12月4日・5日に群馬・高崎芸術劇場 大劇場で開催される『山人音楽祭2021 LOCAL×RHYTHM』の全出演アーティストが発表された。『山人音楽祭2021』は群馬出身・在住のロックバンド・G-FREAK FACTORYが主宰するロックフェスで、初日は『上州事変』として地元群馬出身バンド・FOMARE、LACCO TOWER、2日目は『関東事変』としてOAU、HAWAIIAN6、MONOEYESを迎えて行われる。なおG-FREAK FACTORYは両日ともに出演する。チケットは10月24日23時59分までオフィシャル先行受付を実施中。また『山人音楽祭2021』のオフィシャルグッズ情報も公開され、10月31日までに申し込むと公演日までにグッズが届く通販受付も行われている。<公演情報>山人音楽祭2021~LOCAL×RHYTHM~会場:高崎芸術劇場 大劇場『山人音楽祭2021~LOCAL×RHYTHM~』メインビジュアル■『上州事変』12月4日(土) 開場 16:30 / 開演 17:30出演:G-FREAK FACTORY / FOMARE / LACCO TOWER■『関東事変』12月5日(日) 開場 16:00 / 開演 17:00出演:OAU / G-FREAK FACTORY / HAWAIIAN6 / MONOEYES【チケット料金】指定席:各日6,000円(税込)※通し券の販売はございません。※3歳以上要チケット。3歳未満のお子様は1名まで保護者の膝上で鑑賞いただけます。3歳未満でもお席の必要な場合はチケットをお買い求め下さい。■チケットオフィシャル先行(抽選)受付期間:10月18日(月) 12:00~10月24日(日) 23:59受付URL:■チケット一般発売:11月6日(土)10:00~『山人音楽祭2021』オフィシャルグッズ受付URL:『山人音楽祭2021』公式サイト:
2021年10月21日新型コロナウイルス感染症の影響により開催を延期していました「房総里山芸術祭 いちはらアート×ミックス2020+」を、2021年11月19日(金)より開催いたします。木村崇人《森ラジオ ステーション×森遊会》撮影:中村脩【「房総里山芸術祭 いちはらアート×ミックス2020+」開催概要】会期 : 2021年11月19日(金)~12月26日(日)※月・火曜日休場(11月23日(火・祝)を除く)開催エリア : 市内9エリア(五井、牛久、高滝、平三、里見、月崎・田淵、月出、白鳥、養老渓谷)、小湊鉄道各駅舎主催 : いちはらアート×ミックス実行委員会実行委員会会長 : 小出譲治(市原市長)総合ディレクター: 北川フラム参加アーティスト: 約70組作品数 : 約90点URL : レオニート・チシコフ《7つの月を探す旅「第二の駅 村上氏の最後の飛行 あるいは月行きの列車を待ちながら」》栗真由美《ビルズクラウド》アイシャ・エルクメン《Inventory》作品等詳細は別紙をご覧ください。また、10月20日より作品鑑賞パスポートの前売販売を開始いたします。詳細は別紙をご覧ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月21日『関西演劇祭2021』が11月20日(土)~28日(日)、COOL JAPAN PARK SSホールで開催される。2019年9月にスタートした「関西演劇祭」。“つなぐ”をテーマに、劇団・観客・審査員やスタッフなど、参加するすべての人をさまざまな形でつなぐ演劇祭として開催されている。何もかもを手作りでスタートさせた2019年の第1回は劇団・クリエイター・観客・演劇関係者やあらゆる媒体をつなぎ、関西から情報発信していく演劇祭として全力を注いできた。第2回となる昨年はコロナ禍の開催で満足できる内容とはならず、参加劇団やスタッフ全員が悔しい思いをしたという。第3回となる今年は“劇団や、スタッフが全力で臨める環境を作りたい”という強い思いから、クラウドファンディングを実施。来年度以降も関西演劇祭を継続し、全国の劇団とメディアなどの橋渡しの常態化を目指す。■イベント情報『関西演劇祭2021』11月20日(土)~28日(日)会場:クールジャパンパーク大阪 SSホール参加劇団:劇想からまわりえっちゃん/劇団不労社 / 劇団5454 / 劇団レトルト内閣 / 試験管ベビー / 創造Street project真夏の太陽ガールズ / メガネニカナウ / 猟奇的ピンク / 笑の内閣フェスティバル・ディレクター:板尾創路スペシャルサポーター:西田シャトナー(劇作家・演出家・俳優・折紙作家)、行定勲(映画監督)、一色隆司(NHKエンタープライズ 制作本部ドラマ番組エグゼクティブ・ディレクター)公式ページ: <関西演劇祭2021クラウドファンディング>プラットフォーム:FANY Crowdfunding( )10月14日(木) 18:00~ スタートリターン内容(一部抜粋):●「1,000円 関西演劇祭を応援!!」関西演劇祭を応援したい!という気持ちで手軽に購入できるリターン。事務局からお礼のメッセージが届く。●4,000円 公演チケット1枚(関西演劇祭2021パンフレット付)公演観劇チケットが一般発売前に購入可能。会場限定パンフレットを贈呈。●1万円 オンラインチケット1枚+演劇祭メモリアルDVD(関西演劇祭2021パンフレット付)会場限定パンフレット、配信公演観劇オンラインチケット、関西演劇祭2021の思い出が沢山つまったDVDをお届け。また、配信番組内での名前紹介、パンフレットには名前を掲載。●10万円 審査員と共に、一般審査員として作品を審査名だたる審査員と共に “一般審査員”として作品を審査、審査終了後は記念写真も撮影・プレゼント。●25万円 全出演者へのお弁当差し入れ新型コロナ感染防止のため差し入れはお断りしている状況だが、全出演者へのお弁当の差し入れを代行。リターンご購入者には、出演者よりお礼動画メッセージをお届け。●100万円 フェスティバルディレクター板尾創路があなたの思い出を映像化!板尾創路が監督を務め、関西演劇祭2021の受賞者が参加し、あなたの思い出を10分の映像作品としてお届け。
2021年10月14日東京工芸大学(学長:吉野弘章、所在地:東京都中野区、以下:本学)は、10月22日(金)~31日(日)に開催される「アートパラ深川おしゃべりな芸術祭2021(以下、本イベント)」にメインスポンサーとして参加します。芸術学部を有する大学として、アートを通じた地域活性化と福祉の課題解決に貢献します。また、障がい者の創作活動の支援やソーシャルデザインの研究を行っている福島治教授(本学芸術学部デザイン学科)がクリエイティブディレクターを務め、イベントの総合ディレクションを手がけます。アートパラ深川おしゃべりな芸術祭2021本イベントは、江東区を舞台としたアートイベントです。アートの力で人々を引き寄せ、お互いを認め合い、支え合う共生社会を目指して開催されます。障がいなどさまざまな理由によりまだ世の中に知られていないアーティストに光をあて、街なかに多彩な作品を展示することで、江戸時代から下町情緒の息づく深川エリア全体を美術館にします。障がいのあるアーティストによる全国公募展のほか、神社仏閣巡りとアート鑑賞が合体した御利益のある街歩き、さまざまな人が参加できるイベントやワークショップなど多彩な催しを予定しています。本学はこの趣旨に賛同し、昨年度の第1回の開催においてイベント内の公募展「アートパラ深川大賞」を主催したのに続き、今年度は芸術学部を有する大学ができる社会貢献のひとつとして、メインスポンサーとして参加します。本学芸術学部デザイン学科の福島治教授がクリエイティブディレクターを務め、全体のディレクションを手がけます。福島教授は開催にあたり、「私の研究室のテーマは『広告デザインの力とユニークなアイデアで社会の課題を解決する』です。障がいのある人のアートの力を、デザインの力で社会課題の解決につなげる研究を続けてきました。今回のイベントが、地域活性化と福祉の課題解決につながるきっかけの場となれば幸いです。障がいがあるなしに関係なく、理屈抜きに素敵な作品に出会っていただきたいです」と話しています。◆アートパラ深川おしゃべりな芸術祭2021【日程】10月22日(金)~31日(日)【会場】門前仲町、清澄白河、森下※緊急事態宣言等により延期及び中止になる場合もあります◆アートパラ深川おしゃべりな芸術祭 ■東京工芸大学 芸術学部1994年に設立(所在地:東京都中野区)。現在メディア芸術を中心とした7学科を有し、テクノロジーとアートを融合させた「メディア芸術」分野のプロフェッショナルを育成している。東京工芸大学中野キャンパス【URL】 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月11日オフィスマジカルおじさん主催による「芸術の秋だよ!!マジカルおじさんのマジック教室&SHOW」が2021年10⽉23⽇(土)に滝野川会館 小ホール(東京都北区)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングラン プランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて10⽉12⽇(火)より一般販売開始です。カンフェティで10月12日(火)19:00よりチケット発売 公式ホームページ YouTubeチャンネル名:「オフィスマジカルおじさん」Twitter:@magiozi緊急事態宣言とまん延防止が解除されたこの瞬間を逃すわけにはいかないという思いから、「芸術の秋だよ!!マジカルおじさんのマジック教室&SHOW」(大好評だった夏休み公演の再演)の開催が急遽決定マジックショーは、ウィズコロナバージョン!! 感染防止の観点から、お客様に舞台に登場して頂くことはせずに、サイレントで一切喋らず、音楽にあわせてテンポよく指先で不思議な世界を紡ぎ出す。ショー終了後のマジック教室では、学校でも出来る身近な道具を使ったマジックをレクチャー!!単なる種明かしではなく、見せ方のコツなども熱く語る。マジックを観るだけでなく、覚える体験もできる、一粒で二度おいしい贅沢な公演マジカルおじさんプロフィール1996年 札幌市出身高校在学時に第三回北海道マジックコンベンションで優勝 高校卒業後にマジックを学ぶため上京し、渚晴彦氏、スピリット百瀬氏に師事した後、芸名月天心としてプロデビュー2020年11月にマジカルおじさんに改名現在、コロナの影響を受けながら、プロのマジシャンとして東京を拠点に活動・ファミリー向けマジックショー・大人向け宴会マジックショー・ステージマジック・テーブルマジック・マジック教室・マジック演技監修(舞台、映像)開催概要「芸術の秋だよ!!マジカルおじさんのマジック教室&SHOW」会場:滝野川会館 小ホール(東京都北区西ヶ原1-23-3)公演日時:2021年10月23日(土) 開場10時00分/開演10時30分チケット料金:2000円(全席自由・当日券なし・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年10月08日「第34回東京国際映画祭」が10月30日(土)~11月8日(月)、日比谷・有楽町・銀座地区で開催される。この度、本映画祭のコンペティション部門の審査委員長を、世界的に活躍するフランスの女優、イザベル・ユペールが務めることが発表された。「東京国際映画祭」では昨年まで「Japan Now」部門として現在の日本を代表する邦画作品を紹介してきたが、今年から「Nippon Cinema Now」部門と名称を改め、より多様性に富んだ邦画作品を世界に向けて紹介していく。さらに今年の大きなテーマのひとつとして「越境」があり、コロナによるコミュニケーションの断絶や男女差別、経済格差、国際紛争、色々な問題を乗り越えて、その先にある映画の姿を観てほしいという狙いもある。ユペールは『レースを編む女』(77年・クロード・ゴレッタ監督)で英国アカデミー賞新人賞を受賞。さらに『主婦マリーがしたこと』(88年・クロード・シャブロル監督)、『沈黙の女 / ロウフィールド館の惨劇』(95・クロード・シャブロル監督)でヴェネチア映画祭女優賞、『ガブリエル』(05年・パトリス・シェロー監督)を含む全キャリアで、ヴェネチア映画祭特別獅子賞(生涯功労賞)など数多くの賞を受賞してきた。彼女の抜擢によって、コンペティション部門は一昨年のチャン・ツィイーに続き女性が審査員長を務めることとなる。世界中から集められた珠玉のコンペ作品(全15作品)をどう審査するのかに期待したい。なお他の審査員(全5名予定)に関しては、後日発表予定。<イザベル・ユペール:コメント>第34回東京国際映画祭のコンペティション国際審査委員の委員長に選ばれたことを光栄に思います。東京国際映画祭は世界で最も重要な映画祭のひとつであると、私は大いに尊敬してきました。素晴らしい文化と堂々たる映画史を誇る国、日本に再び迎え入れてもらえる喜びを感じています。これまで世界各地の映画祭で審査委員長を務めてきましたが、様々なバックグラウンドを持ちながら映画への愛でつながった才能ある仲間たちと自分の視点を共有する経験はいつも刺激的です。今回の映画祭の成功をお祈りするとともに、他の審査員の皆さんと一緒に劇場で今年の入選作を拝見することを楽しみにしています。本当に何と幸運なことでしょう。<東京国際映画祭チェアマン:安藤裕康>イザベル・ユペールさんは、知性と見識を備えたフランスの大女優であるばかりか、広く国際的な活躍により、今や世界を代表する映画人です。しかも大の日本ファンでもあります。コロナ禍にも拘らず審査委員長として来日して頂けることになり、私たちの映画祭に大きな花を咲かせてくださるでしょう。■開催概要「第34回東京国際映画祭」開催期間:10月30日(土)~11月8日(月)会場:日比谷・有楽町・銀座地区公式サイト: 「TIFFCOM2021」開催期間:11月1日(月)~3日(水・祝)会場:オンライン公式サイト:
2021年09月24日今年10月30日(土)~11月8日(月)開催の第34回東京国際映画祭にて、映画祭の顔となるコンペティション部門の審査委員長を、世界的に活躍するフランスのイザベル・ユペールが務めることが決定。そのほかの審査員(全5名予定)に関しては別途発表され、世界中から集められた珠玉のコンペ作品(全15作品)の審査を行う。映画、舞台と活躍してきたユペールは、一昨年のチャン・ツィイーに続いての女性の審査員長となった。『レースを編む女』(77)で英国アカデミー賞新人賞を受賞、 『主婦マリーがしたこと』(88)『沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇』(95)でヴェネチア映画祭女優賞、『ヴィオレット・ノジェール』(78)、『ピアニスト』(01)でカンヌ映画祭女優賞を受賞してきたユペール。2016年の『エル ELLE』で2度目のセザール賞に輝き、ゴッサム・インディペンデント映画賞、ゴールデン・グローブ賞、インディペンデント・スピリット賞のほか、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。また、レジオン・ド・ヌール勲章シュバリエ章、メリット勲章オフィシエ章、芸術文化勲章コマンドゥール章を受章。第62回カンヌ映画祭では審査委員長を務めている。今回の決定に際し、ユペールは「第34回東京国際映画祭のコンペティション国際審査委員の委員長に選ばれたことを光栄に思います。東京国際映画祭は世界で最も重要な映画祭の一つであると、私は大いに尊敬してきました。素晴らしい文化と堂々たる映画史を誇る国、日本に再び迎え入れてもらえる喜びを感じています」と喜びを語る。「様々なバックグラウンドを持ちながら映画への愛でつながった才能ある仲間たちと自分の視点を共有する経験はいつも刺激的です。今回の映画祭の成功をお祈りするとともに、他の審査員の皆さんと一緒に劇場で今年の入選作を拝見することを楽しみにしています。本当に何と幸運なことでしょう」と、コメントしている。東京国際映画祭チェアマン・安藤裕康氏は「知性と見識を備えたフランスの大女優であるばかりか、広く国際的な活躍により、今や世界を代表する映画人です。しかも大の日本ファンでもあります。コロナ禍にも拘らず審査委員長として来日して頂けることになり、私たちの映画祭に大きな花を咲かせてくださるでしょう」と期待を寄せている。第34回東京国際映画祭は10月30日(土)~11月8日(月)まで日比谷・有楽町・銀座地区にて開催。(text:cinemacafe.net)
2021年09月24日「第34回東京国際映画祭」が10月30日(土)~11月8日(月)、日比谷・有楽町・銀座地区で開催される。この度、本映画祭の予告映像が解禁となった。「東京国際映画祭」では昨年まで「Japan Now」部門として現在の日本を代表する邦画作品を紹介してきたが、今年から「Nippon Cinema Now」部門と名称を改め、より多様性に富んだ邦画作品を世界に向けて紹介していく。さらに今年の大きなテーマのひとつとして「越境」があり、コロナによるコミュニケーションの断絶や男女差別、経済格差、国際紛争、色々な問題を乗り越えて、その先にある映画の姿を観てほしいという狙いも。解禁された約60秒の予告には、オープニング作品の『クライ・マッチョ』とクロージング作品の『ディア・エヴァン・ハンセン』の他に、世界の国際映画祭で注目された話題作、日本での公開がまだ決まっていない最新作などを上映する「ガラ・セレクション」部門(これまでの「特別招待作品」部門から名称変更)の全10本中9本の映像が含まれている。まさに国際映画祭にふさわしい国際色豊かな予告編だ。また映像中に仕様されている音楽は、King Gnuの常田大希率いるミュージシャンだけでなく、映像ディレクターやデザイナーまでも内包する気鋭の音楽プロジェクト・millennium paradeによる「Bon Dance」。“「第34回東京国際映画祭」フェスティバルソング”である本楽曲は、夏の夜に不思議な世界へと迷い込み、妖怪たちの"百鬼夜行"に遭遇する少年少女の一夜限りの思い出を描いたものだ。そのお祭り感が映画祭のフェスティバル感ともマッチしたものになっており、今年の映画祭への期待感を煽る。本楽曲のMV公開時の常田によるコメントは以下の通り。今皆さんそれぞれが耐え忍ぶ毎日を送っていると思います。元通りの世の中に一刻も早く戻れる事を祈ってお盆にあの曲の MV を公開しました。無くなった夏祭りの代わりに、ささやかな我々の夏祭りをどうぞ。大密なMVになってます。――常田大希(millennium parade / King Gnu)また本映画祭ではジャパニーズアニメーション部門では創成期から活躍し、本年3月に逝去したアニメーター・大塚康生氏のレトロスペクティブで歴史を振り返る。一方では「2021年、主人公の背負うもの」というテーマで最新アニメが描こうとしているものに注目。さらに特撮部門では生誕50周年を迎えた「仮面ライダー」シリーズの特集が決まっている。■開催概要「第34回東京国際映画祭」開催期間:10月30日(土)~11月8日(月)会場:日比谷・有楽町・銀座地区公式サイト: 「TIFFCOM2021」開催期間:11月1日(月)~3日(水・祝)会場:オンライン公式サイト:
2021年09月22日10月30日(土)~11月8日(月)開催第「第34回東京国際映画祭」における特集企画として、田恵輔監督の特集を実施することが決定した。「第34回東京国際映画祭」では昨年まで「Japan Now」部門として現在の日本を代表する邦画作品を紹介してきたが、今年から「Nippon Cinema Now」部門と名称を改め、より多様性に富んだ邦画作品を世界に向けて紹介する。「Japan Now」部門では、今一番海外へ紹介したい映画人として、これまでは原田眞人監督、岩井俊二監督、安藤サクラ、蒼井優、満島ひかり、宮﨑あおいら女優4名、役所広司、大林宜彦監督、深田晃司監督といった、既に映画界の第一線で活躍してきていた映画人を特集してきたが、今年はこれから世界に打って出るであろうアップライジングな新しい才能に焦点をあてる形で特集を組むこととし、その白羽の矢が立ったのが、9月23日(木・祝)に注目の最新作『空白』の公開を控える田恵輔監督だ。近年『ヒメアノ〜ル』(2016年)、『犬猿』(2018年)、『愛しのアイリーン』(2018年)、『BLUE/ブルー』(2021年)と精力的に作品を発表し、かつ、そのいずれの作品も観る人の心を強く揺さぶる衝撃作となっており、ストーカー、兄弟姉妹、国際結婚、ボクシング、加害者被害者、それぞれの土壌で燻し出される人間関係の狂気ともいえる純粋さ、もしくは純粋なまでの狂気を映画的な視線で描き切る才能に富んでいる。今後間違いなく国内外の映画祭で注目されるであろう田監督の最新作『空白』を含め『ヒメアノ~ル』『BLUE/ブルー』などの作品を上映が上映されるため、ぜひその強烈な才能を劇場で目の当たりにしてほしい。<コメント>■田恵輔監督映画監督を目指して頑張っていた頃、東京国際映画祭は客として観に行くものでした。そこで自分の作品が上映されるとは夢にも思わなかったです。これは夢が叶ったと言っていいですよね?嬉しくて泣いてます。しかも特集上映とは嬉しくてお漏らししてます。■第34回東京国際映画祭プログラミング・ディレクター:市山尚三田恵輔の映画を最初に見たのは『ヒメアノ~ル』だった。こんな凄い映画を撮る監督がいたのか、と過去作をさかのぼり、それまで見ていなかったことを恥じた。ごくありふれた人々からここまでのドラマを引き出す力はただ事ではない。『Blue/ブルー』、『空白』という2本の傑作が公開される2021年、この特集を組めたことは大きな喜びである。■映画祭プログラマー、キュレーター:ジョヴァンナ・フルヴィKuhaku (Intolerance) is a very strong film, with a very good script, good editing and acting.(『空白』は素晴らしい脚本、編集、演技に裏打ちされた、とても強烈な作品です)■The Japan Times シニア映画批評家:マーク・シリング“Intolerance” uses a tragic accident, with no one really to blame, to investigate not only how the mass media preys and the local community shuns – both all-too-familiar tropes in Japanese films – but how the process of grieving and forgiveness truly works, without painting the participants purely wrong or right. Like Yoshida’s previous films it traffics in extreme acts and emotions, but with subtlety and nuance and, for even the weak-spirited and wrong-headed, insight and compassion.(『空白』は誰も責められない悲劇的な事故を舞台に、邦画ではなじみ深い題材である、いかにマスメディアが餌食にし、いかに地域社会が疎外するかということを掘り下げるだけでなく、悲しみと許しのプロセスがどのように進んでいくのかを、関係者を単に善悪で描くことなく、上手く表現しています。田監督の過去作品のように、本作は極端な行動と感情が行き来しつつ、繊細でニュアンスがあり、弱気でひねくれものでさえ、洞察と思いやりがあります)【開催概要】「第34回東京国際映画祭」開催期間:2021年10月30日(土)~11月8日(月)会場:日比谷・有楽町・銀座地区公式サイト: 「TIFFCOM2021」開催期間:2021年11月1日(月)~3日(水・祝)会場:オンライン公式サイト:
2021年09月14日のせでんアートライン妙見の森実行委員会は、能勢電鉄沿線の一市三町にまたがるエリアで隔年開催しております地域の芸術祭「のせでんアートライン2021 ―「光」と「音」と「食」の芸術祭 ―」を2021年10月30日(土)~11月23日(火・祝)に開催いたします。「のせでんアートライン2021 メインビジュアル」 (C)Kousei Ikeda(SPEKTRA)■開催概要タイトル : のせでんアートライン2021 ―「光」と「音」と「食」の芸術祭 ―テーマ : Enlarged Mentality ~他者との世界を共有するもの~会期 : 2021年10月30日(土)~11月23日(火・祝) 25日間エリア : 能勢電鉄沿線~妙見山山頂エリア他料金 : 無料(一部有料イベントあり)公式webサイト: ■のせでんアートラインとは2013年の能勢電鉄開業100周年事業として始まりましたのせでんアートラインも2021年で5回目を迎えます。妙見山を中心に、兵庫県川西市、猪名川町、大阪府豊能町、能勢町の一市三町で開催し、この地で生きる人々とアーティストが一体となってつくる2年に一度の芸術祭です。■テーマ:Enlarged Mentality ~他者との世界を共有するもの~2020年、COVID-19によるパンデミックは私たちの生活を大きく変えました。しかし私たちはこの現実と向き合い、新しい未来へ進むことができるはずです。のせでんアートライン2021のテーマは「Enlarged Mentality(視野の広い思考様式)」です。それぞれの個人が持つ「主観的」な五感や思想や文化を、共有し分かち合う「客観的」な世界に適合していくことで、新しい未来を考える機会を生み出します。2021年、開催地域である川西市・猪名川町・豊能町・能勢町というこの地で生きている人たちとともに、そこに居合わせるあらゆる人のパースペクティブで見た、歴史・産業・伝統と接続した芸術祭を開催いたします。まず妙見山の「芸能信仰」「北極星信仰」から着想を得た「音」と「光」を中心とする芸術制作を行い土地の歴史、風土、民俗に由来し人の手によって丁寧に生み出された「食」や「暮らし」を拡張させる取り組みを展開します。これは「文化」の語源となった「CULTIVATE(耕し養う、住まう、気遣う、慈しみ保存する)」を体現する表現であり、芸術を通した「生」の喜びを体験できる場の創造や人との出会いを目指すものです。※上記は、ステイトメントの抜粋です。全文は公式webサイトにあります。 ■作品展示(計7組 順不同 入場無料)<招待作家>・原摩利彦+津田直・SPEKTRA・藤井達矢<一般公募作家>・井橋亜璃紗・袁方州・前田耕平×葭村太一・橋爪皓佐/野営地開催日:妙見山山頂:会期中の金土日祝(22日は開催)その他の会場は、施設営業日による会場 :妙見山山頂、日生中央サピエ、静思館、吉川自治会館前広場、妙見口駅前内容 :開催テーマに即した芸術作品の展示。それぞれの空間、ロケーションをサウンドや映像、オブジェクトを用い、新たな可能性や気づきを構築する。■イベント<オンライン音楽祭> オープニングイベント開催日 :10月30日(土) 19:00~(予定)配信会場:妙見山山頂(無観客によるオンライン開催。鑑賞無料)出演者 :Kan Sano、空間現代×吉増剛造、Sawa Angstrom 他内容 :音と映像による音楽ライブの配信。ライブ中に楽しめる地域の名産品のパッケージも発売予定。<野外シアター> クロージングイベント開催日:11月20日(土)~23日(火・祝) 16:30開場、17:00開演(予定)会場 :能勢町 旧東郷小学校校庭内容 :野外での映画の上映。『ブンミおじさんの森』『もののけ姫』などを予定。会場では地域の名産品(テイクアウト形式の飲食も含む)をキッチンカーにて販売予定。■地域プロジェクト「のせでん沿線の新たな価値を創出する事業や取り組み」が生まれることを目的に公募した地域プロジェクト。のせでんアートライン2021の会期に、地域住民を中心にのせでん沿線で様々なイベントを展開します。<全13団体>(予定。変更の可能性あり)・黒川インド化計画「踊れマハラジャ♪ヨナウッド」 ヨナナ 堀部美香・R423 FLOWER ROAD PROJECT トヨノ部・猪名川博覧会-いなはく いながわベース・Reclaimed Materials Project Firm 立花之輝・中西商店クリエイティブ拠点化プロジェクト EMMA COFFEE 中西信一郎・一日がっこうと里山ロハス 認定NPO法人コクレオの森・トヨノ高山ワイナリー 農業法人 株式会社里山創生研究所・祥雲館町おこしプラザ 社会福祉法人豊悠福祉会祥雲館・一日だけの蜃気楼美術館 TOMOI R&D 友井隆之・Kawanishi Art Project 川西アートプロジェクト実行委員会/川西市中心市街地活性化協議会・奥摂津逸品創作プロジェクト みさご珈琲 向井務・ここら編集局 一般社団法人とよのていねい・のせでん食材探訪 Le tonton 中田淑一■イベント・社会実験※その他、行政等との連携イベントや社会実験プロジェクトも実施予定です!*新型コロナウイルス感染症等による中止の判断についてのせでんアートラインは、国、兵庫県、大阪府等からのイベント催行についての自粛要請やイベントの開催制限に準じて催行の判断を行ないます。また、開催す る場合は、国、兵庫県、大阪府等からの制限および業種別ガイドラインを遵守し、新型コロナウイルス感染症対策に取り組み実施するため、内容が変更になる可能性があります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月13日現在開催中の国際舞台芸術祭「東京芸術祭2021」のプログラムのひとつ、『野外劇 ロミオとジュリエット』が『野外劇 ロミオとジュリエット イン プレイハウス』として10月15日(金)~17日(日)に池袋・東京芸術劇場プレイハウスにて上演される。東京芸術祭では、これまで劇場を「ひらく」アクションとして、“ワンコインで観劇ができる高品質な演劇”をコンセプトに野外劇を上演しており、本公演も当初GLOBAL RING THEATRE (池袋西口公園野外劇場)での上演を予定していたが、本年度は野外劇本来の趣旨が新型コロナウイルス感染拡大につながる恐れがあるとして、会場を屋内に移した形になる。演出には2022年に劇団四季オリジナルミュージカル『バケモノの子』の演出が決定している青木豪を迎え、キャストは総応募者945名のフルキャストオーディションで選ばれた14名が参加。また、今回の「ロミオとジュリエット」は「女系一家・モンタギューvs 男系一家・キャピュレット」をコンセプトに、ロミオを筆頭にしたモンタギュー家の配役を女性が、ジュリエット以下キャピュレット家の配役を男性がそれぞれ演じるのも見どころだ。タイトルロールとなるジュリエット役には、ミュージカル『テニスの王子様』9代目・ 10 代目越前リョーマ役など活躍目覚ましい阿久津仁愛(あくつ・にちか)、ロミオ役には、児童劇団「大きな夢」出身の川原琴響(かわはら・ことね)が決定している。阿久津は「女性役を演じるのは初めての挑戦なので、色々悩んだりすると思うのですが、物語や役を全力で生きている姿、そして僕の新しい姿をお客様にご覧頂けたらと思います。」とコメント。川原琴響は「オーディションの際、青木豪さんのメッセージに『人の目をひきたいと思ってる人 』、待ってます。」と書かれてあったのが印象的でした。」と語り、「普段演劇を観ない方にも、楽しんでいただけるようなお芝居を創れるように頑張ります。」と上演に向けての意気込みを語った。「野外劇 ロミオとジュリエット イン プレイハウス」のチケットは9月12日(日)より発売。【公演情報】『野外劇 ロミオとジュリエット イン プレイハウス』2021年10月15日(金)~2021年10月17日(日)会場:東京芸術劇場プレイハウス作:ウイリアム・シェイクスピア訳:松岡和子 上演台本・演出:青木 豪出演:阿久津仁愛 / 川原琴響谷田奈生 / 塚越健一 / みしまりよ / 柳内佑介 / 齋藤千裕 / 近藤 廉 / 末次由樹 / 友田宗大 / 井上 平 / 滝本 圭 / 河口勇太 / 朗明樂哲典チケット料金:全席指定500円チケット情報東京芸術祭2021公式サイト
2021年09月10日2022年の夏に開幕する国際芸術祭「あいち2022」の第一弾アーティスト22組と、愛知県の形をハートに見立てたロゴが発表された。発表された22組は、本芸術祭テーマ着想の元となった愛知県出身のアーティスト河原温ほか、コロナ禍の影響を感じる作品など、今回の芸術祭の方向性を想像させるラインナップとなった。「コロナ禍により決定的に違うのは、私含めキュレーターが世界のアーティストについてリサーチできていないということです。しかしそれを補完する形で、世界各国のキュレトリアル・アドバイザーを集め、彼らの推薦作家からセレクトしています。私がこれだけのアーティストをリサーチしていたら、おそらく後5年ぐらいはかかっただろうなという量と、各地域の専門家による非常に質の高い情報が短期間で集まっています。それによってこれまで日本で見たことがないアーティストが多くなるのではないかと思います。全く新しいセレクトで、世界をもう一度シャッフルして、新しい組み合わせを見つけ直すことができるのではないかと思っています」と出演者について話す片岡監督。最終的には、現代美術80組、パフォーミングアーツ10組程度を予定しているというので、今後の発表にも期待したい。コロナ禍で開催されることについて片岡監督は「先の見えない不確かな時間の中で、どういう未来を想像し、新しい価値観を築いていくかということが必要だと思っています。多彩な地域から多様な価値観が持ち寄せられる国際芸術祭は、『STILL ALIVE』というテーマが示している通り、今をどのように生き抜くかという、人類にとって最大の問いについて、多様な応答をみることができるのではないかと思っています。生きるためのアートを、今を生きる皆さまにお届けしたいと思っています」と意気込みを語った。名称:国際芸術祭「あいち2022」テーマ:STILL ALIVE今、を生き抜くアートのちから会期:2022年7月30日(土) ~ 10月10日(月・祝)主な会場:愛知芸術文化センター/一宮市/常滑市/有松地区(名古屋市)
2021年08月31日千の葉の芸術祭実行委員会は千葉市が市制100周年を迎えた今年、 「アートでつながる アートでつなげる 自由なアートが人と社会をかえていく」をコンセプトに「千の葉の芸術祭」を開催中。そのプログラムの一環として、 写真芸術展『CHIBA FOTO』が2021年8月21日(土)〜9月12日(日)まで、千葉市内各地にて開催する。この度、 期間中に市民参加プログラム「#みんなのCHIBAFOTO」の写真を募集することが明らかとなった。『CHIBA FOTO』は、時代と向き合う「写真」という表現媒体でつくり出す「写真」に特化した芸術展。 気鋭の写真家たちを起用し、新作を含む作品を展示する。 また、千葉の現在を捉えた作品や、千葉の土地の歴史を掘り下げた作品も展示し、過去から現在、 現在から未来という、時間の連なりを感じる機会も提供。会場となるのは、千葉市内にある歴史的建造物や、市民になじみ深い文化施設。そこにセノグラフィによる非日常的な空間演出を施すことで、新たな体験を提供し、これまで気がつかなかった街の魅力をも掘り起こしていく。CHIBA FOTOでは、このような作品と空間演出がセットになったユニークな展示を、13の会場で同時に、かつ無料で展開。 アートやクリエイティビティと触れ合う歓びを広く届け、来場者自身の創造性を刺激することで、新たな視点へ誘う。会期中には、一般の方からも広く写真を募集。 参加作家の作品を観て、彼らの目線を体験すると、ものごとの見方にも変化が訪れるはず。そんな今までとは少し異なる視点で捉えた写真をぜひ応募してほしい。【開催情報】■『CHIBA FOTO』会期:2021年8月21日(土)〜9月12日(日)入場料:無料URL: ※会場により、 休館日・閉館時間が異なります参加作家:宇佐美雅浩、川内倫子、清水裕貴、新井卓、吉田志穂、蔵真墨、佐藤信太郎、本城直季、北井一夫、楢橋朝子、金川晋吾、横湯久美主催 : 千の葉の芸術祭実行委員会構成団体 : 千葉市、公益財団法人千葉市文化振興財団、公益財団法人千葉市教育振興財団、千葉市文化連盟、公益社団法人千葉市観光協会、千葉市メディア芸術振興事業実行委員会後援:千葉県、市原市特別協賛:JFEスチール(株)、 (株)そごう・西武 そごう千葉店、キヤノンマーケティングジャパン(株)協賛:(株)千葉ステーションビル、(株)千葉銀行、千葉商工会議所、(株)京成エージェンシー、千葉都市モノレール(株)、(株)千葉興業銀行、(株)京葉銀行、 千葉信用金庫、 (株)幕張メッセ<市民参加プログラム>「#みんなのCHIBAFOTO」STEP1:「千の葉の芸術祭 CHIBA FOTO」公式インスタグラムアカウント「@chibafoto_1000leaves」をフォローSTEP2:CHIBA FOTO の作品を鑑賞して感じた、 周囲や自分自身の変化への気づきを写真に撮影STEP3:インスタグラムにハッシュタグ「# みんなのCHIBAFOTO」をつけて投稿応募期間:2021年8月21日(土)〜9月12日(日)賞品:抽選で5名様にアソビカメラ Canon iNSPiC REC をプレゼント■「千の葉の芸術祭」キーワード&コンセプト:変化 / CHANGE アートでつながる アートでつなげる 自由なアートが人と社会をかえていく会期:2021年7月24日(土)~ 9月12日(日)会場:千葉市内各所WEB: 総合ディレクター:神野 真吾(千葉大学 教育学部 芸術学研究室 准教授)CHIBAFOTO ディレクター:粟生田 弓(日本写真史研究家)アートディレクター:おおうちおさむ(グラフィックデザイナー)主催:千の葉の芸術祭実行委員会構成団体:千葉市、公益財団法人千葉市文化振興財団、公益財団法人千葉市教育振興財団、千葉市文化連盟、公益社団法人千葉市観光協会、千葉市メディア芸術振興事業実行委員会
2021年08月20日舞台『冬のライオン』が2022年2月26日(土)から3月15日(火)まで東京芸術劇場 プレイハウスで上演される。主演は佐々木蔵之介が、演出は森新太郎が務める。“緊迫のパワーゲーム”を描く『冬のライオン』舞台『冬のライオン』は、1966年にブロードウェイで初演され、1968年には映画化もされた作品。物語の舞台となるのは英国王家の草創期である1183年、クリスマスのシノン城。イングランドの初代国王ヘンリー二世が居城としていたその場所に、彼が築き上げた領土と跡目を誰が継ぐのか決着をつけるべく、王妃、息子たち、敵国の若き王、愛妾が一同が集い、あまりに人間くさく滑稽にも感じられる<緊迫のパワーゲーム>を繰り広げる。佐々木蔵之介主演&森新太郎演出そんな高貴な人々の“赤裸々な家族劇”を描いた作品『冬のライオン』が、シェイクスピアやイプセンなどの西洋古典から日本の近・現代古典、ミュージカルまで幅広く手掛ける森新太郎の演出により東京芸術劇場 プレイハウスで上演されることに。キャストには、映像作品や舞台作品で活躍する個性豊かな役者が勢揃いする。ヘンリー二世(佐々木蔵之介)…イングランドの初代国王。数重なる戦果で領土を広げてきた。アレ―(葵わかな)…ヘンリーの愛妾。人質として育てられてきた先代フランス王の娘。リチャード(加藤和樹)…ヘンリーの長男フィリップ(水田航生)…アレーの兄でフランス王ジェフリー(永島敬三)…ヘンリーの次男ジョン(浅利陽介)…ヘンリーの末子エレノア(高畑淳子)…広大な領地アキテーヌを持つ、ヘンリーの妻。何度も反旗を翻したため、幽閉されている。舞台『冬のライオン』ストーリーイングランドの初代国王ヘンリー二世は、数重なる戦果で領土を広げてきた。広大な領地アキテーヌを持つ年上の妻・エレノアは、何度も反旗を翻したため、幽閉されている。人質として育てられてきた先代フランス王の娘アレーは、今や美しく成人し、ヘンリーの愛妾となっている。そしてアレーの兄である現フランス王フィリップがついに迫る。『領土を返還するか、アレーをヘンリーの後継者と結婚させるか、選ぶ年限が来た』と。いよいよ相続のけりをつけねばならない。1183年のクリスマス、一同はシノン城に集まる。リチャードに王位を譲ってアレーとも結婚させるようにというエレノアの嘆願。ヘンリーはかわいい三男のジョンに引き継がせたいと思っているが、エレノアの言い分を受け入れ、今すぐアレーとリチャードの結婚式を挙げることになってしまう。次男のジェフリーは、ジョンを抱き込んで、父親を倒すためにフィリップの協力を得ようと、ひそかに部屋を訪ねる。すると、母エレノアから送られたリチャードもフィリップの部屋へやってくる。ジェフリーとジョンが隠れているとも知らず、リチャードはうっかり口を滑らせたことで、兄弟たちを驚かせる。そこへさらに、ヘンリー本人が、フィリップに取引を持ち掛けようと企んで現れる。息子たちの不実さ、強欲さを思い知らされたヘンリーは、全く違う方向へと舵を切ることを決断。果たして、親子の、夫婦の、妻と愛妾の、イングランド王とフランス王の対決の決着はいかに…。作品詳細舞台『冬のライオン』作:ジェイムス・ゴールドマン翻訳:小田島雄志演出:森 新太郎出演:佐々木蔵之介、葵わかな、加藤和樹、水田航生、永島敬三、浅利陽介、高畑淳子上演日程:2022年2月26日(土)~3月15日(火)会場:東京芸術劇場 プレイハウス住所:東京都豊島区西池袋1-8-1チケット一般発売:2021年12月4日(土)10:00~チケット料金:S席 9,500円、A席 7,500円、65歳(枚数限定) 8,000円、25歳以下(枚数限定) 5,500円、サイドシート 5,500円、高校生以下(枚数限定) 1,000円■チケット取扱<東京芸術劇場ボックスオフィス>・公式サイト※24時間受付(メンテナンスの時間を除く)・TEL 0570-010-296(休館日を除く10:00~19:00)※一部携帯電話、PHS、IP電話からは、利用できない・窓口(営業時間:休館日を除く10:00~19:00)<チケットぴあ>・公式サイト (Pコード:509-355)・各セブン-イレブン店舗<イープラス>・公式サイト・ファミリーマート店内 Famiポート<ローソンチケット>・公式サイト (Lコード:32287)・ローソン、ミニストップ店内Loppi【問い合わせ先】東京芸術劇場 ボックスオフィスTEL:0570-010-296(休館日を除く10:00~19:00)
2021年08月19日伝統工芸・九谷焼の芸術祭「クタニズム(KUTANism)」が、石川県小松市・能美市にて2021年9月18日(土)から11月14日(日)まで開催される。“九谷焼”が主役の芸術祭「クタニズム」「クタニズム」では、石川県小松市・能美市を産地とする伝統工芸の“九谷焼”を主役にした展覧会やガイドツアー等を開催。3回目の開催となる2021年は、「個性を生み出す技法」をテーマに据え、九谷焼や産地の魅力を体験できるコンテンツを揃える。多彩な技法&次世代の九谷焼を紹介する展覧会中でも注目は、計99点の作品を目の当たりにできる2つの展覧会だ。「高雅絢爛展―九谷焼の今―」「名工選『NEXT九谷 vol.Ⅲ』展」が、2021年9月18日(土)から9月26日(日)まで、石川のサイエンスヒルズこまつ わくわくホール内にて開催される。「高雅絢爛展―九谷焼の今―」「名工選『NEXT九谷 vol.Ⅲ』展」では、技巧を凝らし華やかに仕上げた九谷焼作家の作品が集結。展覧会に連動したトークショーや絵付けワークショップも行われる。「高雅絢爛展―九谷焼の今―」では、九谷焼の産地である小松市と能美市に関係する39名の作家の作品56点を紹介。細やかな絵付技法や、大胆な構図・表現など、若手作家からベテランまで、多種多様な技の光る九谷焼作品が勢揃いする。鮮やかな色彩とともに麒麟を象った牟田陽日の≪Qilin≫や、繊細なタッチが目を引く武腰潤の≪鴾相対大角絵皿≫などが登場する。また、「名工選『NEXT九谷 vol.Ⅲ』展」では、次世代の九谷焼を追求。中国明時代の技法にルーツを持つ九谷焼の装飾は時代を経て徐々に多様化し、成形方法もまた、ロクロ、手びねり、型打ち、タタラ、鋳込みなど多岐にわたる。会場には、先人から継承してきた技を駆使しながらも、現代性や、各々の作家ならではの個性を表現した“NEXT九谷”を展示する。九谷焼の現場をめぐるツアーも「クタニズム」では、展覧会に加え、九谷焼の現場をめぐる「クタニズムオリジナルツアー」を開催。また、オンライン展示やウェブ連載、産地の魅力を発信するムービー配信なども実施することで、様々な側面から“九谷焼”の魅力を紹介する。【詳細】九谷焼の芸術祭 クタニズム開催期間:2021年9月18日(土)~11月14日(日)■展覧会「高雅絢爛展―九谷焼の今―」「名工選『NEXT九谷 vol.Ⅲ』展」開催期間:9月18日(土)~9月26日(日) ※会期中無休会場:サイエンスヒルズこまつ わくわくホール内住所:石川県小松市こまつの杜2番地開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)入場料:一般 500円、大学生・専門学校生 300円※高校生以下および18歳未満、障がい者手帳を持参者と付添者(1名)は無料。※「名工選『NEXT九谷 vol.Ⅲ』展」は、9月29日(水)から11月7日(日)までの期間、浅蔵五十吉記念館に巡回。〈「名工選『NEXT九谷 vol.Ⅲ』展」巡回展詳細〉開催期間:9月29(水)~11月7日(日) ※毎週月曜休館会場:浅蔵五十吉記念館住所:石川県能美市 泉台町南1開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)入場料:一般 430円(団体20名以上370円)、75歳以上 320円※高校生以下および障がい者手帳持参者と付添者(1名)は無料。※五彩館、浅蔵五十吉記念館との共通入館券。※展覧会のオンライン展示は9月30日(木)~、クタニズム公式サイトにて実施。※展覧会関連各イベントの予約は8月22日(水)~、クタニズム公式サイトにて受付。
2021年08月14日「第24回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展」が9月23日(木)から10月3日(日)に渡り、お台場・日本科学未来館で開催される。「第24回文化庁メディア芸術祭」は、世界103の国と地域から応募された3,693作品の中からアート、エンタテインメント、アニメーション、マンガの4部門ごとに大賞、優秀賞、ソーシャル・インパクト賞、新人賞、U-18賞を選出。さらに世界34カ国と地域から応募された114作品の中からフェスティバル・プラットフォーム賞を選出し、メディア芸術分野に貢献のあった方へ功労賞を贈呈する。受賞作品展では多様な表現形態を含む受賞作品と、功労賞受賞者の功績が一堂に展示される予定だ。関連イベントは決定次第、公式ウェブサイトで公開されるという。ぜひこの機会に足を運んでほしい。■展示情報「第24回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展」9月23日(木)-10月3日(日)※火曜休館日会場:日本科学未来館サテライト会場:CINEMA Chupki TABATA、 パナソニックセンター東京、 スパイラルホール、 池袋HUMAXシネマズ、 分身ロボットカフェDAWN ver.β※会場への当芸術祭へのお問合せはお控えください。 お問合せは事務局までご連絡ください。入場料:無料公式サイト:
2021年07月29日国内最大規模の舞台芸術の祭典「東京芸術祭2021」が9月1日より11月30日開催される。7月2日に記者発表会が行われ、総合ディレクターを務める宮城聰らが出席した。9月から3か月、計91日間にわたって開催される今年の芸術祭。27プログラムが東京芸術劇場、東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)など東京・池袋エリアにて上演・配信される。「歴史のまばたき」が今年のテーマに掲げられているが、総合ディレクターの宮城は「舞台芸術というのは、異なるバックグラウンドの者たちが同じもので感動する、そのための最も有効なツールではないか? バックグラウンドの違いを超えて人間は理解し合えるのではないかという希望が一瞬わき上がる。この希望を忘れてはいけないと舞台芸術は常に訴えている」と語り、昨年来のコロナ禍により「人類史上初めて、地球上全部の劇場の幕が閉じてしまった、その“歴史のまばたき”の後で、もう一度、世界を見直した時、いままで『仕方がないよ』と受け入れていたことを『仕方なくないよ』『変えられるよ』と思えるかもしれない。舞台芸術の使命をもう一度、ポジティブに確認できるかもしれない。そういうトンネルの向こうを見ながら今年の芸術祭をやっていきたい」と力強く語った。「東京芸術祭 2021」総合ディレクターの宮城聰芸術祭は、舞台芸術の上演・配信や地域を巻き込んだ催しなどを行なう「東京芸術祭プログラム」と人材育成事業に重きを置いた「東京芸術祭ファーム」の2つの事業を軸に開催。前者の目玉とも言える上演では、世界的演出家アリアーム・ムヌーシュキンが率いる「太陽劇団(テアトル・デュ・ソレイユ)」が20年ぶりに来日し、世阿弥の足跡を辿っての佐渡への訪問や日本の芸能を精力的にリサーチして構想が固められた新作『金夢島 L’ÎLE D’OR KANEMU-JIMA』(仮題) が上演される。太陽劇団『金夢島 L’ÎLE D’OR KANEMU-JIMA』パリ版ビジュアル宮城ディレクターは「太陽劇団」について「世界にある様々な豊かな演劇、芸能の身体表現の蓄積を自在に使いながら集団で作品を作り、今日の世界を表現する――60年代に世界中の演劇人が夢見た演劇の理想像を2020年代に至るまで一貫してやり続けている。そういう劇団が現代に生き残っているということは、僕ら同時代に生きる人間にとってうれしいことであり、それこそ“いま、見ておかなければならない劇団”と言われる理由」と称賛の言葉と共に久々の来日への期待を口にした。また、ワンコインで観劇できる演劇として行われてきた野外劇では、『ロミオとジュリエット』を池袋西口公園野外劇場「GLOBAL RING THEATRE」にて上演する。青木豪が上演台本、演出を務める本作は「女系一家・モンタギュー vs 男系一家・キャピュレット」をコンセプトに、ロミオを筆頭にモンタギュー家の面々を女性が演じ、ジュリエット以下キャピュレット家の配役を男性が演じることになっているという。フルオーディションにより14名のキャストが青木の下で、誰もが知る「ロミジュリ」をどのように表現するのか? 楽しみだ。野外劇『ロミオとジュリエット』Photo:安藤理樹青木豪このほか、近藤良平の構成・振付による『にゅ~盆踊り』、三浦直之率いる「ロロ」による『Every Body feat. フランケンシュタイン』、振付家・演出家・ダンサーとして幅広い活躍を見せるスズキ拓朗がシェイクスピアを独自に解釈したおどる演劇『十二夜』(仮)など演劇およびダンスの世界で注目を集める実力派が集結。さらに大人とこどもが共に学ぶ「としま親子小学校」など地域参加型のプログラムも開催される。新型コロナウイルスの収束がなかなか見えない中、感染防止の対策をとった上での開催となる。宮城ディレクターは、7月から9月上旬にかけて東京オリンピック、パラリンピックが開催予定であることを踏まえ「バックグラウンドが違う人々が、ひとつの物差し(=ルール)で競えば、同じお皿に乗ることができるのがスポーツであり、そこに『スポーツが人々をまとめる』という機能がある」と語り「芸術は『人と人は違う』というところにスタート地点がある。人は(それぞれ)違うという、その異なり方を表現し、その上で『こんなに違っていても同時に感動したりするんだね』というかすかな希望を感じさせるのが芸術。スポーツと芸術はその機能が両極にあるからこそ補い合える。だから、僕らは『人は違う』ということをたじろがず言っていく使命があるし、そうすることで、オリパラと芸術祭が、規模の違いはあれども両輪としてバランスをとりうる関係になるのではないか?」と改めて芸術祭の開催の意義を訴えた。「東京芸術祭2021」は9月1日(水)から11月30日(火)まで開催。取材・文:黒豆直樹【東京芸術祭2021 全 27ラインナップ】 ■東京芸術祭プログラム・太陽劇団『金夢島LʼÎLE DʼOR KANEMU-JIMA』(仮題)・野外劇 『ロミオとジュリエット』・観劇サポート講座・近藤良平・コンドルズ 『にゅ~盆踊り』・みんなのシリーズ第六弾 能でよむ~漱石と八雲~・みんなのシリーズ第六弾能でよむ~漱石と八雲~ スペシャルトーク・From the Farm 『フレ フレ Ostrich!! Hayupang Die-Bow-Ken !』・Hand Saw Press『つながる!ガリ版印刷発信基地』・ロロ『Every Body feat. フランケンシュタイン』・移動祝祭商店街 歩く庭・おどる演劇『十二夜』(仮)・Baobab『ジャングル・コンクリート・ジャングル』・きたまり/KIKIKIKIKIKI『老花夜想(ノクターン)』・民俗芸能inとしま2021まつりのおとがきこえる・としまおやこ小学校・第34回としま能の会・ガチャガチャガチャ・The New Gospel - 新福音書 –・Me, My Mouth and I ■東京芸術祭ファーム・Farm-Lab Exhibition・Asian Performing Arts Camp・ The City & The City: Mapping from Home・制作インターン・アートトランスレーターアシスタント・Young Farmers Forum・ダイアローグ・プラス・学生観劇プログラム 会場:東京芸術劇場、GLOBAL RING THEATRE(池袋西口公園野外劇場)、東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)、あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)ほか 東京・池袋エリア※やむを得ない事情により、変更の可能性があります。あらかじめご了承ください。
2021年07月03日「第13回 下北沢映画祭」が、2021年9月18日(土)から20日(月・祝)まで、下北沢の北沢タウンホールほかにて開催される。「下北沢映画祭」下北沢カルチャーを切り口にしたプログラムを展開「下北沢映画祭」は、ドラマ・CG・アニメーション・ミュージックビデオ、ドキュメンタリーなどジャンルを問わない映画作品のコンペティションをメインにした映画祭。音楽や演劇、ファッション、グルメなど下北沢を彩るカルチャーを切り口にしたプログラムなども実施する。18日:『ドロステのはてで僕ら』や大野大輔最新作初日の9月18日(土)は、2分後の未来が見える“タイムテレビ”を巡る騒動を描いた、人気劇団ヨーロッパ企画初のオリジナル長編映画『ドロステのはてで僕ら』を上映。ヨーロッパやアジアなど海外映画祭で受賞ラッシュ&北米での劇場公開が決定した話題作となっており、海外進出を記念した特別上映を行う。主演の土佐和成、中川晴樹、山口淳太監督による舞台挨拶も実施。大野大輔監督の最新作『辻占恋慕』のワールドプレミアも。TAMA NEW WAVEでグランプリ他3冠に輝いた『ウルフなシッシー』や、YouTubeドラマから発展した『アストラル・アブノーマル鈴木さん』などで知られる大野大輔が、変わりゆく時代を生きる”持たざる者"たちのほろ苦い青春ラプソディを描く。19日:市川準『ざわざわ下北沢』や今泉力哉『街の上で』9月19日(日)には、『そんなこと考えるの馬鹿』への出演や音楽活動も行うなどマルチに活躍する金子由里奈監督による、MOOSIC LAB 2019グランプリ作品『眠る虫』と、『あみこ』の山中瑶子監督による短編『魚座どうし』を上映。プライベートでも親交があり、映画づくりを模索している気鋭の映画作家2名による作品を二本立てで楽しむことができる。市川準監督の『ざわざわ下北沢』リマスター版ブルーレイ化を記念した招待上映も。街と人々の生活を生き生きと描く市川監督が原案から参加し、まだ南口や駅前の市場があった再開発前の下北沢を活写した。主演の原田芳雄をはじめ、小澤征悦、鈴木京香、渡辺謙、柄本明ら豪華俳優陣が出演しているのも見どころだ。「第11回下北沢映画祭」で世界初上映を行ったヒット作、映画『街の上で』も凱旋上映。今泉力哉監督と大橋裕之によって紡がれたオリジナル脚本による下北沢オールロケ作品を、北沢タウンホールの大スクリーンで再び楽しむことができる。20日:12作品を上映するコンペティション9月20日(月・祝)、「第13回 下北沢映画祭」のラストを飾るコンペティションでは、応募数439作品の中からスタッフによる選定を通過した12作品を上映。上映後は全監督と審査員によるトークセッションを行い、授賞式ではグランプリを含む各賞を発表する。ゲスト審査員は、『世界の中心で、愛をさけぶ』『ナラタージュ』『リバーズ・エッジ』『窮鼠はチーズの夢を見る』などで知られる行定勲が務める。【詳細】「第13回 下北沢映画祭」開催日:2021年9月18日(土)~9月20日(月・祝)会場:北沢タウンホール(東京都世田谷区北沢2-8-18)ほか※状況により延期または中止の可能性もある。■チケット情報発売日:8月21日(土)10:00販売場所:PassMarket■プログラムA:海外進出記念!『ドロステのはてで僕ら』1年ちょっとおくれの舞台挨拶会場:北沢タウンホール日時:9月18日(土)開場14:00/開演14:20料金:1,500円(前売・当日)ゲスト:土佐和成、中川晴樹、山口淳太B:大野大輔監督最新作『辻占恋慕』ワールドプレミア会場:北沢タウンホール日時:9月18日(土)開場16:45/開演17:05料金:1,800円(前売・当日)ゲスト:早織、大野大輔C:新世代の日本映画たち、『眠る虫』×『魚座どうし』会場:北沢タウンホール日時:9月19日(日)開場10:10/開演10:30料金:1,800円(前売・当日)ゲスト:金子由里奈、山中瑶子D:ブルーレイ発売記念『ざわざわ下北沢』が帰ってくる!会場:北沢タウンホール日時:9月19日(日)開場13:20/開演13:40料金:1,500円(前売・当日)※世田谷区在住・在勤の人は当日券500円E:日本中を駆け巡った『街の上で』、待望の凱旋上映!会場:北沢タウンホール日時:9月19日(日)開場16:30/開演16:50料金:1,800円(前売・当日)ゲスト:今泉力哉、若葉竜也F:第13回下北沢映画祭コンペティション会場:北沢タウンホール日時:9月20日(月・祝)開場12:10/開演12:30料金:1,500円(前売・当日)ゲスト:行定勲<上映作品>『淡いブルー』監督:中原健仁/『美しき町』監督:小野寺成月/『今日を眠る場所』監督:吉本圭/『スイソウ』監督:武田椿/『徒然甘々』監督:大門 嵩、祁答院 雄貴/『Destiny』監督:松岡美乃梨/『ビート・パー・MIZU』監督:富田未来/『Blink in the Desert』監督:副島しのぶ/『MAHOROBA』監督:鈴木竜也/『滲み』監督:加藤也大/『Yokosuka1953彼女の、記憶の中の母を探す旅』監督:木川剛志/『ROUTINE』監督:宮原拓也
2021年06月29日毎年6月に開催されるオランダ・フェスティバルは、アヴィニョン国際演劇祭やエディンバラ国際フェスティバル等と同じく1947年に始まった、もっとも歴史と実績のある国際舞台芸術祭のひとつ。コンセルトヘボウ、市立劇場ほか、アムステルダム市内のあらゆるスペースで、大物から気鋭の若手まで、世界中の注目すべきアーティストによるオペラ、演劇、ダンス、コンサート、マルチメディアなど、あらゆるジャンルのパフォーミングアーツ公演が、約一か月間にわたって繰り広げられる。2019年からは「アソシエイト・アーティスト」制度を取り入れ、その年のフェスティバルを象徴するアーティストを1~2名選んでフォーカスし、彼/彼女ら自身の作品上演と、関連するアーティストの公演やイベント等を行い、多角的にその魅力を紹介する方針を打ち出している。今年は坂本龍一が、フランスのジゼル・ヴィエンヌ(振付・演出・美術等を担い多様な表現を展開するマルチアーティスト)とともにアソシエイト・アーティストに選ばれており、6月18日夜、坂本の最新作である〝言葉のないオペラ〟『TIME』が、アムステルダムのガスホルダー(Gashouder, Westergas)で世界初演された。『TIME』より田中泯(c) Sanne Peper『TIME』より田中泯(c) Sanne Peper『TIME』より田中泯と宮田まゆみ(c) Sanne Peper夏目漱石の『夢十夜』の第一話と謡曲『邯鄲』をモチーフに、夢幻能の時間や自然観を意識して創作された坂本の楽曲(クレジット:音楽・コンセプト)と、これまでにも『LIFE』『ST/LL』などで坂本とコラボしてきたダムタイプの高谷史郎による演出(クレジット:ビジュアルデザイン・コンセプト)。田中泯と笙奏者の宮田まゆみによる出演で、 静謐な時が流れる70分間のパフォーマンスが上演された。終演後、体調に配慮して来訪を控えた坂本に代わり、高谷がコメントを発表した。「新型コロナ・ウイルスの世界的な感染拡大という難しい状況の中、歴史あるオランダ・フェスティバルで、私たちの新作パフォーマンス『TIME』を世界初演できたことを心から感謝しています。本当に奇跡的なことと思います。坂本龍一さんの素晴らしい音楽を中心に、田中泯さんの「オドリ」、宮田まゆみさんの笙の響きが、ユニークなGashouderの空間に見事に調和しました。坂本さんとのコラボレーションにおいて、私たちは「時間」「空間」という概念について常に考えてきました。とりわけ、「時間」というものは、過去・現在・未来という一定方向に流れるものと考えられていますが、それはあくまでも人間が作った概念=システムであって、効率のためにそのシステムを利用しているだけなのです。そして、効率よく利用しているはずのつもりが、私たちはいつの間にか「時間」に囚われてしまっている。『TIME』では、時間にまつわる二つの物語がベースになっています(夏目漱石「夢十夜・第一夜」「邯鄲」)。時間の感覚はひとそれぞれだと思います。オランダ・フェスティバルでぜひこの作品を体験していただければと思います。」『TIME』は翌6月19日にも上演され、オランダ・フェスティバルではこの後20日、27日にも上演。27日16:00(日本時間23:00)開演の回は国際ライブ配信される。文:伊達なつめオランダ・フェスティバル公式サイト内『TIME』公演ページHolland Festival 2021: TIME()<『TIME』今後の上演予定>6月20日(日)20:00(日本時間21日3:00)現地劇場公演のみ6月27日(日)16:00(日本時間23:00)国際ライブ配信(14.5ユーロ/チケット購入後、日本時間29日23:00まで視聴可能)
2021年06月20日「エヴァンゲリオン」と獺祭のコラボレーションイベント「獺祭補完計画」が、獺祭ストア銀座にて開催。期間は2021年7月31日(土)まで。「獺祭補完計画」は、「エヴァンゲリオン」の人気キャラクターであり、“獺祭好き”として知られる<葛城ミサト>の部屋を完全再現した限定イベント。獺祭のボトルが棚の上に並ぶ、作中同様のミサトのダイニングを構成するため、映画と同じボトルを特別にレイアウトしたこだわりの仕上がりとなっている。また来場者は、実際にダイニングテーブルにつけるため、ミサトになりきった記念撮影を楽しむのもオススメ。入口からメインブースへと続く通路には、「エヴァンゲリオン」ならではのグラフィックボードで装飾するなど、細部にまで作品の世界観を閉じ込めているのもポイントだ。【詳細】エヴァンゲリオン×獺祭【獺祭補完計画】開催期間:2021年6月7日(月)~2021年7月31日(土)11:00~18:00実施店舗:獺祭ストア銀座住所:東京都中央区銀座5丁目10-2 1階入場方法:整理券配布 ※下記参照<整理券の配布について>・整理券は1人1枚まで。本人のみ有効。・整理券1枚につき、3名様まで入場可。・混雑緩和のため、整理券は開店30分前、10:30から当日分の整理券を配布。・整理券は当日分がなくなり次第、配布終了。・電話、インターネット等での予約不可。・券面に記載された時間に来店。スタッフが順番に案内を行う。・整理券は当日限り有効です。入店時に回収。・整理券配布前、深夜早朝に周辺待機されるなど、違反行為のあった人は最後尾へと移動、または入場禁止。※開催期間や営業時間の変更、もしくは中止になる可能性あり。※事前に整理券を手に入れることはできない。【問い合わせ先】獺祭ストア銀座TEL:03-6274-6420
2021年06月12日埼玉・彩の国さいたま芸術劇場(以下:さいたま)の次期芸術監督に就任した近藤良平が構成・映像・振付を手がける、コンドルズの新作『Free as a Bird』。2006年以降、新型コロナウイルスの影響で上演中止となった昨年を除き、毎年同劇場で創作・発表してきた彼らにとって待望のさいたま公演となる。ビートルズへのオマージュとして、ジョン・レノンの未発表曲「Free as a Bird」をタイトルに冠した本作では、“鳥のように自由に、空飛ぶ夢の続き”を届けるという。作品の構想と芸術監督就任に向き合った思いを、近藤とコンドルズプロデューサー・出演者の勝山康晴に語ってもらった。芸術監督就任で「舞台芸術の世界に明るい未来を」――彩の国さいたま芸術劇場(以下:さいたま)におけるコンドルズの新作発表は毎年恒例ながら、今回が例年と異なるのは何といっても近藤さんの次期芸術監督就任です。このトピックから話を聞かせていただきたいのですが、コンドルズとさいたまのご縁は2006年に遡るんですね。近藤2006年に蜷川(幸雄)さんがさいたまの芸術監督に就任されたのと同じタイミングでいらしたのが、プロデューサーの佐藤まいみさん。彼女がコンドルズを呼んでくれた2006年から、毎年新作をさいたまで上演しています。さいたまってピナ・バウシュやローザスといった海外のダンスカンパニーを、まいみさん経由でよく招聘していて。彼らと同じような文脈で、コンドルズも主催で上演してくださったんですよ。そんな劇場、他にありません。勝山現在もそのつもりですけど、2006年当時も、僕ら何気に「日本代表」でしたよね?近藤そうそう!当時のチラシを見直したら「日本代表」って書いてあるの。超おもしろい!勝山ドイツで開催されるサッカーW杯(FIFAワールドカップ)をイメージしたアイデアを入れましたね。近藤懐かしいね!そんな感じで、さいたまとは順調にご縁を重ねていて。去年は一度目の緊急事態宣言下でリアルな公演はできなかったんだけど、オンライン配信をやりました。全国各地の方にご覧いただいてね。「コンドルズ観るの10年ぶりで嬉しい」って方もいらっしゃって嬉しかったです。――今回の『Free as a Bird』も近藤さんの次期芸術監督就任を機に「また観に行ってみよう」って方もいらっしゃるんじゃないかなって。就任にあたってどんな役割を期待されていると感じていらっしゃいますか?近藤4月から頭に「次期」をつけて活動を始めました。来年からその冠が取れるわけですが、就任にあたってありがたいことに、ものすごい数の取材を受けたんですね。周りの皆さんがよく反応してくださって。で、いちばんおもしろいと思ったのが……僕が「新しい劇場の在り方」みたいな話をするより、周りの人がいっぱい喋ってくれるんですよ!要は「私だったらこんな劇場にしたい」みたいな期待を寄せてくださる。もしくは「こんなことしてみたら?」って提案をいただいたりして。――近藤さんご自身は、動画で3つの方針を打ち出していらっしゃいましたよね。近藤「次期」になる前に関係各所と話し合いがあったので、その場で発言した内容をまとめてみたんですよね。アートジャンルの垣根を取り払って、国内外を問わず発信して、老若男女が足を運びやすい“No Border”の考え方を「新しい劇場の在り方」として。――勝山さんをはじめ、コンドルズのメンバーは近藤さんの芸術監督就任をどのように受け止めていらっしゃいますか?勝山もうね、大応援状態ですよ!(メンバーの)スズキ拓朗なんて号泣していましたから。泣き崩れてたから!アイツはほら、蜷川さんのところ(蜷川幸雄が学長を務めていた桐朋学園大学短期大学出身、さいたまネクスト・シアターにも所属)にいたから「僕が信じてついていった蜷川さんに次いで、良平さんまで芸術監督に!」って1時間くらい嬉し泣きで。「僕はあなたについて行ってよかった〜!」って(笑)――「この人」と決めて師事したお二人が芸術監督になることは本当に喜ばしいですよね。近藤さんの芸術監督就任は、今後どんな影響を与えると感じていらっしゃいますか?勝山演劇やダンスの世界全体への余波を期待したいですね。コンテンポラリーダンス業界でも、Noismの金森くん(りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館の舞踊部門芸術監督・金森穣)や勅使河原さん(愛知県芸術劇場の芸術監督・勅使川原三郎)はいるけど、インディペンデントを貫いて、ハチャメチャな感じでやってきた、叩き上げのパンクバンドみたいなチームがこういうところに辿り着くことって今までなかったんじゃないかと。だから良平さんの事例があれば、これからダンスの世界でがんばっていこうという若手に「続けていればこういう道もあるんだ」って可能性を示すことができる。この世界をよく知らない人にとっても「コンテンポラリーダンスって芸術監督になるくらい、社会的に価値のある芸術なんだ」って思ってもらえたら嬉しいです。近藤僕もその意見とほぼ同じです。やっぱりダンス出身だから、この世界に明るい未来を見ていたいんですよ。でも舞台芸術ってやけに細分化されていて「一緒にやっていこう」って機運はあまりないですよね。――そんな舞台芸術の世界に風穴を、と近藤さんが打ち出したのが、3方針のひとつである「アートジャンルの垣根を取り払う」に繋がるんでしょうか?近藤そうですね。言葉でいうのは簡単だけど、発想をどんどん変えていかないといけないから大変だと思いますよ。でもさ、ダンス好きがダンスだけ追っている、演劇好きが演劇だけ観ている状態にこれ以上の広がりはないし、豊かじゃないよね?――そう思います。近藤さんのご采配で、どんなアートジャンルの融合が生まれるか楽しみです!さいたま新作は「独自ネタだぞ!」と思いながら創作してる――さいたまでの創作について、劇場が持つ空間の魅力や独自性をお二人はどんな点に感じていらっしゃいますか?近藤稽古場が広くて、実際のステージである大ホールと同じ舞台面を取れるんですよ。体育館の2/3くらいあって、すごく大きいの。東京ではそんな練習まずもってできないからね。その贅沢なスペースに集まって、大きいサイズのまま稽古するから……自然とダイナミックな空間や機構を積極的に利用した、大掛かりな美術セットになるんですよね。――2017年の『17’s MAP』では、舞台中央奥から下手手前まで斜めに走っている高い壁に驚きました。勝山さんは、さいたまの創作環境をどのように受け止めていらっしゃいますか?勝山都内からの距離が絶妙ですよね。東京公演の練習ってだいたい高田馬場でやるんですけど、メンバーが都の西北に集まってくる。でもさいたまって全員が同じ動線で与野本町に辿り着くでしょう?僕ね、それがみんなの気持ちをひとつにしてる気がするんですよ!(笑)――誰もが埼京線で赤羽を経由するからこそ生まれる団結力ですね。近藤わかる!いい意味で諦めがつく(笑)。移動することで「さ、やるぞ!」って吹っ切れるんだよ!勝山鉄路だったら赤羽あたりで踏ん切りつきそうですよね(笑)あと良平さんが挙げた稽古場の特徴を補足すると……いい稽古場って人を変えますよね。飲み屋でも、安いチェーンと格式高い店を比べたら会話の内容が変わる。もちろんそれぞれにいいところはあるけど、公民館とさいたまでは練習の質が変わるんです!勝山康晴(c)HARUコンドルズは公民館寄りの人間が集まったチームですが、年に一度さいたまの公演が近づくと……あの移動を通じて心が浄化されていくんです(笑)。参加するメンバーの集中力も、さいたまの方が高い気がする。都内だとノイズが多くて。近藤そうかもしれないね!――個人的に、コンドルズの東京公演は“ザ・王道”で、さいたまで創作する新作はもっとコンセプチュアルで“尖っている”イメージを抱いています。近藤まさに。東京公演は多くの人に観てもらえるから、自然と万人に刺さるネタを選ぶんですよ。それを地方ツアーにも持って行っていますし。でも、さいたまではもっと冒険してる。「さいたま独自ネタだぞ!」って思いながらつくっています(笑)勝山さいたまの新作は、より舞台芸術鑑賞に貪欲な皆さんに観てもらうイメージですよね(笑)――日ごろ感じていらっしゃるさいたまの強みを、今回の『Free as a Bird』にどう活用していかれるのでしょうか?近藤夏にやる東京公演が「王道ラインなのでは」というあなたの読みは確実で、たしかに「どういう風に見せると多くのお客さんが喜んでくださるか」ってフォーマットがあるんですね。ロックの率とか、コントのぐだぐだ率(笑)とか、僕たちが広く知られるようになったサラリーマン体操っぽい雰囲気とか。一方、さいたま公演にこうしたフォーマットは存在せず、毎回コンセプトを変えて創作しています。「じゃあ今年のさいたまはどうする?」って話し合いは僕たちにとっても重要で、毎年必ず考えることです。――「今年はどんなコンセプトの公演になりそうか」は、次にしようと思っていた質問です。近藤だよね。でも教えない!(笑)――え、そんな!今の時代に欲しい言葉をタイトルに据える――タイトルに着目すると、去年のオンライン配信もビートルズの楽曲(『I Want To Hold Your Hand』)でしたし、今年の『Free as a Bird』はジョン・レノンが1980年に亡くなったあと25年ぶりに発表された彼らの新曲ですよね。コンドルズにとって、ビートルズが今の“気分”なんでしょうか?勝山ビートルズにこだわってはいません。僕らはオリジナルの公演タイトルをあえてつけないようにしてるんです。お客さんの間口を広げて、敷居を下げて、気軽に見に来てもらいたいので。もちろん、発想元として彼らの楽曲タイトルには普遍的なパンチ力があるのを感じてますけど。たとえば密や接触を避けるコロナ禍に突入したタイミングで『I Want To Hold Your Hand』(あなたの手を握りたい)って……ジャストフィットじゃないですか?時代が欲しい言葉をつかんでるんですよ。近藤うん、今回は「Free」も「Bird」も素敵なワードだから。“鳥のように自由に”って、やっぱり移動が制限されている今このタイミングで欲しくなる言葉でしょ?どこかへ飛んでいってしまいたい。近藤良平(c)HARUこれまで僕たちは映画や音楽から、いろんなイメージを受け取って公演タイトルに反映させてきました。「Time」しかり「Open」しかり。候補としていろんなキーワードが並ぶ中で「Free」も「Bird」も生半可な気持ちじゃ付き合えないというか。大切に取っておきたい、いつ向き合おうかっていう言葉でした。公演を通じてコロナ禍の“向こう側”を見せたい――歌詞に着目すると、ビートルズは『Free as a Bird』とタイトルに掲げながらも「鳥のように自由でいられるのは、人生において“二番目”によいこと」と歌っています。彼らがこのナンバーの中で訴える人生の“ベスト”とはいったい何だとお二人は考えますか?近藤今いる居場所がいちばん素晴らしい、ってことを言いたいんだと思う。その上で二番目が「鳥のように自由であること」って僕は捉えた。勝山それ以外の回答があったら聞きたい!って感じ。歌詞もですね、今のコロナ禍にぴったりだと感じたんですよ。パフォーマンスに影響するといけないから歌詞も精査するんですが、ばっちりだと思いました。――じゃあ『Free as a Bird』の歌詞になぞらえるなら、お二人にとってこの公演の“ベスト”な着地点は何で、“二番目によいこと”って何になりますか?近藤このご時世の中で、お客さんが劇場に足を運んでくださること、リアルに上演できることがもはや“ベスト”ですよね。お客さんと時空間を共有できることが何よりも喜ばしい。勝山本当にそうですね。僕がコンドルズのプロデューサーとして今回成し遂げたいのは、とてもあたりまえですが、お客さんに「舞台芸術を観に来てよかった」と感じてもらうこと。そのあたりまえをちゃんと届けること。コロナ禍ではチケットを取ったとしても上演日に劇場へ行けるかどうか誰もわからない。埼玉県だって、いつ(まん延防止等重点措置から)緊急事態宣言に切り替わるかわかりません。もしギリギリ行けたとしても、皆さん相当な葛藤があってさいたままでいらしてくださるわけで。だからこそ「そこまでして観に行ってよかった」「自分にとって舞台芸術って、やっぱり必要なものだったんだ」って感じてもらいたいですね!どんな卑怯な手を使っても!近藤卑怯な手(笑)勝山お客さんと時間と空間を共有して「生だからこそグッときたでしょ?」って公演にしたい。だって今回やれたとしても、次にいつリアルにできるかわからないから。その一点突破ですよ。しっかり号泣させて気持ちよく帰ってもらいたい。100%、泣かす!いや、泣いてお帰りいただく!――あれ?コンドルズっていつも笑って劇場をあとにするイメージが。勝山喜びの泣きですよ。笑い泣きでもいいです。「ホント舞台芸術っていいなぁ」って泣きながら与野本町駅まで向かったお客さんたちが、ホームで「あんたも泣いてるね、わたしもよ」って無言で視線を交わし合う感じの作品にしたい。それが僕たちの使命だと思っていますから。――勝山さんに熱意をお見せいただいたところで、近藤さんが『Free as a Bird』で二番目に大切にしたいことは?近藤今って「マスク取りたい」とか「向き合って語りながらお酒を飲みたい」とか、いろんな欲求がありますよね。取材を受けていても「去年と比べて何がどう変わりましたか?」と聞かれて真面目に答えているけど、本当はもうそんな次元を超えたくて。その向こう側へ行きたい。だから僕はこの公演を境にして、“向こう側”の居心地のよさを伝えたいんですよ。またいつかマスクなしで人と向き合える日々が来ると思いますけど「今は無理だよね」って諦めて耐える精神状態から、向こう側へ飛び出せたら絶対に楽しいことが待っているってキラキラした方向へシフトしていきたい。――ご覧になったお客さんが、明るい“向こう側”を想像できるような作品に?近藤「そうなれたら」と常に考えながら創作しています。間違ってもツラい現実を投射するような作品ではない。明るいイメージを持たせることって、ダンスは比較的得意だと思うから。――たとえばその姿勢は、どんな風に今回のステージに現れるんでしょうか?近藤やっぱり僕らが必死に踊ることじゃない?勝山そう、僕らが汗をかくだけです!(笑)「自由」の意味を履き違えずに――コンドルズのトレードマークである学ランは、本作のテーマである“自由”からかけ離れたイメージがあります。近藤いや、僕たちはそう捉えていなくて。シーンごとに衣裳を考える手間から解き放たれているんです(笑)勝山僕、中学で生徒会長をやっていて、新しい校則を考える時に「制服をなくす」と打ち出したら女子から猛反発されたんですよ。「私服だと毎朝服を選ぶのに気を遣わなきゃいけないからイヤだ」って。逆に「不自由になるからやめて」って話だったんですよね。速攻で「撤回しま〜す」って(笑)近藤個性を縛られる制服によって、時間的な自由が生まれていることに気づいたわけね。勝山おもしろいですよね。あと、さっきのみんな同じ動線でさいたまに行くと心が浄化してよい意味で諦めがつく……の話じゃないけど、学ランに袖を通すことで気持ちがフッと切り替わるところはありますね。近藤たしかに。無意識のうちにシフトチェンジする。勝山アスリートもさ、試合ごとにユニフォーム変えていたら気合い入らない気がするんですよ。同じものを身につけるって大切な儀式なんじゃないかと。――制約の中に生まれる自由ならば謳歌せよ、ということでしょうか?勝山僕自身は正直、“自由”って言葉にポジティブな印象を持てないんですよ、21世紀が始まったくらいから。人類が自由にやりすぎた弊害が出ているじゃないですか、世の中に新自由主義が浸透して。格差社会も自然破壊も。だから「もうここらへんでいい加減にした方がよくない?」って思いが腹の底にはあります。『Free as a Bird』ってタイトルが絶妙だと感じるのは、僕としては「鳥ぐらいの自由でいいんじゃないの?」って想いが込められるとこですね。何の制約もない無限の自由じゃなくて。近藤歌詞の「二番目によいこと」ってそういう意味かもしれないね。制約ある中での自由。勝山そういう解釈もできますね。鳥は自由気ままに生きたって、彼らは自然環境を大きくは壊しませんよね?そういう何らかの節度がある自由に、もう一度目を向けてみたいなって思います。制約っていうより、節度かな。近藤いいね!闇雲で勝手な自由じゃないんだね。メンバーの山本光二郎が「鳥は飛んでる時が一番運動してて、大変な時間なんじゃないの」って言ってて。確かに人は鳥が飛んでると「自由」って思うけど、鳥にとっては「不自由」なのかもしれない。今回の作品でも「不自由」からシーンを着想しています。勝山そうですね、でも自然の摂理にのっとった自由って、本能が壊れている人間という生き物には無理なんですよね。それで自由を謳歌しすぎたから弊害が出て、正直ちょっと怖いんですよ。そのせいで子どもの世代が不自由を強いられる危険性が大きくて。それは未来に対して非常に失礼な話じゃないですか。だからコロナもあるし、このタイミングで「大人の皆さん、自分から率先してちょっと立ち止まってみようぜ」って。その思いは今回の公演で、僕は伝えていきたいですね。着陸を知らないコンドルズ――そういえば、グループ名は「コンドル」って鳥の名前から来てるんですか?近藤そう、コンドルは南米の鳥で、ハゲワシみたいなもんですね。2m以上羽根が広がって、ものすごく大きくて重たいの。そのぶん不器用な鳥で、地面に降り立ってしまったら二度と飛ぶことはできない。木から木に移動することしかできないんだって。勝山離陸が難しいんだ。落ちていくような飛び方はできるけど。近藤そうそう。だからカッコよく言うと、コンドルは「着陸を知らない鳥」なんだよね。――その鳥に、今も昔もこれからもご自身たちをなぞらえるんでしょうか?近藤そう、勝手にね(笑)。僕たちはそうやすやすとは着陸しませんよ!取材・文:岡山朋代コンドルズ埼玉公演2021新作『Free as a Bird』■日時:2021年6月5日(土) 14:00 / 19:00開演2021年6月6日(日) 15:00開演※開場は開演の60分前です。※本公演は出演者との距離を確保した上で通常通りの配席にて販売します。ただし、今後の新型コロナウイルス感染症の状況によっては変更となる可能性がございます。※演出の都合により、開演時間に遅れますと入場をお待ちいただく場合がございます。予めご了承ください。■会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール■チケット(全席指定・税込):S席5,000円A席3,500円U-25 S席3,000円A席2,000円※公演時25歳以下対象。入場時要身分証。■構成・映像・振付:近藤良平■出演:石渕聡オクダサトシ勝山康晴香取直登鎌倉道彦黒須育海古賀剛小林顕作(声の出演)ジントクスズキ拓朗田中たつろう橋爪利博藤田善宏安田有吾山本光二郎近藤良平■主催:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団■企画制作:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団/ROCKSTAR有限会社■詳細: <コンドルズ東京公演予定!>■日程:2021年9月4日(土)13:00 / 17:00■会場:LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)7月上旬チケット発売予定!
2021年05月28日ハウステンボスは「バラ祭」を、2021年5月8日(土)から30日(日)まで開催する。ハウステンボスにて毎年開催される「バラ祭」は、アジア最大級のバラの開花を楽しめるイベント。2021年は、100万本2000品種のバラが、ヨーロッパの美しい街並みを華やかに彩る。注目は、場内最大のガーデン「グランドローズガーデン」。世界的な育種家、アラン・メイアンが“ここは奇跡のような場所だ”と絶賛した、場内のメインスポットだ。2,000品種のバラが咲き誇り、中にはハウステンボス開業20周年を記念し命名された、明るい紫色で香りの強い「ハウステンボス」品種も含まれる。また、全長約1kmに渡りつるバラが咲く「バラの運河」や、海外の王室の名前を冠した薫り高いバラが咲く「香りの庭」と純白のバラが咲く「ホワイトローズガーデン」を含む「バラの宮殿」も見どころ。夜には、バラが美しくライトアップされ、場内が幻想的な雰囲気に包まれる「ナイトローズ」が開催される。さらに、バラをイメージしたスイーツやフレグランスなど、イベントに連動したスイーツやアイテムなども続々と登場する。【詳細】バラ祭期間:2021年5月8日(土)~30日(日)場所:ハウステンボス住所:長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1【問い合わせ先】ハウステンボス総合案内(ナビダイヤル)TEL:0570-064-110
2021年04月17日千葉市を舞台にした初の大規模アートフェス「千の葉の芸術祭」が2021年7月24日(土)から9月12日(日)まで千葉市内各所で開催される。千葉市“初”の大規模アートフェス「千の葉の芸術祭」は、写真芸術展「CHIBA FOTO」と展覧会「生態系へのジャックイン展」、創造・体験ワークショップ「ななめな学校」の3つのプログラムで構成される大規模アートフェス。千葉市で制作した作品を展示する写真芸術展「CHIBA FOTO」写真芸術展「CHIBA FOTO」は、8月21日(土)から9月12日(日)まで市内各所に点在する歴史ある建造物などで開催。各会場では川内倫子や樽橋朝子など12名の作家たちが千葉市で制作した写真作品を紹介する。日本庭園で茶の湯を現代的に翻訳した作品を紹介展覧会「生態系へのジャックイン展」は、7月24日(土)から8月8日(日)まで幕張海浜公園内にある日本庭園「見浜園」で行われる。夜の日本庭園を舞台に、茶の湯のアート集団「The TEA-ROOM」とメディアアートや現代アート分野の若手アーティストたちが、茶の湯を現代的に翻訳した作品を展示する。ワークショップ「ななめな学校」も「ななめな学校」では、いつもとは違った「ななめな」ものの見方で、さまざまなメディアを使った新しい表現に挑戦するワークショップを行う。講師には、アーティストやデザイナーといったクリエイターを迎える予定だ。【詳細】「千の葉の芸術祭」開催期間:2021年7月24日(土)~9月12日(日)開催場所:千葉市内各所<写真芸術展「CHIBA FOTO」>開催期間:8月21日(土)~9月12日(日)開催場所:千葉市内各所参加費:無料参加アーティスト:北井 一夫、佐藤 信太郎、本城 直季、蔵 真墨、新井 卓、吉田 志穂、宇佐美 雅浩、横湯 久美、金川 晋吾、樽橋 朝子、川内 倫子、清水 裕貴<展覧会「生態系へのジャックイン展」>開催期間:7月24日(土)~8月8日(日)開催場所:幕張海浜公園内 日本庭園「見浜園」住所:千葉県千葉市美浜区ひび野2-116参加費:無料<創造・体験ワークショップ「ななめな学校」>開催期間:6月5日(土)~7月31日(土)開催場所:千葉市生涯学習センターなど参加費:3,000円
2021年04月01日“水の精ウンディーネ”の神話を現代のベルリンを舞台に映画化した『水を抱く女』。この度、主人公ウンディーネを演じ、第70回ベルリン国際映画祭・銀熊賞(最優秀女優賞)とヨーロッパ映画賞・女優賞に選ばれたパウラ・ベーアから日本公開にむけてのオフィシャルインタビューが到着した。前作『未来を乗り換えた男』に続き、フランツ・ロゴフスキ、そして名匠クリスティアン・ペッツォルト監督との仕事になったことについて、パウラは「彼ら二人と働くのが大好きです」と語る。「すでにお互いを知っているということは、『水を抱く女』の撮影に確かに大きなアドバンテージがありました。知っている人と一緒に働いて、しかも彼らを深く信頼しているとき、それは作品作りに大いに役立ちますし、新しいことを色々と試すのがとても簡単になるのです」。さらに、「私たちは皆、非常に異なるバックグラウンドから来ているので、同じ物事に対して異なる視点を互いに持っています。それによって常に新しいことを学べるので、彼らと一緒に働くと、決して退屈になることはありませんでした」と撮影をふり返っており、3人の関係性の良さが伝わってくる。また、天才たちを魅力し、数多くの物語のモチーフになった“水の精ウンディーネ”については、オーストリアの詩人・小説家インゲボルク・バッハマンが1961年出版した「ウンディーネが行く」でのイメージが気に入っていると言うパウラ。「その中で“彼女は彼を涙で死に至らしめた”と書かれていて、それがウンディーネという女性を完璧に表現しているので大好きですね。彼女はとても敏感で、素朴で、本当の愛を信じていますが、一方、彼女のもとを去っていき、その心を傷つけるあらゆる人を殺してしまうよう呪われているのです」と解説。本作のおける役作りの一端が垣間見られた。これまで本作のペッツォルト監督だけでなくフランソワ・オゾン監督やフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督ら、錚々たる名匠からオファーされているパウラ。実は、オゾン監督が『婚約者の友人』のラッシュ映像をペッツォルト監督に見せたことが縁で『未来を乗り換えた男』のヒロインに抜擢されたという。そんな彼女にそれぞれの監督の演出の違いを問うと、「各監督の演出というのは、筆跡のように皆とても違うと思います。誰もが自分の解釈、焦点、作業ルーティン、好みを持っています。演出とは監督個人のキャラクターに非常に関連していて、類似点を見つけることが逆に難しいため、どれが、という風にピックアップすることはできません。彼らは皆、映画や物語が大好きです。そして、彼らは物語を語る正しい方法を見つけることに情熱を注いでいます。そこにたどり着く方法は、想像つく限り無限のバリエーションがあります」と興味深い答えが返ってきた。このコロナ禍においては、「日々些細なことに気づき、その美しさに目をやることをさらに学んだと思います。毎日健康であることを幸せに、光栄に思うようにしています」と個人的な変化を語るパウラ。いよいよ公開を迎える日本の観客に向けて「Vielen Dank!(ありがとうございます!)」とメッセージを送ってくれた。『水を抱く女』は3月26日(金)より新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:水を抱く女 2021年3月26日より新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開© SCHRAMM FILM / LES FILMS DU LOSANGE / ZDF / ARTE / ARTE France Cinéma 2020
2021年03月22日KAAT神奈川芸術劇場の新芸術監督就任会見、ならびに2021年度ラインアップ発表会が行われ、現芸術監督の白井晃、芸術参与で次期芸術監督の長塚圭史が登壇した。3月末で任期を終える白井は、KAATに携わった7年の歳月を「身に余る重責に自問自答する日々でした」と振り返る。その中で、長塚の演出作である新ロイヤル大衆舎『王将』(2017年)を東京・下北沢で鑑賞した時に「小劇場からあふれ出るエネルギーや企画力をぜひKAATでも活かして欲しい」とオファーの経緯を明かした。続いて壇上に立ったのは、4月に白井からバトンを受け取る長塚。芸術監督としてのテーマに“劇場をより開いていく”を掲げ、実現に向けた3点の新方針を打ち出した。1.シーズン制の導入新国立劇場などですでに取り入れられているシーズン制だが、その狙いを「劇場に季節感やリズムをもたらしたい」と語った長塚。4〜6月にはプレシーズンとして、実験的なトライアル公演を多数投入する。その後、初夏に恒例のキッズプログラムを配置。8月からのメインシーズンには毎年タイトルを設け、今年は「冒(ぼう)」がアナウンスされた。「飛び出す・はみ出す・突き進むイメージで“冒険心”いっぱいにやっていきたいですね」2.ひらかれた劇場を目指してKAATは今年で開館10周年。長塚は「演劇界で存在感が増してきたKAAT自身を財産に、これまで芝居を観たことのない人にも届けたい」と意気込む。手始めに、新ロイヤル大衆舎『王将』の再演を開放的なエントランス(1階アトリウム)に特設劇場を設けて行う試みを発表。タニノクロウとは『虹む街』で神奈川県民とのクリエーションを企画中だ。自身が上演台本・演出を手がける最遊記モチーフの『冒険者たち ~JOURNEY TO THE WEST~』では県内を西に向かって巡演し、「KAATを飛び出して多くの県民にお会いできれば」と笑顔を覗かせた。3.豊かな創作環境作り・劇場の未来を考える「上演がない期間もクリエーションが常に続いている劇場でありたい」という思いを込め、長塚は任期スタートとともに「カイハツ」と題したプロジェクトを始動させる。もともと“つくる劇場”を掲げていたKAATを「アーティスト同士の相互交流、国内外・新旧問わない戯曲との出会いや開発の場にできれば」として、さらなる創作環境の発展に努める構えだ。このあと、2021年度のKAATラインアップが発表された。「オリンピック前の上演がふさわしい」と長塚が懇願し、昨年度に公演中止となった『ポルノグラフィ』『未練の幽霊と怪物 ―「挫波」「敦賀」―』が持ち越されたほか、自身が演出する『近松心中物語』、2020年頭に草彅剛が主演し話題を集めた白井の演出作『アルトゥロ・ウイの興隆』再演も。心機一転したKAATの充実ぶりから、引き続き目が離せない。取材・文:岡山朋代
2021年03月05日2021年4月より、長塚圭史が白井晃の後を引き継ぎ、KAAT神奈川芸術劇場の新芸術監督に就任する。現芸術監督の白井晃は、2014年に同劇場の芸術参与に就任、2016年より芸術監督を務め7年間劇場と共に歩んできた。白井が「そのエネルギーをぜひ劇場に注いでほしい」と信頼を寄せる長塚の新芸術監督就任式と、2021年度の同劇場プログラムのラインアップ発表会がおこなわれた。白井晃長塚の芸術監督就任に際し、白井は「本当に嬉しく思っています」と喜びを表し、「(この7年間は)身に余る重責をいただいた、その重責との闘いだったと思います。就任時は開館3年の若い劇場で、“つくる劇場”を提唱してクリエーション力には定評がありましたが、より強い発信力が必要だと思いました。『劇場こそ広場である』という言葉がありますが、もっとたくさんの人に集まってもらいたいと思い、東京ではやらないようなより挑戦的で先鋭的なプログラムを企画し、おかげさまで19年度は過去最高のお客様に来場していただきました」と自身の就任期間をふりかえった。さらに「もっと面白く刺激的な作品をやらなければと思った時に、(長塚が所属する)新ロイヤル大衆舎の『王将』を下北沢の小劇場で観ました。そのエネルギーをぜひとも劇場にほしいと思い、それをきっかけにお願いしました」と長塚を任命した経緯を語り、「(予定していたプログラムの多くが中止になったため)バトンタッチをするときはここまでやっておきたいと思ったところに行けなかったのは残念」としつつ、「劇場を取り巻く環境も大きく変わらざるを得ない状況なので良いチャンスなのではと思います。この7年の間、関わってくださった全てのアーティスト・スタッフの皆さんに心から感謝します。長塚新芸術監督の船出を心よりお祝いします」と感謝と激励で締めくくった。長塚圭史続いて長塚新芸術監督より、2021年度に打ち出していきたい、という3つの方針についての説明があった。まずひとつめは、「シーズン制の導入」だ。「劇場に季節感やリズムをつくりたい、劇場がリズムをもっていると、周辺の方々により劇場という存在が浸透するのでは」と導入の理由を説明。4~6月を「プレシーズン」として実験的な公演を、夏には人気の「キッズ・プログラム」、そして秋から冬の半年間が「メインシーズン」。この「メインシーズン」は毎年テーマに沿ってプログラムを企画するとしており、2021年度のテーマは「冒」。ふたつめの方針は「ひらかれた劇場」。劇場の外からもみえる劇場1階のアトリウムに特設劇場を設置して新ロイヤル大衆舎『王将』を上演することが決定しているほか、劇場を飛び出して神奈川県内を巡演する公演も企画しているという。「まだ出会えていない方たちにもお会いできるように1階のアトリウムをもっと活用したい」と語る。3つ目は「カイハツ」プロジェクト。アイデアを練り上げたり、戯曲を研究したり「創造すること」に焦点をあて、アーティストがさまざまなアイデアをトライアルする場や機会を積極的に設けていくという。「上演をしていなくても、中ではぐつぐつと、アーティストたちが熱をもって創作をしている、そんな空間にできたら」と長塚。「大役を任せられて非常にがんばらなければと思っています。これまで10年間で築き上げられたものに大いにのっかって、動きのある劇場にしていきたいなと思います」と意気込みを語った。長塚圭史2021年度のラインアップは以下の通り<プレシーズン>■KAAT神奈川芸術劇場プロデュースリーディング公演『ポルノグラフィ』2005年ロンドン市内で起きた地下鉄とバス同時爆破事件に想を得た意欲作をKAATプロデュース公演初登場となる桐山知也が演出。作:サイモン・スティーヴンス翻訳:小田島創志演出:桐山知也出演:上田桃子内田淳子小川ゲン奥村佳恵竪山隼太那須凜平原慎太郎堀部圭亮(五十音順)2021年4月16日(金)~2021年4月18日(日)<中スタジオ>■新ロイヤル大衆舎×KAAT『王将』-三部作-伝説の下北沢「楽園」公演から4年。アトリウム特設劇場にて『王将』待望の上演決定。作:北條秀司構成台本+演出:長塚圭史音楽:山内圭哉出演:福田転球大堀こういち長塚圭史山内圭哉(以上新ロイヤル大衆舎)常盤貴子江口のりこ森田涼花弘中麻紀櫻井章喜高木稟福本雄樹荒谷清水塚本幸男武谷公雄森田真和田中佑弥忠津勇樹原田志2021年5月15日(土)~2021年6月6日(日)<アトリウム特設劇場>■KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『未練の幽霊と怪物』―「挫波(ザハ)」「敦賀(つるが)」―第72回読売文学賞受賞作。能のフォーマットを応用し、ついえた「夢」を幻視する、レクイエムとしての音楽劇。作・演出:岡田利規音楽監督・演奏:内橋和久出演:森山未來片桐はいり栗原類石橋静河太田信吾/七尾旅人(謡手)2021年6月上旬~下旬<大スタジオ>■KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『虹む街』演劇界の鬼才、タニノクロウが、“神奈川・横浜市のある地域、そこに暮らす人々の風景”を描く最新作。作・演出:タニノクロウ出演:安藤玉恵金子清文緒方晋タニノクロウ蘭妖子 +県民参加の皆様2021年6月上旬~下旬<中スタジオ>■KAAT DANCE SERIES 2021イスラエル・ガルバン「春の祭典』ストラヴィンスキーの作曲の根源に迫る傑作。振付・ダンス:イスラエル・ガルバン作曲・音楽監督:シルヴィー・クルボアジェピアノ:シルヴィー・クルボアジェ、 コリー・スマイス2021年6月18日(金)~2021年6月20日(日)予定<ホール>■KAATキッズ・プログラム2021『ククノチテクテクマナツノボウケン』振付家・北村明子と現代美術家・大小島真木がタッグを組み、「夏休み」をテーマに自然や生命をめぐる子ども向けダンス作品を上演。振付:北村明子舞台美術:大小島真木出演:柴一平清家悠圭岡村樹黒須育海井田亜彩実永井直也2021年7月<大スタジオ><メインシーズン『冒』>■KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『湊横濱荒狗挽歌(みなとよこはまあらぶるいぬのさけび)』歌舞伎でおなじみの「三人吉三」をモチーフに、型破りでハードボイルドな現代劇が誕生。脚本:野木萌葱演出:シライケイタ2021年8月末~9月中旬<大スタジオ>■KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『近松心中物語』元禄時代の二つの恋の情景が、2021年の我々に問いかけることとは? 現代演劇の金字塔に、新芸術監督・長塚圭史が挑む。作:秋元松代演出:長塚圭史出演:田中哲司/ 松田龍平、笹本玲奈 / 石橋静河ほか2021年9月上旬~下旬<ホール>※北九州、豊橋、兵庫、松本公演もあり■KAAT EXHIBITION 2021 『志村信裕 展|游動』うつし/思い寄せる。その瑞々しさと、ゆらめき/語りかける。それらが交感する世界を志村の新作映像インスタレーションを通じて展覧。2021年9月9日(木)~10月8日(金)<中スタジオ>■KAAT DANCE SERIES 2021×Dance Dance Dance@YOKOHAMA 2021『エリア50代』出演:小林十市近藤良平ほか2021年9月23日(木・祝)~9月26日(日)<大スタジオ>■KAAT DANCE SERIES 2021×Dance Dance Dance@YOKOHAMA 2021『Noism Company Niigata × 小林十市』演出振付:金森穣出演:Noism0 / Noism1 / Noism 2、小林十市v2021年10月16日(土)~2021年10月17日(日)<ホール>■KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『アルトゥロ・ウイの興隆』白井晃×草彅剛のタッグで注目集めた話題作が待望の再演。作:ベルトルト・ブレヒト翻訳:酒寄進一演出:白井晃音楽・演奏:オーサカ=モノレール振付:Ruu2021年11月<ホール>■KAAT DANCE SERIES2021『Le Tambour de soie綾の鼓』演出・振付・出演:伊藤郁女、笈田ヨシテキスト:ジャン・クラウド・カリエール原作:三島由紀夫音楽:矢吹誠2021年12月下旬<大スタジオ>■KAATカナガワ・ツアー・プロジェクト第一弾『冒険者たち~JOURNEY TO THE WEST~』誰もが親しむアジアの古典『西遊記』をベースに、長塚圭史が書き下ろし演出する、神奈川県内の伝説を巡る冒険譚。原作:呉承恩『西遊記』上演台本・演出:長塚圭史共同演出:大澤遊音楽:角銅真実2022年2月<中スタジオ>※相模原公演、大和公演、厚木公演、小田原公演、横須賀公演ほか、神奈川県内を巡演予定。■KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『ラビット・ホール』篠﨑絵里子×小山ゆうなの初タッグ。受け止めがたい現実を人はどのように受け入れていくことができるのか?作:デヴィッド・リンゼイ=アベアー上演台本:篠﨑絵里子演出:小山ゆうな2022年2-3月<大スタジオ>■YPAM 2021‒ 横浜国際舞台芸術ミーティング開館以来開催してきたTPAMを受け継ぎ、国際的舞台芸術プラットフォームとして装いを新たに再出発。2021年12月中旬<ホール・大スタジオ・中スタジオ>予定【提携公演】仕立て屋のサーカス4月<大スタジオ>錬肉工房6月<中スタジオ>とりふね舞踏舎7~8月<大スタジオ>劇団た組10~11月<大スタジオ>OrganWorks12月<大スタジオ>地点1月<大スタジオ>Baobab1月<大スタジオ>Co.山田うん1月<大スタジオ>BATIK3月<大スタジオ>ほか※各公演の最新情報は、劇場公式サイト にてご確認ください。
2021年03月04日舞踊家の近藤良平が彩の国さいたま芸術劇場の次期芸術監督に決定したことが発表された。彩の国さいたま芸術劇場は、優れた舞台芸術等の芸術文化に身近に接する機会を提供し、及び埼玉県民の芸術文化活動を支援すること等により、芸術及び文化の一層の振興を図り、真に豊かさとゆとりを実感できる県民生活の実現に寄与することを目的とした劇場。2006年からは蜷川幸雄芸術監督の下で、演劇、ダンス、音楽を中心に芸術性の高い作品を創造・上演してきたほか、「さいたまゴールド・シアター」や「さいたまネクスト・シアター」など公共劇場ならではの取り組みを実施するなど、「創造する劇場」として埼玉から日本全国、世界に向け芸術文化の発信を行ってきた。この度、蜷川幸雄前芸術監督の後を引き継ぐ新しい劇場のリーダーとして選任された近藤は、1996年に自身のダンスカンパニー「コンドルズ」を旗揚げ。以降、振付家・ダンサーとして舞台や映像の分野で幅広い支持を集めている近藤はこれまで、コンドルズ埼玉新作公演や障がい者ダンスチーム「ハンドルズ」公演などを通じて、埼玉県の芸術文化に貢献したことを評価され、次期芸術監督の決定に至った。今後は近藤次期芸術監督の下、彩の国さいたま芸術劇場が次代の芸術表現を果敢に切り拓く創造拠点として、また社会や地域に開かれた広場として、あらゆる人々が自由闊達に交わりアートを創造・発見する劇場を目指していく。 また、近藤は2022年4月の芸術監督就任に先立ち、2021年4月1日から次期芸術監督として、2022 年度以降の劇場の新たな創造発信の方向性やプログラムの策定にあたる。なお、彩の国シェイクスピア・シリーズは吉田鋼太郎が「シリーズ芸術監督」として続投するとのことだ。近藤良平コメント令和3年となり、未だ続く安心できない時代の中、彩の国さいたま芸術劇場の芸術監督就任のお話をいただきました。その驚くべき任命と決定に心から謝意を申し上げます。大学で「ダンス」に出会い「舞台」という場所を知り「コンドルズ」をはじめました。たくさんのダンサー、役者、舞台関係者に出会い、そして蜷川幸雄さんにここ彩の国さいたま芸術劇場で出会い、転がるように時間が過ぎ今この場所にいます。思いかえすと劇場には、人が人を呼びさらに人へと繋いでいくそんな景色が見えます。僕も決して一人でかけあがってきたわけではありません。みんなと共にやってきました。劇場の扉をあけるとそこは楽しいところです。間違いありません。様々な人が行き交う場所、風が気持ちよくぬける劇場に、僕はしてゆきたいと思います。まずは次期芸術監督として、この彩の国さいたま芸術劇場と一緒に動き出したいと思います。なにとぞよろしくお願いいたします。 近藤良平※財団HPでは近藤の動画コメントも公開中www.saf.or.jp<次期芸術監督に関連する事業予定(2021年度)>●「コンドルズ埼玉公演 2021新作」公演日:6月5日(土)・6日(日)
2021年02月16日東京芸術祭実行委員会(委員長:近藤誠一)が、2021年秋に東京芸術祭2021を開催することを発表した。総合ディレクター・宮城聰(演出家 / SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督)の元、コンセプトとなる「ひらく」「きわめる」「つながる」の3つの柱を掲げ、参加事業のディレクターと協働する「プランニングチーム」による体制も4年目を迎えた。2020年はコロナ禍のなかでも、オンラインも駆使しなあ柄約40プログラムを実施。そして劇場を「ひらく」アクションとして、野外劇『NIPPON・CHA!CHA!CHA!』を上演した。東京芸術祭2021においても、同じコンセプトで観客のみならず、様々な俳優に門戸を開いて出会うために野外劇を上演する。2021年は、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を、演出に昨今の幅広い創作に定評のある青木豪を迎え、2年目となるGLOBAL RING THEATRE(池袋西口公園野外劇場)で上演予定。今月2月21日(日)まで本作品に出演する俳優を募集中となっているので、ぜひたくさんの方に応募してほしい。演出:青木豪からのメッセージ宮城聰さんから「池袋のグローバルリングで、シェイクスピアを演出しませんか?」とお誘い頂いた。「芝居にまったく興味ない人でも、ついつい立ち寄りたくなるようなものにしたい。」と言われ、誰もが知ってる「ロミオとジュリエット」を選んだ。通りすがりの人さえ観客にしたい、というのはつまり「人の目をひきたい」ということだ。そういう単純な衝動が僕は大好きだ。「人の目をひきたい」と思ってる人、待ってます。「立ち寄るだけのつもりがついつい最後まで見ちゃったじゃねぇか」っていう芝居を一緒に作りましょう。【オーディション概要】東京芸術祭2021 野外劇「ロミオとジュリエット(仮)」作:ウィリアム・シェイクスピア上演台本・演出:青木豪総合ディレクター:宮城聰(演出家 / SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督)日程:10月17日(日)〜25日(月) ※予定・調整中 / 東京芸術祭2021会期中会場:GLOBAL RING THEATRE(池袋西口公園野外劇場)オーディションエントリー受付期間:2月3日(水)~2月21日(日) ※24:00必着詳細はこちら:
2021年02月05日過去4回、「あいちトリエンナーレ」の名称で開催された国際芸術祭が、装いも新たに2022年夏に開催されることが決定した。新しい名称は、国際芸術祭「あいち2022」。芸術監督には、名古屋生まれであり、森美術館館長の片岡真実氏が就任した。美術界において豊富な経験・実績を持つ人物だ。就任記者会見にて片岡氏は、国際芸術祭「あいち2022」のあるべき姿として、以下の6つのポイントを発表した。<1>国際芸術祭は、アートの祭典、お祭りであるため、楽しく、ポジティブなエネルギーを生むものにしたいです。<2>地域に根差しているものでありたいと思っています。愛知ならではの場所、歴史、文化には注目したい。愛知は三英傑を輩出した土地であります。また、海、山、川など豊かな自然環境が育んだ伝統工芸、なかでも陶芸や繊維産業が栄えたものづくりの街です。それらを現代アートの視点から再発見したいです。<3>人々の移動が制限されているコロナ時代の国際展として、どのような新しいモデルを提示できるか。それらの課題にクリエイティブに取り組んでいきたいと考えています。<4>「あいちトリエンナーレ」の特徴のひとつは、現代美術とパフォーミングアーツという横断型の国際芸術祭であるということです。今回もこの枠組みを踏襲したいと考えています。<5>ラーニングを重視したいと考えています。世界の多様な価値観がインターネットの発達により可視化され、ときにはそれらが衝突する、複雑で難しい時代になっていると思います。それらを相互に理解していくためには、知らないことを共に学んでいく、という姿勢が不可欠です。<6>県民のための、県民による国際芸術祭を目指したいと考えています。昨年の来場者アンケートによると、56%が愛知県内から、44%が海外を含む県外からの観客です。世界に届ける芸術祭にしたいと同時に、県民の皆さまにも世界各地から観客を迎えるホストとして、どうしたら魅力的な芸術祭にできるのか、一緒に考えて頂きたいと思っています。国際芸術祭「あいち2022」は、芸術監督が決定したことにより、本格的に動き出す。細かい内容はまだまだこれからとなるが、この6つのポイントを掲げ、過去の学びを糧に、どのような芸術祭になるか、期待して待とう。
2020年11月27日六甲山上施設12会場で開催中の「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2020」において、新たな期間限定イベントがスタートした。10月17日(土)に開幕した「ザ・ナイトミュージアム~夜の芸術散歩~」は、営業時間を延長して夜の六甲山を楽しむ期間限定イベント。「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2020」チケット情報日中とは違う世界観に包まれるライトアップされた紅葉。そして六甲山の自然とコラボしたアート作品を鑑賞してみてはいかがだろう。夜にしか見られない作品の数々を、野外のオープンエアで楽しめるのもおすすめポイント。会場のひとつ「六甲オルゴールミュージアム」では、からくり人形師「ムットーニ」の作品を音と光で演出する特別展「ムットーニのオルゴールシアター」を上演(事前予約制)。精密な人形がオルゴールの音色とともにからくりを展開していく独特の世界をシアター形式で鑑賞できる。「六甲高山植物園」では、ライトアップと連動して光る提灯が全員に配られ、来場者が作品の一部となる演出が施されている。色鮮やかなイルミネーションの変化に合わせて表情を変える庭園の様子をじっくりと鑑賞してみてはいかがだろう。「六甲ガーデンテラスエリア」は、神戸から大阪にかけて広がる夜景を一望できる。秋の澄んだ空気を通してきらめく夜景を楽しめるのは今だけ。また、参加アーティストの限定アイテムや六甲山でしか手に入らない土産物が購入できるショップ、飲食サービスが充実しているのもポイント。テラスから夜景を望むカフェで過ごしてみるのも、本格グルメをレストランで楽しんでみるのもいいだろう。各会場では、ライトアップされた国内外のアーティストの作品が数多く展示されている。紅葉とともに、絵画やオブジェ、映像作品などを幻想的な雰囲気に包まれながら鑑賞していただきたい。六甲ミーツ・アート 芸術散歩は、夜以外にも鑑賞できる作品など見どころが多いため、1日で回りきるのはかなり難しい。そこでぜひ手に入れたいのが、鑑賞パスポート(当日割引券:大人(中学生以上)2300円、小人(4歳~小学生)950円)。6つの有料会場に会期中各1回ずつ入場できるので、日を分けて利用できるのがうれしいところ。秋が深まるにつれて紅葉も色づいていくため、また違った表情を見せてくれる六甲の山々。2度・3度と足を運んでみるのがおすすめだ。ちなみに六甲山上は市街地より気温が5~10℃低いため、防寒対策をお忘れなく。
2020年10月22日