芸能界でも有名なUVケア&早めメンテナンスの鬼!夏以外も日焼け対策をしっかりし、シミ・シワもでき始めから対処する。これはとてもいい対策です」――やはり、悩んでから対策を取るよりも、早めのケアが大事なんですね。高須「そうです。プチ整形といえども、軽度のほうが施術も簡単ですし。そうそう、プチ整形といえば、黒木さんはアンチエイジングに関してはトップクラス。やはり美容のアンテナが高いね!そして松田さんは移動中も保湿ケアを欠かさないんだとか。持って生まれた顔の作りや肌質もあるけど、やはり手入れが早く、マメな人が最後は勝つと思います」――逆に石田さんは「自然でいい」「肌のきれいさがうらやましい」という声が多いです。4人の中でも一番ナチュラルに見えますが、美の秘訣はどのようなものが考えられますでしょうか?高須「ナチュラルね。あと9年後、今の黒木さん並みに若くいられるかが見ものですが……。まず、黒木さん・松田さんと同様に保湿やUVケアも大事ですが、SNSから推察するに、基本的にナチュラルな生活が好きそう。だから早寝早起きをしているんじゃないかな?やはりシンデレラタイムに寝て、早起きすることは、どんなコラーゲンドリンクより効きますから!」――ヒミツは睡眠ですか!これは私たちでも今すぐ真似できるのでぜひ取り入れたいですね。ところで、君島さんは24時間美容漬けというほどストイックにケアを続けられているそうで、雑誌のインタビューで「化粧品は特効薬ではありません。結局、日々積み重ねてきた習慣には勝てないんです」とおっしゃっています。高須「化粧品ってのはね、使い方によっては肌を疲れさせることも多いもの。歌舞伎役者なんかキツイ化粧で肌荒れに悩む人も多いんだから。肌の上から乗せるケアには限界がある。だから水分を適宜とって、体内から水分補給することも大事!あとはメイクした時間の倍かけてメイクオフし、保湿をきちんとすることが大事です。疲れたからメイクしたまま寝るなんて一番ダメだね」■十和子の極端な美容法はアウト?――なるほど。「寝化粧」なんてものもありますが、それはやめて、メイクオフとその後のケアが大事なんですね。ところで君島さんが『アウトデラックス』(フジテレビ系)に出演したときには、50度の熱湯風呂に40分漬かる、毎食後にバルサミコ酢を原液で飲む、寿司屋でわさびを過剰摂取するなど、独特な美容法を告白していました。さすがにこれはアウトな美容法でしょうか?高須「そんな熱いお風呂に50代が入ったら、熱中症になって身体の中からカラカラになっちゃうよ!発汗過多でしなびるからね。そもそも人間には“適温”というものがあって、血圧にも良くない!熱いお風呂で老廃物が排出されるなんてウソですよ。水風呂との交互の入浴法も意味ありません」――お風呂でデトックス、信じてました!適温のお湯にゆったり漬かればいいんですね。高須「そうです。お風呂はリラクゼーション程度に考えないと。それと酢を飲むとかいうメソッドもおまじないや気休め程度。バランスの取れた食事をし、きちんと寝るほうがいいでしょう。わさびも同じだけど、もはや『鰯の頭も信心から』の境地だね。本人の気が済むならどうぞって感じ」――では最後に、院長から4人に60代に向けてのアンチエイジングのアドバイスをお願いします!高須「石田さんは日焼け対策を引き続きしっかりと、体形はこのままキープしたいね。黒木さんと松田さんは変わらず早めのメンテナンスを!でも黒木さんは最近、目尻のシワが目立つので、ボトックスを打つといいかも。君島さんはもう少し太って!あと熱湯風呂もやめる!それと酢を丸飲みするくらいなら、目立ってきたほうれい線にヒアルロン酸を注入することをお勧めします!」<プロフィール>高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版)、『行ったり来たり僕の札束』(小学館)、『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)、『炎上上等』(扶桑社新書)、最新刊は『大炎上』(扶桑社新書)。
2018年12月22日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第23回アクマの辞典ラ行【リ】▶「理想が高い」(りそうがたかい)…顔によって言っていい条件の数が変動する、ブスは1個でも「高い」と言われる今回のテーマはラ行から「理想が高い」だ。日本は「理想の相手は?」と聞かれて二項目以上答えると「ブスのくせに理想高い」「だから結婚できないんだよ」と口を極めて罵倒される国なので、多くの女が「優しい人」という薄らぼんやりした返答をすることを余儀なくされている。特に相手に「年収いくら以上」を求める女は嫌われがちだが、ここを完全に不問にしろと言われたら、結婚生活以前に人間生活が破綻してしまう。相手に「結婚生活をやっていける年収」を求めるのは当然だろう。では「やっていける年収」「毎日見ても健康を害さない顔」程度の相手ならそこで妥協すべきでありそれ以上を求めるのは贅沢で、理想が高い身の程知らずということになってしまうのだろうか。そんなことはない。何故なら、交際も結婚も妥協してまでしなければいけないことではないからだ。「とにかく日本国籍が欲しい」「何がなんでも姓を変える必要がある」という特殊事情があるなら妥協もやむなしだが、そうでないなら理想を下げてまでするほどのことではないだろう。むしろこの「妥協」のせいで「しないほうがマシだった」な結果になることもままある。しかし世の中には「女は30までに結婚しないと」などという脅迫が満ち溢れており「結婚はしなくてはいけない」→「結婚するためには妥協が必要」→「妥協できない理想が高い女は結婚できない」→「そういう女は地獄の業火に焼かれて死ぬ」ということにしたい人間が多いため、妥協は必要で理想が高いのは悪という考えが蔓延してしまっている。ともかく「結婚」の称号を得ることが最重要で、その内容に関しては細かく問い過ぎるな、ということである。そんな世の中において、それでも「理想が高い」人間はそう言った脅迫や一般論に屈しなかった鋼のメンタルと確固たる自分を持っている人間と言える。脅迫に屈し、妥協に妥協を重ねた相手と結婚し野垂れ死ぬより「年収1000万以下の男と結婚するぐらいなら野垂れ死んだほうがマシ」という高潔な精神の持ち主である。同じ野垂れ死にでも後者のほうがその死に顔は安らかだろう。「結婚すれば安泰」というのがもはや都市伝説であると判明している昨今、むしろ理想は高く持ち結婚に対しては「結婚?まあ俺のお眼鏡にかなう相手が見つかったらしてやってもいいけどな?」と乙女ゲーに出てくる俺様野郎みたいなスタンスを取ることが、妥協づくめの結婚をするより幸せになれるのではないだろうか。【ラ】▶「ラブホテル」(らぶほてる)…女子会や外国人旅行客の宿泊先として活躍、カップルはヤれればどこでもいいだろうから譲るべき【リ】▶「理想が高い」(りそうがたかい)…顔によって言っていい条件の数が変動する、ブスは1個でも「高い」と言われる【ル】▶「ルックス重視」(るっくすじゅうし)…毎日見るなら形が良いものが良いだろう。【レ】▶「連絡を待つ女」(れんらくをまつおんな)…連絡が来たら来たで「すぐに返信しないほうが良い」というしゃらくさいテクを使おうとする【ロ】▶「ろくな男がいない」(ろくなおとこがいない)…自分ですらわからない自分の魅力をわかってくれる男がいないことプロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2018年12月21日松田龍平11月中旬、平日の午後3時。週末とは違い人もまばらな東京・お台場の映画館に、松田龍平の姿があった。サングラスをかけただけで人目を気にする様子もない彼は、自動発券機で予約していたチケットを受け取るとそばにいた長身、小顔の女性に1枚手渡した。「帽子をかぶっていたので、最初は誰だかわからなかったのですが、よく見たら黒木華ちゃんでした!松田さんはドラマではガッキーといい感じなので、“えっ、ソッチ!?”ってビックリしちゃいました」(目撃した女性)ドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)で共演中のふたり。作中では、松田演じる恒星と新垣結衣演じる晶が距離を縮めていくが…。■映画を見ながら肩を寄せ合いーーー「ふたりは付き合いの長いカップルって感じでしたね。華ちゃんはほとんどスッピンでした。赤ちゃんみたいにツルツルな肌でしたよ。松田さんにはもうすっかり気を許しているんじゃないでしょうか」(同・目撃した女性)松田は’09年にモデルの太田莉菜と結婚。娘が生まれるも、昨年12月に離婚している。松田と黒木は、同ドラマ以外にも’13年の映画『舟を編む』で共演。『けもなれ』の撮影も佳境に入る中、つかの間の休みのふたりのお目当ては、映画『クワイエット・プレイス』だった。「全米で大ヒットしたホラー映画で、音を立てるとモンスターが襲ってくるという全編緊張感の絶えない作品。映画好きで知られる華ちゃんですが、ホラーだけは大の苦手だそう」(映画ライター)チケットを手にしたふたりは売店でポップコーンを1箱購入。映画を見ながら肩を寄せ合いシェアする姿は恋人のようだったが、双方の所属事務所に聞いてみると、「『獣になれない私たち』のキャストの間でこの映画がおもしろいと評判になり、ふたりで行ってみようとなりました。男女のお付き合いではありません」と、口をそろえる。映画が終わると、それまで明るかった空も暗くなり、あたりはすっかりイルミネーション。90分もの恐怖の時間を経たふたりは、まばゆい光を横目に駐車場に止めてあった松田の車へ。ドライブデートにはどんな続きがあったのかしら?
2018年12月05日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■アクマの辞典ハ行【ハ】▶「腹黒女」(はらぐろおんな)…女から見て気に入らない女は全部「腹黒」ということになる今回のテーマはハ行から「腹黒女」だ。腹黒とは、表面上は白を装いながら、その振る舞いは全て自分の利益のためという、腹の中は真っ黒のイカみたいな奴のことである 。しかし、デキ婚のことを本人たちや新婦の親が「授かり婚」と言い変えたりするように、腹黒女たちは自分たちのことを「腹黒」などと言ったりはしない。何と言うのか?「あざとかわいい」だ。これは「なんでもヤバいと言っておけばいいと思ってるだろ」と怒られるの承知で「ヤバい」と言うに等しいパワーワードだ。ちなみに「パワーワード」も最近、多用されすぎの思考停止用語としてよく怒られる。つまり二倍怒られてでも使いたい「ヤバいパワーワード」=「あざとかわいい」なのだ。読んで字の如く、計算しつくされた、あざといファッション、メイク、しぐさをしつつも、男にはそのあざとさを勘づかれてない、もしくは「もう、あざといんだから!」と言われながら飯を奢られている女のことである。昔からよくいるブリっ子じゃねえかと思うかもしれないが、本物のあざとかわいい女はバカを装ったりしない。なぜなら、それが何の得にもならないとわかっているからだ。「バカを装え」は女の鉄板モテテクであり、合コン「さしすせそ」などその代表だろう。確かにそれがヤリコンだというなら、前戯から後戯まで「すごーい」だけでよく「さしせそ」すら不要なのだが、真面目な結婚をしたい女に対して、婚活コンサルタントが「バカを装え」とアドバイスしているところもあるというから驚きである。そこがペットショップなら「バカそうだけどクソカワイイ」で決めても良いと思うが、結婚相手として「バカ」かどうかで女を選ぶ男はそれ以上のバカか「バカだから操りやすい」と思っているかのどちらかだ。もちろんホンモノのバカの方でいらっしゃるなら、そのようなお相手と結婚しても「ベストマッチング」かもしれないが、コンサルのアドバイスに盲従し「バカを装って」結婚した場合、その相手はちょっと口答えしたり自分の意見を言ったりしただけで怒りだす可能性が非常に高い。「バカ(自分より下)と思って結婚した」のだから当然だ。それも、カワイイだけのバカ女が1人、2人肩に乗っていても余裕で歩ける、むしろちょうどいいハンデという、手足に重りをつけて生活しているサイヤ人のような真の高スペック男ならまだ良いかもしれないが、そこまでの甲斐性もなく「バカな女(共働き必須)希望」の男はもはや結婚相手を探しているとも言い難く、素直に「お母さん希望」と言ってくれたほうが助かる。よってモテるために「バカを装う」というのは、そういう男を寄せ付ける「雑魚モテ」をするだけである。本当に「あざとかわいい」女はそんなことはせず、むしろ平素は「しっかりした女」、ともすれば「1人で生きていける女」のようにふるまうという。それでは男を寄せ付けないと思われるかもしれないが、もちろんツッパリ倒した女ではなく、弱みやバカさも見せる、ただその弱みやバカさを見せる相手を「厳選」するのだ。そうすれば相手は「俺にだけ本当の自分を見せてくれている」「頼られている」思うのである。あざとかわいい女は「一本釣り」なのだ。いらぬ雑魚に時間をかけないのが、その「あざとさ(頭の良さ)」の所以である。【ハ】▶「腹黒女」(はらぐろおんな)…女から見て気に入らない女は全部「腹黒」ということになる【ヒ】▶「姫扱い」(ひめあつかい)…王族に生まれなくても高いシャンパンを入れればなれる、良い世の中【フ】▶「不意打ちキス」(ふいうちきす)…性犯罪【ヘ】▶「平成」(へいせい)…自分が平成だったら二十代のうちに終わらせてほしかったと思う【モ】▶「モラハラ男」(もらはらおとこ)…「間違ってるお前」を正しにやってきた間違ってる男プロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2018年11月07日先日、結婚式を挙げた松田翔太(33)と秋元梢(31)夫妻。16年に急逝した秋元の父・先代九重親方(享年61元横綱・千代の富士)のほかに、結婚式を見せたかったもう1人の父が――。名優・松田優作は40歳という若さでこの世を去った。まだ4歳のときに父を亡くした翔太は、その後も父の陰を追い続けていたという。かつて、松田は父について次のように語っていた。「父親はハリウッドまで行ったけど、僕はそのころ3、4歳。その後彼は亡くなり、母の手で育てられ、自分で選択し俳優になりました。特に影響を受けてないんですが、親というより俳優、男の美学として自分の中で考えたりしています」その後も父から受け継いだ美学を頑なに守ってきた松田。普段は多くを語らないものの、やはり格別な思いがあるようだ。披露宴の最後、松田は家族について深い愛情のこもったこんなスピーチを始めた。「(普段の松田龍平は)世間知らずでオタクみたいだけど、スクリーンに映った兄は世界一カッコいいんです。(母の美由紀は)自分のために涙を流して謝ってくれたこともありました。でも、そのあと『私は女優だから』と言って、あっけらかんとしていて。そんなかっこいい母に育ててもらったことを、本当に感謝しています」そして会場にいる人たちを感動させたのは、ほかでもない父・優作さんへの想いを語った瞬間だったという。「父からは……。幼いころの私は泣き虫で。そんな自分に父は『翔太、泣くな!笑え!』と常々言っていました。なので当時の自分は泣きながら笑う、変な子どもでした。でもそんな父がいたからこそ、自分はいま俳優をやっていられるのだと思います。だから今日だけは、父に感謝の言葉を伝えたいです……」普段はクールな松田だが、この時ばかりは目から大粒の涙が……。滅多に見せることのない松田の“男泣き”に、会場からはすすり泣く声も。そして挨拶が終わると、割れんばかりの拍手に包まれていた――。ホテルのロビーは続々と会場を後にする出席者で埋め尽くされた。神社同様の厳戒態勢のなか帰路につくかと思いきや、みなそのまま2次会へ。会場となったのは、渋谷・道玄坂にある地下ラウンジ。深夜22時から始まったにもかかわらず披露宴会場から続々と出席者たちが参加していた。「2次会はクラブパーティのような形で、大盛り上がり。参加者もやはり豪華で、小藪千豊さん(45)や新井浩文さん(39)、シシド・カフカさん(33)らの姿が。披露宴では泣き顔を見せた松田さんでしたが、お父さんの教え通りとても楽しそうに笑っていました。いつも友人たちに囲まれていて、笑顔が絶えない。そんな息子の姿を、優作さんも嬉しそうにみていたことでしょうね……」(出席者の1人)
2018年09月11日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第17回アクマの辞典カ行【カ】▶「格差婚」(かくさこん)…した瞬間に「上手くいきっこない」の呪いをかけられる今回のテーマは「カ行」から「格差婚」である。みなさんは「格差婚」と聞いて何を思い浮かべるだろう、『永遠にともに』だろうか。このように「格差婚」というのは、女の収入が男のダブルスコア以上だったり、女はハリウッド女優のようで豹を飼っているが、男はネルシャツをパンツインしてヤモリとルームシェアしている場合だったりと「女のレベルが男より遥かに高い」時に使われているような気がする。それも「ハイスペックな女」と結婚したのだから「ハイスペック婚」と呼ばれても良いようなものだが、何故かそうは言われない。おそらくこれは「男の収入は女より上で当たり前」なる考えが残っているからだろう、よって「女がハイスペック」という部分に焦点を当てず「男が女より格下」という部分をフィーチャーした「格差」などという厳しい言葉が使われている気がする。割と女に対しても男に対しても失礼な言葉であるしかし、世間の「なんか気に入らねえと思われてる度」からすると、ハイスペック婚も、格差婚も大差はない。「ハイスペック婚」は「上手いことやりやがって地獄に落ちろ」と思われているし、格差婚は「女の下でヘラヘラしやがって恥知らず地獄に落ちろ」と思われている。つまり両方、ゴートゥーヘルを願って止まれない関係である、この辺は男女平等なので安心できる。このように、男が上だろうが女が上だろうが、お互いに差がありすぎる結婚は、妬みの対象であり好奇の目にさらされる関係である。そして決まってこう言われる「どうせ長続きしない」と。もちろん全ての格差婚が上手くいかないわけではないが、“永遠にとも”にいなかった例も多いので格差が別れを招く可能性はある。しかし「部屋が暗い時、諭吉に火をつけて灯り代わりにする」など、第一次世界大戦中の成金みたいな金銭感覚と価値観についていけねえ、という場合もあるが、格差離婚の原因は、その格差に対し「俺の嫁は稼いでいてすごい」と認められるか「こいつは稼いでいることを鼻にかけて俺を見下している」と卑屈になるかの違いだという。また稼いでいるほうも「自分がこれだけ働けるのは夫のおかげ」と感謝するか「こいつは私が食わせてやっている」と見下すかでは大きな違いがある。つまり、どっちのスペックが上だろうが下だろうが、リスペクトがなければ上手くいかないということである。また、どこを買うかも人によって違う「こいつは無職のヒモ野郎だが、野菜にすら“さん”づけするところが推せる」ということもある。それを、たかだか収入や社会的地位、容姿の差だけでお他人様の結婚を「格差」呼ばわりするのは良くない。そんな言葉で自分の妬みをオブラートに包むぐらいならドストレートに「なんか気にいらねえ婚」と言ってしまったほうがいい。【カ】▶「格差婚」(かくさこん)…した瞬間に「上手くいきっこない」の呪いをかけられる【キ】▶「聞き上手」(ききじょうず)…聞いているフリが上手い人【ク】▶「黒歴史」(くろれきし)…自分の歴史のみならず「あいつとつきあったのは黒歴史」と他人の歴史の一部になっている場合がある【ケ】▶「ケチ」(けち)…そいつはケチな男じゃない、君に金を使いたくないだけだ【コ】▶「小室哲哉」(こむろてつや)…彼の人生に文句を言うより、曲を聞いたほうがとても有意義プロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2018年09月06日8月2日(木)今夜放送回のTBS系ニンゲン観察バラエティ「モニタリング」に、女優の木村文乃と俳優の松田翔太がゲスト出演する。今回木村さんと松田さんが出演するのは名前を呼ばれたら即終了の「潜入モニタリング」。スーツに身を包み変装した2人が繰り出すのは横浜中華街。予告映像では「ちょっとドキドキするな」と言っていた松田さんがロケが進むにつれ「大丈夫な感じがしてるな」と安心する様子が。だがロケを忘れ楽しむ2人に思わぬ大ピンチが…思わず手に汗握る「潜入モニタリング」をお楽しみに。さらに木下優樹菜は「EXILE/三代目J Soul Brothers」のNAOTOと共に北千住の酒場へ。爆笑&珠玉の夫婦仲直りの秘訣を連発。おなじみユッキーナの説得力あり過ぎる“ダメ出し”にぐうの音も出ない夫たち、ついに妻へ謝罪…怒涛の「酒場放浪記」もお見逃しなく。数々の映画やドラマ、CM出演などを経て、連続テレビ小説「梅ちゃん先生」で注目されると、「明日、ママがいない」や「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」『ピース オブ ケイク』などに出演。人気と実力を兼ね備えた女優として高く評価される木村さん。「花より男子」シリーズの西門総二郎役や「LIAR GAME」の秋山深一役などで人気となり、その後も『アフロ田中』『イニシエーション・ラブ』など数々の作品で独特の魅力と唯一無二の存在感を放つ松田さん。2人が共演した「ケイゾク」「SPEC」シリーズ完結編「『SICK’S恕乃抄』~内閣情報調査室特務事項専従係事件簿~」が現在、動画配信サービスParavi (パラビ)で配信中。「内閣情報調査室」の中にあるスペックホルダー対策の特務事項専従係、通称「特務」に所属する御厨静琉を木村さんが、高座宏世を松田さんがそれぞれ演じる。IQ230、ハーバード大学卒業の天才だが、精神的に不安定で右目には眼帯をしていて、この眼帯を外さないよう医師から注意をされている御厨と、警視庁公安部の刑事だったが、スペックホルダーが絡む事件がきっかけで公安部を追われることになった正義感の強さゆえ周囲や組織になじめない高座を松田さんがそれぞれ演じる。8月4日(土)には同作の「“イッキ観!” 鑑賞会」が開催、そこで重大発表も行われるとのこと。今後の展開も楽しみだ。「モニタリング」は8月2日(木)今夜20時~TBS系で放送。(笠緒)
2018年08月02日歌手の松田聖子が、ニッポン放送の特別番組に出演することが決定した。松田は6月8日放送の『松田聖子のオールナイトニッポンGOLD』(22:00~)、6月17日放送の『松田聖子オールタイムリクエスト』(18:00~)に出演する。『松田聖子のオールナイトニッポンGOLD』ではパーソナリティを務め、現在の音楽活動や近況について語る。6月6日にニューアルバム『Merry-go-round』をリリースし、6月9日からはツアー「Seiko Matsuda Concert Tour 2018」がスタートすることもあり、何が語られるか注目が集まる。また『松田聖子オールタイムリクエスト』にはゲスト出演。パーソナリティの垣花正アナウンサーがリスナーからの楽曲のリクエストを紹介する他、この番組のために収録された松田へのインタビューの模様も放送される。
2018年05月31日大勢の学生や仕事を終えた会社員たちが、ひっきりなしに行きかう東京・渋谷の繁華街を、ゆったりと歩いていたのは女優・八千草薫(87)だった。 彼女が入っていったのは、いまはやりの“肉バル”。おいしい肉をおしゃれに、かつ豪快に食べられるのがセールスポイントのレストランだ。87歳という年齢と肉バルは、ややミスマッチにも思えるが、あるテレビ局関係者は言う。 「連続ドラマ『執事西園寺の名推理』(テレビ東京系)の打ち上げが行われたのです。『執事〜』では、上川隆也(53)が演じる“完璧すぎる執事”と、彼が仕える優雅で上品な“奥様”が、殺人事件に直面していきます。2人の絆も効果的に描かれていて、視聴率も好評です」 本誌が八千草を目撃したのは5月21日だったが、彼女が入店した直後、主演の上川が、個人事務所の社長を務める19歳年下の妻を伴って打ち上げ現場に到着した。ドラマ収録の様子について、制作関係者は次のように語る。 「八千草さんが収録現場に入ったとたん、その場にいい意味での緊張感が生まれるんです。場が締まるという感じでしょうか。八千草さん自身は、ゆったりとした雰囲気をまとっているのに、進行は流れるようにスムーズになるのが不思議でした」 出演者たちにとって八千草はアイドル的存在でもあったという。出演者の1人であり佐藤二朗(49)は、こんなツイートを。 《最初のご挨拶で「初めてご一緒させて頂けるのに最初の僕の台詞、“おばあちゃん、なぁおばあちゃん”で申し訳ないです」と言ったら、「だっておばあちゃんだもの」と満面の笑みを返された時、完全に胸を射抜かれた》(5月11日付) 大ベテランにも関わらず、気さくに打ち上げにも参加していた八千草の姿にも新鮮な驚きを感じたが、所属事務所の担当者は次のように語った。 「『作品は、仲間みんなでつくるもの』というのが、八千草のスタンスです。彼女は『最後まで、仲間たちと時間を共有したい』と、常に考えているのです。だから映画やドラマの打ち上げにも、いつも参加させていただいています。もちろん若い方たちのように3次会で朝まで、といったことまでは難しいのですが」 打ち上げは皆勤を目指すというのが、八千草の女優哲学なのだという。 この日、1次会終了後に帰路についた彼女だったが、顔には満足そうな笑顔が浮かんでいた。“仲間たちと過ごすひととき”も、彼女が壮健であり続ける理由なのかもしれない。
2018年05月31日《僕も結婚か。たくさんのメッセージありがとう御座います これからも応援してください》 4月26日、こうツイートしたのは松田翔太(32)。松田は秋元梢(30)と25日、連名で結婚を発表。理想の家庭像について「私共の両親の様に、強さと温かい愛を持った家庭を築いて参りたいと思っております」と明かしている。 26日、松田の母である松田美由紀(56)も自身のTwitterを更新。喜びを語っている。 《また家族が増えた!嬉しい!!めちゃくちゃ可愛いお嫁さん(笑)しあわせ》 松田の父は故・松田優作さん(享年40)。秋元も国民栄誉賞を受賞した故・九重親方(元横綱 千代の富士・享年61)を父に持つ。“大型2世カップル”は友人としての付き合いから交際に発展し、デートの様子も報じられていた。 本誌でもたびたび、2人が「結婚間近」とスクープ。昨年9月には、6月のパーティで秋元にプロポーズしたとの情報をキャッチ。松田に直撃していた。 松田は「いや、でもまあ……別に隠したりしてないんで」としつつも、結婚については「否定も肯定もしない」とコメント。それでも「そのときにはちゃんとお伝えしますよ」と照れたように笑顔を見せていた。 ネットでは、ファンからの祝福の声が上がっている。 《おめでとうございます お似合いです!》《これからも、もちの、ろん応援します!》《羨ましがられるような、幸せなご家庭を築いてくださいね!!》
2018年04月26日4月25日、結婚が報じられた俳優・松田翔太とモデル・秋元梢。それぞれのSNSではファンから祝福の声が寄せられているが、松田さんと「『SICK’S恕乃抄』~内閣情報調査室特務事項専従係事件簿~」でコンビを組む女優の木村文乃が、先ほど、Twitterでお祝いコメントを投稿した。「花より男子」「LIAR GAME」シリーズや「ディアスポリス 異邦警察」、現在放送中の大河ドラマ「西郷どん」では徳川慶喜役を好演、また「au三太郎シリーズ」のCMでも注目を集める松田さんと、モデルで元横綱・千代の富士を父に持つ秋元さん。2人のSNSでは未だ結婚についての報告はないものの、最新投稿には「結婚おめでとうございます」「結婚おめでとうございますお幸せに」「本当におめでとうございます。幸せな家庭を築いてください」「Happy wedding !!」「ご結婚おめでとうございますなんて素敵な夫婦ー!」などと2人を祝福するコメントが相次いでいる(4月25日18時現在)。そんな中、現在「Paravi (パラビ)」にて配信中の「ケイゾク」「SPEC」に続く待望のシリーズ最新作「『SICK’S恕乃抄』~内閣情報調査室特務事項専従係事件簿~」にて、高座宏世役の松田さんとコンビを組む木村さん(御厨静琉役)が、自身のオフィシャルTwitterにて「おめでたい焼き!キャストからも代表して、心よりおめでとうございます。スタイリッシュでクールな格好良いご夫婦の末永いお幸せを祈ってます」とツイートした。(cinemacafe.net)
2018年04月25日俳優の松田翔太(32)とモデルの秋元梢(30)が25日、所属事務所を通じて結婚したことを報告した。松田の父は俳優・松田優作さん、秋元の父は元横綱千代の富士(九重親方)。2人が直筆の連名で発表したコメントには「この度、私共は入籍いたしましたことをご報告させていただきます」に続き、「私共の両親の様に、強さと温かい愛を持った家庭を築いて参りたいと思っております。これからも皆様のご期待に沿えるようより一層邁進して参ります」と抱負がつづられている。スポーツ紙に報じられ、交際を認めていた2人。松田と秋元のSNSには、「ご結婚おめでとうございます」「とてもお似合い」「末永くお幸せに」「ニュースみてすごく幸せな気持ちになりました」など、ファンから祝福と喜びの声が続々と寄せられている。■コメント全文報道関係の皆様陽春の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご愛顧賜り、厚く御礼申し上げます。この度、私共は入籍いたしましたことをご報告させていただきます。私共の両親の様に、強さと温かい愛を持った家庭を築いて参りたいと思っております。これからも皆様のご期待に沿えるようより一層邁進して参ります。どうぞ温かく見守っていただけましたら幸いでございます。今後とも変わらずご指導ご鞭撻賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。平成30年4月25日松田翔太秋元梢
2018年04月25日