真っ暗なステージにスポットライトが当たると、ギターを抱えた歌手・野口五郎(64)の姿が浮かび上がった。野口が特別な思いを寄せる場所、Bunkamuraオーチャードホールで2月22日、『Goro Noguchi 50TH ANNIVERSARY CONCERT TOUR 2020 I can sing here~今ここで歌える奇跡~』が開かれた。今年は、デビュー50年目に突入する大きな節目の年でもある。野口は、10代の頃から共に走ってきた“戦友”、『新御三家』について語ってくれた。「3人は仲間だったけど、いいライバルでしたね」その仲間とは、郷ひろみであり、西城秀樹さんだ。『新御三家』と呼ばれ、3人でスターダムに上りつめた。中でも、西城さんとは家族ぐるみの付き合いになった。妻同士、子ども同士も仲がよく、西城さんの子どもたちからは「五郎パパ」と呼ばれている。「当時は近所に住んでいて、ふらっと秀樹が遊びに来たり、僕が行ったり。何でも話し合える仲。彼は何でも話してくれました」15年、西城さんは還暦コンサートを開催。11年に脳梗塞を再発し、右半身マヒと言語障害の後遺症で苦しんだが、リハビリを重ね、復活した祝いのステージでもあった。『Happy Birthday』を観客全員が歌うなか、舞台袖からケーキを乗せたワゴンを押して出てきたのは、サプライズ・ゲストの野口だ。西城さんは心底、驚いて、「なんだよ」と、照れた。握手をした野口は思わず言った。「恥ずかしいけど、いままでやったことないけど、やっていい?……抱いていいか?」一瞬、戸惑ったが、西城さんも笑みを浮かべた。ファンが歓声をあげるなか、抱き合った、そのときの感触を思い出したのか、野口の目に涙が光る。「何であんなこと言ったのか。抱いた感触は……。つらいから思い出したくないけれど。彼がどんな思いであのステージに立っていたのか、僕は自分の体で感じていました。そこまでして、このステージに立ちたかったのか、と。あいつの男として、アーティストとして、父親としての生きざま、すべてを感じ取った一瞬でした」ふたりの交流は、西城さんが亡くなる直前まで続いた。「おーい。体調はどう?」「寒いときはちょっとね」そんな短いやりとりの電話がしばらく続いた。訃報は突然、やってきた。2年前の5月16日だった。すぐには現実を受け止め切れない。しばらく心にぽっかり穴があいた感覚だった。葬儀後初めての仕事で西城さんの故郷の広島へ行った。瀬戸内に臨むホテルから見上げた空が雲ひとつない青空だった。「ふと、秀樹の『ブルースカイブルー』を思い出した。それをきっかけに、そういえば、あいつ、うちで歌っている曲があったよなぁって思い出して」探してみると、段ボール箱に、西城さんが歌ったオープンリールの古いテープ音源が残っていた。野口のスタジオで録った西城さんの歌声だ。その未発表音源に、自分の歌を加えて録音した“時を超えたデュエット”を、テレビ番組で発表。さらに、野口が特許を持つ「テイクアウトライブ」というスマホアプリで「HIDEKI&GORO」として配信した『LOVE SONGを永遠に』は、野口と西城さんの子どもたちからも、一緒に歌いたいと声が上がり、みんなで歌った。「秀樹の若い声を聞くと、泣けてくるから、僕は少し鼻声になっちゃった。顔は映さなかったけれど、子どもたちの後ろ姿が未来を象徴していてね。この姿を見たら、秀樹もきっと喜ぶかなって……」冒頭のコンサートのMCで野口は、思い出話でこの50年を振り返った。「あるとき、雑誌から新御三家の鼎談(ていだん)企画がきて。こういうとき、僕も秀樹も『ひろみがOKなら受けます』と答える(笑)。でも、このときは、ひろみがOKしたんです。秀樹から電話がきて『どうしようか』と話したくらい(笑)」西城秀樹さん、郷ひろみ(64)と3人で『新御三家』と呼ばれた時代のエピソードは、同世代のファンにとって宝物だ。2年前、63歳で逝去した「秀樹」の名前を聞き、涙するファンの姿もあった――。「女性自身」2020年5月12・19日合併号 掲載
2020年05月09日真っ暗なステージにスポットライトが当たると、ギターを抱えた歌手・野口五郎(64)の姿が浮かび上がった。野口が特別な思いを寄せる場所、Bunkamuraオーチャードホールで2月22日、『Goro Noguchi 50TH ANNIVERSARY CONCERT TOUR 2020 I can sing here~今ここで歌える奇跡~』が開かれた。今年は、デビュー50年目に突入する大きな節目の年でもある。会場が揺れるほどの「ゴロー」コールを巻き起こしたかと思うと、しっとり聴かせる。その緩急織りまぜた演出に圧倒された。そんな、ファンを魅了し続ける彼が、知られざる苦悩を語ってくれた――。野口のブレイクのきっかけはデビューの3カ月後。演歌からポップスに転向した野口の2枚目のシングル『青いリンゴ』がスマッシュヒットを飛ばす。売れることは夢だったが、想像を超えたアイドルブームに、別の葛藤も芽生えていた。緞帳が上がった途端、観客が一斉にステージに駆け上がろうとしたため、すぐさま緞帳が下りて、歌えないまま終わったことも。公演中は何百、何千人もの歓喜の声に包まれ、ホテルへ戻ると一転、誰の声もない孤独な空間だ。「歌を聴いてほしいのに、聴いてもらえない。アイドルの自分に違和感があった。どうしたら大人のプロ歌手に成長できるんだろうと、いつも考えていました」人気におごることなく、歌手としての成長をひたすら目指した野口。海外レコーディング、コンサート録音、ディナーショーなど他より先駆けて取り組んできたのが野口だ。20代後半からは、ミュージカルも。野口五郎は常に挑戦してきた。しかし、ハードスケジュールと突き詰めすぎる性格がたたったか、『レ・ミゼラブル』の初演で突然、パニック症候群に襲われた。その後も何度も再発を繰り返す。「でも、35~36歳くらいで病気のコントロール法を習得したんです。あるとき、芝居中、自らパニック症状を起こしてみた。観客には芝居に見えるけど、実はリアル。医師に安定剤の注射を打ってもらいながら、繰り返しやっているうちに、病気との距離感がわかるようになった」パニック症状に苦しみながらも、音楽活動を一度も休まなかった。「かなりの音楽オタクですよね」そんな野口に、別の世界を開いてくれたのが、タレントの三井ゆりだ。コンサートを見に来てくれた歌手仲間と一緒に、彼女が来ていた。それが初対面。その後、共通の知人に呼ばれて少し、話した。「そしたら雑誌か新聞に“交際”って出た。参ったなぁと思っていたら、彼女から電話がきて。『ご迷惑をおかけして』って」それがきっかけで、本当の交際が始まった。縁は異なものだ。野口は01年2月に結婚。父親になると、野口の“音楽オタク”生活は一変する。「初めてプライベートでデパートに行きました。デパートなんて売れない時代に営業に行ったくらい。買い物するのは初めてで、前日、下見に行って、駐車場から売場までの行き方を調査した(苦笑)。僕が世間のことをあまりにも知らないっていうことが恥ずかしくて」ディズニーランドへ行ったときは、まだ小さかった子どもから「お父さん、子どもよりはしゃいでる」と、言われてしまった。結婚して19年たつが、いまも仲よし夫婦だ。「(妻は)スポンジみたい。音楽オタクの僕が、変なことをしても、わがままを言っても吸収してくれる。だから、けんかにならない。芸能活動からも少し離れて、家族のために頑張ってくれています」家族の温かさを感じながら活躍を続ける野口だが、実は18年、食道がんが見つかって手術を受けている。支えたのは、やはり家族だった。「奥さんは強いですね。僕には動揺する姿も見せず、『大丈夫だから』と安心感を与えてくれました。それでもなかなか寝られない。そんな夜、子供2人に病気を告白したんです。2人を両脇に抱えて、ギュッと強く抱きしめて」その時、ある種の“覚悟”ができた。そう語った野口は、それ以来、ステージに立つたびに『これが最後だ』という気持ちで歌うようになった。強い気持ちのこもった曲は、変わらぬ少年のような歌声とともに、私たちを魅了し続ける――。「女性自身」2020年5月12・19日合併号 掲載
2020年05月09日真っ暗なステージにスポットライトが当たると、ギターを抱えた歌手・野口五郎(64)の姿が浮かび上がった。野口が特別な思いを寄せる場所、Bunkamuraオーチャードホールで2月22日、『Goro Noguchi 50TH ANNIVERSARY CONCERT TOUR 2020 I can sing here~今ここで歌える奇跡~』が開かれた。今年は、デビュー50年目に突入する大きな節目の年でもある。会場が揺れるほどの「ゴロー」コールを巻き起こしたかと思うと、しっとり聴かせる。その緩急織りまぜた演出に圧倒された――。そんな、ファンを魅了し続ける彼の、大ブレイクに至るまでの道を語ってもらった。野口五郎(本名・佐藤靖)は、56年、岐阜県美濃市で生まれた。「父方の祖父が人形浄瑠璃の語りをやっていて、親父も歌手を目指して頑張っていたんです」ところが、太平洋戦争で召集され、歌手の夢は断たれてしまう。「母も歌手志望で、ポリドールレコードからデビューする話もあったんです。でも、家族に大反対されて断念。戦後、ボランティアの青空楽団の専属歌手をしていて、父と知り合った。だから、家族全員、歌が好き。家族みんなでよく、しりとり歌合戦をしましたね。いちばん古い僕の記憶は3歳。町内ののど自慢大会に出たんです」小学生になると頻繁に全国のど自慢大会に参加するようになった両親は全力でバックアップ。息子に自らの夢を重ねていた。小6から、のど自慢の審査員をしていた米山正夫氏に師事。月1回、東京に通ってレッスンを受け、米山氏作詞作曲の『友情の花束』でデビューすることが決まった。中学2年の5月。いよいよ上京。「米山先生に上京のご挨拶に行き、声を出したら、なぜか声が出なかった。先生に『少し休みましょう』と言われて、デビューの話もなくなったと思っちゃったんです」一緒に上京した母とともに4畳半の部屋を借り、母は、印刷工場の作業を手伝うかたわら、夜は洋裁の内職にも励んで、支えてくれた。慣れない土地で、朝から晩まで働きづめの母に申し訳なくて、弱音も吐けない。月に1度、仕送りを持って上京する父には何度、「俺、ダメだから」と、言おうとしたかわからない。「頑張れよ」と言って、帰っていく父を追い、わざと見つかるように地下鉄の駅までついていった。「見つかったら、『親父、もう帰るよ』って言おうと決めていたのに、親父は振り向いてもくれなくて。あとで聞くと、実は気づいていたみたい。振り返って抱きしめたかったけど、心を鬼にして気づかないふりをしていた。そんなことも当時の僕にはわからなくて」頑張るほかに道はない。新聞でオーディションの告知を知り、スクールメイツにも入った。友人のバンドに入って、赤坂のライブハウスで歌ったりもした。歌への情熱だけはなくさなかった。上京から2年、15歳で演歌でのデビューが決まった。デビューしても、歌番組の仕事ではなく、九州など地方での営業ばかり。レコード店を回り、みかん箱に乗って拡声器で歌ってレコードを1枚1枚手売りする。夜は、年齢をごまかしてストリップ劇場やキャバレーで歌った。「お客さんは踊り子さんやホステスさんが目的だから、僕は邪魔。指で弾いた火がついたままのたばこがビーンッて飛んでくる。それを素早くよけるのが、ずいぶんうまくなりました(笑)」「坊主、レコード買ってやるよ」と呼ばれて行くと、いきなり酒を頭からかけられる、というような日々が続く。しかし、チャンスは突然やってきた。転機はデビューの3カ月後。演歌からポップスに転向した野口の2枚目のシングル『青いリンゴ』がスマッシュヒットを飛ばす。スターダムに上りつめるきっかけだった。「正直、思い出したくない過去もある。それでも50年、歌い続けている。これは奇跡。ファンや仲間の支えがあって、ずっと『この思いを届けたい』という信念があったから、できたんじゃないかな」少しホッとしたような表情で語った野口。50年目の今も、彼の声のキーは、デビュー当時から全く変わらない。今も、そしてこれからも、美しく伸びやかな高音を響かせ続ける――。「女性自身」2020年5月12・19日合併号 掲載
2020年05月09日常備菜いらず! 朝30分間だけで、パッと手際良く、簡単につくれる「時短弁当」のおかずレシピをご紹介します。まずは、人気ママ料理家の野口真紀さんのご飯の上におかずをのせる「のっけ弁当」から。子どもが大好きなのに簡単にできるおかずがいっぱい。毎朝、時間のない中で仕上げるお弁当をもっと手軽に、もっと素敵なものにするママ料理家の技ありテクニックが満載です!野口真紀さんの「のっけ弁当」「ご飯の上におかずをのせてしまうのっけ弁当は、おかずの汁気をご飯が吸ってくれるので、液漏れ知らずだから持ち運びも安心。私も娘のために、毎朝つくっています。お弁当の詰め方をちょっぴり難しくしているのは、実はご飯の存在。詰め方のコツさえ覚えてしまえば、ママもラクチンなので、とにかくおすすめなんです。」(野口さん)時短弁当 おかずレシピ_01〈春キャベツの肉巻き〉シャキシャキ感とジューシーさが楽しいハーモニー。手軽ながらもボリューミーで、ご飯が進むひと品![材料] 大人1人、子ども1人分・キャベツ……4枚・豚肉(薄切り)……8枚・片栗粉……適宜・油……少々[A]・醤油……大さじ1・みりん……大さじ1・酒……大さじ1・砂糖……大さじ1/2[つくり方]1.キャベツは半分に切って、耐熱皿に入れる。ラップをし、電子レンジ600Wで3分加熱する。2.豚肉を広げ、ぎゅっと丸めたキャベツを手前に置いてしっかりと巻く。全体に片栗粉をまぶす。3.フライパンに油を熱し、2の巻き終わりを下にして、転がしながらこんがりと焼く。混ぜ合わせたAを入れ、全体に絡める。時短弁当 おかずレシピ_02〈ウインナーのケチャップ炒め〉いつものウインナー炒めにケチャップをプラスして子どもがさらに大好きな味に。彩りもUP![材料] 大人1人、子ども1人分・ウインナー……4本・ケチャップ……大さじ1・オリーブオイル……少々・チーズ(子ども用)……お好みで時短弁当 おかずレシピ_03〈菜の花のゴマ和え〉ほろ苦い菜の花とゴマの甘みがベストマッチ。和えるだけで簡単にできる、箸休めおかず。[材料]つくりやすい分量・菜の花……1束・白すりゴマ……大さじ2・砂糖……小さじ1・醤油……小さじ1[つくり方]1.菜の花は塩(分量外)を入れた熱湯で茹でてザルに揚げ、冷めたら絞って水気をよく切る。半分に切る。2.ボウルに、ゴマ、砂糖、醤油を混ぜ、1を入れて和える。時短弁当 おかずレシピ_04〈うずら卵のめんつゆ煮〉味が染み込んだ、栄養たっぷりのうずらの卵。水煮を使うので、すぐにつくれる超時短レシピ![材料]大人1人、子ども1人分・うずら卵の水煮……6個・めんつゆ……適宜[つくり方]小鍋に、うずら卵とめんつゆを入れて、中火で約5分煮る。あら熱が取れてからお弁当に入れる。絶対にキレイに収まる!のっけ弁当 おかずの詰め方のコツお弁当全体が平面ではなく、立体的になるようにおかずを詰めていくとよい!step.1まず、主菜の「春キャベツの肉巻き」の位置を決める。何が入っているかわかるように、正面に断面を見せる。奥から立てかけるように、手前に詰めていくとバランスがいい。step.2「野菜をたっぷり食べてほしいから、野菜の位置も重要!」と野口さん。次に「菜の花のゴマ和え」を入れる。菜の花がふわっとするように、奥側から詰めていく。step.3次に「ウインナーのケチャップ炒め」を詰める。お弁当のスペースを占める割合が、2の「菜の花のゴマ和え」よりもやや少なめになるようにすると好バランス。step.4最後、余ったスペースに「うずら卵のめんつゆ煮」を入れる。うずら卵にピックを刺せば、食べやすくなるだけでなく、見た目の可愛さも倍増します!教えてくれた人野口真紀さん料理雑誌の編集者を経て、料理研究家の道へ。簡単ながら、栄養や健康に配慮した家庭料理や、センスの良いスタイリングに定評がある。著書「きょうのごはん」(主婦と生活社)シリーズが人気。recipe & styling/Maki Noguchiphotography/Aya Sunahara
2020年04月03日3年前、小学5年生のときから一緒に、解決策を考えてきたUpload By 発達ナビ編集部発達障害がある音娘(いんこ・仮名)さんは、公立の中学校に通う中学2年生です。3年前から、LITALICO研究所所長・野口 晃菜(以下、野口先生)と一緒に「どんなことに困っているのか」「どうしたら解決できそうか」を考えてきました。野口先生と音娘さんが出会ったのは、小学5年生のときのこと。野口先生が訪問した小学校の校長先生に紹介されて出会いました。それ以来、毎月1回、音娘さんとお母さま、野口先生の3人で会って「今困っていること」を整理し、「どうしたらいいのか」一緒に考えています。たくさんのこだわりの背景にある要因や、そのこだわりのために彼女自身が困っていることを丁寧にひもとき、自分自身で「どうすればいいのか」を導き出せるように対話を続けます。生きづらさを抱えながらも自分の思い描く未来に向けて、支援者と一緒に考えながら少しずつ足を踏み出そうとする姿は、発達障害があるお子さんや保護者、そして支援者にとってもヒントとなりそうです。今回は、野口先生が音娘さんにインタビュー。こだわりや苦手なもの、その背景にあるもの、見出した解決策について、発達ナビにシェアしてくれました。たくさんの苦手なこと、その理由とは?音娘さんなりのライフハック方法もUpload By 発達ナビ編集部野口先生音娘さんには、どうしてもイヤだなって思うものがあるんだよね。例えば、特定の数字や、嫌なことが5回続くこと、日没の時間、冬…。イヤなことやものの理由、どういう風に対処しているのかを話してもらえるかな?まず、嫌いな数字から聞いてもいい?音娘さん24と58が嫌い。昔、24日に嫌なことがあってから24が苦手になった。24日が来ると逃げたくなる。日にちだけじゃなくて、24分も嫌い。24て数字は、「しつこい人」に見える。野口先生へー、しつこい人に見えるんだ! 24への対処法も見つけたんだよね?どういう風にしてるのかな?音娘さん24分がくるときは、時計をかくす。あとは、(24分って考えずに)23分60秒って考えて、それから15秒間息を止めて、23分75秒までタイムトリップするの。24分を秒単位まで分解して、(24分がまるまる全部あるんじゃなく)最初の15秒をカットする。24分45秒までしかない、24分は3/4しかないって考えると、イヤな感じがちょっと減る。でも、タイムトリップ中にメール受信とかをしちゃうとイヤな気持ちになる。受信履歴に24分の時間が残るのもイヤ。時計をカスタマイズできたらいいのに…。23分75秒のつぎに24分15秒がくるように。それから、58も嫌い。58分も、24分と同じ風にしてやりすごしてる。58は「声が甲高いおばさん」に見える。数字を見ていると、おばさんの声がして、細かいこと注意してくるからイヤ。朝起きて、着替えとか朝ごはん食べたりするほかに、ペットのインコに餌をあげるんだけど、インコを起こす時間や餌やりは気に入った数字(7時55分)のときにしたいし、嫌いな数字(24分や58分)の時は目をつぶって息を止めてやりすごすから、タイミングが難しくて、いつも遅刻しちゃう…。野口先生でも嫌いな数字は(秒単位に)分解して考えることでイヤな感じを減らせるようになったんだね。これは音娘さんが自分で考えた「ライフハック(生き抜くための術)」だね。Upload By 発達ナビ編集部音娘さんは、他にも「イヤなことが5回続く」のはイヤなんだよね。音娘さんうん。学校に連続5回行くのがイヤ。野口先生だから、一週間は、月・火・水・木・土・土・日、っていう風に考えているよね。曜日についての考え方をかえることで、対処してるんだね。音娘さんそう。LITALICOの人って、土曜日も働いてて大変だね。イヤなことが連続するのがイヤだから、電車に乗っているときも、急行に乗って、5駅飛ばすのもイヤ…。野口先生音娘さんは、冬も嫌いだから、冬眠したいんだよね。先生にも毎年「冬眠券」くれる。(注:音娘さんは毎年「冬眠券」をつくり、LITALICOのスタッフなどに配ってくれます。これを枕の下に入れて寝ると冬眠できるという設定です)Upload By 発達ナビ編集部音娘さん11月30日から3月5日までは冬だから冬眠する。5年前にひどい風邪をひいてずっとなおらなかったのがイヤで。寝込まないためにはどうしたらいいんだろう?って考えたとき、「冬眠すればいいじゃん」って思いついて。でも、それから毎年冬眠に挑戦するけど、どうしても次の日に目が覚めちゃう…。でも、冬眠しているって設定で…野口先生お、「っていう設定で」って初めて聞いた。これまでは「冬眠」することが音娘さんにとって当たり前って話し方をしていたけど、それを「設定」って捉えるようになったんだね!Upload By 発達ナビ編集部冬眠に毎年チャレンジするものの、挫折が続いた音娘さん。今年は「冬眠か安眠を選べる」設定にして、少しずつ折り合いをつけられるようになっています!将来に向けての不安Upload By 発達ナビ編集部中学2年生の音娘さんは、そろそろ中学卒業後の進路についても決めなくてはいけない、というプレッシャーを感じています。日々の生きづらさに加えて、将来の仕事までを見据えた進路選びへの不安は、彼女の心をしめつけているようです――。音娘さん将来のことが不安。将来の仕事を考えて進路を考えろって言われるから、仕事を決めないといけないし、ぼーっとしているとそれで一日が終わっちゃうから。何か決めたら頑張れるのかなって思うけど、明日から何したらいいか分からない。お母さま発達障害があると、将来のことを考えて高校選びしましょうって言われがちで。どんな専門性を身につけたらいいのかって…。娘は(それを生真面目にとらえてしまって)不安になっている面があるのではと。Upload By 発達ナビ編集部野口先生そんなに将来の仕事のことを今から心配しなくてもいいと思うよ。今幸せならきっと将来も幸せだと思う。どんな風だったら楽しいか考えてみよう。音娘さんチェックのスカートに胸元リボン、ブレザーの制服の高校に行ってみたい。かわいいヘアゴムで髪を結びたい。野口先生先生はアメリカの高校だったから、高校生のときに髪を染めて学校に行ったよ。先生は「アキナ、クール!」って褒めてくれた(笑)音娘さんいいな。今の学校は飾りのないゴムじゃなきゃダメだよ…。有名ブロガーになってブロガー会を開きたいUpload By 発達ナビ編集部たくさんの生きづらさを感じている音娘さんですが、自分で決めた「がんばりたいこと」があります。それが、ブログで有名になって、ブロガー会に出たいという目標。でもなかなか難しいことにも気付いているので、「それならば自分で会を開こう」と心に決めます。野口先生音娘さんは、ブログをやっているよね。どんなブログか説明してもらえますか?音娘さん「インコと住む日々」っていうブログ。基本は、インコについて書いてる。ブログにイラストを書きたくて、ペンタブも使えるようになった。参考:インコと住む日々野口先生音娘さんは、ブロガー会を開きたいんだよね?音娘さん有名ブロガーになると、選ばれた人しか出席できないブロガー会に招待されると知って、「いいなぁ」と思って会場になったホテルの外まで行ってみたことがある。(まだ自分には参加できる権利はないから)自分で企画してLITALICOの人を招待して会を開いてみたいなぁと思って。それを開きたいから、今年は冬眠をしないでおこうかって思ったりもする(注:取材時は11月)。でも、会を上手くできなかったらどうしようと思って不安になってる。野口先生じゃあ、どうすればいいか、整理してみようか。Upload By 発達ナビ編集部今年度、音娘さんは会を開くことができるのでしょうか。でも、挑戦しようと思うその気持ちも、大きな成長だと感じます。試行錯誤しながらも、前に進もうとする姿Upload By 発達ナビ編集部どうしても気になってしまうコトやモノ…たくさんのこだわりや苦手がありながらも、どうにか折り合いをつけられる方法を見つけ出し、ライフハックを試みながら成長していく音娘さん。まだお母さんと片時も離れられなかったり、がんばりすぎて呼吸ができなくなって具合が悪くなってしまったり…、困りごとはたくさんあるけれど、「好きなこと」を手掛かりに、少しずつ世界を広げていこうとしています。音娘さんとの対話を3年間続けている野口先生は、次のように話します。「音娘さんと出会ったとき、嫌悪感や不安な気持ちを音娘さんに抱かせる刺激、出来事の多さにびっくりしました。毎分毎秒嫌悪感や不安と向き合っていることを教えてくれ、その中でどうやって過ごしていくか?をこれまで一緒に考えてきました。出会ってからの大きな変化は二つあります。一つは好きなことややりたいことが増えたことです。好きなブロガーのブログを読むこと、ブログを書くこと、LITALICOに来ること、LITALICOで出会った先生たち、プログラミング。好きなことをしているとき、好きな人と話しているとき、好きな場所にいるときは、これまで毎分毎秒一緒にいた不安や嫌悪感を少し忘れることができると分かりました。そして、もう一つは不安や嫌悪感との付き合い方です。今回教えてくれたように、音娘さんなりの“ライフハック”がたくさんあります。不安や嫌悪感について、どう折り合いがつけられそうか?どう対処できそうか?をこれまでたくさんお話ししました。音娘さんの対処方法は本当にクリエイティブで私も自分が不安なときに使わせてもらっています。」野口先生と一緒に、丁寧に困りごとを整理し、どういう風にすればいいのか自分で考え、日常のなかでその「ライフハック」を試していく姿は、不器用だけれども一生懸命で、彼女のペースでゆっくり歩んでいってほしいと心から願わずにはいられませんでした。たとえ難しくても自分自身の中に「解決のための答え」はきっとある。そこに丁寧に寄りそい、一緒に考えるプロセスこそ、周りの大人が大切にしなくてはいけないのです。そしてまた、思春期らしい悩み――音娘さんが、将来への不安、進路選びでの不安を抱える様子からは、試行錯誤しながらゆっくり成長していく発達に課題がある子どもたちに、将来の仕事を決めてそこにむけてまい進するよう、早々に求めてしまう今の社会の側の課題も感じられました。撮影/鈴木江実子
2020年01月06日アルピニスト・野口健(46)が12月12日、Twitterで環境活動家のグレタ・トゥーンベリさん(16)を非難した。ネットでは賛否が分かれている。同日、Twitterにある記事を投稿した野口。そこには、グレタさんが電車に乗って食事をする様子が掲載されていた。そして、こうツイートした。《あれ?電車に乗っていらっしゃるのかな?飛行機が× という方はもちろん車も× だろうし、てっきりヨット以外は馬車でご移動されていらっしゃるのかと想像をしていましたが…》CO2の排出量が多い飛行機の利用を批判しているグレタさん。12月に開かれた「COP25」に参加する際、ヨットで大西洋を横断したことが話題を呼んでいた。飛行機での移動に否定的なグレタさんに、「馬車で移動しているのかと思った」とつづった野口。そのツイートは“CO2を一切排出しない移動方法”を選択しなかったグレタさんを皮肉っているようだ。Twitterでは野口の投稿に《自力で歩け、自力で泳げって話ですな》《グレタさん、お家から出なければいいんじゃないですかね》といった声があがるいっぽう、《山に人が登らなければ、山は汚れない。って話になっちゃいますよ》《野口健は「グレタさんが乗らなくても電車は走る」という事実を知らないらしい》と否定的な声も上がっている。「同じ区間を移動する場合、飛行機に比べると鉄道を利用するほうが乗客1人当たりの排出するCO2の量が数分の1で済むというデータがあります。ドイツやオランダには、電車に乗るよう促す政府の取り組みもあります。移動手段を選ぶのは、手の出しやすい環境活動の一つ。グレタさんはそれを実践したのでしょう」(環境ジャーナリスト)グレタさん自身にも葛藤があるのかもしれない。ハフポストによると毎週金曜日に学校をボイコットしているグレタさんは6日、「子供達が学校を休んでストライキをすることは、持続可能な行動ではありません。続けたくありません」と語ったという。この発言から、行動と現実の狭間で揺れていることがうかがえる。「環境問題に取り組もうとしている人も現代社会に生きている以上、すべてのCO2を排出するものと距離を置くことは難しい。葛藤しながら『少しでも減らしたい』と頑張っています。野口さんの言う“飛行機がダメな人は電車もダメ”という考えは、そうした環境問題に取り組もうとする多くの人を委縮させてしまうのではないでしょうか」(前出・環境ジャーナリスト)03年4月にブログで「一筋縄にいかないのが環境問題」とつづっている野口。「原子力は絶対悪」と唱える知人の発言に、日本のエネルギーの現状を省みながら「本当にそれでいいのか」と苦悩したことを明かしていた。また18年12月、朝日新聞の取材で温暖化対策について「一人ひとりが自分に見合ったペースで実践すれば良いのです」とも語っていた。しかしグレタさんの葛藤を想像し、彼女が“自分のペース”で行動していると捉えることは難しいようだ。
2019年12月13日今年の『NHK紅白歌合戦』に初出場する4人組バンド・Official髭男dismのボーカル・藤原聡が22日、公式サイトを通じ、一般女性との結婚を発表した。藤原は、「私事ではありますが、本日かねてよりお付き合いしておりました一般女性の方と結婚いたしました」と報告。「大好きな音楽をきっかけに出会い、人生に沢山の色をくれました。そして何よりも僕の音楽の可能性を信じ続けてくれている方です」とお相手の魅力を伝え、「ツアー中の突然の発表に驚かれた方もいらっしゃるとは思いますが、日々Official髭男dismを支えて下さっているファンの皆様には、自分の言葉でお伝えすることを心に決めていたので、入籍当日の発表とさせていただきました」と経緯を説明した。「名字が一つになった本日から、また気持ちを新たに人生を歩み、よりいっそう音楽に向き合って行きたいと思います。公私共にまだ半人前ではありますが、引き続き応援していただけると嬉しいです」と呼び掛けた藤原。ツイッターでは、「いつも応援してくれている皆さんがいるからこそ、今日という日を迎え、また進んでいける事に感謝が止まりません。これからもより良い音楽を作って、届けられるようにしっかりと活動していきます。本当にありがとうございます」とファンへの思いをつづっている。
2019年11月23日50歳を超えても宇宙へ行ける人の生活ってどんなだろう――。“野口さん54歳で3度目の宇宙へ”というニュースを聞いて、ふと浮かんだ疑問。本人に直接聞いてみると、意外な答えが返ってきました。「幼いころから僕の『宇宙飛行士』という仕事を理解して育ってきた3人の娘たちは、日ごろから『お父さん、また宇宙に行きたいんでしょ?』と言ってくれていて。3度目が決定したときも『本当によかったねと全員が喜んでくれました』JAXA(宇宙航空研究開発機構)東京事務所の一室で、やわらかな笑顔を浮かべて話すのは、宇宙飛行士の野口聡一さん(54)。’05年にアメリカの「スペースシャトル」。’09年にロシアの「ソユーズ」と2度、宇宙船に乗り、地上から約400キロ離れたISS(国際宇宙ステーション)に滞在して任務を行ってきた。そして’20年に予定されている「3度目」では、日本人として初めてアメリカの民間機に乗り、ISSに向かう。「フライト・エンジニアとして、日本の宇宙実験棟『きぼう』を含む各施設の保全や科学実験など行う予定です。東京オリンピック聖火リレーのスペース・アンバサダーも務めるため、日程が重なれば、宇宙から中継で声援をお届けできるかもしれません」日本人最年長で来年のミッションに挑む野口さん。前回の’09年から約10年間で体の変化も感じているという。「宇宙で45歳の誕生日を迎えた前回は伸び盛りでしたが、54歳になったいま、筋力や動体反射などは劣ってきたかもしれません」それでも宇宙飛行士は「つねにチャレンジの日々」だと語る。「この職業の特徴は、ベテランでもずっと試され続けること。たとえば、ロボットアームの操縦や船外活動の訓練でも、新人と同じテストをさせられます。『若いころは上手だった』ではいけない。つねに『今が全盛』でなければいけないんです」体が衰えていようと、若手と同じ「オーディション」を通過しなければいけないとは、なんとも厳しい世界。しかし、野口さんは、「それがベテランの挑戦」だと力を込めて語る。その「50代の挑戦」は「なにも新しいことを始めなければいけないわけではない」そうだ。「今までできたことを『今日できるのか』と確認することもまた、挑戦だと思うんです。『自分は今、なにができるのか、まだ走れるのか、宇宙船を操縦できるのか……』と、“現在進行形の自分”を確かめる。自分の能力や置かれた環境をある時期に見直して、また構築することは大事だと思う」こうして、今も宇宙飛行のトップランナーでいる野口さん。挑戦し続けるために、日々の生活でもっとも大事なのは、「継続できる生活リズムを作ること」だと、野口さんは、’05年の最初の宇宙飛行での出来事を振り返る。「最初のフライトは直前の’03年にスペースシャトル・コロンビア号の事故が起き、無期限の延期に。僕は最終的に2年半、待つことになりました。今回の3度目も当初は今年中にフライトするといわれていましたが、計画が遅れていて、出発は早くても’20年です。でも、『いつ呼ばれるかわからない』という状況でも、宇宙飛行士はフライトに向けて、準備し続けなければいけません。数カ月しか維持できない無理な生活で、延期になったら燃え尽きてしまうようでは務まらない。モチベーションは数年単位、さらにいえば、いつまでも保ち続ける必要がある。そのためにも、継続できる生活リズムが大切なんです」長年の「準備しながら待ち続ける」という経験が、今の自分の糧にもなっているという野口さん。さらに、私たちにも「継続できる生活リズム」は役立つのではないかという。「旦那さんが不規則な仕事時間だったり、お子さんが受験を控えていたり……そんな場面が、どこかでおとずれるでしょう。そんなとき、夜遅くまでとか、朝早起きしてとか、“今”頑張っている旦那さんやお子さんに合わせることは素晴らしいことですが、家族全員が無理して総崩れになってしまわないように、自分の生活サイクルを守り、息を抜くことも大事だと思います。たとえば。僕の家族もそうでしたが、子どもの受験で大事なのは、『直前の3カ月』だけではないですよね。僕は大学受験で浪人した経験がありますが、受からなかったら、また1年、勉強の日々が続く。3月で燃え尽きてしまうわけにはいかない。そうしたとき、子どもはもちろん、僕たちもサポートし続けるために、無理のない生活サイクルを持ったほうがいい」そして、「それは僕を支えてくれている妻も同じ」だという。「妻は献身的に支えてくれてきていますが、彼女の生活もありますので、『できないことはできない』という割り切りも持っていると思う。夜遅くまで待っていることを、僕も期待しないですし……。きっと妻も『このペースなら乗り切れる』というリズムをしっかり持っているんじゃないかな」野口さんは今、妻と3人の娘の心からの「よかったね」の言葉を胸に、準備を重ねている。
2019年09月21日「幼いころから僕の『宇宙飛行士』という仕事を理解して育ってきた3人の娘たちは、日ごろから『お父さん、また宇宙に行きたいんでしょ?』と言ってくれていて。3度目が決定したときも『本当によかったねと全員が喜んでくれました』JAXA(宇宙航空研究開発機構)東京事務所の一室で、やわらかな笑顔を浮かべて話すのは、宇宙飛行士の野口聡一さん(54)。’05年にアメリカの「スペースシャトル」。’09年にロシアの「ソユーズ」と2度、宇宙船に乗り、地上から約400キロ離れたISS(国際宇宙ステーション)に滞在して任務を行ってきた。そして’20年に予定されている「3度目」では、日本人として初めてアメリカの民間機に乗り、ISSに向かう。「フライト・エンジニアとして、日本の宇宙実験棟『きぼう』を含む各施設の保全や科学実験など行う予定です。東京オリンピック聖火リレーのスペース・アンバサダーも務めるため、日程が重なれば、宇宙から中継で声援をお届けできるかもしれません」日本人最年長で来年のミッションに挑む野口さん。前回の’09年から約10年間で体の変化も感じているという。「宇宙で45歳の誕生日を迎えた前回は伸び盛りでしたが、54歳になったいま、筋力や動体反射などは劣ってきたかもしれません」それでも宇宙飛行士は「つねにチャレンジの日々」だと語る。「この職業の特徴は、ベテランでもずっと試され続けること。たとえば、ロボットアームの操縦や船外活動の訓練でも、新人と同じテストをさせられます。『若いころは上手だった』ではいけない。つねに『今が全盛』でなければいけないんです」体が衰えていようと、若手と同じ「オーディション」を通過しなければいけないとは、なんとも厳しい世界。しかし、野口さんは、「それがベテランの挑戦」だと力を込めて語る。「挑戦することが減るということは、挑戦しなくてもいい人生になっているからだと思うんです。それは安泰な人生ではあるけれど、最高に充実したものであるとは言い切れないでしょう」そして、その「50代の挑戦」は「なにも新しいことを始めなければいけないわけではない」そうだ。「今までできたことを『今日できるのか』と確認することもまた、挑戦だと思うんです。『自分は今、なにができるのか、まだ走れるのか、宇宙船を操縦できるのか……』と、“現在進行形の自分”を確かめる。自分の能力や置かれた環境をある時期に見直して、また構築することは大事だと思う」こうして、今も宇宙飛行のトップランナーでいる野口さん。一方で、挑戦し続けるために、日々の生活で心がけていることは意外にも、私たちにも共通することだという。「まずは、バランスのいい食事。『バラエティ』を意識して、できるだけ多くの品目をとるようにしています。それに宇宙には持っていけない食品や食材もあるので、なおさら、地球にいるときはいろんなものを食べています。あと、僕はお肉が大好きで、意識しないとお肉ばかりを食べてしまう。なので、外食では極力、野菜を多く食べることにしています。みんなとステーキハウスに行っても、僕はサラダばっかり食べていたりする(笑)」次に教えてくれたのは「運動面」での心がけだ。「地球にいるときも、宇宙にいるときも、有酸素運動や筋力トレーニングをします。とくに、無重力である宇宙では、つねに寝たきりと同じ状態で、筋肉など、体はどんどん衰えてしまうので、運動は欠かせません。でも、僕は本質的には怠け者で(笑)。苦手なものは早く終わらせようと、宇宙では、朝起きたらすぐにジムに行きます。すると、目覚めがよくなって代謝量も上がるんです。低血圧にも効果的かもしれません」最後に3度目となる宇宙滞在の目標を語ってくれた。「体力的には、20代にはかなわないかもしれませんが、宇宙に行く力はまだ十分あると思っています。それに、精神力はむしろ、今のほうがあるのではと感じているんです。過去2回の経験を生かして気負わず宇宙に行き、任務を安全・確実に実行すること。そして、滞在期間中は健康で過ごし、元気に帰還することが、いまの目的です」来年、宇宙から聖火ランナーへ向けて届く野口さんの元気な声援が楽しみだ。
2019年09月21日妻夫木聡と井上真央が夫婦役を演じ、ミステリー作家・貫井徳郎の小説を石井裕也監督が映像化した「乱反射」が、2018年9月のテレビ朝日系列全国ネットでの放送から1年を経て劇場公開されることが決定した。ストーリー幸せな家庭を育む加山聡(妻夫木聡)とその妻・光恵(井上真央)。ある日、公園の木が倒れたことによる事故で最愛の息子・翔太を亡くす。被害者であり、新聞記者でもある彼は、息子の死の真相を突き止めようとする。社会の歯車に乗って、誰も謝罪をせず、誰もが人のせいにし、自分の責任を認めない人たちの中で、聡は幼い息子を失った悲しみと怒りの矛先を、自分自身に向けていくことを余儀なくされていく――。「第63回日本推理作家協会賞」を受賞した貫井氏の同名ミステリー小説を、『舟を編む』『町田くんの世界』などで知られ、数々の映画賞を受賞し海外からも熱い視線を注がれる石井監督が実写化、放送時に好評を博した。今年6月には、上海国際映画祭公式イベントの日本映画週間にてインターナショナル・プレミア上映され、さらに今秋には香港での上映も決定。こうした海外からの高い評価を受け、放送からちょうど1年後に日本でも劇場公開されることになった。主演の妻夫木さんと井上さんを中心に、萩原聖人、北村有起哉、光石研、三浦貴大、鶴見辰吾ら日本を代表する俳優たちが魅せる珠玉のアンサンブルで上海の観客を沸かせた本作。公開中は、作品に関わったキャストやスタッフのトークイベントも予定されている。石井監督「キャスト・スタッフの方々と共に劇場公開を目指していた」『乱反射』が劇場で公開されることは悲願でした。製作時から、キャスト・スタッフの方々と共に劇場公開を目指していました。同時に、海外へもどんどん展開していこうという野望を持っていました。それらが現実となり、とても嬉しく思います。撮影したのは2017年の7月ですが、「責任の所在がハッキリしない日本社会の縮図」でもあるこの作品は、全く色褪せていません。テレビで一度ご覧になった方も、よりダイナミックになった映画版『乱反射』を楽しんでいただけると思います。『乱反射』は9月21日(土)よりユーロスペース渋谷にて1週間限定公開。(text:cinemacafe.net)
2019年08月02日映画好きも演劇好きも楽しめる、傑作舞台『キネマと恋人』に出演する妻夫木聡さんにお話を伺いました!映画を心の支えに生きるハルコ(緒川たまき)の前に、ある日、映画の中の登場人物が飛び出してきて――。ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)さんが敬愛するウディ・アレンの監督映画『カイロの紫のバラ』をモチーフにした舞台『キネマと恋人』。’16年に初演され、数々の演劇賞を受賞した傑作が、当時のキャスト、スタッフのまま再演に。「前回は稽古と台本があがるのが同時進行だったので、台本を渡されたらすぐ覚えて稽古するっていう状態(笑)。しかもその合間に映画の部分の撮影もあって。めちゃくちゃ大変でしたけど、めちゃくちゃ楽しかったんです。その時から、みんなで再演も旅公演もやりたいねと話していただけに、実現できて嬉しいです」妻夫木聡さんが扮するのは、芝居にこだわりを持つ売れない俳優の高木高助と、彼が演じる時代劇映画の人物で、気っ風のいい間坂寅蔵。「寅蔵は悪いところが何ひとつないキャラクターで赤子のような無垢さがある。高助は、スターになりたい思いもあるけれど、それ以上に芝居を愛している。ふたりとも違う意味で純粋さが大事な役。ただ、寅蔵の決め台詞『まさかまさかの間坂寅蔵』に関しては、どう言うかすごく悩みました。ちょっと滑稽に見えたらいいなと思っていたんですが」実際、初演は、画面から寅蔵が出ていって右往左往する映画関係者のドタバタと、寅蔵と高助から好意を寄せられるハルコとの恋が重なり、コミカルで甘く、軽妙だけどビターな上質のコメディの仕上がりに。「台本が、それだけで十分に面白いので、なるべく余計なことはしないように心がけていた」と話す。「KERAさんは、まずは僕らの中で生まれるものを待って、それを尊重しながら軌道修正してくださる演出家。振付の小野寺修二さんを交えて、どの角度でどう動いたらいいか、映像とどう合わせていくかを全員で話し合ったり。一緒に作っている感覚でした。今回、劇場が大きくなるのでテクニカルな面で変わることもあるだろうし、前回をなぞって狙った芝居をすると面白くない気もするので、初演はいったん忘れて新しく作ろうかなと思っています」映像でも活躍する妻夫木さんにとって、舞台は「夢みたいな場所」。「本番が終わったら終わりじゃないですか。実際に舞台に立っていたはずなのに、この現実は本当にあったのかなって感覚になることがあって、舞台のその儚さがたまらなく好きなんです。観客の時も同じで、自分の記憶の中だけに残るから、時間を経ていくうちに作品が自分だけのものになっていくんですよ。物語がそれぞれの人の中で成長する。それがね、僕は素晴らしいなって思うんです」『キネマと恋人』昭和11年、東京から1年も2年も遅れて映画が上演される小さな港町。ハルコ(緒川)がいつものように映画を観ていると、銀幕から寅蔵(妻夫木)が話しかけてきて…。6月8日(土)~23日(日)三軒茶屋・世田谷パブリックシアター台本・演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ出演/妻夫木聡、緒川たまき、ともさかりえほかS席7800円A席4800円(共に税込み)ほか当日券あり。世田谷パブリックシアターチケットセンター TEL:03・5432・1515(10:00~19:00)北九州、兵庫、名古屋、盛岡、新潟公演あり。撮影:西村裕介つまぶき・さとし1980年12月13日生まれ。福岡県出身。日台合作で製作された主演映画『パラダイス・ネクスト』が7月27日に、出演映画『決算!忠臣蔵』は11月22日に公開を控えている。※『anan』2019年6月5日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・片貝 俊ヘア&メイク・勇見勝彦(THYMON Inc.)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年05月31日《診断結果は突発性パニック障害です》(松島聡のFAXより)昨年10月、アイドルグループ「King&Prince」のメンバー岩橋玄樹(22)がパニック障害の治療に専念するため休養。翌11月には「Sexy Zone」の松島聡(21)も、同じ病で療養に入ることを発表した。相次ぐ休養宣言でにわかに注目が集まった「パニック障害」だが、過去には多くの有名人が病と闘っていたことをカミングアウト。決して、珍しい病気ではないのだ。「がんのように明確な診断基準がないため、患者の特定が難しいのが、この病気の厄介なところです。ただ、ストレスや自律神経の乱れが発症の引き金になることが少なくないため、ストレス社会の現代では『予備群』も含め、患者は増えているのでは、と考えられます」そう語るのは、あゆみクリニックの宮沢あゆみ院長。アメリカの調査でもパニック障害の有病率は増えていると推測され、100人のうち5人近くがなるというデータも(NSC調査)。しかも女性の患者数は男性の2.5倍に上るというから(同調査。いずれも厚生労働省ホームページより)、決して人ごとではない。そこで、この病気について宮沢先生に解説してもらった。そもそもパニック障害には、大きく3つの特徴があるという。「1つ目は『パニック発作』。代表的な症状は激しい動悸や息切れ、発汗などです。場合によっては『このまま死んでしまうのではないか』という恐怖感にも襲われ、救急車を呼ぶことも。しかし、多くは30分ほどで治まるほか、血液検査や心電図検査でも異常が見つからないので、『気のせい』『詐病』と言われてしまうこともあるのです」(宮沢先生・以下同)2つ目の特徴が「予期不安」。「こうした発作を繰り返すと、『また発作が起きたらどうしよう』と強い恐怖感を抱くようになります。これが『予期不安』です」予期不安が続くと、エレベーターや電車など、閉鎖空間に身をおくことが難しくなり、人が集まる場所にも行きたくなくなってしまうという。「これが3つ目の『広場恐怖症』です。これらが悪化するとひきこもりがちになるため、日常生活に支障をきたし、やがてうつを併発しかねません」さて、パニック障害は女性に多いというが、その発症と女性ホルモンは関係しているのだろうか。「いいえ。詳しくははっきりしていないことも多いのですが、発症には脳内神経伝達物質が関わっているといわれています。なかでも、不安や恐怖に対抗するノルアドレナリンと、『幸せホルモン』といわれるセロトニンのバランスが崩れるとなりやすいようです。ただ、パニック障害はストレスや自律神経の乱れから誘発されますので、子どもの巣立ちや親の介護、老後に対する不安など悩みが多い更年期の女性には、パニック障害の予備群が多いと考えられるでしょう」そのため、もともとストレスをためやすい人や悲観的になりやすい人は要注意。また、動悸やめまい、手足の震え、息苦しさなどが現れたら、病気の前兆という可能性も。「いずれも自律神経失調症や更年期障害の症状と似ていますが、パニック障害の場合は『このまま死んでしまうのではないか』といった切迫感があることが少なくありません。おかしいなと思ったら、医師の診断を受けましょう」宮沢先生は、まずは女性外来や更年期外来で「全人的」にみてもらうことを提案する。「同じような症状でも、更年期障害とパニック障害では治療法が異なります。女性外来や更年期外来ならその交通整理ができ、適切な治療に早く到達できるのです」そして、日常生活ではやはり自律神経を整え、不安を排除した環境を作ることが重要。「家庭の問題や職場環境など、自分では変えられないことも多いものですが、だからこそオンとオフを切り替えて、ストレスに苛まれる時間を短くしていきましょう。そのうえで、自分がパニック障害かも?と思ったときは1人で抱え込まないこと。『迷惑をかけることもあるので、よろしくね』といえば、『実は私も』ということも。閉鎖空間が苦手な人は、思った以上に多いですよ」キラキラ輝くアイドルでもなりうる病。私にも起こりうるとおおらかに構えることが、パニック障害と向き合う第一歩かもしれない。
2019年03月01日映画ポスター・デザインの第一人者として活躍したグラフィック・デザイナー、野口久光の回顧展「生誕110周年 野口久光 シネマ・グラフィックス」が、横須賀美術館で2019年2月9日から3月31日まで開催される。「大人は判ってくれない」 映画ポスター 1960年野口久光は、東京美術学校(現・東京藝術大学)を卒業後、映画配給会社・東和商事合資会社(のちの東宝東和)に入社し、ヨーロッパ映画の日本公開時のポスターを担当。豊かな表現力による絵と、タイトル文字を作品世界にあわせて描く「描き文字」により、戦前戦後の約30年で、1,000枚以上のポスターを手掛けた。野口の仕事は、当時のグラフィック・デザイン界に大きな影響を与え、コンピューターによるデザインが主流の現代においても、今なお輝き続けている。同展では、野口が制作したヨーロッパ映画のポスターを中心に、レコードのジャケットや、雑誌や本の装丁など約400点の作品・資料により、野口久光の多彩なグラフィック・デザインの世界を紹介する。「フレンチ・カンカン」(大判) 映画ポスター 1955年戦前、戦後にかけて映画が一大娯楽であった時代。その中で特に人気を誇ったのがヨーロッパ映画だった。野口はヨーロッパ映画を取り扱う東和商事合資会社で、日本公開時のポスターを手掛け、多くの人々を魅惑的なヨーロッパ映画の世界へと誘った。会場には、野口が手掛けた1,000枚以上のヨーロッパ映画のポスターから、代表作約160点を展示。『禁じられた遊び』、『フレンチ・カンカン』、『第三の男』、『大人は判ってくれない』など、現在でも名作として語り継がれているヨーロッパ映画のポスターが一堂に会する。「ザ・ルイ・アームストロング・オール・スターズ」 LPレコードジャケット テイチクレコード/1977年その深い造詣からジャズ、ミュージカルなどの音楽評論家としても活躍した野口。同展では、手掛けたジャズレコードのジャケットの他、親交を重ねたルイ・アームストロング、カウント・ベイシー、デューク・エリントンらジャズジャイアントたちを野口が収めたフォトグリフを公開するなど、ジャズファン必見の内容にもなっている。また会期中の3月30日には、関連イベントとして「横須賀美術館 シーサイドジャズ コンサート」を同美術館 海の広場で開催。出演者等の詳細、またその他イベントや講演会などについては、同館ホームページ()にて順次公開される。【展覧会情報】生誕110周年 野口久光 シネマ・グラフィックス会期:2019年2月9日〜3月31日会場:横須賀美術館住所:神奈川県横須賀市鴨居4-1時間:10:00〜18:00料金:一般900円(720円)、大学生・高校生・65歳以上700円(560円)、中学生以下無料 ※2月17日は無料観覧日、( )内は20名以上の団体料金、市内在住または在学の高校生は無料、身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方と介助される方1名は無料休館日:3月4日
2019年01月04日アイドルグループ・V6の岡田准一が7日、主演映画『来る』(12月7日公開)の公開初日舞台挨拶に、黒木華、小松菜奈、青木崇高、松たか子、妻夫木聡、中島哲也監督とともに登場した。同作は第22回日本ホラー大賞を受賞した、澤村伊智の小説『ぼぎわんが、来る』(角川ホラー文庫刊)を、中島哲也監督が実写映画化。得体の知れない脅威である"あれ"と、迎え打つ人間たちを描く、怪作となる。中島監督が脚本も務め、劇団「ハイバイ」主催の岩井秀人が共同脚本として参加する。中島監督は「本当に、間に合わなさがすごかったです。間に合わなかったら岡田くんが謝罪会見とかして、切腹とかするんじゃないかと……」と苦笑。「映画館でしか体験できないような、音を中心に添えた映画が作りたい」「テレビとかスマホで観るのとは違う体験ができたんじゃないかな」と、同作の意図を明かした。同作を一言で「お祓いライブ映画」と表す中島監督に、岡田は「僕や松さんは、"お祓いデスバトル"パートの担当なので。(妻夫木や黒木の)人間ドラマからお祓いデスバトル、荒波に乗ってるような映画だなと思いました」としみじみ。「業界関係者の方がすごく褒めてくださる。たくさんの仕事をした方が『これはすごいね』と、反応が大きい」と、周囲の反響を語った。『渇き。』以来の中島組で、初日は壁に向かって三角座りするほど緊張していたという小松は、岡田のひょうひょうとした様子に驚いていたが、岡田は「怖い監督とやる時のコツですよ」、妻夫木も「ひょうひょうとする」と息ぴったりの様子。中島監督が「基本的には男優にはあんまり興味がないんですよ。失敗したときに皮肉を言うくらいで。男は見てても面白くないし」と暴言を連発すると、 2人で「ひどい!!」と声を上げていた。さらに中島監督は、武士役の多い岡田が、今作での妻夫木とのシーンで「いやあ、車のシーン久しぶりだなあ。いつも馬に乗ってるんで」と語っていたことを明かし、2人の雰囲気に「今度はバディムービーとかやればいいんじゃない?」と提案。岡田が「撮ってくれますか?」と尋ねると、間髪入れずに「僕はやらないですけど」と返す監督に、2人は「おかしいな。頑張ったんですけどね」(岡田)、「朝まで撮影したりしたのにね」(妻夫木)と苦笑していた。
2018年12月07日取材部屋に姿を見せるや、机の上に並んだ各映画媒体の先月号の表紙を見て、妻夫木聡は「どういうことですか? 岡田くんばかりじゃないですか! 岡田派ですか(笑)!?」と憤慨して見せる。岡田准一は「いや、先日、映画(主演作『散り椿』)が公開されたばかりだからね…」と苦笑交じりに説明する。“ワチャワチャ”でもなく、他人行儀でもないこの関係、何と評すべきか――?若手人気俳優から日本を代表する俳優に共に1980年生まれ、いわゆる“松坂世代”のタメである岡田准一と妻夫木聡。彼らの共演が16年ぶりと聞いて、意外に感じる人、「どの作品で共演したんだっけ?」と首をかしげる人も多いかもしれない。16年前、岡田さんが連ドラ単独初主演を果たした「木更津キャッツアイ」の最終第9話に、妻夫木さんはゲストで出演しているのだが「岡田くんとはちょっとした掛け合いがあったくらいで一瞬でしたからね」と妻夫木さんがふり返るように、重要なシーンではありつつも、2人の絡みはごくわずかだった。それから16年。日本アカデミー賞最優秀賞(主演・助演)に大河ドラマ主演など、その間の彼らの活躍ぶりは周知の通り。当時から“若手人気俳優”だったことは間違いないが、30代後半を迎えた2人は既に世代どころか日本を代表する俳優となった。互いの活躍ぶりも、もちろん目にしてきたが、なかなか共演機会が巡ってこない。だからこそ、岡田さんはこの気になる“同級生”との関係を「遠いようで近い。同じ歴史を見てきた感じがする」と表現する。従来の役柄とは大きく異なる表現そんな彼らの歩みが、16年の時を経て再び交わったのが映画『来る』である。『嫌われ松子の一生』『告白』『渇き。』の中島哲也監督が新たなジャンルに挑んだ本作。身の回りで超常現象のような奇怪な出来事に遭遇するようになった田原は、家族への危害を恐れ、友人の民俗学者・津田を介しオカルトライターの野崎に相談する。津田は、田原家に取り憑いているのは民間伝承のある化け物ではないかと指摘するのだが…。野崎は一見、ぶっきらぼうで、やる気があるのかないのかも読めないオカルトライターだが、物語が進む中でそんな彼の過去や弱さ、正義感などが垣間見えてくる。岡田さんは「最近、“強い”役を求められることが多かったので、楽しかったですね」とふり返る。確かに強い信念を持った刑事に侍、軍人に実業家といった近年、演じてきた役とは明らかにタイプが違う役柄と言える。「中島さんに『そういうの(=強い役)じゃないのもやりたいんでしょ?』と言われたりもしましたが(笑)、(監督に)自分の中の力みを取っていただけたと思いますし、純粋に芝居を楽しむことが出来ましたし、役の一人として使われる喜びがありました。サラッと芝居できるのが楽しかったですね。やはり時代劇でそうすると軽く見えてしまうので」。大切にしたのは「あいまいさ」。これもまた、強さやハッキリとした正義を求められることが多かった従来の役柄とは大きく異なる表現と言える。「自分の中で、ハッキリとさせてしまっているもの、『これが正解』というのを、あいまいなまま終わらせるようにしていましたね。ハッキリしたものを求められることは多かったですが、『ぼやっとしたまま来て、ぼやっとしたまま帰ってほしい』という流れが監督の中にあったと思います。監督の中に明確な“画”があり、どこか不安定さ、不確定なものを求められていた気がしますね」。一方、妻夫木さんが演じた田原は“イクメン”として日々の子育てをブログで発信する意識高い系のパパだが、内実を伴わないその言動に妻の香奈(黒木華)はストレスをため込んでいく。「薄っぺらさ――軽さの中に薄さがでればいいなと思ってやっていましたね。いろんなことに対し、ちゃんと対処しているように見えて、本当に表面的なことしかやってない。そういう人ってたまにいるじゃないですか(笑)?」今回の田原然り、妻夫木さんも中島作品では、従来のイメージやこれまで演じてきた役柄とは異なるタイプのキャラクターを与えられ、楽しんでいるように見える。前作『渇き。』では、あめ玉をしゃぶりながらヘラヘラと笑いながら、主人公たちを見つめる冷酷な刑事役で強烈な印象を残した。「そうやって中島さんが、遊んでくれてるっていうのは嬉しいですね。『渇き。』では『なんか面白いヤツやって!』としか言われなかったんですけど、今回の方が演出をつけてくれたかな…? でも似たようなもんで、カラオケのシーンでキーがメチャクチャ高いんで下げようとしたら『いや、下げないで。出ないのを一生懸命、歌うのがいいんですよ』と言われたことしか、ハッキリした演出を受けたの覚えてないですけど(笑)」“探り合い”の中で見つけた芝居の楽しさ改めて今回、久々に共演し、若い頃に感じた印象との違いや変化を尋ねると、妻夫木さんは「深度」という言葉で岡田さんの芝居への姿勢を称賛する。「これまで持っていたものがより深まったと思います。当時から活躍してて『お芝居上手だな』と思って見てたし、ストイックなのはみんなわかっているけど、それだけじゃ片づけられない深さ――芝居への真摯さがより深まってるんだなと感じました」。岡田さんは、どんなに共演しない時間が長くとも妻夫木さんに対し「同い年だし、ずっとシンパシーがあった」と語り、妻夫木さんへの“羨望”を明かす。「2人とも主演を張るようになって、なかなか共演しないので会えなくて、でもずっと見てきたので知っていますし『俳優で同い年って誰?』と聞かれたら『妻夫木くんかな』って答えてました。裏では“ブッキー”って呼んでますけどね(笑)。役者としての在り方は羨ましいです。どんどん幅を広げて、舞台も出れば脇役もこなすし、自由に飛び回れるつながりを作って、楽しんでいるのを感じます。今回、初めてしっかりとお芝居を一緒にできて楽しかったですし、『探ってる』感じがお互いにあって、それが役にも合って中島監督もすごく気に入ってくれたみたいでよかったですね」。妻夫木さんも、岡田さんとの“探り合い”の中に、芝居の楽しさを感じたという。「さっき、うまいこと言ってたけど“ソワソワした感じ”が確かにあって、ビミョーな距離感が役に通じてたと思います。噛み合っているようで噛み合ってないようで…というのが面白かったし、それは積み重ねてできるものじゃなくて、自然現象で起こってて、もしかしたら互いが意識してそうなったのかもしれない。仕掛けてやってるわけじゃないし、得てして仕掛けて作るものほど意外と面白くなくなることが多いんです。そのへんが、映画をやってて生まれる面白さであり、うまいこと空気感を作り出せたんじゃないかと思います」。製作報告会見が行なわれたこの日の時点で、映画は完成しておらず、中島監督の手で鋭意制作中。2人とも完成した作品を見ていなかったが、楽しみにしているシーンを尋ねるとこんな答えが。「自分が出ていないシーンの方が楽しみですね。妻夫木くんがどうなるのか? 全てを見た後で、(映画前半の妻夫木さんの)笑顔がどう見えるのか?」(岡田さん)「最後がどうなっているのか? 映画自体、どんな結末に向かうのか? 自分が出ているくせに謎なので(笑)、気になってます!」(妻夫木さん)16年を経ての2人のスクリーンでの対峙に注目してほしい。(text:Naoki Kurozu)■関連作品:来る 2018年12月7日より全国にて公開©2018「来る」製作委員会
2018年12月06日●『木更津キャッツアイ』以来の共演『来る』この冬注目のホラー映画『来る』が、12月7日より全国で公開される。第22回日本ホラー小説大賞を受賞した、澤村伊智の小説『ぼぎわんが、来る』(角川ホラー文庫刊)を、中島哲也監督が実写映画化した同作は、得体の知れない「あれ」への恐怖と、人間の業、ミステリーのような展開に、予想のつかない迫力シーンなど、見どころがいっぱいの怪作となっている。主演の岡田准一は、オカルトライター・野崎を演じ、久しぶりの現代劇で、髭面&ド派手な柄シャツ姿に。また「あれ」に怯え家族を守ろうとする会社員・田原秀樹を演じる妻夫木聡とは、久しぶりの共演で、初めてじっくりと同じシーンで絡むこととなった。20年以上も第一線で活躍し続ける同い年の2人は、今回の作品で互いについてどのように感じたのか、インタビューした。○「人間の業」描く魅力――今回はホラー作品ですが、人間の怖さが描かれているのかと思いました。お二人が考える怖さや、ホラーの魅力はどういう点でしょうか?妻夫木:昔はホラーって、「うわあ、怖かったね」と言って、そのあとはご飯を食べて寝て終わり……という感覚だったと思うけど、今は余韻を残して、考えさせられるような作品が多くなっているように思います。死ぬまで考えていかなければいけない、人間の業に焦点が合ってきているのかな。岡田:……まさにね! その通りだと思いました。ジャンルにカテゴライズされて、好きなものばかり集まる時代になる中で、壁を壊してジャンルフリーになるものを作っていくことを、作り手は問われているんだと思います。監督ご自身も、世間や物事をまっすぐ見てない方だと思うので……と言ったら、怒られるかもしれませんが(笑)妻夫木:断定しちゃって(笑)岡田:でも、オファーをいただいた時点で「人間の怖さがある中に、ホラーの要素を足したい」と伺っていましたし、それを前提としてお話を受けました。最後の方の”祓い”のシーンは、監督が「観る人がライブを観ているような感覚になればいい」とおっしゃっていましたけど、エネルギーが混ざり合ってる感じで、日本映画でこういうことができるのは中島監督ならではの面白さですよね。――『木更津キャッツアイ』以来久々の共演、しかも同年齢というお二人ですが、昔の印象と現在の印象の違いなどはありましたか?妻夫木:岡田くんは”深度”が、深まったと思います。僕よりも全然前から活躍されてた方だし、いっぱい主演もやっていて、本当にお芝居が上手な方だなと思って観ていたし、芝居に対する真摯さがどんどん深くなっているんだろうな、と。どんどん、”ストイック”じゃ片付けられない深さが出てきてる。『木更津キャッツアイ』では共演しましたけど、シーンも一瞬で、車の中での掛け合いくらいでしたからね。いきなり車に乗せられて、何をしゃべればいいのかわからない、という感じでした(笑)。岡田:妻夫木くんが演じていたリトル山田とは、昔は仲良かったけど今は疎遠で、という設定だったよね。リトル山田は現在は成功してる、という役柄で。妻夫木:昔はすごいダサかったのに……という。犬みたいな柄のニットを着てた(笑)岡田:懐かしいですね(笑)。リトル山田は、プロ野球選手になったんでしたっけ?妻夫木:そうそうそう!(笑)岡田:僕は、妻夫木くんのことを昔から知っていて、同い年なのでシンパシーもあるけど、2人とも主演をやるようになると、なかなか共演できなくて。でもずっと観てきたし、身近に感じています。「誰と同い年ですか?」と聞かれたら、「妻夫木くん」と言っていましたし、裏で「ブッキー」と呼んでますから(笑)。普段は言わないけど、裏では「ブッキーね」って。妻夫木:俺は「岡田くん」なのに……(笑)岡田:裏ではね(笑)。だから今回初めてちゃんと共演できて、楽しかったですね。互いに探ってる感じが役柄にも合ってた。監督もすごく気に入ってくれてましたし、遠いようで近い、同じ歴史を見てきた感覚があります。●20代にはできない、監督へのツッコミ――具体的に刺激を受けあった、というような点はあったのでしょうか?妻夫木:そういうところがないから、楽しかったのかな。そわそわした感じはあったんですよ。それが役に通じた部分もあって、「噛み合ってるような、噛み合ってないような」という空気が面白かった。でも積み重ねてできることではないし、仕掛けてやることでもない。作品をやっている中で生まれた、自然現象だと思います。仕掛けてやると面白くならないし、監督が「面白かった」と言ってくれたのも、僕たちの空気感についてだったのかも。岡田:役者としてのあり方は、羨ましくも思ってます。幅を広げて、自由に飛び回れるつながりを作って、楽しんで役を演じられてることが素敵だなと思いました。――今回岡田さんが演じた野崎は、原作だと欠落を抱えていますが、映画では真逆の立場にいるのかな? と思いました。その印象の違いなど、どう感じて演じられていたんですか?岡田:そうですね。なので、原作者の方にお会いするときは「変えたのは僕じゃないんです、監督なんです! 監督なんです!」というオーラを出します(笑)。でも今回は監督を信じていましたし、監督がイメージしているものを演じられたら、と思っていました。自分を空っぽにして、実際に衣装を着てみて、妻夫木くんと顔を合わせて、初めて「こういう感じなんだ」と。ホン読みもなかったです。妻夫木:あれ? 俺、1回あった。(黒木)華ちゃんと、ムネ(青木崇高)と3人で。でも、中島監督も「人生で初めて」と言ってました。「もう2度とやんねえ」とも言ってましたけど(笑)岡田:僕らは、全くなかったです。妻夫木:いや、いらないと思う。本番で全く違うこと言ってたよ!(笑)岡田:もう、衣装合わせの時に「後は現場で!」という感じでした(笑)。でも、空っぽで行こうかな? と思って。それでいいかなと思える監督で、それは監督の才能に溺れている、ということなのかもしれません。「この方が監督だったら、なんとかしてくれるだろう」という安心感がありました。○監督のすごさに「幸せ」――ちなみに妻夫木さんがホン読みに参加しての印象はいかがでしたか?妻夫木:本番で「全然逆じゃん!」と思うことばかりでしたよ!(笑) でもきっと、その時にやっていることが全てで、すごく直感的に動いている方なんでしょうね。全然寝ないし、根っからの映像好きな監督です。だから段取りもなしに、「はい、ここから"あれ"がくる、驚く、スタート!」みたいな感じで(笑)。岡田:こういう大事なシーン(恐怖する岡田)も朝一で撮影してますから!(笑)妻夫木:細かいつながりについて、「家に入る時、靴どうします?」とか、こっちが聞くところから始まるから(笑)。でも上がりも面白いし、編集もすごいので、岡田くんの言う通り、僕たちはできるだけ空っぽの状態で行って、監督色に染まれた方が、より人物が冴え渡る。それくらい群像劇としてはっきりしているので、余計なことをするよりも、良いのだと思います。岡田:幸せですよね。妻夫木:でも今回は、自分以外のシーンを楽しみにしてたところもありました。僕は、松(たか子)さんに会ったの、打ち上げですから。松さんと電話で話すシーンもあったんですが、全部助監督の声だったので、ほんときつかったです。しかも、電話越しじゃなくてすぐそこにいるから、全然臨場感ない!(笑)岡田:しかも、わざとなのか、棒読みだったよね。あれ、すごくうまい人だったらやりやすいのかな?(笑)妻夫木:めっちゃ手抜いてていいから、松さんの声だったら感情を入れやすいんですけど、1回「今俺はこういう世界に入ってるんだ」と言い聞かせないと、助監督の声にしかならないので、大変でした(笑)。――共演のシーンについて、何か印象的だったことはありましたか?岡田:あっという間に終わったよね。女優さんには細かく指導しているのを見たんですが、「監督、僕らに興味ないな」と(笑)。妻夫木:たまに「OK」すらも言わないから、「あ、今のOKなんだ」って(笑)。岡田:僕らは年上の方とやるのに慣れてるんです。なので、妻夫木くんがいいタイミングで監督をいじったりしてるのを見ると、「さすがだな」「ベテランの域だな」と思っていました。絶対に向こうが怒らないタイミングで、言葉を挟み込んでいくなんて、20代には絶対できないことですね。妻夫木:(木村)大作さんとかもそうでしょう?岡田:そうそう。経験だと思うんですけどね。妻夫木:でも、結構大事なんですよね。そういうのがないと、現場がピリピリしすぎて窮屈になるから。5秒に1回くらい「つまんねー!」とか言うので、こちらがちょっとツッコミ入れるだけで、ホッとするじゃないですか。岡田:周りがクスッとできるよね。ガーッと言われて、「またまた〜!」と返せる世代だから。自分もやってたりすることもあるし、同じ年で同じ時を過ごした経験が見えて、さすがでした。■岡田准一1980年11月18日生まれ、大阪府出身。1995年にV6のメンバーとしてCDデビューし、歌手活動以外にもドラマ・映画・ラジオ・バラエティなど多岐にわたって活躍。2002年、ドラマ『木更津キャッツアイ』(TBS)が人気を集め、2度映画化される。14年には、NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』にて主演・黒田官兵衛を演じた。第40回、第41回の日本アカデミー賞で続けて優秀主演男優賞(『海賊とよばれた男』、『関ヶ原』)を受賞。2018年は今作のほか『散り椿』に主演し、2019年に『ザ・ファブル』の公開も控えている。5夜連続ドラマスペシャル『白い巨塔』(テレビ朝日)が2019年放送予定。■妻夫木聡1980年12月13日生まれ、福岡県出身。1997年「超ビッグオーディション」の第1回グランプリを獲得し、芸能界デビュー。1998年、テレビドラマ『すばらしい日々』で俳優デビュー。2001年、映画『ウォーターボーイズ』で映画初主演し、第25回日本アカデミー賞では優秀主演男優賞・新人俳優賞をW受賞し、以来国内外のさまざまな賞を受賞、2009年にはNHK大河ドラマ『天地人』で主演を果たす。近年は映画『愚行録』(17)、『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』(17)主演、「妻よ薔薇のように 家族はつらいよ3」(18)、ドラマ『イノセント・デイズ』(18)、舞台『キネマと恋人』(16)、『贋作・桜の森の満開の下』(18)などに出演。
2018年12月06日Sexy Zoneの松島聡(21)が11月28日、一時活動休止すると発表。原因はパニック障害だという。松島は書面で「実は1年前くらいから体調を崩し始め1ヶ月前より不調が酷くなった為受診いたしました」と報告。さらに「病名もですが、自分のこの状況に正直大変戸惑いショックを受けております」と明かし、「治療と静養が必要だということなので、一旦活動休止をお知らせする事をお許し下さい」と語っている。Twitterでは悲しみの声が上がるものの、それでもファンは団結しているようだ。《聡ちゃんの笑顔が見れるまでどれだけだって待ちます》《私たちができるのは、松島聡がSexy Zoneに戻ってくることを信じることだけ》《聡ちゃんがいない間もメンバーとLOVERS団結してSexyZoneをもっとおっきくて優しくて楽しい場所にしておくからね!》また10月、King&Princeの岩橋玄樹(21)も同じくパニック障害での休養を発表していた。そのため、2人に気遣う声が上がっている。《キンプリもセクゾも好きだからかなりショックだけど、本人達の方がずっと辛いはずよな。今は珍しい事じゃ無いからゆっくりしなー 2人ともよく頑張ってたんだね》《キンプリは6人でキンプリ セクゾは5人でセクゾ》《4人のSexy Zoneも 5人のキンプリも違和感しかないけど 来年は全員揃って紅白出れるの楽しみにしてます 聡くんも岩橋もゆっくり休んでね》
2018年11月29日アイドルグループ・Sexy Zoneの松島聡が28日、一定期間の病気療養に入ることを公式サイトで発表した。公式サイトでは、所属するジャニーズ事務所が「松島は急な体調不良のため、大変恐縮ながら慎重を期して一定期間療養させていただくことをご報告申し上げます。体調不良を引き起こしました原因は、パニック障害による突発的な発作によるものと診断されております」とコメント。2018年はグループとして『24時間テレビ』のパーソナリティを務め、バラエティ番組でも活躍していた松島について、「何事にも一生懸命取り組むが故に、その反響一つ一つを過敏に捉えてしまうことから、心身ともに緊張した状態が続いていたことも体調に異変が起きた原因ではないかと考えられております」と見解を明かす。ジャニーズ事務所は改めて「今は何よりも仕事を離れて療養し、体調の回復に努めることが最も大切であるとの医師の診断を受けておりますので、皆様にはご迷惑とご心配をおかけすることになり大変恐縮ではございますが、本人とも確認の上で、治療に専念させていただきたく存じます」と報告した。また10月下旬には、同事務所に所属するKing & Princeの岩橋玄樹がパニック障害治療のため病気休養に入ることが報告されている。○松島聡 コメント全文この度は皆様には突然の発表となってしまい誠に申し訳ございません。実は1年前くらいから体調を崩し始め1カ月前より不調が酷くなった為受診いたしました。診断結果は突発性パニック障害です。病名もですが、自分のこの状況に正直大変戸惑いショックを受けております。そして今は治療と静養が必要だということなので、一旦活動休止をお知らせする事をお許しください。温かいご支援を受けている中で、苦渋の選択とはなりますが、今はこの病気を克服することが一番と決断致しました。愛するファンの皆様、各関係者の皆様、そして家族のようなメンバー。本当に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。皆様の応援に心から感謝申し上げると共に、これからのSexy Zoneの応援を引き続き宜しくお願い致します。
2018年11月28日『渇き。』以来4年ぶりの長編となった中島哲也監督の新作『来る』製作報告会が10月23日(火)、都内にて行われ、主演の岡田准一、共演の黒木華、小松菜奈、妻夫木聡らが出席した。妻夫木聡がボヤキ…「岡田くんが敬語」岡田さんと妻夫木さんは、がっつりの共演は初となる。実は同じ年、同世代ということで、岡田さんは「同じ時代を生きている人。スケジュールがすごかったので、『昔のドック(※土曜9時のドラマ)みたいだよね』ってふたりだけでわかる言葉を話したり、懐かしいトークをした(笑)」と朗らかに共演エピソードを語った。妻夫木さんも「同い年の方と共演機会が本当にあまりなくて、岡田くん以外、青木崇高も同い年が3人。僕的に新鮮で楽しかったです」と同調。しかし…妻夫木さんは「いまだに気になっていることがある」と口火を切り、「同い年なので、岡田くんには僕はタメ口を話してしまっているけど、岡田くんがいまだに敬語なのが気になる…」と言えば、岡田さんは「僕、年下の人でも敬語を使いますよ?」と反論するも、「でも!青木には普通に話してた!」とムキになる妻夫木さん。「何で俺には敬語なの?やばい、俺、まだ壁があるぞって…。岡田くんメールでも敬語でしょ?」と岡田さんへの気持ちをさらすと、岡田さんが「試しにタメにしますか(笑)」と答え、映画公開までに「雪解け」を誓っていた。『来る』は、中島監督と岡田さんが初タッグを組んだ最恐エンターテインメント。オカルトライター・野崎(岡田さん)のもとに、身の回りで超常現象が起こると田原(妻夫木さん)が相談を持ちかけた。野崎は霊媒師の血を引くキャバ嬢・比嘉(小松さん)とともに調査を始めるが、田原家に憑いているモノ想像をはるかに超えて強力な「何か」だった…。中島監督不在をいいことに、言いたい放題!?肝心の中島監督が「仕上げ作業真っ最中で、忙しすぎるため今日は来ない」と発表されると、キャスト陣は言いたい放題に。岡田さんは、「中島組は、面白かったです。こだわりと美意識が強い方なので、こだわりについていくのは楽しかったです」と言いつつ、中島監督からは手厳しい言葉もあったようで「(台詞を)噛んだときに、『君は賞を獲ってんだからさ…』みたいな(笑)、すごい遠回しにディスられた感じで(笑)」と、タジタジでふり返った。妻夫木さんも、「毎度驚かされることはあるんですけど、本当に妥協のない人なんですよね。だからこそ1カットに何時間もかける」と、鬼才ぶりを評しながらも「こんなにね…『今日、何時だろうね?』っていうのが見えない現場も、最近なかったんですよ(笑)。3月には終わるって聞いていたんですけど、5月くらいまで結局やってた!」と愚痴(?)をこぼし、中島監督トークで盛り上がっていた。そのほか、製作報告会には、柴田理恵、川村元気(企画・プロデュース)も出席した。『来る』は12月7日(金)より全国にて公開。(cinamacafe.net)■関連作品:来る 2018年12月7日より全国にて公開©2018「来る」製作委員会
2018年10月23日女優・高畑充希が、来年1月期放送のTBS新ドラマ「メゾン・ド・ポリス」で主演を務めることが決定。共演には西島秀俊、小日向文世、野口五郎ら豪華俳優陣が顔を揃えた。本作は、加藤実秋の小説「メゾン・ド・ポリス」シリーズ(角川文庫刊)のドラマ化。今年1月に発売された「メゾン・ド・ポリス退職刑事のシェアハウス」は、半年も経たずに5度の重版がかかり、その人気から、続編となる「メゾン・ド・ポリス2退職刑事とエリート警視」が10月24日(水)に発売されることも決定している。■高畑充希、初の刑事役に楽しさと不安「五分五分」ドラマは、新人刑事・牧野ひよりが退職警察官だけが住むシェアハウス「メゾン・ド・ポリス」を訪れ、何やらワケありのおじさまたちに振り回されながら事件を解決していく、1話完結のストーリー。主人公ひよりを演じるのは、連続テレビ小説「とと姉ちゃん」でヒロインを務め、「過保護のカホコ」『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』『DESTINY 鎌倉ものがたり』などに出演、人気漫画を実写化する『ヲタクに恋は難しい』では、主演を務めることが決定するなど、若手を代表する女優のひとりとなった高畑さん。今回が刑事役初挑戦、TBS連続ドラマにレギュラー出演するのは「3年B組金八先生」第8シリーズ以来約10年ぶり、TBSドラマの主演は今回が初となったことについて高畑さんは、「10年ぶりに帰ってこられて嬉しいです!痛快な刑事ドラマが好きで、10代の頃からよく見ていました。今回初めての刑事役ということで、ウキウキ楽しみな気持ちと、あんな難しいたくさんのセリフ覚えられるのかな…と不安な気持ちが五分五分です」と現在の心境を明かしつつ、「先輩方の胸をお借りして、のびのび楽しく撮影出来たらな、と思います」と意気込みを語っている。■西島秀俊とコンビ? シェアハウス住人に豪華キャスト集結高齢ゆえの持病を抱えながらも、元警官として抜群の能力や知識を持つアクの強いおじさまたちが仲良く暮らす、退職警察官専用のシェアハウス「メゾン・ド・ポリス」。物語は、ここに主人公・ひよりが訪ねて来るところから始まる。そんなおじさまを演じる俳優陣もこの度発表!エプロン姿でメゾンの使用人を務めるが、2年前までは警視庁捜査一課の敏腕刑事だった夏目惣一郎役には、高畑さんとは「とと姉ちゃん」で親子役で共演した西島秀俊。ひよりの来訪をきっかけに捜査魂が再燃、事件に介入していくおじさまたちだが、ひとりだけ捜査に乗り気になれない夏目とひよりの2人が渋々コンビを組んで捜査に乗り出すことになる。「真面目で不器用な男」と、今回の役柄を説明する西島さんは、「高畑さんとは以前の作品では親子でしたが、今回はコンビという新しい関係でのお芝居が楽しみです。そして、個性豊かなシェアハウスの同居人を尊敬する大先輩たちが演じると聞き、是非ご一緒させて頂きたいと思いました」とコメント。そして、「第1話の台本は、『さあこれから何かが始まる!』、そんな期待に溢れています。週末の金曜日に、視聴者のみなさんの疲れを吹き飛ばすような楽しいドラマを目指して、スタッフ、キャスト、みんなで頑張ります」と強く意気込んでいる。また、現役警官時代は事務畑一筋で、現在はメゾンの管理人を勤める高平厚彦役に小日向文世。元科学捜査研究所勤務の博士・藤堂雅人役に野口五郎。定年退職と同時に妻から離婚を切り出された元所轄刑事・迫田保役に角野卓造。メゾンの大家・伊達有嗣役に近藤正臣と、存在感たっぷりの超豪華俳優たちが演じる。<第1話あらすじ>所轄内で人が焼かれる動画が投稿サイトにアップされるという事件が発生。捜査本部は5年前に起きた焼殺事件の模倣犯と見て捜査を開始。新人刑事・牧野ひより(高畑充希)は、事件の手がかりを探るべく「デスダンス事件」と呼ばれたその5年前の事件を担当していた元刑事・夏目惣一郎(西島秀俊)から話を聞くため、高級住宅街にある古びた洋館、元警察官のおじさんばかりが共同生活を送るシェアハウスを訪れる。ひよりは夏目に話を聞きにきたのだが、当の夏目は口を割ろうとせず、藤堂雅人(野口五郎)や迫田保(角野卓造)のペースでことが進んでいく。いまや一般人のおじさんたちが捜査に介入しようとすることにひよりは慌てるが、「上には私が一声かけておきましょう」という伊達有嗣(近藤正臣)の謎の一言で話は進んでいってしまう。こうしてひよりとおじさんたちの不思議な捜査会議がスタート。老眼、腰痛、高血圧だが捜査の腕は超一流のくせ者おじさんたちと共に、ひよりは事件を追っていくことになるのだが――。金曜ドラマ「メゾン・ド・ポリス」は2019年1月より毎週金曜日22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2018年10月20日27日(月)、株式会社 オリエンタルランドは、「2019-2020年 東京ディズニーリゾート・アンバサダー(候補)」が、野口歩美(のぐちあゆみ)さんに決定したことを発表した。東京ディズニーリゾートのキャストを代表する親善大使として、テレビ、ラジオなどへの出演を通じた広報活動、地域社会への奉仕活動を通して、東京ディズニーリゾートの夢を届ける役割を担う。野口さんはショー運営部のキャストで、29歳。約100名の応募者の中から4度にわたる選考を経て、「2019-2020年東京ディズニーリゾート・アンバサダー(候補)」に選ばれた。選ばれた時の感想について野口さんは、「名前を呼ばれた瞬間は夢かと思いました。そのあと、喜びと応援してくれたすべての皆さんへの感謝の気持ちでいっぱになりました」とコメント。今後4か月間の研修を経て、2019年1月1日~2020年12月31日までの間、親善活動、広報活動、福祉活動などの活動を通して、全国の方々に東京ディズニーリゾートのたくさんの夢を届けていく。野口さんは今後の抱負として、「東京ディズニーリゾート・アンバサダーとして、初心を忘れずに東京ディズニーリゾートにあふれる笑顔や魅力を全国の皆さまにしっかりと届けて行きたいと思います。いまから皆さまにお会いするのが楽しみです」と語っているという。(text:cinemacafe.net)
2018年08月27日日本映画界の鬼才・中島哲也と岡田准一が初タッグを組んだ映画『来る』。主演の岡田さんのほかにも黒木華、小松菜奈、松たか子、妻夫木聡ら豪華俳優陣が出演することで話題の本作から、特報映像と劇中カットが初解禁された。川村元気が企画・プロデュースを務め、中島監督と『告白』以来2度目のタッグを組む本作は、2015年「第22回日本ホラー大賞」を獲得した、澤村伊智の小説「ぼぎわんが、来る」の映像化だ。到着した特報映像では、野崎役の岡田さんをはじめ、最強の霊媒師演じる前髪パッツンの松さん、夫婦役で出演する妻夫木さんと黒木さんなど、豪華共演陣の姿が。血にまみれていたり、縛られていたり…となにやら怪しい雰囲気の映像となっている。扉の向こうから迫りくる“なにか”の気配を感じつつ、何かに恐怖し、何かに笑い、何かに怒り、何かに泣き叫ぶ…。キャストたちの鬼気迫る表情にも注目だ。『来る』は12月7日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:来る 2018年12月7日より全国にて公開©2018「来る」製作委員会
2018年08月14日歌手の野口五郎が、4日放送のニッポン放送『徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー』(毎週土曜 5:00~)にゲスト出演し、今年5月16日に亡くなった歌手・西城秀樹さんについて語る。番組パーソナリティのフリーアナウンサー・徳光和夫とは、デビュー当時からの付き合いという野口。また西城さんとは、「新御三家」と呼ばれ、同じ時代を駆け抜けた"親友"だ。野口は西城さん・郷ひろみと初めて出会った時のエピソードや西城さんが発病後からずっと実現させたいと思っていた事や家族ぐるみでの交流についてなどを語る。また徳光も、野口と西城さんそれぞれの結婚式の司会も務めたこともあり、収録にあたり野口は「今日は徳光さんですから。僕も秀樹も甘えていたし、お世話になっている。今日は特別と思って思いつくがまま(秀樹さんの事を)徳光さんと共有させて頂きたいと思います」と明かした。さらに番組では、野口が西城さんに唯一、楽曲提供した「LOVE SONGを永遠に」の想い出を語る他、西城さんの音源に野口五郎の歌声を加え新たに制作された「HIDEKI & GORO デュエットバージョン」をいち早くラジオでオンエアする。
2018年08月02日ハン・ソロの知られざる若き日を描く『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』から、オールデン・エアエンライク、ロン・ハワード監督、チューバッカが来日し、ジャパンプレミアに登場。さらに、本作でカメオ声優を務めた及川光博らも登場し、この豪華キャストと対面を果たした。この日の会場には、ハン・ソロやチューバッカなどのコスプレをしたファン、約1000人と大勢のマスコミが駆けつけていた。そしてついに、若きハン・ソロ役のオールデン、ハワード監督、ハン・ソロの生涯の相棒・チューバッカが登場すると、会場からは割れんばかりの大歓声が起こった。■オールデン初来日! ハン・ソロの魅力は「人間的な所」今回初来日となったオールデンは、「日本に来られて本当に嬉しい。ずっと来たかった国だったから、こんなに温かく歓迎してくれて感激だよ」と挨拶。そして、シリーズの中でも絶大な人気を誇るキャラクターであるハン・ソロの魅力については、「実際に演じてみてとても“人間的”な所が魅力だと思う。自信があるときもあれば、怖がっているときもあり、『スター・ウォーズ』シリーズの中で最も共感できるキャラクターだと思う」と力説した。■本作も日本文化が影響…?日本文化から多大な影響を受けている「スター・ウォーズ」だが、本作においてハワード監督からは「ハン・ソロとベケットの師弟関係に日本の影響があると思う。また、悪役ドライデン・ヴォスのパーティーのシーンに出てくるドレスやスーツは日本文化の影響を受けているよ」といった秘話も飛び出した。■“カメオ声優”大興奮! 「『エピソード5』好きにはたまらない」またこの日は、「スター・ウォーズ」の大ファンで、本作にはなんと、“カメオ声優”として日本語吹き替え版に出演している及川さん、JAXA宇宙飛行士の野口聡一、お笑いコンビ「ミキ」(出演は亜生のみ)も登場。及川さんは、「スター・デストロイヤー型の抱き枕が欲しい及川です。『エピソード5』好きにはたまらないシーンが満載で、もう目が足りないという感じの映画です。脚本はもちろん音楽も素晴らしい。ちなみに、マントが大好きなランド・カルリジアンが大好きです!」と大興奮!今月結婚したばかりの昴生さんは、前日に奥さんと『エピソード1』を観ていたそうで、「『アナキンは誰?』と言われて、『後のダース・ベイダーになるよ』と言ったら、『こんなかわいい子が…』って驚いてた奥さんが可愛かったです」とノロけてみせ、一方、亜生さんは「僕はカメオ声優で出演させて頂いたのですが、お兄ちゃんと2人で出たいと言ったら、お兄ちゃんはSWの世界観を壊すと言われて僕だけ出ました(笑)」と明かす。そして、ファン歴40年以上だという野口さんは、「実はまた宇宙に行くのですが、宇宙でも信頼できるバディを作ることは大切なんです。本作でチューバッカとハン・ソロがどうやって信頼できるバディになったのかしっかりと映画を見て次のフライトに活かしたいです」とコメントした。■及川からオールデン&ハワード監督へ質問もまた4人を代表して、及川さんがオールデンやハワード監督に質問する場面も。初めてミレニアム・ファルコンに乗ったときの感想を聞かれると、オールデンは「本当に最高の気分だったよ!とにかく素晴らしい船なので、乗った瞬間とてもワクワクしたんだ」と笑顔を見せた。さらに、2人にシリーズでハン・ソロ以外の一番好きなキャラクターを聞くと、オールデンは真っ先に「ヨーダ!!」と答え、ハワード監督は「僕はチューバッカだね」と言うと、登壇したチューバッカも大喜び。そして今回は、『エピソード5』での歴史に残るワンシーン、「I love you」(レイア)、「I know」(ハン・ソロ)と言うシーンを再現するかのように、オールデンが「ニッポン、ダイスキ!!」と叫び、「I know!!」と応える一幕もあり、ファンにとっても特別なイベントとなっていた。『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は6月29日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 2018年6月29日より全国にて公開© 2018 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved
2018年06月13日スタイリストの野口強がディレクションするデニムブランド・マインデニム(MINEDENIM)が、7月末にウィメンズのニュー・スタンダード・エディションがデビューする。2016-17年秋冬にスタートした同ブランドの定番デニムはこれまで、メンズをベースにサイズ展開でユニセックス対応されていたが、今回新たにウィメンズラインとして、シルエットと履き心地にこだわったスキニーとスリムの2型を発表。STED-101-85 Slim Blue Used Wash 2万円STED-102-1895 Skinny Black Used Wash 2万2,000円これまで同様に岡山の自社工場で素材、縫製のクオリティーにこだわりつつデイリーに履けるようディテールにこだわり、ファン拡大を図る。価格もブルーが1万8,000円から2万円、ブラックが2万2,000円と従来のメンズの定番より抑え、買いやすい値段に設定。さらにオリジナルサッシェ付きで、東京・神宮前2丁目の直営ブティック、オンラインなどを中心に販売される。「マインデニム」は、ヴィンテージにこだわりすぎて履きづらかったり、クラフトマンシップにこだわりすぎて野暮ったくなりすぎる傾向にあるジャパンデニムを、野口自ら岡山の工場に足繁く通い、アイテムを開発。ウィメンズは昨シーズン、クラネ(CLANE)とのコラボレーションなども話題を集めたが、今シーズンはプリーツ加工を施したコートドレスやスカート、モヘアなどイノベーティブなデニムの多様性にチャレンジしたハードフェミニンなアイテムが充実している。
2018年06月13日全人類が待ち望んだ、映画を超えた史上空前のエンターテインメント「スター・ウォーズ」のアナザーストーリー『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』。この度、日本語吹き替え版に各界を代表する「スター・ウォーズ」ファンの著名人5人が、カメオ声優として出演することが決定した。「スター・ウォーズ」シリーズはこれまで、世界を代表する各界のファンが、カメオ出演して来た歴史がある。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』では、俳優のダニエル・クレイグがストーム・トルーパー役で出演。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』では、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のギャレス・エドワーズ監督や、俳優のジョセフ・ゴードン=レヴィットもカメオ出演していたことがある。更に同作には、イギリス王室のヘンリー王子までも出演していたことで大きな注目を浴びた。それだけカメオ出演は、ファンの間でも風物詩と楽しみの一つとなっているほどである。そしてこの度、日本を代表する「スターウォーズ」ファンとして吹替えにてカメオ出演することが決まったのは5名。日本文化を担う歌舞伎界から、市川海老蔵。俳優界からは、日々ダークサイドに気をつけ、ライブの本番前にはフォースを感じるよう、心がけているという及川光博。子どものころから大ファンで、自身が宇宙を目指すきっかけとなったのが「スター・ウォーズ」との出会いだったという、宇宙飛行士の野口聡一。音楽界からは若者を中心に絶大な人気を誇るバンド「OKAMOTO’S」のベーシスト、ハマ・オカモト。お笑い界からは「スター・ウォーズ」漫才を作ってしまうほど大ファンで、最初はオファー自体がドッキリだと思った、お笑いコンビ「ミキ」の亜生。いずれも各界を代表する「スター・ウォーズ」ファンが集結し、更なる驚きと感動を加えることになりそうだ。現在、各人が演じる役の内容は公表されていないが、作品のストーリーと合わせて、どの人がどの役でカメオ声優として出演をしているのか探すのも、大きな楽しみの一つとなるだろう。日本語吹き替え版で各界を代表する「スター・ウォーズ」ファンが、スクリーンでどんな活躍を見せてくれるのか、是非チェックして。『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は6月29日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 2018年6月29日より全国にて公開© 2018 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved
2018年06月06日日本映画界の鬼才・中島哲也が、『渇き。』以来5年の時を経て遂に最新作を製作!主演の岡田准一をはじめ、黒木華、小松菜奈、松たか子、妻夫木聡ら日本アカデミー賞常連俳優が集結し、澤村伊智の小説「ぼぎわんが、来る」(角川ホラー文庫刊)を『君の名は。』の川村元気を企画・プロデューサーに迎え映像化する。■あらすじ愛する妻・香奈(黒木華)と結婚式を終え、幸せな未来に胸を膨らます田原秀樹(妻夫木聡)。そんな彼の会社にある日、謎の訪問者が。取り次いだ後輩いわく、「チサさんの件で」とのことだが、秀樹の脳裏に疑問がよぎる。チサとは、妊娠した香奈と喜び勇んでつけたばかりの娘の名=知紗。まだ二人しか知らないはずの名がなぜ…。訪問者の正体はわからぬまま。“それ”と会話した後輩は謎の死を遂げる――。2年の月日が流れ、「イクメンパパ」として知紗を溺愛する秀樹の周囲で不可解な出来事が起こりだす…。“何かに狙われているのでは?”と恐れた秀樹は、知人の伝手でフリーライターの野崎(岡田准一)と、その恋人で強い霊感を持つ真琴(小松菜奈)を紹介してもらうことに。だが、真琴も“それ”を感知した途端、その強大さを思い知るのだった。そしてついに “それ”にカタをつけるため、真琴の姉で、国内一の霊媒師・琴子(松たか子)をはじめとした神社の神職、沖縄のユタなど、全国から猛者達が次々に集結してくる。クリスマスの夜。「…来る」、琴子が告げ、遂に“それ”との戦いが幕を開ける――。■『告白』タッグ再来!中島監督×川村プロデューサー『嫌われ松子の一生』や『告白』で人間の闇をエンターテインメントに昇華させてきた、日本映画界の鬼才・中島哲也。最新作の題材に選んだのは、「第22回日本ホラー大賞」を受賞した、澤村伊智による小説「ぼぎわんが、来る」(角川ホラー文庫刊)。中島監督は、原作小説を読んですぐに「映画化したい」と快諾し、1年以上にわたり脚本を執筆。劇団「ハイバイ」を主宰し、岸田國士戯曲賞、向田邦子賞をW受賞した気鋭の劇作家・岩井秀人も共同脚本として参加。企画・プロデュースは、『悪人』『モテキ』『君の名は。』ほか、数々のヒット作を世に放ち続ける川村元気。中島監督と川村プロデューサーは、『告白』以来、2回目のタッグとなる。■日本アカデミー賞常連の主役級キャストが一同に集結!主演を託されたのは、『海賊とよばれた男』で第40回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞、近年数多くの映画に出演し、名実ともに国民的俳優となった岡田准一。中島監督との“初”タッグとなる。そして、妻夫木聡扮する田原秀樹の妻役に黒木華。岡田さん扮する野崎と共に“それ”と戦うことになった女性に小松菜奈。さらに、映画『告白』の主人公としても記憶に新しい松たか子が、最強の霊媒師役で参加。そして正体不明の“それ”に狙われるきっかけとなった重要な役どころを演じるのは、『悪人』と『怒り』でそれぞれ日本アカデミー賞最優秀主演男優賞と最優秀助演男優賞を受賞し、俳優としてますますその動向が注目される妻夫木聡。中島作品への参加は、『パコと魔法の絵本』、『渇き。』(14)に続き3回目となる。■コメント全文掲載!岡田准一【野崎役】コメント今回、初めて中島哲也監督とお仕事させていただくことを光栄に思っております。同世代の妻夫木聡さん、初めてご一緒させていただく松たか子さん、小松菜奈さん、何度かご一緒させていただいている黒木華さん。皆様と中島監督の世界でお芝居ができることをいまから楽しみにしております。中島監督のホラーということで、怖くて脚本を読むのも大変ですが、作品の中で野崎として生きていけるように頑張ります。黒木華【田原香奈役】コメント今回の香奈という役は、自分にとって大変大きくいままでにない挑戦になります。難しい所もあると思いますが、監督と、共演の方々と共に、自分に無いものと在るものも含めて、最大限に楽しめればと思います。小松菜奈【比嘉真琴役】コメント中島監督とは私が女優として映画初出演の「渇き。」以来になります。再び中島監督とお仕事出来ることは嬉しさと怖さがあるのは正直な気持ちです。今回私が演じる真琴は、一風変わったキャラクターですが強さと弱さ、正義感、女性らしさを兼ね備えたとても人間味ある人だと思いました。また内面の役作り含め、今回はビジュアルも監督はじめスタッフの方々と相談しながら作りあげたので、現場に入って監督、共演者の方々と共存する中でどんな真琴が生まれるかいまからワクワクします。そして、真っ直ぐぶつかっていきたいと思います。松たか子【比嘉琴子役】コメント中島監督に再び声をかけていただき、嬉しい気持ちと、何をどうすればいいのかわからない思いの両方で胸がいっぱいです。でも、魅力的な出演者の皆さんとご一緒できることを、本当に楽しみにしています。撮影が始まるまでに、ゼロになることを恐れず、いまのこのいっぱいな心をからっぽにして、現場に向かいたいと思います。妻夫木聡【田原秀樹役】コメント中島監督がみせるホラーとはどういうものか、僕自身とてもワクワクした気持ちでいます。中島監督の作り上げる世界は幻想的でもあり現実的でもあり、いろんな感情が渦巻いたその世界の中で生きることをいつも楽しませて頂いています。本当に怖いものはもしかしたら…と思うような結末は新しいホラーの形となることを確信しています。楽しみにしていてください。川村元気【企画・プロデュース】コメント中島哲也監督と『告白』以来、8年ぶりに映画を作れることに興奮しています。『サイコ』『エクソシスト』『シャイニング』など傑作だらけの恐怖映画の歴史に刻まれる作品を目指し、志高く映画を作っていきたいと思います。本当に恐ろしいのは“それ”なのか“人間”なのか。日本最高峰の俳優たち、そして観客とともに答えを探していく。そんな真新しいエンタテインメントを目指します。『来る』は2019年、全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年02月12日素人弟子として能を習うユウコさんに体験談を語ってもらった。(撮影:今村綾子)■お能との出会い――お能との出会いはいつ頃だったのでしょう?ユウコさん:本格的な出会いは、お稽古を始める数年前に靖国神社の夜桜能(*1)を観に行ったときですね。それまでスペインに渡っていて、3年間日本で春を過ごしていなかったんです。スペインには桜によく似たアーモンドの花は咲くけれど、やっぱり日本の桜が恋しくて。それで、帰国した翌年、「思いっきり桜を楽しもう」と思って、以前人から勧められていた夜桜能を観に行きました。(*1)夜桜能……毎年4月に桜の時季に合わせて靖国神社の能舞台で行われる屋外の能公演。ライトアップされた桜の幻想的な風景の中で能を楽しめる。――初めてお能をご覧になっていかがでしたか?ユウコさん:もう何の曲(演目)だったかも覚えていないのですが、すごくきれいだったということは鮮明に残っています。それから必ず桜を楽しむひとつのイベントとして、毎年夜桜能に通うようになって、お能もたまに見に行くようになりました。■能の稽古を始めたきっかけ仕舞(能の舞)をお稽古中のユウコさん、柔らかい雰囲気から一転キリッとした表情に。(撮影:今村綾子)――そこからなぜお稽古を始めようと思ったのですか?ユウコさん:もともと白洲正子さんが好きで著書をよく読んでいたので、素人でもお稽古として習えるということは知っていたんです。それから、2005年に宇宙飛行士の野口聡一さんが、「天女の扇」を宇宙に持って行ったと話題になったことはご存知ですか。――宇宙に「天女の扇」ですか。ユウコさん:その「天女の扇」は、中啓という扇で、能『羽衣』(*2)でまさしく天女が持つ扇なんですね。当時のインタビューで「船外活動のときに能の動きが参考になった」とお話しになっているのを見て、能の動きについて興味を持つようになりました。でも一番の決定打は、ずっと贔屓にしていた役者さんが、能を習っているということを聞いて。もともと能へのアンテナが伸びていたことに重なって、それなら私もやってみようと。かなりミーハーな動機でした。「和の心を伝えたい」という野口さんの想いとともに、宇宙に飛び立った扇と同じ「中啓」(*2)羽衣……三保の松原の羽衣伝説をもとにした能。終盤、シテの天女は羽衣を着て、月宮の様子を表す舞いなどを見せる。出典:■お稽古ごととしての能の魅力――能を始めて、もう10年以上になるわけですが、続けられたのはどうしてだと思いますか。ユウコさん:お稽古が、単純にただ楽しいということに尽きると思います。疲れていたりとか、少し精神的に沈んだりしていても、稽古場に来て、声を出して、身体を動かすと元気になりますね。――年に一度、発表会があるとも伺いました。ユウコさん:はい。社中会(発表会)で自分の成果を披露する場があることも励みになっています。毎回満足できる出来にたどり着けるということは全然なくて、終われば「もっと稽古すればよかった」と反省しきりなのですが……。それでもほかのお稽古仲間さんががんばっていらっしゃるのを見て、「私ももっとがんばろう」と励まされるし、次の目標もできます。会ではサポートしてくださる玄人の能楽師さんがたくさんお見えになるので、華やかな1日を体験できます。また、他の先生のお弟子さんとも互いの会を見合ったりと、徐々に輪が広がっているのも楽しいですね。(撮影:今村綾子)――社中会(発表会)での思い出があれば教えていただけますか?ユウコさん:数年前に能を一番(一曲)上演させていただいたときのことなのですが。本番を舞い終えて幕の中に戻ると、奥に先生が座って待っていらっしゃるのが見えて。「幕のなかに入っても、人に止められるまでは止まってはいけない」と言われていたので、そのまま先生の方に進んだら、先生が私に向かって頭を下げ、辿りつくのを待って最後に歩みを止めてくださいました。上演中は「後見座」という舞台の後方で見守っていてくださったのですが、舞台を終えるときまで、こうして丁寧に迎えてくださったことに驚きました。先生方にはこれが通常のことでも、やはりありがたかったし、なにより嬉しかったんです。素人が言えることではないかもしれませんが、先生方が自分の師匠を敬愛される気持ちがなんとなくわかるような気がしました。いまの先生に習うことになったきっかけは本当に偶然だったのですが、素人の弟子に対しても真剣に向き合ってくださる。これからも先生について、少しでも前に前に進めたらと思っています。社中会で、能「清経」を上演したときのユウコさん。(写真手前)能を上演するときは、このように能面や装束も本物を身に着け、プロの能楽師に混じって行うことができるという。(撮影:駒井壮介)■これからお稽古を始められるかたへ――これからお能を習うとしたら、どうやって先生を探せばいいのでしょうか?ユウコさん:すでに能を観られている方でしたら、好きな役者さんに申し込むのがいいと思います。もし難しければ、その方が所属している会の先生に教えていただくのも、ひとつの選択肢ですね。発表会で、好きな役者さんの謡を間近で聴けたり、いつか共演させていただくチャンスがあるかもしれないですよ。あとは、女性であれば女性の能楽師さんに師事するのもいいと思います。――着物を持っていない人でも大丈夫なのでしょうか。ユウコさん:もちろん先生によると思いますが、稽古の際に着物を指定されることはあまり聞かないです。心配しなくても大丈夫だと思いますよ。仕舞をやる場合は、スカートよりもパンツなどの動きやすい格好で。私のときは、最初は白足袋と扇だけ揃えるようにと言われて、謡本(能の台本、謡の稽古の際に必要となる)は、入門してから先生に指定されたものを入手しました。――意外と身軽に始められる……?ユウコさん:そう思います。入るまでは未知の世界だと思うので、疑問に思っていることは先に解消しておいた方が良いかもしれませんね。私もそうでしたが、まずは見学にお邪魔してみることをおすすめします。お月謝なども当然先生によって違うので、見学や申込みの際に先生に聞いたり、先生に聞きづらければ、見学のときに一緒になったお弟子さんに聞いてみたりすると良いと思います。■編集後記今回お話をお聞きして印象的だったのが、趣味の動機として限りなく自分が主体にあるということ。習い事や趣味は、ときとして自分を飾るもの、武器を身に着けるものでもありますが、「ただ好きだから」、「自分がやっていて楽しいから」と語るユウコさんの姿は、充足感に満ちているように感じました。趣味はとくになくても生きられるものです。それでも、もし始めるとしたら、ユウコさんのように自分が心から楽しめるものを選ぶことが幸せへの近道なのかもしれません。ただ、自分にとって何がぴったりくるかなんて、なかなかわからないもの。だからこそ、興味を持ったら思いきってその世界を覗いてみてはいかがでしょうか。能についていえば、本文中に出てきた社中会(各能楽師に師事するお弟子さんの発表会)は、無料で拝見できるのだとか(※招待制の場合もあり)。お弟子さんの稽古の成果だけでなく、玄人の先生方の芸も拝見できる絶好の機会のようなので、もし興味のある方は、あまり肩ひじ張らずに、まずは社中会から覗いてみるのもいいかもしれませんね。
2018年01月26日映画主演の俳優・妻夫木聡が、編集者・妻夫木聡として現れた!妻夫木聡さんが編集者として座談会の仕切り、取材を担当。総研メンバーへ編集者の正体は知らせずに、企画進行!映画の公開を記念して、特別先行試写会を開催!という名目で集められた5人のanan総研メンバーたち。でも実はこれ、試写会場に本物の妻夫木さんが現れるという超豪華サプライズ企画。試写終了後、こっそり会場入りして後ろの席に座っていた妻夫木さんを発見すると、総研メンバーは驚きのあまり絶句。「どうも。本物の妻夫木聡です!」とご本人にご挨拶していただいたところで、「きゃ~~!!」とみなさん一斉に事態を把握した様子…。妻夫木さんにはアンアンの編集者として、映画の感想から恋のお話まで総研メンバーにインタビューしていただきました。anan総研メンバーに映画の感想から恋愛事情までインタビュー!!妻夫木:今日はお集まりいただき、どうもありがとうございます。映画は面白かったですか?佐藤:ずっと笑ってました!妻夫木:僕が演じたコーロキくんという男はどうでした?佐藤:自分の気持ちにまっすぐで素直でいい人だなって。妻夫木:ストレートに思いをぶつけてくる男は嫌いじゃない?布川:すごくいいと思います!妻夫木:面倒くさくならない?新井:好きな人なら大丈夫です。妻夫木:みんなの周りにも直球でくる男の人はいますか?鷲巣:日本人ではあんまりいないよね…?五位渕:うん、いない。妻夫木:待って。みんな外国人と付き合ってるの?(笑)鷲巣:いえいえ、そういうイメージなだけです(笑)。妻夫木:あそこまで「今、何してるの?」って頻繁に連絡してくるのもイヤじゃない?佐藤:私はイヤです(笑)。妻夫木:毎日連絡取らなくても大丈夫なんだ?佐藤:全然大丈夫です。布川:私も大丈夫。妻夫木:それで3日くらい連絡してこなかったとしても、「なんであいつ連絡してこないんだよ!」とは思わないの?布川:…思っちゃうかも(笑)。妻夫木:思うんじゃん!!(笑)布川:3日はさすがにイヤですけど、1日1回必ずLINEするとか、決め事みたいにはしたくないなって。妻夫木:なるほどね。この映画は男性目線で描かれてるけど、他にも男の生態のこんなところにびっくりしたって思うところはありますか?佐藤:男性もLINEの未読、既読を気にするんだなって。妻夫木:意外と女々しいってことだね(笑)。鷲巣:返事がきてないのに、何回も画面開いて確認するところが気持ち悪いなって(笑)。妻夫木:僕が若いときにLINEがなくて本当によかったわ…。絶対、何回も見ちゃうもん。コーロキくんと同じように、画面スクロールしたら、既読になるような気がして(笑)。一同:あはははは!布川:あと、意外と仕事にも恋愛を持ち込んじゃうんだなって思いました。妻夫木:仕事に持ち込むのはダメだよねぇ。仕事に持ち込むと男はだいたいダメになるからね。でもそうなっちゃうときもあるでしょ。女性はないの?布川:意外と女性のほうが切り替えられてる気がします。五位渕:私は結構、仕事中も考えちゃったりするけどなー。妻夫木:それくらい忘れられない恋ってしたことないの?鷲巣:私は完全にリセットして次に行くので、以前の恋はほとんど覚えてないです。妻夫木:じゃあ、もらったものとかも全部捨てるタイプ?鷲巣:……。妻夫木:捨ててねぇな(笑)。鷲巣:捨てられないです(笑)。妻夫木:じゃあさ、元カレには自分との思い出を全部取っておいてもらいたいと思う?布川:何も考えずに、しれっと捨ててほしいです。妻夫木:自分があげたものとか、全部ダンボールに入れて返されたらどう?佐藤:めっちゃきもい(笑)。新井:返されたら悲しい…。五位渕:迷惑だよね。妻夫木:あははは!なんでこれを聞いたかっていうとね、僕は、高1のときにダンボールに入れて持っていったことあるの。元カノの家まで。どうしたらいいかわからなくて(笑)。一同:えーーーーー!!!!!!妻夫木:続いて(笑)、水原希子ちゃんが演じたあかりはどう思った?女性からすると魔性の女に見えると思うけど、僕は清々しいまでのかっこよさみたいなものを感じたんだけど。佐藤:たしかに、途中まではこういう子、結構いそうだなって思いましたけど、あそこまで潔い人ってなかなかいないかも。布川:サバサバしてるよね。妻夫木:自分にもあかり的な要素はあると思う?布川:転がしたい願望はあります(笑)。あそこまで何人もの男の人から同時に愛されるってことは、それだけ魅力があるってことだと思うので。鷲巣:あれはどこまでが天然で、どこからが計算なんですかね?妻夫木:うーん、計算なのかなぁ?あかりがなんでイヤな女に見えないかっていうと、全部あかりの中で筋が通ってるからだと思うんだよね。複数の男性に気を持たせてるのも、キープしておきたいからじゃなくて、相手に幸せを与えてあげたいからなわけで。そのときそのとき、相手に言ってたことも嘘じゃなくて本心だし。まぁそれが計算ってことなのかもしれないけど。新井:すごく頭がいいなって思いました。恋愛だけじゃなくて、絶対仕事もできるだろうし。妻夫木:憧れる?新井:人の心を読むスキルは身につけたいなって思いました。五位渕:急に男の人の手を握ったりするのも、勉強になりました。あんなことできたら絶対モテるじゃないですか!妻夫木:俺は「コイツ誰にでもやってるな」って思っちゃうけどね(笑)。実際に女性は、ボディタッチとか意図的にアピールすることはあるの?布川:本当に好きな人だったらすると思います。五位渕:うん。する、する。妻夫木:そうなんだ~。ってなんか、世間話みたいになっちゃってすいません。僕もいろいろ勉強になりました。もう勉強しても仕方ないんですけど(笑)。布川:こちらこそ、今日はお会いできて本当に光栄でした!鷲巣:妻夫木さん、爽やか!!新井:すごくお話もお上手でびっくりしちゃいました。五位渕:そしてお肌がきれい!!妻夫木:やばい。ここにきて急に緊張してきた(笑)。佐藤:すごく楽しかったです!妻夫木:今日はこちらこそ、どうもありがとうございました!つまぶき・さとし1980年12月13日生まれ、福岡県出身。‘98 年、ドラマ『すばらしい日々』で俳優デビュー。昨年公開の映画『怒り』で、‘17年度日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。妻夫木聡・編集者デビュー!『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』スピンオフ『MALET.』980円(小社刊)が好評発売中!五位渕のぞみさん 30歳・会社役員、佐藤由佳さん 24歳・会社員、布川桃花さん 23歳・モデル、新井まるさん 30歳・webマガジン「Girls Artalk」編集長、鷲巣善美さん 31歳・接客業。※『anan』2017年9月13日号より。写真・岩澤高雄スタイリスト・望月 唯ヘア&メイク・勇見勝彦(THYMON Inc.)取材、文・菅野綾子(by anan編集部)
2017年09月10日“誘うカラダ”を表現した水原希子さんと、そんな彼女に誘引される男を演じた妻夫木聡さんのお二人に話をうかがいました。背中からヒップへの曲線は、自分のカラダの中でも魅せどころ。これほど見事な肢体を前に、本能に抗える男などいるのだろうか。長くまっすぐ伸びた手脚など、その造形美はいうまでもなく、水原希子さんのカラダには、見る者を惹きつける圧倒的なオーラがある。「外見的な部分では、エクササイズなどをして自分の理想の体型に近づけていくことができると思うんです。でも、美しいカラダって、それだけじゃないような気がしていて…。やっぱりメンタルも、見た目には影響してきますよね。ヘルシーな内面があってこそ、女性のカラダはより魅力を増していくんじゃないでしょうか」今回の撮影では、妖艶に、そして男女の張りつめたムードたっぷりに“誘うカラダ”を表現してくれた水原さん。そんな彼女に誘引される男を演じたのが、映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』で水原さんと共演している妻夫木聡さん。「女優でありトップモデルでもある希子ちゃんは、自分のカラダの魅せ方を知り尽くしている印象。彼女が下着姿でベッドに横たわっているシーンでは、希子ちゃんが腰のあたりでくねらせていた指先を、僕は無意識のうちに目で追っていたという(笑)。そういうポイントとなる仕草にも、男は弱い気がします」と、妻夫木さん。折しも水原さんが『奥田民生になりたいボーイ~』で演じたあかりは、次々と男性を翻弄する小悪魔系の女の子。こっそり耳打ち、カラダを密着、お尻ふりふりなど、男心をくすぐる仕草が満載。「とくにこの映画では、お尻を強調することが多かったですね。大根(仁)監督が私のお尻を気に入ってくださっていて、監督とつながったのも、実は篠山紀信さんに撮っていただいたバックショットの写真がきっかけと言っても過言ではないほど(笑)。私も自分のお尻はチャームポイントだと思っていて、背中からヒップにかけて綺麗な曲線が出るように、脚を後ろに蹴り出すエクササイズや、スクワットなどを極力取り入れています。あとはヨガの先生にヒップアップ中心のメニューを組んでもらって、それをやったりしています」お尻のほかにももう一つ、好きなパーツがあるという。「それは肩です。首筋から肩へのなだらかなラインによって、服が綺麗に着られるというか。ケアというほどではないかもしれませんが、ストレッチポールの上に背中をあずけるように寝そべって、肩を開くことはよくしています。せっかくカラダをシェイプしても、姿勢が悪かったり、歪みがあったりしては台無しですからね」水原さんといえば、モデルとしての活躍も目覚ましい。カラダを魅せるうえで、ファッションからのアプローチも気になるところ。「プライベートでは、ショート丈のトップスでお腹をチラ見せするのが基本。あとはミニスカートで脚をバーンと出すとか、肌はどこか露出していたほうが、スタイルがよく見えて好きですね。でも、ここまで潔く出すと、モテより萎縮する男性のほうが多いかも(笑)」つまぶき・さとし1980年12月13日生まれ、福岡県出身。9月16日に公開される大根仁監督の映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』に主演。みずはら・きこ1990年10月15日生まれ、米国出身。モデルの活動と並行し、2010年、映画『ノルウェイの森』で女優デビュー。“民生ボーイ”では、甘え上手のプレスを演じている。【水原さん】ジャケット 参考商品カラー¥45,000(共にエンポリオ アルマーニ/ジョルジオ アルマーニ ジャパンTEL:03・6274・7070)ブラトップ¥6,500〈ショーツとセット価格〉ガーター¥3,800(共にラヴィジュール/ラヴィジュール ルミネエスト新宿店TEL:03・3358・7790)ショーツ¥15,000(ウォルフォード/福助TEL:03・3797・3890)イヤリング¥34,000(ジーヴィージーヴィー/ケイスリー オフィスTEL:03・3464・5357)コルセット¥31,200(コリーダ コルセットTEL:03・5468・9339)リング¥19,000(ラダ/ヴィア バス ストップ ミュージアムTEL:03・5459・1567)サングラス¥52,000(トム フォード/トム フォード ジャパンTEL:03・5466・1123)タイツはスタイリスト私物/ドレス¥290,000シューズ 参考商品(共にトム フォード/トム フォード ジャパン)タイツ¥5,800(ウォルフォード/福助)/ドレス¥1,297,000〈参考価格〉(マーク ジェイコブス/マーク ジェイコブス カスタマーセンターTEL:03・4335・1711)イヤリング¥29,000(ロドリゴ ニューヨーク バイ ロドリゴ オタズ/エム&アソシエイツTEL:03・6451・1481)タイツ¥5,800(ウォルフォード/福助)/ガウン¥198,700(ラペルラ/ラペルラジャパンTEL:03・6438・9700)ショーツ¥15,000(ウォルフォード/福助)ガーター¥3,800(ラヴィジュール/ラヴィジュール ルミネエスト新宿店)タイツは本人私物シューズ¥84,000(ジミー チュウTEL:03・5413・1200)【妻夫木さん】ニット¥61,000(ヴェルサーチ/ヴェルサーチ ジャパンTEL:03・3569・1611)パンツ¥26,000(ポール スミス/ポール・スミス リミテッドTEL:03・3478・5600)ベルト 参考商品(トム フォード/トム フォード ジャパン)ネックレス¥179,000(ファイブサーティーパーク/ファイブサーティーパーク ウェブストア)/シャツ¥56,000(ディースクエアード/ディースクエアード 東京TEL:03・3573・5731)ネックレス¥179,000¥80,000リング¥200,000(以上ファイブサーティーパーク/ファイブサーティーパーク ウェブストア)※『anan』2017年9月13日号より。写真・ホンマタカシスタイリスト・SHUN WATANABE ヘア&メイク・TAKU(水原さんヘア)、佐伯裕介(水原さんメイク)、勇見勝彦(THYMON Inc./妻夫木さん)インタビュー・保手濱奈美(by anan編集部)
2017年09月06日