イギリスで捕虜となったナチス兵がゴールキーパーとして活躍し、やがてイギリスとドイツの架け橋となった実話を基にした『キーパー ある兵士の奇跡』から、本編映像が届いた。解禁された本編映像は、収容所でサッカーをしていたところ、地元チームの監督ジャック(ジョン・ヘンショウ)にキーパーとしてスカウトされたバート・トラウトマン(デヴィッド・クロス)が、ジャックが営む食料品店で妻となるマーガレット(フレイア・メーバー)と惹かれあうシーン。かごから逃げ出し、店内を飛び回る小鳥を捕まえようと手を伸ばす2人。次第に距離が縮まると、小鳥を追う真剣な横顔をそれぞれ見つめ、互いに意識し合っている様子が伝わってくる。そして、バートがそっと小鳥を捕まえると、息を飲んだマーガレットが即座に鳥かごの扉を開け、息の合った連係プレーを見せる。鳥かごに小鳥を戻した2人はようやく安堵して笑い、笑顔で見つめ合うのだが、そこにジャックが外から「トラウトマン、どこだ?」と声を掛ける。慌てて店の外に出ようとするバートだったが、扉の前でマーガレットの方を振り向くと、マーガレットもそんなバートの姿を見つめており、この後の2人の展開を予感させるシーンとなっている。『キーパー ある兵士の奇跡』は10月23日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:キーパーある兵士の奇跡 2020年10月23日 新宿ピカデリーほか全国公開ⓒ2018 Lieblingsfilm & Zephyr Films Trautmann
2020年10月08日2019年アカデミー賞にノミネートされたワンカットの短編作品の“その先”を描き、第76回ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門・女優賞を受賞した『おもかげ』。この度、本作の基となった約18分の短編作品『Madre』(原題)が公式サイトで期間限定で無料公開決定。『おもかげ』の冒頭シーンにもあたる、短編の冒頭約5分の映像が先行解禁された。スペインのマドリードに住むエレナには、離婚した元夫との間に6歳の息子イバンがおり、元夫とイバンはフランスに旅行中。エレナが久々にひとりの時間を謳歌していた頃、元夫の携帯電話を使いイバンから電話がかかってくる。旅先からの何気ない電話と思ったエレナはたわいもない話を始めるが、父親が戻ってこず、イバンがたったひとりビーチに取り残されてしまっていることを知る。電話口の彼のつたない言葉を通じて、エレナは少しずつ息子が置かれた深刻な状況を知ることになるが…。本作は、スペインの新鋭ロドリゴ・ソロゴイェン監督が2017年に製作した短編映画『Madre』が出発点。第91回アカデミー賞短編実写映画賞にノミネートされたほか世界各国の映画祭で50以上もの賞を受賞し、世界の映画人を驚かせた。短編につづいて『おもかげ』を監督したソロゴイェン監督は、緊迫感あふれるワンシーンワンカットのその短編をオープニングシーンとしてほぼそのまま採用。“Madre”とはスペイン語で“母”のこと。『おもかげ』では幼い息子を失った母エレナが10年後、息子のおもかげを宿した少年と出会ってからの希望と再生の旅路を描いていく。サスペンスフルな短編部分に続くメインストーリーは、ジャンルの変更すら感じさせる全く違った展開が待ち受けているという。ソロゴイェン監督は、短編から続く物語として『おもかげ』を製作したことについて、「短編を撮影した後、私たちは大きな満足感を味わいました。私が当初から話していたのは、この短編は、長編映画の非常に長い冒頭シーンのような気がするということです。そして、私たちスタッフはエレナの物語を続けたいと思いました。家から飛び出し、不安に駆られながら息子を捜し回る彼女を、放っておくことはできません」と物語やキャラクターに対して感じた“借り”がきっかけだったことを明かしている。『おもかげ』は10月23日(金)よりシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。短編映画『Madre』は10月9日(金)午前0時~(10月8日24時)から10月22日(木)23時59分まで期間限定で『おもかげ』公式サイトで無料公開。(text:cinemacafe.net)
2020年10月08日第32回東京国際映画祭のコンペティション部門にて、最高賞にあたる「東京グランプリ/東京都知事賞」を獲得したデンマーク映画『わたしの叔父さん』が日本公開されることが決定した。デンマーク・ユトランド半島の静かで美しい農村。27歳のクリスは、幼い頃に家族を亡くして以来、叔父さんとふたりで暮らしてきた。毎朝早く起きて、足の不自由な叔父さんの世話をし、家業の酪農の仕事をこなす。夕食の後はコーヒーを淹れてくつろぎ、週に一度買い物に出かける。そんな決まった毎日を繰り返すクリスだったが、ある出来事をきっかけに、かつて抱いていた獣医になる夢を思い出す。さらに、教会で出会った青年マイクからデートに誘われ、次々と訪れる変化に戸惑いながらも胸のときめきを隠せない。将来の夢と恋に悩むクリスに気づいた叔父さんは、姪の幸せをそっと後押しするが…。本作は、デンマークの静かで美しい農村で年老いた叔父さんと家畜の世話をしながら暮らす若い姪のクリスが、かつて抱いていた夢や恋愛に葛藤する愛の物語が描かれる。監督は、デンマーク映画界の新鋭フラレ・ピーダセン。淡々とした日常の中にさりげなくユーモアを効かせ、家族の心の機微を細やかに描く演出は、『東京物語』をはじめとする小津安二郎監督作品から学んだという。世界各国の映画祭で受賞を重ねている本作。昨年の東京国際映画祭の授賞式では、審査委員長のチャン・ツィイーが「詩のような語り口で、我々に穏やかに物語ってくれました。監督は抑制的で、繊細なカメラワークをもって、忘れ去られる人間の情感をとても力強く表現しました」と称賛した。恵比寿ガーデンプレイス内の改装に伴い、2月28日に一時休館が決定しているYEBISU GARDEN CINEMA。本作は、同館の休館前最後のロードショー作品となる。『わたしの叔父さん』は2021年1月29日(金)YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:わたしの叔父さん 2021年1月29日よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開©2019 88miles
2020年10月08日『主人公は僕だった』『パパVS新しいパパ』などで知られるコメディ俳優ウィル・フェレルと人気ドラマ「VEEP/ヴィープ」のジュリア・ルイス=ドレイファスが共演する、スウェーデン映画『フレンチアルプスで起きたこと』のリメイク『ダウンヒル』が本日10月7日(水)よりデジタル配信開始となった。『フレンチアルプスで起きたこと』は、2014年の第67回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査賞を受賞、全米の放送映画批評家協会賞で外国語映画賞を受賞するなど、批評家や映画ファンの間で一大センセーションを巻き起こしたスウェーデン発のコメディ。日本では2015年に公開されて話題となった。アルプス山脈でスキー休暇を楽しんでいた一家が、突然雪崩に遭遇するところから物語は始まる。とっさに子どもたちを守ろうとした妻のビリーを差し置いて、夫ピートが我先に逃げ出してしまったことをきっかけに、家族の間には亀裂が...。信頼を取り戻すべく、あの手この手で試行錯誤するピートだが、果たして家族崩壊の危機を乗り越えることはできるのか。家族の信頼を取り戻すために必死にもがく夫にして、父親ピートを演じるのはウィル・フェレル。妻のビリーを演じるのは、今回製作も担当するジュリア・ルイス=ドレイファス。夫の疑惑の行動に悩む妻、そして子どもたちとの間で揺れ動く母親を見事に演じている。監督と脚本は、『ファミリー・ツリー』(2011)でアカデミー賞脚色賞を受賞したナット・ファクソンとジム・ラッシュが再集結し、絶妙なコンビネーションで新たな傑作コメディを紡ぐ。『ダウンヒル』はデジタル配信中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ダウンヒル© 2020 Twentieth Century Fox Film Corporation.
2020年10月07日『オリエント急行殺人事件』に引き続き、ケネス・ブラナーが“世界一の名探偵”ポアロを演じる最新作『ナイル殺人事件』より、本作の舞台となるナイル川クルーズの一部を写した場面写真が到着した。今作は、大富豪の美しき娘が新婚旅行中のクルーズ船内で殺され、これにポアロが挑むストーリー。容疑者は、結婚を祝うために集まった乗客全員で――。到着した場面写真では、ポアロの1ショット、風船が舞う豪華なホールでのダンスシーンや、ボートでの遊覧に興じる乗客たちの姿が写し出されており、気品と優雅さに満ち溢れたゴージャスな上流階級の生活が伺えるようだ。今回のカットでの注目は、新婚旅行中のガル・ガドット演じる美しき大富豪の娘リネットと、アーミー・ハマー演じる夫のサイモン。幸せそうで理想のカップルのように写るが、この船旅で悲劇が起こってしまう。容疑者は乗客全員、全員にリネット殺害の動機があるという…。楽しそうなクルーズの裏に、これから待ち受ける愛と嫉妬、そして欲望にまみれたミステリーの香りが早くも感じられそう。監督も務めるケネスは、本作について「この上なく華やかな舞台で、愛の威力にむしばまれていく様が描かれており、ポアロは富、権力、財産、影響力、魅惑、恋愛、豪華な衣服、高級なワイン、素晴らしい旅を目の当たりにするのです」と大スクリーンでこそ味わうべき非日常の世界が描かれていると言い、「観客はナイル川を下る旅を通して、エジプトの荘厳な輝きに飛び込み、心から楽しめることができると思っています」と没入感を体験することができるとも語っている。『ナイル殺人事件』は12月18日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ナイル殺人事件 2020年12月18日より全国にて公開
2020年10月07日ジェシカ・チャステイン、ルピタ・ニョンゴ、ダイアン・クルーガー、ペネロペ・クルス、ファン・ビンビンという豪華女優たちが最強の国際派スパイチームを結成する『The 355』(原題)のトレーラーが初解禁。全米で2021年1月15日より公開される。本作は、『X-MEN:ダーク・フェニックス』などのサイモン・キンバーグ監督がジェシカと再タッグ、「SMASH/スマッシュ」の女性脚本家テレサ・レベックとキンバーグが脚本を手掛けたスパイアクションスリラー。モロッコからパリ、上海などを飛び回る世界各国の女性スパイたちの顔ぶれが何と言っても超豪華。CIAのエージェントにはアカデミー賞ノミネートのジェシカ、ドイツのエージェントにはカンヌ女優賞受賞のダイアン、MI6のコンピュータ専門家にはアカデミー賞受賞のルピタ、熟練したコロンビア人心理学者には同じくアカデミー賞女優のペネロペ、そして彼女たちのすべての動きを追跡している謎の中国系女性をファンが演じている。さらには、『アベンジャーズ』シリーズのセバスチャン・スタン、『ガール・オン・ザ・トレイン』のエドガー・ラミレスなども出演。タイトルの「355」とは、「007」と同様スパイのコードネームで、18世紀のアメリカ独立戦争時に暗躍していたといわれるアメリカ最初の女性スパイを示すとか。解禁されたトレーラーは、世界を股にかけた全員女性のスパイチームと彼女たちのシスターフッド(連帯)に期待高まる映像となっている。(text:Reiko Uehara)
2020年10月06日世界的絵本作家ジュディス・カーの自伝的小説「ヒトラーにぬすまれたももいろうさぎ」を映画化した『ヒトラーに盗られたうさぎ』より、ポスタービジュアルとシーン写真が到着した。1933年、ヒトラーの台頭によってナチスが政権を握る直前にその迫害から逃れるため、家族と共に故郷ドイツを出国。スイス、フランスを経て1936年にイギリスへと渡ったジュディス自身の少女時代の過酷な逃亡生活の体験をもとに、“9歳の少女アンナ”が貧困や差別などの困難を乗り越えながら、家族との絆を深めていく様子を描く。主役のアンナ役は、1000人ものスカウトから見出された新人リーヴァ・クリマロフスキ。どんなに過酷な状況に出会ってもまっすぐに前を向く少女を瑞々しい感性で演じた。今回到着したシーン写真では、どんなときも“うさぎのぬいぐるみ”を手放さなかったアンナの様子や、逃亡先の国で新しいクラスメイトと一緒に授業を受ける様子、家族全員で列車に乗り込むショットなど、第二次大戦前、世界に翻弄されながらもたくましく生き抜く少女の姿が切り取られている。ほかにも、アンナの父は『帰ってきたヒトラー』のオリヴァー・マスッチ、母は『ブレードランナー 2049』のカーラ・ジュリ。アンナとその家族を常に気に掛ける心優しいユリウスおじさんは『ヒトラー ~最期の12日間~』のユストゥス・フォン・ドホナーニ。そして、アンナの兄マックスは『はじめてのおもてなし』に出演したマリヌス・ホーマンが演じている。なお、監督は『名もなきアフリカの地で』で第75回アカデミー賞外国語映画賞を受賞したカロリーヌ・リンクが務めた。併せて到着したポスタービジュアルは、逃亡生活を始める直前、“持ち物は一つだけ”と母に言われたアンナが、ピンクのうさぎのぬいぐるみを抱きしめて眠りにつく写真が使用されている。『ヒトラーに盗られたうさぎ』は11月、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:ヒトラーに盗られたうさぎ 2020年11月よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開©2019SOMMERHAUS FLIMPRODAKTION GMBH/LA SIALA ENTERTAINMENT GMBH / NEXTFILM FILMPRODAKTION GMBH&CO.KG/WARNER BROS.ENTERTAINMENT GMBH
2020年10月06日一度は家族を捨てた父と発達障がいのある息子が、悪戦苦闘しながら本当の親子関係を築くまでを描いたイスラエルの映画『靴ひも』が10月17日(土)より日本公開。この度、イスラエル在住の本作の監督ヤコブ・ゴールドヴァッサーにオンライン中継でインタビューを敢行。改めて日本で劇場公開することについて、現在の心境を明かした。ゴールドヴァッサー監督も発達障がいのある息子を持つ父親であり、身近なテーマだったため、最初は同映画製作に躊躇したそう。「約10年前にある親子の実話を聞く機会があり、腎不全を患う高齢の父親に、知的障害を持つ息子が自分の腎臓を提供しようとしたそうです。私にもスペシャルニーズの(特別支援を必要とする)息子がいるので、私が映画化するにふさわしいエピソードだと思われたのでしょう。しかし私はこのような重い題材を扱うことに抵抗があり、この題材から逃げてきたわけです。ただ気になってはいました」と始まりを語り、「何年か経ち、この映画の主人公役のネボ・キムヒさんとご一緒した時に、この企画のことを話したら『是非やろう!』と賛同してくれて、いろいろとアイデアを交換していくうちに、私の心配を払拭してくれたのです。彼なくしてこの映画が撮られることはなかったと思います」とネボ・キムヒの存在の大きさを表した。また「一般の方がスペシャルニーズの人たちに対して持っているイメージに何らかの変化を起こす、映画を見た人が、スペシャルニーズの人たちのことを理解したい、という気持ちになって欲しい、そういった願いを込めて、完璧なストーリーにしたい」と思いを語り、「いざ映画作りを始めると、私にはとても簡単な作業でした。自分が何を撮りたいのか、明確に分かっていたからです。この映画で描かれることについて、私は全てを理解できるのです。いつもだと悩んだり、何バージョンか撮っておこう、ということがありますが、今回は迷いが一切なかったですね」と撮影をふり返った。父と息子を描く本作で主人公ガディは、監督の息子を反映させたキャラクターだと言い、「劇中にも出てくるのですが、メガネをかけたままシャワーを浴びたり、出会う女性をすぐ口説いたりね(笑)。言葉遊びや、彼のユーモア、ジョークも取り入れています。映画の中でガディが読む歌の歌詞は、息子が10歳の時に書いた詩をそのまま引用しています。愛や幸せについて、障害があると言われている10歳の子が書いた詩です」と様々な部分が反映されているそう。そんなガディを劇中で演じたネボだが、撮影に入る前の1年間、監督たちと一緒に共同作業をしたという。監督は「脚本ができてからは、私の息子が暮らしている、スペシャルニーズの人たちが住む村に実際に暮らして、撮影の準備をしてもらいました。私の息子の立ち方、歩き方、笑い方をじっくりと観察して取り入れています」と入念な役作りについて明かした。そして、もうすぐ迎える日本での公開に向けて「私が映画を作る上で必要だと感じていることは、観客とどれだけ繋がることができるか、ということです。この作品は何か強いメッセージというよりは、映画の中で、意志の力や知恵や正義感によって困難を乗り越え成長していく『靴ひも』の主人公と一緒に『感情の旅』をして、何か『気づき』を持ってもらえれば、と思います」と日本の観客へメッセージを寄せた。『靴ひも』は10月17日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2020年10月06日大ヒット中の『TENET テネット』をはじめ、日本映画でも綾野剛×北川景子の刑事バディ『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』、岡田将生×志尊淳の心霊探偵バディ『さんかく窓の外側は夜』などが続々と公開を控えている。友人同士や仕事仲間、ときには偶然出会った2人組が活躍する映画ジャンルとして根強い人気を集める「バディムービー」。古今東西で愛されているジャンルだが、ヨーロッパにおいてもハイセンスかつ、メッセージ性にも富んだ作品が続々。今回は、“幸せ”を感じられるヨーロッパ発のバディムービーの注目作を紹介。『100日間のシンプルライフ』親友同士のトンデモ勝負! 裸一貫、所持品ゼロのシンプルライフとは!?ドイツのベルリンを舞台に、親友でビジネスパートナーのパウル(フロリアン・ダーヴィト・フィッツ)とトニー(マティアス・シュヴァイクホファー)が、所持品を全てリセットして100日間究極のミニマリズム生活を行うシンプルライフ・エンターテインメント。常にスマートフォンを持ち歩き、ネットショッピングに目がないパウルと、高級なスーツをまとい、育毛剤を欠かさず使うなど外見へこだわりを持っているトニー。趣味や趣向、性格の違う2人だが子どもの頃から一緒に育ち、常に互いを意識し、また比較されてきた。そんな2人が手を取り合いスタートアップの事業で成功を収めたが、あることをきっかけに大ゲンカ。裸一貫、所持品ゼロの状態から、必要なモノを1日1つずつ取り戻し100日間生活するというとんでもない勝負を行うことになる…!開始当初は互いに負けたくないというプライドから勝負を続ける2人だったが、日々1つ1つのモノと向き合う中で、次第に心境に変化が訪れる。100日間の生活の果てに見つけた答えとは!?フィンランドで行われた実験的ミニマリズム生活を記録したドキュメンタリー映画『365日のシンプルライフ』がベースとなっている本作。冬のドイツの街を全裸で走ったり、食べ物を奪い合ったりとコミカルなやりとりを繰り広げるバトルにはワクワクさせられ、ケンカしながらもなんだかんだで互いを気遣う2人は、誰もが認めるベストバディ。家族や友情、そして“本当に必要なモノ”を考え直していく2人の姿が、様々な幸せのかたちについて考えるきっかけとなる1作。『アメリ』を超えた大ヒット!立場を超えた真の友情『最強のふたり』(2012)不慮の事故から車いすで生活を余儀なくされた大富豪フィリップ(フランソワ・クリュゼ)とその介護者として雇われた黒人青年ドリス(オマール・シー)が、立場を超えて友情を育む実話を基にしたヒューマン・コメディ。介護者を探していたフィリップは、面接者の中で唯一“同情”を見せなかったドリスを採用する。常識外れの行動をするドリスに周囲は驚きを隠せないが、フィリップにとってドリスとの関係は心地よく、ドリスも新しい世界を知って2人の絆はどんどん深まっていく。フランスで異例のヒットを記録し、満を持して2012年秋に日本で公開となった本作。日本でも社会現象ともいえるレベルでヒットし、かつて一大ブームを巻き起こした『アメリ』(01)を抜き、11年ぶりにフランス映画の日本国内興収記録を塗り替えた。涙を誘うのではなく、あくまで2人のやりとりにフォーカスがあてられ、散りばめられたユーモアの数々と芽生えていく強い友情が心を揺さぶる。伏線がつながっていく感動のフィナーレにも要注目。楽しい生活、幸せな人生を形作るものが何かをダイレクトに訴えかけてくる名作の1つ。動くログハウス!? 夏の日の少年たちの逃避行『グッバイ、サマー』(2015)動くログハウスの車で旅に出た14歳の少年2人の青春ロードムービー。学校でからかわれ、悶々とした日々を送っている14歳のダニエル(アンジュ・ダルジャン)の元に、目立ちたがり屋だが機械いじりが趣味のテオ(テオフィル・バケ)が現れる。周囲に馴染めないでいた2人は次第に意気投合し、やがて親友に。うんざりする日々から抜け出したいテオは自分の作った車でダニエルと共に一路旅に出る。様々なアクシデントに遭遇しつつも何とか旅を続ける2人。ダニエルとテオを待ちうける運命とは…?『エターナル・サンシャイン』をはじめ、創造性と遊び心に満ちた独特の世界観を披露し絶大な支持を得ているミシェル・ゴンドリー監督の自伝的作品。ギミックに富んだ動くログハウスのような2人の車はかわいらしく、テオが手にしているガジェットも遊び心に富んでいる。道中描かれるフランスの風景も美しく、ダニエルとテオのひと夏の大冒険に彩りをそえる。14歳の等身大の少年たちの姿が瑞々しく描かれており、もどかしくも甘酸っぱい青春の1ページのような本作は、子どものころには気づかなかった刹那の幸せの日々を呼び起こしてくれる。『100日間のシンプルライフ』は12月4日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷・有楽町、シネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:最強のふたり 2012年9月1日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 SPLENDIDO/GAUMONT/TF1 FILMS PRODUCTION/TEN FILMS/CHAOCORP100日間のシンプルライフ 2020年12月4日よりヒューマントラストシネマ渋谷・有楽町、シネマート新宿ほか全国にて公開© 2018 Pantaleon Films GmbH / Erfttal Film & Fernsehproduktion GmbH & Co. KG / WS Filmproduktion / Warner Bros. Entertainment GmbH
2020年10月05日テレンス・マリック監督がルーニー・マーラ、ライアン・ゴズリング、マイケル・ファスベンダー、ナタリー・ポートマンら豪華俳優陣を迎えた『SONG TO SONG』が、邦題を『ソング・トゥ・ソング』として公開することが決定。併せて、ポスタービジュアルが解禁となった。音楽の街、オースティン。何者かになりたいフリーターのフェイは、成功した大物プロデューサーのクックと密かに付き合っていた。そんなフェイに売れないソングライターBVが想いを寄せる。一方、恋愛をゲームのように楽しむクックは夢を諦めたウェイトレスのロンダを誘惑。愛と裏切りが交差するなか、思いもよらない運命が4人を待ち受けていた…。『地獄の逃避行』『天国の日々』といった名作を生み出してきた巨匠、テレンス・マリックとアカデミー賞を3度受賞した名カメラマン、エマニュエル・ルベツキが挑んだのは、夢と愛を秤にかけ、幸せを模索する4人の男女の物語。恋愛、成功、夢、友情…一番欲しかったものは何か?そして自分はいったい何者なのか?リアル過ぎる彼らの人生の行き着く先にあるものとは!?美しい映像と音楽で彩られた、珠玉の感動作が誕生した。フリーターのフェイを演じるのは、『ソーシャル・ネットワーク』や『ドラゴン・タトゥーの女』などに出演し、『キャロル』では第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で女優賞を獲得したルーニー・マーラ。売れないソングライターBV役を、『きみに読む物語』や『ブルーバレンタイン』などに出演し、『ラ・ラ・ランド』では第74回ゴールデングローブ賞ミュージカル・コメディ部門で主演男優賞に輝いたライアン・ゴズリングが演じる。大物プロデューサーのクック役には、『X-MEN』シリーズや『それでも夜は明ける』に出演し、『SHAME -シェイム-』では第68回ヴェネチア国際映画祭で男優賞を受賞、第69回ゴールデングローブ賞ドラマ部門で主演男優賞にノミネートされたマイケル・ファスベンダー。ウェイトレスのロンダ役を、『水曜日のエミリア』や『抱きたいカンケイ』で主演を務め、『ブラック・スワン』では第83回アカデミー主演女優賞をはじめとする様々な賞を受賞したナタリー・ポートマンが演じ、主役クラスの豪華な面々が奇跡の共演を果たした。さらにリッキ・リー、イギー・ポップ、パティ・スミス、「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」など様々なミュージシャンが出演して映画に彩りを与えている。この度解禁されたポスタービジュアルは、レコードのジャケットのような背景に、主要キャスト4人の顔が写った1枚となっている。「夢が終わる。人生が始まる―」というキャッチコピーから、4人それぞれの人生が交錯し、変化していくさまが想像できる。『ソング・トゥ・ソング』は12月25日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ソング・トゥ・ソング 2020年12月25日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2017 Buckeye Pictures, LLC
2020年10月05日ダニエル・クレイグ主演『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が世界的な公開延期の発表に伴い、日本公開も11月20日(金)から延期された。MGM、ユニバーサル並びに本作のプロデューサーであるマイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリにより、公開の延期が「007」の公式Twitterにて下記の通りに発表された。「ジェームズ・ボンドのシリーズ25作目となる『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の延期を発表しました。世界中の映画館でお会いできるのは2021年4月2日となります。公開延期によりファンの皆様の期待に添うことが出来ず、心苦しい限りですが、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』を来年お届けできる日を心待ちにしております」。日本での公開も2021年を予定している。(text:cinemacafe.net)■関連作品:Bond 25(仮題) 2020年2月14日世界公開007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 2021年、全国にて公開© Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc.All Rights Reserved.
2020年10月05日ドイツの“歴史の闇”と“芸術の光”を、現代美術界の巨匠ゲルハルト・リヒターの半生をモデルにフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督が描く『ある画家の数奇な運命』。この度、マックス・リヒターの美しい旋律を背景に、ドイツの気鋭俳優トム・シリングが体現する“芸術家が生まれる瞬間”を切り取った本編映像が到着した。本映像は、リヒターの代名詞ともいえる“フォトペインティング”の制作風景を模したシーン。キャンバスに写真を精密に模写しながら、そこからフィルターをかけたかのように微妙にぼかす作業を加えるこの作風は、決して奇をてらうために生み出されたのではなく、主人公の芸術家・クルトが本当に求めるものを描こうとしてきた結果、真実の芸術にたどり着いた。本映像は、幼きころの叔母の記憶をもとに、まさに自分だけの真実を掴んだ“芸術家の誕生の瞬間”を切り取ったものとなっている。ひと言もセリフを発さないまま、目線や表情だけで芸術家の揺れる心の動きを表現し切った、トム・シリングによる静謐な演技も必見となっている。背景に流れる音楽は、“ポストクラシカル”のアーティストとして知られ、映画『メッセージ』に起用された楽曲や、壮大な宇宙を舞台にした『アド・アストラ』、アカデミー賞を受賞した『戦場でワルツを』など映画音楽家としても高い人気を誇るマックス・リヒター。苦悩しながら少しずつ自分にとっての真の芸術、光を見つけていくクルトの心情を代弁するかのような美しい旋律にも注目してほしい。『ある画家の数奇な運命』は10月2日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ある画家の数奇な運命 2020年10月2日 シネマズ シャンテほか全国公開©2018 PERGAMON FILM GMBH & CO. KG / WIEDEMANN & BERG FILM GMBH & CO. KG
2020年10月04日Netflixにて配信中の映画『エノーラ・ホームズの事件簿』は、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」でイレブン役を演じ、世界的人気を獲得したミリー・ボビー・ブラウンが主演、製作。配信開始とともに「今日の映画 TOP10」入りし、SNSでも話題を集める中、“世界で最も有名な名探偵”シャーロック・ホームズを演じたヘンリー・カヴィルが、本作が映画初主演となるミリーのファンであったことが判明。出演を決めたのも、ミリーの存在が理由だったと本人が明かした。『マン・オブ・スティール』『バットマン VS スーパーマンジャスティスの誕生』、そして『ジャスティス・リーグ』でスーパーマン役を演じ、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』ではトム・クルーズと共演、世界的人気を誇るNetflixオリジナルシリーズ「ウィッチャー」にも出演するヘンリー・カヴィル。経験と人気を兼ね備えた彼が、本作ではミリー演じる頭脳明晰で自由奔放な主人公、“駆け出し探偵エノーラ”の兄として、これまでも数多くの俳優が演じてきた天才名探偵シャーロックの新しい姿を演じ、ミリーをサポートしている。本作へ助演としての参加を決めた理由について、「私はミリーのファンだ。これまでの作品も観てきて、素晴らしい女優だと思う。そんな彼女の助演を務めることができるのだから、考えるまでもなく出演を決めたよ。簡単な決断だった」とヘンリー。そんな“ミリーファン”の彼が実際に初対面を果たした際は、「最初に会ったときは、ハグをして共演できることを喜んだよ。互いにこれまでの作品を褒め合ったりもしたんだ」と、ヘンリーもいちファンとして大喜びしながら、お互いを称え合ったことを打ち明けた。そして、実際に撮影を共にした後には、「彼女は現場でもとてもカリスマ的で、そんな彼女をサポートすることができる役はとても楽しかった。彼女はこれからもどんどんビッグになっていくと思う。その道のりの途中で共演できたことはとても光栄だね」と語り、これ以上ないほどの賛辞を贈っている。加えて、「続編があったらとても嬉しいね、機会があったら飛びつくよ。続編の話が出たら、ミリーとともにどんな話を作っていくかを話すのが楽しみだ」と、続編への強い意欲も語っている。人気と実力を兼ね備えたヘンリーが演じる新たなシャーロック・ホームズと、ヘンリーが全面支持するミリーが全身全霊で表現したエノーラ・ホームズの活躍は見逃せない。Netflix映画『エノーラ・ホームズの事件簿』は独占配信中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】エノーラ・ホームズの事件簿 2020年9月23日よりNetflixにて独占配信開始
2020年10月04日ビル・マーレイとラシダ・ジョーンズの共演で贈るソフィア・コッポラ監督の最新作『オン・ザ・ロック』。今回は夫の浮気を疑う“娘”ラシダが、“父”のアドバイス通り、夫のスマホをチェックしようとするシーンの本編映像が到着した。ラシダ演じるローラは、夫ディーン(マーロン・ウェイアンズ)の浮気を疑い、彼のiPhoneの履歴をチェックしようとする…。共有していたはずのiPhoneのパスワードがいつの間にか変更されており、「パスワード変えた?」と思わず声を荒げてしまい、ディーンは「職場のプロトコルが新しくなってその時に変えたんだ」と説明するが、疑いが晴れず、どことなくぎこちない受け答えになるローラ。浮気の相手として疑っている同僚の“フィオナ”を検索するも、履歴は出てこない――。ローラの誕生日を仕事で祝えないことを謝りつつ、そそくさと仕事へと出掛けてしまうディーンに、ローラはおもわずため息をついてしまう。果たして、ディーンは本当に浮気をしていないのか?ニューヨークの街に浮気調査に繰り出す、ローラとビル演じるフェリックスの父娘の行く末に注目だ。『オン・ザ・ロック』は10月2日(金)より全国にて公開、10月23日(金)よりApple TV+にて世界配信。(text:cinemacafe.net)■関連作品:オン・ザ・ロック 2020年10月2日より全国にて公開© 2020 SCIC Intl
2020年10月04日2019年のヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門に選出され、マルタ・ニエトが女優賞を受賞したほか、スペインで4つの主演女優賞を獲得するなど高い評価を得た『おもかげ』。そんな本作の注目ポイントのひとつが、マルタ・ニエト演じる主人公エレナの相手役となる少年ジャンを演じる新鋭ジュール・ポリエ。この秋出演作の日本公開が相次ぎ、今後の飛躍が期待される彼の魅力を本人のコメントも交えながら大解剖する。ジュール・ポリエが本作で演じるのは、物語の舞台となるフランス南西部の海辺のリゾート地ヴュー=ブコー=レ=バンに、家族と夏の間だけパリから移り住んでいた少年ジャン。彼は、幼い息子が失踪したことで10年間絶望の中にいたエレナの息子の面影を宿していた。エレナが思わずジャンの後をつけてしまったことをきっかけにふたりの交流が始まり、エレナを慕うジャンも彼女のもとをたびたび訪れるようになる。しかし、ジャンの両親や彼を想う少女は、そんなふたりをどう受け止めればいいのか戸惑いを隠せない。長い間息子を失った暗闇から抜け出せず、ほとんど仕事場と家を行き来するだけのエレナに対して、ジャンは仲間たちと様々なスポーツに興じ、青春を謳歌する明るく行動的な少年。そんな対照的なふたりの出会いが、お互いに何をもたらすのか注目したいところ。ジャンを演じる劇中、少年としての無邪気さやあどけなさが覗くジュールは、2001年生まれの現在19歳。2017年にフランス映画『マルヴィン、あるいは素晴らしい教育』で映画デビューを果たし、映画出演3作目となる本作で初めてメインキャストを務めた。彼は、本作の脚本を初めて読んだ時の感想として「とても心を動かされました。ストーリーと登場人物たちにものすごく魅了されたんです。読み終わって、とても混乱もしましたよ。でもひとつだけ確かだったのが、僕がこの作品を好きだということへの確信でした」とふり返る。また、ジャンを演じるにあたり最も難しかったこととして「ジャンとエレナの間の関係性を表現することでした。僕がこれまでの人生の中で体験したことのないものだったので、ジャンならどうするかを想像しなくてはなりませんでした」と語る。ジャンと自分の共通点については「ひとつあげるとすれば、どちらも不用心なところでしょうか。僕たちはどっちも時々考えるより先に行動したがるところがありますから!」と茶目っ気たっぷりに明かす。そんなジュールが2018年に出演した『PLAY 25年分のラストシーン』も11月6日(金)に日本公開される。1990年代から2010年代まで、25年にわたり撮り続けたホームビデオの映像をつないでふり返るというユニークな手法で、当時の時代の空気感をリアルに再現した作品の中で、ポリエは主人公マックスの幼なじみの1人、13~15歳のころのマチアス役に。マックスが撮影したビデオ映像にも常に登場する。少しヤンチャなキャラクターで、奥手なマックスと違い女の子にも積極的、彼とともに思春期の甘酸っぱい経験をしていく親友を爽やかに演じている。『おもかげ』では少し大人びた雰囲気をまとうようになったジュールだけに、両作品で成長を見比べてみてほしい。『おもかげ』の後は、アニメーションと実写が融合したユニークな短編映画『A dessein de te revoir』(原題/11月フランス公開予定)に出演。今後出演してみたい作品について「できることなら、可能な限り色々な異なるキャラクターを演じてみたいと思っています。好きな映画のジャンルはスリラーですが、どんなジャンルの映画にも挑戦したいです。また、悪い役を演じるのがとても楽しいので、できればそういったキャラクターを近いうち演じてみたいですね!」と語る。一方で、映画作りにも興味を持っているといい、高校卒業後はロンドンで演技と英語を学び、新型コロナ感染症拡大によるロックダウンの期間を利用して自身の作品も手掛けたそう。来年20歳を迎える新鋭のこれからにも期待したい。『おもかげ』は10月23日(金)よりシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。『PLAY 25年分のラストシーン』は11月6日(金)より新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA、kino cinema立川高島屋S.C.館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:PLAY 25年分のラストシーン 2020年11月6日 新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA、kino cinéma立川髙島屋S.C.館ほか全国公開©2018 CHAPTER 2 - MOONSHAKER II - MARS FILMS - FRANCE 2 CINÉMA - CHEZ WAM - LES PRODUCTIONS DU CHAMP POIRIER
2020年10月03日『コーヒーをめぐる冒険』や『ピエロがお前を嘲笑う』で知られるトム・シリング主演で贈る、第91回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作『ある画家の数奇な運命』。この度、トム演じる画家を目指す主人公・クルトの恋人を演じたパウラ・ベーアが、カラフルでキュートな50年代ファッションを身にまとうシーン写真6点が一挙に解禁された。ウエストを絞り、裾に向かってふっくらとする可憐なラインのスカートが特徴的な当時の最先端スタイル“ニュールック”ファッションをまとうクルトの恋人エリー。クラシックテイストの中にもモダンな隠し味も印象深く、エリーと同じ美術学校に通っていたクルトがひと目で恋に落ちたのも納得するキュートさ。本作の衣装を担当したのは、ガブリエル・ビンダー。『善き人のためのソナタ』でドイツ映画賞衣装賞にノミネートされた彼女は、映画人からの信頼も厚く、アンジェリーナ・ジョリーが監督第1作『最愛の大地』の衣装を彼女に依頼したことでも知られている。『ある画家の数奇な運命』はTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ある画家の数奇な運命 2020年10月2日 シネマズ シャンテほか全国公開©2018 PERGAMON FILM GMBH & CO. KG / WIEDEMANN & BERG FILM GMBH & CO. KG
2020年10月03日Netflixオリジナルシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のウィル役で知られるノア・シュナップ主演『エイブのキッチンストーリー』。本日10月3日(土)は、本作で実写映画初主演を飾ったノア・シュナップの16歳の誕生日。監督が語る撮影中の誕生日秘話とメイキング写真が到着した。本作撮影開始の直前に、13歳の誕生日を迎えたというノア。ブラジル出身のフェルナンド・グロスタイン・アンドラーデ監督が、ブラジル式に手拍子をしてバースデーソングを歌ったところ、初めて見たノアは「え? 何やってるの?」と驚いたそう。「ストレンジャー・シングス」でもシーズンを重ねる度にキャストたちの成長ぶりが注目を集めているが、今回、これから様々な経験を経てさらに成長していくであろうノアと監督との微笑ましいやりとりが聞こえてきそうなメイキング画像が初解禁。近年、同作や『IT/イット』シリーズなど、子どもたちが活躍し成長していく姿を描く作品の人気が高まっているが、「成長」は大人にも当てはまる重要なテーマ。そこで、監督自身の経験を基に作られたからこそ、主人公のリアルな心情の変化に共に感動する「主人公の成長に胸アツ映画」も合わせてピックアップした。『エイブのキッチンストーリー』YouTuberや雑誌記者などの顔を持つアンドラーデ監督が、自身の半生を基にした作品。食べ物と料理が大好きな少年エイブ(ノア・シュナップ)は親が選んだ料理のサマーキャンプをサボり、フードフェスで出会ったブラジル人料理人チコの元で修業を開始。初めはゴミ捨て、食器洗いからはじまり、徐々にステップアップ!その過程で見せるエイブの笑顔に癒され、複雑な家族関係に困惑しながらも自分らしい方法で解決しようと奮闘する姿には心が熱くなる。『レディ・バード』(2017年)グレタ・ガーウィグが、自身の出身地でもある米カリフォルニア州サクラメントを舞台に描き、若手実力派シアーシャ・ローナンが主演を務めた青春映画。自分のことを「レディ・バード」と名乗る女子高生クリスティンがイケてる彼氏や女子グループへの憧れ、そして自分の進路や衝突してばかりの母親など家族との関係に四苦八苦しながらも、本当の自分らしさを見つけ出すストーリー。レディ・バードと家族とのやりとりは共感ポイント高め、クスッとしながらも素直になれずにもがくキャラクターたちを応援したくなる!成長するための“恋愛”も痛々しくも甘酸っぱい。『エイス・グレード世界でいちばんクールな私へ』(2018年)YouTuber出身の人気コメディアンで、『ビッグ・シックぼくたちの大いなる目ざめ』などで俳優としても活躍するボー・バーナムが自身の経験を基に脚本を執筆し、監督を務めた本作は、インターネットやSNSが常に周りにある環境の“Z世代”のリアルなティーンを描いた青春ドラマ。中学校最後の1週間を迎えたおとなしい性格のケイラは、“無口な子No.1”に選ばれてしまい自分を変えようと奮闘。Youtubeで自己啓発を投稿し、SNSを活用してクールな男子やイマドキ女子と近づこうとする彼女の頑張りには見ているこちらがドキドキしてしまうが…。さらに、そんな娘を見守るシングルファーザーの愛情には感動必至。大人も勇気がもらえる言葉がちりばめられている。『エイブのキッチンストーリー』は11月20日(金)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:レディ・バード 2018年6月1日より全国にて公開© Universal Picturesエイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ 2019年9月20日よりヒューマントラストシネマ有楽町、シネクイントほか全国にて順次公開© 2018 A24 DISTRIBUTION, LLCエイブのキッチンストーリー 2020年11月20日より新宿シネマカリテほか全国にて公開© 2019 Spray Filmes S.A.
2020年10月03日フローレンス・ピューが『ミッドサマー』や『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』以前に出演し、プロデューサーや監督から注目されるきっかけとなった衝撃作『レディ・マクベス』が、“のむコレ2020”にて10月23日(金)より公開されることが決定した。「A24」製作のアリ・アスター監督作『ミッドサマー』主演で大ブレイクした後、グレタ・ガーウィグ監督作『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』で4姉妹の末っ子エイミー役を演じてアカデミー賞助演女優賞にノミネート。さらにマーベル・スタジオの最新作『ブラック・ウィドウ』ではスカーレット・ヨハンソンと共演、彼女の後継とうわさされるフローレンス・ピュー。気鋭監督たちに次々と起用され、新たな才能を開花させる大注目の女優フローレンスを、前出の監督たちが自分の映画に起用したいと考えたきっかけが、本作『レディ・マクベス』で見せた圧巻の演技。フローレンスは英国インディペンデント映画賞の最優秀主演女優賞を受賞、さらに世界中の映画祭で大絶賛され、スターダムへとのし上がっていった。気鋭の実力派女優の“原点”ともいうべき必見の衝撃作が、劇場公開される。予告編では、19世紀後半の英国。裕福な商家に嫁いだ17歳のキャサリンが、気難しい40歳の夫と意地悪な舅に自由を制限され、人里離れた屋敷で退屈な生活を送る様子が描かれる。ある日、夫の留守中に若い使用人と不倫関係となったキャサリン。抑え込まれていたものが解き放たれた少女は欲望を満たすため、邪魔者を許さない純粋で残酷な怪物へと変貌していく。原作は、オペラとして知られるロシア小説「ムツェンスク郡のマクベス夫人」。英国の舞台演出家ウィリアム・オルドロイドが長編映画を初めて手掛け、共演には、英国の人気シリーズ「ピーキー・ブラインダーズ」のコズモ・ジャーヴィスに、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』や「このサイテーな世界の終わり」のナオミ・アッキー、『クリムト』のポール・ヒルトンなど。『レディ・マクベス』は“のむコレ2020”にて10月23日(金)よりシネマート新宿、10月30日(金)よりシネマート心斎橋にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年10月02日ソフィア・コッポラ監督が故郷ニューヨークを舞台に描く都会派コメディドラマ『オン・ザ・ロック』から、ビル・マーレイが夫の浮気に悩む“娘”ラシダ・ジョーンズにアドバイス(!?)をする本編映像が到着した。ニューヨークに暮らす若い母親は、ある日、結婚生活に疑いを持つようになり、稀代のプレイボーイである自分の父親と一緒に夫を尾行することに――。ソフィアとは3度目のタッグとなるビルがプレイボーイの父親を演じ、ソフィア同様、重鎮クインシー・ジョーンズを父に持つラシダがその娘に扮する。この度解禁する本編映像は、娘のローラ(ラシダ・ジョーンズ)から夫の浮気について相談を受けたフェリックス(ビル・マーレイ)が、「携帯はチェックしろ」とアドバイスするシーン。レストランでローラに誕生日の予定を聞くと、夫は仕事で不在と聞いて呆れるフェリックス。「僕はお母さんの誕生日は必ず家にいた」と言うと、「他のことで悲しませたけどね」とローラに反論され、一瞬、寂しそうな表情を浮かべる。しかし、すぐにウェイトレスにも色目をつかい、ローラに呆れられる始末。ローラの夫が浮気をしていると直感したフェリックスは、ローラに「携帯はチェックしろ」「電話の盗聴はあとで考えよう」と告げ、このフェリックスのアドバイスから父娘の浮気調査は次第にエスカレートしていくことに――。『オン・ザ・ロック』は10月2日(金)より全国にて公開、10月23日(金)よりApple TV+にて世界配信。(text:cinemacafe.net)■関連作品:オン・ザ・ロック 2020年10月2日より全国にて公開© 2020 SCIC Intl
2020年10月01日世界最高峰で勝負する女性調香師を描くフランス映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』(原題『LES PARFUMS』)が、日本でも公開されることが決定した。天才調香師・アンヌは、4年前のある日、突如嗅覚障害になり地位も名声も失ってしまう。嗅覚が戻った現在は、昔から付き合いのあるエージェントから紹介される企業や役所の地味な仕事だけを受け、他人と関わりを持たず、パリの高級アパルトマンでひっそりと暮らしていた。そんな彼女に運転手として雇われたのは、離婚して娘の親権を元妻に奪われそうになっているうえ、職も失いかけ、まさに人生崖っぷち状態のギヨーム。気難しくわがままなアンヌにふり回されながらも正面から彼女と向き合うギヨームは、アンヌの閉じていた心を少しずつ開いていく。そしてギヨームと一緒に仕事をこなすうちに、アンヌは新しい香水を作りたいと再起への思いを強くするが、アンヌは再び嗅覚を失ってしまう――。本作は、パリを舞台に世界最高峰で勝負する女性調香師の再起を描く物語。「ディオール(DIOR)」の撮影協力や、「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」で多くのヒット香水を手掛ける現「エルメス(HERMES)」の専属調香師クリスティン・ナーゲルが監修を手掛けるという豪華協力によって映画化が実現。コロナ禍の6月22日、閉鎖されていたフランスの映画館が営業を再開。0時を回ったと同時に映画館で開催された先行プレミア上映会には観客が詰めかけ、急遽スクリーンを追加するほどの熱狂の中迎え入れられ、7月1日にフランス興行成績No.1の成績で大ヒットスタートした話題作だ。ディオールの香水“ジャドール”をはじめ、世界中のトップメゾンの数々の香水を作った、わがままだけど憎めない天才調香師アンヌ役は、『リード・マイ・リップス』『真夜中のピアニスト』などに出演するフランスの女優エマニュエル・ドゥヴォスがチャーミングに演じ、アンヌのよきバディとしてサポートする運転手ギヨームを、『スクールズ・アウト』のグレゴリー・モンテルが演じる。ほかにも、セルジ・ロペス、ギュスタヴ・ケルヴェン、ゼリー・リクソン、ポリーヌ・ムーレンらが出演。監督・脚本はグレゴリー・マーニュが務めた。『パリの調香師 しあわせの香りを探して』は2021年1月15日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:パリの調香師しあわせの香りを探して 2021年1月15日よりBunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開©LES FILMS VELVET - FRANCE 3 CINÉMA
2020年10月01日エディ・レッドメイン、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、サシャ・バロン・コーエン、マイケル・キートン、マーク・ライランスらオスカー俳優が多数出演するNetflix映画『シカゴ7裁判』。この度、配信に先駆けて10月9日(金)より一部劇場にて上映されることが決定した。本作は、ベトナム戦争の反対運動に端を発し、抗議デモを企てたとされ逮捕・起訴された男たち“シカゴ・セブン”の衝撃の裁判を描いた実話に基づく物語。アメリカの映画批評サイト「ロッテン・トマト」では、92%フレッシュ(9/28現在)という高評価を記録しており、トロント国際映画祭での反応を受けてアメリカの大手映画サイト「ヴァラエティ」が発表した21年度のアカデミー賞予想では、作品賞・監督賞・助演男優賞・脚本賞の主要4部門で注目タイトルとして名前が挙がっている。そんな本作が、配信より1週間早く、映画館での上映が決定。アップリンク渋谷&吉祥寺(東京)、イオンシネマ浦和美園(埼玉)、アップリンク京都(京都)、シネ・リーブル梅田(大阪)などの一部劇場での上映となる。Netflix映画『シカゴ7裁判』は10月9日(金)一部劇場にて上映、10月16日(金)よりNetflixにて独占配信開始。(cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2020年09月30日『コララインとボタンの魔女』『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』などを手掛け、今年設立15周年を迎えるスタジオライカ。この度、その歴史を紐解くスペシャル映像が公開された。『コララインとボタンの魔女』からはじまり、『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』、『ボックストロール』、『パラノーマンブライス・ホローの謎』、そして最新作『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』へと、これまでの作品における壮大な歴史が紐解かれていくスペシャルメイキング映像。セット制作やキャラクター制作の模様や、少しずつ動かしながら撮影していく様子などが映し出されていく。また映像では、トラヴィス・ナイト監督をはじめ、最新作に声で出演するヒュー・ジャックマン、ゾーイ・サルダナ、『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』に出演したシャーリーズ・セロンが登場し、「特別な場所」「夢を見る人たちの工場にいるみたい」などとスタジオライカについて語っている。スタジオライカ最新作『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』は、ヒューが主人公・ライオネル卿を、ザック・ガリフィアナキスが相棒のMr.リンクを演じ、ゾーイが彼らと旅を共にするアデリーナ役で出演と豪華キャストが揃う話題作。英国紳士ライオネル卿と生きた化石のMr.リンクとの超ユニークな凸凹バディが、エモーショナルな冒険に飛び出す物語が描かれる。『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』は11月13日(金)より新宿バルト9ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒 2020年11月13日より新宿バルト9ほか全国にて公開©2019 SHANGRILA FILMS LLC. All Rights Reserved
2020年09月30日ウォルト・ディズニー・ジャパンが、先日アメリカ本国で発表された2020年以降の映画作品の公開時期変更を受け、日本における劇場公開日を発表。待望のマーベル映画『ブラック・ウィドウ』は全米より1週間早い2021年4月29日(木・祝)に決定。『キングスマン:ファースト・エージェント』は2月11日(木・祝)公開に前倒しされた。新たな映画作品の劇場公開スケジュールは下記の通り ※今後変更の可能性もあり。2020年内『ソウルフル・ワールド』(Disney and Pixar):12月11日(金)※変更ナシ『ナイル殺人事件』(20thCenturyStudio):12月18日(金)←旧公開日10月23日2021年『フリー・ガイ』(20thCenturyStudio):1月8日(金)←旧公開日1月22日『ノマドランド』(Searchlight):1月『キングスマン:ファースト・エージェント』(20thCenturyStudio):2月11日(木・祝)←旧公開日2月26日『ラーヤ・アンド・ラスト・ドラゴン』(原題)(Walt Disney Animation Studios):3月12日(金)『ロンズ・ゴーン・ロング』(原題)(20thCenturyStudio):4月23日(金)『ブラック・ウィドウ』(Marvel Studios):4月29日(木・祝)←旧公開日2020年11月6日『クルエラ』(原題)(Disney):5月28日(金)『ルカ』(原題)(Disney and Pixar):7月2日(金)『シャンチー・アンド・レジェンド・オブ・テンリングス』(原題)(Marvel Studios):7月9日(金)←旧公開日GW『ジャングル・クルーズ』(Disney):8月13日(金)『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』(原題)(Disney):9月10日(金)『エターナルズ』(原題)(Marvel Studios):10月29日(金)←旧公開日2月『ウエスト・サイド・ストーリー』(20thCenturyStudio):12月10日(金)←旧公開日2020年12月18日『フレンチ・ディスパッチ』(原題)(Searchlight):2021年公開予定『エブリバディ・トーキング・アバウト・ジェイミー』(原題)(20thCenturyStudio):2021年公開予定(text:cinemacafe.net)■関連作品:ソウルフル・ワールド 2020年12月11日より全国にて公開©2020 Disney/Pixar. All Rights Reserved.ジャングル・クルーズ 2021年8月13日より全国にて公開ナイル殺人事件 2020年12月18日より全国にて公開ブラック・ウィドウ 2021年4月29日より全国にて公開© Marvel Studios 2020ノマドランド 2021年1月より全国にて公開©2020 20th Century Studios. All rights reserved.
2020年09月29日『スパニッシュ・アパートメント』から『ニューヨークの巴里夫(パリジャン)』までの“青春三部作”や、『おかえり、ブルゴーニュへ』など、現代フランス映画界を代表するセドリック・クラピッシュ監督の最新作『パリのどこかで、あなたと』(原題:Deux Moi)が12月11日(金)より公開決定、日本版ポスターと特報映像が解禁された。本作は、30歳という人生の節目の年齢を迎えた男女がSNSでは埋められない孤独や、仕事に対する不安を抱え、葛藤しながらも過去を受け入れ前進する姿を描いた物語。“都会に暮らす大人”たちが抱える悩みや寂しさを、丁寧に映し出していく。主演を務めるのは、クラピッシュ監督の『おかえり、ブルゴーニュへ』にも出演し、フランスの映画・テレビ・演劇界で活躍するアナ・ジラルド。がんの免疫治療の研究者として働く傍ら、プライベートではマッチングアプリで一夜限りの恋を繰り返し、ありのままの自分をさらけ出すことができずに悩む女性メラニーを繊細に表現。さらに、第72回カンヌ国際映画祭で将来の活躍が期待される若手俳優に贈られるショパール・トロフィーを受賞し、『ラブ・セカンド・サイトはじまりは初恋のおわりから』や『私の知らないわたしの素顔』『ウルフズ・コール』など、フランスのみならず、日本でも注目度上昇中のフランソワ・シヴィルが、仕事に悩みやストレスを抱えながらも前向きに生きようともがくひたむきな男性レミーを演じている。この度初公開となったポスターでは、パリの隣り合うアパートメントで暮らすメラニー(アナ・ジラルド)とレミー(フランソワ・シヴィル)の2人がそれぞれ儚げな表情を浮かべ、物思いにふける様子が切り取られている。さらに特報映像では、隣り合うアパートメントで暮らしながらもまだ巡り合っていない2人のシーンから始まる。過去の恋愛を引きずり心の穴を埋められないメラニーと、内気で恋愛に不器用なレミー。それぞれが、マッチングアプリを使ってみたり、気になる同僚とデートしてみたりと、悩みながらも“人との繋がり”を求めている様子がうかがえる映像となっている。『パリのどこかで、あなたと』は12月11日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2020年09月29日2019年のカンヌ国際映画祭ミッドナイトスクリーニングにて上映され、賛否両論を巻き起こしたギャスパー・ノエ監督最新作『LUX AETERNA』(原題)が『ルクス・エテルナ 永遠の光』として「のむコレ2020」にて公開決定。ポスタービジュアルと共に混沌と狂気の2本の予告編が解禁された。アートと深い関わりを持ち続けるファッションブランド「サンローラン(SAINT LAURENT)」のクリエイティブディレクター、アンソニー・ヴァカレロが「様々な個性の複雑性を強調しながら、サンローランを想起させるアーティストの視点を通して現代社会を描く」というコンセプトでスタートさせたアートプロジェクト「SELF」。本作はそのプロジェクト作品として製作され、2018年カンヌ国際映画祭監督週間にて芸術映画賞を受賞した『CLIMAX クライマックス』に続き、2019年同映画祭ミッドナイトスクリーニングにて上映。絶賛・酷評の賛否両論を巻き起こし、異才ギャスパー・ノエはあらためて唯一無二の個性を見せつけた。主演を務めるのは『ニンフォマニアック』のシャルロット・ゲンズブール、『ベティ・ブルー』で知られるベアトリス・ダル。さらに『マッドマックス 怒りのデス・ロード』より女優業にも進出するモデルのアビー・リー・カーショウや、ミカ・アルガナラズ、ルカ・アイザック、ポール・ハメリンといったトップモデルらも出演。今回解禁となったポスタービジュアルでは、「ようこそ、混沌と狂気の撮影現場へ」というキャッチコピーと共に、柱に縛り付けられたシャルロットと顔を隠したベアトリスが、七色の炎に包まれるアート感溢れるデザイン。また、予告編は2パターンあり、狂気編では分割された画面の中で、火あぶりに関する会話から始まり、赤・緑・青の痛いほどビビッドな色彩と共に、2人が叫び狂う姿が…。(※注)本映像は光の点滅が続くなど、光に対して敏感な方の場合、光感受性反応による諸症状を引き起こす可能性のあるシーンが含まれております。ご鑑賞頂く際には予めご注意下さい。一方、混沌編では同じような構成ながらも、ヴェルディのレクイエム「怒りの日」の有名な音楽と共に、カール・Th・ドライヤーの映画『怒りの日』(1943)の火刑の映像が引用され、カオス感渦巻くトレーラーとなっている。『ルクス・エテルナ 永遠の光』は11月20日(金)より「のむコレ2020」にてシネマート新宿、シネマート心斎橋で公開。(text:cinemacafe.net)
2020年09月29日9月18日より公開中のクリストファー・ノーラン監督作『TENET テネット』が、昨日27日までの累計で興行収入12億382万2590円、観客動員数は742,190人を記録したことが分かった。突然、人類滅亡を救う唯一のキーワード“TENET”の謎を紐解く任務を与えられた名もなき男(ジョン・デヴィッド・ワシントン)。全人類を救うため、時間のルールから脱出し、第三次世界大戦を越える危機に立ち向かっていく様を描く本作。コロナ禍以降、初の洋画超大作として全国488スクリーンの劇場で封切られた本作は、2週目の週末興行ランキング(9/26-9/27)でも、興行収入2億4630万2200円(観客動員数144,707人)で2週連続週末興行ランキング1位に輝いた。洋画作品が2週連続1位を記録するのは、マーゴット・ロビー主演の『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』以来、新型コロナウィルスでの劇場封鎖前まで遡ることになる。また、全世界興行収入は290億円を突破し、全米でも4週連続No.1を記録(※9/27時点全てBOX OFFICE MOJO調べ)。ロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコの主要地域ではオープンしておらず、今後、劇場再開と共に更なる動員アップが見込まれている。SNS上では「2テネット目で友情に泣けた」とハマる人が多くみられ、あらゆる所に秘密が隠されていることから、様々な考察も上がり、ゲーム感覚で鑑賞する若年層が増加しているという。『TENET テネット』は全国にて公開中(IMAX(R)/Dolby CinemaTM/4D同時公開)。(cinemacafe.net)■関連作品:TENET テネット 2020年9月18日より全国にて公開© 2020 W arner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved
2020年09月28日一度は家族を捨てた父と発達障がいのある息子が、約30年ぶりに一緒に暮らすことになり、悪戦苦闘しながら本当の親子関係を築くまでを描いた映画『靴ひも』。来月の公開に先駆けこの度、一足早く本作を鑑賞した各界著名人から絶賛と共感のコメントが到着した。「映画を通して人々の障害に対する意識を変えたい」母の突然の死により、一緒に暮らすことになった父ルーベンとその息子ガディ。ガディは明るく誰に対してもフレンドリーだが、皿の上の食べ物の配置から、寝る前のルーティンにまで、生活習慣への独自のこだわりが強く、苦手なことも多い。父はどう接したらよいか手探りで戸惑ってばかりだったが、ようやく打ち解けた頃、ルーベンは末期の腎不全と診断されてしまう。そして、ソーシャルワーカーの勧めで特別給付金を申請することに。ガディは、その面接の場で特別な支援が必要であるとアピールするため、“靴ひも”が結べないふりをする…。本国イスラエル・アカデミー賞では8部門ノミネート、父親役のドヴ・グリックマンが助演男優賞に輝き、アメリカ各地の映画祭で観客賞を多数受賞した本作。監督のヤコブ・ゴールドヴァッサー自身が発達障がいのある息子を持ち、テーマが身近であるだけに困難な挑戦だったというが、「映画を通して人々の障害に対する意識を変えたい」と本作製作に至った。各界著名人から絶賛と共感のコメントが到着タイトルの“靴ひも”は、息子の苦手な動作の一つである「靴ひもを結ぶこと」からきている。お仕事とお昼ごはん、どっちも大事な息子と、長年にわたり家族と疎遠だった父親との関係の変化と成長の象徴として、劇中に3度登場。女優・東ちづるは「『結ばなかった』靴ひも。『結べなかった』靴ひも。そして・・・。あのシーン、いいなあ。大好きだなあ」とコメントしている。また、昭和大学医学部精神医学講座教授・岩波明は「『レインマン』以来の傑作であり、多くの人に見て頂きたい」と勧め、「発達障害を一緒に語る会」主宰・山本純一郎は「僕はガディそのもの」と自身のエピソードと重ねている。なお、本作は日本劇場公開に際して、「東京都推奨映画」「文部科学省選定(青年/成人)」に認定されている。著名人コメント(順不同)東ちづる(女優・一般社団法人Get in touch代表)「サポートしなければならない」から、「サポートしあえる」「頼りにしあえる」家族になると、あんなに柔らかい笑顔に。成長に年齢は関係ない。「結ばなかった」靴ひも。「結べなかった」靴ひも。そして・・・。あのシーン、いいなあ。大好きだなあ。柳家花緑(落語家)主人公ガディの成長と父親の心の変化に後半は涙が止まらなかった。学習障害のある私も成長することを諦めずに生きて行きたいと、この映画を観て強く背中を押されました。ガディは優しくて魅力的だったなぁ。誰の人生にも困難は付き物。サポートを受けながら生きて行くのもとても大事なことだと思いました。健常者だって完璧な人間はいないのだから障害有り無し関係なく、我々はもっともっと愛と感謝を表現して生きて行こうよ!って観ていて思いました。岩波明(昭和大学医学部精神医学講座教授)ここには、自閉症スペクトラム障害(ASD)の「生きざま」が見事に描写されている。ASDは従来の自閉症やアスペルガー症候群を含む発達障害であるが、誤解されている面も多い。「空気が読めない」「どこか変わったところがある」ことがASDの特徴とみなされる傾向があるが、実際はこの映画にあるように、ASDの人は独自の生活に関する「こだわり」を持ち、そのために世の中のルールからはずれてしまうのだ。発達障害をテーマにした作品は数多いが、この映画は「レインマン」以来の傑作であり、多くの人に見て頂きたい作品である。山本純一郎(「発達障害を一緒に語る会」主宰/「マイノリティ先生」講師)◆初めて靴ひもつきの上履きを履かされた小4の始業式。結べなくて泣きべそを掻いた日のことを思い出す。僕を叱責するばかりの先生と、隣で不思議そうに僕を見つめていた転校生の女の子。初めて好きになったのも、その子でした。そんな僕はガディそのものだった。◆なかなか友達ができなかった学生時代。初めて仲良くなってくれたのは、クラスメイトではなく、バイト先の仲間だった。なぜか接客をさせてもらえず、「君に皿洗いをさせたら世界一だ」と店長におだてられ、皿ばかり洗っていた。かなわぬ恋をしては周りを笑わせる、そんな僕はガディそのものだった。小栗謙一(映画監督/ドキュメンタリー映画『Challenged チャレンジド』)小さい頃、誰かに結んでもらっていた「靴ひも」私たちはいつ結べるようになったのだろう。知的発達障がいのある人が、自分の手で「靴ひも」を結べた日それは、自立できた証の記念日なのだ。『靴ひも』は10月17日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2020年09月28日英国史上最高額&最高齢の金庫破り集団として世界中に衝撃を与えた窃盗劇の実話を描くマイケル・ケイン主演『キング・オブ・シーヴズ』の日本公開が決定。ポスタービジュアルも到着した。バットマンことブルース・ウェインの忠実な執事アルフレッドや、『アルフィー』『サイダーハウス・ルール』でのアカデミー賞受賞など、英国が世界に誇る名俳優マイケル・ケイン。今回本作で演じているのは、かつて“泥棒の王(キング・オブ・シーヴズ)”と呼ばれたブライアン。一度は裏社会から引退し、愛する妻と平穏な日々を過ごしていたが、妻の急逝後、知人のバジルからロンドン随一の宝飾店街での大掛かりな窃盗計画を持ちかけられたことをきっかけに、かつての自分が呼び起こされることに――。知人のバジル役には、『博士と彼女のセオリー』のチャーリー・コックス。かつての悪友たちには、ジム・ブロードベント、トム・コートネイ、レイ・ウィンストン、ポール・ホワイトハウスが演じ、彼らと平均年齢60歳オーバーの窃盗団を結成。綿密な計画のもと、いざ実行日を迎えようとするが、なぜかブライアン自身が突然計画から抜けると言い出し…。併せて到着したポスタービジュアルには、ブライアンを中心に、平均年齢60歳以上の窃盗集団が顔を揃えている。『キング・オブ・シーヴズ』は2021年1月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:キング・オブ・シーヴズ 2021年1月よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2018 / STUDIOCANAL S.A.S. - All Rights reserved
2020年09月28日『ヴァージン・スーサイズ』『マリー・アントワネット』などのソフィア・コッポラ監督と『プリングリング』以来となる気鋭の製作・配給会社「A24」、そして「Apple TV+」とのタッグで贈る、ほろ苦く切ない都会派コメディドラマ『オン・ザ・ロック』。ソフィア・コッポラは初めてホームタウン、ニューヨークを舞台にしており、「この映画は私からニューヨークへのラブレターにしたかった」と語っている。ソフィアは映画作品の成長に合わせて、東京からロサンゼルス、ときにはヴェルサイユ宮殿、と多様な環境を舞台にしてきた。だが本作では、ソフィアの故郷である大都市ニューヨークを、かつての喧騒を思い起こさせるスナップショットとして描きながら舞台に選んだ。彼女にとってニューヨークは、食べたり、飲んだり、話したり、レストランのテーブルや車窓から人々を観察したり、人々が常に何かを吸収する街で、自分がその一部であること自体が純粋な喜びとなる街だという。「この映画は私からニューヨークへのラブレターにしたかったのです。でもこの街を舞台にした他の有名なコメディとは違う作品にしたいと思いました。観客が共感できるようにリアリティに根付いたニューヨークが撮れているはずです、ほど良いファンタジーの要素も加えて。ニューヨークの歴史とロマンスの古典的なセンスが残るあらゆる場所で撮影したかったのです」とソフィアは語る。ローラ(ラシダ・ジョーンズ)と父フェリックス(ビル・マーレイ)が秘密の探偵気分を味わう間、目が眩むようなかすみの中をフェリックスがマティーニを求めマンハッタンじゅうを回ってはしごする様子をカメラは追い続ける。ミッドタウンにある、禁酒時代のもぐり酒場を改造し高級ダイニングにした伝説的な「21 Club」から、ソーホーのプリンス・ストリートにあるセレブ御用達のビストロ「Raoul’s」まで。「21 Club」のシーンでソフィア監督は、かつてローレン・バコールとハンフリー・ボガートが座ったテーブルでラシダとビルを撮った。なお、『オン・ザ・ロック』の制作は在宅指示に伴い、この映画に登場するマンハッタンの人気スポットの多くが一時的にシャットダウンしてしまう寸前に完了した。「撮影はほんの数か月前のことなのに10年前のように感じます。でもこの映画制作で私たちが味わったのと同じくらい観客もこの街の魅力に浸ってもらえたら嬉しいです」。なかなか海外旅行に行くことができないいま、人気観光スポットでもあるニューヨークの、観光地以外の地元民が愛する古典的な歴史やロマンスを堪能できる1作といえそうだ。『オン・ザ・ロック』は10月2日(金)より全国にて公開、10月23日(金)よりApple TV+にて世界配信。(text:cinemacafe.net)■関連作品:オン・ザ・ロック 2020年10月2日より全国にて公開© 2020 SCIC Intl
2020年09月27日コロナ禍の影響により、例年より短い期間での開催となる「ポーランド映画祭2020」。今年、9回目の開催になる本映画祭の第1弾作品として、名匠クシシュトフ・キェシロフスキ監督の最高傑作ともいわれる『デカローグ』HDリマスター版と、2020年のアカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた若手監督ヤン・コマサの『聖なる犯罪者』の上映が決定した。■キェシロフスキ監督作品『デカローグ』HDリマスター版旧約聖書の十戒をモチーフに、ワルシャワの巨大アパートに暮らす人々の人生模様を綴った連作集。当初はテレビドラマとして製作されたが、質の高さが大きな話題を呼び1989年ヴェネチ ア国際映画祭で上映、後に世界で劇場公開された。スタンリー・キューブリックが「重要な映画の1本」と絶賛したほか、エドワード・ヤンや候孝賢らが賞賛の声を贈った。「トリコロール三部作」と並ぶキェシロフスキ監督を代表する傑作。全10話からなる本編上映時間585分で、ポーランド映画祭史上最長篇作品。■第92回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート作『聖なる犯罪者』本作が3作目となる38歳のヤン・コマサ監督。長編デビュー作『Suicide Room』(11)は第 61回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式出品、続く第2作『リベリオン ワルシャワ大攻防戦』(14)は本国ポーランドで大ヒットを記録した。本作『聖なる犯罪者』は第92回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネート。前年の『COLD WAR あの歌、2つの心』(18)に続き、ポーランド代表作品が同賞にノミネートされたのは2年連続の快挙となった。主演は、28歳のバルトシュ・ ビィエレニア。少年院出身のダニエルと司祭トマシュという真逆の人物像を息もつかせぬ緊張感をもって演じきり、世界の映画祭でも評価された。いまポーランド映画界を牽引する気鋭監督と若手俳優による渾身の衝撃作。なお、映画祭開催に向けて監修イエジー・スコリモフスキからのメッセージ動画も到着している。ポーランド映画祭2020は11月20日(金)~23日(月・祝)、東京都写真美術館ホールにて開催。(text:cinemacafe.net)
2020年09月27日