皆さまは、生理中の子どもとのお風呂、どうしてますか?私は、基本的には生理中は着衣のまま子どもを洗い、子どもたちが寝てから一人で入るようにしていました。生理のたびに、どうしたものかと思いつつ、一緒に入った場合にうまく隠す自信がなかったため、このような方法をとっていたのですが…。■生理中にお風呂に入ったら…ある日、私が着衣のまま入ることに子どもに抗議され、どうしても一緒に入らないといけないことになりました。こんな日に限って生理二日目…。■子どもにわかりやすく、嫌悪感を抱かせないためにはせっかくの機会だと思って、できるだけ子どもたちにわかるように話を切り出してみました。「女の子はね、大人になると、一ヶ月に一週間くらい、血がでる時があるの。でも別にこれはケガしてるとか、病気とかじゃなくて、とっても自然なことなの」性に関することはこれまであまり触れずに来たため、ドキドキしながら、でも真剣に話しました。「『生理』っていうんだけど、女の子はあなたよりもう少し大きくなると、おなかの中で毎月赤ちゃんのためのベッドを作るようになるの。ふかふかで寝心地のいいベッドをね。でも、毎月赤ちゃんが来てくれるわけじゃないから、赤ちゃんがこなかった月は、ベッドが流されて出てくるの。ママは今、その時期なのよ」とにかく、伝えたいことは伝えた…はず!どんな風に伝えるのがよかったのかはわからないけど、子どもたちも途中で茶化したりせず、真剣な目で聞いてくれていたから、きっと伝わったのだろう。…と思いたい。■性教育は気まずい…でもタブー視できない子どもの性教育って、どうも気まずくて、いままでのらりくらりとかわしていたけれど、子どもたちもいつまでも赤ちゃんではないし、これから広い世界に出るにつれて、自分でいろんな情報をキャッチするのでしょう。そしてその情報は正しいこともあるし、正しくないこともあるでしょう。思春期になるとますます性の話題ってしづらくなる(自分を振り返っても、思春期のときには親からあまり聞きたい話題ではない)と思うので、こんな風に話す機会があったときには、その年齢にあったレベルでお話することもありなのかなぁと思ったりしました。子どもの早熟化が加速しているとニュースでも聞くので、性の話題をタブーにしないためにも、いまくらいから折をみて少しずつそんな話もしていこうかなと思い、『13歳までに伝えたい女の子の心と体のこと』という本も購入してみました。娘に渡すのはまだ先だと思いますが、急に質問されたときにも話に一貫性を持たせるために、私もしっかり読んで、何か質問されたときには自信をもって答えられるようにしたいなと思いました(のらりくらりとかわしていた時期は、回答がコロコロ変わってしまうこともあり不信感を抱かせてしまいそうだったので…)。性の問題はとても難しいけれど、成長の中でいつかは向き合わなければいけないこと。だから私は、まだ先入観も抵抗感もない時期から少しずつ話していく作戦でいこうと思っています。<参考書籍> 『13歳までに伝えたい女の子の心と体のこと』 (やまがたてるえ著/かんき出版)
2019年04月12日人の話を〝きちんと聞くこと〞の重要性が、今、注目されています。わが子は「聞く力」を身に付けていますか?臨床心理士の河井英子さんに話を聞きました。人の話を〝聞く力〞と積極的に〝話す力〞まず備えたいのはどっち?幼稚園に入って集団生活をするようになると、家庭で生活していたときより人の話を聞いたり、気持ちを言葉で伝える機会が増えますよね。今は積極的に発言することを良しとする風潮があり、子どもが自分の意見をきちんと話せると「よく言えたね」と褒めてもらえるし、黙ってしまうと「きちんとお口で説明しなさい!」と叱られたりします。その反面、しっかり話を聞いていても「ちゃんと聞いているね」と褒められることはあまりないのではないでしょうか。きちんと聞けていることは大前提で、その上で自己主張をすることが子どもたちに求められているのです。でも、考えてみてください。赤ちゃんが最初に言葉を発するのは、周りの大人たちの会話を〝聞いて〞覚えるからです。人間にとってはまず〝聞く〞ことが基本で、話すのはそれからのこと。どちらが大切ということではなく、聞く力を備えているからこそ、考えて話すことができるようになるのです。わが子は話が聞けていないかも?と思ったエピソード● 「説明している途中で“分かった” と言ってすぐ行動してしまいます。最後まで話を聞かないとできないことや、最後に注意事項があることもあるのに…」(年長ママ)● 「返事だけはいいので、支度は済ませたと思っていたら、実は忘れ物をしていたことなどがあり、ひやひやします」(年少ママ)● 「パパに怒られた息子が泣きながら私のところに来たので、『なんで怒られたの?』と聞いたら『分からない』と答えました。ちゃんと聞いていないのかな~と気になります」(年少ママ)● 「叱られるとすぐに『ごめんなさい』と言うけれど、その後また同じことをして『ごめんなさい』。その繰り返しです。ごめんなさい、と言えばその場が終わると思っているようで心配です」(年少ママ)● 「人の話を聞かず、自分が話してばかり。主張が通らないと泣き出すため、さらに話を聞かなくなります」(年少ママ)● 「子ども2人が同時に話し出し、どちらも譲りません。お互いの話も聞かないので大変です」(年長ママ)子どもたちが話を聞けないワケ子どもたちが話を聞けないのには、理由があります。思い当たること、ありませんか?理由1「聞ける」より「話せる」が重要視されている今は、自分の意見を話せることに重きを置かれる傾向があります。ママたちも「黙っていないでちゃんと話しなさい!」と子どもを叱った経験があるのではないでしょうか。自己表現力を育てることに力を入れすぎると、子どもたちは「黙って聞いているだけだと、パパやママに叱られるんだ」と捉えてしまいがちです。理由2外的刺激が多いスマートフォンやゲーム、テレビなど、刺激的な映像や魅力的な音楽など、子どもたちの周りには興味関心を引く遊びやツールがたくさんあります。そのため、聞くことに対する集中力が散漫になり、大切なことを聞き逃すことになってしまうことも。理由3命令や指示ばかりで、子どもにとって魅力的な言葉がないつい言いがちな「早く!」「〇〇しなさい!」などの言葉。忙しいママにしてみれば、一度で聞いてほしい切実なお願いですよね。でもそればかりだと、子どもは“またママが怒ってる”と感じ、ママが話す=叱られる・ダメ出しされると考えてしまい、聞く気持ちがなくなってしまうのです。聞く力を土台にさらなる〝伸びゆく力〞とは幼児期に聞く力を育むことによって、子どもの将来を支える他の力も伸びていく可能性があります。共感力聞く力を身に付け、想像力が育まれると、「この人はどんな気持ちでこう言っているんだろう」と、相手の立場や心境を思いやる気持ちが生まれます。その結果、話す人の言葉からくみ取れる感情を理解しようと努める、共感力につながっていくのです。話す力赤ちゃんがひとつの言葉を発するまでには、それ以上に多くの言葉を聞き、覚えています。つまり、多くの蓄積された言葉がなければ、話すことにつながらないのです。これは、成長した子どもにも言えることで、基礎となる〝聞く力〞を身に付ければ、おのずと話す力も伸びていくでしょう。集中力外的刺激の多い今の子どもたちは、なかなかひとつのことに集中することが難しい環境だといえます。落ち着いて聞くことができるということは、それらの誘惑に負けない集中力を身に付けることにもなるのです。コミュニケーション力自分ばかりが話したい!という子は目立ちますが、一方通行の関係になりがちで、深い人間関係にはなかなか発展しません。自分だけではなく、相手の気持ちも聞いてそこに寄り添えることが、本当の意味でのコミュニケーションなのです。想像力さまざまな映像をいつでも手軽に見ることのできる子どもたちは、自分で考えて物事をイメージする機会が少なくなっています。聞く力を身に付けることで、相手の言葉に耳を傾け、その内容を自ら形作っていくことができるようになります。ママ・パパがやってみよう今すぐできる聞く力を伸ばすポイントPOINT1顔を見て話し掛けよう忙しいと、ついつい離れた場所から「〇〇をやりなさい!」など言ってしまいがちです。でもちょっと待って。例え他に楽しいことがあっても、子どもはママやパパの顔を見ながら話すことをうれしいと感じるものです。少し手を止めて、子どもの顔を見ながら話し掛けるよう心掛けましょう。POINT2行動を伴う言葉掛けを「〇〇はダメ!」ではなく、具体的にどうしてほしいか伝えてみましょう。例えば「ゲームばかりしないの!」という言葉の裏に“歯磨きもしないで!”などの気持ちが隠れていることはありませんか?そういうときは、「歯を磨いてから遊ぼうね」と言うと、子どもは何をすべきかが分かるので、受け入れやすいのではないでしょうか。POINT3子どもの興味に歩み寄ろう自分が好きなことを否定されれば、誰だって嫌な気持ちになりますよね。大好きなアニメの話を「ママは興味ないから」と全く聞いてもらえなければ、子どもだってママの話を聞きたいと思わなくなります。たまには「このアニメの主人公、カッコいいよね!」など子どもの興味に歩み寄ってみましょう。“ママは僕の・私の好きなことを認めてくれてるんだ”と思い、ママの話を聞く気持ちが芽生えてくるはずです。POINT4同じことを言わない子どもは親をよく見ているもの。いつも同じような注意や命令ばかりしていれば、子どもは「ああ、またか」「また同じこと言ってる」と聞く耳を持たなくなります。時々でよいので、言いたい気持ちをぐっとこらえて、子どものちょっとダメなところを受け入れてみて。いつもなら叱られる場面で「あ~こんな失敗、ママも昔やったわ」なんて言われたら、いつもと違うママの反応に子どもも興味を示すと思いますよ。お話を聞いたのは臨床心理士河井英子さんかわいえいこ/田中教育研究所所員。武蔵丘短期大学を定年退職し、現職。臨床心理士として、子どもの心と教育をテーマに活動。専門は発達と学習の心理学、健康の心理学。illustrationSHIBATA Keiko
2019年03月08日こんにちは、小1の息子と暮らす、黒田カナコです!妊娠中に、まわりからよく聞かれる事に「子どもに、なんて呼ばせる?」がありますよね。正直、自分を「ママ」と呼ばせることに恥ずかしいイメージがあり、子どもには絶対「ママ」て呼ばせないぞ!と思っていました。(私自身も、母親の事は、ずっと「お母さん」と呼んでいました)でも、いざ産まれてみると…。自分から「ママですよー!」子どもは、「あー」とか「まー」とかから発音しだすので、すぐにでも呼んでほしくて、「まーまー」と言ってもらっていました。「おかあさん」と言えるようになっても、強制はせず、小1の今まで、ずっと「ママ」のままです。「ママ」でも何も問題なかった保育園時代が終わり、小学生になった息子が…。同じ一年生でも、4月生まれと3月生まれでは、大きな差があります。息子は早生まれなので、同じクラスの大きい子に言われたそうです。ずっと「ママ」って呼んできたのに、何がへんなの?「ママ」は「ママ」じゃないの?と、理解できない様子の息子。へんじゃないよ。ママはずっとママでもいい。「へん」だと決めるのは誰?友達でも、親でも、世間体でもない。自分で、決める事。いつか、自分で「お母さん」に変えたい時が来たら、それから変えればいいよ。無理に変える事はないよ、と伝えました。いつか、自分で気づく時がくるはずなので、それまで「ママ」と呼んでもらえるかわいい声を、大切にしておきたいと思います。●ライター/黒田カナコ
2019年01月16日これから住居を新築されるなかで、子ども部屋には親御さんの想いがいろいろこめられているはずです。私も子どもを持つ親として、どうするのが良いのかをよく考えます。今回は親、建築士という2つの観点から、子どものための空間について、読者の方と一緒に考える回にできればと思います。■ ゆるやかな子どもスペースのすすめ小学生くらいまでは、個室という存在を意識させなくてもいいのかなという気持ちが私の中にあります。こちらの写真のお宅では、家具でゆるく間仕切りをするという形をとっています。子どもが小さいうちは、明快に部屋をつくりあげないほうがいい、というお施主さんの考えからです。私もこの考えに賛同し、提案させていただきました。このような空間を用意することで、成長につれて子どもがどのように自分の空間をつくっていくかというのも、親として興味深く見ていけるはずです。■ 小さいうちは家族に開いた大らかな空間をこちらの写真のお宅では、自分の机以外で本を読んだり、勉強したりできる居場所を家の中につくりました。大人が見守ることのできる学習環境、または大人とともに育んでいく学習環境をつくっていきたいというお施主様の思いに私が賛同し、それを形にしたものです。小学生くらいまでの時期は、できるだけ家族に開いた大らかな空間をつくっておくことも大切にしたいと私は考えます。■ 子どもが個室をもつということプラナ / PIXTA(ピクスタ)子どもに個室が必要かどうか。これはまず自分が子どもだった頃を思い出し、考えてみることも大切です。ちなみに私の子どもの頃のお話しをさせていただきますと、小学校高学年くらいからは、兄弟で使っていた大きな子ども部屋を置き家具で2つに仕切って使っていました。しかし、高校受験を控えるにあたって、どうしても勉強に集中したくなりました。そこで私は、あまり使っていない多目的室があったので、そこを弟の部屋にし、2つに分けていた部屋を私の部屋にしたいと親と弟に提案しました。YsPhoto / PIXTA(ピクスタ)これにより、かなり集中できる環境をつくることができ、無事高校受験をパスすることができました。それから高校に入学し、部屋もそのままに元の生活を送ると、余剰空間に何かものを置きたい、と考え始めました。余計なものが部屋に増え始め、勉強もなかなか手につかなくなってしまいました。部屋が広すぎると、このようなことが生じるという失敗例です。身をもって実感いたしました(笑)。■ 個室を持つことは独立心にもつながるFast&Slow / PIXTA(ピクスタ)ですが、自分一人でいるという実感を個室によって感じることができたのは確かです。それは高校卒業後、家を出て一人暮らしをしてみたいという独立心につながりました。いつも親が見ているのが当たり前ではないということに気付かせ、でも部屋を出ると家族が待っているよという環境。小さくていいからつくってあげてほしいし、そういう機会を子どもに与えてあげてほしいと私は思います。住居計画の段階で子どものこれからを想像したり、自分の過去の経験を振り返ることは、きっと家族の将来を構築する作業となるはずです。
2018年12月26日小さな子どもって、かわいい言い間違いをたくさんしますよね。一生懸命話そうとするその様子は、その時期だけの貴重な家族の思い出にもなります。しかし、間違いは間違いとしてきちんと直した方がいいという考えもあり、どのように対応すればいいのか、悩ましいところ。今回は、子どもの言い間違いへの対処方法を考えてみたいと思います。■「正しい言葉を教えたい」とする人が圧倒的に多い結果にアンケート結果によると、「正す」もしくは、「さりげなく正しい言葉で言い直す」として、子どもに正しい言葉を教えるとする意見が合わせて約87%で大半を占めるという結果が出ました。一方で「正さない」という意見は10.7%と、少数派のようです。 Q.小さい子どもの言い間違い、正す?さりげなく正しい言葉で言い直す 50.3%正す 36.9%正さない 10.7%その他 2.1%■ついほほ笑んでしまう! かわいい子どもたちの言い間違い寄せられたコメントの中には、思わず笑顔がこぼれてしまうような子どもたちのかわいらしい言い間違いがたくさんありました。「“ダメ”が“まめ”」(愛知県 40代女性)「“蚊に刺された”が“カニにさされた”、“パトカー”が“パコカー”。小さい頃だからこそ、かわいさを感じていいと思います」(茨城県 30代女性)「“テレビ”が“テベリ”、“さかな”は“かさな”に。もっと動画を撮っておけばよかったです」(東京都 40代女性)「“わがまま”が“わがまが”、“ヘリコプター”が“ヘコボイター”、“ブロッコリー”が“ころぼっこり”に。何度も練習するんだけど、言えないところがまたかわいくて!」(北海道 30代女性)「“靴下”が“つくした”に、“違う”は“ちだう”に。勝手に正しく言えるようになってしまう! ああ、もう言えるようになっちゃったのかと、寂しくうれしく思っています」(千葉県 30代女性)生活の中で使われている家電や食べ物、道具などのなかで、少し言いにくい言葉が多くあげられていました。「“ダメ”が“まめ”」というコメントからは、「まめ!」と怒って言う子どもの様子が思い浮かび、ついほほ笑んでしまいますね。思わず、「うちもあるある」と思うような言葉も多かったのではないでしょうか。■言い間違いを直さない親の思いとは間違いとはわかっていても10.7%の親は「正さない」と答えました。その理由とは一体何なのでしょうか。「言い間違いはその年齢のころ特有のものだと思うので、かわいいからそのままにしています。大きくなるにつれて、自然に直るものだと思います」(愛媛県 30代女性)「小さいうちはかわいくて正せません。大きくなると、きちんと話せるようになりますから。言い間違いをしていたかわいいときを一緒に過ごした日々が懐かしいです」(神奈川県 40代女性)「かわいい言い間違い、いつの間にか周りの言葉を覚えて直ってしまうので、かわいいその時を大切に微笑ましく見守りたい」(東京都 40代女性)「とてもおもしろくてかわいいので、以来家族みんなで言い方をそのまま真似して楽しんでいました。いまでもそのまま普通に使っています」(千葉県 50代女性)たしかに言い間違いをするのは一時期だけのことなので、「正さない」という気持ちはよくわかります。筆者の次男は2歳のころ、歌の中に出てくる“ホップステップジャンプ”が言えず、“おしてんじゃん”と歌っていました。あまりにもかわいくてなかなか直すことができず、何度も歌わせていたことを思い出します。ただ、筆者の場合、あまりに何度も歌わせて笑ってしまっていたら、本人がすねてしまい…。バカにしたり、何度もやりすぎたりするのは、相手を傷つけることもあると反省しました。■「子どもが恥ずかしい思いをする前に正したい」親の気持ち「正す」と回答した36.9%の人たちから寄せられたコメントによると、子どものことを考えて教育的な観点からしっかりと教えてあげたいという気持ちが伝わってきました。「かわいいときはいいけれど、人前で恥ずかしい思いをする前に教えてあげたい」(愛媛県 40代男性)「教えますね。だってそれは親しかわからない言葉で、周りには通じないから。わが子はまだ4歳ですがもう赤ちゃんじゃないし、コミュニティを広げるためには“通じる言葉”でなくてはならないと思います」(宮城県 20代女性)「主人がずっと言い間違いに気づかず、私が指摘したら怒って話にならず、他人に指摘されて初めて理解。それから子どもにはちゃんと教えようって思った」(三重県 40代女性)“通じる言葉”というコメントの裏にあるのは、「子どもの将来を思いやる親の姿」。のちのち子どもたちが困らないためには、早いうちから正しい言葉を教えたいという考えは、厳しいというよりも親からの贈り物のひとつなのかもしれません。さらに、なかにはある一定の年齢になってからは「正す」という意見も多く集まっていました。「下の子は2歳。いまは言い間違いはかわいいので直しませんが、上の子は小1なので直します。音読の宿題もあるし、間違ったまま大きくなってほしくない」(北海道 40代女性)「小1の娘ですが、言い間違いは全力で直します! 保育園まではそこまで直さなかったですが、今後は本気で間違えて覚えてしまっても困るので」(東京都 20代女性)「小学生になったら言い間違いは正す」というコメントが複数見られました。国語の授業が始まることもあり、小学生になったら正しい日本語を身に着けてほしいと思う親が多いようです。■楽しくお話するためのポイントは、「さりげなさ」回答者の約半数は、子どもを傷つけないように「さりげなく正しい言葉で言い直す」という意見でした。「正す」まではいかずとも、正しい言葉を覚えられるように、教えてあげたいという思いがあるようですね。「おうむ返しで間違っているところを正しい言い方で伝える」(埼玉県 30代女性)「話したい気持ちを妨げないように、何げなく直してあげるようにしています」(徳島県40代女性)「きちんと言えていないのがかわいいのですが、言葉として間違えて覚えてしまうと困るので、『ちゃんと言えてないよ。○○だよ』。難しいけれどちゃんと言えるようになったら『すごいね』と正していました」(千葉県 40代女性)「無理に直さなくても自然に覚えていくので、正しい言葉で言い直してあげるようにしています。“間違っている”と指摘してしまうと、なんだかかわいそうになってしまうので、楽しくお話しできたらいいのではないでしょうか」(茨城県 30代女性)小さな子どもたちは、覚えたての言葉を使っておしゃべりをしたい気持ちでいっぱいですよね。話し始めた時期に“話したい気持ちを妨げない”ことは重要なポイントのひとつという気がします。また、多くの親が実践しているのは、“楽しくお話する”ことを大切にすること。子どもたちがおしゃべりで人とやり取りすることの楽しさを、まずは実感できるようにサポートすることも親の役割なのかもしれませんね。■耳があまり聞こえていないといった可能性も…言い間違いは珍しいことではありませんが、あまりに何度も繰り返す、なかなか治らないという場合、言語障がいや耳の不調が見つかったという人もいました。「間違いを言い直さないでいたら、滲出性中耳炎であまり耳が聞こえていないことがわかりました」(東京都 40代女性)「うちの子たちは、もともと“さ行”と“た行”が話しづらくて、上の子は吃音(きつおん)がありました。訂正することがストレスになるので、言葉の教室に通わせて、吃音以外は直しました」(鹿児島県 30代女性)「うちの娘は言語療法を受けていましたが、あんまり神経質にしていると子どもがどもるようになることもあるそうです。言語は時間をかけて直すことはできますが、どもりは直らないこともあると小児科医の先生に聞いたことがあります」(愛媛県 40代女性)もしも子どもの言い間違いで気になることや不安がある場合には、言語聴覚士がいる施設や小児耳鼻科などに一度受診してみてもいいかもしれません。ただの言い間違いにも、もしかしたら子どもたちが抱えている問題が表れている場合もあるので、注意してあげましょう。子どもが見たこと、思ったことを一生懸命話そうとしてくれる姿は、とても愛おしいものです。その「自分の気持ちを話したい」芽を摘み取らないようにするためには、まずはその話に耳を傾けることが何よりも大切な気がします。子どもの言い間違いを直す、直さないは、各家庭ごとの方針によって異なるでしょう。父母によって意見が異なっていると、子どもが混乱する可能性もあるので、夫婦でも「わが家はどうするか?」を一度話しておいてもいいかもしれません。また言い間違いを直す場合にも、できるだけ親が大らかな気持ちで接することも必要となってくるでしょう。「かわいいな」とほっこりしつつも、気長に子どもの言葉学習に付き合ってあげたいですね。【参考】日本言語聴覚士協会のホームページ: Q. 小さい子どもの言い間違い、正す?アンケート回答数:4376件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2018年12月16日今回のお話は住宅ローン本審査を通過し、いよいよ融資!しかし、そこまでに、やってはいけない事をご紹介致します。ひょっとすると、「融資出来ません!」と言われてしまう事もありますので、是非ともチェックしてみて下さいね。融資実行までにやってはいけない事とは?まず、やってはいけない事を纏めました。退職転職新規借入が増える支払いが遅れる法的手続きを行う虚偽の申告がばれる病気となって団信に入れなくなる死亡してしまうなぜやってはいけないのでしょう。それぞれ理由をお話していきますね。1.退職してはいけないこれは事前審査から本審査と勤務していた会社を退職してしまった場合です。理由は明白ですね。支払い能力が無いと判断されてしまいます。職業選択の自由はあるかもしれませんが、融資実行前に退職は出来る限り避けたい所です。2.転職してはいけない上記退職よりも問題無さそうではありますが、実際には融資が出来ない事例になります。事前審査、本審査の書類には今までの勤務実績や年数、年収が記載されていました。しかし、勤務先や年収が変わる事により支払いに関する懸念が出てくる訳です。勤続年数もリセットされ1年未満となりますし、勤務先の規模も場合によっては大手から中小へと変わるかもしれません。また何より年収も以前よりも低くなる可能性も高い。もちろん貰っていないお給料をアバウトに申告しなければなりません。つまり返済能力に変化が生じた為、実行は難しくなるという理由です。3.新規借入が増える前回記事でも書きましたが、信用情報に数字の変化があった場合です。これまでの残高が減っていれば何ら問題はありませんが、逆に事前審査、本審査時よりも借入が増加している場合は要注意です。過去に住宅を購入するとご相談のあったお客様ですが、事前審査、本審査は何事も無く通過しました。しかし、次にお会いした際に??あれ?車が変わってる??代車でも無く、住宅ローン通ったから、車を購入されたとの事でした。購入方法は何とローン!!誰が見ても高級車に入る車両でしたので、そこそこ良いお値段だと思われますが、結果、融資出来ない事態になってしまったという訳です。あくまでも、審査を通過したタイミングでの借入残高で問題無いのに、そこから、上乗せで別ローンは返済能力、返済負担率に変化が生じますので、厳しいものになります。またクレジットカードでのお買い物も注意が必要です。これも借入と見なされるケースもあります。金額が少額だから大丈夫!と思っていても、何かの間違いで引落しが出来なかった場合、信用情報に異動情報が載る事も考えると、融資実行まではお買い物も控えておいた方が無難だと筆者は思います。4.支払いが遅れるこれまでに組んでいるローン等の返済が遅れ、異動情報が載ってしまったケースです。事前審査、本審査までは問題無い取引であっても、引落日を間違えていたとか、残高不足で一部引落できなかった、といった遅延情報が発生すると融資にはかなりマイナスイメージとなります。異動情報もどんな内容が記載されるかにもよりますが、払拭するまでは時間と労力を要しますので、どんな金額でもくれぐれも引落だけはきちんとしておきたいですね。5.法的手続きを行うこれは、破産や債務整理、差し押さえといった、法律に則った手続きを行ったケースです。さすがに破産や債務整理となれば、ある程度の借入がある為、事前審査で通らない事が殆どかと思いますが、場合によっては自分の借入ではなく、他人の連帯保証で返済できない為、着手するといった方もいらっしゃいます。また再三に渡る督促を無視してしまい、給与や資産等の差し押さえが実行されると、確実に融資はして貰えません。これらの情報は当然信用情報に紐づきます。結果お金に関してルーズと思われ、返済が滞る可能性は極めて高い、または出来ない為、融資直前でストップがかかってしまう事になります。6.虚偽の申告がばれるこれは事前審査の段階でやってはいけない事に該当しますが、時として、誤った情報で事前審査に臨んでしまい、後日「誤ってました」となるケース、または銀行側からの指摘です。借入を行うに当たって「金銭消費貸借契約」という契約を結びます。契約ごとに於いて、相手方を欺く行為は犯罪となってしまいます。(もちろん最初から欺く為に申し込む方はいらっしゃらないと思います)軽微なものから、重大なものまで、様々ですが、貸出金融機関は「マネーロンダリング」等にも細心の注意を払う義務があります。例え軽微であっても、重大な事態に発展させない為にも徹底的に2重3重とチェックされます。その上での指摘となると、心証も悪くなってしまいます。これくらいバレないだろうと思っていても、虚偽の申告は絶対に止めておきましょう。7.病気となって団信に入れなくなる団信とは団体信用生命保険の事で、住宅ローン債務者は加入が必須(義務)となります。これが融資条件なくらい絶対重要なんです。(住宅支援機構での借入の場合は必須ではないです)そもそも団信とは、借入している方が、万が一亡くなった際、住宅ローンの残債を保険で全て賄うものになります。大変有効な保険だと言えますが、「保険」ですので、健康状態が良好でなければ、引受すらできない事もあります。団信に入れない=融資出来ないという事になってしまします。金融機関は確実に融資金額を回収する為にこの保険加入を義務付けるわけですね。筆者も保険代理店で仕事していますが、健康状態はコントロールできません。別の話ではありますが、住宅を購入するご相談を受け付ける際に「住宅を買うタイミングはいつが良いですかね?」と聞かれる事もあります。その際には「健康であるうちに買いましょう」とお伝えします。銀行は病気した方には融資してくれません。もしかしたら、明日、大きな病気が見つかるかもしれませんし、何が起こるか分かりません。ご相談のお客様には「病気は選べません」と常々お伝えしています。いつ病気になるのか、なりたい病気はといった事は選択できないのです。だからタイミングを見計らっても、健康が阻害されていれば、住宅ローンすら通らない事もあり得ますので注意しておいて下さいね。8.死亡してしまうこれは融資実行前に亡くなるケースです。やってはいけないと言うより、予期せぬ出来事でしょうか。当然契約になりますので、契約のお相手方がいなければ契約自体成立しません。残念ながらこのケースですと融資は難しいですね。デメリットって何?ここまで、本審査での承認が覆るケースを書いてきました。余程の事が無い限り覆る事はありませんが、極めてレアなケースだと言えます。逆に上記の事が無ければ問題無いと思って頂いても構わないと思います。もしも「やってしまった!」となった場合どうなるのでしょうか?融資実行前の落とし穴!まずはハウジングメーカーや工務店さんを決めて、話はスタートします。具体的な打合せ等はここでは割愛します。お金の動きとしては、事前審査、本審査も承認、最後に金銭消費貸借契約を交わし、融資実行となります。この融資実行の前にストップがかかる訳です。もう読んでいてお分かりになった方もいるかと思いますが、住宅は完成してしまっています。つまり、ハウジングメーカーさんや工務店さんに支払いが出来なくなってしまう訳です。家は完成したのに、借りる事が出来ず、支払えない!!!!!これは大変な事ですね。こうならない様にする為にも、一事が万事だとお考え頂ければと思います。まとめ今回は審査通過後のお話を書いてきましたが、実際にあったお話でもあります。こうならない様にする為、ハウジングメーカーさん、工務店さんはアドバイスとして一言添えて下さいますが、中には担当者が経験不足で、アドバイスもままならない事だってあります。「知識は身を助ける」といった格言がある様に、知っておいて頂きたい事例でした。参考になればと思います。
2018年12月13日今回は、ムギの言い間違いを振り返ってみたいと思います。この言い間違いは、のちに「おこさま→おかさな」に進化! そして言葉の発達にともない、少しずつ言い間違いも増えていきました。5歳になり、難しい言葉を発するようになってきたムギですが…言い間違いを初めて克服したのが、この「おさかな」でした。「おかさな」の響きがかわいくて大好きだっただけに現実を受け止めきれず、とりあえず食い下がってみました。次に克服するのはこの「めなげ」なんだろうなと思うのですが使用頻度が高いだけに、克服時はショックが大きそうです…。
2018年12月05日悪口は良くない事は当然で、全て自分に跳ね返ってきます。ですが、愚痴を悪口と捉えてしまう人や、悪口を告げ口する人、そして、事実ではないのに悪口を言われた!と勘違いをしてしまう人など、人の捉え方次第でも人間関係を悪くしてしまう場合も時にはあります。女社会では避けては通れない、悪口を言う人の心理と聞く側、そして言われる人の心理、そして、それぞれの対処法をご紹介します。出典:byBirth酷すぎる悪口は時に人をどん底まで落とし入れてしまう程、人間の言葉には力があります。そして、悪口を言ってはいけないというのは、ある意味自分の為であり、人間の脳は主語を理解する事ができない為、悪い言葉の悪い影響をそのまま自分に跳ね返らせてしまいます。そして聞いている側も最初はいいですが、それが何度も繰り返されると疲れが溜まってしまいます。出典:byBirthただ悪口を避ける事は難しいと言えるでしょう。悪口がいけない事だとわかっていながらも、今なお人間は悪口を言います。本人は悪口とは思っていなくても、他の人から聞くと悪口だと捉えてしまうなど、人間同士の価値観のズレもそこにはあるかもしれません。その悪口は本当に悪意があるのか、もしくはただの愚痴なのか、捉える側にもたくさんの捉え方があります。出典:byBirth悪口の心理と捉え方「生理的に無理」などの理由のない悪口を言う人は、自分に劣等感を感じている事が多く、理由なく相手を攻撃しようとしてしまいます。もしくは、相手に嫌がらせをされていたり、相手から過去にいじめられた経験があったり、大変な思いをさせられた、苦労をしたなど、相手に怒りがあって根に持ってしまっている事も原因の一つに挙げられるでしょう。このような人は、同情や理解が欲しい時に、悪口や愚痴を言葉としてこぼしてしまいます。出典:byBirth徹底的に相手を陥れるような悪口を言う人は、それはもはやいじめなので、距離を置けるなら置いた方が無難ですが、話の内容を聞くなら当たり障りのない対応をするようにしましょう。相手の言う悪口の内容に同感するのではなく、相手の気持ちに対して共感してあげるようにしましょう。出典:byBirth「あいつマジで、使えない!」という言葉に対し、無言で頷き「そんなに腹が立ったんですね」などのように、共感はするものの、あくまで境界線を引くようにしましょう。そして、「あの人どう思う?」と悪口の誘いの問いが来た場合は、「あまり話した事がないので、わからないですね」などと言って話には乗らないようにしましょう。そして、楽しい話題にすり替えるのも1つの方法でしょう。出典:byBirth悪口を言っていなくても愚痴をこぼしてしまうのが人間です。そして、その愚痴は時にメリットでもあり、人間の団結力を高めたり、お互いを励まし合うなどのポジティブな方向に繋がる場合もあります。アメリカの心理学者フリッツ・ハイダーのバランス理論という法則にもあるよう、お互いの好き同士、そしてお互いの嫌い同士のような関係は良好になるものなのです。出典:byBirthただ、このように自分にとっては愚痴であっても、他人にとっては悪口に聞こえてしまう場合があります。このような場合には、少し丁寧に言い換える事も大切です。例えば「旦那は手伝ってくれないし、マジで使えない!」とは言わず、「旦那が手伝ってくれなくて、私はなんだか虚しい気持ちになったよ」など、相手に焦点を当てて話さず、その時自分が感じた気持ちに焦点を当て、相手が話を受け取りやすくするようにしてみましょう。出典:byBirthそして、人の評価を極端に下げるような発言は、話の中の相手よりも、その話をした本人の評価を下げることになるかもしれません。「悪口はいけないから言わない」という人には、「悪口を言うと運が下がる」や、「自分も標的にされる」などの心理が見られる事があります。そのような人には、「あの人、人の悪口を言うから一緒にいて本当疲れるんだよね!」と言われてしまいます。出典:byBirthまたそういった人には、「悪口はいけない」という子供の頃からのすり込みや、「悪口を言う人と同じになりたくない」などという人を見下してしまう傾向がみられます。そのような、ある意味で悪口を言わない人は、他人にとても厳しい評価をしてしまう傾向がある為、交友関係が自然と狭まるような事があるかもしれません。悪口を言われた側出典:byBirth理由のない悪口は、さらっとかわす力が必要になります。むしろ、理由なく悪口を言われているならば、周囲は自分を優位的な存在として、ある意味認めている証拠なので、落ち込む必要はありません。そして言われているからと言って、自分の価値も下がるという事はないと言えるでしょう。ただ、いつも言われてしまう人の場合には、それなりの理由があるかもしれません。「いい人と思われたいから」のように、無理な約束をして周りに迷惑をかけたり、言わないといけない時に、自分の意見をはっきり言わないなどの人は、標的になる可能性が高いかもしれません。出典:byBirth人に好かれたいと思っている時は、人から好かれる事はないでしょう。ドラえもんに出てくる、しずかちゃんが誰からも好かれるのは、自分の意見をしっかりと持ち、「今日はバイオリンのレッスンがあるから行けないわ」など、ダメな時はダメと断る勇気を持っています。そして「のび太さんなんて大っ嫌い!」などという爆発をした時は、相手に直接言って嫌われる勇気も兼ね備えています。主張をしなければならない時は、素直に自分の意見を伝える事ができる為、相手に謝る事や感謝をする事も出来るのでしょう。このように、毎度標的になりやすい人は、まずは人から好かれようとはせず、自分に自信を持って自分なりに主張がもう少し出来るよう工夫をしてみましょう。出典:byBirthそれが悪口なのか、愚痴なのか、どう捉えるのか。一人一人の価値観と捉え方で違いが見られます。ただ、悪口というのは、言い過ぎると嫌われ、避け過ぎてしまうと孤立をする可能性がある、複雑さがそこにはあります。そして「みんな色々悩みがあるんだね!」などという思考を持てる人が、一枚上手なのかもしれません。出来るなら楽しい話題を人と共有し、楽しい時間を過ごせるようにしましょう。
2018年11月26日専門家・プロ:陰山英男質問小2の娘の宿題のことで困っています。娘が「宿題が分からないので教えてほしい」というので教えると「先生が言ったんだからこれでいいの!」といって、それが明らかに間違っていても聞く耳を持たない状態です。たとえば、昨日の宿題の内容は、〈最初に計算するほうをカッコでくくる〉というもの。その中のひとつはこんな感じの問題でした。27+20+10=この問題を娘は、最初に数字を分解しようとしたので、「それは分解する意味ないよと」教えても、「違う!それでは先生に怒られる!」と言います。でも、途中で「分解する問題」ではなく「最初に足すほうにカッコをつける問題」ということに気がつき、(27+20)+10=と前のほうの数字にカッコをつけていました。「後ろの方の数字につけた方が簡単だよ?」と言うと、意地を張っているのか「いいの!」と言って、その後の問題もすべて前のほうの数字にカッコをつけていました。たぶん、〈最初に足す方〉の意味を「足し算の最初に書いてある方(の数字にカッコをつける)」だと勘違いしたのだと思います。こんな風に、親がアドバイスをしても聞いてもらえない場合は、どうしたら良いのでしょうか。回答こういう事例は一般的によくあることですね。実はわが家でも学校の宿題について、わたしが助言しようとすると子どもが「先生の言ってることと違うから」、といって助言を受けつけなかったことがありました。「お父さんの指導の方が絶対正しいよ」と言っても、「これでいい」と言い張ります。そのとき、わたしは「あ、そう」と言ってそのままにしておきました。なぜなら、そのことによって子どもが先生のことを信頼しているのがわかったからです。自分で間違いに気づく体験をさせましょうたとえば、親の方から「先生のやり方が違う」と言うのは、先生に対する不信を親が持っているということを子どもに伝えてしまうことになるので、あまり望ましいことにもなりません。また、先生の指導を子どもが間違って受け取っているのならば、学校に行き学習をするなかでその間違いに気がつくはずです。その「自分で気がつく」という体験の方が、意味があると思います。学習において、間違いというのは日常的に起きてきます。それがどのような形で修正されてくるかというのは大事な問題です。今回の場合は、おそらくお子さんの理解が間違っていると感じられます。しかし、学校で答え合わせをするなかで、お母さんの指摘が正しかったということを自然に知るでしょうから、それでいいのではないかと思います。どうしても親の方は心配をし、いつも正しく答えてほしいと願いがちですが、むしろどんな間違いをし、それがなぜ違うのか、どう修正すればよいのかということを知ることはもっと重要です。なぜならば、子どもたちは今後も数多くの間違いをしていくことになるからです。それを自分や先生との学習のなかで、自然に修正していくことがもっとも望ましいのです。今回の場合には、その日は「お母さんの言ったことが正しいんだけどな」、と言うくらいにしておいて、翌日「どうだった?」と聞いてみてもいいでしょう。お子さんは「お母さんの方が正しかったみたい」と、言うかもしれません。そのときには「やっぱりね」と言わずに、「自分で間違いがわかったのなら、よかったね」と、ポジティブな言葉をかけるのが良いでしょう。「先生への信頼」が、学習の基盤になる一般的にはこのように、自然な形で対応すればいいのですが、ごくまれに明らかに先生の指導が間違っているというような場合もあります。そのことで子どもの表情が暗く、神経質になるようなときには、いくつかの事例を確認しながら、機会をみて担任の先生に適切な指導をお願いされるというのもひとつの方法です。わたしの同業者である教師の問題点を指摘するのは、正直気が重いのですが、わたし自身の子育てのなかにも、そういう事例はわずかですがありました。この場合に注意してほしいのは、子どもの前では学校の先生に対する批判を控えるということです。なぜなら、子どもというのは先生への信頼を基盤として学習を進めていくものだからです。当然、その土台には、保護者が教師を信頼しているということが必要です。今回の質問の内容を見て気になったのは、ひょっとしたら「お母さんの、先生に対する信頼感が弱く、だからこそお子さんの宿題のことを気にされたのかもしれない」ということでした。もし、明らかに先生の間違った指導や、子どもに伝わりにくい言い方が原因でお子さんが誤った理解をしていると思われるような場合は、似たようなことが何度も起きることがないように、子どもたちの学習状況に注意しながら先生の指導方法にも気を配る必要が出てきます。陰山英男(かげやまひでお)1958年兵庫県生まれ。岡山大学法学部卒。兵庫県朝来町立(現朝来市立)山口小学校教師時代から、反復学習や規則正しい生活習慣の定着で基礎学力の向上を目指す「隂山メソッド」を確立し、脚光を浴びる。2003年4月尾道市立土堂小学校校長に全国公募により就任。百ます計算や漢字練習の反復学習を続け基礎学力の向上に取り組む一方、そろばん指導やICT機器の活用など新旧を問わず積極的に導入する教育法によって子どもたちの学力向上を実現している。近年は、ネットなどを使った個別の小学生英語など、グローバル人材の育成に向けて提案や実践などに取り組んでいる。2006年4月から立命館大学教授(立命館小学校副校長 兼任)に就任。現在は、立命館大学 教育開発推進機構 教授(立命館小学校校長顧問 兼任) 。全国各地で学力向上アドバイザーなどにも就任し、学力向上で成果をあげている。また、北は北海道,南は沖縄まで、全国各地で講演会を実施している。過去には、文部科学省 中央教育審議会教育課程部会委員,内閣官房 教育再生会議委員,大阪府教育委員会委員長などを歴任。著書多数。Webサイト
2018年11月05日子育てで困る場面があります。手がふさがって忙しいときほど、「子どもが言うことを聞いてくれない」「わがままを通そうとする」こんな場面が、たくさんあります。そんな場面に遭遇したとき、私たちはどうすればいいのでしょうか。その解決策をパピマミ編集部がご紹介します。なんで言うことを聞いてくれないの?私たちは、まず子どものわがままの原因を探ろうとします 。「両手がふさがっているのに抱っこしてと言うのか?」「寝るべき時間にまだ起きていたがるの?」などなど。子どもが返す言葉は「抱っこしてほしいの!」「今じゃないといやなの!」「まだ遊んでいたいの!」など答えらしきものではあるけれど、分かったところで何の解決にもならない「今の状態」の報告であり、私たちになす術はありません。抱っこするか、いま取りに戻るか、遊ばせるかしない限り、解決しない問題 なのです。要するに親側の要望に沿わせることは無理なのです。どうしたら言うことを聞いてあげられるのか大人である私たちは、視点を変えてみましょう。つまり「どうやったら子どもの要求をきいてあげられるか 」という視点から解決をさぐるしかないのです。例えば、抱っこするには両手に抱えている荷物をいったんここに置くか、家まで運んでからしかできない。一度、子どもと離れ離れにならないと叶えてあげられない。おもちゃを取りに戻るには、車で1時間離れた祖父母の家まで戻らないといけないので、そうすると晩ごはんの時間がずれて遅くなり、子どもの好きなハンバーグを作る時間が取れなくなるかもしれない。いま寝ないと明日の朝に起きるのが遅くなり、楽しみにしているテレビが見られないとか午前中の散歩ができなくなる、などです。それでも聞いてほしいの理屈が分かる年齢で聞き分けの良い子ならば、それで引き下がってくれることもまれにあります。でもそんなパターンは滅多にないでしょう。ほとんどのお子さんは、たとえ理屈が分かっていたとしても自分の要求を通してほしいものです。要求の内容を通したいというより、「大好きなお母さんが困難な状況でも自分を一番尊重してくれる 」という満足感を得たい、というのが本当のところ。お母さんの愛情を確認するための、試し行動の一種なのだと言えます。でも、そんなせっぱつまった状況の中で愛情を確認するのにいちいちつき合っていられないのが、日々の生活というものでしょう。それでは、わたしたちはどうしたらいいのでしょうか?切り抜ける方法を考えておく長い子育て、手を抜くことも大切です。旦那さんがいれば、抱っこしてもらってあやしたり、迷惑にならない場所に移動したり。まずは切り抜けるためのルールのようなものを考えましょう。愛情確認のための可愛らしいイヤイヤ ですから、上手にコントロールしましょう。こちらにも都合があると知ることは、子どものためになることなのですから。まとめ家族でも人間関係で一番大切なのは、信頼関係です。教育的に良いか悪いかよりも、子どもとの関係に良い対応は何かを考え、それに従って幸せに過ごすことが家族のプラスになります。世間でいう理想の対応がベストとは限りません。あとで振り返ったときに、あの頃は楽しかったなと思える幼少期を一緒に過ごしてください。
2018年10月22日これまで2,000頭を超える動物を保護し、新しい家族とのマッチングをしてきた動物保護団体ランコントレ・ミグノン主宰の友森玲子さん。前編記事では、ご自身が幼少時にどう動物と過ごしてきたかを中心に伺いました。後編は、家庭のなかで子どもと動物がうまく共存していくための心構えや注意すべき点について。“動物が先”か“動物が後”か、動物を迎え入れる時期によって、親として考えておくべきことに違いがありそうです。友森玲子(とももり・りょうこ)さん1977年、東京生まれ。東京都動物愛護推進員、トリマー、動物看護士、ペット栄養管理士、サプリメント管理士、リンパケアマスター。動物病院に勤務後、2002年にペットサロンを開業。07年、動物愛護団体『ランコントレ・ミグノン』を立ち上げ動物の受け入れと譲渡を開始、600人に及ぶボランティアとのネットワークを築く。14年、ペットサロン、クリニック、保護施設が一体となった『ミグノンプラン』をオープン。年間何頭の動物を保護できたかを報告する異例の株主総会が話題に。動物の保護活動に楽しく真摯に取り組んでいる。HP: Facebook: rencontrermignon2 Instagram: @petmignon ■動物のいる家庭に赤ちゃんが加わる“動物が先” の場合ママが出産直後は、突然あらわれた赤ちゃんの存在で動物にストレスがかかるといわれているものの、その期間さえ上手に乗り越えれば、基本的にさほど心配はいらないようです。「環境にすでに動物がいると、それが当たり前すぎて、子どもは動物に対して過剰な興味をもたないんです。心配する親御さんもけっこういらっしゃいますが、私がこれまでいろいろな動物を保護してきて感じるのは、精神が安定していればどんな動物も幼い個体に対して優しいということ。守るべき対象だと本能で理解しているようです。だから、子どもとの関係は意外にうまくいくケースが多いですね」ただし、動物と赤ちゃんをいきなり引き合わせるのはNG。まずは赤ちゃんの鳴き声を隣の部屋で聞かせて、動物が興味をもって自分で見にくるまで放っておくのがいいようです。無理やり引き合わせたり、並べて一緒に写真を撮ろうとしたりするのは論外! 犬でも猫でも、一発で子どもが苦手になってしまう可能性大です。その動物なりに新しい家族を受け入れるタイミングがあるので、辛抱強く委ねましょう。■子どものいる家庭に動物を迎える“動物が後” の場合一方、こちらは注意が必要。子どもが動物に干渉しすぎてストレスをかけてしまうことが多々あります。動物を迎え入れる際には、子どもが自制できるかの見極めが重要です。たとえば、譲渡会に訪れて多数の犬猫を前にしたとき、触りたい気持ちを抑えられるかどうか。人間と同じで、犬や猫だって知らない人に突然触られるのは怖いもの。また動物は、一時預かりボランティア宅など普段はそれぞれ別の場所で暮らしているので、触ることで感染症をばらまいてしまう事態にもなりかねません。「そういう理由で、譲渡会ではやたらに動物に触らないようにとお願いしているんですが、それを聞いて納得して我慢できる子もいれば、自分の気持ちが勝って、親の目を盗んで触ってしまう子もいます。でも見ているかぎり、親子関係がうまくいっている人は、子どもに対する説明も往往にして上手ですね。すると子どもはちゃんと納得して、むやみやたらに触ったりはしないんです」まずは動物を前にしての親子でのやりとりが、実際に動物を迎え入れられるかどうかの判断基準になりそうです。そして、動物の寿命が尽きるまで続く彼らとの生活についても事前にイメージしておかなければなりません。いざ動物を迎えたら、子ども天下ではなくなります。ときには動物優先になる場面だって出てくるはず。そんなとき、子どもがきちんと我慢できるかどうか。それによって不満を溜め込むのではなく、動物のためになって良かったなと思えるかどうか。これは言い換えれば、動物と暮らすと、自制心やストレス耐性を養うことにもなる、ということでしょう。■家族みんなが幸せになるために。必要なのは「親自身の理解」愛情も、社会性も、死生観も。動物とともに暮らすことで学べることは限りなくあります。「相手の立場になって、理解する。共感や想像の力がつくので、子どもが動物と暮らすのはとてもいいと思います」と友森さんも言います。ただ、親に理解がないと、子どもが動物にストレスを与える行動をしてしまい、それに動物が反撃して咬んだり引っ掻いたりして、子どものほうも動物を嫌いになって……という悪循環に陥ってしまい兼ねません。だからこそ、なんでも無邪気に欲しがる子どもに対して、親が教えることにしっかり責任をもち、時間をかけられるかどうか。子どもに対してというよりも、親としての自身への忍耐と覚悟が必要なのかもしれません。加えて「子どもは、親のやっていることをしっかり観察しているんですよね。親が動物の世話をていねいにしていても、なおざりにしていても、子どもは見て、真似をします。自分たちが子どもにいいお手本を示す時間的、体力的余裕があるかが大事です」。■最期まで向き合うまた、子どもが小学校に上がったタイミングで、犬や猫を飼おうと考える人も多いのでは? そんなときには、子どもの成長と動物の寿命を照らし合わせて人生設計をしたほうがいい、と友森さん。たとえば犬の寿命が15年ほどだとすると、子どもがちょうど大学受験の頃に、犬が病気になったり介護が必要になったりする齢になります。家庭内で大変なことが同時期に重なってしまう。中年の犬猫を飼うことがおすすめなのは、そうした理由もあるのです。「そうすると、子どもが中高生の思春期に犬猫は寿命を迎える。その頃ならば子どもはまだ実家にいて、最期のときに立ち会うことになりますよね。どうやって動物の病気や介護と向き合うか、どう看取るか。そこまで体験することで初めて、動物を飼ったことによるすべてを学べると思うんです」中年の動物を迎える良さは他にもあります。子犬を飼った経験のある人には自明ですが、いたずらはするわ、粗相はするわ、そのエネルギーの高さといったら想像以上! 投げ出したくなるほど世話が大変なのですから。「ただでさえ子育てで手一杯なのに、子どもも動物も大騒ぎではものすごーく大変(笑)! せめて動物のほうだけでも落ち着いていてもらえれば、ずいぶん楽だと思いますよ」■選択肢があるということ動物を飼いたいと思ったとき、保護動物を迎えるという方法があることを知っていますか? ランコントレ・ミグノンをはじめ動物保護団体は全国にあり、ホームページで保護動物の情報を発信したり、譲渡会を開催したりしています。保護動物には、飼育放棄や迷子だけでなく、被災した子たちもたくさん。あなたが新しい飼い主になることで、行き場を失ったそんな彼らに道が開かれます。 「小学校に出張授業の“いのちの教室”をしにいくことがあるのですが、そこで子どもたちと話すと、病気や老齢の動物に対して理解があって、抵抗なく受け入れてくれるものだなと実感します。子どもが初めて飼う動物だから子犬・子猫がいいに違いないって親は勝手なストーリーを描きがちなんですけど、実際、子どものほうはこだわっていないと思いますよ」我が家の雰囲気と波長が合う子や、ライフスタイルと合う子。個性豊かな動物たちのなかから、あなたのおうちにぴったりな1頭との出会いがきっとあります。そうすれば、あなたも動物も、家族丸ごと、もっとハッピーになるに違いありません。いぬねこなかまフェス2018~動物愛護週間に集まろう~友森さんが代表を務めるミグノンプラン主催による、動物愛護について広く知ってもらうためのイベント。各界の動物好きが集まり、講演やライヴなどが披露されます。チケットの売上利益はランコントレ・ミグノンで保護している動物たちの医療費やシェルターの家賃、ドックトレーナーの人件費、フード代に使用されます。日時:2018年9月9日(日)場所:昭和女子大学人見記念講堂出演者:akiko、石田ゆり子、糸井重里、スティーヴ エトウ、坂本美雨、清水ミチコ、鈴木杏、椿鬼奴、富樫春生、畠山美由紀、町田康、水越美奈、矢崎潤、渡辺眞子、友森玲子問い合わせ:ディスクガレージ 050-5533-0888(平日12:00-19:00)※2018年度イベントは終了しました→ ※2021年度の「いぬねこなかまフェス」チケット情報 >> 『ミグノンプラン』について動物病院、保護シェルター、ペットサロンを備えたミグノンプランは、東京メトロ北参道駅からすぐ。犬、猫、うさぎの譲渡会は第2日曜日、第4土曜日に開催しています。現在、トリマーとボランティアを募集中!住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷4-3-5譲渡会などの詳細は HP をご確認ください。
2018年08月31日子どもが「学校に行きたくない」と言ったら、親はどのように対応すればいいのでしょうか。一度学校を休ませると不登校になってしまうのではと心配してしまうママも少なくないと思います。小学生の不登校の実情について伺った前回に引き続き、今回は、子どもの不登校に対して親ができることについて、不登校新聞の石井志昂編集長に話を聞きました。 「学校行きたくない」と言われたら(前編):子どもが追い込まれる危険日は夏休み明け の続きです。■不登校の原因特定より大切なことがある――前回、不登校の理由は複数あり、子ども自身もはっきりわからないことがあるとお聞きしました。親としては、ついその理由を特定させて学校に戻してあげたいと思ってしまうのですが…気持ちはよくわかるのですが、子ども自身も自分が学校に行けない理由がはっきりわかっていないのに、そこで「なぜ行きたくないの?」ときつく問われると、ますます追い込まれてしまいます。当事者のなかには、不登校の理由は不問でもいいのではないかという声もあるくらいなのです。――それでは、親にはまず何ができるのでしょうか。原因を特定させることよりも、まずは子どもを甘えさせてあげることが大切だと言われています。不登校というのは、よく子どもの甘えだと言われがちですが、親に甘え足りないからなるのだという専門家の意見もあるくらいなのです。親は子どもたちが頼れる心の安心基地でもあるのですが、ここが揺らいでしまうと、その先子どもが進んでいく道のなかで、いつかもっと大きな問題になってしまうこともあります。小学生のうちに甘えさせてあげれば、傷が深くないうちに子ども自身が満足して、成長につながるとも言えます。■「学校に行きたくない」サインを見抜くには――子どもが「学校に行きたくない」と言い始める前に、そうなりそうなサインというのはあるのでしょうか。小学生くらいの子どもの場合、必ず何かしらのサインを出していると思います。不登校の子をもつお母さんたちも、「そういえばあのときは…」と、あとから何かしらのサインを出していたことに気づく人が多いようです。不登校というのは、不登校になってからが問題なのではなくて、その前に子どもたちはすでに追い込まれて危険な状態になっているんですよね。だれにも言えない苦しみを、複数抱え込んでしまっている。そして、原因となっている学校から離れたいと、SOSを出して不登校になるんです。――具体的に、どのようなサインを出す子が多いのですか。「今日は学校やだな」とか、「もう無理」とか、何かしらの言葉を発している子もいます。また、落ち込んでいる表情をしている子も多いようで、学校が始まる月曜日と、休みの日の表情を比べると顔つきが全然違うというようなこともあります。――そのサインに気づいたら、どのように対応すればいいのでしょうか。まずは、「どうしたの?」と率直に聞いてあげることが大切です。その聞き方が重要で、親が子どもをなんとか学校に行かせようとコントロールしようという気持ちが働くと、子どもたちはそれを敏感に感じ取って、返事をしてくれないことが多いのです。親としては、まずは子どもを心配して「心配だな」と思いますよね。そしてその次に、「待てよ、この子不登校になってしまうのでは」と不安になり、先を見越して何とかそうならないようにと打算が働いてしまいます。その親の心の動きを子どもたちはすごく敏感に読み取ってしまいます。自分の心配する気持ちのままに、子どもたちに尋ねてみてください。■「学校に行きたくない」と言われたとき――では、子どもに「学校に行きたくない」と言われたときは、どのように子どもに声をかければいいのでしょうか。さきほどのサインが見られたときと同じで、心配して、「どうしたの」と聞いてあげましょう。そして、本人からつらいことを伝えてきたら、いっしょに悲しんであげましょう。じつはこれだけで十分なのです。――何か行動するというわけではなく、いっしょに悲しむだけでいいのですね。これは、子どもの気持ちの前に出てはいけないという鉄則に基づいています。「子どもの気持ちは今こうだろう」、「こうアドバイスしてこうさせよう」とすると、子どもたちは自分の気持ちをますます言えなくなってしまいます。不登校になる子どもたちは心が傷ついた状態なので、まずはその心が救われないといけません。いっしょに悲しんでくれる人がいて、それも自分の心の拠りどころである親がそうしてくれるということが大切です。――その先はどうしていけばいいのでしょうか。あとは、本人が必ず自分の幸せな道はどこにあるかと考えて、提案を出してきます。その提案を親は支えてあげて、いっしょに歩んでいってもらいたいですね。その道はおそらく紆余曲折あり、大変なこともありますが、子どもが自分で決めたことなので、しっかり進んでいけると思います。 ■「学校に行く」「行かない」どちらが正しい?――学校に行かせる、行かせない、どちらが正しいのでしょうか。ついこの2択で考えてしまいますが、じつは選択肢はいろいろあります。そして、子どもたちが自分で決めることが大切です。不登校の子も、中学校卒業と同時に、85%の子が高校に行くのです。私が知っている子で、小学校、中学校とずっと不登校だったけれど、フリースクールでできた友達が高校に行くから自分も行くと決めた子がいます。そんな単純な理由だけで、学校に戻ろうとする子もいます。ですから、学校に行く、行かないということにはそこまでこだわる必要はないのではないかと思っています。――文部科学省でも学校復帰にのみこだわらない対応の必要性にもとづいて、これまでの方針を見直す動きがありますね。そうなんです、教育支援センターやフリースクールへの通所は、これまであくまで学校復帰を目的としたものだとされてきました。それにより、学校の先生や親は子どもたちを学校に何とか戻そうとする、そして学校以外の受け入れ先は見つけにくいという不登校の子たちにとってつらい状況が続いてきたのです。これを見直して、学校復帰のみにこだわらない不登校対応を行っていこうという方針が決まったのは、とても重要なことです。学校に行かせないという選択肢がもっと普通のものとなっていけば、楽になる子どもたちもいるのではないかと思っています。――とくに夏休み明けは、子どもたちが学校へ行きづらくなる時期です。子どもが「学校に行きたくない」と言ったら、どのようにすればいいですか。これまでにお話したとおり、まずは心配して聞いてあげる。そして緊急性が高いと思ったら、思い切ってその日は休ませて、子どもといっしょにいてあげてもいいと思います。夏休み明けは、統計的にも突出して18歳以下の子が自殺する可能性が高く、子どもが追い込まれる危険な日だと言えるので。不登校になる前には、夏休みの宿題にも手がつかないということが多いそうです。言いづらいとは思いますが、親が「もういいんじゃない」と言ってあげてもいいのではないかと思うんです。そして、どうしても苦しそうだったら、先生に連絡して相談するのもひとつです。親はできるだけ子どもを追い込まないであげてほしいと考えています。■担任よりも適した親が相談できる場所がある――子どもが「学校に行きたくない」と言ったとき、親が相談できる場所はありますか?担任の先生に相談する親が多いのですが、不登校の子に対応した経験が少ないことも多く、あまりおすすめとは言えません。不登校については、フリースクールに聞くのが一番いいと思います。不登校の子どもたちをたくさん見てきた経験をもとに、相談に乗ってくれるはずです。また、不登校の子の親が集まる場に行くと、客観的に自らの状況が整理できますよ。あとは、信頼できる医師やカウンセラーに相談するのもいいと思います。――親たちに伝えたいことはありますか。不登校になることに対して、不安を感じている親も多いと思います。そして、実際になってしまって困っている人もいるでしょう。不登校は、子どもが弱い、怠けているなどと言われがちですが、そうではないのです。説明できなくても、本人にとっては学校に行けない理由があり、どうしても自分にとって曲げられない大切なことであります。不登校になると、本人も心に傷がつくが、それが癒えていく過程でたくさんのことを学びます。不登校は子どもの成長過程のひとつでもあるのです。その日々もたった一度きりのものなので、親と子どもで有意義に過ごしていってもらいたいと思っています。●相談先一覧 ・フリースクール全国ネットワーク ・NPO法人登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク ■石井志昂(いしい・しこう)さんプロフィール1982年東京都生まれ。中学校受験を機に学校生活が徐々にあわなくなり、教員、校則、いじめなどにより、中学2年生から不登校。同年、フリースクール「東京シューレ」へ入会。19歳からは創刊号から関わってきた『不登校新聞』のスタッフ。2006年から『不登校新聞』編集長。これまで、不登校の子どもや若者、親など300名以上に取材を行ってきた。 【同じテーマの連載はこちら】 樹木希林からの命のバトン この連載の全話を見る >>
2018年08月27日まもなく9月、小学生ママたちにとっては長い夏休みが終わりますが、一方で子どもたちは、楽しかった毎日が終わってしまうと嘆いている子もいるかもしれません。そしてなかには、夏休み明けの学校生活に対して憂鬱(ゆううつ)な気持ちを抱えている子もいるのではないでしょうか。夏休み明けは、子どもたちが学校に行くハードルが上がり、不登校になりやすい時期だと言えます。今回は、小学生の不登校の実情について不登校新聞の石井志昂(いしい しこう)編集長に話を聞きました。不登校新聞とは1998年に創刊された不登校に関する専門誌。当事者の視点を大切に、不登校についての情報を発信し続けている。不登校とは文部科学省は、「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくてもできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による事案を除いたもの」と定義している。■小学生での不登校になる、不登校の実情とは――小学生で不登校となる子はどれくらいいるのですか。2017年に文部科学省が発表した調査結果によると、小学生の不登校者は31,151人いて、割合としては0.4%、208人に1人だということがわかっています。学校に1ケタという数字で、けっして多いとは言えません。ですが、これまで20年ほど取材を続けてきて感じるのは、小学生の不登校というのは人数が少ないからこそ、親が孤立しやすく、なかなか対策が講じられないという問題があると感じています。――不登校の小学生数は、年々どのように変化しているのでしょうか。しばらく0.3%台を維持してきたのですが、この数年で0.4%台に増えてきています。20年前は0.24%だったことから比べると、かなり増えてきている印象ですね。■小学生が不登校になる原因――なぜ、小学生で不登校になってしまうのでしょうか。私は、その主な原因には5つあると考えています。それは、「いじめ」、「発達障害」「集団生活が合わない」、「人一倍敏感な気質」、「学校の管理の厳しさ」です。▼いじめ――小学校でのいじめとは、どういった内容なのでしょうか。驚かれるかもしれませんが、小学校1年生でもいじめは起こります。小学校低学年でも、腕力が支配しているような旧時代のいじめは起きていて、子どもたちの見た目から想像するような平和な世界ではないのです。ただ、子どもに「いじめを受けたか」と聞くと、クラスの半分くらいが受けたと言ったという話もあって、まだ意地悪といじめの区別はついていないように思います。――学年によって、いじめの質も変わるのですか。そうですね、小学校3~4年生くらいからは、現代的ないじめに切り替わってきます。クラスカーストがあって、女の子を中心にコミュニケーション操作が行われ、特定の子が孤立させられていくようないじめです。大人からはけっして見えない高度ないじめが行われている場合もあり、いじめられた子どもにとってはつらい経験になります。そうして、小学校から学校に行けなくなった、行かなくなったという話はよく耳にします。▼発達障害――発達障害があると、支援学級などでケアがあるのではないでしょうか。たとえば、発達障害があってもグレーゾーンと言われる状態で、支援学級に行くほどではない子も多くいます。その場合、ケアは十分に受けられるとはいえず、集団生活になじめないということがあるのです。――たとえばどのようなことが起きてしまうのでしょうか。私が聞いた事例では、ある発達障害のグレーゾーンだった子が、消しゴムの使い方がわからなかったんですね。その子は空気を読んで周りの子の使い方をまねすることが苦手でした。書いたところを消せないので、二重線で消していたら、先生に怒られてしまった。しかし、消しゴムの使い方はわからないままなので、何度も繰り返して…。先生の怒りがどんどん膨らんでしまったのです。そしてパニックを起こしてしまい、学校に行けなくなってしまった。こうした事例もよく見られます。学校がそうした子への関わり方を工夫できたらいいのですが、その受け皿ができていないのです。▼集団生活が合わない――集団生活が合わないとは、発達障害などの「合わせらない」こととは違うのですか。小学生でも大人びている子がいて、その中でも集団生活がばからしく感じてしまうという子がいます。お遊戯をさせられたりするのが屈辱でたまらないと感じ、学校から離れて行ってしまうことがあります。▼人一倍敏感な気質――敏感な気質で学校に行けないということもあるのですね。人一倍敏感な気質の子どもを、「ハイリー・センシティブ・チャイルド」という言葉で表します。略して「HSC」と言われることもあるのですが、ここ近年、こうした子どもたちの存在がわかってきて、私たちも何度か取材して記事にしてきました。すると、「やっと言葉にしてくれた。自分はHSCだったんだ」という反響があったのです。――「HSC」とは、たとえばどのようなことに敏感になるのでしょうか。典型的によく見られるのは、音に敏感になる子です。先生がだれかに大きな声で怒っていると、まるで自分が怒られているような感覚になって体が動かなくなってしまう、教室のザワザワした音が苦痛に感じるといいます。研究者の中では、5人に1人がこうした気質を持っているとされていて、病気や障害ではないのですが、本人たちにとってはかなり大きなダメージを受けると聞いています。そのほかにも臭いや気圧など、それぞれに敏感になる対象が違い、それが原因で学校生活が送れないという子がいるのです。そういう子は、虚弱体質だとか、臆病だとか言われがちなのですが、そうではなくて、変えることのできない気質なのだと、ぜひ周りが理解してあげたいところですね。▼学校の管理の厳しさ――学校の管理というのは、校則や決まりといったことでしょうか。取材を通じて、小学生に守らせる決まり、日々の細かい指導が近頃どんどん厳しくなっているんではないかと思っています。子どもたちの管理体制が厳しくなっているように感じ、それに対して子どもたちは合わせることが難しく、双方の亀裂が大きくなっているように思います。学校側が子どもたち1人ひとりに合わせて指導する余裕がなくなっていて、ある種の慢性的なパニック状態になっていると言えるかもしれません。 ■夏休み明けは一番注意が必要!――1年をとおして、不登校になりやすい時期というのはありますか。厚生労働省が発表している「自殺対策白書」によると、9月1日に18歳以下の日別自殺者数は突出して高くなっています。「自殺」というと大げさだと感じるかもしれませんが、これまで数多くの不登校の人たちと出会ってきて、この時期というのは不登校が始まる時期に限りなくイコールだと思っています。――この統計では、夏休みやゴールデンウィーク、冬休みなどが明ける時期に、自殺者が多くなっていますよね。不登校が始まるのも、休み明けの時期が多いということですか。そうですね、とくに夏休み明けは注意してあげてもらいたいです。■不登校になる理由はひとつじゃない――なぜ子どもたちは「学校に行きたくない」というのか、その理由は特定できるものなのでしょうか。それは難しいと思います。なぜなら、子どもたちが不登校になる理由はひとつだけではなく、3つくらいの理由が重なり合っているからです。子どもたち自身が、学校に行きたくない理由を説明するのが難しいと同時に、いじめられている場合は親に言いたくないと感じるものです。ですから、子どもの不登校の理由を見つけるのはなかなか容易なことではありません。――子ども自身も理由がわからないということがあるのですね。私が取材したなかで、小学生から不登校だった子がいるのですが、その人は話を聞くたびに不登校だった理由が変わったんです。約5年おきに取材をしていたのですが、初めは「雷が怖かったから」、次は「いじめられていたから」と話していて、いじめられていたと言いにくかったのだなと思っていました。しかし、その後「やっぱり雷が怖かった」と言っていて、よく話を聞くと彼はいわゆる「HSC」で、雷の音に敏感に反応していてパニックを起こし、それが理由でいじめにも遭っていたことがわかったのです。このように、子どもたちが学校に行けない理由は複数ある可能性があります。まずはそのことを知ってあげることが大切ですね。次回は、子どもの不登校に対して親ができることについて、引き続き石井編集長にお話をお伺いします。具体的な子どもとの向き合い方についても、ご紹介します。■石井志昂(いしい・しこう)さんプロフィール1982年東京都生まれ。中学校受験を機に学校生活が徐々にあわなくなり、教員、校則、いじめなどにより、中学2年生から不登校。同年、フリースクール「東京シューレ」へ入会。19歳からは創刊号から関わってきた『不登校新聞』のスタッフ。2006年から『不登校新聞』編集長。これまで、不登校の子どもや若者、親など300名以上に取材を行ってきた。【参考サイト】・文部科学省: 平成28年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」 ・厚生労働省: 平成26年度自殺対策白書 [PDF:234KB] 【同じテーマの連載はこちら】 樹木希林からの命のバトン この連載の全話を見る >>
2018年08月26日「コーチング」という言葉を聞いたことはありますか? コーチングとは、人の能力を開発することを言います。今回は、子どもとのコミュニケーションを円滑にし、自立を促す方法を教えてくれる、ママ向けのコーチングに関する本を紹介します。『子どもの心のコーチング一人で考え、一人でできる子の育て方』(菅原裕子 著)題名の通り、子どもの自立を目標に据え、親子のコミュニケーションの方法をわかりやすく教えてくれる本です。著者の考える自立とは、「人をあてにしなくても自分の力で生きられる」「自分ではできないときに素直に人に援助を求められる」スキルを持っていること。自立に「助けを求める」スキルが入っているのは意外でしたが、確かに、生きていく上でとても大切なスキルだと思いました。親は子どもをできない人と考え、かわりにやってあげよう(ヘルプ)としますが、できる存在だと考え、そばで見守り、必要なときには手を貸すこと(サポート)が大切だと筆者は言います。この本では、子どもへのサポートの仕方を丁寧に教えてくれ、また、子どもの話を聞くスキルも具体的に教えてくれるので、自立した子に育てたいママはもちろん、子どもとの関わり方を見直したいママにもおすすめです。『おかあさまのためのコーチング』(あべまさい 著)この本も具体例が豊富で読みやすい一冊です。筆者曰く、コーチングを一言で言うと、「相手の自発的な行動を促すコミュニケーションのスキル」であり、その特徴は「指示・命令型から質問・提案型へ」ということだそう。例えば、子どもの話を聞くことは、「最初から最後まで聞く、そして相手の言わんとしていることをその通りに理解しようとする、そして、それだけで完了する」こと。つまり、自分の考えや価値、判断はいったん脇に置いて、耳を開くことが「聞く」ことだと言います。この本には、子どもの気持ちを受け止めるためのスキルや、子どもに働きかけるためのスキルなどが、さまざまなエピソードとともにわかりやすく紹介されていて、気軽に読み進めることができます。この本の中で特に印象に残ったのは、「こちらが出し惜しみをしたり、比較したり、ほめる理由にこだわったりしなければ、今この瞬間に金メダルはざくざくあって、じゃらじゃらあって、いつでもそれを首にかけてやれる」という言葉。子どもの首にたくさんメダルをかけてあげられる親でありたいなと思いました。コーチングと聞くと難しそうですが、親が「子どもをサポートし、才能を開花させるコーチ」になるためのスキルと考えると理解しやすいかもしれません。最近、小言ばっかり言っている、子どものしつけに悩んでいるというママは、ぜひ手に取ってみてくださいね。
2018年08月22日小川菜摘さんのお悩み相談、第1回目スタートです!「子育ては完璧じゃなくていい。毎日ご飯を作る余裕なんてないから、お惣菜や出前の日もある。でも、それでいいと思うんです。子どもたちが思っているほど親は立派じゃないということを見せることも大事。私はいつも “そのままの私” で体当たりしてきました」と語る小川菜摘さん。2人の息子さんもそれぞれ成人し、ようやく子育て一段落。改めて、駆け抜けた日々を振り返り子育てのお悩みに答えます。【 読者からのお悩み 】助けて!子どもが言うことを全く聞きません小川菜摘さん、こんにちは。私は小学4年のやんちゃ坊主と小学1年のお転婆娘、2児の母です。幾多の山を乗り越えてきた子育てのプロでもある小川さんに聞いてほしい悩みがあります。子どもたちが全く言うことを聞いてくれないんです。本心では、私も子どもたちに対してあまり怒りたくないのですが、困ったことにドカンと怒らないと全く言うことを聞いてくれないんです。普通に声をかけたり注意する程度では右から左へ流されてしまうので、結局ずっとガミガミ怒ってしまい……。それでも耳を貸さないので最終的にドカンと爆発します。金切り声を出すくらい怒らないと子どもたちには響かないんです。毎日何かしら怒っているので最近は、子どもたちに「ママはいつも怒ってる」と言われる始末。本当は私だって怒りたくて怒っているわけじゃないんだから、怒らせないでほしいんです。どうしたら私の話を素直に聞いてくれるのでしょうか?怒るといっても「脱いだ服を片付けなさい」「お風呂に入りなさい」「(公園で遊んでいて)もう帰る時間よ」とか些細なことなんです。だからこそ、いちいち怒らないといけないことがもう情けなくて……。女の子に比べるとやんちゃな男の子2人を育てあげた小川さんに解決策を教えてもらいたいです!(※投稿内容を一部、読みやすいように編集させていただきました。)【 小川さんからのアドバイス 】最終手段は「困るのは誰?」母親って朝起きてから寝るまでずっと、子どもに何かしら指示を出さなきゃならないですよね。私がいちばんガミガミ怒っていたのは、息子たちが幼稚園から小学校3〜4年生くらいのころかなあ。うちの子たちは身の回りの整理整頓が全然できなかったんです。授業参観や保護者会などで学校に行って机の中を見るとグチャグチャ。絵の具もふたをきちんと閉めないから乾いて固まって出てこない。初めのうちは私が見つけるたびに買い替えてあげてたんです。でもあるとき、「こうして甘やかしているから何回注意してもきちんと閉めないんだ」と思って、そのままの状態で放置(笑)。そうしたら沢山あった絵の具は3色くらいしか使えなくなっちゃって、先生に注意されて、本人もやっと「きちんとしないとダメなんだ」と気がついたみたい。「注意されたことを守らないと、困るのは自分」という経験を積ませることも大事なんだと、そのとき、私自身も気づきました。親って、子どもが言うことを聞かないとき、「いい子にしていないとサンタさんが来ないよ」などと言いがちですよね。私も子どもが幼稚園のとき、保護者会で「うちでは『悪い子にしているとサンタさんが煙突から爆弾を落とすよ』と言ってます」と発言したんです。まあ、半ば笑いをとるつもりでしたし、保護者の方たちは笑ってくれたんですけど、先生から「『サンタが来ない』『鬼が来る』といった叱り方はしてはいけない。一時的に言うことを聞いても長続きしない」と注意されました。子どもの言動の何が間違っているのか、どんなに小さい子どもであってもきちんと説明することが大事だと、そのとき学びました。子どもたちが思春期に入ってからは、そうした生活上の注意はあまりしなくなりました。それぞれの世界ができてくるから。あともうちょっと!マイペースにがんばってみてください!最近の小川さん我が家の新入り、ティーカッププードルのトコちゃん!暴れん坊将軍(笑)40年物のにんにく醤油漬を頂いたたので、スライスして豚肉と小松菜と炒めました!夏バテ防止!PROFILE26歳で結婚、28歳で第1子、31歳で第2子を出産。小川菜摘Natsumi Ogawa東京都出身。1978年『ゆうひが丘の総理大臣』でデビュー後、文学座演劇研究所入団。数々のテレビドラマや映画に出演。2012年舞台に復帰。2018年7月20日~22日、六本木スペース ビリオン(東京都)にて『リーディング ファム・ファタール! 運命の女 小川菜摘×青木さやか』出演。リーディング「ファム・ファタール!運命の女小川菜摘×青木さやか」出演/小川菜摘青木さやか脚本・演出▼岡部尚子(空晴)【日程】7/20(金)19:30~7/21(土)13:00~/18:30~7/22(日)13:00~(アフタートークあり)【会場】六本木スペースビリオン前売り:3000円、当日:3500円【チケット発売】<一般発売>:6/1(金)〜・チケットよしもと(Yコード106689)・ローソンチケット:(Lコード32143)お問い合わせ:チケットよしもと予約問合せダイヤル0570-550-100企画・制作:㈱よしもとクリエイティブ・エージェンシーPhoto:Reiko TohyamaText:Yukiko AnrakuComposition:Shiho Kodama
2018年07月20日「自分の子どもは人の話を聞かない」という悩みを持つママは少なくないと思います。いうことを聞かないならまだしも、話を聞いてすらいない場合、どう対処したらいいのか…。そんな話を聞かない子どもとの接し方について調べました。なぜ人の話を聞かないのか子どもが人の話を聞かないのにはもちろん理由があります。まずはその理由を把握することが大事。例えば本人の性格がのんびり屋なのに、テキパキとした性格のママがしょっちゅう急かすような言葉を投げかけていれば、子どもは親の言葉を聞き流すようになってしまうそうです。また、子どもの言語能力は当然ながら大人ほど高くないため、子どもの理解できない言葉が続くと話の途中で飽きてしまうのだとか。このように、子どもが人の話を聞かないのを「ただ単に性格のせい」と結論付けるのは難しそう。性格以外にも、なにか原因がある可能性をしっかり理解する必要があるようです。聞き流す子どもにさせないために子どもが聞きたくない一番の声はやはり親の怒った声。普段から細かいことまであれこれ指示をしたり、怒ることで自分のストレスだけを発散していては、かえって聞き流すことばかりを習得してしまいます。こういった状況を防ぐには、子どもに対して何かいいたくなっても、9割は飲み込んで、本当に大切な1割だけをいうように意識するのが良いようです。また、片手間で離れたところから話しかけたり、何かをしながら話をすると、子どももまじめに聞かなくなってしまうこともあるので、子どもの近くで話をすることも大切なこと。話し上手は聞き上手言語能力を高めるには、話すことを上達させるのが一番の早道。そのためには、人に伝えることを前提とした会話能力を育ててあげることが大事。それを実現するためには、大人が子どもの話をしっかり聞いてあげることが重要です。子どもが何かを伝えようとしているときには、しっかり目を見て話を聞き、伝わったと子どもが理解できるようはっきりとリアクションをしてあげるようにしましょう。話を聞けない我が子に匙を投げる前に、話を聞ける子にするために親ができることはあるようです。話を聞かない原因をしっかり突き止め、まずは親自身の子どもに対する態度から変えていくことが大事かもしれません。(文・姉崎マリオ)
2018年06月15日幼少時の「読み聞かせ」が大切だということはよく聞くけれど、正しくできているのかよくわからない、子どもが集中して聞いてくれない、など悩みを抱えているママも多いのではないでしょうか。読み聞かせとは、ただ本を読んであげるということだけではなく、本選びや読み方も大切なポイント。そこで、小学校で読み聞かせのボランティア活動をしている筆者が、子どもがもっと本を好きになる、読み聞かせの方法やコツを紹介します。読み聞かせの絵本を選ぶときのポイント・筋立てがはっきりしている本を選ぶ話の内容をある程度理解できる幼児期は、見る本ではなく、起承転結が楽しめるようなストーリー性のある本を選ぶようにしましょう。絵を見ながら聞いて、物語を自分で想像していくということが大切なポイントになります。・読む人が好きだと思う本を選ぶ絵本を読む人が、内容をちゃんと理解して面白い!と思うものを選ばないと、その気持ちは声に出てしまいます。好きな本は読む人も、聞く人も楽しい気持ちにさせてくれます。・ロングセラーの本を選ぶ絵本選びに迷ってしまったら、ロングセラーの本を選んでみるのもおすすめ。本の一番最後のページには、最初にその本が出版された年が書いてあります。長年愛されて増刷されている本は、名作ばかりです。・子どもの成長に合わせた本を選ぶよく絵本には、対象年齢が記載されているものがありますが、それはあくまでも目安として受け取りましょう。簡単な内容の絵本から読んでいき、様子をみてください。読み聞かせのあとに子どもに感想を聞くことで、お話を楽しんでいたのか、内容を理解できていたのかがわかります。子どもが絵本に夢中になってくれる読み聞かせの方法どんなにいい本を選んでも、読み聞かせ方によっては子どもが集中して聞いてくれないことも。子どもが夢中になって聞いてくれるような、読み聞かせのコツをつかんでおきましょう。・読み聞かせモードに切り替える普段の家遊びの延長で読み聞かせを始めてしまうと、子どもがしっかり集中して話を聞くことができません。「さあ、絵本の読み聞かせを始めるよ!」というように、しっかり切り替えをすることで、子どもが話を聞く体制を整える準備ができます。・物語の内容にあわせて声のトーンを変えるただ読むだけではなく、感情を入れて物語の内容に合わせて声のトーンを変えることで、聞いている子どもがグッと物語の中に引き込まれていきます。そのためには、読み聞かせをする前に、読む人がその本の内容をしっかり把握しておくことが必要です。・子どもが絵をしっかり見られるペースで進めていく子どもは、お話とともに絵を見ながら物語を想像していきます。言葉が少ない絵本でも、読み終わったらすぐ次のページに進めるのではなく、ゆっくりページをめくっていきましょう。そして読み終わったときも、余韻が残るようにゆっくりと本を閉じてください。親子で一緒に絵本の読み聞かせを楽しもういかがでしたか。絵本の読み聞かせは、教育としてだけではなく、親子の絆を深めるきっかけにもなります。次に読む本を子どもと一緒に選ぶのが楽しみになりそうですね!いつも読んでいる本でも、読む人、読み方によって違う本に感じることもあります。たまには、図書館などで開催されている、読み聞かせ会に親子で参加してみるのもいいですね。絵本の読み聞かせは、子どもが小学生になって字が読めるようになっても続けてあげたいもの。曜日や時間を決めて、家庭で絵本の読み聞かせをする日を決めてみてはいかがでしょうか。<文:フリーランスライターやまさきけいこ>
2018年06月10日「何回言ったらわかるの?」「やめなさいって言っているでしょ!」言うことを聞いてくれない子どもについイライラ。「いい母親になりたい」そう願いながら、「は~、また怒ってしまった…」と、後悔する日々を送るママは少なくないでしょう。そんなママに、1万5000人以上のママを勇気づけてきた原田綾子さんは「立派なママにならなくていい」と話します。 「自分から行動できる子」を育てるには? 【子どもが伸びる「アドラー式子育て」1】 「子どもをほめる」ことの副作用にご用心!【子どもが伸びる「アドラー式子育て」2】 の続きです。「子どもが伸びる『アドラー式子育て』」のラストは、疲れていることにさえ気が付かずに、子育て、家事、仕事にがんばるママへの「勇気づけ」のお話です。■「子育ての悩み=自分に対する悩み」だった!「ちゃんとあいさつしなさい」「まだ着替えていないの?」毎日のようにイライラして子どもに小言を言ってしまうママも多いことでしょう。原田さんはこう言います。「子どもはママの気持ちを映し出す鏡のようなもの。教師時代を含め、これまでにたくさんのママを見てきてわかったことなのですが、子どもにあれこれ言ってしまうママは、子どもの心配をしているように見えて、じつは自分にダメだしばかりしていたり、自信がなかったりすることが多いですね。自分にコンプレックスがあるから、『こんな私でいいのだろうか?』と、不安に思っている。その気持ちが子どもへの接し方として表れています」自分に厳しいママは子どもにも厳しくなる。自分の失敗を許せないママは子どもの失敗も許せない。人目を気にして「ちゃんとしなきゃ」と思っているママは、子どもに「ちゃんとしなさい!」と言ってしまう…。と原田さんは指摘します。■「イライラする」自分を受け入れるためには「自分に自信がない」そう思っているママは多いのではないでしょうか。原田さんはそんなママたちにこう言います。「たとえば、『また子どもを叱りすぎてしまった…』と自己嫌悪に陥ることがあるかもしれません。でもそれは、『いつもニコニコしているママ』という理想の母親像を求めているから、そう思ってしまう。『立派なママ』になろうとしなくていいんです」そもそも人間は不完全なもの。カンペキな母親なんてどこにもいないと原田さんは強く言います。「まだママ歴●年。毎日、育児に家事、『あたり前』のことを休みなく続けている。その『あたり前』こそ子どもへの愛なんです。さらに仕事をしているママもいる。まさにママたちはスーパーウーマン! 『不完全なまま子どもと一緒に成長すればいいんですよ』と言いたいですね」ありのままの自分を受け入れる、というと難しく聞こえるかもしれません。原田さんはこう続けます。「ママたちこそ自己肯定感を高める“勇気づけ”が、自分自身に対して必要なんです。“勇気づけ”のポイントは、結果ではなく、姿勢や過程に目を向けること。うまくいかないときも、『私、一生懸命がんばっているよね』『次に生かそう』と思うことが大切です。また、『イライラしてもいいんだよ』『そういうときもあるよね』と自分を勇気づけましょう。夫婦間で“勇気づけ”するのもいいですね」「ママ自身が自分のことを受け入れられるようになると、子どもはもちろんのこと、パパや友人、職場の人など周りの人を受け入れられるようになります」と原田さんは言います。ありのままを認めるということは、『この部分はダメだ』と○×をつけて、ジャッジをしないということ。自分(他人)を責めず、不完全な自分にOKを出し、自分を勇気づけましょう。その方がママ自身も気持ちがラクになれそうですね。 ■ママが弱音をはきたくなったら「ありのままを認める」ようになれれば、イライラの回数は減るでしょう。それでも、毎日の育児や家事に疲れてしまったり、悩んでしまったりすることもあるかもしれません。そんなときは、家事の一部をパパや子どもに任せて、ママも息抜きすることが大切だと原田さんは言います。「今日は疲れちゃったな。手伝ってもらえるかな」と頼んでみましょう。お手伝いをお願いする以外にも、「たまにはカフェに寄ってから帰ろう」「今日は総菜で済ませよう」などと気分転換をしてみたり。なんでもちゃんとやろうとせずに『ま、いっか』を合言葉に家事を割り切ったりしてみてもいいでしょう。困ったときは、ママ一人で抱え込まずに、パパや親しい友人などに話を聞いてもらうことも大切だと原田さんは言います。最後に、原田さんに頑張っているママたちにメッセージをいただきました。「子育てに正解・不正解はありません。100人いたら100とおりの子育てがあっていいのです。自分の中にある『●●すべき、●●しなければ』を減らし、自分を勇気づけ、肩の力が抜けると、子育てはグッとラクになりますよ」■今回のお話を伺った原田綾子さんのご著書 『マンガでやさしくわかるアドラー式子育て』 ¥1,512(税込)(日本能率協会マネジメントセンター)子どもが言うことを聞かなくて困っている/感情的に子どもを怒ってしまう自分を変えたい/「自立した子」に育てたいけれど、何をどうしたらいいのかわからない……。そんな悩みを抱えるママたちに、「あるある」と思わずうなずいてしまうようなマンガと解説で、アドラー心理学による子育てをわかりやすく紹介しています。原田綾子さん勇気づけ親子教育専門家。株式会社HeartySmile 代表。1974年生まれ。埼玉県在住。二女の母。小学校教員時代、子どもを伸ばすには母親自身の心がイキイキしていることが重要だと気づき、教員退職後、「勇気づけ」をベースとした子育て講座、講演活動を開始。関東だけではなく、全国各地に受講生が多数おり、10年間でのべ1万5000人以上に勇気づけを伝えている。著書に『アドラー式「言葉かけ」練習帳』(日本能率協会マネジメントセンター)などがある。原田綾子さんオフィシャルブログ:
2018年03月14日「たのしい手づくり子そだて」の著書である良原リエさんは、忙しい毎日でも無理のない「手づくり」をお子さんと楽しんでいます。 前編 では子育て中でもできるリメイク・アイディアを伺いました。後編では、手づくりを通した子どもとの遊び方やコミュニケーションのとり方について聞いてみます。■興味を持ったら“子どものペース”に合わせる「子どもと一緒に何かをりたい」と思うけど、現実は子どもが思い通りにやってくれなくて、だんだんイライラ…。良原さんは、どんなふうに楽しんでいるのでしょうか? 「子どもが思い通りにやってくれないことはしょっちゅうです。でも、私がやりたいことがあるように、子どもも他にやりたいことがあるかもしれないし、違うやり方がいいのかも。だから、一緒に何かを作るときは、無理強いはしません。やりたくなさそうなら、まずやらせないのも、大切かもしれません」(良原さん)「たとえばこのスクラップブック作り。私がひとりでもくもくと真剣に取り組んでいると、気づけば電車で遊んでいたはずの息子が近くにやってきて眺めるようになり、そのうち一緒に参加し始めました。一緒にやり出したら、息子のペースに合わせます。せっかく興味を持ってくれたのだから、面白い、と思えるように同じペースで、同じ目線で、やるようにしています。そして、『こうしたほうが素敵だと思うな』などとアドバイスはしますが、こちらの思惑と違うことをやっても、いいね! と褒めて、受け入れるようにしています。なにかを作るってアートですから、そもそも正しい答えや完成形ってないものですよね。だから、なんでもありだと思うんです」(良原さん)興味を持ってほしいと思うことがあるならば、まずはお母さんやお父さん自身が、うんと楽しんでいる様子を子どもに見てもらう。それが近道のようです。■年齢ごとに“何ができるか”を見極める3歳の誕生日には、数字の「3」に親しんでもらおうと、いろいろなアイディアを考えたそうです。数字の型抜きクッキーに、事務用スタンプの「3」を押したラッピングペーパー、段ボールで切り抜いた「3」に折り紙をぺたぺた貼ったディスプレイなど。「子どもとのクッキー作り、粉は飛び散るし、あたりは汚れるし…大変ですよね(笑)。子どもと何かを作るときは、その子が今、何ができるかを考えて下準備をするとストレスなくできると思います。たとえば、2~3歳でクッキーをつくるなら、生地が仕上がったところで声をかけて、そこから一緒にやります。4歳頃からは、計量するところから一緒に。数字を覚え始めているからです。5歳の今は力もついたので、食材を出したり選ぶところから。つまり最初から最後まで一緒にできるようになりました」(良原さん)■子どもに“お母さん、助かるよ”を伝える「それでも粉がいろんなところに飛び散ったり、すべてが思うようにはいきません。でも手伝ってくれたことをちゃんと褒めます。そして粉は飛び散らないほうが助かることも伝えて、お掃除もなるべく一緒にやります。5歳には、全部まとめてクッキー作りだよ、と伝えます。(もちろん2歳だったら言いませんが)『こうしてくれると助かる』という言葉は息子によく響くようです。お母さんの役に立ちたい、とう気持ちは、少なからず子どもはみんな持っているのかもしれません。『助かるよ』『助かった』『ありがとう』この言葉で、やってほしいことへ導けることは、多くある気がします」(良原さん)■お母さんの「心の栄養」になることを最後に良原さんに、子育てについての思いをお聞きしました。「今、息子は5歳になりました。4歳を過ぎたころからは、ひとり遊びや自分でできることも増え、子育てはずいぶんラクになりました。子どもを通して過ごした時間はとても刺激的です。新しく知った世界がたくさんありました。でもその反面、からっぽになっている自分にも気がついたのです。それもそのはず。振り返ってみると、自分のための時間はほとんどありませんでした。出産前には当たり前のようにあった、好きな音楽を聴く、ライブや映画を観る、美術館へ行く、本を読む、旅に出る、美味しいものを食べに行く、友達と遊ぶ…。仕事を再開するための、子育て以外のインプットがちっともできていなかったんです。自分の時間を持つこと、好きなことのインプットをする時間は、仕事の質をあげるだけでなく、心の余裕にもつながると思います。「自分の時間=心の栄養」です。しっかりとらないと、お母さんがつらくなります。お母さんがつらくなると、子どもとの時間がつらくなるかもしれません。お母さんたち、どうか頑張りすぎないでください。私はちょっと頑張りすぎたなあと思います。まわりの力を頼って、お金の力を使ってでも、自分の時間を確保すべきだったと、今振り返ってみて思います。自分がいっぱいいっぱいの中で、「手づくりしてあげられない」なんて思う必要はありません。手づくりも、やりたい!という気持ちが大切です。子どもに何もしてあげられていない。そう悩んだり、自分がへとへとになってしまう前に、まずは休んでみてくださいね。そうして、心に余裕ができたら、何かを作りたい気持ちが湧いてくるかもしれません。そんな時にこの本が役に立てれば嬉しいなと思っています」(良原さん)「たのしい手づくり子そだて」の中には、手づくりや遊びのアイデアと一緒に、それにまつわる良原さんの子育てエピソードが添えられています。手づくりハウツー本としてはもちろん、子育てにちょっと疲れたときに、パッと開いたところから1つ、2つと読むだけで、ちょっと元気をもらえるかもしれません。その元気が、「手づくりしてみたいな」「子どもと一緒にこんなことして遊びたいな」そんなふうに思える一歩になりそうです。 『たのしい手づくり子そだて』 良原リエ (アノニマ・スタジオ) 古着や端切れを利用した「リメイク術」や、子どもと一緒に楽しむ「手づくり遊び」を紹介した一冊。「手づくりをしたいけれど、時間がない」という著者自身の体験から生まれた、時間や手間をかけずにできる実用レシピが満載です。「誕生日」「クリスマス」「お正月」など、子どもとのかけがえのない時間を楽しむ、季節の行事を手づくりで彩るアイディアも多数掲載しています。良原リエさんプロフィール音楽家。アコーディオニスト、トイピアニスト、トイ楽器演奏家として、映画「コクリコ坂から」(スタジオジブリ)「ターシャ・テューダー 静かな水の物語」(KADOKAWA)をはじめ、TV、CM、アニメ、ミュージカル、コトリンゴなど他アーティストとの演奏、制作に様々なジャンルで関わる。出産後は料理や庭、インテリア、子育てなど暮らしまわりが雑誌やWEBメディアで紹介され、ライフスタイルすべてが活動の場に。自身の暮らしや手づくりのものを紹介しているインスタグラムも人気。著者に『音楽家の台所』(コノハナブックス)、『たのしい手づくり子そだて』(アノニマ・スタジオ)、『トイ楽器の本』(DU BOOKS)など。HP: instagram: @rieaccordion
2018年03月09日最近では、反抗期のない子どもが増えているなんて話も聞きますが、まだまだ反抗期の子どもを抱えるママも多いはず。中学校1年生の息子に「おまえなんか消えろ!」と言われて家を飛び出してきたママの悩みに、ネット上でいろいろなアドバイスが集まっていたので紹介します。反抗期は一時のもの反抗期の子を育てた経験のあるママたちからは、「反抗期は一時的なもので、そのあとはしっかりと育っている」という意見が多く出ていました。今は息子の心ない言葉にショックを受けている相談者に対しても、「今はつらい時期でも、辛抱していれば、親としても成長できるし、今まで見えていなかった幸せも見えるようになるから頑張れ」というエールも見受けられます。過干渉には注意一方で、息子が相談者に暴言をはいた原因が、相談者が息子に頼まれたものを買って帰らなかったことという理由に対しては、「子どもに甘くしすぎているのでは?」といった心配や、「干渉しすぎているのでは?」といった回答者たちからの不安も投げかけられていました。実際に相談者は、息子がスポーツをしていることから、一緒にいることが多く、甘やかしてしまっているという自覚もあるようで、反抗期の原因が過干渉からくる息子の甘えであるという意見にも納得している様子。正しい距離のとり方を反抗期の子に対し、甘やかしすぎれば子どもは増長するし、反対に無関心すぎると、制御が効かなくなるもの。大事なのは適切な距離を保って接することというアドバイスも出ていました。そして、あまりにも目に余るときには、しっかり叱ることが大事と考える人が多いようです。手塩にかけて育ててきた子どもが反抗期になり、ひどい言葉を言われたり、家のものを壊されたりするのは親としてとてもつらいもの。反抗期が来ない子であれば、それに越したことはありませんが、もし反抗的になってしまっても、親として正しく対応をして、ママにも子にも、必要以上にストレスをためないように過ごすのが大事そうですね。(文・姉崎マリオ)
2018年01月29日相変わらずゴン太な2歳男児・三男。寒い中、いつまでたっても服を着ようとせず、オムイチで走り回り、私の膝の上でゴロゴロ。 あまりに言うことを聞かないので、抱っこしていた弟・四男のおしりをえいっ! と乗せてやりました。するとどうでしょう…。予想に反して喜んでいるではありませんか(笑)。しかもリクエストまで。 嫌がるどころか、むしろ自ら望んで尻の下敷きになる兄…(笑)。(ちなみに、上の兄弟達も同じことされて喜びます。もれなく私も…(笑)さすが親子!)
2017年12月05日ウーマンエキサイトをご覧の皆様、こんにちは、ぺぷりです。おませな5歳娘と、イヤイヤ期真っ最中の2歳息子、単身赴任中の夫との、なんてことない日常漫画を描かせていただいています。今回は、子どもたちから言われた、ちょっとショックな言葉についてです。まずは娘編。そんな本気でショックな顔をされたら、さらにショックをうけちゃうじゃないですか。もっとも、わが子たちからはよく言われるので、最近慣れっこになりつつもありますが…。それにしても、おしりザラザラなの、本当になんでなの?!(え?! 私だけ??)お次は息子編。 息子はもう赤ちゃんじゃなかったんでは…??(第2話参照)都合のいい時だけ赤ちゃんになる息子なのでした(苦笑)。でも、赤ちゃんかどうかは置いといて、くやしいかな、本当に最近身体中のしわしわ具合がレベルアップしました。大人のようにオブラートに包んだ言い方が、まだ難しいらしい子どもたち。曇りなき眼で、純粋な疑問や質問を投げかけてこられるとタジタジしてしまいます。それがコンプレックスを刺激するようなことだと余計に…(涙)。母はまだいいけど、外で人に言っちゃダメだよと言うものの、子どもにとっては他意も悪意もなくただの疑問。言っていいことと悪いことの判断が難しい。なので、自分が相手の立場になって、「もし自分が言われたらどう思うか」を基準に判断してねと伝えました。人とコミュニケーションを取るって本当に難しいし、それを子どもたちに噛み砕いた言葉で教えていくのもまた難しい。母自身も勉強したり試行錯誤したりしながら、これからも頑張って母やっていこうと思います。
2017年10月20日悩み相談広場に「お姑さんや周りの人たちから『子どもはまだ?』としょっちゅう言われてつらい」という投稿がありました。街頭鑑定でも、「子どもができない」という相談があります。不妊治療中だったり、人工授精を考えていたりという人がいる一方で、最初から「私、子どもはいらないんです」とハッキリ言う人もいて、いまは本当にいろいろね。結婚して5年経つ30歳前の女性は、交際中も体の関係がなく、結婚後も夫婦は別室で寝ている。赤ちゃんがほしいので、これからどうしたらいいでしょうか? という相談で来ました。結婚10年で、はじめは夫婦関係があったけれど、それも数年。出産を考えると年齢的に迫られている。離婚したほうがいいのかという人も続けてきました。共通しているのは、夫婦関係・子どもを持つこと以外の不満がないことです。夫はちゃんと仕事して、マジメに家に帰ってくる。他に女性がいるけはいもない、お互い愛情がないわけじゃない。でも、自分は子どもがほしい、けれど夫は相手にしてくれない、こんな状態だとだれにも言えないし、どうしたらいいかわからない…そんな女性が増えているように思います。 乱暴な言い方だけど、特にコンピュータ関係の根をつめる仕事の夫たち、深夜帰宅が続く夫たちの姿が見えてきます。そして、自分も仕事をしていて夫が疲れていることが実感でき、無邪気に迫ったりできない妻たちの姿も…。さらに、そんな妻の中でも性格的に「相手が言い出さないなら、自分から無理を言っちゃいけない」とひとりで飲み込んでしまうようなタイプが多いようです。私は、夫婦の相性や運勢をみて、好きで結婚したことを確認して、「このままではダメだと思ったら、夫と話し合いなさい」と励まします。けれどね、女として母としての幸せを追求するのか、この夫と生きていくのかは、私が考えることじゃないの。「あなたが考えることでしょう?」と言います。「そうですね。本当にそうですね」とうなずいてくれる女性の帰るところを見送って、「幸せになって」と思わずにはいられません。 実力桁違いの母が直近1年を詳細鑑定※あなたの人生に今後起こること
2017年10月13日こんにちは。ママライターのマエジマシホです。子どもが食べる食材や飲む水の産地にはとても気を遣っている、というママさんパパさんも多いと思います。親なら子どもにより良いものを選んであげたいと思いますよね。ところで、お風呂でほとんどの人が毎日使うものにシャンプーとリンスあるいはコンディショナーがあります。時々トリートメントをする、という方もいるでしょう。子どもにはまだリンスやコンディショナー、トリートメントは使わせていないという方もいるでしょうが、いずれ使うことになりますよね。そこで今回は、リンス、コンディショナー、トリートメントの違いについて詳しく見ていきます。●リンス、コンディショナー、トリートメントの役割まずは、リンス、コンディショナー、トリートメントのそれぞれの役割について見ていきます。リンスの役割について、シャンプーやリンス、コンディショナー、トリートメントの商品を多く販売している花王のホームページでは、**********リンスとコンディショナーはどちらも、主に髪の表面をなめらかにするものです。髪のすべりをよくすることで、キューティクルの傷みを防ぎ、パサつきにくくします。最近では、髪の表面層(内部)に浸透し、髪の傷みを補修するトリートメント効果を併せ持つタイプもあります。**********とあります。つまり、リンスとコンディショナーの役割に明確な違いはない 、ということです。主に髪の表面を滑らかにし、摩擦によるダメージや汚れの付着を減らす のがリンスやコンディショナーの役割とされています。では、トリートメントの役割について、同じく花王のホームページから以下に引用すると、**********トリートメントは髪の内部に成分を浸透させて、髪の状態を整えるもの。髪の傷みをケア・補修したり、髪の質感をコントロールしたりするものなどがあります。**********主に髪の内部のダメージを補修 するのがトリートメントの役割とされています。●定義なし?コンディショナーやトリートメントは同じ?ただ、引用した花王のホームページに気になる記述を見つけました。以下に引用すると、**********リンス・コンディショナーとトリートメントの定義については、メーカー間で統一されているわけではありません。表示でその製品の特徴を確かめてからお選びください。**********とあります。つまり、法律で具体的に何かが入っているものはリンス(コンディショナー、あるいはトリートメント)と表記しなければならない 、と決まっているわけではないということです。ましてや洗髪製品を販売しているメーカー同士で業界ルールとして決まりがあるわけでもないということになります。リンスやコンディショナー、トリートメントを開発、販売しているメーカーが独自の基準 でこれはリンス、これはコンディショナーなどと決めているということになりますね。ということは、髪をきれいに保つために同じメーカーのシャンプー、リンス(コンディショナー)、トリートメントを使いましょう、というメーカーのアドバイスはあながちセールストークではないということになります。メーカーが研究した結果、ライン使いをすることで髪をきれいにすることができる という結論に至っているからです。●抑えるべき3点では、花王のホームページのアドバイスに従うとすると、リンス、コンディショナー、トリートメントの各製品に配合されている成分を確認するのか、と思ってしまいますね。それも成分名がわかったところで、化学的な知識がなければ正確な判断は不可能です。一般の消費者にそれは無理な注文ですね。ですので、ポイントだけを押さえておきましょう!ポイントは、・リンスとコンディショナーに機能的な違いはない。・リンス、コンディショナーは髪の表面をケアする。・トリートメントは髪の内部をケアする。以上の3点になります。それさえ分かっていれば、これまでと同じように使用しても問題はないでしょう。機能面からみると、使う順番は、シャンプーからトリートメント、そしてリンスかコンディショナーとなります。シャンプーで髪や頭皮の汚れを落とし、まず、髪の内部をケアします。そして髪の表面をケアすることでトリートメント成分を閉じ込めることも期待できます。●シャントリー分野での新たなカテゴリも誕生リンスとコンディショナーの垣根が曖昧になっているのと同様に、コンディショナーとトリートメント垣根も曖昧になってきています。トリートメント イン コンディショナーという二つの役割を持っている商品が登場したからです。これは、『トリコン』と呼ばれています。トリコンを使えば、ひとつ買う手間とコストが減るというメリットがありますね。加えて、お風呂時間の時短にもつながります。はっきりと分けられていない分、さまざまなカテゴリがどんどん誕生して、使いやすくなっていくといいですね。----------大切なことは、それぞれの機能をきちんと知って、機能に合った使い方をすることです。“なんとなくみんな使っているから”というものにこそ疑ってみる余地があるのかもしれませんね。【参考リンク】・Kao 花王株式会社●モデル/ゆみ●ライター/前嶋志保(ママライター)
2017年10月12日私は先日、夫に「めんどくさい!」が口癖になっていることを指摘されました。また、「親の口癖は子どもにもうつる」と言われ、「聞いている側からするといい気持ちにならない」とも言われました。今回は、私が無意識に発していた口癖についてお伝えします。 夫に指摘されて初めて気付いた自分の口癖保険関係の書類を記入していたときのことです。 思っていたより手間のかかる作業で、私は「めんどくさい!」と無意識に言葉を発しました。すると夫に「前から言おうと思っていたんだけど、めんどくさいって言いすぎじゃない?」と指摘されたのです。私は、そのときに初めて自分の口癖に気付きました。 親の口癖は子どもにも伝染する?続けて夫はこう言いました。「親の口癖は子どもにもうつる」と。そう言われて思い返してみると、子どもたちも私の口癖をまねしていることに気付いたのです。 「めんどくさい」という言葉は、聞く側は決していい気持ちにならない言葉です。そのため、夫に指摘されて以来「めんどくさい」という言葉を発さないという意識を持って行動しました。しかし、無意識に「めんど……」と言いかけてしまうこともあり、今まで私はどれだけ口癖を連発してきたのだろうと実感しました。 人から指摘されたことを真摯に受け止める人から自分のくせや悪いところを指摘されると、正直ちょっと嫌な気持ちになります。しかし、今回の口癖においても、自分ではまったく気付かなかったことだったため、冷静になって考えると、とてもありがたいことだと感じました。 私は自分の悪いくせを知ることができたのでよかったと感じています。また、人の欠点やくせなどを指摘する夫も勇気がいったと思います。人生をともに歩む夫婦だからこそ、互いの長所、短所を言い合う大切さも感じました。 食事をする前に、手を合わせて「いただきます」と言うなど、親の姿を見て子どもは学んでいきます。そのため、「子は親の鏡というのは本当なんだな」と感じました。子どもにあれこれしなさいと言う前に、自分の言動や行動を見直したいと思った出来事でした。 イラストレーター/Michika著者:田中由惟
2017年08月31日「赤ちゃんはどうやってできるの?」とつぜん子どもに聞かれたら、答えに困ってしまいませんか? 子どものころ「コウノトリが運んでくる」と教わり、いつしかそれが違うことを知ってショックを受けた私たちは、子どもにも同じように話していいのかどうか、迷います。そんなママや子どもたちに向けた性教育ワークショップがあると聞き、さっそく取材に行ってきました。■「性」は「生」。命をつなぐ当たり前で大切な人間の営み性教育ワークショップ『SEIJUKU』(生塾)を主宰するのは、ウェルネス&ビューティジャーナリストの久保直子さん。久保直子 Naoko KuboAMPP(フランス植物療法普及医学協会)認定メディカルフィトテラピスト、DTWフラワーエッセンスプラクティショナー、フランス式スポーツアロマテラピストの資格を持ち、スキンケアやボディケアなどの美容面はもちろん、女性ホルモンケア、ストレスケア、睡眠などの植物療法、特に「メンタルビューティ」を軸にした独自のウェルネス&ビューティプログラムを企画&発信。二児の母の立場を生かしmama cafeや性教育ワークショップ『SEIJUKU』を主宰。「日本では性教育を“言ってはいけない事”のように扱っていて、なかなか学ぶ機会がありません。私たち親の世代がそうやって育ってきたので、子どもへ伝えるときも、言葉が見つかりません。でも、「性」は命をつなぐ大切なことで、生きる上で当たり前の営みです。当たり前のことを当たり前に伝える。その環境を作っていくために、『SEIJUKU』を始めました」(久保さん)現在ワークショップに参加するのは、お子さんのいる方、いない方、独身の方など様々。「性に関する悩みを持つ全ての方に来ていただける場にしたい」というのが久保さんの願いです。■子どもが楽しめる紙芝居での性教育取材した日は、『SEIJUKU』第5回目。第2回目のときに「子どもが興味を持てるよう、紙芝居にしては?」というアイデアが出たことから、今回は紙芝居を導入してのワークショップになったそうです。紙芝居は、久保さんの伝えたいことをもとに、保育士の井上夏紀さんが子どもの視点を想定したアドバイスを加え、イラストレーターのカイフチエリさんによる、子どもが楽しめるイラストで描かれた、完全オリジナル作品。監修には医師の安来志保さんも加わっています。さらに、この日紙芝居を読むのは、久保さんと、久保さんの10才と7才のお嬢さん。読み手に子どもが参加することで、同世代の子どもたちもより身近なこととして受け止められるようです。さあ、いよいよ紙芝居のはじまりです!■「おちんちん」と「おまた」をくっつける、をどう伝えるか紙芝居のタイトルは『誕生 ~birth~』。「男の子の体と女の子の体はどうして違うの?」という子どもの素朴な疑問をもとに、パパとママが出会い、愛しあい、「おちんちん」と「おまた」をくっつけると赤ちゃんができるという流れを、イラストを使ってわかりやすく説明していきます。「おちんちん」と「おまた」をくっつける───誰もがいちばん説明に戸惑うこの点も、やさしいタッチのイラストのおかげで自然に話を聞けるようになっています。「おちんちん」と「おまた」は決して特殊なパーツなのではなく、「赤ちゃんをつくる」という大事な役割を持っている部分なんだよと、とにかくありのままを伝えることで、子どもたちは体の組織の一部として認識してくれたようでした。「大人が変に隠すから子どもが勘ぐり、真実を知ったときに心がざわついてしまう。まずは大人が正しい性教育を受けないと、子どもへ上手に伝えられないな」…そんなことを考えさせられました。■誰もがみな何億分の1の確率で生まれた奇跡の存在「生まれてきたすべての人が、周囲に守られながら、いろいろな困難を乗り越えて生まれてきた何億分の1の奇跡だと伝えられれば、この紙芝居は成功だと思っています」と久保さん。数億分の1の確率で卵子と精子が出会い、お母さんのおなかの中で約300日をかけて育ち、お母さんの「おまた」から出てくる───その長い道のりを、子どもに伝わりやすいように説明していく今回の紙芝居。参加したママたちからは、「自分が子どもに教えるために参加したのに、自分が子どもを授かったときのことや、自分も親から生まれたことを思い出し、そこに感動してしまいました」という声も聞かれました。■それぞれの家庭に、それぞれの性教育を紙芝居のあとは、参加者全員で、紙芝居の感想と「性教育」についてのセッション。ここで実際にママたちが感じている「性教育」の悩みを聞くことができました。「娘が小学生になったとたん、上級生から性に関する情報を聞いてくるように。どう教えていいか分からなくて、ワークショップに参加しました」(7才女の子のママ)「自分が親から教わってこなかったので、間違った情報を信じていたり、興味本位で悪気なく体の見せ合いっこをしたりしていた。子どもには正しい情報を伝えたい」(2才女の子のママ)「うちは男の子で、女の子に優しい男性になってもらうために、男の子にこそ教えないといけないと思って参加しました」(2才男の子のママ)「生理のとき、お風呂で息子に生理の状態を見せて、血が出る意味や、心が不安定になることなどを話しています。息子は女性の自然現象として聞いてくれていますが、外でお友達に話したときのことを思うと、少し不安になります」(3才男の子のママ)最後に久保さんから、「家庭ごとの教育方針があっていいし、正しい性教育の方法はひとつではないです。教育方法を学んでそのまま実践するよりも、各家庭、個々人で考えることがなにより大切です」とメッセージがありました。『SEIJUKU』は今後、ジェンダーに合わせた内容、生理が始まる10才頃からの一歩進んだ性教育、動画を使っての情報発信なども検討するそう。「赤ちゃんはコウノトリが運んでくる」説でいいかどうか。まずは親が考えてみることで、子どもへの教えかたが見えてくると思ったワークショップでした。性教育ワークショップ『SEIJUKU』(生塾)本記事の公開に合わせて、紙芝居『誕生 ~birth~』の一部をユーチューブで配信スタート!
2017年08月17日心配事に悩み事、尽きないですね。皆さんはどうやって乗り越えていますか?先日、ちょっとしたしこりを発見して、仕事も家事も何も手につかない状態になりました。結局、それは消えてなくなったのですけど、最悪の場合を何度も想像しては落ち込んでおりました。心配事、悩み事というものは、次から次にやってきます。でも、よく考えてみてください。なぜか、乗り切っていませんか?今まで身に降りかかった心配事や悩み事って星の数ほどありました。 でも、全部覚えています?私の場合ですが、悩み過ぎる性格からか、たぶんもうほとんど忘れています。つまり、新しい心配事が古いのを押しやるんです。心配事は心配事によって払いのけられていく。心配事の法則です(笑)。自分を振り返ると、確かに過去の心配事は全て消え去っています。というのか新しいのに翻弄されて古い心配事を抱える余裕がなくなる、というのが本音。心配事というのは常に今現在あるもの。だから、結論から申し上げますと、心配しないで大丈夫だよ、ということになるわけです。 奥様、お悩みですか?どうぞ、悩んでください。おかしな話ですが、次の心配事がそれを駆逐してくれますよ。もしも、心配事が現実になったとします。そうなったら、そこからはその流れで生きていくしかない。しこりがまた出てきたら、付き合うつもりです。運命に身を任せるしかないということです。なんとかなるよ、の精神で乗り切りましょう。一度しかない人生、前向きに生きるのが一番。シングルファザーの私が言うのだから嘘じゃありません。辛いときは料理をしましょう。さらに、美味しいものが悩み事を忘れさせてくれますよ。 ということで、今日は「抹茶とホワイトチョコのシフォンケーキ」を作ります。心配事も吹っ飛ぶ美味しさです。 材料:(ボウル1)卵黄4個分、砂糖60g、熱湯70㏄、オイル40g、小麦粉80g、ベーキングパウダー4g、抹茶12g、ホワイトチョコレート60g、(ボウル2)卵白4個分、砂糖40g。 卵は、卵黄と卵白に分け、卵白を入れたボウルは冷凍庫に入れてよく冷やしておく。 (ボウル1)泡立て器で卵黄と砂糖をよく混ぜ、熱湯とオイルを加える。そこに小麦粉と抹茶、ベーキングパウダーをよくふるい合わせたものを加え、さらによく混ぜる。 (ボウル2)卵白に砂糖を大さじ1ほど加え、ハンドミキサーで泡立てる。卵白が白っぽく泡立ってきたら残り半分の砂糖を加え、また泡立てる。卵白に艶が出てきたら残りの砂糖を加え、メレンゲを完成させる。ミキサーを上げた時、卵白の角がピンと立てば完成。 ここからがクライマックス!ボウル1にメレンゲの3分の1を加え、泡立て器でよく混ぜる。まんべんなく混ざったらもう3分の1のメレンゲを加え、今度はゴムベラでメレンゲを壊さないように混ぜ合わせていく。交互に混ぜていくのはティラミスと同じ要領ですよ。きれいに混ざったら残りのメレンゲも同様に混ぜ合わせ、小さく砕いたホワイトチョコをふりかけ、ゴムベラで全体の生地をまとめる。型(直径18センチ)に生地を流し込み、表面をなめらかにして、空気を抜くために一度20㌢くらいの高さから型を落とします。ポン!という感じで。生地をならすんです。 そして、180度に予熱したオーブンで35分焼きます。オーブンから取り出したらもう一度20センチくらいの高さから型を落とし、ワインボトルなどのボトルを使ってケーキ型ごと逆さにして冷ましてください。粗熱が取れたら普通の向きに戻し、完全に冷めるまで待ち、型から取り出しましょう。 甘さ控えめの生クリーム(分量外)を泡立て、ケーキに添えて召し上がれ。うまい! ボナペティ!
2017年07月25日こんにちは。イラストレーターの栗生です。この連載では、子どもとお出かけ情報 「いこーよ」 に寄せられた子どもの言い間違いをピックアップして、イラスト付きでご紹介しています。「子どもの言い間違い」は今回で最後です。それでは珠玉の作品をご紹介してまいりましょう!子どもの言い間違い1(義祖父の頭のハゲを見て)ジィジィ、あたまとけてるよ…(6歳男の子のドキっとする言葉) いこーよ:2016年1月の「今日のひと言」より 言い間違いではないですが、豊かな表現力に感銘を受けました。わかるわかるよ、髪の毛が溶けちゃったみたいだよね。ハゲの新しい概念を教わった気がします。子どもの言い間違い2富士サファリパーク→富士オサワリパーク(パパ爆笑)(9歳女の子のドキっとする言い間違い) いこーよ:2015年10月の「今日のひと言」より 「サファリ」と「オサワリ」って、似てるんだ…!という素晴らしい気づきを得ました。子どもの言葉からは学ぶことが多いです。それにしても「オサワリパーク」、非合法な匂いがプンプンします。子どもの言い間違い3やまたろうのおうち(やまたのおろち)、読んでほしいな(9歳男の子の言い間違い) いこーよ:2016年4月の「今日のひと言」より 日本の昔話の中でもかなりのアクション大作であろう「やまたのおろち」ですが、言い間違った結果、一気にハートフルな童話っぽくなりました。予想外の角度から繰り出される子どものひと言、楽しませていただきました。「本日のひと言」には、言い間違いの他にも「大人びた一言」「名言」「キュンとした一言」などがあり、こちらも名作ぞろいです。ご紹介できなかった言い間違いも本当にかわいいです。子どもの言葉の世界、ぜひのぞいてみてくださいね。
2017年04月03日ママにとって何よりもうれしいのが子どもがおいしくごはんを食べてくれること。でも、栄養が足りているのか、偏った食事になってないか…など、気になりますよね。そこで、成長期の子どものために、どのような栄養素によって体がつくられているのか、また、それぞれの栄養素が多く含まれる主な食材を管理栄養士さんに聞いてみました。管理栄養士 長有里子(おさ・ゆりこ)管理栄養士。食生活で妊娠しやすいカラダをつくる「授かるごはん」講座主宰。ダイエットレシピ本、雑誌やサイトの栄養監修などを手掛ける。39歳で体外受精を経験、40歳で第1子を出産した経験を活かし、現在は妊活専門の栄養士として多方面で活動中。子どもにはたんぱく質がたくさん必要って本当?「身体の大部分はたんぱく質からできている」といってもいいほど。食べ物からとったたんぱく質は、アミノ酸に分解されたあと、身体の各部分に適したたんぱく質に作り変えられ、臓器や筋肉、血液、肌、骨、髪、ホルモン、免疫にかかわる物質、神経の情報伝達を担う物質などになります。さらにたんぱく質は、毎日つくられ、壊され、またつくられというサイクルを繰り返しているため、骨の場合、約7~8ヶ月でその半分が入れ替わります。そのため、たんぱく質は毎日補給する必要があるのです。<たんぱく質の推奨量>小学生6-7歳…男子35g、女子30g8-9歳…男子女子ともに40g10-11歳…男子女子ともに50g中学生男子60g、女子55g(12-14歳)高校生男子65g、女子55g(15-17歳)(日本人の食事摂取基準2015より)特に成長期の子どもは成人に比べ、体重1kgあたりに必要とされるたんぱく質の量が多くなります。肉や魚、卵や大豆製品、乳製品などにもたんぱく質は多く含まれていますが、肉に代表される動物性たんぱく質は、植物性たんぱく質よりも身体に必要な必須アミノ酸を多く含んでいます。たんぱく質を取るためにおススメの食材は?たんぱく質をとるために、オススメなのはアメリカン・ビーフ。理由としては、まず牛肉には栄養価の高いたんぱく質が含まれているからです。体のたんぱく質は約20種類のアミノ酸を組み合わせることによってつくられていますが、このうち、体内で合成できない9種類のアミノ酸を必須アミノ酸といい、食物として摂取しなければいけません。アメリカン・ビーフにはこの必須アミノ酸がバランスよく含まれているため、栄養価の高いたんぱく質が摂取できます。次に鉄が豊富であること。体内でエネルギーを産み出すには、ほとんどの場合酸素が必要です。この酸素を体のすみずみまで運ぶのが鉄です。鉄が不足すると貧血になり、体内に十分な酸素を送れなくなるためエネルギーが低下し、集中力低下や頭痛、めまい、倦怠感といった症状が表れます。さらにアメリカン・ビーフの特長として、亜鉛が豊富ということも挙げられます。亜鉛は新陳代謝を活発にする働きがあります。亜鉛不足になると細胞分裂が正常に行われなくなるので、成長期では発育不良が引き起こされます。また亜鉛の欠乏症の中でも有名なのが、味覚異常です。スポーツをする子どもにもアメリカン・ビーフはいい?スタミナを高めるには炭水化物が必要ですが、運動中の筋肉のエネルギー源や筋肉の合成促進には、必須アミノ酸のBCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)が効率のよいものになります。アメリカン・ビーフにはこのBCAAが豊富に含まれるため、スポーツをする子どもにもおすすめです。また、運動によって破壊された筋肉を修復するためにもBCAAが役立ちます。食べるタイミングとしては、運動前後どちらともおすすめです。親子で楽しめるアメリカン・ビーフレシピ子どもに食べてほしい牛肉を、美味しく栄養バランスよく取れるアメリカン・ビーフレシピをご紹介します。例えば、アメリカン・ビーフのかたまりを買ってきて、切り分けて使えば、親子で楽しめるビーフ料理が手軽に作れます。最近は、大人だけでなく、疲れやすく感じる子が多いと言われています。それはバランスの良い食事を心掛けることで十分改善することが可能です。管理栄養士の長さんのポイントも参考に、ぜひ試してみてくださいね!<お母さん、お父さん向けレシピ>アメリカン・ビーフのサーロインステーキ ・ポイントお肉の味をストレートに味わうのに最適。女性に多い貧血の予防では、鉄分以外にも大切な栄養素があります。それがビタミンB12と葉酸。アメリカン・ビーフには鉄分とビタミンB12が、トッピングのにんにくには葉酸が豊富です。このメニューはお母さんの貧血予防にぴったりといえます。<子ども向けレシピ>アメリカン・ビーフ 子ども用焼肉プレート ・ポイントグリルで焼くことで余分な脂肪が落ち、ヘルシーに。子どもが好きな焼肉味で食がすすみ、成長期に必要不可欠な鉄や亜鉛などが効率よくとれます。焼肉メニューは野菜不足になりがちですが、このプレートは野菜もフルーツもついており、栄養バランスも〇。凝った付け合わせができなくても、彩りがきれいな野菜やフルーツを付け合わせてあげれば、バランスがととのいます。アメリカン・ビーフの生産者への直接インタビュー栄養だけでなく子どもに食べさせる食材の安全や生産地も気になるところ。今回はそんなママのためにウーマンエキサイトがアメリカン・ビーフの生産者でもあり、5人の子どもの母親でもあるダイアンさんに直接インタビューしてきました。・牛を安全に育てるためにやっていることを教えてくださいダイアン:私たちは、安全に育てるために牛にストレスをかけていないか、安全に輸送できているか、最高の環境を与えられているかを、どこにおいても同じようにモニタリングできるようにしています。また、スタッフのスキルアップ支援を行うだけでなく、獣医による牛の病気予防や1頭ずつのケアをしっかりと行っています。牛が餌として食べている穀物は、環境にもやさしく栄養豊富なものを与えています。・仕事と子育ての両立で苦労したこと、または子育てで嬉しかったことを教えてください。ダイアン:私は農場での子育てが気に入っています。もちろん、5人の子育てと農場の仕事の両立は大変なときもあります。双子が生まれたとき、夫のマイケルは昼も夜も大忙しだったので、私は睡眠時間を削って、双子の新生児の世話をしながら3人の小さい子供の面倒をみていました。農場で働くと同時に、ひっきりなしに洗濯、食事の準備、掃除などの家事をしているので1日があっという間ですが、私は家族みんなで家事をするのが好きです。子どもたちも学校のないときには農場の仕事を手伝ってくれます。手伝いを通じて、子どもたちは農場を続ける意味と価値を経験しています。農場で育つ子どもたちは、世界のために食べものを供給する意義と大切さを学んでいるのだと思います。・お子さんとの生活で成長したと感じるところを教えてください。ダイアン:私の子どもたちは小さなときから農場の手伝いをしているので、牛や動物たちの世話を通じて命を扱う責任、問題があったときにどう解決するかを自分で考えることが身につきました。おじいちゃんやお父さんの家族がそうであったように、子どもたちも農場の生活を気に入っています。・自分のお子さんに育てた牛肉を食べさせていますか?また、どのぐらいの頻度で食べさせていますか?ダイアン:もちろん大切に育てた牛肉を家族みんなで楽しんでいます。1日に2食、時には3食とも牛肉を食べることもあります。特別な日のメニューはプライムリブです。牛肉以外にも豆や麦など農場で育てたものを使います。自分たちで育てたものを家族みんなで食べられるのはとても素敵でしょ!・日本の消費者へメッセージをくださいダイアン:日本の消費者のみなさん! 私たちの牛肉、家族、そして農場に興味をもってくれてありがとう。これからも、みなさんの期待と信頼にこたえられるよう高品質でおいしいアメリカン・ビーフを提供できるように努力しますね。<ダイアンさん直伝 特別な日の「プライムリブ」>【材料】・アメリカン・ビーフ、リブロース(かたまり)・・・約4.8kg・ステーキシーズニング、ウスターソース、サラダ油・・・各適量【作り方】1 オーブンを190℃に予熱しておく。2(できれば厚めの)オーブントレイにサラダ油を塗る。表面を焼いた肉をトレイにのせ、 ウスターソースをまんべんなくお肉にぬり、そのうえからステーキシーズニングをかける。3 オーブンへ2を入れて30分加熱する。 ※加熱が終わってもオーブンを開けないこと!4 食べる45分前に再びオーブンを190℃に加熱する。食べる10分前にオーブンは消し、5分前には肉を出して休める。5 薄くスライスして召し上がれ。ミディアムレアで食べるのがおすすめ。スーパーやお肉屋さんで買っているアメリカン・ビーフが、どんな風に生産されているのかを知るのも大事なことですね。子どもの成長に欠かせない栄養素がたっぷり入っているアメリカン・ビーフ。ぜひおすすめレシピを試してみてくださいね!PR:米国食肉輸出連合会
2017年03月28日こんにちは、イラストレーターの栗生です。この連載では、子どもとお出かけ情報 「いこーよ」 に寄せられた子どもの言い間違いをピックアップして、イラスト付きでご紹介しています。それでは参りましょう、今回は「思わずドキッとした言い間違い」をお送りいたします!子どもの言い間違い1ママ、その服におう(似合う)ね!(5歳女の子の言い間違い) いこーよ:2017年7月の「今日のひと言」より (お帰りなさい!と言おうとして)お帰りください!(5歳男の子の言い間違い) いこーよ:2016年8月の「今日のひと言」より 言われた方は動揺してしまいそうな言い間違い。一文字変わるだけで全く意味が変わってしまいますね…! 言われた方はついつい突っ込みたくなってしまう言い間違いです。子どもの言い間違い2じぃじが上手く言えず、「じじい!」(3歳女の子の言い間違い) いこーよ:2016年9月の「今日のひと言」より 私がおじいちゃんだったら「思春期も来てない孫にじじいって言われた…」と寝込んでしまうこの言い間違い。しかし、じいじとばあばは言い間違えそうな要素が満載です。子どもの言い間違い3(消防車を見て)ぼーぼーしゃあったよ!(2歳男の子の言い間違い) いこーよ:2016年9月の「今日のひと言」より 水どころか火炎噴射器から火を噴出しそうな雰囲気の車です。もしくは車自体が燃えていそう…。男の子が大好きな働く車が勢いをまして走っているのが目に浮かびます。次回「栗生ゑゐこの子どもの言い間違い」は最終回! お楽しみに!
2017年03月13日