お笑いコンビ「品川庄司」として活躍する一方、映画監督としても知られる品川ヒロシ6年ぶりの長編映画最新作『リスタート』の予告編・ポスタービジュアルが解禁された。フォークデュオ「HONEBONE」のボーカルで、数々の雑誌や広告でモデルを務めるEMILYを主演に、「劇団EXILE」の一員にしてラッパー、デザイナーとしても才能をみせる「DOBERMAN INFINITY」のSWAY、昨年初プロデュース作品『影に抱かれて眠れ』が公開された演技派俳優、中野英雄らを共演に迎えた本作。今回解禁となる予告編は、「東京に出て、絶対売れてビッグになる」と友人の前で力強く宣言する未央(EMILY)のカットから始まる。夢見たシンガーソングライターではないが、東京で地下アイドルとして一生懸命活動する未央。しかし、意図せず起きた有名アーティストとのスキャンダルによって突然契約解除を告げられ、SNSやネットで誹謗中傷を受け、さらには応援してくれていたファンからの暴行により、心身ともに深く傷ついてしまう――。故郷である北海道・下川町に帰った後も、周囲に馴染むことができずにひとり殻にこもり、不安を抱え苦悩する。しかし、自然豊かな景色や、「ここには“いいね”もなければ炎上もない」「28歳で人生終わったみたいな顔すんな」という同級生・大輝(SWAY)の言葉、何があってもありのままの自分を受け入れてくれる家族と仲間の存在によって、徐々に心を取り戻していく。後半には、EMILYが本作のために書き下ろした主題歌「リスタート」が流れ、力強く響くその圧巻の歌声によって、どん底から立ち上がる希望を感じさせる予告編となっている。同じく解禁となったポスタービジュアルは、スポットライトに照らされてまさにこれから歌い出す未央(EMILY)の姿が印象的。劇中歌の歌詞でもある「ただ、一歩ずつ」というキャッチコピーも添えられ、リスタートにふさわしい、未央の静かで強い決意を感じさせるものとなっている。『リスタート』は7月9日(金)より北海道地区にて先行公開、7月16日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、テアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リスタート 2021年7月16日より全国にて公開
2021年05月14日永野芽郁、広瀬アリス、菜々緒、川栄李奈、遠藤憲一らがOLを演じる、バカリズム脚本映画『地獄の花園』の本編冒頭シーン約8分間をノーカットで公開。来週からの公開により期待高まる映像だ。映像は、主演の永野さん演じる直子が会社に通勤する、ごく普通の日常からスタート。よくあるお仕事ストーリーかと思いきや、「一見平和に見える社内も、裏では熾烈な派閥争いなんかがあったりする」と直子のモノローグが語られたその瞬間、OLが佐竹一派の頭、“狂犬”と呼ばれる紫織(川栄さん)にぶっ飛ばされるシーンが登場。しかし、「こんな感じで」と気にもとめない直子。そして、紫織率いる佐竹一派と通称“悪魔”の朱里(菜々緒さん)率いる安藤一派の争いに加え、神田一派の悦子(大島美幸)と安藤一派が衝突!安藤一派が会社の天下となる様子が描かれている。そんな熾烈な争いが繰り広げられている中でも、「関係のない話」と、直子らは自販機で飲み物を買ったり、たわいもない会話をしたり。とても温度差の激しい、濃度で見応えたっぷりの映像だ。さらに最後には、格好良すぎる楽曲に、高いクオリティの映像のオープニングも収められている。『地獄の花園』は5月21日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:地獄の花園 2021年5月21日より全国にて公開©2021『地獄の花園』製作委員会
2021年05月14日森川智之、津田健次郎、小山茉美、宮野真守が、細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』に出演することが分かった。超巨大インターネット世界<U>を彩る個性豊かなキャラクターに声をあてる。主人公の女子高生・すずが歌姫“ベル”として参加する、全世界で50億人以上が集う超巨大インターネット仮想世界<U>。まず、キアヌ・リーブスやトム・クルーズなどの吹き替えなどでお馴染みの森川さんが、その中で正義と秩序を守るジャスティンを演じることが決定。竜の正体を暴こうとする自警団・ジャスティスのリーダーという役どころだ。監督とは同い年ということもあり、とてもフィーリングが合ったと語る森川さんは、今回の役柄について「ストーリーの中でも特に異彩を放つ個性派のキャラクターの一人」と説明し、「とても注目されている作品でもあるので、否が応でも、演技に力が入りましたが、実際のアフレコは、監督との細かで、率直なディスカッションのもと楽しく収録できたので、完成が楽しみです。早く多くの皆さんに観ていただきたいです」とコメント。また、「テニスの王子様」「Free!」などのアニメ作品、近年では朝ドラのナレーションでも話題となった津田さんは、<U>で盛り上がる「竜の正体探し」の中で候補にあがる現代美術アーティスト・イェリネクを、「Dr.スランプ アラレちゃん」の則巻アラレや「キテレツ大百科」のコロ助役、「名探偵コナン」のベルモット役などでお馴染みの小山さんも、同じく「竜の正体探し」で疑惑の人となる豪邸に住む貴婦人・スワンを演じる。そして、「機動戦士ガンダム00」「DEATH NOTE」「うたの☆プリンスさまっ♪」などいくつもの人気作品に出演し、細田作品へは『バケモノの子』に続き2度目の出演となる宮野さんは、「竜の正体探し」を盛り上げるYoutuberひとかわむい太郎&ぐっとこらえ丸の2役を演じることが決定。子どもたちに人気のYoutuberコンビという役どころを演じる宮野さんは「『バケモノの子』の時の『一郎彦』とは、全然違う印象のキャラクターになります。『ひとかわむい太郎』と『ぐっとこらえ丸』です(笑)なんと、二役(笑)実際のアフレコでは、細田監督と、丁寧にディスカッションを重ね演じていき、宮野の新境地をかなり開拓してもらいました(笑)キャラクターのネーミングから、もう既に楽しい空気が伝わってきますが、どんな役柄になっているのかは、楽しみにしていてください」と呼びかけ、「細田監督の作品は、深い『愛』と、前を向く『勇気』をもらえる物語。今作も、みなさまの心に、『温かい感情』が抱かれることでしょう。どうぞ、劇場でご覧ください」とメッセージを寄せている。『竜とそばかすの姫』は7月、全国東宝系にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:竜とそばかすの姫 2021年7月16日より全国東宝系にて公開©2021 スタジオ地図
2021年05月14日興行収入24億円、観客動員数170万人を突破した(5月12日まで)現在公開中の佐藤健主演映画『るろうに剣心 最終章 The Final』。この度、本作に神木隆之介演じる瀬田宗次郎が再び登場していることが明らかになり、宗次郎の場面写真も到着した。前作『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』で剣心の前に立ちふさがった、志々雄真実の右腕にして天賦の剣才を持つ十本刀最強の剣客・瀬田宗次郎。彼は、剣心と互角の速さで抜刀術を操るだけでなく、唯一、剣心の逆刃刀を折ったキャラクター。今作へのサプライズ登場は、本編中で最も観客を驚かせ、観客からは「最後の隠し玉は激アツ!!」「瀬田宗次郎の登場は鳥肌が立ちました!」「声が聞こえた瞬間、本当に号泣してしまった」と歓喜の声が寄せられた。かつて剣心を追い詰めた宗次郎だが、今作では敵か、それとも味方か?そしてなぜ、再び現れたのか?本作では宗次郎の登場にも注目だ。そして『The Beginning』への期待もより一層高まっている中、今回そんな宗次郎の本編場面写真が初公開。刀を片手に、剣心の前に姿を見せるシーンや、物憂げな表情で不穏な空気が漂う場面が切り取られている。『るろうに剣心 最終章 The Final』は全国にて公開中、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心 京都大火編 2014年8月1日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 和月伸宏 / 集英社 (C) 2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」るろうに剣心 伝説の最期編 2014年9月13日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年05月14日成田凌を筆頭に個性派かつ実力派の俳優たちを迎えた映画『くれなずめ』。この度、ポスタービジュアル撮影時に熱唱する成田さんら6人の熱い姿を切り取ったメイキング映像が解禁された。松居大悟監督自身の実体験をモチーフに書かれた完全オリジナルの舞台劇を、錚々たるメンバーと共に映画化した本作。解禁となったのは、本作のポスタービジュアルにも採用されている、成田さん、高良健吾、藤原季節、若葉竜也、浜野謙太、目次立樹の6人がバンド「太陽族」による楽曲「誇り」を“熱唱するシーンの撮影中”を切り取ったもの。劇中には、この楽曲をカラオケボックスで合唱するシーンが登場するが、本映像はそのシーンを改めてメイキング用として別途記録。松居監督自身も「大好きだった」と語るこの楽曲をそれぞれが全身全霊で、身体全体を使って表現する姿は、彼らが演じるキャラクターのイメージや皆の関係性を想像させる熱い映像に仕上がっている。『くれなずめ』はテアトル新宿ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:くれなずめ 2021年5月12日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C)2020「くれなずめ」製作委員会
2021年05月13日延期されていた天海祐希主演映画『老後の資金がありません!』の新公開日が10月30日(土)に決定し、新予告映像も到着した。本作は、天海さんがどこにでもいる普通の主婦を演じ、老後資金問題と、夫婦、親子、子の結婚、独立、嫁姑、親の介護、葬式…あらゆる問題が立て続けに襲ってくる中、悩みもがき奮闘しながらも逆境に立ち向かう最強コメディ映画。到着した予告編では、天海さん演じる普通の主婦・篤子が「老後の資金がないんです!!」と叫ぶシーンからスタート。そして、次々と問題に振りまわされる中「なんとかなるから絶対!」と前向きに立ち向かっていくセリフも登場する。映像でも流れる本作の主題歌は、主人公の背中を押して、思わず踊りたくなるような明るい楽曲となっている、氷川きよしの「Happy!」に決定。今回デビュー22年目にして、本作で初の映画主題歌を担当した氷川さんは「タイトルには、みんながハッピーになってほしい、色々なことに感謝して生きていればハッピーになれるよ、という想いを込めています。大変な世の中なので、自分を奮い立たせてハッピーに。暗い気持ちでも明るい気持ちに持っていけるように。希望がなければ希望を作ればいい。どこかには道がある。壁にぶつかっても道はある。悩みやピンチこそチャンスだったりするので、そんな気持ちで聴いてほしいと思います」と思いを明かす。また、完成した映画を鑑賞中、エンドロールで初めて主題歌を聴いたという天海さんは「心を鷲掴みにされました(笑) この作品の、ちょっと笑えて、悩んで、苦労しても頑張ろうって前向きになれるHAPPYさと、とても合っていて、何て素敵な曲!と感激しました」とふり返り、「前奏を聴いただけで、きっと皆さん踊りたくなるんじゃないかなぁ。私は踊りたくなりました(笑)氷川さんに、この曲を歌う時、バックで踊らせてーとお願いしているところです(笑)」とも語っている。『老後の資金がありません!』は10月30日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:老後の資金がありません! 2021年、全国にて公開©2020映画『老後の資金がありません!』製作委員会
2021年05月13日西島秀俊を主演に迎え、村上春樹の短編を映画化した濱口竜介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』の初映像となる30秒予告第1弾が解禁された。初公開となった映像は、俳優であり演出家の主人公・家福(西島秀俊)の愛車である、真っ赤なサーブをめぐるロードムービー感漂う30秒の予告編。冒頭の妻・音(霧島れいか)との幸せそうに見える夫婦生活から一転。妻を失い、喪失感を抱えている家福と、ある過去をもつ専属ドライバーのみさき(三浦透子)が海辺で車を走らせているシーンが映し出される。寡黙ながらも、「あの車が好きです。とても大事にされているのが分かるので」と、みさきは家福の心に寄り添う言葉を放ち、徐々に孤独を分かち合っていく2人の関係を予感させる。さらに、かつて音と交流があったことを匂わせる俳優の高槻(岡田将生)の姿も印象的。家福とみさきが愛車サーブで走る、広島の美しい海辺のロケーションも相まって、ロードムービーとしての魅力も感じさる期待高まる映像となっている。『ドライブ・マイ・カー』は夏、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年夏、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開予定(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2021年05月12日社会現象ともいえる大ヒットを記録した吉本ばななの名作「キッチン」に収録されている「ムーンライト・シャドウ」が映画化、この秋公開されることが決定した。主演は小松菜奈が務める。1988年の泉鏡花文学賞、1989年の山本周五郎賞など、多数の受賞歴をもつ吉本さん。「TUGUMI」と「キッチン」は1989年の年間ベストセラーの1位と2位を独占し、両作共に映画化されている。また「キッチン」は日本だけでなく、世界30か国以上で翻訳され、発売から30年以上経ったいまでも世界中の人々に愛されている。そして今回映画化される「ムーンライト・シャドウ」は、「キッチン」に収録されている短編小説で、1987年に吉本さんが大学の卒業制作として発表し、日本大学芸術学部長賞を受賞、そして翌1988年に泉鏡花文学賞も受賞した作品。吉本さん自身も「初めて他人に見せることを前提に書いた思い出深い小説」と語り、深く心に刻まれるその存在は、ファンの中では初期の名作との呼び声も高い。それを今回、初の長編映画単独主演となる小松さんを迎え、映像化。本作は、突然訪れる恋人の死をなかなか受け入れることができない、主人公・さつきの一人称の視点で描かれるが、そのさつき役を小松さんが演じる。映画化にあたり、吉本さんは「小松さんは、ものすごく旬でパワフルな方という印象でしたが、このお話の中にある“暗さ”のようなものも彼女の中に感じられるので、すごくぴったりだと思いました」と話し、「この小説の大切なところは、『人が死んでしまう』ということ。若くて美しくて順風満帆で、何も陰りのなかった人が、突然『別れ』というものに晒された時にどうにもしようがない期間があり、地に足がつかない気持ちを時間が立ち直らせてくれる。生身の人間が演じることで映像によってどう表現されるのか、自分が描いていなかった部分がふと出てくることがいっぱいありそうな気がしていて、私も楽しみにしています」と期待。さらに「今、特にこの時代だからこそ、急にびっくりするようなことが起こるというのは、誰にでも起こり得ることだと思います。美しい映像を味わう気分で観ていたとしても、心の中に何かがだんだん食い込んでくるような映画になる予感がしています。できれば大きい画面で観て欲しいなと思います」とコメントしている。2014年に公開された『渇き。』で女優デビューし、『近キョリ恋愛』『溺れるナイフ』『恋は雨上がりのように』などに出演、『糸』では第44回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞した小松さん。今回改めて原作を読んだそうで「『さっきまで目の前にいた人が急にいなくなってしまう』でも周りの日常は何も変わらない。どれだけ自分や誰かを責めても二度と戻る事ができない…その時から時は止まってしまうのだろう。走り出したり、止まったり、ぽつぽつと歩く。その繰り返しの日々の中で登場人物が何かを抱き締めながらも、哀しみ・喪失感・絶望・孤独それだけじゃない、乗り越えようとする人間のエネルギーみたいなものを吉本ばななさんの生み出す一つ一つの魅力的な言葉から感じました。いつか人生で経験する『死』、このようなカタチで再び本を開くきっかけとなってよかったと思います」と感想を述べ、「自分でもどんな風に完成しているのか未知の世界で、こんなに想像がつかない作品は初めてかもしれません。だからこそ作品の完成がとても楽しみです」と撮影をふり返って語った。本作の監督を務めるのは、国際的に高く評価されているマレーシア人映画監督のひとり、『アケラットーロヒンギャの祈り』を手掛けたエドモンド・ヨウ。さつき役は小松さんしか考えられなかったという監督は「彼女なしでは『ムーンライト・シャドウ』の映画化は不可能でした。演技をするのではなく、小松さんはさつきになったのです。監督の私にとっては、このようなコラボレーションは本当に幸福で豊かな体験でした。シーンの一つ、ショットの一つを撮るたびに、期待に胸を膨らませて小松さんのお芝居を見守っていました。それは非常に有機的なプロセスでした」と思いを明かしている。『ムーンライト・シャドウ』は秋、公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:ムーンライト・シャドウ 2021年秋、全国にて公開予定©2021映画『ムーンライト・シャドウ』製作委員会
2021年05月12日タナダユキ監督と高畑充希がタッグを組んだ映画『浜の朝日の嘘つきどもと』の公開日が9月10日(金)に決定。併せて本予告映像とポスタービジュアルが到着した。本作は、福島県・南相馬に実在する映画館「朝日座」を舞台に、東京の映画配給会社に勤めていた福島県出身の茂木莉子(本名:浜野あさひ)が、恩師との約束である朝日座再建のため、小さな“嘘”をついてでも映画館を守ろうと奮闘する物語。公開された予告編では、恩師・田中茉莉子(大久保佳代子)と病室で交わした約束を守るため、朝日座を訪れるところからスタート。しかし、閉館を決意した支配人・森田保造(柳家喬太郎)は、映画のフィルムを焼いており、それを目にした浜野あさひ(高畑さん)は、とっさに偽名を名乗り、親戚の遺言で朝日座を立て直さなければならない、と宣言する。「映画じゃ、人は救えねえ」と諦め気味だった森田も、次第に莉子の熱意に徐々に心を動かされていき、2人のコミカルな掛け合いや、『キッズ・リターン』(北野武監督)を彷彿とさせる「バカヤロー!まだ始まっちゃいねーよ」というセリフ、相馬野馬追の馬が道路を闊歩しながフンを落としていくカットなど、ユーモラスな予告編となっている。また、あさひ、森田、茉莉子が朝日座の前に揃うポスタービジュアルも到着。朝日座が繋いだ人々の縁や、映画への愛を感じさせるようだ。福島中央テレビ開局50周年記念作品として昨年放送されたドラマの前日譚となる本作。ドラマで高畑さんと共にW主演を務めた竹原ピストルが、本作にも出演していることも明らかになった。『浜の朝日の嘘つきどもと』は9月10日(金)より全国にて公開。※8月27日(金)福島県先行(cinemacafe.net)■関連作品:浜の朝日の嘘つきどもと 2021年9月10日より全国にて公開※8月27日福島県先行©2021 映画『浜の朝日の嘘つきどもと』製作委員会
2021年05月12日第161回芥川賞を「むらさきのスカートの女」で受賞した今村夏子のデビュー作「こちらあみ子」が実写映画化。井浦新、尾野真千子が主人公・あみ子の両親役を演じることが決定した。「こちらあみ子」は第26回太宰治賞と第24回三島由紀夫賞をW受賞した、芥川賞作家・今村夏子のデビュー作。2021年7月に原作の舞台でもある広島オールロケにてクランクイン予定となっており、主人公・あみ子役をはじめ、あみ子の好きなのり君、同級生の坊主頭、あみ子のお兄ちゃんの孝太など、子どもたちの主要キャストはなるべく自然体で純粋さや素直さを表現するべく、演技経験の有無を問わずオーディションにて選考している。監督・脚本は、主に『まほろ駅前狂騒曲』『セトウツミ』『光』『日日是好日』などの大森立嗣監督をはじめ、日本映画界を牽引する監督たちの現場で助監督を務めた森井勇佑。自身が映画化を熱望していた本作品で監督デビューを果たす。さらに、いつも家族を見守るあみ子の父役に井浦新、書道教室の先生で、お腹には赤ちゃんがいる母役に尾野真千子が決定。実力派の2人が、オーディションで選ばれる子どもたちと共に本作の繊細で色彩豊かな世界観を創り上げる。なお、本作の製作応援を目的としたクラウドファンディング(MOTION GALLERY)も実施。森井監督は柔らかなリズムを持つ広島弁にも惚れ込み、作者・今村さんの出身地であり、原作の舞台でもある広島で撮影することを目指している。森井監督とスタッフに縁のある大森立嗣監督、野尻克己監督、今泉力哉監督からも応援コメントが到着した。本作で監督デビュー、森井勇佑監督コメント僕がHi8のビデオカメラで遊び始めたのは、中学1年生の頃でした。友達3人くらいと「男プロダクション」と名乗り、高校を卒業するまで30本ほど遊びで映画を撮りまくりました。たいていの友達はカメラの前に立つだけで恥ずかしくて笑ってしまいます。でもそんな中でなぜか、ほとんど笑わずカメラ前で堂々と立っていられるヤツがいました。そいつはぶっきらぼうで、ときどき奇行もするので、学校では浮いた存在でした。でも映画に出るのはすごく好きだったようで、「次は何をとるんや」「映画はとらんのか」としょっちゅう催促されました。今思えば、そういうヤツだったからこそ、存在が面白く、僕らも映画を撮りつづけたのだと思います。「こちらあみ子」をはじめて読んだ時、僕はあみ子のことを友達のように感じました。あみ子は面白いヤツです。その面白さをみんなに伝えたい。それは僕が中学生のときに思ったことと、きっと地続きなんだと思います。それ以来、この小説を映画にしたいと強く思い続けてきました。あみ子という存在は、映画で撮るべきだと思ったのです。「こちらあみ子」が初監督作品になることは、自分にとっては必然的なことだと感じています。覚悟を持って挑みます。と同時に、最高に嬉しいです。ワクワクして仕方がありません。縁ある大森立嗣監督や今泉力哉監督から応援コメントも大森立嗣監督森井は僕の映画の助監督をやっていて、映画を支えてくれていました。映画が本当に好きで、彼は映画に救われているように僕には見えました。映画監督になったら、今度は映画を、救ってください。自分のことはさておいて、映画に携わる人や、観客に向けて、愛を注いでください。だけど、その前に皆様からの応援が必要なようです。次は彼が映画を通して皆様に愛を降り注ぎます。野尻克己監督森井勇佑は映画を愛するとても純粋な私の後輩だ。純粋な後輩が天才作家、今村夏子のデビュー作で監督デビューする。純粋と天才の掛け算。デビュー作とデビュー作の掛け算。誰からも歓迎される映画がこの世に出るに違いない。余談だが、私の人生を賭けたデビュー作の助監督を森井に三度頼んだが三度断られた。この間、断った理由を聞くとヘラヘラ笑って「覚えていません」と言われた。そういう憎めない人間だ。そういう憎めない人間の人生を賭けた監督デビュー作。誰からも愛される映画がこの世に出るに違いない。今泉力哉監督小説「こちらあみ子」が映画になると聞いた。見たいです。監督は同じ原作者である今村夏子さんの映画『星の子』で助監督を務めていた森井勇佑さん。撮影を、私が何度もご一緒した岩永洋さんが担当すると聞いた。おふたりは日本映画学校時代からの知り合いらしい。広島での主演オーディションの情報を聞き、わくわくした。すでに本気でいい映画にしようという気持ちが見える。クラウドファンディングの成功を影ながら祈っております。多くの人が支援してくださいますように。『こちらあみ子』第2回目のオーディションは5月下旬にロケ地広島にて開催予定。7月、広島オールロケにてクランクイン予定。(text:cinemacafe.net)
2021年05月11日柳楽優弥が青年期、田中泯が老年期の葛飾北斎を演じる『HOKUSAI』。この度、北斎が若き天才絵師、東洲斎写楽に追い越され、悔しさを滲ませる本編映像が解禁となった。今回解禁されたのは、絵の本質を掴めず才能がくすぶっている葛飾北斎(柳楽さん)と、彗星の如く現れた天才絵師・東洲斎写楽(浦上晟周)が火花を散らす緊迫のシーンを切り取ったもの。希代の版元、蔦屋重三郎(阿部寛)が目をつけた無名の写楽が、舞台役者の「大首絵」で一躍有名になり、闇雲に絵を描き続けるも未だ蔦屋に認められない北斎もその名を聞きつける。「どんなやつか会ってみたくねえか?」と蔦屋に誘われ宴に向かうも、大ヒット作を生み出した写楽が自分よりも年下の少年だったという事実と、周囲から才能をもてはやされていることを目の当たりにし、嫉妬や悔しさで打ちひしがれる北斎。写楽は「ただ道楽で描いたまでです。いつの間にか筆を持ち、興じているうちに描くようになりました。私はただ、心の赴くままに描くだけです。何かお気に障りましたか?」と、見下すようなひと言に思わずイライラ。憤りを隠せない北斎と、そんな北斎を哀れむかのような天才・写楽は険悪なムードに包まれるが、この「絵に関しては誰にも負けたくない」という気持ちこそが、北斎の成長の源になっていく。写楽との屈辱的な対立シーンを演じて「歌麿は先輩で写楽は後輩。その写楽がみんなから称賛されているのを見て、悔しさを感じ、その勢いで写楽に対してキツく当たったら、さらに大きなしっぺ返しをくらってしまうんです(笑)」と柳楽さん。「写楽から言われたことに対して、北斎自身も合ってるかもしれないと、悟ってしまったんだと思います。台本には言い合いの後に『座る』と書いてありましたが、そういう状況の中で座ってしまったら、気持ちが落ち着いてしまうんじゃないかとおもったんです。あのシーンは、言ってみれば喧嘩です。実際に現場に入ってみると、立った勢いで去っていくくらいの気持ちになりました」と明かす。才能が開花し、誰もが認める”葛飾北斎”になるまでがむしゃらにもがき続けた北斎を自身に投影し、感情の赴くままに演じ切った柳楽さんによる青年期の北斎は必見となっている。『HOKUSAI』は5月28日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:HOKUSAI 2021年5月28日より全国にて公開©2020 HOKUSAI MOVIE
2021年05月11日この夏公開予定の映画『東京リベンジャーズ』より、北村匠海、山田裕貴、吉沢亮の新たなビジュアルと、これを使用したバナー画像が到着した。今回公開されたビジュアルに写る3人は、北村さん演じる過去にタイムスリップする主人公・タケミチ、吉沢さん演じる東京卍曾の総長マイキー、山田さん演じる東京卍會副総長のドラケンという、原作ファンからも圧倒的な人気を誇るキャラクター。人生唯一の彼女だったヒナタを救うため、弱小不良だった高校時代にタイムリープして東京卍會に潜入するタケミチは、マイキーとドラケンに近づこうとするが、予想もしない形で彼らに好かれることに。今回公開されたビジュアルでは、そんな彼らの関係性が伺える。そして、ほかキャラクターの画像も使用されたバナー画像も到着。5月14日(金)より全国約300の劇場に掲示されるデザインとなっている。なお、昨日行われたオンライン配信イベント「おうちでプレミアムナイト」が8月31日(火)まで、アーカイブ配信中だ。『東京リベンジャーズ』は7月9日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:東京リベンジャーズ 2021年7月9日より全国にて公開予定©和久井健/講談社 ©2020 映画「東京リベンジャーズ」製作委員会
2021年05月11日西加奈子原作のアニメーション映画『漁港の肉子ちゃん』のオリジナル・サウンドトラックの全貌が明らかになった。漁港の船に住む訳あり母娘、肉子ちゃんとキクコの秘密がむすぶ感動のハートフルコメディ『漁港の肉子ちゃん』。来月リリース予定のオリジナル・サウンドトラックには、子役・稲垣来泉が吉田拓郎の名曲を歌唱した主題歌「イメージの詩」が最初に、そして「GReeeeN」が書き下ろし明石家さんまが題を名付けたエンディングテーマ「たけてん」が締めを飾り、計21曲を収録。サウンド・トラックを手掛け、劇伴音楽を担当したのは、『思い出のマーニー』の村松崇継。トラック02の「漁港の肉子ちゃん」という楽曲について、「いろんな人生経験をし、たどり着いた漁港で、新たに生活を築き始め、周りを巻き込みながらもみんなと絆を深めていくそんな肉子ちゃんを表現していくために関西弁のノリ、テンポ感などを大事にしながら、肉子ちゃんの熱い心を表現していきました。そして、試行錯誤して出来上がった楽曲」とコメント。また村松さんの提案から、娘・キクコの声を担当しているCocomiが、フルートの演奏でも参加。05「肉子ちゃん”おはよう”」、12「ゆっくり家族になっていく」、14「私は決められない」、20「ささやかな希望、あふれ出る光」の楽曲で披露している。元々、村松さんの「Earth」がとても好きだというCocomiさんは「今回、オファーをいただいてとても嬉しかったです。曲を聴いてシーンがフラッシュバックするぐらい、音楽と映像がマッチして、心にぐっとくるなと思いました。すごく自分の好みの曲だったので演奏していて楽しかったです」コメント。公開されたメイキング映像では、緊張しつつも楽しみながら楽曲「ゆっくり家族になっていく」を演奏する姿が映し出されている。また本作の音楽で、キクコと同級生の少年・二宮の2人の物語を表現することも重要なポイントに。村松さんは「二人の微妙な距離感を保ちながらの心と心のキャッチボールを音楽で表現する中でチェロ宮田大さんの表現力もこの音楽のポイントになっていると思います」と明かしている。「劇場アニメ映画『漁港の肉子ちゃん』オリジナル・サウンドトラック」は6月9日(水)リリース。『漁港の肉子ちゃん』は6月11日(金)全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:漁港の肉子ちゃん 2021年6月11日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2021「漁港の肉子ちゃん」製作委員会
2021年05月11日今週最終話を迎えるNHK連続テレビ小説「おちょやん」でヒロインを務めた杉咲花が、松本潤主演のドラマの映画化『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』に新たな風を吹き込むヒロイン役に決定。松本さん、香川照之との3ショットビジュアルも解禁となった。TBSテレビで2016年、2018年に放送され大人気を博した松本さん主演の日曜劇場「99.9-刑事専門弁護士-」は、個性豊かな弁護士たちが、ぶつかり合いながらも99.9%逆転不可能な刑事事件に挑んでいく、新感覚の痛快リーガル・エンターテインメント。先日の映画化発表時から、ドラマSEASONIでの榮倉奈々、SEASONIIでの木村文乃に続く「新たなヒロインは誰だ!?」とSNS上では予想が繰り広げられ、注目が集まっていた。杉咲花が演じるのは、司法修習を終えたばかりの新米弁護士・河野穂乃果。弁護士として担当した初めての刑事事件で深山と出会い対立するが、あることがきっかけで刑事事件ルームの一員となり、0.1%の事実を求めて奮闘する。杉咲さんは、2017年に映画『湯を沸かすほどの熱い愛』で銭湯を営む一家の娘役を演じ、第40回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞と新人俳優賞をW受賞。18年4月放送のTBS系ドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」で連続ドラマ初主演を果たし、まもなく最終回を迎える「おちょやん」の主演でも話題となり、国民的女優としていままさに最も勢いに乗っている。本作が「おちょやん」後初の映画撮影となる杉咲さん。昭和の喜劇女優から一転、令和の新米弁護士に。弁護士役を演じるのも初めてとなる。松本さんとは映画初共演、香川さんとは『劇場版MOZU』以来の共演。これまでドラマでも松本さん演じる深山とヒロインとの絶妙な掛け合いが話題となっており、映画では果たしてどのような掛け合いが生まれるのか、そして穂乃果は斑目法律事務所にどのような影響をもたらすのか、今後発表されるストーリーも見逃せない。杉咲さんは「もともと拝見していた好きな作品で、私も現場に参加してみたいなという思いがあったので今回お話をいただけてすごく嬉しかったです」と喜びを明かし、「『99.9』という作品のテンポ感や温度感を自分なりに汲み取って、楽しみながら頑張りたいと思います」と意気込みをコメント。「撮影現場では監督や松本さん、香川さんを筆頭に、どうしたらもっと面白くなるか?とアイデアが次から次へと生まれていくのがすごく新鮮です」と語る。また、穂乃果の劇中衣装を身にまとった杉咲さんが加わった3ショットビジュアルも解禁されている。『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』は冬、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE(仮) 2021年冬公開予定©2021「99.9-THE MOVIE」製作委員会
2021年05月11日現在TVアニメ第5期が放送中の大人気作品「僕のヒーローアカデミア」の劇場版最新作『僕のヒーローアカデミア THE MOVIEワールド ヒーローズ ミッション』より、オリジナルコスチュームの全容が明らかになる“ステルススーツ”の設定画が公開された。今回の設定画は、デク、爆豪、轟が劇中で着用するステルススーツ。原作者・堀越耕平がデザイン原案を務めており、普段身に着けている各キャラクターのカラーが全面に押し出されたコスチュームとは一変し、世界規模のミッションに挑む3人が闇夜に溶け込むような、黒を基調としたシンプルなデザインを確認することができる。先日明らかになった新ビジュアルと特報映像でも3人が着用しており、ファンの間では「新コスチュームがヤバイ!」「かっこええ!!」と話題に。それぞれの普段のコスチュームの特徴も踏襲したこのオリジナルコスチュームを身に纏って最難関ミッションに挑み、スクリーンで躍動する。『僕のヒーローアカデミア THE MOVIEワールド ヒーローズ ミッション』は8月6日(金)より全国東宝系にて公開。TVアニメ「僕のヒーローアカデミア」は毎週土曜日17時30分~読売テレビ・日本テレビ系にて放送中。(cinemacafe.net)■関連作品:僕のヒーローアカデミア THE MOVIEワールド ヒーローズ ミッション 2021年8月6日より全国東宝系にて公開©2021「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE」製作委員会 ©堀越耕平/集英社
2021年05月10日『舟を編む』『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』などの石井裕也監督がオール韓国ロケで挑んだ意欲作『アジアの天使』。この度、全州(チョンジュ)国際映画祭Q&Aイベントに現地・韓国ではチェ・ヒソが、日本から池松壮亮、オダギリジョー、石井裕也監督がリモート登壇した。5月8日閉幕の全州映画祭(4月29日~5月8日)のCinemaFest部門に出品された本作は、5月1日に韓国で初上映。舞台挨拶に主演の池松さん、オダギリさんや石井監督がリモートにて登壇。また韓国の舞台上ではヒロインのチェ・ヒソが登壇すると池松さん、オダギリさんらが手をふり、久しぶりの再会を互いに喜び合った。韓国初上映ということもあり、観客からの質問が多く寄せられる中、キャストたちは時間の許す限り応えた。まず、上映を終えた観客へひとこと言葉を求められた池松さんは「アニョハセヨ」と一言挨拶すると、続けて「韓国のお客さんに初めて観てもらえて嬉しいです、本来であれば韓国に行きたかったのですが、この状況下なのでなかなか韓国に行けず残念です」とコメント。続いてオダギリさんは「映画祭自体を開催するのが大変な状況だと思いますが、お客さんもこういう状況の中、映画を観にきてくれて嬉しいです、映画祭を心から応援したいと思っています」と語る。映画祭の舞台上にいるチェ・ヒソからも「この映画が完成した当時(新型コロナウイルス蔓延初期)は映画祭などで直接お客さんに観せられると思っていなかったので、ぜひこの時間を楽しみたいです」と喜びを明かした。オダギリジョー、“その国に合わせて0から”が「新鮮で心地いい」韓国、日本のキャストを起用して韓国で映画を撮ろうと思ったきっかけを聞かれた石井監督は、「プロデューサーのパク・ジョンボムさんと2015年に釜山映画祭で出会って韓国は特別な国になりました、“彼と出会えた奇跡”を韓国で撮りたいと思っていました、それが数年越しに叶いました」と企画の成り立ちのエピソードを披露。撮影中のエピソードや大変だったことを聞かれたオダギリさんは、「海外での撮影はもちろん大変なことだらけですが、日本のシステムを捨て、その国に合わせて0から戦っていかないといけないのが実は新鮮で心地いいんです。実際、韓国の俳優の皆さんとの撮影は楽しかったですし、夜お酒を飲みかわしながら友情を育んでいけたと思います」と韓国での撮影時の思いをふり返った。池松さんへは小説家である剛に対して、もし劇中で小説を書き上げていたとしたら最後の言葉は何で締めくくったのか?との踏み込んだ質問が及ぶと、オダギリさんや石井監督から「難しいー!」と言われるなか、池松さんは頭を抱えながらも「『天使に会った』というのはどうでしょうか」と返答、会場からは拍手が巻き起こった。チェ・ヒソ、演じた元・人気アイドルの感情の変化を解説また、チェ・ヒソは演じた元・人気アイドルのソルが劇中よくサングラスをかけている意図に関して問われると、「ソルはアイドルを目指しながらも失敗して、その悲しみやトラウマで傷ついた心を隠したくてサングラスをかけていたと思います」と回答。「ソルは剛たち家族に出会って変わりはじめます、そのきっかけのシーンとして愛人関係にあった社長と喧嘩するシーンがあるんですけど、そこで吹っ切れて無名でもいい、このままの自分でいいと決心するのです。それ以降彼女は変わっていき、愛の表現を家族にもできるようになったと思います。あるシーンでも警察官に剛の息子・学に対して『家族ですか?』と尋ねられた時にもはっきり『家族です』と言うのです。家族ではないけど家族のような繋がりを確かに感じて出た言葉だと思います」と、ソルの劇中での感情の変化を丁寧に語った。石井監督「家族の価値観や固定概念を無くそうと思って」最後に、本作で出会う韓国と日本の2つの家族、家族とはどういうものかの質問に石井監督は「家族の価値観や固定概念を無くそうと思って作りました、どんな関係であってもいい、好きなものを食べて、お酒を飲むこと、それだけでいいと思っています」と明かし、続けて池松さんも「家族、天使、言葉、価値観、あらゆるものが概念であり、いかに自分たちがそういうものに縛られているかと感じます。韓国ロケの最中、僕たちは、家族でもない、チング(友人)でもない、ゆるやかな生命共同体みたいなものになれました。家族とは“自由な共同体である”と思います。この映画の家族はともに同じ物語を信じられた人たちだと思う。それが、この映画においての家族だったと思います」と真摯にコメント。続いてオダギリさんは、多くの家族が住むシェアハウスを引き合いに出し「例えばシェアハウスのような環境で育った子供にとって、血のつながりはなくても、彼らのことを大切な家族だと思うでしょう。いくら血が繋がっていても不幸な形はあるだろうし、血が繋がっていなくても幸せという事があるように、人と人との繋がりのほうが重要だと思います。血のつながりは関係ないんじゃないかなと思います」と家族の在り方について持論を明かしていた。最後には、客席にいたチェ・ヒソ演じるソルの妹・ポム役のキム・イェウンも舞台に登壇するサプライズもあり、会場は温かい拍手で包まれながらイベントは終了した。『アジアの天使』は7月2日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アジアの天使 2021年7月2日よりテアトル新宿ほか全国にて公開
2021年05月10日映画『HOKUSAI』より、柳楽優弥扮する若かりし北斎と、玉木宏扮する喜多川歌麿の初対面シーンとなる本編映像が公開された。まだ葛飾北斎という名を持たず、勝川春朗という名で絵師をしていた北斎と、江戸中に名を馳せた美人画の大家・喜多川歌麿。才能開花前の原石と売れっ子のプライドがぶつかり合う本映像。北斎は数々の名絵師を世に送り出した希代の版元、蔦屋重三郎(阿部寛)を尋ね吉原遊郭へ向かうと、遊郭一の花魁・麻雪(芋生悠)を描く歌麿の姿が。「おめえの描く女には色気がねえ。下手だとは言わねえよ、ただそうだな、てめえの絵は目の前にあるものを似せて描いただけの絵だ。上っ面だけで、命が見えねえ」と歌麿に核心を突かれ、逃げ出そうとする北斎だが、蔦屋の「絵師など他にいくらでもいる」という言葉に踏みとどまり、歌麿が描くモデルの魅力や命が宿った絵を目の当たりにし、周囲に認められるべく闘志を燃やす。そして歌麿もまた、才能を秘めた若い芽に危機感を募らせる。「『面白くないな』という感じですよね。こういう世界では『褒められたい』と思うでしょうし、蔦屋(重三郎)さんが歌麿を称賛するのは相当悔しかっただろうなと思います」と本シーンについて語った柳楽さんは、「それでも、周りの人から刺激を受けることはとても大事なことだと感じたので、北斎の“ハングリー精神”みたいなものを演じるのは楽しかったです」と資料にもほとんど残されていないという知られざる青年期の北斎を、自分なりの解釈で挑んだことを明かしている。一方、天才絵師・歌麿役の玉木さんは「四角い部屋の中で、四者四様それぞれ違う思いを抱えて座っている面白さが詰まったシーンだと思います」と言い、「最初に北斎が部屋に入ってきたときは、上から彼を攻める様な言葉を言っていたのですが、(蔦屋)重三郎が発した一言、『絵師なんて、いくらでもいる』という言葉は歌麿にも当然響いていて、常に新しい人が出てくる危機感というものがあったのだと思うんです。ぬるい気持ちで絵を描くのではなく、自分がヒットを生み出したいという思いも当然あると思うし、『このままじゃヤバい』という危機感のもとスイッチが入って、『見てろよ』と火がついた感じになればいいな、と思って演じました」とふり返っている。『HOKUSAI』は5月28日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:HOKUSAI 2021年5月28日より全国にて公開©2020 HOKUSAI MOVIE
2021年05月10日アラサー男子6人が友人の結婚式で再集結し、披露宴と二次会の狭間の時間に起きる奇跡を描く映画『くれなずめ』の新たな公開日が5月12日(水)に決定した。本作は、かつて松居大悟監督自身の実体験をモチーフに書かれた完全オリジナルの舞台劇の映画化。今回、新公開日決定と合わせて、スマートフォンのアプリ「HELLO! MOVIE」を使用したオーディオコメンタリー付きの上映も5月21日(金)より開始が決定。コメンタリーには、主演の成田凌をはじめ、高良健吾、若葉竜也、浜野謙太、目次立樹、松居監督らが参加。本編を観ながら撮影秘話や裏話が同時に楽しめる。『くれなずめ』は5月12日(水)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:くれなずめ 2021年5月12日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C)2020「くれなずめ」製作委員会
2021年05月10日司馬遼太郎の小説を原作に、岡田准一、柴咲コウ、鈴木亮平、山田涼介らが出演する“新選組”にスポットを当てた映画『燃えよ剣』。この度、延期されていた本作の公開日が新たに10月15日(金)に決定し、併せて最新予告映像も到着した。歴史小説界の巨星・司馬さんが、土方歳三を主人公に新選組の志士たちの知られざる人生と激動の時代・幕末を描いた国民的ベストセラー「燃えよ剣」。これを名匠・原田眞人監督がメガホンを取り、主演の岡田さんが土方を演じ、ほかにも近藤勇を鈴木さん、沖田総司を山田さんが演じるなど豪華キャストが集結し映像化。土方と新選組は、いかにして歴史に名を刻む伝説となったのか?時代の大きな変化の中、剣を手に命を燃やした男たちの知られざる愛と戦い、その全てがいよいよスクリーンで明らかになる。また今回併せて公開された新映像では、“バラガキ”と呼ばれていた頃の土方の勇ましい剣裁きや、土方と芹沢(伊藤英明)の一触即発の決闘シーン、「池田屋事件」など、岡田さんがキャストに殺陣の指導も行いながら作り上げられたリアルな剣のアクションが満載。一方で、土方が密かにお雪(柴咲さん)に宛てて書いた句を読み上げ、組手を交わす土方と沖田の仲睦まじいシーンも映し出されている。『燃えよ剣』は10月15日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:燃えよ剣 2021年10月15日より公開©2020「燃えよ剣」製作委員会
2021年05月10日在宅医療に携わる医者、その患者と家族たちを通して、いのちや愛、いまを生きていく家族たちの願いを丁寧に描き出す映画『いのちの停車場』より、メインキャストで出演する松坂桃李の新場面写真とスポット映像がシネマカフェに到着した。本作は、都内の終末期医療専門病院に勤務し、命の終わりを真摯に見つめる現役医師でありながら、作家としても活動する南杏子の同名小説が原作。松坂さんが演じているのは、主人公・咲和子(吉永小百合)が働く「まほろば診療所」の運転手・野呂聖二。彼は、元々は咲和子と同じ都内の病院の職員だったが、野呂が起こしたある事件の責任を取って救命の現場を離れ、金沢の小さな診療所へ移った咲和子を追いかけ、この診療所にやってくる。医大を卒業するも国家試験に落ち、医師免許を持っていない野呂は、運転手兼助手として診療所の一員に加わり過ごす中で、諦めかけていた自分の夢を見つめ直していくというキャラクターだ。今回新たに公開された場面写真では、看護師・麻世(広瀬すず)と共に未来に向けてお互いに“ある約束”を交わし指切りをするシーンをはじめ、自慢の高級車に乗って咲和子の元を訪れる、自身の感情を素直に表現する野呂の純粋さがよく表れた笑顔あふれる場面。また、咲和子と共に患者の元へ訪問し、真剣に悩みを聞くシーンも切り取られている。さらに合わせて到着したスポット映像では、「先生なら挑戦するでしょ?」「叶えてあげたい」と、真っ直ぐに向き合う野呂の姿が映し出されている。そして先日発表された、EXILE ATSUSHIが歌唱するオフィシャルテーマソング「Amazing Grace」もお披露目され、歌声が物語を優しく包み込んでいる。『いのちの停車場』は5月21日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:いのちの停車場 2021年5月21日より全国にて公開©2021「いのちの停車場」製作委員会
2021年05月09日佐藤健主演のアクション・エンターテイメントシリーズの完結編となる『るろうに剣心 最終章 The Final』が、シリーズ2作目『るろうに剣心 京都大火編』を超える本年度実写映画No.1のオープニング興収の大ヒットを記録。公開2週目もその勢いは止まらず、緊急事態宣言の影響がありながら、週末(5月1日~2日)2日間で興行収入3.17億円を記録し、2週連続で週末興行ランキング実写映画No.1を獲得したことが分かった。昨年の夏公開からの延期を経て、4月23日(金)より全国362の劇場、480スクリーンの邦画最大規模で公開された本作。緊急事態宣言の影響で、東京都・大阪府・兵庫県・京都府の4都府県が25日(日)より63館が休館(※4月26日より計64館、27日より計67館が休館)という状況にも関わらず、オープニング2日間で興行収入5.35億円、観客動員数37.1万人を記録、3日間では興行収入7.45億円、観客動員数51.5万人を突破。2021年に公開された実写映画として週末オープニング興収No.1であることはもちろん、シリーズ最大の興行収入となった映画『るろうに剣心 京都大火編』(公開初日:2014年8月1日/最終興行収入52.2億円)のオープニング2日間の興行収入5.1億円を超える大ヒットスタートを切った。そしてゴールデンウィーク期間中も客足はよく、5月5日(水)の時点で興行収入20億円超え。SNSには感想コメントが溢れており、すでに2回以上鑑賞したファンから10回観たという人も。また今回、通常の上映形態に加えてシリーズ初であるIMAX(R)/4DX/MX4Dでも上映されており、各種の上映を観たファンからは「スクリーンの大きさ、映像も音響も迫力が凄かった」「それぞれのキャラクターの気持ちを考えながら見たら、2回目もまた泣けました。後は、4DXも体験したい!!!」など、様々な上映形態を楽しんでいる声も寄せられている。4月30日(金)には、日本テレビ「金曜ロードショー」にて、シリーズ1作目の『るろうに剣心』が地上波で放送。地上波4度目の放送にもかかわらず、12%の高視聴率を記録(*ビデオリサーチ・関東地区調べ)また、当日の放送時には、Twitterにて「#るろうに剣心」がトレンド1位、「#がんばれ剣心」がトレンド2位を独占するなど、SNS上でも大きな盛り上がりを見せていた。『るろうに剣心 最終章 The Final』は公開中、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年05月08日映画『僕と彼女とラリーと』の主演を森崎ウィン、ヒロインを深川麻衣が務めることが決定。特報映像とティザービジュアル、場面写真も一挙に公開された。早くに母と死に別れた主人公・北村大河は、ラリーに打ち込む父の身勝手さが母の死を早めたと思い込み、大学入学と同時に東京に出た。俳優を目指しながらも漠然とした不満を感じるなか、幼なじみで地元に暮らす上地美帆から突然の父の死の知らせが届く。久しぶりに故郷・豊田市に戻り、自然や地元の人々と触れ合う中で真の父の姿に気づき、自分の生き方を意識し始める。大河の父はラリーで数々の栄誉に輝いたメカニック。自動車会社を退職して地元の町外れでガレージをはじめ、関係者の間では名の知れた存在。父が残したガレージで本当は父と一緒にラリーに関わりたかった自分に気づく――。本作は、11月の「FIA世界ラリー選手権(WRC)」開催地となる愛知県豊田市・岐阜県恵那市を舞台に、ラリーを通して若者の再生と夢にチャレンジする人々を描く。『レディ・プレイヤー1』でハリウッドデビュー、『蜜蜂と遠雷』で第43回日本アカデミー賞 新人俳優賞を受賞した森崎ウィンが演じるのは、父親との確執により、過去にとらわれ将来に迷う主人公・北村大河。大河ドラマ「青天を衝け」にも出演する深川麻衣が、大河の幼なじみで自身のアイデンティティーに添い地元で暮らすシングルマザー・美帆を演じる。森崎さんは「僕自身、愛知県には凄くご縁がありましてこれまでも何度か仕事で行かせて頂きました。今回は、その愛知県豊田市の一つの家族の物語。美しい景色と心優しい人々に囲まれながら、心温まるストーリーの中で生きる事が出来て大変誇りに思います」と本作への思いを語り、「山あり谷ありな人生を、トヨタGRヤリスと共に走ったこの物語が、皆様の明日への糧になれば幸いです」とコメント。今回初めて“ラリー競技”を知ったという深川さんは「モータースポーツに触れるのは人生で初めての経験でしたが、プロの方々のご指導のもと、撮影を通してこの競技が年齢・性別関係なく愛されている理由が分かった気がしました。だからこそ、車やモータースポーツにはあまり詳しくないけど大丈夫かな?という方にも、ぜひ気軽な気持ちで見ていただきたい映画です」と作品をアピールしている。そんな2人の姿も捉えた、美しい自然が印象的な特報映像も到着。また映像にも挿入されている本作の主題歌は、豊田市出身のシンガーソングライター・加藤ミリヤが担当。迷いながらも自身に向き合い、人生で大切なものに気づき、挑戦する様を温かく包み込む「JOYRIDE」を書き下ろし。加藤さんは「私自身豊田を離れてしばらく経ちますが、故郷があるということがとても幸せなことだとこの作品から改めて教わりました。今回書き下ろしました『JOYRIDE』で、豊田市に対する愛と感謝を捧げます」とコメントを寄せている。『僕と彼女とラリーと』は10月1日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:僕と彼女とラリーと 2021年10月1日より全国にて公開(C)2021『僕と彼女とラリーと』製作委員会
2021年05月07日女子高生を主人公にインターネットの世界を描く細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』。この度、主人公の同級生のキャラクターの声を務めるキャストが発表された。本作の主人公は、過疎化が進む高知の田舎町で父と暮らす女子高生のすず。幼い頃に母を亡くし、心に大きな傷を抱えていた彼女は、超巨大インターネット仮想世界<U>に歌姫・ベルとして参加し、その歌声で瞬く間に世界で注目される存在になっていく。そんな“すず/ベル”の声優キャストに先駆けて今回発表されたのは、すずと同じく高知で暮らす同級生キャラクター。まず、すずの幼なじみであり、何かとすずを気に掛けるしのぶくんを、新海誠監督作品『君の名は。』『天気の子』にも出演した成田凌。幼い頃、すずにプロポーズした(?)というエピソードも登場するなど、甘酸っぱい関係性の行方と共に気になる役どころ。「監督はすごく優しくて、『成田くんならどう思う?』と優しいアプローチの仕方をしていただいたので、言って下さることも分かりやすかったです。もちろん妥協しない部分もたくさんありますし、僕が『今の大丈夫かな…』と思ったところが、意外に『今の良かったよ!』と言ってもらえたりもして、監督の中に常に正解があるんだなと思いながら、アフレコしていました」と収録をふり返り、「自分のアフレコが終わった後、ベル役の方が歌うと聞いたので、残って聴かせてもらったのですが、凄すぎましたね…」と未だ未発表のベルについても語る。また、カヌー部を一人で立ちあげ、インターハイを目指すアツイ生徒・カミシン役を、『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』に続き、3度目の細田作品出演となる染谷将太が演じる。「普段は自分の顔が出るお芝居が多いので、監督がおっしゃっているニュアンスを声で体現するのは、改めて難しいなと思いましたし、求められるレベルに応えるのに必死でした」と話し、「今回はアクションやファンタジー要素も多いですし、純粋にエンターテインメント作品として楽しめながら、みんなが抱えているものだったり、人としての闇の部分であったり、そこもちゃんと描いた上で、見ごたえのある作品になっていると思います」と物語についてコメントした。さらに、吹奏楽部でアルトサックスを吹くみんなの人気者・ルカちゃん役を、アニメ声優初挑戦で今回オーディションで選ばれた玉城ティナ。「細田さんの作品は、以前から、新作の発表を待ち望んでいたので、オーディションでこの役が決まった時は、嬉しかったですし、初めてのアニメ声優のお仕事が、細田さんの作品でとても光栄です」と参加を喜び、「ルカちゃんは、皆から好かれていて、クラスの中心にいる目立つタイプの女の子ですが、物語が進むにつれ、表面的な部分だけじゃなく、内面も見えてくるキャラクターです。ただかわいいだけの女の子ではない」と自身が演じたキャラクターについて説明した。そして、すずの良き理解者であり親友のヒロちゃん役には、「YOASOBI」のメンバーikuraとして活躍する幾田りらが抜擢。すずを<U>へと誘い、歌姫・ベルとしてプロデュースする、すず=ベルの正体を唯一知るキーパーソンだ。「初めての声のお芝居でプレッシャーもありましたが、実際にアフレコが進んでいく中で、皆さんともコミュニケーションを取らせていただき、ヒロちゃんを通して私自身も成長させてもらえたのではないかと思います」と語る幾田さんは、すず役のキャストと初日から一緒だったそうで、「一言目のセリフから『すずだ!』と思ったのが、印象に残っています。ベルの歌声も素晴らしくて鳥肌が立ち、ご本人の感情が高ぶって声に現れる感じが、マッチしていて、感動しました」と印象を明かしている。また本日より、現在製作真っ只中の本作の完成までを追う「Making of 竜とそばかすの姫」が東宝MOVIEチャンネルにて配信開始。映画の公開に向け、毎週金曜に配信されていく。『竜とそばかすの姫』は7月、全国東宝系にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:竜とそばかすの姫 2021年7月、全国東宝系にて公開予定
2021年05月07日「新世紀エヴァンゲリオン」の『新劇場版』シリーズ最新作にして完結編となる『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が、緊急事態宣言発令中の地域では上映劇場が休業中ながら累計興行収入82.8億円を達成。庵野秀明が同じく脚本・総監督をつとめた『シン・ゴジラ』を超えたことが分かった。本作は、3月8日の公開初日からの59日間累計で興行収入82億8229万8700円、観客動員数542万3475人を記録。『シン・ゴジラ』(2016年公開)の最終興行収入82.5億円を超え、庵野総監督の作品の中で最高記録を更新した。また、興行収入・観客動員ともに『エヴァンゲリオン』シリーズ最高記録も更新中となっている。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:シン・エヴァンゲリオン劇場版 2021年公開予定
2021年05月06日直木賞作家・西加奈子の小説に、明石家さんまが惚れ込み企画・プロデュースした劇場アニメ映画『漁港の肉子ちゃん』は、漁港の船に住む母娘・肉子ちゃんとキクコの秘密が紡ぐハートフルコメディ。肉子ちゃんの声を大竹しのぶ、娘・キクコの声をCocomiが務め、人気声優の花江夏樹や下野紘、吉岡里帆、マツコ・デラックスら、豪華キャストの声の出演でも話題になっている。本作をはじめ、小説をアニメ化した映画には時代を彩る良作ばかり。これまでの多岐のジャンルにわたる数々の名作を生み、「ジャパニメーション」という呼称で愛されるほど世界で圧倒的人気と高い評価を得ている日本のアニメーション。色鮮やかな風景、細やかで瞬時にキャラクターの心の機微を映し出す繊細なタッチ、実写映画とはまた違った味わいで観る者を楽しませ、物語の世界へ惹き込んでいく。そして、そんな日本のアニメーションとベストセラー小説がタッグを組めば、あなたの一生の1本になり得る映画が生まれるはず。そこで、ベストセラー小説が原作になったアニメ映画4作品を特集する。◆『時をかける少女』(06)細田守監督の時を超えて愛される傑作高校2年生の紺野真琴は、理科実験室に落ちていたクルミをうっかり割ってしまったことがきっかけで、時間を飛び越えて過去に戻る力「タイムリープ」を手に入れる。自分が“飛べる”ことを確信した真琴は、友達の間宮千昭や津田功介とカラオケでノドが枯れるまで歌ったり、3人で何度も野球をして好プレイを連発!何気ない日常を思う存分満喫するのだった。「タイムリープ」を繰り返し、残り回数が底をついたとき、真琴は自分にとって一番大事なかけがえのない時間がそこにあったことに気づくのだった…。小松左京、星新一と並び「SF御三家」とも称される筒井康隆の同名の小説を原作とするSFロマンス。細田守監督、「マッドハウス」の制作によってアニメ映画化。上映発表当初は全国で21館のみと非常に少ない公開館数だったが、鑑賞者の口コミ効果や主題歌を務めた奥華子の切ない楽曲も注目され、動員数を増やしていった。最終的には上映館は延べ100館以上、2007年4月20日のDVD発売日まで9か月にわたり公開が続くというロングラン興行となった。さらに、2021年4月2日には、「スタジオ地図」の創立10周年記念企画として4DX版が公開され、色あせることのない真琴たちの青春の瑞々しさと胸がキュッとなるようなほろ苦さに、時をこえても愛され続ける話題作。◆『君の膵臓をたべたい』(18)タイトルのイメージを見事に裏切る傑作他人に興味をもたず、いつもひとりで本を読んでいる高校生の「僕」。そんな「僕」はある日、偶然「共病文庫」と記された1冊の文庫本を拾う。それは、天真爛漫なクラスの人気者・山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。そこには、彼女が膵臓の病気で、余命いくばくもないことが記されていて……。「よるのばけもの」(双葉社)、「青くて痛くて脆い」(KADOKAWA)など、数々の話題作で知られる小説家・住野よるのデビュー作であり、2016年の本屋大賞で2位にランクインし、累計発行部数が200万部を越える人気小説が原作。2017年の実写映画化に続き、「スタジオヴォルン」制作で新進気鋭の監督、牛嶋新一郎が作り出す丁寧かつ繊細なタッチでアニメ映画化された。『漁港の肉子ちゃん』と同じく、あまりにもインパクトのあるタイトルが注目を集めたが、そのタイトルイメージを見事に裏切るような号泣必至の展開が評判を呼んだ。人気ロックバンド「sumika」が主題歌、劇中挿入歌を担当したことも相乗効果となり、「キミスイ」の愛称で支持を集めた。◆『ジョゼと虎と魚たち』(20)新世代から支持を集める海洋生物学を専攻する大学生の恒夫は、ある夜のバイト帰りに坂道を猛スピードで下ってくる車椅子の女性、ジョゼを助けたことがきっかけで、アルバイトとしてジョゼの相手をするように依頼される。恒夫は留学費用のためにその依頼を承諾するが、ジョゼの高飛車な言動に閉口してしまう。一度はアルバイトを辞めようとしたものの、ジョゼに言われるがままに様々な場所へと外出に付き合わされるうちに2人は距離を縮めていくが、ジョゼの祖母の死をきっかけに、その関係性に決定的な変化が生じ始める…。芥川賞作家・田辺聖子の名編が原作となり、映画『おおかみこどもの雨と雪』で助監督を務めたタムラコータロー監督、TVアニメ「僕のヒーローアカデミア」など多くの人気作を手掛けてきた「ボンズ」が制作を担当し、アニメ映画化された。アニメーションだから描き出せる、リアルにしてイマジネーションに満ち満ちた日常の輝きや恋愛のときめき、人生のきらめきを、疾走感すら感じさせる色彩を巧みに使いスクリーンへ映し出しているのが印象的。また、主題歌を約5億万回のMV総再生回数を誇り、TVアニメ「呪術廻戦」のオープニングテーマでも注目を集めたEveが書き下ろし、劇中キャラクターの細かな心理描写や儚さを見事に表現してZ世代の支持を集めた珠玉作。◆『漁港の肉子ちゃん』(21)母の恋が終わるたびに放浪する親子描く愛情深い性格ゆえに、これまでの人生、ダメ男ばかりを引き寄せては、何度もだまされてきた母・肉子ちゃん。とんでもなく豪快で、子どもみたいに純粋な母に比べて、しっかりもので大人びた性格の小学5年の娘・キクコ。ふたりは肉子ちゃんの恋が終わるたびに各地を放浪し、北の漁港の町へと流れ着く。漁港で途方にくれる母娘は、肉子ちゃんを“肉の神様”と思い家族のように迎え入れてくれた「うをがし」の店主・サッサンが所有する漁港の船を住処に、肉子ちゃんとキクコの新しい生活が始める。しかし、肉子ちゃんの次の恋が終わったら、またこの町を出て行かなければならない。そんな不安が次第によぎるキクコと肉子ちゃんの大きな秘密が明らかになり…。原作は第152回直木賞を受賞した西加奈子の累計発行部数35万部超の同名ベストセラー小説。EX「アメトーーク!」の<読書芸人>回では、「ピース」又吉直樹が本書を紹介し、大きな反響を呼んだ。漁港の船に住む魅力的な母娘の物語に惚れ込み、劇場アニメ化を熱望し、本作で企画・プロデュースを務めるのは明石家さんま。映画化のオファーをさんまさん自ら、原作者・西さんに打診し、5年の歳月を経てついにアニメ映画化が実現した。監督は、『ドラえもんのび太の恐竜2006』や『海獣の子供』などのアニメーション作品を世に送り出してきた渡辺歩。さらに、キャラクターデザイン・総作画監督は『かぐや姫の物語』などで作画監督を務めた、「スタジオジブリ」一期生の小西賢一。脚本は「凪のお暇」の大島里美。アニメーション制作は『映画 えんとつ町のプペル』を手掛け、圧倒的クオリティと世界観で世界中に多くのファンを持つ「STUDIO4°C」。また、幅広い世代から絶大な人気を誇る「GReeeeN」が書き下ろすエンディングテーマ「たけてん」が、肉子ちゃんとキクコの日々を表すように、優しく寄り添っている。劇場アニメ化について、渡辺監督は「原作を読んで、こういった人間ドラマをアニメで描けるのはいいなと思いました。そして、さんまさんが企画・プロデュースという形でアニメにチャンスをもらえたということが、とにかく嬉しかったですね」とコメント。総作画監督の小西氏は「小説作品をアニメにしたいという想いは持っていました。そして自分たちのアニメーション映画を作るからには、ゼロからキャラクターを作りたいと。これは渡辺監督と共通の思いでした。それを本作で叶えることができて、非常にありがたいと同時に、今後につながっていくと思います」と話し、美術監督の木村真二は「西加奈子さんの作品がすごく好きなので、今回作品に携わることができて本当に嬉しかったです。小説作品をアニメーションの世界で表現できるというのは貴重な機会ですし、とても面白いと思っています」と、それぞれに思いを語る。第一線で活躍するアニメクリエイターが、原作小説へのリスペクトと劇場アニメ化への熱意をたっぷり込めて、本作を送り出す。『漁港の肉子ちゃん』は6月11日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:時をかける少女 (2010) 2010年3月13日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開© 「時をかける少女」製作委員会2010君の膵臓をたべたい(2018) 2018年9月1日より全国にて公開(C)住野よる/双葉社 (C)君の膵臓をたべたい アニメフィルムパートナーズジョゼと虎と魚たち(2020) 2020年12月25日より公開©2020 Seiko Tanabe/ KADOKAWA/ Josee Project漁港の肉子ちゃん 2021年6月11日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2021「漁港の肉子ちゃん」製作委員会
2021年05月06日佐藤健主演、累計観客動員数は980万人を超える『るろうに剣心』シリーズがついに完結する『るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning』。新時代を迎えるため、そして守るために刀を握り続けた佐藤さん演じる主人公・緋村剣心ら神谷道場の仲間たちを支えた、蒼井優がシリーズを通じて演じてきた高荷恵に迫った。誰よりも愛情深く仲間を想う、心優しき医者高荷恵(蒼井優)は辛辣な物言いをするが、心は真っすぐな医者。代々医者の名家の娘だったが、家族全員が戦死して天涯孤独となり、生きていくために悪事に手を染めていたところを剣心に救われた。以降は剣心、神谷薫、相楽左之助、明神弥彦ら神谷道場メンバーの一員となり、医者として一人でも多くの人を救うことに身を捧げている。剣心に出会って救われた恵だが、剣心も元は天涯孤独の身の上。医者として剣心の体を労るのはもちろんのこと、『伝説の最期編』では志々雄との戦いに赴く剣心の心情を察して必ず生きてかえるように言葉をかける姿も。恩義を感じているだけではない、似通った出自の2人だからこその強い信頼関係を伺い知ることができる。一方、静かに心の深い部分で理解しあっている剣心との関係とは対照的に、左之助(青木崇高)とは常に口論や軽口が絶えない。この2人のかけ合いは神谷道場のシーンの定番となっており、激しい戦いや重厚な人間ドラマの合間に描かれる彼らの姿は、劇中の剣心同様に観客の心も和ませてくれる。そして今回、『The Final』で最も恵の存在が助けになるのは薫(武井咲)だ。神谷道場メンバー全員で剣心の過去を聞いた後、誰よりも動揺している薫に寄り添って彼女の言葉を受け止めつつ、剣心と向き合うように語り掛ける。SNS上では、恵が薫に伝えたセリフは「今の時期だからこそ胸に響くものがありました」との声や、「恵と左之助のやり取りでにやけちゃった」など、物語の陰の功労者ともいうべき恵の存在に言及する声も上がるほど。シリーズのクライマックスを飾るに相応しい極限のアクションシーンと共に、剣心と出会って新たな居場所を見つけた恵が支え続けた神谷道場メンバーの物語のクライマックスにも注目だ。『るろうに剣心 最終章 The Final』は公開中、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会るろうに剣心 京都大火編 2014年8月1日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 和月伸宏 / 集英社 (C) 2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」るろうに剣心 伝説の最期編 2014年9月13日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年05月06日ケン・リュウの傑作短編小説「円弧」を原作に、人類史上初めて永遠の命を得た女性の人生を描く芳根京子主演映画『Arc アーク』より、母娘の新場面写真とオフショットが公開された。不老不死が現実となった世界を描く本作では、主人公・リナという一人の女性の17歳から100歳以上を生き抜く芳根さん。今回到着した場面写真では、見た目は30歳、実際は89歳のリナと、彼女の5歳の娘・ハル(鈴木咲)との日常が切り取られている。リナの最愛の人、天音(岡田将生)が開発したストップエイジングによる不老不死の技術によって、永遠の若さを手にしたリナは、84歳にして天音との子どもの出産を決意。場面写真では、リナとハルがベッドに横たわり、愛情溢れる眼差しでハルを見つめるシーンや、海岸沿いを散歩するシーンなどが切り取られている。若い見た目とは裏腹に、穏やかで落ち着いた雰囲気があり、長い人生経験の豊かさが感じられるようだ。芳根さんと鈴木さんの2人は、撮影以外もなるべく一緒の時間を過ごし、母娘としての関係を作っていったそうで、オフの瞬間もすっかり母親の顔つきになっており、「のびのびとしているハルを見ていると、私もこれでいいんだと思えました。ハルがいてくれて母親になったリナを演じ切ることができました!」と明かしている。そんなハルを演じたのは、綾瀬はるかと共演するTVCMで話題となった鈴木さん。演技の仕事をしていた姉に憧れて3歳から演技を始め、これまで数々のCMに出演、「監察医朝顔」で主人公朝顔の幼少期の写真という形でドラマデビューを果たし、「君と世界が終わる日に」や『いのちの停車場』などにも参加。オフショットでは、鈴木さんを目にして思わず笑みが溢れる小林薫の姿も公開された。『Arc アーク』は6月25日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:Arc アーク 2021年6月25日より全国にて公開©2021映画『Arc』製作委員会
2021年05月05日孤高の絵師・葛飾北斎の生き様を初めて描く映画『HOKUSAI』より、阿部寛演じる耕書堂の店主・蔦屋重三郎が、逆境にも負けずに勝機を見据え、前へ進もうと力強い決意を見せる本編映像が公開された。今月末公開となる本作は、その人生に関する資料がほとんど残されていない北斎の生涯を、歴史的資料から得た事実を繋ぎ合わせて描くオリジナルストーリー。これまでほとんど語られることのなかった青年時代の北斎をも映し出す。今回公開された映像に登場する蔦屋重三郎は、北斎はもちろん、喜多川歌麿や東洲斎写楽など、世界中に名を轟かせる数々の絵師をこの世に輩出した江戸時代の名プロデューサーだ。かつて日本独自の町人文化が栄えた頃、華やかな浮世絵は当時、庶民の間でも圧倒的な人気を誇っていたが、幕府の弾圧によりその状況は一転、版元や絵師は創作の自由を奪われていく。今回の映像では、幕府にいち早く目を付けられた耕書堂が荒らされ、作品もめちゃくちゃにされた場面が登場。しかし重三郎は、汚されてもなお妖艶な魅力を纏う喜多川歌麿の作品に改めて感嘆。さらに「つまりうちが江戸で頭一つ抜けた版元だってお墨付きを貰えたってことだ」とこの非常事態にも動じず、「こいつは恵の雨ってもんよ。これで江戸中がうちの出方に目凝らしやがる。種を植えるには、またとねぇ折ってことよ」とピンチな時こそ勝機と捉え、堂々とした姿が伺える。阿部さんは演じた重三郎について「いろいろな才能を集めて自分で育てていく、先見の明があったと思うんですよね。今で言うプロデューサー的な人。いろんな世界に入っていってどんどん新しいことを作り出していく、この人がいたから色んな才能が開花したのだと思います」と言い、演じるにあたり葛飾北斎や喜多川歌麿の絵が展示されている美術館を訪れたそうで「重三郎によるプロデュース後の北斎や歌麿が描いた作品の中にも、素晴らしい作品が多数あるんですよね。『あぁ、これを見ずして散っていったんだな』と思いました。それらの作品を目にした時に『きっとこういう才能のある人はすごく孤独だったんだろうな』と、今はそう思っています」と思いを馳せた。『HOKUSAI』は5月28日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:HOKUSAI 2021年5月28日(金)より全国にて公開。©2020 HOKUSAI MOVIE
2021年05月05日現在放送中のTVドラマ「ドラゴン桜」に出演する志田彩良が主演し、その父親を井浦新が演じる、今泉力哉監督映画『かそけきサンカヨウ』の公開が決定。家庭環境のせいで早く大人にならざるを得なかった高校生・陽の葛藤と成長を描く。本作は、2017年に発売され、日々悩みながらも前を向いて賢明に生きようとする人たちの姿を描いた、作家・窪美澄の短編集「水やりはいつも深夜だけど」(角川文庫刊)所収の同名作品が原作。『愛がなんだ』『アイネクライネナハトムジーク』『mellow』『あの頃。』などを手掛けた今泉監督が、自ら映画化を希望し、主人公が家族について悩みながら成長していく姿を丁寧に映像化する。主人公・国木田陽を演じるのは、現在「ドラゴン桜」「ゆるキャン△2」に出演中の志田さん。今泉監督作品には、『パンとバスと2度目のハツコイ』『mellow』に続き映画では3作目の出演。『ひかりのたび』以来の映画主演となる志田さんは「誰かの言葉や存在で少しだけ心が軽くなる。自分よがりでない相手を思う気持ちの大切さに改めて気づかされました。戸惑いながらも前に進んでいく陽の強さも弱さも全部が愛おしくて、大好きな今泉組で陽として過ごした時間は大切な宝物です」とふり返り、「密かに目標の一つとしていた今泉組での主演が、まさか本当に、そしてこんなにも早く叶う日が来るとは想像もしていなくて嬉しさと有難い気持ちでいっぱいです」と喜びを明かす。そして「大変な状況下ではありますが少しでも多くの方に届く事を祈っています。そして、この作品が誰かの救いとなりますように」と願いを込めた。また原作者の窪さんは「親子、恋愛、友情、この映画にはさまざまなことが描かれていますが、人と人との縁の不思議さ、淡く行き来する感情のようなものを今泉監督は原作のなかから丁寧に掬いあげてくださいました。やさしさ、誠実さ……、雑多な日常のなかでそういうものを私たちは忘れてしまいがちですが、この映画を見終わったあとには、自分のなかのそういう光の部分をもう一度大切にしてあげようと思えます。ぜひ、たくさんの方に見ていただければ、原作者としてこれほどうれしいことはありません」と語り、今泉監督は「言葉では説明できない細微な感情をめいっぱい詰めこんで映画にしました。何度もご一緒して絶対的な信頼を置いている志田さん、いち映画ファンとして憧れでもあった井浦新さん、また、スタッフに支えられて生まれたこの映画を見た誰かの体温を少しだけあげることができたら」とコメントしている。『かそけきサンカヨウ』は10月15日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2021年05月05日瀬々敬久監督が、佐藤健、阿部寛、清原果耶、倍賞美津子、吉岡秀隆ら豪華俳優を迎え、中山七里の傑作小説を映画化した『護られなかった者たちへ』より、インタビュー&メイキング初出しとなる特別映像と、場面写真8点が公開された。今回到着した映像は、松竹系映画館の幕間映像として上映中の佐藤さんと阿部さんのインタビューとメイキングを使用した特別映像。殺人事件の容疑者として追われる主人公・利根を演じた佐藤さんは「何度かテイクを重ねさせてもらったので、本番が始まったらゼロに戻して、その時感じたままやりました」と常に新鮮な気持ちで臨んでいたという。一方、利根を追う刑事・笘篠役の阿部さんは、人間の複雑な心理を表現することに関して「瀬々監督はそういう所を繊細に撮ってくださると思ったので、瀬々監督を信じてやっていました」と監督へ厚い信頼を寄せる。さらに「人と人との繋がりとか、絆だとか、愛だとかが観ている方に伝わってくれたら嬉しい」と佐藤さんの熱いメッセージも映し出される。そんなインタビューと共に、利根が泥水に押しつけられながら叫ぶ迫力シーンのメイキング、撮影の合間に監督と話し合う阿部さん、清原さんや倍賞さんらの表情も垣間見える場面も確認することができる。利根が押しつけられているカットをはじめとする、今回合わせて到着した場面写真では、登場人物たちそれぞれの思いを抱えた表情からミステリーの先に心震える人間ドラマを予感させるかのようだ。『護られなかった者たちへ』は10月1日(金)より公開。(cinemacafe.net)■関連作品:護られなかった者たちへ 2021年10月1日より全国にて公開©2021映画「護られなかった者たちへ」製作委員会
2021年05月04日