「金利」について知りたいことや今話題の「金利」についての記事をチェック! (1/5)
長期金利の指標となる日本国債も利回り1.5%を超えることが(写真:共同通信)「国債の金利が上昇しています」そう話すのはファイナンシャルプランナーの高山一恵さん。そもそも国債とは、国が資金を調達するために発行する債券を指す。つまり、国債を買うとは、国にお金を貸すということだ。債券には社債などさまざまあるが、国債は国が相手なので安全性が高い。日本が破綻しない限り、満期まで保有すれば元本割れの危険性はないと言えるのだ。「国債を買うと半年ごとに利子を受け取り、満期が来たら元本が返還されます。借金の利子を定期的に受け取り、返済期日に貸したお金を返してもらうのと同じです」(高山さん、以下同)もっとも一般的なのは「個人向け国債」だ。1万円から1万円単位で購入でき、ゆうちょ銀行など身近な金融機関で扱われているので、買いやすい。注意したいのは、個人向け国債の発行から1年間は原則中途換金できないことだ。だが、1年経過すると、中途換金しても直前2回の利子の一部が差し引かれるだけで、元本割れのリスクはない。これが最大のメリットで、資産を安全に運用したい人にぴったりだ。「個人向け国債は3種類あります。2025年3月募集の金利は、利子が半年ごとに見直される変動10年が0.92%、固定金利タイプの5年が1.03%、3年0.87%。たとえば固定5年は2022年11月販売分まで最低金利の0.05%でしたがいまは1%を超え、およそ20倍に上昇しています」個人が買える国債には、個人向け国債のほか、新型窓口販売方式の「新窓販国債」もある。購入は5万円から5万円単位だ。購入できる金融機関がやや限定的なためか、認知度が低い。「新窓販国債も半年ごとに利子を受け取り、満期が来たら元本割れなく返還されます。さらに中途でいつでも売却できる点が特徴です。ただ売却は市場価格での取引となるため、市場価格が下がっていれば元本割れのリスクが生じます」新窓販国債は3種類で、すべて固定金利タイプ。3月募集の金利は国債10年が1.2%、国債5年が1.1%、国債2年が0.86%で、個人向け国債よりやや高い。中途解約しないなら、新窓販国債を選ぶ手もあるだろう。国債はどう選べばいいのか。目的別の選び方を教えてもらおう。【1】「国債金利は今後も上がる」と予想するAさんは、手間をかけず安全に老後資金を増やしたい。「個人向け国債の変動10年がおすすめです。半年ごとに見直される金利は上がることも下がることもありますが、Aさんの予想どおりに上がれば、受け取る利子が増え老後資産も増えるでしょう。元本割れのない安全性と金利上昇、両方のメリットが得られます」■銀行などによる個人向け国債購入キャンペーンも【2】もうすぐ60歳で定年を迎えるBさん。再雇用で65歳まで働いてから、自宅をリフォームしようと計画中。退職金の一部をリフォーム費用として確保しておきたい。「5年間確実に保有できるなら、5年満期で金利が高い新窓販国債5年がいいでしょう。新窓販国債の元本割れリスクは中途で売却する場合だけ。満期まで保有できるなら、金利の高さで選びましょう」【3】昨年始まった新NISAで投資デビューしたCさんは、当時人気だったS&P500にいまも積み立て投資中。ただ最近“トランプリスク”などに不安を覚えている。「トランプリスクはともかく、資産が株式だけの状況は避けたほうが無難です」株式と債券はシーソーの関係で、株価が上がれば債券価格は下がり、株価が下がれば債権価格は上がるものだ。リスクヘッジを考えると資産は株式と債券を半分ずつ持つのが理想的とされる。「S&P500はアメリカ株式に投資する投資信託なので、Cさんの資産は株式だけ。株価が下がると大打撃を受けるので、資産の一部を国債に入れ替えるといいでしょう。近々使う予定のない資金なら、もっとも金利の高い新窓販国債10年がいいと思います」【4】「資産運用は安全第一」がモットーのDさん。今後、金利は上昇すると読んで、国債や定期預金を物色している。ただネットは苦手なので、身近な銀行で取引したい。「銀行の預金金利も上昇中です」ネット銀行などの定期預金では金利1%超も見かけるが、メガバンクだと1年定期が0.275%、2年定期で0.325%だ。「金利の上昇局面では、満期期間が短くて高金利な預け先を選び、満期が来たらより高金利な預け先に移すことを繰り返します。安全性を考えると国債か定期預金ですが、いまなら満期期間の短い新窓販国債2年が第一候補だと思います」【5】自分の収入から少しずつ安全に、コツコツ積み立て感覚で投資したいパート勤めのEさん。「急にお金が必要になって中途解約しても元本割れリスクのない個人向け国債がおすすめです。金利の上昇に期待して、変動10年を毎月購入するといいでしょう」国債の利子は半年ごとに受け取れるが、毎月購入を6カ月続けると、毎月指定口座に利子が入金されることになる。チリツモの運用効果を実感できるだろう。【6】退職金からまとまった資金を国債で運用しようと考えるFさん。せっかく大金をつぎ込むなら、なにかお得なことはないのだろうか。「銀行や証券会社では、個人向け国債購入キャンペーンがよく行われています。たとえばみずほ証券では、変動10年の購入額が100万円台なら1千円、300万円台なら4千円、500万円台なら7千円、1千万円だと1万4千円の現金がもらえるキャンペーンを定期的に開催しています」キャンペーンの対象は個人向け国債の変動10年と固定5年が多いが、もらえる金額は金融機関によりさまざまだ。よりお得なキャンペーンを探すのも楽しいかも。自分に合った国債で、老後資金をがっつり貯めよう。
2025年04月03日務整理とお金の悩みを解決するメディア『債務整理相談ナビ』が、『債務整理FAQ』シリーズを拡充。2024年12月最新版のネット銀行主要14社の定期預金金利おすすめ情報を新たに公開しました!2024年12月に入り、各ネット銀行の定期預金金利に最新の動きがありました。本記事では、主要ネット銀行の最新定期預金金利を徹底的に比較し、どの銀行を選べばお得に資産を運用できるのかをご紹介します。さらに、それぞれの銀行が提供する魅力的なサービスや、利用者におすすめの選択肢についても詳しく解説。ネット銀行の活用を検討している方は必見です。ネット銀行14社の徹底比較楽天銀行楽天銀行は、利便性の高さと楽天ポイントを活用した特典が魅力のネット銀行です。日常の取引でポイントを効率的に貯めることができるほか、ATM手数料や振込手数料の無料回数が優遇される仕組みも整っています。楽天市場や楽天カードなど、楽天経済圏を利用する方に特におすすめです。楽天銀行がおすすめな人は? : 住信SBIネット銀行住信SBIネット銀行は、幅広いサービスと使いやすさで定評のあるネット銀行です。ATM手数料や振込手数料の無料回数が多く、資産運用や日常使いにも適しています。また、多様な口座機能や提携サービスを活用することで、効率的な資産管理が可能です。特に、他行振込を頻繁に行う方や多機能な銀行口座を求める方におすすめです。住信SBIネット銀行がおすすめな人は? : PayPay銀行PayPay銀行は、PayPayアプリとの連携や使い勝手の良さが特徴的なネット銀行です。PayPayを利用する方にとって、日常のキャッシュレス決済との相性が抜群です。また、手数料の無料回数が設定されており、利便性が高いのも魅力です。シンプルなサービスを求める方や、PayPayを活用したい方に特におすすめの銀行です。PayPay銀行がおすすめな人は? : SBI新生銀行SBI新生銀行は、柔軟な手数料無料条件と幅広いサービス展開が魅力のネット銀行です。セブン銀行ATMなど提携ATMでの手数料無料回数が多く、日常の入出金がスムーズに行えます。SBI新生銀行がおすすめな人は? : SBJ銀行SBJ銀行は、ATM手数料や振込手数料が一定回数無料となるため、日常の資金管理が手軽に行えます。SBJ銀行がおすすめな人は? : auじぶん銀行auじぶん銀行は、auユーザーに特に親和性の高いネット銀行です。ATMや振込手数料の無料回数が多く、日常の資金管理がスムーズに行えます。また、au PAYやKDDIのサービスと連携することで、さらにお得な利用が可能です。auじぶん銀行がおすすめな人は? : UI銀行UI銀行は、ATM手数料や振込手数料の無料回数はありませんが、手軽に始められる仕組みが整っています。短期の利用目的で選ぶ方に向いており、必要なサービスに絞って利用したい方におすすめの銀行です。UI銀行がおすすめな人は? : ソニー銀行ソニー銀行は、豊富な無料回数と多機能なサービスが特徴のネット銀行です。提携ATMでの手数料無料回数が多く、振込手数料も条件に応じて優遇されるため、日常の取引がスムーズに行えます。また、外貨預金や投資信託などの資産運用サービスも充実しており、多様なニーズに対応しています。特に短期の定期金利が高いことでも注目されており、短期間で効率的に資産を増やしたい方にもおすすめです。ソニー銀行がおすすめな人は? : イオン銀行イオン銀行は、日常の利便性とお得な特典が魅力のネット銀行です。ATMや振込手数料が無料になる回数が設定されており、ショッピングや日常使いにも便利です。また、長期定期(3年~5年)の金利が比較的高めに設定されており、長期で資産をしっかりと増やしたい方におすすめです。イオングループをよく利用する方や、長期的な資産運用を考えている方に最適な銀行と言えるでしょう。イオン銀行がおすすめな人は? : 東京スター銀行東京スター銀行は、高金利と充実したサービスが魅力のネット銀行です。特に、6か月定期で0.6%と非常に高い金利を提供しており、中期的な資産運用を検討している方にとって最適な選択肢となります。また、ATM手数料が無料で利用できる回数が多く、振込手数料も条件に応じて優遇されるため、日常の使い勝手も抜群です。高金利の中期預金を希望する方や利便性を重視する方におすすめの銀行です。東京スター銀行がおすすめな人は? : あおぞら銀行BANK支店あおぞら銀行BANK支店は、安定して高い金利が魅力のネット銀行です。特に長期預金で優れた金利を提供しており、3年定期で0.55%、5年定期で0.65%という高水準が特徴です。将来的な資産形成を目指す方や、安定した運用を重視する方に最適な選択肢です。あおぞら銀行BANK支店がおすすめな人は? : オリックス銀行オリックス銀行は、高金利が魅力のネット銀行です。特に、100万円以上の預入で最大金利0.7%を提供しており、大口の資産運用を検討している方にとって非常に魅力的な選択肢です。オリックス銀行がおすすめな人は? : GMOあおぞらネット銀行GMOあおぞらネット銀行は、高い利便性と幅広い無料手数料回数が魅力のネット銀行です。ATM手数料と振込手数料の無料回数が最大20回まで設定されており、頻繁に資金移動を行う方にとって便利なサービスを提供しています。GMOあおぞらネット銀行がおすすめな人は? : みんなの銀行みんなの銀行は、スマホ専用のシンプルで使いやすいネット銀行です。ATM手数料や振込手数料が最大13回まで無料となり、日常の資金移動がスムーズに行えます。また、プレミアム会員でなくても0.2%の金利を提供しており、高い利便性と手軽さを兼ね備えています。手数料の節約を重視する方や、シンプルな銀行サービスを求める方に特におすすめです。みんなの銀行がおすすめな人は? : 2024年最新12月定期金利情報比較ネット銀行の定期預金は、預け入れる期間や条件によって金利に大きな差があります。2024年12月現在、各ネット銀行が提供する最新の定期預金金利を比較することで、どの銀行があなたの資産運用に最適かを見極めることができます。以下の表で、各銀行の金利や条件を一目で確認してください。ネット銀行14社2024年最新12月定期金利※1 プレミアム会員は、0.4%※2 1/10までキャンペーン実施中(3年、0.65%)※3 1/10までキャンペーン実施中(5年、0.75%)定期預金の目的別活用方法定期預金を活用して資産運用を効率的に行いたいけれど、どの銀行を選べば良いのか迷っていませんか?目的に応じて最適な銀行を選ぶことで、より高い金利やお得な条件を活用することができます。定期金利が総合的に高い銀行トップ3【2024年12月最新】短期定期(3か月~1年)のおすすめ銀行【2024年12月最新】長期定期(3年~5年)のおすすめ銀行【2024年12月最新】少額から始めたい場合のおすすめ銀行【2024年12月最新】大口預金向けのおすすめ銀行【2024年12月最新】ドル口座を保有したい方のおすすめ銀行【2024年12月最新】ネット銀行定期金利14社比較表【2024年12月最新】 : 2024年最新12月普通金利情報の概要普通預金は資産の保管に最適なだけでなく、条件次第でお得に運用できる可能性も秘めています。2024年12月現在、PayPay銀行は、円普通預金やドル普通預金に年2%の金利を適用するサービスを開始し、大きな話題を集めています。今回は、各銀行の普通預金金利を比較してみてください。ネット銀行普通金利14社比較表【2024年12月最新】 : Twitter投稿 : 債務整理相談ナビ(R)概要債務整理相談ナビ®「債務整理相談ナビ®」では、債務整理の解決実績が豊富で、料金体系も極力安い、相談料無料の事務所のみをおすすめして紹介しています。メディア内では、お金に関する基礎知識が満載。【最新】債務整理におすすめ弁護士、司法書士ランキング19選!費用が安い、口コミの良い法律事務所を厳選! : 債務整理相談ナビ運営会社:株式会社cielo azul概要会社名:株式会社cielo azul所在地:〒810-0004 福岡市中央区渡辺通5丁目14番12号 南天神ビル3F代表取締役:大泉 聡設立日: 2014年2月事業内容:デジタルメディア事業など4つのwebメディア(債務整理相談ナビ・派遣会社登録ナビ・興信所探偵ナビ•ふるさとめぐり)を運営。債務整理相談ナビ : 派遣会社登録ナビ|ワークライフハーモニーメディア!自分らしく働ける環境作りを応援 : 興信所探偵ナビ|パートナー・人間関係の悩みを解決 : ふるさとめぐり|ふるさと納税や移住情報など地方応援メディア : 神社めぐり | 神社参拝に関わるあれこれ! : 株式会社cielo azulのビジョン人々の生きがいを守り、応援する力を高める!Twitter投稿 : <お問い合わせはこちら>運営会社:株式会社cielo azul 株式会社cielo azul公式X(旧Twitter) 株式会社cielo azul公式facebook 株式会社cielo azul公式インスタグラム 派遣会社登録ナビ公式インスタグラム 派遣会社登録ナビ公式twitter 債務整理相談ナビ公式インスタグラム 債務整理相談ナビ公式twitter 債務整理相談ナビ公式Pinterest 興信所探偵ナビ公式インスタグラム 興信所探偵ナビ公式twitter ふるさとめぐり公式インスタグラム ふるさとめぐり公式X twitter 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年12月10日三菱UFJ銀行は11月6日から、定期預金金利を引き上げました。金利は5~6年ものが0.07%、7~9年は0.1%、10年は0.1%です。10年ものの引き上げは実に12年ぶりで、0.002%から100倍もの急上昇です。金利はいま、世界的に上昇傾向です。ただ、日本は依然として金融緩和を継続中。ですが日本銀行は、長期金利の「0%目標」は変えないものの、金利の上昇幅については0.25%から0.5%、そして10月31日には1%を一定程度超えることを容認しました。いま長期金利は0.9%前後で、夏ごろから上昇傾向です。「今後も上がるのでは」という雰囲気が広がれば、「金利が低いうちに資金を調達したい」という借り手が増えるのではないか。三菱UFJ銀行はそれを見込んで、これまでの超低金利を脱却し「定期預金金利を上げ、貸し出し用の資金を集める」戦略にかじを切ったのです。金利上昇の動きは徐々に広まるようです。三井住友銀行は、時期は未定ですが三菱UFJ銀行と同様、金利を0.2%に引き上げることを決めました。みずほ銀行も検討中と伝えられています。また、地域の中小企業と結びつきが強い地方銀行などは、企業の資金調達に備えるため、金利を上げる可能性があると思います。さらに「大手銀行より高金利」を武器に集客するネット銀行が、もっと金利を上げるかもしれません。■お金を借りる人には厳しい風向きに生命保険会社にも波及しています。住友生命は11月1日から一時払い終身保険の予定利率を0.9%から1%に、2カ月連続で引き上げました。明治安田生命も12月1日以降の契約から、学資保険の予定利率を6年ぶりに、0.75%から1.3%に上げると決めています。金利上昇は、お金を預ける方には朗報です。定期預金は、銀行が破綻しても元本1千万円とその利息までは保護されます。満期前の解約でも、利息は減っても元本が減ることはありません。100万円を1年預けたときの利息は、0.002%だとわずか20円でしたが、0.2%だと2千円です(税引き前)。投資ブームですが、絶対に減らしたくないお金は定期預金が安心。投資の仕組みがよくわからない方には、定期預金がおすすめです。いっぽう、お金を借りる方には厳しい局面です。特に変動金利型の住宅ローンには注意が必要です。変動金利型は半年ごとに金利を見直しますが、返済額は5年間変わりません。金利が上がると6年目、11年目などに額が増えます。また、返済額が急に増えると大変なので、引き上げは25%までがルールです。すると、金利上昇で総返済額は膨らむのに実際の返済額は抑えられ、35年ローンを35年間では返しきれないことも。変動金利型を利用している方は固定金利型への借り換えや、早く繰り上げ返済を行って元本を減らすなどの対策が必要です。預金と借金の両面で、金利上昇から受ける影響を考えてください。
2023年11月24日「日本銀行はこれまで、10年物国債の利回りである長期金利は0.5%程度をめどとし、『1%以下に抑える』という方針をとってきました。しかし、10月30日と31日に開かれた金融政策決定会合で方針を転換。市場の金利が上がり続けていることを追認する形で『1%をめどにする』と見直すことに。今後も金利の上昇を、日銀は追認していくことを予想されます。『来年には1%を超え、1.5〜2%になる』と見ている市場関係者も多いのです」そう語るのは、経済評論家の加谷珪一さんだ。住宅ローンの固定金利の利率は、長期金利を基準に決められている。日銀の方針見直しを受け、さっそく3メガバンクは、11月適用の住宅ローンの固定金利の「基準金利」を引き上げた。住宅ローンには、基準金利から顧客の信用度などから決められた「優遇幅」を差し引いた金利が適用されるが、三井住友銀行の10年固定の最優遇金利は、10月より0.15ポイント高い1.29%となった。■「変動」でも5年は返済額が変わらない住宅ローンの金利タイプは固定型と変動型、さらには借り入れてから当初の5年や10年など一定期間の金利を固定した「固定期間選択型」の3種類だ。住宅金融支援機構の2023年4月の調査によると、住宅ローン利用者の72.3%が変動金利を選び、固定期間選択型は18.3%、固定型が9.3%となっている。「返済期間の途中で利率が変わる変動金利は、国債市場の動向で決まる固定金利と違って、日銀が経済実態を見て決める『政策金利(短期金利)』に連動します。長期金利が1%を超えれば、政策金利もいずれ引き上げられるとみている市場関係者は多い。来年後半には変動金利が上がる可能性があります」(加谷さん)2009年以来、変動金利の基準金利は2.475。優遇幅を引けば0.5%前後という超低金利を維持してきた。金利上昇は返済額に大きな影響を与える。たとえば、4千万円を金利0.4%(35年返済)で借りた場合、毎月の返済額は約10万2000円、返済総額は4287万円となる。しかし、返済開始10年で金利が2%になった場合、11年め以降の返済額は毎月約12万3500円となり、返済総額は4928万円と、約650万円も増えてしまうのだ。「変動金利が急上昇しても返済額が大きく増えないように、5年間は返済額が変わらず、5年後も返済額は1.25倍までしか上がらない『5年ルール』が原則あります。しかし、金利が上がると毎月の返済から利息にあてられる額が増え、元本が減るスピードが鈍ります。当初の返済期間では残高がゼロにならず、老後資金や退職金などが消えてしまう懸念があるのです」(加谷さん)ファイナンシャルプランナーの鈴木さや子さんが語る。「変動金利の住宅ローンを利用している人で、金利が上がる前に固定金利に切り替えればいいと思っている人も少なくありません。しかし、一般的に固定金利が上昇したあとに変動金利が上がるので、先行して上昇した固定金利への切り替えは現実的ではありません。ただし、返済額が上がっても、金利の動向を気にしなくていい安心感を得たい人は、他行の固定金利へ借り換える選択肢もあります」変動金利の場合は、金利が上がる前に手を打つのがポイントだ。「『繰り上げ返済』が有効です。ネット契約では手数料が取られないことが多いので少額ずつでも繰り上げ返済していくことが大事。とはいえ教育資金や老後資金に手をつけるのはNG。預貯金がない場合は早急に家計見直しのうえ、繰り上げ返済用の資産を作りましょう。また家計に余裕がある場合は、金利に連動して利息が増える『個人向け国債変動10年』の活用がおすすめ。また長期的な視点で、新NISAなどで、繰り上げ返済にあてる資産の増加を目指すのもありです」(鈴木さん)固定期間選択型の人は「5年ルール」が適用されないため、変動金利への移行後に返済額が急上昇するリスクがあるので要注意だ。変動金利が上がるとしても見直す時間はある。見直しの目安は「ローン残高1千万円以上、返済期間10年以上、金利差1%」と言われる。これに該当する人は、わが家の住宅ローンの今後について、考えてほしい。
2023年11月23日「これまで、長期金利の変動幅の上限を0.5%だとしていた日銀総裁が、上限を超えることを容認したことで、長期金利の指標となる新発10年債の利回りが0.605%と9年ぶりの高水準に。大手4行の住宅ローン固定金利も引き上げられました」(全国紙記者)通常、金利が上がると、物価上昇が抑制されるといわれている。昨年から苦しめられている値上げラッシュも少しは落ち着くのだろうか。経済評論家の加谷珪一さんが予測する。「たしかに金利が上がると、ローンを組んだ買い物などがしにくくなり、消費活動は停滞。景気が冷え、物価上昇を抑制します。ところが日本の場合、物価上昇率は4%を超えることもあるのに、長期金利の上昇はあくまで小幅で低い水準。物価上昇を抑制するほどのインパクトはありません」それを裏付けるように、日本の金利が上がれば円高に振れるともいわれているが、物価同様、円安傾向に歯止めがかからない状況だ。「円安が加速すると原油の購入負担が増え、輸送費を含め、さまざまなコスト高に」(加谷さん)特に注目されるのが「10月」といわれている。「秋は、企業が来年度の業績を見通すため、値段の見直しをする時期。すでに値上げを発表している品目もあります」(加谷さん)経済ジャーナリストの荻原博子さんも、次のように指摘する。「円安の影響は2カ月ほどして顕在化してきます。政府によるガソリン代や電気代の補助金制度も9月に終わるため、10月からの家計負担増は懸念されるところです」では、きたるべき「10月値上げ」はどれほど家計を苦しめるのか。昨年10月の総務省・家計調査での50代世帯の統計資料をもとにファイナンシャルプランナーの内山貴博さんに試算してもらった。「まず、家計調査の項目の中でも、物価上昇の影響が強いものを抽出しました。日銀は物価上昇値率が2%前後に落ち着くとしていますが、7月の都内の消費者物価指数が3%上昇だったので、3%値上がりすると仮定しました。昨年10月の食品の平均支出額は8万8558円だったため、3%増えるとすると9万1215円と、1年前と比べると2657円も負担増となります」同様の計算をすると、外食費は502円増、被服費は443円増、娯楽費は922円増、洗剤などの家事用消耗品は110円増、シャンプーやせっけんなどの理美容用品は177円増で、合計4811円も負担増となる結果だった。10月に補助金がなくなる予定のガソリン代や電気代はどうか。「ガソリンは小売価格が1リットル170円を超えると、一部、補助金が出る仕組みです。経産省によると7月のレギュラー価格の全国平均が176円70銭で、15年ぶりの高値でした。これまで、1リットル8~10円ほど補助が出ており、もし補助金がなければ186円になるといわれています」(内山さん)今後もガソリンそのものの値段も上がり続ける。7月も前月から1円以上値上がり。10月までに毎月1円ずつ上がり、また10円の補助金がなくなると仮定すると、1リットルあたり12円の負担増だ。「昨年10月の家計調査では、平均購入量は48.776リットルなので、1カ月585円もガソリン代が増える計算です」(内山さん)■過去のゼロ金利政策で倒産リスクを負った企業電気代は、一般家庭で1キロワット時あたり7円の補助が出ている。「家計調査では50代世帯の使用している電力は419.422キロワット時のため、補助金がなければ2936円も負担増になります」(内山さん)【10月が危険!月々の「値上げリスト」】・食品や日用品:4811円増・ガソリン:補助金打ち切りで585円増・電気:補助金打ち切りで2936円増全てを合計すると、今年10月には昨年同月に比べ8332円もの負担増が予想されるのだ。「とくに電気代の補助金がなくなることで、生活に大きな影響を受ける家庭も多いはずです。補助金はずっと続けられません。本来なら、政府が企業へ、現状よりもかなり強く賃金上昇を促すなどして、補助金の“やめどき”も用意しておくべきでした」(加谷さん)こうした経済状況に追い打ちをかけているのが天候。今年の酷暑などが野菜の生育状況に影響を与えており、すでに値上げ傾向だ。中央卸売市場によると、昨年の同時期と比べきゅうりが約41%、えだまめが46%も高騰。第一生命経済研究所のレポートでは、〈現在の暑さが続けば、野菜価格の上昇につながりかねない〉と、今後の値上げの可能性が指摘されている。そもそも、岸田首相も閣僚として加わったアベノミクスに問題点があるという。「現状の物価上昇を抑制するには、2%程度の思いきった利上げが必要ですが、難しいのが現状です。なぜなら、アベノミクスによるゼロ金利政策によって、利子を返済する体力がない企業も借り入れができているのです。そうした企業は、ひとたび金利が上がれば、利子を返せずに潰れてしまうリスクが。国も同様、1000兆円も借金があります。たとえば金利が1%になるだけで、10兆円もの利子を払う必要がでてくる。3~4年が限度といわれる“劇薬”のアベノミクスを長く続けすぎたため、容易に脱却できない状況となったのです」(加谷さん)こうした政府の失策のツケを負うのは、いつも私たちなのだ。
2023年08月21日住宅ローン返済世帯の資産形成を応援する「平井FP事務所」(所在地:東京都千代田区、代表:平井 美穂)は、金利上昇に負けない住宅ローンの効果的な借り方・返し方を指南する新刊「金利上昇でもあわてない住宅ローンの超常識」を5月23日(火)に河出書房新社より発売します。書影『金利上昇でもあわてない住宅ローンの超常識』Amazon販売サイト: 2022年から長期金利が上昇していることで住宅ローンの相談が急増中です。本書は「変動金利か固定金利か」「いくらまで借りて大丈夫か」「金利が上がった時にはどうすればいいか」といった、住宅ローンを借りる人にとって永遠のテーマであるお悩みを、具体的な事例やシミュレーションによってずばり解決していきます。長期金利が上昇したとはいえ、日本の住宅ローンの金利はまだまだ低い水準です。過度に金利上昇に怯えるのではなく、住宅ローンを上手に活用し効率よく資産形成して欲しいという想いで筆をとらせていただきました。<目次>第1章 金利が上昇!今すぐ自分のローンをチェックここがポイント → 金利だけでなく最初に保証料を払ったかもチェック!第2章 変動型と固定型 借り換えの賢い判断はここがポイント → 変動VS固定、損益分岐点は金利がどれくらい上昇した場合か?第3章 いま繰り上げ返済をするのは正解かここがポイント → 住宅ローン控除適用中は繰り上げ返済すると損はウソ!第4章 住宅を購入する人のローンの組み方・選び方ここがポイント → 家計診断のプロが提示する世帯年収別無理のない借入額<書籍概要>タイトル : 金利上昇でもあわてない住宅ローンの超常識著者 : 平井 美穂価格 : 1,562円(税込)発売日 : 2023年5月23日(火)ページ数 : 192ページ仕様 : 13×1.5×18.8cmISBN : 978-4-309-29292-2発行元 : 河出書房新社Amazon販売サイト: 出版記念セミナー■[著者]プロフィール 平井 美穂(ひらい みほ)1974年生まれ、神奈川県出身。不動産営業を経験後、金融機関に転職し、融資業務や投資信託・保険の販売に従事する。独立系FPに転身後は、住宅ローンをフル活用した効率良い資産形成と理想のライフプランを手に入れるお手伝いをしている。25年・5,500件超の相談実績を誇る実務家FP。■事務所概要商号 : 平井FP事務所代表者 : 代表 平井 美穂所在地 : 〒102-0074 東京都千代田区九段南1-5-6 りそな九段ビル5階URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年05月17日住宅ローンの金利には「全期間固定型」「変動金利型」「固定金利期間選択型」の3種類があります。同じ金額を借り入れたとしても、どれを選ぶかによって毎月の返済額や総返済額が変わってくることに。ここでは、それぞれの特徴に加え、「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類の返済方法の組み合わせについて学びましょう。ファイナンシャルプランナー・畠中雅子さんのアドバイスを交えながら、説明していきます。■ 金利の種類によって、メリットとデメリットがある景気の変動に関係なく、返済期間中ずっと金利が変わらない「全期間固定金利型」は返済総額が明確なのが何よりのメリットです。ただし、金利そのものは「変動金利型」「固定金利選択型」に比べると高めに設定されている点には留意が必要です。これまでを振り返ってみると、「金利が上がる」と繰り返し言われながらも、20年以上空前の低金利が続き、変動金利が有利な状況が続いています。「金利の変動が心配な人はもちろん、住宅ロ-ンを借りづらい事情がある人は『フラット35』の検討も。物件に対して融資を行うため、審査面で融通がきく場合があります」金利が変動しないことを選ぶか、少しでも金利が安いことを優先するか、冷静に判断しましょう。■ 住宅ローンの金利プラン、3種類について知る1. 全期間固定金利型住宅ロ-ンを組んだときの金利がロ-ンを完済するまでずっと続くタイプ。「フラット35」が代表例。返済額が経済の動きや金利情勢に左右されないのが魅力ですが、金利が高めに設定されているデメリットもあります。2. 変動金利型市場金利の動向に合わせて返済の途中で金利が変わるタイプ。金利は半年に一度、4月と10月に見直されるのが一般的ですが、返済額は5年間変わらない。しかしその後、金利が上がり、支払い額が増える可能性も。3. 固定金利期間選択型一定期間は金利が固定され、その後、金利が変動するタイプ。固定期間は1年、3年、5年、10年、20年など様々。固定金利期間が終了したのち、再び固定金利にするか、変動金利にするかを再度選べます。■ 2つの返済方法について学ぶ元利均等返済元金と利息を合わせた「毎月の支払額」が一定になる返済方法。すべての住宅ロ-ンで取り扱っているため、利用する人が多いです。返済計画が立てやすいのがメリット。しかし、利息分の支払いが多くなかなか元金が減らないのがデメリット。元金均等返済元金部分を返済期間で均等に割り、元金残高に応じた利息を上乗せして返済する方法。最初の頃は返済額が大きくなりますが、元利均等返済に比べて元金の減り方が早く、利息も少なくてすみます。収入制限や、そもそも取り扱っていない住宅ロ-ンも。■ シミュレ-ション「金利の種類で総返済額はどう変わる?」3000万円の住宅ローンを、返済期間35年で組んだ場合をシミュレーションしてみました。全期間固定金利と変動金利では、25年後には返済額に、83万1032円の差が生じることになります。●教えてくれた人/畠中雅子さんファイナンシャルプランナー。連載、講演、セミナ-など幅広く活躍。複数の不動産を所有し、住宅ロ-ンのアドバイスも得意とするイラスト/カツヤマケイコ
2021年05月18日少しでも住宅ローンの負担を減らそうと思えば、気になるのが金利。その金利だけを見るとネット銀行はとても魅力的です。しかし、ネット銀行だと近くに店舗がなく、不安に感じる人もいると思います。そこで今回は、FP2級の資格を持つ山村希美さんにネット銀行の特徴や各社の金利・サービスの違いについて教えてもらいました。■ ネット銀行ならいつでもどこでも手続きが完結!ネット銀行は、通常の都市銀行や地方銀行のように店舗を設置していません。インターネットや電話を介して取引を行うので、通常の銀行に比べると店舗運営のコストがかからないのです。コストを下げた分顧客に還元する仕組みをとっているので、都市銀行や地方銀行に比べて金利を低く設定できたり、繰り上げ返済に手数料をかけない銀行もあったりします。またネット銀行であれば、インターネットを使って手続きできるので、銀行の営業時間中に行く必要がありません。土日の仕事が休みのときに、自宅で手続きすることもできるのです。■ ネット銀行は審査が厳しい・期間が長いなどの側面も!自分のペースで手続きできるネット銀行は、住宅ローンなど借り入れ審査が厳しい傾向にあります。都市銀行や地方銀行などであれば、対面で資金繰りの背景や今後の見通しなどを相談することも可能。しかしネット銀行だと直接対面することはなく、オンライン上での手続きなので、審査OKのラインを超えるか超えないかの機械的なチェックになるからです。また、審査期間についてもネット銀行のほうが長めといわれています。店舗のある銀行であれば、なにか困ったことや相談したいときは店舗に行ったり担当者に問い合わせたりすれば解決するでしょう。しかしネット銀行だと、問い合わせに時間がかかったり、自分で調べたりすることが多くなることがあるので、その点は注意が必要です。■ つなぎ融資のあるネット銀行も!金利やサービス内容をチェック最後に、ネット銀行各社の住宅ローン金利やサービスの違いについてまとめてみました。今回比較するのは人気のネット銀行「住信SBIネット銀行」「auじぶん銀行」「ソニー銀行」「楽天銀行」の4つ。ネット銀行で住宅ローンを検討している人は、以下の表をぜひ参考にしてみてくださいね。■ネット銀行人気4行の住宅ローン金利とサービス比較金利特徴住信SBIネット銀行年0.44%~1.18%(2020.12.1時点)・金利上乗せなしで団信・全疾病保障付き・契約時もWEB申込みで完了・保証料0円・一部繰り上げ返済は1円からでき、手数料0円・他行口座から当社代表口座への資金移動手数料0円・収入印紙0円auじぶん銀行年0.41%~0.991%(2020.12.2時点)・auモバイル優遇割とじぶんでんき優遇割をセットにすると最大年0.1%金利引き下げ・5つの団信プランがあり、原則ネットで手続き完結・必要書類はネットからアップロードで提出・契約までWEB申込みで完了・一般団信・がん50%保障団信の保険料0円・保証料0円・一部繰り上げ返済手数料、資金移動手数料0円・収入印紙0円ソニー銀行年0.457%~0.650%(2020.12.2時点)・変動から固定への金利変更手数料0円・保証料0円・団信保険料0円・一部・完済とも繰り上げ返済手数料0円・他行口座から返済口座への資金移動0円・WEBでの契約の場合印紙代0円・つなぎ融資可能楽天銀行年0.537%~1.547%(2020.12.1時点)・団信保険料、50%保障がん・全疾病特約付き団信保険料0円・保証料0円・繰り上げ返済手数料0円・つなぎ融資可能・返済口座を楽天銀行口座にすると、年0.3%金利引き下げ・変動金利であれば、固定金利と変動金利の変更が何度でも可能・条件を満たせば楽天ポイントがもらえる可能性ありネット銀行は金利が低いのが魅力ですが、その他にも資金移動手数料0円、印紙代0円など魅力的な特徴がたくさんあります。「Aネット銀行にあってBネット銀行にはない」といったサービスも多々あるので、細かく内容をチェックして希望のサービスをチェックしてみてください。またネット銀行以外の都市銀行や、地方銀行と比べることも忘れないように。意外と「総合的に考えたら通常の銀行でもお得だった」という可能性もあるからです。人気のネット銀行をピックアップして住宅ローンの内容を比べただけでも、つなぎ融資や繰り上げ返済の手数料など、少しずつ違いがあります。日常的に利用している携帯会社やサイト、口座などがあれば、さらに金利引き下げやポイントがつくなどの特典もありますよ。ちなみに、注文住宅を検討している人は、つなぎ融資のあるソニー銀行や楽天銀行がおすすめです。またこの2社は、独自のハッピープログラムや優遇プログラムがあり、住宅ローンを契約すれば、各プログラムのステージがアップ。さまざまな面で優遇されます。総合的に見てもこの2社が魅力的といえるでしょう。ネット銀行で住宅ローンを検討する際は、金利に目を向けつつも総合的に自分にとって便利でメリットの大きいところを選んでみてくださいね。●教えてくれた人/山村希美さん大学卒業後証券会社に勤務し、在職中に2級ファイナンシャルプランナーを取得。結婚を機に退職し、出産後ライターとしてお金にまつわる記事や子育てに関する記事などを執筆中画像/PIXTA(2、3枚目)
2021年01月09日史上空前の超低金利が続く日本。今年4月には大手銀行の定期預金金利が0.01%から、0.002%に引き下げられた。そんななか、安倍晋三前首相の政策継承を掲げて、菅義偉新内閣が発足。ちまたでは「アベノミクス終焉で金利が上がる」なんてウワサも流れるが、本当に金利は上がるのか、そして家計にはどんな影響が及ぶのかーー。そこで「お金の知識は必ずその人を守ってくれる」と話す元国税局職員のライター・小林義崇さんに、家計防衛に欠かせない“金利の基本”を教えてもらった。【Q1】大手銀行の預金金利が同じなのはなぜ?「銀行は元々、お金をたくさん集め、そのお金に利子をつけて貸すことで利益を得ていました。だから、他行より高い預金金利をつけて、たくさんお金を集めたいと思うのが本来の姿です。ただ、集めたお金は銀行独自で保管しておらず、日本銀行(日銀)に預けています。となると、日銀が設定する金利の影響を受けて、銀行預金の金利が決まります。日銀の金利はどの銀行にも同じなので、結果として銀行の預金金利はどこも横並びになりがちなのです」【Q2】ネット銀行はどうして金利が高いの?「日銀の金利は同じなのですが、ネット銀行は店舗を構えず、従業員も少ないので人件費も安い。こうしたコストが低いため、大手銀行より預金金利を多少高くすることができるのです」【Q3】アベノミクスの「異次元の金融緩和」ってなに?「日銀が市中にあるお金の量を大幅に増やした施策です。出回るお金の量が増えると、企業などがお金を借りやすくなるため金利は下がり、逆にお金の量が減ると借りにくくなって金利は上がります。’13年4月、日銀の黒田東彦総裁が『お金の量を2倍に増やして社会にお金を回し、2年で物価を2%上げる』と宣言しました。結果、株価は上がりましたが、物価は上がらず。そのため景気がよくなった実感は少なかったのです」【Q4】「マイナス金利」ってどういう状態のこと?「銀行が日銀にお金を預けると、金利が付きます。これは私たちの銀行預金と同様です。ですが、’16年1月以降、日銀は銀行のお金を預かる際、預金の一部の金利をマイナスにしました。預けたら金利が付くのではなく、逆に金利分を徴収されるのです。日銀にお金を預けると損なので、銀行が手元のお金を積極的に貸し出し、社会にお金が回るようにするのを狙ってのことでした」銀行預金もマイナスになるの?「いいえ、マイナス金利は日銀と銀行間のこと。私たちの銀行預金がマイナス金利にはなりません」【Q5】菅新政権発足で金利は上がるの?「『金利が上がる』という専門家もいるようですが、私は現状維持だと考えます。金利は景気がよくなると上がるものですが、これから急に景気がよくなる兆しは残念ながらありません。また、物価が暴走的に上がる『ハイパーインフレ』が、日本で起こるとも考えづらい。超低金利の状態は続くと思います」【Q6】東京五輪開催後に金利はどうなるの?「オリンピック後は景気が悪くなるとよく言われます。景気が悪化すると金利は下がるのが常ですが、今の金利はこれ以上、下がりようのない状態です。そのため、大きくは変わらないでしょう」連日流れる金融関係のニュース。家計を守る一助にするために、その仕組みについて基本は押さえておこう!「女性自身」2020年10月13日号 掲載
2020年10月05日連日ニュースで耳にするものの、きちんと説明するのが意外と難しいのが「金利」の話。家計を守るための知識として、いまさら聞けない基本をおさらいしておこうーー。史上空前の超低金利が続く日本。今年4月には大手銀行の定期預金金利が0.01%から、0.002%に引き下げられた。そんななか、安倍晋三前首相の政策継承を掲げて、菅義偉新内閣が発足。ちまたでは「アベノミクス終焉で金利が上がる」なんてウワサも流れるが、本当に金利は上がるのか、そして家計にはどんな影響が及ぶのか……。そこで「お金の知識は必ずその人を守ってくれる」と話す元国税局職員のライター・小林義崇さんに、家計防衛に欠かせない“金利の基本”を教えてもらった。【Q1】そもそも「金利」ってなに?「金利とは、利子や利息のことです。住宅ローンなどお金を借りるときの金利は、低いほうが助かりますよね。借りる立場からすると、超低金利はありがたい金利といえます」(小林さん・以下同)超低金利はよくないのでは?「反対に、貸す立場、つまり銀行に預けるときなどは、超低金利は利息がほとんどゼロに近い、悪い金利です。金利の善しあしは、立場によって変わるものなのです」【Q2】金利が上下すると生活への影響は?「金利が低いと、私たちは住宅ローンをはじめお金が借りやすくなります。ただし、コロナ禍で収入が減った人もいるので、金利だけで判断できない部分もあります。同時に、超低金利下では、銀行に預けてお金を増やす、ということは極めて難しくなります。バブル期にあった利率が8%の定期預金なら、元本を約9年で倍にできましたが、今の0.002%だと倍になるまでじつに3万6,000年かかります。そのうえ手数料などを払ったら、元本が目減りすることもしばしば。銀行はもはや“金庫”でしかありません。お金を増やすには別の手段が必要でしょう」【Q3】住宅ローンは固定と変動どちらを選ぶべき?「住宅ローンの金利は今、全期間固定で1%前後。変動なら0.5%が中心です。3,000万円を35年ローンで借りた場合の総返済額は、固定と変動で約300万円違います。3年前はおおよそ変動が1%、固定が3%だったので、同じ借入額だと約1,300万円の差がありました。固定金利が下がって変動金利に近づいているので、総返済額の差も縮まっています。このように単純比較すると、変動金利は総返済額が少なくいい金利なのですが、『変動金利がこのままずっと変わらない』ことはありえません。景気などに合わせて、変動金利は上がることがあり、固定金利よりも高くなる可能性もゼロではありません」それでは、35年もの長期ローンを考えると、固定金利が安心?「ただし今後、金利が多少上下することはあっても、急に大きく上がるとは思えません。今は変動金利を選ぶのが正解でしょう」【Q4】「ゼロ金利」ってどういうこと?「日本銀行(日銀)は、銀行を相手にお金の貸し借りを行う銀行の元締です。その日銀が、銀行にお金を貸す金利を’99年から限りなくゼロに近づけたのがゼロ金利政策です。私たちの預金金利がゼロ、という意味ではありません」なぜ、そんな施策が必要なのか?「銀行が日銀からゼロ金利でお金を借りれば、一般の企業や人々にも低金利で貸せるようになるからです。社会全体がお金を借りやすくなって、お金が回る。そうして景気を上げようという施策でした」連日流れる金融関係のニュース。家計を守る一助にするために、その仕組みについて基本は押さえておこう!「女性自身」2020年10月13日号 掲載
2020年10月05日アベノミクスにより異次元の金融緩和政策が取られる中で、これ以上下がることはないと思われた金利に、さらにマイナス金利が導入されました。これにともない、メガバンクや地方銀行で金利の引き下げが行われ、一部の金融機関では「お金を預けると手数料がかかる」といった制度を検討しているとの話も聞かれます。一方、信用金庫の中には、こうした流れとは逆行して金利を引き上げているケースもあることをご存知でしょうか。メガバンクや地方銀行の多くが金利を引き下げる中、なぜ信用金庫は高い金利でお金を預かることができるのでしょうか。本記事では、信用金庫の金利が高い理由について見ていきたいと思います。金融機関の預金金利の仕組み金融機関の預金金利はバブル以降下がり続けており、現在では利息を目的にお金を預けるという方はほとんどいないのではないでしょうか。例えば、2020年9月時点におけるみずほ銀行の預金金利は、年利0.001%となっています。これは、仮に100万円を1年間預けても、10円(税引き前)しか利息を受け取れない計算です。金融機関は、預金に対してなぜ利息を支払えるかというと、預かったお金を企業に貸し出して金利収入を得たり、市場で運用して利益を得たりしているからです。政府が金融緩和政策を取っているのは、金利を低くすることで企業が金融機関からお金を借りやすくするといった目的がありますが、一方で金融機関が得られる金利が少なくなると、預金に対して支払える利息も少なくなることになります。マイナス金利の導入とその効果また、冒頭でお伝えしたとおり、2016年にはマイナス金利政策が取られることになりました。金融機関は、預金者から預かったお金のうち、すぐに運用しないものについては日本銀行の口座に預けますが、マイナス金利が導入されたことにより、金融機関は日本銀行に預けたお金に応じて金利を支払わなくてはならなくなりました。こうすることで、日本銀行の口座にお金を寝かしておくのではなく、企業への貸出や市中での運用を活発にして経済活性化を目指す狙いがあります。一方、金融機関が預金者からお金を預かるとき、日本銀行の口座に預けると金利を支払わないといけないのにも関わらず、預金者には利息を支払う必要があります。こうした中、多くの金融機関では預金金利のさらなる引き下げを検討するほか、一部の金融機関では預かったお金に対して手数料を請求するといったことを検討するケースも出てきています。信用金庫が預金金利を高くできる理由政府が金融緩和政策を取る中で、金融機関の多くは預金金利の引き下げを検討していますが、信用金庫の中には逆に金利を引き上げたというケースも見られます。金融機関の仕組み上、通常であれば金利の引き下げを検討するのが順当ですが、こうした信用金庫はなぜ金利を引き上げられるのでしょうか?高金利とはいえ利率が高すぎるわけではない例えば、ある信用金庫が0.1%の高金利で定期預金を受け付ければ、多くの方がお金を預けたいと思うのではないでしょうか。先ほどのみずほ銀行の預金金利と比べれば、実に100倍お得にお金を預けることができます。しかし、高金利とはいえ0.1%程度であれば、100万円預けて1年間運用したとしても、利息は1,000円(税引き前)程度です。信用金庫は相対的に金利が高いとはいえ、利率で見れば高すぎるわけではないという点は押さえておきましょう。メインバンクにしてもらうことが狙いこうした信用金庫では、高金利でお金を預かる代わりに、公共料金の自動振替や給与振り込み口座にしてもらうなど、預金者にとってのメインバンクにしてもらうという狙いがあります。預金者の内、何割かが金利数%でローンを利用すれば収支が成り立つといったことも少なくないはずです。預貯金が集まり過ぎる心配が少ない信用金庫は地域の発展のために存在するもので、営業エリアを大きく拡大することは基本的にありません。このため、金利を高く設定したとしても、メガバンクや地方銀行のようにお金が集まりすぎるという心配は少ないといえます。信金中央金庫で運用できる金融機関は活用していない資金を日本銀行の口座に預けますが、信用金庫は信用金庫にとっての日本銀行にあたる、信金中央金庫にお金を預けることができます。信金中央金庫は金利を公表していないため、具体的な金利は分かりませんが、マイナス金利は導入していません。このため、一般の金融機関のように「お金を預かれば預かるほど負担が大きくなる」という心配もないのです。信用金庫の定期預金金利はどのくらい?ところで、信用金庫は具体的にどのくらいの金利でお金を預かっているのでしょうか?ここでは、2020年9月時点で高金利で定期預金を預かっている信用金庫について、いくつかご紹介していきたいと思います。[adsense_middle]岡崎信用金庫(おかしんインターネット支店)まずは愛知県岡崎市にある岡崎信用金庫で取扱いのある「オカザえもん定期預金」です。こちらは岡崎信用金庫のおかしんインターネット支店限定で、1年もの預金金利を0.27%で預けられる商品となっています。インターネット支店ということもあり、店舗の賃料負担などがない点や、インターネット支店で口座開設してもらうことを目的としたキャンペーンであること等が、高金利の理由でしょう。本キャンペーンは2020年9月30日に終了する予定となっています。また、これと同じようなキャンペーンがほかの信用金庫でも実施されています。豊田信用金庫 とよしんインターネット支店:0.270%(2020年9月30日迄)しずおか焼津信用金庫 しずしんインターネット支店:0.230%(2020年9月30日迄)豊橋信用金庫 インターネット支店:0.200%(2020年9月30日迄)尼崎信用金庫(ウル虎支店)尼崎信用金庫は兵庫県尼崎市にある信用金庫で、ウル虎支店はネット専用の店舗です。尼崎信用金庫(ウル虎支店)では、1年から5年までの定期預金について金利0.200%で預かっています。5年定期で金利0.200%というのはほかであまり見ません。長期的に使用しない資金がある方におすすめだといえるでしょう。播州信用金庫(夢みらい支店)播州信用金庫は兵庫県姫路市にある信用金庫で、1年定期預金の金利が0.102%となっています。上記でお伝えした信用金庫と比べると、金利はやや低くなっていますが、播州信用金庫の場合は期間限定のキャンペーン金利でない点がポイントだといえるでしょう。過去には期間限定のキャンぺーン金利で、0.25%といった高金利で定期預金を預かっていた期間もあるようです。なお、夢みらい支店は播州信用金庫のネット専用支店となっています。ネット銀行も高金利で預けやすい本記事では、信用金庫が高金利で預金を受け付けていることが多い理由と具体的な金利についてお伝えしていますが、信用金庫以外に、ネット銀行も高金利でお金を預かってくれるケースが多くなっています。これにはどのような理由があるのでしょうか?店舗負担のない金融機関通常、店舗のある金融機関だと毎月店舗の賃料を支払う必要がありますし、そこで働く行員の人件費や各種設備費用等を負担する必要があります。一方、ネット銀行の場合はこれらの負担がないため、高い金利で預金を集めることができるといえます。先程ご紹介した、高金利でお金を預かっている信用金庫の支店もすべてネット支店であり、これと同じ理由だといえるでしょう。信用金庫はなぜ金利が高いかに関するまとめ金融緩和政策により多くの金融機関では預金金利が引き下げられていますが、こうした中で信用金庫では逆に預金金利を引き上げるケースがよく見られます。これには、営業エリアの問題や信金中央金庫の存在があることは本記事でご紹介したとおりです。少しでも高金利でお金を預けたいと考えている方は、まずはお住まいのエリアにある信用金庫に問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
2020年10月02日銀行にお金を預けると利息を受け取ることができますが、最近の低金利では「利息はないものといってよい」と感じられている方も少なくないでしょう。一方、金融機関によっては高金利の定期預金を用意しているケースもあります。本記事では、金利の基本的な内容についてお伝えするとともに、特に高金利の定期預金を提供している銀行をランキング形式でご紹介していきたいと思います。低金利時代でも高い利息を受け取れる銀行はある?1990年代にバブルが弾けて以降、日本では長く低金利時代が続いています。金利の底と言われる状態が続く中で、2016年には金融緩和政策としてマイナス金利が導入されるなど、これまでの常識を超えてさらに低金利な時代となりました。この状況がさらに進展すると、利用者は銀行にお金を預けるのに、利息を受け取るのではなく、利息を支払わなければならない可能性もあるといいます。こうした状況の中、高い利息を受け取れる金融機関はあるのでしょうか?利率・利息・利子の違い金利について考えるにあたり、まずは利率や利息、利子など似た言葉の違いについて理解しておくとよいでしょう。それぞれの特徴をまとめると、以下のようになります。金利:預けたお金に利息が付く割合利息:預けたお金に対して支払われるお金のこと利率:利息の割合(基本的には金利と同じ内容)利子:お金を借りた人が貸した人に対して支払うお金のこと上記どおり、基本的に金利と利率は同じ意味で、利息はお金を預けたときに受け取れるもの、利子は融資を受けたときに銀行に支払うものと考えるとよいでしょう。せっかく貯金するなら高金利な銀行を選ぼう金融機関にお金を預けると、利息を受け取ることができます。これは、金融機関がお金を預かって、そのお金を何らかの方法で運用し、増やしているからです。銀行への預金者が銀行に対してお金を貸しており、その対価として利息を受け取っていると考えると分かりやすいのではないでしょうか。この利息の割合、つまり金利はお金を預ける金融機関によって異なります。利用者としては、同じお金を預けるのであればできるだけ高い金利をつけてくれる金融機関がよいと考えるのは当たり前のことでしょう。同じ金融機関でも普通預金より定期預金のほうが金利が高い例えば、みずほ銀行の普通預金金利は2020年8月時点で0.001%となっています。仮に100万円預けたとしても、20%の税金を際引いて8円しか受け取れない計算です。一方、同じみずほ銀行で普通預金ではなく、定期預金として預ける場合は金利が0.002%となり、2倍高い利息を受け取れる計算となります。上記と同じように100万円預けるケースでは、1年間で普通預金の2倍の16円を受け取れます。このように、同じ金融機関でも普通預金より定期預金のほうが金利が高く設定されているのが一般的です。これは、銀行側ができるだけ長くお金を預けてもらいやすい定期預金の金利を上げることで、定期預金の利用を促す効果を期待してのことです。金融機関ごとに金利が異なるまた、金利は金融機関によっても異なります。例えば、住信SBIネット銀行であれば、1年ものの定期預金は0.020%とみずほ銀行のおよそ10倍に設定されています。銀行にお金を預ける際には普通預金より定期預金を選ぶとともに、少しでも高い金利をつけてくれる金融機関を選ぶことが大切です。ネット銀行の金利が高い理由先程みずほ銀行と比較した住信SBIネット銀行は店舗を持たないネット銀行ですが、一般的にネット銀行は店舗のある金融機関と比べて金利が高く設定されています。これは、ネット銀行は店舗を持たないが故に事務所の賃料等支払う必要がなく、結果として高い金利を実現しやすくなっていると考えられます。できるだけ高い利息を受け取りたいと考えるのであれば、ネット銀行を中心に見てみると早いはずです。とはいえ、ネット銀行以外にも金利の低い金融機関もあります。以下で、ネット銀行・都市銀行を含めて定期預金の金利が高い銀行を徹底比較していきたいと思います。【2020年おすすめ】定期預金金利が高いネット・都市銀行ランキングここでは、ネット銀行や都市銀行を中心に、定期預金の金利が高い人気の銀行をランキング形式でご紹介します。(2020年8月時点)第1位:auじぶん銀行【預入期間3カ月/0.50%】第2位:SBJ銀行【預入期間2年/0.35%】第3位:オリックス銀行【預入期間5年/0.30%】第4位:ローソン銀行【預入期間3カ月/0.25%】第5位:GMOあおぞらネット銀行【預入期間6カ月以上2年未満/0.030%】[adsense_middle]第1位:auじぶん銀行【預入期間3カ月/0.50%】auじぶん銀行はKDDIと三菱UFJ銀行の共同出資によるネット銀行で、預入期間3カ月ではありますが、新規口座開設時に限り「3ヶ月もの円定期預金」が0.50%で利用できるようになっています。また、ほかの金融機関からauじぶん銀行に預金を移す場合、その振込金額について預入期間3カ月は0.30%に優遇されます。ただし、3カ月が過ぎると通常の金利適用となり、預入期間3カ月の場合は0.040%という金利設定となります。0.040%でも十分に高い金利ではありますが、預入期間については注意が必要です。auじぶん銀行で定期預金を利用した場合の1年間の利益(税引き前)例えば、100万円を1年間預ける場合、以下のように計算できます。100万円×0.50%×3カ月/12カ月=1,250円(税引き前)100万円×0.040%×9カ月/12カ月=300円(税引き前)合計:1,250円+300円=1,550円(税引き前)auじぶん銀行は1円単位から定期預金できるauじぶん銀行の定期預金は1円単位から預入できるため、ちょっとしたまとまったお金ができたときに小まめに貯めていきたいといった方にもおすすめです。また、auじぶん銀行に300万円以上の資金預けていると、ATM手数料が月に11回、他行宛て振込手数料が月に15回無料になるなど、預入資金によって受けられるサービスが変わります。第2位:SBJ銀行【預入期間2年/0.35%】SBJ銀行はShinhan Bank Japanの略で、韓国の大手銀行である新韓銀行を中核とする「新韓金融グループ」の日本現地法人です。韓国の金融機関のグループ会社ではありますが、韓国の銀行の日本支社という扱いではなく、日本の銀行であり、預金保険機構の対象になっています。SBJ銀行では2020年現在「サンキューキャンペーン」を実施しており、ネットバンキングからの申し込みに限り、預入期間2年、3年の定期預金を0.35%で利用できます(SBJ銀行で新規口座開設する場合)。適用金利こそauじぶん銀行より低いですが、SBJ銀行は預入期間2年、3年で高い金利設定となっているため、長期でお金を預けたいと考えている方におすすめだといえるでしょう。SBJ銀行で定期預金を利用した場合の1年間の利益(税引き前)例えば、預入期間2年で定期預金100万円を預ける場合、その内1年間の利息は以下のように計算できます。100万円×0.35%=3,500円(税引き前)ただし、指定した期間を経過する前に定期預金を解約した場合には、上記金利は適用されない点に注意が必要です。SBJ銀行は提携ATMが多く利用しやすい点も魅力なお、SBJ銀行はセブン銀行やイオン銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行など提携ATMが多い点でも魅力的です。近くのコンビニやゆうちょでも入出金できるため、基本的にはどこに住んでいても利用しやすい金融機関だといえるでしょう。さらに、セブン銀行とイオン銀行のATM手数料が無料、他行宛の振込手数料が月に7回まで無料等、定期預金以外にもお得なポイントが多数あります。第3位:オリックス銀行【預入期間5年/0.30%】オリックス銀行は大手総合リース企業オリックス傘下の銀行で、インターネット専用定期預金「eダイレクト預金」が魅力です。オリックス銀行は預入期間5年で0.30%のほか、1年もの0.12%、3年もの0.27%といずれも高い金利設定となっています。特筆すべきは、いずれも特別キャンペーン金利ではないということでしょう。キャンペーン適用金利の場合、当初の適用期間が経過した後は、低い金利設定になってしまいますが、オリックス銀行であればそうした心配もありません。auじぶん銀行やSBJ銀行より当初の適用金利が低くとも、長期的に見るとオリックス銀行のほうがお得になる可能性は高いでしょう。オリックス銀行で定期預金を利用した場合の1年間の利益(税引き前)例えば、預入期間5年の定期預金を100万円分預けた場合、その内1年間について利息を計算すると以下のようになります。100万円×0.30%=3,000円(税引き前)ちなみに、手間がかかりますし銀行からいい顔はされませんが、例えばauじぶん銀行のキャンペーン適用金利を利用した後、オリックス銀行に預金を移すといったことも可能です。第4位:ローソン銀行【預入期間3カ月/0.25%】ローソン銀行は大手コンビニエンスストアローソンで利用できる銀行で、通常の適用金利は0.030%ですが、キャンペーン実施期間中に限り、預入期間3カ月まで0.25%の適用金利で利用できます。ローソン銀行で定期預金を利用した場合の1年間の利益(税引き前)例えば、ローソン銀行でキャンペーン金利の適用を受けて、100万円を定期預金として1年間預けた場合、利息は以下のように計算できます。100万円×0.25%×3カ月/12カ月=625円(税引き前)100万円×0.030%×9カ月/12カ月=225円(税引き前)合計:625円+225円=850円(税引き前)ローソン銀行は300万円以上の預金で普通預金金利が0.15%なお、ローソン銀行は300万円以上を普通預金で預けると金利が0.15%となる制度も用意されています。普通預金ですからいつでも引き出し可能で、またキャンペーン金利のように期間が過ぎると金利が低くなるわけでもないため、300万円以上のまとまった資金の預け先を探している場合には、定期預金ではなくローソン銀行の普通預金を利用するのも一つの方法です。第5位:GMOあおぞらネット銀行【預入期間6カ月以上2年未満/0.030%】GMOあおぞらネット銀行はあおぞら銀行グループとGMOインターネットグループによるネット銀行で、6カ月以上1年未満と1年以上2年未満の定期預金金利が0.030%となっています。ここでご紹介したほかの銀行と比べると低い金利のようにも見えますが、一般的には十分高金利な設定といっていいでしょう。GMOあおぞらネット銀行で定期預金を利用した場合の1年間の利益(税引き前)仮に1年間、100万円分を定期預金として預ける場合の利息を計算してみると以下のようになります。100万円×0.030%=300円(税引き前)高金利で利用できる地方銀行や信用金庫も比較すべき地方銀行や信用金庫など地方を拠点とする金融機関の中にも、高い定期預金金利で利用できるものがあります。エリアによっては利用できないこともありますが、ここでご紹介する地方金融機関の近くにお住まいの方は利用を検討してみるとよいでしょう。[adsense_middle]最大1.00%で利用できる定期預金以下の信用組合や信用金庫では、最大1.00%で定期預金を預けることができます。富山県医師信用組合長崎県医師信用組合東京都職員信用組合三井住友銀行日興支店城南信用金庫例えば、100万円の資金を金利1%で1年間預けた場合、受け取れる利息を計算すると以下のようになります。100万円×1.00%=1万円(税引き前)1年間で1万円の利息を受け取れると考えると、利用価値は高いと感じる方も多いのではないでしょうか。ただし、医師信用組合は医師限定、東京都職員信用組合は新入東京都職員限定となっているほか、預入額1,000万円以上からなど条件が厳しいことがほとんどです。最大0.50%以上で利用できる定期預金次に、以下のような金融機関では、最大0.50%以上で定期預金を利用できるようになっています。朝銀西信用組合:最大0.80%東京スター銀行:最大0.80%ウリ信用組合:最大0.65%信用組合広島商銀:最大0.60%大同信用組合:最大0.60%例えば、100万円の資金を金利0.60%で1年間預けた場合、受け取れる利息を計算すると以下のようになります。100万円×0.60%=6,000円(税引き前)将来を含めて利用できないか条件を確認しておこう東京スター銀行は東京都の第二地方銀行ですが、この金利で利用できるのは相続専用資金、つまり相続で得た資金を定期預金として預ける場合のみとなっています。また、朝銀西信用組合では、満75歳以上に適用されるシニア定期預金で上記の金利の適用を受けることが可能です。いずれも、条件はありますが、医師信用組合のように特定の職域限定というわけではないため、条件を覚えておくことで将来利用できる可能性があるかもしれません。ここでご紹介したもの以外にも信用金庫や信用組合、地方銀行でも高い金利設定の定期預金は複数あります。これらは、基本的に対象の金融機関の営業エリア内に住んでいる方が対象となりますが、お近くの金融機関でもこうした高金利設定の定期預金を利用できる可能性があるため、確認してみるとよいでしょう。定期預金金利が高い銀行ランキングに関するまとめ定期預金の金利が高い金融機関について、都市銀行やネット銀行をランキング形式でお伝えするとともに、いくつかの地方金融機関についてもご紹介しました。日本では金利が非常に低い時代が続いていますが、こうした中でも資金を集めるために、高い金利設定を打ち出している金融機関はあります。店舗の場所や振込手数料・ATM手数料等、金利以外の利便性等、総合的に判断しながら、より利用しやすい金融機関を探してみるとよいでしょう。
2020年09月19日住宅ローン金利は、変動金利と固定金利に大きく分けることができますが、住宅ローンの融資を受ける際にどちらを選べばいいか迷う方は多いようです。本記事では、これから住宅ローンを組むという方や借り換えを検討している方に向けて、変動金利と固定金利それぞれの特徴や違い、メリット・デメリットなどをご紹介していきます。住宅ローンにおける変動金利と固定金利の違い住宅ローンには大きく変動金利と固定金利があり、銀行によって金利設定などの違いはあるものの、基本的な内容はどの銀行を利用しても同じです。変動金利両者の違いを簡単にお伝えすると、変動金利は借入期間中に金利が変動する金利タイプで、金利が変動するリスクがある分、低めの金利水準となっています。固定金利一方、固定金利とは借入期間中ずっと同じ金利で利用できるもので、金利が変動しないという安心感がある分、変動金利と比べると金利設定は高めです。次項から、それぞれについて詳しく見ていきましょう。変動金利のメリット・デメリットまずは変動金利について、メリット・デメリットなどを見ていきましょう。[adsense_middle]固定期間選択型金利と変動金利住宅ローンは大きく分類すると2種類とお伝えしていますが、もう少し細かく分類すると「変動金利」と「固定期間選択型金利」、「全期間固定金利」の3種類に分けることができます。この内、固定期間選択型金利とは「10年固定金利」など、当初設定した期間について金利を固定するというもので、変動金利と全期間固定金利のミックスのようなものです。この固定期間選択型金利については、固定と名前が付いているものの、実は変動金利の1種と考えたほうが分かりやすいです。というのも、固定期間選択型金利で当初選択した期間が経過した場合、その時点で再度固定期間を選択するか(金利の再選択)、変動金利に移行するかを選ぶことになります。こうした制度設計から、固定期間選択型金利は「変動金利の当初〇年間だけ固定する」タイプの金利だと考えるとよいでしょう。変動金利のメリット変動金利のメリットには以下のようなものがあります。金利水準が低い金利が急激に上がっても返済額はすぐには上がらない金利の下降局面または横ばいのときに有利それぞれ見ていきましょう。金利水準が低い変動金利は金利が変動するリスクがある分、金利水準が低くなっています。なお、変動金利は「金融機関が最優良起業に貸し出す短期の金利レート」を示す短期プライムレートに連動しますが、この短期プライムレートは2009年以降ずっと動いていません。このことから、変動金利は長い間ほとんど変動していないのにも関わらず、低い金利で融資を受けることができているといえます。金利は、経済の原則からすると景気がよくなったときに上昇するもので、将来どうなるかは分かりませんが、一般的な見方では今後しばらくは大きく上昇することはないと考えられます。ちなみに、一般的な金融機関において変動金利は1%程度であることが多く、住宅ローンの借入から13年間、住宅ローン年末残高の1%分の控除を受けられる住宅ローン控除と組み合わせると、金利を支払うどころか、税金の還付を受けてプラスになるという状況が続いています。金利が急激に上がっても返済額はすぐには上がらない変動金利は借入期間中、金利が上がると返済額も増えてしまうことになります。ただし、変動金利は「返済額の変更は5年間に1回」かつ、「変更がある場合も前回の返済額から1.25倍までしか増えない」という決まりがあります。これは、金利の急激な上昇により住宅ローンの返済ができなくなることを防ぐためのものです。仮に金利が急上昇したとしても、返済額の上昇が猶予されている間に次の手立てを考えることができるといえます。金利の下降局面または横ばいのときに有利先述のとおり、変動金利は金利が変動するリスクがある分、金利水準が低く設定されているため、金利が下がる局面はもちろん、横ばいのときにも有利に働きます。変動金利が不利になるのは「金利が上昇局面のとき」だけと考えると、固定金利よりも有利なケースのほうが多いといえるでしょう。変動金利のデメリット一方、変動金利のデメリットには以下のようなものがあります。固定金利のほうが先に上昇する金利返済分と元本返済分それぞれ見ていきます。固定金利のほうが先に上昇する変動金利は金利の下降局面や横ばいに強く、上昇局面に弱いため、下降局面や横ばいのときには変動金利にしておき、上昇局面になったら固定金利に借り換えすればよいのではないか、と考える人もいるかもしれません。しかし、原則として固定金利は変動金利より先に金利が変動するとされており、変動金利が上昇し始めたときにはすでに固定金利は上昇してしまっていることが考えられます。また、固定金利は変動金利よりも頻繁に変動しやすく、固定金利が動き始めた段階で、変動金利から固定金利に上手に借り換えすることはかなり難しいといえるでしょう。金利返済分と元本返済分先程、変動金利のメリットとして金利が上昇してもローンの返済額の変更は5年に1回で、かつ変更がある際も最大1.25倍までしか増えないことをお伝えしました。これは確かに安心できるポイントではあるのですが、金利が増えても返済額が増えていない分については、毎月の返済額の内、元本返済分と金利返済分の割合に影響を与えます。つまり、返済額が増えない分、金利返済分が増えて元本返済分が減ってしまうのです。これにより、住宅ローンを返済しているのに元本の減りが遅くなってしまうリスクがあります。なお、最終的に住宅ローンの最終返済日まで返済できない元本分がある場合には、そのすべてを最終返済日に支払う必要があります。万が一ではありますが、最終日の返済額が数百万円といった単位になる可能性もあるのです。固定期間選択型金利は金利優遇幅に注意なお、固定期間選択型金利について注意しておきたいこととして、当初選んだ固定期間選択終了後は、金利優遇幅が小さくなるのが一般的ということが挙げられます2020年現在、住宅ローンはおおむね1%前後で融資を受けられるようになっていますが、これは「住宅ローンを新規で利用する方向けのキャンペーン金利」であり、実際の店頭金利は2.5%程度に設定されていることが多いです。つまり、通常は2.5%程度の融資なのに対し、1.5%の金利優遇を受けて1%で融資しているという形です。実は、このキャンペーン金利については、当初固定期間が終了した後の金利の再選択時や変動金利への移行時には「新規融資」ではないため適用されません。代わりに1%など、キャンペーンによる金利優遇幅より小さな優遇幅が適用されることが多く、仮に金利水準が変わっていなかったとしても適用金利が高くなってしまうことが多いのです。店頭金利優遇金利適用金利キャンペーン金利2.50%1.50%1.00%当初固定期間終了後2.50%1.00%1.50%この点は、特に初めて住宅ローンを利用するという方には分かりづらい部分なので十分に注意が必要です。固定金利のメリット・デメリット続いて、固定金利についてご紹介します。[adsense_middle]固定金利のメリット固定金利のメリットとしては以下のようなものがあります。金利変動を気にすることなく生活できる融資実行時に最終日まで返済額を把握できる金利の上昇局面に有利それぞれ見ていきましょう。金利変動を気にすることなく生活できる変動金利では常に金利変動を気にする必要がある旨をお伝えしました。一方で、固定金利は融資を受けた後は金利が変動する心配がないため、例えば世界的な大恐慌が起こったときや、その逆に経済バブルが発生したようなときでも、金利を気にすることなく生活できるというメリットがあります。融資実行時に最終日までの返済額を把握できる全期間固定金利では融資実行日に、初月返済額から最終月の返済額まで把握することができます。これにより、長期間のライフプランニングなど立てやすくなる点もメリットだといえるでしょう。金利の上昇局面に有利全期間固定金利は金利水準が上昇する局面でも、すでに融資の実行を受けていれば融資実行時の金利で返済し続けることができます。なお、全期間固定金利は「10年国債利回り」に連動します。こちらは変動金利の指標となる短期プライムレートと比べて変動幅も変動の頻度も大きいですが、全期間固定金利の場合は一度融資を受けた後は金利の動向を負う必要もありません。固定金利のデメリット一方、固定金利のデメリットとしては、変動金利と比べて金利水準が高いということに尽きるでしょう。このため、金利水準が下降局面にあるときだけでなく、横ばいのときでも変動金利を選択するより損をする結果となってしまいます。なお、固定金利を選択すると金利の動向を気にしなくてもよい旨をお伝えしましたが、金利の下降局面や横ばいのときは、人によっては「変動金利を選んでおけばもっとお得だった」と悔やんでしまう可能性はあるといえます。変動金利と固定金利を比較するとどっちがいい?変動金利と固定金利についてそれぞれのメリット・デメリットをご紹介しましたが、結局のところどちらを選ぶとよいのでしょうか?変動金利と固定金利の差変動金利と固定金利の差を比較してみると、以下のようにまとめることができるでしょう。金利:変動金利は金利が低く、固定金利は金利が高い情勢:変動金利は下降局面・横ばいのときにお得、固定金利は上昇局面でお得リスク:変動金利は変動リスクがあり、固定金利には変動リスクがない結局どちらがおすすめ?変動金利と固定金利について、どちらがおすすめかについては一概には言えません。住宅ローンを利用する方の考え方や資産状況によっておすすめの金利が変わると言えます。ここでは、どんな人にどの金利タイプがおすすめなのか、いくつかのケースをご紹介していきたいと思います。すぐに完済できる資産がある人には変動金利がおすすめ変動金利は金利が上昇したときに負担が大きくなってしまうリスクがあります。そのため、金利が急上昇したときに残債を一括返済できる資産がある人には間違いなくおすすめできるといえます。「そもそも住宅ローンを完済できる資産があるのであれば、お金を借りる必要がないのではないか」という考え方もあるかもしれません。ですが、一般的に住宅ローンはマイカーローンや教育ローンなどほかのローンと比較して最も金利が低く、また住宅ローン控除があるため、ほとんど金利負担なしで多額の融資を受けることができます。手元にお金を残しておくことで何かあったときにすぐに対応できるため、完済できる資産があったとしても住宅ローンを利用するメリットは大きいといえるでしょう。なお、上記以外でも変動金利は最も低い金利水準ということもあり、住宅ローン実行後も金利の変動を追うことができ、状況に応じて借り換えなど検討できる方にもおすすめだといえます。固定期間終了時に住宅ローンを完済できるなら固定期間選択型金利次に、上記と同じ理由で、10年固定金利など当初期間経過後に一括返済できるだけの資産があるのであれば、固定期間選択型金利の利用がおすすめです。特に10年固定の場合、当初13年間について税金の控除を受けられる住宅ローン控除の期間とも近く、「10年後を目処に完済する」という目標を立てやすいといえます。金利を気にせず生活したいという方は全期間固定金利全期間固定金利を選べば、融資を受けた後は金利が変わらないというメリットがあります。このため融資を受けた後、金利動向を気にしたり、借り換えするか迷ったりしたくないという方には全期間固定金利がおすすめです。返済額を比較してみると、変動金利と全期間固定金利とでは数千円の差が出ることも多いですが、上記のメリットと比較してどちらが自分に合っているかを判断するとよいでしょう。変動金利・固定金利の住宅ローンに関するまとめ住宅ローンについて、変動金利と固定金利のそれぞれのメリット・デメリットと、ケース別にどちらがおすすめなのかをお伝えしました。変動金利と固定金利はそれぞれにいい点と悪い点があり、必ずしもどちらがいいということはありません。本記事でご紹介したとおり、考え方や資産状況などによって、自分にあった金利タイプを選ぶようにするとよいでしょう。
2020年08月07日三井住友銀行カードローンは、メガバンクのブランド力により安心して利用可能です。カードローンを利用する時にポイントとなるのは金利です。金利が低いほど返済額の総額が低く抑えられるからです。では三井住友銀行カードローンの金利は高いのでしょうか、低いのでしょうか。利息の計算方法も含めて詳しく解説します。三井住友銀行カードローンの金利比較三井住友銀行カードローンは年利率4.0%~14.5%の金利で、最大800万円まで借入可能です。メガバンクの安心感があり、サービスも充実していることから、評判の良いカードローンです。では、三井住友銀行カードローンの金利は、他のカードローンと比較して高いのでしょうか、それとも安いのでしょうか。以下比較を参考にしてください。メガバンクカードローンとの比較ネット銀行カードローンとの比較地方銀行カードローンとの比較大手消費者金融との比較中小消費者金融との比較メガバンクカードローンとの比較三井住友銀行カードローンの金利は、他のメガバンクカードローンと比較すると、やや高めであることがわかります。ただし、金利が高いほど審査に通りやすい傾向があるため、一概にデメリットとは言い切れません。ネット銀行カードローンとの比較ネット銀行と比較した場合も、三井住友銀行カードローンの金利はやや高めです。ネット銀行はオンラインのみで運営している銀行であるため、人件費削減により低金利を実現しています。ただし、ネット銀行よりもメガバンクにブランド力を感じる人もいらっしゃるため、総合的な判断で三井住友銀行カードローンを選ぶ人も多いです。地方銀行カードローンとの比較地方銀行カードローンと比較すると、三井住友銀行カードローンに優位性があります。借入金額によっては逆転することもありますが、地方銀行カードローンは相対的にメガバンクやネット銀行よりも高めの金利となっています。大手消費者金融との比較大手消費者金融から借りる方法もあります。大手消費者金融は、三井住友銀行カードローンを含む銀行カードローンよりも割高である反面、審査が柔軟であることや、即日キャッシングができるなどのメリットがあります。高金利のデメリットとのバランスを考慮して検討すると良いでしょう。中小消費者金融との比較大手消費者金融よりもさらに借りやすいのが中小消費者金融です。審査難易度が低く、最後の手段として利用可能です。ただし、金利は最も高く設定されているため、慎重に利用しなければなりません。計画的な利用を前提としましょう。《中小消費者金融カードローンの金利例(一部抜粋)》アロー年15.0%~19.94%エイワ年17.9507%~19.9436%セントラル年4.80%~18.00%フタバ年14.959%~17.950%フクホー年7.3%~18.0%三井住友銀行カードローンの返済利息計算方法三井住友銀行カードローンを利用する場合、借入希望額に対してどれくらいの利息がかかるのか知っておきましょう。利息の計算ができれば返済契約が立てやすくなります。ここでは以下について解説いたします。基本的な考え方利息計算の例返済シミュレーション[adsense_middle]基本的な考え方利息計算の基本的な考え方として、利息は日数をベースとした日割計算となります。その上で、計算方法は「借入残元金×利率÷365×借入日数」となります。利息計算において1円未満は切り捨てですので、合わせて把握しておきましょう。利息計算の例具体的な計算例を紹介しますと、仮に10万円借り、1週間後に返済した場合の利息はいくらになるのでしょうか?三井住友銀行カードローンで10万円借りた場合の年利は14.5%で、借入れ当日は計算に含まず、7日間の利用を前提とします。その場合の計算式は「10万円×14.5%÷365日×7日=278.08…」で、1円未満は切り捨てですので、利息は278円となります。1週間後の返済日に100,278円返すこととなります。返済シミュレーション上記のようにアナログ式の方法で計算しても良いのですが、三井住友銀行カードローンの公式サイトには3つの返済シミュレーションがあります。その3つとは「毎月返済額シミュレーション」「返済期間シミュレーション」「約定返済額シミュレーション」で、瞬時に返済スケジュールを把握可能です。せっかくですので、実際にシミュレーションをしてみました。ぜひ参考にしてください。毎月返済額シミュレーション毎月返済額シミュレーションとは、借入金額を指定の月数で返済する際に、毎月いくら返済しなければならないのかを割り出すシミュレーションです。ここでは借入限度額である800万円を120カ月、年率4.5%の場合でシミュレーションしてみました。返済期間シミュレーション返済期間シミュレーションとは、借入金額を毎月指定金額で返済する際の返済月数を計算するシミュレーションです。どれくらいの期間返済し続けなければならないかを知る際に利用すると良いでしょう。ここでは借入金額800万円、毎月返済額70,000円、年率4.5%を条件にシミュレーションしてみました。約定返済額シミュレーション約定返済額シミュレーションとは、最低返済額で返済した場合の返済期間や返済総額を算出するシミュレーションです。ここでは残高800万円、年率4.5%を条件に最低返済額で返し続けた場合のシミュレーションをしてみました。利息にまつわる豆知識三井住友銀行カードローンの利息にまつわる豆知識を紹介します。何も考えずにカードローンを利用するよりも、カードローンに対する知識が備わっていた方が、結果的にお得となる場合があります。具体的には以下について見て行きましょう。返済できない時は利息だけ払う場合もあるATMでは端数残高が返せない返済金額は繰り上げ返済でお得[adsense_middle]返済できない時は利息だけ払う場合もある三井住友銀行カードローンを返済できなくなった場合には、すぐ銀行に相談しましょう。事情によっては元本の支払いを猶予し、一定期間利息だけの返済にしてくれるなど、何らかの対処をしてくれる場合があります。返済遅延を繰り返したり長期滞納をしてしまうと、信用情報にキズが付きます。信用情報とは個人の金融取引を記録しているもので、マイナス情報が記録されると今後の金融取引に影響を及ぼします。そうならないために、早めの対処を相談しましょう。もちろん、相談したからといって免れない場合もありますので軽く考えてはいけません。延滞すると保証会社から督促がくるもしも滞納してしまうと、保証会社から督促が入ります。三井住友銀行カードローンの保証会社は、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社ですので、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社から督促が入るのです。ハガキや電話などの督促は、たとえ礼節を持った内容だったとしても精神的負担となるでしょう。督促を放置していると裁判沙汰となり、強制執行の可能性も出てきますので、無連絡の滞納はご法度です。ATMでは端数残高が返せない硬貨非対応のATMの場合、端数残高の返済ができません。完済しようと思っても、中途半端な金額だけ未返済となります。利息は1円単位でかかるため、結果的に端数残高が出ることは珍しくありません。硬貨対応のATMから返済するか、振込などで返済すると良いでしょう。ただし、端数残高には利息がかからないため、実際のところは放置して問題ありません。とはいえ、完済とならないことから解約はできないと知っておく必要があります。返済金額は繰り上げ返済でお得一定のお金が入った際には、繰り上げ返済すると良いでしょう。繰り上げ返済とは、毎月決まった返済額よりも多く返済する方法のことで、返済期間を短縮できたり利用枠にゆとりを持つことができます。繰り上げ返済の1番のメリットは利息が軽減できるところです。本来支払うはずだった利息を目減りさせられますので、返済総額を抑えることが可能です。三井住友銀行カードローンの金利に関するまとめ三井住友銀行カードローンの金利は銀行カードローンの一般的水準で、消費者金融より低いです。メガバンクのブランドやサービス内容も踏まえ、総合的に検討しましょう。利息は「借入残元金×利率÷365×借入日数」で計算できますが、返済シミュレーションでカンタンに確認できますので、一度チェックしてみましょう。利息は繰り上げ返済でお得となりますので、お金にゆとりができたら早めの返済がおすすめです。
2020年04月24日住宅ローンの相談が多い田中です。2020年はいよいよ東京オリンピック開催ですね。そして最近はコロナウィルスの話題で持ち切りですが、今後日本はどうなっていくんでしょう?共に景気に影響する事ですね。景気に関連して、今回はローンの中でも「金利」について書こうと思います。理由として同じ質問が結構来るからなんです。質問は「金利って今後どうなると思います?」と聞かれます。景気の良し悪しで金利は決まりますが、将来の金利はハッキリと分かりません。しかし過去から今に至るまでを考えてみると、ある程度動向は見えてくるのではないでしょうか?今回の記事に関しては私の見解が中心になりますが、先々の金利について触れていきたいと思います。住宅ローンの金利タイプをおさらいしておきます始めに住宅ローンの金利タイプについておさらいしておきましょう。住宅を考える際に「金利」が低い所を選びたいところですが、審査や節税などによっては多少高い金利を選択することもあります。まずはどんな金利タイプがあるのか、平均的に今の金利水準がどの程度なのか解説しておきますね。変動金利変動金利は三つある金利タイプの中で最も低い金利水準になっています。主な特徴として、金利が半年ごとに見直されます。借入してから五年後に毎月の返済額が見直しされる事になり、五年以内の返済額は変更ありませんが元金充当額や利息充当額が変更されます。ここ数十年は最も金利が低く、また選択する金利では非常に人気があります。最近の金利は0.45%が最も低く、他行でも0.5%代とほぼ横一線となっており選択肢に戸惑う事もあるかもしれませんね。ここ数年の傾向として0.5%前後で推移しているようです。固定期間選択型五年固定や十年固定といった様に、固定金利の適用期間を限定し選択できるタイプの住宅ローンになります。期間の選択肢が二年、三年、五年、十年、十五年、二十年といったように豊富になってきており、金利も変動金利に近い水準にまで下がってきています(十年固定に関して)。固定期間が終了すると、ローンのタイプを変動金利か固定金利のいずれかで選択しなければなりません。ライフプランに合わせて固定期間を選択する方もいらっしゃいますので、こちらも非常に人気のある商品ですね。十年固定が一般的ですが最近の水準は0.8%位となっているようです。金利が上がるか下がるかで選択が変わる上記2つのタイプはどちらも金利が上がるのか、下がるのかという事が付いて回ります。では金利が下がった場合は今の水準よりも負担が軽くなるので、何も考えずに継続すれば問題はありませんが、仮に上がった場合が困る事になります。変動金利の場合五年毎に返済額が見直されますが、毎月10万円の返済額が見直し後15万円になるような金利であれば、最大でも12万5千円までの支払いで済みます。これは変動金利に関してですが、最大でも125%までしか返済額が上がらない様にストッパーがかかる事になっています。対して固定期間選択型はストッパーが無い為、上限は無い事になります。返済額が急激に上がる事は、折角購入した戸建てやマンションを手放す要因にもなりかねません。これはあくまで金利が劇的に急上昇したケースの話ですが、リスクの一環として憶えておいて頂ければと思います。全期間固定金利(フラット35)一般的な名称としてフラット35と呼ばれる商品です。非常に馴染み深い商品名ですが、特徴は字の通り、借入当初から完済に至るまでの間、ずっと金利が変わる事がありません。という事は毎月の返済額も変わる事が無い為、支払いに関しての計画や見通しが立てやすい点が挙げられます。また三つの金利タイプの中でも最も金利が高く、1.25%が最近の水準になっています。取扱いの金融機関は多く、銀行ごとに適用金利も異なりますのでしっかりと比較はしておきたい所ですね。また連帯債務で組める唯一のローンでもありますので、借入額を大きくしたい方にはオススメな商品と言えるでしょう。住宅ローンの金利はどうやって決まっているの?次に先程の三つの金利タイプの金利はどの様にして決まっているのかを解説しておきます。将来の金利を予想、予測する前に金利がどの様にして決まっているのかを知っておく事で、今後の動向を考察する上で役に立ちます。[adsense_middle]変動金利は政策金利によって決定人気のある変動金利ですが、金利を決定する基準に政策金利という金利を採用しています。厳密に言うと短期プライムレートが金利決定に利用されますが、この短期プライムレートは政策金利に連動しています。ここで政策金利について解説を少し挟んでおきたいと思います。政策金利とは?政策金利は政府によって決定される金利で主に景気をコントロールするために操作されます。不景気であれば金利を低くし、借入をし易くしてお金を沢山借りて貰い、様々な事に使って経済やお金を回す目的があります。逆に景気が良すぎるとインフレとなってしまう為、金利を意図的に上げてお金の循環を抑制しなければなりません。この政策金利を元に日銀は銀行にお金を貸し出しています。銀行は日銀から借りたお金を元に企業や個人へ融資しますが、銀行も自行の経営がありますので、借りた金利にプラスして金利を上乗せし、商品として貸し出す事になります。政策金利の推移グラフこの政策金利の推移を見れば過去の変動金利水準が見えます。そのグラフがこちらです。2008年から2018年までの間の政策金利です。ご覧の様にずっと0.1%の推移となっており、近年では全くと言っていいほど横ばいになっています。この金利が上昇すれば変動金利も上がる事に繋がります。つまり先々の日本の景気に少し敏感になれば予測は可能になると思います。固定期間選択型は円金利スワップレートによって決定次に固定期間選択型ですが、円金利スワップレートと呼ばれるレートによって金利が決定する様になっています。あまり聞かないこのレートですが簡単に解説しておくと、変動金利と固定金利を交換するために設けられたレートの事で、主に企業融資等に用いられる場合が多いです。企業は変動金利でお金を調達します。理由は金利が低いからです。しかし景気に敏感な企業は変動金利の金利が先々上がるのではないかと考えます。何故なら、僅か0.1%でも上がれば企業にとっては大きな利息負担にしかなりません。そこで今のうちに固定金利に変えられないかなと模索している所に、このレートが登場します。この金利レートに基づいてであれば交換しますよという指標ですね。金利の交換を行う事で事業が順調に回る役割を果たしていますが、意外にも住宅ローンで利用されています。金利の推移は十年国債に連動し若干高めに設定されているようです。全期間固定金利は十年国債利回りによって決定最後に全期間固定金利ですが、十年国債利回りで決定しています。こちらのグラフをご覧ください。2008年から2018年までの十年国債の金利推移表です。以前は高い水準でしたが、近年では0.134%になっています。この金利を用いて固定期間の金利を決めています。先程の円スワップレートもこの金利推移に連動する形になっています。最近ではかなり金利が下がってきていて、本来国債の役割は国にお金を貸し、後に利息を付けて返して貰う事にあります。資産運用の役割を担っていますが、かなり低水準ですので少し魅力に欠ける点は否めません。住宅ローン適用の金利水準が1.25%になりますので結構上乗せされている事になりますね。国としても高い金利でお金を借りたいところですが、確実に返還しなければなりませんので、今の日本の状況を考えると、おいそれと簡単に金利を上げる事は難しい局面だと言えそうです。長期的な視野で金利を考える過去のデータを見ても金利の推移は低調です。これが良いのか悪いのかは別として、借りる側からすると、低調な方が金利も低く借りやすい事になります。しかし、裏を返せば景気が思わしくないという事でもあるでしょう。かつてのバブルの頃の様にお金が飛び交うような時代が来るのかは分かりません。将来の金利を考えるなら景気というキーワードは押さえておきたい所ですね。今後の見通しは?情勢から金利の動向を予想する!ではここからは私の見解で執筆していきますので、一案としてご覧頂ければと思います。金利が上がるのか、下がるのかという事について触れたいと思います。2020年オリンピックイヤーで景気は良くなる?今年は日本で二度目のオリンピック開催です。私も生きているうちにオリンピックが日本で開催される日が来るなんて思ってもみませんでしたが、オリンピック特需という言葉がある様に、施設を作ったり、来日客を受け入れたりと、経済効果はかなりのものになると言われています。このオリンピックが起爆剤になり景気が上向く事を期待したいのですが、私個人的には瞬間風速で終わってしまうと思っています。過去にサッカーのW杯やオリンピックを開催してきた国々を見てもお分かりの通り、事が終われば何事も無かったかのように静まりますよね。開催期間だけはいつもよりお金が循環する事になりますが、それでも一瞬でしょう。この事が先々の金利に影響するかと言われると、影響は無いと思っています。何故ならお金が循環するのは一部だけであって、満遍なく日本全体にお金が行き渡って循環しなければ経済の活性には繋がりません。加えて今では預貯金の割合が高い為、循環を阻害するような経済環境であると言えます。お金の使い道は持っている人にしか決める事は出来ません。景気刺激策も色々と対策していますが、長期に渡っての景気向上に向かなければ金利の上昇は考えにくいと思います。また最近ではコロナウイルス対策に追われており、まさかこのタイミングで感染力のあるウイルスが蔓延しだすとは予想も出来ませんし、いつ収束するのかさえ見通しは困難です。観光だけでなく、下手をすれば経済そのものが低迷する恐れさえあります。現在の情勢を考えれば金利の上昇は当分無いように思います。住宅ローン金利の今後に関するまとめ今回は住宅ローンの金利動向について、私なりの考察を述べる記事になりましたが、あくまで私個人の意見です。参考になるかは分かりませんが、こんな考え方で金利動向を見ているFPがいると思ってご覧頂ければ幸いです。
2020年03月02日住宅を購入する際、多くの人が利用するのが「住宅ローン」。大金を借り入れる住宅ローンは大きな決断のひとつですから、後悔はしたくないですよね。今回は住宅ローンを借りた経験のある30歳以上の男女360名を対象に実施した「住宅ローン選びの後悔」についてのアンケート結果から浮き彫りになった、住宅ローンで後悔しないコツ3つをご紹介します。■ 2.5人に1人が住宅ローンで後悔! その理由とはUshico / PIXTA(ピクスタ)調査を行ったのは、オンライン住宅ローンサービスを運営するMFSです。調査ではまず「住宅ローン選びで後悔していることはありますか」と尋ねました。すると、「ある」と答えたのは40.8%と約2.5人に1人という結果に。後悔した人を年代別にみると、最も多かったのが「30代」で30.6%。次に「50代」が25.9%、「40代」が23.8%となりました。30代で初めてマイホームを購入または建てたという人が多いのかもしれません。次に、住宅ローンで後悔したことがある人に「住宅ローン選びで後悔していることは何ですか(複数回答可)?」と尋ねると、1位は圧倒的に「もっと金利の低い金融機関を選べば良かった」(31.7%)。次いで「違う金利タイプを選べば良かった」(20.3%)、「不動産会社に言われるがままに選んでしまった」(14.9%)、「返済期間をもっと短くすれば良かった」(10.4%)という結果でした。■ ローンで後悔した人は「不動産会社の紹介」が多いFast&Slow / PIXTA(ピクスタ)ローンを組んでからもっといい金利の金融会社を見つけて「しまった!」と後悔することは多いようです。事前にしっかり下調べをして、最も良い選択肢をチョイスしたいものですね。さて、ローンを組む際に不動産会社が紹介した金融機関のものをそのまま選んだ人も多いようで、その結果として後悔することになってしまったようです。では、なぜ不動産会社が紹介した金融機関を選んでしまったのでしょうか?後悔している人の場合、最多の回答は圧倒的に「自分の住宅ローン知識に自信がなかったから」(54.1%)。次いで「住宅ローン手続きが面倒だったから」(42.4%)、「不動産会社の紹介先を選ぶのが当然だと思ったから」(24.7%)という結果でした。■ 住宅ローンで後悔しないコツとは?haku / PIXTA(ピクスタ)アンケートの結果から、住宅ローンで後悔しないコツは次のようにまとめることができます。自分で下調べをする不動産会社にローン会社選びを一任した結果、後悔した人が多いようです。面倒でもまず自分で下調べをして、住宅ローンについて学んでおきましょう。複数の選択肢を持つ不動産会社に紹介されたローン会社だけでなく、自分で銀行を回ったり、インターネットで調べるなどして複数の選択肢があると金利などを比較できます。返済条件について学習するアンケートでは金利や返済期間、ボーナス払いなどについて後悔するケースも見られました。各社住宅ローンの返済条件をあらかじめリサーチしておきましょう。これから住宅ローンを借りる予定の方は、すでにローンを借りた人の意見を参考にして、後悔のないようにしてくださいね!【参考】※2.5人に1人は住宅ローン選びで後悔している! 「住宅ローン選びの後悔」に関するアンケート調査結果を発表ーMFS
2019年11月27日個人が不動産投資をする場合、ほとんどの方が不動産投資ローンを利用することになります。不動産投資ローンは審査基準や金利相場が住宅ローンと異なるため、実際に不動産投資をする前に知っておくことが大切です。そこで本記事では、不動産投資ローンの審査基準や金利相場について徹底解説します。物件を購入する際に借入を活用するわけとは不動産投資にかかわらず、日本人の意識としては「ローン=借金」というネガティブなイメージが強いこともあり、不動産投資ローンを組むことに抵抗感を感じる初心者投資家の方が多いように感じます。確かに借金であることに変わりはありませんが、不動産投資の場合はたとえ自己資金があったとしても銀行から借入することで次のようなメリットがあるのです。銀行融資のおかげで収益の効率がよい例えば自己資金が100万円の方が利回り5%で1年間運用した場合、生み出される利益は5万円です。一方、不動産投資ローンで900万円借入して1,000万円を利回り5%で運用すれば、利益は50万円と一気に高額になります。どちらも自己資金は100万円の投資なのに、不動産投資ローンを活用することで年間収益が10倍も違うのです。利回りと家賃相場が間違いなければ、返済の心配もない銀行から借金をする際に一番心配になるのが返済のことではないでしょうか。不動産投資ローンの場合は、不動産を賃貸することで得られる家賃収入をローンの返済に充当することができるので、自分自身の給与などから削られる心配がありません。投資をする前に予定される利回りと、購入物件の家賃相場さえ読み間違えなければローンが返済できなくなるリスクはほぼ回避できるのです。このように不動産投資ローンを使って不動産投資をすることは、非常に大きなメリットがあるのです。ローン審査基準の4つのポイント不動産投資ローンは自分で住むことを目的として購入する際に利用する住宅ローンとは審査をする際に見る視点が違うため、利用するにあたってはどこを銀行に見られているのか事前に知っておくことが審査を通過するためにも大切です。審査基準1:物件の担保評価一般的になじみがある住宅ローンは、基本的に本人の属性が審査対象ですが不動産投資ローンの場合は投資を目的としたローンであるという観点から、本人の属性に加えて購入対象となる物件自体の担保評価が審査の重要な判断基準となります。担保評価は大きく分けて不動産を売却した場合の評価と、不動産を賃貸した場合の評価によって総合的に判断されるのです。不動産を売却した場合の評価不動産投資ローンを組む際には、購入する物件自体を担保に入れることになるため、融資をする銀行としては万が一返済ができなくなった時に、不動産を売却して残りのローンを完済できるのかという見方をします。不動産を売却した場合の評価については、物件の築年数、最寄り駅からの距離などによって異なってきます。また、耐用年数の短い木造よりも鉄筋コンクリートマンションの方が高く評価されやすいです。不動産を賃貸した場合の評価賃貸経営による収益力についても重要な審査基準となります。例えば、2,000万円で購入予定のマンションの家賃が5万円だとすると年間で60万円の収益となり、利回りにすると3%にしかなりません。このように収益力の低い物件を購入するために融資をしてしまうと、銀行としても回収できなくなるリスクが高いので、価格が下がらないと審査が通らない可能性が出てきます。また、郊外の物件については都市部に比べて空室リスクが高いので、満室時の想定利回りが良い場合でも審査が通らないこともあるのです。賃貸経営による収益力については、利回りだけではなく地域性の問題なども加味して総合的に判断されます。審査基準2:既存の借入について不動産投資ローンは概ね年収の20倍程度が借入できる限度とされているため、すでに金融機関から借入をしている場合については審査に影響してきます。既存の借入についてよく質問されるのが住宅ローンです。すでに住宅ローンを組んでマイホームを購入している方の中には、不動産投資ローンは組めないのではないかと考えて不動産投資をあきらめている方が時々いますが、年収の20倍以内であれば住宅ローンを組んでいても不動産投資ができる可能性は十分あります。審査基準3:自己資金不動産投資をするにあたって頭金にできる自己資金がどの程度あるのかについても、審査に大きな影響を与えます。以前は事前の貯蓄なしで、物件価格の100%をローンで組むフルローンを利用する人が大勢いましたが、フルローンの場合は毎月返済する金額が重くのしかかることとなり、空室になると返済ができなくなってしまう可能性があるため注意が必要です。基本的に物件価格の1~2割程度の自己資金があった方が、同じ物件を購入する場合でも審査結果が変わる可能性があります。審査基準4:本人の属性不動産投資ローンを組む本人の属性は、審査において非常に重要になります。具体的には次のような項目が審査の対象です。年収本人の年収は不動産投資ローンを組むにあたって非常に重要な要素となります。不動産投資ローンをはじめとする事業用ローンというと、ある程度の年収が必要になるイメージがあるかもしれませんが、不動産投資ローンの場合は先ほど解説した物件の担保評価も加味されるため、実際は年収400万円程度の一般的なサラリーマンの方でも担保評価が出やすい都内の駅近物件などであれば審査が通る可能性もあるのです。また、年収は金額だけでなくどの程度安定しているのかについても審査の基準となります。基本的には過去3年間分の源泉徴収票や確定申告書を提出して、年収が安定しているのかについて審査されるのです。そのため、前年度の年収が高かったとしてもインセンティブの比率が高く、前々年の年収と落差が大きい場合はその分審査が不利になることもあります。本人単独の年収でローン審査が通らない場合は、夫婦の収入を合算して審査を通すという方法もありますので、詳しくは銀行に聞いてみましょう。勤続年数収入の安定性が審査の重要なポイントとなるため、本人の勤続年数も重要な判断材料となります。基本的にできるだけ長い方がプラスに働きますが、3年未満の場合は通らない可能性が高くなるため注意が必要です。転職を考えている方は、できるだけ転職して勤続年数がリセットされる前に不動産投資ローンを組んだ方が得策と言えます。勤務先ローンを組む本人の勤務先は、収入の安定性に直結する情報なので審査においても非常に重要です。例えば、次のような勤務先や職業の方は不動産投資ローンが通りやすいと言われています。上場企業公務員医師弁護士公認会計士税理士勤務先での役職についても審査の対象です。中小企業のサラリーマンでも、ある程度の収入と勤続年数があれば審査が通る可能性は十分あります。また、医師や弁護士といった国家資格の有無についてもできるだけあった方が審査により有利になる傾向です。銀行ごとの審査の傾向について不動産投資ローンの審査基準の大枠はここまで解説してきた通りですが、あとは金融機関によっても審査の傾向に特徴があります。[adsense_middle]大手都市銀行系の場合不動産投資において都市銀行系は最もハードルが高い金融機関です。住宅ローンとは違い、事業用ローンに該当する不動産投資ローンについては基本的にある程度の頭金がないと非常に厳しいと言われています。特に過去取引がない都市銀行だと、サラリーマン投資家が一発でローンを引き当てることはむずかしいでしょう。地方銀行系の場合金融緩和政策が始まって以降、融資先に困った地方銀行が都心部の物件に投資する投資家に向けて積極的に不動産投資ローンを斡旋しています。都市銀行系に比べると審査のハードルが低く、年収が低い人でも担保評価がしっかり出る都市部の物件であれば審査に通りやすいです。ただし地方銀行の中には営業エリアを限定しているケースもあるため、東京に支店がない地方銀行だと東京での不動産投資には利用できない場合があります。信用金庫、信用組合の場合審査のハードルは地方銀行と同じくらいですが、信用金庫や信用組合はその名の通り信用を重要視しているため、過去に同行での取引実績がある方が審査に通る可能性が高いです。また、都市銀行系よりも担当者ベースで融通が効きやすいというメリットもあります。ノンバンクの場合審査のスピードが速く通りやすいというのが最大の特徴です。年収が低いサラリーマンでも利用できますが、場合によっては購入する物件以外にも担保を求められる共同担保となる場合もあります。ただ、他の金融機関と比較すると金利は高めです。不動産投資でおすすめできる金利の目安と金融機関ごとの比較不動産投資で成功するためにはローン審査が通るかどうかよりも、いくらの金利で通るかの方が重要です。例えば、利回り7%の物件だったとしても、ローン金利が4.5%だとイールドギャップ(投資利回りとローン金利の差)は3.5%しかありません。一方で利回り6%の物件でもローン金利が2%だとイールドギャップは4%となり、後者の方がより収益性が高いことになります。このようにローン金利は投資利回りと同じレベルで重要なのです。[adsense_middle]今ならローン金利は1%台を目指せる昨今は超低金利時代なので、住宅ローンであれば金利が1%を下回るほどです。不動産投資ローンでも金利1%台で融資が下りることも少なくありません。ちなみに昭和のバブルの頃の不動産投資ローンは8%を超えていたこともあるくらいなので、いかに今現在の金利が不動産投資において有利かがわかります。ローン金利は審査が通りやすい金融機関ほど金利が高くなる傾向があり、一部の金融機関では4.5%前後になる場合もあります。ローン金利が高くなると、手元に残るキャッシュが大幅に減りますので金利が3%を超えるようであれば、一旦物件も含め考え直した方が良いかもしれません。ノンバンクは金利が高めノンバンクについては、年収が低いサラリーマンでも審査が通りやすい反面金利が高くなる傾向があります。高利回りの物件を見つけて購入を急いでいる時は、あまりローン金利が目に入っていない方が多いのですが、実際に不動産投資家の手元に残る金額はローン金利も考慮に入れなければならないので、慌ててノンバンクから借りるのではなく、必ず金利をよく確認してから売買契約を結ぶようにしましょう。不動産投資ローンの返済期間について不動産投資ローンを利用する際、金利の他にもう一つ重要となるのがローンの返済期間です。不動産投資のキャッシュフローを考えた場合、返済期間が長ければ長いほど毎月の返済額を減らせるためキャッシュフローが安定し、反対に短くなると家賃に対する返済比率が高くなります。このように返済期間は毎月のキャッシュフローに直接影響するため、不動産投資ローンを組む際にはどのようにして返済期間が決まるのかについて知っておくことが重要です。物件の法定耐用年数がポイント不動産投資ローンの返済期間は、物件の法定耐用年数が一つの基準となっています。簡単に言うと築年数が新しい物件ほど長い返済期間で借入することが可能で、また木造、鉄骨、鉄筋コンクリートの順に法定耐用年数が長くなるため、返済期間についても長く設定できるのです。また、中古物件の場合は、法定耐用年数から経過年数を考慮して返済期間が決まります。法定耐用年数自体が返済期間になるとは限りませんが、返済期間を決める重要な指標となるのは間違いありません。そのため、できるだけ返済期間を長くしたい方については、新築鉄筋コンクリートマンションを狙うと良いでしょう。不動産投資ローンに関するまとめ不動産投資ローンは住宅ローンとは違い、本人の属性に加えて物件自体の担保評価がとても重要な審査基準となるため、できるだけ担保評価が出やすい都心部の物件に投資する方が審査に通りやすくなります。ただ、審査が通りやすい金融機関ほどローン金利が高くなる傾向にあるので、金利3%を超える場合についてはよほど利回りの良い物件でもない限りあまりおすすめできません。審査を通す事ばかり優先してしまうと、結果として無難に返済できない高金利や短い返済期間で借りてしまうことがありますので十分注意が必要です。ローン審査は不動産投資の入り口でとても重要ですが、通すことを最優先に考えるのではなく、通った後の返済計画のことを第一に考えましょう。
2019年10月17日自動車ローン(マイカーローン)を利用するのであれば、なるべく低金利の商品を選びたいところ。この記事では自動車ローンを比較する際のポイントとともに、低金利でおすすめの自動車ローンを厳選してご紹介します。自動車ローン(マイカーローン・オートローン)の比較ポイント福島銀行福島県地盤の福島銀行が取り扱うマイカーローン。インターネット支店「いつでもどこでも支店」を利用すれば全国どこでも利用できます。資金用途が広いのが特徴ですが、一部繰上返済ができない点に注意が必要です。(2019年7月15日時点)【第2位】ジャパンダ・ネットマイカーローン損保ジャパン日本興亜損保ジャパン日本興亜が取り扱うマイカーローン。土日祝も審査可能ですぐに審査結果がわかります。資金用途が自動車、バイクの購入資金に限定される点や一部繰上げ返済ができない点、借り換えに利用できない点に注意が必要です。(2019年7月15日時点)【第1位】三菱UFJ銀行ネットDEマイカーローン三菱UFJ銀行三菱UFJ銀行が取り扱うネット専用マイカーローン。事前審査は最短即日回答、申込から契約までWEBのみの手続きで完結できます。インターネットからの利用であれば印紙代や繰上返済手数料もかかりません。(2019年7月15日時点)住んでいる地域の地銀や信金、労金も候補に地銀や信金、労金などは低金利で比較的審査の柔軟なマイカーローンを多く取り扱っています。ただ、基本的に支店のある地域(営業地区内)に居住している(勤務先がある)人しか利用できません。今回ご紹介した商品以外だけでなく、住んでいる地域にある金融機関が取り扱うマイカーローンも含めて比較検討されることをおすすめします。[adsense_middle]低金利の地銀・信金のマイカーローン例(2019年7月15日現在)低金利のマイカーローンはしっかり比較して選ぶことが大切なるべく低金利で条件のよいマイカーローンを選ぶためには比較が大切です。比較サイト(イー・ローンなど)を利用すれば多くの金融機関の中から条件に合ったマイカーローンを効率よく比較できます。キャンペーンなどの情報も随時更新されているため、最新の条件で比較でき便利です。このようなツールもうまく活用していきましょう。
2019年07月20日住宅ローンを借り入れるとき、本審査になったら仮審査よりも金利が上がってしまったという人がいますが、そのような人は、借り入れ先を1つしか検討しなかったという人が多いようです。金利のパーセンテージは、支払総額に大きく影響します。頭では分かっていても実際に借り入れするときに妥協して、支払スケジュールが滞らないよう、金利についてもう一度確認しましょう。■ 1.金利が0.3%下がれば、車が1台買える!?【IWJ】Image Works Japan / PIXTA(ピクスタ)新築一戸建て住宅を購入するときに、住宅設備にこだわり過ぎて総費用が上がってしまい、月々の支払いが予定額よりもオーバーしてしまうことがあります。そんなとき、どうしますか?キッチンやバスルームのグレードを下げる、カーテンやエアコンをハウスメーカーに注文せず、自分で購入して施主支給するなど、様々な策を練るでしょう。金利に注目するのも1つの方法です。xiangtao / PIXTA(ピクスタ)1-1キッチンやお風呂のグレードを下げるより、金利を下げたほうが節約になる<金利1.60%の場合>・毎月返済額9万3331円・支払総額3919万9268円<金利1.30%の場合>・毎月返済額8万8944円・支払総額3735万6564円0.3%で約184万円の差がつきます。差額で車が1台買えてしまいます。たとえ0.1%だったとしても約62万円、0.2%なら約120万円の差が出るのです。つまり、キッチンやお風呂のグレードを下げるよりも、金利を下げたほうが節約になるわけです。■ 2.住宅ローンの借入先は何となく決めちゃダメ住宅ローンを借りるときの銀行選びを、ハウスメーカーや知人におすすめされたからという理由で決めてしまう人は案外多いものです。人任せにしていては損をしますので、家づくりを考え始めたら、並行して銀行選びも行うようにしましょう。CORA / PIXTA(ピクスタ)2-1「まずは銀行を選んでから」は間違い住宅ローンの金利に関して、どこの銀行が低く、どこの銀行が高いという二者択一的な結論はありません。銀行によって得意とする金利タイプ(固定金利期間)が違うからです。住宅ローンは変動金利、5年固定金利、10年固定金利、35年固定金利(全期間固定)などの金利タイプがあり、期間によってそれぞれ金利が異なるので、大手銀行、地方銀行、ネット銀行すべてに「この銀行は10年固定金利は安いけれど、35年固定金利は高い」という得手不得手があるからです。もし、銀行別金利ランキングを作成したら、変動金利はA銀行が一番低いが、10年固定はB銀行が一番低い、といった具合になり、すべての金利がランキング1位になる銀行は存在しません。つまり、住宅ローンの借り入れをするときに「まずは銀行を選んでから」というのは間違っているのです。2-2銀行を選ぶ前に返済プランと金利タイプを決めるGraphs / PIXTA(ピクスタ)一番最初にすべきことは、何年で返済し、金利タイプは何を選ぶといった返済プランを考えることです。それが決まったら、該当するプランの金利が安いところを選ぶようにしましょう。銀行を選ぶときに、住宅ローンの金利比較サイトなどで調べる方も多いと思いますが、銀行のホームページに載っている金利だけ見るのは間違いです。表示されている金利は表面金利なので、それだけで比較すると損してしまう可能性があります。2-3諸費用は優遇金利も考慮を住宅ローンの返済には、保証料や手数料、団体信用生命保険(団信)の保険料といった諸費用がかかります。金利が低くても、銀行によっては諸費用が高額で、結局支払い総額が多くなってしまったという例も少なくありません。また、給与口座として使っている、その銀行のローンカードを持っているなど、条件を満たすと店頭金利よりも安くなる場合もあります。分からなければ、銀行に問い合わせて、総合的に低い金利の銀行を選ぶようにしましょう。■ 3.まとめKY / PIXTA(ピクスタ)金利のパーセンテージは、支払総額に大きく影響します。借入金額にもよりますが、金利が0.1パーセント違うだけでも支払総額が数十万円違ってくるケースは大いにあります。自分のライフプランに合った返済方式、金利プランを選んだら、表面金利にまどわされず、自分の場合は金利優遇のプランが適用になるのか、諸費用を合わせて納得できる総支払い額になるかをしっかり見極めて、賢く住宅購入を行いましょう。
2019年07月17日一般的に高いという印象のある消費者金融の金利。この記事では消費者金融の金利の仕組みや他のローンとの金利相場の違いについて解説します。なぜ消費者金融の金利が高いのか、その理由を明らかにします。消費者金融の金利の仕組み日本貸金業協会年20%を超える金利は刑事罰の対象上限金利を定めた法律には利息制限法のほか「出資法」があり、借入金額に関わらず年20%を超える金利で貸付けを行った業者は刑事罰の対象となります。出資法による上限金利は2010年6月までは年29.2%でしたが、法改正により現在の年20%へ引き下げられています。これにより、一定の条件のもとで許容されていた出資法上限金利と利息制限法上限金利との間の金利帯、いわゆる「グレーゾーン金利」は撤廃されました。日本貸金業協会上限金利は実際の借入額ではなく借入限度額で決まるカードローンの上限金利は、実際の借入額ではなく借入限度額を基準に決まります。たとえば借入限度額が100万円の人は借入額が30万円でも上限金利は年15%です。主な消費者金融の金利相場消費者金融の借入金利には通常3.0%〜18.0%のように幅がありますが、この例の3.0%はあくまで下限金利。下限金利は返済能力が高く借入限度額が大きいなどの条件を満たすごく一部の人にしか適用されません。基本的には上限の18%(借入限度額100万円以上であれば15%)が適用されると考えておきましょう。主な消費者金融の借入金利は以下のようになっています。※2019年6月30日時点[adsense_middle]他のローンの金利相場消費者金融の以外の金融機関における借入金利の相場は以下のようになっています。主な銀行カードローンの金利相場銀行が取り扱う銀行カードローンの金利相場は消費者金融に比べ低く、上限金利は年15%を下回るものが多くなっています。※2019年6月30日時点信販系カードローンの金利相場信販会社(クレジットカード会社)が取り扱うカードローンの金利相場は、概ね消費者金融並みの高い水準となっています。クレジットカードのキャッシング枠で適用される金利相場も年15%〜18%と、こちらも高い水準です。※2019年6月30日時点参考:目的別ローンの金利相場住宅ローンやマイカーローン、教育ローンなどの目的別ローンの金利相場は消費者金融よりもかなり低いことがわかります。もちろん限度額の範囲内で自由に借り入れできるカードローンとは仕組みが違うため単純には比較できませんが、カードローンは金利面で不利な商品だという認識を持って利用すべきと言えます。複数のカードローンの借り換えに利用できる返済専用の「おまとめローン」は目的別ローンの一種であり、金利負担軽減に有効な商品と言えます。目的別ローンの金利(三菱UFJ銀行)※2019年6月30日時点[adsense_middle]消費者金融の金利はなぜ高いのか消費者金融の金利はなぜ高いのでしょうか。その理由を見ていきましょう。【消費者金融の金利が高い理由①】保証人や担保がないカードローンは基本的に保証人不要、無担保で借り入れできるのが特徴です。借り手にとってはメリットですが、貸し手にとっては貸したお金を回収できないリスクが高まります。貸し手はこの貸し倒れリスクを金利を高めに設定することでカバーしているのです。それに対し住宅ローンやマイカーローンでは、通常土地や建物、車を担保とします。もし借り手が返済できなくなっても担保を売却して貸付金を回収できるため、貸し倒れのリスクは小さく、金利を低く設定できます。【消費者金融の金利が高い理由②】資金調達コスト保証人や担保がないのは銀行カードローンでも同じです。しかし消費者金融の金利は銀行カードローンの金利よりも通常高く設定されています。これは貸付資金の調達コストの違いが関係しています。銀行であれば預金によってほとんどゼロに近い金利で資金を集められますが、消費者金融は自己資金のほか銀行などへ金利を支払って融資資金を調達しなければなりません。この調達コストが消費者金融の金利に上乗せされているのです。【消費者金融の金利が高い理由③】情報の非対称性返済能力が低く貸し倒れリスクが高い人の金利は高く、返済能力が高く確実な返済が見込める人の金利は低く設定するというのが通常の考え方です。しかし、貸し手に借り手の返済能力に関する情報がない(少ない)と、貸し倒れのリスクをカバーするために金利を少し高めに設定せざるを得ません。一方借り手は金利を比較した上で自分に有利な貸し手を選べます。これが「情報の非対称性」がある状態です。この状態では返済能力が相対的に高く、より低い金利で借り入れできる人は金利の高い貸し手からお金を借りなくなります。その結果、金利を高く設定した貸し手からお金を借りようとするのは相対的に返済能力の低い人だけなり、貸し倒れのリスクが高まります。こうなると貸し手はさらに金利を引き上げないと割に合わなくなり、金利が上げれば残った人の中でも相対的に返済能力の高い人がまた借りなくなる。これを繰り返すことで金利はどんどん上がっていき、最終的に金利は上限に達して高止まりの状態となるのです。もし上限がなければ金利はさらに上がり続けることでしょう。情報の非対称性ある財やサービスの供給側と需要側(お金の貸借では貸し手と借り手)で、その財やサービスについて持つ情報量に差があること。情報の非対称性が解消され金利が下がるには審査の強化が必要情報の非対称性を解消するには、貸し手が審査を厳しくして借り手の返済能力を正確に見極める必要があります。情報の非対称性が解消されれば、借り手の返済能力に応じて適正な水準まで金利が下がると期待できます。とはいえ消費者金融はすぐにお金を借りたい人や相対的に返済能力が低い人の受け皿ともなっており、他社との競争の中で審査を強化するのもなかなか難しいのが現状と言えます。消費者金融の金利が高い理由まとめ保証人や担保がない資金調達コスト情報の非対称性消費者金融の金利の仕組みに関するまとめ法改正によってグレーゾーン金利が撤廃され、以前に比べれば消費者金融の金利は下がったと言えます。とはいえ消費者金融の金利が高いことには変わりありません。より金利の低い銀行カードローンや他のローンが利用できないかを検討した上で、うまく利用することが大切です。
2019年07月15日カードローンにおいて最も重要な要素である金利。なるべく負担を抑えながらカードローンをうまく利用するには、金利の仕組みや利息の計算方法を知っておくことも大切です。この記事ではカードローンの金利の仕組みと利息の計算方法について、実例を交えながら解説します。金利の基礎:利息と利子の違い日本貸金業協会グレーゾーン金利は解消された借入金利に関係する法律には利息制限法のほか、刑事罰の対象となる上限金利を定めた「出資法」があります。かつて存在した、いわゆるグレーゾーン金利は2010年の法改正により解消され、現在は年20%を超える金利は刑事罰の対象、それ以下の金利で利息制限法を超えるものは無効とした上で行政処分の対象となっています。日本証券業協会グレーゾーン金利出資法による上限金利と利息制限法による上限金利との間の金利で、一定の要件のもと有効とみなされていたもの。上限金利を超えて融資を行うのは違法な悪徳業者上限金利を超える法外な金利を要求する業者は違法な悪徳業者です。悪徳業者の中には表面上は上限金利の範囲内の金利を掲げながら、利息以外に法外な手数料を要求するような業者もあるため注意が必要です。借入を行う前に借入条件をよく確認し、そのような悪徳業者は絶対に利用しないようにしましょう。カードローンの利息計算方法借入金利が実質年率で表示されたカードローンの利息は以下のように計算されます。利息計算方法利息=借入残高×金利(実質年率)×(借入日数/365日※)※借入当日は借入日数に含まない※うるう年の場合には365日は366日に変更利息は日割りで計算。1日でも早く返せば利息は少なくなる利息は年率で表示されますが、実際には借入日数分で日割り計算されます。利息は1日でも早く返済するほうが少なくなるため、決められた返済日まで待つ必要はありません。余裕ができたタイミングで随時繰り上げ返済を行えば、すぐに利息軽減効果が得られます。一括で返済する場合の利息計算たとえば100万円を実質年率15%で借り入れ一括で返済する場合、1日あたりの利息は約410円です。実質年率15%で100万円を借りた場合の利息[adsense_middle]毎月返済する場合の利息計算毎月返済でも同様に利息は日割りで計算されます。毎月の返済ごとに借入残高が減少するため、利息もだんだん減っていきます(返済金額が一定の場合、返済金額に占める利息の割合が減少していきます)。100万円を借りて毎月返済した場合の利息(実質年率15%)100万円を実質年率15%で借り入れ、毎月27,000円ずつ返済した場合、約34万円の利息が発生します(返済回数50回、繰り上げ返済なし)。※レイクALSA・返済シミュレーションを用いて試算※借入日から30日ごとに返済した場合の目安(繰り上げ返済なし)※1年を365日として計算金利の違いは利息に大きく影響する数%借入金利が違えば、利息に大きな差が生じます。その差は借入金額が大きいほど、借入期間が長いほど大きくなります。金利差による利息への影響金利差による利息への影響について、100万円を借り入れ一括返済した場合(借入日数30日)と毎月一定額(27,000円)ずつ返済した場合を例に比較すると、以下のようになります。1%の金利差でも30日の借入では1,000円弱、分割返済で借入期間が長くなれば数万円の利息の差を生みます。※毎月返済の利息総額・返済回数はレイクALSA・返済シミュレーションを用いて試算金利相場は銀行よりも消費者金融の方が高い一般的に消費者系カードローンの金利相場は銀行系カードローンよりも高い傾向があります。同じ金融機関でも金利には幅があり、返済能力が高い人(借入限度額が大きい人)ほど一般的に適用される金利は低くなります。金利はカードローンを選ぶ上で非常に重要な要素ですが、審査の通りやすさや借り入れまでにかかる時間など、考慮すべきポイントはほかにもあります。いくら低金利でも必要なタイミングで借り入れができないのでは困ります。利用金額や目的、借入期間などに応じて、金利だけでなく他の要素も考慮して利用する金融機関を選ぶことが大切です。主なカードローンの金利水準(2019年6月25日時点)カードローンの金利の仕組みに関するまとめカードローンの金利は日割り計算されるため、決まった返済日に囚われず、1日でも早く返済することが負担の軽減につながります。カードローンを選ぶ際には金利以外の要素も考慮した上で目的に合ったものを選び、計画的に利用することが大切です。
2019年07月03日金利はカードローンを選択する上で最も重要な要素。一般的に銀行カードローンの金利は消費者金融のカードローンよりも低く設定されていますが、銀行による違いもあります。どの銀行カードローンを選べばいいのか。今回は低金利な銀行カードローンを、その特徴と併せてランキング形式でご紹介します。【第5位】楽天銀行スーパーローン楽天銀行【楽天銀行スーパーローンの特徴②】申込手続きはWEBで完結申込や必要書類の提出は「楽天銀行アプリ」で完結します。楽天会員登録があれば氏名や連絡先といった情報は自動で入力されるため、入力のわずらわしさも軽減されます。審査完了後はスマホ(WEB)から借入ができ、登録口座に振り込まれます。楽天銀行口座を登録した場合には24時間即時振込、他行口座を登録した場合には平日0:10〜14:45まで申し込めば当日中に振り込まれます。楽天銀行スーパーローン概要(2019年5月30日時点)楽天銀行カードローンの特徴まとめ楽天会員ランクに応じた審査優遇・楽天ポイント付与申込手続きはWEBで完結住信SBIネット銀行【住信SBIネット銀行カードローンの特徴②】申込手続きはWEBで完結仮審査の申込から契約まで申込手続きはWEB、スマホで完結します。【住信SBIネット銀行カードローンの特徴③】カードの発行や明細書の郵送なし住信SBIネット銀行のキャッシュカードにカードローン機能が付帯され、ATMでの借入や返済にそのまま利用できます。利用明細はWEB上での確認のみで、郵送はありません。住信SBIネット銀行の口座をすでに持っていれば審査後すぐに借入できますが、口座開設との同時申し込みの場合にはキャッシュカードが送られてくるまで借入できないため、1週間程度の余裕を見ておく必要があります。住信SBIネット銀行カードローン概要(2019年5月30日時点)住信SBIネット銀行カードローンの特徴まとめ住宅ローンやSBI証券の利用などで金利優遇申込手続きはWEBで完結住信SBIネット銀行カードローンカードの発行や明細書の郵送なし【第3位】みずほ銀行カードローンりそな銀行【りそなカードローンの特徴③】申込手続きはWEBで完結申込や必要書類の提出はWEB、スマホで完結します。【りそなカードローンの特徴④】キャッシュカード兼用・利用明細は自宅へ郵送カードローン専用カードは発行されず、りそな銀行のキャッシュカードにローン機能が付帯されます。りそな銀行に口座があればスムーズに借入ができますが、口座を持っていなければ契約までに口座開設が必要となります。WEB・郵送での開設には2〜3週間かかることもあります。利用明細は自宅への郵送のみで、郵送停止や自宅以外への送付先の変更はできません。りそなカードローン概要(2019年5月30日時点)りそなカードローンの特徴まとめ住宅ローンまたは給与振込の利用で金利優遇オートチャージ(自動融資)申込手続きはWEBで完結キャッシュカード兼用・利用明細は自宅へ郵送低金利の銀行カードローンに関するまとめカードローンを利用するのであれば、なるべく金利の低いカードローンを選ぶのがポイントです。銀行カードローンには消費者金融のカードローンに比べ金利が低いというメリットがあります。ただし即日融資は受けられず、その銀行の口座がないと借入までに時間がかかってしまうケースもあるため、すぐにお金が必要な場合には注意が必要です。
2019年06月13日マンションを購入する際に多くの人が利用する住宅ローン。変動金利と固定金利、選ぶ金利タイプによってその後の返済計画は大きく変わります。この記事ではそれぞれの金利タイプの特徴とメリット・デメリット、どういった人に向いているのかを解説します。変動金利型住宅ローン2018年度第1回民間住宅ローン利用者の実態調査変動金利の推移長期的な金利動向も住宅ローンの金利タイプを選ぶ際の参考となります。以下のグラフは、住宅金融支援機構の集計による民間金融機関の住宅ローン金利の推移を示したものです(金利引き下げ前の基準金利・店頭表示金利)。民間金融機関の住宅ローン金利推移(変動金利等)・住宅金融支援機構*主要都市銀行のHP等により集計した金利(中央値)*変動金利は昭和59年以降、固定金利期間選択型(3年)の金利は平成7年以降、固定金利期間選択型(10年)の金利は平成9年以降のデータ。これをみると、民間金融機関の住宅ローン金利はバブル期以降大きく低下し、ここ20年以上ほぼ横ばいの状態が続いています。現在の金利水準はほぼ下限に近いと考えられ、今後金利がさらに低下するよりも、上昇するリスクのほうが高いといえます。とはいえ金利がいつ上昇に転じるかはわかりません。金利の変動を正確に予測できない以上、あなた自身のリスク許容度(どの程度金利変動に対応できるのか)に応じて金利タイプを選択あなた自身のリスク許容度(どの程度金利変動に対応できるのか)に応じて金利タイプを選択するべきといえるでしょう。マンション購入のための住宅ローンまとめ住宅ローンを利用する場合には、あなた自身の状況やリスク許容度にあわせて金利タイプを選ぶ必要があります。また返済期間の長い住宅ローンは一度借りて終わりではありません。状況の変化に応じて、借り換えなど適切な対応ができるようにしておくことも大切です。
2019年04月26日今回は、これから新しい生活に向けて、住宅ローンの「借り換え」でソンをしないためのポイントをご紹介します。借り換えとは、別の金融機関で新しいローンを組み直し、今返済中のローンを一括で返済する住宅ローンの見直し方法のことをいいます。春になると何か新しいことを始めてみたり、お部屋の整理整頓をしたくなりますよね。普段の生活費なども見直すチャンスです!保険の見直しや光熱費などの見直しも大事ですが、日々返済している住宅ローンこそ、借り換えを考えるために最も見直したいもののひとつです。住宅ローンを見直す目的とは?Naoaki / PIXTA(ピクスタ)住宅ローンの借り換えをする目的は主に以下の3つとなります。毎月の返済額の負担を減らしたい総返済額を減らしたい将来の金利上昇による返済額のアップを避けたい住宅ローンは最低でも10年間は続き、長くて35年間ですから、ある程度の期間と金利や生活の状況を見て、返済を見直すことはとても大切です。住宅ローンの借り換えのために見直す3つのポイントNaoaki / PIXTA(ピクスタ)では、次に住宅ローンの返済を見直すにはどうすればいいのか見ていきましょう。返済を見直すポイントは以下の3つです。借りた当初よりも金利が下がっていれば、金利の低いものに借り換える繰上返済をする金利プランを変更するでは、見直すポイント3つのそれぞれを詳しく説明していきます。1.金利の低いものに借り換える住宅ローンを借りた当初よりも金利が下がっていれば、借り換えをする方法があります。xiangtao / PIXTA(ピクスタ)例えば、平成25年の7月に住宅ローンをフラット35で借りたとします。そのときの金利が2.050%で、現在が1.310%となっています。その場合のシュミレーションを見てみましょう。フラット35 借入金額:3,000万円 返済期間:30年 元利均等返済金利2.050%の場合→毎月返済額:111,637円金利1.310%の場合→毎月返済額:100,823円以上のような結果となり、約1万円の節約が可能です。年間にすると12万円なので、大きいですよね。natsumi.k / PIXTA(ピクスタ)金利が低いものに借り換えすることで、毎月の返済額だけでなく、総返済額の負担も減らすこともできます。2. 繰上返済をする繰上返済をしたり、返済期間を延ばすことも可能です。tsukat / PIXTA(ピクスタ)まず繰上返済ですが、「期間短縮型」と「返済額軽減型」があります。「期間短縮型」はその名の通り返済の期間を短縮させることで、利息を減らすことができ総返済額の負担減少につながります。「返済額軽減型」は毎月の返済額を減らすことができるため、教育費など家計が厳しいときに効果があります。siro46 / PIXTA(ピクスタ)3. 金利プランを変更する金利が低いのは変動金利ですが、今は史上最低の金利といわれており、今後いつ金利が上昇するかわかりません。CORA / PIXTA(ピクスタ)今後上昇していくのか、下降していくのか誰も予測することはできませんが、返済額の上昇を避けたいという方は固定金利型のタイプに変更することもひとつの選択肢です。最近では固定金利も金利が低く、非常に借りやすくなっています。ですから、今のうちに借り換えをしてしまう方法もあります。■ 借り換えする際の注意点とは?借り換えは住宅ローンを見直しをするのに効果がありますが、やみくもに借り換えをするのはオススメできません。まず借り換えをするのにも手数料がかかります。数十万円もかかりますから、本当に効果のある借り換えか検討する必要があります。また、借り換えする際にも審査を受ける必要があります。健康状態が悪くなってしまっていたり、年収などに変動がある場合、借り換えができない恐れがあります。uotaxx / PIXTA(ピクスタ)見直しや借り換えをする際には「なぜするのか?」「借り換えをしたあとの効果はどのくらい見込めるか?」をしっかり考えた上で行いましょう。自分だけで検討するのが不安でしたら、専門家に相談することも可能です。Ushico / PIXTA(ピクスタ)この機会に一度検討してみてはいかがでしょうか?【参考】※住宅保証機構返済額の試算(シミュレーション)※住宅金融支援機構金利情報【フラット35】借入金利の推移
2019年03月02日無担保で借りられるリフォームローンは審査に通りやすいといわれますが、住宅ローンとは違った金利率や返済期限が設定されているため注意が必要です。税金がお得になる制度や、毎月の返済額をシミュレーションする方法などもあわせて紹介します♪リフォームローンとはマンションや戸建てのリフォームを行うにあたって、まとまった資金が準備できないときに重宝するのが『リフォームローン』です。住宅ローンの1種ですが、条件などにいくつかの違いがあります。住宅ローンの場合は、債務者が返済できなくなったときに備え、土地や建物を担保に入れる必要があります。対してリフォームローンは『有担保型』か『無担保型』のどちらかが選択可能です。無担保型を選べば、抵当権設定費用などの諸費用は発生せず、金融機関は債務者の返済能力や収入などを信用して貸付をすることになります。もちろん、返済が滞れば個人信用情報機関に履歴が残り、最終的に自宅などが差し押さえられる可能性はゼロではありません。無担保型のリフォームローンは、「リフォームはしたいが、いくらかの資金は手元に残しておきたい」という人にぴったりの方法といえるでしょう♪無担保のリフォームローンは、住宅ローンのような保証(担保)がないため、金融機関側のリスクは必然的に高くなります。そのため、有担保型よりも借入額の上限が低く設定されているのが特徴です。融資元や世帯年収などによっても異なりますが、住宅ローンの借入額は500~5,000万円、リフォームローンの場合は、50~1,000万円程度が相場でしょう。リフォームローンも住宅ローンと同様に、貸金に対する利子を支払う必要があります。金利には固定金利・変動金利・固定金利選択型があり、どれを選択するかで金利額は変わってくるといえるでしょう。住宅ローンの金利は1%を切るところも多いですが、リフォームローンはそれよりも割高に設定されているのが通常です。金利が高い理由の1つに、リフォームローンが無担保であることが挙げられます。契約手続きの流れ上記では住宅ローンとリフォームローンの違いを説明しましたが、契約時に『審査』がある点は両者に共通しています。金融機関選びから支払いまでの『契約の流れ』を確認してみましょう。まずは、借入先の金融機関を選び、仮審査を申し込みます。金融機関を選ぶときは、借入額・金利タイプ・返済方法などが自分に合っているかを確認してください。不明点がある場合は、金融機関に足を運び、見積書をもらうのもよいでしょう◎最近はネット上で手軽に仮審査の申し込みができるところが増えています。『インターネットの仮審査』は24時間いつでも申し込みが可能で、申込時の質問がそのまま審査項目に反映されます。申込時は、手元に以下の資料を用意しておくのがおすすめです♪●前年度の年収や勤続年数●勤務先の情報(住所・電話番号・資本金の額・従業員数など)仮審査の申込後に、郵便などで審査結果が通知されます。仮審査に通った場合は、いよいよ金融機関の窓口での正式な申し込みおよび本審査です。正式な申込時は、仮審査合格通知に加え、『本人確認書類』『収入証明書』『資金使途の確認書類』などを持参しましょう。このほかに、別途必要な書類の提出を求められるケースがあります。仮審査が通ったとしても、本審査が必ずしも通るとは限りません。年収・勤務先情報・借入時と返済時の年齢・健康状態などを考慮して審査が進められます。本審査を通過し、借入れの許可が下りると、本人の金融機関の口座にお金が振り込まれ、さっそくリフォーム会社への支払いが行われることになります♪リフォーム費用の支払い方法および支払時期は、リフォーム会社との契約時にしっかりと相談しておくべき項目です。以下は支払い方法の一例です。●リフォーム後に一括払い●契約時に着工金を払い、リフォーム後に完工金を支払う●リフォームの進捗に応じて中間金を払うリフォーム完了後には、問題がないかをすみずみまで確認し、必ず『完了報告書』を受け取るようにしましょう。事務手数料や印紙代など、リフォーム代以外の費用も確認しておくと安心です♪住宅ローンを組んでリフォームする場合リフォームローンは、担保を必要とせず、審査が比較的通りやすいのがメリットです。一方で、リフォームにも住宅ローンが活用できるのを知っていますか?住宅ローンの特徴や向いているケースについて解説していきますね。リフォームでは、リフォームローンのほかに、住宅ローンが活用できます。住宅ローンは、家や土地などの担保を必要とする分、借入金の上限が高く設定されているので、1,000万円を超える大規模なリフォームに向いているでしょう。また、中古物件を購入し、同時にリフォームを加える場合にも住宅ローンが有効です。返済期限が5年や10年のリフォームローンに対し、住宅ローンは最長で35年と、時間的な余裕があります◎長い時間をかけてコツコツと返済できるので、新築同様の大規模リフォームをしたい人にぴったりです。前項でも述べましたが、住宅ローンはリフォームローンよりも金利が低く設定されており、金利率の相場は0.5~2.5%前後となっています。リフォームローンの金利率が2.5~4.5%だとすると、毎月の支払額も大きく変わってきますよね。借入額が大きくなればなるほど、その差は顕著です!なかでも金利が安いのがネットバンキングで、地方銀行、都市銀行と続きます。リフォームローンの場合、金利のタイプ(固定・変動・固定選択型)が選べないケースがありますが、住宅ローンの場合は、ライフプランや家計の収支に合わせて自由に選べるものがほとんどです♪今現在、住宅ローンを返済中で、さらにリフォームを考え中という人は、リフォーム資金と合わせて、住宅ローンの『借り換え』を行うとよいでしょう。今まで高金利で組んでいた住宅ローンを他の金融機関で低金利で組み直し、毎月の返済額を減らすことを『借り換え』といいます。借り換え時に、リフォーム資金を住宅ローンに合わせることで、リフォームローン単体よりも、低金利で返済ができるようになるのです♡低金利に加え、返済期限が長期になる点も大きなメリットでしょう◎「一度契約したものを自分の都合で変えていいの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。しかし、住宅ローンにおいては、借り換えを制限する決まりはなく、逆に、この方法を知らないと、大損をしてしまうケースもあるのです。リフォームローンと住宅ローンの審査の違い無担保のリフォームローンと住宅ローンでは、審査にいくつかの違いがあります。リフォームローンは審査に通ったが、住宅ローンはNGだったというケースも少なくありません。住宅ローンに比べ、リフォームローンは審査のハードルが低めの傾向があります。返済が可能かどうかを判断するため、年齢や年収などがチェックされますが、基準はそれほど厳しくないようです。大手金融機関の場合、年収が200~300万円以上で、少なくとも1~2年以上の勤労年数または事業収入があることが求められます。最も重視されるのが『完済時の年齢』で、多くの金融機関では80歳を上限にしているケースが多いようです。借入時の年齢が高くても、健康で仕事を持っていれば、通過する可能性は十分にあるといえるでしょう。一方、住宅ローンは、リフォームローンよりも厳しい通過基準が定められています。住宅ローンは、審査が厳しいぶん、審査期間も比較的長めです。審査内容はリフォームローンの場合とほぼ同じですが、『担保評価』や『借り換え』なども審査項目の範囲になるでしょう。まず仮審査を行い、次に窓口での本審査を行います。仮審査は一般的に3日~1週間程度、本審査は2~3週間ほどをみておきましょう♪金融機関を選ぶときのポイント金融機関を選ぶときは、1社だけでなく複数を比較・検討してみることをおすすめします。金利はもちろん、必ず確認すべきポイントを解説していきますね!リフォームローンはできるだけ金利の低いものを選ぶのが原則です◎一方で、金利の低さ以外にも確認すべきチェックポイントがあります。●金利に保証料が含まれているか●金利や保証料以外の費用はいくらか●団体信用生命保険の有無や、保険料の負担について債務者が返済できなくなった場合、保証会社が債務者に代わってローンを立て替えるという機関保証があります。債務者は借入の際に『保証料』を支払う必要がありますが、金利に保証料が含まれているのが通常です。上乗せされる保証料やその他の費用がないかを確認しましょう。『団体信用生命保険』は、債務者が死亡したときや大きな病気や障害を患ったときに、代わりにローンを完済してくれる保険です。金融機関によっては加入を必須とし、保険料を負担してくれるケースもあります。〔りそな銀行〕では、インターネットバンキング《マイゲート》を利用し、さらに借入中の住宅ローンと同一の口座で《りそなリフォームローン》を組むと、金利が店頭表示金利より1.5%割引されるという『金利特典』をもうけています。また、〔三菱UFJ銀行〕では、住宅ローン利用者は、《ネットDEリフォームローン》の通常金利が0.5%割引になるという金利優遇を提示しています。(※2019年2月時点)住宅ローンとリフォームローンを同時に利用する場合は、できるだけ金利優遇のある金融機関を選ぶのがお得ですね♪《りそなリフォームローン<WEB申込型>》の詳細はコチラ♪《ネットDEリフォームローン》の詳細はコチラ♪〔ろうきん(中央労働金庫)〕では、以下の人に対する金利優遇があります。●中央労働金庫に出資している団体会員の構成員●生協会員の組合員および同一生計家族●関東1都7県の一般の勤労者期間が定められていますが、期間中は優遇的な金利率が適用されます。さらに、対象者の保証料はすべてろうきんが負担してくれるのがうれしいポイントです♡変動金利型と固定金利型から選択でき、融資金額の上限は2,000万円、期間は最長20年間なので、余裕をもったリフォームプランが立てられるでしょう♪毎月の返済額の概算を知るには?リフォームのプランが決まったら、毎月の返済額を算出してみましょう。簡単に金額がシミュレーションできるサイトもありますよ◎ローンを返済するには、以下の2つの方法があります。●元利均等返済:毎月の返済額が一律になる返済方法●元金均等返済:元金額が一定になる返済方法どちらの返済方法が合っているかは、毎月の返済額を算出するとわかりやすいです。しかし、計算は複雑で、数字が得意でない人は途中で間違ってしまう可能性があります。返済額や住宅ローンの借入可能額の計算は、各金融機関のサイト上にある『ローンシミュレーション』を活用しましょう。『住宅ローン返済額シミュレーション』では、借入金額・ボーナス月の返済額・借入期間・金利方式などを入力すると、一瞬で毎月の返済額がわかるので、とても便利です♡返済期間5年以上のローンで税金がお得住宅ローンには、所得税や住民税の減免が受けられる『特定増改築等住宅借入金等特別控除』というものがあります。この『特定増改築』とはどんな増改築が含まれるのか、チェックしていきましょう♪まず1つめは、個人が住宅ローンを利用して『省エネ改修工事』を行い、一定の要件を満たした場合に、特別控除が適用されます。『省エネ改修工事』とは、断熱改修工事とそれに伴う修繕・模様替えの工事を指し、『改修後は、住宅全体の性能等級が改修前より1段階以上上がること』『費用の額が50万円を超えるもの』など、さまざまな条件があります。控除期間は5年間で、控除を受ける最初の年分と2年目以後では、適用の手続き方法が異なるので注意しましょう。控除額の計算方法や手続き方法の詳細は国税庁のHPで確認できますよ♪詳しい制度内容についてはコチラ♪借入金で『バリアフリー改修工事』をした場合も特別控除が適用されます◎省エネ改修工事と同様に、一定の要件をすべて満たすことが必要です。高齢者や障がい者の自立した日常生活を助けるのが目的のため、改修する人が『要介護または要支援の認定を受けている』『高齢者の親族と同居している』『50歳以上』などの条件に該当していなければなりません。具体的な工事内容としては、通路の拡張工事や浴室・便器の改良・出入り口の改良など多岐にわたり、費用額は50万円以上、控除期間は5年間と定められています。詳しい制度内容についてはコチラ♪借入金で『多世帯同居改修工事』をした場合にも特別控除が適用されます。『多世帯同居改修工事』とは、祖父母・父母・子世代など多世代が同居しやすいように住宅を改修することで、適用は、自宅に調理室・浴室・便所または玄関のうち、いずれか2つ以上がそれぞれ複数になる場合に限ります。費用額は50万円以上、控除期間は5年間です。なお、省エネ改修工事・バリアフリー改修工事・多世帯同居改修工事のすべての条件を満たしている場合は、控除適用はいずれか1つを選ばなければいけません。すべてが適用されるわけではないので注意してくださいね♪詳しい制度内容についてはコチラ♪返済期間10年以上のローンで税金がお得返済期間が10年以上のローンで増改築等をした場合は『住宅借入金等特別控除』が適用になります。上記で紹介した各特別控除同様に、さまざまな条件が付いているので、詳細を確認していきましょう。『住宅借入金等特別控除』は、住宅ローンでマイホームを新築・増築・大規模修繕をした人が対象で、控除期間は10~15年です。控除条件は数多く、すべてを満たしていなければ適用になりません。たとえば、以下のような条件があります。●特別控除を受ける年分の合計所得金額が3,000万円以下●工事費用の額が100万円以上で2分の1以上の額が自己の居住用部分の工事費用●分割返済で10年以上にわたる増改築などのための借入金や債務がある投資用物件には適用されず、マイホームのみの適用です。仕組みや控除の条件を正確に把握して、少しでも金利負担を減らしましょう♪『住宅借入金等特別控除』は確定申告時にかかわるものです。適用を受ける1年目と次の年では、手続き方法が異なる点に注意しましょう。最初の年は、以下の書類を添付し、確定申告時に管轄の税務署に提出します。●住宅借入金等特別控除額の計算明細書●住宅取得資金にかかわる借入金の年末残高等証明書●家屋の登記事項証明書、請負契約書の写し●補助金、住宅取得等資金の額を証明できるもの(該当者)●源泉徴収票(給与所得者)●建築確認済証・検査済証の写しまたは増改築等工事証明書(該当者)2年目以降は、『住宅借入金等特別控除額の計算明細書』と『住宅取得資金にかかわる借入金の年末残高等証明書』を添付して提出すればOKです◎給与所得者は、年末調整で控除が適用となるので、勤務先に書類を提出する必要があります。まずはシミュレーションから!リフォームのローンは、規模によって適した借入先が変わってきます。小規模の場合は無担保のリフォームローンがおすすめですが、規模が大きくなる場合は有担保型のリフォームローンや住宅ローンを活用しましょう。税制上のお得な制度を理解して、少しでも返済額を減らすのがポイントです♪まずは、各金融機関で提供しているシミュレーションなどを利用して、資金計画を立てるところからはじめましょう!【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!
2019年02月16日初めまして。27歳(妻子持ち。地方在住)にして一軒家を購入したライター兼WEBデザイナーの堀本です。一軒家を考える年代と言えば、仕事も家庭も落ち着いて、貯金もある程度溜まってきた30~40代が一般的。「20代の若造がなに急いでいるんだよ」と思った方も多いのではと思います。しかし、今は過去最低とも言われるほどの「低金利」。むしろ私は思うのです。賃貸に毎月6,7万円も支払うよりも、コツコツ頭金を貯めるよりも、思い切って一軒家を買った方がお得なのではないかと。そこで、今回は貯金もろくにない20代が、なぜ一軒家の購入を決意したのかをご紹介しますので、皆さんが一軒家を建てるときの参考にしてくださいね。■ 家賃6.5万円の3Kアパート暮らしSunny / PIXTA(ピクスタ)まずは我が家の家族構成から。私(27才)妻(怒られるので秘密…)娘(当時はまだ妻のお腹の中)私が20代にして一軒家の購入を考え始めたのは2018年の2月頃、まだ妻と2人で「家賃6.5万円」の3Kアパートで暮らしていました。ゆらぎ / PIXTA(ピクスタ)地方のちょっと田舎?に住んでいるので、車は必須。2人分の駐車場代を合わせると、毎月7万円ほどの固定費。東京や大阪などの都会に比べると安い部類ですが、私の周りだと結構高い……。それでも、当時はその出費にも納得していましたし、暮らしぶりにも満足していました。■ 始まりは1通のチラシから…freeangle / PIXTA(ピクスタ)当時の生活に満足していたにも関わらず、なぜ20代にして一軒家の購入を考え始めたのか。始まりは不動産会社から送られてきた1通のチラシからでした。「分譲住宅が今なら月々6.5万円~。頭金なし!」衝撃的でしたね。私が支払っていた家賃、駐車場代の合計よりも安い金額で一軒家が買えるなんて…。ただ、私は「自称:お金にシビア」な人間です。そう簡単に不動産会社の口車に乗せられるつもりはありませんでしたし、実際に私が購入したのはハウスメーカーからでした。それでも、このチラシがきっかけで一軒家の購入について考え始めたのは確かです。■ 今後かかるだろうお金を計算してみたお金にシビア?な私がまず取り掛かったのは、娘(当時はまだ妻のお腹の中)にかかる支出一軒家を購入してからかかる支出をできるだけ細かく計算して比較すること。上記の画像は、当時の私が手帳に記載した実際のメモです。ちょっと画像だと分かりにくいので、下記に簡単なものをまとめてみました。現在(当時)の支出一軒家を購入後の支出家賃6.5万円/月7万円/月(2,000万円を30年)食費2万円/月2万円/月水道・光熱費2万円/月3万円/月固定資産税0円1.5万円/月(固定資産税の積立)住宅修繕費0円3万円/月(修繕費の積立)合計10.5万円/月16.5万円/月※2018年2月時点、福岡銀行の固定金利:1.25%で計算しています。現在の支出と一軒家を購入後では「毎月6万円ほど」の差がある計算に。正直、当時の私は毎月6万円も支出を増やしてまで、一軒家を購入する魅力は感じませんでした。■ 金利が上がると頭金はなくなるかも…Graphs / PIXTA(ピクスタ)一軒家の購入を諦めかけていた私は、その代わり5年後に向けて300万円の頭金を貯めることに。しかし、その頃出会ったファイナンシャルプランナーさんから、「今は最低金利で、これから上がる可能性が高いですよ」とのご指摘が。2,000万円で30年ローンを組むとして、当時の固定金利1.25%で毎月7万円弱の支払いです。もし、5年以内に金利が1%上がると、固定金利2.25%で毎月8万円弱になります。たった1万円の差ですが、30年間で360万円の差に。頭金の300万円がなくなりますよね。ABC / PIXTA(ピクスタ)この可能性を知ったとき私は、頑張って毎月5万円ずつ貯めるくらいなら、一軒家を購入して毎月6万円の支出を増やしてもほぼ同じではと考えたのです。もちろん、金利が上がるのは可能性の話です。ただ、皆さんも一軒家の購入を検討しているのなら、金利が上がる可能性については検討しておく価値があるのではと思います。
2019年01月23日これまでは住宅ローンにまつわる周辺知識を書いてきました。今回の記事は筆者独自の目線で選んだ住宅ローンおすすめランキングと題しまして5位までランキング形式で解説していきたいと思います。金利だけでなく、事務手数料や団信(団体信用生命保険)加入条件などで差が出てきます。これから住宅ローンを選ばれる方は是非ご一読頂ければと思います。住宅ローンにおすすめの銀行ランキングの選考基準まず、住宅ローンのおすすめランキングを付けるに当たって、筆者独自の選考基準を回答します。大前提ですが、全国のどなたでも閲覧、選択できるネット銀行を対象としています。その中で選考基準を明記しますね。金利が低い事務手数料負担が少ない繰上返済手数料が少ないその他負担が少ない誰もが聞いたことがある、会社として健全である以上を選考基準にして独自の目線で選びました。また参考になればと思い各ランキングに以下のポイントをコメントしています。メリット・デメリット金利水準(2019年1月現在)審査基準特徴是非参考になればと思います。では第5位から発表していきます!住宅ローンおすすめランキング第5位【楽天銀行】楽天銀行第5位に入ったのは楽天銀行です。皆さんもご存じ楽天です。ここから項目に従ってコメントをさせて頂きます。楽天銀行のメリット・デメリットメリットメリットはwebで完結出来る点で、ネット環境が得意な方は断然便利だと思います。デメリット他行と比較して金利水準が若干高い点でしょうか。楽天銀行の金利水準金利は変動金利で0.527%と低い水準でした。非常に低金利である事に変わりはありませんね。楽天銀行の審査基準審査基準はネット銀行であるため厳しめとなっており、有店舗型と比べても厳しいでしょう。楽天銀行の特徴特徴は2点あります。まず1点目は事務手数料が他行と異なり借入金額に関わらず一律324,000円で済むという点です。2点目は団信です。今回のランキングでもこの団信が大きなポイントになりましたが、楽天銀行団信は何と無料で団信加入できます。団信とは?銀行で住宅ローンを借りる際に「団体信用生命保険(通称:団信)」という保険に入らなければ、お金を借りる事が出来ないのです(住宅支援機構で借入の場合は任意加入となります)。この保険は、ローン契約者が返済中に万が一亡くなった場合などに、残りの残債を保険で一括清算するもので、借り手側からすると、住宅ローンを遺族が払わなくて良いというメリットと、貸し手側は融資金額の回収が確実に出来るというメリットが発生します。但し「保険」という文字が付いていますので、加入に際して健康状態が良くなければ「保険」に加入できません。健康でなければ、融資も難しいですし、保険にも加入できない。こんな所まで銀行は見る訳です。出典:通常団信加入に当たっては金利に0.2%~0.3%など上乗せされるケースが多く、負担が増えてしまいます。しかし、楽天銀行では団信無料となっているため、負担軽減に一役買ってくれているという訳です。住宅ローンおすすめランキング第4位【じぶん銀行】じぶん銀行続きまして第4位はじぶん銀行をランクインさせて頂きました。じぶん銀行も今ではすっかりお馴染みになりましたね。じぶん銀行のメリット・デメリットメリットじぶん銀行の最大のメリットは団信にあります。団信は健康な方でなければ入れず、団信に入れないと融資が受けられません。つまり健康でなければ融資を受けれない可能性が高いのです。しかし、じぶん銀行のワイド団信であれば本来引き受けの難しかった健康状態でも金利を0.3%プラスすれば加入出来る事も可能な訳です。(もちろん全ての病気が大丈夫という訳ではありません)これで健康状態の良くなかった方も住宅を諦めずに済むことと思います。デメリットネット銀行の泣き所と言いましょうか。対面では無い為、サポートがメールかコールセンターに限られる部分だと言えます。どうしてもやり取りに於けるコミュニケーションが無い為、窓口等で顔を突き合わせて事を進めたい方にはデメリットと言えるでしょう。じぶん銀行の金利水準金利は変動型金利で0.457%と楽天銀行よりも低く設定されており、非常に魅力的な金利水準ではないでしょうか?後述しますが他行の金利も横一線でして、このラインで他社との競争を行っているようです。じぶん銀行の審査基準審査に関しては楽天銀行同様です。ネット型である為、厳しめに見られるようです。じぶん銀行の特徴特徴に関しては、やはり団信のワイド団信があるという点でしょう。またガンと診断されたら残金の半分が免除になるというガン団信という商品もあり、こちらは何と無料で加入できます。更に保証を広げたい方向けにガン団信100%プラン(ガンと診断されたら全額免除になる)、11疾病団信(じぶん銀行の定める生活習慣病で半年間働けない状態が継続すれば全額免除)といったラインナップもあります。大きな買い物をしたけど、将来病気になったら払えるのかな?という心配を払拭してくれそうですね。金利はプラス0.3%程上乗せされる事になりますのでご注意下さいね。その他に於いては事務手数料が借入に対し2.16%かかります。よって借入額によっては楽天銀行の方が、この点に於いてお得だったりもしますので、十分比較なさって下さいね。住宅ローンおすすめランキング第3位【ソニー銀行】ソニー銀行続きまして第3位はソニー銀行です。こちらもネット銀行大手ですし、皆さんの認知度も高いのではないでしょうか?余談ではありますが、筆者は楽天銀行、ソニー銀行、じぶん銀行の口座を開設しています。大変便利で使い勝手が良いですね。では早速コメントに移りたいと思います。ソニー銀行のメリット・デメリットメリットメリットに関しては楽天銀行、じぶん銀行同様web完結型であるという点でしょう。デメリット後程ご紹介する金利が自己資金10%準備出来る方に対して適応できる金利となる点です。ソニー銀行の金利水準金利は変動金利で0.457%とじぶん銀行と同水準を誇っています。ソニー銀行の審査基準ネット銀行でありますので、審査は厳しめに見られます。ソニー銀行の特徴先程ご説明致しました「自己資金10%」に関してですが例えば3,000万円の借入を行いたいと思った時に、この3,000万円に対して10%にあたる300万円は自己資金で、残り2,700万円を先程の金利で借入れる事が出来るというものです。他行ではこの条件が無く、唯一ソニー銀行のみがこの条件を適用しています。頭金無くローンを組みたい方にとってもデメリットになるかもしれませんので、ご注意下さいね。また、じぶん銀行同様にガン団信があります。50%免除は無料で、100%免除は何と0.1%上乗せするだけとじぶん銀行よりも低い水準となっています。また団信ラインナップもじぶん銀行同様豊富でじぶん銀行のラインナッププラス、3大疾病団信(ガン・心筋梗塞・脳卒中に罹患し所定の状態になれば免除)が選択できます。ガンだけが病気ではありませんので、特に喫煙者の方等、上記3つの病気にかかり易いという統計も出ています。気になる方は選択肢に入れておいても良いのではないでしょうか?住宅ローンおすすめランキング第2位【SBIマネープラザ】SBIマネープラザさて第2位はSBIマネープラザが取り扱いの住宅ローンです。SBIという名称は聞かれたことがある方も多いのではないでしょうか?メジャーな名前だとSBI証券だと思います。実はこの会社はSBIグループの一角を担っており、資産運用や、住宅ローン、保険の見直し等を行っており、全国各地に25の窓口を構えている金融機関です。ではコメントに移ります。SBIマネープラザのメリット・デメリットメリット何と言っても対面型であるという点でしょう。これまでご紹介してきたネット型ではなく、場所は限られますが、店舗に来店し、担当者と相談できるという点は非常に安心感が得られると思います。デメリット逆にデメリットは来店型であるという点でしょうか。Webで完結したいというニーズの方には不向きですし、拠点も各都道府県にある訳ではありませんので、その点もデメリットだと言えそうです。SBIマネープラザの金利水準金利は変動金利で0.457%を誇っており、ネット銀行顔負けの同水準を誇っています。これは非常に低い金利でもありますし、何より対面型だと助かる方は多いでしょうね。SBIマネープラザの審査基準審査はネット型同様厳しめになっているようです。対面型とは言え、金利がネット銀行同様の水準ですので、ほぼ同じ審査基準になるでしょう。SBIマネープラザの特徴やはり来店で、対面で話が出来るという点は非常に心強いと思います。また事務手数料も借入に対し2%と若干低いですね。その他、保証料、繰上返済手数料等は、これまでの銀行も同じですが、0円とかかる負担を徹底的に排除している感じです。気になる団信ですが、一般的な団信(亡くなったら全額免除)はもちろん、全疾病団信というものが無料(金利の上乗せ無し)で加入できます。内容は融資実行後、3カ月経過した後に病気、ケガで働けない状態だった場合に代わりにローンを支払ってくれるという内容です。さらに働けない状態が長く続いた場合、全額免除になるという優れものです。この保障内容で金利上乗せが無いのは非常に有難いですね。住宅ローンおすすめランキング第1位【住信SBIネット銀行】住信SBIネット銀行さて筆者が選ぶ住宅ローンランキング第1位は住信SBIネット銀行です。先程もSBIの名を冠した会社が出てきましたが、そうです。同じグループ会社です。しかしこちらはネット銀行という形態を取っていますので、対面型ではありません。住信SBIネット銀行のメリット・デメリットメリットメリットは何度も言う様ですが、web完結できる点でしょう。忙しい方等にはもってこいですね。デメリットデメリットは対面出来ない点でしょう。またサポートもメール、コールセンターと稼働時間が限られていたりしますので、お問い合わせの回答が翌日になったりする事もあるかと思います。住信SBIネット銀行の金利水準金利は変動金利で0.447%と他行よりも僅か0.01%安い金利になっていますね。これは三井住友信託銀行の口座を開設した場合に0.01%下げる適用がなされます。特に口座管理手数料等かかる訳ではありませんので、問題無ければ開設しておいても良いのではないかと思います。住信SBIネット銀行の審査基準ネット完結型ですので審査は厳しめに行われます。住信SBIネット銀行の特徴特筆すべき点はやはり金利が一番安いというところでしょうか。事務手数料も借入に対し2%である事、保証料、繰り上げ返済手数料は0円という点でもSBIマネープラザと同じです。また団信もSBIマネープラザ同様です。これは何故かと言いますと、住信SBIネット銀行の住宅ローンをSBIマネープラザでも同様に取り扱いが出来るようにしているから同じスペックになる訳です。よって最大の違いは非対面か対面かという点と、金利差が0.01%有るか無いかという事になります。住宅ローンおすすめランキングまとめいかがでしたでしょうか?今回筆者独自の主観でランキング形式によるオススメを発表してきました。金利に殆ど差が無い、ネット型の為審査はどこも厳しい中で、どこで差が付くのかは特徴に書いてあります「事務手数料・団信」となってきます。かかる費用を極力抑えたいのは誰も同じでしょう。団信ひとつ取っても皆さんの価値観に合っている、合わないものもあるはずです。住宅ローン選びも大変かもしれませんが、将来に渡ってしっかりと支払っていける、何か起きても大丈夫な様に備える事はしっかりとじっくりと考えましょう。
2019年01月23日教育資金は、人生三大資金の1つとされ、子育て世帯の方々からしますと、子供が誕生したことをきっかけに、貯金や資産運用などといった方法であらかじめ教育資金の準備をする方が多いと思います。しかしながら、いざ、教育資金が必要な時期になった際、準備していたお金よりも足りない場合も十分に考えられることから、時には教育ローンなどの借入に頼らざるを得ない場合もあることは確かです。そこで本記事では、教育ローンの借入を検討している方を対象に、教育ローンの総合案内記事として、教育ローンの基本的なポイントから、教育ローンの審査・金利・おすすめなど、多くの方が持っている疑問や教育ローンで押さえておきたいポイントまとめて紹介します。教育ローンとは教育ローンとは、おもに、子供の進学にかかる教育費用や授業料などの支出に充てることを目的としたローン(借金)で、大きく国の教育ローンと民間の教育ローンに分けられます。厳密に解説しますと、教育ローンは、子供の教育資金だけに借入が限られているわけではありませんが、通常、教育ローンは、子供のまとまった教育資金を準備するために活用されることが多くなっているのが現状です。また、基本的に教育ローンは、両親が教育ローンを申し込んだ金融機関からお金を借入することも多いため、教育ローンを申し込む時点において、借入する方が、定職に就いていることや個人信用情報に問題がないことなど、細かな事情も問われることになります。併せて、教育ローンは、完済までの返済期間が長くなってしまうことが一般的であるため、何も考えずに借入するのではなく、ライフプランを考えた借入のメリットとデメリットもあらかじめ知っておくことがとても大切です。以下、教育ローンの基本的な部分から教育ローンのメリットおよびデメリットも紹介した記事が同サイト内で公開されておりますので、そちらも合わせて読み進めてみることをおすすめします。教育ローンの返済計画を立てた借入をしっかりと行いましょう教育ローンは、通常、借入から完済までの返済期間が長くなってしまうことが多いため、あらかじめ、教育ローンの返済計画を立てた借入をしっかりと行う必要があります。特に、教育ローンの返済計画を立てる上で大切なポイントは、家計確認をすること、そして、教育ローンの返済シミュレーションを実行することの2つは絶対に欠かせないポイントと言えます。また、できる限り、教育ローンの繰上返済も考慮した返済計画を立てることができれば、将来のライフプランにゆとりが持てる結果につながるとも考えられます。教育ローンを借入する際は、限度額いっぱいで借入しないこと教育ローンは、いくらくらい借りるのが良いのか?といった疑問を抱えている方も多いと思いますが、こちらの考え方につきましては、住宅ローンの考え方と同じように、限度額いっぱいで借入することは厳禁です。この理由は、借入できるお金を借りたとしても、そのお金を借入から完済までの長い期間に渡って滞ることなく返済できなければ本末転倒だからです。では、どのような考え方で教育ローンを借入する必要があるのでしょうか。それは、ご自身の懐具合に合わせた返済可能額で借入する必要があります。返済可能額とは、その名前の通り、毎月余裕を持って返済していくことができる金額のことを指し、具体的に、毎月の手取収入から家計支出などを差し引いた後の実際に余るお金を考えなければなりません。なぜならば、新たに教育ローンの借入を行うということは、返済時期は別として、毎月の収入から家計支出などを差し引いた後の余るお金から新たに教育ローンの返済が支出されることになるためです。そのため、返済可能額を考えずに教育ローンの借入を行った場合、毎日の生活に支障が生じることが考えられ、多重債務の原因や最悪な場合は、自己破産といった結果を招いてしまう原因にもなり兼ねません。教育ローンと奨学金のどちらを使うのが良いのか?まとまった教育資金を準備するための方法には、教育ローンを借入するほかにも、奨学金を活用する方法もありますが、教育ローンと奨学金のどちらを使うのが良いのか?といった疑問を持たれている方も多いと思います。上記表を見ますと、教育ローンも奨学金も、いずれも教育資金を目的とした借入であることには変わりありませんが、借入する人や資金の受け取り方など、細かな点を比較して見ていきますと、大きく異なることが一目でわかります。ただし、いずれの借入をするにしても、特に、保護者の方には、教育ローンを借りる前に知っておいていただきたいお金の考え方があり、先に解説した返済計画を立てる場合やシミュレーションをする場合も「教育ローンと奨学金を借りる前に知っておきたい考え方とは?金利や損得以前に押さえるべきポイントを紹介」記事を通じて確認することができます。ご自身の将来のライフプランにも活かされる内容となっておりますので、併せて読み進めてみることをおすすめします。教育ローンや奨学金を活用して失敗しないために必要なこと教育ローンや奨学金は、お金を借入する人が異なるものの、いずれも長期の借金でありますから、計画的な準備と対策をしておかなければ、後々、生活が困窮する原因や最悪な場合、自己破産などに追い込まれる危険性があります。このような失敗をしてしまう一番の原因は、お金を借入する本人の考え方や事前行動の欠如にあると筆者は率直に感じておりますが、すでに紹介した返済計画や事前対策をあらかじめ行っておくことで、失敗することは簡単に避けられることは確かです。人の振り見て我が振り直せと言われることもありますが、どのような考え方が失敗することになるのか、以下、教育ローンや奨学金の質問から典型的に失敗する原因を個別に解説している記事がありますので、教育ローンや奨学金を活用する予定がある方は、以下の記事も読み進めておくことを強くおすすめします。教育ローンの審査に通過するためのポイント教育ローンを借入するためには、教育ローンを申し込んだ金融機関の審査に必ず通過しなければなりませんが、どの金融機関でも審査される一般的な審査項目は以下の通りです。個人信用情報に著しい問題がないか安定した収入があるのか教育ローンが、収入に対して多重債務にならないか上記の審査項目に対して、1つでも問題がある場合は、教育ローンを借入することは難しくなる可能性が高くなりますが、これら3つの具体的な解説につきましては、以下記事からそれぞれ個別に確認することができます。将来的に教育ローンの借入をする予定がありそうな方は、特に、読み進めていただきたい内容となっており、中には、教育ローンの借入が必要だからといって、短い期間で一時的に対策しようとしてもどうにもならないこともありますので、要チェックです。教育ローンの借入をするには、どこがいい?教育ローンの借入をするには、どこから借入すれば良いのか気になる方も多いと思いますが、この疑問を解決するためには、国の教育ローンと民間の教育ローンについて、それぞれ特徴を知ることが大切です。また、国の教育ローンや民間の教育ローンは、金利や融資限度額にもそれぞれ違いがあることから、特徴を知るだけではなく、それぞれを比較検討していくことも大切になります。なお、以下、同サイト内で公開している記事では、国の教育ローンと民間の教育ローンの違いについて比較しており、併せて、金利や特徴についても紹介しているため、教育ローンの借入をどこからしたら良いのか疑問を抱えている方にはおすすめです。教育ローンを比較検討するためのポイント教育ローンを比較検討する際のおもなポイントは、以下の通りです。金利は、どのような種類があるのか年利率は、どのくらいなのか保証料や保証人が必要なのか借入金額はどのくらいまで可能なのか返済期間はどのくらいまでなのか融資の対象となる条件はどうなのか上記の内容は、金融機関によってすべて異なるほか、いわゆるメガバンクと呼ばれる有名な銀行だからといってお得な融資条件であるとは限りませんので、やはり、複数の金融機関同士で比較検討することがとても大切です。教育ローンの金利を考える上でのポイント教育ローンや住宅ローンを借入する上で、金利を見て借入を検討することは当然のことである一方、目に見える金利(表面金利)だけで選ぶことは厳禁です。また、教育ローンには、おもに3つのリスクがあると考えられ、教育ローンを借入する前のリスク、教育ローンを借入している在学中のリスク、卒業した後における返済途中のリスクについて考えておくことも大切です。そのため、教育ローンの金利だけではなく、これら3つのリスクについて、どのようなリスクでどのような対策を考えておく必要があるのか、あらかじめ知っておくことをおすすめします。教育ローンを銀行から借入する場合の注意点教育ローンを銀行から借入するということは、民間の教育ローンを借入することを意味し、担保や保証料について、あらかじめ注意しておかなくてはなりません。これは、国の教育ローンに比べて民間の教育ローンは、種類が様々あることに加え、担保の有無によって金利や借入限度額が異なるほか、保証料があるといった特徴があるためであり、結果として、これらは将来返済していくことになるお金に直接の影響を与えるためです。ちなみに、国の教育ローンは、銀行に比べて金利が低く、保証料や担保も必要ないことから、優先して教育ローンの借入を検討されることをおすすめしたいのですが、借入できる金額が少ないことや同居している親族以外の保証人が必要などといった縛りもありますので、この辺の注意点も知った上で、どちらの教育ローンを活用するのが得策なのか検討する必要もあるでしょう。教育ローンについてのおすすめ記事を紹介教育ローンは、借入から完済までの返済期間が長いものであるからこそ、借入計画や返済計画を立てることは、とても大切になりますが、何よりも教育ローンを無事完済し終えた成功者の体験談を知ることは大切だと考えます。成功談、失敗談から学べることはたくさんあるわけでありますから、教育ローンを借入する前は、教育ローンの完済に成功した方の体験談を目通しすることで、これからの借入に活かすことをおすすめします。なお、教育ローンは、住宅ローンの借入と同じように、長い期間に渡って返済をしていかなければならないことが多いため、返済期間中に、借り換えを検討される方もおられると思います。こちらに関しましても、教育ローンの借り換え効果について考察したものを公開しておりますので、併せて読み進めておくことで、より、教育ローンを初めて借入する際の大切さがおわかりになると思います。教育ローンまとめ教育ローンの総合案内記事として、教育ローンの借入から完済までに必要なことを幅広く紹介させていただきましたが、本記事の内容を一通り目通しいただきまして、関連記事を読み進めていただくことで、無理のない教育ローンの借入ができるものと思います。教育資金は、人生三大資金の1つにあたり、多くのみなさまにとって極めて重要なお金にあたりますが、教育ローンを借入する場合は、計画的な借入と返済計画をあらかじめ立てておくことでうまくいくことは確かです。本記事が、これから教育ローンを借入するみなさまにとって有意義なものになっていただければ幸いです。
2019年01月18日2018年は、度重なる自然災害や増税など、住宅購入者にとっても気になるトピックが話題を集めた年でしたね。そんな中、株式会社リクルート住まいカンパニーが1都6県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県)に住む、住宅購入に関する無料相談サービス「スーモカウンター(注文住宅)」の来場者250名にアンケートを実施。「増税」「金利」「防災」という、2018年を代表するカテゴリーに関する、住宅購入者の意識が明らかになりました。■ 住宅購入の決め手は増税・低金利<子ども関係izumi / PIXTA(ピクスタ)まずは対象者に、住宅検討理由において最も重要だったものを聞いてみると、34.2%が子どもの誕生や、子どもが入園、入学をするまでに家を持ちたいといった、「子ども関係のため」と回答。次いで、「家の老朽化のため」が2位で20.8%。「増税影響のため」と回答した人は、わずか10.8%にとどまりました。この結果から、増税やローン低金利など住宅購入の金銭面における大きなポイントがあったとしても、多くの人はそれがメインの理由にはならないことがわかります。筆者夫婦が、筆者の妊娠を機に住宅を購入したように、今回のアンケート対象者も多くが「妊娠を機に出産前に購入したい」「子どもの入園や入学前に合わせて検討したい」といったニーズが多いようです。しかし、増税や金利が多少なりとも住宅購入計画に影響を与えていることは事実。増税、金利ともに6割程度の人が住宅購入計画に「影響を受ける」「やや影響を受ける」と回答しました。Q 消費税の増税は、住宅購入計画に影響しますか?(単一回答、%)Q住宅購入計画に金利は影響しますか?(単一回答、%)その影響として最も多かったのは、「購入計画を見直している」というもの。その購入計画について細かく聞いてみると、「消費税が10%に上がる前に購入しようと思う」「住宅ローン減税制度の適用期限延長・控除を利用しようと思う」など、購入の“タイミング”を考え直す人が多いことがわかりました。住宅購入における1番の決め手が増税や金利ではないものの、増税や金利によって住宅購入の検討そのものを早め、買い時を見極めようとする人が増えているようです。■ 予算超過してまで防災対策をする人は少ない地震や台風といった未曽有の災害が日本列島を襲い、今年を表す漢字も「災」となるなど、とにかく災害が多かった今年の日本。日本全体として防災の意識が高まった年になりましたが、住宅購入者における防災の意識はどのようなものでしょうか。まず、家を建てるにあたり、防災をどの程度意識しているかについて聞くと、「かなり意識している」が30.8%、「やや意識している」が54.4%となり、8割を超える人が意識していることがわかりました。そして、その意識していることについて聞くと、「地震に強い構造(耐震、免震)」、「立地・基盤」、「水害対策」といった項目が上位に。スーモカウンター住宅アドバイザーによると、防災への関心は高まってはいるものの、予算を追加してまで防災を意識した家づくりをしている方は少ないのだとか。耐震や免震については、各ハウスメーカーや工務店でも技術が整っていることが多いので、気になる方は各社の特徴を確認してみるのがいいそうです。筆者の場合は、住宅購入前、自治体の発行するハザードマップを入手したり、また不動産屋や自治体の窓口にその地域の過去の災害を聞いたりしました。なるべく予算をかけずに防災を意識した家づくりをしたい人は、そうした情報を集めていくことも有効かもしれません。増税や低金利、自然災害などが住宅購入者に与えた影響が細かくわかった今回のアンケート結果。2019年は、住宅に関するどのようなトピックが、住宅購入に影響をもたらすのでしょうか。【参考】※増税決定、低金利、自然災害… 2018年振り返り!住宅購入検討のきっかけに影響したことは?首都圏在住250人の住宅検討事情、大公開
2019年01月05日この春、多くの銀行が手数料の改定を行っています。三菱UFJ、みずほ、三井住友のメガバンク3行は両替手数料を値上げし、その他の銀行も多くが両替手数料や振込手数料を値上げ、または4月から値上げをする予定です。預けているのに取られるばかりのお金が多い中、預けたときの金利はどうなっているのか、2018年の普通預金の年利について調べました。●ネット銀行以外のすべてが横並びメガバンクなどの大手から、都市銀行に至るまで、実際に店舗を持つ銀行は一律横並びで、年利0.001%という結果でした。少なくとも10万円預けなければ、利息は付かない状態なので、本当にただ預けているだけという状態に近いですね。一方で実店舗を持たないネット銀行は、年利が高い銀行もあり、楽天銀行やSBJ銀行は普通預金でも0.02%の年利がつきます。これら2行には劣りますが、ジャパンネット銀行も0.015%と、メガバンクと比べれば15倍の利息が付くという結果になっています。●特定の条件を満たせば大手の100倍の金利も!?クレジットカードを作成するなど、追加の条件を満たせば金利が変動するネット銀行もいくつかあり、条件を満たせば大手銀行の100倍の金利になるところもあります。イオン銀行は通常であれば0.001%とその他の銀行と変わらない金利ですが、キャッシュカードにクレジットカード機能も搭載した「イオンカードセレクト」を作ると、0.1%と金利が100倍に!楽天銀行も楽天証券に口座を作成し、連携させる「マネーブリッジ」を利用すれば金利が0.1%に上がります。資産運用でiDeCoなどを考えていた人は、楽天に口座を統一するとメリットがありそうです。同様に住信SBIネット銀行も、SBI証券の口座と「SBIハイブリッド預金」で連携をさせると金利が0.01%になるので、楽天銀行ほどではないですが、既にどちらかの口座を持っている人にはオススメです。金利で見ると、特定の条件を満たした際のネット銀行の普通預金はかなり魅力的で、場合によっては手数料が定期預金を超えることもあります。普段手数料ばかり取られていることがつらい人は、これを機に金利の高い銀行を検討してみては?(文・姉崎マリオ)
2018年03月28日