小さな商店街の途中にある、3層から成る間口の狭い建物。ここは、設計事務所のアトリエ+二世帯住宅です。1階は建築家の清水貞博さん、松崎正寿さん、清水裕子さんの3人が共同で営む「atelierA5建築設計事務所」。2・3階には清水さん夫妻と中学生の長女、貞博さんの両親が二世帯で暮らしています。たくさんの要素が詰まった建物ですが、その敷地は間口が狭い31坪、さらに三方に隣家が迫った「うなぎの寝床」。「室内はさぞコンパクトなのでは?」と思いながらドアを開けると、そこには驚くほど明るく開放的な空間が広がっていたのです。■ RC造と木造でパブリックとプライベートを切り替える2つの世帯の住宅、そして事務所。3つのスペースが快適さとほどよい距離感を保っている秘密は、プランと構造の工夫にあります。1つが、1階のアトリエはRC造、その上に木造2階建ての住まいが載る混構造にしたこと。2階の住まいには、玄関からアトリエ隣の階段を上がってアクセスします。「2階から1階に下りてくるとスイッチが切り替わります」と裕子さん。コンクリート打ち放しのアトリエは両サイドの壁に扁平な柱が入った特殊な構造で、室内に柱や梁の出っ張りがないトンネル状の大空間を実現しています。■ 「外」を挟んで光と風を採り入れ、適度な距離感をつくる構造上、1階左右の壁に開口部は少ないですが、中央に中庭がありガラス越しに光が入るため、閉塞感はありません。この中庭を挟んで手前が打ち合わせ室、奥が設計室になっています。2階に上がると、中庭の上はグレーチング(金属の格子)を張ったテラスになっていて、テラスを挟んで道路側に親世帯、奥に子世帯のLDKをレイアウトしています。まるで路地を挟んで2軒の小さな家が建っているような佇まい。テラスは両世帯と階下のアトリエにも光と風をもたらし、世帯間のほどよい緩衝帯にもなっています。「上下で完全に分離した二世帯住宅は、ろくに顔も合わせない生活になりがちですよね」と貞博さん。テラスを挟むことで「おいしそうなものを食べてるなとか具合が悪そうだなとか、相手の様子がちらちら見えるぐらいがいいと思いました」と裕子さんが続けます。普段の暮らしは別々ですが、子世帯のダイニングで一緒に食事をすることもあるそう。こちらは親世帯のLDKからテラスを見たところ。長女が2階にひとりでいるときも、テラス越しに見守ってくれる祖父母の存在に安心できそうですね。■ 特殊な構造で室内がぐんと広く、伸びやかにもう一つの工夫が、住宅部分の構造です。周りに見える斜めの柱で建物を支えることで邪魔になる柱や壁をなくし、木造ながらここまで開放的な空間を叶えました。テラスに面して全面開口があるうえ、残り3面にも高窓があるので2階全体が半戸外のよう。バスルームは使う時間帯がずれるため、二世帯共有にすることでゆとりある広さを確保しました。正面のハイサイドライトや左手にある小さなテラス越しに入る光で、明るさも十分です。家具のようにシンプルで美しいキッチンは二世帯で同じデザインに。こちらは親世帯のキッチンです。■ プライベートスペースは広がりと落ち着きの空間にガラス張りの開放的な2階とは対照的に、寝室などプライベート空間を集約した3階はガルバリウム鋼板張りに。子世帯の3階にあるプライベートリビングは高い天井高を確保し、開口部を抑えて広がりと落ち着きを両立しています。子世帯の主寝室は、上に予備室のロフトを作ったため天井高を抑えてコンパクトに。正面に見える壁際の配管スペースをニッチとして活用しました。主寝室の隣は中学生の長女の部屋。トップライトから吹き抜け越しに光が注ぎ、コンパクトながら開放的です。寄棟状の屋根の形を表しにした親世帯の寝室は、伸びやかで気持ちのいい空間です。シャワールームを設ける案も検討したそうですが、清水さんの妹や弟一家が頻繁に泊まりにくるため、部屋の広さを優先しました。外部空間をうまく織り交ぜることで適度な距離を保ち、自然に気配を伝え合う住まい。職住近接に二世帯同居と、これからの暮らしを考えるヒントになりそうですね。もっと詳しく見たい方は、ぜひ「住まいの設計2018年3-4月号」を参考にしてみてくださいね。設計/清水貞博+松崎正寿+清水裕子(atelierA5建築設計事務所)撮影/桑田瑞穂住まいの設計2018年3-4月号豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン【巻頭特集】「だって大好きなんだもん!猫と暮らす、犬と暮らす幸せな家のつくり方」 【第二特集】「家にも働いてもらおう!併用住宅と二世帯住宅」
2019年03月20日できるだけ施主の夢を実現するため、様々な要望を受け入れ、設計図面として表現するのが、我々設計者の仕事。しかし仕事をしていくなかで、「お施主さんにされると、これは困ってしまうな」ということもあります。今回は設計者側から施主にあえて苦言を呈しながらお伝えすることで、より良い信頼関係を構築していけるようお願いする内容にしたいと思います。その困ることを3つご紹介します。■ 1. 施主が自分でプランを書いてくる場合WorldWideStock / PIXTA(ピクスタ)たまに自分でプランを描いてくるお施主さんがいらっしゃいます。夢を自分の手で形にしたい想いは尊重したいですが、それを設計者に見せることはできれば控えてほしいです。なぜかというと、その案ありきで進んでしまうからです。そうなると家づくりに発展が生まれず、滞ってしまう可能性があります。もう少し具体的に説明すると、設計者は、つくったプランを実現に結びつけるうえで、法規や構造、施工など様々な問題に直面していきます。それを解決しやすく、かつ施主の要望をくみとるプランを設計者はつくっています。施主が考え出したプランは設計図ではなくて、自分の要望図なのであるということを認識してほしいと思います。■ 2. 施工業者を施主が指定する場合Ushico / PIXTA(ピクスタ)施主と施工業者が知り合いである場合などに、こういうことがよくあります。ここで設計者として気になるのは、指定された施工者が過去にどんな仕事をしてきたかということです。たとえば設計事務所との仕事を一切やったことがない施工業者の場合、技術やイメージ、意志の疎通が取りにくく、作業がなかなか進まなかったり、余計な費用が発生したりする場合が出てきます。それによって被害を受けるのはお施主さんです。でもお施主さんは施工業者と知り合いということで、なかなか言いたいこともいえない……。そんな状況になると設計者も調整ができず、能力を十分に発揮しづらくなります。施主、設計者、施工業者の3者はほどよい距離感をとった関係性でないと、チームとしての緊張感を保てないことをご理解いただければと思います。■ 3. 施主が商品を自分で発注(施主支給)する場合あけび / PIXTA(ピクスタ)見積もり金額を安くするために、施主側で商品を発注して工事で取り付けてもらう場合があります。施主支給ともいいます。これは施工者に対して敬意を払っていない行為であると私は感じます。商品に何かトラブルがあったとき困るのはお施主さんです!極楽蜻蛉 / PIXTA(ピクスタ)どういうことかというと、何か不具合があったとき、施工側が責任をとれない、ということです。施工業者は何か不具合などが生じたときに、メーカーの保証、もしくは会社で入っている保険などを活用しながら、工事後のメンテナンスを行うことが多いようです。それを施主が引き受けるというのは手間やお金、苦労がかかってしまうのです。そのときちょっと安く仕上がることよりも、長期的な視野を持って家づくりを行ってほしいと我々は考えます。YsPhoto / PIXTA(ピクスタ)いかがでしたか?上記は我々設計者だけが困ることではなく、工事をする施工者、そして家をつくる施主本人にまでつながります。これらが発端でトラブルになることも多いです。家づくりはこれからの家族の将来を描くとても楽しい作業です。でも小さくても何かしらトラブルはおきます。そのトラブルをできるだけ早く解消するため、お施主さんと我々作り手はチームとして動いているわけです。その関係性を大事に考え、行動していただければと思います。
2019年02月26日2020年に鎮座百年祭を迎える明治神宮では、鎮座百年祭記念事業の一環として「明治神宮ミュージアム」を2019年秋に開館することを発表した。ミュージアムの設計は建築家・隈研吾が手掛ける。わずか百年間で荒れ地から生み出され、原生林とみまがう深い森となった明治神宮の森。この森と融け合うように計画された新しいミュージアムは、明治神宮の参道の一つの象徴、神橋の脇に建つ。森の景観を損なわないようにという配慮から、これまで駐車場として使用されていた土地が建設予定地となる。ミュージアムの設計を手掛けるのは、2020年東京五輪・パラリンピックのメインスタジアム、新国立競技場のデザインを手がけた建築家の隈研吾。延床面積・約3,200平方メートルの2階建ての展示施設は、この森の木立の中に、木の葉のような薄い屋根を、敷地の勾配に沿って漂わせようと考えられた。縦ルーバーとガラスとで構成される外壁も、木立のリズムと共振し、消えてゆく。新たな明治神宮のシンボルが、緑豊かな代々木の杜に誕生する。完成予想図 2階展示室この新しいミュージアムでは、同じ境内に建つ大江新太郎設計の宝物殿から、明治神宮鎮座百年事業の一環として、御祭神ゆかりの品々を移し、収蔵・展示する。なお宝物殿は、東日本大震災で罹災した屋根の修復並びに重要文化財としての保存に必要な耐震工事施工のため2017年1月9日から閉館しており、再開館は詳細が決まり次第発表となる。
2019年02月07日インテリアスタイリストの窪川勝哉です。実は私、昭和32年築・前川國男設計のテラスハウスを入手してしまいました!フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエとともに近代建築の3大巨匠と言われる、ル・コルビュジエ。そのル・コルビュジエに師事し、日本のモダニズム建築の旗手と言われた、前川國男。その前川國男が昭和30年代に設計した、三角屋根が特徴のテラスハウスシリーズをご存じでしょうか?■ 昭和32年に建てられた前川國男設計のテラスハウス2軒が一続きになったテラスハウス形式当時は郊外といわれた東京西部の阿佐ヶ谷と烏山と鷺宮に建てられ、なかでも通称「阿佐ヶ谷住宅」は、広大な敷地とコモンと呼ばれた緑地を持ち、著書も出版されるなど、コアなファンに大人気の物件でした。惜しまれつつ2013年に解体された阿佐ヶ谷住宅についての本も出版されています。前川國男の評伝も、読みごたえがあります現在では阿佐ヶ谷と烏山は残念ながらすでに取り壊されてしまい、唯一現存するのはこの3兄弟のなかで最初(昭和32年)に建てられた鷺宮の物件だけに。ゆったりとした敷地はやはり魅力的!■ 物件情報を古い順にソートし、どれだけ古い物件が現存しているかを楽しんでいたら…ところが先日この物件がなんと売りに出ていたのです!!普通の人がインターネット等で物件を探すときは予算やエリアのほか、築年数が新しい順にソートしたりするのが一般的かと思います。ですが、私はいつも古い順に並べ、どれだけ古い物件が現存しているかを楽しむほうでして(笑)。階段まわりは竣工時のまま先日いつものそれを楽しんでいたら、以前から存在を気にしていたこの物件に出会ってしまいました!現状の水回りはこんな感じ最新のスタイルでなく、当時のレトロさを残したスタイルにリノベーションを、と考えていたところ、友人から連絡があり、解体予定の家からレトロで状態の良いキッチンを外したものをプレゼントしてくれました。サンウエーブの琺瑯(ほうろう)製のキッチン。偶然にも今の私の家のキッチンとまったく同じキッチンです!まだまだすべてがまったくノータッチの状態で、室内も要リノベーションなのですが、少しずつ手を加えて完成させていくつもりです。リノベーションの進捗などは、またぜひ報告させていただけたらと思います。窪川勝哉さんインテリアスタイリストとして雑誌、広告、テレビなどで幅広く活躍中。2011年に渡英、2013年から再び拠点を東京に移し活動中。
2018年12月29日「注文住宅で理想のマイホームを建てたい」と思ったときに、設計事務所にお願いするのか、工務店にお願いするのか、ハウスメーカーにお願いするのか――。さまざまな選択肢があるため、どこにお願いしようかとても悩みますよね。その中でも、ハウスメーカーで建てたいという方は多いのではないでしょうか?メーカーによってはたくさん広告で保証やアフターサービスを謳っているため、なんだか安心できそうな気がしますよね?ですから、逆にハウスメーカーで建てることのデメリットも気になると思います。そこで今回はハウスメーカーにしぼって、ハウスメーカーで建てることの「メリット」「デメリット」をご紹介していきたいと思います。ハウスメーカーで家を建てるメリットメリット1. 相談したいことをほとんど1社にまとめられるcba / PIXTA(ピクスタ)家を建てるには、いろいろなことを検討する必要があります。建物の間取りやインテリアだけでなく、資金計画や土地を所有していない人は土地探し、なかには相続税対策など、ひとりではなかなか解決できないものばかりです。なので、専門家に相談しなければいけませんよね。ハウスメーカーであれば、資金計画は、そのメーカーの付き合いのあるファイナンシャルプランナーに相談したり、土地探しだったら不動産部門など、トータルで相談できます。建てると決めたメーカー1社で、さまざまな相談ができるのは、手間がかからずとても便利ですよね。メリット2. ZEHなどの最新の家を建てやすいpixelcat / PIXTA(ピクスタ)最新の技術や設備を積極的に取り入れているため、ZEHなどの家に比較的簡単にすることができます。さらにメーカーによっては、最新の家にすることによって補助金をもらえることがあるので、お得に取り付けられます。エコや最新設備などに興味のある人は、ハウスメーカーで建てることにメリットがあります。メリット3. 将来的に売却しやすいTATSU / PIXTA(ピクスタ)最近では空き家問題がニュースなどでもたびたび取り上げられていますよね。空き家問題にはさまざまな要因や時代背景がありますが、中古住宅として売れないため、解体する費用と更地にしてしまうと固定資産税が上がることを懸念して、結果的に放置されてしまっていることも大きな要因のひとつです。その中古住宅の流通を活発にするために発足されたのが「スムストック」です。スムストックに加入することで、将来転勤やライフスタイルの変化などで自宅を売却する必要が出た際に、住宅の価値をしっかりと審査してくれます。これはスムストックに加入しているハウスメーカーに限りますが、保証の長さなどから、住宅の価値を保つことができるのです。ハウスメーカーで家を建てるデメリットデメリット1. 自由設計も言いつつ、間取りに制約がある場合もふじよ / PIXTA(ピクスタ)一概には言えませんが、ハウスメーカーの場合、1階と2階の壁がしっかり乗っているか、耐震性的にこの壁を外して大丈夫か、といったことを特に重要視しているので、間取りの制限が出てきてしまう場合もあります。デメリット2. 担当者との相性が重要になってくるcba / PIXTA(ピクスタ)ハウスメーカーはたくさんの営業マンや設計士がいます。ですから、会社の良し悪しというよりは、担当するスタッフによって良い家づくりができるかどうか左右されてしまいます。どうしてもそのメーカーで建てたいけれど、担当するスタッフと合わないと感じたら、担当者を変えてもらうことも可能です。その会社の商品も大切ですが、良い家づくりするには、自分たちの要望を理解してくれた上で提案してくれるスタッフとつくっていくことが大切です。デメリット3.しっかり保証内容を確認しないと損をするかも?TATSU / PIXTA(ピクスタ)ハウスメーカーの良さは、独自の保証体制をとっていること。だから、何かあったときも安心できるようにと、高い金額をかけてでも購入される人もいるかと思います。よくある「耐久性〇〇年」などの文言に惑わされてしまい、長持ちする家だと勘違いしてしまう方が多いようです。大切なのは「〇〇年保ちます」や「耐久性が〇〇年」ではなく、メンテナンス費用などが具体的に載っている資料でしっかりと説明してもらうことです。それを知らずに建ててしまうと、後悔するケースもあるかもしれません。まとめSIBOK18 / PIXTA(ピクスタ)ハウスメーカーで建てるメリットとデメリットをご紹介しましたが、いかがでしたか?何を選ぶにも良し悪しは当然あります。ハウスメーカーを選ぶ理由はさまざまですが、やはり安心感や信頼感で選ぶ方が多いのではないでしょうか?ですのから、デメリットをしっかりと考慮しつつ、検討されることをオススメします。【参考】※SumStockスムストックのメリット
2018年09月15日女性は男性よりも、将来に対して夢見がちです。何歳までに結婚して、何歳までに子供産んで、何歳までにマイホーム建てて…など、そんな人生設計を考えています。ですが、思い通りにいかないのも人生です。自分の思い描いた人生が送れていれば満足でしょうか?想像していた人生と違う人生を送ったとしても、それは自分の人生で、満足を得られるよう考え直すことが大切です。自分の人生、今後どうすればいいのかを見直してみましょう。1. 勝ち組・負け組女性にとって世間で言われる勝ち組・負け組。一般的に結婚すると勝ち組、結婚しないと負け組、高収入の男性と結婚出来たら勝ち組などと言われています。しかし、人生は勝ち負けで判断できることではないですよね。高収入の男性と結婚したからと言っても、出費がそれ以上に大きかったり、働けなくなってしまっては収入がなくなってしまいます。結婚したから勝ち組と言っても、離婚する人の多さを考えると結婚がゴールではないことがわかりますよね。結婚するもしないも、自分の努力や考え方で素敵な人生をおくれます。結婚したい人生20代の頃は自分にも若さがあるので、出会いもたくさんあります。しかし年齢と共に出会いの確率はぐんっと減ってしまいます。20代のうちに相手を見つけておかないと、焦ってきてしまいますよね。30代になると、仕事が多忙になり職場と家の行き来だけで出会いの場もなくなってくるという人が多いです。結婚願望はあっても、そのまま独身生活になってしまうということも多いようです。これは女性に限らず男性も同じです。男性は出産のリミットがないので、女性より焦る気持ちはありませんが、30歳過ぎると出会いが少なくなるのは女性同様です。男女とも独身の人はたくさんいます。しかし、自分で努力して動かない限り、出会いはありません。一人でもいいかなとあきらめず、早めにアクションを起こして、素敵な出会いを見つけましょう。結婚しない人生最初から結婚する気のない人、そのうち自然と結婚するだろうと思っていたけど婚期を逃してしまった人、いろんな理由で結婚しない人、出来ない人が年々増えています。時代と共に女性も男性と同じように働いて稼ぐ時代ですから、昔と違って女性も一人で生きていけます。結婚しないで働くことに人生をかけている女性もいます。結婚したから幸せ、結婚しないから不幸せということではなく、自分の人生がどうすれば輝けるか、結婚もその選択肢の一つだと思います。結婚をしない人生でも、やりがいを感じる仕事や夢中になれる趣味があったり、ともに笑いあえる友達がいて、楽しく過ごせたらそれは幸せな人生ですよね。決して負け組ではありません。子供が欲しい人生結婚は何歳でも出来ますが、出産は年齢を考慮しなければなりません。歳を増すにつれて出産のリスクは上がります。そのため何歳までには産みたいと期限をつけている女性も多いようです。たとえば遅くても30歳までには産みたいとなれば、29歳の時には妊娠していなければなりません。妊娠するにはその前に結婚。結婚の前には交際期間が必要です。それを考えると出産までに5年くらいさかのぼって、25歳頃には相手がいないとならないという計算になります。結婚できないから焦っているのではなく、子供を産める適齢期を過ぎてしまうのではないかという女性特有の焦りがあります。女性にとって人生設計は必要なのです。子供がいない人生もともと子供は欲しくないと考えている方もいます。そんな人は仕事や趣味に全力で取り組む人が多いです。そんな女性も結婚すると変わります。お互いを高め合える相手と一緒にいることで、仕事の相談が出来たり、心を休める場所が出来るのです。子供はいらないから結婚もしないという人もいるかと思いますが、結婚と出産は別物です。結婚したから子供を作らなければいけないというわけではありません。二人だけの生活でも、一人のときより幸せを得ることが出来ます。子供がいなくても夫を支えるという気持ちで、働きがいや生きがいも出てきます。結婚して子どもを作るということが絶対的ではありませんし、それは選択肢のひとつなのです。2. 自分の幸せを見つけよう女性は群れを作る習性があるので、人と同じ事を好みます。そのため彼氏がいなかったり、結婚していなかったり、子供がいないことで焦ってしまう場面がいくつかあるのです。しかし、幸せはこうあるべきだという決まりはないのです。結婚することが幸せと思う人もいれば、一人でいた方が幸せと思う人もいます。幸せは人によって感じ方も受け止め方も違うので、人と比べる必要はありません。自分が幸せと思える、幸せな道を切り開いていきましょう。世間を気にしている人周りの目を気にしすぎていませんか?歳を取っても結婚しないと、周りから「まだ結婚はしないの?」と言われたり、結婚しても子供がいないと「まだ子供が出来ないの?」と言われることがあります。相手の考えや環境も気にせずそんな風に言ってくる無神経な人の言葉を真剣に受けとめることはありません。気にしないことです。気にしすぎてしまうと、自分を追い込んでストレスになってしまいます。人は人、自分は自分です。周りと同じように人生を送ることが幸せではありません。個性を出して生きいける人生はとても輝いています。逃げ出さないこと「人生設計を失敗した」そんな風に思っていても、過ぎてしまったことを後悔しても遅いのです。現実逃避したい気持ちがあるかもしれませんが、現実を受け止めて、これからのことを考えましょう。人生80歳と言われている中で、30代や40代はまだ人生の半分です。まだ折り返し地点に来たばかりなのに、諦めてしまってはもったいないです。これからまた新しく人生設計を考え直せばいいことです。残りの人生を暗く過ごすより、明るく楽しく過ごした方がいいですよね。自分にとっても生きがいを見つけましょう。人生は、思い描いていたようにはいきませんよね。小さい頃の夢も大人になると変わっていくのと同じように、周りの人間関係や環境が変われば、考え方や感じ方も変わっていきます。臨機応変という言葉があるように、そのときそとのき対応していけばいいのです。「人生はこうあるべき」と思い込まないで、こうなったからこっちの選択肢もある、と選択肢が一つじゃないということを考えて、これからの人生楽しく過ごしていきましょう。
2018年07月28日私たち設計者の仕事は、大きく分けると2つあります。ひとつは施主の要望を形にするために建物の図面を描く「設計」という業務。そしてもうひとつは、図面の指示どおりに現場が進んでいるかを確認する「監理」という業務です。それらを行ったうえで、私たちがいただく報酬、いわゆる設計料というものがあります。今回は、設計と監理の仕事についてと、その報酬についてご説明いたします。■ 意外と知られていない!設計者の仕事の「設計」「」って?監理「設計業務」は一般的にイメージしやすいと思います。さわだゆたか / PIXTA(ピクスタ)施主の要望を聞き、それを設計図に起こし、さらに詳細に見積りをとれる図面、役所に提出できる図面として精度を上げて制作する仕事です。「監理業務」はわかりにくい部分もあるかもしれません。簡単にお伝えすると設計図と現場とを照らし合わせる仕事です。YUMIK / PIXTA(ピクスタ)そして図面をもとに、どうつくっていくかを現場で考える仕事でもあります。よくドラマなどで、以下のような場面を見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。設計者「こうしたいんです!」現場監督「ばっきゃろー!できるかい!!」ここまでわかりやすい会話は実際ないですが(笑)、かなり近いやりとりを行っていることは確かです。設計者は設計図をもとに図面で詳細に見えてこない部分を現場と検討します。そのなかで、こうしたいと思うことを現場に伝えます。それはお施主様の思いを技術的に代弁することにもなります。現場は、それをどうやって実現しようかを考えます。そのなかで私たち設計者もアイデアを出し合い、最終的に形となります。kou / PIXTA(ピクスタ)この連携を円滑にするのは、現場監督さんの工事管理、そして設計者の監理の仕事の一部なわけです。設計者は図面を描いて終わりではないということがご理解いただけたら幸いです。■ 「設計料」って、どのような形で支払われるものなの?上記の業務にあたって、私たち設計者は報酬をお施主様からいただいています。いわゆる「設計料」というものです。sakura / PIXTA(ピクスタ)設計事務所で家を建てることを考えたとき、設計料分を高いと考える人がいます。私たち日本人は、商品とならない知的財産へお金をかけることに躊躇しがちです。なかには設計はお金が発生するものでなく、営業としてのサービス行為と考える人もいるのです。皆さんは設計という仕事の対価について、どのくらい理解をしているでしょうか。例えば設計事務所以外の住宅会社で注文住宅のプランをサービス、つまり無料で行ってもらったとしましょう。それは施主であるあなたにとっては無料に感じるかもしれません。では、反対にプランを作成した人は無報酬でやっているのかというと、それは違います。その人も給料をもらわないと生活ができません。どこからそれを捻出しているのでしょうか。それは施主が支払う工事金額の中です。smile / PIXTA(ピクスタ)経費なのか、営業費なのか、それは会社によって違うでしょう。つまり全体としての金額は、決して設計が無料で組み込まれているというわけでなく、サービスの見せ方という点で異なるだけなのです。一生着ていたいと思うお気に入りの服を量販店で買うか、オーダーメイドで注文するかという例えで考えるとわかりやすいかと思います。家づくりにあたって、設計事務所、工務店(設計施工会社を含んだ)、ハウスメーカーで、家をつくるプロセスや、提示金額の表現が異なります。でも、家が建つ以上、設計図は存在しますし、それを作ることを仕事とし生活している人が社会にいるということは共通しています。Komaer / PIXTA(ピクスタ)その人をみつめることで、設計という仕事の意義や価値を家づくりのなかで理解していただけるとうれしいです。
2018年06月24日施主であるあなたは設計の依頼をして、提案プランが目の前に出されたとしましょう。それを見たとき、おそらくあなたは、ぱっと見て気に入れば「わ~い」と舞い上がってしまうでしょうし、そうでなければ「う~ん」と悩んでずっとそのプランをみつめてしまったりするでしょう。何がよくて何がだめだと感じたのでしょうか。客観的に提案されたプランのどこを見ればいいのか。今回は設計者がプランを発想する視点から追っていき、そのポイントを解説します。設計者はどのようにプランを生みだしているのか!私が建築プランをどのように発想しているのか。それは、「建物をどう配置すればいいか」「リビングからそれぞれの個室へどうつなげるか」「敷地から見える美しい風景をどう生かすか」「敷地建てることができる法的面積を有効活用できる方法から探ってみる」など、どういうアプローチがしっくりくるかを確認しながら検討しています。そして、実際にイメージをかたちにするとき、できるだけ頭の中だけでつくりこまないようにしながら手描きでスケッチを書き、さらに施主の希望や法規、構造等とどう折り合いがつくのかを捉えなおします。このとき私は「手に脳みそがある」意識をもって手を走らせています。施主様が提案をみて「いいな!」と思うのは頭だけでない感覚的な部分でもあります。それが私たちの手先によって生み出され、心地よさにもつながると考えています。■ プランは「いいな!」に対するロジック!私たちは、上記で施主様が感じた「いいな!」にきちんと意味と理由があることをお伝えし、「そうなんだ!」と理解をしてもらえるようにこころがけています。そういう案は、プランが成立しています。KY / PIXTA(ピクスタ)プランというものは、設計者が「これはいける!」と思ったイメージを論理的に施主様に説明するものでもあります。そのバランスがきちんと紙を見て、模型を見て、表現されているかということを私は大切にしています。いいなに対するロジックをプランで展開しているのです。現在、提案中のスケッチ例をひとつあげてみましょう。旦那さん奥さんと子ども1人の3人家族に提案しました。リビング・ダイニングに家族が集まってくる家がほしいと要望されて私が提案したのが、以下の案です。「いいな」をいただきました!プランでは、個室や水周りなどの空間をコア状にもうけ、そして、その他の空間をリビング、ダイニングなどのメインの空間としています。南側には要望にあった畳コーナーをもうけ、縁側から庭にアクセスできるように計画しています。施主様からは、限られた予算のなかで、家族が集まるリビング・ダイニング空間を可能な限り大きくとりたいという要望がありました。なので、彼らが「いいな」と思った部分は、メイン空間がひとつながりに大きく確保できていることであったそうです。そしてさらにプランを見てみると、無駄な廊下もなく、水回りや個室、階段などが合理的に区分され解決できているので、ご自身のなかでも整理ができたとのことでした。施主様が求める豊かな空間をつくりだすためには、解決しなければならない課題が必ず出てきます。それをプランに落とし込みます。「いいな」と感じる理由が、なんなのか。それを頭の中に入れながらプランを眺めると、建物を見るのがさらに面白くなるはずですよ!
2018年06月05日設計者・建築士は、設計提案を施主様に行うため、まずヒアリングを行います。私の設計事務所では、そのお施主様の思いを形に結びつけるため、独自にヒアリングシートを作成してお話を伺っています。今回はいかにヒアリングが大事かについてご紹介。ヒアリングでは、施主様が要望を設計者にお伝えしたいと思っているでしょうし、私たちはそれを聞いて十分に理解しようと考えているのです。■ 施主はヒアリングにどんなふうに臨めばいい?ヒアリングシート私たち設計者にとってヒアリングという機会は、提案をよりよくするためのものであります。もっと言うと、プレゼンのなかに、提案、そしてヒアリングが含まれていると言っても過言ではないです。そのくらい私は、ヒアリングを大事に考えています。では、お施主様としては、ヒアリングにどんなふうにのぞめばいいのか。どう伝えるのがいいのか。あまりかまえる必要はありませんが、こうしたほうがコミュニケーションを取りやすいですよということを簡単に2つほどご紹介したいと思います。■ 1.あるだけ要望をすべて吐き出してみよう!これはまず、お願いしていますし、できるだけお施主様が考えていることすべてを吐き出していただくように、私も努力しています。そして、施主様には何でも言っていただいています。Rina / PIXTA(ピクスタ)そのなかで私たちは、要望と、その奥にかくされた、施主様の欲している本質を読み解き、それらから形にするヒントを得ようとしています。このようにする理由は、要望の組み合わせ次第でこれは無理だろうと思えた矛盾が、実現する可能性がでてきたりもするからです。それは提案において核になる可能性を多く秘めていたりもします。いろいろな要望が出たあと、私はお施主様にそのなかで優先順位をつけてもらい、要望の整理をします。そうすると、フィルターにかかるように、提案へむけた方針が見えてきます。■ 2.イメージや好きの共有をするために施主様がどんなイメージをもっているのか、そして何が好きなのか。これらを共有することが設計提案をするうえで私は大切にしています。ではその共有をどのように行えばいいのか。node / PIXTA(ピクスタ)例えば、雑誌の切り抜きなどでもいいでしょう。ネットで集めた画像をスマホで見せてもいいかもしれません。言葉のほかに視覚的な情報を相互で確認できることは、要望と提案のずれを少なくします。以前までは、住宅雑誌やその一部をコピーしたファイリングなどを持ってきた方が多かったです。しかし現在では、スマホから、ダウンロードした画像データを見せてくれたり、SNSツールを活用したサイトから収集した画像を見せていただいたりなど、情報共有の手段がより多彩になってきています。イメージをわかりやすく伝達する手段ができたことで、よりお施主のイメージが私たち設計者に伝わるようになりました。これはとても便利ですね!これらのやりとりは、家づくりに対し、設計者と施主様が同じ方向を見て進んでいくためのものでもあります。お互いの信頼感にもつながりますし、意志の疎通がよりスムーズになることは間違いないです。shimi / PIXTA(ピクスタ)それは、家という完成形をともに描くための大事な関係性の構築となっていくことでしょう。このプロセスを経て、私は設計者として、施主様の求めていることや敷地、法規など様々な情報を体のなかに染み渡らせて設計提案へと望みます。あとはおまかせください!と言った感じです!!
2018年05月28日最新号の住まいの設計2018年7-8号の巻頭特集は、「私たちがハウスメーカーで家を建てたワケ」。日本のハウスメーカーの建てる住宅が優秀なことは、もう皆さんご存じですよね。でも、ハウスメーカーで家を建てる人が、それを決めるポイントってなんだと思いますか?意外に、そのポイントって知らなかったりしますよね。そこで今号ではそのポイント・ワケを解明すべく、ハウスメーカーで家を建てた人にお聞きしました。その答えには、あなたの「そこが知りたかった」が全部あります!また、第二特集では、いろんなカタチの二世帯住宅についてご紹介。その一部をのぞき見してみましょう。■ 【巻頭特集】私たちがハウスメーカーで家を建てたワケハウスメーカーで家を建てた人の声をここでちょっとだけ紹介します。三井ホーム木の温もりを感じながら高性能でいつも快適な家埼玉県・入間市のM夫妻が求めたのは、木の温もりが感じられ、インテリアも満足のいく高性能の家。そこで設計を依頼したのは、三井ホーム。選んだポイントは「引き出しが豊富」、「インテリアが高感度」……(ほかの3つは誌面で!)と教えてくれた。キッチンを中心に据え、家族がコミュニケートしやすい家が実現したと語るM夫妻のこだわりとは?キッチンセンタープランの1階。キッチンは、妻がイメージ をつかみ、三井ホームのインテリアコーディネーターに相談して製作を進めました。水晶を主素材とした硬質なワークトップは、広々として使いやすそうですリビングは木の温もりを生かしつつ、アクセントウォールが空間を引き締めています。塗装は友人なども参加し、DIYで行ったそう(撮影:中村風詩人)セキスイハイムソーラー発電+蓄電池で家事ラクの賢い暮らし夫の実家の敷地内に住まいを新築した茨城・つくば市Aさん一家。複数のハウスメーカーを検討する中で、夫妻の心を射止めたのはセキスイハイムの「スマートパワーステーション」でした。「スマートパワーステーション」とは、屋根一体型のソーラーパネルで大容量の発電が可能なうえ、蓄電池も完備したエネルギー自給自足ができる家のこと。当然セキスイハイムを選んだポイントには、「エネルギーの自給」を筆頭にあげていました。「8割を工場で生産」、他3つ・・・。共働きで忙しい夫妻の家事を、電気代を気にせず家電でサポートすることで、家事ラクの賢い暮らしを実現したというAさん。そのほか、セキスハイムにしたかったポイントを5つ伺いました。白ベースのシンプルな内装にアート作品が映えるLDKには、ポップでカラフルな家具を選んだというAさん。多忙な毎日の中でも、家電の助けを借りて家事を効率よくこなし、笑顔にあふれる家族の時間が育まれているとか(撮影:飯貝拓司)■ 【第二特集】みんなの希望を叶えましたいろんなカタチの二世帯住宅第二特集では、「みんなの希望を叶えましたいろんなカタチの二世帯住宅」。四世代が一緒に暮らす家など、現代の大家族が暮らす家をちょっとだけ見てみましょう。四世代が住む二世帯住宅家族をつなぐ街路のような路地空間神奈川・横浜市K・Nさんの家は、四世帯が住む二世帯住宅。この家の敷地の中央を走るのは、階段状の石貼りの路地(以下の写真中央部分)。この路地を囲むように小さな棟が計6棟建ち、空中の随所にブリッジがかかっている斬新な構成の二世帯住宅になっています。家族の自然な行き来を促す知恵が結集された家だというK・Nさん。四世代6人が暮らす分棟型ハウスの魅力をご紹介していきます。祖母のスペースから路地越 しに子世帯のLDKを見たところ(撮影:川辺明伸)その他にも、読み応えのある情報が満載!日本のハウスメーカーの「今」を大解剖!「知っているようで、実はよく知らない?日本のハウスメーカー大解剖」では、構造・工法はもちろん、工業化住宅の特徴、大企業ならではのメリットや住宅事業で培われたノウハウを生かした、住宅事業以外の取り組みなどもあわせて紹介します。先月号からスタートした、「住まいのあれこれ見聞録」。「住まいの設計」編集長が今気になったコトやモノを突撃取材しています。今号は、外国人も激賞する日本のトイレについて。日本のトイレの使い心地やトレンドなど、一体どこがそんなにスゴイのか?【家づくりに役立つ様々な情報が満載の住宅雑誌】「地元で評判の工務店を探せ!」では、あなたの地元にもきっとある実力派工務店の実例を紹介。ほかにも「LIVING UP」では最新のインテリア情報を「Sumaiの設備NAVI」ではデザインと機能性に優れた窓の数々を紹介。家づくりの役立つ盛りだくさんの内容をお届けします。もっと詳しく見たい方は、「住まいの設計2018年7-8月号」をご覧ください!住まいの設計2018年7-8月号私たちがハウスメーカーで家を建てたワケ日本のハウスメーカーの建てる住宅が優秀なことは、もう皆さんご存知ですよね。でも人はなぜ、ハウスメーカーで家を建てることを決意するのでしょうか。そこで今号ではその理由を解明すべく、ハウスメーカーで家を建てた人の声を聞きに行ってきました。あなたの「そこが知りたかった」にお答えします。ちょっと試し読みする【お詫びと訂正】現在発売中の「住まいの設計7.8月号」で誤りがありました。P36「住友林業」記事の中のデータ部分で仕上げの素材を「外壁/ガルバリウム鋼板」と表記しましたが、正しくは「外壁/モルタル」です。訂正してお詫び申し上げます。
2018年05月22日加瀬亮(43)が所属事務所から独立していたことが4月12日に分かった。先月いっぱいで前事務所・アノレとの契約を終了したという加瀬は、個人事務所「RYO KASE OFFICE」を設立。4月からすでに活動を始めている。 数年前から独立に向けて、アノレとの話し合いを重ねてきたという加瀬。大学を中退し、憧れていた浅野忠信(44)の付き人として芸能界に足を踏み入れた。浅野の所属する同事務所には、98年に入所。以後、活躍してきたが“所属20年目”という節目のタイミングでの決断となった。 浅野の実父でもある、アノレの前社長・佐藤幸久は覚醒剤取締法違反により昨年12月に逮捕されている。同事務所は「独立と逮捕は無関係」とし、あくまで加瀬の意思を尊重した「円満退社」とコメントしている。 いっぽうで、加瀬の「個人事務所設立」は思わぬ反響を呼んでいる。「RYO KASE OFFICEに就職したい!」という熱烈な“就職希望”の声が、女性ファンから上がっているのだ。 《加瀬亮が独立して立ち上げた個人事務所、何だかわからないがめちゃくちゃ入りたい!》《個人ということで、無償無給で何でもするマジでお願い……》《加瀬亮が独立事務所… 会計とか勉強しようかな…》 スタッフには事欠かないようだが――。加瀬のこれからの活躍に期待したい!
2018年04月13日モデルの蛯原友里(38)が4月7日、所属事務所・パールから独立したことを発表した。今後は個人事務所・kiharat(キハラ)の所属となる。 蛯原はこの日、自身のブログやインスタグラムを更新。「いつも応援してくださってありがとうございます。皆さまのお陰で充実した日々を送らせていただいております」と挨拶。「このような日々を過ごしている中、子どもがすくすくと成長していく喜びを実感するとともに、これからはより家族との時間を大切にしながら、じっくりお仕事と向き合って行きたいと考えるようになりました」と退社と決意した経緯を説明した。 「そこで、所属事務所・パールとの話し合いを経て、長年お世話になった事務所を円満に退社させていただくこととなりました。このたび快く送り出していただいた事務所には、心から感謝しています」と報告。 今後は、新規の仕事は個人事務所・kiharatで受けるといい、「今までたくさんの方との出会い、そして素晴らしい経験をさせて頂いた皆さまへ、心より感謝いたします。これからも温かく見守っていただけると幸いです」と呼びかけた。 ファンからは「これからも応援します!」「ずっと憧れの存在です」「家族との時間を大切にしてくださいね」といった応援のコメントが寄せられている。
2018年04月07日モデルの蛯原友里(38)が、所属事務所・パールから独立し、新たに立ち上げた個人事務所・Kiharat(キハラ)で活動していくことを、公式ホームページやブログなどで発表した。蛯原友里蛯原は「いつも応援してくださってありがとうございます。皆さまのお陰で、充実した日々を送らせていただいております」と書き出し、「このような日々を過ごしている中、子どもがすくすくと成長していく喜びを実感するとともにこれからはより家族との時間を大切にしながらじっくりお仕事と向き合って行きたいと考えるようになりました」と心境の変化を説明。続けて、「そこで、所属事務所・パールとの話し合いを経て、長年お世話になった事務所を円満に退社させていただくこととなりました。このたび快く送り出していただいた事務所には心から感謝しています」と退社を報告し、「今後、新規のお仕事に関しましては、個人事務所・Kiharat(キハラ)でお受けいたします」と伝えた。さらに、「今までたくさんの方との出会い、そして素晴らしい経験をさせて頂いた皆さまへ心より感謝いたします」と感謝。「これからも温かく見守っていただけると幸いです。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします」と呼びかけた。
2018年04月07日昨年11月、所属事務所社長への“ビンタ事件”が発覚した西内まりや(24)。 今年2月の本誌取材では、レコード会社関係者が「所属事務所との契約も3月末日に終了する予定ですが、彼女は弁護士を通じて、契約を更新しない旨を伝えています」と証言。また西内自身も本誌の直撃取材に答えていた。 巷で流れる引退説については「……引退ですか?少なくともいまは、引退は考えていないですね」と否定。「所属事務所とは4月以降は契約更新しないと伺いましたが?」との問いに対しては、こう答えていた。 「それは弁護士さんと相談して進めている件ですので、私がいまこの場所で語ることはできません(中略)ただ一つ言えるのは、事務所に対しては恩もありますし、感謝もしているということです。でも、3月いっぱいは契約も残っていますので、(活動再開時期など)具体的なことは今後考えていきたいと思っています」 しかし3月をすぎても、西内や所属事務所から今後の活動についての発表はなかった。 そんななか4月3日現在、所属事務所のHPの所属タレント一覧から西内の名前は削除されている。そこで所属事務所に問い合わせたところ、担当者はこう答えた。 「3月31日をもって、契約は終了しました」 更新はされていないものの、西内のブログやSNSアカウントはまだ残されたまま。今後、本人コメントとして何らかの発表がされるのだろうか。
2018年04月03日女優の満島ひかり(32)が、所属事務所から独立し、フリーとして活動していくことが1日、わかった。所属事務所・ユマニテの公式サイトで発表された。満島ひかりサイトでは「このたび、満島ひかりが弊社の所属を離れ、フリーとして活動をしてゆくことになりましたことをお知らせいたします」と発表。「映画、ドラマ、舞台など素晴らしい作品に恵まれ、またそれらの作品に真剣に取り組み続け、走り続けてきた満島ひかりですが、ここにきて一度立ち止まりこれからを考えてゆこうと話し合う過程で双方誠実に向き合い生まれた結論です」と伝えた。続けて、「プロダクションという枠に守られる形ではなく、すべて自分の責任のもと自由に独りでやってみたいという本人の意思を尊重することにいたしました」と説明。「と同時にこれまでとは全くちがう環境の中で満島ひかりは未知の壁に直面するでしょう。また様々な経験を重ねることになると思います。 そのことが、更に素晴らしい表現者としての満島ひかりの成長につながることを期待しています」と記した。さらに、「所属という形ではなくなりますが、今後ともできるかぎりのサポートを続ける所存です。満島ひかりの今後をどうぞよろしくお願いいたします」と呼びかけている。
2018年03月01日3月1日、女優の満島ひかり(32)が所属事務所『ユマニテ』から独立したことがわかった。同日、所属事務所が発表した。 《このたび、満島ひかりが弊社の所属を離れ、フリーとして活動をしてゆくことになりましたことを、お知らせいたします》 所属事務所のHPでは「満島ひかりについてのお知らせ」と題し、こう発表。《映画、ドラマ、舞台など素晴らしい作品に恵まれ、またそれらの作品に真剣に取り組み続け、走り続けてきた満島ひかりですが、ここに来て、一度立ち止まりこれからを考えてゆこうと話し合う過程で双方誠実に向き合い生まれた結論です》と、話し合った末に結論を出したことを明かした。 また《プロダクションという枠に守られる形ではなく、すべて自分の責任のもと、自由に独りでやってみたいという本人の意思を尊重することにいたしました》と、今後はフリーとして活動していくことも明らかに。 《と同時にこれまでとは全くちがう環境の中で満島ひかりは未知の壁に直面するでしょう。また様々な経験を重ねることになると思います。そのことが更に素晴らしい表現者としての満島ひかりの成長につながることを期待しています》としたうえで、最後にこう締めくくっている。 《所属という形ではなくなりますが、今後ともできる限りのサポートを続ける所存です。満島ひかりの今後をどうぞよろしくお願いいたします》
2018年03月01日日本でも、ディズニーランドで大人気のアトラクション「スペース・マウンテン」。1977年にアメリカのディズニーランドでこのアトラクションを設計し、一番最初に搭乗したというビル・ワトキンスさんが、87歳にして最後の搭乗を楽しんだそうだ。「The Orange Country Register」紙が伝えている。ディズニーの設計師から引退し、のんびりと毎日を過ごしていたビルさんだが、最近29歳のカイル・キングさんという新しい友だちができた。小さい頃から「スペース・マウンテン」の大ファンだったカイルさんは、地元の新聞の記事でビルさんが同アトラクションの設計師だと知り、ビルさんの元を訪れ“ジェットコースター愛”を語り合って意気投合。カイルさんはビルさんがここ13年間「スペース・マウンテン」に乗っていないことを知ると、「乗りに行こう」と提案。ビルさんは快諾し、「これが多分最後だろうね。お別れになるな」としんみりしながらもディズニーランドへ向かった。園内では杖と車いすを使いながら「スペース・マウンテン」へ。スタッフたちのはからいでビルさんが設計した細部まで見られるようにと特別に明りをつけて搭乗してもらった。搭乗後、ビルさんに感想を聞いてみると、「まぁまぁだね」と一言。そして、最後の搭乗だったはずなのに、「もう一回乗ってもいい?」とリクエストをして周りを驚かせたという。今度は明りを消し、通常通り暗闇で「スペース・マウンテン」を楽しんだビルさん。過去41年間、数百万人の人が楽しんだのと同じ方法で「スペース・マウンテン」に乗りたかったのだそうだ。「暗い方が、いいね!」と最後は満足気であった。(Hiromi Kaku)
2018年02月13日女優の真木よう子(35)が、1月中旬に所属事務所・フライングボックスとのマネージメント契約が満了となっていたことが30日、わかった。事務所の公式サイトで発表された。真木よう子独立理由について一部で「待遇面・金銭トラブル」と報じられたが、サイトでは「事実に反する部分が多く大変困惑しております」と否定。「弊社としては、今日まで誠心誠意マネージメント業務を行ってきたと考えております」とし、「契約更新にあたり、今後の活動について、真木よう子本人との考え、方向性の相違から協議の末、契約満了という結論に至りました」と経緯を伝えた。そして、「これまでパートナーという関係の中で長年を過ごしたうえで、双方とも納得しこの日を迎えました」と続け、今後について「現在契約中の広告および出演予定の映画の仕事については、引き続き弊社が責任を持ってマネージメントを担当させていただきます。期間満了以降の活動につきましては、本人より未定との報告を受けておりますので、改めてご報告させていただく事になるかと存じます」と説明。さらに、「関係者及び応援してくださっている皆様には多大なご心配をおかけし、また、ご報告が遅くなってしまったことを心よりお詫び申し上げます。今後も真木よう子へのご支援、ご声援の程よろしくお願い申し上げます」と呼びかけた。
2018年01月30日「かねてより独立のうわさがささやかれていた真木さんですが、じつはすでに所属事務所『フライングボックス』を辞めているんです。もともと事務所との契約は昨年12月23日で満了することになっていました。真木さんはそのまま契約を更新しなかったんです」(テレビ局関係者) 昨夏からトラブル続きで何かと世間を騒がせてきた、女優の真木よう子(35)。順風満帆な女優人生を送っていた彼女に“変調”が訪れたのは、昨年7月だった。ドラマ『セシルのもくろみ』(フジテレビ系)の主演に起用されたが、最終回までの平均視聴率は4%台と低迷が続いた。真木はツイッターに“土下座動画”を投稿するなど必死のドラマPRに励んだものの、ドラマはあえなく第9話で打ち切りに――。 そんなさなかに「コミックマーケットでフォトマガジンを販売する」と宣言して製作資金をクラウドファンディングで集め始めたのだが、これにも批判が殺到。さらに11月には、出演予定だった映画『SUNNY強い気持ち・強い愛』から、撮影直前での異例の降板も発表された。事務所側は「体調不良のため」と説明したが――。 「心ないバッシングに、たしかに真木さんは弱っていました。一時は激やせして、顔面蒼白。心身共に相当なダメージを受けている様子でしたが、仕事への意欲だけは失っていませんでした。体調も戻りつつあったんです。ところが、いつの間にか映画を降板することになってしまいました」(真木の知人) だが、世間から見れば、相次ぐトラブル直後の映画降板だけあって、「本当は、真木本人が“ドタキャン”したのでは?」と疑う声が噴出する結果になった。いったい、女優・真木よう子に何が起きているのか――。 一連の騒動の背景にあったのが、前所属事務所となった『フライングボックス』との長年に渡る“泥沼”契約トラブルだった。中学卒業後の98年、両親の反対を押し切り、俳優養成所『無名塾』に入塾した真木。00年に退塾した後、彼女は『フライングボックス』を新たな所属事務所に選ぶ。以降、両者は二人三脚で歩んできたはずだったが……。 「じつは、真木さんは10年以上前から、所属事務所との関係に悩んでいました。いちばんは待遇面での不満。事務所を信頼して、彼女は契約を更新する際も、言われるままにサインして、すべて任せてきたそうです。ところが、あるときあらためて自分の契約を見返してみたら、『えっ、これだけ?』となって……。真木さんからすれば、ギャラの額そのものではなく、信頼してすべて任せていたことを“騙された”と感じてしまったのでしょうね」(前出の知人) この数年は、契約更改のたびに真木と事務所の間でもめる状態になっていたという。そして昨年、前述のトラブルが続発したことで、真木は追い詰められることとなった。このことも、事務所との関係をさらに悪化させたという。 「“コミケ騒動”の際には、真木さんはツイッターなどで批判的な人たちから直接叩かれることになりました。こういうときに女優を守ることこそ所属事務所の役割なのに……。ただでさえ、これまでの待遇が腑に落ちなかった真木さんは、一気に事務所への不信感が募ってしまったようです」(前出の知人) 10年間たまりにたまった“怒り”が爆発し、ついに事務所を離れる決断を下すことになった――。 「昨年9月ごろから、事務所との話し合いが何度も行われました。真木さんの退社の意志は固かったとはいえ、最終的に事務所を辞める手続きが完了したのは年明けにずれこみました。まだ3社ほどCM契約が残っているようですから、それがすべて終わる今年7月以降に、名実ともに“独立”することになるでしょう」(事務所関係者) 今回の真木の独立と“契約トラブル”について、前所属事務所に確認を求めると、電話口で「えっ……」と絶句したきり、期日までに回答はなかった。真木の代理人を務める弁護士にも連絡を取ったが、「取材にはお答えできません」とのことだった。 「今後のことはまだ決まっていないようですが、独立後は事務所を通さず、個人として女優活動をしていくことになりそうです。彼女の演技力は誰もが認めるところ。独立は仕事の幅を広げるチャンスと、本人も前向きに考えているはずです」(前出の知人) 一皮むけた“新生・真木よう子”として、ふたたび輝くことはできるか――。
2018年01月30日俳優の岡田義徳(40)が28日、所属事務所のアミューズを退所することを発表した。事務所の公式ホームページで報告した。岡田は「この度、かねてより所属しておりました株式会社アミューズを離れる事となりました」と報告。「今までお世話になった関係者の皆さま、作品を通じて応援してくださった皆さまには心から感謝するとともに、今後も変わらず見守っていただければと思っております」と呼びかけた。続けて、「今後の活動に関しましては、公式ホームページで随時お知らせさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします」と説明。新しく開設した公式ホームページでは、すでにプロフィールが掲載されており、ニュース欄はまだ白紙となっている。岡田は自身のツイッターでも退所を報告した。
2017年09月28日元モーニング娘。の久住小春が11月30日をもって所属事務所との契約が終了となることが29日、明らかになった。事務所の公式サイトで発表された。サイトでは、「久住小春に関するご報告」というタイトルで、「この度、弊社との契約更新に伴い、本人からの申し出を受け、話し合いの結果、平成28年11月30日をもちまして、弊社との契約が終了となりましたことをご報告させていただきます」と発表した。そして、「これまで応援してくださったファンの方々、関係者の皆様からのご厚情には大変感謝致しております」と続け、「弊社からは離れてしまうことになりましたが、久住小春は芸能活動を続けてまいりますので、今後ともご声援のほど、宜しくお願い申し上げます」と呼びかけた。久住は、2005年5月にモーニング娘。に加入。2009年12月にモー娘。を卒業し、その後はモデルとして活躍している。
2016年11月29日トラフ建築設計事務所の個展「トラフ展 インサイド・アウト」が、10月15日から12月11日まで、東京・乃木坂のTOTOギャラリー・間で開催される。鈴野浩一と禿真哉により2004年に設立された建築家ユニット、トラフ建築設計事務所。これまでに、住宅設計をはじめ、店舗やショールームの内装、展覧会の展示構成、指輪などのプロダクツ、舞台美術、空間インスタレーション、インテリアなど、建築的な思考をベースに200を超えるプロジェクトを手掛けてきた。「インサイド・アウト」と名づけられた本展では、初期作品からこれまで手掛けた数々の会場構成、プロダクツ、そして最新の住宅プロジェクト「Big T」(2016年)に至るまで、その完成形をスタディの過程、試行錯誤する中で手掛かりとなったもの、インスピレーションを受けた素材などと共に展示。創る過程をも楽しむトラフの頭の中をのぞき、思考の過程が追体験出来る内容となっている。なお、本展では、TOTO ギャラリー・間の展示空間(3・4F)に加え、同ビルのセラトレーディングのショールーム(B1・1F)やBookshop TOTO(2F)にも作品が展開。また、東京のイイノホールと石川の金沢工業大学で講演会が開催されるほか、会期中にはトラフの二人とこれまで様々なプロジェクトで協働してきた4名をゲストに迎えたギャラリートークが行われる予定だ。さらに、本展にあわせてトラフが監修したTOTO ギャラリー・間オリジナルの「空気の器」も発売される。講演会やギャラリートークの日時、申込方法については、TOTO ギャラリー・間のオフィシャルページから確認出来る。【展覧会情報】「トラフ展 インサイド・アウト」会場:TOTOギャラリー・間住所:東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル 3F会期:10月15日~12月11日時間:11:00~18:00入場料:無料休館日:月曜、祝日(ただし、11月3日は開館)
2016年08月18日サイバネットシステムは3月17日、シノプシスの自動車用照明設計ソフトウェア「LucidShape」と「LucidDrive」の最新バージョン「LucidShape 2.1」、「LucidDrive 2.1」の販売を同日より開始すると発表した。LucidShapeはヘッドランプ、 テールランプ、 デイタイム・ランニング・ランプをはじめとする自動車用の各種照明器具の設計、解析、見栄え評価を行うソフトウェアで、"期待する光の拡がり(照明の性能)から逆に形状を導く"逆解析が可能なアルゴリズムが搭載されており、ターゲットとする照明の性能を満たすように最適な設計をすることができる。また、設計した製品の見た目を評価するためのレンダリング画像を作成する機能を搭載しているため、試作品を作らずに見栄えの評価も行うことができる。LucidShape 2.1では、Human Eye Vision Image (HEVI)インターフェースに、観測者の年齢や視野を考慮できるグレアモデル(VosやHolladay)、2次元および3次元フォーマットで実測した拡張型の双方向散乱分布関数(BSDF)マテリアル形式、Henyey-Greensteinに位相を含めた表現モデルであるGegenbauerモデルを搭載するなどした。一方のLucidDriveは設計したヘッドランプの配光分布を取り込むことで、実際に夜間を走行している状況を再現するナイトドライブシミュレーションソフトウェア。夜間走行において非常に重要なヘッドランプの視認性確認などの評価が行うことができ、マトリックスビームの再現も可能となっている。今回リリースされたLucidDrive 2.1では6個、または8個のLED光源用のソリューションとして用意された、新しいマトリックスビームの評価用スクリプト、色温度と色順応の新しい設定、左側通行用の新たな車両モデル、ヘッドランプのスイブルあるいは調光するためのMATLABサンプルスクリプトが追加された。また、コンパクトヘッドライトのビームパターンを評価するためにユーザーインターフェイスも改良されている。
2016年03月17日米ケイデンス・デザイン・システムズ(ケイデンス)は3月14日(現地時間)、最先端のWL-CSPのファンアウトに対応したICパッケージ設計および解析ソリューションの販売を開始したと発表した。今回発表されたICパッケージ設計および解析ソリューションは、同社のOrbitIO Interconnect Designer、System-in-Package (SiP) Layout、Physical Verification System (PVS)を含み、同製品群によりダイのI/Oパッドリングからパッケージ、システム基板まで、複数の基板を跨ぐ配線パスの設計、調整、製造性検証、サインオフが実現可能となる。また、新たにPVSとも統合されたSiP Layout WLCSPオプションにより、シリコンウエハーベースのパッケージングの一般的な設計メソドロジが提供され、すでにTSMCのInFO(Integrated Fan Out)プロセスにおいても妥当性が確認されている。さらに、OrbitIO Interconnect Designerの機能向上により、2.5次元インターポーザーパッケージ設計を強化し、マルチダイ、シングルパッケージにおける最適な配線設計環境を提供する。これにより、複数サブストレートが混在した集積デバイスにおいて信号性能を最適化した最小限サイズのハイ・パフォーマンス・デバイス設計が可能になるとしている。ケイデンスは「モバイルおよび無線に対応する製品は、スマートフォンから車、さらに家庭電器製品に至るまで、あらゆる電子機器製品のトレンドです。スリムで軽量、低消費電力にもかかわらず、高いパフォーマンスを持つデバイスがあらゆる製品のコアとして必要です。WLCSPはまさにそれを可能とし、今後膨大な数の設計において採用されるでしょう。ケイデンスの最新リリースにより、広範なWLCSPに対応する設計、およびファウンドリー、さらにOSAT(後工程受託製造)サインオフを実現し、ファブレス半導体企業やシステム企業が最新のファウンドリーやOSAT ICパッケージ製造手法を用いて、モバイルに焦点を合わせた極薄のデバイスを実現できるよう支援します。」とコメントしている。
2016年03月15日Mentor Graphicsは2月25日(米国時間)、同社の半導体設計エミュレーションプラットフォーム「Veloce」のOS「Veloce OS3」のバージョンアップ、ならびに同プラットフォーム上での設計効率や検証効率の向上を実現するさまざまなアプリケーションを「Veloce Apps」の名称のもと、展開していくことを明らかにした。Veloceを用いるエミュレーションの流れとしては、RTLデザインをVeloceのコンパイラを介してゲートレベル設計に落とし込み、自社開発のエミュレーション専用FPGA「Crystal 2」を16チップ搭載したエミュレーションボードを複数枚搭載したシステム「Veloce2」で実行させることで実現される。Veloce2は1セットで最大10ゲート、MHzクラスのハードウェアテストを実行可能で、ハードウェア検証のみならず、回路合成や出力される各種の波形などもすべて見ることができるので、ソフトウェアデバッグも可能といった特徴がある。今回のアップデートにより、そのVeloce2に搭載されるOSが最新版「Veloce OS3.16.1」へと引き上げられることとなる。同バージョンでは、これまで回路設計に際し、1個1個作成していたゲートについて、複数のゲートを仮想的にまとめる手法(ブロック化)を取り入れることで、階層のフラット化ならびにブロック化により、より少ないメモリでのコンパイルを可能とした。これにより、コンパイル時間の50%削減を実現したほか、波形を目視で確認するまでの時間を2倍高速化したとのことで、ランタイムとデバッグの高速化が可能になったという。また、Veloce Appsだが、これまでも開発効率の向上にむけたアプリケーションは複数提供されてきたが、それらを1つのブランドの元に統合したものとなるほか、今回のリリースに併せて、「Deterministic ICE」、「DFT」、「FastPath」の3つのアプリケーションも追加された。「Deterministic ICE」は、物理デバイスを接続したICE環境でよくある再現性の問題を100%再現可能にすることを可能とするアプリ。ICEを接続して実行する際に、「Replay DB」と呼ぶデータベースがそのすべてのデータを記録。物理デバイスを外しても、Replay DBに蓄えられたデータを活用することで、同じ症状を再現することを可能とする。ほかの仮想技術のユースモデルへのアクセスも提供できるため、ハード/ソフト協調検証などにも応用することが可能だという。「DFT」は、文字通りDesign For Testを念頭においた開発をエミュレータを用いてできるようにするアプリ。通常の開発で、DFTを実行しようと思うと、テープアウト後であったりして、問題を見つけても手遅れ、ということが多い。それをテープアウト前の時点で、できるようにすることで、テスト時間の短縮などを実現しようというものであり、同社によると、センサの場合、DFTシミュレーションで3.1日かかっていたものが、90秒に、WidoIOの場合、83.3日が120分に、グラフィックスの場合、2.7日が58秒へと短縮することが可能であるとしている。そして「FastPath」は、マルチクロックSoC設計の検証において、ユーザーが何かを追加で行うことなく、エミュレーションの効率を制約しかねない設計上の特質を認識し、その実行時間を最適化するアプリ。これにより、ランタイムの50%以上の最適化が可能になるという。こうしたアプリの拡充を進める背景について、同社エミュレーション事業部 プロダクトマーケティングマネージャーのGabriele Pulini(ガブリエーレ・プリーニ)氏は、「カスタマのニーズが多様化しており、エミュレーション本体以上に、周辺アプリを含めた形で、さまざまな検証に使いたい、という声が高まってきている」と説明。今回のVeloce Appsというカテゴリも、目的に応じたアプリがあることをカスタマに分かりやすく伝えるために設けられたものであり、今後もオートモーティブやセキュリティなど高いニーズの領域に向けたアプリを中心に拡充を図っていくとのことで、アプリの拡充によるより高度な設計・検証支援を行っていき、半導体ベンダの成長を手助けしていきたいとしている。
2016年02月26日IDC Japanは1月19日、個別設計サーバに関する国内ユーザー調査の結果を発表した。同調査では、情報サービスを提供する企業と、それ以外の企業に分けて分析されている。調査の結果、サーバの調達に際して、要求仕様に合致する機種が見つからないケースの有無については、「要求仕様に合致する機種が見つからず、スペックダウンして調達した、もしくは調達を中止したことがある」とする回答が、259社の41.3%に当たる107社であった。さらに、107社の88.8%にあたる95社が「要求仕様に合致する個別設計のサーバを供給できるベンダーがあれば採用したい」と回答したという。要求仕様に合致しなかった項目として、「CPUの単体性能」「メモリー容量」「CPUの搭載数」「採用メモリーの種類」の4つの項目が、20%以上の回答があった。一方、個別設計サーバによって差異化し得る「消費電力(省電力性)」「電源仕様」「内蔵ストレージの容量やスロット数」「搭載可能な内蔵ストレージ(HDD、SSDなど)の種類」「動作条件(温度/湿度など)」「障害検知機能」といった項目が要求仕様に合致しなかったとする回答はすべて15%以下と、相対的に低いという結果となった。同社では、x86サーバの大半が搭載するx86プロセッサやチップセットの供給はインテルに頼っており、サーバベンダーが個別設計サーバを提供することで自ら解決できる項目では、ビジネス機会が相対的に小さいと考えられると分析している。また、ODMがODMダイレクトなどの個別設計サーバを一般企業に対して拡販しても、その費用対効果は低い可能性が高いと同社は考えている。その理由としては、国内企業がベンダー選定において最重要評価項目として回答した項目で突出して多かったのは「ベンダーの信用力(業界実績/財務体質/継続性など)」であり、国内市場においてはODMよりもサーバベンダーの方が一般企業における実績が多く、長期にわたり事業展開しており、さらに財務状況を日本語で開示してきたことから、より信用力が高いと一般企業が認識していると想定されるとしている。同社のエンタープライズインフラストラクチャ グループマネージャーの福冨里志氏は「一般企業における市場機会は必ずしも大きくはないが、クラウドサービスプロバイダーからの個別設計サーバに対する需要は今後も堅調に推移し、2019年には国内x86サーバ市場における個別設計サーバの出荷台数は10万8000台(構成比21.9%)、出荷額は363億4000万円(同12.6%)になる」と予測している。なお、「個別設計サーバ」の定義は、マザーボードや筐体を特定の顧客や用途向けに設計したサーバや、オープンソースの設計に準拠したサーバとしている。
2016年01月20日日本電気(NEC)は1月19日、C言語ベースLSI設計サービスの提供を開始したと発表した。同サービスは、C/C++プログラムをハードウェア化したいが開発可能な設計者がいない、ハードウェア設計する工数が足りない、ソフトウェアが複雑すぎてハードウェア化できないといった課題を持つ顧客を対象としたソリューション。C/C++言語プログラムを同社が預かり、同社製の高位合成ツール「CyberWorkBench」を用いて、デバイスに最適化されたRTL(VerilogHDL、VHDL)やFPGA用ネットリストを提供する。同社が開発したアルゴリズムからのRTL合成にも対応可能となっている。また、CyberWorkBench導入を検討の際には、通常の納品物のほかに設計環境一式、設計ノウハウ、Cプログラムをハードウェア向けのC記述に変更する技法などが提供されるという。
2016年01月19日ネットワールドは12月18日、仮想化データセンターの設計・展開・運用を包括的に最適化する米PernixData(パーニックスデータ)の最新ソフトウェアプラットフォーム「PernixData Architect(アーキテクト)」の国内販売を開始した。単独パッケージ「PernixData Architect Standalone」および「PernixData FVP Standard/Enterprise エディション」、バンドルパッケージの2通りのパッケージングで提供し、PernixData Architect Standaloneの参考定価は税別で29万400円(1ホスト、2ソケットCPUまで)。PernixData Architectは、アプリケーションと仮想化インフラストラクチャの中間に位置するハイパーバイザーの膨大な情報を活用し、さまざまな手法でリアルタイムに解析しつつ、仮想化データセンターの問題点に対するプロアクティブな対応やトラブルシューティングのコスト削減、設計・展開・運用などデータセンターの包括的なライフサイクルマネージメントの最適化を支援する。また、アプリケーションからストレージの詳細までデータセンター全体を単一ウィンドウで直感的に見通すことが可能で、ドリルダウンやピボットテーブルなどのアドホック解析を随時実行しながら、詳細な解析やレポートも行うことができる。さらに、同ソフトウェアの販売開始に伴い、30日間の無償評価版の提供やPernixData認定トレーニング、およびWebセミナーの提供なども行う。
2015年12月18日国際的な建築設計組織であるフォスター+(アンド)パートナーズの半世紀に及ぶ設計活動を総合的に紹介した、森美術館が主催する日本初の展覧会「フォスター+パートナーズ展:都市と建築のイノベーション」が、16年1月1日から2月14日まで六本木ヒルズ森タワー展望台 東京シティビュー内スカイギャラリーにて開催される。フォスター+パートナーズは、1967年に建築家のノーマン・フォスターによって設立された建築設計組織。世界45カ国で300のプロジェクトを遂行しており、これまでにベルリンのドイツ連邦議会新議事堂・ライヒスタークなど現代史上数々の名作を生み出してきた。また、日本の国宝建築に相当する英国保護登録建築物最上級グレード1の指定を受けた建物の建築にも携わっている。今回開催される「フォスター+パートナーズ展」は、2009年よりアメリカ、アジアなどを巡回してきた展覧会「Foster+Partners:The Art of Architecture」を森美術館独自の視点で再構成したもの。模型や映像、CG、家具、プロダクトなどの膨大な資料を用いて、フォスター+パートナーズを代表する約50プロジェクトが紹介される。会場では、大英博物館中庭のグレートコートなどでも用いられた、最先端技術を使いつつ伝統的建造物の歴史的背景や地域環境にも配慮した独自のメソッドを紹介。アップル新社屋のアップル・キャンパス2、月面の砂を素材に3Dプリンターで制作する月面住宅など、近未来の都市と建築を予感させるプロジェクトにも触れられる。また、20世紀を代表する工学者で思想家のリチャード・バックミンスター・フラーとの12年間に渡る協働プロジェクトについての資料も展示される予定だ。その他、トークセッションやワークショップも開催。1月17日の14時から16時までは、都市と建築の未来について語る「都市と建築のイノベーション」が、1月24日の10時から12時30分までは、“構造体”をテーマにした子ども向けワークショップが行われる。1月16日の14時から15時まで、1月28日の19時から20時まで、2月4日の19時から20時までは、専門家と同館のスタッフがそれぞれの視点から展示を紹介するギャラリートークも実施される予定だ。【イベント情報】「フォスター+パートナーズ展:都市と建築のイノベーション」会場:六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー内スカイギャラリー住所:東京都港区 六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階会期:16年1月1日~2月14日時間:10:00~22:00(最終入場は21:30)料金:一般1,800円、高大学生1,200円、4歳~中学生600円、65歳以上1,500円会期中無休
2015年12月18日ボーイングは現地時間の12月2日、787-10ドリームライナーの詳細設計を完了したことを発表。787-10はファミリーの中で最長の胴体を備えた最新鋭のメンバーで、今回の設計完了は計画より2週間ほど早く進められた。詳細設計の完了を経て今後、787-10の主要な組み立ては2016年に始まり、2017年に初飛行、2018年に初納入が予定されている。787-10は2014年に就航した787-9の胴体をそのまま延長したもので、優れた効率性と最大のコモナリティ(共通性)を備えるよう設計されている。設計と部品の95%は787-9と同一で、複雑さやコスト、リスクが生産システム全体で軽減される。同機の航続距離は1万1,910km(6,430海里)と、世界の双通路機路線の90%以上をカバーする燃料効率性を備えている。また、代替する航空機と比較して25%以上、将来の競合機種と比較して少なくとも10%の優位性を誇るという。同社は現在までに787-10を世界の航空会社9社から164機受注しており、この受注数は787の総受注数の14%に相当している。
2015年12月04日