出産予定日よりも10日早く破水して、夜遅くに産院へ。しかし産院が満床で、それから2日間、病室に入ることができませんでした。どうしてそんなことになったのか、私の出産体験をお伝えしたいと思います。 破水したのに病室がいっぱい!その日、出産予定日よりも早く破水してしまった私は、入院準備を整えて産院に向かいました。到着したのは夜の10時くらい。破水とはいっても高位破水だったため、チョロチョロと羊水が出ている程度で、それほど切羽詰まっていませんでした。 でも、産院に行ったら、夜遅い時間にもかかわらず、待合いスペースには人がたくさんいて、ざわざわと落ち着かない雰囲気。 私はそのまま入院するつもりでいたのですが、なぜか助産師さんに連れていかれたのは簡易ベッドのある小さな部屋。あとから聞いた話によると不妊治療のなんらかの処置をおこなうための場所らしく、ちゃんと個室になっていて枕元にはナースコールもありました。 診察の結果、破水をしているのは間違いないということで、そのまま陣痛が来るのを待つことになりましたが、助産師さんからは「今、病室のベッドが満床なんです。申し訳ないけれど、今夜はここで横になっていてください」と言われ、わけがわからないまま、そこで一晩過ごしました。 原因は「スーパームーン」だった!?結局、一晩たっても陣痛がくる気配はなく、翌日は朝から陣痛促進剤を使って出産をすることになりました。助産師さんにLDRがあるスペースに案内してもらうと、そこには至るところに出産待ちをしている妊婦さんの姿が。私が陣痛促進剤を投与している間も隣の分娩室からはひっきりなしに赤ちゃんの産声が聞こえてきます。 そのときになって、ようやく病室に入れなかった謎が解けました。助産師さんによると「昨夜は一晩で12人もの妊婦さんが産気づいて産院に来たんですよ。科学的根拠はないのですが、スーパームーンだったからかもしれません。この産院ではこんなに出産が重なることはほとんどなくて、病室が足りなくなってしまったんです。ごめんなさいね」とのことでした。 科学的根拠はないものの、「満月の日には出産が多い」と昔から言われています。月の引力によって海が満ち引きをするように、人間の体内にある水分、妊婦さんの場合は羊水が影響を受けているのではないかと考えられているそうです。こんなにも出産が重なったのはそのためなのでしょうか。 私が出産した病院は本来、LDRで陣痛〜出産までを過ごせるのですが、その日は分娩がひっきりなしだったので、陣痛促進剤を投与しながら場所を何度か移動し、分娩間近になって分娩室に移り、そこで出産となりました。 本来ならその後、病室に移動するのでしょうが、前日と同様に満床だったこと、さらに私が産後の貧血がひどくて起き上がることが難しかったため、その日はそのまま助産師さんの目が届きやすい分娩室で一晩明かすことに。次の朝になってやっと病室に空きが出て、病室に入ることができたのでした。 私はスーパームーンだったことなどつゆ知らず。しかし、私自身もその影響を受けて破水をしたのかもしれないと考えると、人体と宇宙と生命の不思議を感じずにはいられませんでした。みなさんも予定日近くの満月はチェックしておいてもいいかもしれませんね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:高橋じゅんこ一児の男の子を育てるワーキングマザー。病気ネタやママ友ネタなど、ペンネームでリアルな体験談を執筆中。
2019年09月23日現在、3人の子育てをしている私は3度の出産を経験していますが、そのなかでも一番バタバタしたのが1人目の出産時です。初めての出産で右も左もわからなかった私が、前駆陣痛だと思っていた痛みは実は陣痛でさらには自宅で破水……。慌てふためきバタバタし、他にちょっとしたハプニングもあった出産体験談を紹介します。 近日中に出産と言われる予定日前日1人目の出産は里帰り出産をせず、夫と2人で臨む初めての出産でした。出産予定日前日の健診では、助産師さんに「明日か明後日あたりには生まれるかもね」と言われていましたが、このまま陣痛が来なければ翌週の健診で入院の日にちを決めると言われて帰りました。 しかし、帰ってからというものの、なんだかおなかがズキズキ痛い……。赤ちゃんが出てくるように刺激もされたし、そのせいかな〜とのんきに考えながら家事をして、いつものように過ごしていました。 前駆陣痛かと思っていたら破水!昼間から続いている不規則なおなかのズキズキはなかなか治まらず、夫が帰ってきた20時ごろになってからようやく痛みの間隔の時間を計り始めました。 けれど痛みの間隔はバラバラで痛みがひどくなるわけでもないので、前駆陣痛かなと様子を見ていました。それから2時間後、布団でゴロゴロしていたところ、おなかから「プチッ」という音とともに水が流れる感じがあり、確認をしたら下着がびしょびしょになっていました。 ここでようやく前駆陣痛だと思っていた痛みは陣痛だったことに気付き、あたふたと病院に向かいました。 いざ出産というときに夫が消える病院に着いてから約2時間陣痛と戦い、分娩台に向かったのですが、陣痛が弱くなり陣痛促進剤を使うことになりました。そこから約2時間陣痛促進剤が効いてくるのを待っていたのですが、途中で立ち会っていた夫が飲み物を飲んでくると病室に戻っていきました。 それから約30分後。遂に出産というときに夫がいない! 助産師さんが呼びに行ってくれて、無事立ち会い出産となったのです。実は、血がダメな夫は私の点滴を刺すときに出た血を見て病室で倒れかけていたようです。 最初から最後までバタバタしていた出産は、私にとっても夫にとっても忘れられない強烈な思い出です。ちなみに血が苦手な夫は下の子2人の出産にも立ち会いましたが、倒れることはなく今では立派なイクメンパパに進化しました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:佐藤祐子二男一女の母。幼~高(中高は家庭科)の教員免許と保育士資格保有。洋菓子メーカーを退職後、現在は地元にて3人の子育てに日々奮闘中。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆。
2019年09月05日私の出産は、出産予定日の次の日に破水から始まりました。私は陣痛から始まると思い込んでいたので、予想外の破水スタートにあたふた。無事に出産を終えることはできましたが、私がもっと事前に準備しておけばよかったと思うことを紹介します。 破水から始まることもあるという心構え破水から始まる出産があるということを事前に産院で聞いていたものの、やはり出産は陣痛→破水と進むイメージが強かった私。しかし、突然外で破水してしまい、ひとりだったこともあって、慌ててしまいました。 もっと破水から始まるときの想定をしておくべきだったと後悔。もし、破水から始まったときのイメージができていたら、もっと落ち着いて対処できたのではないかと思います。 持ち歩いておきたいもの私が破水したのは妊婦健診の帰り道のこと。破水したときは産院へ引き返すため、10分ほど歩いていきましたが、歩くたびに羊水が流れておもらし状態。まわりの視線がすごく痛かったです……。 こんなとき、タオルやナプキンを持っていればよかった……と後悔しました。破水してしまったあとでは、お店に入ることもできず、何も買い足すことができませんでした。 もし破水から始まったらもし破水から始まった場合、一気に羊水が出てくれば「破水だ」とわかりますが、チョロチョロと出ていると、はっきりと破水だとはわかりませんよね。もしかしたら尿漏れかな?と感じたときでも、不安なときは病院に連絡すると安心です。 私もチョロチョロと出てきている時点で「もしかしたら尿漏れかもしれないのですが……」と電話しましたが、「破水ではなく尿漏れだったとしても大丈夫ですよ。よくあることです」と言っていただけました。 突然の破水で慌ててしまいましたが、今振り返ってみると、破水から始まる出産があること、臨月に入ったら、母子手帳・診察券・大きめのナプキンを携帯することなどは、事前に産院で説明されていたことでした。出産は予想外のことが起こりうることもあるので、準備万端にして臨みたいですね。 イラスト:(c)chicchimama著者:今井さくら一児(女の子)の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー
2019年08月24日出産予定日の2週間前に前期破水をして出産しました。でも、早めに準備をしていたことで、急な破水にも慌てずに対応することができました。私が無事出産するまでの体験談を紹介します。 出産に向けて心も出産準備も万全に!妊娠39週目の妊婦健診で、子宮口がやわらかくなっているから予定日より早く生まれそうだよと医師から告げられました。いよいよだなと感じたのと、いつ陣痛が始めるかわからない不安も同時に感じました。そこで私は、少しでも不安をやわらげようと、健診から家に帰ってすぐに荷物を確認し、出産準備を万全にしておくことにしたのです。 いつ入院してもいいように入院グッズをスーツケースにまとめて玄関に置き、パパとも陣痛が来てから病院へ行く際の手順をシミュレーションしました。 妊婦健診から3日後に破水!妊婦健診から3日後の夜10時ごろ、お風呂からあがった直後に違和感を覚えてトイレへ。出血したかな? とペーパーで拭いても何もついていません。お風呂あがりの水分を拭き取りきれてないのかなと思いながら一応ナプキンをつけました。そしてトイレから出てリビングの椅子に座りました。 その直後、今度ははっきり、さーっと何か出た感覚があり、再びトイレへ……。先ほどつけたばかりのナプキンが濡れていたので、「これは破水だ!」と慌てて病院へ電話をし、すぐに向かいました。 パパも急な破水にびっくり!急な展開に一緒にリビングにいたパパもびっくり。でもすぐに「いよいよだな! 慌てずに行こう!」とひと言声をかけてくれました。私もパパのとっさのひと言に、胸がドキドキしていたのが落ち着き、破水から15分後には家を出ることができました。 パパの運転で、自宅から病院までは30分。病院へ行く間、陣痛は来ませんでした。ただずっとおしっこがでているような感覚がして、羊水が全部出てしまわないか不安でした。 破水から6時間で無事に出産!破水から約1時間後、病院へ到着するとすぐに医師の診察を受けました。診断が前期破水だったため即入院となり、抗生剤を服用してベッドに安静になりました。このときもまだ陣痛はなく、パパは立会い出産に備えて仮眠をとるため、車で待機してくれました。 そして入院してから2時間後に、陣痛らしき痛みが始まりました。時計でおなかの張りの間隔を測りながら痛みに耐えていましたが、約2時間で10分隔になり、準備室から分娩室に移動したのち、無事に出産しました。 急な破水から始まった出産でしたが、私の場合、破水したときにパパが自宅にいたこと、入院準備と心の準備を万全にしていたこととで、急に破水をしても慌てることなく対応することができました。 著者:住川愛小6の息子と0歳の娘の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年08月17日私は妊娠34週で破水し、緊急帝王切開手術で双子を出産しました。妊娠5週から8週まで切迫流産になりながらもその後マタニティライフは順調だったので、突然の破水は本当にびっくりしました。妊娠中から、破水・出産までの体験をお伝えします。 妊娠直後から切迫流産妊娠判明時に双子であるとわかり、そして妊娠5週で切迫流産の診断がありました。「安静にするように」とのことだったので、大事をとって休職させてもらうことに。私は保育士という仕事柄、子どもを抱っこしたり走って追いかけたりすることが多いので、休職できてよかったです。 安静期間はできるだけベットから動かず、家事も最小限にすることに。夫の仕事の都合で引っ越しもあったのですが、業者さんや夫にすべてお願いして極力動かないようにしていました。ゆっくりと休んだおかげか妊娠9週では切迫流産の状態を脱し、一安心しました。 順調だった妊娠中期~後期妊娠9週以降は特にトラブルもなく、順調なマタニティライフを送りました。体重増加もほどほどで、つわりもほとんどなく、おなかの張りもそれほど感じず、体も心も安心して生活していました。切迫流産の経験から、動きすぎず安静を心掛けた生活を送っていたのもよかったのかもしれません。双子ではありましたが、特に入院を必要とするようなトラブルもありませんでした。ただ、何があるかわからないという思いから、入院セットと陣痛タクシーの登録は妊娠20週ごろには準備を終えていました。 突然の破水と緊急帝王切開穏やかに過ごしていた妊娠34週2日目。トイレに行くと、生臭い大量のおりものが出ていたのです。「これが破水かもしれない」と直感的に感じ、病院に電話をしました。電話口の助産師さんから「すぐに病院に来てください」と言われ、用意していた入院セットを持ってタクシーで病院へ。到着して診察を受けると、破水しているとのこと。すぐに帝王切開手術をすることになりました。破水したのが14時で、出産したのは17時。あっという間のできごとでした。 妊娠34週での突然の破水、そのまま緊急帝王切開による出産となり、とても驚きました。どんなに順調でも、早めに出産準備をしておいたことで、突然の破水にもそれほど動揺することなく、安心して病院にかかることができたと思っています。出産後はトラブルもなく、双子の子どもたちも順調に育ってくれて安心しています。 著者:小川かなえ2歳の双子姉妹の母。東京郊外在住。元保育士、不妊治療を経て妊娠出産。子連れハイキングやキャンプなどアウトドアも再開。現在は親子の森のようちえんを運営し、地域や自然とともに子育てをしている。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年08月06日出産は人生の一大事。長くつらい陣痛を乗り越えてやっとの思いで出会えるわが子……のはずでしたが、1人目から約3時間半で出産した私は、とにかくハラハラ! 痛みに耐える時間が短いと言えども、本人はもちろん、周囲もバタバタだったスピード出産エピソードをお伝えします。 予兆? 予定日2週間前で子宮口が3cm初めての出産。緊張したまま臨月に入り、健診も1週間おきになりました。予定日のちょうど2週間前、健診では子宮口が3cm開いており、医師からは「もういつ生まれてもいいね」と言われました。助産師さんからも「2人目じゃないよね?」と言われましたが、当の本人は何の変化も感じていませんでした。 初産婦はとりあえず1時間は家で待機!そして出産予定日の翌日に陣痛開始! 私の場合、便意と同じ感覚だったことと、初めてでよくわからず、時間の計測が遅れたようにも思います。また、初産婦は家で1時間は様子を見るようにも言われていたので、約1時間半後、陣痛間隔が10分を切ったところでやっと病院に連絡して出発しました。 5分間隔の陣痛に耐えながら20分かけて車で病院に到着しました。しかし、もう少し早く連絡しておけば、車移動があれほどつらくはなかっただろうと後悔しています。 病院到着! 先生「あと30分くらい」内診すると子宮口は8cm! まったく気付いていなかったのですが、破水もしていて、すぐに分娩台へ。到着したのは23時半でしたが、先生は「日付が変わる前に生まれそうだなあ」とひと言。「あと30分で!?」と、痛みから解放されると思うとうれしい気持ちに。 しかし、急展開過ぎて完全に思考はストップ! 助産師さんたちがバタバタ準備しているのだけはわかりました。分娩台に移動後は、結局1時間ほどかかりましたが、無事に出産することができました。 余談ですが、2人目は2時間を切る、さらなるスピード出産でした。うらやましがられることも多いエピソードですが、生まれる間際の車移動もなかなかつらかったのよ……と、いつも思っているのはココだけの話です。著者:小林夏希4歳と1歳の二児の母。フリーライターとして育児・インテリア・住宅関係の媒体を中心に記事執筆をおこなう。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年08月04日2人目を妊娠し、妊娠39週のとき「経産婦だからもういつ生まれてもおかしくない」と言われていました。しかし自宅から実家が徒歩5分と近所だったので、安心しきっていたのです⋯⋯。 実家まで徒歩5分私の実家は自宅から徒歩5分で行くことができる距離でした。自宅から実家までの距離がとても近かったので、2人目を妊娠しているときも長女と歩いてよく実家に行っていたのですが、当時2才だった長女はまだまだ甘えたい盛り。途中で歩かなくなり、私に「抱っこして!」と言うことも多く、臨月でも抱っこをしてあげながら実家に行っていました。 破水した日も実家へ…そんなある日、私は夫と喧嘩をして自宅にいたくないと思い、長女と実家に行ってテレビを見ていました。その日は妊婦健診の日で、お医者様に「もうだいぶ下に降りてきてるし、いつ生まれてもおかしくない。妊娠39週目なので、今日生まれてもおかしくないね」と言われていたのですが、まだ大丈夫だと思っていました。 でも、なんだか違和感がありトイレへ行ったとき、破水していることに気付きました。 すぐに産婦人科に行くことに!血混じりの水のようなものが出てきてさすがに焦ったのですが、陣痛のような痛みはなかったため冷静に夫に電話しました。そうすると、喧嘩をして自宅に残っていた夫も私が破水した話を聞いて焦ってしまい、すぐに駆けつけてくれました。 そして、夫と2人で状況を産婦人科に説明したところ、すぐに来てほしいと言われ夜8時半に産婦人科で見てもらうことになりました。 すでに子宮口7cm!産婦人科に着いてすぐ分娩台に来てくださいと言われ、見てもらったところ、「すでに子宮口が7cm開いている」と言われました。しかし、まだ陣痛らしい痛みもなく、夫と「今日生まれるのかな?」と分娩台で話しながら過ごしていました。産婦人科に着いて約1時間後少しずつ痛み出し、「あ、これだ」と陣痛に気付きました。 病院到着2時間後には痛みが少しずつ強くなっていき、「そろそろかな」とお医者様に言われたときに強い痛みが来て、2回ほどいきんだらスルッと赤ちゃんが生まれました。 破水をしたとき、子宮口が7cm開いていると告げられたときも、まったく痛みはありませんでした。距離が近いとはいえ、もし実家ではなく別のお出かけ先だったらもっと大変なことになっていたと思います。臨月のときはもっと注意しなくてはいけないなと感じました。著者:永田真結4歳の長女、2歳の長男、0歳の次女を持つ母。自身の妊娠、出産、育児に関する体験談を中心に記事を執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年07月24日よく「鼻からスイカが出るほど痛い」と言われる出産。でも経験するまでは、そんなこと言われてもイメージできない、痛い痛いとは言っても自分の気持ち次第でなんとかなるはず、と思っていました。そんな私の絶叫陣痛体験談をお話しします。 妊娠中の私のバースプラン誰かの出産を身近で経験したこともないし、何から何まで初めての体験になる自分の出産。この体からどのように赤ちゃんが生まれてくるのか、思い浮かべてみてもあまりイメージできずにいました。 妊娠中に考えた私のバースプランには、「なるべく穏やかに出産に挑みたい」というもの。気持ちが落ち着く音楽のCDやアロマなどを、産院へ持参していました。「生まれてくる赤ちゃんも大変」ということも頭にあったので、母としておなかの子に「大丈夫だよ」と語りかけるようなイメージで、落ち着いて、取り乱したりせず出産したい。そんな風に考えていました。 破水から始まった出産自分の出産が陣痛から始まるのか、破水から始まるのか、陣痛が来なくて誘発剤をつかうことになるのか、こればかりは事前にはわかりません。 私の初めての出産は、妊娠40週で破水から始まりました。夫が休みの間に陣痛が来てほしいなと思い、スクワットなどいろいろ試してみたりしたのですが陣痛は来ず、諦めて「一旦考えないようにしよう」と思っていたら、明け方、寝ているときに破水が起きました。初めての経験でしたが「これは破水だ」とわかり、すぐに夫と一緒に産院へ向かいました。 破水が起こったことにより「これから出産が始まるんだ」という心構えもできたように思います。 叫ばずにはいられない!陣痛がどんどん強くなり、子宮口が7cmほど開いてきたころから「これは思いの外痛いぞ」と感じていました。陣痛の波が来るたびに今まで経験したことのない痛みがやってきます。頭では「痛い」と叫んでもどうしようもないことはわかっているのですが、叫ばずにはいられませんでした。 ただただその時々の状況についていくのに精一杯で、持参したアロマもCDも使う余裕がありません。今では笑い話ですが、「い……痛い! 痛い! ギャー!」と叫ぶことで体力を消耗し、陣痛が引いている数分間は眠ってしまう私を見て、夫はそれはそれはものすごく心配したのだそうです。 大絶叫のなか、結果的に破水から6時間で無事に赤ちゃんは生まれてきてくれました。助産師さんからは「もっとかかるかと思ったけれど、早かったね!」と言われ、お産の進みも早く安産でした。 知人から、「陣痛で待機している間、隣のLDRから“痛い!” と叫んでいる声が聞こえて、出産が怖くなった」という話を聞き、私はそうならないようにしようと出産前は思っていました。ですが、いざ自分の出産となると絶叫……。叫び声はきっと隣の部屋にも聞こえていたでしょうから、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。今思うと、私は叫ぶことで痛みから気をそらしていたのだと思います。何もそんな風に気をそらさなくてもよかったのですが……。出産は理想通りにはいかないものだな、と身をもって実感しました。著者:立田みのり一男一女の母。妊娠、出産を機に退職後、現在は自身の経験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年07月15日こんにちは! 助産師のREIKOです。出産予定日を過ぎてからの妊婦健診で、お産の兆候があまりみられない場合、「誘発分娩も考えないとね」と医師から説明されることがあります。「誘発分娩」という言葉を聞いたことはあるけれど、実際はどのようなことをするの? という方もいらっしゃると思います。そこで今回は、誘発分娩についてお話ししたいと思います。 誘発分娩って何?誘発分娩は、おなかの中の赤ちゃんがママの産道を通って生まれてくる経腟分娩が可能なケースで、陣痛がみられないとき、人工的に陣痛を起こしてお産にする方法です。 誘発分娩というと、「陣痛促進剤」をイメージされる方が多いかもしれませんが、子宮の入り口である子宮頸管をやわらかくし、お産可能な状態になるようにする処置、「頸管熟化(けいかんじゅくか)」の処置も含まれているんですよ。 どのような場合に誘発分娩をおこなうの?誘発分娩をしたほうがいいと判断されるケースは、これ以上妊娠を継続することが、おなかの中の赤ちゃんやママにとってリスクとなる場合です。 出産予定日を過ぎ、お産の兆候が見られない場合、このまま経過してしまうと、過期妊娠となってしまい、赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があります。そのため、私が働いていた病院では、出産予定日を過ぎてしまった場合、妊娠41週ごろに誘発分娩をおこなうケースが多かったように思います。 このほかにも、破水をしたけれど陣痛が来ない、赤ちゃんが成長していないなどのケースで分娩誘発をおこないますが、それ以外にもおうちが遠く、陣痛が来てから病院に向かうと間に合わない、ママの不安が強いなどの理由で、誘発分娩となることがあります。 誘発分娩をおこなうためには条件がある!誘発分娩は、日本産婦人科学会および日本産婦人科医会のガイドラインに基づいておこなわれなければなりません。また、誘発分娩に関して、きちんと医師が説明したうえで、ママが説明の内容を理解し、ママとご家族が同意書にサインすることが必要になります。 誘発分娩に使うお薬にアレルギーがある、帝王切開を過去に2回以上している、前置胎盤であるなど、誘発分娩ができない場合もあります。 いずれにせよ、医師の説明を聞いてわからないこと、不安なことはきちんと確認しておくことが大切です。次回は、誘発分娩の実際についてお話ししたいと思います。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩) 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年07月11日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。今回は尿もれか破水か判断に迷われている妊婦さんからのご質問です。 Q.尿もれ? 破水??妊娠35週の初産婦です。今日昼ごろ、くしゃみをしたときに尿もれしたのですが、破水の可能性はありますか? トイレに行きたかったタイミングであること、その1回だけだったことから尿もれかと思いましたが、破水の可能性もあるのかなと思い、お聞きしました。 宮川めぐみ助産師からの回答くしゃみをしたときの1回だけ、流れ出る感じがあったのであれば尿もれかと思いますが、その後もちょろちょろ流れ出るような感じはありますか?何か腹圧がかかったようなときにも出てくるようなことがあるようでしたら、破水の可能性もあると思います。しかし、実際は受診をしていただき調べてもらうのが一番になりますよ。もし、破水をされていて赤ちゃんに感染するようなことがあってもいけないと思いますので、判断に迷われるようなときにはかかりつけに相談をしていただければと思います。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 破水したときはどんな感じ?破水の仕方や感じ方は人それぞれで、お湯が流れた感じがしたという方もいれば、尿漏れかと思う方もいらっしゃいます。 正常な羊水の色は、透明~少し白濁した色なのでわかりにくいかもしれません。尿とはにおいが違うのですが、それも判断しにくいかもしれませんね。破水かなと思ったら、その時間を確認しておきましょう。そして、きれいなナプキンをつけて、産院に連絡して指示を仰いでください。 破水したあとは、外の世界と赤ちゃんが直接通じている状態なので、感染しやすくなっています。雑菌が入る恐れもあるので、入浴・シャワー、ウォシュレットの使用はダメですよ! 破水かなと思ったら…破水しているかどうかは、診察のときに明らかにわかる場合とそうでない場合があります。はっきりしない場合は、腟分泌物で検査をします。破水が確認できたら、入院となります。そのあとの対応は、妊娠週数と感染の状況によって異なります。 このままお産にする場合は、感染防止に努めつつ、血液検査で感染の値や赤ちゃんの状態などに注意しながら、自然に陣痛がくるのを待ちます。破水後24時間以内に陣痛がくることが多いといわれていますが、そうでない場合や、感染の値によってはお薬を使って分娩誘発の方向へ……というのが一般的な流れかと思います。 入院したあとも、あまり神経質になる必要はないと思いますが、お手洗いに行ったときに外陰部を清浄綿で消毒する(この辺りは入院後に説明があるかと思います)、こまめにナプキンを取り換えるなどしてくださいね。 破水かどうか判断に迷ったときは必ず受診しましょう! 破水したとなると、慌ててしまうかもしれませんが、もしそうなったときのことを想定して、陣痛タクシーの登録や荷物の準備しておくと安心ですね。※参考:ニュース(医療)「これって尿漏れ?破水?「破水の特徴や対処法」を助産師が解説します!」【著者:助産師 REIKO】
2019年07月05日出産予定日2日前に高位破水しましたが、少量だったため自己判断で尿漏れだと思って病院に行かなかった私。高位破水していたことに気が付かないまま、翌日の母との電話でようやく気付き……。その後、出産までの体験をお伝えします。 朝起きたらいつもと様子が違った出産予定日2日前の朝、起きてトイレに行くと、尿漏れのような感覚がありました。臨月から尿漏れに悩んでいたので寝ている間にしてしまったと大ショック……。ただの尿漏れだから問題ないだろうと病院に連絡することもなく、その後1日を普段通りに過ごしていました。 そして翌日、実母との電話で「起きたら尿漏れしていた」と伝えると、すぐに病院に連絡するように言われたのです。そのとき初めて、もしかしたら破水かもしれないということに気が付きました。 病院での診察で高位破水だと分かった病院に電話すると、入院の準備品を持って病院に来るように言われました。そして診察で高位破水と診断され、即入院に。破水すると羊水が多く出ると思い込んでいたので、いつのまにか破水していたことに驚きました。実母との電話がなければ高位破水に気が付かずに過ごすところでした。 そして、破水から24時間以内に陣痛が始まらなかったら陣痛促進剤で誘発することになりました。自然に陣痛が来ることを願っていましたがなかなか始まらず、陣痛促進剤を使うことに……。 子宮口が全開大になって急激に進んだお産陣痛促進剤を使い始めて1時間後に再度破水し、陣痛が始まりました。しかし5時間経っても子宮口は4cmしか開かず、終わりの見えない陣痛に難産を覚悟した私。5時間たったところで赤ちゃんの心拍が一時的に低下することがあり、一時は緊急帝王切開も考えられました。 しかし、診察すると4cmだった子宮口が一気に全開大に。先生たちも大慌てで、陣痛開始から6時間後にいきみ始めて3回のいきみで元気に生まれてきてくれました。赤ちゃんの産声を聞いたときには安心して涙がこぼれ、とてもうれしかったです。 妊娠中に何か変化があった場合は自己判断せず、病院を頼ることが大切だと改めて思いました。臨月になったら特に体の変化には敏感になったほうがいいと実感しました。突然の高位破水の経験も、今では良い経験だったと思っています。著者:中道麻智子一児の母。管理栄養士として給食を作っている。管理栄養士の知識を生かした記事や、初めての妊娠・出産・育児で学んだことを中心に記事を執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年06月04日こんにちは! 助産師のREIKOです。出産を控えて、陣痛ってどのくらい痛いんだろう、赤ちゃんは無事生まれてくるかな……なんて、思いを馳せているママもいらっしゃるかと思います。予定日はあくまでも予定日で、出産はいつになるかはわかりません。もちろん、ほかのママとお産が重なることだってあり得ます。お産が重なるのはよくあること? そんなとき病院のスタッフはどうしているのか、私が働いていた病院を例にお話ししたいと思います。 入院から出産までの流れ産院によって、陣痛室と分娩室が分かれているところ、LDR(陣痛室から分娩室、産後の回復室の機能を兼ねているお部屋)があるところなど、さまざまです。 私が働いていた病院は、陣痛室・分娩室・産後入院のお部屋が分かれていました。陣痛が来たり破水で入院になると、陣痛室へ。そこでお産の経過を見て、お産間近になったら分娩室に移動、お産後2時間まで分娩室で経過を見て、問題がなければ産後入院のお部屋に戻るという流れでした。 大きな病院だからこその悩み!?私が働いていた病院は、その地域では大きな施設で、正常分娩だけでなく、ハイリスクなケースも受け入れていました。また、産婦人科病棟ということもあり、お産以外にも検査や処置も分娩室でおこなわれていて、分娩室は2部屋、陣痛室は2部屋ありました。 検査や処置はあらかじめ日時が決まっているので、先生方が重ならないように調整しているのですが、それでも検査や処置が多い日もあります。そこにお産が加わったときには、分娩室の争奪戦!? が起こっていました。 いろいろ重なったときこそ!検査や処置がなくても、お産が重なるときは重なります。そんなときこそ、助産師の先を見通す判断力と医師をはじめとしたスタッフとの協力が不可欠になります。日中は、それでもスタッフの人数が確保されていますが、夜間は日中と同じ人数とはいかないので、なおさらです。 お産が重なったとき、どのママの経過が一番早いか、検査・処置の時間の調整は可能か、今、分娩室で休んでいるお産後のママの経過に問題はないか……などなど、いろいろなことを判断して、お部屋移動をしていただくことも。 破水はしているけれどまだ陣痛が来ていないママは、いったん病室で経過を見たり、せっかく分娩室に入ったのに、思いのほかお産が進まず、陣痛室にいたほかのママのほうがお産が早くなりそうという場合は、申し訳ないけれどもお部屋をチェンジということもありました。 それでも安全第一で!いろいろなことが重なったとき、助産師の頭と体はフル回転です。でも、ママたちの前では冷静に、そしてママと赤ちゃんの安全を第一にしていました。 私が今でも印象に残っているできごとは、破水で日中入院した6人のママたちに次々と陣痛が来て、夜勤の間に全員がお産になったこと、そしてこちらも夜勤でのできごとですが、分娩室も陣痛室もすべて埋まっている状況で、もうすぐ生まれそう! という経産婦さんがさらに入院となり、数分違いで3人のお産があったことです。 いずれのお産もスタッフ全員バタバタでしたが、ママも赤ちゃんも無事で、ほっとしたのと同時に何とも言えない達成感を先生やほかのスタッフと分かち合ったことを覚えています。 最近では、1カ月に取り扱うお産の件数を決めている産院も少なくありません。産院のスタッフはお産をはじめ、ほかのできごとが重なったときのことを常に考えながら、陣痛に向き合っているママたちの経過を見ています。「私のこと忘れられてるかも……」なんて心配はいりませんよ。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩) 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年05月29日私は約1年半前に娘をアメリカで出産し、今も家族でアメリカに住んでいます。アメリカでは多くの人が無痛分娩をしていますが、出産が初めてだった私はそもそも陣痛がどんなものか、痛みがどれほどのものなのか、想像もできませんでした。前期破水もあり、いざ体験してみると「え?これが陣痛なの?」と驚きも。そんな私の、前期破水と無痛分娩の体験をお伝えします。 何かが破れる音がした? 前期破水でした!予定日の2日前の深夜にベッドで横になっているときに、体の中で何かが裂ける「ビビッ」という音が聞こえました。「なんだろう? もしかして??」とトイレに行くと、トポトポッと薄いピンク色の液体が漏れてきて「破水した!」と認識しました。 そのときは何かが裂ける音が聞こえたことのほうが、破水したこと自体よりもインパクトが強く、感動した記憶があります。 夫に伝えて急いで病院へ電話をすると、すぐ入院の準備をして病院に来るようにと指示がありました。 おなかがすごく張る…これが陣痛?陣痛を感じたのは、最初の破水から5時間ほど経ったころでした。おなかが張るような感じと、強い生理痛のような痛みがありました。これが陣痛とはわからずに、「おなかがすごく張って痛みます」と伝えると、「それが陣痛よ!」と助産師が即答。担当医からは「痛みに耐えられなかったらモルフィンを打ってあげます」と言われましたが、頑張れるだけ頑張ってみようとモルフィンは打ちませんでした。 歩いたほうが痛みが紛れたので、夫と一緒に病院の長い廊下を行ったり来たりしていました。 全身がむずむずかゆい! 何だこれ?!子宮口が7cmほど開いたころに、エピドラルという無痛分娩をおこなうための麻酔を投与されました。30分ほど過ぎると、痛みはうっすらと感じる程度になりました。痛みは和らいでも下腹部の締め付ける感覚は残っていましたが、同時に麻酔の副作用で全身にむずむずとしたかゆみが感じられるようになりました。いきむまでは、とにかくこのかゆみが気になって気持ちが悪かったです。 子宮口が10cm開いたころに、医師から「You can push!」とGOサインをもらいました。 そして分娩へ…痛みはほとんどなかった?医師からいきむよう指示が出てからは、ひたすらいきんだ記憶が残っているだけです。エピドラルを打ってからの痛みの記憶はほとんどありません。とにかく汗びっしょりになり、息を切らしながら頑張っていました。 赤ちゃんが出てくるという感覚がなく、どういきんで良いのかわからず、医師が足元に鏡を置いてくれ、出てくる子どもが見えるようにしてくれました。そのおかげでタイミングをつかめたのか、子宮口が全開になってから3時間ほどいきんで無事に娘と対面することができました。 アメリカでは加入している保険によって、受けられる医療サービスが違います。私の保険では妊娠から出産までがほとんど無料で受けられ、無痛分娩の費用も保険ですべてカバーされました。無痛分娩をして痛みがほとんどなかったことで退院後の生活が少しラクだったのかな?と思えています。著者:岡みちこアメリカ中西部の小さな町で日本人の夫と1歳の娘の3人暮らし。アメリカの子育て事情や、自身の妊娠・出産・子育てに関する体験談について執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年05月05日初めての出産は、妊娠36週に入ってから里帰りをした私。初産は出産予定日より遅くなることも多いと周りから聞いていたので、まだ先の話だな~と思いながら日中は散歩したり、本を読んだり、のんびり過ごしていました。しかし、里帰りして10日後にその時はやってきたのです……。 初産で里帰り出産初めての出産でわからない事だらけ、不安も大きかったので、妊娠36週に入ってから里帰りをしました。久しぶりに母とのんびりお昼ごはんを食べたり、母が仕事のときは近所を散歩したりと、出産前の和やかな日々を楽しんでいました。初産なので、出産はまだ先だろうと思っていたのです。 しかしその10日後に!その日、母は仕事で夕飯のおかずづくりはわたしが担当でした。夕方に両親が帰ってきて、みんなで夕食をとったあとにお皿を洗っていると、チョロチョロ……と何かが出て下着が濡れた感覚がありました。 トイレに行ってみると、無色透明の水分が出ており、「尿漏れかな?」と思ってまたキッチンに戻りました。しかし、その後もまたチョロチョロ……。明らかに尿漏れとは違う生温かい水分だったので、病院に向かったところ、やはり破水と診断され、妊娠37週でそのまま入院することになりました。 破水したけど、陣痛が来ない……破水すると自然と陣痛が来ると思っていましたが、痛くもかゆくもない状態。抗生剤を点滴しながらの入院生活で、時間が経つのがものすごく遅く感じました。「破水した」と連絡を受けてすっ飛んできたパパも、拍子抜けした様子。世間はちょうど土日祝日の3連休で、破水が少量だったこともあり、そのまま陣痛が来るのを待っていたのですが、何の変化もない状況でした。 そこで連休明けの平日に、陣痛促進剤を投与して産むことになったのです。そして、ちょうど妊娠38週で無事出産。陣痛促進剤を打ち、8時間かかっての出産でした。出産予定日より2週間早い誕生でしたが、赤ちゃんは3,000gを超えており、とても元気でした。 予定日より2週間以上も早く、破水から始まるといういずれも予想をしていなかった初産になりました。出産は本当に人それぞれ、いろいろなドラマがあるんだなと思ったできごとでした。何はともあれ、無事元気に生まれてきてくれてよかったです! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩) 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2019年05月04日私は第1子を無痛分娩で出産しました。計画通りほぼ無痛で大満足のお産だったので、第2子も同様に計画無痛分娩を予定していました。出産前日に入院するまでは順調だったのですが、まさか……。私の第2子出産時の体験談をご紹介します。 前日に入院して子宮口を広げる処置をする妊娠38週の妊婦健診で子宮口がだいぶや軟らかくなっていることがわかり、4日後に出産することが決定。前日の夕方に入院し、翌日から硬膜外麻酔と陣痛促進剤を使用して出産するという計画ででした。 前日に入院して内診したところ、子宮口の開きは4日前と変わらず1.5cm。そこでダイラパンというスティック状の器具を使い、さらに子宮口を広げる処置をしました。 処置が終わり、助産師さんから「明日に備えて今夜はゆっくり休んでね」と言われ、病室に戻りました。 前駆陣痛? と様子をみていたら突然破水!部屋に戻ってしばらくすると、不規則な軽いおなかの痛みが始まりました。経産婦とはいえ、第1子のときは陣痛もほとんど経験することなく出産しています。この痛みが陣痛なのか前駆陣痛なのか、ダイラパンを挿入した影響なのか、自分ではまったくわかりませんでした。 間隔を測ってもバラバラなので、とりあえず寝ようとベッドに入ったところ、突然はっきりとわかるくらいの破水が! ナースコールで連絡し、すぐに分娩室へ移動することになりました。 破水から1時間のスピード出産!破水して一気におなかの痛みが強くなりました。この産院は、夜間に麻酔の処置ができないことは事前に聞いていましたが、「前回通り、きっと無痛で産めるだろう」と、私はこの段階でもまだ楽観的に考えていました。 でも、心構えができていないうちに激痛が絶え間なくやってきます。呼吸法もちゃんと把握しておらず、とにかくいきまないよう気を付けながら陣痛に耐えました。 しばらく耐えましたが、あまりに痛いので助産師さんを呼んだところ、あっという間に子宮口全開! 数回いきんで無事、元気な女の子が生まれました。 あまりのスピードに私も家族もびっくり。予定していた無痛分娩ができなかったうえに付き添いなしの出産になってしまいましたが、振り返ると安産で、とても恵まれていたと思います。無痛分娩でも普通分娩でも、わが子の愛おしさは変わりません。元気に生まれてきてくれたことに感謝し、たくさんの愛情を注いであげようと思います。著者:貫井ゆか一男一女の母。妊娠・出産・育児に関する記事の執筆を中心にライターとして活動中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月02日出産の際の、入院の目安のひとつに「破水」があります。とはいえ、実際に体験しないとどのようなものなのか、わかりにくいですよね。今回は、破水とは何か、破水の分類、破水の症状や見分け方、破水時の対処方法などについてご紹介します。 破水とは?どのように起こる?おなかの中の赤ちゃんは卵膜という袋の中に羊水と一緒に存在します。子宮口が開いてくると卵膜と子宮の壁にズレが生じ、卵膜がはがれていきます。すると、羊水が下に流れ込んで卵膜が膨らみ、「胎胞」を作り出します。 そして陣痛によって子宮内圧が高くなると、赤ちゃんの頭も下がっていき、胎胞にも圧力がかかっていきます。この圧力に耐えられなくなることで胎胞が破れ、羊水が流れ出ることを「破水」といいます。 これは、「低位破水」「完全破水」といわれますが、別の場所の卵膜が破れた場合を「高位破水」といいます。 破水の分類について破水はどの時期に起こるかによって以下のように分類されています。 前期破水(PROM)「前期破水」とは、陣痛が来る前に破水した状態をいいます。前期破水の原因には、絨毛膜羊膜炎などの子宮内感染や羊水過多などによる子宮壁の過伸展、頸管無力症などがあげられます。 前期破水は、妊娠37週以降に発症する前期破水と妊娠37週未満に発症する前期破水とに分けられ、特に妊娠34週以前の前期破水では赤ちゃんに合併症が起こりやすくなります。 妊娠37週以前に起こる前期破水では以下のような合併症がみられるため、注意が必要です。・絨毛膜羊膜炎などの子宮内感染の恐れがある・臍帯脱出(臍帯が子宮口から出てきてしまう状態)や臍帯圧迫により、おなかの中の赤ちゃんに苦しいサインが出てきてしまう・破水によって子宮内の羊水量がへり、おなかの中の赤ちゃんが圧迫されてしまい、肺の成長が妨げられたり、手足が変形したり、関節がかたくなってしまう・子宮内の羊水量が減り子宮内圧が低下することで、常位胎盤早期剥離を発症する恐れがある 早期破水「早期破水」とは、陣痛が来てから子宮口が全開大(10cm)になるまでの間に破水したものをいいます。 適時破水「適時破水」は、子宮口全開大の頃に破水したものをいいます。 破水かどうかの見分け方は?臭い、色、量について破水の状況は人それぞれで、破水した瞬間にわかることもありますし、尿漏れと区別がつかない場合もあります。ここでは、破水かどうか判断するときの方法を解説しますが、自分で判断できない場合は、産院に連絡して指示を仰ぎましょう。 破水した場合、安静にしていても羊水が流れ出てきます。尿の場合はお腹に力を入れると止めることができます。羊水の臭いは全く臭いがしないか生臭い場合があります。色は透明もしくは淡黄色ですが、出血して血液の色が混ざっている場合もあります。量も状況によりさまざまで、下着がびっしょり濡れて羊水が流れ出てくる場合もあったり、ごく少量の場合もあります。 破水したときの対処方法破水と思ったら、安静にしてかかりつけの産院に連絡し、指示を仰ぎましょう。その際には、自分の名前、診察券番号、出産予定日、現在の状態、妊婦健診で医師から説明があった内容、産院への到着予定時刻などを伝えます。 症状などを伝えると、対処方法を教えてもらえます。体を動かすと羊水がさらに流れ出る恐れがありますので、清潔な大きめのナプキンをつけ、腰にバスタオルを巻くなどしておきましょう。破水後は、子宮内感染のおそれが高まりますので、入浴やシャワーはNGです。 産院からの指示があった場合は別ですが、産院へは家族が運転する自家用車やタクシーなどでの移動しましょう。最近では、「陣痛タクシー」の利用を呼び掛けているタクシー会社も多くあるようですので、事前に登録しておくと安心です。移動の際は、腰を高くした姿勢で横になりましょう。 まとめ産院に到着したら破水かどうかの診察・検査をおこないます。破水と診断された場合、妊娠週数やママやおなかの中の赤ちゃんの状態によって方針が決まります。破水はいつ起きるかわかりにくく、自分では破水かどうかの判断も難しい場合もあるので、気になる症状がある場合は、産院に相談し指示を仰ぐようにしましょう。 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年05月01日こんにちは! はたこと申します。2017年11月生まれの男の子を育児中のぐうたら主婦です。私の妊娠、出産での思い出を紹介する連載マンガ「はたこのニンプあるある日記」。 第5話はいよいよ陣痛との戦いのお話です。出産予定日の夜中、じょわ~っと何かが漏れる感覚が……。破水から、ついに私の陣痛が始まりました。 とにかく終わらせたい一心の私の脳裏によぎった叔母の言葉。 悶え苦しむなか、何度もその言葉を思い出し、「言うとおりにすれば早く終わる……!」と信じ忠実に助産師さんの指示に従いました。 そのおかげかどうかは定かではありませんが、予定より早く、破水から約6時間半後、無事に男の子を出産することができました。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター はたこ2017年11月生まれの男の子を育てるぐうたら主婦クリエーター。InstagramやTwitterで育児絵日記を気まぐれに更新中。LINEスタンプなどもちまちま制作。
2019年04月19日夫と猫、2018年生まれの男の子を育てる、まるるさん。ブログ「よーさんと私と」の中から、無痛分娩の貴重なエピソードをお届けします! 9話目の今回は、破水後なのがまるで嘘のように眠くなってしまったまるるさん、そしてついに○○が全開に!ひたすら寝ていた「破水とは一体何だったんだろう……」というくらいひたすら寝ていた。私も寝ていた。よーさんも寝ていた。母も寝ていた。無痛分娩だからこれで正しいのかもしれないけれど、想像していた陣痛とはまったく違う……。無痛分娩でももうちょっと痛いものなのかと思っていた……。無痛分娩なのに痛かったっていうレポートもよく見るし……、と思いながらずっと寝ていました。今思えば、この眠気も麻酔の影響だったんでしょうね。ようやく子宮口全開子宮口6cmから待つこと約9時間……。ついに、子宮口全開(10cm)が来ました!その間全然痛くなかったので、あんまり時が経ったのを感じなかったんですが、改めて数字(9時間)としてみるとけっこう経っていますね。無痛の効果、すごいです。そして先生の予言通り、これからきっかり2時間後に息子が誕生することに……、さすがです。 ✿❀ベビカレ春のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事をいつもより増量し、毎日5本以上お届けする期間限定の“マンガ祭り”開催中! 人気のレギュラー連載6作品に加え、新たにゲスト連載10作品が登場します♪著者:イラストレーター まるる夫、2匹の猫とともに、2018年3月生まれの息子を育てるママ会社員。息子の育児絵日記や夫との日常などをブログに綴っています。実はものすごい長文を書くのも好き。ブログ:「よーさんと私と」
2019年04月10日初めての出産。陣痛ってどれぐらい痛いんだろう…耐えられるか心配…などいろいろ不安だらけですよね。私もついこないだ第3子を出産しましたが、あの痛みを知ってるからこそ、臨月になるといつ陣痛がくるのかと毎日ソワソワしてました。陣痛の始まり方はその人によっても、赤ちゃんによっても違います。痛みも陣痛の時間もそれぞれですが、少しでも不安な気持ちを解消できたらと思い、お産の流れや呼吸の仕方などまとめました。お産の流れをおさらいしよう!基本的な流れは、おしるし→前駆陣痛→陣痛→本陣痛→破水→出産。人によってはおしるしや前駆陣痛がなかったり、破水から始まることもあります。そして、陣痛から出産までの分娩の流れは、以下のように大きく3段階に分けられます。第一期(開口期)本陣痛が10分間隔になってから、子宮口が全開大になるまで↓第二期(娩出期)子宮口が全開大になってから赤ちゃんを生み出すまで↓第三期(後産期)赤ちゃんが生まれてから胎盤などをすべて排出し終えるまで第一期の陣痛から分娩までにかかる時間は個人差があり、4時間未満で終わった人もいれば、18時間以上かかった人もいます。ちなみに私の場合は1人目が約9時間で2人目が約11時間、3人目が約6時間でした。子宮口全開になるまでの、いきみ逃しのポイント第一期(開口期)はさらに準備期・進行期・極期の3段階に分けられます。①準備期(子宮口の開き0~3cm、陣痛間隔8~10分)痛みはあるものの、まだ余裕があります。この時に眠ったり食事をとったりして、体力をつけておくことが大切です。経産婦さんの場合は、お産の進みが急に早くなることがあるため、この段階で入院となることが多いです。私も2人目は陣痛が15分間隔、3人目は20分間隔になったら病院に来るよう言われていました。↓②進行期(子宮口の開き4~7cm、陣痛間隔4~7分)だんだん陣痛間隔が短くなって、痛みも強くなります。陣痛も次から次へとやってきますが、大切なのは力を抜いて呼吸をすること。このときの呼吸は2秒鼻から吸って、2秒口から吐くくらいのペースでいきみ逃しをします。痛みが辛いときは、肛門付近をパパに押してもらうと痛みが和らぐので是非やってもらいましょう。陣痛がきてない間は普通の呼吸に戻して、ゆっくり休んだり、水分補給やトイレに行ったりします。体制は四つん這いやあぐらなど、できるだけ楽な姿勢が良いと言われてますが、私はベットで横向きに寝ていました。3人目の出産のときに、助産師さんに「向きを変えて横になってみて!赤ちゃんが回転してお産が進みやすくなるよ」と言われ、変えたらその後だんだん痛みがMAXに。↓③極期(子宮口の開き8~10cm、陣痛間隔2~3分おき)さぁ~分娩まであと、もう一息!!痛みがMAXになると、力を入れていきみたくなりますが、子宮口が全開大になる前にいきむとかえって子宮口が開きにくくなったり、会陰が裂けたりすることがあります。つらいですが、力を入れずにいきみ逃しをしながら乗り切りましょう。このときは、息を吸うことが難しくなってくるので、息を吐くことを意識します。なるべく力を入れないように「ふぅー」と長めに息を吐きましょう。いよいよ分娩台へGO!!子宮口が全開大になったら、いよいよ分娩台へ!だいたい子宮口が全開大になったときには、破水もします。分娩台に座ったら助産師さんの指示に従いながら、陣痛が来たら一度深呼吸をし、次に軽く息を吸い、そのまま息を止めて肛門に力を入れます。いきむ時は少し背中を丸める感じにしてあごを引くのがコツ。赤ちゃんの頭が出たら両手を胸において、「ハッハッハッ」と浅く短い呼吸に切り替えます。これも助産師さんが教えてくれるので、心配しなくて大丈夫です。赤ちゃんの頭が出れば、あとはスルリと出てきてくれますよ。3回の出産を経験して思うことは、どの時も陣痛は辛いし痛いですが、赤ちゃんの顔をみたときの感動は一生忘れられないです。「やっと会えたね」「生まれてきてくれてありがとう」と、自然と涙が溢れでました。そして、もう無理!と感じていた痛みもすっかり忘れてしまうから、母親って本当に不思議なもの。初産のママはやっぱり不安だと思いますが、少しでもリラックスして、赤ちゃんとの素敵なご対面ができることを願っています。
2018年03月06日只今、第二子を妊娠中!第二子の出産に向けて、第一子の出産を振り返る日々です。出産は、様々なことを選択できる時代になりました。どこで産む?無痛分娩?自然分娩?計画分娩?選択することのひとつに、出産に家族が立ち会うかどうかも悩むところだと思います。夫や、兄姉のいる立会い出産って、どうなの?今回はわたしが第一子出産時に、夫立ち会いにして良かったこと・良くなかったことをレポートします。4時間半の出産劇、出産当日の流れ出産予定より5日早い夜中の2時に破水。パッと目が覚めたと思ったら破水していたので、夫を起こし助産院に電話。準備をして車で20分の程の助産院へ移動しました。この助産院では医療行為ができないため、24時間以内に陣痛が来なければ、提携している病院で出産とのこと。とりあえず陣痛がくるまで、自宅で待機をすることになりました。自宅に着くと、すぐに陣痛開始。夫におにぎりを作ってもらい、再び助産院へ向かうことに。その時、陣痛は10分おき位。破水から2時間くらいが経っていました。まさかのアレがない! 感動の瞬間が、ぼんやり…助産院に到着後は、ゆっくりと準備がはじまり、私は唸ったり一息ついたり。陣痛が来るのは早かったものの、うまくいきむことが出来ず、出産は難航。上半身にばかり力が入ってしまい、中々下半身に力が入らない…。体勢を5.6回くらい変えて、何度も挫折しそうになりながら、いきむこと3時間。急にいきむという感覚がわかり、掛け声に合わせ、いきむこと数回。もういいよー力抜いてー!と言われたときに、「ほんぎゃ〜」と、小さな泣き声が聞こえました。しかし!コンタクトも眼鏡もしていなかったため、出てきてくれた瞬間の映像もぼんやり。急いでメガネを探すも、胸の上で控えめにむにょむにょ動く娘。涙はなく、「こんにちはー」と声をかけた気が。時間にして4時間半程の出産劇で、時間にしては短いけれど、内容はハードなものとなりました。立ち会い出産でよかったこと&立ち会った夫の反応この出産劇の間、夫はただ黙って言うことを聞いてそばにいてくれました。感動のご対面も涙はなく、ニヤニヤ。へその緒を切るときは、「左利きなのにハサミが右利き用だったから中々切れなくて焦ったよー!」と呑気に一言。黙っていたことについては、「がんばれとかいろいろ言われるの嫌なタイプでしょ! 黙っていた方がいいと思って」とのこと。それを聞いて、あーやはりこの人は私のことをよく分かってくれているんだなぁと再確認できました。2人のベテラン助産師のほかに、研修生が2人いたのですが、彼女たちが良かれと思ってずっとかけてくれていた励ましの言葉は、正直私には苦痛なものでした。立ち会い出産を経験したパパさんからは、「こんな妻の姿は初めて見た」とか「こんなに大声出せるんだ!」などの驚きの声を聞きますが、うちはというと、「普段から力強いし、いつも大声で怒るから、いつもとそんなに変わらなかったよ!」とのとこ。夫にとって私の姿は、出産も日常となんら変わらない姿に映ったようです…!途中におにぎりを食べたりゼリーを食べたり水を飲んだり、あれ取ってこれ取ってこうしてああして!の欲求を、主人には気兼ねなくできたので、やはりそばにいてもらって良かった。お互いに、より信頼・理解が深まったと感じています。これから立ち会い出産を計画している夫婦は、何を持ってきて…あれをしてほしい…、などの最低限の要望や伝達事項のほかに、どんな風に声をかけてほしいか、どんな風にそばに寄り添っていてほしいか、をあらかじめ話し合っておくことができればいいと思います。立ち会って良くなかったこと…ある?そんなこんなでデメリットはさほど感じることのなかった私ですが、夫婦の関係性によってはデメリットが大きくなることもあると聞きます。はじめから立ち会わないことを選択した友人もいますし、立ち会って後悔したとの声も…。ママ側の一番の理由は「母ではなく、女としてみてほしい」とのこと。他には「イライラした」「集中できなかった」「まったく頼りにならなかった」など、今後の夫婦関係夫婦生活に響いてしまうかもしれない思いをすることがあるかもしれません。また、パパ側の意見で多いのが、「セックスレスになってしまった」というもの。パパにとっては感動的であるのと同時に衝撃的でもあります。受け取り方は人それぞれなので、一概に立ち会いが良い悪いとは言えないのではないかと思います。上の子の立ち会いはどうする?わたしとしては、次の子の出産には長女にも参加してほしいと思っています。出産予定日、長女は2歳と9か月。きちんと理解するにはまだ幼いかもしれませんが、今もおなかの子によく話しかけてたくさん遊んでくれています。「もうすぐ出てくる?」なんて聞いてきたり、長女なりに感じているようです。内気で場所見知り人見知りなところもあるので、どうなるかわかりませんが、主人長女の3人で我が子を迎え入れることが出来るように、準備をすすめていきたいです。一生に何度とない貴重な体験ができる出産、夫婦、家族、おなかの子とで、しっかりと話し合って決められるといいですね。
2017年11月18日日曜日の夜に突然破水した私。痛みのあまりパニックに陥りながらも周囲のあたたかい支えにより、無事受付を終えたところまでが前回までのお話。そして今回。ゆめこ出産編第二弾です。 検査を受けて、分娩前室のベッドに横たわった私は陣痛の強さと間隔の短さから、ゆめこが生まれるまでそう時間はかからないであろうことを悟りました。助産師さんも同意見。長く見積もって1時間ほどだろうとのことでしたので、そうと決まればすることはひとつ。 腹ごしらえです。 出産はとにかく体力勝負。前回の出産で嫌というほどそれを思い知らされたので、破水したことを母に伝える際におにぎりを病院に持ってきてくれるよう頼んでいたのです。グッジョブ私!夫にはまめのサポートを任せることにして、荷物とおにぎりを持った母を分娩前室に召喚です。 激しい痛みに耐えつつ、痛みが引いたわずかな時間におにぎりをパクつく。それを20分ほど繰り返した頃でしょうか。明らかに質の違う痛みが全身を貫きました。 一気に緊張感が高まり、騒然とする室内。ゆっくりと分娩台へと形を変えるベッド。 ちょっと待て。 ここは分娩前室ではなかったのか? そんなことをぐるぐると考えている間に、私のいた場所は立派な分娩室へと変化していました。そう、ここは陣痛・分娩・回復を一つの部屋で過ごすことのできるLDRという部屋だったのです。陣痛ピーク時に分娩前室から分娩室まで歩いて移動するのは辛いですからね、なんて便利! 激しい痛みの中、このまま移動なしで出産に臨めることにすっかり安堵した私は大切なものを見落としていました この空気の中取り残され、部屋の隅で佇む母の存在です。おにぎりと荷物を届けに来ただけなのに。とはいえそんなことが言い出せる雰囲気でもなく、成り行きで立ち会う羽目になってしまった母。いよいよクライマックスの来週は、そんな母から聞かされた、ゆめこ誕生の瞬間の様子をできるだけ忠実に再現してお届けします。
2017年10月27日ゆめこが産まれたのは日曜日。家族で「笑点」をみるのが我が家の定番なのですが、そんな穏やかな団欒タイムにそれは突如やってきました。破水です。 まめの出産時も破水から始まった私。予定日を20日ほどフライングしているのもまめと同じ。すぐに陣痛が始まるところまで同じ。こういう時に経験がモノを言うのですね。慌てふためく夫を尻目に、サクッと陣痛タクシーを呼んで出発です。 ここでちょっと出産の話ですが、陣痛が来たとしてもすぐに入院となるわけではありません。病院に連絡を取り、陣痛が来る時間の感覚を伝えます。陣痛の間隔が短くなってきたところではじめて病院に来るよう指示が出るのですが、破水してしまった場合は病院からの指示を待たずに即入院となります。お股の間に大きめのバスタオルを挟んでへこへこ歩きでタクシーに乗りつつ病院へ。そんな時に陣痛がやってきました。一度経験したからわかる、産まれるまでそれほど時間がない感じの、あの痛みです…… 時間外受付に到着した時には、痛みは最高潮に達していました。まめと私の入院荷物を抱えておろおろする夫には頼れず自分で手続きをするも、痛みで手は震えるわ、まめは不安が伝染したのかギャンギャン泣き叫ぶわで私は軽くパニックに陥っていました。そんなとき突然私の肩に何かがかけられ「落ち着いてね、大丈夫」と優しい声が。そう、受付からの連絡を受けて助産師さんが来てくれたのです。 震える私の肩を優しくさすりながら、穏やかな口調で励ましてくれた助産師さん。聞けば、彼女も5人の子供を産んだのだそう。「だから大丈夫。お兄ちゃんもすぐに落ち着いてくれるから。今は産むことだけ考えて!」ああ、なんて力強く重みのある言葉なのでしょう。経験に裏付けされた自信が言葉からあふれ出て、私の心を奮い立たせてくれます。そう私だって2度目なんだもの、大丈夫。無事にゆめこを産み落としてみせる!そこにタイミングよく助産師さんが到着。 …ん? 助産師さんが到着?? 状況やタイミング、そして彼女の豊富な知識と的確なアドバイスによって私はすっかり勘違いしてしまっていたのですが私に寄り添い、励ましてくれたその女性は助産師さんではなかったのです。 日曜日の夜の時間外受付ですからそこには色々な患者さんが集まります。よくよく見れば、彼女の傍らには可愛らしい少年が。……ということはですよ。私は、日曜日の時間外に病院に来るほどご自身(もしくは連れのご家族)の身体が辛いはずの患者さんに励まされ、ぬけぬけと弱音を吐き、元気付けてもらっていたということですね…… 今更ですが…… 申 し 訳 あ り ま せ ん で し た !! そして私は2人に見送られながら産婦人科病棟へと向かうのですがその後のマヌケかつ壮絶な出産の話についてはまた別の機会に。 あのときのママさん、私はあなたのおかげで落ち着いて出産に望むことができました。そして元気な娘を産み落としました。本当に、本当に、ありがとうございました。
2017年10月20日出産のサインって、どう始まるの?はじめまして!来月に予定日を控えた、マタニティーママです。赤ちゃんのものをいろいろ揃えたり、心の準備をしていても、いざ出産がはじまる合図ってどんなものなんだろう…と日々ドキドキしています。出産がはじまるサインは、主に「おしるし」「破水」そして「陣痛」などがあると言われています。友人ママたちの話を聞いても、始まり方は人それぞれ。今回は、出産のサイン→入院までの流れをおさらいしたいと思います。陣痛や破水が起きたらどうする?わたしは病院から、「陣痛が10分おきになったら連絡してください」と言われています。病院に連絡して状況を説明(何分おきに陣痛がきている、破水した…)し、入院までの備えをしておくようです。臨月に入ったので、陣痛の間隔を記録してくれるアプリをダウンロードしました。アプリがあれば、ずっと時計を見ていなくても良さそう。また、わたしは里帰り出産なので、1ヶ月前から実家に帰省。それに合わせて、出産準備品や赤ちゃんのものなどを「里帰り中に使うもの」「帰ってから使うもの」に分けて用意しました。入院準備品は、ひとまとめにしてすぐに持ち出せる場所に置いています。みんな、どうやって病院にどう行くの?では、病院から「入院準備をして来てください!」と言われたら、みなさんはどのように向かいますか?里帰り出産の人は親御さんの車だったり、里帰りをしない場合は旦那さんの車だったり様々だと思います。初産ではないママは、「自分で運転して向かった」というツワモノも!いつ出産のサインが起きてもいいように、 『タクシー』という手もあるのです。陣痛タクシーって知っていますか?事前にかかりつけの病院の場所、自宅 、連絡先、予定日などを登録しておくサービス。登録料は無料です。数年前からスタートしたサービスで、現在は全国いろいろなタクシー会社で実施されています。年中無休・24時間対応だから陣痛がきたらいつでも優先的に配車してもらうことができます。いざというときのために複数の会社に登録しておくと安心なのかも。実際にサービスを利用するときの流れは以下の通り。陣痛に気付いたら病院に連絡し、入院が決まったら準備をして、いざタクシーコール!普通にタクシーを呼ぶのとどう違うの?①陣痛中に自宅や病院の場所を伝える手間が省けてスムーズに送迎してもらえる。②シートとバスタオルを用意して迎えにきてくれる。万が一汚してしまっても大丈夫です!③全乗務員が助産師さんから講習を受けている。運転手さんは、どんな講習をうけているの?陣痛タクシーサービスを導入している「日栄交通」さんに、どんな業務内容なのかおうかがいしました。陣痛タクシーでお迎えにきてくれる乗務員さんたちはみな、しっかりとした講習を受けた方たち。その講習の内容はこんな感じ。・急な陣痛で呼ばれた場合の適切な対応の仕方・陣痛のメカニズム・妊婦さんの対応の仕方・産むことの大変さ・思いやりのサービスについてなにか起こったときの対処の仕方だけでなく、妊婦さんの精神状態なども学んでいるのだとか。安心して送ってもらうことができそうです。もっとも大切なことは安全運転!日栄交通の陣痛タクシーサービスを行っている乗務員さんによると「止まる時と曲がる時はできるだけ丁寧にゆっくり運転することを心がけています」とのこと。また、「『大丈夫ですか』など、共感的態度で無理に声をかけないようにしています。 痛みと痛みの間に『もうすぐお子さんに会えますね』など、適度に声かけをしております」ということでした。実際、「痛みを紛らわすためにお話ししましょうか?」と許可を得てくれる乗務員さんも多いよう。ただでさえドキドキな車内で妊婦の方が落ち着いて過ごせるよういろいろと考え、工夫をしてくれているのですね。さらに、実際に妊婦さんを病院まで送迎したことがある乗務員さんは、病院に到着後とても歩けるような状態じゃなかった妊婦さんを、車いすに乗せて病院の中まで運んであげたそう!陣痛時、とっても頼りになりそうです。講習をきちんと受けた親切な乗務員ばかり。利用する予定がなくても、念のため登録しておけば安心ですね。今回、取材に協力してくれたタクシー会社さん日栄交通さん≪ 配車エリア ≫ 埼玉県・さいたま市南区全域、蕨市、川口市、戸田市の一部お問い合わせ:0120-933-204▶︎ 公式サイトはこちら
2017年05月31日こんにちは。ライターのNANARUKAです。長い長い妊娠期間に終わりを告げる陣痛。楽しみなような、怖いような、早く来てほしいような、まだ来てほしくないような……。そんな複雑な心境で待つものですよね。けれど、まったく兆候がないというのも少々心配になってしまうもの。 いつかは生まれるとわかっているけれど、日に日に募る不安や痛み……。今回は、そんな予定日オーバーを経験したママさん方の体験談 をご紹介。最後の最後、壮絶な妊婦生活が明らかに……!●周囲からの雑音にピリピリモード全開!!誰も悪気があって言っているわけではないけれど、いちいちカチンときてしまう周囲の言葉。たいていのことは、過ぎてしまえば「どうしてあのときあんなにイライラしたんだろう」と振り返られるもので、やはり妊娠中のホルモンのアンバランスや焦燥感が関係しているのだろうと推察できますが、そのときは本当に必死 なんですよね!「早く産まなきゃ!」という母の責任感がそうさせるのかもしれませんね。『妊娠中期より早産気味で、産院から予定日のひと月前には入院準備をしておくように言われていたので、上の子の幼稚園を休園して早々に実家に世話になることに。私の母は、「予定日までは少しでもお腹に入れておいた方がいい」という思いで、ご飯や洗濯、長女の世話もしてくれ、私はできる限り安静にゴロゴロと過ごしていました。1週間が過ぎると、「なんとかもったね」と家族みんなで安心しましたが、2週間が過ぎ、3週間も過ぎたころには、母も食っちゃ寝状態の娘と孫の世話にも嫌気がさしてきた様子で、「あんなに焦らせておいて結局生まれないじゃん」などと言ってくる始末。ついには予定日当日を迎えてしまい、私は安堵していたのですが、母には「なんだかんだで予定日じゃん!」と吐き捨てるように突っ込まれ、非常に気まずい思いでした』(34歳/40週で出産)『予定日前から、親や親戚、ご近所さん、ママ友など、ありとあらゆる人からの「まだ?」「もう産まれた?」にうんざり。仲の良いママ友も、LINEで毎日のように聞いてくるので嫌気がさしてしまい、人間不信に陥りました。予定日を過ぎたころには周りもそこまで気にならなくなったのか、パタリと聞いてこなくなりましたが、それがまたイライラのタネとなり、常に怒りっぽく過ごしていました。今では、どうしてそんなにネガティブな気持ちになってしまったのかわかりませんが、そのときは友達全員と絶交してしまいたいくらいにピリピリしていましたね』(32歳/40週で出産)●予定日超過で神経過敏に……それまでさまざまなことに神経を尖らせて注意を払ってきた妊娠期が終われば、すぐに休みなしの育児がスタートします。体も環境も大きな変化を迎えるこの時期はピリピリして当たり前!何人も産んでいるママさんだって、毎回、多かれ少なかれ不安や恐怖心など抱いてしまうもの です。そういうものだと割り切って、自分にマイナスになるものとうまく距離を置けるといいですよね。『初産ということもあって妊娠中はかなり情緒不安定な状態でしたが、予定日が近くなるといよいよ赤ちゃんと対面できる期待に心も弾みワクワクしていました。しかし、予定日を1日、2日と過ぎていくうちに促進剤や帝王切開などの言葉が頭をよぎり、不安と恐怖が膨らむ一方。さらには周りの人たちからの「まだなの?」の言葉に押し潰され、再びドン底まで落ち込んでしまいました。そんなメンタルで臨んだ出産だったので、分娩中も「もうやだ!」「あっち行って!」「早く切って!」などの暴言を吐きまくりで、周りに迷惑をかけたと猛省しています』(35歳/41週で出産)『予定日を3日過ぎたころ、パシャッという今までにない感覚に「破水した!」と大慌てで病院へ。しかしそれは尿漏れだっため、その日は帰宅することになり、めちゃくちゃ恥ずかしかったです。その2日後、今度こそ本当に破水した感覚があったので急いで病院へ行くと、また尿漏れ……。「もうこのまま入院します?」と聞かれ、再びめちゃくちゃ恥ずかしい思いをしました。結局その翌日に出産に至りました』(38歳/40週で出産)●日に日に増す体への負担特に妊娠後期から出産直前までの体の負担は本人にしかわからないツラさですが、臨月の妊婦さんのお腹を見たことがある方なら、いくらかでも想像できると思います。とにかく重いんです、動けないんです、痛むんです!それでも健康であれば、動け、歩けと言われるんですよね。このころは、赤ちゃんに会える楽しみもそうですが、身軽になれる楽しみを強く感じる妊婦さんも多い そうです。『予定日を翌週に控え、「もうすぐわが子に会える」という期待と共に、妊娠後期から始まった股関節痛や恥骨の痛みからもやっと解放される喜びも感じていましたが、カウントダウンは空しく過ぎ、ついには予定日を超過してしまいました。そこからの体の負担が想像を超えるレベルで、起き上がること、着替えること、立っていること、歩くことすべてにおいて、痛みと重みで関節がギシギシいう感じでした。その分、産んだ後の身軽さは感動ものでした!』(35歳/41週で出産)『1人目が予定日ちょうどの出産だったので、2人目の今回も予定日に産まれるものだと思っており、オーバーしたときにはかなり焦りました。お腹の子はどんどん大きくなっていくし、自分の体も日に日に痛んできて、その痛みと焦りでナーバスになっていました。そんな状態だったので、周囲の「ママのお腹が居心地いいんだね~」という言葉にはいちいちイラッときてました』(36歳/41週で出産)----------予定日を心待ちに必死で耐えてきたのに、その日を過ぎてしまってからの不安、ストレス、痛みは想像を絶するものばかり。お産はひとりひとり、毎回違うものとわかっていても、予想外の展開にはやはり焦ってしまいますよね。これを読んでいる方の中にも、予定日を過ぎてしまって情報収集しながらそのときを待っているという方がいるかもしれませんが、お医者様がおっしゃる「この日までには産もうね」という日が最終的なゴールだと割り切って、もうじき終わるつらさをなんとか乗り切ってもらいたいです!●ライター/NANARUKA(フリーライター)●モデル/前田彩(桃花ちゃん)
2017年05月24日【ママからのご相談】臨月に入ったばかりの妊婦です。これが初めての妊娠ですが、毎日毎日あっという間に過ぎてしまい予定日もすぐ来るんだろうな……と思うと今から緊張してしまいます。陣痛なんて経験したことがないのできちんと気づくことができるのかも不安で……。どんなきっかけで陣痛が来ることが多いのでしょうか?●A. お産も陣痛のきっかけも妊婦さんの数だけパターンがあります!ご相談いただきありがとうございます。ママライターのましゅままです。臨月に入ると、今まではどこか人ごとのようだった出産を間近に控え、とても緊張してしまいますよね。出産につながる陣痛の兆候パターンはさまざまあり、タイミングも始まり方も妊婦さんによってエピソードはさまざまですが、大体の流れやパターンは把握しておくと、本番のときも慌てず冷静になることができます。今回は、先輩ママが体験した陣痛のきっかけエピソードをご紹介します。●陣痛のはじまり3パターン●(1)前駆陣痛から始まる前駆陣痛とは、本陣痛のための予行練習 のようなもの。36週を過ぎたころから出産の数日前から感じることがあります。“定期的なおなかの張り”が前駆陣痛の症状です。おなかが固くなってから柔らかくなるまでの秒数と、次の張りまでの間隔の時間をメモしておきましょう。●(2)おしるしから始まる出産が近づいてくると、おりもの程度~軽い生理のときのような出血があることがあります。これが俗に言う“おしるし”です。出産までおしるしを何度も繰り返すこともあり、緊急で病院に連絡する必要はありませんが、レバーのような血の塊 が出た場合、別の異常の可能性がありますので、直ちに病院に連絡をしましょう。●(3)破水から始まる陣痛がなくても、破水してしまったら即病院に連絡 しましょう。おなかで「パン!」という破裂の感覚があり(自覚がない場合もあります)、生暖かい水のようなものがチョロチョロと出てきます。羊水が外に流れ出てきているのです。外出先で破水する可能性もありますので、臨月に入った妊婦さんは夜用の生理ナプキンを持ち歩いておくと安心。破水をしたら入浴は控えましょう。●先輩ママの陣痛エピソード『出産前日にマタニティヨガに参加して、終わったあとにトイレへ行くとおしるし。それが2度目のおしるしで、前駆陣痛もある状態でしたがなかなか陣痛はきませんでした。翌日いつものように前駆陣痛 があり「また思わせぶりか~」と思っているとどんどん間隔が短くなり、間隔を測ってみると間隔が10分を切っていました。病院に電話するとすぐに来てくださいとのことで、そのまま入院。その日のうちに元気な女の子を出産しました』(20代/女の子ママ)『1人目も2人目も破水から始まりました 。それも同じ早朝でお弁当を作ろうと立ち上がろうとした瞬間です!1人目は破水してすぐ入院したたもののなかなか陣痛が起こらず、促進剤を使って出産しました』(30代/女の子2児ママ)『前駆陣痛 が続いて、間隔が詰まってきたので病院へ行きましたが、痛みが遠のいてしまいいったん帰宅……そのまま2日ほど、間隔が15分~20分程度の前駆陣痛と戦いながら自宅で過ごし、やっと予定日ちょうどの日に入院、そのまま出産しました』(20代/男の子ママ)『出産数日前はいつもと違うな、という感じがありました。まずお恥ずかしい話ですが腹痛があり激しい下痢をしました ……それからすごーく眠たくて、寝だめをするかのように日中も寝ていました』(30代/女の子ママ)●自信がないのは当たり前。必ず赤ちゃんを産むことはできます今回4人のママの陣痛エピソードをご紹介しましたが、話に聞いていた通りの流れになるとは限らない のがお産の神秘です。初めてのお産でも、何度目かのお産でも「陣痛に気づけるのか?」「ちゃんと産めるのか?」という不安は最後までつきまといます。とはいえ、絶対に何らかの形で陣痛に気づくことはできますし、絶対にあなたはきちんと赤ちゃんを産むことができます。陣痛待ちの妊婦さんは毎日がドキドキだと思いますが、その緊張感も人生のなかで数度経験できるかできないかの貴重な時間。もうすぐ会える赤ちゃんのことを思いながら、おいしいご飯を食べてゆっくりとお風呂につかり、たっぷりと睡眠をとってくださいね。●ライター/ましゅまま(ママライター)
2016年05月02日【ママからのご相談】現在妊娠7か月のプレママです。先日健診のときに、主治医からお腹の赤ちゃんが“逆子”だと言われました。「妊娠後期になって赤ちゃんが大きくなれば自然に戻ることが多いから、今はそれほど心配しなくて大丈夫」と言われたものの、 もし戻らなければ帝王切開になるんですよね?このまま逆子の状態が続いた場合、治す方法はあるのでしょうか?●A. 妊娠後期に戻る場合がほとんど。もし治らなければ逆子体操を。こんにちは、ママライターのacoです。ご相談ありがとうございます。7か月というと妊娠中期ですね。実は妊娠中期までに、妊婦さんの3分の1が逆子の診断を受ける といわれています。でも、妊娠後期になりお腹の赤ちゃんの頭が大きくなると、重みで頭が下になることがほとんどだそうです。とはいえ「もし戻らなかったら……」と不安になるお気持ちもよくわかります。もし妊娠後期になっても逆子が戻らなかった場合、逆子体操という方法があります。必ず主治医の指示のもと、無理のない範囲で試してみてくださいね。●リラックスして行うのがポイント。逆子体操の方法それでは逆子体操の方法を紹介します。腹帯はあらかじめ外しておき、お腹をやわらかくしておきましょう。毎日昼と就寝前に1回ずつ行うのがおすすめですが、お腹が張ったりつらく感じたりするとき は無理に続ける必要はありません。また、必ず主治医の指示を受けてから行いましょう。●(1)基本姿勢まずうつ伏せになり、顔を横向きにし、肩と胸と膝から下を床につけます。これが基本姿勢で、“胸膝位”というポーズです。両膝のあいだは握りこぶしが1つ入る程度にあけましょう。またお尻を高く上げ、膝は直角に曲げ、太ももと床の角度を90度にします。この姿勢を10~15分キープ します。息苦しいときなどは短時間から始めましょう。無理せずリラックスして行うことが大切です。●(2)横向きの姿勢胸膝位のあとは、お腹の赤ちゃんの背中側が上になるように寝転がります。たとえばママの左側に赤ちゃんの背中がある場合、ママは右側を下にして横になりましょう。この状態で30分~1時間程休みます。すると赤ちゃんが動き始めるでしょう。この姿勢をとる際には、赤ちゃんの背中側の位置を正しく把握するため に、事前に主治医に確認しておきましょう。●注意したい“前期破水”最終的には戻ることが多い逆子ではありますが、“前期破水”には要注意です。逆子の場合、赤ちゃんのお尻や足が子宮の入り口の一部を圧迫するため、破水しやすいと言われています。通常、頭が下にある赤ちゃんの場合、仮に破水しても赤ちゃんの頭が栓の役割を果たし羊水が一度に流れるのを防いでくれます。しかし逆子の場合は栓ができず、羊水とともにへその緒が出てしまう ことも。もし「破水かも?」と思ったら、清潔なナプキンを当てすぐに病院を受診しましょう。----------いかがでしたか?逆子の状態が続くと、どうしてもママはそわそわした気持ちになってしまうと思います。でもママが心配したり落ち込んだりすることは、お腹の赤ちゃんにとっても良いことではありません。そんなときは溜めこまず、周りに不安な気持ちを吐き出しましょう。そして少しでも穏やかな気持ちで、赤ちゃんが自分から回ってくれるのを待てるといいですね。【参考文献】・『はじめての妊娠・安産百科』井尾裕子・監修●ライター/aco(フリーライター)
2016年04月24日おしるし・破水・陣痛妊娠36~39週頃の臨月になると、ママの体では出産準備がはじまります。この時期には、赤ちゃんが産まれてくるための様々なサインが現れますが、個人差によるため必ず起こるとは限りません。・おしるし血の混じった状態のおりものを指します。出産に向け、赤ちゃんが産まれてくるための子宮口が開き始めた出産兆候です。子宮が収縮し、赤ちゃんを包んでいる卵膜が剥がれることで出た血液が、粘液と混じって出てくることで現れます。・破水赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れ、羊水が流出することを破水といいます。おしるし後や陣痛後、子宮口が全開する前後や分娩台の上など、出産につながる兆候として突然起こります。また破水がなく、陣痛を迎える場合もあります。・陣痛赤ちゃんをママの体外に押し出すために、子宮が収縮することです。個人差はありますが、次第に痛みが増し、間隔も狭まります。おしるしや破水がなくても陣痛は発生します。おしるし・破水・陣痛がある時期おしるし・陣痛・破水は、一般的には妊娠36~40週に発生します。すべてが必ず起こるものではなく、ママの体質や体調、妊娠状態により異なりますが、陣痛は必ず発生します。また破水に関しては、妊娠37週以降の破水は陣痛が始まりお産となりますが、24時間以内に陣痛が始まらない時は陣痛誘発剤を使うこともあります。37週未満で破水した場合は、赤ちゃんがお腹の中に留まって成長できるように入院し、安静状態でお産に備えます。おしるし・破水・陣痛の症状・おしるしの症状おしるしは個人差が大きく、出血の量や色味、粘り気の有無などで状態が異なります。回数も1回から1週間くらいかけて毎日など、差があることが特徴です。またおしるし自体がない場合もあります。・破水の症状羊水は匂いがやや生臭く、透明・黄緑・黄色味をもち、粘り気がないと言われます。自分の意思で止められないことも特徴です。一般的には、赤ちゃんを包んでいる卵膜の下部が破れ羊水が出ることを破水と呼びます。陣痛前に破水することを前期破水、子宮口が全開になる前に破水することを早期破水と呼びます。破水がなく子宮口が全開になった場合は、分娩台の上で分娩医が安全に破水させることもあります。いずれも羊水が勢いよく出る点が特徴です。また子宮卵膜の上部が破れたことによる破水を高位破水と呼び、少量の羊水が継続的に流れる点が特徴です。・陣痛の症状下腹部から膣を周辺に、子宮が強い収縮を繰り返すことで痛みが発生します。痛みは規則的な間隔で訪れることが多く、2~3時間程度の間隔から始まり、5~10分程度、3~4分程度と間隔を縮めて継続的に発生します。人によっては間隔が規則的ではないままお産を迎える場合もあります。また子宮の収縮に伴い、腹痛や腰痛、背中の痛みや突っ張りなどといった症状も同時に起こります。おしるし・破水・陣痛が起きたら?おしるしの場合は慌てずに様子を見て、妊婦健診時に健診医に伝えましょう。破水は、産道を経由して子宮内に雑菌が入り込みやすくなり、赤ちゃんが感染症を引き起こす可能性があります。「もしかして破水?」と思ったら、必ず分娩施設に連絡し、指示を仰ぎましょう。その際、シャワーや入浴は控えることも大切です。陣痛は、痛みや間隔が徐々に消えていくなら前駆陣痛ですが、継続的に続き、痛みが増していくなら本陣痛である可能性があります。痛みや発生する間隔をメモしておきましょう。おしるし・破水・陣痛の受診の目安おしるしは、健診施設や分娩施設での受診は特に必要ありませんが、水様性の場合は破水しているかもしれませんから、分娩施設に連絡を。また出血量が多い時やいつもと違う症状を伴う時は受診が必要です。破水は出産が始まるサインであることが多いため、赤ちゃんへの細菌感染を防ぐためにも、すぐに分娩施設へ連絡しましょう。陣痛は、初産婦の場合は痛みの間隔が5~10分間隔の時点で、分娩施設へ連絡しましょう。ただし経産婦の場合は陣痛開始から分娩へ進むスピードが速い場合があります。事前に主治医へ相談し、「○分間隔になったら連絡を」といった取り決めがあったほうが安心です。
2016年04月04日こんにちは。保育士ライターのyossyです。医学の進歩によって近年は妊産婦の死亡例は減っていますが、やはり出産は命がけ。残念ながら、妊産婦さんが命を落としてしまうこともあります。2010年時点で、最も多い死亡原因は分娩後の出血。次いで『産科的塞栓(そくせん)』です。産科的塞栓には、肺血栓塞栓症や羊水塞栓症が含まれます。ここでは、羊水塞栓症について詳しくご紹介しましょう。『羊水塞栓症(ようすいそくせんしょう)』 というのは、羊水に含まれる赤ちゃんの成分が母親の血液中に入ってしまうことによって起きる疾患です。●発症例は少ないが、発症すると死亡率60~80%羊水塞栓症の症状の出方はさまざまで、診断が困難だとも言われていますが、主な症状は次の通りです。・血圧低下・呼吸困難・チアノーゼ(皮膚や粘膜が青紫色になる)・胸痛・大量出血日本産科婦人科学会によれば、『発症頻度は2~3万分娩に1例とも報告されているが、母体死亡率は60~80% 』だといいます。発症することはまれですが、発症してしまうと死亡率が高い非常に怖い疾患なのです。●羊水のなかにある胎児成分が原因羊水塞栓症が起こってしまう原因は、羊水のなかの胎児成分(胎便や胎脂、うぶ毛など)が母親の血液中に入ってしまう ことです。肺毛細管がそれらの成分によってつまってしまうことや、アナフィラキシーショックを引き起こすことによって発症します。●破水後に起こるケースが多い羊水塞栓症を発症するのは、破水後であるケースが多いといいます。日本産科婦人科学会が提示している、「ハイリスク例・誘因」は以下のようなケースです。【羊水塞栓症のハイリスク例・誘因】・帝王切開・軟産道裂傷・常位胎盤早期剝離・前置胎盤・経産婦・分娩誘発・過強陣痛(とくに破水後)・遷延分娩・羊水混濁・分娩前後の発熱・アレルギーやアトピーを持っている・妊娠中の人工流産、羊水穿刺、人工羊水の子宮内注入ご覧いただいた通り、多くの妊婦さんが当てはまる項目です。発症するのはごくまれのため、極端に怖がるのはかえって良くない でしょう。しかし、不安がある場合は、医師・看護師・助産師に相談し、できるだけ疑問を解決しておくことをオススメします。----------『羊水塞栓症』という言葉を初めて目にした人も多いかもしれません。状態が急変した場合は自分で症状を伝えることができませんが、状態はさまざまです。少しでも何か異変を感じた場合には、我慢せずにすぐに医師や看護師に伝えるようにしましょう。【参考リンク】・羊水塞栓症によるDIC | 日本産科婦人科学会(PDF)()●ライター/yossy(フリーライター)
2016年03月27日