俳優の山﨑賢人が13日、東京・サントリーホールで行われた映画『羊と鋼の森』公開記念 辻井伸行 特別コンサートに、シークレットゲストとして登場した。同作は宮下奈都による同名小説を映画化。「2016年 本屋大賞第1位」「2016年 キノベス第1位」「2015年ブランチブックアワード大賞」など数々の賞を受賞し、直木賞にもノミネートされた。北海道で育った青年・外村直樹がピアノの調律師・板鳥宗一郎に出会い、調律師の世界で生きていくようになる。エンディング・テーマ「The Dream of the Lambs」は作曲・指揮を久石譲、ピアノ演奏を辻井伸行が担当した。辻井による公開記念の特別コンサートでは、スペシャルゲストとして久石が参加し、エンディング・テーマの指揮をとった。約2,000名の観客も聞き入り、演奏後には割れんばかりの拍手に。演奏後、久石と辻井は笑顔で寄り添い、観客に一礼した。さらに、シークレットゲストとして山﨑の登壇が発表されると、観客からは大きな歓声が上がる。久石は映画について「調律師の姿をしっかり描き、本当に素敵な映画でした。ひたむきな青年を演じた山﨑さんの繊細な演技も素晴らしかったです」と絶賛。辻井も「この映画に関わることができて本当に嬉しいです。主演の山﨑さんやキャストの皆さんとご一緒出来て、本当に光栄でした。またご一緒したいです!」と声をかけ、山﨑は「ありがとうございます。本当に嬉しいです。お二人に作っていただいたこの曲が、映画を支えてくれました」と感謝の気持ちを述べた。最後には久石が「せっかく素晴らしいオーケストラの皆さんもいらっしゃいますので、もう1回、エンディング・テーマを演奏しようと思います!」と急遽、2回目の演奏を行うことに。演奏を終えた二人には山﨑から花束が贈呈され、互いに固い握手を交わした。イベント後、山﨑は「今日をすごく楽しみにしていました。生で演奏を聴き、主人公・外村の悩みながら、壁にぶつかりながら前に進んでいき成長していく姿が目に浮かんできて、感動しました。本当に素晴らしい曲をありがとうございます」と嬉しそうに語った。
2018年06月13日初めまして、車椅子ジャーナリストの徳永 啓太(とくなが けいた)です。私が車椅子を使用しているマイノリティの一人として、自分の体験談や価値観を踏まえた切り口と、取材対象者さまの価値観を“掛け合わせる”対談方式の連載「kakeru」の第2弾です。ここでは様々な身体や環境から独自の価値観を持ち人生を歩んできた方を毎月取材し、「日本の多様性」を受け入れるため何が必要で、何を認めないといけないかを探ります。徳永 啓太▶徳永啓太のインタビュー記事はこちら今回のテーマは「ちがい」です。インタビューをしたのはプロダクトブランド「MUKU」を運営する松田文登(ふみと)さん、崇弥(たかや)さんの双子の兄弟。知的障がいのあるアーティストが描くアート作品をプロダクトに落とし込むことをコンセプトに、傘やネクタイと身近なものを老舗の職人とのコラボレーションにより展開し、社会と繋がることモットーにしている。今あるものとはちがう視点から、ちがう価値観を届けたいという彼ら。プロダクトや福祉、アートと様々な方面で活動する中で見えてきたこととは何か、そしてその「ちがい」にブランドとしてどうアプローチしているのかを探っていきます。左から文登さん、崇弥さんアートを超えるプロダクトを目指して徳永:まずはMUKUを始めるきっかけなどをお伺いしてもよろしいでしょうか?松田崇弥(以下、崇弥):知的障がいのある方のアート作品に興味を持ったきっかけは双子の上に自閉症の兄がいまして、 幼少期は週末など母親に連れられて福祉施設に通っている方たちとキャンプに行ったりした経験から、 小学校の卒業論文に「養護学校の先生になりたい」と書くぐらい福祉関係の仕事に興味がありました 。今は広告の仕事をしていますが、ある日母親から岩手県にある「るんびにい美術館*1」を紹介され 、主に知的障がいのある方のアートを展示している美術館があることを知りました。そこに展示してある作品のクオリティーの高さに驚き、これはちゃんとプロダクトに落とし込めば世の中に提供できると思いました。 このときの衝撃を双子で話し合い、MUKUをスタートすることに決めたのです。(*1)知的な障がい、精神的な障がいなどのあるアーティストの作品を多く展示する岩手県・花巻市にある美術館。館内のアトリエではアーティストたちが作品の制作を行っている徳永:MUKUの活動でお互いの役割分担はありますか?松田文登(以下、文登):僕が営業や施設の方とのお話をさせてもらっていて、 崇弥が企画や広告などを担当しています。 先ほど崇弥から知的障がいのある方のアート作品の活動についての話がありましたが、僕は日本の縫製工場が失われつつある現状を知り、職人仕事を盛り上げていきたいという気持ちがあるため、「知的障がいのある方のアート」と「職人仕事を盛り上げる」という二つを掲げてやっていきたいと思っています。徳永:MUKUとしてのブランドのこだわりを教えてください。文登:僕らは「アートを超えるプロダクトを作りたい」といつも話していて、 まずはじめに値段が高くなっても構わないので、最高品質のものを作ること、そして日本製品にすることを決めました。価格が上がるという面もありますが、「知的障がいのある方の中からアートを通じてヒーローを生み出す」ことをやりたいと思っていて、そのためには品質は徹底的にこだわりたいと思っています。現在お願いしている職人さんは山形に自社工房を構える創業明治38年の「銀座田屋」というネクタイを専門にしているところです。細い絹糸を使用していて、高密度かつ多色の織りが出来ることで、アート作品の細やかな表現が再現できプリントよりも上品な仕上がりが実現しています。また傘は日本橋にある洋傘一筋87年の小宮商店というところにお願いしています。蓋を開けてみるとどちらも自社以外の製品を作るのはMUKUとが初めてということで、職人さんは「技術をより多くの人に知ってもらう機会になった」と喜んでくださいました。Artwork by SASAKI SANAEアート作品では白色になっているものを、ネクタイでは銀色で表現することで高級感が出る仕上がりになっている徳永:絵のセレクトやアーティストとの契約はどのように行なっていますか?崇弥:MUKUには双子を合わせてメンバーが5人いるんですが、みんなで話し合って決めています。 我々のところに美術館や親御さんから直接情報をいただき、そこから素敵な作品を我々で選びご連絡させていただいて、契約を結ばせてもらっています。 また僕らは売上分ではなく、工場へ発注した段階でデザイン使用料として商品価格の一部をアーティストさんに渡す仕組みにしています。なので今後も製造した分に比例してアーティストさんへ貢献できます。徳永:なるほど!アーティストにしっかり使用料が渡る仕組みになっているわけですね。他にも知的障がいのある方のアートでプロダクト作りをしている企業はありますが、品質へのこだわりと若者に受け入れられやすいようなプロモーションをしていて、これまでにないものだと感じました。徳永:個人的にこういった施設に通っている方のアート作品を世の中に広める活動について思うことがあって、アーティストと紹介する前に“知的障がい”という言葉を説明に使うことが、ありかなしかという問題です。どんな人であれ、いいものはいいと判断したいのですが、僕は“知的障がい”という言葉をみると良くも悪くも偏った見方をしてしまうなと正直思っていまして、その言葉だけで物事に対する価値観が変わってしまうこともあるかなと思っています。崇弥:この活動を始めて約1年半になりますが、最初は“知的障がい”という言葉を使わなくていいんじゃないかと話をしていました。一方でその言葉を使わなくなると、ブランドとしてのアイデンティティがなくなっていることに気がつきました。 色々話し合い悩んだ末、最終的には“知的障がい”という言葉を使うことにしました。 文登:ある日るんびにい美術館のアートディレクターをされている板垣さんと話をする機会があり、 “知的障がい”という言葉をつけるかつけないかついて悩んでいたことを打ち明けました、板垣さんからは「出すも出さないも、最終的に出た答えでいいのでは」というご意見をいただきました。しかし正直なところ、まだすっきりとした答えが出ていないと思っています。理想は、MUKUの情報を知らずにアーティストの作品を見てかっこいいと思ってくださった方が、後から知的障がいのある方の作品だと知るというサイクルに持っていけたらいいなと思っています。 崇弥:この件に関しては、常に僕たちも考えていてそのサイクルができたら一番嬉しいのですが、今の段階だとその導線を作るのは難しいとも感じています。 例えばトークショーに呼ばれる機会も増えてきたのですが、知的障がいのある方と一緒に活動していることの話について聞かれることが多く、作品にあまり触れられてないなと感じる時があります。僕らは世の中によく思われたいからやっているわけではなくて、彼らのアートの価値が正しくつけられるように持っていきたくて活動していると思っているので、世間が期待していることと僕らの考え方に差があり、それに違和感を覚えています。 徳永:最近知的障がいのある方のアート作品が注目される機会が多くあると思いますが、「知的障がいのある方=アーティスト」というわけではないと思います。もちろん中にはとても優れた才能を持っている方もおられますが、そういった方ばかりではないですよね。そうした方の作品をすくい取るというか、プロダクトに落とし込む受け皿のような活動をデザインを通じてできたらいいなと前々から思っていて、MUKUさんは今後そういった活動の役割として重要な位置になると思いました。崇弥:そうですね。僕たちが使用許可も含めて交渉できるアーティストの作品は現在1000作ほどですが、 毎年MUKUとして世の中に発表できているのは10数作という現状があり、とてももったいなさを感じています。今後はいろんな企業や行政、クリエイターと彼らの作品をプロダクトに落とし込めないか企画、提案をしていきたいなと思っています。インタビューの中でも少し触れていますが、そもそもアーティストであることに“障がい”のあるなしは関係ないはずなのに、“知的障がいのある方のアート作品”と言葉で括って取材することは野暮だと思っていました。それは「いいものはいい」と判断したいのに、知的障がいという言葉を使った説明が私の判断を鈍らせているためでもあります。また福祉関連に関わることは、色々な方が色々な解釈をされる分野でもあり、とてもセンシティブな問題がつきまとうと思っていて、どのような話題にするか正直迷いました。しかしお話しすることが決まったとき、私が疑問に思っている事柄についてどのように考えているのか、あえて深く掘り下げてみようと考え質問を投げかけました。それに対してMUKUのお二人は知的障がいという言葉の扱い方から、福祉事業でしっかりビジネスを試みていることまで難しい問題に快く答えてくれました。特に「売って儲けることでアーティストへ貢献したい」と筋の通ったお答えにはとても感心いたしました。何事にも継続が必要で、そのためには資金が必要です。なのでビジネスをすることは、とてもまっとうな考えだと思います。MUKUさんのように、アートとプロダクトを通じて価値観を整理するような活動を今後とも期待したいです。MUKUWebsite|Facebook|Twitter|Instagram“ちがう視界から、ちがう世界を描き出す”をテーマに、強烈なアイデンティティをもつアーティストが描くアート作品をプロダクトに落とし込み、社会に提案するブランド。クリエイティビティを徹底的にブランディングすることで、社会に新しい価値の提案を目指す。2016年六本木アートナイト、国立新美術館の展示会、伊藤忠青山アートスクエアの企画展、代官山蔦屋書店のフェアへの参加、100個のプロジェクトがうごめく実験区100BANCHへの参画など、福祉の枠を越えた精力的な活動を行う。▶︎これまでの徳永啓太の「kakeru」・#001 乳がんを患ってから起業。病気にかかると行動に制限をかける人が多いなか、“新しい肩書き”を手にした女性▶︎オススメ記事・障害者という“レッテル”はやめよう。アートキュレーターが語る「言葉に左右されない審美眼」の重要性・使わなくなった毛皮製品を仕立て直す男が、いくら“社会にいいこと”でも「押し付けでは意味がない」と考える理由Portrait photos by Anne Yano (Website|Instagram)Other images via MUKUText by Keita TokunagaーBe inspired!
2018年05月08日初めまして、車椅子ジャーナリストの徳永 啓太(とくなが けいた)です。ここでは私が車椅子を使用しているマイノリティの一人として、自分の体験談や価値観を踏まえた切り口から”多様性”について考えていこうと思っています。そして、私の価値観と取材対象者さまの価値観を“掛け合わせる”、対談方式の連載「kakeru」をスタートします。様々な身体や環境から独自の価値観を持ち人生を歩んできた方を毎月取材し、Be inspired!で「日本の多様性」を受け入れるため何が必要で、何を認めないといけないかを探ります。徳永 啓太今回は「はじめる」をテーマに活躍されている方の背景や、なぜ始めたのか熱い想いを伺ってみたいと思います。インタビューしたのは2017年に起業をした中島 ナオさん。彼女は学芸大で美術教育・デザインを学び、会社員として働いていましたが、2014年に乳がんを患っていることが発覚。がんの治療を行いながらも環境を変えるため学芸大大学院に進みます。再び学び、デザイン教育の研究を進めていた際、身体と向き合う事で生まれたヘッドウェア「N HEAD WEAR」を開発。その鮮やかで他にはないデザインによりメディアから注目を浴びます。現に私もそのヘッドウェアが彼女を知るきっかけになりました。その後、彼女が起業し、新しいことを”はじめる”決意をした理由とは。左:徳永 啓太右:中島 ナオさん▶徳永啓太日本の「多様性」に疑問符をつける。“健常者であることが良しとされる国”を車椅子で生きていて感じること“暗い”や“辛い”というがん患者のイメージを払拭する女性インタビューするまで考えることの無かった「がん」について自分の事のように情報を集めてみることからはじめました。そこで感じたことは、日頃から将来起こりうる病や怪我、事故などに関心を持ち、意識しながら生活をしていないという事でした。例えば、風邪を引かないとその予防策について調べないし、怪我をしないとその症状について関心を持ちません。予想をしていないからこそ、その分自分に大きな病にかかったとき「まさか自分が」と大きなショックを受けます。 特に「がん」はその一つ。重い症状と今のメディアの影響により、がん患者と聞くと“暗い”や“辛い”というイメージを持ってしまいます。実際私もそうでした、彼女に会うまでは。N HEAD WEARを被る中島 ナオさん中島ナオ(以下、ナオ):これ自分で作ったんです。いまあるアイテムに被り続けたいものがなくて。そしたら見知らぬおば様に”いいわね、素敵ね”って声をかけて頂いて嬉しくて。 今回、私は中島さんの病について知りたいと思いがんの質問ばかり用意していたが、それは不毛なことであるという事に後々気付かされます。そしてこちらからお願いしたインタビューにもかかわらず、最初に質問したのは彼女からでした。積極的で明るい姿勢に、また私の凝り固まったイメージを更新してくれました。彼女は私が持っていたイメージを払拭するかのように明るくキラキラしていました。 ナオ:徳永さんは車椅子に乗っていますが、身体的に病が進行するってことはありますか? 徳永 啓太(以下、徳永):私は脳性麻痺という障害名で体が動きにくく、力が弱かったり細かい動作ができなかったりしますが進行性ではないです。強いていうなら老化でしょうか。それは一般の方と同じだと思います。沢山ある情報のなかで見えてくる「白」か「黒」ナオ:私がブログで発信を始めたのは、がんになっても大丈夫と言える社会を実現させたいと思ったからです。それは医学的にも社会的にも今は実現できてないと思います。それを変えたくて。というのもまだまだがんになったら生活の中で手放すことの方が多い、職業だったり私生活などでも諦めている人が多いと感じるからです。私がやっていきたいことは”白”と”黒”と二極化された情報だけでなく、その間グレーの中で生活する上でもっと希望が持てる情報を届けたいと思ってます。そういった考えに至るまでは個人的にSNSで顔を出すことすら好まないタイプでした。▶ナオさんがグレーについて綴ったブログ『輝くグレーの世界もあるんだよ!』はこちら。 徳永:SNSで顔を出さない人だったなんて想像つきませんでした。変わった転機はあるのでしょうか。 ナオ:1年半前(2016年)に転移してステージ4(がんが他の臓器に転移し手術が難しい状態)になり状況が変わったことですね。治療とずっと向き合っていかないといけない状況です。この先どこまで続くかわからない、現状を変えるしかないと、丁度この時期に具体的な行動を始めていきました。リアルと向き合ってできるデザイン「N HEAD WEAR 」徳永:がんになってからデザイナーになって、そして起業したんですよね。 ナオ:そうです!以前、会社員としてデザインの仕事をしていた時期もありますが、その後は教育関係の仕事をしていましたし、具体的にデザイナーとして歩み始めたのは病気になってからです。というのもやはり希望を感じるものを作りたくて、確かに無理していくことはないけれども、何かを失っても、諦めなくてもすむ側面はあると思っています。だからあえていっぱい始めてみようと思って。始めた事はヘッドウェア以外にもいっぱいあります。 徳永:実は今日インタビュアーとして、ナオさんから普通聞きづらいような事を聞くのが私の役目だと思っていました。でもそうではなくで、生活の事情を踏まえたうえで解決できるデザインを提供したいんだなと思いました。私でいうと例えば車椅子で生活する上で排泄の事情や、街中で困る情報を提供する事で読んだ方が関心を持ったり共感してもらったりする事で広めていく。それに価値があると思っているんですが、ナオさんは別の角度から発信していきたいんだなと感じました。 ナオ:ヘッドウェアもそうですが、問題に対して今あるものと違う路線で形にしていきたいですね。以前は洋服でさえ買うのをためらった時期もありました。それはこの先どうなるかわからないからいつまで着られるかわからないんです。そう言った背景を持つ私がこれからもいろんな事を始めて発信する事で、同じ境遇の方が希望を持ってくれたらいいなと思ってます。ヘッドウェアも私が一点一点作るというよりは他の企業や専門性を持つデザイナーさんと繋がって発信できたら広がるんじゃないかと思っていますし、その他構想している事を形にするべく起業する事にしました。自分で作っていくのに限界がある事も理由としてありますが、私はやりたいことを、いろんな方と一緒に叶えていきたいと思っていて、社会と接点を持つことが大きな希望につながるとも考えています。 徳永:ナオさんの場合やれる事って沢山あるって事ですよね。ヘッドウェアはその一つであって職業に縛られているわけではないからいろんな分野で活躍できることが強みですね。 ナオ:活躍していきたいですね!ガンになった時、何者でもなかったからこそ、行動し続けられているのかもしれません。起業し、関わってくださる方が増えてきている今、大きな可能性を感じています。中島ナオ氏も参加する徳田祐司個展『Another Eye』開催期間:2018年3月2日~28日場所:CLEAR EDITION & GALLERY企業ブランディング、商品企画、広告コミュニケーションなど、広範囲のプロジェクトを手掛け、国内外60以上のデザインアワードを受賞してきた徳田祐司の個展が2018年3月2日(金)より、六本木CLEAR EDITION & GALLERYで開催される。徳田は自身が代表を務めるデザインエージェンシー株式会社canariaのビジョンのひとつに「Design makes a Positive Way.」を掲げているが、今回の個展『Another Eye』にも同様の想いが込められている。詳しくはこちら。▶︎オススメ記事・「政府の対応を待っていたら、みんな死んじゃう」。“ときに危険を伴う呼吸の二面性”を芸術で発信する女性・54杯目:「セックスのこと、教えて」。担当医も教えてくれない、病気や障害を持つ人の“性教育”を話す場を作る若者 #ChronicSex|「丼」じゃなくて「#」で読み解く、現代社会All photos by Keisuke MitsumotoText by Keita TokunagaーBe inspired!
2018年03月08日月刊誌『JUNON』(主婦と生活社)が主催している「第30回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」が26日、都内で行われ、千葉県出身で日本大学1年生の綱啓永(つな けいと)さん(18歳)がグランプリに輝いた。「第30回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリに輝いた綱啓永さん若手俳優の登竜門的なコンテストとして1988年にスタートした「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」。過去には武田真治や菅田将暉など数々のスターを世に送り出し、ファンはもちろん芸能関係者からも高い注目を集めている。30回目という節目の大会でもある今年は、過去最高となる1万7,293人が応募。段階的に審査を行い、勝ち残った13人のファイナリストがこの日の最終選考に臨み、グランプリには綱啓永さんが選ばれた。綱さんは敗者復活からのグランプリ獲得で、敗者復活からグランプリとなったのは、同コンテストで初めての快挙。「一度は諦めました。落ちた時は泣きましたね。でもTwitterで皆さんが応援してくれて復活することができ、その時はめちゃくちゃうれしかったです」と支えてくれた人々に感謝し、自分の名前を呼ばれて「本当にうれしくて、賞を獲れるとは思っていませんでした。(エントリーナンバー8の)『は』と聞こえて涙が出てきました」と振り返った。コンテストに応募した経緯については「母の実家が大阪で、母の友人から『受けてみない?』というお話があり、推薦してもらいました」と説明。グランプリを獲得したことで期待される芸能界入りに「興味はありましたけど、入ろうとは思っていませんでした。でもこうやってきっかけをいただいたので、グランプリに選ばれてよかったです」と話し、「ジュノンから出ている溝端淳平さんや山崎賢人さんのような俳優さんになりたいです。好きな女優さんは同い年の広瀬すずさんです。共演したいし恋人役がいいですね!」と目を輝かせていた。そんな綱さんについて、審査員のブルゾンちえみは「写真で見てたのと違って、直接お会いして魅力的だと思いました。もちろん写真でもイケメンですけど、写真だけでは見えないものがあったりしたのですごく良かったです」とコメント。この日司会を務めた中山秀征は「今日は本当に第一歩。今日のドキドキした気持ちを忘れないで欲しいです。どんなスターになっても実るほど頭を垂れる稲穂かな。おっさん臭いね(笑)」と自虐的に語るも芸能人の先輩としてアドバイスを送った。なお、準グランプリには山形県出身の富樫慧士さん(16歳)、審査員特別賞には京都府出身の佳山悠我さん(14歳)、フォトジェニック賞には大阪府出身の奥野壮さん(17歳)、SHOWROOM賞には福岡県出身の入江海斗さん(18歳)、サムライボーイ賞には大阪府出身の伊藤真央さん(15歳)、DDセルフプロデュース賞には大阪府出身の徳永智加来さん(14歳)がそれぞれ受賞。また、富樫さんはQBナビゲーター賞、佳山さんは黒騎士と白の魔王賞、奥野さんは明色美顔ボーイ賞のダブル受賞となった。
2017年11月27日「同じオーディションに合格し、デビューしてから7年。同じ作品に関われたことが本当にうれしかったです」 そう同じ思いを語るのは、俳優の町田啓太(27)と鈴木伸之(25)。2人は所属する劇団EXILEの同期。「まっすぐな性格は、17歳のころから変わらない」と鈴木について町田が語れば、「町田は特別な存在」と鈴木。 ’15年からスタートした『HiGH&LOW』シリーズでは、ヤマト(鈴木)とノボル(町田)として親友を演じてきた。ドラマ、映画、ライブ、テーマパークとのコラボと、多くのメディアで展開したこの一大プロジェクトも、映画『HiGH&LOW THE MOVIE 3/FINAL MISSION』(11月11日全国ロードショー)で最終章を迎える。 「ノボルは一時、反社会的組織の一員だったこともあって、登場人物のなかでいちばん波瀾万丈な人生を歩んだと思います。(岩田剛典演じる)コブラやヤマトと初めてバイクで並走したときは感動しました。こんなに気持ちいいこと、みんなずっとやっていたんだ、ずるい!って(笑)」(町田) 町田が出演する映画『こいのわ婚活クルージング』も11月18日に公開。また、鈴木は現在、ドラマ『今からあなたを脅迫します』(日本テレビ系・日曜22時30分~)に出演中だ。 「東京ドーム公演は、俳優ではなかなかできないような貴重な経験でした。劇団としてもっと多方面に進化していきたいと強く思いました。(読者プレゼントの)写真に添え描きした“ポラくん”の絵も知名度を上げたいです!(笑)」(鈴木) 「SWORD地区」を舞台に、男たちの闘いと友情の物語『HiGH&LOW』はついにクライマックスへ。反社会的組織との激しい闘争のなか、一人姿を消したコブラや、病いに倒れたスモーキー(窪田正孝)を非情な手から救うため、SWORDメンバーたちは最後の闘いに挑む!
2017年11月13日●山王連合会に本格復帰、アクションも久々参加EXILE TRIBE総出演の総合エンタテインメント・プロジェクト「HiGH&LOW」シリーズ。5つのチームが拮抗した勢力をもつ「SWORD」地区の中で男たちが思いをぶつけ合う姿を描き、ドラマのシリーズ1、シリーズ2、そして2016年に公開された映画『HiGH&LOW THE MOVIE』『HiGH&LOW THE RED RAIN』は様々な層から支持を受けた。今回は「山王連合会」に所属するノボルを演じた町田啓太に話を聞いた。シーズン1では彼女の復讐のために警察に逮捕され、失意の中で九龍グループ・家村会の構成員となりSWORDの前に立ちはだかったが、コブラ(岩田剛典)たちの説得で自分を取り戻した後に車に轢かれ、退院した後は頭脳派として活躍。最新映画『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』(8月19日公開)では怪我も完治し、アクションシーンにも参加するようになる。○今までにないノボルに――町田さんにとって、『HiGH&LOW』シリーズはどういう位置付けにある作品ですか?映画・ドラマといった枠ではなくて、総合エンタテインメントという大きなプロジェクトで進んでいるものなので、役者よりもプロジェクトの一員として参加させてもらっている感覚が強いです。自ら発信して、作品を一緒に作り上げていく感覚です。HIROさんも「自分のやりたいことやアイディアがあったら言ってね」とおっしゃっていて、本当に反映してくれます。そういうところはプロジェクトならではで、普通の作品ではなかなかできないので、新しい感覚で楽しませていだたきながら参加しています。――例えばどんなところにアイディアを出されていたんでしょうか?「ほぼ自分で決めていいよ」ということだったので、衣装なども含めて自分で色をつけて、自由にやらせていただいていました。「このシーンってどういうことなんだろう」ということもすぐ聞ける環境なので、相談して、何かあったらすぐ台本に反映してもらえるんです。――最近はドラマ『人は見た目が100パーセント』で理系男子役、『Love or Not』でも仕事ができる後輩などの役、知的な役が多いイメージがあります。ノボルもパソコンが得意ですし。本人はぜんぜんできないんですけどね(笑)。知的さとはかけ離れた体育会系で生きてきたので、逆にありがたいです。自分では普通にマイペースでいるんですけど、役柄としてそういう風に見ていただくことは、確かに多いのかもしれないですね。――『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』ではノボルが山王連合会に本格復帰という感じですが、いかがでしたか?前作でも山王に戻ってくるという展開はあったんですけど、怪我もしていたので、一緒に参加している感じが少なかったんです。今回は山王メンバーで一緒に動くシーンがあったので、うれしかったです。バイク走行シーンがあって、アクションも参加させてもらって、今までにないノボルのイメージになりました。新しい一面だと思う方もいらっしゃるかも。●轢かれるシーンのインパクトに「ありがたい」○時間が空いたアクション――アクションは大変でしたか?体が動かなかったです(笑)。シーズン1の時にちょっとだけ参加させてもらって以降、2年くらいずっとやってなかったので「ずっとこれをやってきてた岩田さんたちはすごいな」と思いました。――バイクシーンも今までなかったですよね。バイクシーンはやっぱり怖かったです。シーズン1の撮影に入る前から免許を取っていたので、アクション以上に時間が空いて……2年以上経って、今回初めてバイクシーンの撮影でした。周りのメンバーは慣れているし、でも自分も慣れている感を出したいし(笑)。「かっこよく乗りたいな」と思いました。山下健二郎さんはすごく乗り方がかっこいいんですよ。なので、健二郎さんにアドバイスをもらって撮ったのが思い出深いです。注目されるとちょっと恥ずかしいですが、新しい感じに見えていると思うので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。――ドラマのシーズン1では、ノボルが車に轢かれるシーンがすごく衝撃的で。ありがとうございます。みなさんからそう言っていただけているみたいで(笑)。映像を見た時に「こんなにエグいんだ」と笑っちゃいましたね、僕も。でもすごいインパクトのあるところだったので、そういうシーンになったのはありがたいことですね。○演技では自分をさらけ出せる――もともとダンスをされていたところから、演技に目覚めたという町田さんですが、演技の楽しさはどのようなところにありましたか?本当に終わりがなくて、体が動かなくなるまでずっとやりたいと思ったことなので、そこに魅力を感じました。もともといろいろな作品が好きで、憧れはあったんですけど、やってみたらすっごく難しい。でも演じている時や探求している時はすごく気持ちが上がるんです。自分をさらけ出せる場所がなかなかなかったので、そこが楽しいところ。エンタテインメントを追求したいと思っているので、役や作品に巡り合えたら死ぬ気で演じたいです。――こんな役がやってみたいとか。これというものはないですけど、強いて言うならば日本人なので、時代劇はいつかやりたいです。昔から見ていたので、憧れはありました。――今回はベテラン俳優の方もたくさん出演されていますが、現場で見て参考にされたりできましたか?これだけベテランの方が出ているんですが、今回は全然絡みがないので、それは心残りでした。岩田さんたちに「どうでしたか?」と様子を聞いて、ずっと「いいな、羨ましいな」と思っていました。どうなっているのか想像がつかないので、映像化された時にどうなってるのかというのは、とても楽しみにしています。――今回の映画で印象に残っているシーンはありますか? 自分でも他の方でも。関口メンディーが初出演・初芝居で、どういう感じになるんだろうと思っていました。現場でお芝居のシーンを見たんですけど、かなり気合いが入っていて、プロ根性とモチベーションがすごいなと。大好きなんです(笑)。
2017年08月17日「"無限"とは"時間"や"時空"ではなく、"想い"なのだと感じています。限りの無い"想い"。それは"永遠"と呼んでもいいものだと思います」俳優・木村拓哉にとって『武士の一分』(06年)以来、約10年ぶりの時代劇主演となる映画『無限の住人』。沙村広明氏の人気漫画が初の実写化、さらに木村と三池崇史監督の初タッグということもあり、メディアは大々的に取り上げた。SMAP解散騒動で日本中に激震が走った2016年1月、木村は不死身の侍・万次をようやく演じ終える。2015年10月5日、映画化が発表されたあの日から、どれだけの人がこの作品を話題にしてきたのだろうか。冒頭にあるのは、「無限とは?」に対する木村の答えだ。公開初日を迎えた2017年4月29日、舞台あいさつの壇上で「客席の皆さまのものになりました」と引き締まった表情で呼びかけた木村。今回の連載は「∞」になぞらえ、8名のスタッフの証言をもとに、『無限の住人』が「皆さまのもの」になるまでの「無限の想い」をまとめた取材記録である。6人目は、撮影を担当したカメラマン・北信康氏。連載第14回「木村拓哉の魅力」について熱く語る。三池組では、なぜモニターチェックをしないのか?○「答えを見て演じる」「演じた後に答えを見る」――これまでカメラを通してたくさんの役者さんをご覧になってきて、木村さんは役者としてどのような魅力がありますか。やっぱり先ほどの通り、自己演出がすばらしい。それはスターとよばれる人が持って生まれた、意識を全くしないところから出てくるもの。本人は何も意識していないはずです。佇まいもいいですよね。――ということは、モニターチェックも入念なんですか?三池組は全くしません。監督が「OK」を出したものですから。昔の映画はモニターも何もなかった。ラッシュ(完成前の試写)で確認し、基本的に役者さんには見せなかったんですよね。役者さんは完成したもので初めて観る。ある時から現場でモニターが使われるようになって。それが、良いのか悪いのか分かりませんけど、テレビやコマーシャルでは役者さんが現場で確認するのが当たり前になりました。便利なこともあるんだろうけど、イマジネーションが無くなってしまうというか。「答えを見て演じる」のと、「演じた後に答えを見る」のとは大きな違いがあるので、個人的には見ない方がいいと思います。僕は古いタイプの人間なので(笑)。――三池組では監督に委ねるわけですね。そうですね。木村さんもモニターとか見ないんじゃないですかね。現場にはいろいろなパートのプロがいます。カメラマンである僕であったり、監督であったり。そのプロたちが判断して、決めている。そのOKとNGを出すのは、役者ではなく、監督の仕事なんです。監督がOKといったものはすべてOKなんです。僕もカメラマンとして「もう1回やらせてください」とは言わない。あまりにひどかったら言いますけどね(笑)。でも、基本的には監督がOKであればOK。これは三池組問わず、僕のやり方です。――とはいっても、どうしても気になること、譲れないこともあるのでは。でも、監督がOKならOK。確かに、出来上がったものを観た時に、自分の中ではもうちょっとこうしておけばよかったとか、いろいろあったりはします。でも、それを言い出したら、キリがない。たとえ撮り直したとしても、またその上を見ますよね。現場でその一瞬でしか見られない芝居を、監督の感覚の中でOKを出したもの、それが最良のシーンなんです。○「この顔が見たい」からの逆算――殺陣の辻井啓伺さんは、木村さんのリハーサルの立ち回りでフレームにきっちり収まった時に現場のテンションが上がったとおっしゃっていました。木村さんは芝居が流れないです。先ほども言ったように、緩急がついてるからダラっとしない。動いて一瞬、間があって再び動き出す。ダラッとした画にならず、パッパッとメリハリがついて、撮っていて非常に撮りやすいですよね。気持ちが良い。ダラッとするとね、「どうしてくれるんだよ……」と言いたくなる(笑)。そういうことは、僕らがちゃんと教えてあげないといけないんでしょうね。――ダラっとしている人も、当然そんなつもりはないわけですよね。そうでしょうね。これを教えるのは難しい。芝居が流れちゃうんです。アクションだけじゃなくて、普通のお芝居でも。経験もあるんじゃないですかね。僕らカメラマンには、「この顔が見たい」という場面があるんです。その顔をより効果的に見せるためにどうすればいいか逆算するんですが、それがメリハリがない感じになると、計算できなくなる。お客さんに見せるべきところを見せる。見せてあげたい。木村さんはそういうところもちゃんと分かっている気がします。■プロフィール北信康(きた・のぶやす)1960年生まれ。香川県出身。数多くの三池崇史監督作で撮影を担当し、『十三人の刺客』(10年)で第34回日本アカデミー賞最優秀撮影賞を受賞。『阿修羅のごとく』(03年)、『北の零年』(05年)、『一命』(11年)、『エヴェレスト 神々の山嶺』(16年)など。(C)沙村広明/講談社 (C)2017映画「無限の住人」製作委員会
2017年06月01日「"無限"とは"時間"や"時空"ではなく、"想い"なのだと感じています。限りの無い"想い"。それは"永遠"と呼んでもいいものだと思います」俳優・木村拓哉にとって『武士の一分』(06年)以来、約10年ぶりの時代劇主演となる映画『無限の住人』。沙村広明氏の人気漫画が初の実写化、さらに木村と三池崇史監督の初タッグということもあり、メディアは大々的に取り上げた。SMAP解散騒動で日本中に激震が走った2016年1月、木村は不死身の侍・万次をようやく演じ終える。2015年10月5日、映画化が発表されたあの日から、どれだけの人がこの作品を話題にしてきたのだろうか。冒頭にあるのは、「無限とは?」に対する木村の答えだ。公開初日を迎えた2017年4月29日、舞台あいさつの壇上で「客席の皆さまのものになりました」と引き締まった表情で呼びかけた木村。今回の連載は「∞」になぞらえ、8名のスタッフの証言をもとに、『無限の住人』が「皆さまのもの」になるまでの「無限の想い」をまとめた取材記録である。5人目は、本作の生命線ともいえる殺陣師・辻井啓伺。連載第12回は、立ち回りの常識を覆す「斬り合い」について。木村のストイックさは、どのような形で表れたのか。○"死なない"が目立つと卑怯――木村さんとは初仕事ですか?仕事は何回かしたことありましたが、ここまでガチッと立ち回りをしたのは初めてです。昔から真面目な方で現場の人間にも優しい。『南極大陸』(11年・TBS系)でもご一緒しましたけど、厳しい環境の中でも本当に真面目な人だなぁと感じました。それから、常に裏表がない人。普通に会話している時も、全然変わらない。現場に入って万次になっても変わらないし、どんな時も「木村拓哉」なんだなぁと。常に真面目、それが彼の普通であり、日常なんでしょうね。つい、そこまでストイックにならなくても……なんて思ってしまいます。でも、それが彼なんでしょうね。それをずっとやって、生きてこられた。すごい人だからそういうふうに見えるのか、続けてきたからすごい人に見えるのか。万次は、ずっと一生懸命でした。――万次が物語の主人公として特徴的なのは、斬られることが多いこと。そう。今回の映画では、実は全然強くないんですよね。やられまくっている。でも、そこが目立ちすぎると、逆に卑怯になっちゃうので気をつけました。普通、人間は死にたくないので、斬られないようにするじゃないですか。立ち回りの根本です。ところが、万次と同じ不死身の閑馬永空役・海老蔵さんとの立ち回りは、一切避けないでやっちまおうと(笑)。お互い死なないんだから、バツバツ斬っちゃえとなっちゃったわけですけど、もうね、立ち回りにならないんですよ(笑)。避けなくていいんだから。もう、2人でバツバツ! 大丈夫かな? と心配になるくらい斬り合っていました。海老蔵さんも、「もういい加減にしろ(笑)」みたいなことを言ってましたね。――これまで「互いに斬り合う」シーンを演出したことはあったんですか?ないです。斬ったら死にますからね。僕らが時代劇をやる時には、一太刀のための間であり、立ち回りなんですよ。いくらカンカンやりあっても、一度斬られたら終わりという緊張感があります。本当の戦いは一瞬で終わる。昔の東映は刀をかわすシーンがあったりしたんですけど、黒澤映画や東宝系の三船敏郎さんなんかは、刀を合わせないでバツバツ斬る。かわす間があったら叩き斬る。万次の場合はかわさなくても斬っちゃえばいい。相手に斬らせてまで、相手を殺そうとする。ただ、それが痛みを伴うことは分かっている。人間だから、当然痛い思いしたくない。痛いのは痛いんですよ、万次は。○エキストラに「殺し合い」指示――そのほか、倒した相手の武器を自分のものにすることも万次の特徴です。武器の種類は全部で38もあったそうですが、殺陣師の腕の見せどころですね。
2017年05月30日「"無限"とは"時間"や"時空"ではなく、"想い"なのだと感じています。限りの無い"想い"。それは"永遠"と呼んでもいいものだと思います」俳優・木村拓哉にとって『武士の一分』(06年)以来、約10年ぶりの時代劇主演となる映画『無限の住人』。沙村広明氏の人気漫画が初の実写化、さらに木村と三池崇史監督の初タッグということもあり、メディアは大々的に取り上げた。SMAP解散騒動で日本中に激震が走った2016年1月、木村は不死身の侍・万次をようやく演じ終える。2015年10月5日、映画化が発表されたあの日から、どれだけの人がこの作品を話題にしてきたのだろうか。冒頭にあるのは、「無限とは?」に対する木村の答えだ。公開初日を迎えた2017年4月29日、舞台あいさつの壇上で「客席の皆さまのものになりました」と引き締まった表情で呼びかけた木村。今回の連載は「∞」になぞらえ、8名のスタッフの証言をもとに、『無限の住人』が「皆さまのもの」になるまでの「無限の想い」をまとめた取材記録である。5人目は、本作の生命線ともいえる殺陣師・辻井啓伺氏。連載第11回は、「立ち回りではない立ち回り」について。辻井氏の度肝を抜いた木村の"天性"とは。○「引き出し」から作り上げる立ち回り――激しい殺陣が注目を集めています。どのような流れで動きをつけていったのでしょうか。台本をもとに作られた絵コンテに沿って、動きをつけていきます。もちろん原作も読みますよ。昔は現場でカット割りをしていたんですが、最近はCGをどこに入れるかも含めて想定しないといけないこともあるので、予算の兼ね合いもあって事前に打ち合わせをします。今回の立ち回りは、ほとんど現場で作りました。僕らアクションチームで前もってやったりはするんですが、結局リハーサルできたのは木村(拓哉)さんと満島(真之介)くんの戦いぐらいですね。でも、今回はみなさん、覚えが早かった。万次が300人と戦うラストは現場で作っていきました。――木村さんは「殺陣に見せたくなかった」とおっしゃっていました。そうそう。現場のアイデアで立ち回りはどんどん変わっていきます。僕らは、「払って斬って」というリズムで作ったりするんですけど、「かわす間があったら斬る」みたいなアイデアがあれば、そのリズムも崩れます。木村さんは剣道経験者なので、その場その場でどんどん変わっていく。一連のおおまかな流れは僕が作りますが、お願いするのは「最後はカメラの方を向いて終わってください」程度です。――役者さんの経験値によって左右されるんですね。得意・不得意もありますし、癖もあります。僕らは形から入りますが、そこには心情的な部分も必要になります。立ち回りは、お芝居の意見の1つ。監督にとってそれが違っていたら、また違う意見を出す。そういういろいろな引き出しを持っておいて、現場で出しています。――殺陣師として「ここだけは譲れない」みたいなことはないんですか?もちろんあります(笑)。その時は、納得してもらえるように話し合っています。○「1回目でやり遂げてしまう」――今回の撮影を通して、木村さんの秀でた部分も感じたのでは?常に客観的に自分を見られるところ。後ろ姿でも、「こう撮ってほしい」みたいな動きをされます。後ろ姿でも撮られることを意識できるのは、本当にすごいです。顔を映さなくても、セリフが聞こえてくるような気がするんですよね。僕が驚いたのは、テストでモニターを見ていた時。何十人もブワーと斬りまくってバシッと構えたんですよ。それが1回目からフレームの中にビシっと収まった。引きすぎでも、寄りすぎでもない。こんなの、普通の人じゃ無理ですよ。たぶん、カメラのピントマンも楽だったと思いますよ。いつもビシっと収まる。しかも、それを1回目でやり遂げてしまう人。――そういうシーンがあると、現場のテンションも上がりそうですね。ええ。これ、カット割らなくていいよね、となる。それまで、ああしようこうしようと考えているんですけど、1カット目から何十人も斬ってピタッと収まると、その1カットで見せるしかないよねとなります。今まで頭の中で必死に考えていたカットも、いらなくなるわけです(笑)。木村拓哉がフレームの中でビシっと構えるカットがあれば、他はいらない! OK!もちろんこれまでの経験もあると思いますが、きっと天性のもの。1対1の場合は隠しすぎてもダメ出し、離れすぎてもダメ。僕ら立ち回りのプロはいつも後ろ姿に力を入れますが、そういうのもできちゃうから。相手も楽だと思います。■プロフィール辻井啓伺(つじい・けいじ)1963年1月12日生まれ。大阪府出身。1981年、ジャパンアクションクラブに入団。その後、ワイルドスタントチーム設立メンバー、スーパーアクションメガシステム設立メンバーを経て、2001年にスタントチーム「ゴクウ」設立。これまでの主なスタントコーディネート作品は、『十三人の刺客』(10)、『一命』(11)、『許されざる者』(13)、『クローズZERO』シリーズ(07・09・14)、『精霊の守り人』(16・17/NHK)など。(C)沙村広明/講談社 (C)2017映画「無限の住人」製作委員会
2017年05月29日「"無限"とは"時間"や"時空"ではなく、"想い"なのだと感じています。限りの無い"想い"。それは"永遠"と呼んでもいいものだと思います」俳優・木村拓哉にとって『武士の一分』(06年)以来、約10年ぶりの時代劇主演となる映画『無限の住人』。沙村広明氏の人気漫画が初の実写化、さらに木村と三池崇史監督の初タッグということもあり、メディアは大々的に取り上げた。SMAP解散騒動で日本中に激震が走った2016年1月、木村は不死身の侍・万次をようやく演じ終える。2015年10月5日、映画化が発表されたあの日から、どれだけの人がこの作品を話題にしてきたのだろうか。冒頭にあるのは、「無限とは?」に対する木村の答えだ。公開初日を迎えた2017年4月29日、舞台あいさつの壇上で「客席の皆さまのものになりました」と引き締まった表情で呼びかけた木村。今回の連載は「∞」になぞらえ、8名のスタッフの証言をもとに、『無限の住人』が「皆さまのもの」になるまでの「無限の想い」をまとめた取材記録である。4人目は、万次のメイクを担当した酒井啓介氏。木村とはテレビ朝日系『アイムホーム』が縁で本作の声が掛かる。連載第9回は「メイク秘話」。不死身の質感と顔の傷、独眼の右目はどのように作られていたのか。○世界になじませる「ギリギリ」の勝負――いよいよ明日公開ですね(2017年4月28日に取材)。明日ですね……。普通だと、撮影終わって別の仕事をして一時的に考えなくなるというか、ポッカリ空く時があるんですが、『無限の住人』に関しては、ずっとずっと続いているような感じがしています。木村さんの存在が大きかったこともあると思うんですけど、「ずっと続けてやってきた」みたいな感じです。――試写をご覧になってどのように思われましたか。とにかくすごいアクションです。カット割で撮った場合は、「つながってこうなるんだ」という驚きがありますが、これの場合はものすごい立ち回りが続いて、「確かにこのスピード感だったな」とか、「撮っていた時もこの勢いだったな」とか、現場で見ていたそのままの臨場感をあらためて感じることができました。――殺陣の辻井啓伺さんにも試写の感想をうかがったのですが、ストーリーよりも殺陣師の目線で見てしまうとおっしゃっていました。酒井さんはいかがですか。僕は自分の仕事を細かく見るというよりは、ストーリーを見ていく上で、悪目立ちしないかのチェックはしています。物語にすんなり入っていけるか、浮いてないか。その世界になじませるためのもの、それがメイクだと思っています。奇抜なキャラクターも多いんですが、つられてやり過ぎないギリギリのところを注意しながらやっていました。――現実と非現実の間のような独特の世界観です。そうですね。ただ、原作の絵に似せるということはしませんでした。沙村先生が、仮に誰かをモデルに万次を描いたとして、それを思い浮かべてメイクに落とし込んでいくイメージです。漫画が原作の場合はだいたいそういうやり方をしています。さらに、今回は「不死身をどうやって表現するのか」が大切なポイントでした。○照明部に足を向けて寝られない理由――不死身になる前となった後では、雰囲気もガラリと変わりますよね。実際にはそこまで変わらないんですが、カメラを通してスクリーンに映った時にどのように感じるのか。どう見えるかではなく、観る方がどのように感じるのか。――通常であれば、メイクは人をよりきれいに美しく見せるもの。まるで違う作業ですね。そうですね。勝手な考えですが映画は少しソフトめに写って肌がきれいに見えると思うんです。万次は皮膚の毛穴やシミとかそういう本来の粗い質感をより感じさせたかったので、そのあたりは意識しました。照明込みの質感を確認しながら、嵩上げしていくようなイメージです。――光の加減も重要になってくるんですね。もちろんです。照明さんにメイクの仕上げをお願いする感じですかね。セットの中と外、ロケのような環境によっての違いも出てきます。照明さんには足向けて寝られません(笑)。現場に入るとよく分かりますよ、影の出方やツヤの出方も光によって変わってきます。撮っていくうちに狙いたいものが見えてきて、たとえば目を光らせたいなとか。そういう時はこそっと照明さんに相談します。そうやって狙う作業が、仕事として面白い。たとえば血糊。殺陣の最後に見得を切るタイミングで血が垂れるように「狙う」。もちろんうまくいかないことの方が多いですが、「狙ってみよう」という遊びが面白いんです。だから、スタジオの時は特にですが、撮影がスタートする朝の段階でのメイクは、半分という感じ。あとは現場でライティングを見ながら足して引いて、また足してみたいなことを繰り返しています。○メイクを手伝う木村拓哉――そういえば、先日木村さんを取材したのですが、メイクの方が原作と自分の顔を見比べて首をかしげられたことがあったとおっしゃっていました。非常に焦ったそうですよ。ハハハッ! それ、僕じゃないですよ(笑)。ほかのキャラクターを含めて全体を統括しているメイクディレクターの方だと思います。僕は万次専任でした。――そうだったんですね(笑)。独眼についての取材も多いと思います。完成までどのくらいの時間がかかるんですか。最初は1時間半ほど時間をとっていましたが、徐々に慣れてきて。木村さんも工程を理解して、道具を取って「はい」と渡してくれる(笑)。自分でやってしまうんじゃなくて、アシスタントのように僕をサポートしてくださるんです。そういう感じでどんどん早くなっていって、最終的には1時間を切って完成していたと思います。――右目は完全に閉じている状態なんですか?そうです。傷を含めて貼り付けています。その上に、シーンごとに色を足していきました。色がついていない特殊メイクパーツをいただいて、それを貼ったり、色付けしていくのが僕の作業。シーンによって、傷口の赤を強くしたり、薄くしたり調整しています。■プロフィール酒井啓介1979生まれ。福島県出身。映画『たたら侍』(17年)、『ジョジョの奇妙な冒険』(17年8月4日公開)、『ラプラスの魔女』(18年公開予定)、ドラマ『DOCTORS』(11年~・テレビ朝日系)、『BORDER』(14年・テレビ朝日系)、『アイムホーム』(15年・テレビ朝日系)、『コールドケース』(16年・WOWOW)などを担当。(C)沙村広明/講談社 (C)2017映画「無限の住人」製作委員会
2017年05月27日俳優・木村拓哉が、2006年公開の『武士の一分』以来となる時代劇主演に挑んだ。初タッグとなる三池崇史監督が「キャスティングは運命」と語る通り、木村は吸い寄せられるように『無限の住人』(4月29日公開)に身を投じ、百人斬りの異名を持つ不老不死侍・万次を憑依させた。剣客集団・逸刀流に両親を殺され、敵討ちを渇欲する少女・浅野凛の用心棒を請け負いながら、「正義とは何か」「命とは何か」を投げかける。1993年から2012年まで漫画家・沙村広明氏が命を削るように描き続けた万次を、木村はどのように体現したのか。「無限」を「時間や時空ということではなく、想い」と捉えていた木村。今回のインタビューでは全6回・約7000字にわたり、本作に対する木村の「無限の想い」に迫る。第5回は「殺陣師の心に残るシーン」を振り返る。○スタッフの涙が物語る「三池組の魅力」――先日、殺陣を担当された辻井啓伺さんにお会いしたんですが、これまで数多く手掛けてきたアクションシーンの中でも海老蔵さんとのシーンが印象的だったとおっしゃっていました。「互いに斬り合っちゃいましょう」と。木村さんにとっては、どのようなシーンでしたか?ある程度の大まかなところはアクション部の方、辻井さんや出口(正義)さんにケアしていただいたんですが、閑馬(永空)とのシーンは海老蔵と反射的に作っていった感じです。お互いに不死身の体を持った人間同士、その二人が対峙して斬り合うとなった時、動きの話し合いはなかったですね。――かなり危険な撮影ですね。本当に。感じるがまま、向こうがこう来たら、こう返す。避けるという作業が1つもありません。あの撮影での万次、閑馬には「避ける」「凌ぐ」つもりはない。その作業がいらない2人の時間。すべて反射的にやった時間でした。――長時間撮ったんですか?いえ、撮影自体は短かったですよ。――OKが出た時の現場の雰囲気は? どのような感じだったんでしょうか。こんな裏話してもしょうがないんですけど(笑)。不死身の体で長い時間を生きて、たくさんの妻に先立たれてきた閑馬が「疲れた」と語るシーンがあります。同じ境遇の男・万次が斬りつけ、「避けようと思ったら避けられただろ」「何で斬られた」と声を掛けた後の言葉です。その後の展開を見守っていたスタッフが泣いていました。三池組にはそういう思いのスタッフが現場にたくさんいます。「万次をどうやって演じるのか」ではなく、撮影現場という場所で自分の仕事・役割を担っている人も、僕らと同じぐらい気持ちを高めた上でフォーカスを合わせてくれる。そういう思いで共同作業してくれているんだと、あらためて思いました。――まさに三池組の魅力ですね。そうです。それを感じてしまうと、やっぱり三池組はとんでもないなと思います。三池監督とはもっと早くお会いしたかったなと、会ってみて思いました。でも、会えなかったわけではない。今回、こうやって参加させていただいたことにはすごく感謝していますし、三池組で共有できたことも喜びです。■プロフィール木村拓哉1972年11月13日生まれ。東京都出身。O型。これまで数々の出演ドラマをヒットさせ、映画では『君を忘れない』(95)、『HERO』(07・15)、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(10)などに出演。スタジオジブリ作『ハウルの動く城』(04)ではハウルの声優を好演した。山田洋次監督がメガホンを取った時代劇主演映画『武士の一分』(06)は、興行収入40億円を超えるヒットを記録した。
2017年05月03日俳優・木村拓哉(44)が主演を務め三池崇史監督がメガホンを取った映画『無限の住人』(4月29日公開)で、木村演じる不老不死侍・万次(まんじ)にスポットを当てたWEB限定特別映像「Who is MANJI(万次とは何者だ)」が23日、公開された。「絶対にくたばらない男」「不死身の用心棒」「百人斬り」「バケモノ」「血仙蟲」と万次に関するキーワードが次々と浮かび上がり、「万次」の文字が「木村拓哉」へと変わる。流派統一を企む剣客集団・逸刀流(いっとうりゅう)の統主、福士蒼汰演じる天津影久(あのつかげひさ)ら強敵が意味深な言葉を投げかける。2月23日を「『ふ・じ・み』の日」とし、オフィシャルサイトでは今回の映像のほか万次のシーン写真を一挙公開。本作の見どころの1つである「1人 VS 300人」バトルの一部が明かされる。本作で殺陣などのアクションを手掛けたのは、『妖怪大戦争』(05年)、『クローズZERO』シリーズ(07年・09年)、『十三人の刺客』(10年)、『一命』(11年)、『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』(14年)、『テラフォーマーズ』(16年)など、数多くの三池監督作品を担当してきた辻井啓伺氏だ。辻井氏は、「とても真面目に、貪欲に現場に臨まれる方。万次の『絶対に諦めない』という思いが画面から伝わってくるのは、木村さんの凄さです」と木村を絶賛。「劇中に多くの武器が登場しますが、この武器だったらこういう風に見せるのがいいとか、こう構えたらどうフレームに収まるのかまで考えている。ワンカットで何十人も斬ったあと、止まってカメラを見るポーズがしっかりフレームに収まっているのなんて、やろうと思ってもできるもんじゃないです。やはり『スターだな』って思いました」と太鼓判を押している。(C)沙村広明/講談社(C)2017 映画「無限の住人」製作委員会
2017年02月23日『クローズZERO』『土竜の唄』シリーズなどを手掛け、国内外で高い評価を受ける三池崇史が監督を務める『無限の住人』。この度、木村拓哉が演じた主人公・万次のキャラクター映像「WEB限定特別映像:Who is MANJI(万次とは何者だ)」が、本日2月23日「ふ・じ・み」の日に解禁された。かつて100人斬りと恐れられた伝説の人斬り万次。罠にはめられ妹を失い「生きる意味」を失ったとき、謎の老婆に無理やり「永遠の命」を与えられてしまう。斬られた傷は、勝手に再生、死にたくても死ねない「無限の体」になってしまった。生きるには十分すぎるその時間は、剣術の腕も鈍らせ、彼は永遠の時をただ孤独に生き続けるだけだった。ある日親を殺され、仇討ちの助っ人を依頼をしたいと現れた少女。だがそれは、不死身の万次をも追い込む予想外の戦いの始まりだった――。木村さん演じる主人公・不死身の用心棒・万次は、規格外の強さを誇っていたが、年月の経過と共にその腕はなまり、斬られれば痛く、致命傷を負うと死ぬこともさえもあるキャラクター。「めんどくせぇ」が口癖で、本当は正義感が強く優しすぎる心根を、ぶっきらぼうな態度と乱暴な言葉で隠すなど、愛すべきヒーローだ。今回WEB限定で公開された特別映像では、「絶対にくたばらない男」「百人斬り」「血仙蟲」「バケモノ」「用心棒」と万次にまつわるキーワードが次々と映し出され、凜の両親を殺し、流派統一を夢見る“剣客集団・逸刀流”の統主、福士蒼汰演じる天津影久、不死身の万次を死に追い込む男、市川海老蔵演じる閑馬永空など、万次を狙う強敵たちが意味深な言葉を投げかけ登場。「めんどくせぇ」が口癖だった男が、なぜ用心棒を引き受けたのか?何度斬られても、命を懸けて少女を守り抜くと決めた理由とは?万次という男は、一体何者なのか…と謎が深まる映像に仕上がっている。さらに、映像ではMIYAVIによる主題歌「Live to Die Another Day - 存在証明 -」もドラマチックに鳴り響いている。また公式WEBサイトでは、万次のシーン写真を一挙公開。本作の見どころの一つ、1人vs300人のバトルのシーンの一部がお披露目。殺陣などのアクションを手掛けた辻井啓伺は、「万次の『絶対に諦めない』という思いが画面から伝わってくるのは、木村さんの凄さです。そしてアクションの映り方を分かっている。劇中に多くの武器が登場しますが、この武器だったらこういう風に見せるのがいいとか、こう構えたらどうフレームに収まるのかまで考えている」と木村さんを絶賛している。『無限の住人』は4月29日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:無限の住人 2017年4月29日より全国にて公開(C) 沙村広明/講談社 (C) 2017映画「無限の住人」製作委員会
2017年02月23日東京・南青山の「INTERSECT BY LEXUS - TOKYO」では、2月2日から、バレンタインデー&ホワイトデーに合わせ期間限定で、世界的パティシエの辻口博啓氏が手掛ける砂糖不使用の美味しいロカボ(低糖質)チョコレート「Chocolat Universe(ショコラ ユニバース)」をコラボレーション販売スタートした。「チョコレートは大好きだけれど、ダイエット中」という人は多い。でも最近は罪悪感なくいただけるヘルシーなロカボ(低糖質)やシュガーレスのチョコレートも出回っている。今回発売となった「Chocolat Universe(ショコラ ユニバース)」は、「日常の食生活で糖質を気にされる方にも、美味しいチョコレートを楽しんでいただきたい」という強い思いから、辻口氏が医学博士の山田悟先生の協力のもと開発された。砂糖不使用ながらも通常のチョコレートと変わらぬ甘さ、まるでクーベルチュールのような滑らかな口どけの糖質コントロールチョコレートというから、これは見逃せない!そもそもロカボとは、緩やかな糖質制限のことで、糖質を1食20~40g、1日70g~130gをめどに摂取するというもので、血糖値の改善や中性脂肪を下げるために効果的とされ、メタボや糖尿病予防、ダイエットにも適しているとされる。「Chocolat Universe(ショコラ ユニバース)」は、3月14日(火)までの販売。1,080円。プチギフトにもぴったりのキャレットタイプ(缶入り)に1枚5gのホワイト、ミルク、ビターが各2枚ずつ計6枚入っている。さらに2月15日(水)販売開始の「Chocolat Universe Beans(ショコラ ユニバース ビーンズ)」(1,080円)は、独特の甘みのあるピーカンナッツにミルクチョコレートをコーティングした「ピーカン×ショコラオレ」とローストアーモンドに抹茶ホワイトチョコをコーティングした「アーモンド×抹茶ショコラ」の2種を詰め合わせた。もちろんこちらも「ショコラユニバース」を使用したヘルシーなスイーツとなっている。(text:cinemacafe.net)
2017年02月07日ピアニストで作曲家の辻井伸行(27)が、9月3日に放送される関西テレビ・フジテレビ系トーク番組『さんまのまんま』(関西テレビ13:56~14:25/フジテレビ14:00~14:30)に初出演する。4年に1回アメリカで開催される国際ピアノコンクール「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」で20歳の時に日本人として初優勝し、盲目のピアニストとして注目を浴びた辻井。お土産は自身のCDと行きつけの店の「メニューには無いカツサンド」で、そのカツの大きさは、さんまが「"サンド"の部分はほとんど無いもんね」と驚くほど。辻井がピアノを本格的に始めたのは4歳だが、生後8カ月にはすでにCDの音楽に反応していたという。その時の曲が「英雄ポロネーズ」。「どういう曲や?」と歌わせようとするさんまに、辻井は「歌はちょっと…」と照れる。また、どんな物音もドレミファソラシドで聞きわけることができる絶対音感を持つ辻井に、さんまはグラスをたたき絶対音感を試す。そして、さんまの「ヒャーッ」というおなじみの引き笑いの音階も判明する。辻井の目下の悩みは「彼女がいないこと」で、理想は「優しくて素直で明るい浅田真央さんみたいな人」だとか。盲目の辻井は、幼い頃から母親が美術展や花火に連れて行き、どんな様子かを説明してくれたので「全部心の目で見えています」と話す。本気と踏んださんまは、女子アナとの飲み会をしようと考える。「モテるコツを教えてください」と辻井も乗り気で、さんまは「君、女の子に関するトークはあつかましいね?」と突っ込む。「まんまコーナー」では、辻井がさんまをイメージした曲を即興で作ることに。アップテンポのその曲が気に入ったさんまは、バラード曲もリクエストする。
2016年08月27日鉄道会館は2月24日~3月8日の期間限定で、東京駅構内の商業施設「グラングルメ」にてイベント「啓翁桜お花見ちょい呑み祭」を展開する。啓翁桜(けいおうざくら)は、冬季に満開を迎える促成栽培桜。期間中は、山形県東根市の啓翁桜の枝約4,000本を「グラングルメ」の館内装飾に使用し、ソメイヨシノが開花を迎える前に花見が楽しめる空間を演出する。また期間中は、3枚つづりで3,000円(税込)の「ちょい呑みチケット」を施設内「黒塀横丁」のチケット販売ブースで販売。販売期間は2月21日~25日の17:00~21:00となる。施設内の飲食店24店舗で利用可能となっており、"人気料理とおすすめのお酒"を組み合わせた期間限定の「ちょい呑みセット」をチケット1枚と交換できる。また、チケットを2月21日~23日に購入した場合、啓翁桜の枝1本と「1杯おためし券」1枚もあわせて進呈される。「1杯おためし券」は、期間中に対象の店舗にておすすめの酒1杯と交換できる。黒塀横丁の「沼津魚がし鮨」では、「生シラスと生桜えびと静岡地酒セット」を提供。駿河湾産の生桜エビと生シラスの刺身盛り合わせと、オリジナルの日本酒「漢の門出」のセットとなる。黒塀横丁の「銀座ハゲ天」では「銀座ハゲ天の早春セット」を用意。早春に旬を迎える白魚とふきのとうの天ぷらに、同店特製の松前漬、山形の地酒「初孫」を組み合わせた。キッチンストリートの「うに屋のあまごころ」では「うに食べ比べちょい呑みセット」を提供。濃厚なカナダ産ウニとバランスの良い味わいのチリ産ウニの2種類のウニの食べ比べに加え、「壱岐焼酎」も楽しめるセットとなる。「壱岐焼酎」は6種類から選ぶことができる。北町ダイニングの「華祭」では「華祭ちょい呑みセット」を用意。内容は、その日のおすすめ串揚げ5本と、日本酒「高清水純吟」、フリージングハイボールのセットとなる。甘口の「高清水純吟」は食前酒として、ハイボールは串揚げと一緒に楽しめる。
2016年02月23日夫・鈴木啓太の退団に「温かい目で見守って」先日、浦和レッズを退団することが大きく報道された鈴木啓太。16年在籍したベテラン選手の突然の発表にも関わらず、ファンの対応は温かく、SNSでは応援メッセージが溢れた。彼の妻であり、モデル・タレントとして活躍している畑野ひろ子は、自身のオフィシャルブログ「From Hiroko」の10月20日付け記事において、「選手の妻として本人が決断することに賛成しようと決めていました」(From Hirokoより引用)と告白。異例ともいえるシーズン中の発表について、「どうか本人のタイミング、決断を尊重し温かい目で見守っていただければ幸いです」(From Hirokoより引用)と述べた。スモーキーカラーで秋の装い夫を励ますかのように、また、ファンの応援に応えるかのように、同ブログ10月21日記事にはフラワーアレンジメントの写真をアップ。そして、モデルらしいファッションコーデも披露し、シルクシャツにスエードスカートをスモーキーなカラーで統一。しっとりした秋の装いに仕上げた。LORNAの新作バッグでワンランク上のオシャレまた、同ブログ10月17日付け記事では、LORNAの新作バッグを紹介。口の広い籠バッグで、使いやすさは抜群だ。また、赤チェック柄のショール付き巾着がポイントになっていて、トレンチコートとの相性もぴったり。ワンランク上のオシャレを楽しめる。【参考】・畑野ひろ子 オフィシャルブログ「From Hiroko」
2015年10月24日