2023年11月、アメリカのテキサス州にある公園で、ベンチにつながれている犬が見つかりました。その犬はリードがベンチにしっかりとくくり付けられていて、周りに飼い主らしき人の姿はありません。通報を受けた動物保護施設『オースティン・ヒューメイン・ソサエティ』のスタッフが駆けつけると、悲しそうな顔をした大型犬がしっぽを振って迎えてくれました。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 15/10(@1510foundation)がシェアした投稿 犬は見るからに健康上の問題があったそう。施設へ連れて帰って検査をすると、目と皮膚が感染症にかかっていたといいます。それらの症状は薬で治るもので、前の飼い主がこの犬の健康管理をしていなかったのは明らかでした。ゴードーくんと名付けられた犬は推定4歳。体重は約52kgという大きな体の持ち主で、性格はとても穏やかなのだとか。甘えん坊で抱っこされるのが大好きなゴードーくんは、たちまち施設の人気者になりました。 この投稿をInstagramで見る Austin Humane Society (Off.)(@austin_humane)がシェアした投稿 その後、ゴードーくんの医療費を別の保護団体『15/10ファウンデーション』が負担することになり、ゴードーくんは仮里親の家で療養を始めます。そして年が明けた2024年1月、仮里親であるカップルが正式にゴードーくんを家族に迎えたことが発表されました!投稿の1枚目の写真がゴードーくんと新しい家族です。 この投稿をInstagramで見る 15/10(@1510foundation)がシェアした投稿 これらの投稿には、「超かわいい!」「この子を抱きしめたい!」「いい家族ができてよかったね」「捨てた人には必ず報いがあるだろう」などの声が上がっています。ゴードーくんが保護された直後から、投稿には「この犬の里親になりたい」という声が続々と寄せられていました。また、仮里親も早いうちから、感染症が治った後もゴードーくんを手放さず、正式に家族に迎えたいと思っていたそうです。自分が捨てた犬がこんなにも多くの人たちから愛されていることを知ったら、前の飼い主はどう思うでしょうか。公園に置き去りにされた時、ゴードーくんは困惑し、心が傷付いたはず。これからは新しい家族からたっぷりの愛情を受け取って、幸せになってほしいですね。[文・構成/grape編集部]
2024年02月14日アメリカの動物保護施設では保護動物たちの里親が決まると、SNSで報告することがよくあります。それらの写真や動画は、犬や猫と新しい家族が幸せそうに一緒に写っているものが多いです。里親が決まったばかりの保護犬が?アメリカのフロリダ州にある動物保護施設の投稿に注目が集まりました。『ウォルトン郡アニマルサービス』がTikTokに投稿したのは、ある女性の動画です。女性はこの日、『ウォルトン郡アニマルサービス』にいた保護犬の里親になることを決めたのだそう。映っているのは、彼女が養子縁組に必要な書類に記入をしている様子です。なぜ事務手続きをしている女性に注目が集まったのか…それはこの動画を見れば分かります。@wcasfl Luna stood like this the whole time her new mom was filling out her adoption papers ☺️#animalshelter #wcas #wcso #adoptdontshop #viral #adoptfosterrescue #waltoncountyfl #fyp #dogsoftiktok ♬ Don't Stop Believin' - Journey女性の家族になったメス犬のルナちゃんがすぐ隣で待っているのです!しっぽを振りながら、まるで「ママ、早く家に帰ろうよ!」というように、女性のそばを離れないルナちゃん。彼女が自分の里親になったことが、ルナちゃんは分かっているようですね。この16秒間の動画には50万件を超える『いいね』が集まり、ルナちゃんへの祝福の声が殺到しました。・この犬はみんなに「これが私の新しいママよ!」といっているね。・ルナちゃんは新しいママを自慢しているように見える!・この子はワクワクしていて、家に帰る準備万端だね!・私は動物保護活動をしているけど、こういう犬は多いよ。なぜだか犬たちは家族ができたことが分かるんだ。動画のコメント欄には「里親と家に帰る時の保護犬は、かわいがってくれた施設のスタッフを振り返りもしないことが多い」という声もありました。言葉で伝えなくても、犬たちは新しい家族ができたことがなぜか分かるようです。まるで何年も一緒に暮らしてきたかのように、女性の隣で嬉しそうにしているルナちゃん。ルナちゃんと里親になった女性の間には、出会った瞬間にすでに家族の絆が生まれていたのかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2024年02月06日アメリカのフロリダ州にある動物保護施設『アラチュア郡アニマル・リソース』に、1匹のオス犬が保護されました。アレスくんという犬はドッグランにつながれていたところを親切な人が発見し、連れて来たそうです。7歳のアレスくんは外で遊ぶのが大好きな元気な犬で、人のヒザの上でくつろぐ時間もお気に入りなのだとか。車に乗ることや、お風呂に入れてもらうのも好きで、これまで誰かに飼われていたのは明らかでした。こうして、誰がアレスくんを置き去りにしたのか分からないまま、新たな里親を募集することになったのです。保護犬の里親になった人物は…!『アラチュア郡アニマル・リソース』はFacebookで、ほかの3匹の保護犬たちと一緒にアレスくんを紹介。すると翌日、ティアニーさんという人から連絡がありました。ティアニーさんはたまたまアレスくんの写真を見つけて、とても驚いたのだそう。なぜなら、ティアニーさんの親しい友人がもともとアレスくんを飼っていて、次の飼い主が悲劇的に亡くなり、その後アレスくんがどうなったのかが分からなかったというのです。心配したティアニーさんは長い間、アレスくんを探し続けていたのでした。ティアニーさんは『アラチュア郡アニマル・リソース』に駆け付けて、アレスくんと再会。そのリアクションを見れば、アレスくんもティアニーさんのことを覚えていたのは明らかでした!そして、アレスくんはティアニーさんの家族になりました。この感動の再会が2023年のクリスマス直前に起きたことから、「クリスマスの奇跡」など喜びのコメントが寄せられています。・嬉し涙が出た。最高の結末だ!・お互いを見つけられたなんて信じられない!なんて素晴らしいんだろう。・元の飼い主さんも天国からほほ笑みかけているに違いないね。犬は飼い主の名前を言葉で伝えることができません。行方不明になってしまったら、二度と家族の元に戻れないことも少なくないといいます。きっとティアニーさんはアレスくんを見つけるために、保護犬の情報を常にチェックしていたのでしょう。飼い主を失うというつらい経験をした後で、過去に自分を愛してくれた人に再会できたアレスくん。これからはティアニーさんの家族として、一生幸せに過ごしていけるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2024年01月16日この犬をここから追い出したい。アメリカの動物保護施設がFacebookに投稿した、ある保護犬の紹介文に反響が上がりました。その犬とは、テキサス州にある『ウィチタ郡ヒューメイン・ソサエティ』にいるエディくん。一般的に保護施設ではそれぞれの動物たちの魅力をアピールします。ところがエディくんの紹介文に書かれていたのは…!ほかの犬が大嫌いなエディは約8.5㎏の体重でロットワイラーに勝つことができます。もしあなたがバーでケンカをしたら、エディはあなたを援護し、5人の男たちの額にタバコの火を押しつけて、その間手にもったビールを1滴もこぼさないでしょう。もしあなたが、彼を養子にできると思うなら、どうぞ遠慮なく。エディはほかの大型犬たちを怖がらせるので、私たちは彼をここから追い出したいのです。Humane Society of Wichita Countyーより引用(和訳)どうやらエディくんはケンカが強くて、自分より体が大きい相手でもものともしない、荒くれ者のよう。しかし、写真ではとってもかわいらしい犬にしか見えません!この投稿を見た人たちは爆笑!たちまち拡散されて「エディが欲しい」という人たちが次々と現れます。そして投稿からわずか8時間後には、エディくんに里親が決まったのです!エディくんは新しい家族にすぐに懐いて、楽しく過ごしているそうです。「人懐っこい」「子供が好き」など、よくある犬のいいところではなく、真逆の内容で人々の興味を引いたエディくんの紹介文。おかげですぐに家族ができて、『ウィチタ郡ヒューメイン・ソサエティ』の作戦は大成功でしたね![文・構成/grape編集部]
2023年12月04日アメリカのシカゴにある動物保護施設『The Anti-Cruelty Society』が保護動物の譲渡イベントを開催しました。イベントは大成功で、犬と猫合わせて61匹に家族ができたのです。『The Anti-Cruelty Society』はInstagramで、空っぽになった施設の写真とともに感謝の思いを投稿。しかし、その翌日に投稿された写真は、イベント成功の報告よりも大きな注目を集めました。実はこのイベントで唯一、里親が決まらなかった犬がいたのです。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る The Anti-Cruelty Society(@anticruelty)がシェアした投稿 3歳のエルビスくんは人懐っこくて元気いっぱい。イベントでは興味をもった人たちがいたものの、養子縁組にはいたりませんでした。野良犬だったエルビスくんは保護された時、骨盤を骨折していたとのこと。治療をしてすでに治りましたが、将来関節炎になりやすいと思われるそうです。『The Anti-Cruelty Society』は「このハンサムな子に永遠の家を見つけよう!」と、愛嬌たっぷりのエルビスくんの写真を紹介。するとたちまち拡散され、3日後にはエルビスくんに家族ができたことが報告されました! この投稿をInstagramで見る The Anti-Cruelty Society(@anticruelty)がシェアした投稿 里親になったローレンさんは、過去に仕事として歌手のエルビス・プレスリーのモノマネをしていたのだとか。ドラァグクイーンとしても有名なローレンさんは動物保護活動に熱心で、これまでに『The Anti-Cruelty Society』の募金イベントも主催してきたといいます。ローレンさんのパートナーであるドリューさんは、エルビスくんについて「誰も彼を欲しがらなかった時、私たちは彼を見つけた。私たちはみんな、不適合者の集まりだ」と語ったそうです。エルビスくんのニュースは多くのメディアでも紹介され、「最高だ!」「完ぺきなタイミングだったね」「これは運命だった」など喜びの声が上がりました。 この投稿をInstagramで見る The Anti-Cruelty Society(@anticruelty)がシェアした投稿 エルビスくんは新しい家で、たっぷりの愛情とたくさんのおもちゃに囲まれて過ごしているそうです。譲渡イベントでエルビスくんに里親が決まらなかったのは、ローレンさんとドリューさんに出会うためだったのかもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2023年11月27日アメリカには各州に動物保護施設があり、多くの保護動物たちが里親との出会いを求めています。ところが、ルイジアナ州にある『ルイジアナSPCA』のTikTokに投稿された、ある保護犬の動画にはこう書かれていたのです。ソックスには新しい家は必要なかった。2023年7月、『ルイジアナSPCA』に1匹のオス犬が預けられました。施設ではその犬をルイヴィトンくんと名付けて、いい家族と出会えることを願い、里親の募集を始めます。するとまもなく、「その犬は我が家の愛犬です」いう女性が連絡をしてきたのです。女性によると、犬の名前はソックスくんといい、数週間前に行方不明になってしまったのだそう。ソックスくんがいなくなって以来、家族は混乱し、もう1匹の愛犬はあまりごはんを食べなくなったといいます。『ルイジアナSPCA』が投稿したソックスくんの動画を見た人が、地域の交流サイトを通じて女性の夫に知らせてくれたとのこと。動画に映っているのがソックスくんだと確信した家族は、「どうしたら彼を家に連れて帰れるか教えてほしい」とすぐに連絡をしたのです。こうしてソックスくんは、約1か月ぶりに家族と再会することができました!@laspca Socks didn’t need a NEW home. He needed HIS home. #reunion #rescuedog #shelterdog #tiliseeyouagain #shelterlife #share #nextdoorapp #nextdoor ♬ See You Again (Piano Arrangement) - Alexandre Pachabezianやっと家族に会えた喜びを全身で爆発させるソックスくん。家族にとっても、その喜びは同じでしょう。『ルイジアナSPCA』は「ソックスには『新しい』家は必要なかった。彼は『彼の』家が必要だったのです」とつづり、動画を投稿。祝福と感動のコメントが寄せられています。・ソックスくんが「ほら、いったでしょ!僕には家族がいるっていったじゃないか!」って叫んでいるのが分かる。・ソックスくんは間違いなく、家族に愛されているっていえるよ!・嬉しくて涙が出た。多くの迷い犬は家に帰れないけれど、この犬は帰れたんだね。『ルイジアナSPCA』は、「単なる『シェア』がどんな影響を与えるか、あなたは知らないでしょう。このような素晴らしい再会が実現するかもしれないのです」と動画をシェアしてくれた人たちへの感謝をつづっています。里親を求める保護動物の中には、ソックスくんのように家族と離ればなれになった動物もきっといるはずです。その中には家族との再会を果たせないまま、新しい里親の元に引き取られる動物もいると思われます。保護動物を引き取ることはできなくても、投稿をシェアすることは難しくないでしょう。ソックスくんのような幸せな動物が1匹でも増えるように、それぞれができる方法で協力していきたいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年08月07日2023年1月、アメリカのニューヨークに住む家族が1週間ほど旅行に行くため、愛犬のモカちゃんの世話を友人に頼むことにしました。そして、旅行から戻った家族はモカちゃんが行方不明になったことを知らされたのです。家族は悲しみに打ちひしがれましたが、モカちゃんが戻って来ることはありませんでした。新しい犬を迎えようとした家族が出会ったのは…!モカちゃんがいなくなってから約半年が経過した同年6月、家族はそろそろ新しい犬を迎えようと決めます。そして、地元の動物保護施設が主催する保護犬の譲渡イベントに家族全員で出かけました。するとイベント会場で、母親が1匹の保護犬に目を留めます。「この犬はモカにそっくりだわ!」里親を募集中のサンディという名前のメス犬が、モカちゃんにうり二つだったのです。犬に近付いた家族は、その犬がモカちゃんだということを確信します。犬も家族を見るや否や、しっぽを振って抱きついたのです。それは、半年近くも離ればなれだった家族とモカちゃんがついに再会した瞬間でした。 この投稿をInstagramで見る Animal Care Centers of NYC(@nycacc)がシェアした投稿 イベントを主催していた『アニマル・ケア・センター・オブ・NYC』は、家族が持っていた写真によって、サンディが間違いなくモカちゃんであることを確認。何よりも、家族を見た時のモカちゃんの喜びぶりが、彼らの愛犬であることの証明になったといいます。モカちゃんは約1か月前に、動物保護施設の近くの柱につながれているところを発見されたそうです。投稿には「信じられない!」「モカちゃんが嬉しそう」「奇跡が起きたね」など祝福の声が上がっています。この日、この場所に、家族が出向いていなかったら、モカちゃんにはほかの里親が決まっていたかもしれません。これはまさしく、お互いを愛するモカちゃんと飼い主さん家族が起こした「奇跡」といえるでしょう![文・構成/grape編集部]
2023年06月21日やむを得ない事情で飼っているペットを手放さなければならないことは起こり得ます。しかし、ペットは、なぜ飼い主が自分を捨てたのかを理解するのは難しいでしょう。新しい家から逃げ出した犬2023年4月1日、イギリスの北アイルランドで、ラブラドールレトリバーのクーパーくんが行方不明になりました。クーパーくんは元の飼い主が手放した犬で、この日保護施設から新しい里親のナイジェルさんに引き取られたばかりでした。新しい環境では非常に憶病になるというクーパーくんは、ナイジェルさんの家に着いたとたん、どこかへ走って行ってしまったのです。ナイジェルさんは迷子のペットを探す団体『ロストポウズ・北アイルランド』に助けを求め、大がかりな捜索が始まりました。まず近隣の地域にいくつもの給餌ステーションを設置。SNSで情報提供を募り、ポスターやチラシを作り、周辺の家を1軒ずつ訪ねてまわりました。すると数軒の農家からクーパーくんの目撃情報がありましたが、居場所を特定するまでには至らず。その後、別の地域でクーパーくんに関する情報が寄せられたものの、見つけることができないまま、数週間が経過しました。しかし同月27日、ついに事態が動きます。ポスターを見たという人から『ロストポウズ・北アイルランド』に「クーパーくんを見かけた」という電話がかかってきたのです。その日のうちに、クーパーくんは無事に保護されました!見つかったのは、クーパーくんの元飼い主が住む地域の近くだったそうです。ナイジェルさんの家から元飼い主の家までは直線距離で、約40㎞も離れているのだとか。クーパーくんは27日間にわたって、幹線道路や森、野原や田舎道を横断し、まったく知らない地域から前の飼い主のところへ帰ろうとしたと思われます。『ロストポウズ・北アイルランド』のFacebookの投稿には、クーパーくんが見つかったことを喜ぶ声とともに、「『家』に帰ろうとしたなんて悲しいね」「新しい里親さんと幸せになってほしい」という声が上がっています。元の飼い主がなぜクーパーくんを手放したのかは分かりません。ただ、クーパーくんが命がけで前に住んでいた家に帰ろうとしたと思うと、胸が張り裂けそうになりますね。忠誠心の強い犬は、一緒に暮らした飼い主への愛情を決して忘れることはないのでしょう。ナイジェルさんはクーパーくんが無事に見つかったことを喜び、その後も大切に世話をしているそうです。傷付いたクーパーくんの心が、ナイジェルさんの愛情によって癒されていくといいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年05月29日ペットの代表格である猫を迎え入れる方法は、ペットショップや里親などさまざま。筆者は里親募集を介して猫を譲渡してもらい、今も家族として一緒に暮らしています。これまでに3匹の猫をお迎えしており、譲渡してもらったメスの雪ちゃんは4匹目の猫。下の写真が雪ちゃんです。1~3匹目はペットショップでの購入や近所の人から譲ってもらったという経緯だったので、それほど難しい点はなく飼うことができました。しかし、里親の譲渡会の場合はさまざまな条件があり、飼育するまでハードルが高かった印象です。そこで本記事では、里親募集を通じて猫を飼うまでのエピソードを紹介します。ちなみに、譲渡会とは動物保護団体などが里親探しのために開催しており、会場では保護猫や保護犬と実際に触れ合うことができるというイベントです。先住猫が他界したことで里親を検討雪ちゃんを迎え入れたきっかけは先住猫である、くるりくんの他界。もう1匹のトムくんという猫だけが残されて、さびしそうにしていたので、里親として新たに1匹迎え入れることにしました。下の写真は手前がくるりくんで、奥がトムくんです。新たに飼う猫を探すため、里親募集の情報を投稿しているウェブサイトを活用。最近では、里親になるふりをして実際には虐待などを目的とする『里親詐欺』といった悪質な手口も横行しているようなので、筆者はあえて条件を厳しく設けているウェブサイトを吟味しました。投稿されている猫の写真を眺めていると、くるりくんにそっくりな1匹のメス猫を発見し、運命を感じてすぐに申し込みをしました。里親になるためには厳しい条件をクリアすること里親募集のページには年齢やワクチンの接種状況、去勢手術が済んでいるかなどの情報が掲載されています。対象ではない人の条件もあり、雪ちゃんの場合は単身者と高齢者は非対象でした。やはり責任を持って最後まで飼える人を探しているため、厳しい条件になっているのでしょう。ほかのウェブサイトでは『先住猫がいる場合はNG』という条件もありました。募集する団体やシェルターによって細かい条件が違うので、里親募集で猫を飼いたい時は自分と合った条件の子を探してみてくださいね。ほかには部屋の間取りも大切なポイントで、『脱走しにくい状況か』『猫が窮屈にならないような環境か』なども審査項目に。猫は高い場所から上り下りすることが運動の代わりになるため、自由に動き回れる状況でなければストレスになる可能性があります。キャットタワーを置くなど、あらかじめ準備しておくといいでしょう。※写真はイメージ里親の申込書に書く内容は?申込時に『飼いたい理由』を記入するのですが、正直に『亡くなった、くるりくんという猫にそっくりで、さびしがっているトムくんという猫のためにも迎え入れたい』と申告。その後はメールでのやり取りになり、担当者は筆者の気持ちをとてもよく汲んでくれて、譲渡会を介さずに直接雪ちゃんに会わせてもらいました。雪ちゃんを譲渡会に出せなかったもう1つの理由として、野良猫の頃、なかなか捕獲できなかったなど、クセが強い部分が多く見られたからとのこと。猫を飼ったことがない人には向かないと判断されたため、雪ちゃんは特例として希望者のみ対面させるという方針をとっていたようです。対面する際は里親譲渡会のスタッフと話し、そこで人柄などをチェックされます。とはいっても先住猫のことや最初に猫を飼った経緯、家の環境などを世間話のような雰囲気で気軽におしゃべりする時間という印象。初めて雪ちゃんを実際に見た時は「亡くなった、くるりくんにそっくり」という印象で、思わず涙が出てしまいました。スタッフも猫好きな人ばかりだったので、気持ちを分かってくれたのが嬉しかったですね。面会した後はトライアル期間に突入面会の後は1週間のトライアル期間に入ります。担当者の人たちが車で自宅まで雪ちゃんを連れてきてくれました。団体によっては2週間だったり、そもそもトライアル期間がなかったりする場合もあるようです。筆者の家にやってきたばかりの頃の雪ちゃん費用に関してはトライアル期間に入るタイミングで発生。ワクチン接種やノミとり、検査代などを合わせて約2万円ほどかかりました。この金額も団体によって差はありますが、ほかの里親募集のウェブサイトも見たところ、およそ2~6万円くらいが費用としてかかる平均額のようです。トライアル期間中は毎日欠かさず報告トライアル期間中は先住猫との状況、生活に馴染めているのかなどを担当者に写真とともに毎日報告することが必須。最初のうちは先住猫のトムくんが威嚇(いかく)してばかりでしたが、トムくんや雪ちゃんの両方に大きなストレスがかかっている様子はなかったので、許容範囲とのことでした。無事にトライアル期間をクリアして、正式に雪ちゃんとの生活がスタート。トムくんとの関係も日に日によくなっていき、今では元野良猫とは思えないほどの立派な家猫に。雪ちゃんからは毎日癒しを与えてもらっています。迎え入れるまでのハードルが高い印象の里親募集を通じての譲渡。しかし覚悟と責任があれば決して乗り越えられないハードルではないと思うので、「最後までしっかり世話をする」という強い意志がある人は検討してみてはいかがでしょうか。すでに高齢だったトムくんが17歳で他界してしまった後の、雪ちゃんのエピソードも公開しています。気になる人は読んでみてくださいね。仲よしの先輩猫が他界その後、残された1匹がとり始めた『行動』に、飼い主「切ない」[文/キジカク・構成/grape編集部]
2023年05月17日動物保護施設で働く人たちにとって、保護動物たちに家族ができるのは何よりの喜びのはず。しかし同時に、愛情を注いで世話をしてきた動物たちとの別れをさびしくも感じるようです。長い間シェルターで暮らした保護犬の旅立ちの日…カナダのサスカチュワン州にある動物保護施設『レジャイナ・ヒューメイン・ソサエティ』で、ジャックスくんという犬に里親が決まりました。誰にでも人懐っこいジャックスくんは施設の人気者で、みんなにかわいがられていたそう。しかしこれまで、なぜかなかなか里親が決まらなかったのです。そのため、スタッフたちはついにジャックスくんに家族ができたことを心から喜んでいました。ジャックスくんが施設を出る日、スタッフたちは盛大に見送りをすることにします。廊下にしゃがんで、拍手でジャックスくんを迎えるスタッフたち。そこへ現れたジャックスくんがとった行動とは…こちらをご覧ください。嬉しそうにしっぽを振って軽快な足取りでやってきたジャックスくんは、スタッフたちを見て立ち止まりました。そして、「今までありがとう」というように、一人ひとりに挨拶をするようなしぐさを見せたのです。最後にジャックスくんを優しくハグしたのは、里親になった男性でした。このほほ笑ましい動画には、たくさんの祝福の声が寄せられています。・いい子だね。立ち止まってみんなにさよならを伝えているみたいだ。・感動して涙が出た。・新しい家で優しいパパと幸せになるんだよ!何か月間も一緒に過ごしてきた施設のスタッフたちは、ジャックスくんにとっては家族同然。スタッフがジャックスくんとの別れを惜しむように、ジャックスくんもさびしさを感じていたのかもしれません。出会いがあれば、別れもあります。お世話になった人たちへの感謝をいい思い出にして、ジャックスくんは新しい家族と幸せに過ごしていくことでしょう![文・構成/grape編集部]
2023年04月16日『デヴィ夫人』の愛称で親しまれているタレントのデヴィ・スカルノさんが、2023年2月24日にカンボジアを訪問。自身が代表理事を務める一般財団法人アース・エイド・ソサエティより、公益財団法人School Aid Japanに寄付をし、カンボジア南西部のプレイベン州に学校を建てたことを明かしました。ブログでは、現地で開催された、学校を贈呈する式典に出席したことを報告しています。式典の最中、デヴィ夫人は子供たちにノートやペンなどの文房具をプレゼントし、「将来立派な大人になって、大志を抱き、それぞれの夢や希望を叶えられること」を願いました。デヴィ夫人、孤児院でも支援カンボジア滞在の2日目には、公益財団法人School Aid Japanが運営・管理している孤児院を訪れたデヴィ夫人。院内の見学をする中で、さまざまな事情から家族を失い、施設に入った子供たちが数多くいることを思い、自分にできる支援を行うことを心に決めたといいます。その支援とは、9歳の男の子であるトム・クムホンくんの里親になること。トムくんは引き続き施設で暮らしますが、継続的に支援をし、見守っていくといいます。デヴィ夫人はブログのラストで、次のように想いをつづりました。日本とカンボジアとで距離は遠く離れていますが、心はいつも側に。温かい気持ちで彼らの成長を見守って行く所存です。デヴィ夫人オフィシャルブログーより引用デヴィ夫人の行動に心を動かされた人たちからは、このようなコメントが寄せられています。・心の熱い人だと、改めて感じました。敬服いたします。・デヴィ夫人の実行力には目を見張るものがあります。・この間、ウクライナに支援物資を持って行ったと思ったら、今度はカンボジアで学校を建設…すごすぎる!社会情勢などにより、支援を必要としている子供たちは世界中にいます。自分にできることを精一杯に行うデヴィ夫人の姿勢から、私たちも学ぶところがありますね。[文・構成/grape編集部]
2023年02月28日異なる犬種の血を引く雑種犬は、1匹1匹に個性的でユニークな魅力があります。雑種犬は子犬の頃と成犬になった時の姿が、まったく異なることも珍しくありません。2021年3月、アメリカのヴァージニア州にある動物保護施設『グリーン郡アニマルシェルター』から1匹の子犬が里親に引き取られました。名前はラッキー。ビーグルの雑種犬の子犬で、里親になった家族はラッキーをとてもかわいがっていたそうです。しかし翌年の10月、里親はラッキーを『グリーン郡アニマルシェルター』に返したいといってきました。理由は…ラッキーが予想以上に大きくなりすぎて、手に負えなくなったから。里親は「ラッキーが成犬になっても、サイズは中型犬くらいだろう」と思っていました。ところがラッキーは、大型犬ほどの大きさに成長したのです。里親の家には小さな子供がいて、ラッキーは子供の遊び相手としてはエネルギーがありすぎて問題になったとのこと。再びシェルターに戻って来たラッキーは、なぜ大好きな家族が自分を手放したのか理解できなかったのでしょう。このように、ラッキーは明らかに落ち込んで、悲しんでいるように見えます。この写真が撮られたのは、ラッキーが再びシェルターに戻されてから1か月後でした。その1か月間、ラッキーに興味を示す里親候補は1人もいなかったのです。スタッフは心を痛め、ラッキーのかわいさを1人でも多くの人に知ってもらおうと、Facebookに写真を投稿。「ラッキーは大きな甘えん坊で、リードで上手に歩けます。犬や猫、子供たちとも仲よくできます。どうかこの子が家族に愛されて、再び幸せを見つけられるように手を貸してください」と切実に呼びかけました。するとこの投稿は3千件以上シェアされ、ラッキーへの同情の声が続々と寄せられたのです。・大きすぎるかな。私は3㎏のチワワの雑種犬を迎えて、その子は22㎏を超えたの。私はその子を17年間愛して、天国へ旅立つ瞬間も一緒にいたわ。・我が家で数年前に迎えた子犬は約20㎏になるといわれたけど、59㎏になった。私たちが今までに飼った最高の犬だよ。・人それぞれ事情があるのは分かるけれど、「大きすぎるから」という理由で返すのは理解できない。ペットを飼うのは責任を伴うことだと思う。そしてこの投稿からわずか4日後、事態は急展開!ラッキーに新しい家族が決まったのです。ラッキーの元里親は、悩んだ末にやむを得ず愛犬を手放したのかもしれません。しかしラッキーは、かわいがってくれていた家族に捨てられて、とても悲しかったことでしょう。家族に迎えた雑種犬が、知らされていた犬種と違ったり、予想以上に大きく成長したりすることは珍しくないようです。とはいえ、予想以上に成長しても、犬は何も悪くありません。雑種犬の子犬を飼う場合は「どんな成犬になっても愛し続ける」という覚悟を決めて、迎えてほしいですね。[文・構成/grape編集部]
2022年11月13日動物保護施設で暮らす猫や犬たちは、毎日をどんな気持ちで過ごしているのでしょうか。外に出ることも、自由に走り回ることもできない狭い部屋の中では、喜びを感じることは難しいだろうと推測します。猫が大好きなアリッサ・キーリングさんがアニマルシェルターを訪れた時、オーティというオス猫が彼女の目に留まりました。ケージの中で横になっているオーティは、見るからにうんざりしている様子。まるで「どうせ自分は一生このケージの中にいるんだろうな」と希望を失っているように見えました。しかし、アリッサさんはオーティに特別なものを感じたのでしょう。彼女はその日、オーティを家族に迎えることに決めたのです。あんなに不機嫌そうだった猫が?ウェブメディア『The Dodo』によると、アリッサさんが里親の手続きなどをしている間も、オーティの様子は変わらなかったそう。ところが、家に着いたとたん、まるでスイッチが入ったかのようにオーティの態度が急変したのです!@henrysthoughts The power of adopting a pet. Otie has added so much magic to my life just by being himself. ❤️#adoptdontshop #adoptionstory #adoptionstorytime #fyp #fypcat #weirdcat #catadoption #catlove #catsoulmate ♬ Benny and Chiquitita - reymifasolアリッサさんや先住猫にぴったりと寄り添って、至福の表情を見せるオーティ。「ああ、幸せだニャー」という、心の声が聞こえてきそうです!シェルターにいた時とは別の猫のようなオーティの激変ぶりに、喜びの声が上がっています。・あの悲しそうな猫が、こんなにかわいかったなんて!・嬉しくて涙が出た。よかったね、オーティ!・この猫はあなたのことが大好きだね。里親になってくれてありがとう。 View this post on Instagram A post shared by Henry (@henrysthoughts) アリッサさんは動画に「オーティは自分らしくいるだけで、私の人生にたくさんの魔法をもたらしてくれました」とつづっています。動物保護施設では、人懐っこくて愛らしい性格の動物のほうが、里親が決まりやすいといわれます。オーティの不機嫌そうな態度は、里親希望者にあまりいい印象を与えていなかったかもしれません。しかし、アリッサさんはオーティの本来のかわいらしさを見抜いていたのでしょう。ケージの中で、暗い表情をしていたオーティ。一発逆転のハッピーエンドになりましたね![文・構成/grape編集部]
2022年08月16日さまざまな家庭の事情を抱える子どもたちを救うため、社会全体としていくつもの課題に取り組んでいくべきですが、そのなかで注目されている制度のひとつが里親。そこで、ある実話をもとに描き、大きな感動と反響を呼んだ話題作をご紹介します。『1640日の家族』【映画、ときどき私】 vol. 506アンナと夫のドリスが、母親を亡くした里子のシモンを受け入れて4年半。18か月だったシモンは長男と次男と兄弟のように成長し、いつだって一緒に遊びまわっていた。5人はにぎやかで楽しい日々が続くと思っていたが、ある日、激震が走る。月に1度の面会交流を続けてきたシモンの実父エディが、息子との暮らしを再開したいと申し出をしてきたのだ。突然訪れた“家族”でいられるタイムリミットが迫るなか、彼らが選んだ未来とは……。人権や児童福祉を重視し、幅広い取り組みをしているフランスの現状を知ることができる本作。今回は、実際に里親制度を経験したこちらの方にお話をうかがってきました。ファビアン・ゴルジュアール監督© Manuel Moutier子ども時代に、両親が迎えた里子と生活をともにした実体験をもとに本作を手掛けたゴルジュアール監督。そこから自身が学んだことや育児をするうえで大切なこと、そして里親制度に必要なものなどについて語っていただきました。―幼少期に味わった里子との出会いとつらい別れは、監督のご家族みんなに影響を与えたそうですが、それによって監督の人生はどのように変わったと思いますか?監督僕にとっては、“映画監督になるための礎”となるような経験でした。というのも、「映画監督になったらこのストーリーを語るんだ」といった強い思いが自分のなかで生まれたからです。その後、22歳くらいのときに里子に関するシナリオを書いてみたもののうまくいかず、まずはほかの作品で経験を積むことに。そこでプロデューサーともいい関係を築けたので、本作を作ることができました。―里子と一緒に過ごした経験を通して、一番描きたいと思ったものは何だったのでしょうか。監督それはいままでにどんな映画を作っていても感じることですが、僕がテーマとして描いているのは、人の感情について。やはりそれは、子どもの頃に感情を揺り動かされるような経験をしたことが大きいのだろうと自覚しています。前作の『ディアーヌならできる』では、代理母の役割を務めた女性のエモーションが溢れ出るところでラストを迎えていますが、本作では最初からエモーションが溢れ出ている女性を描きました。僕にとって映画というのは、人間の感情を描く役割を果たしているのだと思います。里親は距離感を保つのが難しいと感じた―里親制度を目の当たりにしたことで、親子の在り方についても考えたと思いますが、育児をするうえで大切なものは何だと思いますか?監督僕にも5歳半の娘がいるのでよくわかりますが、子どもが生まれたことによって自分の人生は大きく変わりました。そんななかで、愛が不足することなく、溢れるほどの愛があるほうが親子関係においては大切なことだと確信しています。ただ、愛情がたくさんあるからいい親であるとか、正しい判断ができるとは限りませんよね。愛が溢れすぎて過保護になる場合も、子どもが息苦しいと感じてしまう場合もありますから。そういった弊害もありますが、それが愛であると言えるのかもしれません。―里親だった監督のお母さまがソーシャルワーカーから受けた唯一のアドバイスは、「この子を愛しなさい、でも愛し過ぎないように」だったとか。監督確かに、里親の場合は、愛してあげなきゃいけないけど、愛しすぎてはいけないという距離感を保つのは非常に難しいことだと思います。そのときに考えたのは、里親のように感情を職業的にコントロールするのは可能なのだろうか、ということでした。人によってはできるかもしませんが、僕個人としては、難しいと感じています。母親と父親の立場の違いも見せたかった―劇中では、愛情を抑えきれない母親に対して、冷静さを保つ父親も登場します。里子との距離感がそれぞれ違って描かれていますが、それは母性によるものなのか、それとも監督が実際にリサーチや経験から感じたことなのでしょうか。監督いまの質問にもあったように、それは母性でもあり、リサーチの結果でもあり、自分の母親の姿でもあり、それらすべてが含まれています。ただ、今回の作品で言うと、アンナがヒロインなので、彼女の目線で描くことを意識しました。実際、里親を仕事にしているのは女性のほうが圧倒的に多いと言われています。しかし、だからといって父親よりも母親のほうが愛情深いという意味ではありません。本作では、シモンの母親が亡くなっていることもあり、アンナは余計に母親の代わりになろうとしてしまうところがあります。いっぽう、実の父親は存在しているため、アンナの夫であるドリスは自分を父親と同一化することがないのです。それだけでなく、彼は自分の家族に“嵐”が待っていることを予見していることもあって、愛情を溢れさせることなく、自分が家族を守るために距離を保つことを意識しています。そういった立場の違いというのも、本作のなかでは見せたいと思いました。里親の存在は必要だが、改善すべき点が多い―なるほど。まもなく日本では公開を迎えますが、日本に対してはどのような印象をお持ちですか?監督まだ訪れたことはありませんが、日本といえば新婚旅行で行こうかと話が出たこともあったくらい興味がある国のひとつ。実は、この作品と一緒に行けるのではないかと淡い期待を抱いていたのですが、コロナ禍でその夢が破れて残念に感じています。日本に興味を持つようになった出発点はやはり日本映画ですが、なかでも好きなのは成瀬巳喜男監督です。いま一番好きな監督と言えるほど、最近になっていろんな作品を観ているところです。彼の作品に惹かれる理由は、感情を揺さぶるメロドラマの要素があること。いつか映画のなかの場所を体感できるように、スクリーンを通り抜けて日本にたどり着きたいと思っています。―日本では親と暮らせない子どもたちに対して、施設養育から里親養育への転換を進め始めたところと言われていますが、里親制度を広めていくうえで欠かせないことや改善すべき点などがあれば、教えてください。監督里親制度が存在すること自体はいいと思いますが、システムに関してはまだ欠点のほうが多いように感じています。必要としている子どもの数は減っていないにも関わらず、残念ながら里親になろうという人が減っているのが現状。これはフランスに限ったことではなく、世界的に見ても、他者に対する寛容さが失われつつあるので、悲しいことだと思っています。里親制度において問題を挙げるとすれば、まずは財源不足。そして、使命感の欠如です。里親になりたい人を増やすのは大事なことですが、現在はあまり選別することなく誰でもなれる状況なので、お金目当てだけでやっている人がいると言われることも……。そうならないためにも、財源を増やし、里親を養成する期間をしっかりと設ける必要があると思います。新しい家族の在り方を考えさせられる里親という制度を通して、親と子の間における愛の大切さと難しさを突きつける本作。演技初挑戦とは思えない子役が見せる繊細な表情をはじめ、フランスの実力派俳優たちによる見事な演技は、観る者の感情までも溢れさせてしまうはずです。取材、文・志村昌美心が震える予告編はこちら!作品情報『1640日の家族』7月29日(金) TOHOシネマズ シャンテほか全国公開配給:ロングライド️© 2021 Deuxième Ligne Films - Petit Film All rights reserved.
2022年07月28日里親家族と里子の幸せな日々Upload By 発達ナビニュース生後18ヶ月のシモンを受け入れた里親のアンナと夫のドリスには、2人の息子がいました。シモンと息子たちは、朝から晩まで一緒に遊び、きょうだいのように成長しました。いつでもどこでも笑いが絶えない家族5人。幸せな4年半が過ぎようとしていました。Upload By 発達ナビニュース突然訪れた家族のタイムリミットある日、月に1度の面会交流をしていたシモンの実父であるエディからシモンとの生活を再開したいという申し出があります。シモンが産まれて間もないころ、シモンの母は他界。シモンの父、エディは悲しみに打ちのめされ、福祉機関にシモンを託したのでした。数年をかけエディは悲しみから立ち上がり、シモンとの生活を再開させるために、努力を重ねてきました。エディの申し出を福祉機関が認め、週1回週末にシモンと実父エディが過ごすというトライアルがはじまったのです。それぞれの葛藤Upload By 発達ナビニュース里親であるアンナはシモンを受け入れてから怪我や病気にならないようにといつも心配りをし、末っ子のようなシモンを大切に大切に育ててきました。突然はじまったシモンと実父の再始動をアンナは心配していました。息子たちにとってもシモンはいつも一緒にいるのが当たり前の存在。シモンがいない週末、シモンがいない誕生日会…家族の心は揺れ動きます。Upload By 発達ナビニュース一方で、シモン自身も葛藤しながらも実父エディとの距離を少しずつ縮め、親子の絆を育んでいきました。ある日、シモンはエディの家から1枚の写真を持ち帰ります。そこには生前のシモンの母の姿が。アンナと夫のドリスは、忘れかけていた「シモンには実の両親が存在し自分たちは里親である」という事実を改めて実感するのでした。家族が選んだ未来とはシモンが実父のエディと過ごすようになり、半年ほどになる12月。シモンはエディの家でクリスマスを一緒に過ごすことが、福祉機関からの連絡でも決まっていました。アンナたち家族は雪山にバカンスへ。楽しみにしていた息子たちとシモンは、その決定に不満がありました。納得できないのは、実はアンナも同様でした。5人でクリスマスを過ごすためにアンナがしたこと、そして、それぞれが選んだ未来とは…。Upload By 発達ナビニュース映画『1640日の家族』は2022年7 月 29 日(金)からTOHO シネマズ シャンテほか全国で公開Upload By 発達ナビニュース本作は、監督が子どものころ、両親が里子を迎え、4年半一緒に暮らした体験を基に描かれています。里親家族として1640日、里子と一緒に過ごした少年時代。つらい別れを見つめ直した監督が到達したのは、今は一緒にいなくても、血がつながっていなくても、家族だった時間は消えないという事実です。さまざまなかたちの家族に贈る映画、ぜひ劇場でご覧いただきたいと思います。『1640日の家族』2022年7月29日(金) TOHOシネマズ シャンテほか全国公開監督・脚本:ファビアン・ゴルジュアール出演:メラニー・ティエリー、リエ・サレム、フェリックス・モアティ、ガブリエル・パヴィ2021年/フランス/仏語/102分/1.85ビスタ/5.1ch/原題:La vraie famille/英題: The Family/日本語字幕:横井和子配給:ロングライド※クリックすると発達ナビのサイトから映画『1640日の家族』公式サイトに遷移します
2022年07月25日アメリカのルイジアナ州にある動物保護施設『ルイジアナSPCA』の建物の外で、1匹の犬が見つかりました。犬はフェンスにつながれていたため、誰かが故意にその場所に置いていったと思われます。ウェブメディア『The Dodo』によると、犬は人を怖がっていて、施設のスタッフにもうなり声を上げていたのだとか。なぜ自分が知らない場所で見知らぬ人たちに囲まれているのか、状況が理解できなかったのでしょう。捨てられた犬の里親になったのは?犬はカウと名付けられ、スタッフが愛情を注いで世話をするうちに、だんだんと心を開き始めました。そして2か月が経った頃、里親を募集していたカウにぴったりの家族が見つかります。その『完璧な家族』とは…カウが離ればなれになった飼い主さん!実は、カウは数か月前に何者かによって連れ去られ、飼い主はずっと探し続けていたのです。@laspcaReunited and it feels so good! After being separated from his family for months, Cow finally gets to go home!♬ Heat Waves - Glass Animals飼い主の女性の姿を見たとたん、全身で喜びを爆発させるカウ。ちぎれそうなくらい激しく振っている尻尾から、どれほど嬉しいのかが伝わってきます。この動画には「最高の結末」「嬉し涙が出た」「この犬は、飼い主のことが本当に好きなんだね」など、喜びの声が上がっています。2か月の間にシェルターのスタッフにも懐いていたカウですが、飼い主さんと再会した時ほど興奮した様子は一度も見せたことがなかったそう。カウにとって文字通り、これ以上ない『完璧な家族』の元に帰ることができて、よかったですね![文・構成/grape編集部]
2022年04月25日特定非営利活動法人キーアセット(本社:大阪府東大阪市、代表:渡邊 守)は、日本財団からの助成を受け、福岡市と大分県をプロジェクトパートナーとして、里親制度の認知向上のためのPRキャンペーン「ひらけ!里親プロジェクト」を、福岡市・大分県において2022年3月16日(水)より開始いたしました。【キャンペーンページURL】 プロジェクトロゴ●プロジェクト概要プロジェクト名 :「ひらけ!里親プロジェクト」主催 :特定非営利活動法人キーアセット共催 :特定非営利活動法人chieds(チーズ)プロジェクトパートナー:福岡市・大分県助成 :日本財団<目標>(1)福岡市・大分県において、里親制度についての新規問い合わせ件数を2倍にする(2)里親制度や里親家庭についての社会的認知の促進/ムーブメントづくり(10社からの協賛/著名人10名からの支援)●プロジェクト実施期間実施時期:2022年3月16日(水曜日)~2022年6月30日(木曜日)●プロジェクト実施内容1. メディア施策:テレビCM/交通・屋外広告/WEB広告/プロジェクトホームページ/チラシ、ポスター制作・掲示キャンペーンビジュアル2. 賛同・協賛活動:本プロジェクトにご賛同頂ける企業・団体・個人の募集企業訪問 200社目標 従業員、顧客向けにポスター掲示、チラシ配布等の協力を依頼本キャンペーン終了後(2022年7月~2023年3月)のHP等広報活動継続のために協賛金を募集著名人の方への応援サポーター就任依頼活動3. コールセンター、LINEアカウントの期間限定設置期間中 里親制度への問い合わせ窓口としてフリーダイヤルによるコールセンターの設置新規LINEアカウントによる問い合わせ窓口の設置設置期間 2022年3月16日より6月30日まで●プロジェクトの背景○日本全国には約45,000人(子ども全人口の500人に1人)、様々な事情によって家族と離れて暮らしている子どもたちがいます。○家族と離れて暮らす子どもたちに、生まれ育った地域で育まれる家庭環境が必要です。○里親制度の社会的認知度が低く、60%の人が里親制度を知りません。「里親=特別養子縁組」というイメージがあります。※「里親」に関する意識・実態調査 報告書 日本財団実施(2017年11月実施より)○日本の里親普及率は先進諸国と比べて低く、里親が不足しています。欧米主要国では、概ね半数以上(50~70%)が里親委託であるのに対し、日本では、施設:里親の比率 80%:20%となっており、施設養護への依存が高い現状です。○子どものニーズにこたえられるように、多様な里親家庭を増やし里親委託の可能性を増やしていくことが求められます。現状は自治体によって里親委託率は約10%~約60%と格差が大きくなっています。(福岡市56.9%、大分県34.9%)○多くの方は里親手当や相談支援など様々な支援体制がある事を知りません。「養育里親」は、国と自治体から里親手当として1人あたり月額90,000円が支払われます。その他、日常生活にかかる費用や、教育費、医療費等の経済的なサポートがあリます。○どうすれば里親になれるのかわからない人が多いです。養育里親になるには、養育里親法定研修を修了していることや、国が定める要件を満たしていることが条件となり、審査会を経て登録となります。●特定非営利活動法人キーアセットについて会社名 : 特定非営利活動法人キーアセット所在地 : 〒577-0809 大阪府東大阪市永和2-2-29 永和ビル1号館3階代表者 : 渡邊 守URL : 事業内容: 全国6ヶ所(大阪、東京、川崎、埼玉、千葉、福岡)の拠点にて、里親支援に関わる事業を実施。研修や講演など、全国様々な地域で事業を展開。※令和4年3月16日現在【一般の方からのお問い合わせ先】電話: 0120-105-103Mail: info@hirake-satooya.com LINE: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月17日2021年9月、アメリカのフロリダ州の路上でゴミを食べていた子犬が、通りかかった親切な人によって保護されました。動物保護施設に連れて来られた時、子犬の首には鎖がきつく巻き付けられていて、食い込んだ鎖によってひどい傷を負っていたのです。メスの子犬は生後3か月ほどで、『セージ』と名付けられました。※見た人が不快に感じるおそれがある画像(傷口など)が含まれています。画像は左右にスライドしてご確認ください。 View this post on Instagram A post shared by Humane Society of Tampa Bay (@humanesocietytampabay) 施設では、すぐにセージの鎖を外すための手術を行いました。セージはとても人懐っこくて、ひどい痛みに耐えているはずにもかかわらず、診察台の上で医師たちにしっぽを振っていたといいます。手術は無事に終わり、セージのケガは順調に回復。保護されてから数日後には、里親の募集が始まりました。 View this post on Instagram A post shared by Humane Society of Tampa Bay (@humanesocietytampabay) 施設のInstagramに、セージについての投稿が載せられたことで、里親希望者が続々と寄せられたのだそう。その中で厳しい審査を経て、セージの里親になったのは、犬好きで知られる映画俳優のデイヴ・バウティスタ!2匹の元保護犬と暮らしているデイヴは、セージのことを知って心を痛め、里親になりたいと申し出たのです。こうしてセージは『ペニー』という新しい名前をもらい、ハリウッドスターの家族の一員になりました。 View this post on Instagram A post shared by Super Duper Fly (@davebautista) デイヴは、Instagramに投稿した動画でペニーを腕に抱いて、こう語っています。ペニーはバウティスタ家の一員になった。これからの一生のうち、再び虐待されることは絶対にない。もうすぐペニーは、最高の子犬ライフを過ごすことになるんだ。davebautistaーより引用(和訳) View this post on Instagram A post shared by Super Duper Fly (@davebautista) また、デイヴはペニーを虐待した人物の逮捕につながる有力な情報を提供した人に5千ドル(約55万円)を出すことを約束。この件については、すでにペニーを最初に保護した施設が1500ドル(約16万円)を出すことを表明しており、容疑者の特定が急がれています。デイヴがペニーの里親に決まったことを知らせる投稿には「これ以上パーフェクトな家族はいないでしょ」「嬉しくて涙が出た」「ペニーの最高のドッグライフが始まるね」など祝福の声が殺到しています。心ない人によって、つらい経験をしてしまったペニー。これからはデイヴの家族として、たくさんの愛情を受けながら幸せな毎日が送れることでしょう![文・構成/grape編集部]
2021年10月04日有限会社オフィス未来(本社:埼玉県戸田市、代表取締役社長:清水秀行)は、当社に所属するタレント清水まなみが、2021年9月5日と12日に『保護猫と里親様』をお繋ぎする保護猫の譲渡会を開催することを発表します。譲渡会チラシ■保護猫の譲渡会概要日時:9月5日・12日(日曜日)12:00~15:00会場:51223/HONCHO BASE(ゴーイチニイニイサン/ホンチョーベース)戸田市本町5-12-23 埼京線 戸田公園駅(西口)徒歩3分。<譲渡会に関してのお願い>新型コロナウイルス感染予防策を万全に行い、ソーシャルディスタンスを確保したうえで実施いたしますので、以下、皆様のご理解とご協力を賜りますよう、何卒お願い申し上げます。・飛沫防止のため、会場内はマスク等の着用をお願いいたします。・ご出発前に検温をお願いいたします。・会場にお入りいただく前に検温をお願いいたします。・受付に消毒液を設置していますのでご利用ください。・ご来場者の人数によってはお待ちいただく事もあります。・ご協力をいただけない場合、参加をお断りさせていただく場合がございます。新型コロナウイルス感染予防策のため、人数制限しての開催ですので、ご見学のみ希望の方は見合わせていただけますようお願いいたします。■チームピコ22(ニャンニャン)について「Love & Care」をコンセプトに、清水まなみが『保護猫と里親様』をお繋ぎする活動をしているボランティアグループです。仕事をしながら、主婦をしながら、個人ボランティアをしているメンバーが助け合って活動しています。主な活動は、埼玉県戸田市・蕨市を中心に、猫の保護主(預かり)様の捕獲のお手伝い、育て方の伝授、里親募集、譲渡のサポートをいたします。里親様が決まるまで猫を保護して下さる方のご相談のみ受け付けており、必要に応じてTNRも行っておりますが、猫の引き取りなどはいたしておりません。URL: ■会社概要商号 : 有限会社オフィス未来代表者 : 代表取締役社長 清水秀行所在地 : 〒335-0016 埼玉県戸田市下前2-8-15設立 : 1999年6月事業内容: 音楽事務所、それに付帯する一切の業務URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月01日大切な家族であるペットとの出会いは、運命といえるのではないでしょうか。アメリカでそんなことを思わせる出来事がありました。カリフォルニア州にある、動物保護施設『インランドヴァレー・ヒューメイン・ソサエティ』で、1匹のオス犬が保護されます。その犬は右の前脚を骨折していて、獣医の診察の結果、前脚を切断することになったのです。犬は順調に回復し、だんだんと3本の脚で上手に歩けるようになっていきます。そして手術から約1か月後、犬に念願の里親が決まりました。『インランドヴァレー・ヒューメイン・ソサエティ』は、「誰が里親になったのか、きっとあなたは信じられないでしょう」と、犬と里親の男性についてTikTokに投稿。すると、その動画に390万件もの『いいね』が集まったのです。@ivhs_spcaWe wish them the best ##fyp ##foryou ##veteran ##animalrescue♬ my audio yellow - ♡犬の里親になったのは、犬と同じく右足がない男性。男性は元軍人で、派遣先で右足を失ったのだそう。このパーフェクトな巡り合わせに、喜びの涙を流す人が続出しました。・彼らは素晴らしい絆を築けるということが分かる。・あまりにも美しい話で、涙が止まらない。・彼らを主役にした映画を作ってほしい。 View this post on Instagram A post shared by Inland Valley Humane Society (@ivhsspca) 並んでゆっくりと歩いて行く男性と犬の姿は、まるですでに長く一緒に暮らしているかのように見えます。ともに右足を失った男性と犬が、偶然にも同じ地域で出会い、家族になるなんて、なかなかあることではありません。きっと彼らは同じ気持ちを分かち合いながら、仲よく幸せに過ごしていくことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年08月13日ペットも人間と同じ、1つの尊い命であり、大切な家族です。一度飼うと決めたからには、最期まで世話をする義務が生じます。しかし悲しいことに、多くの動物たちが飼い主と暮らすことができなくなり、里親の募集が行われているのが現実。全国の保健所や動物愛護団体、里親募集サイトでは、動物たちが次の飼い主を待っているのです。犬猫の『里親募集理由』が酷すぎると話題に人生はいつ何が起こるか分かりません。ペットを手放す人の中には、病気などが原因のやむを得ない理由がある人もいます。愛するペットと最期まで暮らしたいという思いはあれど、苦悩の末「もっと幸せな家庭の元で暮らしてほしい」と思う人もいるのでしょう。しかし、中には飼い主としてあまりにも無責任な理由でペットを手放す人も存在するのです。『NPO法人みなしご救援隊 犬猫譲渡センター』東京支部のウェブサイトでは、里親募集中の犬猫たちの保護経緯がつづられています。まだ生後数か月の子犬の里親募集では、いくつか目を疑うような保護経緯がありました。ペットショップで買ったが犬の匂いが気になり飼育困難犬猫譲渡センターーより引用思ってた以上に子犬を育てるのが大変で飼育困難犬猫譲渡センターーより引用ペットと暮らす以上、動物特有の匂いは仕方のないこと。むしろ、飼い主にとってはその匂いすら愛おしく感じるものです。また、生まれたばかりのペットも人間の子供と同じようにしつけが必要であり、しつけは飼い主の義務でしょう。ペットを飼う時に深く考えず、「命の面倒を見る」という意識が足りない人は残念なことに少なくないのかもしれません。ウェブサイトはネットで話題になり「あまりにも無責任すぎる」「どうして簡単に命を投げ出せるの?」といった悲しむ声が相次いでいます。ペットを飼う前によく考えてペットと暮らすにはお金が必要です。病気になったら医療費がかかり、動物によっては定期的にワクチンなどの摂取もしなくてはなりません。また、人間と同様に食費もかかります。また、飼う前に必ず動物の平均寿命についても調べましょう。自分のライフスタイルでその年月をペットと一緒に暮らすことができるか、しっかりと考えてみてください。※写真はイメージ里親募集に至る理由の多くは「家族に動物アレルギーが発症した」「引っ越し先がペット不可だった」「飼い主が病気になった」といったもの。先程もいったように、人生はいつ何が起こるか分かりません。だからこそ少しでもペットを手放す可能性を減らすように、ある程度先を見据えて考えることが重要なのです。理由も分からず家族から引き離され、悲しい思いをするペットが1匹でも減るよう、一人ひとりが意識しなければなりません。[文・構成/grape編集部]
2020年07月30日仲よくなった友達とは短い間の付き合いでも情が湧くものです。それが10週間も一緒に暮らしている相手なら、別れる時のさびしさは大きいことでしょう。別れの瞬間、猫が犬にとった行動に涙コリン・ミンナードさんの家で飼っているスタッフォードシャー・ブル・テリアが子犬を産みました。元気な子犬たちは次々と里親が決まり、最後に残ったオス犬『エルビス』も、新しい家族のもとに引き取られる日が迫ってきます。するとコリンさんの愛猫『チェリオ』が、エルビスに最後のお別れをするように近付いてきて…。元気で暮らすのよ。まるでそういうかのように、エルビスに顔をすり寄せるチェリオ。エルビスとの別れを惜しんでいるのでしょう。海外メディア『FOX NEWS』によると、チェリオはエルビスがこの世に誕生してから10週間、ずっと姉のように面倒を見てきたのだとか。エルビスもそんなチェリオが大好きで、2匹はいつも家の中で追いかけっこをし、抱き合って昼寝をするほど仲よしだったそうです。別れはさびしいものですが、エルビスは自分を愛してくれた猫のお姉さんのことをずっと忘れることはないでしょう![文・構成/grape編集部]
2020年06月22日アメリカ・ミネソタ州で心理療法士として働くセネカ・クルーガーさんは、保護犬を一時的に預かる『フォスター』を長年務めています。彼女はこれまでに30匹以上の犬を世話し、正式な里親の元に送り出してきました。2019年、セネカさんは『ゼルダ』というメス犬の世話を引き受けることにしました。海外メディア『The Dodo』によると、ゼルダは心の病を抱えていて、抗不安薬を服用していたといいます。セネカさんの家に来た当初、ゼルダは1日中ウロウロ歩き回ったり、隠れたりしていたのだとか。そんなゼルダにセネカさんはゆっくりと信頼を得るための訓練を続け、2週間後には抗不安薬は必要なくなったそうです。しかしゼルダが尻尾を振ってくれるまでには2か月かかりました。さらに彼女が吠えたり、外で遊んだりするほど元気になるまでには、なんと4か月もかかったのです。Posted by Wags & Whiskers Animal Rescue of MN on Tuesday, May 12, 2020そしてセネカさんがゼルダの世話を始めてから7か月後の2月6日、彼女は正式な里親の元に引き取られることになりました。新しい家族に引き取られた犬はゼルダの里親の家はセネカさんの自宅から約643離れていました。セネカさんはそこまでゼルダを車で送り届けた時、想像以上に別れるのがつらかったのだそう。これまで12年間も保護犬のフォスターをしてきた彼女ですが、「自分の犬を手放すような気持ちになったのは初めてだった」といいます。それから10日後、セネカさんの元に里親から連絡が入ります。ゼルダが逃げ出しました。それを聞いたセネカさんは車に飛び乗り、ゼルダを探し始めます。また行方不明の犬を探すボランティア団体『START』も協力して、ゼルダの捜索が始まりました。3か月間行方不明だった犬が目指していた場所は『START』は周辺地域のいたるところに水や食べ物を置き、トレイルカメラを設置。しかしゼルダの姿はなかなか見つかりません。季節は真冬で気温が氷点下になる日もありました。またその地域には湖があり、もしゼルダが落ちてしまったら、助からないだろうと思われていました。するとゼルダの失踪から2か月後、セネカさんの家と里親の家の中間地点で彼女の姿が目撃されます。それを知ったセネカさんは「ゼルダは私のところに帰ろうとしている」と確信しました。South Minneapolis Facebook friends, HELP! There was a potential sighting of my lost dog today! The dog was spotted on...Posted by Seneca Krueger on Friday, April 17, 2020セネカさんの家と里親の家の距離は643ですが、おそらくゼルダはずっと道に迷っていて3か月以上もかかってしまったのでしょう。ゼルダの里親は彼女を手放すことに同意し、ゼルダは晴れてセネカさんの家族の一員となりました。Posted by Wags & Whiskers Animal Rescue of MN on Tuesday, May 12, 2020セネカさんの家に戻りたい一心で3か月以上もさまよっていたゼルダがどんな気持ちだったのか、想像するだけで涙があふれます。これからはゼルダが大好きなセネカさんとずっと一緒に暮らせるようになって本当によかったですね。[文・構成/grape編集部]
2020年06月15日あのあやのさんの『人の息子』は、日本の里親制度や児童福祉の状況を題材に、心優しい独身男性と、境遇に負けず健気に成長する少年との交流を描くコミックだ。小さき者を守り抜く覚悟はあるか。血か絆かを問う、里親と里子の物語。“鈴木ササカマ”のペンネームで活躍している31歳のマンガ家・鈴木旭。彼のもとに届いたファンレターの差出人〈山本たかね〉という名前を見て、旭ははっとする。高嶺(たかね)は以前、旭が保育士をしていたころに実の母に捨てられ、児童養護施設へ送られた子だった。手紙を媒介に、ふたりは3年ぶりに再会。高嶺の境遇に心を痛める旭は、高嶺の里親になりたいと考え始めるが…。「私自身も子育て中で、子どもが育つ環境については思うことがいろいろあります。里親制度についてよく知っていたわけではないのですが、取材するうちに、単身者で、しかも男性だと里親になるのがとても難しいとわかりました。でも、夫や周囲のパパさんたちを見ていても、育児は男性も普通にします。子どもが好きで養育環境も用意できるのに、独身で男性だというだけで門前払いされる状況には違和感がありました」そこで旭のように、里親になるハードルが高い人物を据え、旭と高嶺が正式に里親里子になれるかを追った。ふたりの親交が深まるにつれ、制度の壁や周囲との価値観のずれなども浮き彫りに。高嶺が大人びた振る舞いをすればするほど、言葉にしない彼の孤独感に、胸が痛む。「職員さんが辞めたり、18歳になった年長の子どもたちが先に施設を出たり。常に“別れ”を意識する流動的な環境で育つわけですね。だからわがままになる子もいれば、過剰に達観してしまう子もいる。高嶺は後者のように描いていますが、旭といるときは安心して子どもっぽい面を見せたりする。そういう変化も描けたらいいなと思っています」第2巻は9月に刊行予定。果たして旭は里親の認定試験に合格し、一緒に住むことを叶えられるのか。「こんなマンガを描いていてなんですが(笑)、私は『泣ける』みたいに謳うエンタメが苦手で、編集さんとの打ち合わせでもそういうふうにしないと決めました。旭と高嶺がハッピーになり、読者もほっこりした気持ちになる世界を目指したいです」おそらく試練はまだ続く。だからこそ、ふたりを応援していきたい。『人の息子』1サイドストーリーとしてラブ要素もちょっぴり。旭は児童福祉司をしている美女の秋山さんを意識しているよう。秋山さんも少しずつ旭を信頼していく様に注目。講談社640円©あのあやの/講談社あのあやのマンガ家。東京都出身。元書店員、1児の母。少女マンガ誌への投稿、育児雑誌の連載などを経て現在、Webマンガ誌「Dモーニング」にて本作を連載中。※『anan』2020年6月10日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2020年06月04日米シカゴの動物保護施設Chicago Animal Care and Control (以下CACC)が、里親を待つ動物の数がゼロになったとFacebookで報告した。施設開所以来初めてのことだという。NBC Chicagoなど、複数の海外メディアもこのことを報じている。新型コロナウイルスの感染を防ぐため、米国内の大都市では外出禁止令が発令されている。これを受け、自宅で過ごす時間を豊かなものにしたいとペットの需要が高まっているのだ。CACCはFacebook上で、「動物の里親募集は終了しました。こんなことを言える日がくるなんて……このお知らせを発表できて本当にハッピーです」と報告。しかし、「まだまだあなたの助けが必要です」と訴える。「今後も受け入れの予定はありますし、職員は今日も外で保護活動を行っています。動物の数はまた増えるでしょう」投稿によると、現在CACCには犬51匹、ネコ6匹、雄鶏2羽が収容されているという。いずれの動物も迷子になって日が浅いために飼い主からの連絡を待っていたり、狂犬病に罹患していないかを観察したりと様々な理由で里親募集を保留としている動物だ。今後、彼らの多くが譲渡対象となることが予想されるが、一時的にではあっても里親募集が“終了”したという事実は素晴らしいものだ。「もらわれていった動物たちの近況を見るのが大好きです!里親さんはコメント欄に写真を投稿してくださいね」という呼びかけに、CACCの“卒業生”が健やかに成長している写真が多数寄せられている。外出禁止令が解かれた後も、動物たちが手放されることなく幸せに暮らしていくことを願うばかりだ。
2020年04月08日ディーゼル(DIESEL)がCEO(“Chair” Executive Officer)を募集。2017年10月8日(日)まで志望者を募集している。CEO募集は、ディーゼルの創始者兼社長レンツォ・ロッソが、「ディーゼルのCEOが去って、心にぽっかり穴が空いているが、一番深刻なぽっかり空いた椅子をどうにかしたい」ということで始まった。CEOを選ぶのは大変な作業で、スキル、責任、そしてなによりも知識が必要だが、今回提供されるポジションはチェア・エグゼクティブ・オフィサー(Chair Executive Officer)。MBAの学位も財務のスキルも役に立たない。必要なのは座るのが得意なことだけだ。チェア・エグゼクティブ・オフィサーの志望者は応募期間中に、他の人と全く違う方法で座る確かな能力を示さなければならない。方法は、ブランドのFacebookのページにGIFまたはビデオをアップロードする。選ばれた応募者は、1週間チェア・エグゼクティブ・オフィサーを務め、ディーゼルのオフィスの中で最も重要な椅子に座ることになる。このユニークな募集に、我こそはと思う人は応募してみてはいかがだろうか。【詳細】ディーゼル CEO募集募集期間:2017年10月5日(木)〜10月8日(日)募集方法:ディーゼルFacebookページにGIFまたはビデオをアップロード
2017年10月09日アディーレ法律事務所弁護士の正木裕美です。先日、大阪市が男性のカップルを里親に認定したというニュースが取り上げられました。同性カップルに対する考え方は自治体によってさまざまなようですが、里親認定は国内では初。そもそも、「里親」とはどういう制度なのでしょうか?●里親制度ってどんなもの?『児童福祉法』に基づく里親制度は、死別、虐待、非行、障がい等何らかの事情により、家庭での養育が困難又は受けられなくなった子ども(要保護児童)等(要保護児童)を、自治体から認定を受けた里親が養育する制度です。簡単に要約すると、「家庭での養育が困難になった子どもに対して、あたたかい愛情と正しい知識を持った家庭環境を保障することによって、健全な育成を図ることを目的とする制度」だとされています。期間も短期から長期にわたるものまでさまざまですが、通常は18歳になるまでの制度で、名字や戸籍も変更されません 。●里親には種類があるの?『児童福祉法』の里親には、「養育里親」「専門里親」「養子縁組を前提とした里親」「親族里親」の4つがあります。養育里親は、保護者のいない児童・保護者に監護させることが不適切と認められる児童(要保護児童)を養育するものです。養育期間に制限はありませんが、原則として18歳に達するまでとされ、同時に養育する児童は最大4人とされています。専門里親は、被虐待児童、非行傾向のある児童、障がいのある児童といった特に支援が必要な要保護児童を養育するものです。原則として養育期間は2年以内、必要に応じて更新するとされています。養子縁組里親は、養育だけでなく、将来的に養子縁組によって養親となることまで希望する場合で、基本的な制度は養育里親と同じです。親族里親は、要保護児童の三親等以内の親族が養育するものです。他には、週末や年末年始等の間、児童養護施設入所中の児童を一時的に預かる週末里親・季節里親、トライアル里親事業、愛知県の「家庭体験ボランティア」など、制度を設けている自治体もあります。●里親は誰でもなれるの?児童福祉法では、里親ごとに要件が定められています 。例えば、養育里親になるには、次の(1)~(4)を満たしていなければいけません。(1)要保護児童の養育についての理解、熱意、児童への豊かな愛情を有していること(2)経済的に困窮していないこと(3)養育里親研修を終了したこと(4)里親希望者本人又は同居人が欠格事由に該当しないことまた、専門的な知識の技能が必要となる専門里親の場合には、3年以上の養育里親経験や児童福祉事業に3年以上従事した経験がある、専門研修を受講していること等の要件があります。専門研修を受けることを必要としていますし、親族里親の場合、三親等以内の親族とその配偶者でなければなりません。さまざまな事情を抱える子どもたちにあった里親や環境を提供する必要があり、里親を必要とする子どもも多くいますが、里親制度が十分に機能しない問題点として、社会的にも、要保護児童の実親にも里親制度が正しく理解されていないことや、里親不足も挙げられています。里親になりたい!里親を知りたい!という方は、お近くの児童相談所 にお問い合わせください。里親として申請をした後、研修の受講と併せて、家庭調査、審査等を受けて里親認定を受けられると、里親登録ができます。子どもの委託を受けるときには、子どもとの顔合わせ等段階を踏みながら、家庭に迎え入れることができるかどうか判断していきます。委託を受けるときには養育のための生活費等は一定額支給されますし、困ったときには児童相談所や里親会など相談できる場もあります。また、里親にはなれないけれど支援したい!という方には、『里親養育援助者(里親ヘルパー) 』という制度もありますので、まずはお問い合わせください。●まとめ自治体ごとに扱いは分かれていますが、東京都を除き、同性カップルだからといって里親NGではありません。今回里親となられた男性は、『里親制度というのは、「子どもを育む役割を引き受ける」ものです。「子どもがほしい」大人のための制度ではなく、子どものために「育つ家庭」を用意する、子ども中心の制度です。多くの大人が、家庭を必要とする子どものために、「育てる役割」の担い手になることに、関心を持ってもらえたら、と思います』とコメントされました。それが、里親制度です。未婚でも、自分の実子がいても、認定されることはあります。多様な子どもがいるからこそ、子どもたちを迎える環境も多様であることがプラスな面もあるのではないでしょうか。●ライター/正木裕美(アディーレ法律事務所:愛知県弁護士会所属)●モデル/椎葉咲子(苺乃ちゃん、胡桃ちゃん)
2017年04月26日飼い主のいない猫の保護や、飼育希望者への譲渡などの活動を行う東京キャットガーディアン(東京都豊島区)は1月12日現在、子猫111頭、成猫96頭の里親を募集している。○東京キャットガーディアンとは東京キャットガーディアンとは、猫の保護・譲渡活動を行うNPO法人。その活動内容は多岐にわたる。■主な活動内容・猫を保護し、適正な飼育者に譲渡するためのオープンシェルターの運営・動物愛護の精神や終生飼育のための啓蒙活動・電話・メールでの相談窓口(年中無休)開設・飼い主のいない猫のための不妊・去勢用の「そとねこ病院」の運営・猫カフェとの業務提携を実施し、猫の保護・譲渡先を拡大特に、猫カフェ型の開放型シェルターを運営することによって、従来は譲渡数が少なかった成猫やハンディキャップのある猫たちも新しい家族が見つかりやすくなっているとのこと。このシェルターは、猫カフェや猫関連グッズのショップも兼ねており、里親になることを目的としていなくても、誰でも気軽に猫に会いに行くことができる。また、公式サイトでは各シェルターの状況を動画でランダムに配信しており、様子を見ることが可能だ。○猫の里親になるまでの流れ猫の里親になるためには、公式サイトで譲渡条件などを確認した後、申し込みを行う。後日届く書類に必要事項を記入して、同法人の譲渡担当者と個別面談が行われるとのこと。面談で「適正な飼育者」であると確認できた後、引き取り可能となる。気に入った子がいれば手続き後に猫と写真撮影を行う。同会場の猫はいずれも生後2カ月前後から(成猫含む)で、健康診断済み。ノミ・ダニ・腸管寄生虫の駆除、3種ワクチン接種、去勢不妊手術も済んでいる。
2016年01月12日不動産・相続コンサルティングのプロサーチは4日、「相続」をテーマにした川柳の募集を開始した。募集期間は2016年3月31日まで。○相続にかかわる川柳を大募集同社は、「相続」を身近に感じてもらえるような企画やイベントを実行し、「相続」を誰もが自分事として考え、早い段階で相続対策に家族全員で取り組めるための「きっかけ」を世の中に提供していきたいと考えているという。そこで今回、「相続」を考える「きっかけ」作りのための第1弾の企画として、「相続」をテーマにした『相続川柳』を募集することを決定したとしている。同社は「相続と聞くと、まだまだ先の話と捉えて身近に感じてもらえない方が多い中で、川柳を使って楽しく相続や老後について考えていただく『きっかけ』を創造したい」と話している。「相続問題でよくありがちなシーン」「相続にまつわるちょっと笑えるエピソード」「財産に対する親の本音や子の本音」「実際にあった相続トラブル」など、「相続」にかかわる川柳を募集。応募は1人3点までで、未発表のもの限る。なお、応募作品の著作権・出版権は全て主催者(プロサーチ)に帰属する。入賞賞品は、最優秀賞がJTB旅行券5万円分(1人)、優秀賞が全国共通お食事券2万円分(5人)、佳作がビール共通券350ml缶×10缶分(10人)。応募は『相続川柳』募集サイトまで。
2016年01月04日