みなさんは義実家の方々とは上手く付き合えているでしょうか? 大なり小なり義実家トラブルは皆さん経験があるみたいです…。 今回は実際に募集した義実家トラブルエピソードをご紹介します!わがままお姫様な義母義母はなぜかいつも被害者ぶって私を悪者にしてきます。例えば出前をとるとき、わざと私の分だけ頼まないでおいたくせに、私がそれを指摘すると「ダイエット中だって聞いてたから気を利かせたのに酷い!」と夫に泣きついていました。出典:lamire夫は夫でそんな義母をずっと甘やかしていますし、義父も同じような感じで…。この環境がこのわがままなお姫様みたいな義母を作っているんだな、と今はもう諦めています。(女性/主婦)好みを押しつけてくる義母義母の言葉にモヤッとした話です。「あなたまだ若いけど、そろそろ身に付けるものに気を遣う程度のことはした方がいいわよ」と、私の身なりを指摘。別に、私の格好が不清潔とかみすぼらしいわけでは決してありません。ただただ義母自身が気に入らないだけなのです…。おまけに義母自身の好みを厚かましく押し付けてくるのが嫌だなと思っています。(女性/会社員)こんな義両親と付き合うとなると骨が折れそうですね。せめて旦那さんだけは味方でいて欲しいものです…。以上、義実家トラブルエピソードでした。次回の「義実家トラブルエピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年07月05日4月27日に発表した結成の声明が反響を呼んだ『映像業界における性加害・性暴力をなくす会』。会には女性だけでなく、男性の性被害当事者も参加している。それは映画監督の加賀賢三氏だ。加賀氏は自身の出演した’07年のドキュメンタリー映画『童貞。をプロデュース』の撮影中に、同作の監督・松江哲明氏から性行為の強要を受けた。苦痛に感じた加賀氏はブログを通して被害を明かし、映像関係者にも苦しみを伝えてきた。さらに公開から10年後となる’17年8月、10周年記念上映の舞台挨拶に呼ばれた加賀氏は、壇上で松江氏に直接告発した。加賀氏は松江氏ともみ合いとなり、イベントはとりやめに。10周年記念上映もその場で中止となった。その後、松江氏は性行為の強要を否定する声明をプロデューサーと連名で発表した。しかし’19年12月、加賀氏のインタビュー記事がきっかけで問題が再燃。そこで松江氏は’17年の共同声明について「事実と異なる内容を発信してしまっていた」と謝罪。’20年1月には自身のnoteで、こう釈明している。「加賀さんを追い詰めていたことも今では猛省しております」「私はまるで『いじめている自覚のないいじめっ子』だったのか、と気づかされました」『童貞。をプロデュース』の一件は、メディアで取り上げられるなど、決して少なくはない反響を呼んだ。いっぽう、その後も松江氏は’18年10月期のドラマ『このマンガがすごい!』(テレビ東京系)や昨年10月期の連続ドラマ『キン肉マン THE LOST LEGEND』(WOWOW)など、話題作への起用が続いている。『童貞。をプロデュース』が公開されてから15年。なぜこうした問題があった上でもなお、映像業界は、松江氏を起用し続けるのだろう?加賀氏に尋ねると、こう答えた。■よほどのことがない限り、目を瞑る「一緒に仕事をしている人が性加害者だと、その利害関係者が『経歴に汚点を残すことになる』と考えるかもしれません。そこで、性加害が起こったと思いたくない人たちの間で『被害者にも落ち度がある』と内輪でバイアスが働いてしまうのではないでしょうか。そのため映像業界の関係者も『大きな問題になってないからそれでいい』と判断し、起用することに疑問を抱かないのではと思います」『なくす会』のメンバーである脚本家の港岳彦氏も、こう語る。「映画監督の榊英雄氏(52)や園子温氏(60)の報道があった際、業界関係者からは『知っていた』などの声がネットでも現場でも相次いでいました。でも、2人とも映像業界で長らく起用され続けていました。僕自身、『榊氏は女癖が悪い』との噂を聞いていました。しかし、それが監督と女優という力関係が影響している性的強要だったにも関わらず、それを問題だと認識できていませんでした。むしろ『そういうものだろう』と思うことで、業界の空気に加担していたのだと思います」また港氏は「問題のある監督が起用され続けるのは、プロデューサーサイドから見てそれなりの理由があるからでしょうね」と続ける。「例えば榊氏を例に挙げると、彼はもともと俳優なので、横のつながりで著名な俳優を連れてくることができる。プロデューサーサイドとしては、通常であれば予算にははまらないようなキャスティングができるので万々歳なんです。また、低予算で作品をきちんと撮りあげてくる手腕も評価されていたのだと思います。園氏のことはよく存じ上げませんが、一般論として、映画の企画書では監督の名前が非常に重要視されます。無名監督だとスルーされるのに、名前を聞いてわかる監督には『500万出します!』という声がすぐに上がる。映画製作はスポンサー探しから始まるので、ネームバリューのある人は重宝されます。園氏はそもそも国内の人気が高く、海外での受賞歴もあり、名前だけでお金が集まるのは当然です。つまり彼が監督することが決まれば、その映画は非常に製作しやすくなる。これらの理由から監督に問題があっても、よほどのことがない限り目を瞑ってしまうのではないでしょうか」■理解されないという悔しさ男性の性被害者である加賀氏は「必ずしも法律が“被害が実際にあったのかどうか”を判断できるわけではありません」と話す。「刑罰をまぬがれている性暴力に対して『実際に起こったことではない』と判断する人たちがいます。しかし、刑罰をまぬがれているということが『被害はなかった』という証明になるわけではありません」そして松江氏の件について「業界が黙殺している」といい、こう続ける。「加害を黙認しているということは、被害者の立場を貶め、その名誉や尊厳を毀損する行為となり得ると私は思います。そのため加害者との利害関係を継続することが二次加害に繋がり、それ自体が強い加害性をもつ可能性があるとも考えています」加賀氏には、二次被害もあったという。「松江氏を告発したことで、『売名だ。金が欲しいんだろ』と言われることもありました。ですが、彼を告発したところで名前が売れたり金銭的な利益につながったりするはずがありません。むしろ、告発することの精神的なリスクやコストが大きすぎます。また『頭がおかしい』と言われたり。加害者を擁護するTwitterの匿名アカウントが僕を貶めるようなことを書いたり。その投稿に、加害者の関係者が“いいね”したり……」さらに“男性の被害者”だからこそ、こんなエピソードもある。「『男のくせに何言っているの?』『タダで女性と性的なことができてラッキーじゃないか』としょっちゅう言われました。『そういう問題じゃないのに』と思っていましたが、当時は男性が性被害に遭った苦しみを吐露しても、今より真剣に受け止められませんでした。ですから、相手も悪意なく“シモの話”として片付けてしまう……。どれほど言葉を尽くしても、言われたことに反論しても、真剣に話を聞いてもらえないんですよね。弁護士さんに相談した時も同じで“理解されない”という悔しさがありましたし、自分の尊厳が損なわれているような気持ちにもなりました」最後に加賀氏は、なくす会を通して映像業界に求めることを語った。「性暴力と労働問題は密接に関わっています。過酷な労働環境が当たり前の現場も多いです。そういった状況を背景とした性暴力も起きています。そして、加害者が起用され続け、性暴力が黙殺されることもあるんです。業界が混沌としているので、まずルールやガイドラインのようなものが必要だと感じています。それは、被害者の孤立化を防ぐことにも繋がると思います」被害者の思いを汲み、少しでも寄り添いたいーー。「なくす会」のファーストカットは、まだ始まったばかりだ。
2022年06月11日■前回のあらすじアオが記憶にフタをした理由は、過去の出来事にありました。一方モラ子は、アオと関係を持った2週間後から暴走を始め、仕事でも処分を受ける異常事態。それでもアオは、モラ子から逃げ出せなくて…。法律で性被害者の性別を問わなくなったのは2017年。つい最近ですが、それまで男性に対する性暴力は「ないもの」とされていたのですね…。 性別に関係なく、性被害に遭った方はどうか自分に落ち度があったなんて思わないでほしい。いじめはいじめた側が絶対的に悪い。性暴力被害も加害者側が絶対に悪い。と、私は思っています。次回に続く「サレカノ」(全51話)は21時更新!
2022年05月29日※この物語は実話をベースにした創作ストーリーです。登場する人物はフィクションです。■前回のあらすじ警察からアドバイスを受け、サトウさんが働いていた保険会社に電話することに。すると、おそらく辞めた社員のことで飛び火を受けたくないことからひどい対応を取られ、どっと疲れてしまいました。■いざ警察へ…!■次は消費者センターへ今の自分はとても元気なのですが、このときはまだ発覚してからそこまで時間が経っておらず…。そのとき感じた気持ちをそのまま描いています。ちなみに、相談先は最寄りの大きな警察署の被害相談窓口です。今思えば、警察の方も一番嫌な役回りで、毎日同じような相談があっても助けることもできない、ハッキリ断らなければならない、その繰り返しで辟易していたのだろうなと。メールを返せない証拠も決定的ではないし、そもそも契約内容が借用書なので法律家に相談してほしいとのことでした。消費者センターの女性もとても献身的でしたが、私が「率直に」と言ったからか本音がポロリと出てしまったようで…。やっぱりこういうとき、正論はめちゃくちゃ刺さりました…。この言葉は、立ち直るのに数日掛かったほどです。次回、やっと弁護士さんの元にたどりつきます!次回に続く「産前産後100万円詐欺られました」(全26話)は17時更新!
2022年05月19日大人気マンガシリーズ、今回はサレ妻ありさ(@sareduma_arisa)さんの投稿をご紹介! 「家庭教師を妊娠させた夫」第45話です。ありささんは弁護士の協力を得て、不倫相手の母親とついに話し合いをすることになり…!?夫の不倫相手の母、登場出典:instagram話し合いを録音出典:instagram意味不明な主張出典:instagram「慰謝料なんか請求するな!」出典:instagram優香母の勢いは止まらない
2022年04月17日このお話は作者Aiさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。■前回のあらすじさとみに浮気のことを問い詰められたマキは「誘ってきたのはあっち」と嘘をつき、さらには「別れられてよかったね」と開き直ったのでした。■これ以上マキの被害者を出さないために…■さとみの新たな提案は…マキの嘘を暴く事実を、友人に向けて発信!! 周りの反応は…?次回に続く「結婚式直前!ドタキャン騒動」(全19話)は21時更新!
2022年04月06日このお話は作者Aiさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。■前回のあらすじマキとは縁を切ろうと決め、気持ちを切り替えて結婚式にのぞんだあかね。一方その頃、何も知らない共通の友人に「あかねの結婚式に呼ばれなかったの?」と聞かれたマキは…。■自分に都合の良い嘘を言いふらすマキ■マキの話を聞いた友人たちの反応は…なんと、嘘八百を並べたマキ! 何も知らずにそれを信じた友人の桃子はずっとモヤモヤしているようで…。次回に続く「結婚式直前!ドタキャン騒動」(全19話)は21時更新!
2022年03月30日令和3年5月17日に下されたいわゆる建設アスベスト健康被害集団訴訟最高裁判決を受け、アスベスト・じん肺被害救済東海弁護団(所在地:愛知県名古屋市中区、代表:弁護士 渥美 玲子)は、下記日時にて、愛知、岐阜、三重の弁護士(石綿)健康被害についての緊急電話相談会を11月20日(土)に実施いたします。広く報道いただきますようお願いいたします。記受付日時 :令和3年11月20日(土)午前10時~午後4時電話相談番号:052-331-9054(金山総合法律事務所の電話番号です)実施場所 :金山総合法律事務所〒460-0022 名古屋市中区金山1丁目9番17号 金山スズキビル8階主催 :アスベスト・じん肺被害救済東海弁護団(代表者弁護士渥美玲子)概要 :愛知、岐阜、三重の弁護士が無料でアスベスト・じん肺被害の救済制度・救済方法等に関する電話相談に応じます。アスベスト疾患やじん肺に詳しい医師も相談に応じます。秘密厳守。相談は無料です。以下、アスベスト健康被害についての緊急電話相談会の開催趣旨と、電話相談で確認可能な内容等をお伝えいたします。1. 実施の趣旨(1) 令和3年5月17日、最高裁判所は、全国4か所(横浜、東京、京都、大阪)の原告団による建設アスベスト健康被害集団訴訟について統一的な判決を言い渡し、国の責任を認めました。また、最高裁は、民法719条後段の類推適用により、建材の市場占有率(シェア)の大きい建設材料のメーカーの賠償責任についても幅広く認めつつ、高裁でメーカーごとの責任の範囲や賠償額を審理し直すよう命じ、高裁での審理が継続することとなりました。最高裁は、昭和50年10月1日(特定化学物質障害予防規則改正時)から平成16年10月1日(改正労働安全衛生法施行令施行時)の間、国により呼吸用保護具の使用義務付け等に関する適切な規制がなされていなかったとして、同期間内に屋内の建設現場で働いてアスベストにさらされたことにより健康被害に遭われた方に対し、国の責任を認めています。なお、個人事業主として建設業に携わるいわゆる一人親方も救済の対象となっています。また、判決を受け、国が原告に最大1300万円の和解金を支払うとの提案が国から行われ、原告団が了承したほか、訴訟外での被害者救済のための基金制度創設も検討されているとの報道もなされています。(2) そして、上記最高裁判決を受けて、令和3年6月9日に「特定石綿被害建設業務労働者等に対する給付金等の支給に関する法律」が成立し、同月16日に公布されました。同法律においては、いわゆる「建設アスベスト給付金制度」の内容が定められています。その概要は、建設業務に従事していた方のうち、昭和47年10月1日から昭和50年9月30日までの間に石綿の吹付け作業を行っていた方及び昭和50年10月日から平成16年9月30日までの間に一定の屋内作業場で行われた作業(詳細は未定)を行っていた方で、アスベストを原因とする一定の健康被害を受けた方を対象に、国から最大で1300万円が支給されるというものです。給付を受けるための手続きの詳細は未定ですが、希望者から厚生労働大臣に対して給付金の請求を行い、請求に基づく審査によって給付を行うかどうかが判断されることになっています。請求の受付けを開始する日は未定ですが、令和3年6月16日から1年以内とされています。(3) 上記最高裁判決及び建設アスベスト給付金制度は、多くの被害者が救済の対象となりうる大きな意義のあるものです。令和3年6月25日に厚生労働省が公表した「令和2年度 石綿による疾病に関する労災保険給付などの請求・決定状況まとめ(速報値)」図3-1によると、アスベスト疾患による労災認定者のうち建設業の占める割合が54.6%と最も多く(参考URL: )、建設業に従事した方のアスベスト健康被害は多数にのぼっています。これは、建材にアスベストが大量に使われていたこと、国の住宅政策等による建設需要により多くの建設作業従事者が建設作業中にアスベストにさらされたためです。当然、東海3県においても建設アスベストによる被害者が多くおられますが、国や建材メーカーへの損害賠償請求ができることについての周知は不十分な状況です。上記最高裁判決及び建設アスベスト給付金制度は、建設アスベストによる健康被害が広く救済される端緒となるものです。(4) アスベスト健康被害についての国や企業への損害賠償請求については、情報提供が不十分な状況であり、弁護士による支援が不可欠です。また、現在症状がない方でも健康診断を定期的に受けられる制度があり、その時々で適切な救済手段を検討する必要があります。そこで、アスベスト・じん肺被害救済東海弁護団は、東海3県にお住まいの方を対象に緊急の電話相談会を開催することといたしました。当日は、弁護士だけでなくアスベスト疾患に詳しい専門医も電話相談に応じます。2. アスベスト被害救済等についての説明アスベストは戦後の高度経済成長期に大量輸入・大量使用され、建材等のみならず、思いもかけない場面で使用されてきました。誰もがどこかでアスベストにばく露された可能性があり、アスベストにばく露された人は膨大な数にのぼります。また、石綿関連疾患の中皮腫は、潜伏期間が30年あるともいわれ、今後も重篤な被害を受けて救済を必要とされる方の数は増加していきます。救済手段としては、国や建材メーカーへの訴訟提起の他、雇用主への訴訟提起、労災申請(労働者や、特別加入の一人親方)、石綿救済法に基づく救済(アスベスト工場の近隣住民等の労働者以外の方)、健康管理手帳の取得(労働者で健康被害がまだ出ていない方)等があります。アスベストによる健康被害は、(1)肺がん(石綿肺所見等のあるもの)、(2)中皮腫、(3)びまん性胸膜肥厚、(4)良性石綿胸水、(5)石綿肺です。救済を受けるには、アスベストによる健康被害である事を立証する必要があります。病態は様々なためにアスベスト関連疾患の専門医でなければ判断がつかない微妙なケースもありえ、アスベスト疾患の専門医による支援も不可欠です。当弁護団は専門医の協力をえながら、適切な救済を受けられるよう支援を行います。3. 報道機関の皆様へのお願いアスベストの被害を受けているにもかかわらず、補償を受けることができていない労働者の方々が沢山いるはずです。本年6月にも今回と同様の110番を実施しましたが、報道をご覧になった方々から80件もの相談がありました。健康被害を受けた方が適切な救済を受けるきっかけになりえますので、ぜひ、電話相談会(110番)を広く報道してください。事前の告知記事を掲載いただき、電話相談会当日も、是非、金山総合法律事務所に取材にお越しのうえ報道していただければと思います。4. アスベスト・じん肺被害救済東海弁護団アスベスト・じん肺による健康被害の法的救済を図ることを目的に東海3県を中心とする弁護士によって組織された団体です。2005年の弁護団結成以来,毎年春と秋に110番(電話相談)活動を実施し、年間20件から50件ほどの相談実績があります。弁護団員が関与した国への国家賠償請求訴訟(泉南型・石綿工場等の労働者による訴訟)は現在44件の和解が成立し、ご遺族が賠償金を受け取るお手伝いをしてきました。また、国家賠償請求だけでなく、企業に対する損害賠償訴訟、労災申請、石綿救済法に基づく申請、健康管理手帳の取得支援などの弁護団活動をしています。公表可能なものに限定されますが、直近では、令和3年5月に日本インシュレーション株式会社に対する請求認容判決を獲得し、同年10月に株式会社エム・エム・ケイとの間で、同年10月に富士パーライト株式会社との間で和解をしました。その他、アスベスト・じん肺被害救済を目指す他の団体と共同した取り組みを行い、岐阜県羽島市でニチアス羽島工場の従業員・周辺住民を対象とする相談会を開くなど、ニチアス羽島工場のアスベスト被害問題にも取り組んでいます。弁護団HP: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月09日《不適切な発言をしてしまいました。発言を撤回するとともに、拉致被害者の家族や関係者の皆様におわび申し上げます》10月11日、こうツイートしたのは立憲民主党の生方幸夫議員(73)だ。さかのぼること今年9月。『産経新聞』によると、生方議員は千葉県松戸市で行った会合で拉致被害者の横田めぐみさんについて「生きているとは誰も思っていない。自民党の議員も」「拉致問題、拉致被害者は今、現在はいないと捉えられる、政治家は皆そう思っている」とコメント。続けて“横田さんは生きていない”とする根拠について「客観的情勢から考えて生きていたら(北朝鮮は横田さんを)帰す。帰さない理由はない」といい、「生きているのだったら何かに使いたい。1回も使ったことがないですから、残念ながら亡くなってしまっているから使いようがない」と話したという。しかし、生方議員の発言はあくまで憶測の域を出なさそうだ。そのため、拉致被害者の家族会や支援団体は抗議することに。『NHK NEWS』によると「生方氏の発言は、すべての被害者の救出のために心血を注いできた家族と支援者などへの重大な侮辱であり、冒とくだ」とし、発言の取り消しと謝罪を求めたという。そして生方議員はTwitterを更新し、冒頭のように“お詫び”を投稿したのだ。■党が緊急声明を発表するなか、ブロックが波紋を呼ぶことにしかし、被害者家族だけでなく世論からも怒りの声が。ネットでは、生方議員の発言に非難が殺到している。《拉致被害者の家族の気持ちになったら、あんなこと絶対に言えないはず》《使えないって言い方が何よりひどいと思うありえない》《怒りしかない。ひどいよ。被害者の気持ちにこれっぽっちも寄り添えない》11日、立憲民主党は公式サイトで「緊急声明」を発表した。そこには「今般の生方議員の発言は、党としての考え方と全く相容れないものであるのみならず、拉致被害者とご家族及びこれまで拉致問題の解決に携わってこられたすべての方々を深く傷つけるものであり、本人に対して厳重に注意を行いました」とつづられている。そんななか、新たな“火種”が起こっている。実は現在Twitterで、「生方議員を批判したらブロックされた」との声が相次いでいるのだ。ブロックされたというアカウントは、こうつづっている。《生方幸夫氏の発言に対して抗議のリプライをした直後、時間にして約1分も経たないうちにブロックされました》《生方氏の選挙区民です。彼に苦言を呈したらブロックされました》《立憲民主党の生方幸夫先生にブロックされてて笑っちゃった》発言にブロックにと、問題行為が重なっている生方議員。“発言を撤回して終わり”となるだろうか?
2021年10月12日2021年10月7日の夜、最大震度5強を観測する、首都圏直下型の強い地震が発生。家具が転倒したり、飾っていたコレクションが落下したりといった、自宅での被害報告を多くの人がネットに投稿しています。たなかわいてぃー(@TanakaYT_)さんも、強い揺れによって被害を受けた1人。その詳細をTwitterに投稿したところ、なぜか笑ってしまう人が続出しました。地震による被害であるにもかかわらず、笑顔になる人が相次いだ理由は…実際の現場をご覧ください。地震のせいでバナナ全部落ちたw pic.twitter.com/cog8wy8yga — たなかわいてぃー (@TanakaYT_) October 7, 2021 投稿者さんが受けた被害。それは、吊るしていたバナナが全部落下してしまったのです…。吊るされているのは、抜け殻のようにぶらりと垂れ下がるバナナの皮と果軸(かへい)のみ。強い揺れによって、食べる部分は独りでにすべて落ちていたのだとか。ある意味『大惨事』といえる被害報告は拡散され、多くの人から反響が上がりました。・甚大な被害ですね…。っていや、こんなん笑うわ。・そもそも、バナナの保管の仕方がシュールで噴き出した。・笑ったし、なんかホッとした!まさに「そんなバナナ」。食べようとしていた投稿者さんからすると、甚大な被害といえる…のかもしれない今回の事故。しかし、この投稿を見て、地震で不安になった心を落ち着かせることができた人も多いようです![文・構成/grape編集部]
2021年10月08日インターネットが発展し、SNSが普及したことによって、著名人への誹謗中傷が深刻な問題となっている昨今。相手の顔が見えないことから、画面の向こうに生身の人間がいることを実感できず、攻撃的な言動をとってしまう人が増えているのでしょう。2020年5月には、プロレスラーとして活躍していた木村花さんが22歳という若さで命を絶ち、誹謗中傷行為の恐ろしさについて多くの人が再認識しました。しかし、木村花さんの件があったにもかかわらず、悲しいことに著名人に対する誹謗中傷行為は絶えません。木村花の母親を誹謗中傷した男性が書類送検に2021年9月16日、木村花さんの母親であり、元女子プロレスラーである木村響子さんを誹謗中傷したとして、警視庁は40代男性を書類送検しました。産経ニュースによると、男性はインターネット上で木村響子さんを中傷したとして、侮辱容疑をかけられているとのことです。誹謗中傷によって我が子を失った母親を中傷する、という事件に、ネットでは多くの人から「猛省してほしい。許される行為ではない」「信じられない。どうして母親まで」といった声が上がりました。木村響子さんは木村花さんの一件を受け、侮辱罪の厳罰化を求める活動を開始。署名を求めるサイトでは、このように思いを明かしています。現状、誹謗中傷の被害者は泣き寝入りせざるを得ないか、開示を選んでも、数ヶ月はさらなる誹謗中傷に耐えなければならず、その間に名誉は傷つけられ続け、どんどん心を病み、追い詰められ、時に命が失われれることがあると考えております。裁判所は、よく事後的に回復できると言いますが、そんなに簡単なことではございません。人の心はそれほど簡単に回復しないことは、国も行政も司法ももっと知るべきだと思っています。もちろん誹謗中傷をした人の特定がスムーズになされる法整備は引き続き必要です。でも、 私は、1人でも多くの方々を救うためには、侮辱罪の厳罰化も不可欠だと考えています。今もインターネット上の誹謗中傷により苦しでいる人が日本中に多くいます。1日でも早く厳罰化をして欲しいと考えています。Change.orgーより引用2021年9月現在の侮辱罪について「人の命を奪う可能性があるにもかかわらず、令和の時代に合った罪の重さではない」という木村響子さん。木村響子さんがいうように、著名人に限らず誹謗中傷行為で多くの人が深い傷を負っています。中には、命を絶ってしまうほど追い詰められた人もいるでしょう。「自分が泣き寝入りすることで、さらに被害者が増えてしまう」という考えから、誹謗中傷行為にしかるべき処置をする著名人も増えてきています。インターネットは匿名ではありません。誹謗中傷をする人たちが減り、1人でも傷付く人が減ることを祈るばかりです。[文・構成/grape編集部]
2021年09月16日加害者からは「恋愛」だと言われ、親にも誰にも話すことができず、心が凍りついていく。フォトグラファーの石田郁子さん(43)が、信頼する教師から「性暴力」を受け始めたのは、札幌市の中学に通っていた15歳のとき。ずっと「恋愛」だと思い込まされてきて、それが「犯罪」であったと気付いたときは37歳になっていた。児童・生徒への教師による性暴力が後を絶たない現状がある。文部科学省によると、19年度に性暴力やセクハラで処分された公立小中高などの教職員は273人で、過去最多だった前年度とほぼ変わらぬ多い数だった。このうち121人が、性暴力によって懲戒免職となっている。そんななか、21年5月に、教師らによる児童・生徒へのわいせつ行為や性暴力を防止する、いわゆる「教員性暴力対策法」が成立。この新法により、懲戒免職となった教職員が処分歴を隠して再び教壇に立つことなどが極めて困難となった。石田さんが、彼女の尊厳をかけて「実名・顔出し」で取り組んだ教師らを訴えた裁判は、この新法成立に大きく寄与したとされる。自らのPTSD(心的外傷後ストレス障害)や時効の壁との闘いを経て、現在は性暴力に関する講演や執筆も精力的に行っている。「15歳までは、どこの学校にもいる、絵の好きな普通の女の子でした」■中学三年生のころ、教員から無理やりキスをされた美術科のある高校を目指し、美術教員だった教師Aから絵の指導を受けていた石田さん、中3の卒業式の前日に、その教師Aから突然、『チケットがあるんだ』と、美術館に誘われた。「お世話になった先生の誘いを断れずに美術館へ行き、そこで私は急におなかが痛くなるんです」その教師Aは、体を休ませるためと言って石田さんを一人暮らしの自宅に車で連れ帰った。やがて体調が戻った彼女が画集などを見ていると、「実は好きだったんだ」いったんは拒絶したものの、無理やりキスをされた。「私は頭が真っ白になり、過呼吸のような状態になって、泣きだしてしまいました」母に相談するも叱り飛ばされ、その後誰にも相談する勇気を持てなかった石田さん。戸惑いと恐怖のなかで、関係は大学2年時まで続いた。「教師と生徒。その絶対的な支配関係があって、一緒にいる間は、私は人形のようになっていたと思います。DVの構造に似ているのかもしれません。別れは突然で、大学2年の夏でした。教員に新しい恋人ができたようで、私とは会わなくなりました。彼の相手は、新任でやってきた女性教師だったようです」■施設に通う少女に性暴力を働いた職員の裁判を偶然傍聴して気持ちが固まった教師Aと別れた石田さんは、大学3年生の1年間を休学し、京都でバイトなどをして過ごした。そして大学に戻り、4年生で行った教育実習でのこと。「高校の教壇に立ち、ハッと思うんです。私が22歳で生徒は18歳くらいで年齢差もそれ程なかったんですが、それでも、この子たちを恋愛対象にするのはおかしいと。そもそも教師にとって、子供というのは恋愛対象ではなくケアすべき対象なんだと確信しました」そこへ教師Aから、大学を卒業したタイミングで再び手紙が届き始める。「『交際中の女性と別れるかもしれない』『私は女性を尊敬しているのに、なぜ愛されないのか』などとあり、最初は無視しましたが、2回目の手紙が届くに至って、札幌市の教育委員会に、中学以来の教員との出来事を記して『厳重に処罰してほしい』と要望書を送りました。その後、教育委員会を訪ね、私は先生と生徒が恋愛すること自体がおかしいと主張しました。しかし、元は小学校校長だったという児童相談員の高齢女性は『卒業してからの恋愛は自由だから』といった対応で、『相手の教師にも告げます』とのことでしたが、結局、あとで告げられていなかったこともわかるんです。すべてをうやむやにされたような印象で、人間不信にも陥ってしまいました」その後、もっと美術の勉強をしたいと思った石田さんは、金沢美術工芸大学に入学。卒業後、29歳のときにフォトグラファーを名乗り、結婚式場の写真撮影などで生計を立てるようになる。さらに1年弱のフィンランド留学を経て、帰国後に上京。35歳になる直前の沖縄旅行で、転機となる出会いがあった。「ある高齢の男性と友人になりましたが、彼が過去に服役経験もある波瀾の人生を送ったと知るんです。えっ、服役って、傷害罪ってどんなことだろうと、そんな単純な疑問が、帰京して裁判傍聴をするきっかけでした」東京地方裁判所に傍聴に出かけたのは、37歳の5月だった。「本当に偶然に、その日、傍聴できたのが児童福祉法違反の裁判でした。被告は20代後半の男性で、被害者は16歳の少女。加害者男性は養護施設の職員で、施設に通う少女に性暴力を働いた罪を問われるんですが、その職員が供述するんです。『恋愛だった。同意があった』。そのとき初めて知るんです。私に起こったのは、裁判になるようなことだったんだ、と」裁判所からの帰り道、涙がポロポロとこぼれ落ちてきた。過去をふり返り、何度も自問自答するなかで気持ちが固まっていく。裁判傍聴から7カ月後、石田さんは札幌に戻り、教師Aを呼び出す。教育委員会への申し立てに先立ち、証拠となる音声データを集めるためだった。■いまもあの教員が学校で生徒に接している。その情景を想像して黙っていられなくなった「先生、覚えてます?」「玄関でキスした。忘れるわけがありません」年末の居酒屋にやってきた教師Aは、石田さんの緊張を笑い飛ばすように饒舌だったという。「いつかあなたが、『私の人生を狂わせた』と言ってくるんじゃないかと思ってました。教育委員会にバレたら、俺は免職、クビだから。『僕はこの人を幸せにするから、この仕事を続けさせてください』と言うつもりだった」石田さんが、その場面を振り返る。「教員は、自分に都合のいいというか、こちらをなめたようなことばかりベラベラと話しました。私は、裁判について調べ始めてすぐに、刑事事件では7年という時効があって難しいけれど、地方公務員の教員の懲戒処分に関しては時効がないことを知り、かつてあった事実を証明するために、教員との会話を録りました」このときの録音記録を持参し、16年2月、石田さんは札幌市の教育委員会へ、教師Aの適切な処分を求めて申し立てを行う。「過去には無視されたりした教育委員会に出向くこと自体、私にはとても勇気のいることでした」ところが市教委の聞き取りで、教師A側は石田さんの訴えをことごとく否定。「市教委側も、『事実認定ができないから』と、加害者である教員をかばうばかりなんだと、大きな絶望感にも襲われました」この市教委訪問のころから、石田さんに、ふとしたときにイヤなことをされた記憶がよみがえるフラッシュバックなどPTSDの症状が出始める。「私の場合、当時着ていたダッフルコートの襟の感覚など、なぜか触覚的なものが多かった。なんて私はばかだったんだと深く落ち込んだりして、38歳の1年間は、人生でいちばんしんどかった」しかし、その後も鬱々とした日々を過ごしながらも、いつも頭のどこかに、諦めてはいけないという気持ちがあった。「うまく言えませんが、私自身、このまま黙って生き続けることはできないという思いです。教師が嘘をつけば懲戒処分を免れるという、加害者に有利な状況はおかしい。今もあの教師が中学校で普通に生徒と接していて、教育委員会も黙認している。その教室の情景を想像して、黙っていられなくなったのが、私が提訴に至ったいちばんの理由です」19年2月、教師Aと札幌市を相手取り、約3千万円の損害賠償を求めて提訴。こうした裁判では珍しく、自身のプライバシーをさらけ出す覚悟も決めていた。「これまで友人や、いわゆる知識人と呼ばれる人にも相談しましたが、9割が『なんでいまさら昔のことを』という対応でした。私自身は、自分は絶対に悪くないという確固とした思いがありましたから、実名・顔出しなら本気で聞いてもらえるのではないかと、迷いはなかったです」8月の一審の東京地裁では、音声データなども提出したが、不法行為から20年が経過して、民法上の損害賠償請求権が認められる期間が過ぎているとの判断で、訴えを退けられる。「一審では、こんなに長い時間が経過してからPTSDになることが本当にあるのかと。また、大学生だった私には性行為の意味を理解できていたはずなど加害者の言い分ばかりを聞き、“石田はおかしい人”と見ているかなり偏った判決で、非常に傷つきました」このまま、また被害者である自分の言い分はまともに聞いてもらえないのかと、半ば諦めとともに迎えた20年12月の東京高裁での二審。控訴は棄却となったが、ついに判決のなかでかつての教師Aによる性暴力行為が認められた。これを受け、21年1月28日、札幌市教育委員会が、教師Aを懲戒免職とする処分を発表。同時に市教委の担当部長が、「寄り添った対応ができなかったことに対して、被害に遭われた女性に心からお詫び申し上げる」と謝罪。石田さんは、「教員が懲戒免職となることを知らせる市教委からのメールを最初に見たときは、長く続いた大嵐が突然やんで、雲の隙間から光が差し込んできたような心境でした。喜びより、安心したというのが素直な気持ちです」15歳の少女が、43歳の女性になっていた。人間不信やPTSDに悩み苦しみ続けた28年もの歳月を経て、彼女は自らの意志で次のステップへと踏み出した。この4カ月後、教師等の性暴力から児童・生徒を守る新法が成立し、記者会見で石田さんは語った。「これまで置き去りにされてきた学校での性暴力の問題について、急に動きだした感じ。自分が訴えてきたことが、生かされたことはうれしいです」現在も発信を続ける彼女は言う。「『加害者にならないための教育』が大事だと思うんです。泥棒や殺人がやってはいけないことと同じように、教師の性暴力も犯罪なのだと社会全体で認識すること。また親御さんに対しては、もしお子さんが被害を受けていても、子供を責めることはしないでほしい。被害の当事者はけっして悪くないと伝えたいです」
2021年09月13日「性犯罪では、被害に遭った人は『一生苦しむ』と言われたり、ときには『魂の殺人』という表現で語られたりします。それは一部事実だけど、本当ではありません。人には、戻る力もあります。私も一時は“先生”や“札幌”という言葉を聞くのもひどく苦痛でしたが、変われました。周囲の支えや法律に守られることによって立ち直れる事実を、私の体験を通じて知ってもらいたいのです」フォトグラファーの石田郁子さん(43)が、信頼する教師から「性暴力」を受け始めたのは、札幌市の中学に通っていた15歳のとき。ずっと「恋愛」だと思い込まされてきて、それが「犯罪」であったと気付いたときは37歳になっていた。児童・生徒への教師による性暴力が後を絶たない現状がある。文部科学省によると、’19年度に性暴力やセクハラで処分された公立小中高などの教職員は273人で、過去最多だった前年度とほぼ変わらぬ多い数だった。このうち121人が、性暴力によって懲戒免職となっている。そんななか、21年5月に、教師らによる児童・生徒へのわいせつ行為や性暴力を防止する、いわゆる「教員性暴力対策法」が成立。この新法により、懲戒免職となった教職員が処分歴を隠して再び教壇に立つことなどが極めて困難となった。石田さんが、彼女の尊厳をかけて「実名・顔出し」で取り組んだ教師らを訴えた裁判は、この新法成立に大きく寄与したとされる。自らのPTSD(心的外傷後ストレス障害)や時効の壁との闘いを経て、現在は性暴力に関する講演や執筆も精力的に行っている。「15歳までは、どこの学校にもいる、絵の好きな普通の女の子でした」魂の回復までの、四半世紀に及ぶ長い道のりを語り始めた。■「実は好きだったんだ」教師に無理やりキスをされ、頭が真っ白になって……「77年、札幌市の生まれです。両親はいわゆる団塊の世代で、父は公務員、母は専業主婦でした。加害者の教員は、私が中3のときに、通っていた公立中学に赴任してきました。担当は美術で、当時28歳で独身でした。中3の卒業式の前日に、その教員から突然、『チケットがあるんだ』と、美術館に誘われました。私は美術科のある高校を目指していて、絵の指導を受けていました。お世話になった先生の誘いを断れずに美術館へ行き、そこで私は急におなかが痛くなるんです」その教師Aは、体を休ませるためと言って石田さんを一人暮らしの自宅に車で連れ帰った。やがて体調が戻った彼女が画集などを見ていると、「実は好きだったんだ」いったんは拒絶したものの、無理やりキスをされた。「私は頭が真っ白になり、過呼吸のような状態になって、泣きだしてしまいました。その後、春休み中に、言われるがまま3回ほど会いました。同じころ、私の異変を察した母に、『先生にキスされた』と初めて打ち明けました」すると母親(73)は、「15歳なのに早すぎる。そういうことは、好きな人とするもの」娘の気持ちや事情を聞くことはなく、叱りつけてきた。「もともと世間体を何より気にする母でした。その叱責を聞いて、私は子供なのにいやらしいことをしてしまったんだと思うと同時に、親に知られると頭ごなしに怒られるんだと思って、その後、教員とのことは言わなくなるんです。当時の私にとって、性的な犯罪というのは、夜道で怖い人が襲うというイメージでした。でも教員は、『好きだ』と言いながら性的なことをしてくる。彼は私の絵を褒めてくれる人であって、イコール恋愛ではけっしてない。ただ、自分が生徒として好感を持つ先生が好きと言うのなら、私も喜ばなきゃいけないかな、というのが正直な気持ちでした」その特異な関係性に気付くのは、もっとあとになってからだった。「教師と生徒。その絶対的な支配関係があって、一緒にいる間は、私は人形のようになっていたと思います」高校は、進学校として知られる地元の公立校へ。「その後も、海に車で連れていかれて車内で上半身裸にされることがあったりして、私は罪悪感を持って家に帰るんです。誰にも話せず、自分の中に不安がたまっていくだけ。その分、必死で勉強しましたね。性的な被害を受けて精神が揺らいでいたので、確実に結果の出る勉強という安心にすがっていたのだと思います」卒業後には地元の一流大学へ合格でき、美術史を専攻することとなった。しかしそのころ、教師Aとの関係性に一つの大きな変化が。「私が大学生になると、教員から直接の性行為を求められるようになるんです。私自身はずっと感情をなくしている状態ですから、怖くもないし、楽しくもない。ただ、性交がうまくいかないんです。私が受け入れる状態になれない。不感症というものじゃないかと疑ったこともありました。ただ痛いばかりで、『痛い、無理です』となっていました。のちに取材などで、『彼が痛くなくなるような工夫は?』と問われて、初めて気付くんです。向こうには、相手に対する気遣いなど一切なかったということに。その後、別の男性とは互いに思いやる感情も持てましたし、普通にそうした行為もできましたから」別れもまた、一方的だった。「大学2年の夏でした。教員に新しい恋人ができたようで、私とは会わなくなりました。彼の相手は、新任でやってきた女性教師だったようです。私が出した手紙も、開封されずに送り返されてきたりして。これで縁が切れた、と思いました。と同時に、ひどく憂鬱な気分にもなってしまうんです。支配する、されるという異常な環境があまりに長く続いたから、それが激変するのはまた怖いという……。DVの構造に似ているのかもしれません」その後月日がたち、ほかの性被害の事例を知り、裁判傍聴などにいくにつれ、石田さんは「自分のされたことは裁判になるようなことなのだ」と自覚した。そのとき、涙が止まらなかったという。それがきっかけとなり、石田さんは札幌に戻り、教師Aを呼び出す。教育委員会への申し立てに先立ち、証拠となる音声データを集めるためだった。「うまく言えませんが、私自身、このまま黙って生き続けることはできないという思いです。今もあの教師が中学校で普通に生徒と接していて、教育委員会も黙認している。その教室の情景を想像して、黙っていられなくなったのが、私が提訴に至ったいちばんの理由です」長い長い戦いの始まりだった。そして石田さんの勇気は、冒頭に述べた通り教師Aを懲戒免職へと追いやり、多くの被害者を救う教師等の性暴力から児童・生徒を守る新法設立への大きな後押しへとなったのだ。■実名で顔もさらして戦った石田さんは、被害者の立場で発信を続けている「狭いうえに散らかっていて、ごめんなさい。これでも必死に片づけたんですが(笑)。4年前から、ずっとこの6畳一間で、ご飯も仕事の写真処理も行ってます。さあ、まずは冷たい麦茶でも」都内にある石田さんの自宅兼仕事場を訪れたのは8月の猛暑の日だった。カメラ機材や性暴力に関する書籍などがぎっしり置かれているなかから、記事で使用するアルバムや写真などを探し出してくれる。「中学の卒業アルバムは、ずっと見られなかった。ようやく最近です、見ても平気になったのは。ああ、この人が、その教員です。おかしいと思いませんか、私の写真はいろんなところに出ているのに、加害者であるAの顔は誰にも知られていないというのは」それまでにこやかに対応してくれていた石田さんの表情が一瞬、翳る。教師Aは懲戒免職となった直後、「処分は不当」としてその取り消しを求めている。彼女は言う。「『加害者にならないための教育』が大事だと思うんです。泥棒や殺人がやってはいけないことと同じように、教師の性暴力も犯罪なのだと社会全体で認識すること。また親御さんに対しては、もしお子さんが被害を受けていても、子供を責めることはしないでほしい。被害の当事者はけっして悪くないと伝えたいです」同様に、加害者へのケアが必要と語るのは、石田さんの裁判を担当した小竹広子弁護士。「私は加害者の弁護もしますが、過去に自身も性被害を受けていた男性が意外に多い。暴力の連鎖ですね。また時効の問題も、それを理由に罪に問われないとしたら、加害者が自分の罪に向き合う機会を奪うことになり、社会全体の不幸につながると思います」フォトグラファーとして、最近は中高生のスポーツ大会の撮影の仕事が増えたという石田さん。「サッカーとバスケを撮りました。ふと気付くと、自分が被害に遭ったときと同じ年代の子たちなんですよね。でも写真を撮っていて、純粋に若い子たちのひたむきな姿と出合えてうれしかったんです。今後は、信頼できる友人や、もちろん恋人も欲しい。あと、いずれ絵にも戻りたい。あんなことがあって、遠ざけてしまったから」美術科担当でありながら、絵が好きな少女の夢まで奪ったことを教師Aは自覚しているだろうか。石田さんが、再び絵筆を手にする日が近く訪れることを切に願う。
2021年09月13日■前回のあらすじ引っ込み思案で自分の意見をハッキリと言えないかおりは、ママ友・美紀のペースに押され気味。そんなある日、ホームパーティの予定を勝手にセッティングされてしまい…。ママ友・美紀さんに、勝手に設定されてしまったホームパーティの当日。私はある行動に出ることに。これまで自分の家にはけっして招待したことがない美紀さん。家に遊びに来るときも手ぶらで来て、お菓子飲み物を勝手に漁り、ときには食事を食べるまで帰らないといった行動をしていた美紀さんには、「家に招待して」と切り出すことがまずは効くだろうと思ったのです。料理も家に遊びに来られた人が負担する状態だったので、「ひとり1品」とすることで招待する側だけが負担となる付き合いはしたくなかったのです。でも結局、美紀さんの家に遊びに行くことはありませんでした。私たちも、美紀さんの家にどうしても行きたかったわけではありません。一番の目的は、勝手に決めて遊びに来ては、お菓子やジュースをあけ、さらには引き出しを勝手に開けたり、部屋を見ようとする行為をやめてほしかったのです。あの日以降、美紀さんは私の家に来たがることもなくなり、園庭でほんの少し世間話をするぐらいの関係になりました。それでも未だに、美紀さんは詮索するような質問をしてきますが…。誰とも話すことができず、緊張していた私に、最初に話しかけてくれた美紀さん。彼女がいたからこそ、幼稚園に早く溶け込むことができ、私も娘もとても安堵しました。本当にそのことは感謝しています。私は誰かと早く打ち解けて、娘が少しでも通いやすくなることを願っていました。そんな私自身の弱い心が美紀さんに付け入る隙を与えてしまったのかもしれません。けれど、いくら仲がいい人同士だったとして、人の家を私物化したり、人の話を勝手に周りに言いふらすなど、配慮が足りない行動があると、信頼関係が崩れてしまいます。彼女のような詮索好きの人には、ある程度の距離をとって、自分と家族を守らなければならないということが身にしみてわかりました。※この漫画は実話を元に編集しています脚本・わたまう/イラスト・ みや子
2021年09月12日日本で深刻な社会問題の1つとされている、痴漢行為。他者の身体に合意なく触れ、尊厳を傷付ける痴漢行為は迷惑防止条例違反で罰せられます。2020年12月に公表された警視庁のデータによると、検挙されたものだけでも1年で1780件を超えるのだとか。また、被害の6割は電車や駅構内で起こっているそうです。一般的に痴漢被害は抵抗しなさそうな人が狙われやすいため、泣き寝入りを余儀なくされた人も多く存在することが推測できます。障がい者を狙った卑劣な痴漢行為の事例に、怒りの声自分よりも力が弱く、抵抗しなさそうな弱者を狙う痴漢行為は、卑劣な犯罪。2021年8月25日、障がい者を取り巻く問題に取り組む非営利団体『DPI 日本会議』が、障がい者をターゲットとした痴漢行為についてウェブサイトに掲載。障がい者が電車を利用する際、一部の鉄道では「〇〇号車に乗車、××駅で降車します」といった駅アナウンスを行うことがあります。このアナウンスは、駅員同士が情報を共有するためのもの。乗降時に駅員が補佐を行うため、必要なのでしょう。しかし、信じられないことに一部の人はこのアナウンスで障がい者の居場所や降車駅を把握し、痴漢行為をはたらいているというのです。ウェブサイトで掲載された実際の事例は、どれもあまりの卑劣さに目を疑うようなものばかりでした。視覚障害者車両ドアのところの外側を向いて立っていたら、後方から「いたいた!手伝ってあげるよ」と言いながら後方に回り、ぴったり迫りもぞもぞされ、荒い息をされた。離れようとしたが、ぴったりくっつかれて動けない。次の駅でドアが開いたときに、とりあえず車両からでた。希望駅ではなかったので歩行に慣れていなくすごく困ったが降りるしかなかった。その場にいて次に来た電車に乗るしかなかった。DPI 日本会議ーより引用車いす使用者東京に出てきて初めての終電。ほとんどの乗客が酒臭かったのでアナウンスしないでくださいと頼んだのに、それでは乗せられないと断れたので仕方なく乗りたくない一番後ろに乗せられた。べろんべろんに酔った男性が飛び乗ってきて、「居た!手伝ってあげようと思って走ってきたよ。○○駅でしょ?」と言いながら可哀そうにと繰り返し足をさすられた。「やめてください」といっても離れてくれず、私も逃げられず、大きな声をだしても周囲の人は聞こえないふりしているように感じた。とても辛く忘れたくても忘れられず今でも夢を見る。この話に触れるのはこれが最後にして前に進みたい。DPI 日本会議ーより引用車いす使用者自宅に見知らぬ男がよくいるけど知っているか?と近所の人に聞かれて確認したら、電車内で時折見かける男性で、後を付けられていると知った。その後、何度も自宅周辺にいるので警察に相談し被害届けを提出した。夜中に窓ガラスに大きな石を部屋に投げ込まれた。警察に通報したら警察に相談した嫌がらせではないかと言われた。警察や近所の人が助けてくれ捕まった。今でも遅くの帰宅にならよう気を使い生活している。DPI 日本会議ーより引用ウェブサイトに掲載されているものだけでも被害事例は13件あり、中には「上記より酷い被害のため、記載しないことを希望」というものも。相手が障害を持ち、抵抗するのが難しい状況と知った上で、加害者は痴漢行為をはたらいているのでしょう。被害に遭った人たちは、「アナウンスによって居場所や目的地を知られ、ターゲットにされてしまう」と恐怖を感じているといいます。電車での乗降時のアナウンスは、本来支援のためのもの。善意を利用し、卑劣な行為をする人たちに怒りを感じずにはいられません。これらの事例はネット上で拡散され、多くの人から怒りの声が上がっています。・発想がゲスすぎて、めまいがした。加害者に人の心はないのか?・あのアナウンスを、犯罪で利用する人がいるなんて思いもしなかった。信じられない。・言葉にならないくらい卑劣。今まで気付くことができなかったのを悔やみます。先述したように、駅でのアナウンスは乗務員に安全確認を伝達するためのもの。しかし、善意を利用し悪行をはたらこうとする人がいるのも事実です。被害に遭う人を1人でも減らすため、社会全体が関心を持ち、考えていかなくてはなりません。[文・構成/grape編集部]
2021年08月27日「いつかやらなきゃ…」と頭ではわかっているものの、いざとなると構えてしまう性教育。それを、科学的にポジティブに教えてくれるのが 「サッコ先生と! からだこころ研究所 小学生と考える『性ってなに?』(リトルモア刊)」 の著者で、産婦人科医の高橋幸子先生、通称サッコ先生です。 前編 では、自分らしく生きることが本来の性であり、性教育とは自分の体を大切にすることからはじまると教えていただきました。この後編では、幼少期を過ぎてからの性教育や、我が子が性被害にあわないために親ができること、そして、性被害にあってしまったときにとるべき行動について伺いました。高橋幸子先生 プロフィール埼玉医科大学医療人育成支援センター・地域医学推進センター/産婦人科医。日本家族計画協会クリニック非常勤医師。彩の国思春期教育会西部支部会長。NHK「あさイチ」「ハートネットTV」「夏休み!ラジオ保健室〜10代の性 悩み相談〜」に出演、AbemaTVドラマ「17.3 about a sex」、ピル情報の総合サイト「ピルにゃん」、家庭でできる性教育サイト 「命育」 を監修するなど、性教育の普及や啓発に尽力する。HP: ■日本の性教育は遅れている?—— 著書のなかで、世界では5歳から性教育がはじまっていると紹介されていました。やはり日本は遅れているのでしょうか?世界の性教育の基準は、ユネスコの「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」にありますが、性教育に関しては5歳からはじまると書かれています。日本は、国際水準からはまだまだ遠いのが現状で、現在の小学校の学習指導要領(※1)では、5年生の理科で「人は母体内で成長して生まれる」ということは教えますが、受精に至る過程は取り扱わないという歯止め規定があります。しかし、2021年4月から文部科学省が「生命(いのち)の安全教育」という授業を幼稚園から大学まで段階的に導入する予定で、プライベートゾーンやデートDVについてなどが盛り込まれるそうです。性教育は、熱心な家庭とそうでない家庭で差が大きいので、家庭ですり抜けてしまう子をなくすという意味では学校でおこなうことはすごく意味があるし、期待しています。しかし、性教育は早ければ早いほどいいですし、まだ試験的な導入なので、全国に広がるのは数年かかるはず。これを見た方はぜひ今から家庭でできることをやっていただきたいです。※1:文部科学省「小学校学習指導要領」小学五年生理科「B生命・地球」「(2)動物の誕生について」「内容の取扱い」より2020年12月現在)■性教育をはじめるタイミング—— すでに幼少期を過ぎていても遅くはないでしょうか?早ければ早いほどいいというのは、性教育の入り口であるプライベートゾーンを守る=自分の体を大切にするということができないと、自己肯定感がうまく育たないまま大人になってしまうからです。すると、大人になって体を目的に近寄ってきた人に対して自分が求められていると勘違いし、性犯罪に巻き込まれたり性的なことに依存度が高くなることも。いわば性に関する知識はライフスキル、つまり生きていくために必要な知恵ともいえます。また、思春期になって自分の体に変化が起きたときに、自分の体は自分だけの大切なものという認識があれば、他人と比較して落ち込むことも軽減できます。なので、できれば思春期に入る前のタイミングまでにはじめられるといいですね。著書のなかで登場するキャラクターが小学4年生なのもそのため。ちょうど4年生の保健体育で初潮や精通について習うということもあります。—— 幼少期を過ぎて、性について話しづらくなっていたり、きっかけがない場合はどうすればいいでしょう?私の著書のほか、以下のように様々な本があるので、お子さんがひとりで読めるようにトイレや子ども部屋などの個室にそっと置いてみるといいのではないでしょうか。<おすすめの性教育本>・ サッコ先生と!からだこころ研究所 小学生と考える『性ってなに?』(リトルモア刊) ・ 子どもを守る言葉「同意」って何? YES、NOは自分が決める! (集英社刊) ・ おしえて! くもくん(東山書房刊) —— 小学生の子どもがふざけてセックスという言葉を口にしたのですが、どこで知ったのかビックリ! そんなときはどうしたらいいでしょう?どういう経路でその言葉を知ったのかを確認した方がいいですね。というのも、いまはネットでアダルトビデオなどの動画が簡単に見られる時代。歪んだカタチで性の知識を得ている可能性もあるので、責めるのではなく「どこで聞いたの?」と、仕入れ先は探るべきです。きちんと学んで理解していたならそれはそれでいいし、対策が必要なら対策を考えればよし。言葉だけを知っている場合もあるかもしれません。いずれにせよ、性について話すきっかけになります。■プライベートゾーンの知識が性犯罪から守ることにつながる—— SNSやネットをきっかけにした性犯罪が増えていると聞きます。我が子を性被害から守るために親ができることは何でしょう?性被害にあわないための意識を根づかせることが第一。それがまさしく、幼いころからプライベートゾーンを守るという知識をつけること。自分の体は大切だから他人に許可なく見せない、見られたらおかしいという意識があれば、いざというときNOといえます。じつは、性犯罪をおかした小児性愛者に犯行に及んだ理由を聞くと、「相手がイヤだといわなかったから。あのときあの子がNOといってくれたらこんな風にならなかった」と子どものせいにするのだそう。本当に許せない、おかしな話なのですが、子どもにNOといえる力をつけることが何よりなんです。そのために、プライベートゾーンについて早くから知識をもたせることがすべてにつながってきます。—— 我が子が性犯罪の加害者になる可能性もあります。加害者にならないために親が注意すべきことはありますか?これもやはり性教育の原点となる自分の体を大切にすることを幼いうちから伝えること。自分を大切にできれば、相手のことも思いやれるので、加害者となる可能性は圧倒的に軽減できます。また、大人になって性的な逸脱行動をする人の成育歴を見ると、周りから傷つけられてきたという過去がある人が多いそう。親が気づかぬうちに精神的な虐待をするといったことがないよう、子どもに寄り添うことが大事です。それと、地域や社会で性犯罪が起きにくい環境づくりをすることも大切。性犯罪をおかした小児性愛者を多く診察してきた先生によると、小児性愛は生まれつきのものではないそうです。例えば、大人と対等にコミュニケーションを取るのが苦手と感じていたとき、子どもを対象にした性的なビデオを見ることで、自分より力のない子どもなら大丈夫なのだと結びつき、小児性犯罪に走ってしまう。そもそも子どもを性の対象にすること自体がおかしなことで、そういうポルノ商品を世に出すことが犯罪行為。そのビデオに出演させられている子どもたちは完全に被害者です。徹底的に取り締まり、社会全体で許さないという姿勢をみせる必要があります。また、街頭に見守りポスターを1枚貼るだけでも、性犯罪が起きにくい環境づくりができます。地域の大人たちで協力して子どもを守ることが大切。そして、家庭内で性についてなるべくオープンに話せる関係性を築いておけるといいですね。■性被害にあった我が子に一番かけてはいけない言葉—— 万が一、我が子が性被害にあってしまった場合、親としてどのような対応をするのがいいのでしょうか?まず、あなたは何も悪くないと伝えて、寄り添うこと。絶対にいってはいけないのは、「あなたが短いスカートを履いていたから…」など、被害者側にも一因があると諭してしまうことです。いまトラウマインフォームドケアというのが注目されているのですが、子どもの頃のトラウマが後の生きづらさや問題行動に影響するというもの。親が第二の加害者にならないように、とにかく心に寄り添うことが重要です。そして、あなたのせいではないと伝えたあとは、専門家につなぐこと。私がおこなっている思春期外来では性被害にあったかどうかを診察して診断書を書くのですが、心のケアまではなかなか難しい。小児精神科の専門医にみてもらうのがいいのですが、まだ数が少ないのが現状です。専門家につなぐのに時間がかかる場合は、とにかくお子さんにあなたの味方だと伝えて、心に寄り添うようにしてください。 サッコ先生と! からだこころ研究所 小学生と考える『性ってなに?』(リトルモア刊) 小学生が自分で読んで学べる性教育の新しい教科書。サッコ先生がときどき質問を投げかけたりしながら、体のしくみや性について楽しくポイジティブに学べます。ミッションでは、“自分の脈をはかってみよう!”“自分の性器を見て見よう”などチャレンジしながら自分の体を正しく知ることができ、コラムでは“性器の洗い方”など役立つノウハウもわかりやすく解説しています。【お知らせ】サッコ先生と!みんなで学ぼう「性ってなに?」~小学生向け・はじめての性教育ワークショップ~●講師高橋幸子(産婦人科医、『サッコ先生と!からだこころ研究所』著者)●日時2021年5月9日(日) 1回目 11:00~/2回目 13:30~※1回目、2回目は同じ内容です。●会場・お申し込み詳細は リトルモア HP をご覧ください。
2021年04月01日佐藤健が事件の容疑者として追われる主人公を、阿部寛がそれを追う刑事を演じる中山七里原作映画『護られなかった者たちへ』。この度、本作に出演する新たなキャスト13名が発表された。まず、『友罪』、『64 -ロクヨン-』など、これまでも瀬々敬久監督作品に出演してきた永山瑛太と緒形直人が、不可解な連続殺人事件に巻き込まれていく重要な役どころで出演。第一の事件の被害者で、仙台市若葉区福祉保健センター課長の三雲を演じる永山さんは「瀬々監督は、真っ直ぐに芝居をみてくれます。そしてしっかりと芝居をつけてくれます。また一緒に作品作りに携わることができて、嬉しい気持ちでドキドキしながら現場へ向かいました」と当時をふり返り、「瀬々監督が今、この御時世に発信したいメッセージとは何なのか、この映画を通じて、皆様の胸の内にある答えをみつけて、明日へと繋げていただけたら幸いです」とコメント。第二の事件の被害者で、杜浦市福祉保健事務所の元所長・城之内を演じる緒形さんは「瀬々監督からは、『今回は物語の縦軸に関与する人物です。人間臭く演ってください。』との言葉を頂き、監督の創り上げる作品の中にしっかり根を生やす事を心掛けて演じました」と語っている。さらに、ケースワーカーとして働く円山(清原果耶)の上司・楢崎役で岩松了。利根(佐藤さん)を見守る保護司・櫛谷役で三宅裕司。震災で母親を亡くした少女カンちゃんの伯父・鈴木役で波岡一喜。笘篠(阿部さん)の亡くなった妻・紀子役で奥貫薫。円山の同僚・菅野役で井之脇海。連続殺人事件の捜査指揮をとる笘篠の上司・東雲役で鶴見辰吾が出演。ほかにも、西田尚美、宇野祥平、原日出子、黒田大輔、千原せいじの参加も明らかになった。『護られなかった者たちへ』は秋、公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:護られなかった者たちへ 2021年秋、全国にて公開予定©2021映画「護られなかった者たちへ」製作委員会
2021年03月31日2021年3月5日、タレントの中川翔子さんがYouTubeチャンネルを更新。長年悩まされてきた、『ストーカー被害』について告白しました。2018年、中川さんをつきまとったとして、ある男性がストーカー規制法違反の疑いで逮捕。しかし、この事件以外にもストーカー被害は何度も発生しており、そのたびに引っ越しを余儀なくさせられたといいます。中川翔子「もう、つらくてどうにかなりそうだった」動画によると、中川さんの行きつけの店へ突然来て、「中川翔子を出せ」「中川翔子と約束してる」「中川翔子と結婚してる」と騒いだり、暴れたりする人がいたそうです。しかし通報をしても、警察は被害がないと逮捕ができないため、被害を受けてもほとんどが泣き寝入りになってしまうのだとか。さらに、昔住んでいたマンションでは「エレベーターの中で身体をつかまれ、盗聴・盗撮をされたこともあった」といいます。急いで引っ越しをせざるを得なくなった中川さんですが、猫を飼える物件がすぐに見つからず、愛猫と半年間も離ればなれで暮らしたことも。当時をこう振り返り、このように述べました。どうにかなりそうでした。本当につらくて。生きがいの愛猫とも離ればなれになって。めちゃくちゃ悔しかった。大切な時間やお金は、もう一生取り戻せないんです。そのゆがんだ行動が、どれほど人の人生をゆがませるか…。中川翔子の「ヲ」ーより引用中川さんは「ストーカーは人を精神的に追い込み、大切な時間も奪うもの」だと、つらい経験を思い返しながら明かしました。愛猫との時間を奪われ、数回にわたる引っ越しも余儀なくされた中川さん。しかし、加害者を簡単に逮捕することはできず、泣き寝入りになってしまう現実は、本当に苦しいものだったでしょう。そして動画の後半、中川さんはこのように呼びかけています。みなさん、SNS時代なので、距離感が分からなくなってしまう人が一定数いるみたいなんです。本当に悩んで本当につらかった。だから、こういう思いはたくさんの人にしてほしくないと思うので、くれぐれも気をつけてほしいです。今まで、そういう体験がなかったとしても全然あるんですよ。私もまだすごく怖いです。もう引っ越したくない。みんながお互いを思いやって、安全に幸せに心から笑顔で暮らせたらいいのに。これからも私は静かに暮らしたいです。だからそっとしておいてください。中川翔子の「ヲ」ーより引用「SNSの普及で、人との距離感がうまくつかめなくなってしまう人がいる」と持論を展開した上で、これ以上苦しむ人を増やさないために、注意喚起を行った中川さん。ネット上では、さまざまな声が上がっています。・悪い人は好きなことをして、被害に遭った人が我慢をするなんて、おかしい。中川さんが1日でも早く安心して過ごせる日が来てほしい…。・よく、勇気を出して打ち明けてくれたと思います。多くの人にしょこたんの想いが伝わって、苦しむ人が減ってくれたらいいな。・過去に同じような思いをしたことがあるので、話を聞いていて他人事には感じませんでした。被害者の心の傷はずっと残る。ストーカー被害を防ぐために警察庁によると、2020年のストーカー規制法に基づく警告件数は2146件にのぼり、被害者は女性が80%以上を占めるといいます。少しでも「怪しい」と感じたら、周囲の人に助けを求め、警察へ相談するようにしましょう。また、『防犯ブザー』や『催涙スプレー』などの、撃退グッズの携帯や、個人情報が記載された書類を捨てる時は、シュレッターにかけるなどの自己防衛策を心がけておくといいかもしれません。[文・構成/grape編集部]
2021年03月06日性犯罪の被害者に、精神的な苦痛を与える『セカンドレイプ』。具体的には、被害者の落ち度を指摘したり、被害時の苦痛を思い出させたりといったものが『セカンドレイプ』にあたります。大島薫(@OshimaKaoru)さんが描いた4コマ漫画は、そうしたセカンドレイプをする人の認識を改めさせてくれる内容のものでした。漫画『抵抗しなかったお前が悪い』をご紹介します。「抵抗しなかったお前が悪い」という四コマ漫画を描きました。 pic.twitter.com/5ML4gsVnCX — 大島薫 (@OshimaKaoru) January 8, 2021 性被害にあった女性に対し、「本気で抵抗すれば、なんとかなったはず」「その服装は乱暴してくれといっているようなもの」などと被害者の落ち度を指摘していた男性。しかし、いざ男性が強盗の被害に遭うと、周囲からは聞き覚えのある言葉が返ってきたのでした。状況こそ違えど、犯罪に遭遇した時の心理は同じはずです。力では勝てなかったり、相手が武器を持っていたりすれば、恐怖で身体が支配され、言葉すら発せなくなってしまいます。また、きらびやかに着飾る人が強盗されることを目的としてそうした服装をしているわけではないのと同じで、容姿は犯罪に遭った落ち度にはなりません。『セカンドレイプ』をなくすには、相手と近しい視点で物事を見る想像力、そして「被害者は悪くない。悪いのは加害者」という意識を持つことなのではないでしょうか。なお、世の中には、セカンドレイプを恐れて、被害を告白できない人も少なくないといいます。もちろん、性犯罪そのものがなくなることに越したことはありません。しかし、セカンドレイプがなくなることで、より被害者が事件を訴えられる環境が整うはずです。[文・構成/grape編集部]
2021年01月09日■前回のあらすじイタズラ被害にあった話をみんなの前で発表させる先生。すると、別の生徒が自分も被害にあったと訴えて…同じように被害にあった生徒を、先生は鼻で笑いました。自分が認めた子どもだけ優遇する先生の対応は、子どもたちの気持ちにふたをするようなものでした。そして突然「音楽会に参加しよう」と言い出したのです。次回へ続く※あくまで個人の体験談です。先生にまつわるお話になりますが、「すべての教師がそうだ」と誤解のないようお願いします。※実話をベースとしたフィクションです。登場人物はゆっぺさん含めすべてフェイクです。コミックライター: ゆっぺ 【同じテーマの連載はこちら】 4人の子育て! 愉快なじゃがころ一家 この連載の全話を見る >>
2020年12月31日■前回のあらすじ上手く説明できない生徒を何度も前に立たせる先生。さらにみんなの前での「吊るし上げ行為」はエスカレートし…被害にあった話をみんなの前で発表するよう、強要した先生。するとクラス内に、もう一人被害者が…!勇気を持って告白してくれた女の子に、あつぼね先生はどう返す?次回へ続く※あくまで個人の体験談です。先生にまつわるお話になりますが、「すべての教師がそうだ」と誤解のないようお願いします。※実話をベースとしたフィクションです。登場人物はゆっぺさん含めすべてフェイクです。コミックライター: ゆっぺ 【同じテーマの連載はこちら】 4人の子育て! 愉快なじゃがころ一家 この連載の全話を見る >>
2020年12月30日悲しいことに、性犯罪の被害は絶えません。人の自分勝手な行動によって、多くの被害者が心や身体に傷を負っています。しかし、他者の身体に合意なく触れる痴漢行為や、こっそりとデリケートな部分を撮影する盗撮行為は、直接的な加害ではないため軽く見られがちなのが現状です。また、被害を訴えるにも勇気が必要なため、泣き寝入りせざるを得ない人も少なくないといいます。盗撮犯を警察に突き出そうとしたら…ある日、大阪市の道頓堀橋を歩いていたところ、性犯罪の加害者が捕らえられる瞬間を目撃したという、はらぐろめんえす(@haraguromenesu)さん。その際のエピソードを漫画で描き、Twitterに投稿しました。(2/2) pic.twitter.com/nNEXL2TNEt — はらぐろめんえす@漫画 (@haraguromenesu) December 23, 2020 被害者や目撃者の話によると、男性は店内で買い物中の被害者に近付き、スカートの中をこっそりスマホで盗撮していたとのこと。買物中の人を狙った盗撮行為は珍しくありません。卑劣な行為を目撃した2人の協力の元、なんとか犯人を捕まえることができたといいます。しかし犯人は、撮影に使用したであろう隠し持っていたスマホを川に投げ捨て、証拠隠滅を図ったのです。提出したスマホはダミーだったのでしょう。捕まった場合に備えて、撮影用の安い機種を別に持ち歩いていたと思われます。警察官は川にスマホを投げ捨てたことに気付かなかったのか、もしくは見ないふりをしたのか、まともに取り合ってくれなかったのだとか。きっと犯人が撮影した写真のデータはクラウドサービスに転送され、手元に残っているはず。明らかに常習犯の手口です。【ネットの声】・どう考えても常習犯。警察官はちゃんと川を調べるべきでしょ。・以前、テレビで見た盗撮犯もスマホのダミーを持ち歩いていました。・犯罪者に甘い世界。警察官も「それくらいで…」って思ってスルーした可能性がある。性犯罪を繰り返す人は、依存症の可能性もあるとされています。捕まらなかった場合、きっと同じことを繰り返すでしょう。被害者や目撃者が勇気ある行動をとっても、今回のようになっては意味がありません。傷付く人を1人でも減らすべく、社会全体が犯罪に対する意識をしっかりと持つべきです。[文・構成/grape編集部]
2020年12月25日漫画「アクタージュ」の作画者・宇佐崎しろ氏が8月24日、Twitterで同作の連載終了に関連して性被害者に配慮する文章をアップした。その内容を讃える声が上がるいっぽう、「週刊少年ジャンプ」編集部に苦言を呈す声が相次いでいる。「アクタージュ」は原作者の松木達哉氏(29)が今月9日、強制わいせつの疑いで逮捕された。各メディアによると松木容疑者は6月に路上で女子中学生の胸を触ったとされており、大筋で容疑を認めているという。そして同件の影響で、「アクタージュ」の連載は終了となった。24日、宇佐崎氏はTwitterで連載終了について投稿。さらに、こうつづった。《性犯罪によって受けた傷は自然に癒えるものではありません。この先も似た身なりの人とすれ違うたびに体が強張り、早足になり、夜道を歩くことに恐怖を覚え、被害に遭われた方の人生に本来必要なかったはずの緊張と恐怖をもたらします》連載終了は妥当な判断だと表現した宇佐崎氏。続けて被害者へのネット中傷について《その勇気と行動を軽視したり、貶めたり、辱めるような言葉でさらに傷つけることは、あってはならないことだと思います》と言及した。約1,280文字にもわたって被害者に配慮するコメントを発表した宇佐崎氏。17.3万ものリツイートと40.4万もの“いいね”を記録し、賛同する声がこう上がっている。《しろ先生がご自分もつらい思いをされ、苦境に立たされている中、誰かの心を気遣っているということにとても心を打たれています》《宇佐崎先生の仰る通り、漫画を愛しているからこそ、それを口実に中傷的な発言を看過してはならないと改めて強く思いました》《被害に遭われた方は全く悪くない。そして作品を惜しむ声がその方にとっての重圧にならないよう気をつけて参ります。良い作品をありがとうございました》いっぽう、ジャンプ編集部には厳しい声も上がっている。編集部は今月10日、Twitterで連載終了について「このような形で終了することになり、編集部としても非常に残念」などとコメント。しかし被害者への言及がなかったため、姿勢を疑問視する声が上がっていた。そんななか、再び宇佐崎氏と同じタイミングでコメントを発表。「宇佐崎しろ先生がご自身のお考えをツイッター上で発表されました」といい、性被害について触れたが、一文でこうつづられていた。《先生が、被害に遭われた方に対して二度と同じような思いをしてほしくない、とおっしゃったことについては、編集部も同じ思いです》宇佐崎氏に便乗するような形で「同じ思いです」という文言で済ませたジャンプ編集部。ネットでは「自分の言葉でなぜ言わないのか」と厳しい声が上がっている。《なにが同じ思いです、だよ。それをとばっちりくらった若い女性(今回の被害者と近い属性の人)に言わせる前に先に自分の言葉で言えよ他人の言葉に乗っかるんじゃないよ》《この素晴らしく一字一句丁寧に真摯に言葉を紡いでいる宇佐崎先生のコメントに、「同じ思いです」というあっっさいコメントしか出せない編集部なんなの???え?編集者って?表現って?思いって?自分の言葉で話せないの????》《本当に宇佐崎先生と同じ思いだったとしても、それは自分の言葉で綴るのが誠意ってもんじゃないんか》《アカウンタビリティとかコンプラとかの部分で個人に負けてどうする》
2020年08月26日イギリス・ワイト島の警察がSNSに投稿した、ある犯行現場の写真が話題になっています。第二次世界大戦で使用された不発弾が発見されたため、警察官たちがそれらの処理を行っていました。彼らがそのような危険を伴う任務を遂行していた時のことです。なんと停めてあったパトカーに無断で乗るという、不届き者が現れたのです。警察官は犯行現場の写真を撮り、容疑者の姿を公開しました。その写真がこちらです。WITNESS APPEAL Unfortunately whilst at an incident on the outskirts of Newport yesterday, a couple of 'kids' caused damage to one of our police vehicles. If you recognise the offenders from the photo please let us know....... pic.twitter.com/cymoWOkn4C — Isle of Wight Police (@IOWightPolice) August 19, 2020 数頭の『キッズたち』がパトカーにダメージを与えました。この写真の容疑者たちに心当たりがある人はご連絡ください…。@IOWightPoliceーより引用(和訳)パトカーの上に乗っているのはヤギ!Facebookの投稿は2千700件以上シェアされ、見た人たちは大笑いしています。・笑いが止まらない!・パトカーが乗っ取られなくてよかったね。・「ヤギの命は大切だ」の抗議デモかな?・彼らは親から「警察官をリスペクトしなさい」と教わっていないんだろう。警察がSNSに指名手配の容疑者の写真を公開して情報提供を呼びかけることはよくあります。でも容疑者がヤギというパターンはかなり珍しいのではないでしょうか。その後、『キッズたち』が捕まったかどうかは定かではありませんが、警察のユーモアあふれる投稿に多くの人が笑顔になったようですね。[文・構成/grape編集部]
2020年08月26日子供を育てながら、子育てや日常生活についての漫画を描いている、まぼ(@yoitan_diary)さん。1児の母親になったまぼさんは、自身が高校生だった頃に体験した恐ろしい出来事について振り返りました。恐怖を味わった後、かけてほしかった言葉は…?子どもの「怖い思い」と、親の声かけについて(3/3) pic.twitter.com/qbQiwpDNwu — まぼ (@yoitan_diary) July 29, 2020 母親に悪気はなかったということは理解しながらも、あの時かけてほしかった言葉は「怖かったね」というひと言でした。自身の体験を踏まえて、我が子が危険な目に遭った時には寄り添うような言葉をかけてあげようと思ったそうです。【ネットの声】・性被害に遭い、周囲の人に「あなたに非はなかったのか」と問われ、涙が止まりませんでした。でも、この話を読んで救われた気持ちになりました。・私も怖い目にあった時、周囲の人に同じような言葉をかけられショックでした。周囲の人が被害に遭った時には「怖かったね」と声をかけてあげられるようになりたいです。・加害者が100%悪いのにね。どうして被害者にも非があるようないい方をしてしまう人がいるのかな。性被害に遭った時、周囲に責められたことで、その後被害に遭ってもなかなかいい出せなくなってしまったという人もたくさんいました。性被害を受けた人は悪くありません。悪いのは加害者です。そのことを念頭に、まずは被害者の傷ついた心に寄り添ってあげたいものですね。まぼさんはこのほかにも、さまざまな漫画をInstagramにアップしています。気になった人は、ぜひチェックしてみてください。まぼさんのInstagram[文・構成/grape編集部]
2020年07月30日2020年7月5日、熊本県が記録的な大雨により、球磨川の氾濫や土砂崩れなどで、甚大な被害に見舞われました。同月8日現在も、関東甲信、北陸、東海、近畿、九州地方では指定河川洪水予報が出ています。『浸水前にやっておけばよかったこと』体験談が参考になる!以前、自宅が浸水被害にあった、ころく(@koroku6_)さん。同月5日に起きた熊本での浸水被害を見て、自身が被害にあった時に「やっておけばよかった」と感じたことをまとめました。【浸水する前にやればよかったこと】・電気製品や食べ物を2階に避難させる。・大切な物をプラスチックケースに保管。・冷蔵庫の中身の処分する。・長靴を買って枕元に置く。・カセットコンロを買っておく。・土嚢や水嚢を積んでおく。・車は高台に避難させる。・水と食料の確保。・虫よけスプレーの準備。浸水する前にやれば良かったこと・電気製品や食べ物を2階に避難させる・大切なものをプラスチックケースに保管・冷蔵庫の中身の処分する・長靴を買って枕元に置く(マジで重要)・カセットコンロを買っておく・土嚢や水嚢を積んでおく(無駄な時は無駄)・車は高台に避難させる・水と食糧の確保— ころく@怪談募集中 (@koroku6_) July 6, 2020 中でも、長靴を買って枕元に置いておくことが重要だと感じたそうです。洪水が起きた時には、足元にどんなものが落ちているか分かりません。万が一、釘や金属片で足に傷を負ってしまった場合、泥などの土壌に潜んでいる「破傷風菌」による感染症にかかってしまう危険性があります。もし長靴がなければ、サンダルではなく靴を履いて長ズボンを着用し、素肌が露出しないように気を付けましょう。浸水後の生活は…?ころくさんは水が引いた後、家屋を片付ける際に蚊に苦しめられたそうです。避難所で生活することになった場合にも、虫よけスプレーは必須ですね。蚊に苦しめられたという、浸水後の生活についてはこのようにまとめています。【浸水後の生活】・水が引くまでは外に出られない。・絶対に素肌に泥が触れないよう、長靴必須!・しばらくは、避難所での生活。・1か月間、ガス、電気、水道が使えない。・スーパー、コンビニ、ドラッグストアなどがすべて営業中止。・現地の対策事務所で食べ物や掃除道具をもらいながら生活。・お風呂は親戚の家か、入浴施設か自衛隊の入浴施設で入る。・家の中の片付け、泥かき、消毒が大変。浸水後の生活をひと言で表すと、『仕事を休んで肉体労働』なのだそうです。浸水後の、後片付けの大変さが伝わってきます。ころくさんの体験談を参考に、万が一に備えて早めに対策を行いたいものですね。防災のため、準備すべき物は…?改めてチェック!「早めの対策を…!」と呼びかけられても、いざ準備しようとすると何から手を付けていいものか分からなくなってしまいますよね。防災のために備えておくべき物について、改めてチェックしておきましょう。災害にあう前に、これだけは準備を!基本的な災害への備え■災害時に備えた備蓄品の例・飲料水一人1日3リットルを目安に、3日分を用意・食品ご飯(アルファ米など一人5食分を用意)、ビスケット、板チョコ、乾パンなど、一人最低3日分の食料を備蓄しておきましょう。・下着、衣類・トイレットペーパー、ティッシュペーパーなど・マッチ、ろうそく・カセットこんろ政府広報オンラインーより引用食料は、できれば1週間分の準備をしておくといいそうです。また、断水や停電に備えて浴槽に水を溜めておくなど、飲料水以外の水の確保も忘れずに行ってください。また、非常時に持ち出す物として、以下の物が挙げられています。■非常持ち出し品の例・飲料水・食料品(カップめん、缶詰、ビスケット、チョコレートなど)・貴重品(預金通帳、印鑑、現金、健康保険証など)・救急用品(ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬など)・ヘルメット、防災ずきん・マスク・軍手・懐中電灯・衣類・下着・毛布、タオル・携帯ラジオ、予備電池・使い捨てカイロ・ウェットティッシュ・洗面用具・乳児のいる家庭はミルクや紙おむつ、ほ乳びんなども用意しておきましょう。政府広報オンラインーより引用また、普段からコンタクトや眼鏡を使用している人は、コンタクトの洗浄液や眼鏡を忘れずに準備しておきたいですね。ほかにも、災害にあう前に知っておきたい情報をご紹介しています。この機会に、ぜひご覧ください。2年前、浸水被害にあった女性が語る『対処法』に、反響「説得力ある言葉」「参考になった」災害にあう前に知っておきたい停電や断水で、トイレが流れなくなってしまったら?[文・構成/grape編集部]
2020年07月08日イラストレーターの山口カエ(@yamakae)さんが描いた、ある妖怪に大きな反響が上がっています。不思議な力を持っていたり、奇妙な現象を起こしたりする妖怪。一つ目小僧や、ろくろ首など昔から語り継がれており、室町時代の『百鬼夜行絵巻』には数多くの妖怪の姿が描かれています。現代に起きる不思議な現象も、実はまだ語り継がれていないある妖怪の仕業なのかもしれません。朝、目覚まし時計が鳴ると現れるのが…。こういう妖怪もいる pic.twitter.com/xWFmCsJgrw — 山口カエ (@yamakae) June 26, 2020 アラームを消して二度寝へと誘導する悪質な妖怪!寝ぼけて姿を見ていないだけで、実はこの妖怪がアラームを消していたのかもしれません…。どうやらこの妖怪による被害者は多数いるようです。・家に住みついていて困っているんです。・毎日うちに出てます。起きられないのはこの妖怪のせいだったのか…。・お化けは信じないけどこれは信じます!・月曜日はいつもこの妖怪にやられている。大切な試験や、遅刻できない会議などの時は、どうにかこの妖怪が出ないように願いたいですね![文・構成/grape編集部]
2020年06月27日2020年5月23日、女子プロレスラーである木村花さんの逝去が報じられました。木村さんがバラエティ番組への出演をきっかけに、不特定多数からSNSで誹謗中傷を受けていたことを受け、ネット上ではそういった行為をやめるよう多くの人が訴えています。そのような訴えかけに怯えたのか、インターネット上の誹謗中傷などの特定を得意とする弁護士の藤吉修崇(@fujiyoshi_ben)さんの元には、多くの相談が寄せられているとのこと。しかし、その相談は呆れてしまうような内容でした。現状事務所にも問合せの電話殺到してるがほぼ書き込んだ側の相談。これは誹謗中傷になるのか判断してくれと。ちなみに当事務所は書き込まれた側の相談は初回無料だけど、書き込んだ側の相談は3万取ります。— 藤吉修崇@ユーチューバー弁護士(登録者2万人突破⚡️) (@fujiyoshi_ben) 2020年5月25日 自分が書き込んだものが誹謗中傷にあたるのか分からないので、判断してください。藤吉さんの事務所には、このような問い合わせの電話が殺到しているというのです。また、書き込んだことを問い合わせをしてくる人は、ほとんどが偽名、匿名、非通知など自らのことを明かさずに相談してくるとのこと。藤吉さんの知人であるTwitterユーザーの謳歌(@performerouka)さんは、藤吉さんからの話を聞いて「誹謗中傷した側が問い合わせるのはおかしい」と投稿しました。弁護士さんが「朝から問い合わせが止まらない」と言っていて、誹謗中傷された人からじゃなくて誹謗中傷"した側"が「これってセーフですよね?」「私の書き込みは大丈夫ですよね?」と問い合わせが殺到してるそうな。人を殴っておいて殴ってない判定をもらいに行くのか…— 謳歌パフォーマー×TikToker (@performerouka) 2020年5月25日 謳歌さんの投稿には、16万件の『いいね』が寄せられるほど大きな反響が上がっています。【ネットの声】・不安になるなら初めからやらなければいいのに。・問い合わせするぐらいなら素直に謝ったほうがいい。・言葉が出ません。酷すぎる。言葉は時に、凶器になります。自分が発信する言葉に責任を持ち、送信する前に一度冷静になって考え直してもらいたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月27日94年6月の松本サリン事件で警察やメディアに犯人扱いされた河野義行さん(70)。無実を訴え、サリン被害を受けた妻を懸命に看護し、3人の子供を守った。95年3月のオウム真理教による地下鉄サリン事件で、ようやく疑いは晴れる方向に。今も月2回、講演を続ける。自分のように理不尽な目に遭う人を二度と出さないために――。河野さんの妻・澄子さん(享年60)は、サリン中毒によって意識不明になったまま、病床で14年間生き抜き、08年に亡くなった。「14年間介護していた澄子が亡くなって、10年に三回忌を終えてから鹿児島に移住したんです。鹿児島では、大好きな釣り三昧の生活を送っていたんですよ」この間、河野さんは、元オウムの信者とも交流を続けてきた。「服役を終えて、うちの庭を手入れしに来てくれていた元信者もいてね。長男は最初、少し抵抗があったようだけど、刑を終えたら普通の人ですから。それを差別したら、あなたが人格を疑われるよ、と。当時は、何も罪をおかしていないのに、“元オウム”というだけで、自分の土地から追い出されたり、住民票すら受理してもらえなかったりする人がいました。私は、そういう理不尽なことが大嫌いでね。私も犯人にされるという、これ以上ない理不尽な目に遭ったわけですから」サリンの被害に遭い、澄子さんと救急車で病院に運ばれた河野さん。長男の仁志さんに「お父さんも、お母さんも駄目かもしれない。あとのことは頼んだぞ」と伝えたものの、入院中に事態は思わぬ方向に。「お父さんが殺人犯にされている」と、見舞いに来た長男から聞かされた。理不尽な取り調べを受け、自宅に戻った河野さんは、通帳などを整理し子供達の前に並べてこう言った。「お父さんが逮捕されたら、このお金を、お前たちの判断で使ってくれ。なくなったら学資ローンを解約して、足りなかったら家と土地を売れ。大学に行きたいならきょうだい3人でローテーションを組んで行きなさい。ふたりが働いたら、一人分の学費は工面できるから」長男の仁志さんは、事件直後から「父さん、母さんに何かあれば大変になるけど、どんな状況でも楽しみを見つけて生きていける」と言って安心させてくれたという。「長男は事件後、学校を休んで病院と学校を往復し、弁護士との連絡役にもなってくれました。警察の取り調べやメディアの対応も一手に引き受けて。わずか1カ月で急に大人になった。させられたというべきか」メディアに、警察に負けずに、理不尽な状況の中戦い抜いた河野さん。元オウムの信者とも交流を持ち、刑を終えたら“普通の人”と言い切った。河野さんの子供達3人は、そんな父の姿を見て、それぞれに自立していった。「長男は、長野県の農協に勤務。長女は北海道で研究職に。次女は一番自由奔放で、タイやアメリカなどを行き来して国際的にやっていますね」子供達を社会に送り出し、河野さんは今でも、犯罪被害者の支援をする活動を続けている――。「女性自身」2020年3月17日号 掲載
2020年03月09日映画『空白』が、2021年9月23日(木・祝)に公開。古田新太と松坂桃李が実写映画初共演となる。「全員被害者・全員加害者」のサスペンス・ヒューマンドラマ映画『空白』は、現代の罪と偽り、そして赦しを映し出すサスペンス・ヒューマンドラマ。ある死亡事故から現代社会の“空白”を映し出し、登場人物たちが愛と憎しみの果てに「全員被害者・全員加害者」の様相を呈していく物語を描く。この物語が浮き彫りにするのは、現代における人と人のつながりや家族の絆、そしてメディアの正体。何が本当なのか?誰が正義なのか?など思わぬ方向に感情が増幅してしまう危険性をはらむ現代社会を映し出していく。映画『空白』あらすじ全てのはじまりは、よくあるティーンの万引き未遂事件。スーパーの化粧品売り場で万引き現場を店主に見られ逃走した女子中学生、彼女は国道に出た途端、乗用車とトラックに轢かれ死亡してしまった。女子中学生の父親は「娘が万引きをするわけがない」と信じ、疑念をエスカレートさせ、事故に関わった人々を追い詰める。一方、事故のきっかけを作ったスーパーの店主、車ではねた女性ドライバーは、父親の圧力にも増して、加熱するワイドショー報道によって、混乱と自己否定に追い込まれていく。真相はどこにあるのかー?少女の母親、学校の担任や父親の職場も巻き込んで、この事件に関わる人々の疑念を増幅させ、事態は思いもよらない結末へと展開することにー。登場人物/キャスト様々な想いや誤解に右往左往する登場人物たちをチェック。映画『一度死んでみた』『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』の出演をはじめ、今回7年ぶりに主演を務める古田新太、そして『耳をすませば』『孤狼の血 LEVEL2』の公開を控える松坂桃李による、高い演技力にも注目だ。添田充(古田新太)主人公の添田充は、万引き未遂で逃げてしまった果てに交通事故で亡くなった少女の父親。娘の死の真相を追い求めるあまり、やがてモンスター化していき…。古田は主役を演じることについて「いつもふざけてばかりのおいらですが、ちょっと頑張って哀しいお父さんを演じられたらなと思います。社会の何かおかしいなというようなものの話のタネになるような作品になれば。桃李とは“パディントン”と“お父さん”なので、何の問題もありません」と語った。青柳直人(松坂桃李)青柳直人は、古田新太演じる添田充とその娘の親子が住む近所のスーパーの店長。事故のきっかけを作った人物として、物語の鍵を握る。演じる松坂は映画内容に関して、「タイトル通りの作品です。シンプルではありますが様々な解釈ができる、そんな映画になる気がします。」とコメントを残している。また二人の脇を固めるキャストは以下の通り。フレッシュな顔ぶれから、実力派俳優まで多彩なキャストが集う。・充(古田新太)の元妻の松本翔子役…田畑智子・漁師である充の弟子・野木龍馬…藤原季節・充の娘役の花音役…伊東蒼・花音の中学校の担任教師・今井若菜役…趣里・花音をはねた女性ドライバーの母・中山緑役…片岡礼子・青柳直人(松坂桃李)が店長を務めるスーパーアオヤギのパート店員・草加部麻子役…寺島しのぶ『宮本から君へ』河村光庸が企画、吉田恵輔が監督・脚本企画プロデュースは『あゝ、荒野』『新聞記者』『宮本から君へ』など話題作を世に送り出してきたスターサンズ・河村光庸が担当。監督・脚本は『ヒメアノ〜ル』『犬猿』『愛しのアイリーン』で、その才能を世に知らしめた吉田恵輔が務める。一見沈鬱に見える題材をシニカルでブラックユーモアを交えた視点で描く、吉田の演出にも注目したい。【詳細】映画『空白』公開日:2021年9月23日(木・祝)出演:古田新太、松坂桃李、田畑智子、藤原季節、趣里、伊東蒼、片岡礼子、寺島しのぶ監督・脚本:吉田恵輔企画:河村光庸制作プロダクション:スターサンズ
2020年03月08日