私には2人の子どもがいます。上の子が3歳のときに2人目を妊娠したのですが、それを上の子に伝えたところ情緒不安定になり、赤ちゃん返りをしました。当時の上の子の様子や、心のケアのためにおこなったことを紹介します。 伝えた瞬間から赤ちゃん返り上の子の3歳の誕生日前日に妊娠していることがわかりました。「おなかの中に赤ちゃんがいるんだよ」と伝えると、自分は赤ちゃんだと言い出し、毎日「でちゅ」「バブ」と言って今まで以上に甘えるようになったのです。寝るときはお人形用のミルクをくわえて寝るようになったり、よく泣いてわがままが多くなったりと、明らかに情緒不安定になっていました。上の子は感受性が豊かな子で、周りのこともよく見ています。きっと赤ちゃんが生まれたらママを取られてしまう、自分も赤ちゃんになれば今までどおりかわいがってもらえる、と思っていたのでしょう。 きょうだい誕生がテーマの絵本を読む上の子の不安ができるだけ和らげばと思い、妊娠中にきょうだいが生まれるというテーマの絵本を読んであげました。そのなかでも、私たちが特に気に入った絵本が長谷川義史さん作の『おへそのあな』と、瀧村有子さん作の『ちょっとだけ』です。『おへそのあな』は赤ちゃんと会うのが楽しみになるような絵本で、『ちょっとだけ』は上の子の寂しい気持ちに寄り添ってくれる絵本です。私は本屋で『ちょっとだけ』を読んで涙ぐんでしまいました。 赤ちゃん時代の写真を一緒に見返す赤ちゃん返りの対策としてもう1つおこなったことが、上の子が新生児から1歳ぐらいの写真を一緒に見返すことです。上の子もつきっきりでお世話されていた時代があり、ずっと愛されていたことを伝えたくて、沐浴しているところ、おっぱいを飲んでいるところ、離乳食を食べているところなど思い出話をしながら見ました。上の子はすごく喜んでくれましたし、赤ちゃんについてイメージできたようなので、やってよかったと思いました。 ママの妊娠中、上の子は抱っこなどを我慢しなくてはならないし、「お姉さんになる」と突然言われ不安な日々だったと思います。少しでも不安な気持ちを解消できればと、できる限りのことはやったつもりですが、それでも赤ちゃん返りは下の子が生まれてしばらく続きました。家族が増えるという大きな変化ですから、仕方がないことだと思います。もし上の子の気持ちに寄り添ってケアをおこなっていなかったら、もっともっと赤ちゃん返りが長引いて大変だったのではないかと感じています。 著者:小川恵子5歳と1歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2019年12月08日赤ちゃんの肌ってケアしなくっていいの?赤ちゃんの肌ってプルンプルンでつい触れたくなりますね。そんな気持ちのいい肌だから、何にもお手入れしなくても大丈夫、そんな気がしていませんか?実は、そうではないのです。筆者はベビーマッサージ講師歴13年。たくさんの赤ちゃんと産後ママの肌を見てきました。今回は赤ちゃんとママの肌ケアについてお話しします。どうして保湿が必要?赤ちゃんの肌は大人の肌よりもずっと薄く、バリア機能も未発達な状態です。そんな赤ちゃんのお肌は、もともとトラブルを起こしやすいということを覚えておきましょう。冬の時期だけでなく、一年中うるおいが少なく乾燥しやすい状態です。表皮が形成されていく3歳くらいまでに肌トラブルを繰り返すと、大人になってからもその状態が長く続き、かさかさ感や乾燥でかゆみを起こしやすい肌になってしまいます。だから、赤ちゃんこそ保湿が大事。赤ちゃん時期の保湿は、今のプルンプルンの肌を守るだけでなく、将来への投資にもなるということですね!「食物アレルギー」は、口からアレルギー症状を引き起こす物質が体に入って発症すると考えられていました。でも、最近は口からだけでなく、肌を通じて体内に侵入することも発症要因のひとつとして考えられるようになってきています。肌荒れがひどくなると、皮膚のバリア機能が弱まって、外からのさまざまな物質が侵入しやすくなります。つまり、よりアレルギーの原因を取り込みやすくなります。バリア機能が未発達な赤ちゃんの肌は、保湿して乾燥を防ぐことで、外からの刺激から身を守ることができます。肌荒れでそのバリア機能が低下すると、アトピーなどの原因物質の侵入を許してしまうことに。まずは、早い時期から保湿のスキンケアが大事です!保湿剤には何がオススメ?では、赤ちゃんのスキンケアに何を使ったらいいのか?私がいつもオススメしているのは、ホホバオイルです。人間の皮脂と化学構造が似ていて、いろいろな肌質の人に使用が可能と言われています。また、保湿力が高く、酸化しにくいという特徴も。サラっとしていて夏場でもベタベタしないので、非常に使いやすいオイルと言えます。もちろん、小児科で保湿剤を処方されている場合は、それらを使用しても構いません。塗る際には、たっぷりと。ママの手のひら全体に広げた保湿剤を塗りムラがないよう、広げます。ティッシュがピトッと張りつくくらいが目安!でも、ティッシュやタオルでふき取る必要はありません。小学校高学年までは、きちんとスキンケアを早いうちに始めるのがいいのはわかったけれど、じゃあいつまでやるの?というと、表皮が形成されても、しばらくは皮膚を乾燥や刺激から守る働きを持つ皮脂を分泌する皮脂腺が未熟な状態にあります。そのため、小さな刺激でもトラブルにつながる可能性があります。その皮脂腺が成熟するのは思春期頃。小学校高学年くらいまでは、きちんとしたスキンケアを親が心がけることが必要だといえます。声をかけながら、親子コミュニケーション!保湿のために乳液やオイルを塗ろうと思っても、動きの少ない赤ちゃん期はいいのですが、動きたくて仕方のない時期は、じっとはしてくれないかもしれません。そんなときは、音楽にあわせて、親子のスキンシップの時間で塗りあいっこをするなど、遊びを取り入れて楽しい雰囲気で親が子どもに塗ってあげるといいですね。体に触れる際には、必ず声掛けをして下さい。大人も裸の肌をいきなりさらわれたら、びっくりしますよね。言葉を発しない赤ちゃんとの間でも、「お洋服脱ごうか」「マッサージするよ~!」などとまずは最初に声をかけてから触れること、触れながらも「気持ちいいねぇ」「つるつるになったね!」など、スキンケアタイムは親子のコミュニケーションタイムだと思って、たくさんお話をしてください。ついでにママもぴちぴち赤ちゃん肌に!ベビーマッサージでたくさんのママと接していると、「出産前にはなかった手荒れや肌荒れがひどい」という悩みをよく聞きます。出産や授乳で、身体の状態に変化があり、うるおいがなくなりやすい上に、赤ちゃんのお世話をするのに手を洗ったり、消毒する回数も増えているはず。だけど、子どものことに手一杯で自分のケアまで気がまわらない…。だから気がつけば、手はガサガサ、かかともぱっくり割れてしまっているという状態になりがちですよね。ゆっくりパックをしたりする気持ちの余裕も、時間の余裕もないのは分かりますが、放ったらかしはやはりNG。そんなときは「ついでのケア」がおすすめです。赤ちゃんに使える保湿剤は、大人が顔にも全身にも使えるものばかりです。赤ちゃんや子どものケアをするついでに、保湿剤をたっぷりと手にとって、自分の肌に与えましょう。ママが気持ちよくリラックスしていると、それが赤ちゃんにも伝わりますよ。これからの季節は、特に乾燥しやすいので、赤ちゃんとママのこまめなケアを意識してくださいね。<文・写真:ライター鳥山由紀>
2019年11月23日ベビーカレンダーご覧のみなさん、こんにちは!2019年8月に女の子を出産し、はじめての育児に日々奮闘中のかめこです。 第14話は、赤ちゃんの顔が見られると期待してドキドキしながら臨んだ、はじめての4Dエコーのお話です。赤ちゃんの性別が気になって3カ月ごろからエコーで気を付けて見ているのですが…なぜか健診時の赤ちゃんは大人しく動かないんです!!前回(6カ月目の健診のとき)も横向きで固まってて、先生にもちょうど隠れてて見えないね~と笑われちゃいました…。まあ次回に期待ですね(笑)。 ✿❀ベビカレ秋のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事を増量してお届けする期間限定“マンガ祭り”開催中! 人気レギュラー連載10作品に加え、新たにゲスト連載8作品が登場♪ 育児や家事、仕事などの合間の息抜きタイムにどうぞ♡ 著者:イラストレーター かめこ2019年8月に女の子を出産し、家族が増えて一層賑やかになりました。はじめての育児は分からないことだらけで日々奮闘中です!赤ちゃんが産まれるまでの家族とほのぼの妊娠ライフをブログにて更新しています。ブログ:「家族のあしあと」
2019年11月06日こんにちは、保育士の中田馨です。昼間はぽかぽか陽気でも、朝夕が冷え込む季節になってきました。こんな大人も着る服を悩んでしまう時期には、赤ちゃんのお洋服選びも本当に難しく、気づいたら咳や鼻水が出ていた……! なんてことも。 今回は、季節の変わり目などに赤ちゃんが風邪をひいてしまったときにできるケアをお話します。 赤ちゃんは風邪にかかりやすい?赤ちゃんには、胎盤と初乳からの免疫があり、5~6カ月ごろまではその免疫によって守られています。しかし、5~6カ月を過ぎるころから少しずつその免疫がなくなっていくため、風邪などになりやすくなるといわれています。風邪のウイルスはいろいろな種類があるため、0歳児のうちは、ひと冬ずっと鼻水が出ている赤ちゃんも少なくありません。たくさん風邪をひくことで免疫がつき、3歳ごろになると風邪をひく頻度が少なくなってきます。ママからもらった免疫が少なくなった5~6カ月ごろの赤ちゃんは、風邪にかかりやすいと思っておきましょう。 ママが気をつけることは?もし、赤ちゃんが風邪をひいたかなと思ったら、以下のことに気をつけましょう。■高熱や下痢・嘔吐があるとき風邪をひいて高熱があるときや、下痢・嘔吐があるときは脱水にならないように気をつけます。 ■ヒューヒュー、ゼイゼイなどの音がするとき呼吸の音がするときは、気管支などの病気のことがあるので、病院で診てもらいましょう。 ■鼻水がたくさん出る、詰まっているとき眠りにくい、ミルクが飲みにくいなどの症状が出ると赤ちゃんもママもつらいので、こまめに鼻水を取り、受診も考えましょう。 風邪をひいたときのお家でのケアでは、風邪をひいたときにお家でできるケアを紹介します。 咳が出るとき・縦抱きにして背中をトントンする咳き込んだり胸からゴロゴロと音がしたりしているときは、赤ちゃんを縦抱きにし、背中をさするか軽くトントンするとたんが切れやすくなります。 ・水分で喉を湿らせるひと肌くらいの温かい白湯や麦茶などをスプーンで少しずつ与え、喉を湿らせるとたんが切れやすくなります。 ・クッションで上半身を高めにする寝かせるときはクッションなどを布団に入れて、上半身を少し高めにするとたんが詰まらずにラクに寝られます。・体の状態が良ければお風呂に入れるまた、熱もなく呼吸が落ち着いていて元気なら、お風呂に入ってもOK。お風呂に入ると湯気で一時的に呼吸がラクになるメリットもあります。 鼻水が出るとき・鼻水を吸い取るまだ鼻をかむことができませんので、鼻吸い器で鼻水を吸い取ってあげると呼吸がラクになります。・蒸しタオルで鼻の付け根を温める蒸しタオルを鼻の付け根に当ててあげると、鼻づまりがスッキリします。お風呂に入ったときも、同じ要領で蒸しタオルを当ててあげると効果的です。 ・鼻の下をケアする鼻水をティッシュなどで頻繁に拭きますので、鼻の下が赤く荒れてしまうこともあります。保湿クリームを塗るなどして皮膚を保護しましょう。・おっぱいや育児用ミルクはこまめにあげる鼻水でおっぱいや育児用ミルクが飲みにくい場合は、一度に与えず何度かに分けて与えましょう。 発熱のとき・こまめに水分補給させる熱が高いときは水分がとられます。湯冷まし・麦茶・乳児用イオン水などを何度かに分けて与えましょう。(※乳児用イオン水は必ず医師の指導のもとで与えましょう) ・額、首、わきなどを冷やす嫌がらない場合は、タオルなどで包んだ水枕などで体を冷やしましょう。 ・熱が上がり切ったら涼しくする熱が上がり切ったら、体がほてって暑くなってきます。布団を減らし、薄手の衣服に着替えて涼しくしましょう。 受診する目安とポイント病院に行くタイミングが分からないというママもいると思います。でも、赤ちゃんのそばにいるのはママやパパですから、本やネットの情報に頼りすぎず、赤ちゃんの様子がいつもと違って不安なときは受診するほうが安心です。 もし、以下のような症状が見られるときは、悩まずすぐに受診しましょう。・激しく咳き込む・鼻が詰まって息がしづらい、寝づらい・ぐったりとして元気がない・水分を飲まない・おしっこが出ない・3カ月未満で熱が38度以上ある・嘔吐・下痢などの症状もある 意識がなかったり、ひきつけを起こしたりした場合などは救急車を呼んですぐに病院へ行きましょう。 赤ちゃんはいろいろなウイルスと出会って、徐々に強い体になっていきます。風邪に何度もかかって強い体になるのは大人も一緒なのか、私自身、保育士になりたてのときは、子どもたちにウイルスをもらうからか、冬になると毎年、鼻・喉・お腹の風邪にかかっていました。でも、20年経った今は「たまには風邪ひいて休みたいな」と思っても風邪をひかないくらいに強い体になりました。赤ちゃんが風邪をひいたときは、今回紹介した方法を参考にしてホームケアをしてみてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2019年10月31日初めての赤ちゃんを妊娠中のママさん、二回目以降の出産で上の子と赤ちゃんとの生活が始まるママさん、赤ちゃんと過ごす部屋作りは進んでいますか?今回は、意外と知られていない「赤ちゃんと過ごす部屋作り」のポイントと、便利なアイテムをまとめてご紹介します。日中の定位置はどこ?当たり前のことですが、赤ちゃんは寝返りを打ったりずりばいができるようになったりができるまで、ほぼゴロゴロと寝ています。そう、赤ちゃんの一番の仕事は「寝る」こと。この「置いたらその場から動かないで寝ている」時期は、一瞬ですが、とっても貴重な時間。ひとりで動いていくようになるまで、赤ちゃんの定位置は「ママの過ごしているスペースの近くに」がベター。リビングやダイニングに、赤ちゃんの定位置を作ってあげましょう。和室orロースタイルのママは…普段、和室で過ごしていたり、床生活でロースタイルのママは、赤ちゃんもそのまま低い位置にいたほうが安心。赤ちゃん用の布団を敷いたり、おくるみなどの上に置いたりしているママも多いようですが、一番のおすすめは、ベビーラウンジの「DockATot(ドッカトット)」。ざっくり言うと、ママのお腹の中をモチーフにした赤ちゃん用のマットレスです。この絶妙なラウンド型のなかにおさまると赤ちゃんも安心するのが、ぐずらずにすやすや寝てくれます。別で枕を敷いたり、布団やおくるみが顔にかからないように工夫する必要もなく、くぼみにストンと赤ちゃんを置くだけ♡持ち運びも便利なので、ソファーの上で使ったり、夜は寝室のネッドの上で使ったり、一日中ドッカトットとともに赤ちゃんを移動させているママも。ソファーで過ごすママは…ソファーの上でもドッカトットが大活躍。しかし、大人や兄姉と同じソファーに置いておくのが心配…というママは、ベビービョルンのバウンサーが高さ的にも機能的にもベスト。ソファーに座るママとの目線もぴったりで、3.5キロの新生児から、約2歳ごろまで使えます。キャンプチェアーのような、ハンモックのような、不思議な感覚のバウンサー。揺らすことで心地よく、楽しく乗っていてくれるので、ソファーに座っているママが片手で揺らしながら過ごす…のがおすすめ。3つのポジションに調整可能なので、ねんねの低い位置から、ご飯を食べるようになる高い位置まで長く、幅広い用途に使えます。ダイニングが居場所のママは…テーブル&椅子生活のママは、赤ちゃんもテーブルの位置くらいに合わせて寝ていてほしいもの。そんなときは、ストッケのベビー&キッズチェア「トリップ トラップ」に付けられるニューボーンセットがおすすめ。作業や食事をするママ・家族のいつも近くにいられるので、赤ちゃんも安心です♡まだまだ食事ができるのは先のことですが、ニューボーンセットを取り外せば、トリップトラップ自体は大人になっても使える一生モノの椅子。新生児期から購入してしまって、成長をともにするのも素敵ですね♡家族での団欒の食卓に、赤ちゃんが参加できるのもいいところです。赤ちゃんの定位置を決めるときには、「まわりに高いもの・アブないものがないこと」と「ママがどこにいても赤ちゃんの顔がチェックできる」ような位置にすること。いつもママがおうちのどこにいる時間が長いのか考えてみれば、赤ちゃんとの生活が想像しやすくなるはずです。授乳はどこでする? 少しでも楽になる授乳アイテムセット赤ちゃんとママのこの時期の仕事のふたつめは、「飲む」こと。数時間おきに訪れる授乳タイムをスムーズに過ごすためには、ママ&ベビーの定位置の近くに授乳グッズをセットして。哺乳瓶・ケープ・ガーゼ・スタイなどと、授乳タイムをみる時計やタイミングを書いているならノートなども。授乳中はしばらく動けないので、音楽を聴いたりタブレットで読書をしたり…と、ママがリラックスできるアイテムもあるといいかも。おむつ換えは? ママだけじゃなく、みんなが使いやすく赤ちゃんとママのこの時期の仕事のみっつめは、「出す」こと!とは言え、おむつ替えはパパや兄姉も参加できる育児なので、家族みんながわかりやすく使いやすいアイテム収納の工夫をすると良いでしょう。動かしやすいワゴンや、持ち運べるカゴなどに、おむつ替えセット一式を用意しておいて。最初はこまめにおむつ替えが必要なので、その場で替える→捨てる、の一連の作業ができると楽々。成長するにつれて、匂いも立派なものを出すようになるので、おむつを捨てる専用ゴミ箱もあったほうがいいかも。また、リビングなどの定位置にひとセット、寝室にひとセット、大きなおうちに住んでいる方は脱衣所などにもひとセットなど、おむつ・おしりふきをセットにしたものを、部屋の各所に置いておくといちいち取りに動かなくて便利です。いかがでしたか?今回は赤ちゃんの「寝る」「飲む」「出す」をメインにした部屋作りのヒントをご紹介しました。生まれてきて実際に生活してみると「ここにこれがあった方がいいな」「もうちょっと低い位置でお世話した方が楽だな」など、いろいろ微調整がでてくるもの。まずは家族で「赤ちゃんと過ごす生活」を想像しつつ、お部屋作りを楽しんでみてくださいね♪
2019年10月10日生まれたばかりの赤ちゃんは、何に反応して『笑顔』になっているのでしょうか?赤ちゃんの『笑顔』が生み出される理由を月齢ごとに紹介します。『笑顔』でいることのメリットやメカニズムを把握し、赤ちゃんとの暮らしをより楽しいものにしましょう。赤ちゃんはなぜ笑うの?笑顔の意味とは赤ちゃんの『笑顔』は、とても癒されますよね。まだ言葉も分からない赤ちゃんはなぜ笑うのでしょうか?赤ちゃんの笑顔の理由についてチェックしてみましょう。本能的な笑い 生理的微笑生まれたばかりの赤ちゃんであっても『笑顔』を見ることができますよね。生後直後の赤ちゃんは、周りとまったくコミュニケーションが取れないにもかかわらず、『何』を感じ取って笑っているのでしょうか?生後直後から見られる赤ちゃんのこの『笑顔』は、実は赤ちゃんの『本能』によるものです。『生理的微笑』や『新生児微笑』と呼ばれ、名前の通り、何か理由があって笑っているということではなく、『反射的』に笑っている状態を指します。周りの笑顔を反射する 社会的微笑生後2カ月を過ぎると、『生理的微笑』から『社会的微笑』に変化します。『社会的微笑』は、周りの大人たちがあやしてくれることや、赤ちゃん自身が興味関心を持ったことに対して、赤ちゃんが笑うことを指します。意志を持って自発的に笑顔になるといった段階ではまだまだありませんが、新生児の頃よりも赤ちゃんが笑っている理由を見つけやすくなるでしょう。生後半年前後で感情が伴った笑いに生後半年前後になると、感情や意志を伴った『笑顔』が生まれます。ママやパパから話しかけてもらったり、くすぐってもらったりなどの刺激に対して「うれしい!」や「楽しい!」といった感情を伴い、赤ちゃんの笑顔につながります。ただ見ているだけでも赤ちゃんの笑顔には癒されますが、やはり自分の行動に対して笑顔になってくれるとうれしいものですよね。言葉を交わすようなコミュニケーションは取れませんが、スキンシップをたくさん取りながら赤ちゃんをあやしてあげましょう。生後1カ月からできる笑顔を増やす方法生まれて間もない赤ちゃんは何か理由があって笑顔になっているわけでありませんが、それでも赤ちゃんに笑ってほしいのが親心ですよね。生後1カ月の赤ちゃんにも効果的な笑顔を増やす方法をチェックしていきましょう。お世話の際に語りかけを生まれたばかりの赤ちゃんの感覚器はほとんど発達しておらず、なかなか周囲の状況を把握することができませんが、比較的『耳』の成長は早く、意味は分からずとも音や声を聞き取っています。そのため、抱っこやオムツ替えなど、赤ちゃんをお世話するときには積極的に声をかけてあげましょう。内容を理解することはもちろんできませんが、ママやパパの声で『安心感』が作り出されることで赤ちゃんの笑顔が生まれやすくなりますよ。生理的微笑にも笑顔を返す赤ちゃんの笑顔を継続的に生み出すためには、生理的微笑であっても『笑顔を返してあげること』が大切です。新生児期の赤ちゃんの笑顔に理由はありませんが、笑顔に対して『反応』や『受け止めてあげる』という行動を繰り返すことで、自発的に笑顔を作りやすくなっていくでしょう。また、この『反応』という行動は信頼関係を育んでいくことにも効果的ですよ。親子間の絆を深めるためにも、赤ちゃんの笑顔をしっかりと受け止めてあげましょう。スキンシップを心がけて新生児期の赤ちゃんには『スキンシップ』そのものの意味や大切さは理解できませんが、赤ちゃんが成長していくにつれて大切な役割を担います。『抱っこする』『手をつなぐ』『ベビーマッサージをする』といった簡単なスキンシップであっても、赤ちゃんの脳内には『オキシトシン』と呼ばれる物質が生まれます。この物質が脳に作用することで、情緒を安定させたり、信頼関係を築きやすくしたりと多彩に働き、笑顔を生み出しやすい脳に育ててくれるでしょう。笑うことで得られるメリットはたくさん 『笑顔』といえば、笑顔を見ている側にフォーカスされがちですが、笑っている本人もさまざまなメリットを享受できます。『笑顔』のメリットを把握し、赤ちゃんとの暮らしをよりよいものにしましょう。脳の発達を促せる『笑う』という動作は単純なように思えますが、実は顔のたくさんの筋肉を使って生み出されるものです。そして、顔や体の筋肉を使うことで、『シナプス』という神経細胞を生み出し、脳の成長を促進しますよ。『シナプス』を増やすことで、赤ちゃんが大きくなるにつれて必要となるより高度なコミュニケーションも円滑に進みやすくなるでしょう。ストレス耐性・免疫力にも影響が一口に『笑う』といっても、その効果は計り知れません。例えば、一見関係のなさそうに思える『ストレス耐性』や『免疫力』にも、『笑顔』は効果的です。笑うことで、体内や脳内の細胞が活性化され高い免疫力を生み出します。笑って過ごすだけで、脳の成長を促進したり、毎日を健康に過ごせたりと、まさに『笑う門には福来たる』という言葉がぴったりですね。親子でたくさんの笑顔を作っていこう『育児』は想像以上にハードですが、「我が子の笑顔を見れば疲れも吹き飛ぶ!」というママも多いのではないでしょうか?実際に『笑顔』には人を癒す力があるだけではなく、笑っている本人にもたくさんのメリットがあります。まだまだうまくコミュニケーションが取れない時期であったとしても、赤ちゃんと積極的に『スキンシップ』を取り、『反応する』ことが大切です。赤ちゃんと一緒に笑顔に溢れた楽しい日々を過ごしましょう。
2019年09月22日こんにちは、保育士の中田馨です。赤ちゃんの肌はちょっとした刺激でトラブルが起きることがあります。乾燥しているだけなのか、それとも他に原因があるのかはママが見ただけでは判断がつきにくいこともあります。 今回は、赤ちゃんに肌トラブルがあるときに気を付けるポイントとお家でできるケアなどを話します。 気を付けるポイントは何?赤ちゃんが大人に比べて肌トラブルが起きやすいのは、大人よりも皮膚が薄いことと、皮脂の分泌が少なくバリア機能が未熟という理由があります。ですので、汗や汚れ、排尿、排便などの刺激に反応してトラブルになりやすいのです。 赤ちゃんの肌のトラブルには、例えば、発疹やあせもの時もありますし、熱から出るものや別の病気から出るものもあります。ひとことで発疹と言ってもいろいろな原因があることを知っておきましょう。症状によって対応が違いますので、発疹が出たら以下を確認します。 ・発疹が出ている体の部分・形・色・かゆみの有無 その上で受診を検討します。 受診の目安とは?「これは病院に行くべきか、そうではないものか」と迷うことがあると思います。発疹が少なく、赤ちゃんも機嫌よく過ごしている場合は、急いで受診しなくても大丈夫。 ただ、下記の症状が見られる場合には受診しましょう。 ・熱がある・咳、鼻水がある・食事を食べた後に出た・発疹が増える・痒がる・痛がる・機嫌が悪い どんな病気が考えられる?赤ちゃんによくある肌トラブルの病気を紹介します。 【あせも】汗腺の出口が、汗などでふさがって皮膚の中で炎症を起こします。頭、首、手足首、脇の下、背中などの汗がたまりやすい場所にできます。 【おむつかぶれ】おしっこやうんちによる刺激や、おむつが蒸れることによりおしりが炎症を起こします。おしっこをするたびに痛がることもあります。 そのほか、生後2カ月ごろまでの赤ちゃんの顔や体に出る乳児湿疹や、おむつかぶれと間違われやすいカンジダ皮膚炎、高熱が3~4日続き、熱が引いたら発疹が現れる突発性発疹、とびひ・水いぼ・食物アレルギーなど、赤ちゃんの肌トラブルとなる病気はたくさんあります。 お家でできるケア方法肌にトラブルが起きたときにお家でできるケアのポイントです。 1.肌を清潔に保つ1日1回は全身をきれいに石鹸で洗うことが大切です。また、おむつかぶれは、こまめなおむつ交換、シャワーをして清潔を保ちます。あせもの場合は、汗をかかせない、かいたら洗い流して、乾かします。肌を清潔にしたら、保湿も忘れずに行いましょう。保湿はたっぷりめがポイントです。 2.赤ちゃんの爪をこまめに切るかゆみを伴うと、赤ちゃんが肌をかいて、悪化することがあります。それを防ぐためにも爪はこまめに切ります。 3.かゆがるときは冷やすかゆい部分を冷やしてあげると、かゆみが和らぎます。アイスノンをタオルでくるんで当ててあげるなどしてみましょう。 私自身、娘が2歳ごろに「あせも」だと思って、ホームケアをしていたらどんどん悪化して、実は「カンジダ皮膚炎」だったことがあります。肌のトラブルがすぐ治る場合は大丈夫ですが、そうでない場合は、全身状態や経過観察をしながら、医師に相談しましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年08月10日今回は、赤ちゃんの鼻水が出やすい理由と家庭でできるケアについてお話しします。 赤ちゃんの鼻水が出やすい理由呼吸をすると、気道と呼ばれる空気の通り道(鼻・のど・口・気管など)にはさまざな異物が入ってきます。鼻は、鼻毛によって異物の侵入を防ぎ、粘液などによって異物を外に出すという仕組みが備わっています。ウイルスや細菌がその仕組みをすり抜けて侵入すると鼻の粘膜が刺激され、炎症が起きたり腫れたりします。すると鼻づまりや鼻水が垂れるなどの症状が起こります。鼻水にはウイルスや細菌を外に追い出す役目があります。ホコリ、ハウスダスト、ダニ、ペットの毛などが鼻に入って鼻の粘膜が刺激されるとアレルギー反応を起こして鼻水が垂れることもあります。 赤ちゃんの鼻の中は狭く、鼻と耳をつなぐ耳管が大人に比べると短く太く水平のため、ウイルスや細菌が入りやすい構造になっています。赤ちゃんは鼻毛が生え揃っていないために異物の侵入を防ぎきれず、温度や室温、環境の変化によって鼻水が出やすい特徴があります。 鼻水の性状からわかること・透明でサラサラした水っぽい鼻水水溶性鼻汁(すいようせいびじゅう)というもので、風邪の引き始めに出やすいです。 ・黄色や緑色でドロドロした鼻水ウイルスや細菌と戦うために血液中から出てきた白血球などの成分とウイルスや細菌の死骸を含んだものです。薄い黄色の鼻水は鼻水が出始めてから数日間経過したころに出てきたり、濃い黄色や緑色で粘り気が強い鼻水は膿性鼻汁(のうせいびじゅう)と呼び、においがすることもあります。風邪をひくと大なり小なり副鼻腔炎を起こしているものです。 鼻水が詰まることで生じる症状と病気鼻水が詰まると呼吸がしづらいだけでなく、哺乳がしにくくなったり、他の病気を引き起こします。鼻水が出ていて発熱(37.5度以上)している、鼻水が出ていて母乳やミルクを普段のように飲めない、黄色や緑色の鼻水が1週間以上出ている場合は、小児科や耳鼻科を受診しましょう。 ・じょうずに母乳やミルクを飲めなくなる鼻詰まりが起こると呼吸しづらいため、呼吸しながら哺乳する赤ちゃんにとっては哺乳しにくくなります。赤ちゃんが横たわることで鼻詰まりが起こる場合は、横抱きではなく縦抱きで授乳すると呼吸が楽になることもあります。鼻詰まりが続くと苦しくて泣き、泣き続けることで鼻が詰まり、さらに不機嫌になることもあります。鼻詰まりや鼻水の症状が起きて、普段のように哺乳ができないときは、小児科や地域の助産師へ相談しましょう。 ・目やにが出たり、まぶたが腫れる鼻と目の空間は、鼻涙管(びるいかん)という管でつながっていますが、鼻が詰まると鼻水や涙が逆流して目やにが多くでたり、まぶたが腫れることがあります。 ・中耳炎を起こしやすい鼻と耳の空間は、耳管(じかん)という管でつながっていますがウイルスや細菌を含む鼻水が耳管を通って中耳にたどり着くと、中耳で炎症を起こすことがあります。 ・副鼻腔炎(蓄膿症)鼻の穴の中を鼻腔(びくう)といいます。鼻腔の周りには、鼻腔につながる左右対称の骨で囲まれた空洞があり、この空洞部分を副鼻腔(ふくびくう)と呼びます。副鼻腔炎(蓄膿症)とは、副鼻腔の粘膜に細菌やウイルスが感染することで炎症が起こり、鼻詰まりや鼻水、痰、咳という呼吸器症状と、発熱、頭痛、顔面の痛みなどを伴う病気です。通常は2週間以内に治りますが、3カ月以上続く場合は慢性副鼻腔炎といいます。 ・後鼻漏(こうびろう)鼻水が鼻の穴の方向ではなく、のどのほうへ流れることを後鼻漏といいます。後鼻漏が起きると息苦しいために哺乳量が減ったり、寝ているときに呼吸が苦しくなったり咳が出たりします。赤ちゃんの鼻水がのどへ流れて痰がからんだような咳をしている場合は後鼻漏です。後鼻漏は中耳炎の原因になることもあります。 家庭でできる鼻水へのケア鼻詰まりや鼻水の症状を和らげるために、赤ちゃんは自分で鼻水をかめないので大人が取り除いてあげることが大切です。 ・部屋を加湿して、綿棒やティッシュ、ガーゼなどでやさしく拭き取りましょう。空気の乾燥を防ぐことで鼻の通りがよくなり、呼吸をしやすくなります。鼻の粘膜を傷つけないように、やさしく拭き取りましょう。自力で鼻がかめない月齢や年齢の間は、大人が鼻の下にティッシュを押し当てて下方向へ引っ張るだけでも、鼻水を取り除くことができます。沐浴やお風呂のときにでてくる鼻水をこまめにふき取るだけでも効果的です。鼻水がネバネバしている場合は、沐浴やお風呂のときに鼻に蒸しタオルを当てた後のほうが取りやすくなります。 ・家庭内での感染を防ぎましょう。家庭内での感染を完全に防ぐことはなかなか難しいですが、以下のことに気を付けるとよいでしょう。 鼻水にはウイルスや細菌などが含まれているので、上のお子さんなど同居する家族への感染を防ぐために鼻水の付着した綿棒やティッシュ、ガーゼをそのまま放置しないように気を付けましょう。ゴミ箱に捨てる、外出先であればビニール袋に入れるなど、取り除いた鼻水に再度触れることがないように工夫しましょう。逆に、上のお子さんや同居する家族が鼻をかんだ後のティッシュなどに赤ちゃんが触れないようにも気をつけましょう。親は鼻水を取り除いたらせっけんと流水で手を洗いましょう。 鼻水専用の吸引器を使用するときのポイント必ず購入しなければならないものではありませんが、鼻詰まりや鼻水の症状を繰り返す場合には、鼻水専用の吸引器を購入して使用してもよいでしょう。 赤ちゃんの鼻水を取り除く吸引器には、スポイト式、ストロー式、電動式など多くの種類があります。どのタイプが優れているというものではないので使いやすいものを使いましょう。 ・吸引の圧は弱めに、吸引器の先端は顔の面に垂直方向に挿入する赤ちゃんの鼻の中は狭くて、デコボコの入り組んだ構造です。ネバネバした鼻水は鼻の穴とほぼ水平方向の一番奥にたまっています。吸引器の先端は、鼻の穴に対して下から上へ突っ込むのではなく顔の面の垂直に挿入しましょう。挿入しながら少しずつ角度を変えると、鼻水を吸引しやすいポイントが見つかるので、ゆっくり少しずつ吸引しましょう。吸引するときの圧は弱めに設定して、鼻の粘膜を傷つけたり、強く圧迫しないように気をつけましょう。強い圧で一気に吸い取らないでください。もし、鼻血が出た場合は、その日は吸引を控えて、翌日以降におこないましょう。・吸引するときは赤ちゃんの頭を固定して、安心と安全を心がけましょう。吸引するときに、赤ちゃんの頭を固定しないと、吸引器の先端の動きが安定せず、鼻の粘膜を傷つけてしまう可能性があります。寝かせたままでも、抱っこしたままでも、頭が固定できればどのような姿勢でもかまいません。赤ちゃんが鼻水の吸引に苦痛を感じさせないように、「鼻水取るとスッキリするよ」などやさしく声をかけながらおこないましょう。 まとめ鼻水はこまめに取り除くことが大切です。鼻水が出ていて発熱(37.5度以上)している、鼻水が出ていて母乳やミルクを普段のように飲まない、黄色や緑色の鼻水が1週間以上出ている場合は、小児科あるいは耳鼻科を受診しましょう。 【参考】日本小児科学会「こどもの救急」日本耳鼻咽喉科学会HP「子どものみみ・はな・のどの病気 Q&A」日本アレルギー学会HP 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医著者:助産師 古谷真紀一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
2019年08月05日今回は、新生児期から始める正しいスキンケアについてお話しします。 赤ちゃんの皮膚の特徴皮膚は表皮、真皮、皮下組織で構成されています。皮膚表面は皮脂で覆われて、十分に水分が保持されている状態が正常な皮膚です。赤ちゃんの皮膚の構造は、大人とほぼ同じですが、全体的に皮膚は薄く表皮の厚みは大人の1/2~1/3の薄さしかありません。そのため、こすったりせっけんで洗いすぎるなどの刺激に弱く、皮膚のバリア機能が弱いという特徴があります。 新生児期(生後0~28日目)~生後2カ月ごろまでは、一時的に性ホルモンが増加し皮脂の分泌が盛んになるため、頭や顔が脂っぽくなり、新生児痤瘡(しんせいじざそう)や脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)が起こりやすい時期です。 生後3カ月を過ぎると急激に皮脂の分泌量が減り、最も乾燥しやすいカサカサの肌になります。この時期にアトピー性皮膚炎になる子も多く、あせもやよだれ、おむつによってかぶれやすくなります。この時期は皮脂だけでなく、皮膚を保湿するアミノ酸やセラミド(角質層細胞間物質)も少ないため、水分の保持量が少なく、十分な保湿機能やバリア機能が弱まっている状態です。 汗を分泌する汗腺は、赤ちゃんも大人もほぼ同じです。大人より体の小さい赤ちゃんは、皮膚の面積に対する汗腺の密度が高いため、汗をかきやすいという特徴もあります。 保湿が必要な理由月齢や年齢によって皮膚は変化していきます。皮膚が乾燥して皮膚のバリア機能が低下すると乳児湿疹やアトピー性皮膚炎を発症しやすくなります。また、湿疹ができた部位や傷ついた部位からアレルゲンが体内に侵入すると食物アレルギーや気管支喘息などのアレルギー疾患を発症する場合があります。 生後間もない時期から保湿をすることは肌のうるおいを保ってバリア機能を補い、湿疹やアトピー性皮膚炎の予防または症状の軽減になります。 洗い方の基本正常な皮膚を保つために皮膚を清潔に保つことが大切です。 ①泡でやさしく、素手で洗う固形せっけんや液体せっけんを使用するときは、そのまま直接体につけるのではなく泡立てて、泡でやさしく汚れを浮かせながら素手で洗うと良いです。泡タイプのボディソープを使用しても良いです。ガーゼやタオルは繊維が荒いため、皮膚を摩擦して刺激することで皮膚のバリア機能が低下する可能性があります。湿疹がある部位も泡でやさしく洗いましょう。 皮脂の分泌が多い部位(頭、おでこ、鼻)を泡でやさしく、手指の腹でなでるように洗いましょう。顔を洗うときは、目・鼻・口・耳にせっけん成分が入らないように頭を起こしながらすすぎます。首から足までは皮膚の重なっている部分やくびれた部分も泡でやさしく洗いましょう。 ②洗い流した後は、押し拭きする。洗い終わったら、シャワーなどでお湯をかけてすすぎ、乾いたタオルで包み込むように押し当て水分を拭き取りましょう。 ③沐浴や入浴の後に保湿する押し拭きのあとに皮膚が乾燥しないうちに保湿をしましょう。 保湿の基本入浴後に保湿しないと、入浴前よりも皮膚は乾燥します。沐浴や入浴した後5分以内を目安に保湿剤を塗ると効果的です。保湿剤はたっぷりと皮膚にのせるように塗りましょう。 保湿剤の使用量の目安保湿に適した量は大人の手のひら2枚分の面積に対して約0.5gです。適切な量を清潔な手に出し、塗る部位に点在させ、手のひら全体で広げるように塗ります。保湿剤を塗布した部位がテカっと光りティッシュペーパーが付着する程度が適量です。 ・チューブ大人の人差し指の先端からひとつ目の関節までの長さを絞り出した量が約0.5g ・ローション1円玉くらいの大きさに出した量が約0.5g ・瓶大人の人差し指の先端からひとつ目の関節の1/2まで長さをすくった量が約0.5g 保湿剤の種類保湿剤は季節や塗る部位、時間帯などに応じて塗布し続けることが大切です。夏はベタつきの少ないローションタイプ、春や秋は水分が多く伸びのよいクリームタイプ、冬は油分の多い軟膏やクリームがおすすめです。 【軟膏】油脂性軟膏は、皮膚を保護して柔らかくする作用があります。刺激性が低いので皮膚の状態を問わず使用できますが、ベタつきがあり洗い流しにくいです。しっかり保湿したい場合に時間に余裕があるときや、沐浴や入浴後に使用するといいでしょう。 【クリーム】油分が多いタイプと水分が多いタイプがあります。ベタつきが少なく洗い流しやすいです。油分が多いタイプは空気が乾燥する冬に適しています。水分が多いタイプはどの季節でも使用可能です。しっかり保湿したい場合に、時間に余裕があるときや、沐浴や入浴後に使用するといいでしょう。 【ローション】頭皮や背中など広範囲を保湿する場合によく伸びるタイプのローションはおすすめです。蒸し暑い夏は使用感がさっぱりしているタイプのローションが適しています。 【ワセリン】皮膚の表面をしっかりと保護してくれます。硬くて塗りづらいため、沐浴や入浴後の体が温かく、皮膚表面に水分が残っているうちに塗りましょう。 保湿を続けても湿疹などの症状がひどい場合は?保湿剤を1日2~3回塗る習慣を続けると、しっとりとした正常な皮膚になります。保湿をしても湿疹がひどい、かぶれて皮膚が赤くなっている、ジュクジュクしている、黄白色のかさぶたがある、赤いブツブツができているなどの症状が続く場合は小児科もしくは皮膚科へ受診しましょう。病院で処方される医療用の保湿剤やステロイドを適切に使用することで早く治すことができます。 「ステロイドは危険」「ブツブツ・ジュクジュクしているのはデトックスの証拠」「アトピー性皮膚炎は自然治癒力や免疫力を高めれば治る」などの情報がwebやSNS上に出回っていますが、医学的に正しい情報ではないので気をつけましょう。 まとめ清潔と保湿を続けることで赤ちゃんの皮膚のうるおいを保ってバリア機能を補い、湿疹やアトピー性皮膚炎、その他のアレルギー疾患の症状を軽減することができます。清潔と保湿を毎日の習慣にしましょう。 ■参考文献一般社団法人日本アレルギー学会アトピー性皮膚炎ガイドライン専門部会:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2015.協和企画、2015公益社団法人日本助産師会発行冊子「助産師、保健師、看護師のための大切な新生児期からのスキンケア」監修大矢幸弘(国立成育医療研究センター生体防御系内科部アレルギー科医長医学博士)初版2017年 ■参考URL日本アレルギー学会HP日本皮膚科学会HP環境保全再生機構HP パンフレット「知っておきたい乳児のスキンケア」 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医著者:助産師 古谷真紀一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
2019年07月12日今までは皮脂分泌が盛んな生後2カ月くらいまでは、スキンケアは必要ないという考え方が一般的でしたが、最新の研究では生まれてすぐからしっかりした保湿ケアが必要だと言われています。肌が成長してバリア機能が整う3歳までに、肌トラブルを繰り返さなければ、その後もトラブルが起こりにくくなるそうです。そこで今日は正しい赤ちゃんのスキンケア方法をお伝えします。 【手順とポイント】ママやパパの手をよく洗って清潔な状態にします。 ★顔①ママの手のひらに保湿剤を十円玉サイズ分出します。 ②指で少しずつ取って顔全体・耳・耳の裏に点在させ、両手でやさしく円を描くように伸ばします。 ③耳たぶを前に倒して耳たぶの裏側も塗ります。最後に両手でなじませましょう。目と口の周りは特にやさしくのばしましょう。 ★体① 赤ちゃんの大きさによって使用する量は異なりますが、一度にママの手のひらに出す保湿剤は500円玉サイズ分を目安にします。 ② 胸〜おなかに左右対象に点在させます。手のひらを滑らせてマッサージするように伸ばして塗りましょう。 ③ 腕や足も同様に塗っていきます。腕の曲がる部分や膝の裏側など関節部分も塗り残ししやすい部分ですが、しっかり塗ります。足の甲や裏、足首のくびれも念入りに。 ④ 手足の指は軽くつまむようにして塗ります。指と指の間も忘れずに。 ⑤ 赤ちゃんをうつ伏せにして、背中とおしりも塗ります。服を着せてあげる前にベビーマッサージなど、赤ちゃんとスキンシップを楽しむのもいいですね。 できれば、1日2、3回保湿しましょうまずは、朝です。1日の始まりにしっかり保湿してバリアをつくってあげましょう。 つぎに沐浴後です。沐浴後なるべく時間を空けずに保湿してあげましょう。また、汗をかいた後や外出後などは汗を拭いたり流したりして清潔にしたあとに保湿してあげましょう。こまめに清潔にして保湿をしてあげることがスキンケアには大切です。 スキンケア剤の選び方のポイント① べビー用なら何でも大丈夫! 低刺激、無香料、防腐剤の入っていないものを使いましょう。 ② 季節に合わせて使い分けをしましょう。夏はさっぱりした使用感の良いものを、冬は皮膚を覆う効果の高いものがおすすめです。たとえば春や秋はさらっとした乳液タイプ、夏はローションタイプ、冬は重めの質感の乳液タイプかクリームタイプなどがいいでしょう。また、そのときの肌の状態や赤ちゃんの過ごす環境によって選択することも大切です。 赤ちゃんの肌の厚さは大人の約半分で、1年中乾燥しやすく、皮脂と水分が少ない割には、頭とTゾーンはべたつきがち。このデリケートなお肌を清潔に保ちつつ、十分に保湿をしてあげて赤ちゃんの肌トラブルを防ぎましょう。 監修者・著者:助産師 高杉絵理大分県の大学にて看護師・助産師・保健師の資格を取得後、総合周産期母子医療センターにて産科やNICUに勤務。結婚を機に上京してからは、もっと育児が楽しくなるようにママや赤ちゃんにいつも身近に寄りそっていたいとの思いより、地域での助産師活動を開始する。 現在は、世田谷区の行政や病院で働きながら、開業助産師として地域での講座やイベントを開催し子育て支援活動を幅広く行っている。また、ベビーカレンダーにおいても、妊娠・出産・育児を楽しめるように、ママたちが読みやすく分かりやすい記事を心がけ執筆中。
2019年06月29日こんにちは。助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本です。今回は、夏になって増えてくるおむつかぶれへのスキンケアについてお話していきます。 どうしておむつかぶれになるの?おむつかぶれは、おむつで湿った環境にある皮膚の表面におしっこの中の尿素が付着することで菌が増え 、おしっこの中のアンモニアなどが刺激になって皮膚が炎症を起こすことでおこります。 これに加えて、おむつと皮膚の摩擦や、汗やうんちなどで悪化してしまうことがあります。 おむつかぶれを悪化させてしまう原因は?紙おむつは、性能が良くおしっこをすぐに吸収してくれるので、皮膚への刺激が少なくなります。しかし、紙おむつの繊維による皮膚への刺激やおむつ内の蒸れた環境によっておむつかぶれができてしまうこともあります。 布おむつは、綿素材のため皮膚への刺激は少ないのですが、すぐに変えずにおしっこが皮膚に付着した状態が続くとかぶれてしまうこともあります。ナイロン性のものなど、おむつカバーも素材によっては蒸れやすくなります。 また市販のおしりふきの成分や、拭くときの摩擦で悪化してしまうこともあります。 おむつかぶれにならない・悪化させないようにするためには?基本的には、おしっこやうんちが出たら、できるだけ早くおむつを替えてあげることが大切です。紙おむつの場合、繊維によってかぶれる場合もあるため、メーカーを変えてみるのもいいかもしれません。布おむつの場合、おむつカバーをウール素材にして通気性を良くしてみましょう。 市販のおしりふきは、保存料などが入っていないシンプルなものを選びましょう。カット綿や布切れをお湯で濡らして使用するのも良いでしょう。強く丁寧に拭きすぎると摩擦で皮膚に負担がかかります。霧吹きで濡らしたり、ベットボトルやドレッシングボトルに入れたぬるま湯で流すのも効果的です。 おしりにこびりついたうんちの場合は、洗面器などでおしりだけを洗う臀部浴もおすすめです。おむつ交換時には、乾燥させるようにドライヤーを遠くからあてたり、仰いで風をおくったりしてみましょう。 おしりがかぶれたときのスキンケアおしっこの成分やおむつの繊維が直接皮膚につかないように保護することが大切です。おむつ交換時に、ワセリンやベビーオイルなどで皮膚を保護してあげます。 赤みがある場合は、炎症を抑える作用のある馬油を塗った上からワセリンを塗ってフタをする感じで保護するのも良いでしょう。 ベビーパウダーを使用する場合は、皮膚のくぼみなどにたまって汚れや細菌の繁殖がすることがあるので、少量にしたり、こまめに洗い流してあげたりすることが大切です。セルフケアをしても改善のない場合や皮膚剝けがある場合には、亜鉛華軟膏などの市販のおむつかぶれ用のお薬を使用したり、小児科へ受診をして相談されると良いと思います。 新生児のころにできやすいおむつかぶれですが、夏になり暑くなったり、活動量が増えたり、下痢などで頻回に排泄があったりすると月齢が進んでもできてしまうこともあります。 時々、床にシートなどを敷いて、おしっこをしてもいい状態にし、少しおむつを外して開放する時間をつくるなど、おむつなし育児を取り入れるのも一つの方法です。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたることも。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受けています。自身も一児の母として奮闘中です。HP:「みき母乳相談室」
2019年06月28日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、助産師の高杉絵理さんからメッセージです。 以前は、赤ちゃんは皮脂分泌が盛んな生後2カ月ぐらいまではスキンケアは必要がないという考え方が一般的でした。しかし、最新の研究で、赤ちゃんは生まれてすぐからしっかりした保湿ケアをすることが必要だと分かってきました。肌が成長してバリア機能が整う3歳までに肌トラブルをくり返さなければ、その後もトラブルが起こりにくくなるそうです。今回は赤ちゃんのスキンケアのメリットやポイントをお伝えします。 赤ちゃんの肌の特徴とスキンケアが大切な理由赤ちゃんの肌はとてもデリケートで、肌の表皮が形成される3歳までに肌トラブルをくりかえさなければ大人になってからも肌トラブルを起こしにくいといわれています。そのため、赤ちゃんのスキンケアはとても大切です。 赤ちゃんの肌の特徴は主に3つです。 大人の肌の約半分の厚さ赤ちゃんの皮膚の厚さは大人の約半分。そのため細菌やほこり、化学物質などから肌を守るバリア機能も十分ではなく刺激に弱いのです。 乾燥しやすい赤ちゃんは皮膚が薄いため水分をキープする角質層も薄く乾燥しやすいです。そのため1年中乾燥しやすく、水分量は夏でも大人の半分以下です。 頭皮とTゾーン以外は皮脂と水分が少ない生後間もない赤ちゃんの頭皮やおでこは皮脂が多いので赤ちゃんの肌は脂っぽいと勘違いしがちですが、他の部分の皮脂分泌は少なく、頬やあごは特に少ないです。また、生後2カ月~3歳はさらに皮脂が少なくなります。 赤ちゃんのスキンケアにはさまざまなメリットが! 赤ちゃんのスキンケアが大切な理由は肌をきれいに保つためだけではありません。肌を健やかに保つことで他にもメリットがあるのです。 ①肌トラブルを防ぐスキンケアにより肌に潤いを与えることで、細菌やほこり、化学物質など外部刺激と闘うために皮膚のバリア機能を整えることができます。スキンケアによって整えられた肌は刺激に対して強くなり、肌トラブルが起きにくくなります。 ②アレルギー予防になる乾燥した肌は、細胞と細胞の間にすき間が空いていて、そのすき間から細菌やほこり、化学物質などが侵入し、これらをアレルゲンと認識しアレルギー反応が起こることがあります。しかし、しっかりスキンケアすることで肌細胞が水分をキープしてすき間なく重なるので、バリア機能を維持することができてアレルギー予防にもなります。 ③タッチケアにより親子の絆が育まれる1日に何度もスキンケアをすることで自然に赤ちゃんにタッチケアをすることができます。赤ちゃんはママやパパのタッチケアが大好きです。タッチケアは親子の絆を育むこともできますね。 赤ちゃんのスキンケアの方法は?赤ちゃんのスキンケアを行うポイントはこの3つです。 ①ママやパパの手を使って優しく泡でしっかり洗う新陳代謝の活発な赤ちゃんの肌は汚れやすいので、たっぷりの泡でしっかり洗ってあげましょう。また、ガーゼで擦ると肌を痛めてバリア機能が低下するので、ママやパパの手を使って優しく洗うといいですね。 ②シャワーなどを使ってしっかり流しましょう洗った後は泡をしっかり流して、優しくタオルドライをしてあげましょう。 ③保湿はなるべく早く、肌がテカテカするくらいたっぷりとタオルドライ後は、乾燥しないようにできるだけ早く保湿してあげましょう。肌がテカテカするくらいたっぷりと保湿します。 まとめ赤ちゃんのスキンケアは肌がモチモチになるだけでなく、アレルギー予防にもつながったり、親子のスキンシップにもなりメリットがたくさんあります。ポイントを押さえて、赤ちゃんとのスキンシップを楽しみながら日々のスキンケアができるといいですね。 【参考】「これが最新 赤ちゃんのスキンケアがよくわかる本」山梨大学医学部小児科 小児科専門医・アレルギー専門医 杉山剛 主婦の友社出版 監修者・著者:助産師 高杉絵理大分県の大学にて看護師・助産師・保健師の資格を取得後、総合周産期母子医療センターにて産科やNICUに勤務。結婚を機に上京してからは、もっと育児が楽しくなるようにママや赤ちゃんにいつも身近に寄りそっていたいとの思いより、地域での助産師活動を開始する。 現在は、世田谷区の行政や病院で働きながら、開業助産師として地域での講座やイベントを開催し子育て支援活動を幅広く行っている。また、ベビーカレンダーにおいても、妊娠・出産・育児を楽しめるように、ママたちが読みやすく分かりやすい記事を心がけ執筆中。
2019年06月15日寝かしつけ育児書の定番! 出版前から3000人のママが実践し、ネット上で絶賛されてきた赤ちゃんの眠りの悩みを解決するヒントをまとめた清水悦子著『赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド』より。(全5回 連載)安眠スケジュールを見て、低月齢のうちは、夜7時就寝になっていることに驚いた方も多いと思います。これは、7時に寝かせたほうが絶対にいいといっているのではありません。早い時間に設定したのには理由があります。■早く寝かせる工夫をする日本の赤ちゃんは世界一の夜更かしで、赤ちゃんの夜型化がどんどん進んでいます。つい30年ほど前まで、小学生の子どもでも夜8時までに寝るのが当たり前でした。それが今は、早寝早起きをすすめている育児書ですら、夜9時就寝の赤ちゃんに対して「早寝でいいですね」という小児科医のコメントがついていたりします。大人の生活リズムの夜型化が進むにつれて、赤ちゃんの寝る時間もどんどん遅くなり、その分睡眠時間が短くなっています。はたしてそれで日本の赤ちゃんは大丈夫なのでしょうか。私は心配でなりません。このような理由から、赤ちゃんの寝かしつけの時間を夜7時としているのです。ドイツでは、3歳以下の子どもが寝床に入る時間は平均夜6時48分です。それを考えると、夜7時に寝かしつけを始めるのは、赤ちゃんにとって早すぎるわけではないということがわかっていただけると思います。人は本来、暗くなったら眠る動物です。夕方から夜にかけて赤ちゃんの機嫌が悪くなるのは、眠いと訴えているのかもしれません。機嫌の悪い赤ちゃんとイライラしながら過ごすより、早めに寝かせてあげたほうが、お互いストレスなく過ごせるという場合も多くあります。とはいえ、親の仕事や兄弟がいると、寝かせるのがどうしても夜9時頃になってしまう家庭も多いのが現実でしょう。そのような場合も、それ以上遅くならないように気をつけたり、どうしたらもう少し早くに寝かせてあげられるかなと工夫するきっかけになればと願っています。もちろん、7時に寝かさないと夜泣きはなくならないよ、ということでは決してありません。■早起き赤ちゃんへの対応は?夏が近づくと、朝5時前後に目を覚まし、親を悩ませる赤ちゃんが急に増えてきます。赤ちゃんが朝5時頃に目覚めるのは、朝日に反応していることが多く、これは体内時計がしっかり働いている証拠で、実はとても好ましいことなのです。光に敏感なタイプの赤ちゃんは、外の明るさに合わせて、夏は起きる時間が早くなり、冬は遅くなります。全体の睡眠時間も、夏は短く、冬は長くなるのは自然なことです。そうはいっても5時前に起きられたら困るというのが、親の本音ですよね。そこで、早起き赤ちゃんへの対処法として、私は遮光カーテンをおすすめしています。遮光カーテンは、夜、街灯や向かいのマンションの明かりが部屋に差し込むのを防ぎ、安眠を促します。朝は、朝日が入ってくるのを防ぐことができ、必要以上に早く起きてしまうのを防ぐことができます。ただし、注意したいのは、親も起きにくくなるということです。親も朝日を感じながら、徐々に朝の覚醒に向かうのが通常ですが、それがなくなってしまうので、目覚まし時計などを利用して、かなり意識して起きるようにする必要があります。それができるようであれば、とても便利な文明の利器といえます。朝、赤ちゃんを起こすときは、起きてほしい時間の10~30分ほど前に、遮光カーテンを全開にして、朝日に反応して自然と目を覚ますように促してあげましょう。 『赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド』 著:清水悦子、監修:神山潤(かんき出版)★本書のマンガ版『マンガでよくわかる 赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド 0歳からのネンネトレーニング』も好評発売中です。
2019年05月28日繊細で傷つきやすい赤ちゃんの肌を守る「ベビー用コスメ」。最近は赤ちゃんとママが一緒にスキンケアできるアイテムなども多く、敏感肌や乾燥肌の大人からも注目を集めています。でも、使い方や肌質によってはかえって肌に合わず、スキンケア効果が感じられない場合も……。赤ちゃんと大人の肌の違いや、大人の肌にもおすすめのベビー用コスメについてお話します!敏感肌の人も使える?赤ちゃん用コスメの魅力出典:byBirth赤ちゃん用コスメの魅力は成分のシンプルさ赤ちゃんの繊細な肌のケアに特化したベビー用コスメ。その最大の魅力は、成分のシンプルさです。大人向けのスキンケアコスメのような、アンチエイジング成分や肌を美しく見せるための成分などがベビー用コスメには必要ありません。そのため、配合されている成分が少ないものが多いのです。肌が弱い人にとって、配合されている成分が少ないということは、肌に刺激を与える可能性がある成分が少ないということになります。敏感肌の人の場合、どのような成分が肌に余計な刺激を与えて、肌トラブルの原因になるかわかりません。シンプルな成分の赤ちゃん用コスメなら、肌トラブルの要因がそれだけ少ないともいえるのです。ママと赤ちゃんが一緒に使えるのも魅力赤ちゃんのいるママは、いつだって忙しいもの。お風呂上りなどでも、赤ちゃんのお世話の方を優先させて、自分自身のスキンケアは後回しになってしまいがちです。そんな忙しいママでも、ママも一緒に使えるベビー用コスメがあれば、赤ちゃんをケアしながらママも一緒にスキンケアすることができて一石二鳥。手間も省けて時短にもなり、十分なスキンケアもできるのでおすすめですよ!赤ちゃん用コスメ、大人用とはどう違う?出典:byBirth赤ちゃん用コスメと大人用のスキンケアコスメとの違いについて知る前に、まず赤ちゃんと大人の肌の違いについてお勉強しましょう。赤ちゃんの肌と大人の肌の最大の違いは、皮脂分泌量。赤ちゃんは生後2か月までは皮脂分泌が盛んにされるのですが、それ以降からはあまり皮脂分泌が行われなくなってしまうのです。赤ちゃんは大人よりも皮脂が少なく、それでいて体温調節のために大人よりも多く汗をかきます。皮脂が少なく汗っかきの赤ちゃんは、皮脂膜が上手く形成されないのでとっても乾燥肌。その上、大人の肌の半分ほどの厚さしかないのです。ベビー用コスメは、皮脂が少なく薄くて繊細な赤ちゃんの肌に合わせて作られています。そのため、大人用のスキンケアコスメよりも、油分を多く配合されているものが多くなります。大人でも極度の乾燥肌の方にはおすすめできますが、皮脂分泌の多い大人がむやみに使うと毛穴が詰まりやすくなり、ニキビなどの原因になることもあるので要注意!おすすめの赤ちゃん用コスメ3選サンカットマイルドケアUV ミルキィジェルこの投稿をInstagramで見るサンカット公式さん(@suncut_official)がシェアした投稿 – 2019年 3月月11日午前4時21分PDT日焼け止めのサンカットからリリースされている、赤ちゃんにも使用できるUVジェル。強い紫外線からも肌を守る強力なUVカット効果を持ちながら、マイルドな成分で敏感肌の方や赤ちゃんにもおすすめです。日焼け止めを塗ると肌がどうしても乾燥する……という方は少なくないですよね。こちらのアイテムは赤ちゃんにも使用できるほどのうるおい成分を配合しているので、そんなお悩みにもこたえてくれます。べたつかないサラッとしたミルキーな質感も好ポイント!ヴェレダカレンドラ ベビーバームこの投稿をInstagramで見るヴェレダ・ジャパンさん(@weleda_japan)がシェアした投稿 – 2018年 6月月30日午後6時05分PDT生まれたての赤ちゃんから使える、ヴェレダの保湿バーム。おむつなどで蒸れて荒れやすい赤ちゃんの繊細な肌をガードして、さらっと仕上げてくれる心強いアイテムです。赤ちゃんの肌の汗で蒸れやすいすべてのパーツに使えるので、これからの暑い季節に大活躍!乾燥肌のママさんなどは、夏場も汗ムレであせもができてしまったりもしますよね。赤ちゃんをケアしながらついでに自分もケアして、サラサラ肌をキープしてみてくださいね。キリンのソフィーベビー フェイスクリームこの投稿をInstagramで見るキリンのソフィーさん(@sophielagirafe_japan)がシェアした投稿 – 2019年 3月月1日午後8時26分PST「フランス人の赤ちゃんはみんなソフィーと一緒に育つ」といわれるほど、フランスでは有名な赤ちゃん向けのおもちゃ、キリンのソフィー。可愛いソフィーがパッケージでほほ笑む「キリンのソフィーベビー フェイスクリーム」は、乾燥でカサカサしやすい赤ちゃんの口もとやほっぺたにうるおいを与えてくれる保湿アイテム。良質なオーガニック成分が配合されたクリームは、伸びの良い軽いテクスチャーで塗りやすいのも○。大人のカサカサ乾燥しやすい唇に、リップクリームとしても使用可能です。ベビー用コスメを上手に使って乾燥肌対策!繊細な赤ちゃんの肌を守るベビー用コスメですが、大人の敏感肌に必ずしも合うわけではありません。ですが、ひどい乾燥肌には効果的なので、一度試してみるのもおすすめです。上手に活用して、赤ちゃんみたいなふわふわ・ツルツルの肌を目指しましょう!
2019年05月26日イソップ(Aēsop)から、スキンケア・ヘアケア・ボディケアなどが一つになった「ローマ シティー キット」、ヘアケア・ボディケアの定番商品が入った「アライバル キット」が登場。全国のイソップ直営店、百貨店およびオンラインストアで展開される。「ローマ シティー キット」イタリアの古都・ローマにちなんで名付けられた「ローマ シティー キット」は、スキンケア、ヘアケア、ボディケアに加えて、マスクなどの集中ケアを加えたキット。これ1つ持っていけば、旅行先でもスペシャルケアまで堪能できる。黒色のアメニティケースの中には、9品のアイテムをセットしている。コンパクトなトラベルサイズなので海外旅行にも安心。ノーマル肌からコンビネーション肌まで、様々な肌タイプの人が使用できる。「ローマ シティー キット」内容■ヘアケアCL シャンプー 50mL:マイルドなシャンプーで、地肌と髪を優しく洗い上げる。NT コンディショナー 50mL:髪にうるおいを与え、つややかで柔らかに整える。■ボディケアボディクレンザー 11 50mL:ジェルタイプのテクスチャーと爽やかな香りで優しくボディを洗い上げる。全ての肌タイプにマッチ。ボディバーム 08 50mL:ゼラニウムとシトラスのエキスを配合した、爽やかな香り。バーム状テクスチャーで肌にうるおいを与える。■フェイスケアトゥーマインズ フェイシャル クレンザー 15mL:自然な油分を奪うことなくきちんと洗い上げるマイルドなクレンザー。ジェルベースで泡立ちは控えめ。トゥーマインズ フェイシャル トナー 15mL:モイスチャーバランスを整え、肌をリフレッシュさせる。トゥーマインズ フェイシャル ハイドレーター 15mL:ライトな使い心地で素早く肌になじみ、うるおいのあるマットな肌に仕上げる。フェイシャル ハイドレーティング マスク 59 15mL:うるおいを集中補給するマスク。リップ クリーム 40 6mL:唇をうるおいで満たし、柔らかく保つ。「アライバル キット」「アライバル キット」には、イソップ定番商品のヘアケア・ボディケア4アイテムを詰め合わせ。旅行中の疲れをリフレッシュしてくれるとともに、あらゆる肌タイプの人の肌ケアをしてくれる。「アライバル キット」内容■ヘアケアCL シャンプー 50mL:マイルドなシャンプーで、地肌と髪を優しく洗い上げる。CL コンディショナー 50mL:軽い使い心地ながら、髪に贅沢な潤いを与え手触りのよいヘアへと導いていく。■ボディケアボディクレンザー 11 50ml:爽やかな香りでリフレッシュさせながら、ボディを洗い上げる。テクスチャーはジェルタイプ。リンド ボディバーム 50ml:ひんやり爽快感のある使い心地とシトラスの香りで、夏にぴったり。バームタイプなので、肌を潤し柔らかく整えてくれる。首からつま先まで使用可能だ。【詳細】イソップ新作発売日:2019年5月20日(月)「ローマ シティー キット」7,000円+税「アライバル キット」3,700円+税取扱店舗:全国のイソップ直営店、百貨店およびオンラインストア【問い合わせ先】イソップ・ジャパンTEL:03-6434-7737
2019年05月25日赤ちゃんの乳歯は虫歯になりやすいもの。前歯が1本でも生えたら毎日歯のケアをおこなうことが大切です。そこで小児歯科医の川越先生が、前歯が生えたらしたいケアの仕方を教えてくれています。 生後6カ月ごろになると前歯が生えてくる子が増えます。でも、こんな時期から歯磨きって必要なの? 赤ちゃんを虫歯から守るためにママがしてあげられることはあるのでしょうか? 実はこの時期からの歯磨きは将来、健康な歯を保つために大切なのです。 そこで、原宿こども歯科の院長で小児歯科医の川越じゅん奈先生にこの時期の歯のケアの仕方について詳しく伺いました。 前歯が生えたらおこないたい歯磨きの手順1)赤ちゃんをママの膝の間に寝かせ、寝転がった赤ちゃんと笑顔でスキンシップを楽しんだあと、赤ちゃん専用の歯ブラシを渡し、カミカミして遊ばせます。 2)口を開けたタイミングでママがさっと指を入れ、口を開けます。奥歯が生えるあたりに指をおくと磨きやすいです。前歯が生えたら、仕上げ磨き用の歯ブラシで歯をこするように磨きます。これを5〜10回程おこないます。 3)下の歯の表と裏を濡れたガーゼで包むように挟みます。つまむように下から上へ擦りあげます。これを5〜10回ほどおこないます。 4)上の前歯が生えていたら、同様にガーゼでつまむように上から下へ5〜10回程、擦ります。上の前歯は唇をめくった筋部分(上唇小帯)を指で押さえながら磨くと痛がられずスムーズに磨けます。上の歯の裏はおっぱいや育児用ミルクがたまりやすく、虫歯になりやすい場所です。意識して念入りに 磨くようにしましょう。 歯ブラシで磨くときは、歯ブラシ歯の面に直角に当て、軽い力で小刻みに擦りましょう。強さは150gくらいの圧が目安です。 この時期の歯磨きのポイント泣いても絶対にやめない!慣れないうちは赤ちゃんが嫌がって泣くこともあると思います。ですが、そこでやめてしまうと、泣けばやめてくれると思われてしまいます。健やかな歯を保つためにも、泣いてもママは笑顔で続けましょう。終わったらギュッと抱きしめてあげることも忘れないでくださいね。 毎日同じ時間帯におこなうこと習慣化するためにも、同じ時間におこなうといいでしょう。寝ている間は唾液の量が減って虫歯になりやすいので、お昼寝前と夜寝る前におこなうのがベストです。 赤ちゃん用の歯ブラシはストッパーつきを赤ちゃんが自分で持ってカミカミする歯ブラシは、喉をついたりする恐れがあるので、ストッパーつきを選びます。カミカミしている間は目を離さないでください。 仕上げ磨きは毛足のやわらかい歯ブラシを歯茎を傷める恐れがあるので、仕上げ磨き用の歯ブラシはやわらかいものがベストです。ブラシ部分が小さいものだと細かいところが磨きやすいです。 水を含んだガーゼは 赤ちゃんの歯がまだ少なく歯ブラシが使いづらい場合や、歯磨き粉の拭き取りに使用して、歯ブラシとうまく使い分けましょう。 前歯が生えてきたら、歯ブラシを使った仕上げ磨きをスタートさせましょう。この時期から場所や時間帯を決めておくと本格的な歯磨きもスムーズにスタートさせることができます。肝心なのは続けること。泣かれても毎日続けてくださいね。 監修者:医師 原宿こども歯科院長 川越じゅん奈 先生平成16年岩手医科大学卒業後、赤ちゃん子供歯科、こばやし歯科クリニック、あーす歯科勤務の後、平成27年に原宿こども歯科を開業。怖くない、また来たくなるような場所となることをモットーに、日々治療を行っている。院内は赤ちゃんの時からご家族で心の負担なく通えるよう幸せ感たっぷりな空間や仕掛け用意するなど、楽しめる歯医者を目指している。
2019年03月02日タレントの堀ちえみ(52)が19日、自身のブログを更新し、口腔がん(左舌扁平上皮癌)と診断されたことを公表した。ステージは4。本日19日に入院し、22日に手術を行うという。堀は「ご報告させていただきます」と題したブログで口腔がんを公表し、「最初は昨年夏頃に、舌の裏側に小さい口内炎ができました。治りが遅いので、病院で診ていただきまして、その時は塗り薬や貼り薬、ビタミン剤などを処方して貰いました。しかし11月になっても、少しも良くならず、酷くなる一方」と経緯を説明。「痛みも増して辛くなり、掛かりつけの歯科医院に行き、診察を受けました。そして何度かレーザーで、焼いて貰ったりもしました。それでも治らず、そのうちに、舌の裏側だけではなく、左の側面にも、固いしこりができてしまいました」と続けた。リウマチなど2つの病気を患っており、薬を飲みながらの治療中だったという堀。その科の主治医から「飲んでいる薬の副作用の1つに口内炎の症状が出る事もよくあるので薬を暫くストップして様子を見ましょう」と言われ、良くなると信じていたが、症状はさらに悪化。「さすがにこれは口内炎ではないと…最悪は舌癌かも知れないと…」と感じたという。そして、1月21日に大学病院に行き、「主治医の先生の所見で、悪性の舌癌の可能性が高い」と診断。2日間の入院でさまざまな検査を受け、2月4日に結果が明らかに。「舌の生体検査の結果、口腔癌(左舌扁平上皮癌)と診断。そして左首のリンパにも、転移している事が判明。かなり厳しい状況です」と説明し、公表を決意するまでの思いも記した。本日19日に入院し、22日に手術を受けるという。「舌の半分以上を切除。首のリンパに転移した腫瘍も、同時に切除します。切除した舌には、自分の皮膚の一部を、移植します。一度の手術でこれらを、全て済ませます。口腔外科と形成外科の合同チームの手術で、12時間以上掛かると、聞いております」と詳細を伝えた。そして、「なってしまった事は、いろいろ後悔しても始まらない。ただ前だけを向いて、ポジティブに生きていこうと。私は負けません。力いっぱい闘って、必ず戻って来ます。そして再びファンの皆様の前で、歌が歌えるようになりたい」と宣言し、「その為にも頑張って、治療に専念させていただきます。皆様にはどうか、温かく見守っていただければと思います」と呼びかけ。「尚、当ブログは体調の良い時に、時々更新させていただきますね。長々と失礼致しました。私は負けない!」と締めくくった。
2019年02月19日国立保険医療科学院「平成26年度・全国乳幼児歯科健診結果」 によると、おおむね乳歯が生えそろう3歳児歯科健康診断において「咬合(かみ合わせ)異常」が認められた子どもは全体の約11%。まだ乳歯で、これから大人の歯である永久歯に生え変わるとはいえ、歯並びが大丈夫なのかは気になりますよね。3歳の頃には、どんなかみ合わせの異常があって、その場合、どんなことに注意すればいいのか。まとめてみました。■「受け口」や「すきっ歯」の注意点は?現在、全国の多くの自治体で「3歳児歯科健康診断」が実施されています。赤ちゃんの頃から歯が少しずつ生えてきて、3歳は20本の乳歯が生えそろう時期。虫歯の次に気になるのが、歯並びです。正しい歯並びとかみ合わせになっていない場合、どんなことに気をつければいいのでしょうか?1.受け口(かみ合わせが上下反対)正常な歯のかみ合わせは、上の歯が下の歯にかぶさるように前へ出る形になりますが、子どもの歯を見ると、下の歯が前に出ている場合があります。一般に「受け口」ともいいます。2.すきっ歯になっている乳歯が20本そろっても、歯と歯の間にかなりのすき間があって、ごはんつぶやコーン、お菓子などがはさまってしまうこともありますよね。はたしてこのすき間はそのままにしていいのでしょうか? 日本小児歯科学会 のホームページの「子どもたちの口と歯の質問箱」では、受け口について「永久歯交換期に自然に治ることもありますが、遺伝的要因があると自然には治りにくいです。あごの大きさの問題なのか、歯の傾きが原因なのか4~5歳頃になると精密な検査ができ、治療することも可能」と回答しています。さらに、すきっ歯については「この年代(※3歳)では歯と歯の間にすき間がある(発育空隙という)ことが正常です。乳歯より大きい永久歯が生えてくることを考えると、すき間のあるほうが都合がいいのです。このすき間は、永久歯が生えかわる時、利用され閉鎖していきます。時々、あごに対して歯のサイズが小さいためにすき間が生じることもあります。その際は永久歯列になってからの処置によって治すことができます」と回答されています。■「歯ぎしり」「歯欠け」…乳歯期にありがちなトラブル子どもが寝ている間に歯ぎしりをするのは、よくあること。就寝後や早朝、目覚める前にギリギリと音を立てて歯ぎしりをしている姿を目にするママパパも多いでしょう。しかし、「こんなに毎日、歯ぎしりをしていたら、歯がすり減ったり曲がったりしてしまうのでは?」と心配になりますよね。そういった場合は一度、歯科医に相談してみたほうがよさそうです。前述の「子どもたちの口と歯の質問箱」では、歯ぎしりについて「ほとんどは一時的なもので、子どもの気持ちが満たされないストレスとしておきていることがあります。年齢とともになくなっていくことが多いです」と解説しています。そして、経過観察をしていてもよいが、「歯並びに問題があったり、歯が過度にすり減ったり、あごを痛がったりするようであれば、小児歯科専門医に相談してください」とアドバイスしています。また、幼児にありがちなのが、顔から転んで歯ぐきから血が出たり、ひどい時は歯が欠けたり折れたりしてしまうこと。また、歯をぶつけて抜いた場合も注意が必要です。「子どもたちの口と歯の質問箱」では、「受傷した年齢や程度にもよりますが、永久歯の位置や歯に形成の悪い部分ができることもありますので、永久歯の生える頃まで定期的にかかりつけ歯科医でみてもらってください。また、失った部分を補う処置(乳歯義歯や保隙装置)もあります」と回答されています。 ■小児歯科医にかかるとき、子どもを怖がらせずスムーズにクリニックに連れていくには?虫歯と同じく、かみ合わせの異常があったらいずれも乳歯だからといって軽く見ずに、歯科医を受診し経過を見ていくことが大事です。日常生活に支障がない場合、歯のことはついつい先送りにしてしまいがちですが、永久歯を正しい状態に導くためにも、歯の健康チェックを心がけておきたいですね。いざ診察と思っても、歯科選びは悩ましいところです。もちろん、親の行きつけの歯医者でもいいですが、できれば少し遠くても小児歯科の専門医がいる病院の方が何かと安心です。ママ友ネットワークで、子どもの診療が得意な歯医者さんを教えてもらうのも有効。初めて小児歯科にかかる時は、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか? 日本小児歯科学会では、以下のようなアドバイスをしています。1.幼児の治療は体調の良い午前中に受診することをおすすめします。昼過ぎや夕方になると疲れて機嫌が悪くなることが多いものです。2.なるべく嘘をついて連れてこないようにしてください。かえっていやがる原因になります。そのかわり治療の後は、たくさんほめてあげてください。3.幼児は歯科治療でいやがって泣いたり暴れたりすることもあります。汗をかきますので特に冬場などは下着などの着替えを用意してきてください。また治療中はTシャツなど身軽な服装にさせましょう。4.待合室ではなるべくリラックスさせるように保護者の方が本を読んで聞かせたり、おもちゃで遊ばせてあげてください。歯科医院で、口を大きくあけたり、器具を差し込まれたりするだけでも、子どもにとっては大きなストレスになります。しかし、予防医療が有効な歯だからこそ、親はできるだけ、かみ合わせ異常や虫歯から子どもの歯を守ってあげたいですよね。なかなか小さな子どもに理解させるのは難しそうですが、「歯のチェックをすることは大事だ」ということをちゃんとさとしたうえで、治療を受けることが望ましいといえそうです。 ・国立保険医療科学院「平成26年度・全国乳幼児歯科健診結果」 ・公益社団法人・日本小児歯科学会
2018年07月04日小学生になると、周囲で歯の矯正をする子が増えている気がしませんか?厚生労働省発表の 「平成28年歯科疾患実態調査」 によると、永久歯が生えそろう頃、12~15歳で八重歯、でこぼこ、乱杭歯など、歯の不正咬合(叢生/そうせい)が見られる割合は26.5%。約4人に1人という高い確率です。いざ、それを矯正しようとすると、医療保険の対象外なので、かかる費用はトータルで約60~100万円ほどにもなります。それだけの費用がかかる治療、もし乳幼児期に叢生の予防ケアができるなら知っておきたいですよね。■永久歯の矯正は3年間で100万円! 乳歯の時期に予防はできた!?私が小学5年生になった息子(10歳)の歯の異常に気づいたのは突然のことでした。小学校入学前の年長クラスぐらいから抜け始めた乳歯がすべてなくなり、永久歯が生えそろった時、右上右下の犬歯がはみだして、明らかに二重歯列になっていたのです。見た目もとがった犬歯が突き出して、ドラキュラのようでちょっと怖い!1年に1度は普通の歯科検診を受けていたのに、いつの間にか顔の中心と歯の中心がずれ、あごが小さいために永久歯が通常のように一列に並んで生えず、歯科医からは「7人がけのイスに10人が座ろうとしているような状態」と説明されました。くわしいレントゲン検査などをして出た診断名は「骨格的問題および過蓋咬合を伴う叢生」。骨格の機能としては「舌の運動、口呼吸、下唇のくわえこみ」の影響により、上顎骨が成長しきれていないなどの問題があるとのことでした。将来的にはもっと歯のデコボコがひどくなると予想されるため、矯正治療を開始したほうがいいとのこと。 こうなっては仕方がないのですが、治療費は3年間で約100万円と高額です。二重歯列になるのを予防はできないとしても、「数年前から、心と資金の準備をしておきたかった…」というのが正直なところ。しかも「舌の運動、口呼吸、下唇のくわえこみ」などの異常が影響しているのなら、結果論ですが「幼児期から気をつけておきたかったな」とも思いました。■歯並びが悪くなってしまう4つの原因は?歯のかみ合わせを悪くしないためには、乳幼児期、どんなことに気をつければいいのでしょうか? 公益社団法人・日本小児歯科学会 のホームページの「こどもたちの口と歯の質問箱」には、そのヒントが記されています。まず、歯並びが悪くなる要因には以下の4つが挙げられます。1.乳歯をむし歯などで早く失い、永久歯の生える場所がなくなるため。2.歯とあごの骨の大きさのバランスが悪く、永久歯の生える場所がないため。※歯やあごの大きさは遺伝もありますが、良くかまない、または硬いものを食べないことにより、十分にあごが発達しないことも。3.遺伝的な問題。出っ歯や受け口(反対咬合)の中には純粋に遺伝が要因の場合もある。4.おしゃぶり、指しゃぶりなどの癖、舌の前方突出癖や口呼吸、頬づえ、うつぶせ寝などの生活習慣の影響。そして「最近では、永久歯の歯並びが悪くならないように、乳歯の時期から簡単な装置を利用した方がよい場合もあります。最良のタイミングで治療ができるように、小児歯科専門医に相談し、定期的に経過をみていきましょう」とアドバイスされています。 ■つい放置しがちな「おしゃぶり」「指しゃぶり」気になるのは、わが家でも使用していた「おしゃぶり」について。同ホームページ掲載の「小児科と小児歯科の保健検討委員会」のレポートには、おしゃぶりが歯並びに影響を与えるものとして挙げられています。おしゃぶりや指しゃぶりと乳歯のかみ合わせとの関係を調査したところ、2歳児では指しゃぶりをしている子どもでは出っ歯が、おしゃぶりをしている子どもでは開咬が多く見られたとのこと。5歳児になるとこの傾向がさらに強くなるそうです。そして、「小児科と小児歯科の保健検討委員会」ではおしゃぶりについて、以下のようなガイドラインを示しています。1.発語やことばを覚える1歳過ぎになったら、おしゃぶりのフォルダーを外して、常時使用しないようにする。2.おそくとも2歳半までに使用を中止するようにする。3.おしゃぶりを使用している間も、声かけや一緒に遊ぶなどの子どもとのふれあいを大切にして、子どもがして欲しいことや、したいことを満足させるように心がける。子育ての手抜きとし便利性からだけでおしゃぶりを使用しないようにする。4.4歳以降になってもおしゃぶりが取れない場合は、情緒的な面を考慮してかかりつけの小児科医に相談する。また、指しゃぶりについては、小児歯科医の見解として「指しゃぶりは歯並びやかみ合わせへの影響とともに、開咬になると発音や嚥下、口元の突出、あご発育への影響も出てくるので、4~5歳を過ぎた指しゃぶりは指導した方がよい」という意見が掲載されています。「指しゃぶり」について小児歯科医の見解1.乳児期:生後12カ月頃までの指しゃぶりは乳児の発達過程における生理的な行為なので、そのまま経過をみてよい。2.幼児期前半(1~2歳まで):この時期は遊びが広がるので、昼間の指しゃぶりは減少する。退屈な時や眠い時に見られるに過ぎない。したがって、この時期はあまり神経質にならずに子どもの生活全体を温かく見守る。3.幼児期後半(3歳~就学前まで):この時期になるとすでに習慣化した指しゃぶりでも、保育園、幼稚園で子ども同士の遊びなど社会性が発達するにつれて自然に減少することが多い。しかし、なお頻繁な指しゃぶりが続く場合は小児科医、小児歯科医、および臨床心理士による積極的な対応が必要である。簡単にまとめると、おしゃぶりは2歳半まで。指しゃぶりを3歳過ぎてもしている場合は一度、医師・歯科医師と相談したほうがよさそうです。これらのことに気をつけていれば、必ず子どもの歯並びが良くなるというわけではありません。しかし、少しでも矯正になる可能性を減らすために、一度、子どもの歯をじっくり観察しながらチェックしてみてはいかがでしょうか。 ・「平成28年歯科疾患実態調査」 ・公益社団法人・日本小児歯科学会
2018年06月29日赤ちゃんに湿疹ができたり、肌が乾燥して荒れるのを見ると「もしかしてアトピーかも?」と不安になってしまうものです。また、自分がアトピー性皮膚炎だから子どもにも発症するのではないか心配になるなど、親の立場になると不安や心配はつきないものです。しかし、アトピー性皮膚炎は、まだまだわからないことが多い病気ですが悲観することはありません。中には、妊娠時から食べ物を制限したり、母乳がアトピー発症に影響を与えるのではないか、という情報が出回っていますが、そういったことはありません。乳児のうちから正しい治療、適切なケアを実践することは、アトピー性皮膚炎の予防や治療面で大きなメリットがあります。まず、アトピー性皮膚炎がどういった病気であるのか、乳児のうちにやるべきケア、ステロイドは本当に怖いものなのか?基本的なことを押さえておきましょう。乳幼児のアトピー性皮膚炎まず、アトピー性皮膚炎とはどういったものであるかを理解しておきましょう。アトピー性皮膚炎の特徴主には、かゆみをともなう湿疹(赤み、ブツブツ)がひどくなったり、ゆるやかになったりする「憎悪と寛解」をくり返すのがアトピー性皮膚炎の特徴です。アトピー性皮膚炎は誰もが治らない病気ではないのです。多くの場合、乳児の頃に発症しますが、幼少期、学童期へ進むにつれて症状はゆるやかになり、やがて症状が出なくなったり、自然治癒する場合もあります。このように成長と共に症状が治まっていくことが多いのですが、中には重い症状が続く患者さんがいたり、大人になってから再発するなど、さまざまなケースもあるため、アトピー性皮膚炎といっても症状の程度や状態は個々で異なります。アトピー性皮膚炎の原因症状の程度や原因などに大きな個人差があり、アトピー性皮膚炎の明確な原因や確立された治療はありません。しかし、アトピー患者にはいくつかの共通点がみられます。いわゆるアトピー性皮膚炎になりやすい体質や要素のことで、これを「アトピー素因」と言います。たとえば、親がアトピー性皮膚炎であることや気管支喘息、アレルギー性鼻炎、花粉症、結膜炎などの疾患があることも、素因のひとつにあてはまります。しかし、それだけでアトピー性皮膚炎が発症する遺伝性のものであるとは言えません。なぜなら、アトピー性皮膚炎は生活環境や習慣なども密接に関係してくるので、親に特定の疾患があるからといって、必ずしもアトピー性皮膚炎が発症するわけではないのです。アトピー性皮膚炎の主な症状や現れる時期アトピー性皮膚炎の症状は生後数か月あたりから見られはじめます。皮膚の症状や現れる部位は年齢によっても変わりますが、乳幼児期(2歳未満)では頬、おでこ、頭部に「潮紅(ちょうこう)」という、いわゆる赤みが現れたり、「丘疹(きゅうしん)」という、細かいブツブツや腫れたように盛りあがった症状が現れます。また、症状は他の皮膚炎や皮膚疾患と類似する場合があります。もともと乳児は湿疹ができやすいため、湿疹ができたからといって、すぐにアトピー性皮膚炎であるとは言えません。その他のアレルギー症状なども見ながら判断するため、一般人による診断は難しく、小児科や小児皮膚科を受診して診断する必要があります。我慢できないほどの強いかゆみに襲われるアトピー性皮膚炎の症状といえば、非常に強いかゆみが起こることです。手指で皮膚をかかずにはいられないほど強いかゆみに襲われるため、子どもに指でかかないように言う程度で止まるものではありません。皮膚が傷つき、血がにじんでくるほどやめられないかゆみが生じるため、皮膚に潮紅や丘疹が出るだけでなく、手指でかきむしってしまう「掻破(そうは)」が加わり、皮膚がただれたり(びらん)、ジュクジュクとした状態(湿潤局面)になることも特徴です。このように、強いかゆみによって皮膚をかきむしってしまうことがアトピー性皮膚炎の症状が悪化する大きな原因となります。赤ちゃんアトピー性皮膚炎の治療とは?ステロイドによる薬物療法などアトピー性皮膚炎における治療の基本は「薬物療法」、「スキンケア」、「悪化させるアレルギー因子を避ける」という3つの観点から行うことです。根本的な治療が難しいアトピー性皮膚炎ですが、治療で目指すのはアトピー性皮膚炎診療ガイドライン(日本皮膚科学会)によって、以下の項目があげられています。症状がない状態症状があったとしても日常生活に支障がない状態薬物療法をあまり必要としない急性に悪化することがあっても長引かない子どものアトピー性皮膚炎は、多くが軽症であること、そして成長と共に症状が落ち着いていくケースが大半であるため、上記のとの状態を目指すのは、成人と比較しても容易と言うことができます。しかし、子どもによっては、必ずしも症状が穏やかになっていくとは限らないため、ステロイド外用薬を用いた薬物療法は視野に入れておくことが必要です。ステロイドは危険ではないの?アトピー性皮膚炎の治療に使用されるステロイド外用薬は、強い副作用が取り上げられ問題視されることがあります。そういった情報を鵜呑みにして無理にステロイドを避けることは、かえってアトピー性皮膚炎の悪化につながります。ステロイド外用薬は、症状が憎悪と寛解をくり返すなかで、使うタイミングや使用を止めるタイミング、ステロイド外用薬の強さを調整する必要があります。そのため、医師の指導を十分に守り適切に使用することです。子どもの成長にかかわるステロイドの重要なポイント強いかゆみを伴う皮疹は睡眠の妨げになるのですが、赤ちゃんや子どもにとっては、睡眠障害が成長障害と深く関係してきます。そのため、赤ちゃんや子どもは、睡眠障害になっているかどうかの観点からもステロイド外用薬の使用を検討する必要があります。睡眠障害や成長障害をきたすと低身長や顔面の皮疹(ひしん)が強い場合は、網膜離(もうまくはくり)や白内障など、さまざまな合併症を起こすことがあります。また、過剰な食物制限も、カルシウム不足や成長障害をおこす危険性があります。原因になる?予防できる?アトピー性皮膚炎の間違った認識アトピー性皮膚炎は原因がはっきりとしていないことから、根拠のない話が出回ることがあります。古くから伝えられている方法や予防など、今では影響がないとわかっているものがあります。母乳が原因で赤ちゃんがアトピーになることはない赤ちゃんがアトピー性皮膚炎になる原因として、母乳の「質」をとりあげ、それによってアトピー性皮膚炎の発症に影響を与えるといった情報が出回っていますが、これには根拠はありません。また、アトピー患者の母親による授乳が、子どものアトピー性皮膚炎の発症を促すということもありません。妊娠時や授乳期の食物制限は子どものアトピー予防に関係しない一昔前は、アトピー性皮膚炎の原因が食物アレルギーではないかと考えられていました。このことから、妊娠時に母親が食物制限をすることで、子どものアトピー性皮膚炎の発症を予防するのではないかと考えられていました。しかし、妊婦の食物制限によってアトピーをはじめとしたアレルギー疾患の発症を予防する効果はないということわかっています。妊婦が避けるべき基本的な食べ物に注意して、栄養バランスのとれた食事をしっかりとりましょう。また、母乳によるアトピー性皮膚炎の発症には根拠がないのと同様に、授乳する母親が食物制限をしても、子どもに対してアトピー性皮膚炎の予防効果はありません。赤ちゃんのアトピー性皮膚炎のケア対策アトピー性皮膚炎の治療で基本となる「スキンケア」と「悪化させるアレルギー因子を避ける」をみていきましょう。赤ちゃんのうちからスキンケアをすることアトピー性皮膚炎の治療において、日々行なうスキンケアは非常に有効な要素です。スキンケアの目的は、皮膚を清潔にし、保湿と保護で、低下した皮膚(角層)の機能を補うこと。ワセリンやシンプルな成分で構成された保湿剤の使用が推奨されます。新生児期から保湿剤を塗ることで予防につながることも角層は皮膚の水分を保持する機能があり、同時に外部からの刺激から守るバリア機能として働きます。皮膚が乾燥したり、かきむしってしまうことで皮膚のバリア機能は低下します。これが肌のかゆみを引き起こすことになるため、肌を保湿して保護することはアトピー性皮膚炎の発症と悪化を防ぐ重要なケアになります。現在では、新生児期から保湿剤を塗ることで、アトピー性皮膚炎の発症率を低下させることが期待されています。悪化させるアレルギー因子を避けるアトピー性皮膚炎を発症する患者は、食物アレルギーや気管支喘息、アレルギー性鼻炎、ハウスダストなど、アレルギー疾患を持っている場合が多いといわれています。これらのアレルギーを引き起こす抗原(アレルゲン)を避けることもアトピー性皮膚炎の症状を抑えるために必要なことです。特に、乳児期は食物アレルギーを合併することが多くなります。食物アレルギーは食べることで、アレルギー反応を起こすだけでなく、バリア機能が低下した皮膚から、食物(卵やミルク、小麦など)が侵入することでもアレルギーを起こしてきます。そのためにもしっかりとした、保湿ケアが重要になってきます。お子さんがアトピーになっても悲観的にならないでアトピー性皮膚炎は、さまざまな原因が複雑に関係して発症する病気です。親がアトピー性皮膚炎である場合、子どもも発症するケースが考えられますが、遺伝という点だけで発症するわけではありません。近年、アトピー性皮膚炎患者が増えているのは、日本の住環境や食生活などの変化などが大きな要因になっていると考えられています。もし、子どものアトピー性皮膚炎の発症したとしても、乳児期から適切なケアをすることで予防や発症しても重症化しにくいことがわかってきています。そのためにも、アトピー性皮膚炎を理解することは重要なことです。決して悲観的にならず、医師と相談しながら適切なケアを続けて、子どもの成長を見守っていきましょう。<参考文献>・小児アトピー性皮膚炎 大矢幸弘(J-Stage)・アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2016年版(日本皮膚科学会)・日本アレルギー学会アトピー性皮膚炎診療ガイドライン監修:篠原三秀
2018年06月28日毎日の歯みがきに、ナチュラルな選択肢はいかが?《ORALPEACE(オーラルピース)》は、お子さんや年配の方、授乳中の方にもやさしい歯みがき&口腔ケアジェル。なんと水なしで使える上に、間違って飲み込んでしまっても安心な成分で作られているのだとか。今回は実際に使ってみて、気になる使い心地やたくさんの魅力をご紹介していきます♪世界中で愛される《オーラルピース》って?《オーラルピース》は、天然由来の原料で作られた自然派歯みがき&口腔ケアジェル。これまでグリーンのパッケージの「オリジナル」が発売されていましたが、2018年の6月より、ジューシーな「オレンジ(写真左)」とクールで清涼感のある「ミント(写真右)」が新しく登場♪2017年の発売以来、テレビや新聞など数々のメディアに紹介され、なんと海外でも人気だというこちらの歯みがきジェル。いったいなぜそれほどまでに愛されているのでしょうか?みんなにやさしくて、災害時にも使える《オーラルピース》の一番の魅力は、なんといっても自然派であること。アルコールや合成界面活性剤、合成香料フリーで、飲み込んでしまっても安心なように作られたジェルタイプなのだとか。また水なしで口腔ケアできるので、山登りやキャンプなどの場面や災害時にも活躍してくれます。実際に、熊本地震の際に支援物質として送られたこともあったそう。万が一に備えて、防災バッグの中に入れておくと心強いですね!グッドデザイン賞お墨付きのデザインさらに、洗練されたデザインも魅力の一つ。アートディレクターである峯崎ノリテルさんのこちらのパッケージデザインは、なんとグッドデザイン賞2017を受賞しています。シンプルで親しみのわくデザインは、歯みがきの時間をいつも以上に楽しくしてくれそうです♪実際に《オーラルピース》で歯みがきしてみました♪歯みがき&オーラル“ジェル”だから、一般的な歯みがき粉と違って透明なのが特徴。液だれしにくく糸引きも少ないので、歯ブラシに乗せやすいのもうれしいポイントです♪実際に歯をみがいてみました!使いやすいフリップトップキャップを開けると、透明なジェルが出てきます。「ミント」の方は、クールでさわやかなフレーバー。とはいえ清涼感が強すぎないので、ミントがあまり得意でない方やお子さんでも使えそうです。一方の「オレンジ」は、まるで本物のオレンジのようにリアルなフレーバー。人工的な味がしないのがうれしいですね。またみがいていて驚いたのが、一般的な歯みがき粉より泡立たないこと。これなら歯みがきの補助をするときも、しっかりみがけているか確認しやすそうです。まとめ今回は自然派な歯みがき&口腔ケアジェル《オーラルピース》をご紹介しました。実は《オーラルピース》を作っている〔オーラルピースプロジェクト〕は、メンバーのご家族が闘病中に口腔内のトラブルに悩まれたことや、障がいのあるお子さんを授かった経験から「家族に使いたい口腔ケア商品を開発し、その事業を通じて障がい者の仕事を創出すること」を目的に生まれたのだとか。さまざまな思いが詰まった商品なんですね。そのため、《オーラルピース》の購入は障がいのある方の仕事創出や収入の向上につながるのだそうです。毎日使う歯みがき粉を変えるだけで、ちょっとでも社会に貢献できたらうれしいですよね!使う人にも、他の誰かにも、環境にもやさしい《オーラルピース》。いつもはあまり歯みがき粉にこだわらないという方も、ぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか?商品情報●名称:《オーラルピースクリーン&モイスチュアオレンジ/ミント》●内容量:80g(約2ヶ月分)●価格:1,296円(税込)●発売日:2018年6月4日(月)公式オンラインショップはこちら
2018年06月27日生まれたての赤ちゃんのからだって、いろいろと不思議だらけですよね。生まれたばかりの赤ちゃんの疑問について、いろいろ調べてみました。なんで?どうして?生まれたての赤ちゃんはこうなってるよQ1.頭のてっぺんがぶよぶよと柔らかいのはなぜ?→赤ちゃんの頭は5枚の平たい骨が組み合わさっていて、産道を通るときに頭蓋骨の骨と骨を重ね合わせて、頭のサイズを小さくして産道を通ってでてきます。ぶよぶよと柔らかい部分を大泉門(だいせんもん)といいます。頭蓋骨の発達がまだ十分でないためにできるすき間で、ひし形をしているそうです。だいたい2歳過ぎには閉じるので、心配しないで。そしてあまり触りすぎないようにしましょう。Q2.手がWで足がMなわけって?→上半身、両腕を曲げたW型なのはさまざまな説があると言われています。・リラックスしてる・内臓の動きを助けるため・体温調節してる・頭が大きいからバランスをとっているなどなど。下半身の足を曲げたM型(カエルみたいな足)はとっても大事で、赤ちゃんのその後の成長や発達を阻害せず、順調に運動機能を育てる為だそうです。赤ちゃんの抱っこで危険なのは、股関節や膝関節が伸びた状態や、赤ちゃんの膝が閉じた状態のような姿勢で固定される抱っこによる、股関節脱臼。股関節脱臼とは骨盤と大腿骨をつなぐ関節(股関節)が外れた状態のことを言います。人間工学に基づいたビョルンの新シリーズoneは「国際股関節異形成協会」から、股関節に安全とのお墨付きの抱っこひも。日本人に合わせた設計で新しくデビューしたので、是非チェックしてみて!Q3.骨が柔らかいのはなぜ?→赤ちゃんの手足の細かい骨は、まだ骨化していないため、柔らかい軟骨状態。レントゲンにも映らない部分があるそう。ですから、抱っこするときは、そっと優しく抱っこしてあげましょうね。Q4.へその緒はいつとれる?→胎盤から栄養をもらっていたへその緒は、その役目を終えると出産後すぐに切られます。そして1~2週間ぐらいで自然にぽろっと取れますよ。Q5.蒙古斑はいつとれますか?→中国人や日本人など、モンゴロイド人種の赤ちゃんには背中やもも、おしりなどに蒙古斑と呼ばれる青灰色のあざがあります。成長とともに薄くなって、6~7歳ころまでには消えるそうです。見逃せない! 0~1ヶ月ごろの赤ちゃんの成長記録1ヶ月ごろの赤ちゃんは一日の大半を眠って過ごしているようでも、抱っこしてもらったり、いろんな音を聞いて、日々小さな体験を積み重ねて成長しています。目は視力0.02くらいで近くのものはぼんやり見えるように。一番焦点が合う距離は20~30㎝と言われています。耳は妊娠中から聴こえていて、羊水のなかと聞こえ方は違ってもママの声やからだの音はよーくわかっています。鼻は、生まれたときから大好きなママのにおい(おっぱい)を区別するような、特別な本能をもっているそうです。口は、教えてもらわなくても、ちゃんとおっぱいが吸えます。口の周りに乳首が触れると反射的に口を向けて吸い付くことができるんです。手はぎゅーっと握っています。手のひらにものが触れると反射的に握ろうとしますが、意図的に持てるようになるのは半年ごろです。赤ちゃんの発達やしくみがわかると、子育てももっと楽しくなりそうですね。たくさん遊ぼう♪我が家の触れ合い遊び生まれたての赤ちゃんですが、我が家ではこんな触れ合い遊びをしています。ぽ〜っとした反応や、赤ちゃんらしい表情が見られるのも今だけ!見逃さずに日々過ごしたいです。【おしゃべり】赤ちゃんが「あ~う~」と声をだしたら、「あ~う~そうなの~」「おなかすいたのかな?」「○○だよね~○○ちゃん」などなど、たくさん話しかけています。すると「う~」とちゃんとお返事してくれるんですよ。赤ちゃんもお話しが好きなんですね♡【いっちにー体操】仰向けで両足を持って「いっちにー」と優しく曲げたり、伸ばしたりして交互に動かしてあげると笑顔に。でも、兄ちゃんたちのビリビリ体験の方がお気に入り。【つんつん、とことこ、こちょこちょ、ぶーん】赤ちゃんのほっぺをつんつん。お腹をこちょこちょしたらり、ひとさし指となか指でトコトコしたり、おくるまでぶーんとするとじーっと見つめてニャーっとします。ボールでころころするのもおススメですよ。ママやパパ、家族とたくさんのスキンシップで、赤ちゃんの五感を刺激してあげましょう。
2018年05月11日出産後初めての外での行事、お宮参り。お宮参りを迎えられることに嬉しさを感じる反面、長時間外出して赤ちゃんの体調は大丈夫?赤ちゃんの授乳はどうするの?おっぱいが張らない?!などママにとってドキドキなこともたくさんですよね。今回は、わが家のお宮参りについてレポートしたいと思います。みなさんの参考にしていただけることがあればうれしいです!①お宮参りってどんなもの?お宮参りとは、その土地の守り神に赤ちゃんが無事に生まれたことを報告し、今後の成長を祈念するための行事です。▶︎日どりは?地方により、お宮参りの時期をいつ行うかは様々ですが、一般的には「男の子では生後31・32日目」「女の子では32・33日目」が良いとされています。目安は産後1ヶ月ですが、最近では参拝時期にこだわるよりも、赤ちゃんとママの体調や天気をみながら日取りを決めることが多いようです。▶︎参加者は?昔のお宮参りは、赤ちゃん・父親・父方の祖父母だけで行い、赤ちゃんを抱っこするのは父方の祖母というのが習わしでした。それは、お宮参りには出産の「けがれを祓う、忌明け」という意味があり、母親はまだ忌明けがすんでいないという考えに基づくもの。しかし、お宮参りの儀式自体も簡略化されており、習わしにこだわる必要もなくなってきています。現代では、赤ちゃん、両親、父方と母方の両祖父母が参加して行うのが一般的なスタイル。母方祖母やママが抱っこしても問題ありません。▶︎服装は?お宮参りの赤ちゃんの衣装は、和装の場合、白羽二重の着物を着せた上から、紋付きの祝い着をかける形が正式な服装です。最近は、白いベビードレスの上に祝い着をかける着せ方が主流に。付き添いの家族の服装は、赤ちゃんの服装に合わせるのが基本。赤ちゃんに祝い着をかけるのなら、紋付の礼装、無地の着物や訪問着といった略礼装、赤ちゃんがベビードレスなら、スーツやワンピースの洋装にします。最近は、赤ちゃんが和装でも付き添いの家族は洋装で参加する人が多くみられます。実際、お宮参り当日に見かけたご家族は、スーツ姿の両親が和装の赤ちゃんを抱っこしていたり、ご祈祷中ママが祝い着をかけた赤ちゃんを抱っこしていたりと様々でした。▶︎初穂料は?お宮参りの祈祷料のことは、初穂料(はつほりょう)や玉串料(たまぐしりょう)と呼びます。もし値段の設定が無い場合は任意のお金を包みますが、5000円から1万円ぐらいが一般的な金額の目安です。②当日までの準備は?生後間もない時期の行事ではありますが、しっかりした下調べや準備も大事。ママも産後なので、パパをはじめ、家族などからの協力もお願いできればいいですね。▶︎両家の両親に相談お宮参りの場所だけでなく、赤ちゃんや家族の当日の服装はどうするか、会食や写真撮りはどうするか、を両親と義両親に相談しながら、夫婦で決めました。 事前に相談しておくと、当日イメージと違った、ということもなくスムーズにお参りができて良かったと思います。我が家は、結婚式を挙げた明治神宮に決めました。両親、義両親が参加、赤ちゃんは和装で私の両親が用意、女性陣は和装、男性陣はスーツに。写真撮りや会食もすることにしました。▶︎会場の下調べ当日の流れをイメージするために、会場に問い合わせて以下の内容を確認しておきました。・駐車場の確認荷物を持ち、和装で長距離を歩くのはかなり大変。会場に一番近い駐車場や駐車場から会場までの所要時間を確認しておくと安心です。・荷物を預けておく場所はあるか当日は赤ちゃんの荷物や女性陣の着替えなど荷物がたくさん。コインロッカーやクロークなど、荷物を預けておける場所があるとかなり助かります。明治神宮はコインロッカーがあったので、預けることに。スーツケースが入る大きさのものも完備されていました。・授乳室、オムツ替えスペース、更衣室があるか明治神宮では、授乳室、オムツ替えスペース、更衣室すべて完備されていました。授乳室がない場合は、車内での授乳やミルクで代用もいいかもしれません。・祈祷予約の必要の有無やタイムスケジュール明治神宮は祈祷予約の必要はなく、当日現地で申し込みでした。・写真やレストランの予約有無写真は当日申し込みでOK。会食は神宮内のレストランでアラカルト予約しました。▶︎ヘアセットや着付けの予約神宮近くの美容室も考えましたが、予約時間が読みづらいこと、駐車スペースが空いてるか心配だったことから、実家近くの美容院を予約しました。▶︎母乳外来予約和装だとおっぱいをかなり圧迫することに。もともと産後1ヶ月くらいはおっぱいの出が不安定で母乳外来を利用していたので、ケアのためにお宮参り後も予約しておきました。③赤ちゃんの荷物準備は、こんなもの初めての大掛かりな行事なので、備えあれば憂いなし。いろいろ想定して、多めに持参しました。・ミルク、哺乳瓶、お湯私は混合なので持参しました。外出時は粉ではなくキューブタイプのミルクだと便利♪哺乳瓶は、写真撮りの際、スタッフの方の提案で赤ちゃんをあやすアイテムとしても使いました。お湯は神社によっては用意されていることもあるので神社に確認してみてもいいかもしれません。明治神宮は用意がありました。・赤ちゃんの着替え・オムツ、おしりふき、使用済みオムツ袋・おくるみやバスタオル赤ちゃんを寝かすときに敷いたりかけたり何かと便利です。私は持って行きませんでしたが、授乳室がない場合は授乳ケープも必要だと思います。④当日はこんな流れでした朝からドキドキの1日。実際の流れはこんな感じでした。・8:00授乳後、実家の近所でヘアセット&着付け産後1ヶ月半は実家に滞在していたので、赤ちゃんは私の父親に見てもらっていました。・10:00実家から車で出発・11:00明治神宮到着 主人、義両親と待ち合わせ、ロッカーに荷物を預ける・11:30お宮参り ご祈祷・12:15写真撮り・13:00更衣室で女性陣着替え男性陣には赤ちゃんを抱っこして座って待っていてもらいました・13:30授乳・14:00会食ベビーベッドがあり寝かせておけてよかったです。・16:00解散⑤やってよかったこと、やっておくとよかったことママの服装は、記念になる和装でよかった!授乳やおっぱいの張りが心配で和装を迷ったのですが、終わってみると記念になってよかったかなと思います。途中で洋服に着替えられたのはかなり楽でした!タイムスケジュールは余裕をもって赤ちゃんの様子や会場の混み具合によってなかなか時間通りにはいかないもの。時間の余裕を持ったタイムスケジュールで予約をしたり、「だいたいこの位の時間」と予定を考えておくことで、当日焦りすぎずにすみました。記念になる写真は、撮り忘れのないように!実は写真撮り時、赤ちゃんはお腹が空いているところに無理矢理起こされて、ギャン泣きに!そんなこともあったと今では良い思い出ですが、写真撮りの前にミルクをあげてご機嫌にしてあげられるとよかったなぁと思いました。また、当日予定をこなすことに気持ちがいってしまい、祝い着をかけた状態の赤ちゃんと夫婦で携帯写真を撮ることをうっかり忘れてしまいました。撮っておくと記念になったかなと思いますが、そんなトラブルも今はいい思い出です。赤ちゃんの一生に一度の行事、お宮参り。事前に準備することで、当日少しでも気持ちの余裕を持って、安心して赤ちゃんの健やかな成長をお参りしましょう♡くれぐれも赤ちゃんとママの体調を第一優先に考えてくださいね!
2018年05月08日産後のママと赤ちゃんのさまざまなケアをしてくれる産後ケア施設。名前は聞いたことがあっても、具体的にどういったところなのか知らない人も多いのでは?というわけで、私が実際に産後ケア施設を利用してみて感じたメリットを紹介します。産後ケア施設ってどんなところなの?日本での出産での入院期間は、自然分娩で5日~7日、帝王切開でも1週間から10日とされています。産後1ヵ月は養生して体を休めて…と言うけれど、退院後待ったなしで始まるのは新生児のお世話と家事。家族のサポートがなければ、それらをすべて1人でこなさなければなりません。そんなママとして最も大変な時期を心身ともにサポートしてくれるのが産後ケア施設です。施設によって詳細は違いますが、子育てが始まったママが休養を取りながら、助産師や看護師のサポートのもと、子育ての情報や技術支援を受けることができるようになっているのが通常です。赤ちゃんは産院でもよく使われるコットで移動するので産後の体でも楽々!赤ちゃんを見てもらいながらゆっくり食事がありがたい!私が利用した産後ケア施設ではケア内容は主に、新生児のケア、ママのケア、そして育児のサポートと大きく3つに分かれていました。新生児のケアは、発育や発達、体重や排便などのチェックをママと一緒に行ないます。排尿と排便は記録する表が用意されており、ママと助産師さんどちらがオムツ替えをしても表に記入する仕組みなっているので、便秘などの症状もひと目で分かるようになっていました。体重は毎日決まった時間に計測時間が設けられていて、その際に助産師さんのアドバイスを受けることができます。ママのケアは、まずは栄養満点のおいしい食事。食事中は赤ちゃんを助産師さんたちが見てくれているので、ゆっくり食事を楽しむことができます。そのほか、個別のカウセリングで細かく対応してくれます。私の場合、睡眠不足でフラフラだった時にこどもを見てもらって半日睡眠を取らせてもらった時には本当に助かりました。また、乳腺炎などの母乳トラブルにもマッサージなどで対応してくれます。そのほか、出産時の会陰切開の傷が治ってないママのためのドーナツクッションや、出産でむくんだ体を癒やすためのマッサージ機や足湯グッズなども豊富に用意してありました。有料ですが、出産でのむくみや乳腺炎などのトラブルにも対応してくれるエステのコースや、母乳外来などもあります。最後に育児のサポート。初産だと手探り状態で始めることになる授乳や沐浴を、しっかりサポートしてくれます。そのほかは、寝ない赤ちゃんやモロー反射で起きてしまう赤ちゃんに抜群の効果を発揮するおひなまきの巻き方や、抱っこひもやスリングのフィッティング、赤ちゃんの爪の切り方など、ベテランの助産師さんが育児のコツを次から次へと伝授してくれました。助産師さんに教えてもらったおひなまき。なかなか寝ないうちの子もぐっすり。ママと赤ちゃんは基本的には個室で過ごすようになっており、個室には、シャワー、トイレ、テレビ、冷蔵庫、空気清浄機、ポット、ドライヤーのほか、ナースコールがついていました。また、和室や洋室両方の部屋があって希望すればどちらか選べるようになっていました。授乳や沐浴はスタッフステーションに隣接したケアルームで行い、ママの食事の間は、ケアルームで赤ちゃんを見ててもらえるのがとても助かりました。気になる費用は?育児の大変さはさまざまですが、厄介なのは出産という大仕事を終えて本調子ではない状態で、待ったなしで育児をしなければならないこと。そんな状態で同じ思いをしているママたちと共に励まし合いながら、育児のプロフェッショナルの助産師の力を借りることができたのは本当に心強かったです。電動バウンサーや授乳クッションなど、豊富なベビーグッズが揃えてあり、購入前にいろいろと試せたのも、その後の育児にとても役立ちました。気になる費用ですが、産後ケアセンターは大体1日2~3万円くらいが相場となっています。一流ホテルに宿泊ができる値段に思わず躊躇(ちゅうちょ)してしまいますが、自治体からの補助が受けられる場合もあるので、お住いの自治体に確認してみてくださいね。また、最近宿泊型以外にも日帰り型の産後ケア施設もあり、こちらの方がお値段が安い場合が多いです。私が利用した施設は現在予約を受け入れしていないので、産後ケア施設の一例として紹介させてもらいましたが、詳細は施設によって違うものの、ほとんどの施設が見学を受け入れていますので、まずは近くの産後ケア施設を見学してみるのがいいかもしれません。ただ、まだまだ数が少ない産後ケア施設ですので、常にキャンセル待ち状態のところも。予約は早めの方が良さそうです。<文・写真:フリーランス記者芳賀千歳>
2018年02月21日生まれたばかりの赤ちゃんには、不思議な力がいくつかあります。ふとした瞬間にニコッと笑ったり、赤ちゃんの手のひらに指を入れるとギュッと握ったりする可愛い動作は『反射』によるものです。赤ちゃん特有の反射はやがて消えていくものなので、期間限定の動作になります。生まれてから赤ちゃんがするという◎◎反射を、まとめてみました。一瞬しか見られない可愛い動作なので、見逃さないように気にして見て下さいね♡◇モロー反射ちょっとした物音やヒヤッとする感触、眩しい光などに驚き、突然、手足をビクッとさせ、何かに抱きつくような動作のことです。赤ちゃんの意思とは関係なく反応するので、この反射によって寝かしつけに苦労したママも多いのではないでしょうか?息子の場合は、掃除機やテレビの大きな音よりも食器棚を閉める音、新聞紙をめくる音、咳やくしゃみなどのわずかな音によく反応していました。モロー反射は生後すぐから始まり、首が座る頃には見られなくなると言われています。◇吸啜(きゅうてつ)反射目で確認しなくても、口の中に乳首などが入ってくると吸おうとする動作のことです。この反射のおかげで赤ちゃんは、上手にオッパイやミルクを飲むことができるのです。赤ちゃんの上唇に指を近づけると、吸い付くような仕草をするので是非やってみて下さい!◇新生児微笑(エンジェルスマイル)赤ちゃんがふとした瞬間に笑っているように見えたり、眠っているときも嬉しそうな笑顔を見せることがあります。この笑顔は本能による微笑みなので、本当に赤ちゃんが楽しいと思って笑顔を見せているわけではないのです。「お世話をしてね」、「可愛がってね」と周りの大人を釘付けにするための微笑みだと言われています。◇把握反射赤ちゃんの手のひらに大人の指を入れるとギュッと握る動作のことです。新生児期から3ヶ月頃まで見られます。足の指先に触れても手のひらと同様、足の指を折り曲げる動きをします。◇引き起こし反射両手を持ってゆっくりと上体を引き起こすと、首が座ってない赤ちゃんでも、ちょっと頭を引き起こす動きを見せる動作のことです。産後の一ヶ月検診などで、引き起こし反射をされたベビーも多いのでは?◇ハンドリーガード生後2〜3月の赤ちゃんが自分の手を顔の前にかざして、じっと眺めている動作のことです。赤ちゃんが自分の身体を認識し始めたという証拠になります。自分の手をじーっと眺めて、動かしてみたり、舐めたりすることで、手が自分の身体の一部であることを認識していきます。◇足踏み反射生まれたばかりの赤ちゃんの両脇を支えて歩かそうとすると、片足ずつ前に出したり、体を前に倒したりして歩こうとする動作のことです。◇パラシュート反射生後9〜10ヶ月頃を過ぎた頃に、赤ちゃんをうつ伏せの状態で抱き上げ、頭を下にした状態で下降させると、手を広げて身体を支えようとする動作のことです。この反射があることで、姿勢や動作がスムーズになり、転んだときにとっさに手を付いて身体を守ることができるようになります。ほんの一瞬!成長すると見られなくなる反射を楽しんで初めての子育てだとなかなか楽しむ間もなく時間が過ぎていきがちですが、 今だけの可愛い赤ちゃんの動作を見逃さないよう、ぜひ堪能して下さいね♪
2017年08月14日夏は気がつけば汗ぐっしょり…という状態になりやすい、汗っかきな赤ちゃん。ケアをしてあげないと、あせも・かぶれが出てしまうこともありますよね。赤ちゃんが快適に過ごすためにはどんなことに気をつけてあげるといいのでしょうか。小児皮膚科医として、赤ちゃんの皮膚トラブルも多く診ている 芝浦アイランド皮フ科 の八木葉子先生に詳しくおうかがいしてきました!■芝浦アイランド皮フ科 八木葉子先生平成25年5月芝浦アイランドブルームホームズ2Fに 『芝浦アイランド皮フ科』 を開院。子どもから高齢者の方までの多世代にわたる皮膚科一般疾患に幅広く対応。2人の男の子を育てながら医師として働く経験をもとに、薬を飲んだり塗ったりする回数を調整するなど、働くお母さん、お父さんの負担が少しでも軽くなるような治療提案を心がけている。赤ちゃんはたくさん汗をかく!夏の子育てで一番気を付けたいことは、赤ちゃんの脱水症状を防ぐことです。赤ちゃんは汗をたくさんかきますから、水分補給はこまめに行ってください。また、汗をかいたらこまめに肌着や衣類を変えてあげるようにしましょう。汗そのものもは無味・無臭で悪いモノではないのですが、肌に長時間滞留すると雑菌が繁殖して、赤みやかぶれが出てしまうこともあります。赤ちゃんは新陳代謝も血流もよく汗をたくさんかきますが、それに加えて大人より皮膚が薄く、大人と同じ汗の量でも、子どものほうが肌の症状として現れやすい傾向があります。部屋の室温設定はどのくらいが最適?室温は、大人が心地よい温度設定でいいと思いますが、冷やしすぎない室温がいいのではないでしょうか。汗をかくのは、体温を放出する役割を持つ大事な生理機能です。赤ちゃんは汗腺が発展途上なので、「汗をかく力」を身につけていく必要があります。まったく汗をかかないくらいにまで室温を下げ過ぎる、というのはおすすめしません。また、寝る時は赤ちゃんにエアコンの風が当たらないようにしてあげてください。できるだけ自然な風も活用していきましょう。扇風機やうちわなどの風は肌にいいので、おすすめです。赤ちゃんは「寒い」「暑い」と自分で言えないので、汗の様子を見ながら調整してあげてください。背中にぐっしょりと汗をかいていたら、タオルケットより薄いガーゼケットに取り替えてあげるなどの工夫をしてあげるといいでしょう。背中は、赤ちゃんの汗の量が分かりやすい場所です。べたべたと色んな場所を触るより、背中にパッと手を当てて確かめるのがいいと思います。夏に起こりやすい、赤ちゃんのあせも・おむつかぶれへの対処法は?夏は気温が高い分、雑菌の繁殖も盛んになりますので、汗を長く放置してしまうと、皮膚トラブルが出やすかったりします。さらに、夏のおむつの中は(汗で水分が取られ)普段より濃くなったおしっこやうんちが出て、おしりの皮膚への刺激が強くなってしまう傾向もあります。水分補給はこまめにしながら、オムツ替えの回数を多くしてあげてください。もし、赤くなったりかぶれていたら、水やぬるま湯で洗ってあげること。外出先であれば、濡らしたタオルやガーゼなどで丁寧に拭いてあげるのもいいでしょう。また、衣服は通気性のいい素材のものがおすすめです。スパッツなどもムレやすいので、肌トラブルが出やすいお子さんには控えたほうがいいかもしれません。夏の「おむつ」の中は、熱帯雨林?! おしっこ直後は湿度80%にも。衣類は「通気性のいいものを」というお話も出てきましたが、実はおむつも通気性を考えて選ぶことが大切です。なぜかというと、赤ちゃんが常に身につけている「おむつ」のおしっこ直後の湿度は、なんと80%以上だそうです。そんな熱帯雨林のようなジメジメの状態と考えると、赤ちゃんの不快感は容易に想像できますよね。梅雨時期や夏は湿度が高いので、おむつの中はさらに“ムレ”が発生しやすくなります。赤ちゃんはゆるいうんちもよく出ますが、ムレて肌がふやけるとうんちなどの刺激もうけやすくなり、皮膚にかぶれが出てしまうことも。そのため、できるだけ“ムレ”を逃し、赤ちゃんのお尻を快適な状態に保つためには、「こまめにおむつ替えをしてあげる」「できるだけ肌を乾かしてから新しいおむつに替えてあげる」といったケアはもちろん、“通気性”にこだわったおむつを選ぶのがおすすめです。たっぷりおしっこしても、朝までさらさらの肌の秘密は?『メリーズ』のおむつは、夏の赤ちゃんのための工夫がいっぱいです。独自の3層エアスルー設計により、まるで呼吸するようにムレを何度もはき出し続けます。★3層エアスルー設計って、どんなもの? 1層目は、肌にやさしい素材「ふわぽこエアリーメッシュ」という表面シート。独自の凹凸構造により、肌との接触面積が約半分になる設計がされています。ムレが発生しても、肌とおむつの間をすっと通り抜けていく通気性を備えているだけでなく、おしっこ自体もさっと吸収し、逆戻りを防ぎます。2層目の「吸収体」部分にも空気の通り道が作られており、3層目の「全面通気性シート」も、その名のとおり、おむつの外にムレを逃せる通気性のよい素材です。3層すべてが、おむつ内に発生するムレを追い出す構造になっているので、たっぷりおしっこしした後も、朝までつけたての“さらさら感”が長続き。夏に最適なおむつとなっています。(実験映像はテープタイプを使用)パンツタイプは、どんなに動いても、モレを防いでムレだけ追い出す!あんよバタバタ、寝返り、ハイハイ時期のたくさん動く赤ちゃんには、パンツタイプのおむつがおすすめです。パンツタイプの『メリーズ』には、動いてもモレを防いでムレを追い出す工夫がたくさんあります。パンツタイプはぴったりとフィットする分ムレやすいのでは?と心配な方もいるかもしれませんが、メリーズのパンツタイプはお腹まわりの「空気トンネル」から、汗のムレをどんどん追い出します。さらに、おむつ全体の全面通気性シートからも、おしっこのムレを追い出します。もちろん、ウエストも脚まわりもやさしくフィットするので、モレを防いで安心です。赤ちゃんの“気持ちいい”で選ぶなら、やっぱり「メリーズ」!おむつの性能は年々進化しています! ご存知「メリーズ」は、2007年から10年連続売上ナンバーワン(※1)を獲得している、大人気のブランド。赤ちゃんの“きもちよさ”を追求した高機能おむつとして、多くのママに支持されています。(※1 インテージSRI調べ 2007年1月〜2016年12月ベビー用紙おむつ市場ブランド別(テープ・パンツ計)金額シェア)スキンシップは、子どもの心身の発達に大きな意味と役割をもつと言われています。おむつを頻繁に替えるのは大変ですが、夏場の赤ちゃんの“気持ちいい”の笑顔のためにたっぷりの愛情でお世話してみてください。汗っかきな赤ちゃんが、快適に夏を過ごすために。赤ちゃんの“気持ちいい”のために、通気性にこだわった「メリーズ」に変えてみませんか?花王メリーズ PR:花王 株式会社
2017年06月23日赤ちゃんの肌はデリケートなため、赤ちゃんにふさわしいスキンケアが必要です。ここでは、赤ちゃんのためのスキンケア方法について見てみましょう。赤ちゃんのスキンケアはお尻が大切おむつには、紙おむつと布おむつの2種類があります。清潔を優先したい場合は、使い捨てタイプの紙おむつ、経済的なメリットを考えるなら何度も使える布おむつの選択肢があります。赤ちゃんのお尻は、肌がデリケートなため、紙おむつと布おむつそれぞれのメリット・デメリットを考えながら使うといいでしょう。紙または布おむつは、こまめに交換することが大切です。お尻についた排泄物を洗い流すため、空のペットボトルなどで簡易シャワーを作って、ぬるま湯でやさしく便を洗い流します。ぬるま湯で濡らした脱脂綿などでやさしく押し拭き、汚れを除去した後、新たな脱脂綿で水分を押しながら拭きましょう。便の回数が多いときは、ワセリンやベビーオイルなどを使ってお尻に薄く塗りましょう。便を皮膚に付きにくくするだけでなく、おむつかぶれの予防につながります。乳児に起こる肌トラブルおむつかぶれは、お尻や肛門、性器などに炎症が起きて、その炎症が太ももあたりにまで広がる皮膚疾患です。原因は、尿と便の排泄物、おむつによる蒸れと擦れ、そしてカンジダ菌とよばれる菌の繁殖などが考えられます。尿と便が混ざり合うことで、雑菌や微生物にとって繁殖しやすい環境となり、繁殖の影響で肌に強い刺激を与えることになります。とくに、下痢の場合だと、刺激がさらに強くなるといわれています。おむつによる蒸れは、尿と便に関係なく、赤ちゃんの汗や体温などによって高温多湿状態になり、肌がふやけ、少し刺激しただけでも傷つきやすい状態になります。擦れは、おむつのギャザーによるものと考えられます。おむつのギャザーとは、おむつのウェスト部分と足のつけ根の部分がゴムのように伸び縮みし、尿や便などが外にもれないようにするための重要な役割を持っています。しかし、ギャザーが当たっている部分に擦れが生じ、それが炎症につながる可能性も考えられるでしょう。また、カンジダ菌の繁殖によって炎症が起きることもあります。他の原因によって発生したおむつかぶれと区別するため、「乳児寄生菌性紅斑(にゅうじきせいきんせいこうはん」と呼ばれています。「乳児寄生菌性紅斑」については『乳児の「おむつかぶれ」の原因とケア方法』 (で詳しく解説しています。生後3か月の赤ちゃんのケア生まれてから3か月くらい経過すると、赤ちゃんは母親の女性ホルモンの影響を受けることによって皮脂の分泌が活発になってきます。とくに皮脂の分泌量が多くなるのは、顔と頭の皮膚です。それにともなって現れやすい皮膚症状は、新生児挫創(しんせいじざそう)や頬と身体のかさつき、3か月以下だとアトピー性皮膚炎や乳児湿疹などがあげられます。新生児挫創とは、生まれてから2週間から3か月くらいになると、ニキビのように黄色やピンク色のポツポツとしたものが皮膚に現れるというものです。男の子に多く見られますが、かゆみや痛みの症状がないのが特徴です。赤ちゃん用の石けんなどを使って、患部となるところを丁寧に洗って皮脂の汚れを一掃しましょう。毎日欠かさず行えば、1〜2か月程度で消えてキレイになるでしょう。赤ちゃんのケアは、赤ちゃんの身体を清潔に保つことが第一ですが、衣服などを常に清潔に保つことも大切です。生後4か月の赤ちゃんのケア生まれてから4か月ぐらい経過すると皮脂の分泌量が減り、それにともなって肌が乾燥しやすい「乾燥肌」状態になります。赤ちゃんに対する乾燥の保湿ケアが中心となります。ケア方法は、常に清潔に保つことが第一です。普段どおりのケア方法で問題ないといえますが、ベビーローションやベビーオイルがケアの主役となるでしょう。それらを身体に塗るおすすめのタイミングは、入浴後です。入浴後にベビーオイルなどを塗ると馴染みやすく、また入浴によって潤った皮膚のカバーとなり保湿効果が高まります。乾燥しやすい部位だけを塗るのではなく、全身に塗るようにしましょう。全身の保湿ケアを行うことで、あせもやおむつかぶれの予防につながります。陽射しの強い日に外出する際は、赤ちゃん用の日焼け止めクリームなどを塗りましょう。紫外線は、夏になると量が増え、乾燥肌状態である赤ちゃんにとっては大敵です。日除け機能があるベビーカー、帽子、肌が露出しない衣類などを使って、紫外線対策を行いましょう。ケアのし過ぎには注意赤ちゃんの肌は、大人と違ってデリケートです。清潔に保つことはもちろんですが、ケアのし過ぎはかえって逆効果です。たとえば、便や尿などの排泄物がないにもかかわらず、1日何回もケアしてしまうと、皮膚の皮脂をはぎ取ってしまい、皮膚のバリア機能が低下した状態になります。そうなると、皮膚疾患になりやすい環境につながりやすいため注意しましょう。監修:馬渕知子
2017年05月03日乳児(赤ちゃん)の肌はデリケートで、それに向けたスキンケアが必要です。乳児の肌の構造とそのスキンケアの方法を解説していきます。乳児の肌はデリケート乳児の肌は大人の肌と違って未発達のためデリケートです。紫外線など外からの刺激に対するバリア機能が不十分で、大人より皮膚疾患が現れやすいと考えられます。乳児にみられる皮膚疾患は数多くあり、また、乳児特有の疾患もあります。その皮膚疾患とは、乳児脂漏性湿疹、おむつ皮膚炎、アタマジラミ症などがあげられます。皮膚のバリア機能の低下によって、ウイルスや細菌などによる感染の確率が極めて高いとされています。感染症では、とびひや水イボなどです。全身に現れる疾患では、はしかや風疹、水痘などがあげられます。デリケートな分、さまざまな皮膚病が起きやすく、感染の可能性が高いとされています。これらの症状がみられたり、兆候が現れたりした場合は、小児科または皮膚科を受診することをおすすめします。アタマジラミ症について皮膚疾患のひとつであるアタマジラミ症は、文字どおり頭皮に疾患がある症状です。実はシラミとは昆虫の一種で、頭髪に寄生して頭皮から吸血します。それにともなって、頭皮にかゆみなどが現れると考えられます。毛に産卵することによって、シラミは繁殖します。シラミそのものは小さな昆虫ですが、肉眼でみられないことはありません。目の細かいくしなどで、卵とともに取り除くことが可能です。駆除の方法についてですが、まずは毎日しっかりと洗髪をしましょう。成虫や幼虫を洗い流すことが可能とされています。また、目の細かいくしで髪をとかすことも有効と考えられています。頭皮が触れる枕カバーやシーツ、帽子なども使用後は毎回洗濯することも大切です。感染拡大の予防に効果があるとされています。アタマジラミ症は感染症のひとつで、上にも触れましたが子供に多くみられ、集団感染が起きることがあります。乳児の肌の構造まずは皮膚の構造について説明いたします。皮膚は三層に分かれています。上から順に、表皮、真皮、そして皮下組織です。表皮は外部からの刺激を抑えるバリア機能としての働きを持ち、真皮の役割は表皮を下から支えてサポートする働きを持つとされています。乳児の場合も肌の構造自体は成人と変わりませんが、成人と比べて皮膚がやや薄くなっています。真皮についても、それに含まれるエラスチンとコラーゲンも未発達で、その強度と弾力性は成人に劣るとされています。表皮にある皮脂腺の分泌は新生児からすでに始まっているうえに活発になっています。生後3か月くらいになると分泌はほとんど停止し、皮脂腺そのものも縮小しますが、思春期に成長したら皮脂腺が再び活発になり、皮脂腺そのものが大きくなります。乳児の肌の表面実は乳児や小児の皮膚にみられる特徴があります。それは「乾燥しやすい」という特徴です。乾燥しやすい肌を乾燥肌(ドライスキン)といいます。乾燥肌とは、皮脂の分泌量が低下し、角質細胞間脂質や天然保湿因子などによって減少し、それにともなって角質層の水分量が低下している状態です。乾燥肌の特徴として、皮膚のカサカサ、柔軟性の低下、硬くもろいなどがみられます。通常、人間の皮膚は皮脂と角質細胞間脂質と天然保湿因子によって保湿し、角質内の水分が逃げないようにしています。上にも解説したように、生後3か月くらいになると皮脂の分泌は減少します。また、乳児の肌は保湿機能も未発達のため、水分量も少なくなっています。その結果、乾燥肌になりやすいと考えられます。乳児のスキンケアについて乳児の肌はデリケートだけでなく、乾燥肌になりやすいので、それに向けたスキンケアが求められます。スキンケアの基本は、洗浄と保湿、紫外線対策を心がけることです。洗浄洗浄は皮膚の清潔を常に保つことです。シャワーだと手軽に洗えますが、1日1回は湯船に浸かって入浴しましょう。乳児向けのベビーシャンプーとベビーソープを使って、素手で洗うのが望ましいです。泡立てた状態で洗うのがコツです。保湿保湿剤は基本、油性成分と吸水性・吸湿性の2つを持っています。油性には、ベビーオイルやワセリン、オリーブ油などがあげられる一方、吸水性・吸湿性にはベビーローションなどがあります。入浴後だと角質に対する浸透力が高くなっているので、そのタイミングでの使用をおすすめします。単に塗るのでなく、ムラなくスピーディーに、ハンドマッサージを行いながら塗るとよいでしょう。紫外線対策外出するときは、乳児用の日焼け止めクリームを使うことをおすすめします。ベビーカーはなるべく屋根付きのタイプを使用しましょう。屋根付きだと日除けになるからです。薄い生地の長袖服や帽子の着用も、紫外線対策には有効と考えられています。特に、4〜9月の時期の日中(10時〜14時頃)は日差しが強くなって紫外線が多くなっています。この時間帯での外出は控えたほうがいいでしょう。長時間、日に当たらないことも重要で、日焼けという域を飛び越えて、やけどにまで発展する可能性があるからです。監修:神林由香
2017年04月30日季節の変わり目や風邪を引いたときなど、“赤ちゃんの鼻から鼻水が出ている”ことは意外と多くあります。いつもキレイな状態を保ってあげたくて、しっかり拭いてあげたいのに、鼻水を拭こうとすると嫌がったり、泣いてしまったりとなかなかうまくいかず、鼻の下がカピカピになってしまうこともありますよね。赤ちゃんの鼻水ケア風邪の初期症状のひとつでもあり、季節の変わり目などにも出やすいのが鼻水です。赤ちゃんは自分で鼻をかむことも拭くこともできないため、ママやパパがこまめに拭いてケアしてあげなければならず、鼻水が出ているときにはティッシュが手放せなくなります。しかし、赤ちゃんは鼻水を拭くのを嫌がる子が多いですよね。拭こうとティッシュを手に取っただけで気配を察して嫌がるようになってしまうこともあります。また、拭きすぎて鼻の下が赤くなってしまい、ヒリヒリするのか、それを嫌がってまた泣いてしまうなど、“鼻水ケア”ひとつとっても赤ちゃん相手のときには大変なものです。赤ちゃんの鼻水を、「拭こうとすると嫌がるから」と言ってそのままにしてしまうと、鼻の下がカピカピになってしまったり、鼻が詰まってしまったりするので、できればキレイにしてあげたいところ。赤ちゃんの鼻水ケアは、 “吸う”と“拭く”の2通りの方法を覚えておくようにしましょう。鼻水を上手に吸ってあげるのはちょっと難しいですが、慣れてしまえばサッと完了し、赤ちゃんも吸われたあとのスッキリさを覚えてくれれば泣かなくなることもあります。鼻水がたくさん出ているときには吸って、少し垂れている程度のときには拭いて、しっかりケアしてあげましょう!赤ちゃんの鼻水を上手に吸う方法鼻水を吸うときには、基本的に“鼻吸い器”を使います。鼻吸い器はチューブのなかの空気をママやパパが吸うことで鼻水を吸い上げるものとスポイト式のものの他、電動の吸引器を使うタイプの3つがあります。チューブの空気を吸って鼻水を吸ってあげるものは、吸う側が菌も一緒に吸ってしまい風邪などが移ってしまうことが懸念としてあげられますが、スポイト式よりもよく吸えるといわれることが多いです。電動タイプはしっかり鼻水は取れるものの、高額なものが多いのがネックとなっています。しかし、電動タイプのものは、鼻水がよく出るタイプの子の場合には、大きくなってからも活躍するアイテムとなります。大人も利用できるものであれば、家族みんなで使えるので赤ちゃんのうちに購入してたくさん使うのもひとつの手です。■鼻水を吸う方法は?どのタイプでも、まず赤ちゃんを寝かせ鼻にチューブなどを差し込み、鼻水を吸い取っていきます。チューブは鼻の下方向から差し込み、徐々に角度を上げながら吸っていくとある場所で、ギュッと鼻水が取れるポジションが見つかります。「鼻水はあるはずなのに、なかなか取れない」と悩んでいる方は、角度をゆっくり変えて吸い取ってみるとどこかで“よく取れる場所”が見つかるはずなので、少しずつ方向を変えて試してみましょう。また、お風呂の直後や鼻の下に温めたタオルを置いて加湿することで鼻水がよく取れるようになります。慣れないうちは、お風呂上がりなどに挑戦してみてコツをつかんでいくのもおすすめです。■鼻水吸引機を使っているママの体験談「個人的には鼻にあてる部分が玉ねぎ型になっているものが鼻の奥にまでノズルがいかず、たくさん鼻水も取れて重宝しています。吸引した鼻水には菌がたくさんいるので、すぐに洗うようにしています。」「便利で2歳の息子にもよく使うのですが、傷つけて鼻血が出てしまったことがあったので注意して使うようにしています。」鼻水を拭くと嫌がるときの対処法はある?外出時などに活躍するのは“拭く”ケア方法ですが、「鼻水を拭いてもらうのが好き」という赤ちゃんはあまりいませんよね。そこで、赤ちゃんの鼻水を拭いてあげるときにケアしたい4つのポイント紹介します。1. 鼻水スルスル鼻水スルスルとは、おもしろいくらいに鼻水が取れることもある。ティッシュを使って鼻を拭く方法です。まず、ティッシュを用意して縦長になるように2回ほど折ります。手のひらを自分に向け、手首から身体の内側に90度ほど手を傾け親指を立て(ちょうど影絵の犬を片手でやるような形)残った指4本の部分に、折りたたんだ細長いティッシュをかけます。手前側を長く、裏側は引っ張れる部分が残る程度でOKです。そのティッシュを赤ちゃんの鼻の下にもっていき、裏側に垂らした部分を下にゆっくりスルスルと引いていきます。すると、ティッシュに鼻水がついてきて鼻のなかがスッキリします。まだ残っているときにはもう一度やって、ティシュに鼻水がつかなくなるまで繰り返せば完了です。鼻を拭くのを嫌がっていた子でも、スルスルと動くティッシュの動きがおもしろいのか、嫌がらずにやらせてくれることが多いですよ。垂れてくるような鼻水や粘り気のある鼻水がたくさん詰まっていそうなときに特におすすめの方法なので、一度試してみてください。2. 鼻の下を保湿する鼻を拭きすぎて、鼻の下がヒリヒリと痛くなっていると、鼻を拭くのを泣いて嫌がることがあります。そんなときには、鼻の下の保湿をしてあげると、痛みが和らぎ鼻水を拭くのを極端に嫌がらなくなっていきます。保湿をするときは、口にも近い部分なので、赤ちゃんが万一舐めてしまっても問題のないものを用意し、鼻を拭く度に塗ってあげるとより効果的です。3. 鼻水がカピカピになる前に取るカピカピになった鼻水を取るのは難しく、また、取るときに痛みを伴うこともあるので、できるだけカピカピになる前に取ってあげるようにしましょう。気がついたらカピカピになってしまった、というときには、お風呂に入ったり、温タオルを当てたりして、鼻水を柔らかくしてからそっと拭き取ってあげるようにします。カピカピになった鼻水を無理やり取る経験をした赤ちゃんは、次からカピカピになる前の状態でも鼻水を拭くのを嫌がるようになってしまうことも多いものです。“鼻水を拭く=痛い”と覚えてしまわないうちに、カピカピを防ぐようにできるように心がけるのがおすすめです。4. 鼻水を取るのを嫌がるのも仕方ないと割り切る「鼻を拭くと泣く、嫌がる」のは、ほとんどの赤ちゃんに見られることです。そのため、ある程度は泣いても仕方ない、と割り切ってしまうのもひとつの手です。鼻を拭いたことで泣いてしまってもずっと泣き続ける子は少ないので、一時のことと諦めて「泣かせてしまっても、鼻を拭くほうが大事」と心を鬼にして対応するのも悪いことではありません。病院で鼻水を吸引してもらうとすっきりすることも鼻水ケアはコツが必要なため、なかなか自宅だけでは難しいこともあります。詰まってしまってなかなか取れないときや奥に溜まっているときなどには、病院で吸引してもらうとスッキリすることも多いです。また、薬を処方してもらうことで早くよくなる可能性も高くなります。かかりつけの耳鼻科があると、風邪を引いたときにでも利用ができるためおすすめです。小児科でも吸引器を用意してくれていて、鼻水を吸ってもらえる病院・クリニックもあるので最寄りの病院に問い合わせてみましょう。そのときに、ママやパパが鼻を吸ってあげたり、拭いたりするときのコツを聞いてみると具体的に指導してもらえることもあるので、質問してみるのもいいですよ!赤ちゃんの鼻水ケアは、子育て中のほとんどの方が経験する「仕方がないけれど、ちょっと困っちゃう」ことのひとつです。ため息をつきたくなったときには、「鼻を拭いてあげたり、吸ってあげたりするのも、長い子育てのなかで見たらほんの数年のこと」と気持ちを切り替えて付き合ってあげるようにすると、ちょっとメンドウなことも愛おしい時間に変わっていくかもしれませんね。
2017年03月24日まだまだ寒く、乾燥する季節が続きますが、赤ちゃんや子どもの保湿ケアってちゃんとしてますか?ママだけでなく、赤ちゃんや子どもにもしっかり保湿ケアしてあげないと、乳児湿疹や肌荒れを起こす原因に。赤ちゃんのお肌はとってもデリケート。赤ちゃんのお肌は大人の肌の半分の薄さで、乾燥しやすく汗っかきなのです。赤ちゃんは、大人の3倍もの汗をかくそうですよ。びっくり!こまめな保湿ケアが大事…食事後のお口拭き後や、よだれを拭いた後など口周りや鼻の下は1日に何度も拭きます。そのため、こまめな保湿が大事。我が家の子どもたちは鼻垂れ小僧なので、鼻水を拭き過ぎで鼻の下が赤くなったりします。そんな時は「Vaseline」が大活躍。余計な化学物質が含まれていないので、赤ちゃんにも安心して使えるスキンケアアイテムです。我が家ではよく、お尻かぶれや顔周りにも使用してます。1個あると本当に便利です。入浴後の保湿はマスト!入浴後は肌の水分が蒸発しやすく、水分量がすぐに減ってしまうので、入浴後の保湿ケアはマスト。特に冬は夏よりも熱いお風呂に入るため、水分の蒸発が早くなります。できたら5分以内には保湿ケアをしてあげましょう。保湿剤はベタつかずさらっと手早く濡れるミルクローションがオススメ!我が家の子どもたちは「シンスボーテボディミルクローション」をお風呂上がりに愛用してます♡このアイテム、すっと伸びがよく、肌にすぐなじんでいくので毎日の保湿ケアにぴったり。我が家では、3歳と1歳の兄妹のお風呂タイムがいつも慌ただしいのですが、お風呂上りにボディローションを塗ってあげてると、「ふわ~っ」とラベンダーやローズマリーなどの天然アロマの優しい香りに、私が癒されます。シリコンやアルコール、石油系界面活性剤は使用せず、お肌にやさしい天然由来成分99%以上の処方となっているので、妊娠や出産で敏感になりがちなママと、赤ちゃんも安心。また、妊娠線の予防やできてしまった妊娠線のケア、乾燥対策にもとっても効果的ですよ。赤ちゃんには、ポン♪ポン♪塗りが基本!保湿のやり方は肌に「ぬりぬり」とすり込むのではなく、「ポン♪ポン♪」手でパックするようなイメージで塗ります。一度ママの手でローションを温めてから塗ってあげると良いですね。首や肩、肘、膝なども忘れず塗ってあげてくださいね。なかなか1人1人に時間をかけてあげられないときは、我が家では3歳の上のお兄ちゃんには脚や膝、お腹など、自分で塗ってもらっています。まだ乾燥する季節がしばらく続きますが、ママも赤ちゃんもしっかり保湿ケアして、ツルツルすべすべなお肌をキープしたいですね。
2017年02月10日