「貯金などである程度を資金が貯まったので、100万円ほど資産運用をしたい」という場合、どのような商品で運用を行えばいいのでしょうか。資産運用の目的は、自分の資産を使って効率よくお金を増やすことです。現在の銀行預金の金利は0.001%、定期預金でも0.01%程度です。預金していてもお金はほとんど増えません。資産を増やすためには投資を行う必要があります。今回は、初心者が100万円で資産運用する際におすすめの方法をまとめてみました。初心者はリスクが低い金融商品で資産運用を始めるGPIF国内債券と外国債券を合わせて50%、国内株と外国株式を合わせて50%とバランスよくポートフォリオを組んでいるのがわかります。このように幅広く分散投資していれば、株式が下落しても債券が値上がりするなどして損失をカバーしてくれるので、リスクを抑えた運用が可能です。[adsense_middle]バランス型ファンドとは投資信託にはさまざまな種類がありますが、初心者がGPIFと同じように簡単に分散投資できるのが「バランス型ファンド」です。バランス型ファンドとは、株式だけとか債券だけとか一つの資産に偏るのではなく、国内外の資産に幅広く分散投資するファンドのこと。一般的には、次の4つの投資先を組み合わせます。日本株式日本国内の株式が対象。世界株式世界各国の株式を組み入れます。米国や欧州など先進国がメインですが、新興国に投資するファンドもあります。日本債券日本の国債です。安全度は一番高いものの、金利はほとんどつきません。世界債券米国債など先進国の債券を中心に、新興国の債券を組み入れるファンドもあります。一般的に新興国の方が金利が高くなります。バランス型ファンドにおけるリスクとリターンの関係リスクとリターンの関係は次の通りです。セゾン投信世界有数の資産運用会社であるバンガード社のインデックス(日経平均株価やNYダウなどの指数)ファンドを通じて、世界の株式や債券に分散投資をする投資信託です。株式と債券の比率は半分ずつ、このファンド一本で世界30カ国以上の株式と10カ国以上の債券に分散投資することができます。信託報酬は年率0.6%。信託報酬とは、投資信託を管理・運用してもらうためのコストで、保有している間かかる費用です。たとえば、100万円投資していた場合、毎年6,000円の信託報酬がかかります。設定来(2007年)の騰落率は+49.14%。年換算収益率は+3.37%です。セゾン投信eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)基準価額10,536円純資産25,441百万円信託報酬0.1512%運用会社三菱UFJ国際投信ネット証券最大手のSBI証券で一番人気があるバランス型ファンドです。三菱UFJ国際投信株式会社日本を含む世界各国の株式や債券、リート(不動産投資信託)に幅広く分散投資します。各資産の割合を常に12.5%にキープするようにリバランス(銘柄の入れ替え)を行ってくれるので、運用を任せることができます。三菱UFJ国際投信100万円で始める資産運用に関するまとめ100万円はある程度まとまった金額なので様々な金融商品に投資できますが、初心者の資産運用はプロに任せた方が安心です。投資の知識が不要で、頻繁に値段をチェックする必要がないからです。たとえば個別株に投資をすると、「どの銘柄を買うか」、「いくらで買って利食いや損切りはどうするか」などを事前に決めて、株価を常にチェックしなければなりません。手間や時間がかかりますし、仕事にも支障をきたす可能性があります。ですから、保険会社に任せる「貯蓄型保険」か、運用会社に任せる「投資信託」から資産運用を始めるようにしましょう。リスクやリターンは貯蓄型保険よりもバランス型ファンドの方が大きくなります。自分のリスク許容度に合わせて投資対象を選ぶようにしてください。
2019年06月10日楽ラップとは、楽天証券が運営するロボアドバイザーです。ロボアドバイザーに運用を任せることで、初心者でも簡単に世界分散投資ができます。「どの程度の利回りが期待できるのだろう」と運用実績が気になる人も多いと思います。そこで、今回は楽ラップの特徴と実績について解説します。楽ラップとは楽ラップは、16の質問に答えるだけで最適な投資方法を提案してくれます。銘柄選びから売買・管理まですべてお任せできるので、運用にかかる手間を省くことができます。リバランスも3カ月に1度自動で行ってくれます。リバランスとは、定期的に資産配分を元の比率に戻すことです(株式50%、債券50%など)。最低投資金額は10万円。少額から始めた後、積立投資で追加する人も多くいます。以下のグラフは、2018年1月~8月までの間に楽ラップを新規で申し込んだ人の新規申込入金額です。楽天証券楽ラップの最低投資金額である10万円から始めた人が56.4%と過半数を占めています。ただ、50万円以上の人も23.5%いるので、平均すると30~40万円前後になります。そして、多くの人が小額から始めて、積立投資によりコツコツ運用資産を増やしています。楽ラップの積立投資は、1万円以上1円単位で増額することが可能です。少額から始め、無理のない金額で毎月積立をして資産を増やしていくようにしましょう。運用コースは以下の9種類です。楽天証券債券の比率を高めた「保守型」から株式の比率が80%以上の「かなり積極的」まであります。保守型以外には、「下落ショック軽減機能(TVT機能)」付きのコースがあります。下落ショック軽減機能(TVT機能)とは、株式市場の動きが大きくなった場合に、株式の比率を下げてリスクを緩和するための機能です。楽ラップの運用実績は?それでは、楽ラップの実績を確認しましょう。楽天証券では、2017年8月より楽ラップの運用実績の公開を行っています。楽ラップには「1000700(運用コース名)」など9つのパターンがあるので、運用コースによって成績は変わってきます。各コースの期待リターン(年率)は、次の通りです。それでは、運用実績を確認しましょう(2019年3月31日時点)。運用コース:1000100(保守型)1年間 2.65%年初来 4.67%設定来(2016年7月~)8.72%楽天証券日本を含む債券に多く投資していて、とにかく慎重に運用したい人におすすめのコースです。ただし、株式も20%程度組み込まれているので、値上がり益も期待できます。運用コース:1000200(やや保守型:TVTなし)1年間 2.44%年初来 5.90%設定来(2016年7月~)14.42%楽天証券国内と先進国債券の比率が高くなっていますが、先進国や新興国の株式にも投資しています。基本は慎重ですが、攻めの姿勢も忘れない人のための運用コースです。運用コース:1000600(やや保守型:TVTあり)1年間2.35%年初来 5.81%設定来(2016年7月~) 13.48%楽天証券日本を含む先進国債券の比率が高くなっています。1000200と同じ比率ですが、TVT(下落ショック軽減機能)がついているので、大幅に下落した時の損失を緩和する効果が期待できます。運用コース:1000300(やや積極型:TVTなし)1年間 2.33%年初来 7.00%設定来(2016年7月~)20.51%楽天証券資産の半分程度を先進国の株式に投資します。大きな損失をださないように気をつけつつ、積極運用したい人のためのコースです。運用コース:1000700(やや積極型:TVTあり)1年間 2.12%年初来 6.78%設定来(2016年7月~)18.45%楽天証券資産の半分程度を先進国の株式に投資。資産保全のため、日本や先進国の債券にも投資します。運用コース:1000300と同じ資産配分ですが、株式市場の価格変動リスクが高まった場合には、株式への投資割合を減らしてリスクを抑えます。運用コース:1000400(積極型:TVTなし)1年間 2.30%年初来 8.12%設定来(2016年7月~)27.04%楽天証券資産の75%程度を先進国株式に投資します。残りは新興国の株式や債券、REIT(不動産投資信託)が投資対象です。リスクをある程度見込んで、収益を追求したい方におすすめです。運用コース:1000800(積極型:TVTあり)1年間 1.96%年初来 7.75%設定来(2016年7月~)25.00%楽天証券日本を含む先進国株式に積極的に投資します。運用コース1000400のTVTありコースです。株式市場の価格変動リスクが高まった場合は、株式への投資割合を減らしてリスクを抑えます。運用コース:1000500(かなり積極型:TVTなし)1年間 2.32%年初来 9.47%設定来(2016年7月~)31.50%楽天証券株式の比率が80%を超え、積極的にリスクを取りにいきリターンを目指します。日本を含む先進国株式がメインですが、新興国株式や新興国債券にも積極的に投資します。運用コース:1000900(かなり積極型:TVTあり)1年間 1.79%年初来 8.91%設定来(2016年7月~)29.01%楽天証券比率は運用コース:1000500と同じで、積極的にリスクを取りに行きます。ただTVTありなので、株式市場の変動リスクが高まった場合は、株式への投資割合を下げ、リスクの抑制を図ります。各コースの運用成績は以下の通りです。楽ラップの口コミ・評判は?株は+3400円#国内現物 #つみたてNISA #投資信託 #楽ラップ pic.twitter.com/sYX4FQb4mz— しげるん♪ (@shigerun0106) 2019年4月17日本日、貯蓄部門で導入していた楽ラップが最高値でした。昨日の日本株が高かったからだと思います🍀300,000→321,900✨扶養手当て、勤務時間増加に次ぐ収益アップかもしれません。その次がメルカリ🎁→ライティングかな。— 1月から夫が無職_暗躍妻🎨 (@anyakutuma) 2019年4月16日楽ラップが8か月経ってプラス50000円!👀‼️焼き肉行こうか?仮想通貨にぶっこもうか悩み中— 44歳男人生一発逆転を狙う居酒屋店長 (@914PXudZjKSn5o7) 2019年4月12日楽ラップを始めるのはいつがいい?銘柄の選定から購入まで、すべてお任せで運用できる『楽ラップ』。開始以来の運用成績も好調なので、興味のある人も多いでしょう。ただ、「株価が安い時に始めた方が有利ではないか」と思われるかもしれません。楽ラップ開始時(2016年7月)の日経平均株価は16,000円。2019年4月時点では22,000円を超えています。しかし、楽ラップの基本は「長期投資」で毎月一定額を積み立てる「積立投資」です。今後、上がるか下がるかは誰にもわかりませんが、楽ラップの取得価格は今後数十年にわたる投資期間で平準化されます。ですから、今が始めどきかどうかを考えることは、あまり意味がありません。少額からでいいので、早めに楽ラップで資産運用を始めるようにしましょう。楽ラップの運用実績まとめ今回は、楽ラップの特徴や実績について解説しました。最適な資産配分で自動的に運用してくれる楽ラップは、初心者でも始めやすいサービスです。楽ラップでは9つのコースがあり、設定来のパフォーマンスは好調です。ただし、短期的には損失がでることもあります。短期的な値動きではなく、10~20年といった長期的な目線で運用を続けるようにしましょう。
2019年04月25日スマートフォンの普及により、資産運用もスキマ時間で簡単にできるようになりました。今では、投資専用のアプリがたくさんあります。この記事では投資初心者のために、資産運用アプリのメリット・デメリットをお伝えした上で、資産運用の情報収集から実際に取引できる便利なスマホアプリをご紹介します。ぜひ自分の投資スタイルにあったアプリを入れて試してみて下さい。資産運用アプリのメリット・デメリットアップルストア日本証券業協会が発行する資産運用に関する冊子を、最後まで無料で読めます。株式や債券・投資信託などの各金融商品の特徴から情報収集の仕方まで、基礎からわかりやすく学ぶことができます。グーグルプレイくらしに役立つマネークイズアップルストアFP資格の認定や金融知識向上のため、30年以上に渡り広報・教育活動を行っているFP協会ならではのマネークイズです。ライフプラン、貯蓄・投資、税・社会保障、リスク・保険、消費生活・契約など、個人のお金に関する知識が網羅されています。グーグルプレイ情報収集を行うのに役立つおすすめアプリ2選ヤフーファイナンスアップルストアヤフーファイナンスは、資産運用に役立つ情報から銘柄の管理までできる日本最大級のアプリです。プッシュ通知があるので、株価や為替のレートが変動したり、マーケットに影響を及ぼすニュースがでたりした時は、通知で知らせてくれます。また、ポートフォリオ機能がついているので、気になる銘柄の推移をまとめて見ることができます。株価だけでなく、株主優待、経済指標、投資関連ニュースなど幅広い情報を得ることができるので、非常に優れたアプリです。グーグルプレイモーニングスターモーニングスター株や為替だけでなく、投資信託のデータも確認することができます。会員登録して「ポートフォリオ」機能を使うと、購入した株式や投資信託の損益管理ができます。また、「ウォッチリスト」では、素早く価格を確認することができます。投資信託や株式のランキングの他、アナリストのレポートもスマホアプリで読むことができるので、非常に便利です。グーグルプレイロボアドバイザー(AI投資)でおすすめのアプリ2選アップルストアネット証券最大手SBI証券のスマホアプリは、株式投資に最適なアプリです。即座に発注できるので、短期で取引する方にとっても便利です。中長期の投資家にとっても決算や適時開示、速報ニュースなど情報や銘柄分析機能が充実しています。銘柄の検索から情報収集、売買まですべて行うことができます。ただし、投資信託はスマホアプリで購入できないので注意しましょう。グーグルプレイ楽天証券株アプリアップルストアPC版で評価が高い「マーケットスピード」のスマホアプリ「iSpeed」です。iSpeedは、テクニカルチャートやニュースなどが充実しています。特に、楽天証券で口座開設をして、いくつかの条件を満たせば(過去3ヵ月の取引実績や預かり残高30万円以上、信用やFX口座の開設など)、「日経」も無料で読むことができます。注文も3タップでシンプルにだすことができます。カラーやメニューも自由に組み合わせることができるので、好みの画面で取引や情報収集ができます。グーグルプレイ株式を少額から購入できるアプリOne Tap BUY(ワンタップバイ)ワンタップバイは、スマホ専門の証券会社です。株数単位ではなく、金額単位で取引することができます。しかも、わずか1,000円から米国株、米国ETF,日本株を取引きすることができます。売買できる銘柄を厳選しているのも特徴です。米国株では、アップルやアマゾンなど世界的に有名で日本人にも馴染みのある優良企業。日本株では、我が国を代表する企業のうち、若い世代にも身近であることに加え、業績の安定性を重視しています。若い世代を意識してスマホアプリをより見やすく、より使いやすくしています。ワンタップバイ利用者の約7割が投資未経験者なので、初めての方でも安心して取引できるような仕組みになっています。ただ、米国株と日本株は別々のアプリになっているので注意しましょう。米国株ワンタップバイグーグルプレイ日本株ワンタップバイグーグルプレイ投資信託を選ぶのに役立つアプリanswerAnswerは、国内の投資信託の中から最適な銘柄を見つけてくれるスマホアプリです。国内の公募私募投信6,149銘柄、販売金融機関450社に対応しているので、主要な銘柄および販売会社をほぼカバーしています。金融工学に基づいて利用者のリスク許容度を分析し、シミュレーションと投資目標を達成するための銘柄抽出を、スマホアプリでわかりやすく行うことができます。グーグルプレイ資産運用アプリまとめ今回は、初心者から上級者までの投資ライフをサポートするスマホアプリをご紹介しました。スマホが現在の生活に欠かせないように、投資もスマホアプリが必須の時代となっています。情報収集から発注まで全てアプリで行うことができます。口座開設やアプリのインストールは無料なので、いろいろ試してみることをおすすめします。この記事が、自分にあった資産運用アプリを見つけるきっかけになれば幸いです。
2019年04月10日将来に備えて資産運用を始めたいけど、種類が多くて迷っている初心者の方も多いと思います。そこで、「なるべくリスクをおさえたい」「少額から始めたい」「簡単にはじめられる」といったニーズに答えられるようなおすすめの資産運用方法を3つご案内します。資産運用はなぜ必要?金融庁なお、金融庁が厳選した投資信託とはいえ、元本が保証されているわけではありません。その点は注意しておきましょう。つみたてNISAまとめ最低投資額:100円期待利回り:2%~5%以上特徴:年間40万円までの投資額に対する運用益が非課税「銘柄を選択するのは大変」「忙しくて時間がない」という方は、すべておまかせで資産運用できるロボアドバイザーがおすすめです。ロボアドバイザーなら手間をかけずに資産運用できるロボアドバイザーをおすすめしたい人最新の投資手法を試したい手間や時間をかけたくない資産運用がはじめてロボアドバイザーとは、コンピューターのプログラム(AI)が最適な投資信託を診断し、資産運用のアドバイスや運用を自動で行ってくれるサービスです。年収や年齢など、簡単な質問に答えるだけでリスクとリターンを判定し、最適な銘柄の選択から購入まですべて行ってくれます。手間や時間をかけたくない方にピッタリの仕組みです。ロボアドバイザーで最も人気のあるサービスをご案内します。ウェルスナビウェルスナビは預かり資産が1300億円を超えていて、ロボアドバイザーで一番人気があります。投資対象は海外のETF(上場投資信託)。ETFとは、取引所に上場している投資信託です。自分で銘柄を決める必要はなく、最新の金融工学に基づいて最適な投資をしてくれるので、初心者でも簡単に資産運用を始めることができます。最低投資金額は10万円と、通常の投資信託と比べると少し多めですが、世界中の金融商品に分散投資することができます。ただ、ロボアドバイザーも分散投資でリスクを軽減させることができますが、元本保証ではないので気をつけましょう。短期的な値動きではなく、長期的な視点で考えることが大切です。最低投資金額:10万円期待利回り:2~10%特徴:簡単な質問に答えるとすべて自動で運用してくれる初心者におすすめの資産運用まとめこの記事では、初心者におすすめの資産運用について説明してきました。今回ご案内した金融商品(制度)の比較表は以下のようになります。投資信託つみたてNISAロボアド最低投資金額100円100円10万円期待利回り2~5%2~5%2~10%購入手数料0~3%ノーロード(なし)なし運用手数料(信託報酬)0.2~2%0.2~1%1%銘柄数約6,000銘柄約160銘柄10~30銘柄税金課税非課税(上限年間40万円)課税初心者の方には「投資信託」での運用がおすすめですが、まずは非課税枠が使える「つみたてNISA」から始めるようにしましょう。非課税枠は使えませんが、運用の手間を省きたい方には「ロボアドバイザー」に全ておまかせするのもいいでしょう。難しいイメージのある資産運用ですが、簡単に始められるサービスが増えています。まずは少額からでいいので、資産運用を始めてみてはいかがでしょうか。
2019年04月04日ロボアドバイザーで最も人気があるWealthNavi(ウェルスナビ)。しかし「運用成果はどの程度なのだろう」「どのような銘柄で運用しているの?」と疑問を持っている方もいらっしゃると思います。今回は、実際の運用を参考にしながら、組入れ銘柄やパフォーマンスはどうなっているのかを解説していきます。ウェルスナビとはウェルスナビウェルスナビは、預かり資産1,200億円を突破している、ロボアドアドバイザーで一番人気があるサービスです。最低投資額は10万円。毎月同じ額を積み立てる「自動積立」なら月1万円から投資可能です。手数料は預かり資産の1%(年率)、3000万円以上の分は0.5%とさらに安くなります。「ほったらかしで運用できる」「簡単に分散投資」できると評判が高いロボアドバイザーです。ウェルスナビのメリットおまかせで運用を行うことができるロボアドバイザーですが、ウェルスナビの人気が1番なのは、主に次のような理由があります。ウェルスナビの信頼性預かり資産や運用者数が1番多いというのに加えて、みずほフィナンシャルグループや三菱UFJキャピタルなど大手金融機関・ベンチャーキャピタルによる出資を受けています。また、多数のパートーナーと提携していて、ウェルスナビのサービスが広がっていて始めやすいのもメリットです。例えば、次のような提携先から申し込むことも可能です。SBI証券最低投資金額10万円SBI証券からウェルスナビを申し込むことができます。SBI証券のWEBサイトでウェルスナビの資産状況を確認することができます。ANAやJALなどの航空会社最低投資金額:【ANA】30万円、【JAL】10万円資産運用の開始や資産評価額に応じて、マイルが貯まります。米国ETF(上場投資信託)に気軽に投資でき、リバランスも自動で行ってくれるウェルスナビは、流動性が高く低コストの米国ETF(上場投資信託)を毎月自動的に買付してくれます。2,000本以上のETFが米国市場に上場しているので、その中から厳選された7種類のETFに投資できるという安心感があります。そして、ETFは各国の株式をカバーしているので、最大で世界50ヶ国、約1万1000銘柄に分散投資しているのと同じ効果があります。また、常に最適なポートフォリオ(資産配分)になるように、値上がりした銘柄を売って、値下がりした銘柄を買うリバランスも自動で行ってくれます。DeTAX(自動税金化サービス)DeTAX(デタックス)は、ウェルスナビ独自のサービスです。分配金やリバランスから生じる税負担が一定額を超えた場合、含み損の出ている銘柄をいったん売却して損失を確定し、すぐに買い直します。そうすることで含み損を実現して税負担を繰り延べる機能です。DeTAXにより、0.4~0.6%程度の税金負担が軽減されるので、運用手数料1%よりも実質上のコストは少なくなります。ウェルスナビのデメリットウェルスナビのデメリットについても確認しておきましょう。元本保証ではないウェルスナビは、主に株式に投資する金融商品なので元本保証ではありません。ただ、ウェルスナビは10年以上の長期投資を前提としたサービスです。短期的には損失が出る年もありますが、株価が大きく下落したリーマンショック(2008年)前からのシミュレーションもあり、金融危機を経験しても保有期間を長くすれば、利益がでる可能性が高いことがわかります。短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、長期的な視点で運用を行いましょう。そのためには生活費などとは別の余剰資金で投資することが重要です。ウェルスナビの倒産リスクウェルスナビが倒産した場合は、運用がストップします。ただ、ウェルスナビは自社の資産と顧客の資産を明確に区分して分別管理をしています。そのため、ウェルスナビが倒産しても資産は保護されます。また、万一分別管理に不備があった場合でも。日本投資者保護基金により1000万円まで補償されます。ウェルスナビの評判ウェルスナビの実際の評判を提携パートーナーであるじぶん銀行のお客様の声から見ていきましょう。始めた理由利用してよかったこと売買のタイミングを気にしなくていい簡単に資産運用を始めることができたウェルスナビを利用している年代20~50代の働き世代を中心に利用されているのがわかります。資産運用が初めての割合毎年、資産運用が初めてという方が増えています。それでは、実際の運用を詳しく見ていきましょう。ウェルスナビの運用実績をご紹介運用期間・条件現在の運用は以下のようになっています(2019年1月31日時点)。運用期間:13ヶ月毎月積立額:5万円リスク許容度:5総入金額 ¥2,200,000(初回100万スタート、途中55万追加入金)まずは、シミュレーションを確認してみましょう。運用プランはリスク許容度5で、30年間の運用です。シミュレーションでは、リーマンショック前に運用を開始した場合、30年後には投資金額2011万円。89%の確率で2500万円以上になるという結果になっています。現在のポートフォリオを確認してみましょう。ウェルスナビでは、リスク許容度に応じてポートフォリオを自動的に決定してくれて、リスク分散させています。リスク許容度とは投資におけるリスクとは「危険」という意味ではなく、「不確実性」のことです。値動きの幅が大きいほど「リスク」が高いといいます。リスクが高いほどリターン(収益)も大きくなります。つまり、リスク許容度とは「どの程度の損失に耐えることができるか」ということです。リスク許容度が高いほど、株式などのリスクが高い資産を多く組み入れることになります。ウェルスナビではリスク許容度を1(リスク小)~5(リスク大)の5段階に分けています。ウェルスナビの投資対象ウェルスナビは、地域・資産ごとの特性や、ETFを通じて長期投資が可能かなどを考慮して、以下の7つの資産のETFを運用対象としています。米国株(VTI)日欧株(VEA)新興国株(VWO)米国債券(AGG)物価連動債(TIP)金(GLD)不動産(IYR)以上、7つの資産をリスク・リターンで並べると、以下のようになります。リスク許容度が高いほど、米国株や新興国株の比率が上がります。現在のリスク許容度は5なので、米国株33.7%、日欧株33.8%、新興国株14.5%とリスクが高い3つの資産で82%とリスクを取りながら、リターンを目指した運用を行っています。資産評価額2019年1月末の資産評価額は以下のようになっています。円ベースでは38,833円のマイナス(-1.77%)となっています。しかし、昨年は各資産が大きく下落した年でした。下の表をご覧ください。各資産がこれだけ下がる中、―1.77%の損失で済んでいるので、損失は限定的と考えられます。昨年のパフォーマンスは悪かったものの、10年間のリターンは以下のようになっています。ロボアドバイザーは、運用開始後には最適なタイミングでリバランス(銘柄の入替え)や税金の最適化を行います。30年の運用期間があるので、毎年の損益に一喜一憂することなく、淡々と積立投資を継続していくようにしましょう。ウェルスナビの評判まとめ今回は、ウェルスナビにおける実際の運用を元に解説してきました。組入れ銘柄の特徴や資産配分がよくわかったのではないでしょうか。実は、分散投資は下げ相場の時に効果を発揮します。銘柄の分散、時間の分散でリスクを抑えることによって、損失を軽減させることができるからです。人が運用していると、相場環境に影響を受けて、予定通りに運用を行うことが困難な時もあります。特に、株式市場が下落してパフォーマンスが悪化すると迷いがでます。ですから、ロボアドバイザーに任せて、機械的な運用を行っていくことが大切なのです。
2019年03月11日環境問題への社会の関心を高め、環境保全活動・事業の推進を図ることを目的としたコンテスト「地球環境大賞」(主催/フジサンケイグループ)。先日、第28回が開催され、受賞者が発表されました!受賞したのは、企業や学校など8つの団体。その中には「エネルギー自給自足型住宅」を開発したハウスメーカーもありました。100%再生可能エネルギーだけで暮らせる家が、ついに実現!?環境技術の最先端が分かる「地球環境大賞」について、詳しくご紹介します!■ 大賞受賞は印刷技術を応用した“魔法瓶”みたいなボックス地球温暖化や、環境汚染、エネルギー資源の枯渇など、環境問題は私たちの暮らしのすぐ近くで起こっています。節電やマイバッグの使用、食品廃棄をできるだけ減らすなど、家庭でもさまざまな形で環境に貢献できることがありますね。「地球環境大賞」は、「産業の発展と地球環境の共生」をテーマに1992年から始まり、環境問題に取り組む企業や自治体、学校、市民グループなどの活動を対象にしています。今年の大賞に選ばれたのは、大日本印刷の「DNP多機能断熱ボックス」。印刷のコーティング技術を生かして作られた高断熱性能の輸送用ボックスで、いわば魔法瓶のような機能を持ち、外部の温度変化に左右されずに中身を運ぶことができます。海外への長距離輸送にも使えて、温室効果ガスの削減や、食品ロスの削減につながり、これからの物流業界で大活躍しそうです。■ 積水化学工業の「エネルギー自給自足型住宅」は国土交通大臣賞を受賞!今回の受賞の中でも気になるのが、100%エネルギー自給自足ができる住宅です。開発したのは、積水化学工業。高気密・高断熱で、省エネ性能が高いといわれるセキスイハイムの会社です。国が推進する“環境にやさしい住宅”の指標、「ZEH+(ゼッチプラス)」というものをご存じでしょうか。「ZEH」とは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略です。高断熱でエネルギーを極力必要としない高性能設備でエネルギーを効率よく使い、消費量をさらに削減再生可能エネルギーで自らエネルギーを作り出すこの3つの条件のもと、住宅のエネルギー消費量ゼロを目指します。今年度の地球環境大賞の国土交通大臣賞に輝いたセキスイハイムの「エネルギー自給自足型住宅」は、「ZEH+」の性能を備えています。従来の高気密・高断熱に加えて、大容量の太陽光発電システム(PV)と蓄電池、電気自動車の組み合わせで、暮らしに必要なエネルギーのすべてを自給自足でまかないます。電気もガソリンも購入することがなく、必要なエネルギーはすべて“家”が作り出してくれる。まるで、夢のようなシステムなのです!■ セキスイハイムの「エネルギー自給自足型住宅」は、蓄電エネルギーで災害にも強い家最近は、地震や大雨、洪水など、自然災害の発生が増えて、災害時に強い住まいへの見直しが求められています。家に蓄電池があると、停電になってしまったときでも電気を確保できるので、いざというときに安心です。これからの住宅は、“電力の自立”がキーワードになるのかもしれません。セキスイハイムの「エネルギー自給自足型住宅」は、「スマートパワーステーション 100% Edition」シリーズで、すでに2017年から発売されています。2018年11月には、集合住宅の「レトアAZ」、2019年1月には木質系住宅「グランツーユーV-ZEHモデル」の販売も開始。新築住宅だけでなくリフォームや、高齢者向け住宅、介護施設でも「エネルギー自給自足型住宅」の普及に取り組んでいるそうです。環境問題というと小難しいイメージもありますが、「エネルギー自給自足型住宅」は家そのものが環境への取り組みとなり、普段の何気ない暮らしの中でエコに貢献することができます。次世代を担う子どもたちに、自分の家のエネルギーの仕組みを教えると、教育面にもプラスになりそうですね。このほか、地球環境大賞の受賞団体の情報は、地球環境大賞のサイトでご覧いただけます。身近な企業の環境への取り組みが分かりますよ。興味のある方はぜひ覗いてみてください!【参考】※地球環境大賞
2019年03月08日「公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が、’18年10月~12月期の運用実績で、14兆8,000億円もの運用損を出していたことがわかりました。これは現在の方式で運用を開始した’01年以降で、最大の“赤字額”です。それまで165兆円あった積立金が、150兆円まで目減りしてしまいました。積立金は、保険料、国庫負担に次ぐ、年金の原資です。年金の危機といっても過言ではありません」そう警鐘を鳴らすのは、年金博士として知られる、社会保険労務士の北村庄吾さんだ。私たちの老後を支える大事な年金積立が“大溶解”している。GPIFは、厚生年金と国民年金の積立金の管理・運用を行う独立行政法人で、年金基金のなかでは世界最大の資産を持つ。現在、公的年金は現役世代の払う保険料を、高齢者に分配する“賦課方式”を取っているが、少子高齢化がより進むと、現役世代の負担が大きくなりすぎてしまう。そこで、将来的には積立金を少しずつ取り崩して制度を維持する予定になっている。GPIFはそのための積立金を運用し、少しでも増やすという役割がある。GPIFがリスクの高い運用制度となったのは、第2次安倍政権になってからだという。「もともと、GPIFはリスクの低い国内債券を中心に積立金を運用してきました。ところが、’14年10月から、株式投資の割合を大幅に引き上げたのです」(北村さん、以下「」内は同)国内債券での運用割合を60%から35%に半減させて、高い運用益が見込まれるがリスクも高い株式での運用割合を24%から50%に倍増させた。現在は超低金利時代。国内債券では運用益を見込めないために、株式の割合を増やしたというのが建前だが……。「GPIFの豊富な資金を株式市場に投入することで、株高を演出しようとする狙いもありました。つまり、アベノミクスの成長戦略として、年金積立金に手をつけたということです」もくろみは成功し、当時1万4,000~1万5,000円台を推移していた日経平均株価は2万円を超えた。「株高には誘導できましたが、年金資金は株価や為替変動のリスクに今まで以上さらされるようになったのです。’15年度には中国株の暴落の影響もあって、GPIFは5兆円の運用損を出しました。そして今回、昨年10月の世界同時株安の影響を受けて、約15兆円もの運用損を出していたことが発覚しました。多くの国では、基礎年金の積立金は、安全性の高い国債で運用されています。こんな“ギャンブル”みたいなやり方には、問題があると言わざるをえません」それでもGPIFは’01年からの累積の黒字額が56兆6,745億円あると喧伝している。だが、実は’14年10月以降に積み上げた黒字額は、この“大損失”で半減し、現在15兆4,000億円になった。ふたたび今回のような損失を引き起こせば、すべて消し飛んでしまうことになる。「しかも、株式市場に明るい材料はありません。相場は1年先を見て動くもの。現在はオリンピック特需のおかげで、建設事業が活況ですが、今年の秋にはすでにオリンピック後を見据えて、相場が冷え込むと予想されています。それならば、株価が下がる前に売り切ってしまえばいいと思うでしょうが、GPIFの株の保有数は莫大なため、日本全体の株価にも影響を与えてしまう。つまり、株価の暴落を招きかねないので、軽々に売ることもできないのです」アベノミクスの株高演出のために使われた結果、わずか3カ月で15兆円が消失してしまった公的年金。時の政権や、国の都合で、私たちの年金がどんどん消えていく――。
2019年02月21日投資初心者の方は、「資産運用を始めたいけど、どうすればいいのだろう」「少額から気軽にできる方法はないの? 」といった疑問があると思います。投資や資産運用というと怖いイメージもあります。そこで、初心者が気軽に少額から始められるおすすめの方法を3つご紹介します。まずは、資産運用の定義から確認していきましょう。資産運用の方法は2種類金融庁つみたてNISAの対象は投資信託です。金融庁が「長期・積立・分散」に適した約160本の投資信託を厳選しています。年間40万円までの投資金額に対して値上がり益や分配金に税金がかかりません。そして、非課税期間は20年なので、最大800万円分(40万円×20年)の非課税投資枠となります(下図)。金融庁毎年40万円が上限なので、毎月約33,000円まで積立投資をすることができます。約33,000円まではつみたてNISAで、上限を超える分は通常の投資信託で積立投資を行っていくことで、効率的な資産運用を行うことができます。3. 簡単にできる資産運用はロボアドバイザー(ロボアド)しかし、積立投資もつみたてNISAも銘柄を自分で選ぶ必要があります。「銘柄選びから資産配分まで、すべて自動でできるサービスはないだろうか? 」というニーズを満たすのが、ロボアドバイザー(ロボアド)です。ロボアドはいくつかの簡単な質問(収入や年齢など)に答えるだけで、最適な資産配分(ポートフォリオ)を決定してくれて、商品の購入から調整(リバランス)までおまかせで運用することができます。多くのサービスがありますが、「WealthNavi(ウエルスナビ)」と「THEO(テオ)」の2社が有名です。ウエルスナビとテオの投資対象は、「海外ETF」です。ETFとは、証券取引所に上場している投資信託で、取引時間中はいつでも、リアルタイムで取引することができます。ロボアドは、厳選された海外ETFの中から、投資家に最も適した銘柄を自動で購入してくれます。さらに、ウエルスナビは10万円、テオでは1万円から投資を始めることができます。「資産運用に手間をかけたくない」「投資対象をおまかせでお願いしたい」と考える投資家には、ロボアドが最適です。人気資産運用3つの比較表最後に、ご紹介した金融商品の比較表を掲載しておきます。資産運用を始める際の参考にしてください。資産運用に関するまとめ今回は、初心者でも低資金から資産運用できる方法として、積立投資つみたてNISAロボアドの3種類をご紹介してきました。積立投資は、幅広い銘柄の中から自分で選んで投資できます。また、つみたてNISAでは、金融庁が厳選した約160の投資信託から銘柄を選択し、値上がり益や分配金が非課税というメリットがあります。ただ、それぞれ自分で銘柄を選ばなければならないので、手間をかけたくない、資産配分を決めてほしい、と考える投資家にとってはロボアドが最適です。次回は、ロボアドの詳しい内容と、おすすめのロボアドバイザーをご案内します。
2019年02月07日ある程度自分の資産を持っている(貯蓄額で言えば50~100万円)女性なら、一度は夢見るのが“お金の運用”だと思います。しかし、仮想通貨やFXといった投資に手を出すのは、ちょっと怖い……そんな方には、まずリスクの少ない運用法をお勧めします。そこで今回は「女子にお勧めの利回りの良い預金運用法」をご紹介致します。文・山田良政個人向け国債(変動10年タイプ)…安心度★★★★★ 利回り★★★数ある預金運用において、国内で最も安全なのは個人向け国債(変動10年タイプ)でしょう。こちらは基本的にいつでも申し込める上、元本割れすることはほぼありません。1万円から買うことができますが、自動的に積立はできません。厳密に言えば、元本割れすることもなくはないのですが、日本が崩壊するくらいの出来事がなければあり得ないくらい、その確率は低いです。利回りが年率0.05%のため、利回りの良い銀行の定期預金に預けるのがベターです。途中で解約した場合、直近2回の利息が戻ってくるお金から差し引かれますが、微々たるものなので気にしなくて良いと言えます。インデックスファンド…安心度★★ 利回り★★★★★インデックスファンドとは、日経平均株価などの株価指数(市場平均)に、値動きが連動することを目指した投資信託のことを指します。あまり経済に詳しくなくても、ニュースで日経平均株価の値動きを耳にする機会はありますよね。つまり、日経平均株価に連動するインデックスファンドを購入すれば、その日のニュースをチェックするだけで、基準価額をわざわざ調べなくても値動きを予測することができます。日経新聞や株価に興味のある方にはお勧めです。投資型クラウドファンディング…安心度★★★ 利回り★★★★★投資型クラウドファンディングは、別名「ソーシャルレンディング」とも呼ばれ、金融庁の認知を受けている投資商品です。2015年に、政府が正式に投資型クラウドファンディングの規制を緩和したことから注目が集まり、一気にその名が広がりました。今、なぜ資産運用として投資型クラウドファンディングがお勧めなのかと言うと、昨今の低金利時代に平均5%~10%以上の利回りが期待できるからです。しかも、FXや株式よりもリスクが低く、1万円という少額から始めることができるなど非常に多くのメリットを兼ね備えているのは魅力的ですね。貯蓄型の低解約返戻金型終身保険…安心度★★★★ 利回り…★★★★保険と聞くと、運用と無関係だと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、保険は病気やケガのときに保障されるものばかりではなく、貯蓄の機能を兼ね備えているものもあります。貯蓄の利回りが定期預金より高いものもあり、お金を増やす上で選択肢のうちのひとつとして考えてみるのもアリです。たとえば、低解約返戻金型終身保険は終身保険ではありますが、通常の終身保険とは違い、保険料を支払っている間の解約返戻金の割合を、通常の返戻金の7割程度と大きく下げている代わりに、保険料の払い込みが終了すると、解約返戻金が一気に増える仕組みの保険です。若い人であれば、教育資金作りやマイホーム資金作りなどに活用することもできます。最後に、投資でも資金運用法でもそうですが、一番大切なことは“分散投資”の発想を持つということだと思います。分散投資とは、「卵をひとつのカゴにいれておくと、落とした際に全部の卵が割れてしまうかもしれない。しかし、複数のカゴに卵を入れておけば、一度に全部割れてしまうことはない」という理論です。あなたの大切な資産を運用しようと思うなら、可能な限り複数の運用先に分散しておくのが得策です。今回ご紹介した運用法を複数運用して、できる限りリスクを回避しましょう。(C) ESB Professional / shutterstock(C) Viktoriia Hnatiuk / shutterstock(C) Dean Drobot / shutterstock(C) Stock-Asso / shutterstock
2018年10月22日「環境活動=まじめ=つまらない」。そんなイメージを吹き飛ばす環境NGOが日本に存在する。それが「国際環境NGO 350.org Japan」だ。年齢、職業、性別、人種もとにかく多様。下は6歳の子どもから上は70代のおばあちゃんまで。シングルマザーや障がいをもった人、外国籍の人もメンバーにいる。そこで主体的に動いているのは主にミレニアル世代(1980年代から2000年代初頭までに生まれた世代)の若者たち。少しでも多くの人に、楽しみながら環境活動ができることを知ってもらいたい!そこで、Be inspired!では、以前本誌でも紹介した350.org Japanのフィールド・オーガナイザー イアンが活動に関わる人をインタビューする連載をお届けする。その名も『「世界は気候変動で繋がっている」。若き環境アクティビストのリアルな声。by 350.org』。▶︎350.org Japanイアン氏のインタビュー記事『「日本の銀行が環境破壊に加担する事実」を知らない日本人へ。25歳のアクティビストが提案する解決策とは』350のフィールド・オーガナイザー イアンこんにちは!本連載を担当してきた清水イアンです。ツバル、ビーガン、クリエイティブの力、活動するモチベーション、銀行ダイベストメント、あらゆるテーマについて紹介してきた本連載も、いよいよ今回で最終回を迎えます。盛大なラストを飾るべく、今回はボランティアのインタビューに加えて連載#002でインタビューをした大月さんに動画を製作してもらいました。年齢、ジェンダー、人種、職業、ライフスタイル、人生観、すべてにおいてダイバーシティに溢れた350ボランティアが「環境アクティビストとして、今社会に伝えたいこと」が今回のテーマです。「環境アクティビスト」と聞いてみなさんはどういうイメージを思い浮かべますか?ラディカル?カタい?遠い存在?そんな固定観念を打ち壊す動画ができました。その名も『350 Picnic』!タイトルの通り、予定が合ったメンバーでピクニックしながら撮影しました。どうぞご覧ください!世の中に様々な社会問題があるなかで、ボランティアたちはなぜ今、350と共に気候変動に取り組むのか?その理由が垣間見えたと思います。ここからは、『350 Picnic』に参加したボランティア達+自分の写真にそれぞれが「社会に伝えたいこと」を一言添えて紹介します。ピクニックに参加できなかったボランティアが多数いたのが残念です!写真はすべてボランティアのおふじが撮影しました。サンキューおふじ!おふじ(24)先人が残していった美しい地球の文化を、今を生きる私たちは守っていく責任がある。自分が満足するまで「持続可能な循環」というものを、周囲の人間を巻き込んで作り上げていきたい。それが一人ひとりにとってハッピーに生きる基盤になることまちがいないから!350の同じ志を持つ仲間と、より良い世界について考える、こんなにワクワクすることはない!長谷部裕大(18)地球温暖化問題は、避けられない現実。今から一人ひとりの意識改革、行動が未来への大きな力になると思う。地球は私たちが人生を送る為に借りている素晴らしい自然の星。この星を自然豊かなまま未来の子どもたちへ引き継ぐ責任が私達にはある。りりあん(29)世界の文明、つまりライフスタイルも食も生活も文化も地球の持ち物「資源」の恩恵と共に共存して移り変わってきたと思う。そこに、人間がどんな思いで生きているかという「人間エネルギー」によって、世界環境は大きく変わると思う。エネルギー紛争・戦争で支配されていた歴史を、その「人間のエネルギー」の「愛」で未来がかわるときだと信じている。子どもにも誰にでも何かできるChanceがある!イアン(26)自分一人にどれだけの力があるかに気づくのは難しい。でも歴史を見ても、一人ひとりの力が合わさることですごく大きい力が何度も生まれてきた。環境運動っていうのは、見方によっては、地球や世界中の人のことを考えてみること。だから、自分と世界の繋がりを取り戻すために、人生の探求の一部として、参加をオススメしたい。▶︎これまでの350の連載はこちら・#005 「推定総額5億3千万円」を動かした若者集団。彼らが“環境のために銀行を替えること”を人々に訴える理由・#004 幸せって友達よりも稼ぐことだっけ?“沈みゆく島”ツバルに行って「幸せの方程式」を知った日本の若者たち・#003『「何を食べものと決めるかは社会ではなく自分」。ビーガンに風当たりの強い日本で、私が肉を食べない理由』・#002『「 “遊びながらやる感覚” で環境活動にも参加したい」。映像で環境NGOをポップにするクリエーター』・#001『「環境活動に正解はない」。若きアクティビスト3人が語る、真面目なだけじゃない“地球の救い方”』▶︎オススメ記事・牛乳よりも、環境を壊さない。製品の“不完全な部分”まで公開する、スウェーデン発の「麦ミルク」ブランド・地球から「奪い、作り、捨てる」ビジネスモデルの終焉。“髪飾り”で環境問題について学ぶ場を作る女性All photos by FUJIGARAText by 清水イアンーBe inspired!
2018年07月06日「環境活動=まじめ=つまらない」。そんなイメージを吹き飛ばす環境NGOが日本に存在する。それが「国際環境NGO 350.org Japan 」だ。年齢、職業、性別、人種もとにかく多様。下は6歳の子どもから上は70代のおばあちゃんまで。シングルマザーや障がいをもった人、外国人もメンバーにいる。そこで主体的に動いているのは主にミレニアル世代(1980年代から2000年代初頭までに生まれた世代)の若者たち。少しでも多くの人に、楽しみながら環境活動ができることを知ってもらいたい!そこで、Be inspired!では、以前本誌でも紹介した350.org Japanのフィールド・オーガナイザー イアンが活動に関わる人をインタビューする連載をお届けする。その名も『「世界は気候変動で繋がっている」。若き環境アクティビストのリアルな声。by 350.org』。350のフィールド・オーガナイザー イアン連載5回目の今回は、350のボランティアメンバーである、さおりと陸にインタビュー。2018年3月にみずほ銀行が環境に悪影響を及ぼす石炭事業に世界で一番お金を費やしていることがわかり、世界中から批判の嵐が起きている。そんな不名誉なNo.1を獲ってしまった日本に住む私たち一人ひとりが今こそ考えるべきこと。日常の生活のなかの小さな選択で地球に大きなインパクトをうむ「ダイベストメント」について、「気持ちがいい選択をしたい」「誰も傷つけない選択をしたい」と話す2人に改めてうかがった。陸、イアン、さおり3.11を機に環境や消費について考えるようになり、ファッション業界から転身してライターになったさおりは、SDGs*1やダイベストメントを広める活動をしている。東京生まれで、最近はゼロウェイストや東京の地産地消に興味があり、都市農園やコンポスト作りにも参加している。中央大学4年生の陸は、神奈川生まれ。大学の授業でダイベストメントを知り、その後オーストラリアのシドニーに留学。実際に市民が銀行に石炭事業から手を引くように働きかけている光景を目撃し、同様の活動に参加したいと日本に帰国後、350ボランティアを始める。▶︎350 フィールド・オーガナイザー イアンのインタビュー記事日本の銀行が環境破壊に加担する事実」を知らない日本人へ。25歳のアクティビストが提案する解決策とは』(*1)SDGsとはSustainable Development Goalsの略。2015年に国連で採択された、持続可能な社会のための世界共通目標のこと。日本でも広まりつつある。“小さなお金の流れ”から社会を変える。誰でもできる社会変革「ダイベストメント」イアン:ここでちょいと脱線して2人について聞きたいんですが、2人が活動するモチベーションは何ですか?さおり:一つは、未来の地球は、私たち次第で暗いSF映画に出てくるような緑のないグレーな世界にもなり得るし、自然と調和して緑がたくさんある世界にもなり得る。私は、後者の世界を思い描きたいし、次世代にそれを残したいなって思ってる。もう一つは、途上国の人たちのこと。気候変動によって例えば海面上昇が起きたときに、一番その被害を受けるのは、一番温暖化に加担していない途上国の人たち。温暖化の影響に脆弱な彼らは、生活を追われてしまう。だから気候変動は、命の問題でもある。日本はというと、温暖化に大きく加担しているのに、そこまでは影響を受けない。このままじゃいけないと思って、この活動しているよ。イアン:それでは話を戻します。現在の活動の焦点を教えてください!さおり:今350は「石炭と銀行」に焦点を置いて活動してる。イアン:ほう。「石炭」について普段考えることもないと思うので、なんで「石炭」にフォーカスするのか教えてください。 陸:日本は石炭の使用を国内でも国外でも進めているけど、いくら高効率な火力発電技術でも、石炭は天然ガスや石油より二酸化炭素の排出が多い。つまり石炭は、もっとも気候変動を悪化させる燃料だってこと。さらには、採掘するときに環境破壊を引き起こしたり、燃やすことで大気汚染を引き起こすし。 さおり:2015年にパリ協定っていうのが世界で合意されて、それによって世界195ヶ国が気候変動を1.5度から2度未満に防止する、という約束を交わしたんだけど、その後に国連環境計画UNEP*2が調査報告書を出して。そのなかで1.5度から2度未満の目標を達成するには、新しい石炭火力発電所の建設は今後一切許されない、さらには既存の火力発電所も段階的に廃止していく必要がある、っていう勧告を出したんだよね。 陸:そんななか日本は、自国に石炭火力発電所を40基以上建設しようとしていて、これは先進国の中ではもっとも多い数。(*2)国連環境計画UNEPとは、世界の気候変動サミットを統括している一番大きな環境の枠組みイアン:つまり気候変動的には石炭は絶対アウト。だけど増やそうとしていると。じゃあ石炭と銀行の繋がりについては? 陸:最近発表された海外のNGOの調べで、みずほ銀行が世界で1番、三菱東京UFJ銀行が世界で2番、三井住友銀行が世界で5番目に石炭に融資してることがわかって。つまり日本のメガバンクは、世界トップクラスの石炭推進派になっていて、気候変動防止に貢献するどころか、悪化させる側に立ってしまってる。 さおり:レインフォレストアクションネットワークっていう団体が、世界の主要銀行を対象に、森林伐採や化石燃料に対してどういう方針を持っているかというのを元に銀行を評価するレポートを発表したんだけど、その中で三菱東京UFJ銀行が最低ランクのF、みずほ銀行と三井住友銀行がDマイナスという評価を受けてしまった。なぜそんな評価なのかというと、ほとんど方針を持っていないから。Urgewald, Banktrack, 350.org陸:同じ調査の対象になっているオランダのINGという銀行は、もう石炭へは出資しないことを表明していて、Bの評価を受けてる。世界がそういう流れのなかで、日本のメガバンクの後進的な姿勢が際立ってきてるのが現状だね。さおり:今までずっと産業単位の話だったけど、プロジェクト単位での融資も日本の銀行は行ってて。例えば、今日本は東南アジアに石炭火力発電所をたくさん建設しようとしていて、そのほとんどのプロジェクトに日本のメガバンクが関わってる。こういったプロジェクトのなかには、人権侵害が報告されている例や、地域住民の暮らしへの被害が報告されているものもあるんだ。陸:こういう風にあらゆる問題があるから、今はメガバンクに石炭への新たな融資をやめてください!って声を届けるための署名を集めてる。誰かを傷つけるお金の使い方じゃなく、誰かを支える使い方に。「ダイベストメント」で自分と世界の繋がりを取り戻すさおり:それでいうとダイベストメントって、自分が預金として預けたお金が、環境や社会にどういう影響を与えているかを考えるきっかけになるから、すごくいい活動だと思う。お金を通して社会を俯瞰して見られるというか。ダイベストメントに関わるようになって、一気に意識の範囲が広がったもの。イアン:うちらがやっている活動は、社会にいいインパクトを与える選択肢があって、せっかくならそっちを選びませんか?と提案しているだけ。そしてその選択を通して、物事を変える力があなたにもあるっていうことを伝えたい。あとはボランティアと一緒にいろいろと実現することを通じて、環境活動に参加するハードルを下げたいな。自分らしく、でいい。それぞれの環境意識を表現できる場所イアン:それでは、最後に今後に向けて一言ください!!さおり:ダイベストメントは一つのきっかけ。誰かと喧嘩をしたいわけでも、誰かを責めたいわけでもない。いろんなセクターの人と楽しく環境活動をやりたいし、みんなで一緒に平和を実現していきたいな。陸:気になったらプラスチックでもビーガンでも、なんでもいいからまずは調べてみてほしいな。NGOの職員にならないといけないじゃなくて、もっと身近なところ、「ストローいらないです」って言ってみるとか、小さなところに落とし込む。全員が毎日一つでもゴミを拾えば、世界はすごくきれいになるって言われて「あぁ、たしかに」ってなる感覚。そういうのって、ハードル高くないところからはじめていくと、どんどん面白くなっていく。一人が小さいことをやるだけでも、日本の1億2653万人がやれば大きな力になるって信じてほしい。自分も信じているからダイベストメントや、ビーガンや、プラスチックを使わないように生活をしてる。信じることが一番大事かなって思います。「環境問題」と聞くと、なんだかスケールが大きくて自分一人の力ではどうしようもないことのように思えるかもしれない。でも実際は「日常生活のなかの小さな選択」が大きなインパクトを生むことができる。その可能性を信じて活動しているのが、350のメンバーだ。同時に350は彼らにとって自分らしくいられる居場所でもある。これを読んでいるアナタも、350に参加して「自分らしく地球に優しい生き方」を見つけてみてはどうだろうか?SAORI & IAN & RIKUボランティアに参加する/署名する/Facebook/Twitter/ Instagram/銀行を変える
2018年05月01日「環境活動=まじめ=つまらない」。そんなイメージを吹き飛ばす環境NGOが日本に存在する。それが「国際環境NGO 350.org Japan (以下、350)」だ。年齢、職業、性別、人種、とにかく多様なコミュニティである350は、下は6歳の子供、上は70代のおばあちゃんまで、シングルマザー、障がいを持った人、外国人もメンバーにいる。そこで主体的に動いているのは、主にミレニアル世代と呼ばれる(1980年代から2000年代初頭までに生まれた世代)若者たち。上も下もないフラットな組織である350は、気候の公平性と訳される「クライメート・ジャスティス*1」の角度から、お金と気候変動にまつわる問題を楽しく広めていく活動に取り組んでいる。少しでも多くの人に、楽しみながら環境活動ができることを知ってもらいたい!そこでBe inspired!では、350.org Japan のフィールド・オーガナイザー イアン氏と、活動に関わるさまざまな人との対談を連載でお届けする。連載2回目の今回は、350が現在行っているキャンペーン「レッツ、ダイベスト!」のために映像を作ってくれた大月 壮(おおつき そう)さんに、等身大のままでいながら環境問題と向き合う、彼なりの環境活動への関わり方について話を聞いた。
2017年11月08日「環境活動=まじめ=つまらない」。そんなイメージを吹き飛ばす環境NGOが日本に存在する。それが「国際環境NGO 350.org Japan (以下、350)」だ。年齢、職業、性別、人種もとにかく多様。下は6歳の子供から上は70代のおばあちゃんまで。また、シングルマザーや障がいを持った人、外国人もメンバーにいる。そこで主体的に動いているのは主にミレニアル世代(1980年代から2000年代初頭までに生まれた世代)の若者たち。上も下もないフラットな組織である350は、気候の公平性と訳される「*1クライメート・ジャスティス」の角度から、お金と気候変動にまつわる問題を楽しく広めていく活動に取り組んでいる。少しでも多くの人に、楽しみながら環境活動ができることを知ってもらいたい!その一心で、今月からBe inspired!では、以前本誌でも紹介した350のフィールド・オーガナイザー イアン氏が、350の活動に関わる人をインタビューする連載をお届けする。その名も『「世界は気候変動で繋がっている」。若き環境アクティビストのリアルな声。by 350.org』。▶︎350.org Japan フィールド・オーガナイザー イアン氏のインタビュー記事はこちらから『「日本の銀行が環境破壊に加担する事実」を知らない日本人へ。25歳のアクティビストが提案する解決策とは』(*1)クライメート・ジャスティス:「気候の公平性」と訳されるこの言葉は、先進国に暮らす私たちが、石油や石炭などの化石燃料を大量消費してきたことで引き起こした温暖化への責任を果たし、すべての人々の暮らしと生態系の尊さを重視した取り組みによって、温暖化を解決しようとするコンセプト。
2017年10月11日ファイナンシャルプランナーの小澤美奈子です。昨今、NISAや確定拠出年金などの優遇制度を利用して資産運用を始める方が増えていると言われています。読者の中にも、これからはじめてみたいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。資産運用は、リスクとの付き合い方がとても大事になってきます。そこで今回は、低リスクで運用するコツについて、考えてみたいと思います。●そもそもリスクって何?そもそも資産運用におけるリスクとは、「値動きの変動の幅」や「不確実性(予想どおりにはならないこと)」を指します。リスクが大きいとは、価格変動のブレが大きいため、予測しづらいことを意味するのです。よく言われているような「危険」というイメージとは捉え方が異なります。また、リスクの大きさはリターンとの関係に影響を及ぼすと言われ、一般的にリターンが大きい金融商品はリスクも大きく、逆にリターンが少ない商品は、リスクも少ないという特性があります。具体的な金融商品には、どのようなものがあるのでしょうか。リスクとリターンが小さな商品には、銀行の預貯金や債券、インデックス型の投資信託などがあります。一方、リスクとリターンが大きい商品は、株式や外貨建ての商品などです。低リスクの運用を目指す場合には、最初は国債や債券型の投資信託からはじめて、慣れてきたら徐々にリスク性の商品を増やして行くことが望ましいですね。●基本は分散投資でイギリスには『1つのかごにすべての卵を盛るな』という格言があるそうです。これは、たくさんの卵を1つのカゴに盛ってしまうと、ひっくり返った場合に全部割れてしまいますが、最初からいくつかのカゴに分けて入れておけば、1つのかごを落としたとしても、残りのカゴが無事である限り安全である、というもの。このことを投資に例えてみると、どうなるでしょうか。自分の手持ち資金すべてを、1つの金融商品へ投資したとします。何らかの要因で、その金融商品の価値が下がってしまった場合、手持ち資金の価値が下がったり、またはゼロになったりする可能性がありますよね。リスクを軽減するためには、複数の金融商品に分けて投資すること、つまり「分散投資」することが大切なのは言うまでもありません。●定額で積立投資をする投資でリスクを軽減する方法の1つに、“時間の分散”があります。1回でまとめて投資するのではなく、何回かに時間を分けて投資することでリスクを小さくするという方法です。その時間の分散効果を最大限に利用できるのが、積立投資です。積立投資とは、株や投資信託などの商品を毎月一定額購入し、積み立てて行く手法のこと。時間の分散以外にも、長期で積立をすることにより、平均価格を下げられる効果も期待できます。特に運用初心者にとっては、自動積立にすることで買い時を見極める煩わしさが無くなるメリットもあります。●最後に今回は、低リスクで資産運用するコツをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?ただし、分散投資や定額積立する際には、気を付けなければならない点もあります。それは、複数の商品への分散や、毎月積み立ては、その分手数料も多くかかってしまうということです。つまり、より多くの利益を出すためには、できるだけ手数料の低い商品を選ぶことも基本となります。【参考リンク】・知るぽると | 金融広報中央委員会()●ライター/小澤美奈子(ファイナンシャルプランナー)●モデル/杉村智子(まさとくん)
2017年01月24日一般的に資産運用に関しては、女性は男性に比べて始めるのが遅く、運用する資金も少なく、運用の仕方はとても保守的である、と特段の根拠もなく思われてきた面があります。しかし、最近の調査結果では、「女性はよく調べて、自分のゴールに合った運用のやり方を実践し、売買の回数は少なく、市場が急変した時にも比較的冷静である」という傾向が見えています。これは何を意味するのでしょう? ■相場の変動に関わらず、女性の投資成果は男性に勝るとも劣らない米国で資産運用のオンラインツールを投資家に提供しているオッペンフォリオ社が、自社のユーザー60,000人を分析したところ、株式市場が上昇した2014年は女性の平均リターンが男性の平均リターンを0.4%上回りました。2015年は相場環境が厳しい1年でしたが、女性が平均でマイナス2.5%だったのに対して、男性はマイナス3.8%という結果でした。もちろん、男性であっても女性であっても素晴らしい投資成果をあげる方はいらっしゃいます。興味深いのは、女性が男性とは違った考え方やアプローチで投資に向き合っているということです。今回はその中の3つ、男女を問わず参考にできる点を紹介します。■1.普段の生活からヒントを得る女性は実に一家の消費の7割を担っています。つまり女性は、男性より何倍も、日々さまざまなサービスや商品を判断して購入する「機会」があるのです。もし、買った商品がとてもユニークで便利だったら、その商品を作った会社を調べてみてください。その企業が若く、急成長を遂げるポテンシャルがある場合、とても良い投資機会になります。個別の企業の株式に投資するのは勇気がいるかもしれませんが、日常の生活の中に、投資のヒントが隠されています。投資家にとって投資先を調べる最良の方法は、自分の目と耳で実際に見聞きすることだとも言われています。ある会社のプロの女性運用担当者も、ワーキングマザーの自分の生活に欠かせない「もの」や「サービス」を提供してくれているという理由で、草創期のAmazon やAppleやディズニーに投資した、という経験があります。近年、何れの企業の株価も高水準をマークしています。 ■2.気質の違い個人差はもちろんありますが、一般的に男性は投資の分野でも「一発ホームラン」を狙いがちなのに対して、女性はシングルヒットの積み重ねを意識する傾向にあります。2013年の米国フィデリティの調べでは、男性は女性に比べ自己の資産を100%株式に投資している人が多く、また先述のオッペンフォリオ社によると、男性の運用は、資産の増減が激しい傾向が出ているとのことです。例を挙げましょう。男性と女性が同じ10万円をもっていたとして、男性が大きく値上がりする可能性のある株を2銘柄買い、女性は配当の高い優良企業の株を2銘柄買ったとします。優良企業は1年間で各1割、値上がりしたとすると1年後、女性の資産は11万円になります。一方、男性の購入した銘柄は、1銘柄は倍に値上がりしましたが、1銘柄は9割値下がりしたとすると、1年後の資産は10万5000円です。一見すると2倍に高騰した銘柄をもっていたほうが、リターンが大きかったように思うかもしれませんが、結果は逆になります。リスクを管理し、大きな損失を防ぐことが投資にとって、とても重要なのです。■3. ゴールを見据えて長期投資米国で30年以上、個人投資家に投資アドバイスを行ってきたSallie Krawcheck(女性)は、「男性は競争が目的になりがちだけど、女性はゴールに対しての達成度を重視する」と言います。市場の動きや周りがどうしているかに関係なく、女性のほうが一旦決めたゴールへの意識が強いようです。そのことは、売買頻度にも表れます。米国で、90年代にわたって38,000世帯の投資行動を調査した分析があります。それによると、男性は女性に比べ45%売買の頻度が高く、その成果は、年率0.94%ほど女性投資家を下回ったというものです。オッペンフォリオの分析でも、60,000人のうち、2015年1年間で男性が平均7.4回売買取引を行ったのに対し、女性は5.1回でした。売買をしていないと「投資していない」と思う人もいるかもしれませんが、かの世界的に有名な投資家のウォーレン・バフェットも、「最上の投資は怠け者と紙一重」と言っています。行動を起こすばかりが投資ではありません。日常の消費行動でのご自身の目利きをベースに、ゴールを見据えてじっくり長期投資を行う女性は、男性とは違った観点で、むしろ投資に向いている点が多々あります。とは言え、誰にも相談せずに1人で考えるのは、ときにリスクになります。女性は投資に向いている、と自信を持って、必要に応じプロのアドバイスも活用しながら、自分に合った資産運用を模索していかれることをお勧めします。
2016年08月18日第18回 、 19回 とNISA制度についてお話ししました。では、この制度をどのように活用していけばよいのでしょう。■NISA 口座を開設するまず、NISA専用口座を開設しなければなりません。金融機関によって扱う商品が違うので、「どこの金融機関で口座を開くか」が重要です。銀行では上場株式や上場投資信託(ETF)は買えませんので、証券会社がおすすめです。SBI証券、楽天証券、マネックス証券などのネット証券なら、手数料が安く、ラインアップが豊富です。開設するには、・基準日(平成25年1月1日)時点の住所、氏名および生年月日の記載のある住民票等・マイナンバーがわかる書類(本人確認書が必要な場合もある)が必要です。NISAは、1人1口座と決まっているので住民票が必要なのですが、住民票の取得代行をしてくれる金融機関もあります。開設を希望する金融機関のWebサイトから申込書類の請求ができます。■いよいよ運用をスタート!ここで一旦、 第15回 の「運用をスタートするおさらい」を読んでください。証券会社が決まったら、いよいよ何を選ぶかという4番目の段階です。皆さんにおすすめしたいのは、以前ご紹介したインデックスファンドや、より手数料の安い上場型投資信託(ETF)です。さて、運用する場所(NISA口座)も、運用する商品も決まりました。いつから始めますか?もう少し勉強してからと思う人も多いのですが、まずはスタートしてみるのがおすすめです。とにかく1万円でも買ってみるとよいでしょう。実際にスタートしてみると、「なんだ、そういうことか!」と、わかることがたくさんあります。たとえば、毎月1万円ずつ、世界の株式に分散投資をするインデックスファンドを買うことにしましょうか。あるいは、日本の上場株式に分散投資をするインデックスファンドでもよいでしょう。少しずつ買い増していく中で、ゆっくり自分のポートフォリオ(編集部注:分散投資の際の、資産の組み合わせのこと)を整えていけばよいのです。まとまったお金がある人は、自分の決めたアセットアロケーション(資産配分)にしたがって、投資信託などのリスク商品と個人向けの変動国債などに分散して一度に投資するのも、もちろん結構です。 ■毎月「積立投資」をする皆さんは、これまでに、お給料から毎月決まった金額を自動的に定期預金で積み立てたり、財形貯蓄をしたりしたことがありますか?こうした自動積立型の貯蓄は、はじめに手続きさえしておけば、あとは、自動的に口座から引き去れてお金が貯まっていきますよね。「積立投資」も同じです。毎月、決まった日に、決まった金額が引き落とされて、決まった投資信託を買い付けてくれるのです。最初に「しくみ」さえつくっておけば、自動的に投資が続けられます。これなら、大きなお金を用意しなくてもすぐに始められますね。なかなか一歩を踏み出せない人にとって、スタートのハードルを下げる方法だと思います。この「積立投資」には、いくつかメリットがあります。積立投資の詳しい話をする前に、もうひとつ、「積立投資」をするのによい場所がありますので、先にこちらのお話をしましょう。■とってもお得な個人型確定年金制度「個人型確定年金制度」という言葉を聞いたことがありますか?実は大変、税制優遇された制度なのです。NISAは、日本に住んでいる人ならだれでも使える制度ですが、「個人型確定拠出年金制度」は、今のところ、使える人と使えない人がいます。しかし、今後、使える人が増えることが見込まれていますので、ぜひとも知っておいてほしい制度です。次回は、この「個人型確定拠出年金制度」についてお話しします。
2016年04月18日ゾーホージャパンは4月5日、総務省が全国の自治体へ導入を推進している「自治体情報セキュリティクラウド」においてIT運用管理ソフトウェア「ManageEngine(マネージエンジン)」の導入を促進するため、自治体情報セキュリティクラウド向けの特別ライセンスを提供開始したと発表した。「ManageEngine」は、ゾーホージャパンが提供するネットワークやITサービス、セキュリティ、デスクトップ・ノートPC、ビジネスアプリケーションなどを管理する製品・サービス群。直感的な操作が可能な画面設計により、短期間での導入が可能で、その後の運用フェーズにおいても手間がかからず、よりシンプルなIT運用管理を実現するという。従来、ManageEngine製品のソフトウェアライセンス契約の利用許諾においては、地方公共団体やそのシステム運用を委託されている民間企業それぞれ1団体につき、1ライセンスの購入が必要だった。しかし、新たに提供を開始した特別ライセンスでは、自治体情報セキュリティクラウドを構築する都道府県およびその都道府県に属する市町村が運用管理を統合する場合、1ライセンスで複数の団体がManageEngineのソフトウェアを利用できる。これにより、ライセンス契約に基づいた運用面の制限がなくなり、よりスムーズに作業を実施できるとしている。同社が自治体情報セキュリティクラウド向けに関連している製品は次のとおり。
2016年04月06日野村総合研究所(NRI)は3月18日、IT運用管理「Senju Family(センジュファミリー)」の最新版「Senju Family 2016」および、Senju Familyをクラウド型でサービス提供する「mPLAT(エムプラット)」の最新版を4月1日から販売開始すると発表した。Senju Family 2016では新たにDevOps機能を追加し、開発部門と運用部門のコミュニケーションを効率化することで業務をスピードアップが図れるほか、スマホやモバイル端末からもアクセスが可能。これにより、従来は運用部門に依頼したうえで確認できなかった情報も統制を確保しつつ、開発部門が直接確認できるようになり、エンタープライズシステムにおけるDevOpsを実現するとしている。なお、開発者向け機能の強化に伴い「Senju Operation Conductor(Senju/OC)」は「Senju DevOperation Conductor(Senju/DC)」と名称を変更する。一方、Senju Familyをベースにした運用基盤クラウドサービスのmPLATでは、ユーザーからの要望が多いITサービスマネジメントの監視/分析サービス(mPLAT/IWC)、イベント発生を自動通知するサービス(mPLAT/AEC)、状況を可視化するダッシュボードサービス(mPLAT/MDV)の3サービスを追加。これらの新サービスにより、クラウドや仮想化環境に対する運用基盤の提供に加え、運用の自動化や効率化を実現するほか、収集したデータをNRIのITサービスマネージャが分析し、継続的な運用改善を支援していくという。価格はSenju DevOperation Conductor(Senju/DC)の場合、50万円(税込)~、DevOps機能のオプションは50万円(同)となる。
2016年03月19日NECは3月8日、システム運用管理者向けに、運用改善支援ソフトウェア「WebSAM IT Process Operations」を販売開始した。価格は3ユーザーIDの場合が91万円(税別)~となり、出荷日は6月3日を予定している。近年、システムの仮想化やクラウドの利用が拡大し、運用管理業務が複雑化する中で業務の効率化が期待されている一方、効率化を進めるにはアセスメントサービスによる作業の見える化や標準化を行うため、時間を要していた。新製品は運用者の作業時間や作業頻度など各種データを自動で収集し、サーバに集約。これにより、従来必要だったコンサルタントなどの専門家によるアセスメントサービスを実施することなく、運用者の作業実績を数値やグラフで把握できる。また、作業時間の推移や作業全体における各作業の割合を基に改善候補の作業を自動で抽出する機能を有しており、運用管理者の業務改善を支援するという。また、従来は作業手順書を作成していない場合や、作業手順書を一元管理せずに個人で保管していた場合には、グループ内で手順やノウハウを共有することが困難だった。新製品は、画像イメージ付きの作業手順書の作成・更新が容易で、運用者間での手順書の共有が可能。これにより、常に最新の作業手順書の管理・更新ができるため、作業の標準化やミス軽減に貢献するとしている。
2016年03月08日日立システムズは3月1日、サービスロボット、作業補助ロボット、点検業務などに活用できるドローンの導入コンサルティングから、アプリケーション開発、設置、運用・保守までをワンストップでサポートする「ロボティクスサポートサービス」の販売を開始した。同サービスでは、多言語対応のコンタクトセンター、全国約300カ所のサービス拠点などのサービスインフラと、さまざまな業種・規模の企業にIT サービスを提供してきた実績・ノウハウを活用し、ロボットを活用した新商品・サービスの開発、接客サービスの向上、業務効率化などを支援する。同サービスでは、サービスロボットとして、ソフトバンクの「Pepper for Biz」とALDEBARAN Roboticsの「NAO」を活用する。例えば、「Pepper for Biz」を活用した場合、顧客を認識して接客を行うようなアプリケーションを組み込むとともに、店舗スタッフへの操作説明・問い合わせ対応や、アプリケーションの定期的な改修、万一の故障発生時には店舗に予備機を配送して交換するなど、導入から運用・保守までを一貫して支援することが可能だという。作業補助ロボットとしてはイノフィスの「マッスルスーツ」を、ドローンとしてはエンルートの「Zion」を活用する。NAOを対象としたサービスの参考価格は、ヘルプデスクが月額1万5000円(50インシデント)から、キッティング・設置作業が1台当たり2万円から、アプリケーション開発は個別見積もりとなっている。
2016年03月02日富士通は2月24日、ネットワークシステムの運用・保守などを自動化するソフト「FUJITSU Network Virtuora SP (バーチュオーラ エスピー、以下、Virtuora SP)」を同日より販売開始すると発表した。価格は472万円(税別)から。「Virtuora SP」では、ネットワーク機器の制御インターフェースとして、広く使用されているSSH/SCP)およびRESTを採用しており、多様なネットワーク機器の状態やポート単位のトラフィック流量などを収集・分析し、ネットワーク回線の切り替えなどの制御を行うことが可能だという。「Virtuora SP」は、Policy Design ToolとPolicy Engineの2つの機能で構成。Policy Design Toolは、顧客が行う運用・保守の業務内容をポリシー(ノウハウをシナリオ化したもの)として定義。一方のPolicy Engineは、定義したポリシーにスケジュール設定を行うことで業務を自動化する。ポリシーの定義は、プログラミング言語で記述する必要はなく、BPMN標準のフローチャート形式でグラフィカルにワークフローを作成し、ポリシーとして定義することができるという。また、シナリオの検証ができるシミュレーターを搭載し、作成したワークフローの擬似環境で検証することができ、実機での検証に比べ、時間やコストを削減できるという。Virtuora SPのユースケースとしては、ネットワークに障害が発生した場合、現用系ネットワーク回線から待機系ネットワーク回線の切り替え、障害復旧後は、切り戻し作業を自動的に行うことを想定しており、切り戻す時間を通信データ量の少ない夜中に設定したり、ネットワークを切り替えても問題のないデータ量の値に閾値を設定することも可能になるという。同社では2018年度までに40億円売上げを目指している。
2016年02月24日お金のデザインは2月16日、個人向け資産運用サービス「THEO(テオ)」の提供を開始した。THEOは、独自で開発したアルゴリズムに基づく独自のロボアドバイザーがポートフォリオを提案する。同社はFintechベンチャーで、米国で急成長を続けている、現代の投資理論に基づいて構築されたアルゴリズムに金融商品の運用を一任する「ロボアドバイザー」のシステムを「テクノロジーによる金融の民主化」と位置づけ、ユーザー目線にこだわった「始めやすく、分かりやすい」資産運用をサポートする。○特徴は「始めやすさ」と「わかりやすさ」「THEO」の運用を開始する前に、ユーザーは自分の目的に合ったポートフォリオの自動設計サービスを無償で利用できる。具体的には、9つの質問に答えると、約6000のETF(Exchange Traded Funds:上場投資信託)の中から、2分で最適なプランが提案される。ポートフォリオは、成長重視、株式運用中心の「グロースポートフォリオ」、安定した収入を確保、債権中心の「インカムポートフォリオ」、インフレヘッジ重視、不動産やコモディティを中心とする「インフレヘッジポートフォリオ」の3種類をニーズに合った最適な構成でデザインされる。ポートフォリオや投資先は微調整も可能で、よりリスクの低い先進国中心の運用や、よりリターンを期待できる新興国中心の運用に変更することもできる。ポートフォリオを設定した後、証券口座開設と投資一任契約の申し込みを行い、申し込みから最短2営業日で口座開設が完了、開設した口座に入金すると、最短3営業後に運用状況をオンラインで確認できる。運用はロボアドバイザーに一任する形となる。同社COOの北澤直氏は、ETFは一般の投資信託に比べてコストが安く、流動性と透明性が高いと説明する。世界で上場されるETF銘柄は増加を続けており、500程度であった2005年時点から、現在では6000種類に達しているとのこと。銘柄の増加に伴い、世界中のあらゆる資産が投資対象になっていると語った。また、アメリカにおけるマネージドアカウント(一任運用)の総額は2003年の開始から激増しており、現在では4兆ドルに達しているそうだ。さらに、ロボアドバイザーによるオンラインでの資産運用の総額は、年平均成長率+68%で伸び、2020年には2.2兆ドルに達するというA.T.Keameyの予測を引用し、ロボアドバイザーによるオンラインでの資産運用が広がる可能性を示した。○少額運用に対応、手数料は年率1%のみ「THEO」は、10万円から運用が可能で、手数料は一任運用報酬としての預かり金額の1%(年率)のみだ。今年5月15日までに申し込みを行えば、100万円までの投資一任報酬を1年に限り500円に下げる。デモンストレーションを行ったCFOの坂田宏氏は、「THEO」によって投資に対する不安感や資産運用への恐れを解消し、資産形成を始めるハードルを下げることができると語った。サービスの特徴上、まずはネットリテラシーに敏感なユーザーが多くなると予想しているが、29歳の坂田氏によれば「それは若者とは限らない」とのことだ。現時点で具体的な運用資産の目標金額は定めていない。しかし、アメリカのロボアドバイザー市場の成長率が上位1%に入る勢いであることから、今後の日本においても同様の成長が見込めるとしている。○日本は「お金持ちの老人」「日本人は、いつも最も賢い金融投資をしてきた」と、同社取締役会長の谷家衛氏は語った。高金利時代や不動産バブルの時に最も金融商品の売買を行っていたのは日本人個人であった。現在、個人の資産の多くが円建ての預金であるのは、円高の時代はそれが一番の正解だったからとのこと。その結果が、不景気と言われて久しいものの、現在でも日本人の持つ対外純資産総額が世界トップであることは事実だ。しかし現在、人口減少・超高齢化時代に突入した日本において、ほとんどの資産を円建ての預金で持っていることに必然性はない。日本円の持つ、世界経済への影響力が下がりつつあるためだ。谷家氏は「日本はすごくお金持ちの老人のようなもの」とたとえた。世界の富裕者がプライベートバンクを通して世界中に分散投資し、金融危機に備えると同時に世界経済への貢献を行っていることを「お金を将来の不安ではなく、未来への希望にすること」と語り、それがこれからの日本人が行っていくべき資産運用であると結論づけた。
2016年02月17日ルネサスエレクトロニクス(ルネサス)は2月10日、同社製マイコン「RL78ファミリ」の開発支援ツール「RL78Webシミュレータ」を開発し、運用を開始したと発表した。「RL78Webシミュレータ」は仮想ボードシミュレータの機能を搭載しているため、スタータ・キットなどの開発ツールを購入しなくてもプログラムの評価が可能となる。また、消費電力シミュレータの機能も搭載し、ユーザーが開発したプログラムを解析して消費電力を高精度に算出することができる。同シミュレータは同社のWebサイト上から無償で使用することが可能だ。ルネサスは、まずはRL78ファミリの中で汎用性の高い「RL78/G13」への対応版から提供を開始し、順次他のマイコン製品へ拡大していくとしている。
2016年02月10日エクシードは2月2日、複数のパブリッククラウドに対応するパッケージ型の仮想サーバ運用サービス「マルチクラウドマネージドサービス 2.0」の提供を開始した。対応するクラウドサービスは、AWS(Amazon Web Services)、Microsoft Azure、NTTコミュニケーションズ Cloudnとなる。従来、エクシードはカスタマイズ型の「マルチクラウドマネージドサービス」を提供していた。その中で各クラウドサービス共通のベストプラクティスを蓄積したことから、各クラウドサービスに対応可能な運用項目の標準化を実現し、利用しやすいパッケージ型の新サービスとしてリリース。新サービスの特長としては各クラウドサービスに対し、統一した内容・金額の運用サービスの提供が可能なほか、クラウドサービスごとに運用サービスを契約する必要がなく、利用するクラウドサービスを変更した場合でも新サービスを契約変更なく利用できる点がある。また、監視のみのプランから、セキュリティ管理やシステムの設定変更まで含めたプランまで4種類のプランを取り揃え、システムの重要度や運用要件に応じて選択可能としていることに加え、仮想サーバ1台単位の月額課金制でプラン選択が容易だという。ユーザーは、1種類のパブリッククラウドを利用した小規模なシステム環境から、マルチクラウドを利用した複雑・大規模なシステム環境にわたり、標準化された運用サービスを利用することを可能としている。下表は各プランの価格と提供サービス項目。
2016年02月03日ユニアデックスは2月1日、SaaS型IT運用管理サービス「Vistara」の提供を開始した。同サービスの最大の特徴は、オンプレミス・プライベートクラウド・パブリッククラウドを組み合わせたハイブリッド環境のシステム運用を単一の画面で一元管理することができる点。主要な機能として、デバイスの自動検出とポータル生成、デバイス管理、サービスデスク、ロールベースのアクセス制御、ダッシュボードなどを備えているほか、ハイパーバイザーやAmazon Web Services、Microsoft Azureといったパブリッククラウドの管理装置と連携する機能を実装するなど、昨今の運用現場で求められる環境を標準で提供する。また、「ユーザーの拠点とVistaraのSaaS基盤との通信の暗号化」「アカウントごとにアクセス権を設定」「2要素認証によるログインに対応」「リモートログインを動画で記録」といった対策により、セキュリティも強化されている。料金体系は管理対象とする機器数の月額課金となっており、サーバ10台の管理を行う場合、月額2万円から(税別)。ユーザー自身が導入する場合は初期費用が不要。
2016年02月02日デジタルアーツと統合ID管理ソリューションを提供するジインズは1月13日、企業のID管理における運用・管理の負担軽減とアクセス記録の証跡におけるセキュリティ対策を実現するソリューションの提供を開始した。近年、企業における多くのIT機器の利用促進と比例して、複数にわたるIDの管理工数がシステム管理者の負担増加に繋がっていることから、情報管理の厳格化と管理コストの削減を目的とする統合ID管理基盤整備の必要性が急速に高まっている。このような状況の中、両社ではシステム管理者の負担軽減を目的として、デジタルアーツの情報漏えい対策とWebの有効利用のための企業向けWebフィルタリングソフトの「i-FILTER」、企業・官公庁・自治体向けのゲートウェイ型電子メールセキュリティソフトの「m-FILTER」をジインズの統合ID管理ソリューションである「ADMS(アダムス)」と連携させた。これにより新規にADMSを導入した場合、既存のITリソースで使用しているIDをそのまま利用することができるため、導入時の負荷軽減と組織変更や人事異動時に伴うアカウント管理作業を一度の操作で行えるようにした。また、顧客は複数のID管理などの煩わしさから解放され、膨大なアカウントに対してパスワードポリシーとセキュリティポリシーを全システムで統一し、アクセス権限の適切な付与や認証履歴の把握が可能になる。さらに、アイデンティティ情報のライフサイクル管理が自動化されるため手作業による退職者の削除漏れや人事異動に伴うアクセス権限の更新漏れが防止できるという。今回の提携を通じ、i-FILTERとm-FILTERの既存・新規顧客に対し、ADMSの利用によるID管理工数削減を提案できるようになる。一方、ジインズも同ソリューションをデジタルアーツの顧客に対し販売できるようになり、一層の拡販を実現するとしている。
2016年01月14日ネットワンシステムズは1月8日、横浜国立大学がセキュリティ強化・運用負荷低減を目的として、全事務職員約400名が利用する仮想デスクトップ環境を構築したと発表した。同環境は昨年10月から稼働している。今回、同大学はネットブート方式(端末の起動時にOSとアプリケーションをサーバからダウンロードして端末側で実行する方式)のシンクライアント環境を仮想デスクトップ方式に切り替え、シンクライアント専用端末のみで利用可能にした。これにより、職員が取り扱う業務データを完全に共有ストレージで集中管理を可能にすることで、従来よりもセキュリティを強化する。運用面では、マスターイメージ作成負荷の低下、故障端末の交換負荷の低下、管理画面の操作性の向上、端末への毎日のアンチウイルスのパターンファイル更新作業がなくなったことで、運用の負荷が低減しているという。ネットワンシステムズは、EMC「VSPEX」をベースにした仮想デスクトップパッケージを提案した。同パッケージはヴイエムウェア、シスコシステムズ、EMCの製品を組み合わせたもの。仮想デスクトップの作成方法としては、リンククローン(マスタイメージを用意し、そのクローンを複数の利用者に展開する方法)を採用して運用負荷を低減するとともに、必要なストレージリソースも削減することでコストも抑制している。
2016年01月08日Fintechの諸領域の中でも、地道な発展を遂げている領域としてロボアドバイザーがあります。伝統的な金融機関とは一線を画す、安くてかしこい資産運用の提供者として、ロボアドバイザーは近年内外で注目されつつあります。○投資の世界における個人の投資手段の発展日本の個人にとって、資産運用が本格的に重要なテーマとなり始めたのは1990年代後半からとなります。バブル崩壊後、終身雇用や年金といった、未来の生活を支える制度に個人が不安を覚え始め、自助努力による資産形成が求められるようになりました。一方で、それまでの高い預金金利や株価上昇の時代も終わり、リスクを加味した注意深い資産運用が求められるようになったことから、従来と比べて資産形成の難易度も格段に上がりました。そのような背景の中で、株式取引手数料の完全自由化が行われた1999年は重要な年となりました。同年、マネックス証券、松井証券、カブドットコム証券やイー・トレード証券(現SBI証券)といったオンライン取引に強みを持つプレーヤーが証券業界に参入し、個人の株式や投資信託の取引をより安く、身近なものへと変えていきました。その後も、FX取引や、独立系の運用会社などの登場もあり、買うべき銘柄や商品が分かる人であれば、非常に安い手数料で、適切なリスク・リターンを享受できる質の高い投資を行うことが可能となりました。一方で、「そもそも自分は何を買えば良いかわからない」層に向けたサービスは、様々なオンライン上の取り組みがされてはいるものの、決定打となっていないのが実情です。自らの投資ニーズを理解できるのはごく一部のユーザーに限られるため、将来に向けた資産形成においては対面営業や、人を介したアドバイスが引き続き存在してきました。このニーズに対して、人工知能を用いて助言を含めた資産運用を提供するのがロボアドバイザーになります。○ロボアドバイザーの台頭ロボアドバイザーとは、まさに「何を買えばよいか」を決める機能と、このニーズに即した金融商品を提供するサービスです。典型的にはETF(上場投資信託)を中心に、売買を含めて一任運用を行う運用会社(場合によっては証券会社の機能も含む)のことを指しています。一般的なロボアドバイザーでは、6-10個程度の質問に答えると、購入するべきポートフォリオが提示されます。その後、例えば年齢を経るごとにリスクを取りづらくなるので、ハイリスクの資産を自動的に減らしたり、値動きに応じたリバランス(例えば、株価が上がった場合には、同じ比率を維持するために株式を売却し、他の資産を買うことが必要となります)を行ったり、といった手続きを代行します。このような一連のサービスを、年率で資産の1%程度の手数料でお任せにて運用でき、そのお任せの内容について、様々な人工知能を用いたレベルでの競争が行われています。海外では、BettermentやWealthfront、Personal Capitalといったロボアドバイザーが数千億円単位での運用資産を集めることに成功しています。米コンサルティング会社によれば、2020年にはロボアドバイザーが200兆円以上もの資産を運用するという予測もある中で、大手の金融機関もこの業態に参入してきており、先端的な「かしこい」投資をより身近にできるツールとして脚光を浴びています。日本でも、お金のデザインとWealthNaviという2社がベンチャーとしては知名度を上げつつある中、マネックス・セゾン・バンガード投資顧問やエイト証券といった既存金融機関もこの分野に参入しています。他にも複数のプレーヤーが立ち上げ中であり、より良いサービス提供をめぐって、2016年は積極的な顧客獲得が展開されていくものと見られています。このような競争を通じて、より分かりやすく、将来に向けて有利な備えができる商品が個人に提供されていくこと期待されています。○執筆者プロフィール : 瀧 俊雄(たき としお)株式会社マネーフォワード取締役 マネーフォワードFintech研究所長。2004年慶應義塾大学経済学部卒業後、野村證券入社。野村資本市場研究所にて、家計行動、年金制度、金融機関ビジネスモデル等の研究に従事する。2011年スタンフォード大学経営大学院に留学。卒業後は野村ホールディングスCEOオフィスに所属する。その後マネーフォワードを創業し、経営全般やカスタマーサポート、お金やサービスに関する調査・研究を担当。TechCrunchや週刊金融財政事情などに寄稿。
2016年01月04日2024年まで日本がISSの運用に参加することが正式に決定した。12月22日、日米両国は国際宇宙ステーション(ISS)の2021~2024年の運用延長に関し、新たな協力の枠組として「日米オープン・プラットフォーム・パートナーシップ・プログラム(JP-US OP3)」を構築することを主たる内容とする文書を取り交わした。JP-US OP3には、日本実験棟「きぼう」を含むISSでの実験設備・機器・データの相互活用や、アジア太平洋地域の宇宙途上国との協力増進などが盛り込まれており、詳細については両政府間で引き続き協議していく。これを受けて宇宙航空研究開発機構(JAXA)は同日、奥村直樹理事長の談話を発表した。奥村理事長の談話は以下の通り。平成27年12月22日、日米両国政府が国際宇宙ステーション(ISS)に係る新たな日米協力の枠組みについて合意し、2024年までの我が国のISS運用延長への参加が決定されました。JAXAとしては、「きぼう」日本実験棟及び宇宙ステーション補給機「こうのとり」の運用・利用を通じて、今回の運用延長に相応しい成果を責任をもって創出していく決意を新たにするところであります。今回、日米で合意した新たな枠組みである「日米オープン・プラットフォーム・パートナーシップ・プログラム(JP-US OP3)」は、今後の宇宙開発において、日米の協力関係を新たな段階に先導する役割を果たすものです。JAXAとしては、この枠組みを最大限に生かし効果的・効率的に「きぼう」や「こうのとり」の新たな活用を推進し、我が国の宇宙政策を具現化していきます。引き続き、ISS計画への国民の皆様のご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。
2015年12月22日シグマクシスは12月22日、自律学習型のIT運用管理自動化ソリューションを提供する米IPsoftと協業を開始した。シグマクシスは、IPsoftが提供するソリューションの日本における販売活動の支援を行うとともに、ITマネジメントに課題を抱える国内企業に対して、同社ソリューションを活用したコンサルティングサービスを提供する。IPsoftが提供する自律学習型IT運用管理自動化ソリューション「IPcenter」は、人工知能(エキスパートシステム)を使って、ITマネジメント業務を統合的に管理し、業務効率および運営品質の向上を実現するというもの。具体的には、同社がIT運用サービスプロバイダとして培ったという1200以上のテンプレートを活用することで、オペレータやエンジニアのタスクを自動化するだけではなく、障害の検知から修復、クローズまでの一連の対応を、24時間365日稼働する「仮想エンジニア」が遂行することを可能にするという。また、ITサービスマネジメントのベストプラクティスをまとめた、公開されたフレームワークであるITTLのプロセスに準拠することで、これまで困難だったプロセスおよび意思決定の自動化も実現し、人手による業務量を最小化すると同時に、低コスト・高品質のサービス提供を可能にするとしている。サービス提供形態は、「IPcenter」を活用したマネージド・サービスであるSaaS型と、「IPcenter」のライセンスを供与し、自社で自動化を推進するオンプレミス型がある。
2015年12月22日