働くママにとって、家族の夕食づくりは日々の最大の難事。仕事を終えてダッシュで帰宅、そのまま夕食の準備に取りかかり、食べはじめるころにはぐったり…。そんなママも多いのではないでしょうか。家計のやりくりをしながら、栄養バランスを考えて毎日献立を考えてつくるのは大変です。そんなときに役立つ簡単テクを紹介します。■「家庭の味」を3つ決めるしょうゆ味、みそ味、塩味というように、「うちの味つけはこれ!」と決めてみましょう。ラーメンのようですが、最低この3つの味つけさえあれば、どんな食材もバリエーション豊かなメニューになります。それぞれ使う調味料の分量を決めたらメモをして、キッチンの近くに貼っておくといいでしょう。毎回スマホでレシピを確認しなくても、刻んだ野菜や肉と「○○家の味」にするための調味料を入れるだけで、家族がよろこぶ献立が完成します。「急いで食べさせなくちゃ!」と目分量で適当につくってしまったり、簡単そうだからと初めての味つけに挑戦したりすると、できあがりがイマイチになってしまうことも。せっかくがんばったのに、気持ちはブルーという事態は避けたいですよね。大切なのは、めずらしかったり見た目がよかったりする献立よりも、おなかがいっぱいになる「家庭の味」にすること。メモを見て頭を使わずにシステマチックに作業をするというのは、事務的で味気ないと思ってしまうかもしれません。しかし、これが忙しいママにとっても家族にとってもハッピーなことなのです。■基本メニューを決めるうちの家族はこれさえ食べさせておけば大丈夫! という、“基本メニュー”をあらかじめ設定しておくのもおすすめです。我が家の場合はスープとごはん。スープは、市販のめんつゆを使います。冷蔵庫にある野菜と肉(たまにエビやイカ)を細く薄く刻んだら、めんつゆの入った鍋に入れて食材に火が通るまでゆでるだけ。玄関からキッチンへ直行して準備をすれば、10分で食卓に並べられます。スープとごはんだけでも、野菜がたっぷり入っていれば、大人でも満腹に。市販の粉末だしにしょうゆやみそを加えるなどアレンジもできます。急な残業で帰りが遅くなってしまっても、「すぐできるからね!」と笑顔で言えるメニューをもっておくと、気持ちもグッと楽になります。■献立を考える手間が省ける「宅配キット」を利用する決められた献立に使う材料が人数分セットになった夕食宅配キット。献立に悩まされることもなく、また、煮たり焼いたりの調理は必要なので、「家族の夕食はできあいのおそうざいではなく、自分できちんとつくりたい」というママの気持ちも満たしてくれる優れものです。筆者が利用している「ヨシケイ」は、レシピと食材がセットになって家に届くサービスです。栄養士による献立のため、栄養バランスもしっかり。即日注文・配達はできないので、1週間くらい前までにサービスを使うか決めなければいけませんが、週1日から7日まで、日数を選べるので便利です。ほかにも、有機野菜など、おいしさにこだわった旬の食材メニューが20分でつくれる「キットオイシックス」や、週3日から利用できる「コープデリの料理キット」が働くママに人気。1食分のコストが明確なので、毎月の食費の管理がしやすくなるというのもメリットです。悩むとキリがない毎日の夕食づくりも、シンプルにルーチン化してしまえば負担が少なくなるのではないでしょうか。がんばりすぎて疲れちゃった…という方は、ぜひ実践してみてくださいね。
2016年09月06日洗濯物が乾きやすく、体がぬれても冷えにくい夏は、子どものトイレトレーニングにもっとも適した季節といわれています。働くママの場合は保育園でもトイレトレーニングを進めてくれるため、「園にお任せでOK」と思っている人もいるかもしれません。しかし、園にまかせっきりのままでは、うまくトレーニングが進まなかったり、園ではトイレに行けるけど家ではできない、ということにもなったりしがち。園と連携して、上手にトレーニングを進めていきましょう。■保育園でのトイレトレーニングの様子をリサーチ保育園では、子どもの年齢や状態にあわせて、最適なタイミングでトイレへの声かけをしてくれます。でも、「園でトイレトレーニングがはじまった」と聞いて、「じゃあこのままお任せで」と安心するのはNGです。週末や夏休みなど、家で過ごすときには、やはり自宅でもトレーニングが必要です。園でトイレトレーニングを進めているのに、休みの間はずっとおむつのままでは、効率良くステップアップをしていくことができません。また、人によってやり方がちがうと子どもも混乱してしまいます。まずは、保育園でのトイレへの誘い方、声かけのタイミング、子どもの様子などを保育士さんにリサーチするといいでしょう。休みの日でもできるだけ園と同じタイミングでトイレに誘い、子どものやる気を上手にアップさせてあげましょう。■保育園との連携で上手にトレーニング家でのトレーニングの様子は、連絡帳などを活用して保育園と共有を。誘い方のコツなどがわからないときは、保育士さんに相談してみましょう。保育園からは「トイレに行けるようになった」と言われているのに、自宅のトイレではなかなかうまくいかない…。そんなときは、自宅のトイレを保育園と同じようにデコレーションしてみるのもひとつの方法です。保育園のトイレは、ドアや壁にかわいらしいイラストなどがあしらわれていることも多いもの。シールや紙を貼って同じようにデコレーションすると、子どもが嫌がらずにトイレに行くようになった、という声も多いようですよ。■うまく進まなくてもイライラしない保育園ではできるのに家では失敗したり、トイレで成功したと思ったのに急におむつに逆戻りしてしまったり…。トイレトレーニング中はなかなかうまくいかないことも多く、ママもイライラしてしまいがちです。でも、そこで厳しく子どもを叱るのはやめたほうがいいでしょう。日ごろ保育園でがんばって集団生活を送っている子どもにとって、家でママといる時間は大切なリラックスタイム。ママと一緒だからこそ、つい甘えも出てしまうのかもしれません。イライラや落ちこみはぐっとおさえて、ゆったりとした気持ちで見守ってあげられるといいですね。
2016年08月31日アメリカでは長い夏休みを乗りきるため、ママたちが子どものアクティビティ探しに必死になります。それは、夏休みをどう過ごすかで、子どもの成長に大きな差が出るといわれているから。毎年予約が殺到するくらい人気があるのが「サマーキャンプ」です。サマーキャンプとはどういうものなのか、気になるアメリカの夏休み事情とともに紹介します。■アメリカの夏休みは2ヶ月以上アメリカの夏休みは、とにかく長い! 長すぎる夏休みが問題になり、以前は6月から8月まで丸々3ヶ月あった夏休みも、州や市によっては5月下旬から6月にスタートして8月上旬までの2ヶ月ちょっとに変更するところも増えてきました。それでも長いですよね。日本との大きなちがいは宿題がないことです。勉強も遊びも自分次第。夏休みの過ごし方は、子どもの成長に関わってきます。ママたちが必死になるのも無理はないでしょう。■キャンプだけどキャンプじゃない?アメリカでは共働きが多く、夏休み中の子どもの居場所に頭を悩ませている人も多いようです。日本では子どもが留守番して過ごすこともあるかもしれませんが、アメリカでは12歳になるまで子どもだけの留守番は法律で禁じられています。そこで人気なのがサマーキャンプ。テントで寝泊まりするキャンプではありません。夏休みで空いている高校や大学の教室、市のコミュニティセンターなどで開催される学習プログラムです。算数や理科などの勉強だけでなく、スポーツ、音楽、アート、クラフトなど内容は多彩。期間は3日間、数週間、1ヶ月間などさまざま。プログラムの時間帯も午前中だけ、朝から夕方までなどいろいろとあり、共働きの家庭にはとても助かります。デメリットは利用料金が高いこと。期間や内容にもよりますが、複数のプログラムを選ぶと数万円かかります。わが家の場合、今年は子どもに参加したいキャンプを選ばせることにしました。子どもが選んだのは、アートキャンプとマーシャルアーツキャンプ(空手などの武道)。毎年大人気のサイエンスキャンプ(理科)やサッカーキャンプに比べると申しこみもスムーズで、料金も各100ドル以下でした。まずアートキャンプからスタートし、マーシャルアーツキャンプと続きます。その次もなにかないかと考えて、結局サッカーキャンプも申しこみました。この夏、サマーキャンプにかかる費用は約350ドル。長い夏休みを乗りこえるためには、しかたない出費です。■ママたちが必死になるバケーション計画大人もきっちり休暇を取るお国柄。約10日から2週間のバケーションを楽しむ人が多いです。仕事と休暇のバランスを考えたワークスタイルは、日本から見るとうらやましい限りですよね。子どもがいる家族に人気のバケーション先は、アミューズメントパークがある場所。ディズニーワールドでおなじみのフロリダやロサンゼルス、サンディエゴなどが人気です。 アメリカ人はエンターテインメントが大好き。親子で楽しめる旅行がいちばんです。アメリカのママたちと話すと、夏はバケーションの話題で持ちきりです。ディズニーランドに行ったらどこのホテルに泊まり、どの店で食事して、帰りにどこのビーチに寄るか、プランを熱く語ります。じっくり計画を立ててバケーションに出かけるのがママたちの楽しみであり、醍醐味なのです。夏休み明けにはバケーションの自慢話で盛りあがるのもお約束。バケーションに行かないと、ちょっとむなしくなってしまいます。アメリカの夏休みは勉強も遊びも自分次第。子どもの成長に関わる大イベントをどのように過ごすか、ママたちは大きな課題を抱えているのです。
2016年08月26日【ママからのご相談】最近、妊娠がわかりました。まだあまり実感もないし、産んでからも私の何かが変わるわけでもないし……と思っていたのですが、周囲からは「産んだらいろいろ変わることもあるよ!」と言われます。「生活が変わるだけでなく価値観も変わる」と言うのです。どんなものがどんな風に変わるのか、興味があります。教えてください。●A. 産後に価値観や考えが変わる人はとても多いです。こんにちは、ライターの佐原チハルです。男性・女性問わずですが、「子どもができて変わった」という人や、「子どもができてから、あの人変わったな」と感じた経験がある人、きっと少なくないですよね。そこで今回は、出産経験のあるママたちに“子どもを産んで変わった価値観”について聞いてみました。●(1)泣いている子どもとその親への見方『泣いている子どもを見かけたときに、心の余裕ができるようになりました 』(40代/2人の子どものワーキングマザー)昔は、泣いている子どもを見るとイライラ・そわそわしてしまったり、早く抱っこなどして泣き止ませてあげればいいのに、と思ったりしていたそう。『今ではただ、あぁ泣いてるな、と思うだけです。泣くのが普通だし、子どもが泣いて一番困ってるのは、実はママ・パパだったりする』とのことです。●(2)時間の感覚『前は21時と言えば“そろそろ仕事終わらせて飲みに行く時間”という感じだったけど、今では「やばいもうこんなに遅い時間!早く子どもを布団に連れて行かなきゃ!」ってなります』(30代/ワーキングマザー)『地図検索で“徒歩15分”て出たら、瞬時に「徒歩45分のことだな」と脳内計算するようになった。もちろん年齢にもよるけど、子どもと一緒に歩く場合、3倍は時間かかると思っておく必要がある 』(20代/ワーキングマザー)他にも、『園で行事があるから、季節感を持てるようになった』『子どもと一緒に虫を見たり月を見たりすることが増えて楽しい』などの声もありました。●(3)子ども向け番組・絵本・アイテムへのイメージ『絵本も子ども向け番組も、見るようになってみると、とてもしっかり作られていると分かる。子どもが面白いと感じ、なおかつ生活上のトレーニングにも使える内容として計算し尽くされた作り で、機能美というか、綿密さがすごいと感じるようになった』(30代/ワーキングマザー)『“子ども騙し”って言葉のイメージのせいか、子ども向けのものって、内容もそれなりだろうって印象があった。機能性の高さに驚いた』(30代/専業ママ)マタニティグッズも、子ども向けアイテム同様、機能性が重視されたものは多いですよね。●(4)仕事とプライベートの関係『以前は仕事が中心で、その余りの時間に私生活があった。でも今は子どもを生活させることとか、“私の生活は、子どもがいる生活である ”という事実が、優先順位の一番上に来るようになった。私生活を削る、という選択肢ができなくなったのは、大きな違いだと思います』(20代/ワーキングマザー)なお、そうした変化をうれしいものと感じる一方、“変わらない”生活を続けている夫にイライラしてしまうこともある……とのことです。“子どもを持つ男性の働き方”問題、根深いですよね。●(5)自分の親への見方『今まで当たり前だと思っていたことの一つひとつ、きっとすごく大変だったんだろうなっていうのが実感としてわかるようになって、親への感謝が深まった 』(30代/2人の子どもの専業ママ)『「うちの親は本当にダメだったんだ」というのが改めて分かっちゃいました。もともと親としてダメな人たちだとは思っていたんですが、自分の子どもができて、ますます、なんてありえない人たちだったのだろう と思ってしまいました』(20代/専業ママ)自分が親になると、自分の親への見方が変わることもありますね。尊敬したり、関係性を見直す必要性があらためて見えてきたり、どう感じるかはさまざまです。----------子どもを出産することで、変わる部分も、変わらない部分もあるでしょう。また変わる部分・変わらない部分とも、人によってさまざまです。ご自身や周囲の人たちがどのように変化していくのか、楽しみながら過ごせるといいですね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)
2016年08月20日待機児童問題が深刻化しており、働くママや働きたいママにとっては対策が気になるところです。認可保育所が増えるのが一番ですが、さまざまな弊害もありただ増やすというわけにもいかない現実があります。そんな中、待機児童問題の対策としてサービスが多様化しています。どんなサービスがありそれぞれどう違うのか、知っておきましょう。東京都では「認可保育所」と「認証保育所」がある“認可保育所”とは国が職員や施設面積などの基準を定め、それらを満たしていると認可を受けて都道府県が設置することのできる保育所です。保育料が比較的安いことが魅力ですが、フルタイムの正社員ではないと入るのが難しかったり、土地や保育士を確保することが必要で増設が難しかったりするという一面があります。それに対して東京都では、都の独自基準で設置できる“認証保育所”という制度を利用しています。認可保育所と比べると、職員の保育士率が少ない、園庭がない施設が多い、利用料が高いなどのデメリットがあります。しかし開所時間が認可より長かったり、認可保育所にはない施設もある0歳児クラスがすべてにあるなどのメリットもあります。実際には認可保育所に入れなかったママが利用するケースが多いようですが、認可が入れないから働けないという現実を一時的にでも打破してくれるという点は嬉しいですね。小規模な保育サービスで働くママをサポートここ1~2年で国が普及を進めているサービスに、マンションの一室などを利用する「小規模保育」や、個人宅で預かる「家庭的保育」などがあります。利用は原則0~2歳と定められていますが、認可などでも人気倍率の高い時期にこの様な預け先があるということは助かりますね。認可保育所に比べて開園までの準備期間が少なく済むということで、今後増加が期待されています。マンションや自宅での保育となるので当然園庭などはありませんが、安全に遊べる公園が近くにある立地を選んで開園すればまだ幼い時期の保育にはさほど問題とはならないでしょう。ベビーシッターの需要が増加している金額の負担はかなり増えますが、ベビーシッターの需要も近年増加しています。保育園では対応できない早朝や夜の時間帯であったり、病児保育の対応が柔軟であったりということが人気の理由となっています。自宅に来てもらうという不安もあるかもしれませんが、個人と契約するのではなく専門企業が仲介しているところに登録すれば、安心して利用できると思います。身内にも頼れずどうしても子どもを見てほしいという時に、こういったサービスに登録しておけば臨機応変に対応ができるでしょう。 実際、私の母がシッター業に登録して1年ほどになります。自宅に出向き子どもの面倒を見るだけではなく、依頼者の希望によっては保育園や習い事の送り迎えや、食事を作ることもあるそうです。逆に「食事は自分で作りたい」というママのお宅では、温めて子どもに提供するだけということもあるそうです。インフルエンザが流行した時期には需要が増加しとても忙しかったそうです。待機児童のない世が一番望ましいかもしれませんが、現実としてすぐにそうなるのは難しいでしょう。働き方やライフスタイルに合わせたさまざまなサービスをうまく活用することで、働くことを諦めず輝けるママが増えてほしいと思います。
2016年08月15日夏休み真っ最中。小学生ママや、幼稚園の延長保育を利用しながら働いているママにとって、子どもの長期休みは死活問題。基本的に夏休みのない学童保育も、学年が上がると通えなくなったり、子どもが「毎日学童に行きたくない」と言いだすことも。子どもが夏休みだからといって、ママが仕事を休むわけにはいきません。困ったときの対策法をご紹介しましょう。■実家や親戚宅に泊まりで預ける長期休み中の子どもの預け先で多いのが、実家や親戚宅。おじいちゃん、おばあちゃんと一緒なら子どもものんびり過ごせますし、ママも安心ですよね。気軽に行き来できないような遠方に実家がある場合は、子どもだけ泊まりで預かってもらえないか相談してみるのも手。自宅とは違う場所で過ごす、夏休みならではの“スペシャル感”は、子どもにとっても良い思い出になります。また、「1人でお泊まりできた」と自信がつくきっかけにもなるはず。園や学校の宿題がある場合は、持たせるのを忘れずに。■夏休み中だけ民間保育園を利用する長期休みのない保育園とは違い、幼稚園には夏休みがたっぷり。普段は延長保育に対応している幼稚園も、夏休み期間内は子どもを預けることができないケースは多いようです。そんなときは、近隣に一時利用ができる民間保育園がないかを探してみては。認可外の民間保育園なら、幼稚園に在園していても、一時預かりや1ヶ月だけの利用などが可能な場合があります。少々費用はかさみますが、ここは仕方ないと割り切って。 ■お留守番の際はルールをしっかり決めておく子どもが小学生になると、1人でお留守番をさせる機会も多くなるかもしれません。事前に、お留守番のルールを親子でしっかり話し合うことが大切。まず、玄関のインターフォンや電話には、原則として出ないのがベスト。留守番中の子どもに、ガスや水道の業者、警察官などと偽りドアを開けさせようとする不審者の可能性も考えられます。家族の連絡には子ども用の携帯電話などを用意し、固定電話には出なくていいと伝えましょう。また、学校が休みだと、親がいない間に子どもの友達が遊びに来て、家がたまり場状態になってしまう危険も。トラブルを避けるためにも、親の不在時に友達を家にあげたり、同じように保護者がいないお宅に遊びに行ったりするのは原則NGです。親子ともに仲の良い相手など、「子どもだけで家で遊んでいい」とする場合は、入ってはいけない部屋や時間のルールなどをきちんと決めておきましょう。■サマーキャンプやサマースクールで子どもも成長既にご存じの方も多いとは思いますが、夏休みシーズンには、子どもだけで自然体験ができるサマーキャンプが数多く開催されています。来年度に向けて、余裕を持って今からリサーチしておくのもおすすめです。コースにもよりますが4歳くらいから参加でき、期間もさまざま。海や山、川遊びのほか、農業体験や動物の飼育体験などがプログラムされているものもあります。同じ年頃の仲間と自然の中で過ごすことで、きっと一回り成長できるはず。また、英語に興味がある子におすすめなのが、プリスクールやインターナショナルスクールで開催される「サマースクール」です。夏休みならではのイベントも多く、楽しみながら英語に親しむことができますよ。毎年やってくる子どもの夏休み。ママも子どももなるべく無理せず、乗り切っていきたいですね。
2016年08月10日子どもを産むと、女性には心身ともにさまざまな変化があらわれるもの。価値観がガラッと変わってしまったという人も珍しくありません。価値観が変わったことで、ファッションも変化したという人も少なくないようです。では、子どもを産んだことにより、ママたちのファッションは具体的にどのように変わったのでしょうか?出産後にファッションが変化したというママたちにインタビューしてみました。●子どもを産んでファッションはどう変わった?●(1)スカートよりパンツを履くようになった『前はスカート派で、ガーリーな格好が好きだったんですが、子どもがいると動きやすいことが第一 になるので、パンツしか履かなくなりました。なんか、性格まで明るく行動的になった気がします(笑)』(20代/0歳児のママ)『汚れることと動き回ることが多くなったので、パンツばっかりになりましたね〜。ガウチョやスカンツなんかもラクに動けるので重宝 してます。ただ、丈が長いガウチョパンツを履いていたときに、裾をふんづけて転びそうになったことがあるので、短めのものを愛用してます』(30代/4歳児と5歳児のママ)●(2)露出しなくなった『ギャルまではいかないんですけど、ミニスカートとかちょっと胸の開いた服とか好きで着てたんですよね。でも、子どもができてから、お母さんなんだからちゃんとしなきゃって思うようになって。子どものためにも、周りからも変な目で見られたくないし。で、スカート丈は膝丈くらい の長いものを選ぶようになりました。派手な格好や露出もしなくなりましたね。すっかり落ち着きました』(20代/4歳児のママ)●(3)清楚系からカジュアル系になった『子どもがいないときは、清楚なお嬢様って格好が好きでした。でも、子どもが産まれて一緒に過ごすようになって、Tシャツやジーンズばかり になった気がします。今ではカジュアル系やナチュラル系ばかり着てます』(20代/2歳児のママ)『アナウンサーみたいな服装をしていたのが、カジュアル系になりました。パステル系の色は相変わらず好きなんですけど、それまで着なかったカーキとかチャコールグレーとかも着るように なりましたよ。汚れが目立たなくていいですね(笑)。子どもがいるとすぐ汚されちゃうんで』(30代/0歳児と2歳児のママ)●(4)服の素材にこだわるようになった『子どもが服を引っ張るんですよ!前に、抱っこしてたらTシャツを引っ張られて、胸が見えそうになって焦りました(笑)。それもあって、あまり伸びない素材 を選ぶようになりました。あと、子どもの肌にふれたときに肌触りの良い素材 とか、ビーズなんかの装飾のない服 とかを選ぶようになりました』(20代/1歳児のママ)●(5)ヒールの高い靴は履かなくなった『ヒールのある靴は履かなくなった、というか、履けなくなりました。危ないですからね』(30代/3児のママ)『スニーカーばかり履くように なりました。動きやすいし、安全だから。靴に合わせて服装もナチュラルな感じとかカジュアルな感じになりました。子どもがもう少し大きくなったら、また服装も変わるかもしれませんが……』(30代/3歳児のママ)----------やはり、子どもがいると“動きやすさ重視”になる人が多いようですね。生活が子ども中心になることで、ファッションも自然に変化していくのかもしれません。ちなみに、今回インタビューしたママたちは、みんなおしゃれでした。手がかかる時期の子どもがいても、おしゃれ心を忘れないママたち。子どもへの配慮もおしゃれに気を配れる姿勢も素敵だなと思いました。●文/パピマミ編集部
2016年07月21日『究極の質問だけれど、一瞬でも「子どもなんて産まなければよかった」 と思ったことはありますか?』かつて、とあるテレビ番組で司会者から飛び出たこのような質問が話題になりました。会場に集められたのは8人の母親たち。そのうち4人がこの質問に「思ったことがある」と回答したのです。司会者はその結果に驚きの表情を見せつつも、『これが実際の現実。これをどう考えていくかということが大切ですね』と述べていました。出産するとそれまでとは生活スタイルがガラッと変わります。後悔とまではいかずとも、ちょっとツラくなってしまうことは誰しもあるもの。今回は育児に奮闘中のママたちに、“子どもを産んで後悔したこと、こんなはずじゃなかったと思ったこと”をたずねてみました。●(1)自由がなくなってしまった『こんな不自由な生活、最悪ですよ 。大好きだった仕事も時短になる。出張も全部行けなくなる。終業時間になったらすぐに帰って、保育園にお迎えに行く。帰宅したら炊事に洗濯、家事のオンパレード。自分の時間なんて全くありません』(30代女性/金融関連)『ハンドクラフトが趣味だったのですが、子どもが生まれたせいで辞めなければいけなくなりました。針や糸、ボタンなど小さな部品を赤ちゃんが飲み込んでしまうかもしれないからです。仕方がないとはいえ、没頭できる趣味を奪われてしまったようでガッカリ。ストレスは溜まるいっぽうです』(20代女性/主婦)仕事や趣味に思う存分没頭できた子なし時代を懐かしみ、できることなら戻りたいという声は数多くの後悔ママたちから聞かれました。子どもがいても楽しめるような趣味や、子育て世代歓迎の職場をうまく見つけることができるといいのですが、なかなか一筋縄にはいかないようです。●(2)とにかく子どもに振り回される子どもがここまで動き、しゃべり、暴れて言うことを聞かないものとは知らなかった……という後悔ママたちからはこんな話が。『男の子2人の母ですが、毎日メチャクチャに振り回されています。両方ともかんしゃくがひどいし、ひとりで遊んでもくれません。いつもママー!ママー!と叫ばれて耳が痛くなります。ちょっと目を話すととんでもないことをしていたりするので、24時間気が休まりません。こんなに大変なら、子ナシの人生でもよかった です』(30代女性/主婦)『幼稚園生の娘がいるのですが、本当にうるさい。朝から晩までずーっと、どうでもいいことを延々と喋ってます。適当に相づちをうっているとすぐにバレて、「私の話ちゃんと聞いてよ!ねえねえ聞いてる!?いま何て言ってたか聞いてた!?」ってキーキー声で詰め寄られます。うちはひとりっ子なのですが、これ以上産む気には到底なりません 。静寂がほしい……』(20代女性/販売員)元気に育っているという証拠なのでしょうが、ずっと一緒にいるとなるとヘトヘトになってしまいますよね。中には『叫び続ける子どもの口を思わず手で塞ぎそうになってしまった』(30代女性/公務員)なんてママも。悩みの深刻さを物語っています。●(3)どれだけ体調を崩してもまったく休めない『産後2か月です。出産には後悔しかありません。このあいだ胃腸炎にかかって40度も熱が出たのですが、育児を休むことができなくて死ぬかと思いました 。これまでだったら体調不良のときはゆっくり寝てればよかったのに、それができない。乳腺炎にならないように高熱でフラフラの中3時間おきに授乳しなきゃいけないとか、そんなの出産前だれも教えてくれなかったんですけど!』(30代女性/通信業)母は強しとはいうものの、ママだって体調を崩すことはあります。しかし育児は待ってくれません。授乳中には薬が飲めないこともあって、しんどさに拍車がかかります。そんなとき、子どもさえいなければラクだったのに!と後悔してしまうという声がありました。●(4)夫婦の関係が崩れてしまった『夫との関係が完全に冷えきった。子どもを生む前は自他ともに認めるバカップルだったのに、産後はケンカばかり 。父親としてあんなに機能してくれないと思わなかった。夜泣きの対応もオムツ替えもできないとか本気で使えない』(20代女性/営業)『体調不良で高熱を出したとき、あまりにツラいので子どもを連れて実家に帰ろうと準備していました。それを見た夫が突然「遠いからやめたほうがいい」って言ってきたんです。それだけならまだしも、勝手に義理母を呼び出したんですよね。「もう結婚したんだから、キミの母でもあるんだよ。苦しい時は甘えていいんだよ」ってドヤ顔で言われて呆れ返りました。かえって気を遣うってことがなんで分からないの!?』(40代女性/飲食店)こちらは出産を機にご主人との関係が大きく変わってしまったという後悔ママたちです。子どもが生まれたことにより、今まで見えなかった一面が見えて幻滅してしまうのでしょうか。ママがストレスを溜めこまないためには、パパたちの積極的な育児参加が欠かせないようですね。----------いかがでしたか?多くのママさんたちにインタビューをしてきましたが、全員に共通していたのは「それでもみんな、育児をがんばっている」ということでした。時に小さな後悔を感じたとしても、すくすく育つ子どもたちの姿や笑顔に癒され、救われることだってたくさんあります。こんなはずじゃなかった、こんなに大変だなんて思わなかった、そう言いながらも子どもを愛し大切にしているママたちに大きなエールを送りたいですね。●モデル/NANAMI(RIRIAちゃん)●文/パピマミ編集部
2016年07月12日子どもを産むか産まないか……それは女性にとって大きな決断だと思います。「女性として生まれたからには、子どもを産むのが義務」という意見もいまだに根強く、「私は子どもを産みません」とはなかなか言いづらいものです。2016年2月12日発売の雑誌『FRaU』3月号では、女優の山口智子さんがインタビューの中で、『子供を産んで育てる人生ではない、別の人生を望んでいました』と、子どもを産まなかったことに対して明言。これに対しても世間からはさまざまな声があがり、議論が巻き起こりました。その中には、「子どもを産まなかったことに“懺悔の念”を感じる」といった声もあったようです。それでは、実際に“子どもを産まない決断” をした女性たちは、その後の人生で後悔をしていないのでしょうか。“子どもを産まない決断”をした女性たちにインタビューしてみました。●“子どもを産まない決断”、正しかったと思いますか?●「正しかった」『産まないと決めたこと、全く後悔していません。結婚前から、夫とは「子どもは産まない」と話し合いをして決めていました。子どもの必要性を感じなかったからです。周りからは40歳くらいまでとやかく言われましたが、気にせずやってきました。もう子どもを産める年齢ではありませんが、産まない人生に後悔は一切ありません 』(50代女性/保険)『結婚生活20年になりますが、一度も後悔したことがありません。離婚の危機もありません でした。孫の顔が見たいと言っていた母には申し訳ないとは思いますが、私たちの人生なので……』(40代女性/営業)『夫が幼少期に親からの虐待で心に傷があり、結婚後、二人で話し合った結果、子どもは産まないという決断をしました。友達やうちの両親からはいろいろ言われましたが、私にとっては夫さえいてくれればよかった し、後悔していません。夫婦二人の生活も楽しいものですよ。お金も貯まりますし(笑)』(40代女性/事務)『私たち夫婦は付き合っているときから子どもを望みませんでした。「老後のためにも子どもは産んだ方がいい」なんて言う人もいましたが、自分たちの老後の面倒を見てもらうために産むなんて信じられないと思いました。実際、夫婦二人で正社員として働いてきましたので、老後の蓄えも十分あります し、ゆとりのある生活を送れています。夫婦仲が良いので、寂しいという思いをしたこともないですね』(50代女性/事務)●「産まなかったことを後悔」『小育てをする自信がなく、子どもを産まない選択をしました。二人で働き、十分な貯蓄ができ、都心に新築マンションを購入したころ、急に子どもが欲しくなりました 。でももう40過ぎだったこともあり、授かりませんでした』(50代女性/経理)●「どちらとも言えない」『貯金も十分にできたし、新築一戸建ても手に入れたし、夫婦二人の生活も楽しいのですが、たまに「ああ、やっぱり子どもがいたらもっと楽しかったかもな 」と思うことはありました。でも、子どもがいたら今のような生活はできていなかっただろうし、何とも言えませんね』(50代女性/専業主婦)『産みたいと思わなかったので、産みませんでした。学生時代の友達がママ友と楽しんでいる様子を見ると、ちょっと寂しいなと感じたり、子持ちの友達と話が合わなかったりしたときに「産んだ方がよかったかな 」と思ったことはあります。ただ、夫との仲はずっと良好だし、仕事は楽しく生活に不自由もないし、自分たちが選んだ道が間違っていたとは思いません』(40代女性/Webデザイナー)----------「産めない」ではなく、「産まない」という選択をした女性たちのコメント、いかがでしたか?「後悔していない」という方が多かったのは印象的です。“産まない選択”に批判や厳しい声は多いですが、そういう人生もあると肯定的に捉えてくれる方が増えると、私も嬉しいです。●文章/パピマミ編集部
2016年06月28日働くママにとっては不安でいっぱいの職場復帰。出産前とは同じように働けないかもと、出産を機に退職を決意する女性もたくさんいます。そんな「働きたいけど働けない」という女性をテクノロジーの力でサポートしたい!とGoogle 社員の思いから生まれたのが、「Women Will Japan」の取り組み。Google でWomen Will プロジェクトのプロジェクトリード、二児のパパでもある山本裕介さんにお話をうかがいました。山本裕介さん働く女性にとって日本はまだまだ発展途上山本さん(以下、山本):「Women Will」というプロジェクトは、テクノロジーで女性の社会進出を支援するというミッションを持ち、アジア各国で活動しています。日本では、インターネットがある程度どの世代、性別でも浸透していますが、国によってはまだまだインターネットの活用が少なく、誰でも必要な情報にアクセスできるようにインターネットの浸透率を高めていく活動が必要です。しかし、日本では、浸透率を高めるよりも伝えるべきことがありました。働く女性や周辺の人たちが、テクノロジーを活用することで具体的に何ができるかに気付いて、理解してもらいたい。たとえば、社外から会社のメールにアクセスできない、テレビ会議のシステムはあるけど活用されていない…活用されていれば、働く場所、時間がもっと自由になりますよね。育児中の女性も働きやすくなるのではないでしょうか。実際、アンケートでも、25〜49 歳の女性は「時間や場所に関する制限」で仕事を続けられないと判断していることが多いとわかりました。もし、在宅勤務ができれば、通勤に長い時間をかける必要がなくなり、勤務エリアの問題もなくなります。子どもの病気で出勤できなくても、ミーティングの時だけテレビ会議に参加できるような環境があれば、働き続けられる人がもっと増えるはず。私たちは、テクノロジーでこういった問題は解決できることがあるのではないかという仮説を立て、テクノロジーの力で問題を解決するため、2014 年 10 月に「Women Will」の取り組みを始めました。先ほど話したアンケートでは、もう一つの気づきがありました。在宅勤務やフレックスなどの制度を持っている会社のうち、テクノロジーが活用されている会社の場合、ずっとこの会社で働き続けたいと思う社員が多いのです。テクノロジーを活用したことで働きやすくなる。プライベートの時間もとれるようになった。仕事の生産性を上げることも大切だけど、育児中の女性に限らず、みんながハッピーになれる。当たり前なことですが、一方で実現できていない会社があることもはっきりわかりました。制度やテクノロジーを導入してみたけど、活用されていない。こうした会社には「活用できる」文化を作っていく必要があります。どうすれば文化ができるのか…パートナー企業と問題解決に取り組む「未来への働き方コンソーシアム」山本:ひとつの解決策は「未来への働き方コンソーシアム」です。Women Will に賛同してくれた企業に実際にテクノロジーを活用するモデル部署を選んでもらいます。そこでのIT活用の実践と検証、そしてその結果を公開する、これが Women Will の取り組みのひとつ「未来への働き方コンソーシアム」。広島県庁では女性が活躍するにあたり何がハードルになっているのか職員にアンケートをとりました。「担当者にしかわからない仕事が多く、個人業務の時間確保のため、残業になりやすい」などの、実は男女に関係ない全体の生産性や効率に関する問題が出てきたのです。さまざまな企業が参画し、働きかた改革を行っているそこで、「スケジューラー」を使ってお互いの予定が見えるようにしました。はじめは自分の予定をシェアすることに抵抗感があったものの、半年試験的に利用してみて事後アンケートで効果を検証すると、部署全体の生産性・効率性が上がっていました。お互い何をやっているかわかるようになり、管理職も部下が何をやっているかが常に見えるため評価しやすくなったそうです。これにより、職員の仕事に対する満足度も上がった。さらに、プライベートの予定もスケジューラーに入れる文化ができ、お互いのプライベートを尊重する空気が生まれたそうです。仕事のやりがいだけでなく、プライベートの充実度まで上がったこともわかりました。「このテクノロジーは便利だよ」ではなく、「どう使えばいいのか」「何が解消できるのか」、実際に触って業務に取り入れてもらう。効果を感じれば、「使い続けよう」と思っていただけますし、他の部署も「うちも導入してみよう」になりますよね。そして “企業カルチャー”になっていく。「未来への働き方コンソーシアム」では、こうしたパートナーの成功事例を公開しています。どんなことをやっているのか、実際に効果が出ているのか、それがわかれば「自分たちもやってみよう」と思いやすいですよね。今後もより実例を増やしていきたいです。ワーママにとってハッピーな職場=誰もがハッピーに働ける職場「働くママが特別な存在じゃなくなるといいなと思います」これは動画に登場する職場復帰したママの生の声。そう、働くママが一番望むことは、子どもがいても普通に働くことができる環境なんですよね。山本:Women Will Japan のもう1 つの取り組み「Happy Back To Work」は2015 年3月に始動。誰でも「働く女性をハッピーにするアイデア」を投稿できるサイトを作りました。ここで重要なのが、「育児中の女性に活躍してもらう」と考えていること自体が、明らかに育児中の女性を特別扱いしている」ということです。育児で大変なときでも本人はみんなと一緒に働きたい、と考えている。誰もが働きやすい職場であれば、育児中の女性も働きやすくなるのではないでしょうか。そんな柔軟で誰もが働きやすくなるようなアイデアを集めています。「長時間働いた人がえらい、そんな空気、やめませんか?」といった意識に関するものもあれば、「18時以降は会議を禁止しよう」「退社する時にすみませんと言うのをやめよう」といったような、具体的にもっとこうしたらよくできるよね、というような具体的なアイデアもあり、現時点で5000 以上のアイデアが寄せられています。でも、アイデアを集めただけだと「ふーん、できたらいいよね」で終わってしまいますよね。Happy Back to Work ではさまざまなアイデアを募集している「未来への働き方コンソーシアム」と同じく、実践することが大事。だから、アイデアを実際にトライしている企業にサポーターになっていただいています。現在、1000 社以上のサポーター企業が、集められたアイデアを実践。こうしたアイデアも実践していきながら、少しずつでも社会を変えていくきっかけにしていきたいんです。アイデアはどなたでも投稿でき趣旨に賛同いただればどなたでも参加いただけます。みんなで社会課題に取り組み、「Happy Back To Work 」を社会的なムーブメントにしていきたいと考えています。筆者自身も子どもを保育園に預けて働いているワーキングマザーです。自分のまわりにも勤務エリアなどの問題でやむを得ず仕事をやめたママがたくさんいます。復帰当初は毎日が綱渡り状態で、仕事を続けるべきかどうか何度も悩みました。そんな想いがあったので、山本さんのお話しがとても興味深く感じました。次回からは、「Happy Back To Work」のアイデアを実践しているサポーター企業の取り組みをご紹介していきます!Google Women Will 公式サイトライター:柏木 真由子
2016年06月24日最近、30代女性が会社でのキャリアを捨てて、海外留学をする人が多いと良く聞きます。それを男性管理職のみなさんは、とても不思議に思うようで、会社にいた方が安泰で、将来を約束されているのにと。今、企業でも女性管理職を30%増やすという政府からの指針で、女性活躍推進なるものが、掲げられてるんですね。まー斜め読みすれば、政府が推進を働きかけないといけないくらい、推進が難しいということなんでしょう。だからその中で得られるキャリア、というのも、そんなの多くは望めないし、女性は色んなライフイベントで、男性のように、ずーっと同じようには働く事が出来ない。キャリア志向の女性のもその会社で出世したとしても、先は見えている、という諦めとというか、ぐったり感っていうのかな、閉塞感のようなものを感じているのかなと思います。『この会社にずーっといても、あのおじさん達と同じになるのか・・・』という閉塞感があるようです。そんな思いから、このままこの会社にいても仕方が無い。もっと自分の可能性を見てみたい、という思いから海外留学という道を選択する人も多いようです。それに、古い企業はまだまだおじさん達のの世界で、あらゆるライフステージの女性が働きやすいかと言えばそうじゃない。今、空前の女性起業ブームが起こっている事を知っていますか?そんなところから多くの女性が、企業という場から、自分で働く起業や、在宅仕事に目が向き始めたんでしょう。ある意味、私は女性の方が働き方は自由に出来ると思います。会社での出世欲がある人も男性より少ないし、色んな事にチャレンジが出来るとも言えます。筆者自身も転職回数は8回に登りますが、それも女性だから簡単に出来た事かもしれません。起業する女性が増えたのも、キャリアに対する柔軟性があるから。そして女性マーケットの中で成功する人も出て来ています。会社に務める、パートに出る、アルバイトをする、という働き方の他に、起業する、フリーランスになる、という選択をする人が増えているのもその証拠です。政府が推進しても、中々時代は変わらない。ならば、自分たちから変わろう!と思っている女性が、これからも増え続けるでしょう。好きを仕事に、というのも一時ブームになりました。それが今は「自分らしく働く」というのがキーワードになっています。仕事も人生の一部です。自分らしく生きるには、自分らしく働く事も大事。それに気がつく女性はこれからも増え続けるでしょう。
2016年06月21日「出産」それは、人生の一大事。命がけの大イベント。無計画にできちゃったりしたら、ふたりの将来が大きく狂うかもしれない。「笑う出産―やっぱり産むのはおもしろい」(情報センター出版局)と出会う前のわたしはそう思っていました。まっすぐ真面目に「出産は勢いでするものではない」と考えていました。それは間違っていないと、今でも思います。本来、勢いで「できちゃった!! 産んじゃえ!!」なんて、いいはずがないのです。それでもデキチャッタとき、あなたはどうしますか?「おなかの中にあかちゃんがいるということは、なんていうか、ひとことでいうと”らりらり”です」(本書引用)ページをめくるとすぐにある「まえがき」の3行目。ここを読んで、わたしは決めました。「よし、産もう!!」「オススメ!めおとブックス!」バックナンバー第1回:「他人と一緒に暮らすということ『ラララ』第2回:「わかっているよ・察してよ」信頼過信を2つの漫画から考える第3回:グルメ漫画ブーム!何を食べるかよりも「誰とどう」食べるかが大切食う” “寝る” “セックスする” “産む” “死ぬ” 生きるっていたってシンプルだと気づかされる本書は漫画家兼ライターの著者が、半分お遊びで取材に行ったインドで「子づくり」をするところから始まります。いきなり子づくりです。しかもお相手は「知人 の知人」でお付き合いさえしていない。冒頭から飛ばしまくっているので、秩序と常識を重んじる人は頭が痛くなること間違いなし!!“インドでなにがあったんだ。インドは、とにかく、なにもかもありすぎた。”“時間も空間もお金持ちも貧乏も、犬も蛙もなめくじも、人生も宗教も、宝もゴミも、ありとあらゆるものが、あったっていいじゃんと存在している”ただそこに存在するあらゆるものを眺めているうちに、著者はインドで「わたしは生きている」と実感します。そして「子どもを作ろう」と思い立ちます。文字に起こすと「ほえ!?」なミラクル展開でありますが、本書を読むと自然となじんでくるから驚きです。「ぼくらはみんな生きている!!」「わたしも生きている!!」「さあ、子どもを作ろう!!」そんな自然な流れで「妊娠」を受け入れることができるのです。子どもを囲んでゲラゲラ笑えば、そこがホーム。漫画家兼ライターの著者と、フリーカメラマンの夫。それまで気ままに自由に生きてきただろうふたりには貯蓄がなく、そのうえ安定した収入もありません。一般的な感覚なら、この条件で「子育てしよう」とは思わないでしょう。家探しをしながら「子育てのための住宅」で悩む著者。彼女の頭にふと浮かんだのは、インドで見たほこりだらけの家族でした。“カルタッタで見たテント暮らしのインド人親子はすげー幸せそうだった”狭くとも汚くとも、家族が一緒にゲラゲラ笑えたら幸せなのです。どんなに広くてキレイな家でも夫のシワにも気づかないような距離があるのなら、そんなに不幸なことはありません。笑っていればだいたいのことは大丈夫なのです。身体は神様からの借り物だ。わたしは生かされている。「結婚」「妊娠」「出産」現代日本で生きていると、これらのワードがとても重く感じます。「よいこらどっこいしょ!!」と、鉛のように重くなったリュックサックを背負いながらしがみつき登る壁のよう。本当にそうでしょうか?だって産まれるときに、「さあ産まれるぞ」と決意したわけじゃありませんよね?気づけば産まれていたんです、みんな。決意する間もなくおぎゃあと。そして気づけば手足が伸び、大人になっていた。本書を読み終えるころには、すべては至ってシンプルなのだと、肩の力がすーっとぬけていきました。「大好きな彼女と結婚するか悩んでいるなら読むべき」最後に、わたしとともに「デキチャッタ!!」を乗り越えた夫の感想を聞いてみました。――――――妊娠が発覚したとき「このさきどうなるんだろう」と不安しかありませんでした。ワクワクよりも、これから起こる大変なことばかりを妄想してしまって。彼女のことは好きだし、この先もずっと一緒にいたいけど、自分は「父親」にふさわしいのだろうかと悩みました。でも、この本を読むとめっちゃ楽しそうなんですよ。冷静に考えるとすごく大変なことをしているのに、読み終わる頃にはワクワクしてしかたがなくなってました。父さん(著者の夫)のインタビューが終始適当なのも素晴らしい。「ああ、父親ってこんなのでいいのか」と思えました。これからの人生で背負う責任の重さに押しつぶされそうになっていましたが、いい意味で吹っ切れました。それでホイホイ結婚してしまったわけですね(笑) いまが楽しいので結果オーライです。――――――「出産」を重く感じているのなら読んでみてほしい妊娠が発覚したとき、わたしは駆け出しフリーランスでした。無職と言われても返すことばがない状態です。「まさかね…」と軽い気持ちで試した検査薬の結果を見て、脳みそフリーズしました。「結婚していないのに産むの?」「そもそも結婚するの?」「お金は?」「住む場所は?」「安定した職業は?」「わたしの夢は?」…エトセトラ脳内をせわしなく駆け巡る「これからどうするの?」の自問自答。考えすぎて涙が止まらなくなりました。そんなときに救ってくれたのが「笑う出産」です。今まさにデキチャッて脳内嵐真っ最中のあなたや、マタニティブルーでハートが壊れそうなアナタに読んでもらいたい。そんなパートナーを支えようと心に決めた男性にもオススメです。笑う出産―やっぱり産むのはおもしろいライター:金延さえ
2016年06月14日働くママにとって、子育てと仕事を両立させることは大変です。仕事が終わって急いで保育園へ、というママも多いのでは?そんなとき、子育てと仕事どちらにも使えるマザーズバッグがあると便利です。普通のバッグに比べて収納性に優れ、子育てに不可欠なマザーズバッグ。しかし、マザーズ バッグには可愛らしいデザインのものが多く、仕事へ持っていくには不向きです。忙しいママにとって、2つ以上のバッグを使い分けつつ仕事と子育てを両立さ せるのは大変……。そこで今回は、働くママにおすすめのマザーズバッグを紹介していきます。初めてマザーズバッグ選びをする方も、今使っているものを替えたいと考えている方も、ぜひ参考にしてみてください。仕事帰りにそのまま保育園へ、そんなママにオススメのバッグマザーズバッグの多くは、可愛らしいデザインなのが魅力的。トートバッグタイプやリュックタイプなど、形で選べるのはもちろん、デザインから好みのバッグを選べるというのが嬉しいですよね。しかし、子育てをしながら仕事も両立しているママにとっては、マザーズバッグと仕事用のバッグの使い分けが難しいこともあります。特に、子どもを保育園へ送ってから仕事へ行く、仕事が終わってから保育園へ迎えに行くというママであれば、毎回バッグを持ち替えるのはとても面倒です。そんなママには、仕事にも持って行けるシックなデザインのバッグをオススメします!MK MICHEL KLEINキャリアボストンバッグ淡いベージュやブラックなどをベースとした「キャリアボストンバッグ」であれば、仕事へ持って行っても違和感がありません。さらに、このバッグはフェイク レザー仕立てなので、上品なイメージを持たせることができます。持ち手は余裕のあるサイズのため、手に提げて持ち歩くことができるほか、そのまま肩にかけることもできます。子育て中に多くの手荷物を持つとき、肩にかけられるというのは嬉しいポイントですね。イタリア製本牛革の「LADIES BAG」もまた、仕事持ちと子育て両方に使えるバッグです。洗練されたデザインは、仕事場へ持って行くのにピッタリ。バッグのマチは大きく、なかにファス ナー付きのポケットがついているため、マザーズバッグとして使用するにも十分な収納性があります。広いスペースには、おむつやおしり拭き、着替え、哺乳瓶 などをしっかり収納することが可能です。こういったバッグを使えば、持ち替えの手間がなくなり、仕事と子育てを両立させやすくなります。一見するとマザーズバッグには見えないかもしれませんが、収納性や機能性のしっかりしたバッグなら、マザーズバッグとしての役割を十分に果たしてくれるのです。日々忙しいママにとって、便利なアイテムといえるのではないでしょうか?続きを読むライター:フフルルマガジン
2016年06月11日マンダムはこのほど、「ワーキングマザーとノンママ(育児中の子どもがいない働く女性)」に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は4月、全国の25~44歳の働く女性1,000名を対象にインターネットで実施したもの。夕方5時からの時間をどのようにとらえているか尋ねると、ワーキングマザーの1位は「バタバタする時間」(24.0%)、2位は「追われる時間」(16.6%)、3位は「やりきる時間」(11.2%)だった。ノンママの1位は「プライベートな時間」(27.2%)、2位は「やりきる時間」(22.6%)、3位は「落ち着く時間」(15.8%)となっている。夕方5時から翌日までに、やり残したら後悔することは何かを尋ねたところ、最も多い回答は「睡眠」(43.5%)だった。2位には、「お風呂」(40.7%)をおさえて「メイク落とし」(43.1%)がランクインした。夕方5時からの時間に何を求めるかを聞くと、1位は「効率」(24.3%)、2位は「癒やし」(19.9%)、3位は「ゆとり」(15.3%)だった。「時短」は9.7%にとどまっており、単なる時間の短縮だけではなく、質にこだわりつつ、限られた時間を有効活用するために「効率」を求めていることがうかがえる。
2016年06月03日働くママの朝は大忙し! ゆっくり服を選ぶ時間なんてとてもじゃないけど無い…。そんなママにおすすめしたいのが「オールインワン」。1枚持っていると、とっても便利。平日の朝、上下のコーディネートを考える手間が省けるだけでなく、子どもと遊んでいる最中、かがんで腰やお尻がチラ見えする心配もありません。今回は、オフィスでも浮かないように、デザインとシルエットがきれいめな5着を編集部が厳選してみました!・レース×ストライプレーストップスで女性らしさを出しつつ、ストライプで脚長効果も出せるタイプです。ノースリーブにクロップド丈のすっきりとした作りで、大人のオールインワンコーデが楽しめます。何にでも合わせやすいホワイトは、色みのあるカーディガンやジャケットを羽織ってさまざまなアレンジが楽しめるので、家族旅行にも1着あると便利です。・小花柄花柄プリントや袖の大きなフリルがフェミニンなアイテムですが、パンツ部分が裾すぼまり型の黒なので、子どもの送迎時の自転車でも意外に使いやすい一着です。アースカラーのカーキは、今年の流行をおさえつつ、甘すぎないスタイルになります。・スキッパーシャツデザイン一見シンプルに見えて、両胸のフラップポケットや襟のスキッパーシャツデザインなど、実はこだわりのつまったオールインワン。形はカジュアルですが、上品なとろみ感が女性らしさもしっかりおさえています。 汚れが目立たない色なので、足元をスニーカーに履きかえれば休日の子どもとの公園遊びにも重宝します。・ぺプラム×テンセル素材レースのペプラムトップスとクロップドデニムをコーデしたような、ドッキングデザインがおしゃれなタイプ。トップス部分にはレース生地を、パンツにはテンセル素材を使った爽やかな風合い。旦那さんウケも良さそうです。・タック×ワイドシルエット絶妙なバランスでタックを施し、ニュアンスたっぷりに仕上げられたオールインワン。流行のワイドシルエットはリラックスムードが出るため、オフィスでも着るなら上品なベージュがおすすめ。黒ヒールパンプスなどの女性らしい小物を合わせれば、こなれ感が増します。働くママにとって、いいことだらけのオールインワン。「毎朝の服選びが面倒…」と感じていたら、きれいめのタイプをチョイスして、服選びだって「時短」しちゃいましょう!1ページ目掲載商品: アンドクチュール ストライプPTオールインワン(サックス×ネイビー) / バーンデスト OG小花柄オールインワン (カーキ) / AULI 2ページ目掲載商品: ミリタリースキッパーオールインワン (カーキ) / AG by aquagirl アンドクチュール テンセルボトムオールインワン(シロ×インディゴ) / バーンデスト ノースリーブワイドオールインワン (サンドベージュ) / AG by aquagirl 取材協力:ロコンドすべての写真:© LOCONDO,Inc.
2016年05月30日こんにちは。キャリアコンサルタントの上田晶美です。育児休業から復帰したママたち! お疲れ様です。ほんと、日本の中で今一番疲れている人、それがまさしくあなた!ですね。心から労いの言葉を贈りたいと思います。よくがんばっていますね。よくぞ、子どもを産みました! そして仕事も続けている。これはもう賞賛の嵐です。子育てだけでも大変なのに。仕事だけでも疲れるのに。それを両方やろうというのは、素晴らしいチャレンジです。この少子化の日本で、次世代を産み育てるということは、国家をあげての一大事業。労働力の減少も問題になっている今、経済活動にもどってきたあなたは本当に貴重な存在です。もっともっと世の中すべての人があなたを労い、賞賛してくれてもいいはずなのに。手助けしてくれてもいいはずなのに。現実は肩身の狭い思いをして、会社でも、保育園でも、電車の中でも、「すみません、すみません」と謝り通し。家に帰れば、泣く子に「ごめんねー」と言いながら、泣きたいのはこっちの方だわ、と思ってママまで半ベソ。私にもそんな思い出が山のようにあります。それはもう、ここには書ききれないくらい。私は三人の子どもを産み育てながら、このキャリアコンサルタントの仕事をしてきましたので。■子育ては「宅急便」のようにはいかないたくさんの私の “新米ママ時代” の記憶の中からひとつエピソードを披露すると、つくづく「子どもは宅急便のようにはいかないなー」と思ったことです。あたりまえでしょ?でも当時、新米ママの私は赤ちゃんを、宅急便を荷造りして朝はポンとコンビニに預け、夕方またハイと受け取ればいいくらいに考えていたのです。本当にあさはかでした。赤ちゃんは生きています! いろいろとこちらの思い通りにはいきません。まず、準備が時間通りに進まない。それでもなんとか機嫌をとってようやく準備をし、さあ、出かけようと抱き上げたら、替えたばかりのオムツがぬれている。あら、それが服にまで浸みていて、着替えさせなきゃ! あー、いつになったら保育園に着くの? 電車に乗れるの? と慣れるのに数ヵ月はかかりました。 正直言って、一日の労力の7割くらいを朝、子どもを預けるところまでで使い果たしていましたね。仕事は残りの3割くらいでやるしかない。私はお迎えは頼める人がいたので、預ければあとは少しホッとでき、仕事に打ち込めました。まあ、3割ですが。でも仕方ないのです。そんな時期もあります。なにしろ新米なのですから。うまくいかないであたりまえ。子どもにしても、小さいとはいえ、いろいろと意志や希望があるのに、相手が納得しないままに、新生活に入ったのですから。それはそうです。日本語がまだ通じないので。ここは少し、慣れるまでの辛抱です。 ■罪の意識を持たない!だからといって、子どもに対して、罪の意識を感じることはないと、私は思います。保育園に預けるということは、親だけでなく子どもにもプラスの面がたくさんあるのです。1. 生活面早寝早起き、規則正しいものになります。充分に運動して、夜もぐっすり眠るようになるということもあります。2. プロが見てくれる保育士さんというプロがいつも見てくれていますから、ちょっとした子どもの変化に気づいてくれたり、少し大きくなると、栄養満点のものを食べさせてもらえたり。お母さんの悩みの相談にも乗ってもらえて、支えてもらえます。孤独な子育てをしないですみます。3. ママの笑顔 子どもと離れ、一個人の時間を取り戻すと、精神的に安定してくるママが多いように思います。子どもとの時間がさらに大切にものになる。そんな笑顔のママと一緒に過ごせることは子どもにとってもプラスですね。■外野からの「雑音」に、耳を貸さないこの時期大切なのは、自分が罪の意識を持たないことと、外野からの雑音に耳を貸さないということです。まだまだ一世代上の人たちには、乳幼児を預けることに対して「かわいそう」「三歳までは自分で育てるのがいい」といった価値観を持っている人も多くいます。あなたのそばにそんな価値観を押し付けてくる人がいないといいのですが。そんな外野からの声に、めげないで。だったら少しは手助けしてほしいですよね。でもそれぞれの価値観ですから、仕方ありません。反論しても手伝ってはもらえないので「経済的に苦しい」とだけ言っておきましょう。さあ、少しの辛抱です。もう少し慣れるまで、やってみましょう。働くママたちを応援しています!
2016年05月23日仕事もきっちりしたいけれど、子どもとの時間も大切にしたい。仕事と家庭の両立は、働くママにとって永遠のテーマですよね。ちょうどこの4月から「女性活躍推進法」も施行され、女性活躍推進の意識が高まっているところ。近年は、多様な人材を登用し活用する「ダイバーシティ経営」を推し進める企業も増えてきました。また、女性管理職登用を積極的に推進したり、社内の支援制度を充実させる企業も増えています。実際に女性は働きやすくなっているのでしょうか?6割以上が「自分の会社にダイバーシティ推進の制度がある」と回答先ごろ、P&Gの「ダイバーシティ&インクルージョン(多様性の受容と活用)啓発プロジェクト」が、一般のビジネスパーソン2000名を対象に「ダイバーシティに関する潜在意識調査」を行いました。その中で「あなたの勤務先では、“ダイバーシティ推進のための制度・施策”を実施していますか?」という問いに、「実施している」と答えた人は65.8%に上りました。具体的な施策として上位を占めたのは、「積極的な女性登用」(35.0%)、「障がい者雇用」(33.0%)、「時短勤務」(30.8%)、「育児休暇」(29.4%)など。“制度はあるが風土がない”ダイバーシティ推進の実態ところが「ダイバーシティ推進のための制度・施策がある」と回答した人のうち、約半数(47.0%)の人が、「自分の勤務先は、ダイバーシティの理解や取り組みが“進んでいない”」と答えています。その理由のトップ3は以下のとおり。1位:企業文化としてダイバーシティ活用の考えが根付いていない(42.6%)2位:社内の支援制度が充実していない(34.3%)3位:社内の支援制度を利用しにくい雰囲気がある(27.8%)1位や3位の回答を見ると、制度はあっても風土として浸透していないために制度を利用しづらい会社が多いことがわかります。このあたりにダイバーシティ推進の課題があるといえそうですね。 せっかくの制度が不満や不公平感のモトに支援制度の導入が、逆に職場に不満や不公平感を生んでしまうこともあります。同調査でも、育児休業・時短勤務・在宅勤務といった制度に対して、いろんな声がありました。■働くママの声・所属部署によって、制度の活用しやすさに大きな差がある(30代女性 会社員)・時短勤務や在宅勤務で楽をしていると思われ、特に同性の同僚からの視線が厳しい(30代女性 会社員)■制度利用者の周囲の人の声・育児休業 を取得した人の周囲で業務負担が増えている(40代男性 会社員)・「社内の育児制度を活用するなら、退職して育児に専念すべき」という雰囲気がある(50代女性 会社員)■男性社員の声・男性社員が制度を利用することに対して、職場で消極的な雰囲気がある(50代男性 会社員)・必要以上に女性が優遇されていて、資質や能力に関係なく管理職に登用されていると感じる(50代男性 会社員)こうした声から見えてくるのは、社内の制度を整えるだけではなく、社員の理解を深め、制度を利用しやすい環境を整えることも必要であるということです。ダイバーシティ推進の要は管理職!それではダイバーシティ推進には何が必要なのでしょうか? 同調査で「ダイバーシティ推進のために重要なこと」の第1位に挙げられたのは「管理職の理解・努力」(55.3%)でした。調査を実施したP&Gでは、1990年代から経営戦略の一環として「ダイバーシティ&インクルージョン(多様性の受容と活用)」を推進しています。多様な社員の違いを認めて尊重し、さらにビジネスなどに活用すれば、さまざまなアイデアが生まれ、消費者の多様なニーズに応えられ、結果的に企業の競争力アップにもつながるとの考えからです。ここでのポイントは、“女性”や特定の人だけを尊重するのではなく、“すべての社員”の個性を尊重していることにあります。2012年には、多様な社員の多様な働き方を実現するために、フレックスタイムや時短勤務、在宅勤務などの制度を組み合わせ社員一人ひとりに合った働き方を可能にする「フレックス・アット・ワーク」を導入。組織内風土を醸成するために管理職が率先して活用することで、多くの社員が利用しやすい環境を整えました。みなさんの職場の状況はいかがでしょうか? ダイバーシティ推進や女性活躍推進のための制度を整えるだけでなく、職場の風土づくりのための取り組みなどもあわせて行うことで、女性だけでなく、さまざまな状況にある社員が働きやすい職場になるのではないでしょうか。PR:プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社
2016年05月20日子供おばさんは、「女は、結婚して子どもを産めば、幸せになれるはずだ」と思い込んでいます。もちろんこれは、「今、恋人と愛し合っていて、結婚したい。その人の子供を産み育てたい」というのであれば、理解できます。でも、今そういう相手がいないのに、「そうしないと幸せになれない」と思っている場合は、問題があります。自分の内側から湧き出る願望というわけではなく、「そういうものなのだ」という世間一般の価値観に縛られているだけだからです。それは、思考停止状態といっても、過言ではないでしょう。現実的に、日本では3組に1組の夫婦が離婚しています。それは、離婚予備軍の夫婦も考慮すると、おそらく「結婚して幸せになる夫婦は、6割以上はいない」ということです。これはどういうことか?というと、例えば、“結婚という名の学校”があるとします。巷では「その学校に通えば、将来は安泰で幸せになれる」という噂が流れています。でも、実際に調べてみたら、「そこに進学した人の3割は退学し、他にも退学を考えて悩んでいる人がいる」ということです。もし、そういう事実があったら、あなたはそこに進学したいと思いますか?ってことです。中には、「3割も退学するということは、単に進学したら幸せになれるわけではないから、自分に合うのかどうか、よく考えてみよう」という人だっているでしょう。逆に、そんな事実があっても、その学校の教育やルールに共感でき、その環境こそが自分にぴったりな生き方だと心から思えるのであれば、進学したい人もいるでしょうし、「大好きな友達がいて、その学校に進学するから、一緒に勉強して楽しく過ごしたい」というのであれば、その学校に進学する気持ちも理解できます。でも、多くの婚活女子は、そんな“結婚という名の学校”の現実を知ろうともしないで、ただただ「進学したら幸せになれるはず」と思っています。そして、やみくも受験勉強をし、「なかなか合格できない!」と思い悩んでいます。さらに、ようやく進学できたとしても、「こんなはずじゃなかった。思い描いたような幸せは、ここにはなかった」と苦しんでいます。別にここで、「結婚しても、子どもを産んでも、幸せになれないから、やめた方がいい」と言っているわけではありません。そうではなく、人から言われた、「世の中の価値観がそうだから」ではなく、「自分で考えて、決断する」ことが大事なのです。自分が本当に結婚、子育てに向いているのか。さらに、結婚するのだとしたら、実際はどんな人とすれば、幸せになれるのか。それを考えることも大事ですよ?大人女子は自分にとっての幸せを見つける!大人女子は、世間一般の価値観に振り回されることなく、自分の頭で考えて、自分にとっての幸せを掴みます。今、愛する人がいて、お互いに家族として、人生を共に歩むことが幸せだと思うのであれば、結婚という道を選ぶでしょうが、そういう相手がいない場合は、“幸せの青い鳥”ばかりを追いかけていないで、今の環境でも自分が幸せになれることを見つけます。また、結婚したとしても、子供を産み育てるか否かはパートナーと話し合い、時に産まないという決断をすることもあります。その場合は、子供がいない夫婦ならではの大人の時間を過ごし、幸せを掴みます。つまり、「結婚して、子どもを産めば幸せになれる」という呪縛に縛られていないのです。それが自分にとって幸せかどうかは、人によって違うからです。ある程度の年齢になっても結婚していない人の中には、実は「自由でいること」が好きで、誰かと一つ屋根の下で暮らすことに向いていない人もいます。そんな人が、一般的な価値観に縛られて、「結婚して、子どもを産めば幸せになれる」と思い込んだら、どうなるのか?おそらく結婚しても、幸せになれないかもしれません。自分らしさを失うからです。だからといって、「そういう人は結婚しない方がいい」と断定しているわけではありません。でも、もし結婚するなら、“自分に合う結婚の形”を見つけた方が幸せになれるでしょう。もしかしたら、お互いの家を行き来するような別居婚の方がいい、という場合だってありますしね。また、一般的に結婚相手には、好条件の人を選ぼうとする人は少なくありませんが、もし仕事を好きなキャリアウーマンなら、選ぶパートナーは社会的地位などのスペックにこだわるよりも、自分の仕事を応援してくれて、先入観にとらわれない柔軟性のある人をパートナーにした方がいいかもしれません。自分が幸せになる環境は、人それぞれ違うのだから、一般的な価値観で振り回されている限り、得られませんよ?世の中には誤った情報もたくさん溢れています。それを鵜呑みにするのではなく、きちんと「自分で考えて、自分の答えを出すこと」が大切です。「世間一般の経験をしていたら、無難な人生が歩める」なんて、周りの目ばかり気にしていたら、本当の意味で幸せにはなれません。自分にとっての幸せをきちんと理解し、掴める人でありたいものですね。・子供おばさん…世間一般の価値観を鵜呑みにし、自分に合わない環境を掴み、不幸になる。・大人女子……世間一般の価値観に縛られず、自分で考えて、自分に合った幸せを掴む。
2016年05月17日産後に仕事を「続ける」か、それとも「辞める」かの選択。多くのママたちの多くが悩む問題ですよね。働く選択をした場合と辞める選択をした場合、それぞれの一日の流れとメリット、デメリットをまとめます。■働くママの一日のスケジュール私は、仕事を続けることを選択したママです。今はフリーランスで働いているのですが、先日まで会社に属して記者をしていました。保育園にすぐ入れなかったこともあり、子どもが1歳半のときに職場へ復帰。子どもがまだヨチヨチとつたい歩きをするぐらいのころです。今回は、私が産休明けに仕事復帰した頃の一日の生活を紹介します。▼6時:子どもと一緒に起床バタバタと着替え、朝食、片付け、化粧、保育園の準備を済ませます。朝食は、準備と片付けのしやすさを考えてパンにしています。1歳半の息子もパンであれば、一人で食べることができました。▼8時過ぎ:出発車のチャイルドシートに子どもを乗せて出発します。「イヤイヤ期」に入ってからは、ここが一番苦労するポイント。なかなか乗ってくれないので、「よ~い、どん!」と掛け声をかけ競争をしながら乗り込む作戦をとっています。いつまで効果があるかわかりませんが…。保育園を経由して、職場へ向かいます。最初のころは、泣いてすがる子どもを先生に託して、私も泣きそうになりながらの出社でした。3カ月間くらい寂しがって泣いていましたが、今ではよろこんで保育園に行っています。毎朝泣いていた時期も昼間は元気に過ごせているようだったので、安心して任せることができました。▼9時半:会社着毎朝、就業時間ギリギリで滑り込みです。▼16時半:退社時短勤務だったため、ほかのスタッフより一足先に会社を出ていました。▼17時半:お迎え保育園に到着するのは、だいたい17時半以降。帰りの支度をして、家に着くのは18時過ぎでした。家に着くとすぐに夕飯です。我が家は夫の帰りが早いため、夕飯の準備をしてくれていました。▼20時:寝かしつけ夕飯後に入浴し、20時には寝かしつけ。私も疲れて一緒に寝落ちしてしまいます。▼深夜1時:私だけ起床夜中に起きて、洗濯と部屋の片付け。3時ごろまで仕事をして、再度寝ています。 ■「働く」メリット・デメリット働くメリットは、「収入があること」と「生活にメリハリができる」ことだと感じます。仕事復帰後の一番の楽しみは、昼食を外でゆっくり食べることでした。同僚を誘って時々カフェでランチをする時間は、私にとってとても貴重な時間になっていました。一方、デメリットは、「子どもと過ごす時間が減る」ということ。私はその分、子どもとの時間を濃密に過ごすように心がけています。家事は夫と分担、または子どもが寝た後にやるようにして、家にいる時間は常に子どもとベッタリ。休みの日は、朝8時から公園に行き、クタクタになるまで思いきり遊んでいます。 ■「辞める」選択をしたママの一日妊娠を機に仕事を辞めた友達も多いです。友人の話を元に、「辞めた」選択をしたママの生活をまとめます。友人にも私と同い年の子どもがいます。▼6時:起床起きるとすぐに洗濯機を回し、朝食の準備。夫が7時前に出社するので、6時半には朝食。家事を優先するため、子どもは起こさず。トイレと洗面所の掃除をパパッと済ませ、7時半ごろ、洗濯物を干していると子どもが起き出します。▼8時:食器洗いと掃除機子どもに朝食を食べさせた後、Eテレに夢中になっている隙に食器洗い。掃除機をかけ始めると追いかけてくるので、掃除機はかけないときも。▼9時~10時:買い物・お出かけ・友達訪問買い物のついでに児童館へ寄ったり、友達が遊びに来たりします。遊ぶときは自宅になることが多いそう。▼12時:昼食・子どものお昼寝子どもの昼食は、まとめて作って冷凍しているそう。昼食時は、子どものぐずり方が激しいため工夫しているようです。子どもは昼食を食べると、そのままウトウト。ベッドへ運び、自分の昼食とテレビタイムです。夕食の下ごしらえもテレビを見ながら、子どもが寝ているうちに済ませます。▼15時:洗濯物の取り込み・子ども供起床洗濯を取り込んでたたみ、片付けた頃に子どもが起床します。午後は、基本的に室内遊び。▼18時・夫の帰宅、子どもとお風呂夫が帰ってくると、子どもとお風呂に入ってもらいます。2人が入浴中に夕飯を仕上げ、入浴が終わるとみんなで夕飯を食べます。▼21時:就寝食後はゆっくり過ごし、子どもの歯磨きなどを済ませると、ママと子どもは寝室へ。そのまま寝落ちしなければ、子どもの食事のストックを作ったり、テレビを見たりするようです。 ■「辞める」メリット・デメリット仕事を辞めるメリットは、子どもと長く一緒にいられる点。あとは、家事がしっかりできること。友人の自宅は、いつ遊びに行ってもとてもキレイに片付いていて、本当に感心します。在宅勤務をしていた時期もありましたが、「うちの子は手がかかるから、仕事なんてもう当分はムリ!」と言っています。デメリットは、夫の収入しかないこと。あとは、自分の時間がないということでしょうか。仕事を続けても、辞めても、母親業が忙しいのは同じです。自分にあった生活はどちらか、見極めることが必要かもしれません。また、専業主婦のママには、一人になる時間がとても少ないように感じます。家族の協力も得て、たまには外でゆっくりお茶をする時間を確保してほしいです。
2016年05月07日こんにちは、ライターの佐原チハルです。「子どもを産んだら、ママは趣味を“卒業”するのが当然」というようなプレッシャーを感じることはありませんか?趣味の内容が、たとえばBLだったり、アイドルの追っかけだったりすると、このプレッシャーはより強く働くようです。そうしたプレッシャーだけではなく、“物理的に難しくなる”こともまた多くありますね。“読書”はそんな趣味の一つ。本好きママの中には、(一時的にとはいえ)本から離れることを余儀なくされてしまった、という人もいるのでは?そんな子育て中の人にとって“電子書籍”は、とても強い味方になってくれる可能性があります。●(1)電子書籍なら「収納場所に困らない」家族が増えた分、その家族のための“モノ”もまた増えますね。ベッド、洋服、オムツ、おもちゃ、ミルクや離乳食のグッズ、ベビーカーにベビーバスなどなど、さまざまです。本を置いておくには、場所が必要です。日本の住宅事情では、子どものための物品の場所を確保するため、優先順位として本棚の数を減らさざるを得ない……というご家庭も少なくないようです。『電子書籍なら、タブレットひとつあればいいから場所をとらない』(30代・2歳児のママ)『いわゆる“肌色シーン”の多いマンガを読むので、子どもに見られてしまうことを考えると、隠し方に気を使わなきゃと思っていた。電子書籍なら、端末にパスワードロックかけちゃえばいいから助かる』(20代・3歳児のママ)●(2)電子書籍なら「破られない・かじられない・汚されない」『小さい子どもって、紙を“破る”とか“かじる”とかして遊ぶのが好きなので、紙の本じゃ安心して買えない 』(30代・1歳児のママ)『息子が最近、お絵描きにハマっている。高い所とか棚の奥とかにも手が届くようになったこともあって、この間、大切にとっておいた雑誌を引っ張り出されて、落書きされてしまった』(40代・3歳児のママ)読書好きの人の中には、“本”というもの自体が好きで、大切に・きれいにしておきたい、という人も少なくありません。愛好の方向によっては、“読む用”“保管用”“布教用”をそれぞれ購入するケースもありますよね。このうち“保管用”の部分だけは電子に変える、などしている人もいるようでした。●(3)電子書籍なら「寝かしつけ中に片手でも読める」「乳児育児中は忙しくて睡眠時間も全然ない、なんて言いながらSNSに書き込むヒマのある母親は多い」というような批判が見られることがあります。でも、そうした状況が起こるには“理由”がありますよね。SNSなら、寝かしつけ中の暗闇の中でもスマホで閲覧できますし、授乳中やゲップをさせている最中に片手で書き込みもできます。“スマホさえあればいい”ツールは、育児の強い味方ですね。『電子書籍なら、アプリさえ入れればスマホで読めるのがとにかく便利』(20代・3歳児のママ)『授乳が大変だったとき、同じく苦労したって人のエッセイを読んで、わかるーーーって泣きながら授乳してた。精神的な支えだった』(30代・5歳児のママ)“子どものために全てを犠牲にする”育児は、最近ではデメリットが言われることも増えてきました。保護者にとってももちろん、その姿を見て育つ子どもにとってもいい影響とは言えない、という声も多いです。----------ただでさえ、大変なことも多い毎日。便利なツールは積極的に利用して、“自分のため”の趣味・時間も大切にしたいですね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)
2016年05月02日働くママたちにとって、育休中は「子どもと一番長く一緒にいられる期間」と言っても過言ではありません。復職後に待つ怒涛の日々を思うと、悔いの残らないよう過ごしたいですよね。しかし実際には、復職してはじめて気づく「やっておけばよかった!」ということがたくさんあるといいます。そこで今回は、育休・復職を経験した働くママたちの「やっておけばよかった!」体験談を紹介します。家事分担、育児のやり方などを 家族でじっくりと話し合っておくまずは、アパレル関連の会社に勤める、Cさんの体験談です。「長女を出産後、育休を終えて復職すると、目がまわるほど忙しい日々が待っていました。仕事・育児・家事に追われ、1日24時間ではまったく足りない! という状態。夫も協力すると言ってはいたのですが、分担などをきちんと話し合わないまま復職してしまったため、うまく回らず。夫が家事を手伝ってくれても、そのやり方にイライラしたり、二度手間になったり。きちんと話し合っておかなかったことを後悔しました」復職後は、毎日をなんとか乗り切ることで精一杯。復職後に夫の協力を得るためには、家事分担や家事・育児のやり方などについて、じっくりと話し合っておいた方が良さそうです。 予防接種を受けておく続いては、まだ復職して間もないという、商社で働くHさんの体験談です。「復職して数週間後に、息子のインフルエンザがうつってしまい、会社を休むハメになってしまいました。しかも、夫にまでうつり、一家全滅。自分も高熱でキツイ中、看病しなくてはならなくて、かなりつらかったです。それに、復職して間もないのに、数日間出勤できなくなったことも申し訳なくて。きちんと予防接種を受けておけば防げたかも…と、反省しています」復職すると生活が一変するため、疲れで体調を崩すことも。復職後に備えて予防接種を受けておくなど、育休の間にしっかりと体のことを考えておきたいですね。子どもの写真や動画はたくさん撮っておく最後は、印刷会社に勤務するKさんの体験談です。「職場復帰初日。自宅で息子を見てくれている母から届いた息子の写真を見て、思わず涙があふれてしまいました。覚悟はしていたものの、やっぱり息子と長い時間離れるのは寂しくて。復職後に息子が寂しい思いをしないよう、せめて育休中は……と思いきりかわいがったつもりでしたが、離れて寂しい思いをするのは親の方でした」子どもとの思い出を写真などの形に残し、それを通勤中や仕事の合間に見て元気をもらっているという先輩ママは多いようです。長く子どもと一緒にいられる育休中に、写真や動画をたくさん撮っておくと、職場復帰後の癒しになるかもしれませんね。育休・復職を経験した働くママたちが揃って口にするのは、「想像の何倍も忙しくて大変だった」ということ。育休中は子どものことだけに集中して過ごしたいところですが、復職後の生活について考えることもお忘れなく!
2016年04月21日「女性にとって最も大切なことは、こどもを二人以上産むことです」。大阪市立中学校の校長が全校集会で放ったこの言葉が世間に大きな波紋を呼んだことは記憶に新しいですね。 一連の騒動を受けて、市教委は同校長を2016年3月末までに退職させる方針を固めました。同校長の講話全文の要約は以下の通りです。・少子化が進むと日本がなくなるから、女性は2人以上子どもを産むべき・未婚女性・不妊女性でも里親になれば子育てができる・2人以上育てた女性には、無料で大学で学ぶ権利を与えるべき性別・立場によってこの講話の捉え方はさまざまで、批判の声が続出する一方、「正論じゃないか」という声も少なくありません。賛否両論が巻き起こっているこの問題。世間のママはどういう風に思っているのでしょうか。そこで今回は、パピマミ読者のママ約500人に「女性は子どもを2人以上産むべき」発言についてどう思うか聞いてみました!●大阪市立中学校校長の「女性は子どもを2人以上産むべき」発言、どう思う?・1位:子どもを産むかどうかは個人の自由だと思う……41%(205人)・2位:正論だが校長という立場で発言するのは不適切……18%(91人)・3位:少子化への問題提起としては良い……16%(82人)・4位:正論だと思う……9%(45人)・5位:女性差別発言だ……8%(41人)・6位:大学の授業料無償化は賛同できる……8%(38人)※有効回答者数:502人/集計期間:2016年3月22日〜2016年3月25日(パピマミ調べ)●全体の4割は「個人の自由」だと考えている『子どもを2人も産んだらキャリアがつぶれる。女性が働けない社会になるよ』(30代ママ)『不妊女性は里親になれって……暴論にも程があるでしょ。子どもを育てる自由があるように、育てない自由もある』(40代ママ)女性の社会進出や不景気に伴って晩婚化や晩産化が進み、少子化に歯止めが利かない日本ですが、やはり多くのママは「子どもを産むのは個人の自由」だと考えているようです。その理由として多く見られたのが、「仕事と育児の両立が難しい」 というもの。本当は産みたいけど、会社が産休・育休に理解がない……と悩むママは少なくなく、「産みたくても産めない」というのが正直なところのようです。また、純粋に子どもを産むだけが女性の使命じゃないという意見も多くあり、仕事に生き甲斐を見出している女性にとっては「2人以上産め」という考えは押し付けに感じられたようです。●一部でも賛同できるという人は約半数一方で、校長先生の発言に一部でも賛同できると答えたママの割合は約半数(51%)となりました。『将来老人が増えるんだから、それを支える子どもも増やさないと国は破綻するよ』(30代ママ)『たしかに大学の授業料無料にして就職までをサポートしてくれるならアリ。いくらでも産むわ』(20代ママ)頭ごなしに「日本のため」と言われるといまいちピンとこないものですが、介護問題や年金問題など、実際に起こっている社会問題を考えると、少子化対策がいかに大事なことか分かります。校長先生の発言に賛同できると答えたママの中には、一個人ではなく、そういった“日本全体としての視点” を持っている人が多く見られました。また、“2人以上産んだ女性には無料で大学で学ぶ権利を与えるべき”という意見に賛同する人も1割弱いました。●「子どもに悪影響」「女性差別」と激怒する人も『こんな偏った思想を持った人が校長なんて考えられない。子どもに悪影響だよ』(20代ママ)『子どもを2人産んでない女性は生きる価値なしってこと?時代遅れの差別発言だね』(30代ママ)その辺の居酒屋で「子どもは2人産むべきだ」という討論をする分には自由ですが、校長先生ともなると発言に責任が出てきます。子どもたちに大きな影響を与える立場では、慎重に言葉を選ぶ必要がありますよね。「中学生に偏った価値観を押し付けるな!」 と感じたママは少なくないようです。さらに、校長先生の発言を深読みすると、「子どもを2人以上産んでない女性はダメだ」という風にも捉えられるため、自尊心を傷つけられたという人もいました。----------いかがでしたか?今回の校長先生の発言を受け、あなたはどのように感じたでしょうか。少子化問題は日本全体の問題であり、決して他人事ではありませんが、それをどう受け止めるかは人それぞれです。これを機に日本の社会問題に関心を持って、自分なりの“答え”を見つけていくようにしたいですね。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜6位)】大阪市立中学校校長の「女性は子どもを二人以上産むべき」発言、どう思う?()(文/パピマミ編集部・上地)●モデル/大上留依
2016年03月29日「学校の持ち物がわからない」「行事の予定がはっきりしない」などの困ったことがあったとき、質問してフォローし合うことができるママ友がいると安心です。心強いママ友がいれば、何か問題が起きたときにも相談できるので、解決策を見つけることができ、乗り越えていけますね。いざというとき頼りになるのは、近所のママ友フランスでは子どもを預かるシステムが整っていて、働くママも安心して働ける環境だと言われています。しかし、一方で日本より不便なこともあります。それは、子どもの送り迎えをする期間の長さ。日本より治安が悪く、交通機関が発達していないフランスでは、小学校に通う間は子どもの送り迎えが必須です。場所によっては中学校になっても送り迎えは続き、さらに習い事や試合、友だちの家に遊びに行くときにも…。仕事をしながらこれだけの期間にわたって子どもの送迎をするのは大変なこと。祖父母がいるなら多少は助けてくれるかもしれませんが、いなければ全部母親か父親だけでこなさなくてはなりません。そんな時にフランスで一番頼りになるのは「ママ友」(もしくは「パパ友」)なのです。どうしても都合がつかない場合に頼めたり、交代で子どもたちの送迎ができたりすればとてもありがたいですし、負担も軽減されます。そんなママ友がいれば、学校のことで相談したい、子どもが学校を休む、宿題に使う教科書を忘れた…などの困ったときに、とても頼りになります。日本では小学校から子どもひとりで通学しますし、学校の先生が休んだ日の宿題の配慮をしてくれるので、小学校以後の子育ては、フランスより日本のほうが楽かもしれません。それでも、クラスメイトのママとメールアドレスなどの連絡先を交換しておけば、いざというときに安心です。同じ境遇や近所に住むママ友がいれば、とても心強いものです。積極的にママ友づくり、でも無理は禁物ママ友をつくるには、よく見かけるママに声をかけてみるのがいいでしょう。「子どもの年齢が同じですね」「家族構成が似ていますね」「お子さんはどんな習い事をしていますか」「PTAの役員をやったことがありますか」など、園や学校が同じなら、共通の話題はたくさんあるはずです。保育園でママ友を探すなら、お迎えでよく会うママがおすすめ。時間帯が一緒ということは仕事のスタンスや生活スタイルの共通点が多いということ。ふだんはお互いに忙しくてゆっくり話せないなら、運動会や保育参観などの行事のときに話しかけみては。小学生ならば、子どもが仲良くしている友だちのママなら、きっかけがつくりやすいですね。でも、無理は禁物です。ママ友との関係に悩む人もいますが、一緒にいるべきなのは「心がリフレッシュできて、エネルギーが充電できるような関係を築ける人」。毎日、忙しいのですから、時間は有効に使うべき。ママ友としてつき合うのがつらくなってしまうような関係は意味がないと割り切ることも必要です。かといって声をかけた手前、あからさまに距離を置くことは避けたいもの。女性同士の関係は複雑ですが、ママ友になったからといって『行きたくない』と思う誘いには、相手が納得のいく理由で断ることです。数ある出会いのなかで、「気の合うママと仲良くなれればいい」ぐらいの気持ちで、余裕ができたときに少しづつ交友の輪を広げていければいいですね。(Ulala<フォークラス>)
2016年03月25日こんにちは。ライターの川中利恵です。もうすぐ4月。子どもの入園や入学で、生活がガラッと変わるママも多いのではないでしょうか。特に仕事を始めることになるママは、生活リズムをつかむまでにとても苦労するかもしれません。 そんなとき、パパも一緒に協力してくれるとありがたいですよね。イクメンという言葉が流行し、実際にお子さんを抱っこしたり連れて歩いたりしているパパを見かけることはずいぶんと増えたような気がします。しかし、家の中のことまでは他人にはわからないことです。そこで、政府が発表している各種データから、ママたちの本音と実情を見てみましょう。●ママが働く理由は「お金」、やりがいを求めるママは少数派!平成25年に内閣府経済社会総合研究所で取りまとめられた『有配偶女性の生活環境と就労、出産、子育てに関する分析』では、理想のライフコースから実際の労働状況などがまとめられています。収入を伴う仕事の時間や勤続希望を問いかけたアンケートでは、正規雇用者、パートや派遣など有期雇用者ともに、子どもの数が多いほど「もっと働きたい」と考えている方が多い ことが明確になりました。同時に、現時点で専業主婦となっている方に「働きたいと考える理由」もアンケートしています。子どもが一人っ子の場合は「自分で収入を得たい」「自分の能力を生かしたい」と考える方が多いのですが、子どもが二人以上になると、「生計を維持するため」「子どもの教育費」が過半数を占めるなど、かなり具体的な理由で働きたいと考えていることが浮き彫りとなりました。●現代の子育て世代は家計が苦しい!その理由はおそらく子育て世代の皆様なら、実感されているはず。『家計簿から見たくらしの40年』という冊子を見ると、2002年の教育費が家計の6.86%から、2012年の時点ですでに8.65%の上昇がみられます。30代の男性の年収は、2003年と2015年を比べておよそ50万下がっている事実があるのに、子どもの教育費は上がっている のです。大学の年間授業料だけでデータを見てみましょう。1990年、つまり今のおじいちゃんおばあちゃん世代がママたちを大学に進学させてくれたころ、国立大学の年間授業料はおよそ34万円でした(文部科学省『国立大学と私立大学の授業料等の推移』より)。しかし2005年にはおよそ54万円になっています。ここ数年、大学生が“奨学金”という名の多額の借金を抱えてしまうことが社会問題になっていることも、納得できるのではないでしょうか。さらに2015年12月の文部科学省の発表によると、2031年度には93万円程度に上がるという試算も出ています。つまり、多くの女性は“働きたくて働く”のではなく、世帯収入が大幅に減っているからこそ“働かざるを得ない” のです。「子どもを人に預けて働くなんて!」と批難されても、はっきり言って「意味がわからない」という状態ですよね。批難する人が生活を助けてくれるわけではありません。●イクメンはレアキャラかも? 夫の家事・育児参加率が低すぎる日本子育て世代が共働きしなければ、生活が立ち行かなくなっていることがデータ上でも浮き彫りになっている日本。子育てという大仕事と社会に出て働くことの両立を、ママ一人が背負い込むことは、とても大変です。やはりパートナーの協力なしでは成り立ちません。では実際に、どれぐらい夫が育児や家事に携わっているかを調べたデータを見てみましょう。平成23年に内閣府が作成した『6歳未満の子どもを持つ夫の家事・育児関連時間(1日当たり・国際比較)』によると、日本のパパは育児の時間は、1日当たりおよそ0.39時間。家事や介護も含めて1.07時間という結果が出ています。では、ほかの先進国の状況を見てみましょう。アメリカにおいては育児のみで1.17時間、家事全体を含め2.58時間。イギリスでは育児のみが1.00時間、家事全体は2.46時間と、およそ日本の2倍~3倍だという結果が出ています。グラフを見ると、日本のパパたちが家事・育児に携わる時間が、国際的に見ても大変低い ことが一目瞭然です。「日本のパパは忙しいせいだ!」という反論もあるかもしれないので、念のため各国の一人当たり平均年間総実労働時間も調べました。すると、2013年時点で日本は1,735時間、アメリカは1,788時間と、ほぼ変わらないどころか、アメリカのほうが“労働時間が長い”という結果が出ているのです。にもかかわらず、アメリカのパパは日本のパパよりもずっと長く家事育児にかかわっています。この事実に、私はちょっとぼう然といたしました。子どもを育てることや家事をしなければ生活できないことは万国共通です。これは間違いなく、教育や意識の差であり、ちょっと言い訳ができない結果になっているのではないでしょうか。これからもっと教育費が高騰していくであろう日本。イクメンなどともてはやされるのではなく、パパも育児や家事をすることが当然となる社会になることを心から望みます。【参考リンク】・有配偶女性の生活環境と就労、出産、子育てに関する分析 | 内閣府経済社会総合研究所()・家計簿から見たくらしの40年 | 生活協同組合(PDF)()・データブック国際労働比較2015 | 労働政策研究・研修機構()●ライター/川中利恵(在宅ワーカー)●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2016年03月24日育休の間に法律が改正! どうなる、派遣の働き方子育てとのバランスを考えて、働く日や時間を選びやすい派遣社員として働くママはたくさんいます。また、子育てが落ち着いたので、派遣で働き始めようかと考えているママたちもいるのではないでしょうか。一方で、去年の2015年9月に「労働者派遣法(通称:派遣法)」が改正されたことで、どのような影響が出るのかよくわからず、不安に感じている人も多いのでは。そこで、3月2日(水)に銀座で、10日(木)には新宿で、派遣法の改正についての解説や、派遣でのキャリアの棚卸の仕方のカウンセリングを行う無料セミナー「派遣社員のおしゃべりCafe」が行われるとのこと。主催する連合総合労働局 労働法制対策局の渡辺温子さんにお話を聞いてみました。「昨年、派遣法が改正されましたが、企業の人事や派遣会社向けのセミナーがある一方で、派遣で働く方々の認知度は低く、多くの方が今後の働き方に不安を抱いていらっしゃると思います。派遣期間の上限の変更や、派遣で働く方々のキャリアアップのために派遣会社に教育訓練/キャリアコンサルティングが義務化されたこと、雇用安定処置の実施、労働契約申込みみなし制度など、派遣で働く方に影響が大きく、登録会社や派遣先選び方の参考になる視点ですので、ご自分のためにも理解をしておいたほうがいいかと思います。ただ、専門的な用語なども多く、難しく感じてしまう部分もあるかもしれません。また、私たち連合が行う労働相談でも、派遣の方々は職場で相談相手がいなかったり、孤立感を感じたりしてしまうことも多いと耳にしてきました。そこで、今回は派遣会社や派遣先企業とは異なる中立的な立場の私たち連合から派遣法のことを説明したり、注意点などをお伝えしたりするだけでなく、派遣の方同士が気軽に話をしていただける場を作りたいとの思いから、『おしゃべりCafe』を開催することにしました。『日頃の疑問や悩みを誰かと話したい』『同じ派遣で働く方と情報交換したい』という方にぜひお越しいただきたいと思います。」当日は、連合から法律の改正などに関してのポイントを聞けるほか、キャリアカウンセラーの錦戸かおりさんから「自分の未来を幸せにするヒント」と題して、普段自分ではなかなか整理しづらい働き方との向き合い方など、実践的な話が聞けるとのことです。会社帰りに立ち寄ってもらえるよう、駅近くの会場で軽食が用意されているそうなので、気になる方は立ち寄ってみては?●無料セミナー「派遣社員のおしゃべりカフェ」 特設ページ よりお申込みが必要です。【第1回】1.日 時:2016年3月2日(水)18:30~20:30 ※17:30受付開始2.場 所:ZX Panorama Lounge(最寄駅:JR有楽町駅、東京メトロ有楽町線銀座駅など)3.参加費:参加費無料(軽食付き)【第2回】1.日 時:2016年3月10日(木)18:30~20:30 ※17:30受付開始2.場 所:シャンクレール新宿(「ヒルトン東京」ビル地下1階)(最寄駅:JR新宿駅)3.参加費:参加費無料(軽食付き)
2016年02月28日●「普通の人間」が両立するために「働くママ」として世の中で紹介されるのは、仕事も育児もバリバリこなすスーパーママのような存在が多いけれど、誰もがみんなそうやって働けるわけじゃない。ママ社員のリアルな悩みや乗り越え方、会社にどういうことを望んだのかなど、様々なWEBサービスを手がけるGMOペパボの社員に話をきいた。○「会社を辞めてもメリットはない」――お二人共、入社されてからお子さんが誕生されているんですね。子供ができて会社を辞めたいと思ったりはしなかったんですか?杉村:全然考えなかったですね。ちょうど同時期に妊娠した社員が2人いたのですがて、よくみんなで一緒に育休から復帰できるといいねと話していました。――戻ってきて一番大変だったことはなんですか?杉村:子供が思った以上に熱を出すことです(笑)。特に保育園入園後は、園で病気をもらってくることもあるので。あとは、10時~19時という勤務だと、保育園のお迎えに間に合わないんですよね。GMOペパボで初めて子供を産んだのが私だったので、人事に相談して勤務時間を8時~17時にして、18時半のおむかえに間に合うような時差勤務制度を取り入れてもらいました。――馬居さんはいかがでしょうか? 辞めたいと思ったことは馬居:1人目のときは正直なにもわからなくて、辞めるという選択肢すらありませんでした。会社の先輩ママ達に「仕事をつづけたほうがいいよ」とアドバイスをもらっていました。金銭的にも精神的にも「辞めるメリットはない」って。杉村:たとえば働いている人だったら、「育児休業給付金」などの雇用保険制度があるので、辞めるとこうした給付も無くなるよ、と(笑)。精神的にも、ずっと家に1人で子育てをするのは大変です。馬居:会社に先輩ママがいると、いろいろ教えてもらえるし、愚痴も言い合えたり、相談もできるのでとてもよかったです。――馬居さんが大変だったことは馬居:私は産後4カ月で復帰したのですが、そのときの役職はマネージャーでした。周りも支えると言ってくれてたし、自分も問題ないんじゃないかと思っていたのですが、産前と全く同じ仕事の仕方をしていたら、私自身が40度を超す熱を何度も出したり体調を崩すようになってしまって。そんなことは初めてで、それまで自分は無理ができる人間だと思っていましたが、普通の人間だと気がつきました。杉村:馬居さんのときは、ちょうどGMOインターネットグループが提供する託児所「キッズルーム GMO Bears」ができていましたよね。馬居:会社に託児所があるのはすごく心強かったです。復帰したのが、まだ授乳期中だったので、仕事の合間に託児所にいき、子供にもちょくちょく会えるし、不安なことも託児所で相談できたので。本当に助かりました。でも、授乳をしながら働いたことが、体調を崩してしまった一つの理由だったのかもしれません。特に私が担当していたのは、新規事業だったこともあり、マネージャーである自分がこんな状態ではいけないと思い、信頼できるメンバーに託して、マネージャーは辞めさせてもらいました。それからは、いちディレクターとして働いています。○ものごとが思い通りにならない前提で動くように――お子さんがいると、「話が通じるだけいい」と、会社の人に怒らなくなるといった話をきいたことがありますが、社内のコミュニケーションに変化はうまれましたか?杉村:たしかに、子供を産む前より寛容になった気がします。「5歳児よりは話が通じる!」って思うし(笑)。馬居:若い後輩たちがみんなかわいく思えてきます。ちょっと失礼な話ではあるのですが、年上の男性たちも、「皆赤ちゃんだったんだな」と思うとかわいく見えることもあります(笑)。――人の育て方がわかったんでしょうか?馬居:子供を産むまでは、自分の人生を良くも悪くも思った通りに動かそうとしていたのですが、子供は全く私の思い通りにはならないので「今、目の前にあることをいかに円滑にすすめるか」と考えるようになりました。相手が若くても年上でも、仕事ができてもできなくても、みんなでいい方に向かうにはどうしたらいいかと考えて動くようになりましたね。――実はお母さんはマネージャー向きなんでしょうか?馬居:子育てを経験したことがある人はマネジメントに向いているかもしれません。ただ現実問題、マネージャーは自分の時間を犠牲にしないといけない事もあるので、難しいことが多いとは思います。子供を育てていると、確かにいろいろなことに寛容にはなるのですが、何かが進まない時に、倍追いつめられるというか。ひとつ歯車が狂うと、全部が狂ってきてしまうんです。でも誰にも迷惑をかけたくなくて、更に追い詰められる。なので今は、日々自分を追い詰めてしまわられないようにバランスを取りながら考えて動いています。杉村:復帰した当初は、締め切りのある仕事は1人でもたないように、当時の上司が配慮してくれました。上司は子育ての先輩でもあったので、子供に急な発熱が起きることなどに理解があり、万が一その日仕事ができなくなっても、大丈夫なようにと。馬居:子供は本当に急に熱を出しますからね。でもたぶんそれも2歳くらいまでなんですよね。1歳半くらいから急に風邪をひかなくなるので、そこまでガマンすれば……。それがわかるだけでずいぶん気持ちが楽になります。わからないと、「どこまで続くの!?」と不安になってしまうので。●世の中は絶対良くなっているはず○お父さんも子育てが楽しくなれば――世の中の働くスーパーママを見て、思うところはありますか? 「無理だよ」といったような気持ちは馬居:子育てって、その人がどんなに優秀だろうが、そうでなかろうが、仕事をしていようがしていまいが、フラットだと思っています。スーパーウーマンに見えるママでも、結局はそれぞれ子供に喜怒哀楽を抱く、いちママであることは同じでしかないと思うんです。かっこよくてキラキラしているママを取り上げた雑誌なんかを見ても、もうその通りには見えません。悩んでないママなんか、絶対に世の中にいないと思う。杉村:みんな絶対子供に振り回されてる。馬居:スーパーウーマンががんばるのは素晴らしいことだと思うけど、その周りの人たちが、ちゃんと支えてあげてほしいなと思います。――そんなにママが悩んでいる時、お父さんはどうなんでしょうか?馬居:私達が思っているよりは、お父さんも悩んでいるみたいです(笑)。自分が子供のころの"お父さん"世代とは、「父親」って違う生き物になっていますね。保育園にお迎えに行って、週末も子供とすごすのは当たり前だし、奥さんの仕事も忙しい……。杉村:「自分のお父さんは土日も家にいなかったし、かまってもらった思い出もないのに、どうして自分はこんなにがんばらなきゃいけないんだろう?」という気持ちはあるみたいですね(笑)。馬居:男の人の方が、私たちよりもっとお手本がいないですもんね。お父さんたちは、昔の世代と環境が全く違うし。「イクメン」とかも、理想像があやふやというか。ちゃんとしていないじゃないですか。杉村:よく言われるイクメン像をやろうと思ったらもたないですよね。馬居:難しいですよね。何かが壊れますよね。本人なのか、家族なのか。――例えばネット上で、「僕は子育てを手伝ってます」と言った人が、「手伝うとはなんだ!」と怒られたりしているのをよく見ますが……馬居:うちの夫はエンジニアで、WEBをすごく見ているので、何をいったら妻が怒るかという地雷は把握しています(笑)。杉村:うちの夫もWEBエンジニアなので、なんだかんだネットの情報は見ていて「こんなことでみんな怒るんだね」と言っています(笑)。――情報は大事ですね。今は男性も仕事と育児が両方できなければいけない、ある意味オールマイティにならなければいけないことへの戸惑いは馬居:夫を見ていると、「仕事も子育てもやらなければいけない」という使命感があるというより、子供と関わっていたら子育てが楽しくなってきちゃったから、頑張ってる感じだと思うんですよね。私たちは妊娠している時からママになっていってるんですが、お父さんたちは子育てをしながら少しずつお父さんになっていっている気がします。杉村:子供は3歳を超こえてから急に人間らしくなるので、さらにかわいくなったと言っています(笑)。息子が自分の趣味を理解してくれて一緒に遊べるようになったのがうれしくなったらしくて。新しい友達ができたみたいな感じなのかもしれないですね。馬居:子分みたいな存在なのかもしれません(笑)。○「産んだのは自己責任」と思ってしまうことも――もっと会社が、あるいは社会がこうなってほしい、と思うことはありますか?馬居:ママたちって、働いていても働いていなくても、実は全員みんな追い詰められてしまうことがあると思うんですよね。今は色々な価値観があって、どんなライフプランを選択するかは自分やパートナーで考える潮流があると思います。どれもいいよね、となっているから、なおさら「子供を産んだのは自己責任」と、自分に帰ってきてしまう。――「好きで産んだんだろう」みたいな……馬居:誰に言われたわけでもないのに、自分で自分に言ってしまうんです。仕事があっても「産もう」と選択をしたから、「自分でやらなきゃ」って追い詰められてしまうので、誰かに助けてほしかったという思いはあります。私はもちろん周りのみなさんに助けてもらったんですが、もっと世の中が「みんなで子育てをする環境」になってくれたらいいなと思います。――実際、今は会社には色々な要望を反映してもらっているのでしょうか杉村:そうですね、うちは人事にも働くママが2人いますし、かなり働くママの実情を把握して、要望が通る方だと思います。最近だと、"小1の壁"に直面するスタッフが実際にいたので、そこはなんとかならないかと相談し、対応してもらいました。具体的に言うと、子供が小学校に就学すると時短勤務や時差出勤制度が利用できなくなり、制度上、通常勤務時間での勤務スタイルに戻らなくてはならない状況でした。小学校は、保育園よりも早く下校時間を迎えるのに、一方で私達の勤務時間は長くなってしまうんです。こうした背景から、小学校3年生まで時短・時差勤務ができるようにしてもらいました。でも理想を言えば、子供を育てている人たちだけじゃなくて、みんなが勤務時間を自由に選べるといいのかなとは思います。その人にあった生活のリズムがあったりするので。ただ、完全に自由にしちゃうと、みんなが揃う時間が少なくなるのでミーティングを開催しにくいといった問題も出てくるとは思いますが。馬居:あとは会社の利益が下がって悪循環になるのは困るので、子供がいても、利益に寄与できる働き方をしたいとは思っています。――会社に望むだけではなく馬居:そうですね。私たちは会社が制度を導入してくれて、働きやすい環境で仕事できているから、会社の利益のことも考え全力をつくしていますが、「子供がいることで、みんなと同じ働き方ができないなら、言われたことだけやっていればいい」と言われてしまうような環境だったら、会社への愛着もなくなってしまいますよね。ママになると違う人間になるんじゃなくて、たまたまそういう期間なんだよ、という認識が広がってくれたら嬉しいですね。――この数年でいろいろな変化を感じますか?馬居:振り返ってみると、1人目の時より2人目の時の方が予防接種の助成金が増えていたりとか、一生懸命子育てがしやすい社会になるよう進めてくれている誰かがいるんだなと思います。確実に、働きながら子供を育てやすい世の中になる希望はありますね。ただ、実際のGMOペパボのママ達たちは、みんな3年後、5年後の展望に向かっているというよりは、目の前のことに一生懸命なんじゃないかな、と思います(笑)。よく、子育てと仕事の両立は短距離走だね、と言っているのですが、あと何カ月走ろう、次は1歳半まで、その次は3歳になるまで、と「目の前のここまで頑張ろう」ということしか考えられないんです。それ以上考えると不安になるので、目の前のことだけ見るようにしています。――キャリアプランを立てる、などは馬居:キャリアプランを立てるのは難しいですね(笑)。でも子供を産んで後悔することはまったくないし、絶対皆が世の中を良くしてくれているから、そこは信じて産もう! とは言いたいです。杉村:会社に、「このままだと働けなくなりますよ」とSOSを出したときに「それじゃ困るから変えよう」と言ってもらえるのは嬉しいですよね。馬居:そう言ってもらえるように私達も頑張らないといけないですね。
2016年02月12日小林裕美子さんが描く、コミックエッセイのタイトルは「産まなくてもいいですか?」。なんともドキッとする問いかけ。出産は、言うまでもなく女性にとって人生の一大イベントだ。結婚していても、いなくても、はたして自分は子どもを産むのかと誰だって考えたことがあるだろう。著者の小林裕美子さんは、結婚から10年以上経て一昨年に第一子を出産。これは自身の出産を挟んで制作された物語だ。「結婚してから、子どもをほしいと思えない時期が4~5年ありました。仕事が楽しくて、当時は何を言われても耳に入ってこなくて。だけど周りの人が徐々に産みだして、いつまでも仕事優先でいいのかなと悩むように。そのときの不安定な気持ちを描いてみようと思ったのです」主人公のチホは結婚2年目。夫婦仲は良く、共働きで気ままな生活を送っている。しかしながら双方の親からは、孫の誕生を期待され、友人・知人からもときに露骨に、ときに遠慮がちに「子どもはまだ?」と言われる日々。当の本人はというと、子どものことについて夫と腹を割って話したこともなく、そもそもほしいのかどうかもわからない。そのため、いろんな立場の人と話をすることで、自分の抱えているモヤモヤをクリアにしていこうとする。小林さんは物語を作るにあたり、結婚しているけれども子どものいない女性たちにインタビューを行った。「働いている方は特に、ゆくゆくはほしいけれども今ではない、というふうにタイミングを計っているところがありました。産むかどうかを女性に任せてもらえるのはありがたいのですが、自分で決めたら背負わなければいけないものもそれだけ多くなる。そう考えると、居心地のいい今の生活をわざわざ変えなくてもいいのかなって思っちゃいますよね」一方で、「産むことが当たり前」な人には、産まないことが理解できなかったりもする。たとえそれが「産めない」のだとしても。多様なライフスタイルや価値観が認められているかのように見える世の中だが、産む人と産まない人、そして産めない人の間にはいまだ深い溝があることを思い知らされる。とはいえ、「胸に刺さる」あるいは「耳タコ」のようなシビアなエピソードさえ素直に受け入れられるのは、ほのぼのとしたタッチのなせる業といえるだろう。「産むかどうかを悩むのは、決して自分勝手なわけではなく、当たり前のことなのだと伝えたいですね」悩んだぶんだけ、責任感と他者への優しい視点が生まれることを、チホの導き出す答えが教えてくれる。◇出産することに踏ん切りがつかない31歳のチホが、なぜ迷っているのか、自分の心と真摯に向き合う様を描いた、悩める女性のためのコミックエッセイ。幻冬舎1000円◇こばやし・ゆみこマンガ家、イラストレーター。不妊治療について描いた『私、産めるのかな?』、親の介護を扱った『親を、どうする?』など、身近な問題をテーマにした著書がある。※『anan』2016年2月10日号より。写真・森山祐子インタビュー、文・兵藤育子
2016年02月09日子どもを預けて働いていると、独身のときには感じることはなかった罪悪感に悩まされることもあるでしょう。毎日頑張っている。それなのに褒められるどころか、責められているような感覚に陥る。そのせいで仕事のモチベーションだって下がってしまう。それはフランスのママも同じ。でも、フランスのママは罪悪感をプラスに転じるように考えています。子どもに「あとでね」とばかりいってしまう。「時間をかけられていない」ことへの罪悪感日本では「母親は自分の自由を犠牲にしてでも子どもにつきっきりになることが良いことだ」とされています。そのため罪悪感に苛(さいな)まれる人が多いです。しかし、一緒に居ないことは、本当に子どもにとって不利なことなのでしょうか?そんな問いに、働くフランスのママの多くはこう答えます。「生き生きと働いているところを見せるのがいいと思うわ。私が子どものお手本なのよ」もちろん、フランスのママの中にも、日本人と同じように罪悪感に悩んできたママは多いです。子どもと一緒に居てあげたいという気持ちの葛藤はあるけれど、フランスでは経済的な理由で働かなくてはいけないケースが多いもの。そのため、どちらか一方を選択する自由もなく、頑張っている人もたくさんいます。それでも、「女性でもこんなに立派に働ける」「生きがいがある人生は楽しい」。フランスのママは、働く自分の姿を子どもに見せることで、子どもたちが自分の将来をイメージしていけると考えているのです。日本でも昔から「子どもは親の背中を見て育つ」と言われています。だから、フランスのママの言う通り、働いているママの姿自体が子どもにとっては学ぶことにつながるのかもしれませんね。「やりたいことをやるのは自分のわがままではないのか」という罪悪感「好きだからって理由で、子どもを置いて仕事するのって、ただのわがまま?」「仕事をして家を空けている上に、息抜きに行っていいの?」そんな悩みにもフランスのママたちはこう言うでしょう。「子どもも大切だけど、一番大切なのはあなた自身よ」やりたいことをやらないと精神的に良くないし、ママがイライラしていたら子どもにも悪い影響が出てしまいます。ムリして長時間子どもと居たあげく、「私はこんなに自分を犠牲にして、あなたたちに尽くしているのに!」と思ってしまうよりも、自分もやりたいことをやる。そして、心が安定した状態でいる。このほうが子どもにもきっといい影響を与えられるでしょう。仕事に時間をかけられない罪悪感仕事へのタイムシェアが浸透しているフランスでは、罪悪感を抱かなくとも良い社会が出来上がっています。しかし、いま現在、日本でも国を挙げて働く女性の就業環境を改善しているところです。日本でも最近は働くママに配慮したシステムがある会社も増えてきました。でも、まだまだのところが多いのも現状です。大切なのはこれを期に、我慢せずに話し合ったり、声を上げたりしていくことではないでしょうか。現在のフランスの労働環境は、そうやってママたちが頑張ってできた結果だと言えます。仕事にかけられる時間が限られているのであればむしろ、仕事への積極性を重視し、「短時間」で成果を出すことに集中する。子どもの病気などで休まなくてはいけないという負い目を糧に、「仕事の質」にこだわる。負い目を挽回するぐらいの気持ちで仕事に取り組む。周りには感謝の気持ちを言葉にしていく。そういった心がけを持つことで、自分への自信にも信頼にもつながっていくのではないでしょうか。(Ulala<フォークラス>)
2016年02月08日働くママの悩みは尽きません。大泣きする子どもを保育園に預け、後ろ髪を惹かれる想いで会社へ。なのに、「預けられる子どもはかわいそう」と言う人もいる。家事だって一生懸命だけど、時間がないから完璧になんてできない。そんないろんなことが積み重なって落ち込むことも…。でも、それは日本だけのことではありません。いま、私が住んでいるフランスでも同じなんです。日本よりもずっと以前に女性の社会進出が本格化したフランス。そんなフランスの働くママたちも、同じように悩んで戦い続けてきました。しかし、そのおかげで、現在は悩みを解決するためのノウハウが構築されてきています。制度という物理的なことも重要だけど、同時に「どういう考えで過ごすべきか」ということも大切。仕事をしながらの子育てにも、自信をもってやってきたフランスのママたちの心の持ち方、考え方とは? 今回は、働くママが抱えがちな子どもの教育にまつわる3つのポイントと、解決のヒントを紹介します。ポイント1.子育ての最終目的は自立「私が仕事をしているせいで子どもに時間がかけられず、可能性を伸ばしてあげられない。その結果、勉強ができない子になり、就職などで苦労したらどうしよう」なんて、ほかの教育熱心なママたちを見て、焦ることはないですか?働く女性が多いフランスでも、同じような悩みを持っているママは多いです。そんな状況でも一番大切にしていることがあります。それは、「子どもの好きなこと、やりたいことを後押ししてあげる」フランス人の教育の最終目的は「子どもが自立する」こと。いい会社に就職することや、働いて得る収入の額がすべてではありません。モチベーションをもって働き続け、ひとりで生活していけることを大切だと考えているのです。その、働いて生きていくモチベーションを保つには、やはり「好きなこと」を仕事にすることが大切。そのため、適正がなかったり、嫌いだと思ったりしていることは強制せず、子どもの「やりたい」という気持ちを尊重するべきだと考えています。成績だけで他人と比べる必要もないのです。成功の定義は人それぞれ違うのですから。ポイント2.先生との会話と質の高い「とっておきの時間」子どもを保育園などに預けていると、子どもと離れている時間が長くなり、しっかり子育てができていないのではないのか、と不安になることがありませんか?でも、フランスでは不安に思っているママは少ないように感じます。他人に預かってもらうということは、「子どもに社会性や自立心を身につけさせることができる」と考えています。また、預かってくれている人と、ひと言、二言でも話すことを心がけて、「自分だけでは気づかなかった子どものことを知ることができる」とありがたがるママもいます。そして、離れている時間が多い分、子どもと一緒に過ごせるときは「質」を重視。自分と過ごす時間が子どもにとって「とっておきな時間」になるように力を入れることで、「自分は子どもに対してできるだけのことをしている」という自信に繋げています。ポイント3.家事に時間をかけない工夫仕事をしていると、自由に使える時間が限られてしまうのが、悩みの種です。それは、全部、ひとりで完璧にしようと思うから起こる悩み。働くフランス人ママたちは、家事の時間をできる限り減らす努力をしています。「時間がかかる手料理はなるべくしない」「掃除は家政婦さんに任せる」など。その結果、現在フランスでは「手料理」は個人の特技の領域に入った感があり、本当に料理ができない人も増えました。しかし、家族に負い目を感じることはありません。反対に誇っているママが多いのも事実。なぜなら、「家事に時間をかけないこと」は、「子どもや家族と楽しい時間をつくるため」だからです。笑顔を共有できる時間が多いほうが、子どもにとっても、親にとっても、明日の活力になるのではないでしょうか。(Ulala<フォークラス>)
2016年02月06日30歳前後の働く女性にとって「子ども」は切実かつ微妙な問題です。私生活では配偶者がいるかどうか、いない場合、近いうちにパートナーを持つことになるかどうか。加えて仕事の忙しさ、収入も気になる要素です。配偶者がいて、ふたりの収入が安定していて、子育て費用に困らない場合でも、両立できるか?気になることはたくさんあります。職場に子持ちの女性はいるか。その人は周囲からどう思われているか。保育園に入れるか。配偶者は育児に積極的か…?そもそも、自分は子どもが好きなのか、欲しいのか?○「心から子供を欲しいと思えない私は…」こういう思いを、分かりやすく丁寧につづったコミックエッセイ『産まなくてもいいですか?』を読みました。主人公のチホは31歳、結婚2年目で子どもはいません。夫婦仲は良く、仕事もけっこう充実している様子。会社には子どもを産んで復帰する女性もいます。実の母親や料理教室の先輩達からは、会うたびに「子どもっていいわよ」とプレッシャーをかけられる…。本連載は25歳前後の方向けですが、みなさんが数年後に出会う課題を、とても的確に描いているので、2回に分けて、ご紹介します。チホの悩みは、本の帯にも書かれている一言に凝縮されています。「心から欲しいと思えない私は女失格なのだろうか」。(もちろん、そんなことは、ありません!)色々課題があっても「子どもが欲しい」と心が決まれば、チホの環境なら産むことはできそうです。経済的な問題はあまりない様子。育休復帰した女性もいる職場だから、両立はたぶんできそう。根が優しそうな夫は、きっと育児を手伝ってくれそう…。○少子化について考える、すべての人に読んでいただきたい本でも、チホが迷ってしまう理由もよく分かります。職場では異動したばかり。男性部長は新年のあいさつで、育休中の女性社員を指してこう言います。「彼女もじき戻ってくると思うけどたぶんしばらく時短だからここで他の人にも抜けられると困るので妊娠出産にはくれぐれも気をつけてくださいね」。これを聞いた結婚2年目のチホと、新婚の女性社員は目を丸くします。客観的に見たら「マタハラ発言」ですが、糾弾する気になれない職場の現実もあるのです。仕事はチームプレーが多く、ひとり抜けただけでも大変なことは、よく分かる。育休中の女性社員が職場に赤ちゃんを連れてくると、みんな歓迎する雰囲気もあるのです。だからチホは考えます。仕事を続けようと思ったら、できないことはなさそうだ。夫婦で協力することが欠かせない。夫はどのくらい育児をやる気があるんだろう…。夫の反応は現実的です。送りはできるけれど、夜は仕事があるから無理。共働きの同僚が育児のために早く帰っていたら左遷されたから…。こう言われると、チホは黙ってしまいます。夫婦ふたりで快適で楽しい生活。この生活を大きく変えてまで、子どもが欲しいのだろうか、と。少子化について考える、すべての人に読んでいただきたい本です。次回は、この本を読んで、子持ちの私が引き込まれた理由を考えてみます。○読者アンケートにご協力ください「25歳のあなたへ。これからの貯"金"講座」では、より充実した記事作りのために、内容に関するご意見・ご要望をお聞きする読者アンケートを実施しています!→アンケートに答える←○著者プロフィール●治部れんげ豊島逸夫事務所副代表。1974年生まれ。1997年、一橋大学法学部卒業。同年日経BP社入社。記者として、「日経ビジネス」「日経マネー」などの経済誌の企画、取材、執筆、編集に携わる。2006年~2007年、フルブライト・ジャーナリスト・プログラムでアメリカ留学。ミシガン大学Center for the Education of Woman客員研究員として、アメリカ男性の家事育児分担と、それが妻のキャリアに与える影響について研究を行う。またツイッターでも情報発信している。○【連載】25歳のあなたへ。これからの貯”金”講座25歳。仕事や私生活それぞれに悩み不安を抱える年齢ではないだろうか。そんな25歳のあなたへ、日本を代表するアナリスト・豊島逸夫とウーマノミクスの旗手・治部れんげがタッグを組んだ。経済と金融の最新動向をはじめ、キャリア・育児といった幅広い情報をお届けする特別連載。こちらから。
2015年12月28日