小説『ペンギン・ハイウェイ』のアニメーション映画化が決定。2018年8月17日(金)より全国の映画館で公開される。『ペンギン・ハイウェイ』は、まっすぐな目で未来を見つめる少し生意気な小学4年生"アオヤマ君"のひと夏の少し不思議な体験を描くSF作品。『ペンギン・ハイウェイ』あらすじ小学4年生のアオヤマ君は、1日1日、世界について学び、学んだことをノートに記録する。毎日努力を怠らず勉強するので、「将来は偉い人間になるだろう」と思っている。そんなアオヤマ君にとって何より興味深いのは歯科医院の“お姉さん”。気さくで胸が大きくて、自由奔放でミステリアスなお姉さんをめぐる研究も、真面目に続けていた。ある日、アオヤマ君の住む郊外の街に突如ペンギンが現れ、そして消えた。さらにアオヤマ君は、お姉さんがふいに投げたコーラの缶がペンギンに変身するのを目撃する。「この謎を解いてごらん。どうだ、君にはできるか?」一方、アオヤマ君は、クラスメイトのハマモトさんから森の奥にある草原に浮かんだ透明の大きな球体の存在を教えられる。やがてアオヤマ君は、その謎の球体“海”とペンギン、そしてお姉さんには何かつながりがあるのではないかと考えはじめる。そんな折、お姉さんの体調に異変が起こり、同時に街は異常現象に見舞われる。果たして、お姉さんとペンギン、“海”の謎は解けるのか――!?『夜は短し歩けよ乙女』の森見登美彦による小説が原作作家・森見登美彦が2010年に発表し、日本SF大賞受賞を受賞したペンギン・ハイウェイを映画化したもの。森見はデビュー作『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞。代表作に『夜は短し歩けよ乙女』などがある。アニメーション映画化にあたって、第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞した弱冠29歳の新鋭・石田祐康が監督に就任した。映画の制作を担当するのは、映画やテレビCMなど多方面でアニメーション映像をプロデュースしている「スタジオコロリド」。繊細かつ温かみのある表現で、原作の爽やかなテイストそのままに、よりスケールアップした作品を描く。声優に若手女優・北香那、蒼井優、西島秀俊らキャストは、主人公・アオヤマ君役に若手女優・北香那。声優初挑戦にして初主演を務める。また、いたずらっぽい明るい一面とミステリアスな雰囲気を併せもつ“お姉さん役に、豊かな演技力で映画『家族はつらいよ2』『彼女がその名を知らない鳥たち』などで活躍する蒼井優が起用される。また、アオヤマ君にノートを与え、学び方を指南したお父さん役は、『オズランド笑顔の魔法おしえます。』『散り椿』『人魚の眠る家』の公開が迫る西島秀俊が担当。『風立ちぬ』以来5年ぶりの声優挑戦となる。さらに、研究者として街で起こる奇妙な現象を調査する、アオヤマ君の同級生の女の子・ハマモトさんのお父さん役を『走れ!T校バスケット部』の公開を控える竹中直人、クラスメイトのウチダ君役を釘宮理恵、ハマモトさん役を潘めぐみが務める。主題歌は宇多田ヒカル「Good Night」主題歌は、宇多田ヒカルの「Good Night」。宇多田ヒカル本人が原作を読み、書き下ろした新曲だ。宇多田ヒカルがアニメーション映画の主題歌を担当するのは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の「桜流し」以来約6年ぶりとなる。なお、新曲「Good Night」は、6月27日(水)発売のオリジナルアルバム「初恋」に収録される。詳細映画『ペンギン・ハイウェイ』公開時期:2018年8月17日(金)原作:森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』監督:石田祐康キャラクターデザイン:新井陽次郎出演:北香那、蒼井優、釘宮理恵、潘めぐみ、福井美樹、能登麻美子、久野美咲、西島秀俊、竹中直人脚本:上田誠音楽:阿部海太郎制作:スタジオコロリド
2018年03月04日「第41回日本アカデミー賞」授賞式が3月2日(金)に開催され、『夜は短し歩けよ乙女』が最優秀アニメーション作品賞に輝いた。そのほか、『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』、『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』、『メアリと魔女の花』、『名探偵コナン から紅の恋歌』と強敵が並ぶ中での受賞となり、会場はどよめきも起こった。『夜は短し歩けよ乙女』は森見登美彦の同名小説をアニメ映画化した作品で、本作と『夜明け告げるルーのうた』の2作品が劇場公開されるなど、近年勢いを増す湯浅政明が監督を務めた。黒髪の乙女に焦がれる先輩(声・星野源)は、「なるべく かのじょの めにとまる」の頭文字を取ったナカメ作戦を実行し、春の先斗町、夏の古本市、秋の文化祭と乙女と外堀を埋めることに全精力を注ぎ、冬には、ひと騒動が起こる。声の出演には、星野さん以外にも、神谷浩史、秋山竜次(ロバート)など個性的な出演陣が名を連ねている。カナダ・オタワで開催されたオタワ国際アニメーション映画祭の長編部門でグランプリを受賞するなど、海外でも高い評価されている湯浅監督。『夜は短し歩けよ乙女』でも湯浅監督ならではの躍動感あふれる演出が発揮され、世界観をポップに描いている。受賞に喜んだ湯浅監督は、「森見先生の楽しくてかわいらしい作品を映画化できて、とても楽しく作っていました。アニメーションは本当にたくさんの人が作品を作っていて、いろいろな人が頑張っています。声を出す方も大変なことがあると思います。どうもありがとうございました!」と製作陣にもねぎらいの言葉を送った。(cinamacafe.net)■関連作品:夜は短し歩けよ乙女 2017年4月7日より全国にて公開© 森見登美彦・KADOKAWA/ナカメの会
2018年03月02日森見登美彦氏の“新境地”にして、最高傑作との呼び声高い小説「ペンギン・ハイウェイ」がアニメーション映画化されることが3月1日(木)、都内で行われた製作発表会見で明らかになった。■弱冠29歳の新鋭・石田祐康がメガホン制作は「スタジオコロリド」ピュアな眼差しで未来を見つめる、少し生意気な小学4年生“アオヤマ君”がひと夏に体験する「すこし・ふしぎ」を瑞々しく描く本作。第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞した、弱冠29歳の新鋭・石田祐康が待望の長編デビューを飾る。森見氏の小説が長編アニメ化されるのは『夜は短し歩けよ乙女』(湯浅政明監督)に続き2度目。脚本は同作の上田誠(ヨーロッパ企画)が続投する。制作は現在、最も“アツイ”と各方面で注目を浴びる「スタジオコロリド」が担当し、フルデジタルアニメーションながらも繊細で、温かみのある表現が、原作のもつ爽やかなテイストを忠実に、そしてさらにスケールアップさせる。東宝映像事業部の配給で、今年8月に全国ロードショー。この夏、誰の記憶にも残る唯一無二のファンタジームービーの誕生だ。■“アオヤマ君”演じるのは、声優初挑戦にして初主演を務める北香那主人公である小学4年生の“アオヤマ君”を演じるのは、声優初挑戦にして初主演を務める女優の北香那。最近では、急逝した大杉漣さんが出演していた「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」で、大杉漣さんの付き人兼マネージャーのジャスミン役で脚光を浴びる新進女優が、オーディションで主役を勝ち取った。また、“アオヤマ君”の初恋相手で、ミステリアスな歯科助手の“お姉さん”役を務めるのは、『彼女がその名を知らない鳥たち』(白石和彌監督)で本年度の映画賞を総なめにしている蒼井優。アニメーションの声優は『花とアリス殺人事件』(岩井俊二監督)以来3年ぶりとなる。■北香那(アオヤマ君)役作りのために、妹の授業参加に!「声のお仕事は憧れであり、夢だったので、(合格を知り)感極まって、泣いてしまいました。脚本を読み、柔らかくてかわいらしい作品だと感じましたし、それだけじゃなくて、生きるとは何かを考えさせる物語だと思いました。キャラクターの表情や口の形で(声を)合わせるのは、本当に難しかったです。私にはアオヤマ君と同世代の妹がいるので、授業参加に行って、小学4年生の男子の動きみたいなものを参考にしました」■蒼井優(お姉さん)自分は“お姉さん”要素がない?「かわいらしいペンギンも出てきますし、お子さんに見てもらいたいのはもちろん、お父さん、お母さん世代にも見てほしいですね。今回“お姉さん”を演じて、自分にはあまり“お姉さん”要素がないことに気づいて、(演じるのが)難しいなと…。その分、新しいチャレンジをさせていただきました。アフレコは残り半分残っていて、やっと(役を)つかめてきました」■石田祐康監督初の長編アニメ「吹っ切ってやるだけ」「これまで小さなスタジオで、短編やCMなど小規模の作品を自分なりに作ってきましたが、今回、このような大きな舞台を用意していただき、大変うれしいです。と同時に、ちょっとおっかない気持ちも…。緊張してばかりもいられないので、吹っ切れて、やるだけやろうと思います。完成したら、早くご覧になる皆さんの反応を見てみたいです。(劇中の)アオヤマ君が楽しそうに探検しているので、作り手としても少年の気持ちになって、(気分が)乗っています」■森見登美彦(原作)「小説家としても特別な作品」と強い思い入れ「子どもの頃を舞台にした作品で、一番根っこにある世界を描いているので、小説家としても特別な作品です。映像化は大変光栄ですが、(小説は)かわいい子どもであるので、最初は若干の抵抗と心配もありました。でも、絵コンテなどを拝見し、これなら大丈夫。すてきな作品になるだろうと思っています」■『ペンギン・ハイウェイ』ってどんなお話?小学4年生の少年アオヤマ君は、1日1日、世界について学び、学んだことをノートに記録する。利口な上、毎日努力を怠らず勉強するので、大人になったときにどれほど偉くなっているか、見当もつかない。そんなアオヤマ君は、通っている歯科医院の“お姉さん”と仲が良く、“お姉さん”は大人びた賢いアオヤマ君を、ちょっと生意気なところも含めて、かわいがっていた。ある日、アオヤマ君の住む郊外の街にペンギンが出現する。海のない住宅地に突如現れ、そして消えたペンギンたちは、一体どこから来てどこへ行ったのか…。アオヤマ君はペンギンの謎を解くべく研究を始めるのだった。そしてアオヤマ君は、“お姉さん”が投げたコーラの缶が、ペンギンに変身するのを目撃する。ポカンとするアオヤマ君に、笑顔の“お姉さん”が言った。「この謎を解いてごらん。どうだ、君にはできるか?」“お姉さん”とペンギンの関係とは?そしてこの謎は解けるのか?少し不思議で、一生忘れない、あの夏の物語。『ペンギン・ハイウェイ』は8月全国公開。(text:cinemacafe.net)
2018年03月01日~我慢のその先に〜このサイトをご覧になっている方の中には、お仕事をされている方もたくさんいらっしゃると思います。仕事がラクで楽しくて会社へ行くのが楽しみで仕方がないという方は、どれほどいるでしょうか。多くは、「あぁ、明日も仕事か……」と、ため息をついたり、「行きたくないなぁ」とぼやいたりするのではないでしょうか。うざったい上司や同僚、仕事ができない後輩、嫌味な取引先。接客業なら、いいお客さんばかりではなく、ちょっとしたことでクレームを言う客もいるでしょう。立ちっぱなしの仕事や、パソコンの前に座りっぱなしの仕事もあるでしょう。やりたい仕事についたはずなのに、どうしてこんなにイヤなことばかりなのかと思うこともあるでしょう。何かを得れば、それと同じくらいの苦労があるのは当然のことなのです。私はよく、お給料は我慢料と言っています。一ヶ月間、よくぞ苦労に耐えましたねということで、お給料をいただくのです。さぁ、今日も明日もあさっても我慢の毎日ですが、だからこそ我慢料をいただける資格が出来るのです。今月もご苦労様でした。
2017年09月28日ルール ロジェット(leur logette)の2017-18年秋冬コレクションは、「モードな女性が森を探検する」姿をイメージするところから始まった。日頃から贅沢な生地、煌びやかな装飾に慣れ親しんだ彼女。鳥や動物たちの鳴き声が聞こえる森に一歩足を踏み入れ、”今日こそサバイバルな体験ができるのか”と心を高鳴らせる。しかしその姿は、アウトドアとは不釣り合いなモードな雰囲気。都会でのスタイル同様に、エレガンスに包まれている。アクティブな旅をスタートさせるならと、手にしたキルティングダウン。防寒、防風と念頭に入れて選んだ生地は上質だ。ひざ下丈に整え身幅は細く、アームラインにフリルをあしらえば”お嬢様風”ダウンスタイルが完成する。ボーイスカウトさならがらのパッチワーク付きジャケットには、色鮮やかなツイードを用いて。胸に飾ったミリタリー風ワッペンは、ビーズと刺繍でデコレーション。ショート丈のアウターも、カラフルファー小物を合わせれば暖かく過ごせる。スカート、ワンピースルックの多いルール ロジェットだが、今季は冒険心を高めてくれるためパンツを多く揃えた。センタープレスのワイドパンツ、ジャカードのテーパードパンツ、どれもハイウエストにして、70年代の懐かしいムードとワクワクさせる遊び心を纏っている。テキスタイルはゴージャスに。ストレッチ素材のベロア、ペルシャ柄のシフォン、張りのあるゴブランジャカード。加工によってヴィンテージのような風合いになったワックスクロスから華やかなツイードまで。全体をマニッシュにしたからこそ、アクセサリーを充実させて着飾って。フォックスやミンクファーを使ったバッグ&マフラー、そして手触り抜群のビジュー付きウールソックスもこの秋冬女の子の味方になってくれるだろう。
2017年06月14日彼氏のLINE、こっそりと見てしまおうと思ったことがありませんか?浮気の心配や、ほんの気まぐれから、きっとこんな衝動に駆られたことがみなさん一度はきっとあるはずです。でも、ぜひ言いたい。絶対に、見ない方がいいですよ?今回は、20代女子15人に、そんな後悔を語ってもらいました。■1.浮気が余計に心配になる「結局見ても、彼氏は浮気してなかったから杞憂ってわかったんだけど、なんか、ただの女友達との仲よさそうなLINEを見ちゃって、心配する必要ないってわかってるのに無駄に不安になっちゃった」(受付/24歳)浮気してないってパターンが多いと思うけど、そんな場合にも、カレと女友達との仲よさそうなふざけトークとかを見ると、なんか意味なく悲しくなっちゃったりしそうですよね。「知らぬが仏」って、本当に言い得て妙なんですよね。そもそも、疑わしいものがなかったとしても、「隠してるからかも!」って疑っちゃって、キリがありません。■2.罪悪感「見た後の罪悪感がヤバかった(笑)。その後何週間か、カレの目を真っ直ぐ見るのが怖かったくらいだよー・・・・・・。心の中で何百回も『ごめん』って謝ってました」(編集/26歳)これはめっちゃあるでしょうね。むしろ、浮気してなかったときのほうが、悲惨ですよね。だって、自分だけが完全悪者ですから。圧倒的な罪悪感に押しつぶされそうです。罪悪感に耐えられるサイコパスな方のみ、お試しください。■3.バレてないよね?「なんか、見た後、『お前見たやろ?』っていつ言いだすんだろって気がして、カレの細かい言動ひとつひとつが気になってしょうがない」(大学生/21歳)犯人は、気になってしまって現場に戻ってしまうって言いますが、それどころか、犯人であるあなたはずーっと現場にいますからね(笑)!そりゃ、平気でいられるはずはありません。2の罪悪感と相まって、思ったよりもずいぶん辛いらしいですよー。■4.また見たくなってしまう「なんかさ、見た直後は本当に後悔してたはずなのに、しばらくすると、無性にまた見たくなってしまうんだよね。なんかその、常習犯的なものに自分がなってしまったことが、すごくすごく悲しかったです」(大学生/22歳)一回見ちゃうと「ああ、この亜利沙っていう子と仲良しなんだなー」とか知ってしまうので、しばらくして、「まだあの亜利沙って子と、LINEしてるのかな・・・・・・」とか気になりだすんだそうです。そして、「どうせ、ただの仲良しだから、もう一回それだけ確認して、すぐに閉じよう」って思ってまた見ちゃう。最悪のスパイラルですね。時間差で来る感じ、怖い。LINEの盗み見には、中毒性もございまする。■おわりにこれだけたくさんある、LINE盗み見の恐怖。これだけ知っても、それでもカレのLINEが見たいあなたは、それだけカレのことが信用できてないってわけですね。どうでしょう?そんなに信用できないカレと付き合う意味はあるのかないのか。一度、考えて見る価値はありそうです。(遣水あかり/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年05月31日最終回に向け異例の視聴率上昇を続け、“恋ダンス”が大流行するなど、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」でさらなる人気を獲得した星野源が、森見登美彦によるベストセラー恋愛小説「夜は短し歩けよ乙女」のアニメ映画化に主演。同じ森見さん原作の「四畳半神話大系」監督の湯浅政明から、直筆レターでオファーを受けていたことが分かった。舞台は、京都。大学のクラブの後輩である“黒髪の乙女”に思いを寄せる“先輩”。今日も、“なるべく彼女の目にとまる作戦”、略してナカメ作戦を実行する。春の先斗町、夏の古本市、秋の学園祭、そして冬が訪れて…。京都の街で、個性豊かな仲間たちが次々に巻き起こす珍事件に巻き込まれながら、季節はどんどん過ぎてゆく。外堀を埋めることしかできない“先輩”の思いは、どこへ向かうのか――。原作は、第20回山本周五郎賞受賞、並びに2007年本屋大賞2位に選ばれ、累計120万部を超えるベストセラー。京都を舞台にした、どこかファンタジックな青春恋愛物語である本作は、「大学生が選ぶ本」第1位に選ばれ続けるなど、森見作品の中でも最もファンの多い作品の一つで、今回、満を持してのアニメーション映画化。監督は、ロビン西の同名コミックを完全映画化した『マインド・ゲーム』や、TVアニメ「ピンポン THE ANIMATION」などを手がけ、アメリカやフランスなど海外からもオファーが続く湯浅政明。脚本は上田誠(ヨーロッパ企画)、キャラクター原案に中村佑介、さらに主題歌を「ASIAN KUNG-FU GENERATION」が担当するという、森見さん原作の「四畳半神話大系」と同じクリエイター陣が6年ぶりの再集結。同じ森見さん原作で世界観や登場人物を共有する「四畳半神話大系」は、斬新な映像表現と構成力で熱狂的な人気を博し、TVアニメとして史上初の文化庁メディア芸術祭大賞を受賞した傑作。そんな本作の主人公、“黒髪の乙女”に思いを寄せるも、恋に臆病で一向に進展させられない冴えない大学生の“先輩”の声を務めるのが、星野さん。社会現象化している「逃げ恥」など役者としてはもちろん、昨年に続き紅白歌合戦にも出場するなど、シンガーソングライターとしても人気を博し、さらに文筆家と、さまざま分野で活躍する星野さんが、アニメ声優としては単独初主演を務める。解禁となった中村さんによるキービジュアルでは、舞台となる京都の四季を背景に、瞳を輝かせた乙女に対し、がんじがらめで動けなくなっている“先輩”の姿が描かれている。その様子は、やはりどこか雰囲気が星野さんと似ているような…。また、特報映像では、色鮮やかな京都の季節が移りゆく中で、個性的な面々に囲まれ奮闘する“先輩”の姿を目にすることができる。まさに星野さんにぴったりの“先輩”、今後の続報にも期待していて。<以下、コメント>■星野源湯浅政明監督からある日、直筆の手紙が送られてきました。お会いしたこともないのになぜ?と思いながら封を開けると「星野源さんに主人公を演じていただけたら、絶対に面白い作品になります」と直筆にてオファーの言葉がありました。映画『マインド・ゲーム』を観た12年前のあの日から人知れず湯浅監督作品を敬愛していた私は、お断りする選択肢が浮かびませんでした。“先輩”役、とても楽しみです。何卒よろしくお願いします。■監督・湯浅政明森見登美彦先生の御長女「夜は短し歩けよ乙女」待望のアニメ映画化です! 「四畳半神話大系」のスタッフが再び集結して張り切って制作いたしました!映画はタイトル通り、乙女が一晩歩き続けながら進行します!森見先生が構想しながら使わなかったアイディアも実現!以前読んだときは気づかなかった、思わぬキャラクターの関係も読み解きました!先輩の声を、なんと星野源さんが担当ということも皆が張り切る理由に!!面白いこと請けあいなので、ぜひ劇場でご覧になってください!!■原作・森見登美彦これまでの長い紆余曲折を振り返れば感無量。湯浅監督をはじめ関係各位のご尽力に深く感謝しつつ、「黒髪の乙女」と銀幕で出会える日を楽しみにしております。『夜は短し歩けよ乙女』は2017年4月7日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月15日「N・S・ハルシャ展:チャーミングな旅」が森美術館にて開催。会期は2017年2月4日(土)から6月11日(日)まで。南インドの古都マイソールを拠点に制作を行うアーティスト、N・S・ハルシャ。経済成長と共にその注目を集めるインド現代美術界を代表するアーティストの1人だ。彼の作品は、インドの世相や社会状況を、宗教画のような古典的表現技法を用いてユーモラスかつシニカルに描きあげる。現代的な題材を多く扱いながらもその根底には、南インドの自然や伝統文化、人間と森羅万象が一体化した世界観や、世の不条理さ、といった要素が見られる。また、彼はそのように独自の視点から現代アートの解釈や問題提起を解放するだけでなく、その手法においても「絵画」という枠組みにとらわれない制作を行う。キャンバスをはじめ床絵、壁画やインスタレーションまで多様なメディアを使用した彼の展示は、1人のアーティストによるものでありながら、様々な絵画のありかたを私たちに提案する。本展では、新作含む約75点の作品を通してアーティストの20年にわたる実践を見ていく。ローカルや伝統という視点から見たインドの「今」を作品だけでなく、彼のコレクションのインド漫画や、現地の人々の生活を写した写真や映像からも体感できる。【開催概要】「N・S・ハルシャ展:チャーミングな旅」企画:片岡真実(森美術館チーフ・キュレーター)会期:2017年2月4日(土)~6月11日(日)開催場所:森美術館住所:東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー53F開館時間:10:00〜22:00、火10:00〜17:00※いずれも入館時間は閉館時間の30分前まで※会期中無休入館料:一般1,800円、学生(高校・大学生)1,200円、子供(4歳〜中学生)600円、シニア(65歳以上)1,500円※すべて税込み※本展のチケットで、展望台東京シティビューにも入館可※屋上スカイデッキへは別途料金N・S・ハルシャ:インド南部、カルナータカ州マイスール生まれ。現在もマイスールを拠点に活動。1969年、1995年、ヴァドーダラーのマハーラージャ・サヤラジオ大学絵画修士課程修了。アルテスムンディ大賞(2008年)などを受賞。コーチ=ムジリス・ビエンナーレ(インド、2014年)、、堂島リバービエンナーレ(大阪、2013)、アデレード・フェスティバル(オーストラリア、2012年)、横浜トリエンナーレ(2011年)、など含む多数の国際展に参加。2009年にロンドンの国際美術研究所、2008年には、エルメスが展開する銀座メゾンエルメスフォーラムにてそれぞれ個展を開催。インド現代美術を包括的に紹介した大型国際巡回展「インディアン・ハイウェイ」(2008年、ロンドン、サーペンタイン・ギャラリー/2012年まで世界5都市巡回)、「チャロー!インディア:インド美術の新時代」(2008年、森美術館)にも参加。【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2016年07月23日第6回野性時代フロンティア文学賞を受賞した阿川せんりさんの『厭世マニュアル』。選考委員の森見登美彦さんが熱烈に推薦する注目作だ。「最初は、現代の妖怪が“最近人間の世の中は住みづらいよ”と言っているのが頭に浮かんで(笑)。都市伝説の妖怪として口裂け女を主人公にしようと思ったんです。結果的には妖怪ではなく人間の話になりました」主人公は北海道に住む22歳のフリーター。マスクを着用していないと落ち着かない彼女は、自らを「口裂け」と呼んで地味に生きている。ぼやきやツッコミも入る「口裂け」の語りがなんともユーモラス。彼女の日常に変化をもたらすのは、何かと厳しく接してくる新人バイトの登場、そして大学時代の先輩の男性や女友達との再会だ。「何かと人にものを教えようとする人っていますよね。私の周囲にも“作家になりたいならこうしたほうがいいよ”と、こちらがすでに知っている情報を言ってくる人がいるんですが、新人バイト君はそのイメージです。大学の先輩は、人の話を聞かずに“お前はこうだ”と決めつけるタイプの人。女友達はなんでも自分のほうが上に立とうとする、いわゆるマウンティング女子です」「口裂け」を振り回す彼らだが、このやっかいな人々もまた、屈託を抱いている様子。ただし、「傷を持つ者同士が仲間になって、傷を癒しつつ立ち直っていくという話には近年アレルギーを感じているんです(笑)」というように、一筋縄ではいかない展開。清冽な印象を残すのは犬のケンさんの存在や、孤独な少女との出会い。次第に自分も変わらなければと思う「口裂け」だが…。「変わることは大事かもしれないけれど、あれもこれも変わったらもう自分ではなくなってしまう。大人でも嫌な人間関係から逃れられないことは多いし、ある程度は折り合わなきゃいけない。でも、冷静に考えてどうしても辛いというなら、別の場所に目を向けてもいいのでは」やがて「口裂け」はある決意をする。終盤はなんとも痛快。読者もスッキリすること間違いなし!「周囲にはびこる価値観を否定したい気持ちがあるんです。これからもマイノリティの人が安心できるものを書いていきたいです」◇『厭世マニュアル』 いつもマスクを着用している「口裂け」は、周囲と距離を置いて生きる22歳女子。だが、彼女の日常を乱す迷惑な人たちが現れて…。KADOKAWA1400円◇あがわ・せんり作家。1988年、北海道生まれ。北海道大学文学部卒業。本作で第6回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。作中に登場する映画『ミスト』は実は大好きな一作だとか。※『anan』2015年10月14日号より。写真・岡本あゆみ(阿川さん)水野昭子(本)インタビュー、文・瀧井朝世
2015年10月13日東京・六本木の森美術館で5月31日から8月31日まで、「ゴー・ビトゥイーンズ展:こどもを通して見る世界」が開催される。「ゴー・ビトゥイーンズ(媒介者 )」とは、英語が不自由な両親の橋渡しとして様々な用務をこなす移民の子供達のことを指す言葉。19世紀後半のニューヨークで貧しい移民の暮らしを取材した写真家のジェイコブ・A・リースが作り出した。本展では、異なる文化の間、現実と想像の世界の間など、“様々な境界を自由に往き来する”子供の性質に注目し、より多様な価値が共存する新たな世界への可能性を模索。世界各国のアーティスト26組の作品を通して、政治、文化、家族など子供を取り巻く環境や諸問題に目を向ける。見所は貴重な歴史資料の数々。アメリカのフォトジャーナリズムの草分けでもあるリースらによる、19世紀末から20世紀初頭の写真や、第二次世界大戦中にカリフォルニア州の日系アメリカ人収容所の様子を写した宮武東洋の写真などが並ぶ。国際的に活躍するアーティスト達の日本初公開作品も多数登場。2009年のベネチアビエンナーレでオランダ館を代表した映像作家のフィオナ・タンに加え、アジアのアートシーンを牽引するウォン・ホイチョンらが日本初公開作品を披露する。また、昨年日本公開されて話題を呼んだ、パレスチナが舞台の映画「自由と壁とヒップホップ」を手掛けたスヘール・ナッファール&ジャクリーン・リーム・サッロームなど気鋭の作家達の作品も紹介。クリスチャン・ボルタンスキー、奈良美智らも参加する。更に本展のための新作として、照屋勇賢は沖縄の子供を映し出す新作インスタレーションを、山本高之は子供達の手による「地獄」をテーマとしたワークショップ作品を発表する。その他、移民や国際養子縁組、アボリジニなどの少数派コミュニティーなど、子供を取り巻く社会問題について議論するプログラムが実施される他、アフガニスタンの少女やインドの売春窟に住む子供、北海道朝鮮初中高級学校に通う子達を描いた映画など7本が上映される。本展は11月8日から12月23日まで名古屋市美術館、2015年1月16日から3月15日まで沖縄県立博物館・美術館、4月5日から6月7日まで高知県立美術館を巡回する予定。【イベント情報】ゴー・ビトゥイーンズ展:こどもを通して見る世界場所:森美術館住所:東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー53階会期: 5月31日から8月31日まで時間:10:00から22:00(火曜日のみ17:00まで)入場料:一般1,500円学生1,000円4歳から中学生まで500円
2014年04月28日自身が学生時代を過ごした京都を主な舞台に、独特の幻想的世界観を展開する人気作家・森見登美彦の短編『新釈 走れメロス』が青春音楽活劇『詭弁・走れメロス』として舞台化され、12月の横浜でのプレビュー公演を皮切りに、東京と大阪で上演される。森見作品の舞台化は『夜は短し歩けよ乙女』(2009年)に続く2作目。この日が初対面という原作の森見と脚本・演出の松村武に話を聞いた。『詭弁・走れメロス』チケット情報取材前に稽古場を見学したという森見はその感想を聞かれ、「すごいアホやなと思いました。自分が書いているときもアホやなと思ったんですけど、実際に目の前でエネルギッシュにやられているところを見ると、輪をかけてアホやなと(笑)」。対する松村も、「ハイ、アホな感じです」と全面同意。「台詞量も運動量も相当!今日初めて通し稽古をしたんですけど、みんな途中で電池が切れてましたね。特に若手が。若くない小劇場チームはむしろ意地で頑張ってました(笑)」原作は、太宰治『走れメロス』の森見流パロディ。部室を失うピンチに陥った“詭弁論部”の大学生・芽野(武田航平)は、学内を取り締まる図書館警察長官(市川しんぺー)に、部室奪還の条件として珍妙な提案を持ちかけられる。友人・芹名(山下翔央)を人質にそれを飲んだ芽野は、“約束を守らないことこそ友情の証“との詭弁を振りかざし、京都の街を逃げ回る!会話というより地の文に独特の面白味がある原作の文体をどう脚本化するか、松村は非常に悩んだと言う。「この原作も基本追っかけあいでじっくり会話する場面がないんですよ。それで悩んでいたとき、森見先生が「太宰の筆が進んでどうしようもないみたいな、転がっていく感じこそが『走れメロス』だ」と書いていらっしゃって。ならば地の文をもうこのまま、2、3人が入れ替わり立ち代わり怒涛のように言い続けたら、転がっていく感じが作れるんじゃないかと思って」(松村)「『キャストの人数これだけ?』と思ったぐらい、少ない人数で入れ替わり立ち代わりやっていただいて(笑)。走り続けているような文章で書きたいと思った作品だったんですけど、それをちゃんと汲み取って舞台上でやっていただいているんだなと思いました」(森見)怒涛の舞台は実にアホな、だが妙に感動的なフィナーレを迎える。「あそこで気持ちが高まるってなんか間違ってるって感じがすごくしたんですけど(笑)、持っていかれてしまいました」と原作者に言わしめたその場面まで、キャストも観客もノンストップで駆け抜ける!■青春音楽活劇『詭弁・走れメロス』12月27日(木)・28日(金)KAAT神奈川芸術劇場大スタジオ※プレビュー公演1月4日(金)~17日(木)銀座博品館劇場(東京)2月2日(土)サンケイホールブリーゼ(大阪)公演のチケットは発売中取材・文武田吏都
2012年12月19日今夏に公開されるディズニー/ピクサーの最新作『メリダとおそろしの森』の最新予告編がこのほど公開された。『メリダとおそろしの森』予告編『メリダとおそろしの森』は、自由を求めるあまり、王家の伝統をうとましく思っている赤毛の王女メリダが、太古から続く森の呪いを目覚めさせてしまったことを機に、王国にかけられた呪いを解くために壮大な冒険を繰り広げるアドベンチャー大作。このほど公開された予告編でまず登場するのは、物語の主要な舞台となる“森”だ。ナレーションでは「森と人間たちは共存してきた」と語られるも、王女メリダが“人間は森の魔法を使ってはならない”という掟をやぶったことで、両者の共存関係に大きな問題が生じる。予告編は、森で青く光る鬼火に誘われて掟をやぶってしまうメリダと、そのことによって大混乱に陥る王国の人々、そして国を守るために過酷な試練に立ち向かい、森の謎を解き明かそうとするメリダの姿が描かれる。美しくもおそろしい森には一体、どんな秘密が隠されているのか? 予告編にはメリダの冒険と試練を想像させるカットが多く盛り込まれており、数分間の映像ながら、繰り返し何度も観たくなる内容に仕上がっている。『メリダとおそろしの森』※同時上映『ニセものバズがやって来た』7月21日(土) TOHOシネマズ日劇ほか全国公開
2012年03月05日長野県軽井沢を拠点に森や野鳥といった自然の道先案内人をしてくれるピッキオ。冬から春にかけては、クロスカントリーやスノーシュー(西洋かんじき)で森を散策する『雪の森ハイキング』ツアーを開催している。徒歩では困難な雪の上も、クロスカントリースキーやスノーシューを使えば泳ぐようにスイスイ進める。普段は行けないような場所まで、森のことを熟知したガイドが案内してくれるので、きっと野生の生き物たちとの思いがけない出会いが待っているはず。例えば冬になると遥かシベリアからやってくるという渡り鳥。森の奥に佇む樹齢何百年という巨大なトチノキ。雪の上に残されたかわいらしいウサギの足跡。キツネの足跡を見かけることもあるらしい。『雪の森ハイキング』は小学生から参加可能なので、親子で自然に触れてみたい人には絶好の機会だ。ピッキオでは「森本来の姿を未来の森に」という理念の下、自然の不思議を解き明かすさまざまなエコツアーを行っている。日々の喧騒を離れ、冷たく澄んだ空気の中で冬の自然を満喫しよう。お問い合わせ:ピッキオ 公式サイト ~動物の足跡を追って白銀の世界へ~ 雪原ピクニック開催日:12月23日(金・祝)~2012年3月15日(木)時間:13:00~16:00 小学生~大人(小学生は保護者同伴)料金:\7,000(スキーまたはスノーシューレンタル代込)
2011年12月28日村上春樹の大ベストセラーを映画化した『ノルウェイの森』の主題歌に、タイトルの由来にもなっているザ・ビートルズの「ノルウェーの森」の原盤が使用されることが決まった。世界配給の日本映画で、ビートルズの原盤が主題歌として提供されるのは初めてのこととなる。1987年に刊行されて以来、日本のみならず世界中で出版されている村上さんの代表作を映画化した本作。原作では、学生運動が盛り上がりを見せていた時代、主人公であるワタナベと彼の死んだ親友の恋人であった直子、同じ大学に通う緑らを中心に、若者たちの喪失や再生、青春の苦悩が綴られる。デビュー作『青いパパイヤの香り』以来、常に質の高い作品を送り出しているトラン・アン・ユン監督の下、松山ケンイチ、菊地凛子、玉山鉄二といった俳優陣で映画化されることが2008年に発表され、注目を集めてきた。原作の「ノルウェイの森」というタイトルは、ザ・ビートルズが1965年に発表した名盤「ラバー・ソウル」に収められている「ノルウェーの森」に由来しており、劇中でも登場人物が同曲を弾き語りで演奏するなど、作品の中で重要な役割を果たしている。一見、同曲を主題歌で使用することは当然のことのように思えるが、さにあらず。ビートルズの楽曲の原盤をこうした形で使用するのは容易ではなく、撮影前の段階から交渉は難航。本作の小川真司プロデューサーは、一時、原盤ではなく「ノルウェーの森」のカヴァー曲を主題歌にすることも検討したというが、同曲を仮あてした編集を見て、やはり原盤以外にありえないと思い直し、1年以上の交渉を経てようやく使用許諾を得たとのこと。ビートルズのカヴァー曲が映画に使用されることは多々あるが、彼らの演奏による原盤の使用許可が出るのは非常に稀なことで、日本での窓口であるEMI MUSIC JAPANのシニアプロデューサーである藤村美智子さんも「1999年にザ・ビートルズの制作担当になって以来、様々なビートルズ楽曲使用に関するオファーをいただきましたが、実現したことも、実現に近づいたことさえもなかったので今回の主題歌使用に許諾が出たことは、正直大変驚きました」と驚きを隠さない。さらに藤村さんは「交渉を始めた時点で、(本国)EMI-UKの担当者は既に原作を読んでいたようで、“『ノルウェイの森』は素晴らしい作品だ”とコメントしていたので、村上春樹さん、そして彼の小説の素晴らしさがイギリスでも知られているのだと思ったのを記憶しています。楽曲使用の許諾にもきっと大きな影響があったのではないでしょうか?」とも語っている。トラン・アン・ユン監督は「原作における『ノルウェーの森』という曲の重要性から、原盤を起用するのは必然的な事でした。映画をご覧になった観客が、たったいま体験したドラマの余韻に浸るための空間作りが出来るように、特定の場所にこの曲を使用しました」とファンの期待をあおる。小川プロデューサーも「まだ村上さんから映画の許諾をいただく前、一番最初にトラン監督にメールを送ったときに、原作映画化の許諾と同じぐらいビートルズの原盤を使うのは難しいよ、と書いたのを覚えています。自分の中ではそれぐらい、この曲と原作が分かちがたい印象を持っていたので実現できてよかったと思っています。原作では冒頭でビートルズの曲が流れ、主人公のワタナベはそれまでの出来事の全てをふり返り、時の流れを思い起こします。映画で生のビートルズのメロディを聞くと、原作の大人になったワタナベのかき乱されるような感情を実感できると思います」と監督同様、自信をうかがわせるコメント。果たしてどのシーンでどのように使用されているのか――?そのシーンがもたらすのは寂寥感か?青春の苦味か?それとも…。映画『ノルウェイの森』は12月11日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ノルウェイの森 2010年12月11日より全国東宝系にて公開© 2010「ノルウェイの森」村上春樹/アスミック・エース、フジテレビジョン■関連記事:高良健吾初のフォトブックが発売撮影現場&箱根プライベート旅行の様子も!あのシーンも原作の種田そのまま!『ソラニン』高良健吾の落書き顔公開2010年、最も活躍すると思う俳優は?1位は不動のジョニー・デップ!2010年、最も活躍する俳優は?『かいじゅうたちのいるところ』Tシャツを3名様プレゼント“堕天使”ジョシュ・ハートネットが語る『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』
2010年07月14日これまで数々の話題作を深夜帯から世に送り出してきたフジテレビ系列のアニメーション枠「ノイタミナ」で森見登美彦の傑作青春小説「四畳半神話大系」(太田出版、角川文庫刊)が2010年4月より放送されることが決定した。“Animation(アニメーション)”を逆からローマ字読みした“ノイタミナ”では、「アニメの常識を覆す」というコンセプトの下、これまでに「ハチミツとクローバー」、「働きマン」、「のだめカンタービレ」といった人気コミックを原作にした作品や「図書館戦争」、「空中ブランコ」といったベストセラー小説をオリジナリティあふれる世界観でアニメ化した作品など、話題のアニメーションを次々と生み出してきた。今回、アニメ化されることが決まったのは、「太陽の塔」(新潮社刊)で鮮烈にデビューし、2006年に発表した「夜は短し歩けよ乙女」(角川書店刊)で第20回山本周五郎賞受賞を受賞、直木賞候補となり、本屋大賞では2位を獲得した森見登美彦の「四畳半神話大系」。残念な青春を送るヤロー共を書かせたら右に出る者なしの森見さんの作品の中でも、人気の高い作品である。主人公は京都の大学に通う誇り高き三回生であり、薔薇色のキャンパスライフを夢見つつもそれとは程遠い、実り少ない生活を送る“私”。悪友や師匠を気取る謎の自由人など、騒がしい周囲に振り回されながら、秘かに憧れる孤高の乙女・明石さんとの距離を縮めようともがくさまが、不思議な並行世界(パラレル・ワールド)で繰り広げられる。注目すべきはアニメ化に際してのスタッフ陣!脚本およびシリーズの構成を担当するのは、関西を拠点に活動し、メキメキと頭角を表した劇団「ヨーロッパ企画」を率いて、『サマータイムマシン・ブルース』、『曲がれ!スプーン』などの劇場公開作品の原案となる舞台を手掛けてきた上田誠。また、キャラクター原案は、上の写真を見てピンと来た人も多いはず。ASIAN KUNG-FU GENERATIONのCDのジャケットのデザインを始め、森見さんの「夜は短し歩けよ乙女」などの書籍のカバーのデザインなど印象的なイラストで多くの支持を集めるイラストレーターの中村佑介が担当する。アニメーションの制作は、言わずと知れたクリエイティブ集団「マッドハウス」。そして「クレヨンしんちゃん」シリーズや、「ミチコとハッチン」など20年以上にわたって日本のアニメーションの最前線で活躍してきたアニメーター、湯浅政明が監督を務める。森見作品初の映像化はどのような仕上がりとなるのか?不毛と愚行の青春奇譚「四畳半神話大系」は2010年4月よりフジテレビ「ノイタミナ」ほかにて放送。「四畳半神話大系」公式サイトイラスト/中村佑介 © 四畳半主義者の会■関連作品:曲がれ!スプーン 2009年11月21日より全国東宝系にて公開© 2009 フジテレビ/ROBOT/博報堂DYメディアパートナーズ/東宝/日本映画衛星放送■関連記事:【TIFFレポート】長澤まさみ、エスパーだったら「見てはいけないものを見たい」
2009年12月14日