東京国立近代美術館の展覧会「ピーター・ドイグ展」が、2020年6月12日(金)より日時指定制で再開。会期は10月11日(日)まで延長されました。ピーター・ドイグ、日本初個展「ピーター・ドイグ展」は、イギリスの現代アーティスト、ピーター・ドイグの初期作から最新作まで、約70点の作品を紹介しながら、その制作手法に迫る展覧会。日本では初の個展です。ピーター・ドイグは、ロマンティックかつミステリアスな風景を描く画家として知られ、ロンドンのテート、パリ市立近代美術館、エジンバラのスコットランド国立美術館、ウィーンの分離派会館といった世界有数の美術館で個展を開催してきました。同世代、後続世代のアーティストに多大な影響を与えていることから、過去の巨匠になぞらえて、しばしば「画家の中の画家」と評されています。本展にも出品予定の代表作《のまれる》は、オークションにて、2015年当時の約30億円相当で落札されています。想像力や記憶を刺激する絵画ピーター・ドイグは、ゴッホやゴーギャンなどの近代画家の作品の構図やモチーフ、映画のワンシーン、写真、自らが暮らしたカナダやトリニダード・トバゴの風景、記憶といったさまざまな要素から作品を構築。多様なイメージから成るピーター・ドイグの作品は見る者の想像力や記憶を刺激し、いつかどこかで見たことがあるように感じられるのが特徴です。会場には、日本のニセコのスキー場を描いた《スキージャケット》や小津安二郎の映画『東京物語』を念頭に置いて描かれた《ラペイルーズの壁》、幅3メートルを超える大型作品などの、貴重な作品が集結。映画『13日の金曜日』のワンシーンから発想した「カヌー」モチーフの絵画も登場します。一連の作品からは、人々の想像力をかきたてる、豊かな世界観を体感することができます。映画上映会「スタジオフィルムクラブ」の直筆ポスターまた、ピーター・ドイグがトリニダード・トバゴ出身の友人のアーティスト、チェ・ラブレスと2003年から始めた映画の上映会「スタジオフィルムクラブ」も紹介。近隣住人に上映会を周知するために掲出された、ポスターのドローイングが展示されます。「スタジオフィルムクラブ」では、名画座やミニシアターから着想を得た、過去の名作映画などを上映。上映が終わると作品について話し合ったり、音楽ライブへと展開したりと、ある種の文化サロンのようなコミュニティが形成されていきます。【詳細】展覧会「ピーター・ドイグ展」会期:2020年2月26日(水)~10月11日(日)〈日時指定制〉※2020年2月29日(土)から臨時休館していたが、6月12日(金)より再開※当初は2020年2月26日(水)~6月14日(日)の会期を予定していたが、変更しての開催開館時間:10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)※当面のあいだ、金曜・土曜の夜間開館は実施しない休館日:月曜日(8月10日(月)、9月21日(月)は開館)、8月11日(火)、9月23日(水)会場:東京国立近代美術館 1階 企画展ギャラリー住所:東京都千代田区北の丸公園3-1観覧料:一般 1,700円、大学生 1,100円、高校生 600円※価格はいずれも税込※中学生以下および障がい者手帳持参者とその付添者1名は無料※公式サイトより日時指定チケットを購入(6月10日(水)10:00から)※すでにチケットを購入している場合、あるいは観覧料無料対象の場合、開館時間中に原則いつでも入場可能だが、混雑状況に応じて待つ場合あり※チケットの払い戻しおよび来館に際しての注意事項は、公式サイトを確認のこと※本展の観覧料で入館当日に限り、「MOMATコレクション」(4F~2F、所蔵品ギャラリー)、およびコレクションによる小企画「北脇昇:一粒の種に宇宙を視る」(2F、ギャラリー4)も観覧可※予定は変更となる場合あり
2020年06月28日企画展「New Photographic Objects 写真と映像の物質性」が、埼玉県立近代美術館にて、2020年6月2日(火)から9月6日(日)まで開催される。なお、当初は2020年4月4日(土)から5月17日(日)までの会期を予定していたが、変更となった。写真・映像がもつ“物質性”に着目デジタル技術が高度に発達し、社会に浸透した現代。そのなかにあって、写真や映像を表現の媒体に選ぶアーティストは、編集ソフトによる加工や合成、コピーやスキャンニング、そしてインスタレーションといった多彩な手法を駆使することで、その表現を更新し続けている。たとえば写真が、確かな手触りをもつ紙に印刷されるように、写真や映像は“物質”としての性質を有している。「New Photographic Objects 写真と映像の物質性」は、写真や映像という表現媒体が持つ“物質性”に着目し、その可能性の拡張を試みるアーティストを取り上げる展覧会だ。4人+1組のアーティストを紹介会場では、迫鉄平、滝沢広、牧野貴、横田大輔の4人、そしてアーティストデュオのNerhol(ネルホル)を紹介。Nerholは、人物といったある対象を撮影した数百枚の写真を積み重ね、3次元的に彫り込む手法での制作を続けている。本展では《Portrait of Mr. Yoshida》といった作品を通して、日常生活では看過されてしまう有機物の多層的なあり方を、物質的なかたちで提示する。一方、滝沢広は、岩やコンクリートを撮影したプリントを折りたたんでひだを作り、被写体の性質から離れたプリント自体の物質性を露わにしてみせる。また牧野貴は、《Still in Cosmos II》などに見るように、自然現象や風景をフィルムやヴィデオで撮影し、編集段階で重層的な操作を加えることで抽象的な映像を作り出している。本展ではこうしたアーティストの作品を通して、視覚表現の媒体が確かに有する物質性、そしてイメージを観るという行為がはらむ「手触り」にも接することができるだろう。展覧会概要企画展「New Photographic Objects 写真と映像の物質性」会期:2020年6月2日(火)~9月6日(日)〈事前予約制〉※当初の会期2020年4月4日(土)〜5月17日(日)から変更※公式サイトより要事前予約(予約がない場合、入館の際に「入館者カード」への氏名・連絡先等の記入が必要)会場:埼玉県立近代美術館住所:埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1TEL:048-824-0111(代表)休館日:月曜日(8月10日(月)は開館)、6月23日(火)開館時間:10:00〜17:30(入館は17:00まで)観覧料:一般 1,100円(880円)、大高生 880円(710円)※( )内は20名以上の団体料金※中学生以下、障害者手帳等の提示者(付き添い1名を含む)は無料※併せてMOMASコレクション(1階展示室)も観覧可※来館に際しての注意事項は、公式サイトを確認のこと
2020年06月01日新型コロナウイルス感染症の影響で開幕延期となっていた京都国立近代美術館にて開催の『チェコ・デザイン 100年の旅』展が5月26日(火)についに開幕。7月5日(日)まで開催される。同展では、家具やプロダクト、ポスター、さらにアニメーションやおもちゃなど、チェコ国立プラハ工芸美術館所蔵作品を中心に約250点の作品を紹介。また、ブックデザインの観点から、大阪中之島美術館準備室の協力のもと、同美術館所蔵のチェコの書籍も関連展示される。展覧会場は、10章に分かれている。第1章では、19世紀後半から20世紀初頭にかけてヨーロッパで起こったアール・ヌーヴォー様式、例えばヴィクトル・オリヴァの「週刊誌 黄金のプラハ」のポスターなどが、続いて第2章では、1900年代前半に生まれた幾何学的形態、さらにチェコ・キュビスムを取り入れたグラフィック・デザインや本の装丁を見ることができる。1918年にチェコスロヴァキアとして独立してからは、民族芸術と地方の伝統が押し出され、アール・デコ様式と重なって発展していった。第4章では、機能主義の影響を受けた工業製品、第5章では、戦争で素材が手に入りにくいなか天然素材を用いた食器といった、貴重な作品が展観できよう。第6章から第8章では、1960年代から現代まで、国家の情勢によって変化が見られる、プロダクトや家具を展示。さらに第9章ではおもちゃ、第10章ではアニメーションを紹介。展覧会を通じて、チェコのデザインが歴史とともにあり、幅広い内容であることを気付かせてくれる。なお、再開にあたり、京都国立近代美術館では新型コロナウイルス感染予防・感染拡大防止についてのガイドライン( )を発表している。感染対策を充分に行い、鑑賞を楽しんでほしい。【関連リンク】 京都国立近代美術館( )アルフォンス・ミュシャ 《ジスモンダ》 1894年チェコ国立プラハ工芸美術館蔵イジー・シュハーイェク 《花瓶<四季>シリーズより》 1999年チェコ国立プラハ工芸美術館蔵パヴェル・ヤナーク 《クリスタル(結晶)型小物入れ》 1911年チェコ国立プラハ工芸美術館蔵ルドヴィカ・スムルチュコヴァー 《小枝模様の花瓶》 1943年チェコ国立プラハ工芸美術館蔵ヴァーツラフ・シュパーラ 《小箱《悪魔》》 1921年チェコ国立プラハ工芸美術館蔵
2020年05月26日東京国立近代美術館では、桜をはじめ“花”を描いた作品の特集展示などを楽しめる「美術館の春まつり」を開催。尚、東京国立近代美術館が当面の間臨時休館を行うため、開幕時期は未定。見どころは、所蔵作品展「MOMAT コレクション」の1室に集結する“花”の作品の数々。桜を描いた重要文化財・川合玉堂《行く春》を年に一度だけこの期間に公開するともに、奈良吉野の桜が咲き広がる菊池芳文《小雨ふる吉野》、しだれ桜をはじめ40種類を超える桜を描いた跡見玉枝《桜花図巻》、船田玉樹《花の夕》など、花を描いた8点を展示する。ほかにも「MOMAT コレクション」には、菱田春草などの日本画、安井曽太郎などの洋画、ポール・セザンヌやパウル・クレーなどの海外作品が並ぶ。3フロアにわたる約200点の作品から、花を描いた作品を探しつつ鑑賞するのも良いだろう。また、美術館前庭には床几台によるお休み処を用意。皇居・千鳥ヶ淵を彩る桜散策とともに、お花見弁当や甘酒しるこ、スパークリングワインなどを楽しめる。なお同期間には、企画展「ピーター・ドイグ展」やコレクションによる小企画「北脇昇 一粒の種に宇宙を視る」も開催される。こちらもあわせて訪れてみては。【詳細】美術館の春まつり期間:2020年3月17日(火)〜4月5日(日)※東京都国立近代美術館が、当面の間臨時休館を行うため会期は未定。再開予定は公式ウェブサイト等で告知。場所:東京国立近代美術館住所:東京都千代田区北の丸公園3-1開館時間:10:00〜17:00(金・土は20:00まで) ※いずれも入館は閉館30分前まで休館日:月曜日(ただし春まつり期間中の3月30日は開館)■展覧会概要・所蔵作品展「MOMAT コレクション」会期:2020年2月11日(火・祝)〜6月14日(日) ※3月1日(日)、4月5日(日)、5月3日(日)、6月7日(日)は無料観覧日※東京都国立近代美術館は、2020年2月29日(土)~当面の間、臨時休館。再開予定は公式ウェブサイト等で告知。会場:東京国立近代美術館 4〜2F 所蔵品ギャラリー観覧料:一般 500円、大学生 250円 / 金曜・土曜の17:00〜 一般 300円、大学生 150円※高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳の所持者とその付添者1名は無料※所蔵作品展入館当日に限り、コレクションによる小企画「北脇昇 一粒の種に宇宙を視る」も観覧可※花の作品の特集は4月12日(日)まで・企画展「ピーター・ドイグ展」会期:2020年2月26日(水)〜6月14日(日)会場:東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー・コレクションによる小企画「北脇昇 一粒の種に宇宙を視る」会期:2月11日(火・祝)〜6月14日(日)会場:東京国立近代美術館 2F ギャラリー4【問い合わせ先】東京国立近代美術館TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2020年01月18日展覧会「日本・ポーランド国交樹立100周年記念 ポーランドの映画ポスター」が、京都国立近代美術館にて、2020年5月26日(火)から7月12日(日)まで開催される。映画とグラフィックの交錯第二次世界大戦の終結以後、共産主義の道を歩むこととなったポーランド。そのなかにあって、政治体制を賞賛する公式美術から脱した自由な表現がもっとも推し進められたのが、映画とグラフィック・デザインであった。とくに映画ポスターにおいてはロマン・チェシレヴィチやヤン・ムウォドジェニェツといったデザイナーが活躍し、映画の世界観を斬新な解釈で表現した。「ポーランドの映画ポスター」では、1950年代後半から1990年代前半にかけてポーランドで制作された、96点の映画ポスターを展示。ポーランド映画はもちろん、ヨーロッパ各国やアメリカの映画、さらに日本映画にも光をあて、“映画”と“グラフィック”双方の文脈から選んだ個性あふれるポスターを紹介する。ポスターでたどるポーランド戦後映画史ポーランドでは1950年代後半以降、アンジェイ・ワイダやイェジ・カヴァレロヴィチをはじめとする新世代の監督が活躍し、数多くの映画を生み出した。本展では、『ダントン』や『イルミネーション』といったポーランド映画のポスターを展示し、その独創的なデザインを楽しむのみならず、戦後ポーランド映画史を俯瞰できる。日本映画と“怪獣”の表現日本映画はポーランドでも盛んに公開され、とくに黒澤明監督の作品や怪獣映画、そして社会派の主題を持つ映画が取り上げられた。そうした映画のポスターのなかから、マチェイ・ヒブネルによる『美しさと哀しみと』などを展示。さらに、ポーランドのアーティストによる怪獣の個性的な表現方法にも迫る。ヨーロッパやアメリカ映画も冷戦のさなかにあっても、ポーランドは西ヨーロッパの映画を数多く輸入し、1980年代からはアメリカ映画の公開も増加した。そうした背景のもと作られた、『めまい』やベルトルッチ監督作『暗殺の森』などのポスターを豊富に展示し、チェシレヴィチをはじめとする一線級ポスター作家による斬新な表現に浸ることができる。展覧会概要展覧会「日本・ポーランド国交樹立100周年記念 ポーランドの映画ポスター」会期:2020年3月17日(火)〜7月12日(日) ※会期中に一部展示替えあり[前期 5月26日(火)~6月14日(日) / 後期 6月16日(火)~7月12日(日)]※3月17日(火)~ 5月25日(月)は臨時休館、 5月26日(火)より再開※当初は2020年3月17日(火)~5月10日(日)の会期を予定していたが、延期しての開催会場:京都国立近代美術館住所:京都市左京区岡崎円勝寺町休室日:月曜日開室時間:9:30〜17:00(入館は閉室30分前まで)料金:一般 430円、大学生 130円※高校生以下、18歳未満および65歳以上、心身に障がいのある方とその付添者1名は無料(要証明)※本料金でコレクション展も観覧可※夜間開館は休止※開館時間は変更となる場合あり■東京展〈終了〉会期:2019年12月13日(金)〜2020年3月8日(日) ※会期中に一部展示替えあり会場:国立映画アーカイブ 展示室(7階)住所:東京都中央区京橋3-7-6TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2019年11月30日18世紀の京都で新しく興った円山・四条派。その江戸中期から昭和初期までの系譜を一挙に見ることができる『円山応挙から近代京都画壇へ』展が、京都国立近代美術館で11月2日(土)から12月15日(日)まで開催されている。円山応挙の写生による生き生きとした描写に、当時の京都の人々は魅了された。応挙が確立した円山派は、息子の応瑞をはじめ、多くの画家たちが続き、中でも呉春は四条派と呼ばれる一派を生んだ。この二派を合わせた円山・四条派は、京都画壇の主流となり、近代日本画へ継承されていった。展覧会では、自然、人物、動物といったテーマを設定し、それぞれの表現や特徴を追うことができる。例えば、保津川や嵐山という画題は、たんに名所を描いたのではなく、画家が好んだ場所であり、その場の臨場感までも写し出していることが作品を見ると分かるだろう。さらに人物画では、他派とは異なり、温和で品格のある女性像や伝統を超えた画風を試みている。また、孔雀や虎、犬といった鳥や動物も、よく観察して写生し、毛の一本、動きひとつまでも描こうとしている。それは応挙だけでなく、弟子たちにも引き継がれたことが分かる展示構成である。なかでも一番の見どころとなるのが、重要文化財、大乗寺障壁画の特別展示だ。京都では約24年ぶりとなる、円山応挙の最晩年の作品「松に孔雀図」全16面のうち4面が体感できる。大乗寺客殿各室の雰囲気をそのままに再現した会場はまさに圧巻。これまでにない規模と会場構成で、京都画壇を展望できる展覧会だ。なお、展覧会は前期後期で大幅な展示替えがあるので注意して出かけて欲しい。【関連リンク】 展覧会公式サイト( )重要文化財「写生図巻」甲巻(部分)円山応挙、明和8年~安永元年(1771~72)、株式会社 千總蔵、後期展示重要文化財「写生図巻」乙巻(部分)円山応挙、明和7年~安永元年(1770~72)、株式会社 千總蔵、前期展示「楚蓮香之図」上村松園、大正13年(1924)頃、京都国立近代美術館蔵、後期展示「山中採薬図」呉春、 公益財団法人阪急文化財団 逸翁美術館蔵、後期展示重要文化財「牡丹孔雀図」円山応挙、明和8年(1771)、京都・相国寺蔵、後期展示重要文化財「郭子儀図」(全8面のうち4面)円山応挙、天明8年(1788)、兵庫・大乗寺蔵、通期展示目《アクリルガス》 制作:2018年
2019年11月03日展覧会「西洋近代美術にみる 神話の世界 ―生き続ける古典古代―」が、群馬県立近代美術館にて、2020年2月8日(土)から3月22日(日)まで開催される。ルネサンス以降、宮廷人や君主の宮殿や邸宅を飾る美術の主題として人気を博したギリシャ・ローマ神話。市民階級が主役となる近代においても、各時代に合わせて多彩な作品を生みだす土壌を育み続けてきた。「西洋近代美術にみる 神話の世界 ―生き続ける古典古代―」では、18世紀半ばから20世紀にかけての作家に焦点をあて、ギリシャ・ローマ神話や古典古代を主題とする絵画や彫刻、版画を紹介する。古代遺跡の発掘が進んだ18世紀において、ヨーロッパ文明のルーツとしての古代ギリシャ・ローマの重要性が再認識される。その後19世紀の美術制度では、神話は歴史・聖書とともにもっとも正統な主題の1つとなる。本展では、日本初公開となるレイトンの《月桂冠を編む》をはじめ、アングルの《ユピテルとテティス》などを展示し、甘美な古典の世界を紹介する。20世紀に入るとヨーロッパの人びとは、失われた自然への郷愁、そして2つの世界大戦による分断を経験する。会場ではデュフィの《アンフィトリテ(海の女神)》やピカソ、ルノワール、シャガールらの作品を通し、神話や古代の理想郷へと馳せた人びとの思いを垣間見られるだろう。【詳細】展覧会「西洋近代美術にみる 神話の世界 ―生き続ける古典古代―」会期:2020年2月8日(土)~3月22日(日)休館日:毎週月曜日(ただし2月24日(月)は開館)、2月25日(火)開館時間:9:30~17:00 ※入館は閉館30分前まで会場:群馬県立近代美術館住所:群馬県高崎市綿貫町 992-1入場料:一般 820円(650円)、大高生 410円(320円)、中学生以下 無料※( )内は20名以上の団体料金※障害者手帳を提示の本人と同伴者1名は無料【問い合わせ先】群馬県立近代美術館TEL:027-346-5560
2019年10月12日東京国立近代美術館の展覧会「ピーター・ドイグ展」が、2020年6月12日(金)より日時指定制で再開。会期は10月11日(日)まで延長された。ピーター・ドイグ、日本初個展「ピーター・ドイグ展」は、イギリスの現代アーティスト、ピーター・ドイグの初期作から最新作まで、約70点の作品を紹介しながら、その制作手法に迫る展覧会。日本では初の個展となる。ピーター・ドイグは、ロマンティックかつミステリアスな風景を描く画家として知られ、ロンドンのテート、パリ市立近代美術館、エジンバラのスコットランド国立美術館、ウィーンの分離派会館といった世界有数の美術館で個展を開催してきた。同世代、後続世代のアーティストに多大な影響を与えていることから、過去の巨匠になぞらえて、しばしば「画家の中の画家」と評されている。本展にも出品予定の代表作《のまれる》は、オークションにて、2015年当時の約30億円相当で落札された。想像力や記憶を刺激する絵画ピーター・ドイグは、ゴッホやゴーギャンなどの近代画家の作品の構図やモチーフ、映画のワンシーン、写真、自らが暮らしたカナダやトリニダード・トバゴの風景、記憶といったさまざまな要素から作品を構築。多様なイメージから成るピーター・ドイグの作品は見る者の想像力や記憶を刺激し、いつかどこかで見たことがあるように感じられるのが特徴だ。会場には、日本のニセコのスキー場を描いた《スキージャケット》や小津安二郎の映画『東京物語』を念頭に置いて描かれた《ラペイルーズの壁》、幅3メートルを超える大型作品などの、貴重な作品が集結。映画『13日の金曜日』のワンシーンから発想した「カヌー」モチーフの絵画も登場する。一連の作品からは、人々の想像力をかきたてる、豊かな世界観を体感することができる。映画上映会「スタジオフィルムクラブ」の直筆ポスターまた、ピーター・ドイグがトリニダード・トバゴ出身の友人のアーティスト、チェ・ラブレスと2003年から始めた映画の上映会「スタジオフィルムクラブ」も紹介。近隣住人に上映会を周知するために掲出された、ポスターのドローイングが展示される。「スタジオフィルムクラブ」では、名画座やミニシアターから着想を得た、過去の名作映画などを上映。上映が終わると作品について話し合ったり、音楽ライブへと展開したりと、ある種の文化サロンのようなコミュニティが形成されていく。【詳細】展覧会「ピーター・ドイグ展」会期:2020年2月26日(水)~10月11日(日)〈日時指定制〉※2020年2月29日(土)から臨時休館していたが、6月12日(金)より再開※当初は2020年2月26日(水)~6月14日(日)の会期を予定していたが、変更しての開催開館時間:10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)※当面のあいだ、金曜・土曜の夜間開館は実施しない休館日:月曜日(8月10日(月)、9月21日(月)は開館)、8月11日(火)、9月23日(水)会場:東京国立近代美術館 1階 企画展ギャラリー住所:東京都千代田区北の丸公園3-1観覧料:一般 1,700円、大学生 1,100円、高校生 600円※価格はいずれも税込※中学生以下および障がい者手帳持参者とその付添者1名は無料※公式サイトより日時指定チケットを購入(6月10日(水)10:00から)※すでにチケットを購入している場合、あるいは観覧料無料対象の場合、開館時間中に原則いつでも入場可能だが、混雑状況に応じて待つ場合あり※チケットの払い戻しおよび来館に際しての注意事項は、公式サイトを確認のこと※本展の観覧料で入館当日に限り、「MOMATコレクション」(4F~2F、所蔵品ギャラリー)、およびコレクションによる小企画「北脇昇:一粒の種に宇宙を視る」(2F、ギャラリー4)も観覧可※予定は変更となる場合あり【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2019年08月31日日本美術史を語る上で重要な位置を占める「円山・四条派」。この流派が近代に至るまで、いかに画壇に大きな影響を与えたかをたどる展覧会『円山応挙から近代京都画壇へ』が、東京藝術大学大学美術館(東京・上野)で9月29日(日)まで開催されている。【チケット情報はこちら】18世紀の江戸時代、京都では、近年大人気の伊藤若冲や曾我蕭白をはじめ、伝統的な流派である狩野派、土佐派、池大雅や与謝蕪村らの文人画など、様々な画家や流派が群雄割拠していた。そんな中、円山派の祖である円山応挙が現れたことで、京都画壇の様相は一変。特に応挙が得意とした緻密な写生画は、自然や動物などをありのままに生き生きとした姿を描き、京都の人々を虜にした。その結果、京都の画家たちはこぞって写生画を描くようになり、応挙のもとには多くの門下生が集まり、円山派という一大流派が形成された。一方、四条派の祖である呉春は、初め与謝蕪村に学び、師匠没後に応挙の画風を学んだことで、応挙の写生画に瀟洒な情趣をプラスした画風を育み、四条派を確立。呉春が住居を構えた場所が四条であったために四条派と名付けられたこの流派は、呉春の弟の松村景文や岡本豊彦などの弟子たちに受け継がれ、京都の主流派となる。そしてふたつを合わせて「円山・四条派」と呼ばれるようになり、明治維新後も「円山・四条派」は京都画壇のメインストリームとなっていった。本展は、なぜこの流派がメインストリームとなったのか、その全貌を、応挙、呉春から、竹内栖鳳、上村松園など戦前までの系譜を丁寧にしっかりと追うことで、解き明かしていこうとするのが狙い。会場は「すべては応挙にはじまる。」「孔雀、虎、犬。命を描く。」「山、川、滝。自然を写す。」「美人、仙人。物語を紡ぐ。」という4つのテーマで構成される。本展の目玉作品は、兵庫・大乗寺の応挙の最晩年にして最高傑作と言われている《松に孔雀図》(重要文化財)を含む障壁画。通称「応挙寺」と呼ばれる大乗寺には、応挙とその一門が描いた障壁画が収蔵されている。今回はその貴重な障壁画を、大乗寺の雰囲気をそのままに体感できる贅沢な立体的展示で紹介。ライトの色や当て方にも工夫が施され、細部までしっかりと応挙の筆致や色遣いを確認することができる。なお、《松に孔雀図》は東京展は全体の半分のみの出品となり、残りの半分は京都展での展示となる。そのほかにも、近年大人気の長沢芦雪の作品や、上村松園の美人画、岸駒のリアルな虎などの作品が会場に並び、モチーフは同じであっても、時代や画家によって、その表現の違いを見比べることができる構成となっている。取材・文:糸瀬ふみ同展は、京都国立近代美術館に巡回。※前期、後期、会場ごとに大幅な展示替えあり・東京展前期:8月3日~9月1日(日)後期:9月3日(火)~9月29日(日)・京都展前期:11月2日(土)~11月24日(日)後期:11月26日(火)~12月15日(日)
2019年08月14日展覧会「円山応挙から近代京都画壇へ」が、東京・東京藝術大学大学美術館と京都・京都国立近代美術館で開催。期間は、東京展が2019年8月3日(土)から9月29日(日)まで、京都展が2019年11月2日(土)から12月15日(日)まで。写生画の名手・円山応挙から近代日本画まで18世紀・京都にて、堅苦しい狩野派に代わり、見たままの世界を描く写生画で一世を風靡した円山応挙による「円山派」と、与謝蕪村に学び応挙にも師事した呉春が興した「四条派」。この2派は「円山・四条派」としてその後の京都の主流となり、近代まで京都画壇に大きな影響を及ぼした。円山応挙、呉春から竹内栖鳳、上村松園まで、円山・四条派の継承を読み解く本展では、自然・人物・動物といったテーマに分け、東京展、京都展併せて重要文化財12件を含む約120件の作品を展示。それぞれの画風を丁寧に解釈しながら、近代までの変化を辿っていく。また、円山応挙最晩年の最高傑作「大乗寺襖絵群」の立体的展示も行われる。円山応挙《大乗寺襖絵》の特別展示一番の見どころは、円山応挙の最高傑作ともいわれる重要文化財「大乗寺襖絵群」の特別展示だ。東京展では、円山応挙によって大乗寺の客殿に描かれた襖絵《松に孔雀図》や、その一門の呉春による《四季耕作図》と《群山露頂図》、山本守礼の《少年行図》、亀岡規礼《採蓮図》を立体的に再現。京都展でも円山応挙の《郭子儀図》が』登場する。実際の様子を体感できる空間で、貴重な作品をじっくりと鑑賞できる。江戸中期~昭和初期までの円山・四条派が集結また、江戸時代の円山応挙や呉春から近代画家までの作品を、自然・人物・動物といったテーマに分けて展示。円山応挙が手掛けた《保津川図》や菊池芳文の《小雨ふる吉野》の臨場感あふれる作品からは、自然の様子がそのまま伝わってくる。その他、動物をテーマに、鳥の羽根の一枚まで繊細に描写された円山応挙《牡丹孔雀図》や、子犬たちのじゃれ合う様子を描いた長沢芦雪《薔薇蝶狗子図》など、生き生きとした動きが感じ取れる作品を数多く目にすることができる。詳細展覧会「円山応挙から近代京都画壇へ」■東京会場開催期間:前期2019年8月3日(土)~9月1日(日) / 後期2019年9月3日(火)~9月29日(日)時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)休館日:毎週月曜※祝日又は振替休日の場合は開館、翌日休館会場:東京藝術大学大学美術館(東京都台東区上野公園12-8)TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)観覧料:・当日 一般 1,500円(1200円)/高校・大学生 1,000円(700円)・前売 一般 1,300円/高校・大学生 800円※中学生以下無料※()内は20名以上の団体料金。 団体観覧者20名につき1名の引率者は無料。※ 障害者手帳提示で無料(介護者1名を含む)。・「応挙手ぬぐい」セット券 2,000円(税込)販売期間:6月10日(月)~8月2日(金)発売場所:展覧会公式サイト、チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット、セブンチケット、CNプレイガイド※グッズは本展覧会内特設ショップで引換え。■京都会場開催期間:前期2019年11月2日(土)~11月24日(日) / 後期2019年11月26日(火)~12月15日(日)時間:9:30~17:00(金土は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)休館日:毎週月曜※祝日の場合は開館、翌日休館会場:京都国立近代美術館(京都市左京区岡崎円勝寺町)TEL:075-761-4111※東京展、京都展ともに前期後期で大展示替え実施。ただし大乗寺襖絵は通期展示。
2019年07月05日展覧会「シュルレアリスムとダリ~幻想と驚異の超現実~」を、福島・諸橋近代美術館で開催。会期は、2019年4月20日(土)から6月23日(日)まで。20世紀最大の画家の1人として現代でも絶大な人気を誇る、サルヴァトール・ダリ。彼は、既成の社会通念に懐疑の念を持った若き表現者が“驚異”や“幻想”を頼りに展開した、シュルレアリスムの体現者としても知られている。本展は、シュルレアリスムの変遷を時系列で追う4章で構成。シュルレアリスムの発端を辿り、その在り方や芸術家たちの実験的な制作技法とともに、ダリがシュルレアリスムにおいていかなる存在であったかを紹介する。出品予定点数は展示替えを含み約115点。シュルレアリスムの誕生を定義付ける、アンドレ・ブルトンの「シュルレアリスム宣言」が発表された1924年前後の作品をはじめ、ダリがシュルレアリスム・グループに加入してから離脱するまでの1930年代前半や、シュルレアリスムの代表格としてダリがアメリカで名声を轟かせた40年代以降など、時代ごとに作品をカテゴライズしながら、ダリの他にもマグリットやデルヴォーなど様々なシュルレアリスム作品を紹介する。また、諸橋近代美術館が所蔵するダリの作品《甘美な死骸》にみる「遊び」の表現を体験できるワークショップや、ゲストによるトークイベントも開催。シュルレアリスムやダリについてはもちろん、アート全体の知見を深めることが可能だ。なお、イベント、ワークショップへの参加は要予約制となっている。【詳細】開館20周年記念展vol.1 シュルレアリスムとダリ~幻想と驚異の超現実~会期:2019年4月20日(土)〜6月23日(日) 時間:9:30~17:30会場:諸橋近代美術館住所:耶麻郡北塩原村桧原剣ケ峯1093番23観覧料:一般 950円、高校・大学生 500円、中学生以下無料※入館は閉館30分前まで。※5月21日(火)のみ展示替えのため休館。※20名以上の団体料金は各50円引き。※教育施設対象の観覧料免除制度あり。(要事前申し込み)※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳所有者と付添者1名は無料。
2019年03月11日京都国立近代美術館にて、展覧会「京都の染織 1960年代から今日まで」が開催される。会期は、2019年3月8日(金)から4月14日(日)まで。平安遷都から1200年以上の歳月が流れた京都で連綿と受け継がれる染織。京の染織家たちは、時代に合わせて新しい技術、意匠などを生み出しながら作品を残している。「京都の染織 1960年代から今日まで」は、京都国立近代美術館が開館した1960年代から今日までに焦点を当て、28人の作家による多様な「染」と「織」を展示する。60年代に製作された森口邦彦の友禅着物「雪明り」や、近年の伊砂利彦の《王朝三部作(萌黄、王朝、朽葉) うち朽葉》などの作品を通して京都の染織の変化を概観することを試みる。【詳細】展覧会「京都の染織 1960年代から今日まで」会期:2019年3月8日(金)~4月14日(日)開館時間:9:30~17:00(最終入場は閉館30分前まで)※金・土曜は20:00まで開館会場:京都国立近代美術館(京都市左京区岡崎円勝寺町26-1)休館日:月曜日観覧料:・一般 当日 1,000円(800円)/夜間割引 800円・大学生 当日 500円(400円)/夜間割引 400円※( )内は20名以上の団体料金。※夜間割引は金・土曜17:00以降。※高校生・18歳未満は無料。※心身に障がいのある方と付添者1名は無料(入館の際に証明できるものを提示)。※ 本料金でコレクション展も観覧可能。
2019年02月11日東京国立近代美術館では、2019年3月19日(火)から4月7日(日)までの期間、東京国立近代美術館本館および工芸館にて「美術館の春まつり」が開催される。桜の開花シーズンに開催される「美術館の春まつり」では、桜をはじめとする花を描いた作品の特集展示や、お花見弁当など飲食販売など、様々な催しが行われる。中でも注目は、本館にて開催される所蔵作品展「MOMAT コレクション」だ。会場内の1室には、花を描いた作品が集結する。年に一度、この時期のみ公開される桜を描いた川合玉堂の重要文化財作品「行く春」の他、しだれ桜やおおしま桜といった40種類を超える希少な桜が描かれた跡見玉枝の「桜花図巻」も展示。また、加山又造の「春秋波濤」、船田玉樹「花の夕」など、花を描いた名画全16点が並べられる。会場全体では、初の試みとして初代宮川香山の「鳩桜花図高浮彫花瓶」、木村雨山の「縮緬地友禅あおい文振袖」といった工芸作品も展示される。本館では、その他「福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ」「イメージコレクター・杉浦非水展」や、ガイドスタッフと参加者が対話しながら、まるで作品の謎解きをするような「所蔵品ガイド」を開催。さらに、2019年4月7日(日)の無料観覧日(所蔵作品展、杉浦非水展のみ)には、「春まつりトークラリー」も開催される。また、本館前庭には床几台によるお休み処を用意し、特製お花見弁当や桜色のスパークリングワイン、甘酒といったフードやドリンクの販売も行われる。桜の名所エリアに位置する東京国立近代美術館の花の名画と共に、春の訪れを感じてみてはいかが。【詳細】東京国立近代美術館「美術館の春まつり」期間:2019年3月19日(火)~4月7日(日)会場:東京国立近代美術館住所:本館 東京都千代田区北の丸公園3-1、工芸館 東京都千代田区北の丸公園1-1休館日:月曜日 ※ただし、3月25日(月)、4月1日(月)は開館開館時間:10:00~17:00(本館のみ金曜・土曜は20:00まで) ※入館は閉館30分前まで■本館・所蔵作品展「MOMATコレクション」会期:2019年3月19日(火)~5月26日(日)観覧料:一般 500円/大学生 250円(金曜・土曜の17:00以降は一般 300円/大学生150円)※高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳を持参の方とその付添者(1人)は無料※当日に限り、本展観覧料で「イメージコレクター・杉浦非水展」も観覧可能・「福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ」期間:2019年3月12日(火)~5月26日(日)(1F)・「イメージコレクター・杉浦非水展」(2F ギャラリー4)期間:前期/2019年2月9日(土)~4月7日(日)、後期/4月10日(水)~5月26日(日)■工芸館・「The 備前 -土と炎から生まれる造形美-」期間:2019年2月22日(金)~5月6日(月)【問い合わせ】東京国立近代美術館 ハローダイヤルTEL:03-5777-8600
2019年01月20日東京都・千代田区にある「東京国立近代美術館」にて開催されている展覧会「アジアにめざめたら:アートが変わる、世界が変わる 1960-1990年代(以下、アジアにめざめたら)」。展示の概要や魅力をご紹介します。アジア各地のアヴァンギャルド・アートが東京に集結!東京国立近代美術館・1階企画展ギャラリーにて、2018年10月10日(水)~12月24日(月・休)まで開催されている展覧会「アジアにめざめたら」。アジア各地の現代アートの黎明期である1960年代~1990年代に焦点をあてた展覧会で、90組以上の作家が手がける、絵画や彫刻、パフォーマンスなど約140点ものアート作品が東京に集結しています。10を超える国と地域の90組以上の作家日本・韓国・台湾・中国・香港・インドネシア・シンガポール・タイ・フィリピン・マレーシア・インドなど、10を超える国と地域で活躍する、90組以上の作家の作品が登場。約140点ものアート作品絵画・彫刻・版画・写真・映像・パフォーマンス・インスタレーションなど、多様なアヴァンギャルド・アートが約140点展示されます。3章にわたってアートを展示第1章:構造を疑う1968年以降、西洋由来の“美術”という概念に疑問を持ったアジア各国の若い作家たちは、従来の“絵画”や“彫刻”といった形式にとらわれない芸術作品を生み出してきました。絵画を燃やす行為やギャラリー内に酒場をつくるなど、“美術”を批評する仕事とともに、石やクッション、ドライアイスなどの、物質と対話をうながすような新たなアート作品を展開します。第2章:アーティストと都市1960年代以降、アジアの主要都市の近代化がすすむ一方で、貧困問題・民族紛争などの問題が意識されるようになりました。その矛盾を指摘するかのような、光と影の両面をもつ都市のイメージを新鮮な感覚で表現した映像作品や、広告イメージを使って消費社会を皮肉るような絵画が登場します。さらに“路上”という公共空間でパフォーマンスが行われるなど、「都市」は実験的な表現をはぐくむ場所となっています。第3章:新たな連帯この時期の自由を求める若い表現者たちは、抑圧的な体制・社会的なタブーにも臆することなく、自由な表現ができるスペースをこじ開けようとしていました。アートがもつコミュニケーションの力に活路を見いだした作家たちが、アジアの“リアル”を多くの人々と共有するために作成した壁画・バナー・看板・ヴィデオなどが登場します。展示方法にも工夫がたくさん異なる時代・国の作品を比較できる同じ題材でも表現の違いが感じられるよう、展示スペースに異なる2つの時代や国の作品を展示。時代や場所の異なるアートを、国の枠組みを越えて比較することで、新しい発見をすることができます。壁と壁の間に隙間!?ギャラリー内の壁と壁の間には隙間があり、そこから次のエリアの展示作品が少し顔を覗かせています。不意にちらりと見える作品に胸を躍らせながら展示物を見ることができる、新鮮な展示方法です。もしこのクラッカーが本物の銃だったらどうする?会場に入ってすぐのところにある「もしこのクラッカーが本物の銃だったらどうする?」という展示物の問いかけ。どう思うかを考えて、横に置いてあるノートに書き込むことができます。過去に書き込んだほかの人のメッセージも見ることもできるので、考え方・捉え方の違いを知ることができ、感慨深い気持ちになりますよ。2019年にかけて韓国とシンガポールでも開催日本・韓国・シンガポールの国立美術館3館と、国際交流基金アジアセンターによって、5年にわたってすすめられてきた「アジアにめざめたら」。アジアの戦後美術を再考する国際共同プロジェクトの集大成です。日本で開幕した後は、2019年にかけて韓国とシンガポールに巡回します。アヴァンギャルド・アートに心揺さぶられて1960年代~1990年代、急速な近代化やベトナム戦争、民族間の対立などの社会を揺るがすさまざまな出来事が起こりました。その時代を生きたアーティストたちが“美術”といかに向き合ってきたのかを知ることができる「アジアにめざめたら」。アートと世界の見方が変わるアヴァンギャルド・アートに、この機会にふれてみてはいかがでしょうか。イベント情報イベント名:アジアにめざめたら:アートが変わる、世界が変わる 1960-1990年代催行期間:2018年10月10日 〜 2018年12月24日住所:千代田区北の丸公園3-1東京国立近代美術館1F企画展ギャラリー電話番号:03-5777-8600(ハローダイヤル 8:00~22:00)
2018年11月16日ヤマザキマザック美術館では、「アール・ヌーヴォーの伝道師 浅井忠と近代デザイン」 を2018年11月17日(土)から2019年2月17日(日)まで開催する。「アール・ヌーヴォーの伝道師 浅井忠と近代工芸」展では、明治日本を代表する洋画家・浅井忠の工芸デザインに焦点を当て、1900-02年にフランスへ留学した浅井忠が触れたアール・ヌーヴォーの美術工芸の魅力、そして、それを受けて生み出された浅井忠の工芸デザインの魅力を披露する。アール・ヌーヴォーに魅せられた、日本洋画の巨匠 浅井忠とは浅井忠は、黒田清輝と並ぶ明治期の日本洋画を代表する巨匠。佐倉藩士の長男として江戸に生まれ、国澤新九郎の画塾彰技堂に学んだ後、日本初の西洋美術学校である工部省工部美術学校に入学。そこで、バルビゾン派の影響を受けたイタリア人画家アントニオ・フォンタネージの指導を受けて、主に風景画を描くようになった。浅井が44歳の時に「西洋画研究」のためアール・ヌーヴォー全盛期のフランスへ留学。「パリ万国博覧会臨時博覧会監査官」の職も務め、次第にアール・ヌーヴォーの魅力に惹かれていった。フランスでは、バルビゾン派ゆかりのフォンテーヌブローの森近くのグレーを訪れ、バルビゾン派の影響が垣間見られる風景画を制作すると共に、陶芸制作にも取り組み始めたという。帰国後は京都高等工芸学校(現・京都工芸繊維大学)で教鞭をとるかたわら、陶芸・漆芸など工芸作品のデザインにも積極的に携わった。3部構成でアール・ヌーヴォーの美術工芸の魅力と浅井忠の工芸デザインの魅力に迫る浅井の画業を辿るように、本展は3部構成で作品を紹介。第1部に浅井が滞欧期および帰国後に制作した油彩画・水彩画、第2部に浅井忠と建築家・武田五一がフランスで蒐集し、京都高等工芸学校の教材として使用した作品をはじめとする19世紀末~20世紀初頭のポスター・工芸作品、そして第3部に絵付陶芸作品と工芸図案、それをもとに制作された工芸作品を展示する。見どころのひとつとして、「高野コレクション」があげられる。同コレクションは、名古屋にあった高野精密工業株式会社(現・リコーエレメックス株式会社)の社長、高野時次が収集した75点からなる浅井忠の絵画コレクションだ。本展では、浅井忠がフランスや日本の風景をみずみずしい色彩とこまやかな筆遣いで描いた水彩画や油彩画が出品されるが、そのうちの15点を「高野コレクション」で構成する。1900年前後にパリを彩ったアール・ヌーヴォーのポスターも勢ぞろいする。ロートレックやミュシャ、ボナール、シェレらが制作した、女性や花をモチーフにしたポスターは、見るものすべてを魅了する美しさだ。会場では、浅井や建築家武田五一がパリで目にしたであろうアール・ヌーヴォーのポスター、そして、彼らがフランスから持ち帰り、京都高等工芸学校(現・京都工芸繊維大学)の教材にしていた貴重なポスターを展示する。アール・ヌーヴォーの陶器・ガラス工芸の数々も展示。浅井らが、フランスから持ち帰り、京都高等工芸学校の教材として使用していた貴重な陶芸作品、そして、パリ万博で目にしたであろうガレやティファニーのガラス工芸作品も公開される。浅井がパリ万博で衝撃を受けた、当時のヨーロッパの工芸の実情に迫る内容となっている。【開催概要】アール・ヌーヴォーの伝道師 浅井忠と近代デザイン会期:2018年11月17日(土)~2019年2月17日(日)会場:ヤマザキマザック美術館住所:愛知県名古屋市東区葵1-19-30TEL:052-937-3737開館時間:平日 10:00~17:30 、土日祝祭日 10:00~17:00 (入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日休館)、 年末年始(12月29日~1月4日)入館料:一般 1,300円(10名以上1,100円)、小・中・高生600円、 小学生未満無料※音声ガイド無料サービス有
2018年10月29日「アジアにめざめたら:アートが変わる、世界が変わる 1960-1990 年代」が、東京国立近代美術館にて開催される。会期は、2018年10月10日(水)から12月24日(月・休)まで。「アジアにめざめたら」は、アジアの現代アートを、かつてないスケールで紹介する企画展。日本をはじめ、韓国や台湾、中国、香港、インドネシア、シンガポール、インドまで、幅広いアジアの地域を対象に、アジア各地の現代アートの黎明期である1960年代から1990年代までの作品に焦点を当てた展示を行う。会場では、10を超える国と地域の90組以上の作家による約140点の作品を公開。その表現媒体も、 絵画から彫刻、写真、映像、パフォーマンスまで、実に多様だ。植民地支配からの独立と急速な近代化、ベトナム戦争など、大きな変化を迎えていたアジアの激動の30年間を背景に、そんな時代だからこそ生まれ得たパワフルな作品たちを、「美術」「都市」「連帯」の3つのキーワードに分けて紹介する。ジム・スパンカットによる《ケン・デデス》は、古代ジャワの女神ケン・デデスの胸像と、ジーンズ姿の半裸の女性像のイメージが無理やり縫合された作品。不自然さや戸惑いを感じずにはいられないこの作品は、インドネシアに存在する様々な異文化やアイデンティティの衝突を連想させる。インド出身のナリニ・マラニによる映像作品《ユートピア》は、二面プロジェクションで都市の矛盾を表現している。一方では、明るい色彩で抽象的に表現されたユートピアのような”理想の都市”を、もう一方では、寂しげなモノクロームでビルの窓から外を見つめる女性の姿を捉えた”現実の都市”を表している。【詳細】「アジアにめざめたら:アートが変わる、世界が変わる 1960-1990 年代」会期:2018年10月10日(水)〜12月24日(月・休)会場:東京国立近代美術館 1階 企画展ギャラリー住所:東京都千代田区北の丸公園3-1開館時間:10:00〜17:00(金・土曜は20:00まで)※入館は閉館の30分前まで。休館日:月曜日(12月24日は開館)観覧料:一般 1,200(900)円、大学生 800(500)円※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。※高校生以下および18歳未満、障害者手帳の携帯者とその付添者(1名)は無料。※本展の観覧料で入館当日に限り、同時開催の所蔵作品展が入場無料。※11月3日(土・祝)は無料観覧日。【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:03-5777-8600
2018年09月13日展覧会「バウハウスへの応答」が、2018年8月4日(土)から10月8日(月・祝)まで、京都国立近代美術館で開催される。バウハウス100周年、その今日的な意義を探る1919年、ドイツのヴァイマールに設立された総合芸術学校「バウハウス」。初代校長ヴァルター・グロピウスは、その開校に際して発せられたバウハウス宣言の中で「あらゆる造形活動を手仕事の訓練と習得を通して統合し、新たな時代・世界に相応しい建築さらには社会の創造を目指す」とし、その教育理念と独創的なカリキュラムによって、ドイツ国内のみならず世界に広く影響を及ぼした。1933年にナチスの迫害によって閉校に追いやられるまで、わずか14年間。学校の歴史としては極めて短い期間の中で、バウハウスの流れを汲む合理主義的・機能主義的な現代美術の世界にも大きな影響を与えている。100点あまりの関連資料や記録、当時の学生たちの作品を展示本展は、「バウハウス」の100周年を記念して、その今日的な意義を再考するための国際プロジェクト「bauhaus imaginista(創造のバウハウス)」の一環として開催される、日本国内で唯一の展覧会だ。「バウハウス」の教育理念とカリキュラムの中でも特に、工房教育と予備課程が、日本とインドでどのように受け入れられ発展したのかに着目。その足跡を、前述のバウハウス宣言のためにライオネル・ファイニンガーが制作した木版画をはじめとする100点あまりの関連資料や記録、当時の学生たちの作品などによって巡るものとなっている。ルカ・フライ、オトリス・グループが作品制作また本展のために、スウェーデンのマルメを拠点に活動するルカ・フライ、そしてロンドンを拠点とするオトリス・グループの2組のアーティストが、「バウハウス」と日本とインドをめぐる作品を新たに制作。異なる歴史・文化背景をもつ地域の中でも受容された「バウハウス」の歴史性、そしてその今日的な意義を探る。開催概要展覧会「バウハウスへの応答」開催期間:2018年8月4日(土)〜10月8日(月・祝)会場:京都国立近代美術館 コレクション・ギャラリー(4F)開館時間:9:30~17:00※金曜日、土曜日は21:00まで開館※入館は各閉館時間の30分前まで休館日:毎週月曜日※9月17日、24日、10月8日(月・祝)は開館、9月18日、25日(火)は閉館する観覧料:一般 430円(220)、大学生 130円(70)※( )内は20名以上の団体料金。※本展はコレクション・ギャラリーの一部を使って開催する展覧会。※本料金でコレクション展も観覧可能。※前売券は発売しない。※高校生以下、18歳未満および65歳以上は無料*。※心身の障がい者と付添者1名は無料*。*(入館の際に証明できるものを提示する必要あり)<無料観覧日 / 夜間割引>無料観覧日:8月4日(土)、11日(土)、18日(土)、25日(土)夜間割引:夜間開館日(金・土曜日)の17:00以降、夜間割引を実施。料金:一般 430円→220円、大学生 130円→70円
2018年08月09日東京国立近代美術館で、「MOMATサマーフェス」が開催される。開催期間は、2018年7月20日(金)から9月17日(月・祝)まで。普段とは一味違うアートの楽しみ方「MOMATサマーフェス」では、企画展「ゴードン・マッタ=クラーク展」と所蔵作品展「MOMATコレクション」を中心に、その関連イベントや企画を数多く用意。期間中は、毎週金曜・土曜限定で21時まで開館したり、屋外でフード&ドリンクを提供するなど、普段とは一味違う美術館を楽しむことが出来る。「ゴードン・マッタ=クラーク展」「ゴードン・マッタ=クラーク展」は、1970年代ニューヨークを中心に活躍したゴードン・マッタ=クラークのアジア初となる回顧展。「プレイグラウンド(公園)」をコンセプトにした賑やかな会場には、同作家の代表作ともいえる「ビルディング・カット」シリーズ最大規模の立体作品≪スプリッティング:四つの角≫や、マッタ=クラークが"切った"建物の段ボール製8分の1模型も展示。写真撮影もOKなので、お気に入りのスポットで友人や家族と思い出の1枚を撮ることが可能だ。「MOMATコレクション」「MOMATコレクション」では、13,000点を超えるコレクションから約200点を厳選し、明治から現代まで日本美術の流れを紹介。期間中は、新海竹太郎《ゆあみ》や川端龍子《草炎》、そして国の重要文化財への指定が決定した和田三造《南風》などの名品が一堂に集結する。また毎日14時からは、約3作品を鑑賞する「所蔵品ガイド」を実施。ガイドスタッフや参加者との会話を楽しみながら、作品の背景について学ぶことができる。仕事終わりに参加できる作品鑑賞会もまた「MOMATサマーフェス」期間中は、毎週金曜の夜に参加者とトークを交わしながら1作品を掘り下げて鑑賞する「フライデー・ナイトトーク」を開催。ギャラリーチェアに腰を据えながら作品の理解を深めていくスタイルなので、アートにじっくりと浸れる贅沢なひとときを過ごせそう。週末の夜は、野外でフード&ドリンクもさらに金・土曜の夜はお得な割引料金で観覧できるほか、レストラン「ラー・エ・ミクニ」のキッチンカーによるガーデンカフェが前庭にオープン。開放的な芝生の上で、ビールやワインなどのアルコール、また美味しいサンドイッチ等のフードを楽しむことが出来る。この夏は東京国立近代美術館に足を運んで、アートに触れながら特別なひと時を過ごしてみてはいかが。【開催概要】東京国立近代美術館「MOMATサマーフェス」会期:2018年7月20日(金)~9月17日(月・祝)住所:東京都千代田区北の丸公園3-1開館時間:10:00~17:00 ※企画展会期中の6月19日(火)~9月17日(月・祝)の金・土曜は21:00まで(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜日※9月17日(月・祝)は開館アクセス:東京メトロ東西線「竹橋駅」1b出口より徒歩3分<企画内容一例>・「ゴードン・マッタ=クラーク展」(1階)/開催期間:6月19日(火)~9月17日(月・祝)観覧料:一般1,200円、大学生800円※入館当日に限り、同時開催の所蔵作品展「MOMATコレクション」と小企画「瀧口修造と彼が見つめた作家たち」の観覧も可能・所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2階)/開催期間:6月5日(火)~9月24日(月・祝)・コレクションを中心とした小企画「瀧口修造と彼が見つめた作家たち」(2階)/開催期間:6月19日(火)~9月24日(月・祝)観覧料:一般500円、大学生250円※金・土曜の17:00~のみ、一般300円・大学生150円※6月19日(火)~9月17日(月・祝)限定で17:00以降大学生無料・「所蔵品ガイド」(1階エントランスに集合)時間:14:00~15:00参加費:無料※要観覧券・「フライデー・ナイトトーク」開催期間:7月20日(金)~9月17日(月・祝)の毎週金曜 ※集合場所は1階エントランスで確認時間:19:00~19:25/19:30~19:55参加費:無料※要観覧券【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2018年06月28日東京国立近代美術館では、大人も子どもも、昼も夜も楽しめる夏のイベント「MOMAT サマーフェス」を、7月20日から9月17日まで開催する。展覧会を中心にイベントやワークショップを開催する他、金曜・土曜はナイトミュージアムとして21時まで開館、お得な夜の割引料金で観覧できる。1階では、6月19日から9月17日の期間、1970年代ニューヨークを中心に活躍したゴードン・マッタ=クラーク(Gordon Matta-Clark)のアジア初となる回顧展「ゴードン・マッタ=クラーク展」が開催。没後40年を経た現在もなお、アート、建築、ストリートカルチャー、食など多くの分野から絶大な人気を集める彼の活動を紹介する。「プレイグラウンド(公園)」をコンセプトにした楽しくにぎやかな会場内は、一部を除いて写真撮影が可能。Instagramイベント「みつけよう!あなたのまちのGMC」の実施や、本イベント期間中限定で彼の作品をモチーフに自由にカラーリング(ぬり絵)ができるワークショップコーナーの設置など、体験・参加できる各種イベントが登場する。夏休み中の8月18日と19日には、小学1~4年生を対象に、展示室でのギャラリートークや工作など内容盛りだくさんの夏の特別プログラム「夏休み!こども美術館」を開催。その他、関連映像作品の上映会、展覧会担当者と多彩なゲストスピーカーによるイベントを開催する。観覧料は一般1,200円、大学生800円。入館当日に限り、同時開催の「MOMATコレクション」、「瀧口修造と彼が見つめた作家たち」も観覧できる。椅子に座っておしゃべりしながらの楽しいガイド、「フライデー・ナイトトーク」4〜2階では、6月5日から9月24日の期間、1万3,000点を超えるコレクションから約200点を厳選し、明治から現代まで日本美術の流れをたどることができる国内唯一の展示となる所蔵作品展「MOMAT コレクション」を開催。本イベント期間中には、新海竹太郎《ゆあみ》、新たに国の重要文化財に指定されることになった和田三造《南風》の他、この季節にちなんだ川端龍子《草炎》、小林古径《唐蜀黍》を7月31日から展示するなど、選りすぐりの名品を展示。作品の時代背景にも思いを馳せながら小さな時間旅行が楽しめる。本イベント期間限定で、毎週金曜の夜は「フライデー・ナイトトーク」を実施。昨年大好評だったこのプログラムは、皆でトークをしながら1作品をじっくり鑑賞するスタイルで、MoMAなど世界のミュージアムでも利用されているギャラリーチェアを使うのもこだわりのポイント。仕事帰りにも、プレミアムフライデーにも気軽に参加でき、文字通り「腰を据えて」鑑賞を深める贅沢なひとときを過ごすことができる。毎日14時から開催、リピーター続出の「所蔵品ガイド」その他、リピーター続出の人気プログラム「所蔵品ガイド」も毎日14時から実施。作品解説を聞く一方的なものではなく、ガイドスタッフや参加者とトークしながら、作品を自由に感じ、想像をめぐらせ、それを言葉にして語り合うのが最大の特徴で、まるで作品の謎解きをするかのような鑑賞体験ができる。各日約3作品を鑑賞し、毎回取り上げる作品が違うため、何度参加しても楽しむことができる。専門性を生かした解説が聞ける同館学芸員の作品解説「キュレーター・トーク」も、7月22日11時から12時、27日、8月10日、24日、9月7日、21日の18時30分から19時に実施。また子ども向けには、書きこみ式の鑑賞シートを無料で進呈。4歳から8歳は「セルフガイドプチ」、小中学生には「セルフガイド」が用意される。2階では、6月19日から9月24日まで、コレクションを中心とした小企画「瀧口修造と彼が見つめた作家たち」も開催。同館コレクションから、瀧口自身の作品13点に加え、「もの」(物質/物体/オブジェ)をキーワードに彼が関心を寄せた作家たちの作品もあわせて紹介する。「MOMAT コレクション」と「瀧口修造と彼が見つめた作家たち」の観覧料は、一般500円、大学生250円、本イベント中の金曜・土曜の17時以降は、一般300円、大学生150円。6月19日から9月17日の期間限定で、金曜・土曜の17時以降は大学生が無料となる。芝生が心地よい夏のガーデン・ビアバー芝生の緑が心地よい前庭には、レストラン「ラー・エ・ミクニ」のキッチンカーによるガーデンカフェが登場。金曜・土曜のナイトミュージアムでは、ビアバーに。ビール、ワイン等のドリンクとフードを、皇居が見渡せて芝生の緑が気持ちよい前庭で楽しむことができる。働き方やナイトタイムの過ごし方に注目が集まる中、仕事帰りに美術館を気軽に訪れたり、夏休みに家族で訪れたり、訪日外国人観光客にもおすすめ。この夏は、MOMATで新しい美術館の楽しみ方を体験してみては?【イベント情報】MOMAT サマーフェス会期:7月20日〜9月17日会場:東京国立近代美術館住所:東京都千代田区北の丸公園3-1時間:10:00~17:00、企画展会期中(6月19日~9月17日)の金・土曜は21:00まで(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜日(ただし9月17日は開館)
2018年06月27日現代アーティスト、パメーラ・ジューン・クルックの個展「Dear Ms.Crook〜パメーラ・ジューン・クルック展〜」が、2018年7月8日(日)から10月21日(日)まで、福島・諸橋近代美術館にて開催される。パメーラ・ジューン・クルック(1945〜)は、英国生まれの現代アーティスト。変形カンヴァスを効果的に活用し、額縁にまで画面を拡張させて描く独創的な手法で知られる。1996年にイギリスのプログレッシブロックバンド「キング・クリムゾン」のリーダーであるロバート・フリップと知り合って以降は、度々CDジャケットのカバーアートに彼女の作品が使用されており、その世界観が世界的に広まっていく1つのきっかけとなっている。その一方で、諸橋近代美術館の創設者でコレクターの諸橋廷蔵(1932年〜2003年)が作品を購入した経緯も運命的なものであり、クルックの名が世に知れ渡る大きな要因となっている。1995年に美術館創設に向けた作品購入のためフランス・パリに赴いていた諸橋は、偶然クルックの展覧会に立ち寄り、展示されていた全ての作品を購入。この偶然の出会いがクルックと諸橋近代美術館の友好関係の始まりであり、これらの作品は、美術館の創設時に諸橋からサルバドール・ダリをはじめとする近代絵画とともに寄贈されている。国内では5回目のクルック回顧展となる本展では、同館が所蔵するクルック作品全31点を一堂に展示。この中には、2016年の企画展「ハロー、クルック 〜共感する記憶〜」開催をきっかけに新たに寄贈された4点の版画作品や、また同展で好評を博し新たに購入された、最新作を含む4点の絵画も含まれる。会場では、クルックが前述の諸橋廷蔵と出会った「1995年」、国内で初のクルック回顧展が開かれた「2001年」、新作を迎えた4回目のクルック回顧展が開催された「2016年」という、同館とクルックの深い関係性を象徴する3つの年度を大きなテーマとし、彼女の作品の全貌を紹介する。【開催概要】「Dear Ms.Crook〜パメーラ・ジューン・クルック展〜」開催期間:2018年7月8日(日)〜10月21日(日)会場:諸橋近代美術館(福島県耶麻郡北塩原村大字桧原字剣ヶ峯1093番23)時間:9:30〜17:30 ※入館は閉館30分前まで観覧料:一般 950円、高校・大学生 500円 中学生以下 無料※20名以上の団体料金は各50円引き。※教育施設対象の観覧料免除制度あり。(要事前申し込み)※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の所有者と付添い者1名は無料。
2018年05月20日アーティスト、ゴードン・マッタ=クラークの回顧展「ゴードン・マッタ = クラーク展」が、2018年6月19日(火)から9月17日(月・祝)まで、東京国立近代美術館にて開催される。ゴードン・マッタ=クラーク、アジア初の回顧展1970年代にニューヨークを中心に活躍し、35歳という若さでこの世を去ったアーティスト、ゴードン・マッタ=クラーク(1943-78)。本展は、わずか約10年という短い活動期間の中で、アート、建築、ストリートカルチャー、アーティストによる食堂「フード」の経営と、多彩な才能を発揮したマッタ=クラークの活動を、フルスケールで紹介するもの。作品の多くが個人蔵、あるいはメトロポリタン美術館やポンピドゥー・センターなど欧米の著名美術館所蔵で、これまでアジアではまとまった形で紹介される機会が無かったマッタ=クラークのアジア初回顧展となる。「ビルディング・カット」シリーズ最大規模の立体作品が初来日彫刻・映像・写真・ドローイング・関連資料など、約200点を数える出展作品の中でも注目したいのは、建物の一部を切り取る「ビルディング・カット」シリーズの中でも最大規模の立体作品であり、初来日となる《スプリッティング:四つの角》。マンハッタン、ブロンクス、ブルックリン各所の建物の天井や床に四角い穴を開けた 《ブロンクス・フロアーズ》、一軒家を縦真っ二つに切断した《スプリッティング》、パリのポンピドゥー・センター建設のため取り壊し予定だった17世紀の建築に、まるで時空が削り取られたような大きな円錐状の穴を開けた《円錐の交差》などで構成される「ビルディング・カット」シリーズ。建築物に穴を開けることで新たな光を当て、見慣れた日常をまったく新たな空間・時間へと変容させた、マッタ = クラークを代表する作品群だ。「住まい」や「ストリート」など、5つの「場所」にフォーカス会場では、都市を舞台に活動したマッタ = クラークにとって重要だった、「住まい」「ストリート」「港」「市場」「ミュージアム」の5つの「場所」にフォーカスして作品を展示。また、1970年代ニューヨークの文化的・社会的背景を示す資料や、現在の東京に関わる資料などを展示に組み込むことで、現代の都市における、マッタ = クラーク作品の今日的な意味に迫る。ビームスとのコラボレーションもビームス(BEAMS)とのコラボレーションも実施。アートディレクター・前田晃伸がデザインを担当したTシャツやトートバッグなどのアイテムを販売するほか、ゴードン・マッタ=クラークがオーナーを務めたレストラン「FOOD」にインスパイアされた5名のアート作品の展示がトーキョー カルチャート バイ ビームスにて期間限定で行われる。また、人気シェフたちが展覧会からインスピレーションを受けたオリジナルメニューを来場者に提供し、食にまつわるトークショーを実施する「料理というクリエーションと食におけるストリートカルチャー」も東京・幡ヶ谷のパドラーズコーヒーにて開催されるのでこちらも併せてチェックしてみて。開催概要「ゴードン・マッタ = クラーク展」開催期間:2018年6月19日(火)〜9月17日(月・祝)会場:東京国立近代美術館 1階 企画展ギャラリー住所:東京都千代田区北の丸公園 3-1開館時間:10:00〜17:00(金・土曜は21:00まで)※入館は閉館の30分前まで。休館日:月曜日(7/16、9/17は開館)、7月17日(火)アクセス:東京メトロ東西線「竹橋駅」1b 出口より徒歩3分観覧料:一般1,200(900)円、大学生800(500)円※( )内は20名以上の団体料金。価格は税込み。※高校生以下および18歳未満、障害者手帳の所持者とその付添者(1名)は無料。※本展の観覧料で入館当日に限り、同時開催の所蔵作品展「MOMAT コレクション」(4-2F)、「瀧口修造と彼が見つめた作家たち コレクションを中心とした小企画」(2F ギャラリー4)も観覧可能。リピーター割引:本展使用済み入場券の持参で、2回目以降は特別料金で観覧可能(一般500円、大学生250円)【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)<ビームス×ゴードン・マッタ=クラーク展>■コラボレーショングッズ販売発売日:2018年6月15日(金)販売店舗:トーキョー カルチャート バイ ビームス及び東京国立近代美術館ミュージアムショップ※6月19日~アイテム:Tシャツ、トートバッグ、ステッカー、ポストカード■展示会「TOO MUCH Magazine NEW ISSUE LAUNCH EXHIBITION『FOOD 1971-74:The recipe for a soup no one knows about』」開催期間:6月15日(金)~20日(水)会場:トーキョー カルチャート バイ ビームス参加アーティスト:Åbäke、加賀美健、ホンマタカシ、モトーラ世理奈、平山昌尚販売アイテム:缶入りTシャツ■トークイベント「料理というクリエーションと食におけるストリートカルチャー」開催期間:6月19日(火)~9月17日(月・祝)の期間に週替わりで10名ほどのゲストを予定。会場:パドラーズコーヒー住所:東京都渋谷区西原2-26-5図版は全てCourtesy the Estate of Gordon Matta-Clark and David Zwirner, New York.© 2018 Estate of Gordon Matta-Clark/ Artists Rights Society (ARS), New York.
2018年04月21日横山大観(1868~1958)は、東京美術学校に学び、師匠の岡倉天心とともに同校を去り、日本美術院を設立。新たな時代における新たな絵画の創出を目指しました。西洋から、さまざまな物や情報が押し寄せる時代に、日本の海外の伝統的な技法を継承しつつ、時に改変を試み、主題についても従来のお定型を軽々と脱してみせたのです。やがてこうした手法はさらに広がりをみせ、自在な画風と深い精神性をそなえた大作を生み出しました。本展では、明治、大正、昭和の3期に分けて、大観の作品を展示し、その特徴を振り返ることにしました。本展の見どころ40メートルを超える日本一長い画巻『生々流転』を一挙公開絢爛豪華『夜桜』『紅葉』の同時展示が実現します100年ぶりに発見さえた『白衣観音』『彗星』など新出作品を公開1章「明治」の大観東京美術学校の第一期生として、絵筆をにぎった横山大観は、校長の岡倉天心の指導のもと、新しい時代の絵画に取り組みました。理想や概念を絵にする「理想画」、輪郭線を描かずに絵画を組み立てる「朦朧(もうろう)体」を試みました。この時期、親友で早世した菱田春草と行動を共にしていました。菱田と比較して、一つのことを突き詰めるのが不得手でしたが、さまざまな表現に同時に挑戦することができるバイタリティをもっていました。それゆえ大観の方に、時代を先どりした作品、斬新で突飛にも感じられる主題を描いています。「白衣観音」1908年 個人蔵2章「大正」の大観1913年(大正2年)に岡倉天心が亡くなり、翌年有名無実化していた日本美術院を再興し、若手を率いる立場になりました。明治には、いわゆる「朦朧体」が批評界に受け入れられず、いたずらに新奇をてらうと低評価をされた大観でしたが、大正期には、東洋の伝統に新しい感覚を吹き込む実力者と高い評価が定着していきました。この時期の作品には、中国の水墨画、琳派、やまと絵など伝統的な技法や構図の影響が明確にうかがえます。自身の作品を装飾的な彩色画と水墨画に二分化し、それぞれに古画に学んだ成果を発揮しました。「群青富士」(右隻)1917頃 静岡県立美術館蔵 東京展:7月13日〜5月6日京都展:7月3日〜7月22日重要文化財「生々流転」(部分)1923年東京国立近代美術館蔵京都展は巻き替えあり3章「昭和」の大観この時期、「東の大観、西の栖鳳」と、京都の竹内栖鳳と並んで、画壇を代表する画家になっていました。大観と言えば、誰もがこの時期に生み出された作品を思い浮かべるのです。昭和の戦前から戦中、戦後の作品を紹介します。「夜桜」(左隻)1929年大倉集古館蔵東京展:5月8日〜5月27日京都展:6月8日〜7月1日開催概要東京展会期:2018年4月13日(金)~5月27日(日)会場:東京国立近代美術館所在地:〒102-8322東京都千代田区北の丸公園3-1お問合せ先:TEL.03-5777-8600京都展会期:2018年6月8日(金)~7月22日(日)会場:京都国立近代美術館所在地:〒606-8344京都府京都市左京区岡崎円勝寺町お問合せ先:TEL.075-761-4111横山大観プロフィール1868年(明治元年)水戸藩士酒井捨彦の長男として誕生。1878年(明治11年)明治維新で水戸藩士の身分を失った父とともに上京1885年(明治18年)東京府中学校を卒業後、私立の東京英語学校に入学。1889年(明治22年)(現東京芸術大学)を受験し、一期生に。1893年(明治26年)東京美術学校卒業後、東京美術学校助教授となる1898年(明治31年)岡倉天心とともに辞職し、日本美術院創立に参画。1903年(明治36年)インドに外遊、翌年渡米し、各地で作品を展覧。米国から欧州に渡り、各地を巡って帰国。1912年(大正元年)『大観画集』出版。1930年(昭和5年)ローマにおいて日本美術展覧会を開催。『夜桜』など出品。1937年(昭和12年)第一回文化勲章を受章。1958年(昭和33年)2月に逝去。
2018年04月13日KAT-TUNが、コンサートグッズを購入するためのスマートフォン用アプリ「UNION Goods App」を4月11日にリリース。“ジャニーズの近代化”と大きな話題を呼んでいる。 同アプリはKAT-TUNの東京ドーム公演「KAT-TUN LIVE 2018 UNION」にちなんで作られたもの。アプリ内で事前にグッズを選ぶと当日会場で購入することができる。グッズの個数を打ち込む必要があるため「転売目的の大量購入が防げるのでは?」との声もある。 またKing&Princeは5月16日から期間限定ショップ「King&Prince SWEET GARDEN」をオープンするが、入場にはスマホでの申し込みが必要。混雑の緩和を図るようだ。 さらに先月、ジャニーズJr.がYouTubeに公式チャンネルを開設。続けてNEWSも、恋愛ゲームアプリをリリースした。2月には、所属タレントの“ネットでの顔出し解禁”というニュースも。 そうしたジャニーズの“近代化”に、ファンからは驚きと期待を寄せる声が上がっている。 《かつーんさんのグッズ購入アプリってなんや!すげーな!》《ほかのグループでもいろいろ試して欲しいなー。ゲームとか特に!》《今までのアナログ感も好きだったけど、時代と共にシステムが変わっていく感じ嫌いじゃないしちょっとワクワクする》 新たな可能性に挑戦するジャニーズ。これからも目が離せない!
2018年04月12日展覧会「夢幻×無限~エッシャー、ダリ、福田繁雄~」が、福島・諸橋近代美術館にて開催される。会期は2018年4月20日(金)から6月24日(日)まで。エッシャー・ダリ・福田繁雄が描く奇妙な世界展覧会では、「だまし絵(トロンプ・ルイユ)」の旗手であり“視覚の魔術師”とも呼ばれる版画家マウリッツ・コルネリス・エッシャー、シュルレアリスムを代表する画家サルバドール・ダリ、「日本のエッシャー」の異名を持つグラフィックデザイナー福田繁雄の3者の作品を紹介する。エッシャーの代表作『滝』や、諸橋近代美術館が所有するダリの『アン・ウッドワード夫人の肖像』、福田繁雄のトリックアート『SHIGEO FUKUDA』などを通じ、夢幻と無限を表現した奇妙な世界を味わうことができる。また、会期中は様々なワークショップも実施される予定だ。パメーラ・ジュン・クルック展もさらに、続く2018年7月8日(日)から10月21日(日)には「Dear Ms.Crook ~パメーラ・ジューン・クルック展~」が開催される。英国の現代芸術家パメーラ・ジューン・クルックは、ダリに次ぐ諸橋近代美術館の主要コレクション。イギリスのプログレッシブ・ロックバンド「キング・クリムゾン」のCDジャケットに数多く登場する彼女の作品、「作品の世界を鑑賞者に解放したい」との思いから、額縁まで描くのが特徴だ。新しく収蔵された動物シリーズ4点をはじめ、独創的な作品の数々を堪能することができる。【詳細】■「夢幻×無限 ~エッシャー、ダリ、福田繁雄~」会期:2018年4月20日(金)~6月24日(日)■「Dear Ms.Crook ~パメーラ・ジューン・クルック展~」会期:2018年7月8日(日)~10月21日(日)※展覧会名および展示内容は変更になる場合あり。場所:諸橋近代美術館住所:福島県北塩原村大字桧原字剣ヶ峯1093番23開館時間:9:30〜17:30 (入館は閉館の30分前まで。)観覧料:一般 950円、高校・大学生 500円、中学生以下 無料※20名以上の団体料金は各50円引き。※障がい者手帳等の提示で、付添者1名まで無料。※教育施設対象の観覧料免除制度あり。要事前申し込み。【問い合わせ先】諸橋近代美術館TEL:0241-37-1088
2018年01月07日東京国立近代美術館フィルムセンターでは、新年最初の上映企画「ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント コレクション」を、2018年1月5日(金)から25日(木)まで開催する。1989年に傘下に収めた映画スタジオのコロンビア・ピクチャーズ エンタテインメントを事業の中心に、現在もなお発展を続けるソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(以下SPE)。本企画は、コロンビア・ピクチャーズとSPEがこれまでに製作あるいは配給した作品のうち、2016年に東京国立近代美術館フィルムセンターに寄贈された作品を上映するものだ。上映作品は全部で17本。デヴィッド・リーン監督『戦場にかける橋』(57)、『アラビアのロレンス 完全版』(62)、マーティン・スコセッシ監督『タクシードライバー』(76)、ロブ・ライナー監督『スタンド・バイ・ミー』(86)、デヴィッド・フィンチャー監督『ドラゴン・タトゥーの女』(11)、レン・ワイズマン監督『トータル・リコール』(12)、ポール・グリーングラス監督『キャプテン・フィリップス』(13)など、50年代の不朽の名作から00年代のヒット作まで、バリエーション豊かなラインナップが上映される。【開催概要】「ソニー・ピ クチャーズ エンタテインメント コレクション」開催期間:2018年1月5日(金)〜1月25日(木)会場:東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホール(2階)当日料金:一般 520円/高校・大学生・シニア 310円/小・中学生 100円/障害者(付添者は原則1名まで)、キャンパスメンバーズは無料前売り券:2017年12月13日(水) 10:00より、チケットぴあ(Pコード:557938)にて全上映回の前売券(全席自由席・各100席分)を販売。※販売は各上映の前日23:59まで。※詳しい上映スケジュールは施設公式ウェブサイト(より<上映作品リスト>1.戦場にかける橋(161分、1957年、監:デヴィッド・リーン)2.ナバロンの要塞(156分、1961年、監:J・リー・トンプソン)3.シベールの日曜日(111分、1962年、監・脚:セルジュ・ブールギニョン)4.アラビアのロレンス完全版(227分、1962年、監:デヴィッド・リーン)5.追憶(118分、1973年、監:シドニー・ポラック)6.タクシードライバー(114分、1976年、監:マーティン・スコセッシ)7.クレイマー、クレイマー(105分、1979年、監・脚:ロバート・ベントン)8.スタンド・バイ・ミー(89分、1986年、監:ロブ・ライナー)9.おとなのけんか(80分、2011年、監・脚:ロマン・ポランスキー)10.ドラゴン・タトゥーの女(158分、2011年、監:デヴィッド・フィンチャー)11.トータル・リコール(118分、2012年、監:レン・ワイズマン)12.アフター・アース(100分、2013年、監・脚:M・ナイト・シャマラン)13.ホワイトハウス・ダウン(132分、2013年、監:ローランド・エメリッヒ)14.キャプテン・フィリップス(134分、2013年、監:ポール・グリーングラス)15.ロボコップ(117分、2014年、監:ジョゼ・パジーリャ)16.NY心霊捜査官(118分、2014年、監・脚:スコット・デリクソン)17.イコライザー(132分、2014、監:アントワン・フークア)【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2017年12月10日東京駅丸の内口にある「行幸地下ギャラリー」にて、映画ポスターを展示する企画「東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵 映画ポスター名品選」が、2017年11月10日(金)から12月25日(月)まで、開催される。設立以来、映画のフィルムや関連資料を収集・保存してきた東京国立近代美術館フィルムセンター。「東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵 映画ポスター名品選」では、そんな所蔵資料の中から歴史的価値の高い映画ポスターが披露される。展示されるポスターは、所蔵する映画ポスターの軸となる3つのコレクションから厳選。ジャン=リュック・ゴダールやジャック・タチといった名監督を初めて日本に紹介した新外映配給株式会社のポスターコレクション“戦後期フランス映画のポスター(新外映コレクション)”と、映画資料コレクター・御園京平が生涯をかけて収集したコレクション“戦前期日本の映画ポスター(みそのコレクションほか)”、ロシア・アヴァンギャルドなどロシア映画の貴重なポスターを日本にもたらしたロシア映画研究家・袋一平のコレクション“無声期ソビエト映画のポスター(袋一平コレクション)”の3つだ。それぞれのコレクションから10点ずつ、計30点の映画ポスターが紹介される。展示形態は、デジタル画像からの出力による複製展示となっている。20世紀以降、常に人々を魅了してきた映画文化の豊かさを再発見する機会になるだろう。【詳細】「東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵 映画ポスター名品選」期間:2017年11月10日(金)~12月25日(月)会場:行幸地下ギャラリー(東京駅丸の内口) ※地下の歩行者専用道路に沿ったガラスショーケース内【問い合わせ先】03-5777-8600(ハローダイヤル)
2017年11月09日熊谷守一没後40年の大回顧展が、2017年12月1日(金)~2018年3月21日(水・祝)の期間、東京国立近代美術館で開催されます。スケッチや日記まで含めて200点を超える展示品が集められ、97年の人生をひたすらに生き、描き続けた熊谷の人生と、その創作の秘密に迫ります。97年の人生をひたすらに生き、描いた画家、クマガイモリカズ花や鳥や虫、何気ない庭の一角。明快な線と色で身近なものを描く作品で広く知られる熊谷守一。一見おだやかに見える作品の背後には、科学者のような観察眼と、考え抜かれた制作手法が隠れています。97年の人生をひたすらに生き、描いた画家の軌跡を存分に紹介する――それがこの、没後40年の大回顧展です。●熊谷守一とは1800(明治13)年、岐阜県恵那郡付知村に生まれた熊谷は、1897(明治30)年に上京。1900(明治33)年、東京美術学校西洋画科撰科に入学し、黒田清輝、藤島武二らに師事しました。一時帰郷して材木運搬などの仕事に就くも、再上京。二科会を中心に発表を続け、二科技塾の講師も務めます。戦争を挟んで次々と家族の死に見舞われた熊谷。戦後、明るい色彩と単純化されたかたちを特徴とする画風を確立し、97歳で没するまで制作をおこないました。熊谷は、こんな言葉を残しています。「みんなはわたしのことをすぐ仙人、仙人と呼びますが、わたしは仙人なんかじゃない、当たり前の人間です……」熊谷守一の実直な人柄が偲ばれる言葉ですね。●展覧会の構成※章のタイトルは全て仮題です●1章 画業の始まり(1910-1920年代)1900年、熊谷は東京美術学校(現・東京藝術大学)に入学し、黒田清輝らの指導を受けました。授業で人体のデッサンを学び、1920年代以降の裸婦像の基礎を作ります。また、闇の中でのものの見え方を追究するなど、早くから独自のテーマにも取り組みました。1910年、故郷岐阜に戻り、材木を扱う仕事に就いたのち、再上京。山仕事の経験は生涯、作品や生活態度に影響を与えました。●2章 さまざまな模索(1930-1940年代)この時期の熊谷は、絵の具を厚く塗り重ねる技法を用いて多くの裸婦像を描きました。また、山や海に出かけて風景画を制作してもいます。こうした裸婦像や風景画の中から、くっきりした輪郭線と色に特徴付けられる戦後の作風が、次第にかたち作られていきました。この頃に描かれた膨大な数のスケッチは、戦後の作品にも繰り返し使用され、熊谷作品の土台を成すものとなりました。油彩以外に書や水墨画を手がけるようになったのも、この頃です。●3章 線と色の完成(1940-1970年代)戦中から戦後にかけ、くっきりした輪郭線と色を特徴とする、もっともよく知られた画風が完成しました。熊谷は76歳の時に体を壊し、それ以後は自宅から滅多に出ず、庭の花や虫、鳥といった身近なものを描くようになります。しかしながら実は、こうしたモチーフのいくつかは、1940年代に描かれたスケッチに登場しています。そのことからも、長期にわたってねばり強く関心を持ち続ける熊谷の制作の特徴がうかがえます。【展覧会概要】名称:「没後40年熊谷守一生きるよろこび」会期:2017年12月1日(金)~2018年3月21日(水・祝)会場:東京国立近代美術館所在地:千代田区北の丸公園3-1URL:
2017年09月01日テーマ展「ダリの挿絵版画」〜絵を読む、物語を見る。が福島県諸橋近代美術館にて2017年9月11日(月)から11月30日(木)まで開催される。今回の展示は、名作文学の世界をサルバトール・ダリが表現した挿絵コレクションを紹介するものだ。シュルレアリスムを代表する芸術家であり、昨年に開催された「ダリ展」でも人気を博したダリの新たの一面を発見できそうなイベントだ。ダンテの叙事詩”神曲”、ミゲル・デ・セルバンテの”ドン・キホーテ”、ビゼーのオペラ”カルメン”など、文芸史における金字塔と言える作品群をダリがどのように解釈したのかを垣間見ることが出来る。‘‘ドン・キホーテ”の挿絵は、ダリの特徴的な表現技法「銃弾主義」が端的に表れた作品と言える。火縄銃に装填されたインクの弾丸を石板の上で炸裂させるという衝撃的な描画方法は、風車を巨人と勘違いし向かっていくマッドなドン・キホーテを表現するのにぴったりだったかもしれない。地獄、煉獄、天国といった世界を描いたダンテの”神曲”。ダリ以前にもボッティチェリやミケランジェロ、ロダンといった名だたる芸術家によって表現されてきた当作品ではあるが、ダリが描いた挿絵は他の芸術家の作品と比べ、地獄をいかに描写するかの点で決定的に異なっているといえる。「ダンテの地獄は地中海の太陽と蜜とで明るく輝きわたっている」とダリ本人が記しているように、挿絵にみられる地獄の世界は、それまで描かれたどの芸術家による作品よりも明るく描かれている。また、本展と同時に「コレクション展 シュルレアリスムとダリ」も開催。さらに9月17日(日)には、「ダリの国!情熱のスペインパーティー」を諸橋近代美術館内で開催。当日は美術館展示鑑賞も無料となり、設置されるブースイベントの参加も無料となる。祭りの目玉となるのは、1,000食分無料提供されるスペインの郷土料理パエリア。バレンシアのパエリアコンクール国際部門6度の優勝を果たした、埼玉の人気店「すぺいん亭」が登場し、大鍋で作ったカラフルなパエリアが来場者で振る舞われる。また、女性パフォーマーp0p0によるダリ・バルーンアートや、スペイン産ワインやチュッパチャプスなど食にまつわる景品が当たる抽選会も行われる。【詳細】■テーマ展「ダリの挿絵版画」〜絵を読む、物語を見る。開催期間:2017年9月11日(月)~11月30日(木)開館時間:9:30~17:30※入館は閉館30分前まで。11月は17:00閉館。会場:諸橋近代美術館住所:福島県耶麻郡北塩原村桧原剣ケ峯1093‐23観覧料:一般 950円、高校・大学生500円、中学生以下無料※20名以上の団体50円引き※教育施設対象の観覧料免除制度あり(事前申込必須)■「ダリの国!情熱のスペインパーティー」実施日時:9月17日(日)・パエリア1,000食無料提供時間:10:30、11:20、12:10、13:00※引換券は9:30~配布(1,000食分配布終了まで)・この日だけ美術館展示鑑賞無料時間:9:30~17:30(最終入場は17:00)
2017年08月03日ニューヨーク近代美術館MoMAのミュージアムショップ、MoMADesignStoreが、5月19日(金)に関西エリア初、国内2店舗目となる路面店を、京都にオープンしました。開店を記念し、京都限定商品や先行販売商品の他、お買い上げノベルティーを予定しています。京都店限定・先行販売・お買い上げプレゼントも!今回オープンする、「MoMADesignStore京都」の店頭には、ニューヨークの店舗同様、ニューヨーク近代美術館(MoMA)が認定したデザインプロダクト、ホーム&キッチンアイテム、アートリプロダクション、ステーショナリーの他、限定商品やニューヨーク近代美術館の永久収蔵品に選定されているプロダクト等が並びます。また、MoMADesignStore京都では、関西・京都を中心とした日本のデザインも紹介しています。店舗情報店舗名:MoMADesignStore京都所在地:京都府京都市中京区河原町通三条下ル大黒町58番地ミーナ京都1階営業時間:11:00~21:00オープン日:2017年5月19日(金)MoMA Design Store 京都 限定商品「JingooバードゲージオーディオライトGOLD」税抜販売価格:39,800円話すオウムが存在しますが、この「Jingoobird」は、話す代わりに、お持ちのミュージックライブラリー全曲を演奏します。台湾の職人が手作りした高級セラミック製の鳥型Bluetoothスピーカーは、金属製の鳥かごの中に住んでいて、照明の役割も果たしてくれます。ボディ内のツイーターと尾の下にある低周波用ウーファーから流れる音が一体化して、幅のあるステレオ効果を生みだします。ライトは3段階調光。ガーデンパーティーや、室内でのムード作りに最適です。土台は無垢クルミ材。MoMA Design Store京都 先行販売アイテム「MoMAクラシックトート」税抜予定売価:13,800円ニューヨーク近代美術館の開館から75周年を記念し、2004年に誕生したトートバッグが復刻!同年、美術館は日本の建築家、谷口吉生氏による設計でリニューアルオープンしました。一泊旅行にも使える大きさのバッグは、丈夫なキャンバス地と時と共に風合いが変化するヌメ革でできています。お揃いのポーチも同時発売予定。※いずれも予約販売「Lumiosfブックランプファブリック」税抜販売価格:各29,600円メディアで話題になった、本型の照明、「Lumiosfブックランプ」に新シリーズが登場。以前から販売されていた木目の表紙のものに加えて、ファブリック素材の3種類が、MoMADesignStore京都とMoMAの公式オンラインショップ先行で発売されます!カラーは、イエロー/グレー。レッド/ネイビー、オレンジ/グリーンの3パターン。お買い上げでプレゼント キャンペーンMoMADesignStore京都限定オリジナル扇子税抜3,000円以上のお買い上げの人へ、先着でMoMADesignStore京都のために作られた扇子をプレゼント!オールブラックにMoMAのモノグラムがプリントされていて、男女を問わず仕様できます。※数に限りがあります。終了の際は店内で案内されます。
2017年05月23日東京・京橋の東京国立近代美術館フィルムセンターにて、日本アニメーションを紹介する「映画の教室 2017 素材から観る日本アニメーション」が、2017年6月28日(水)から7月26日(水)までの毎週水曜日、全5回開催される。日本でアニメーション映画が誕生したとされる1917年から100年を迎えた2017年。今回の「映画の教室」では、今や日本を代表する文化に成長したアニメーション映画を、切り紙、人形、セル画といった、映画を作る“素材”に注目した構成で紹介する。6月28日(水)に行われる第1回目のテーマは「切り紙・影絵アニメーション」。カラーセロファンによる艶やかな影絵アニメを制作した大藤信郎の作品など、全6作品を上映する。カンヌ国際映画祭でピカソやコクトーが絶賛したという大藤作の『くじら』や、切り紙アニメの傑作『月の宮の王女様』など、注目作品が揃う。7月5日(水)の第2回目では、ティム・バートンにも影響を与えたとされる持永只仁などの人形アニメーション(パペットアニメ)作品を上映。翌週の第3回目は、1958年に公開された日本初の長編カラーアニメーション映画『白蛇伝』を上映する。7月19日(水)の第4回目もセルアニメーションにフォーカス。虫プロが倒産する前の最後の作品となった実験的映画『哀しみのベラドンナ』を上映する。「アニメロマネスク」として発表された、文学性の高い大人向けの作品だ。最終回は、テーマを「さまざまな素材と手法」として、古いものは1924年から、新しいものでは2002年の『頭山』までの全8作品が紹介される。切り紙と実写を合成した大藤信郎の『煙り草物語』や、写真や紙芝居風の手法を用いた虫プロの作品など、様々な素材やスタイルが交差するラインナップだ。各回とも、上映に加えて研究員による約15分の解説がつく。定員制となっており、19時20分から(発券は当日19時から)開始する。なお、本上映会は10月11日(水)より別のテーマで後期の開催も予定されている。【詳細】「映画の教室 2017 素材から観る日本アニメーション」開催日:2017年6月28日(水)、7月5日(水)、12日(水)、19日(水)、26日(水) ※全5回・毎週水曜日開始時間:19:20~ ※終了時間は各回異なる。約15分間の研究員の解説付き。開場・発券:当日19:00~ ※発券は地下1階受付。※定員制(151名)※混雑時も19:20まで席を確保できる「映画の教室」会員証(300円)を発売。会場:東京国立近代美術館 フィルムセンター 小ホール住所:東京都中央区京橋3-7-6 料金:一般 520円、高校・大学生・シニア 310円、小・中学生 100円、障がい者と付添者1名・キャンパスメンバーは無料※定員に達し次第締め切り。発券は1人1枚まで。※学生・シニア・障がい者・キャンパスメンバーなどは証明できるものを提示。<スケジュール>■6月28日(水)「切り紙・影絵アニメーション」約64分上映作品:『黒ニャゴ』[デジタル復元版](3分・千代紙映画社)、『くじら(KUJIRA)』[デジタル復元版](9分・大藤スタジオ)、『幽霊船(YUUREI SEN)』[デジタル復元版](11分・大藤スタジオ)、『お蝶夫人の幻想』(12分・朝日映画)、『お花のおひめさま』(18分・日本教育映画株式会社)、『新版 月の宮の王女様』[サクラグラフ版](11分・横浜シネマ商会)■7月5日(水)「人形アニメーション」約61分上映作品:『ペンギンぼうや ルルとキキ』(16分・人形映画製作所)、『道成寺』(19分・川本プロダクション)、『おこんじょうるり』(26分・桜映画社=エコー社)■7月12日(水)「セルアニメーション:東映動画」約79分上映作品:『白蛇伝』(79分・東映動画)■7月19日(水)「セルアニメーション:虫プロ 」約80分上映作品:『la sorcière 哀しみのベラドンナ』(80分・虫プロダクション)■7月26日(水)「さまざまな素材と手法」約53分上映作品:『煙り草物語』(3分・自由映画研究所)、『AN EXPRESSION(表現)』(3分)、『PROPAGATE(開花)』(4分)、『人間動物園』(2分・久里実験漫画工房)、『めもりい』(6分・虫プロダクション)、『創世記』(4分・虫プロダクション)、『りすのパナシ』(21分・電通=電通映画社)、『頭山 Mt.HEAD』(10分・Yamamura Animation)※記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがある。
2017年04月25日