■ 前回 までのあらすじ<母が語る物語>娘が一番気にしている体型を褒めてあげたら、急に怒りだして…。どうしてこんなに性格が歪んでいるの?■娘が進学先を好き勝手しようとしている!?■私は提案してるだけ!決めたのは娘なのに…当時、世の中はだんだんと『自分の好きなことを仕事にしよう』という流れになっていました。そんななか私は、世の中と家庭内の乖離に苦しんでいました。親の望むように生きることが親孝行だと信じていた私は、「母の理想どおりに生きてあげたい」という気持ちを当然もっていました。しかし一方で、「自分で自分の人生を決めたい」、「たとえ母であっても介入されたくない」という感情もありました。でも、母の期待を裏切ることは親不孝なことだと信じ込んでいたのです。(私は母を裏切ることはできない)そう思うと、自分の進路を真剣に考えること自体、放棄しました。ほぼ無意識で、親に従う選択を自らしていたのです。しかし自ら親に従う選択をしたくせに、胸の中には常に重く黒い靄があり、その靄は晴れたことはありませんでした。文:著者(グラハム子)■グラハム子side STORY→次回は9月11日(金)更新予定です。※この物語は私の経験を基に、一部フィクションもまざっております。
2020年09月10日編集部:学研キッズネット編集部高校生の進路支援事業を展開するアドバンスパートナー株式会社は、コロナショックの中、高校生・保護者の不安や悩みを解決することを目的に、2020年5月20日(水)より「LINEで進路相談 by ミッケル」を開始しました。新型コロナウイルスの影響による進路行事の延期・中止世界中で猛威を奮っている新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の影響で多くの高等学校が休校を余儀なくされています。それに伴い、進路行事が延期・中止となっています。これはつまり、自分の将来について考える機会が失われていたり、後ろ倒しになっていると言えます。実際、高校生への影響は大きく、「学校比較研究が十分にできていない」「経済状況の急変を踏まえた進路選択の必要性が新たに生じた」などの意見が高等学校より寄せられています。本サービスを通じて、高校生や保護者が感じている不安・疑問にリアルタイムに対応・解決します。「LINEで進路相談 by ミッケル」の概要「LINEで進路相談 by ミッケル」は、無料コミュニケーションアプリ「LINE」を利用し、高校生や保護者が進路についてアドバイザーに簡単に質問・相談できるサービスです。ここで言うアドバイザーとは、10年以上に渡り高校生の進路支援を行ってきた弊社の社員を意味します。長年の経験と知識を活かし、高校生・保護者の進路に関する悩みや課題を解決します。【質問例】・学校が休校中のいま、進路について考えるべきこと/やるべきことは何か・学校を比較する時のポイント・情報収集の仕方・進学前、進学後のマネープランについて【利用方法】1.「ミッケル公式アカウント」を「LINE」の友だちへ追加する2.相談したいことをチャットで送る【URLでLINEの友だちを追加】【QRコードでLINEの友だちを追加】【ミッケルについて】全国の大学・専門学校の情報を掲載した進路情報サービスです。学校の基本情報から入試情報、オープンキャンパス情報など進路に関する様々な情報を提供しています。現在、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、動画を利用した「おうちで見られるオープンキャンパス #STAYHOME」特集(も開催しています。公式サイト:【アドバンスパートナー株式会社について】会社名:アドバンスパートナー株式会社所在地:埼玉県入間市扇町屋5-6-14-1代表取締役社長:唐沢 幸路設立:2013年12月18日事業内容:・高等学校における進路行事の企画・運営・進路情報サービス「ミッケル」の企画・開発・運営会社公式サイト:■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月20日編集部:学研キッズネット編集部教育変革をミッションに掲げ“独学にコーチをつけることで、勉強法が劇的に変わる”「オンライン独学コーチング」サービスを提供するセンセイプレイス株式会社は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、多くの高校が休校延長になったことを受け、2020年4月6日(月)から5月1日(金)の期間中に、学生たちの生活・学習リズム改善の支援策として「センセイプレイスのネット自習室」を実施。今回学生の自粛・休校疲れの息抜き企画として「馬場センセイの一問一答」と「現役大学生の進路相談室」を開始することを発表しました。休校により学生のスマホ依存が顕著に。スマホ使用時間が3時間以上増えた学生が6割にセンセイプレイスでは、「センセイプレイスのネット自習室公式LINE」にて、229名の学生にアンケート調査を実施したところ、「休校前よりスマホを触っている時間が増えた」と答えた学生が約8割に上り、「3時間以上触っている時間が増えた」と答えた学生は約6割に。休校中の過ごし方として学生のスマホ依存が顕著に現れる結果となった。自宅学習の障壁はスマホによる集中力の低下。スマホが触れなくなるネット自習室はスマホ依存改善に大きく貢献学生が感じている「自宅学習の障壁」についてもアンケート調査を実施した。自宅という環境下において、授業中は触れないスマホを「自由にスマホに触れること」、学校や予備校に通わないことでの「生活リズムの乱れ」、ベッドやその他娯楽の誘惑が多い「自室での学習」の大きく3つが障壁と感じている学生が多く、特にスマホを触ってしまって勉強できないと答えた学生は約8割に上る結果となった。「センセイプレイスのネット自習室」では、Web会議サービスZoomを活用して、学生がスマホで参考書などの手元を移しながら自習する形式を採用しており、必然的にスマホが触れなくなる環境がスマホ依存改善に大きく貢献し、自習に集中できる環境を提供している。4月8日の参加者は189名となり、3月に実施した期間と合わせると延べ1357名が参加している。実際に参加学生からは、「スマホを触れないから集中できる」という声が多く寄せられており、休校中の過ごし方の支援として学生がスマホに依存しすぎない生活に貢献している。一方でコロナ疲れ(自粛疲れ・休校疲れ)を感じている学生も6割に学生にコロナ疲れ(自粛疲れ・休校疲れ)を感じるかを聞いたところ、約6割の学生が自粛・休校疲れを感じていることが分かった。3月初旬から休校となった学生はすでに休校期間が1か月に及んでおり、今後最低でもあと1か月が休校となったことでコロナ疲れを感じる学生が増えていると考えられている。学生の息抜き企画として「馬場センセイの一問一答」、「現役大学生の進路相談室」を開始このような状況の中で、「センセイプレイスのネット自習室」では少しでも学生の息抜きとなり、さらに学習へのモチベーションをアップさせる取り組みができないかと考えたところ、今回、学生の学習モチベーションを更に高めてもらえるようにネット自習室内で2つの息抜き企画を開始することが決定した。①馬場センセイの一問一答1時間目と2時間目の10分休憩時に、Zoom内のチャットで学生から学習の質問や悩み書き込んでもらい、センセイプレイスの学習責任者兼ネット自習室管理人の馬場センセイが一問一答でお答えします。また、チャット内で他学生からも質問への意見をもらうことで運営・参加者ともコミュニケーションを活発にすることで休憩時間の息抜きを行ってもらいます。実施日:自習室の期間中は毎日実施予定実施時間:午前9時50分〜10時00分②現役大学生の進路相談室早慶MARCHの現役大学生が学生に向けた進路相談室として、Zoom内で座談会を行い、疑問・質問にお答えします。毎週水曜日(29日のみ祝日のため30日に開催)、全3回で実施予定です。内容として、現役大学生が当時感じた学習の悩みや大学・学部選びで気をつけるべきコト、大学生活で意識しているコト、など各回テーマを設定し、雑談を挟みながらカジュアルな形で参加学生と交流を行い、学生たちに息抜きをしてもらうとともに学習のモチベーションとなるような情報を提供します。実施日:4月15日(水)、4月22日(水)、4月30日(木)の全3回実施時間:各回午前11時10分〜正午まで(帰りの会終了後に任意参加)【センセイプレイスのネット自習室 参加方法についてはコチラ】センセイプレイスのネット自習室公式LINEで自習室の参加方法をご案内しています。公式LINEはコチラ休校中の過ごし方 を支援する「センセイプレイスのネット自習室」概要時間:午前8時45分~11時(自習の前後に10分間の「朝会」と「ふりかえり会」を実施)期間:2020年4月6日(月)から5月1日(金)まで※土日祝日は除く対象:新高校1年生、新高校2年生、新高校3年生、浪人生自習環境:ビデオ会議サービスZoomを活用自習室の管理人:センセイプレイス学習責任者馬場センセイ、センセイプレイス学習コーチ陣(現役の早稲田生・慶応生)内容:①朝の会:自習前の目標宣言(学習時間、やること、決意表明)、②帰りの会:自習後のふりかえり(学習時間、やったこと、ふりかえり)、馬場センセイ・学習コーチ陣による有益な情報の学習情報の提供【会社概要】2015年にCEO庄司裕一とCLO(学習責任者=Chief Learning Officer)馬場祐平の2人で創業した教育スタートアップ。3度の資金調達を経て、現在は社員10名を中心に、学生インターン30名・学習コーチ40名が在籍する規模に拡大。2017年にスタートした大学受験生向けYouTubeチャンネルは、開始3年間でチャンネル登録者数約2万人超、視聴回数1000万回の人気チャンネルとして成長中。【センセイプレイス公式サイト】■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年04月09日中学入学後すぐから、高校見学をすすめていたけれど発達障害の娘が、小学5年生のころからスタートした進路探し。娘の意思で地域の中学校の通常学級に進学し、入学後すぐから、通信制、単位制、特別支援学校高等部など、中学卒業後の進路に向けた学校見学をすすめていました。その中で、中1のころの娘は、見学した中で心に決めた学校があったようです。しかし、次第に体調を崩すようになり「クラスにいるのがつらい」と訴えるようになった娘。学校側は特例として特別支援学級に机を設けてくれるなど対応をしてくれました。ですが、進路選びに大きく影響する出来事がおきたのです…。球技大会がトリガーに娘の通う中学では毎年11月にクラス対抗の球技大会があります。「優勝を目指す!」という熱い思いを抱く一部の男子生徒は、休み時間を利用した自主練習の時、ミスをするクラスメイトを強い言葉で責めました。その強い口調に泣き出してしまう女子生徒も複数いました。障害の特性もあり、球技が苦手な娘も、何度も注意を受けました。本人への障害告知の後、ほとんどの時間を通常学級で過ごすようになっていた娘でしたが、再び体調を崩し始めました。保健室の先生が「練習は2回に1回は休むようにしたら?」と助言をしても、娘は「皆が団結して頑張っているから」と受け入れようとはしませんでした。担任の先生は休み時間に娘に用事を頼んだりして練習に参加しなくても良いようにさりげなく工夫をしてくれました。幻聴が聞こえる!?そして発作まで…!娘の体調に大きな異変がある日、顔面蒼白、涙目で帰って来た娘は家に入った途端、崩れ落ち泣き出しました。それまでの娘の様子から早退は予想していましたが、玄関先での号泣は想定外でした。そして娘は泣きながら言いました。「先生には黙ってたけど、そこにいないはずなのに、男子が「あいつサボった」っていう声が聞こえて、怖くなって帰ってきたの~!!」中1の時にクラスメイトからいじめを受けて学校で過呼吸発作を起こしたことがあった娘でしたが、今回のようなことは初めてでした。娘は私の目の前で「あっ、また聞こえた!」と怯え、過呼吸発作を起こしました。私は過去に娘が過呼吸発作を起こした時に処方された薬を娘に飲ませました。そして娘を毛布で包み抱きしめました。※過呼吸には口に袋を当てるという対処法もありますが、私は保健室の先生からこの“毛布で包み込んで抱きしめる”という方法も“気持ちを落ち着かせるのに有効な方法のひとつ”と教えてもらっていました。娘が落ち着いた後、私はかかりつけの病院に電話をし、看護師さんに娘の様子を伝えました。折り返しの電話で看護師さんは医師からの指示を伝えてくれました。それは「薬は不安が強くなった時の頓服として使用する」「次回の診察予約を早めて受診する」「球技大会が終わるまで学校は休む」というものでした。通常学級で、頑張りすぎていたことに気づいて幻聴と過呼吸発作。本人が一番辛くて怖かったと思いますが、目の前でその様子を目の当たりにした私も大きなショックを受けました。「もう十分に頑張ったよ(むしろ頑張りすぎ)。もうこんなつらい思いはしたくないよね」「やっぱり心と体の安定が一番だよ」「私達って実際体験してみないとわかんないんだよね~。頑張りすぎるとどうなるか学んだね」涙ながらに語り合った私達。このような状況にも関わらす私達の心の中には「最初から可能性を諦めたのではなく、やれるだけのことはやった。限界まで頑張った」という達成感にも似た気持ちがありました。元気を取り戻して、学校へ行きたいから。前向きな不登校にUpload By 荒木まち子医師から暫く学校を休むように言われたことを伝えると、担任の先生はとても驚いていました。それでもやはり「前向きな休み」に理解のある学校は「前向きな不登校」にも理解がありました。休みの間、担任の先生はよく娘に電話をくれました。でも決して登校を急くようなことは言いませんでした。先生はいつも飾らない言葉で話をします。「いつも荒木がいる席に誰もいないと、やっぱり何か寂しいんだよな」球技大会が終わると担任の先生が学校帰りに自宅を訪れました。先生と娘の会話から、先生が生徒を子ども扱いせず対等に接していることが伝わってきました。そして娘がそんな先生を信頼していることも分かりました。小学校高学年以降、なかなか相性の合う担任の先生との出会いがなかった娘でしたが、この時、担任の先生と娘の間に信頼関係が出来ていたのは幸いでした。通常学級の友達も、電話をくれたり手紙を書いて届けてくれたりしました。外の世界と遮断され、自分だけ周りから置いて行かれたような気持ちになっていた娘は、友達からの連絡をとても喜んでいました。再登校に向けて規則正しい生活は心の安定にもつながるので、休みの間、家庭では睡眠、運動、食事など最低限の生活ストレスは掛けることを心がけました。また、学校復帰に向けて再登校の方法(最初は1時間。保健室→特別支援学級→通常学級へと徐々に慣らしていく)などの打ち合わせを病院、学校、NPO法人と行いました。新設のE特別支援学校へ学校を休んでいる間、娘は家事を手伝ったり、学習・余暇支援を行っているNPO法人に通ったりしていました。それでも娘は徐々に時間を持て余すようになりました。そこで私達は、以前教育委員会の教育相談で情報を得た『新設のE特別支援学校』を見に行くことにしました。今までタイミングが合わずなかなか見学ができていなかった特別支援学校を実際に見ておきたいと考えたからです。自治体が設定している“学校に行こう週間”(※)を利用した学校見学に事前申し込みは必要ありませんが、特別支援学校高等部の説明会参加には学校を通しての申し込みが必要です。特別支援学級と違い、通常学級には特別支援学校説明会のお知らせの手紙は配布されないので、私は説明会の案内が学校に届いたら知らせてくれるように学校側にお願いをしていました。※公立の小・中・高等学校を地域住民に知ってもらうために、(私達家族が住む)自治体が設けている学校開放週間のことでも夏になっても連絡が来なかったので学校に確認すると「夏と秋の説明会は定員オーバーでもう参加できないそうです。12月に追加で開かれる最後の説明会なら間に合うかもしれません」と告げられていました(この時私は通常学級在籍で特別支援学校の情報を得る難しさをひしひしと感じたものです)。E特別支援学校は週に一度ほど生徒が作った菓子類を学校の敷地内で地域住民に販売していました。この特別支援学校は、就労に向けたカリキュラムが充実していることもあり、授業の一環でこうした販売もしていたのです。私達は「説明会に参加できないのなら販売日に合わせて学校に行き、買い物ついでに学校や生徒の様子を見てみよう」と考えたのです。地域の住民と生徒のやり取りや、学校のアットホームな雰囲気を娘は気に入ったようでした。特別支援学級入級への意思2週間ほどの「前向きな不登校」を終え再登校した娘。そんな娘に対して、中には心無い言葉を掛ける生徒もいました。つらいと感じると、娘は特別支援学級に行っていたそうです。Upload By 荒木まち子Upload By 荒木まち子娘は、中2の1月に正式に特別支援学級に移籍することになりました。(※)クラスメートとのやり取りの中でのストレス、頑張りすぎて心身ともに限界を超え体調を崩してしまったこと、そして特別支援学級への転籍。中2になってから起こった一連の出来事は、娘にとって“自分”を知る機会ともなりました。※ 通常学年途中での移籍は行いませんが、娘の体調を配慮して移籍が可能となりました。次回、最終話通常学級から特別支援学級在籍へと変わった娘でしたが、これまで見学してきた高校は、特別支援学級在籍でも受験が可能な学校ばかりです。通信制、単位制、専修学校、特別支援学校高等部…いろいろなタイプの高校を見学し、また中学校でもさまざまな経験を経て、娘が選んだ道は…。次回、最終話です。おまけUpload By 荒木まち子“クラスメイト”は特別支援学級の先輩のこと。親や先生などの大人からの言葉よりも、同世代の友達の言葉の方が娘の心に深く響くようです。
2019年07月05日小5からスタートした、発達障害の娘の進路探し公立中学見学の次は公立中学校の見学をした私達は、次に、娘が通学できそうな範囲内の私立の中学を見学することにしました。最初に見学したのは大学付属の「ハンディキャップを持つ児童を受け入れている」私立中学です。少し遠いのですが、自宅近くの駅から専用のスクールバスが運行していたので通学に問題はなさそうでした。充実した施設Upload By 荒木まち子なかでも特に5万冊所蔵の図書室は圧巻で、本が大好きの娘は「すごい!小学校の図書室とは大違い!!読んでみたい本がいっぱいある!ここなら何時間でも過ごせちゃう」といたく気に入ったようでした。素敵な校風。でも一抹の不安が案内の先生は「当校の教育目標は“共に生きる”で、自由と自治の精神を大切にしています。在校生は障害のある生徒を自然に受け入れています。足の不自由な生徒の為にクラスメイトが自主的に机の移動を手伝ったりしています」とお話されていました。障害がある生徒を受け入れ、障害の無い生徒と共に学べる体制がある学校はそう多くはありません。障害を個性として認め、分け隔てなく接してもらえるのはとても嬉しいことです。でもこの学校は発達障害に特化した学校ではありません。先生方に発達障害の知識がどれほどあるのか?それぞれの特性に合わせた配慮がどこまでなされるのか?娘の特性上、中学生という思春期の難しい時期を支援なしで過ごすことに私は一抹の不安を覚えたのでした。間違えた!次に私達は療育センターにあった書籍で紹介されていた、発達障害児がある子が多く通う私立中学の見学に行くことにしました。ネットで調べ見学予約の電話をして行ってみると…Upload By 荒木まち子その学校に本校以外にもいくつか、タイプの違う学校がある事を知らなかった私は、ネットで検索する時に“本で見た学校と同じ系列の別の学校”に間違えて予約をしまったのです!最寄り駅も同じだった為、そのことに全く気がつかなかった私。間違いにに気がついたのは見学も終盤になった頃でした。私が見学した学校は、中等部はフリースクールとして運営されている学校でした。個別支援計画などの作成もあり、発達障害のある子どもが多く通っているというのも納得の支援体制でしたが…当初見学したいと思っていた学校と違ったため、出直すことになりました。発達障害がある子を多く受け入れる私立中高一貫校へ後日、改めて行きたかった中学校(本校)に見学の予約をしたのですが、主人も娘も休みが取れず、見学は私一人ですることになりました。授業は前回見学した同じ系列の学校と同様、教科書やノートは用いず、それぞれの生徒に合わせたプリント教材(ワークシート)を使うスタイルでした。この中学には付属の高校もあり、習熟度や進路別にクラスが分かれているようでした。漢検や英検パソコン検定など、検定を積極的に受けている生徒も多いようで、掲示板にはさまざまな種類の認定証のコピーが貼られていました。校庭や校舎の雰囲気は一般の学校と大差無く、休み時間には友達同士でじゃれ合う姿も見られました。それでもグループ作業の時にひとりで話し過ぎてしまう生徒や、職員室前で先生が生徒に「最近ダークサイド(ネガティブ面)が増えてきてるよね?」といった言葉掛けをしている様子を見て、「やっぱりここは発達障害のある子が多く通う学校なのだわ」と改めて感じたのでした。私立校での校内見学後の個人相談で私は案内をしてくれた先生にいくつか質問をしました。私「特別支援学級から入学された生徒さんはいますか?」先生「いないことはありません。でも特別支援学級での接し方がベースになっていて、常に教師からの指示がないと動けいなようなお子さんだと入学後、困ってしまうかもしれません」私「卒業後の進路はどうなっていますか?」先生「大学や専門学校に進学する生徒が多いです」(※)私「卒業後、生徒さん達は自立できていますか?」先生「専門学校で時間の管理や配分に苦労しているというケースを聞いたことがあります」先生の話を聞き、たとえ高校まで手厚い支援があったとしても、その後も継続した支援を受けられないと、娘のような障害がある子どもが親から自立するのはやはり難しいのかもしれないな…と感じました。※中高一貫の私立中学だったため、高校卒業後の進路を指しています公立中学の通常学級?支援学級?それとも私立中学…?娘の決断とは小6の12月、毎年の恒例の『翌年度の所属を決める家族会議』を行いました。小5のころから、高校進学までを見据えて、公立中学の通常学級、特別支援学級、通級を見学したり、私立中学を見学してきたわが家でしたが…、いろいろな学校・学級を見学した結果、娘が選んだ進路は、地元の公立中学でした。娘は、「地元の公立中学の通常学級に進学したい」と言いました。わが家は娘が小4の時に引っ越しをしていて、娘は小学校を転校しています。娘が地元の中学を選んだ一番の理由は“前の小学校の友達と、中学で再会するのが楽しみ”だったからのようです(※)。理由はどうあれ、見学した私立中学はいずれも編入や高校からの受験も可能なので、親としても「まずは本人の意見を尊重し地元の公立中学で過ごしてみよう。そしてもし途中で限界を感じたら、その時にどうするか改めて考えても良いだろう」と判断しました。実際に足を運び、話しを聞き、いろいろな選択肢を知っていたから、逆に無用な不安を感じることなく娘の選択を受け入れられたのかもしれません。※中学の学区域は小学校より広くなり、以前通っていた小学校の生徒が同じ中学に通うことになるため先輩お母さんからのアドバイス当時、家の近所には地元の中学の特別支援学級に通っている1学年上(中1)のお子さんが住んでいました。中学入学を2か月後に控えた頃、偶然親御さんにお会いした私は「中学は地元の中学の通常学級にすることにしました。もしかしたら途中で支援学級に移るかもるかもしれないので、その時はよろしくお願いしますね!」とお話しをしました。通常学級に通う中3のお子さんのお子さんもいらっしゃるその先輩お母さんは「上の子の経験から、高校の進路は早めに進学先を考えて見つけておかないと大変よ。遅くても中2の秋までかな。障害の有無に関わらず、学校での進路指導に期待しすぎず親が早めに動いたほうがいい」とアドバイスしてくれました。息つく暇もない進路選択やっと中学の所属が決まったところなのに、もう高校の事を考えなければならないのね。中学に入学したらすぐに高校探しか…。学校探しや学校見学は時間と体力を使います。でも自分の知らないいろいろなことを学べるし、悩みこそすれど私にとってそれほど苦痛ではありませんでした。(文化祭めぐりなどはむしろ楽しいぐらい)娘が中学の三年間を通常学級で過ごしていけるのかは未知数でした。でもどうなっても対応できるよう私達は高等特別支援学校を含め、娘が中学生の時に6校程の高校の見学や体験入学をしました。次回は、高校進学に向けて準備したことや、訪れた学校についてご紹介していこうと思います。
2019年05月23日発達障害の娘が小学5年生から始めた、進路選び主治医から、小学校卒業後の進路選択についての話をされたことをきっかけに、いろんな可能性、選択肢を広げるためにも、調べて・考えておこうと決心しました。でも、いろいろと調べるうちに、頭の中は疑問でいっぱいに…。そこで、実際に学校を訪れてみよう、この目で見てみようと考えるようになりました。地元の公立中学の見学に行く主治医から進路について聞かれて暫くしたころ、近隣の公立中学校の文化発表会がありました。私たちの住む地域では小・中学校一貫カリキュラムの一環として、高学年になると校外学習で近隣中学の文化発表会を見に行くことになっています。中学校の部活の様子や有志生徒による舞台パフォーマンスを見た娘は「小学校との違いに驚いた!中学生ってスゴイ」と楽しそうに話しました。当時、家庭や学校での娘の障害に対する認識不足と、クラスメイトからのいじめなどで辛い毎日を送っていた娘が「中学は楽しそう」と前向きな気持ちになってくれたことを私は嬉しく思いました。また、私たちの住む地域では「学校へ行こう週間」というものがあり、期間中は公立校の生徒や保護者に限らず、地域の住民、これから入学を考えている子どもや保護者などが、学校を見学できるようになっています。これは教育委員会が「保護者や地域の住民の学校に対する一層の理解と支援の醸成を図り、開かれた学校づくりの推進に向けた、各学校の主体的な取組を充実するため」に設定したものです。娘の話を聞き、ちょうどその時期に実施されていた「学校へ行こう週間」を利用し、私も近隣中学校への見学に行ってみることにしました。生徒達の「普段の様子」を見る最初に訪れた公立中学校は、こぢんまりとした学校で、学年により多少の差はあれど比較的落ち着いた雰囲気でした。生徒が来校者に自然と挨拶する休み時間に、廊下に設置してあるベンチで生徒がくつろいでいるちょっとしたことですが、このような風景は実際足を運んでみないと分からないことです。特別支援学級を見学中学1年生から3年生までのクラスを一通り見学した後、私は特別支援学級の教室を訪ねました。担任の先生に見学できるか確認すると、大丈夫とのことだったのでしばらく授業の様子を見学しました。見学の後、先生は私とのお話(特別支援学級の説明)の時間を取って下さいました。その対応からも、その学級が落ち着いていることが見てとれました。私は「入級するかどうかは分かりませんが」と前置きをして、娘の様子を先生にお伝えしました。先生は「中学生は自我に目覚める時期なので、通常学級にするか特別支援学級にするかは本人の意思を大切にした方がいい」と仰いました。通級指導教室も併設されていた学校見学を終え、帰ろうとしたとき、私はある教室に気がつきました。そこは『通級指導教室』でした。「ここが、主治医が話していた”通級指導”をしてくれるところだ…!」地元の中学に通級指導教室があることを、このとき私は初めて知りました。「せっかく来たんだし」と私はダメもとで通級指導教室の職員室のドアをたたきました。特別支援学級見学のときと同様に、入級するかどうかは分からないのですが、と前置きをした後「学校に行こう週間」を利用して見学に来た事を伝えると、一人の先生が面談の時間を取って下さいました。知識と経験豊かな、通級の先生通級の先生とほんの少し話をしただけで、先生の「一を聞いて十を知る」様子に私は衝撃を受けました。私は娘の小学校入学時に今の地域に引っ越してきてから、療育センターの心理士さんや相談員さんをはじめ、担任の先生、スクールカウンセラー、校長先生などさまざまな人に娘について相談をしてきました。それでも娘の状態は悪化する一方でした。そのため、この頃私は「公的機関や教育の場では娘のようなグレーゾーンと言われる子どもの対応は限界があるのだ」と感じていたのです。でも通級の先生は初対面にも関わらず娘や私の悩みと苦労をすべて分かっていました。そこに高い専門の知識と長年培われた経験があることを感じ、私は(こんな近くにプロフェッショナルがいたなんて!)と心底驚きました。そして20分ほどの面談の間に(こんな先生がいる学校なら安心して任せられそう)そんな希望を抱いたのでした。娘の特性を考えると、通級教室はきっと対象外だろう…。そう思ってはいても、帰り際に言われた「いつでも相談にいらしてくださいね」という声掛けに安堵感を得ることができました。そしてまた、特別支援学級の先生に言われたのと同じく、「中学生は自我の目覚めの時期なので、進路は本人の意思を大切にした方がいいですね」という先生の言葉を重く受け止めたのでした。教育委員会の教育相談へ秋の公立中学見学から半年がたち、小学6年生になった娘は教育相談に行きました。学校の所属や進路を決める目安になるものに、教育委員会で行われる発達検査と教育相談があります。翌年の中学進学の参考にするため、数年ぶりの発達検査と教育相談を受けることにしたのです。検査後の教育相談時、私は相談員の方に「娘のようなタイプは中学卒業後、どのような進学先がありますか?」とたずねました。Upload By 荒木まち子主治医に「通級」という言葉を初めて聞いたときと同じように、私は最初「手帳」の意味がわかりませんでした。そして私の住んでいる地域では、特別支援学校は療育手帳がないと入学できない(※)ことを初めて知ったのです。※療育手帳の所持が特別支援学校入学のために必要な条件かどうかは、地域によって異なります。特別支援学校高等部は見学できず…「現時点で療育手帳は取得できないとしても、高校入学の頃は療育手帳が取れるようになっているかもしれない」そう考えた私は、相談員さんから聞いた特別支援学校高等部の見学に行こうと思いました。でも当時、特別支援学校高等部では、小学生の保護者対象の学校見学会は行っていませんでした(現在は小学校高学年の保護者向けの見学会を行っているようです)。それでも「軽度の知的障害がある生徒が対象」といっても実際はどのようなタイプの学生が通っているのか、生徒達は何を目標にしているのか、娘に合いそうな学校なのかなど、少しでも情報が欲しかった私は、その学校が「地域支援・センター校の活動」として行っている「教育相談」を受けることにしました。娘がいきいきと過ごせる場所のイメージが、まだわかない私は特別支援学校の「教育相談」で、相談担当のコーディネーターの先生に、娘の中学について迷っている旨を伝えました。「中学から特別支援学級に入級した場合、そこでリーダー性を発揮していきいきと過ごす生徒さんと、自分の居場所は特別支援学級ではないと感じて嫌がる生徒さんがいます」それは通級教室の先生と同様、多くの困り感を抱えている生徒達を見てきた先生の経験に基づいた言葉でした。娘はどちらのタイプだろう?それまで通常級で過ごしてきた娘が「周りのみんな」と一緒が良いと思っているのは確か――。でも「みんな」との違いを感じ悩んでいるのも確か――。娘がいきいきとを過ごせる場所はどこなのか、その時点ではやはりまだ判断ができませんでした。コーディネーターの先生に「この特別支援学校高等部では、小学生対象の見学会は行っていません。でも、「学校に行こう週間」であれば来場者の制限はしていませんので、ぜひお子さんと一緒に見学にいらしてくださいね」と言われた私は、それまでの半年の間に、近隣の私立中学と私立・公立の高校の見学することを決めたのでした。次回のコラムでは、私立中学や高校の見学で感じたことについて紹介したいと思います。
2019年05月09日「教育資金について、『情報格差』を感じます」とおっしゃるのは、教育資金の相談を数多く手掛けてきたファイナンシャルプランナーの竹下さくらさん。いまの時代、教育資金作りに必要なことのひとつとして、「情報力」があげられます。必要な情報を集め、「わが家のライフプラン」にそれを落とし込んでいく力が、情報力です。そのために、ママたちが本当に知っておくべき、教育資金づくりの「勘どころ」について教えていただきました。【「教育費どうしようかな?」と思ったら】 第1話 “情報格差”で、子どもの進路に影響が出る!? 第2話 普通の進路でも、老後破産する!? その落とし穴とは 第3話 児童手当が大学資金に! “いつの間にか貯まる”教育資金ワザ 第4話 「もらえる」教育費がトレンド! 充実の教育支援制度を活用するには -->■普通の家庭で普通の進路でも、老後破産する!?少し唐突ですが、「人生の三大資金」と呼ばれているお金について、ご存じでしょうか?答えは、「住居費」「教育費」「老後資金」です。毎日、子育てに追われているママたちにとって、「老後」なんて、はるか遠い話ですよね…。ただ、「年金がもらえない」「老後破綻」といった言葉は、何となく気にはなっているのではないでしょうか? 前回にも書いたとおり、「教育費」と「老後資金」は、綱引き関係にあります。たとえば、年収500万円のご家庭で、子供二人が平均的な進路を歩んだ場合を竹下さんに試算をしていただきました。結論からお伝えすると、次の設定条件では、83歳で貯蓄が枯渇してしまいました…。そう、老後破綻です。「一般的な家庭」で、「二人の子」が「平均な進路」を歩んだ場合でも、2つの落とし穴があるということ。「落とし穴」とは、何年も続いて赤字となってしまう期間をいいます。1つめは教育費のピーク時(夫50歳~56歳:「貯蓄残高の推移」図のAの部分)、そしてもう1つは60歳以降の期間です。Aの部分は教育費のピークが終わり退職金で補填されることで乗り切れますが、60歳以降は、貯蓄を切り崩すしか術がないので、Bの部分(「貯蓄残高の推移」図)である83歳で資金が枯渇してしまうのです。▼夫婦二人+子供二人のキャッシュフロー例<資産の前提条件>家族プロフィール:夫(30歳、会社員)、妻(27歳、専業主婦)年収:夫500万円~、年間の生活費:360万円、住まい:賃貸、現在の金融資産残高:200万円子ども1人目:私立幼稚園→公立小・中・高校→国立大学(自宅外)子ども2人目:私立幼稚園→公立小・中→私立高校→私立大学(文系・自宅)■老後破産しない教育資金の立て方とは竹下さんは言います。「金融庁のデータによれば、多重債務の一番の原因は、『生活費・教育費等』の不足です」。前述の「二つの落とし穴」に落ちてしまわないよう、教育費で大切なことは、「資金計画」をきちんと立てることです。大切なことなので、もう一度、書きますね。老後破綻にならないために大切なことは、教育費資金のかけすぎで、「二つの落とし穴」に落ちてしまわないよう、あらかじめ資金計画を立てておくことです。教育資金や老後資金は、巨額なお金。日常の生活費とは「金額」「スパン」が違いすぎて、つい「何となくなるだろう」と思考停止してしまいます。でも、本来は、きちんとしたライフプランニングが必要な種類のお金です。ライフプランニングとは、金銭面からの生活設計を考えてみること。筆者が「ライフプランニング」という言葉を最初に聞いたのは、いまから20年前、20代の後半の頃でした。そのときは、「人生なんて思うどおりにならないよね? そんなことをして、意味があるの?」と感じました。「計画どおりの人生なんて、つまんない!」とすら思っていた、当時の自分がまぶしい(笑)。あれから20年。子どもが生まれ、その子たちが中高生ともなれば、教育費はイヤでもかかってきます。そんな現実を生きている今、ライフプランニングの大切さを骨の髄まで感じているのも事実です。■教育費の総額はいくら?では、教育資金のライフプランニングをするための第1歩は、何なのでしょうか? それは、「どんなコースを歩むと、それくらいお金がどれくらいかかるのか?」ということをザックリと知っておくことです。次に、教育費の「コース別概算」を一覧表にしてみました。各ルートの教育費の中身については、今回の参考文献とさせていただいた竹下さんの著作に詳細があります。平均データを把握したら、「わが家の場合は、ここをもう少し多めにした方が良いな」など調整をしながら、より現実的な金額へと絞りこんでいきます。こういったことを、家庭運営のできるだけ早い時期に考えてみることが、「ライフプランニングをすること」なのです。▼教育費の総額(概算)■「学費」と「受験にかかる費用」が「教育資金」の2本柱教育資金のプランニングには、「学費」と並ぶ大きな柱として、「受験にかかる費用」があります。つまり、塾代、予備校代です。ウーマンエキサイトの読者世代の場合、「小学校受験」にかかる費用や、「中学校受験」の塾代の目安が気になるところですよね。▼小学校受験にかかる費用▼中学受験の塾代■中学受験塾に通い始めたら、私立中高を覚悟する中学受験のための塾代は、3年間の総額で200万円は超えると言われています。ちなみに、ファイナンシャル・プランニング的には、私立中学校・高校の学費水準について、「6年生の塾代を無理なく払えるご家庭なら、中高6年間の『学費』についてはクリアできそう」(竹下さん)という判断があります。 逆に、4年生から「なんとなく塾通いを始めた」ものの、5年生、6年生に上がるにつれて家計がキツキツというご家庭の場合、収入アップの手立て(専業主婦家庭であれば妻がパートにでるなど)は早めに検討することをおすすめします。なお、中学受験の勉強をスタートした頃は、「希望の中学校に受からなかったら公立へ」と考えているご家庭は多いものです。けれども、5年生、6年生、そして中学受験と、さまざまな「試練」を体験したことで、「ここまでがんばったのだから」と、すべり止めの私立中学校へ進学するご家庭も多いと思います。塾からの子どもへの刷り込みもあるので、「全部落ちた場合でなければ、公立には進学しない」くらいに思っておいた方が、現実に即していると筆者は感じます。竹下さんも、「いったん中学受験の塾に通ったら、中学校・高校の6年間は私立の学費で見積もっておいたほうが無難です」とのことでした。次回は、いよいよ教育資金づくりの具体的な方法についてお話しを伺います。■今回のお話を伺った竹下さくらさんのご著書 『「教育費をどうしようかな」と思ったときにまず読む本』 竹下さくら著/日本経済新聞出版社 ¥1,500(税別)竹下さくらさんファイナンシャル・プランナー(CFP)。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。慶応義塾大学商学部にて保険学を専攻。卒業後、損害保険会社・生命保険会社の本店業務部門等を経て、1998年よりFPとして独立、現在に至る。主に個人向けのコンサルティングに従事し、講師・執筆活動なども行っている。
2018年09月27日家で悩んでいるくらいなら…何はともあれ学校見学!発達障害のある子どもの進路についてはいろいろと悩みます。公立なのか私立なのか。通信制高校なのか、サポート校なのか。特別支援学校という進路もある…。進路を選ぶときには、やはり現場を訪れて雰囲気を肌で感じることが一番だと私は思っています。インターネットや書籍で発達障害の子ども向けの学校を探すこともできます。私はそれに加えて、学校の先生、通級の先生、支援級の先生、放課後等デイの先生、コーディネーターの先生、行政の教育相談担当者など、直接会って話を聞ける方からの情報を元に学校探しをしました。進路先選びは大変です。全部下見をしていたら、娘は疲れてしまうので、まずは保護者だけでチェック。・家からのアクセス・学校の雰囲気(校舎、先生、生徒)・学費・卒業生の進路先などを確認します。下見をした学校の中から、子どもに合いそうな学校かな?と感じたら、今度は一緒に・授業見学(公開授業や学校を開く週間など)・オープンスクール(夏休みや春休み)・文化祭などに行きます。授業見学やオープンスクールだと子どもが緊張しやすいので最初は文化祭がおすすめです。文化祭では部活の様子なども知ることができるので同じ趣味の仲間を探すこともできます(余暇充実は社会に出てからもとても大切です)。娘のチェックポイント普段の掲示物や落書きに、学校の雰囲気があらわれます。娘もけっこう細かくチェック!Upload By 荒木まち子Upload By 荒木まち子娘の興味がある分野の部活があるのかも大切なポイント。気になる部活のブースはかならず足を運びます。Upload By 荒木まち子在校生の雰囲気も、実際に学校に行くとリアルに感じられます。Upload By 荒木まち子中学校生活のモチベーションアップにも義務教育の間は「皆と同じように」しなければならないことが多く、辛い思いをする発達障害の子ども達。それは娘も同じでした。わが家では娘に「高校はこんなに自由で楽しいんだよ」「希望の高校に入るために、この教科は勉強しておいた方が良いよね」など伝え、「高校見学」を中学3年間ドロップアウトせず乗り切るための娘のモチベーションアップに役立てていました。学生のイキイキした姿に触れられる文化祭高校や大学の文化祭は「先生にやらされている感」が少なく、生徒の自主性を感じることができます。学校という守られた環境の中で少し背伸びをする生徒達。その自由な雰囲気に触れ、娘も進路について前向きに考えられるようになりました。文化祭めぐりは親も楽しめます。これからの時期、文化祭が開かれる学校が多いと思います。皆さんもぜひ足を運んでみて下さいね。
2018年09月05日14歳の息子が大学進学へむけて動き始めました。というのも息子の学校では、中学4年の時(日本の中3にあたります)に文系か理系か経済系か、進路を選択しないとなりません。高校卒業時に大学入学資格を得るためのバカロレアという試験があり、このタイミングで早くも大学での専攻を決める必要があるのです。 そこで数少ないパリの友人、ファッションデザイナーの佐藤康司氏を呼び出し、息子の将来を考える会を開きました。これはとっても有意義でした。まず、14歳で未来を選択することの難しさについて話をし、それでも今決めないとならないのがフランスのやり方ならみんな同じ条件だから仕方ないなということになって、とりあえず息子の考えを2人で聞くことになりました。すると、息子は自分なりの考えをすでに持っていたのです。「文系だと就職が難しい。理系は数学が苦手だからやっぱ難しい。でも経済系ならば文系と理系のちょうど間だし、僕は語学も得意。就職にも有利だから、ここにする」もちろん大人2人に異論はありません。 それから佐藤氏が自分の経験を語りだしました。大学卒業後一度サラリーマンになったが夢を捨てきれず、フランスに渡りデザイナーを目指しました。彼はフランスのデザイナー、ミッシェル・クランの右腕だった男です。41歳で自分のブランドを立ち上げるまでの苦労話に花が咲きました。 父ちゃんも負けてはいられません。大学を中退しバンドを結成。作家になり、フランスに渡ってからの今日までの悪戦苦闘を語りました。「人生というものはそうそう思い通りにはならないけど、自分で切り開いていくしかないのだよ」と。 佐藤氏が帰った後、息子がこんなことを言ったのです。「パリにいる日本人は少ないけど、みんな家族みたいだね。僕にはパパしかいないけど、日本人なのに海外で頑張っている人はみんな僕の親戚みたいだ。力強かったよ。頑張る」。思わず、ぐっとこみあげてくるものがありましたが、そこで泣くわけにはいきませんから、息子の肩をぽんと力任せに叩いてやり「人生を楽しめ!」とおやじ節全開で言ってやりました。生きるのって大変だけど、時々、感動もありますね。よかったよかった。 さて、本日は寒い日に家族で温まるアジア風辛味噌鍋を一緒に作りましょう。 鶏団子材料:鶏ひき肉300g、みじん切りにした長ねぎ5㎝、塩麹大さじ1、卵1個、味噌大さじ2分の1、片栗粉大さじ1、ごま油大さじ1、酒大さじ1、柚子こしょう小さじ2分の1、生姜すりおろし小さじ1、れんこん適量。 スープ材料:水700cc、ウェイパー大さじ1、味噌大さじ1、昆布5cm程度。 つけダレ材料:ごま油小さじ1、塩小さじ2分の1、コチュジャン小さじ2分の1。 その他材料:だいこん適量、長ねぎ適量、豆腐適量、キムチ150g、お好みでラーメン150g程度、バター少々。 まず、ボウルに鶏団子の材料を入れ、粘り気がでるまでよく混ぜ合わせておきます。お好みで粗みじん切りにしたれんこんを入れるのもおすすめです。鍋に水を入れ、昆布とウェイパーを加えてスープを作ります。火の通りにくいだいこんを最初に、中火で炊きながら豆腐や長ねぎも加え、野菜全体に火が通ったら味噌を加えていきます。そこに鶏団子のタネを木べらなどに塗って盛り、フォークなどを使い2cm幅で削ぐようにカットして、煮立った鍋の中へ投入していきます。博多水炊きを食べた時にこの方法だったのです。最後にキムチを入れて一煮立ち。器につけダレとなるコチュジャン、ごま油、塩を入れたらそこに具をとって食べます。締めのラーメンが最高、少量のバターをのせて召し上がれ。 ボナペティ! 本誌連載の料理をえりすぐったレシピ本『パリのムスコめし世界一小さな家族のための』も絶賛発売中です!
2018年02月13日たとえLDでも…「高校に通うのは息子」を貫く中3の夏休みといえば、公立・私立高校ともにオープンキャンパスを開催する時期。もちろん息子リクも、この夏、高校の体験見学に行ってきました。その感想はというと…。Upload By ひらたともみUpload By ひらたともみUpload By ひらたともみ高校見学の感想が独特すぎる!Upload By ひらたともみ見学した高校に関する感想として、どの学校でもまず「臭いか臭くなかったか」が最初に挙げられたのには思わずズッコケたものの…。そもそも重度の過敏症なので、なぜに家畜科の高校を見学したのかすら私にはよくわかりませんが(笑)、最後には、臭いも含め本人にしかわからない「雰囲気」というものを感じ取ってきたので、十分、大きな収穫があった夏の高校見学だったと思います。高校に行くのは、あくまでもリク本人。今回も親子での高校見学は可能ではあったのですが、私は「アドバイスはするけれど、求められてないことはしない」に徹するとあらかじめ心の中で決めていました。見学する高校選びも本人に任せ、送迎もしませんでした。さぁ!がんばろうじゃないか!リク!自分のたくさんのことを体験し、自分に合った高校を選ぶといいよ!…と送りだしたのです。もちろん息子自身がヘルプカードを出したときはいつでも手を差し出そうと思っていたのですが、とうとう私の出番もなく、高校見学の日を迎え、彼なりに何かを感じ取って帰ってきたようです。今回リクが見学希望を出した高校は4校。どれも家から通える高校でした。ひとりで電車に乗り、バスに乗り、相当なストレスだったはずですが、帰宅後談では「ひとりで行けた」という達成感がにじみ出ていて、私にとってもうれしい夏でした。それにしても、行きたい高校と自分の偏差値の差…。これはLD親子でなくとも、悩ましい問題…。うーん。。どうなることやら…。
2017年10月20日気象庁は8月21日、台風第15号(コーニー)の進路予報について発表した。気象庁が21日6時45分に発表した情報によると、台風第15号の勢力は非常に強く、現在の位置はフィリピンの東。西に向けて時速15kmの速さで進んでいる。中心気圧は935ヘクトパスカルで、最大瞬間風速は秒速70m。秒速25m以上の風速となる暴風域は半径150kmに及ぶとのこと。同庁の進路予報によると、台風第15号の中心は、22日6時には沖縄の南方に達する見込み。26日には西日本に上陸する可能性があるとのこと。また、同庁は、今後の台風情報への注意を呼びかけている。(C)Japan Meteorological Agency
2015年08月21日あなたが人生の岐路に立つとき、その後の進路にまつわる夢を見ます。多くは人生の予定・計画を象徴する電車・列車、航空機や大型船舶の夢を見るようです。これらのシンボルはその後の進路の決定、あるいは計画中の物事の挫折といった、あなたの人生の行方を的中させるので、見過ごすことのできないものになります。ではこれらのシンボルについて詳しく解説していきましょう。■地図を見る夢地図を見て目的地を特定している夢は、あなた自身の人生の進路の変化をあらわしています。目的地を目指しているなら吉兆。ただし、地図を見ながら迷っているのは現状の試行錯誤を反映します。地図に記された場所は、あなたの近未来の進路にまつわる物事を象徴します。■電車・列車に乗る夢上り電車・列車に乗るのは運気アップを、下りローカル線に乗るのは運気ダウンを暗示します。また、上り急行線や新幹線に乗るのはチャンス到来を暗示します。日々の予定や計画を象徴する電車・列車のイメージは日常生活のちょっとした変化をあらわしています。高速列車や長距離電車であるほど、チャンスを得たり逃したりする程度が大きいということになります。上りか下りかで運気の吉凶を判断してください。■駅のホームにいる夢大きなターミナル駅のホームに立っているのは進路の迷いや試行錯誤を反映します。ホームから電車に乗るなら進路の決定・決断を暗示します。ホームの向いに恋人が現われる場合、あなたのホームに移動すれば関係の安定を、もしも彼が向かいのホームから電車に乗ってあなたから離れていけば、関係の終了を暗示することになります。■航空機や船舶に乗る夢大型航空機や大型船舶に乗る夢は仕事運アップ、キャリアアップを暗示します。船舶や航空機はプロジェクトや事業計画などを象徴します。恋愛の場合、気になる人といっしょに乗るなら、関係の発展を暗示します。反対に、航空機の墜落や船の沈没の夢は、計画の挫折、事業の失敗を暗示します。恋愛の場合、互いが船上・機内と見送り側に分かれているなら、関係の停滞を暗示します。■他にもある進路にまつわるシンボル信号機の夢、橋の夢、高速道路の夢などもあなたの進路に関係するものになります。共通点は「交通機関に関連するシンボル」であること。信号機の赤信号はそのまま運気の後退をあらわし、何か事を起こすなら中止したほうがいいということ、逆に青信号なら運気アップを暗示します。橋の夢は渡ることができるなら大丈夫、渡れないなら違うアプローチを、というメッセージ。高速道路も真っ直ぐ進むなら成るように成る、逆に渋滞なら改めて計画を練り直したほうがいいというメッセージになります。(梶原まさゆめ/ハウコレ)
2013年12月02日