たとえば全国で避難訓練が行われる防災の日(9月1日)など、きっかけがあれば防災について考えるものですが、ふだんはとくに意識することもなく…。しかし、災害は忘れたころにやってくるもの。何もないときだからこそ、意識を強くする必要があります。防災意識の高いママたちに日ごろ、家庭でどんなことを心がけているか聞いてみました。■通学路を散歩しながら、子どもと一緒に危険ポイントをチェック「子どもと散歩しながら、通学路の安全性をチェックします。上から看板が落ちてきそうな場所や、崩れやすそうな壁など、登下校中に災害にあった場合を想定し、こういう場所には普段から近づかないように話します。うちの子の学校では、授業中などに災害が起きたら親が迎えに行くのですが、必ず行けるとは限りません。そのため、どのルートで帰ってくるか、家が倒壊していたらどの避難所に行くかといったことも教えました」(38歳・小学4年生のママ)子どもと離れているときに災害が起きたら…。考えただけで不安になりますよね。自分がそばで守ることができない分、通学路などのチェックはこまめに行いましょう。防犯にも役立ちそうです。■停電になっても大丈夫! 暗闇でも歩ける、モノが探せる蛍光シール「家の中や防災グッズに蛍光シールを貼っています。東日本大震災の計画停電のときに、これが便利だとママ友から教わりました。電気がつかなくてもモノがある場所や、玄関までのルートもわかります。たまに家中を暗くして、このシールだけでも歩けるか、防災袋を持ち出せるか、子どもと一緒に試しています」(33歳・小学6年生のママ)蓄光するタイプの蛍光シールは、電池などが不要なので、いざというときにも心強い存在です。 ■あの大震災の経験をもとに、枕元にはいつも靴を常備「高校を卒業したくらいだったかな、阪神・淡路大震災を経験しました。大阪南部に住んでいましたが、今まで経験したことがないくらい大きな揺れで、しかも早朝だったからパニックになってしまいました。本当にこわくて、何もできなかったことを思い出します。また同じような災害が起きたときに冷静に行動できるかはわかりませんが、あのときはモノが散らばってしまい、部屋から出るのもひと苦労でした。そのため、今でも枕元には靴を置いています。もちろん、子ども部屋にも!」(42歳・小学3年生のママ)過去の経験が生かされているようですね。あれから靴が役立ったことは幸いにもないとのことですが、旅行先でも枕元に置いて寝ているそうです。■100%安全はない! 万が一のために避難所を複数チェック「地域の指定避難所まで子どもと一緒に歩きました。自宅からだけでなく、学校から、駅からなど、複数のルートを確認します。もしものときにはここへ来ることを教えるだけではなく、さらにそこが壊滅的な被害にあったときのために、別の場所も何カ所か教えています」(29歳・小学3年生のママ)避難所として指定されている場所は、災害が起きても比較的安全な場所ではあります。しかし、100%安全で被災しないという保証はありません。複数をチェックしておくのはいいアイデアですね。■両親に感謝! 家庭で「抜き打ち避難訓練」を実施最後に、筆者が子どものころに体験した「抜き打ち避難訓練」をご紹介しましょう。早朝に両親が突然、「地震だー!」「火事だー!」と叫びながら子ども部屋に入ってくるのです。最初はパニックになることしかできず、「本当に地震だったら助からないよ」と言われました。それからはベッドのそばに着替えや靴を置いておき、抜き打ち避難訓練がはじまると慌てつつも何をするべきか考えられるようになったと思います。回数を重ねるごとに、だんだん慣れてきてしまうのですが、毎回点数をつけられていて「今日はだらけていたからおやつはなし」など、親なりに緊張感を与える工夫をしていました。これを夫にも試したところ、大人でもすぐには行動できず、ちょっと情けなかったです。でも、これをきっかけに防災について夫婦で話し合うことができました。避難訓練というと、学校などで行う大規模なものをイメージするかもしれません。しかしこのように、自宅でもできることはたくさんあります。子どもの年齢に合わせて、できることから始めてみませんか? 年末年始で忙しくなる前に、家庭でもできる避難訓練に挑戦してみましょう。
2017年11月12日私たちが小さい頃は、地震や津波なんて遠い地の出来事だと感じている空気が、どこかにありました。ここ数年の間に大きな災害が相次ぎ、防災意識も以前よりは高まっているように感じますが、実際に家族間で防災情報を共有できているのは、3 人に 1 人しかいないという調査結果が出ているそうです。■子どもや孫を守りたい! それなのに行動がともなっていない現実防災に対する意識調査を行ったのは、大和ハウス工業。新築・戸建住宅の購入を検討している20代から50代の男女1,035 名にアンケート調査 「2017年度防災意識調査」 をしたところ、災害が起きた時、真っ先に子どもや孫の心配をすると答えた人が41.8%と半数近いのに、実際に避難場所やルート、連絡手段の情報共有をしていない人の割合が34.5%もあったそうです。また、家族で自宅にいる場合の避難や連絡の方法について共有しているのは53.0%と半数を超えますが、外出先で家族がバラバラの時となると、45.6%にまで下がっています。1人1台スマホを持っている現代、何かあってもスマホで連絡すれば大丈夫と思いがちですが、災害時にスマホが使えるとは限りません。自分が使えても、家族が使えない場合だって考えられます。■ちょっとした工夫で格段に上がる! 災害時、家族が再会できる確率「防災について家族で話し合えと言われても、何を話し合えばいいのかわからない、という理由も大きいのではないでしょうか」と語るのは、危機管理教育研究所代表 危機管理アドバイザーの国崎信江(くにざきのぶえ)さん。「防災について家族で共有すべき情報とは、被災した場合を想定し、できるだけ具体的に、小学校集合ではなく、小学校の校庭の鉄棒の横というように、細かく取り決めておくことが大切です。わが家では、集合時間を1日2回、待ち時間も20分とし、会えなければ次の時間に集合するようにしています。 寒い中で長時間待ち続けたり、早く向かわなければと無理をすることで、事故につながる危険も生じます」確かに、避難場所を小学校に決めて実際に集合できたとしても、同じように被災した人が大勢いるわけですから、家族となかなか会えない可能性も考えられます。 ■わが家オリジナルの防災マニュアルを作ろう災害時に必要な情報は、家族構成や立地条件など各家庭で異なります。そのため、国崎さんは「わが家の防災マニュアル」を作ることをすすめています。「家族の連絡方法や待ち合わせ場所・目印、自宅から避難する際に誰が何を持ち出すかなど具体的に書き込み、家族全員で所持しましょう」(国崎さん)一から防災マニュアルを作るのは大変ですが、国崎さんが代表を務める 危機管理教育研究所ホームページ で、 ひな形 が提供されています。曜日別の家族の行動まで書く欄がありますが、これにもきちんと理由があるそうです。「お父さんは会社、子どもは学校と思いがちですが、曜日や時間でいる場所は変わります。毎朝、今日は何時頃どうしているか、家族で共有する習慣を身につけるのも、家族の防災コミュニケーションに役立ちます」(国崎さん)直面するかわからない災害のために、防災マニュアルを作るのは正直、少し面倒な作業だと感じるでしょう。しかし、このまま何もしないで災害にあったとしたら、「あの時ちゃんと情報共有していれば…」と後悔することは、目に見えています。子どもや家族、そして自分のために、ここは一度、家族会議で避難情報を共有しておきたいものです。 ・大和ハウス工業
2017年11月10日防災についての発達ナビのアンケート、結果は?8月30日~9月5日の防災週間に、発達ナビの「みんなのアンケート」コーナーにて、「【9/1は防災の日】家でも防災のために何か取り組んでいる?」というテーマでアンケートを行いました。Upload By 発達ナビ編集部みんなのアンケート330件もの回答が集まり、下記のような結果になりました。・YES…39%・NO…46%・どちらでもない…15%ご協力いただいたユーザーの皆さま、ありがとうございました!ご家庭に合わせて工夫や準備をされているアイデアを共有してくださった方もいらっしゃいました。特に発達障害の特性に合わせた準備や対策は、とても参考になります。一方で、NOの回答が46%と一番多かったことにも注目です。中にはやらなきゃとは思いつつも、後回しになりがちなんですよね(;^^)引っ越してから、避難場所とかわからないや~~~震災直後は防災グッズを準備したけど、今は何もしてない。何かあった時にどうするか…家族で話し合うだけでもやっていかなきゃなという声もちらほら。災害があった直後は非常用持ち出し袋などの震災グッズを準備していても、日々の中でなかなか意識し続けることはむずかしいもの。イメージがわかず何をしていいかわからないということもあるのかもしれません。しかし、いつ起こるかわからないのが災害です。今回は、発達ナビユーザーの皆さんが災害の時に、どんな困りごとが出てきそうか、またどんなことが不安かという声と、今工夫されている方のアイデアを合わせてご紹介します。ぜひ、この機会に、家族で防災について考えるきっかけにしていただければ嬉しいです。みんなはどんなことを不安に思っているの?出典 : 発達ナビユーザーのみなさんは、災害に対してどんなことを不安に感じているのでしょうか?食べ物は多少用意していますがいざとなると行動出来るか不安です。避難訓練は出来ても本番が弱いタイプだと思うので。大きな音が苦手な、長男小1パニクらないと良いけど、地震の後やサイレンの音がすると不安が増えそうです。災害時は誰でも不安になります。安全を確保しながら、落ち着いた行動を、と言われてもとっさに判断して動ける人は多くないのではないでしょうか?発達障害のある人の中にはいつもと違うことや、見通しが立たないことが苦手な人もいます。そのような特性がある場合、地震の揺れそのものだけでなく、避難する他の人の様子や音に強い不安を感じ、避難行動が困難になってしまうかもしれないと懸念する方が多いようです。避難所生活はパニックになりそう。耳栓とか必要!?考えるいい機会になりました。人ごみの声に耐えられるのかが不安。避難生活は集団で暮らす場となります。不慣れな体育館などのスペースや大勢の人の生活音、炊き出しの食事や避難グッズなど限られた物資を用いた生活……これらは、発達障害のある人にとっては、かなり過酷な環境の変化と言えるのではないでしょうか。聴覚過敏症のため、避難所にとどまる事は厳しいとおもっていて、本格的なテントを用意するかで悩みすぎて、未だに結論が出てません( ̄▽ ̄;)また、避難所には地域の様々な人が集まります。日ごろ交流がない人と同じ空間で生活することもあるでしょう。みなそれぞれ、先行きの見えないストレスを抱えているはずです。そのような場合、もしかしたら特性への理解や配慮が得にくい状況となるかもしれません。もし災害によって住む場所が奪われてしまったら、自宅が危険だったら、避難所での生活を余儀なくされるかもしれませんが、はたして環境に耐えられるか、集団での生活になじめるか心配する声も多くありました。我が家の防災グッズ、こんな準備をしています!出典 : 非常用持ち出し袋、用意していますか?定期的に非常食の賞味期限が切れていないか、我が家に必要なものは揃っているか、確認する習慣をつくっておくとよいかもしれません。また独自の工夫や防災グッズを準備されているという方にアイデアを教えていただきました。各ご家庭の防災に生かせるヒントがあるかもしれません。これを機に、「我が家の防災グッズ」を見直し準備してはいかがでしょうか?出典 : 災害時、まず心配になるのが食べるもの。電気やガス、水道といったライフラインが止まったら、調理や食べ物の保存は困難になります。また物流や販売店が被害を受けたら、好きなものを買って食べるという生活は、またたく間に不可能になります。偏食がある子の場合、持ち出し用の非常食や救援物資の食料がスムーズに食べられない可能性も想定しておいたほうがいい、という意見も多く見られました。自治体の備蓄品をそもそも食べられない(であろう)➡缶に入った備蓄パンを会社で入れ替えだったからとパパが軽い気持ちで貰ってきたとき、まさかの味が駄目で嘔吐しまして(笑)これは、うちの子に食べられる物を用意しなきゃとなったのですお菓子もいろいろ試しながら消費備蓄中です備蓄する食料も家族の口に合わなければ意味がありませんし、場合によってはショックで数日間も食べられなくなる人もいるかもしれません。止むを得ない場合は、お菓子とビタミン剤で暫く過ごすと言う方法もありかもしれません。娘が食べれるもので日持ちする種類のものは多めに備蓄しています。飲み物も。東京在住なので、災害時には混乱が大きく、食料の支給なども遅れるのではと想定してます。比較的醤油煎餅は食べてくれるので、備蓄缶のお煎餅も買いました。非常食・飲み物は必ず年に2回いろんな種類を試しながら子供が食べられるものを確認しながらの確保非常時に食べられるものがなくてあわてないよう、事前に試食しておくことも、ご家庭での防災訓練の一つとなるのかもしれません。出典 : 避難場所での音や光など感覚過敏への対策をはじめ、苦手なものへの対策をしている人もいました。ふだん公衆トイレに近寄れないので、簡易トイレたくさん!耳栓、アイマスクが必須アイテム。パニックで迷惑かけてしまう、または本人が拒絶することで、避難所に居られない可能性を考えて食料たくさん!出典 : お子さんでしたら「安心毛布」みたいに手放せないもの、コレがあったら不安が解消されるもの等、把握しておくのも良いかもしれません。もしかしたら避難所に居られるかもしれない可能性を考えて、気をまぎらすためのボードゲームも。。不慣れな環境で過ごす子どものため、安心できるお気に入りグッズや、ゲームなどを持ち出し用に準備しておくとよいかもしれませんね。出典 : 自宅付近ならともかく、出先で災害にあった時の為に(天候で電車が止まって帰宅できない等)持薬と不安・不眠の際に飲む薬を数日分、常に携帯してます。息子の精神科の薬や持病の薬はすぐに持ちだせるようにしてます。防災グッズを揃えて子供用のリュックサックに知的障害を伴う自閉症であると書いたカードと療育手帳のコピーを入れてあります。持病などがある場合、薬を持ちだせるように携帯しておくことも大切ですね。また健康保険証のコピーなどといっしょに療育手帳のコピー、ヘルプマークやヘルプカード、特性についての説明などがあると支援を受ける際にスムーズになるかもしれません。LITALICOジュニアでは、お子さんのことを周囲の人に説明・共有するための「サポートブック」をインターネットで無料配布しています。これを機会にぜひご利用してみてください。災害があったらどうするか家族で考えてますか?出典 : もし災害があったらどうするか、どこに避難するか、家族で話し合って具体的にシミュレーションをしたり、想定しておくとよいかもしれません。あ!何より用意しなきゃいけないのは、息子に向けた避難のマニュアルみたいなものだ!あらかじめ、必要な物資を用意するのも大切かもしれませんが、家族と話し合うのが一番かもしれません。災害対策は地域によって違いますし、避難場所や家族以外の方との緊急連絡先を把握した方がいいと思います。家庭内の災害マニュアルみたいなものを、夫がつくりました。思いつく限りの、あらゆる問題を想定して、その問題の解決のためのマニュアルなのですが…。ADHD息子には、家以外で地震があったら周りの大人の言うことをちゃんと聞く。独りで道の場合は、何もない所を探す電柱電線、頭上注意なるべく近くの公園か学校へ。って言っています。集合する避難場所を決めてあります。学校にいるか、近い場合は学校から動かないこと。緊急連絡先を紙に書いてカバンに各自入れてあります。見通しが持てないとパニックになりやすい特性がある場合、本人への説明用のマニュアルを作って説明しておくと、理解しやすくなります。地震や台風、水害などの災害について、イラストや写真などを使って説明しましょう。避難経路、避難のしかたなども視覚的にわかりやすいマニュアルがあると、いざというときに役立つかもしれません。出典 : 実際に避難経路を歩いてみる、実際に避難グッズを試しておくなど普段からトレーニングしておくとよいでしょう。子どもが小さい場合、遊びの一環として取り入れるなどしながら、慣れるようにするのもいいですね。防災のイベントや地域での防災体験など、様々な機会を上手に生かしている体験談が目を引きました。保育園と同じやり方で「だんごむしのポーズ」を時々させたり、廊下を歩いている時に「家では地震の時にここが一番安全なんだよ」と教えたり、玄関に懐中電灯を置いて、使い方を教える程度です。5歳は全部理解しているでしょうが、2歳はダメそうなので、ちょっと悩みますね。怖がりの息子くんのために、大きな地震を一度体験させてみたら…と思って地震体験車のイベントに参加しました。息子くんは車が揺れているだけで怖いと固まってしまいました。気持ちが落ち着けば…と思い1時間くらい待ちましたが怖くて乗れませんでした。消防士さんも苦笑い。でも息子くんにはいい意識付けにはなりました。私達夫婦も息子くんがパニックになることを想定しておく必要があると実感しました。紙食器にラップを使ったりして、出来るだけ災害を想定して過ごしますストレスは半端ないだろうけど、こだわりがある我が子には…たまに夜ランタンだけで過ごしたり、エアベッドも普段から時々使って、いざというときに出来るだけいつも通り適応出来るように~おうちキャンプと称して(笑)実際は予想を遙かに上回る大変さがあるのだと思います起きないことを願いつつ準備してますパニックなどの心配はありませんが予定が変わることに、困惑することがある息子。震災当時年長さんだったので、避難や防災を楽しい体験に紐付けたくて、私も念願だったファミリーキャンプを始めました。最初の頃はみんながご飯の支度をしていても一人でフラッと、どこかへ行って好きなことをしていましたが、6年生の今は母の私と二人でテントを張れる様になり、一番重い荷物を率先して運んでくれます。ウチは避難所生活は絶対無理と思っているので、テントやその他諸々、キャンプ用品一式持っています。防災の日はそれのチェック兼ねて、妻に使い方をレクチャーするのが、毎年恒例になってます。いつもと違う環境で生活し、眠る経験も重要です。キャンプなど、楽しみながら非常時に備えた訓練をしてみるのもよいですね。まとめ出典 : 今回のアンケートからは感覚過敏や偏食などといった特性からパニックや避難所での生活に不安を感じる意見が多く見られました。誰でも災害時には不安で強いストレスを受けるでしょうが、いつもと違うことが苦手な発達障害の子どもの場合、なおさらです。ご家族の特性に合わせ、工夫をこらした災害への備えはとても参考になります。災害はいつやってくるかわかりません。想定外のことも多いかもしれません。ですが近年は異常気象による災害も多く発生しています。避難しなくてはいけないシチュエーションは誰の身にも起こりうると考え、日ごろから一人ひとりが考えておくべきではないでしょうか?発達ナビでは今回のアンケートをはじめ、これからも防災に向けた取り組みを続けていきたいと考えています。みなさんも、防災への工夫や体験談、不安に感じていることや知りたいことがあったら是非、ご意見をお寄せ下さい。参考:災害時マニュアル「災害と発達障がい」参考:災害時の発達障害児・者支援エッセンス|国立障害者リハビリテーションセンター参考:防災・支援ハンドブック|自閉症協会
2017年09月14日9月1日は防災の日です。いつ大きな災害が起きてもいいように、地震や火災などの対策は万全にしておきたいものです。特に非常食は防災グッズの中でも重要なアイテムのひとつ。今回はどんな非常食があり、味がどんなものなのかをご紹介します。これを機に防災について考えてみませんか。地震大国である日本にとって、防災グッズの完備は必要不可欠です。その中でも、非常食は重要なアイテムのひとつですが、「おいしくない」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。一方で「最近の非常食はおいしい」という意見も。本当のところどうなのか、代表的な3種類を実際に食べてみました。また、賞味期限が近くなった非常食のアレンジにも挑戦しました。■目次1.非常食を食べる前に2.水戻り餅を食べてみた3.アルファ米を食べてみた4.即席パスタを食べてみた5.賞味期限対策のアレンジをしてみたまとめ1.非常食を食べる前に皆さんは、非常食を、どの程度の量、どんな基準で選んで備蓄していますか?東日本大震災以前は、家族全員の3日間分の備蓄が推奨されていたのですが、現在は1週間分の用意が望まれています。非常食選びのポイントは、できるだけ普段でも食べられる、おいしいものを選ぶこと。そうすれば被災時に食欲がなくても食べられますし、賞味期限が近くなれば普段の食事にアレンジして楽しめます。今回は、非常食として代表的な水戻り餅・アルファ米・即席パスタの3種類を、実際に食べて味を試してみました。実験には、災害時で熱湯が入手できない状況を想定し、常温の水を使用しています。2.水戻り餅を食べてみた今回挑戦したきなこ餅の作り方は以下の通りです。(1)2分割のトレーの半分に餅を入れ、ひたひたになるまで水を注ぐ(2)1分ほど待つ(3)餅に水がしみこんだら、トレーの残り半分に餅を移し、きなこをかけて完成水を注いでたった1分、厳密に時間や水の分量を量らなくても大丈夫です。しかも、味や食感が普通のきなこ餅と全く変わらないので驚きました。添加の粉末アルコールの影響か、舌に雑味が残りましたが、十分においしい非常食と言えるでしょう。小さめとはいえお餅ですので、小さなお子様や高齢者の場合のどに詰まらせるおそれがあります。食事の際は十分に注意して下さい。3.アルファ米を食べてみた主食となる白飯の作り方は以下の通りです。(1)袋を開け、脱酸素剤とスプーンを取り出し、底を広げる(2)水を袋の内側の注水線(今回は160ml)まで注ぎ、スプーンでよく混ぜる(3)チャックを閉め、水を使用した場合は60分置いて完成常温の水でも、1時間後にはふっくら仕上がっていて感動しました。ただ、計量カップで厳密に160ml計って注いだところ、水位が注水線より若干下になり、仕上がりが少し硬めのご飯になってしまいました。計量カップよりも、注水線を目安に水を注いだ方がよいようです。味はごく普通の常温のご飯です。水で戻したという違和感もなく、無添加なので食後の雑味もありません。ラップに包んでおにぎりにしたり、汁物やおかずと一緒においしく食べられそうです。4.即席パスタを食べてみた続いて、カルボナーラのパスタを作りました。(1)袋を開け、脱酸素剤とスプーンを取り出し、底を広げる(2)水を袋の内側の注水線(今回は150ml)まで注ぎ、スプーンでよく混ぜる(3)チャックを閉め、水を使用した場合は20分置く(4)チャックを開き、仕上げによく混ぜて完成水を注いだ時点では、パスタと底の方にあるソースが完全には混ざらないので、食べる前にもう一度よく混ぜるのがコツです。食べてみたところ、「ぬるいパスタ」いう感想です。味は悪くないのですが、やはりお湯を使って、温かいものを作った方がおいしく食べられそうです。1袋分でかなり食べごたえがありますので、家族で分け合って食べるというのも良いですね。5.賞味期限対策のアレンジをしてみた備蓄の方法には、ローリングストック法というものがあります。普段の食事で定期的に非常食を食べては買い足し、常に新しい非常食を備えておく方法です。今回は、アルファ米の簡単なアレンジをご紹介します。作り方は以下の通りです。(1)コンソメ5gほどを、少量のお湯で溶かす(2)(1)で作ったコンソメ液を、アルファ米を戻す際にお湯と一緒に袋に注ぐ(3)袋の表示通りの時間待って完成簡単なうえに、味はピラフのようで大変おいしかったです。コンソメ少々で丁度よい味つけになるので、調味料を計量する手間もありません。被災時にも実践できそうです。同じく非常食になるソーセージの缶詰と、冷蔵庫にあった玉子や野菜で、カフェのワンプレートディッシュ風に仕上げてみました。ケチャップで味に変化がついてさらにおいしく食べられました。まとめ今回試した非常食のうち、常温の水で作ってみておいしかった順は以下の通りです。第1位水戻り餅第2位アルファ米第3位パスタ日本の文化として、餅やご飯は冷めた状態でも食べることがあるのに対し、パスタはアツアツか冷やした状態で食べるもの、という認識があるせいだと考えられます。白飯のアルファ米は常温でもおいしく食べられ、様々な応用がききますので、多めに備蓄しておくことをオススメします。非常食選びの一助になれば幸いです。
2017年09月01日災害時には、飲料水や熱湯が確保できない、スマホや携帯が充電できない、といった事態が予想されます。防災グッズで、本当にライフラインの代わりになるのでしょうか?実際に使って性能を試してみました。グッズ選びに迷われている方必読です。日本は災害の多い国です。災害で水道・ガス・電気が絶たれても、一定期間生き延びるためには、飲み水や熱湯、連絡用の機器の充電が必要になります。一般に出回っている防災用品には、非常用持ち出し袋に入れられるコンパクトサイズで、飲料水やお湯の入手、携帯の手動充電が可能という、便利なグッズが出回っています。実際使ってみて、どのくらい簡単にできるのか、注意点はないのかを検証しました。■目次1.浄水器を使ってみた2.お湯を沸かしてみた3.どれだけ頑張れば充電できるかやってみたまとめ1. 浄水器を使ってみた災害時には、飲料水が尽き、お風呂の水や川の水しか手に入らないかもしれません。そんな時に役立つのが浄水器です。様々な種類がありますが、携帯しやすいストロータイプを試しました。使用法は、殺菌された水(水道水など)の場合は、水の中に入れて口で吸うだけです。ストロー内部に水が満ちるまで水が上がってこないため、少し時間がかかり、また吸う力も必要でした。小さなお子様や高齢の方では難しいかもしれません。殺菌されていない川の水などには、飲用の前に粉末除菌剤をいれます(200mlに対し、付属の計量器すりきり一杯)。よくかき混ぜて2分以上待ち、ストローで吸います。魚が棲める程度の淡水ならば飲めるそうです。ストロー本体は約100リットルの水を浄化でき、付属の粉末除菌剤もコップ600杯分の除菌が可能なため、衛生的な水がくるまでは十分しのげそうです。2. お湯を沸かしてみた赤ちゃんのミルクや、温かい食事など、被災地でお湯は大切な資源です。ガスコンロが使えればいいのですが、火が使えない状況も考えられます。そんな時も、アルミニウムの水酸化反応を利用し、火を使わずに熱湯を作れる防災グッズを試してみました。熱湯を作る際には、別途フタつきのアルミボトルを用意する必要があります。今回はコーヒーの缶を使って400mlの水を沸かします。実験前の水温は約28℃でした。作り方は以下の通りです。(1)赤い加熱袋を立てて底を広げ、黄色い袋から発熱材を取り出し、底に入れる(2)その上にふたを閉じたアルミボトルを入れる(3)発熱材が入っていた黄色い袋を使い、水(川の水や海水でもOK)を計量し、赤い袋の中に注ぐ(4)赤い袋のチャックを閉め15分~20分待つ激しい化学反応が起き、注いだ水が沸騰しています。約20分後、ボトルは素手では持てないほど熱くなっていました。タオルで包んでふたを開け、温度を測ると、約76℃でした。熱湯を湯飲みに注いだ時の温度が約80℃前後ですので、問題なく料理などに使えます。注意点としては、化学反応中には特に臭いはしなかったのですが、可燃性の水素ガスが発生しているそうです。使用中は換気に注意し、火気に近づけないようにする必要があります。3. どれだけ頑張れば充電できるかやってみた被災時に救助依頼を出したり、情報を集めるのに、携帯電話やスマートフォンは非常に重要なアイテムです。防災グッズには手動で携帯を充電できるものもありますが、実際どれくらい頑張れば充電できるのか試してみました。用意したのは、LEDライトと携帯電話の充電機能の2つがついたシンプルなものです。使い方の基本は、充電ハンドルを本体から引き起こし、くるくる手で回すだけ。作業負荷を日常の動作に例えるならば、大根をおろすのとほぼ同程度です。短時間ならばたいしたことはありませんが、長時間だと疲れてきます。説明書には、何分回せばどの程度充電できるのか書いてありませんでした。試しに、5分間手動で本体を充電したところ、ライトがつきました。7分後ぐらいから徐々に光が弱くなり、20分でほぼ消えました。5分充電の場合、灯りとして使えるのは10~15分程度のようです。続いて、携帯電話です。充電の仕方は以下の通りです。(1)本体の差込口に付属のコードを挿入する(2)使用している携帯電話のアダプターを選んでコードに接続する(3)アダプターに携帯電話をつなぐ(4)ハンドルを回す携帯は完全に電池切れで、電源も入らない状態です。まず、10分間手動充電すると、起動しました。しかし、「充電切れ」を示す、空の赤い電池の表示が出ています。合計1時間充電し続けました。しかし、1時間後も「充電切れ」表示のままでした。1時間分の充電量で、メールが送れるか試しましたが、2行書こうとしたら途中で電池が切れました。文章が「助けて」のみならば、かろうじて送れるかどうか、というところです。携帯でこれならば、消費電力の多いスマホの場合は、1時間ではほとんど充電されないことでしょう。手回し充電器よりも、バッテリーを備蓄する方が現実的と思われます。まとめ実際に試してみると、被災時に大活躍しそうな便利グッズから、現実的にはなかなか難しいグッズまで、様々なものがあることがわかります。肝心なのは、ご家族みなさんが苦労せず使えるものを選び、備えておくこと。後悔しないために、事前に「どんな防災グッズが必要か」、「使いこなせそうか」など情報を集めること。余裕があれば実際に試してみることも大切です。
2017年09月01日突然の災害時になくてはならない防災グッズ。できるだけ難しくなく簡単に作れるものを選びたいですね。どのくらい組み立てが難しいか、組み立て式トイレと非常用テントを実際に作ってみました。また、100円ショップの材料で簡単な防災頭巾を作りました。地震などの災害は、本当にいつ起こるのか分かりません。防災グッズを買いそろえて「これで安心」と思っていると、実際の被災時には気が動転して「作り方が分からない…」ということになってしまうかも。できるだけ組み立てが難しくないものを常備しておきたいところですね。被災してやむを得ず野外で過ごす際に必要な”組み立て式トイレ”と”非常用テント”を、設営がどのくらい難しいか実際に試してみました。また、100円ショップのグッズで簡単な防災頭巾作りにもチャレンジしました。■目次1.トイレを作ってみた2.寝る環境を作ってみた3.防災頭巾をつくってみたまとめ1. トイレを作ってみた災害時に衛生的に過ごすために欠かせないのがトイレです。お子様や高齢の方のことを考えると、座れるトイレが望ましいですね。大人が座ることができる段ボール製の組み立て式トイレを実際に作ってみました。説明書に従って組み立てたところ、初めてでも難しくなく”10分かからず”に完成しました。作り方は以下の通りです。(1)葉っぱの柄のついている段ボールを、写真のように箱型に組み立てる(2)細長い段ボールを”口の字”になるように折り、切れ目をあわせて(1)に差し込む(3)下までしっかり差し込んだら、座る部分の段ボールをかぶせてツメを4か所に差し込む。真ん中の穴部分を下に押し込む(4)使用時は汚物袋を便器にかぶせる。使用後は付属の凝固剤をかけ、汚物袋を閉じて捨てる耐荷重量は約100kg。実際に座ってみましたが、しっかりしたつくりで安心感があります。わざと変な乗り方をしない限りは問題なく使えそうです。2. 寝る環境を作ってみた家からの避難を余儀なくされた際、雨風や寒さをしのぐ最低限の寝場所が必要です。雑木林で、非常用テントの設営に挑戦しました。外国製の非常用テントを使用しましたが、設営方法が何も書かれていませんでした。長方形の大きなシートと、ひもが1巻入っているだけです。ひもの両端を2本の木に結び付け、シートを垂らして両端を重いもので固定しようとしました。ですが、なかなかうまくいきません。悪戦苦闘していると、立ち会ってもらった人に「そのシートは2枚重なっているのではないか」と指摘されました。その通り、このシートは筒状で”筒の中にひもを通して”使う仕組みでした。災害時に1人で設営したら、最後まで使い方が分からなかったかもしれません。悪戦苦闘した時間を含めて約15分で完成しました。テントの他にも、・ひも・テントを固定するための洗濯バサミ・固定用のピンがあるといいでしょう。道路等の上に設営する場合は、ガムテープがあるとよさそうです。外からテント内は見えませんが、薄いので中からは外の景色が透けて見えます。土の上は思ったほど寝心地も悪くなく、一晩程度ならしのげそうです。保温性の高い100円ショップのアルミ温熱シートを体の上にかければ、肌寒い季節でも大丈夫そうです。何日か過ごすのであれば、寝袋や敷布が必要になるでしょう。3.防災頭巾をつくってみた最後に、100円ショップの材料で”防災頭巾”を作ってみました。裁縫に不慣れな者が、手縫いに挑戦して約1時間かかりました。要領がよければもっと早くできるでしょう。材料は以下の通りで、費用は400円(+税)です。・クッション36cm×36cm…2枚・カバンテープ(幅25mm)…約1.2m・糸…1巻次の方法で作成しました。(1)クッションを外表にして、ひもの部分をそろえて右側にして2枚重ねる(2)2辺を、写真の矢印の通りにL字型に縫い合わせる。クッションについているひものうち、右上にくるものは切り取って下のものは残す。下のひものところまで縫う(3)残した下のひもで、クッションにカバンテープを結びつける(4)(2)で切りとったひもを10cmほどの長さに切り、両端を1cmほど折り返して縫い合わせる。同じものを2本作る(5)(4)をクッションの左側の両サイドにベルト通しとして縫い付け、カバンテープを通して完成クッションは、36cm×36cmでは少し小さいので、できれば40cm×40cm以上のものが望ましいです。厚手クッションなので座布団には向きませんが、リビングでくつろぐ際の枕によいです。仕事場用には薄手・リビング用には厚手のものと複数個作り、大地震の時にさっと被れるようにしておくとよさそうです。注意点として、”肩が守れない”点と”化学繊維で燃えやすい”点があります。最近は1000~2000円程度で難燃性の防災頭巾も売っていますので、非常用持ち出し袋にはそちらを入れておくことをお勧めします。まとめ3つのグッズの作成を通じて、防災グッズは実際に組み立てることが大切だと分かりました。特に外国製の防災グッズは、全く説明がない場合もありますので”事前の使用法の確認”が大切です。いざという時に組み立て方が分からないと困るので、組み立て式のものは一度組み立ててみた方が安心かもしれません。日ごろから防災に関心を持ち、いざという事態にも慌てずに対処できるようにしておきたいですね。
2017年09月01日9月は防災月間。災害は起きてほしくないですが、いつ起きても大丈夫なように準備しておくことが大切です。大人のグッズだけでなく、子どもはその年齢にあったものが準備ができていますでしょうか? みんなの防災グッズについて調査してみました。Q.お子さまのための防災グッズ、用意してる?1.用意してる 25.7%2.用意していない 62.1%3.その他・どちらとも言えない 12.2%半数以上の人が用意していないという結果に。いつ起きるかわからないからこそ準備しておくのが防災グッズ。あとから「準備しておけばよかった…」なんて思っても遅いですよ。■わかってはいるけどお金も時間も余裕がナイ大事だということはわかっていても、実際行動に移せていない人が大多数。いまや100円ショップなどでも買えるものもありますので、思い立ったらすぐに準備にとりかかりましょう。「準備の必要性は感じていますが、使うか使わないかわからないものにお金をかけるほど、ゆとりはないので、普段使いできるものを用意しています。ぜんぜん足らないとは思っています」(千葉県 40代女性)「しないといけないと思いますが、それにかかる費用や時間を考えると、なかなか動けません」(鳥取県 40代女性)■アレルギーや持病がある子には対応できるものをお子さんが食物アレルギーだったり、持病がある場合は特に注意が必要です。食べられる非常食や飲みなれた常備薬なども忘れずに用意しておきましょう。「食物アレルギーがあるので避難所で配布されるものはほとんどアウト!食べられるものはそろえておかないと…。レトルト食品はアレルギー対応のものでないと食べられるものがない」(東京都 40代女性)「喘息やアトピーがあるので、薬類は常にストックしています。あと3〜4年前につかった大きいサイズのおむつを捨てられずに保管してあります。子供のお腹がゆるくなった時に使えましたし」(茨城県 40代女性)■毎年防災リュックは中身の見直しをしよう1度完璧にそろえたとしても見直しが必要なのが防災グッズです。食品の賞味期限はもちろん、懐中電灯やラジオなどは使用できるかどうかの動作確認を。子ども用はサイズなどもチェックしておきましょう。「食品はもちろん、電池類などは時々確認して入れ替えなければいけないと聞きました。何年も前に準備したリュックを開ける気になれず…恐くて賞味期限が見れません。そんなリュックじゃ、いざっていう時に持って行ってもコントにしかならない」(千葉県 40代女性)「阪神大震災の時に、一通り揃えました。非常食も、家族5人が3日間食べられるくらはそろえています。もちろん、賞味期限が近くなると買い換えて、古いものは食べるなどしています」(愛媛県 40代男性)------Q.お子さまのための防災グッズ、用意してる?集計期間:2016.09.01〜2016.09.06アンケート回答数:4681件ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年08月31日こんにちは、金融ライターの齋藤惠です。毎年9月1日は“防災の日”ですが、皆さんはいつもの防災グッズや食糧にプラスして、お金の対策も行っているでしょうか?大きな災害ともなれば、何日も銀行でお金が引き出せない場合や、 通帳・印鑑・保険証券などを紛失してしまい自分の資産を把握できなくなってしまう場合もあります。今回は、万が一の事態に備えて、自分たちの資産を守るためにできる日頃の防災対策をご紹介します!●対策1:家族全体の資産リストを作成するまずは家中の資産をわかりやすくリスト化することから始めましょう。現金、預金、保険、株など、お金に関わる全ての項目を記録したノートなどを非常用バッグに入れておけば、災害直後にすぐ見返してどこから復興費用を捻出すべきかを考えることができます。特にリストに書いた方が良いのは以下の項目です。・取引銀行……銀行名、支店名、口座名義、口座番号、残高、連絡先・証券会社……会社名、支店名、口座名義、銘柄、残高、連絡先・保険会社……会社名、保険種類、契約者名義、証券番号、保険金額、連絡先・不動産……所有地名(自宅、建物、駐車場など)、所有者名義、連絡先・債務……借入先、借入金額、完済予定日、借入目的、連絡先・車両……運転免許証番号、車体番号、車種、自動車保険会社名、連絡先・その他……クレジットカード番号、健康保険証番号、基礎年金番号、パスポート番号なお、このリストには個人情報がたくさん記載されることになりますから、保管はくれぐれも厳重に行ってください 。●対策2:通帳や保険証券のコピーを用意するリストが完成したら、次は各種資産の契約書や証明証のコピーを取りましょう。これで災害直後でもよりスムーズに手続きができる ようになります。こちらも個人情報の漏えいには注意しながら、ファイリングするなどして非常用バッグの中に入れておき、定期的にコピーを取り直して最新のものを常に保管しておきましょう。●対策3:お金が必要になったときのシミュレーションを行う最後は緊急時の資産に関わる手続きについて、災害直後に慌てることがないようシミュレーションをしてみましょう。たとえば、地震や水害では家財などが破損することが考えられますから、不動産や家財保険などのスムーズな手続きが重要になってきますし、何日も避難生活が続くことを想定して災害時に銀行から預金を引き出すための手順 を事前に確認すれば、早くお金が手元に戻り安心です。現在ではどの金融機関でも災害時の対応を決めているはずですから、万が一のときに「最低限必要なものは何か」や「どんな手続きを行うのか」について質問すれば教えてくれるでしょう。命を守るためには事前の準備と避難訓練が大切なように、資産を守るためにも日頃からの備えとシミュレーションが大切です。今年の“防災の日”にぜひ実践してみてください!【参考リンク】・災害に備えるくらしとお金の安心ブック | 日本FP協会()●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)●モデル/貴子(優くん、綾ちゃん)
2017年08月24日9月1日は、「防災の日」です。昭和35(1960)年の内閣閣議によって定められました。大正12(1923)年のこの日、関東大震災が起こり、過去にはこの時期にたびたび大きな台風が日本各地を襲い多くの被害があったことから、防災の日に定められました。こうした大惨事を忘れないため、毎年各地で防災訓練などが実施されています。わが息子が通う小学校ではこの時期、防災訓練が行われます。わたしが子どものときも9月に避難訓練があり、そのときだけは近隣に住む子ども同士のグループで集団下校をしていた記憶があります。そんな行事を通して「わが家も防災に備えなければ」と気持ちがあらたまりますが、高い意識でキープするのはなかなか難しいことかもしれません。■防災意識に変化? 約半年で災害に備える意識が大幅減少マクロミルが行った大災害に対する調査によると、「日頃からどの程度、防災を意識しているのか」という質問に対して「意識している」という回答が58%。今年2月に行った同調査の69%よりも11ポイントも低下しました。これは「とても意識している」と「やや意識している」をどちらも合わせた数値ですが、「とても意識している」に限定すると15.1%から8.2%と約半数に減っていることがわかります。さらに、「災害に対する備えは強化していますか?」の質問には、「強化はしていない」が53%で、前回より15%も上昇。災害への意識は平穏に毎日を過ごすなかで、徐々に薄れてしまう傾向があるのかもしれません。「恐れている災害は?」の質問には、1位が地震で91%と圧倒的なトップとなっています。そして、7月の九州を襲った豪雨が記憶に新しいせいか、2位は54%で豪雨・洪水、3位は44%で暴風・竜巻と続きます。 ■年に1度は必ずチェック! 防災のためにできる3ヶ条「万が一の時のために、日ごろから何かしら防災対策を」と考えるママは多くても、きちんと定期的に行動を起こすとなるときっかけがつかめず、どうしていいかわかりませんよね。そこで、もうすぐ防災の日をむかえるこの時期に、以下の3つをやってみてはいかがでしょう。1.家のなかの危険な場所をチェック地震の際は、倒れてきた家具の下敷きになるけがをしたり逃げ遅れたりするケースが少なくありません。そのため、高さのある家具には、転倒防止グッズの取りつけをおすすめします。また、高い家具はベッドや扉の位置から離して置くなど工夫すれば、万が一のとき被害を最小限におさえることができます。2.非常時に役立つグッズはいつも手に取れるところに常備年に一度は必ず、非常用持ち出しグッズや非常食などをチェック。それ以外に、リビングでいつも自分が座る定位置の近くには懐中電灯やホイッスルをおいておきましょう。災害はいつ起こるかわかりません。自宅にいた場合、手にとれる場所に準備しておけば、懐中電灯で暗い室内をすぐに照らすこともできますし、動けない・外に出られない状態になってもホイッスルでほかの人に知らせることができます。3.災害時の連絡方法を、家族同士で確認しておくまた、家が全壊するなど万が一の場合、家族で集まる際の集合場所を決めておきましょう。それ以外に、安否確認の方法を共有しておくことも大事です。たとえば災害時、家族と連絡がとりにくくなった場合には、声の伝言板「災害用伝言ダイヤル(171)」やネットを通じて安否確認ができる「災害用伝言板(web171)」といったサービスを連絡手段のひとつとして覚えておきましょう。これらは毎月1日と15日 に無料で体験利用できるので、事前に試してみて使用方法を覚えておくといいですね。防災意識を防災行動にうつすことで、逃れられない災害被害を最小限におさえることができるかもしれません。防災行事をきっかけに、ぜひ家族で話し合ってみてくださいね。<参考> 「防災意識と備えの実態に関する定点調査 第2回」(マクロミル調べ)
2017年08月21日災害大国日本ではこれまで数多くの防災グッズが販売されてきました。近年では、「災害が起きたら使うもの」であった防災グッズは、「“日常使い"できて、災害発生時“も"使えるもの」へと消費者ニーズに合わせて変化しはじめています。そんなオシャレになった防災グッズを一挙にご紹介します。普段はレインブーツ、災害時は安全長靴に一般社団法人防災ガールと、大正12年創業で消防用長靴などのプロフェッショナル用アイテムを製造するシバタ工業は、靴底に鉄板が入った頑丈なつくりながらも折りたたんで持ち運びやすい「災害ボランティア用ブーツ」を開発。SNSやWEBメディアなどで話題となっています。購入先◆シバタ工業ECサイトショートブーツロングブーツパラコードミサンガが多機能防災グッズに津波防災のプロジェクト「#beORANGE」(一般社団法人防災ガールと日本財団の共催で実施)が手がけるパラシュートコード(通称パラコード)で作られたミサンガ。接続部分がホイッスルになっていたり、ほどくと2m弱の長さになるため止血や骨折した箇所の固定など、このミサンガ1つで10種類以上の使い道のある便利グッズです。7月にはさらにバージョンアップした商品が発表されます。購入先#beORANGE 公式ECサイトビーチで使うラウンドタオルが津波防災の合図に同じく「#beORANGE」プロジェクトが発売予定しているのがインスタグラムやSNSで人気の夏のビーチに映える「ラウンドタオル」。通常は表面を活用し、緊急時には「津波が来たぞ、早く浜に戻れ」を意味するオレンジの裏面を沖にいる人にむけて振る。津波が来た時には沖に出ている人は「音」で呼びかけても聞き取りづらいという声から開発された。7月17日(海の日)に発売開始。原子力発電所内の作業者も着用する「タイベック素材」を活用したマウンテンパーカRESQUADが販売するB-LINEJACKETusingDuPont™Tyvek®は、化学防護服などに使用されているデュポン™タイベック®を使用したマウンテンパーカ。危険な物質の侵入や付着を阻止するバリア性、擦れ・裂け・引っ掛けといったリスクに強い耐久性があり、ハードな環境下でも作業の効率を高める快適性・軽量性を兼ね備え、様々なリスクから身を守る防護性能を搭載。購入先RESQUAD ECサイト
2017年06月29日放置すると強烈な臭いを発する、台所の生ゴミ。野菜の皮や食べ残しなど、気づいたらたくさん溜まってしまい処理に困ることもしばしば。どのように保管すれば臭いが気にならなくなるのでしょうか?今回は、便利な方法をいくつか実践してみました。料理をすると必ず出る「生ゴミ」。特に、家族の多いご家庭では1日に何度も大量の生ゴミが生まれます。ただのゴミなら良いものの、生ゴミは放っておくと強烈な腐敗臭を放ち、時にはコバエがわいてしまうことも。できることなら手を汚すことなく簡単に処理したい!というわけで、今回は生ゴミの処理方法を色々と試してみました。ゴミ収集日まで臭いを防ぐ工夫から、虫対策も実践。また、以前から気になっていた、生ゴミ処理機を購入し体験した内容もレビューします。これで、憂鬱なキッチンの臭いともおさらばしちゃいましょう!■目次1.生ゴミに関する悩み2.新聞紙、ビニール袋を使った生ゴミのまとめ方3.重曹や消臭スプレーの効果は?4.ゴミの日まで冷凍保存してみた5.生ゴミを干してみた6.自作コンポストで生ゴミ処理7.生ゴミ処理機を使ってみたまとめ1. 生ゴミに関する悩み生ゴミとは、調理をした後などに出た水分を多く含む食材の残りかすのことを指します。野菜の皮、果物の皮や芯、コーヒー殻、お菓子、肉類、魚介類、茶殻や、食事で出た残飯も含まれています。生ゴミは1日でも常温に放っておくと腐敗し、強い匂いを放ちます。通常燃えるゴミとして出すため、収集日は多くても週に2日ほど。その間どのように匂いを出さずに保管するかというのは、頭を悩ますポイントです。・どこに置くか?・臭いを防ぐ方法はないか?・水分の漏れは防げるか?・夏場、コバエの発生を防ぐためには?今回は、以上のような悩みに沿って生ゴミの管理・処理方法にチャレンジしていきます。2. 新聞紙、ビニール袋を使った生ゴミのまとめ方これらの生ゴミを捨てる場所は、キッチンの三角コーナーが一般的です。水気を切るための穴が開いているものを使用しているご家庭も多いのではないでしょうか。しかし、使っているうちにぬるぬるして洗うのが手間、つい生ゴミを溜めてしまう、三角コーナー自体の衛生を保つのが難しいという問題もあり、あまりオススメしません。生ゴミはすぐに捨てることができる新聞紙かビニール袋に溜めておくのが良いでしょう。■水切り方法キッチンで水を切る方法は、ビニール袋を使う方法と、新聞紙を使う方法の2種類があります。生ゴミが臭う大きな原因は、水分です。生ゴミの約80%は水分のため、水気を切らないで捨てると、ゴミ袋の中やゴミ箱の底に水分がたまり、臭いを発生させる原因となります。生ゴミを捨てるときは「濡らさないこと」が大原則。もともと水分を含んでいる生ゴミをさらに濡らすと、水垂れの原因にもなってしまいます。【新聞紙】新聞紙を使う方法は、新聞紙に直接捨てて包む、新聞紙でゴミ箱をつくる、ビニール袋と新聞紙の2重にする、という3つのやり方があります。1・新聞紙に直接捨てるカレーライスのメニューのように野菜くずが大量に出る日は、キッチンの調理台に新聞紙を敷き、その上で野菜をカットすると楽です。野菜を切り終わったら、くしゃっと丸めてゴミ箱に捨てるだけ。新聞紙が野菜の水分を吸い取ってくれるため、夏場のように生ゴミが腐敗しやすい時期にもおすすめです。2・新聞紙でゴミ箱をつくる新聞紙、チラシがある家庭は、折りたたんで箱形のゴミ入れにしましょう。シンクに置いてあっても違和感がなく、野菜くずのように水気が多いものは、水分を吸い取ってくれます。新聞紙は破れやすいため、水気が多い残飯を入れる場合は、水分をよく切ってください。新聞紙のゴミ箱に入れた生ゴミは、いっぱいになったらくしゃっと丸めて、ビニール袋で包めばOKです。3・ビニール袋と二重にするビニール袋のなかにあらかじめ新聞紙を入れ、そこに生ゴミを捨てましょう。捨てる際も、比較的手を汚すことなく処理することができます。【ビニール袋】ビニール袋は穴あきタイプと、穴が開いていないタイプが市販で売られています。スーパーで購入した商品を入れるカウンターにもビニール袋が置いてあるため、ドリップが出やすい食品を包んでもらってくるのも良いでしょう。小さめのビニール袋を準備しておくと、調理して片付けをした後にすぐ捨てることができます。また、生ゴミを出す際には以下のことにも気をつけるようにしましょう。これらを気にかけるだけでも、生ゴミの匂いを圧倒的に少なくすることができます。・野菜はむいてから洗い、生ゴミを濡らさない・残飯が出たら水に浸けず、そのまま捨てること・食器を洗い終わったら生ゴミを放置せず、口を縛って捨てる・水気を含んだら袋を2重にすると臭いが気にならない3. 重曹や消臭スプレーの効果は?シンクに生ゴミを長時間置いておく場合は、重曹などを使用した消臭スプレーの活用が便利です。重曹は生ゴミの上から振りかけるだけなので簡単に消臭することができます。生ゴミの臭い発生のもとは酸性のことほとんどです。重曹はアルカリ性の性質を持っているため、中和されて臭いがなくなります。また、ビニール袋に重曹を入れてから、生ゴミを入れるという対策もおすすめです。重曹が水分を吸収し、水気の腐敗を防いでくれます。また、度数の高いエタノールを使用することもできます。市販の消臭スプレーを買わなくても、薬局に行けばエタノールが安価で売られているので活用してみてください。アルコールの臭いが気になるときは、アロマオイルを数滴入れると気になりません。おすすめは、ミント、ティーツリー、ユーカリです。これらの植物はもともと消臭効果も高く、虫を寄せ付けにくいです。コバエの発生も防ぐことができますね。100均などで買ったスプレー容器にエタノールを入れておくと、すぐにシュッとスプレーできて便利です。重曹はキッチンの引き出しに常備させておくと、汚れ落としにも使えます。4. ゴミの日まで冷凍保存してみたいつもは生ゴミが出たらビニール袋に入れて捨てていましたが、今回は「ゴミの日まで冷凍保存する」というのを試してみました。これなら、生ゴミが腐敗することもありません。生ゴミを冷凍庫に入れるのに抵抗がある方は、ティッシュの空き箱や100均のケースを冷凍庫にセットし、そこに生ゴミを入れた袋を入れるようにしましょう。これなら、ほかの食品と触れることがありません。また、専用のタッパーを準備して、その中に入れるのも良いでしょう。万が一生ゴミの水気が漏れてしまった場合は、冷凍庫内をアルコール消毒すれば問題ありません。野菜くずをビニール袋に入れ冷蔵庫で保管する方法なら、他の食品に匂いが移る心配もなく、精神的に楽でした。この方法なら生ゴミの保管が面倒だという方でも取り入れやすいのではないでしょうか。5. 生ゴミを干してみた生ゴミが出たら、ザルに乗せて、天日で干してみました。野菜くずなどはこの方法でも手間がなく、カラスなどに狙われる危険性も少ないため実践しやすいです。野菜くずは乾燥させることでカサが減り、ゴミの日に出す量が減って楽なのも嬉しいポイント。また、カラカラに乾いた野菜くずは、コンポストに入れる際に虫がわくのを防ぐことができます。残飯を干す場合は、ザルの上に新聞紙を敷いて、その上に乗せると干しやすいです。魚や肉などカラスに狙われる残飯が含まれている場合は注意しましょう。こちらが、天日干ししたジャガイモの皮です。2日でこのくらい乾燥させることができました。厚い部分はまだ水分が抜けていませんが、薄く剥いた部分はしっかり乾燥しています。これならばゴミとして出す際にもかさばらず、臭いも出ません。また、庭の肥料としても使用することができそうです。6. 自作コンポストで生ゴミ処理次は、段ボールを使った自作コンポストを作成してみました。コンポストとは、生ゴミや雑草などを処理して堆肥として使うことができるようにするもののことです。段ボール製のコンポストは、キッチンに置くのに最適です。汚れたら新しいものに交換しやすいのもポイント。費用がかからず、基材の土を購入するだけで済みます。■用意するもの・段ボール・ココピート(ピートモス代用可)15リットル、もみ殻くん炭10リットル・通気性をよくするための台(レンガなどでもOK)・新聞紙■作り方1.家庭で1日に出る生ゴミを入れられる、適度な大きさの段ボールを用意します。・通気性をアップするためガムテープはクラフト用を用意・段ボールのすき間をガムテープでとめる・段ボールの内側や外側はビニール袋で覆わない2.段ボールの内側には新聞紙を貼ります。新聞紙はなくても大丈夫ですが、あったほうが水分を吸収しやすく、内側が汚れたら簡単に交換が可能です。3.台となる部分の上に段ボールをセットしたら、ココピート(ピートモス)ともみ殻くん炭を入れます。コンポストの基材となるココピート(ピートモス)、もみ殻くん炭は、ホームセンターのガーデニングコーナーに置いてあります。セットになっている商品があればそれを購入するのも手軽です。段ボール製にすると通気性がよく、生ゴミの水分を発散してくれます。ビニール袋で覆うと通気性が悪くなり、土のなかに住んでいる微生物への酸素供給ができない原因となるため避けてください。同じようにプラスチック容器も、自作コンポストの材料としては向いていません。発泡スチロール容器も同じく良くありません。生ゴミを入れる前にスコップで中心部分を堀って、生ゴミを入れたら土をかぶせておきます。キッチンから出た生ゴミをゴミ袋に入れるのと手間は変わらず、段ボールの上から新聞紙でフタをすれば気になる虫がわくこともありません。段ボールで作るコンポストは以前から話に聞いたことがありました。ダンボールをそのまま使うだけでよく、目張りをして基材の土を入れるだけなので簡単に行うことができました。7. 生ゴミ処理機を使ってみた■値段今回購入した市販の生ゴミ処理機は、8,980円でした。2000円ほどの比較的安価なものから、5万円以上する本格的なものまで多く種類があるので、ご家庭に合わせて選ぶのが良いかと思います。付属しているのは上と下から通気をするタイプのプラスチック容器、専用のフタ、基材となる土、スコップが入っています。これ1セットのみでコンポストができるため便利です。一緒に入っていた基材は3~4か月に交換するのが適しているそうです。■ポイントコンポストに入れていいもの、悪いものが記載されていました。肉類や魚類は活発に分解するもので、ペットのえさも入れることができます。おかし、穀物類、野菜、果物、花、茶殻やコーヒーかすも可能です。鶏や魚の骨、卵の殻などは分解に時間がかかります。また、分解できるものは食品のみで、貝殻やガム、とうもろこしの皮を入れるのは避けてください。■臭いが発生した場合生肉や魚の内臓を入れると、分解するまでの間に腐敗臭がすることがあります。肉類や魚類は分解が早いほうなので、2~3日くらいかきまぜて様子をみてみましょう。臭いが強い場合は、コーヒー殻を入れると和らぎます。重曹を振りかける方法も活用してみてください。■虫がわいたらハエがいると虫がわく原因となるため、コンポストがある部屋にハエを入れないのが一番の対処法です。夏場など窓を開けて入ってきてしまう場合は、コンポストに蓋をすることで侵入防止になります。虫の卵は生野菜にも付着していることがあるため、気になる場合は生野菜を一度ゆでてから捨てると、卵をなくすことができます。また、コンポストの温度がしっかり上がっていれば、虫対策になります。■白いカビが生えるカビが生えても失敗ではないようです。よくかき混ぜると目立たなくなります。基材に入り込んだカビが増えたためで、カビ自体は害になることはありません。■発酵が促進されない微生物の活動を活性化するには、酸素の供給が必要です。そのため毎日かき混ぜる必要があります。ときどき微生物を更新するために、発酵食品をコンポストに入れるのもおすすめです。室温が低い日は発酵が進みにくいので、保温してみましょう。まとめ今回は様々な生ゴミの処理の方法を紹介しました。家庭によってもどの対策が適しているかは異なると思います。いろいろと試して最適な方法を見つけてみてください。また、私自身「虫がわいたらどうしよう?」と思って二の足を踏んでいた自作コンポストは、思ったより管理が楽そうでした。段ボールで手作りするのが面倒な方は、市販の商品を使ってみるというのも一つの手です。ちなみに、コンポスト購入に助成金が出る地域もあるため、購入の際には調べてみましょう。これで、生ゴミのイヤ〜な臭いからも解放されますね。衛生的に保管して、快適なキッチンを目指しましょう!
2017年05月15日住んでいるマンションの不動産会社が主催する任意参加の防災訓練が行われた。緊急・防災の備えはもちろんのこと、引っ越して間もないので、ご近所さんと顔見知りになりたいという気持ちもあり参加することにした。風邪気味の妻を部屋に残し息子と開催場所の駐車場まで歩いた。駐車場には任意参加にも関わらず50世帯ぐらいが集まっていて、さらに近所の消防署のご厚意により消防士が来てくれていた。子ども達は訓練そっちのけで消防車の見学を始めている。子ども達には「消防車は訓練後にたっぷり見せてもらえるから」と言い聞かせて、いざ訓練開始。本日の避難訓練の流れは1、避難場所の確認2、消火器の使い方3、倒れている人を見つけた時の対処の仕方4、AEDの使い方1.避難場所の確認を終えて2.消火器の使い方の講習が始まった。消化器は2台しか無いので挙手制で数組限定で順番にやることになった。恥ずかしい話ですが僕は、消火器もAEDも実際に使った経験が無かったので(小・中学校であったかもしれないが覚えが無い)、この機会に挙手してやってみようと思っていました。前の人がやる様子を見ながらイメージトレーニングをする。消防士が「次どなたかやってみたい方はいらっしゃいますか?」と言ったので、「よし」と手を上げかけたその時…コンマ数秒早く息子が挙手。目を輝かせて消火器を見ている。2歳の頃、消防遊びに熱中していた息子は毎日のようにおもちゃのポンプ車で火事現場に駆けつけて消火活動に勤しんでいた。消火を終えた帰り道で公園に寄り道して「消防車を停める駐車場がないよ〜」と嘆くシュールな遊びだった。力強く手を挙げる息子の心はもう消防士。「一緒にやる?」と誘ったら「一人でできる!」と鼻息が荒い。ここで「まだ一人じゃできないよ」と言ってしまうと自尊心を傷つけるかもしれない。ここは「お父さんもやりたい!」とこちらも子どもになって懇願する。「…ん〜。。。良いよ!」と何とか了承を得て、目標の三角コーン目がけていざ放水!消火器から放たれた水は三角コーンを飛び越えて持ち主が不明のBMWに勢いよく浴びせられた。「ごめんなさい〜!」と叫ぶと周囲から笑い声が聞こえて一安心。「水だから大丈夫ですよ〜」とどこからか持ち主らしき声も聞こえた。次に3.倒れている人を見つけた時の対処の講習が始まった。マネキンを相手に発見から119番通報をして救急車を待つ間に心臓マッサージでつなぐという流れを実践する。消防士は心臓マッサージによる蘇生率の高さ、応急処置の必要性を力説していた。講習とはいえ、隣に子どもがいると緊急事態がとても身近なことのように思えてくる。参加者のほとんどが子どもを持つ家庭だからか、急に緊張感が増したように感じた。最後は4.AEDの使い方。AEDには数種類の仕様があり、今回はフタを開くと電源がONになるタイプのものだった。ポンプ機能を失った心臓に電気ショックを与えて正常に戻す装置という程度の知識はあるものの、実際に使うには見えないハードルを感じていた。しかし手順は簡単で、それも全て順番にアナウンスがあるので迷うことは無かった。当初感じた見えないハードルの正体は人命に関わることで間違った使い方をして失敗するのではないかという恐怖心だった。それも適切な指導で克服、これならできると思えた。そして最後はお待ちかねの消防車見学で、入れ代わり立ち代わり子ども達が記念撮影を楽しんだ。防災訓練は終了。家に戻ると「お母さんも来たら良かったのにね〜」と優越感に浸りながら本日の武勇伝を語っていた。つづく
2017年03月21日万が一の事態に備える「防災バッグ」。このバッグの中には、防災グッズや非常用食料など、入れておくべきものはいろいろありますが、赤ちゃんがいる家庭では「赤ちゃんのためのアイテム」が必須です。一般的な防災セットには含まれていないアイテムもあるので、しっかりチェックして、必要なものを追加しましょう。■防災バッグの準備防災バッグはいざというときにサッと持ち出せることが大前提。だから「アレも、コレも」と詰め込んで重くなりすぎないように気をつけましょう。とくに赤ちゃんがいる家庭では、赤ちゃんを抱っこして避難する必要があるので、注意が必要です。アイテムを厳選する、圧縮袋を使うなどの工夫をして、できるだけコンパクトにまとめておきましょう。両手がふさがらないように、防災バッグには大きめのリュックが最適です。また、防災バッグは1人にひとつが基本。ママ用、パパ用に分け、リュックが背負える年齢であれば子ども用も準備しておくと良いでしょう。■赤ちゃんのための防災グッズ赤ちゃんがいる家庭で、一般的に用意するものに追加しておきたいアイテムには、次のようなものがあります。<赤ちゃん用防災グッズリスト>・おむつ、おしり拭き(3日分を目安に)・着替え・ミルクと哺乳瓶・飲料水(多めに)・離乳食・スーパーなどのレジ袋・抱っこ紐(できれば普段使用しているものとは別に用意する)・両親の名前、住所や連絡先がわかるメモ・母子手帳(赤ちゃんに関する情報を書き写したメモでも良い)・オモチャ■いざというときに役立つ赤ちゃんグッズ●粉ミルク母乳育児だからと、粉ミルクを用意する必要がないと思っているママもいるかもしれません。でも通常とは異なる環境下では母乳が出なくなったり、母乳をあげる場所がなかったりといった場合もあります。このため粉ミルクは用意しておきましょう。粉ミルクも大きめの缶を用意したくなりますが、計量などできない場合もありますので、個包装タイプが便利です。●メモ災害時には、思いもよらないことが起こります。離ればなれになったときでも赤ちゃんの身元がわかるよう、「両親の名前、住所や連絡先がわかるメモ」を準備しておきましょう。またアレルギーの有無なども赤ちゃんは自分で伝えられませんので、ネームタグに書いて腕につけられるようにするなど、工夫しておくと安心です。●おしり拭き熊本地震の際に、現地で被災したママ友から要請があったのは赤ちゃんの「おしり拭き」でした。赤ちゃんのおしり拭きは、食事、衛生面などいろいろなシーンで大活躍できるアイテムなので、可能なら多めに用意しておきましょう。●アレルギー除去食もし赤ちゃんやお子さんにアレルギーがある場合には、アレルギー除去食の携帯は必須です。東日本大震災のときにアレルギーの子どもたちが苦労したというニュースをよく耳にしました。不便な環境下では十分にアレルギーへの対応ができない場合がありますので、注意しましょう。●着替え防災グッズを用意して満足してしまうと、見落としがちなことが赤ちゃんの着替えの更新。赤ちゃんはすぐに大きくなっていきます。いま現在着ているサイズがすぐに着られなくなることも多いので、着替えの内容は都度見直しが必要です。■おむつカバーとして使える「レジ袋」レジ袋などの持ち手がついたビニール袋とタオルがあれば、簡易おむつを作ることができます。防災バッグに入れておいたおむつでは足りない! というときに備えて、赤ちゃんがいる家庭では多めにビニール袋とタオルを準備しておきましょう。作るときにはハサミやカッターが必要になるので、こちらも忘れずに。<作り方>1、ビニール袋の底部分をつなげたまま両サイドを切って縦長に開く2、ビニール袋の中央にタオルを置いて、そこに赤ちゃんのおしりをのせる3、切り離した袋の取っ手部分をおなかの横のところで結ぶこれで簡易おむつとして使用できます。いざというときに実践できるよう、練習しておくといいですね。■万が一の避難生活に備えて…災害時の赤ちゃんのストレスを少しでも軽減できるように、防災バッグにはオモチャも入れておくと良いでしょう。ただし、避難先で周囲に迷惑がかからないように、できるだけ音が出るおもちゃは避けましょう。防災バッグに入れていても邪魔にならないサイズのものを選んで。落としても音がしたり壊れたりしない布製のものが最適です。■パパ、ママのための防災グッズパパ、ママに必要な基本的なアイテムは次のとおりです。・貴重品(現金、通帳類・保険証・身分証明書のコピー、近親者の連絡先メモなど。現金は札だけでなく、小銭も準備しておく)・懐中電灯(予備電池もセットで)・携帯ラジオ(予備電池もセットで)・非常食(カンパンなどの調理が不要なもの)・飲料水(1人あたり1リットル程度)・救急セット(絆創こう、消毒液、痛み止め、風邪薬、服用中の薬、マスクなど)・着替え(数枚準備して、圧縮袋などでコンパクトにしておく)・タオル・ティッシュ、トイレットペーパー・携帯トイレ・雨具(レインコート)・ライター、チャッカマン・ハサミ、カッターナイフ・軍手・ビニール袋・ビニールシート・生理用品、化粧品など、女性に必要なもの防災バッグを使うような状況にならないことが一番ですが、災害はいつどこで起こるかわかりません。また、いまは乳児がいなくても、災害が起きたときに新しい命が誕生していることも考えられます。赤ちゃんを連れて避難する場合も想定して、あらためて防災バッグの中身を見直してみてはいかがでしょうか?<参考サイト>・ 東京都防災ホームページ ・東京都防災ホームページ「 キッズ向け防災 」・政府広報オンライン「 災害時に命を守る一人一人の防災対策 」
2017年01月10日ザ・ウィークエンドがトレードマークだった個性的なドレッドヘアを切り落としてから2か月。「切った髪を保管している」と衝撃的な話をラジオ番組「Zane Lowe’s Beats 1 show」で明かした。切っている間、束になった髪が床に落ちていくのを見て、ものすごく晴れ晴れとした気持だったというザ・ウィークエンド。「もう本当にイイ気分だよ。よく眠ることもできるし、何より頭が軽いよね。ステージでのパフォーマンスも、ずっとやりやすくなった」と大満足。「切るまでどれだけ苦痛を味わっていたことか」という発言には驚かされる。髪を切ったことで最もうれしいのは帽子をかぶれることだそうだ。「帽子をかぶって、レストランに入る。すると誰も俺だって気が付かないんだ。これが最高なことだね」。とは言うものの、長い間共に過ごしてきたあのドレッドに完全に別れを告げることができなかったらしく、「切った髪をマネージャーに預け、保管してもらっている」と発言した。ザ・ウィークエンドはそんな心優しきマネージャーをはじめ、サポートしてくれるスタッフたちのおかげで禁酒も続けていると告白。一時は「自分を奮い立たせるために酔っぱらってステージに立っていた」という彼だが、悪習を断ち切ったようだ。(Hiromi Kaku)
2016年11月25日こんにちは。季節の変わり目、家族の洋服選びに連日苦戦している、フリーママライターの横山かおりです。もうすぐ10月になりますが、防災の日がある9月は防災強化月間 です。そこで今回は防災士の資格をもつ都内在住の子持ち30代女性に、“小さな子どもがいる家庭で準備しておきたい防災グッズ ”についてお話を伺ってきましたのでご紹介します。目次(1)小さい子用の食糧は必ず準備しておこう(2)オムツは多めに準備しよう(3)おやつやおもちゃも忘れずに●(1)小さい子用の食糧は必ず準備しておこうストックしておきたいものや持ち出し品のなかにいくつか必ず入れておく必要があるのは、まず食糧。では小さな子どもがいる家庭ではどんなものを用意しておけばいいのでしょうか?『離乳食中の子がいる家庭では、必ず離乳食を準備しておきましょう。市販のものでなるべくかさばらないものを、3日分は必要 です。東日本大震災の際、避難所で離乳食がなかったので、カップラーメンを赤ちゃんにあげざるを得ない家庭もありました。何も食べないよりはいいですが、なるべくならいざというときでも離乳食を与えてあげたいですよね。災害時は環境が変わることが多いので、普段から食べ慣れたもの をあげられるようにしましょう』突然「避難しなければ!」という状況で離乳食を持ち出すのはなかなか難しいですよね。いつ何が起きてもいいように、事前に準備をしておくことが大切です。●(2)オムツは多めに準備しよう『避難先でもなるべく清潔な環境を整えるために、オムツはできる限り多めに用意しておきましょう。一緒に大人用の簡易トイレ も準備しておければいいですね。また、避難などをしない場合でも、家庭で1パックはオムツを常にストックさせておくと安心です。東日本大震災の際は流通が滞っていた関係で、都内でもオムツやトイレットペーパーが品薄になっていました。いつもギリギリの分だけおいておくのではなく、余裕のある数を準備しておく と安心ですよ』たしかに東日本大震災のとき、筆者もトイレットペーパーを探して歩きまわった記憶があります。「うちは大丈夫」ではなく、津波が来ない地域や比較的地盤が強い土地の人でも、多めのオムツの備えを心がけましょう。●(3)おやつやおもちゃも忘れずに『いざというときは食糧や生活用品などの準備に意識がいってしまいがちですが、普段から好きな子どものおかし、おもちゃ、クレヨン、折り紙などの遊び道具も準備しておく ようにしましょう。揺れが来るたびに固まっておびえてしまう子どもも多いので、まず落ち着いた気持ちを取り戻せるといいですね』生きていくうえでのグッズはもちろん大切ですが、子どもの心のケアもとても大切です。荷物にはなりますが、少しでもリラックスできる道具があるといいですね。----------日本に生きている限り、災害はどこでも起きる可能性があります。いつ何が起きてもいいように、日頃からしっかり備えておきましょう。●ライター/横山かおり(ママライター、元モデル)●モデル/倉本麻貴(和くん)
2016年09月27日【ママからのご相談】高校生の息子がいます。最近、特にご飯を食べる量が増えてきています。車で買い物に行くときに多めに買うようにしているのですが、保管場所に悩んでいます。お米はどこに収納したらいいのでしょうか?目次1 お米は密閉容器に入れ、冷蔵庫の野菜室に収納がオススメ!2 お米が傷んでしまう原因は、温度・湿度・酸化3 お米は冷蔵庫の野菜室へ4 密閉できるペットボトルに詰め替えて収納●A. お米は密閉容器に入れ、冷蔵庫の野菜室に収納がオススメ!こんにちは。整理収納アドバイザーの澤田真美子です。『株式会社エルゴ・ブレインズ』が、自社で運営するターゲットリサーチのリサーチパネルに対して、「お米について」の調査を行いました。その結果、普段の食事でごはん(お米)を食べると答えた人は99%だったとのこと。このことからも、多くの人が普段お米を食べているということが分かります。では、そのお米を上手に保管するにはどうしたらよいのでしょうか。●お米が傷んでしまう原因は、温度・湿度・酸化キッチンのシンク下の配管は、冷たい水と熱いお湯という異なる温度の水などが流れますので、湿気がこもりやすくなっています。お米が傷んでしまう原因は温度、湿度、酸化 の3つと言われています。このことから、キッチンのシンク下はお米の収納には不向きです。また、コンロ下も温度が高くなるのでお米は収納しないようにしましょう。●お米は冷蔵庫の野菜室へお米につくムシは20度以上でふ化します。特に夏などは注意が必要ですね。このことから、保存に適しているのは湿度や温度が低く、温度が一定に保たれる冷蔵庫の野菜室 がオススメです。●密閉できるペットボトルに詰め替えて収納お米を買ったときに入っている袋のまま保存するのはオススメできません。お米の袋には空気の通り道として小さい穴がたくさんあいています。そこから湿気が入り込んだり、ムシが入り込んだりする可能性があります。袋のまましまうのではなく、フタがついていて密閉できる容器に詰め替えてから保存するようにしましょう。オススメの密閉容器はペットボトル 、コーヒーのビン です。手に入りやすく、扱いやすいので、手に入ったらすぐに試すことができますね。ペットボトルを使うときはよく洗い、しっかり乾かしてからお米を入れるようにしましょう。----------毎日食べるお米の保管方法についてご紹介いたしました。お米の保管期間は季節によって異なりますが、春から夏にかけては1か月から25日くらい、夏は15日くらい、秋から冬にかけては約2か月くらいです。上手に保管して、お子さんにはおいしいご飯を食べてもらいたいですね。ぜひお試しください。【参考リンク】・お米についてのアンケート | レポセン()●ライター/澤田真美子(整理収納アドバイザー)
2016年09月13日子どもが描いてくれた似顔絵や初めて書けたひらがな、とびっきりの笑顔の写真…。子どもの成長にともない、一生の宝ものになりそうな絵や写真がどんどん増えていきます。飾っておきたいけれど、汚れが気になってしまう。保管するにもスペースに限りがあって難しい。思い出を大事にしたいママたちにおすすめなのが、ラミネートです。ラミネートのやり方と楽しむ方法をご紹介します。■ラミネートとは?ラミネートは、薄いフィルムで絵や写真などの紙を覆って熱で圧着させることです。レストランのメニューや病院の診察券などで目にする機会もあることでしょう。お子さんの作品や写真を透明フィルムで密閉すれば、破損や汚れから防ぐことができます。■ラミネートのメリットとデメリットラミネートに使うものは、ラミネーター本体と専用フィルムです。本体は3000円ぐらいから販売されています。A4サイズが一般的ですが、メーカーによってA3、A2サイズに対応しているものもあります。つくりたいもののサイズや頻度が高くなりそうなサイズを考えて機種を選んでください。ラミネートのメリットは、紙類を長期間キレイな状態で保存できること。いくつかの絵や写真を並べながらアレンジしてひとつの作品に仕上げることもできます。紙を複数重ねることはできません。デメリットは、完成したら元に戻すのが難しいこと。原本の周囲にフィルムの余白があれば、そこから切って開くことができますが、余白がないときは原本を切らなければならないケースもあります。■ラミネートをやってみよう実際にラミネートする方法は次の通りです。1.原本の紙(絵や写真)をフィルムにはさみます。フィルムには原本の周囲に1cmほどの余白が必要です。2.ラミネーターの電源を入れて適正温度になるのを待ちます。製品にもよりますが、だいたい2分程度でしょう。3.適正温度のサインが出たら、原本を挟んだフィルムを挿入します。あとはラミネートされて出てくるのを待つだけです。本体が熱くなるので、子どもが近づかないよう注意してください。フィルムが出てくるまで必ずそばにいて、最後まで確認しましょう。■ラミネートした絵や写真の活用方法ラミネートした絵や写真はフィルムで密閉されるので、多少の水や湿気からも守られます。キッチンや玄関など湿気が気になる場所にも気軽に飾れますよ。お子さんが描いたママの似顔絵をキッチンの見える場所に置いてみてください。仕事で疲れて帰っても、その絵が目に入れば、元気に食事のしたくができそうです。ベランダガーデニングをされている方なら、お子さんが描いた絵をラミネートして、プレスチックの鉢をカバーリングしてみるのもいいでしょう。無機質なプラスチック鉢が、愛情あふれるほほえましいアイテムに生まれかわります。赤ちゃんのころからの写真をパソコンに保存している人は、名刺サイズに印刷してラミネートしてみてください。ヒモにつけてガーランドのようにあしらい窓や壁に飾れば、お子さんが幼かったころの気持ちがよみがえります。ラミネートすれば、これからも増えつづける思い出を、いつもそばに置いておけます。お子さんの色あせない思い出を大切に保管してあげてくださいね。
2016年09月01日9月1日は防災の日。今年は熊本地震や台風などで大きな被害があり、多くの人が普段とは異なる生活を余儀なくされています。『子どもを守る防災手帖』(MAMA-PLUG著、KADOKAWA)は、東日本大震災や熊本地震などで被災した1,089人のママの体験談をまとめたもの。テレビなどで報道される情報とは違う「生の声」を知ることで、自分や家族にとって必要なものはなにか、災害が起こったときはどうするべきかが見えてくるはずです。今回は本書のなかから、体験談をもとにした緊急時の備えをご紹介します。■1:避難バッグは「3種類」用意しておく避難バッグは、「常時持ち歩くもの」「緊急時に持ち出すもの」「備蓄用(自宅の安全が確保できたら取りに帰るもの)」の3種類に分けておくといいそうです。食料は緊急持ち出しのバッグは3日分、備蓄用は2~3週間分を用意しましょう。自分と家族の1日の生活を振り返って、必要なものを備えます。子どもがいる人は以下の項目をチェック!(1)乳児震災後は母乳が出なくなったり、量が少なくなったりしたという人も多くいます。母乳育児をしていても「哺乳瓶粉」「粉ミルク」「乳児用の飲料水(軟水)」は必ず備えておきましょう。紙コップを使ってスプーンで飲ませることも可能です。離乳食を食べる赤ちゃんは、ベビーフードも必要。大人用の食事は塩分や脂肪分が多いので注意しましょう。ベビーカーでの避難は危険なのでNG。抱っこ紐などを使い、歩ける子の場合は靴をバッグに入れておくのを忘れずに。(2)幼児子どもは食べ慣れないものを受けつけないこともあるので、腹持ちするお菓子などを普段からバッグに入れておきましょう。お気に入りのおもちゃや絵本があると安心につながることも。(3)小学生はぐれてしまったときのために、最低限の非常グッズをリュックに入れて背負わせましょう。非常食や、水、好きなお菓子のほか、名前や血液型、連絡先、アレルギーなどを書いた「パーソナルカード」や母子手帳・保険証のコピーも入れておきます。ただし、防犯上名前は外から見えないところに記入します。■2:生理用品や尿漏れシートも用意しておく女性の体験談では「プライバシーがない」「女性の必需品がない」「女性特有の疾患になった」という3つが被災後に困ったこととしてあげられています。震災のストレスから急に生理になったり、尿漏れが起こったりということもよくあるそう。生理用品とは別に尿漏れシートを用意しておくとよいでしょう。しばらくシャワーを浴びることができないと、下半身の疾患にもかかりやすくなるため携帯用ビデがあると便利だそうです。また、「サイズのあるもの」は遅れてくる支援品のため、ブラジャーも忘れずに。■3:非常用トイレの使い方を練習しておく非常グッズとして用意したものを使ったことがない人も多いはず。非常用トイレは、簡易的なものだと子どもが使いづらいということもあるので、一度試しておくとよいでしょう。実際に使ってみると、目隠しが必要だということにも気づくはず。テントがあればいいですが、ない場合はレインコートやポンチョなど代用できるものを探しましょう。また、救助を呼ぶためのホイッスルは小さい子どもだとうまく音が出せないことがあるので、練習しておきましょう。少ない息でも音が出るものや、子ども用のものもあります。■4:非常食が好みに合うか確認しておく「避難所での食事は偏りがあった」「ぐちゃぐちゃになった家のなかで食べ物を探すのが大変だった」という声があります。災害の発生当日から避難生活をイメージして、家族にはどんな非常食が必要か検討しましょう。乾パンやシリアルバー、ゼリー飲料など「そのまま食べられるもの」、アルファー米など「水があれば食べられるもの」、インスタント麺や粉末スープ、レトルト食品など「熱源があれば食べられるもの」の3種類を用意します。家族の味の好みに合っているか、腹持ちはするかなどを、試食して確認しておきましょう。温かい食事は消化吸収がよく、心を安定させるのでガスバーナーやカセットコンロがあると安心です。また、防災訓練の一環として「昼食をおにぎり1個で過ごす」という日をつくり、子どもと一緒にチャレンジしてみるのもよいでしょう。*非常時に必要な備えは、それぞれの家族によって異なるもの。ある人にとっては便利なものが、他の人には不要なこともあります。いろいろなケースの体験談を読み、自分ならどうするのか、子どもをどうやって守るのかを一度じっくり考えてみてはいかがでしょうか。(文/平野鞠) 【参考】※MAMA-PLUG(2016)『子どもを守る防災手帖』KADOKAWA
2016年09月01日防災のための準備といえば思い浮かぶのが、食料をメインとした「備蓄」ではないでしょうか? 生きていくためには水や食べ物が必要ですよね。でも防災という意味で「食料」は優先順位は低くなります。国内の記録にある自然災害では水や食料不足が理由で亡くなった方はいないと言われています。では優先度の高いものとはいったい何なのでしょうか? 今回は防災グッズを準備するときの優先度について紹介します。優先度1「生命の危機」に対応できるものを必ず用意する災害が起きたとき、命を守るために必要なものは傷や体の不調を処置できる医薬品です。「何から準備すればいいか分からない」という人は、まずこうした医薬品をそろえることから始めましょう。・常備薬(かぜ薬、解熱鎮痛剤、整腸剤、皮膚薬など)・包帯やガーゼ・ばんそうこう・はさみ・ピンセット・消毒薬上記に加えて、子どもがいる家庭は子ども用の薬なども用意すると安心です。防災用品はこうした医薬品の準備が最優先であることを覚えておきましょう。優先度2「避難を手助けするもの」を用意する災害が起きれば周囲がどんな状況になるかは分かりません。そんなときに避難を手助けするものがあるとその場で対応ができます。・笛(周囲に居場所を知らせることができる)・ナイフ(多機能なサバイバルタイプがおすすめ)・ロープ・ハンマー(ドアがゆがんで部屋に閉じ込められたときに壊して脱出できる)・懐中電灯などの工具を医薬品の次に準備しておきましょう。状況に応じた対処ができる道具があると、心強いものです。優先度3「あると便利なもの」を用意する命の危機を守るもの、非難を手助けするものをそろえたら最後に「あると便利なもの」を用意しましょう。具体的には着替えや寝袋、タオル、ティッシュ、ウエットティッシュ、ビニール袋、生理用品、筆記具(油性)、食器類、洗面道具などです。上記で紹介したいものを非常用持ち出し袋にまとめたら、飲料水や非常食、携帯ラジオ、電池、現金(10円玉も)なども合わせて入れておきましょう。また、自宅に備蓄するなら飲料水は1人1日3リットルが目安です。持出し用のグッズと合わせて、自宅にも数日分の非常食を用意しておくといいですね。万が一のときに安心できる「ご近所とのコミュニケーション」災害時は、自宅周辺に頼れる人がいるだけで精神的に安心できるもの。家族でしか安否確認できないとつのる不安も、ご近所さんが自分や自分の家族を知っていてくれれば、とても心強いものですよね。日ごろからコミュニケーションをとり、地域住民どうしで助け合って命を守ることが自然災害のリスクを軽くするひとつの方法です。避難訓練や防災イベントだけでなく、住んでいる地区で主催するお祭りや親睦会にも積極的に参加ししましょう。助けられる人ではなく、自分も助ける人に。そんな気持ちを持つことが、災害への過度な不安や心配をとりのぞくことにつながるはずです。
2016年07月28日【ママからのご相談】小学校に入学したばかりの息子がいるのですが、玄関の収納に悩んでいます。最近地震が増えているので、防災用品を玄関に置きたいのですが、収納スペースがなく廊下に出しっぱなしなので見栄えが悪い状態です。●A. 防災用品は部屋の中に収納するのがオススメ。こんにちは。整理収納アドバイザーの澤田真美子です。2015年に『パナソニック株式会社』が、主婦482人を対象に「クロークボックス:玄関収納アンケート調査」を実施しました。その調査結果をみると、「玄関で靴収納以外で困っていることは?」という質問に対して、「靴以外のモノを入れる場所が足りない」と回答した人が全体の7割弱で第1位でした。また、68人の人が「防災用品を玄関に置きたいが置けていない」と回答しています。このことから、玄関の収納に悩んでいる人が多く、また防災用品を玄関に置きたいと考えている方が多くいらっしゃることがわかります。●防災用品は玄関以外の場所がオススメお家の構造がわかりませんが、万一地震などで避難しなければならない事態が発生したとき、家の中のいる場所によっては、玄関から避難しない可能性も考えられます。また、玄関が倒壊してしまった場合、防災用品を取り出すことができなくなる恐れもあります。その上、廊下に出しっぱなしの防災用品が避難の邪魔をしてしまう という可能性もあります。そういった状況を考慮すると、防災用品は部屋の中で管理することがオススメです。防災用品は、避難場所に持っていくための「1次非常袋」 、避難後安全が確認できた後、自宅にもどったときに必要な「2次非常袋」 と分けて保管します。1次非常袋は家族一人ひとり用意し、部屋の中ですぐに持ち出せる場所に保管します。リュックなどに用意し、必要最低限、背負って走れるくらいの重さにとどめておきましょう。2次非常袋も、玄関ではなく部屋の中に分散して収納するのがオススメです。お家の中にスペースを確保できなければ、専用のケースに入れベランダや庭で管理する方法もあります。ただしこの場合、夏場はかなりの高温になるので、食品や医薬品を保管する場合は部屋の中にしてください。1か所にまとめて保管するのではなく、いくつかに分散して保管するようにしましょう。----------以上、防災用品の保管場所についてご紹介しました。保管した場所が倒壊してしまうと取り出すことが困難になる可能性があります。玄関の1か所に置くのではなく、室内に分散して収納することがオススメです。玄関以外の場所もご検討くださいね。【参考リンク】・クロークボックス:玄関収納アンケート調査 | Panasonic()●ライター/澤田真美子(整理収納アドバイザー)
2016年06月13日【ママからのご相談】今春、中学校に入学した娘がいます。バスと電車を乗り継いで通学するのですが、万一のときに備えて防災用品を持たせようと考えています。ただ、カバンの中は教科書や辞書、部活のユニフォームなどの荷物も多いので、できるだけかさばらないように持たせたいです。どういった方法があるでしょうか。●A. 防災ポーチに必要なモノを吟味して用意しておくのがオススメです。こんにちは。整理収納アドバイザーの澤田真美子です。内閣府災害被害を軽減する国民運動に関する懇談会において発表された『防災に関するアンケート調査』によると、「外出中の被災に備えて携帯しているもの」という質問に対し、「わからない」と回答した人が全体の45.3%で、最も高い結果になりました。このことから、外出中の防災に対して、何を身につけたらいいか分からない人が多くいるということがわかります。●お子さんと相談して防災ポーチを作りましょう普段持ち歩くポーチとは別に防災ポーチを作り、いつも持ち歩くことをオススメします。●食アメやカロリーメイトなどを常備しておくと安心です。賞味期限 をチェックし、賞味期限が切れそうになったら新しいモノと交換します。●衛生絆創膏やマスク、ふだんの見慣れた薬も少量持ち歩くと突然の事態にも安心です。また、非常時に限らず必要な場合に飲むことができます。防災用ポーチに入れるのではなく、普段のポーチに入れる方法もオススメです。●美容化粧品のサンプル、ウェットシート、歯ブラシ、髪ゴムもあると便利です。普段使いのポーチに入っていれば、防災ポーチに入れる必要はありません。●装備ペンライト、またはライト付きボールペン、軍手、笛、ポケット、ポケット型レインコート、エマージェンシーブランケット など。エマージェンシーブランケットは、防風・防寒用のアルミのような素材のシートです。サバイバルシートなどとも呼ばれています。防水の機能もあるので、雨が降った場合にも役立ちます。●情報家族の写真、家族の連絡先も、携帯電話の電話帳機能ではなく、メモやカード などにしてもち歩くようにしましょう。携帯電話の充電がきれてしまったりすることも考えられます。●その他携帯電話の充電器、カード型のラジオもあると安心です。携帯電話の充電器は電源がなくても充電できるタイプのモノにしましょう。----------以上、普段から非常ポーチの中に入れて持ち歩いておくと便利なモノをご紹介しました。初めから全てそろえる必要はありません。まずはお子さんと相談して、最低限のモノで、必要とだと思うモノだけをポーチに入れるようにしましょう。時々中のモノを見返して、あったら便利かもしれないと思うモノは追加し、他のモノで代用できそうだと思うモノは取り出していくのがオススメです。夏は虫よけスプレーやアイスノン、冬はカイロなどシーズンによって中身をかえていく という方法もオススメです。【参考リンク】・災害被害を軽減する国民運動に関する懇談会(第2回)資料3:防災に関するアンケート調査〜アンケート集計結果〜 | 内閣府(PDF)()●ライター/澤田真美子(整理収納アドバイザー)
2016年05月20日2011年3月11日に起きた東日本大震災から、もうすぐ5年。震災を機に非常用持出袋を用意した女性は多いかもしれませんが、最近その中身、チェックしていますか?時間がたつにつれ、つい防災への意識も薄くなってしまいやすいものです。この機にいまいちど、防災対策の見直しをしてみましょう。■ベッド下には厚手のスリッパを! 室内の備えのチェックポイントまずは部屋のなかからチェックしていきます。ポイントは「倒れるもの」「割れるもの」の対策です。賃貸で壁に穴があけられない場合の家具の転倒防止には、家具の下にかませるタイプのストッパー器具や、天井と家具の間に挟むつっぱり棒で対策を。食器棚の内部には、揺れを感知するとロックがかかる開き戸ストッパーをつけ、窓ガラスにも飛散防止フィルムをつけておけると安心です。ベッドの近くには大きな家具や重いものを置かないことも基本です。見落としがちなのが、鏡や花瓶、フォトフレームなどのインテリア。サイズ自体は小さくても、割れて床に散らばるとケガのもとに。鏡やフォトフレームにも飛散防止フィルムをつける、ガラス製の小物の下には転倒防止のジェルマットを敷くなどで対策するとよいでしょう。そのうえで、・厚手のスリッパ・懐中電灯・非常用持出袋これらをすぐ手の届くところに用意しておき、玄関には底が厚めのスニーカーをすぐ履けるところに出しておけると安心です。■「すぐ持ちだすもの」「あとから取りにくるもの」にわけておこうすぐに持ちだすための非常用持出袋は、「避難時に使うもの」を考え、最小限にまとめておきます。東京都が都民に配ったブック『東京防災』には、以下がリストに挙がっています。□懐中電灯 □携帯ラジオ □ヘルメット □防災頭巾 □軍手 □毛布 □電池 □ライター □ロウソク □食品 □インスタントラーメン □缶切 □ナイフ □衣類 □哺乳瓶 □現金 □救急箱 □貯金通帳 □印鑑出典:「東京防災」P90より通帳や印鑑は防水ポーチにまとめておくと、持ちだしがスムーズです。女性の場合は、以下のものもリストにいれておくと、いざというときに役立ちます。・携帯の充電器・生理用品・下着・靴下・マスク・小さいボトルの化粧水・リップクリーム・歯ブラシ・ホイッスル・ティッシュ・ウェットティッシュ・カイロ・レインコート非常用持出袋は、背負って持ちあるける重さであることも大切です。ほかにも必要なものはたくさんありそうですが、「避難所で数日間過ごすために必要なもの」を考えて用意しましょう。その後、いったん自宅に戻れたときに持ちだすものも、まとめてバッグやケースに入れて用意します。・衣類・ブランケット・バスタオル・ハンドタオル・水・食料品・ティッシュ・トイレットペーパー・皿・コップ・割り箸・ラップ・ビニール袋・医薬品・救急セット・予備の乾電池衣類は、模様がえのタイミングで見直すようにすると、同時に備品のチェックもできてオススメです。筆者の場合は、出番が少ないスーツケースにこれらを入れて、玄関先においてあります。■トイレットペーパーが不足する? 多めに用意しておきたい備蓄品『東京防災』では、いざというときに備えて、日ごろ使っているものを多めに用意する「日常備蓄」をすすめています。水や食料品は、日持ちするインスタントやレトルトなどを多めに用意し、使った分を買いたすようにできるとよさそうです。また、東海地方で大きな地震があった場合、トイレットペーパーの供給が不足する可能性があるため、経産省では1か月分程度のトイレットペーパーの備蓄を呼びかけています。ロングタイプなら、省スペースで収納できます。今回は家の備えを中心にまとめましたが、仕事中や外出中に地震が起きたときの備えも頭に入れておきたいところです。会社のデスクの下にはスニーカーを用意しておき、毎日持ちあるくバッグには、ライトとホイッスルを入れておくとよいかもしれません。そして、家族や大切な人とは、必ず震災が起きたときの集合場所や連絡方法を共有しておきましょう。もちろん、出番がないにこしたことはありませんが、備えあれば憂いなしです。いまいちど、震災対策を見直してみてはいかがでしょう。
2016年02月20日つい先日、「うちの猫のために、防災グッズを用意してみた」という記事で我が家の防災対策をご紹介した。その際多かったのが、ハーネスの練習の様子を見せてほしいというお声だ。ということで、我が家での室内ハーネス特訓の様子をご覧いただきたい。使用するのは、ボディに装着させるタイプのハーネスだ。首輪にリードをつないでも良いかもしれないが、我が家では「首輪がすぽっと抜けて猫が脱走してしまう」ということを何より危惧しているため、ハーネスはこちらのタイプのものを選んだ。○装着の仕方ハーネスを体に装着させ、最後にこちらのワンタッチバックルをつける。ハーネスの背中部分にリードをつなげて完了だ。○弟猫の様子我が家で使用しているハーネスは、2つ。兄猫用にLサイズのピンクのものと、弟猫用にMサイズのグリーンのものだ。ハーネスを購入する時は、サイズに十分注意していただきたい。ペットの体重や、胴周りによってサイズが変わる。小柄だからSサイズで良いだろうと適当に買ってしまったりすると、結局体に入らず買い直し……なんてことにもなりかねない。○ハーネスの慣らし方さて、装着が完了したら、猫本人にハーネスに慣れてもらおう。我が家では、今でこそ月に一度15分ほどハーネスの練習を行っているが、最初はやはり、猫がハーネスに緊張してしまっていた。ハーネスを装着すると、歩こうとせずにコロンと床に寝転がり眠り始めてしまうのだ。我が家で行ったのは以下の手順だ。(1)最初の3カ月はハーネスの装着だけ行う。月に2度、5分程度ずつ。(2)次の1カ月でフローリングで歩行の練習。月に2度、5分程度ずつ。(3)最後の1カ月で、階段など高低差のある場所で歩行の練習。ここまでできたら月に1度、15分行う。やはり、最初の(1)の段階が重要だ。ハーネス=嫌なことが起こる、と覚えられてはもう二度と歩いてはくれない。(1)の段階では、リードもつけず、ボディのハーネスだけを装着。装着した後は、猫の自由にさせておく。おやつをあげたり、大好きなおもちゃを出してみたり、リラックスしてもらうようにすると徐々に慣れてくれるだろう。○兄猫の場合兄猫の場合も、前述の方法でトレーニングを行い、今ではハーネスも一切てこずることなく使うことができている。先ほどご紹介した弟猫のものと色違いのハーネス。胸元に腕章のようなものがついていてオシャレだ。ハーネスの練習の後には毎回おいしい猫用オヤツがもらえることを知っている兄猫。今ではハーネスをつけた瞬間にはオヤツへの期待でこのように誇らしげな表情をするのだった。○並ぶと……左のピンクのものがLサイズ、右のグリーンのものがMサイズだ。体重はそれぞれ左が6.1キロ、右が3.5キロだ。○撫でてたらオヤツと勘違いされたいくら慣れているとはいえ、ハーネスを装着してもらったら丁寧に褒めて差し上げよう。その方が、猫本人も練習に協力的になってくれる。……兄猫を褒めていたら弟猫が私の手を凝視し始めた。何だろうと思ったら……。手が兄猫の口元にあったため、どうやらオヤツをあげていると勘違いしたようだ。○匂いを嗅いで本当か確認オヤツに関しては疑り深いうちの猫。何度も何度も匂いを嗅いで本当にオヤツをあげていなかったか確認していた。○ヒモが大敵さて、実際の練習の前に、行うことがある。それは、ヒモの存在に慣れてもらうことだ。どれだけハーネスの訓練に慣れようとも、着用しているのは猫だ。ヒモを見たらじゃれて仕留める。それが猫という生き物である。わざとヒラヒラさせて動かしたりと、練習の前に軽く猫に遊んでもらい、ヒモの存在に慣れてもらうことが必要だ。○兄猫の練習の様子ヒモの存在に飽きてきたら、いざ、練習である。我が家では(1)平らな床の上と、(2)高低差のある階段の両方で練習をしている。階段での練習は上級者向けだ。かなり慣れてきてから行った方がスムーズにいくだろう。階段の昇降を3回ほど繰り返し、練習は終了である。○脱がし方最近のハーネスはしっかり装着できるものの、脱がす時は簡単なので実にありがたい。○脱がし方その2頭を抜く時だけどーしてもチャウチャウのような容貌になってしまうが……。首元の穴が広すぎてもすぽっとハーネスが抜けてしまったりするので大変危険だ。ちょっと顔がくしゃっとなるが、我慢である。○まとめ以上、ハーネスの練習の様子をお送りした。年明けにはきっとペットショップで「ペット用福袋」なんてものも販売されるだろう。その中に入っている確率も結構高かったりするので、ゲットした際は是非震災対策として練習をしてみてはいかがだろうか。<作者プロフィール>うだま猫漫画家。猫ブログ「ツンギレ猫の日常」は毎朝7時30分に更新。猫ツイッター(@udama1212)で猫画像を毎日投下し続けている。
2015年12月30日弥生は12月14日、「弥生給与 16」「やよいの給与計算 16」をNTTデータのマイナンバーの収集・保管サービス「データ管理の達人」と連携することを発表した。またあわせて、クラウドストレージ「弥生ドライブ」の安全管理措置への対応など、スモールビジネスのマイナンバー収集・保管のサポートを強化する。「データ管理の達人」は、マイナンバーなどのマスターデータを一元的に登録・編集する機能を持つソフトウェア。「弥生給与 16」「やよい給与計算 16」と連携することで、マイナンバーの収集・保管・利用・提供・廃棄までをセキュアな環境で実現することができるようになる。「データ管理の達人」のサービス提供開始時期は2016年1月4日予定で、弥生製品との連携開始は2016年4月予定となっている。価格(税別)は、4万9800円/年(Professional Edition ダウンロード版)。
2015年12月14日NECは11月18日、中堅・中小企業向けに人事・給与システムのセキュリティを強化する「マイナンバー安心セット」に、「機密ファイル保管サーバセット」を追加し、発売を開始した。新製品は、ファイルサーバとして「iStorage NS100Te」とファイル暗号化ソフトウェア「InfoCage ファイル暗号」、アクセス権管理ソフトウェア「NEC Information Assessment System(NIAS)」、アクセスログ管理ソフトウェア「ALog ConVerter for iStorage NS」をセットで提供するもの。これにより、検討や手配の時間を省き、マイナンバーを含む個人情報の保管先となるセキュリティ強化したファイルサーバの短期間導入を実現するとしている。価格は99万9,280円(税別)。新製品の特長として、ファイルサーバ管理ソフトウェア「NIAS」を導入することで、ファイルサーバのフォルダのアクセス権を一括で確認し、不適切なアクセス権を修正して、情報漏えいのリスクを低減する点が挙げられている。またアクセスログ監視ソフトウェア「ALog ConVerter for iStorage NS」を導入することで、ファイルサーバのアクセスログの監視、取得を可能にし、万が一、情報漏えいした場合でも迅速な原因究明を実現するという。
2015年11月18日中部国際空港(セントレア)は10月30日、ボーイング787型機の部位輸送をより円滑に実施するため、保管庫となる「ドリームリフター・オペレーションズ・センター2(DOC2)」を設置することで、ボーイングと合意したことを発表した。ドリームリフターはボーイング747-400型旅客機からの改造機で、787型機の主要部位を米国内の最終組立地まで輸送する。現在世界で4機のドリームリフターが運用されており、セントレアはドリームリフターが運航する日本で唯一の空港となっている。DOCは、セントレアにおいては中部地域で製造したボーイング787型機部位をドリームリフターに搭載するためのハンドリング機材、およびボーイング787型機部位の保管庫として2014年から本稼働している。このDOCをDOC1とし、機能拡充を目的として、新たにDOC2を隣接地に整備する。建設予定地は既存DOC隣接地(空港島中央最南端部)で建築面積は約2,000平方メートル。11月に着工し、2016年夏に完成予定となっている。施設用途は既存DOCと同様で、ボーイング787型機部位をドリームリフターに搭載するためのGSE車両(グランドハンドリング機材)である「ラージ・カーゴ・ローダー(LCL)」および「モバイル・テール・サポート(MTS)」を屋内に保管すること、また、三菱重工業、川崎重工業、富士重工業の各工場から海上輸送されるボーイング787型機部位をドリームリフターに搭載するまでの間、一時的に保管することとしている。
2015年11月02日○我が家の防災対策をご紹介……私を反面教師にして、猫飼いの皆さんは、リードのサイズをしっかり確認した上でご購入下さいますようお願い申し上げます。さて、我が家では普段から、クレートトレーニングを行っている。クレートトレーニングとは、ケージやキャリーに慣れさせる訓練のことだ。よくワンちゃんが受ける訓練だが、我が家では、万が一被災し避難所で生活することになった際の訓練として行っている。キャリーには完全に慣れたので、現在行っているトレーニングは、リードのみだ。今回は、クレートトレーニングをはじめとした、我が家での防災対策についてご紹介しよう。○環境省のガイドラインまずそもそも、「避難所にうちの子を連れて行って良いのかしら……」と考える飼い主さんが非常に多いのだが、環境省は、「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」(PDF)というガイドラインの中で、災害時のペット同行避難を推奨している。「災害が起こったときに飼い主はペットと同行避難することが基本であるため、平常時からそれに備えるべき対策についての意識をもち、ペットの安全と健康を守るとともに、他の避難者への迷惑にならないように努めなければならない」(災害時におけるペットの救護対策ガイドラインより引用)ガイドラインにも記載がある通りだが、ペットの同行避難は推奨されているとはいえ、アレルギーのある避難者や動物が苦手という避難者がいるということをしっかり考慮した上で、責任ある飼い主として行動すべきであろう。○飼い主が行うべき対策の例まずは、飼い主が行うべき対策を平常時と災害時に分けてご紹介する。■平常時・住まいの防災対策・ペットのしつけと健康管理・ペットが迷子にならないための対策(マイクロチップ等による所有者明示)・ペット用の避難用品や備蓄品の確保・避難所や非難ルートの確認等の準備■災害時・人とペットの安全確保・ペットとの同行避難・避難所・仮設住宅におけるペットの飼育マナーの遵守と健康管理(災害時におけるペットの救護対策ガイドラインより抜粋)○今回実例としてお見せするもの我が家で行っている防災対策のうち、今回紹介するのは(1)ペット用の避難用品や備蓄品の確保(2)ペットのしつけと健康管理である。まずは、避難用品から見ていこう。準備すべきものまず、避難する際に必要なものは、飼い主が用意する必要がある。「避難先においてペットの飼育に必要なものは、基本的には飼い主が用意しておくべきである。(中略)避難所等にペット用の救援物資が届くまでには時間がかかる場合があるので、少なくとも5日分(できれば7日分以上が望ましい)は用意しておくとよい」(災害時におけるペットの救護対策ガイドラインより引用)少なくとも救援物資が届くまでのペットの生活に必要なものは、きちんと用意しておく必要があるとのこと。環境省のガイドラインで紹介されている、最低限必要なものとは以下の通りだ。・療法食、薬・フード、水・予備の首輪、リード(伸びないもの)・食器・ガムテープ(ケージの補修など多用途に使用可能)・飼い主の連絡先とペットに関する飼い主以外の緊急連絡先・預かり先などの情報・ペットの写真(携帯電話に画像を保存することも有効)・ワクチン接種状況、既往症、健康状態、かかりつけの病院などの情報(災害時におけるペットの救護対策ガイドラインより引用)○実際に準備してみたさて、こちらが我が家で準備している最低限の防災グッズだ。市販のペット用防災グッズや防災袋も販売されてはいるのだが、使い慣れたものを入れておきたいので、我が家では全て自分で任意に選んだものを用意してある。こちらはペット用のウェットティッシュ。本人を清潔に保つのに大活躍だ。こちらは猫のご飯が入ったお弁当箱。お皿の代わりに使用できる。そして、いつも食べているご飯がこちら。サイエンスヒルズのダイエットフードだ。我が家にいる2匹の猫のうち、兄猫は非常にお腹を下しやすい。お腹の薬も準備してあげる必要がある。そして、やはり大事なのがリードだ。こちらは冒頭の漫画でも紹介した通り、試行錯誤の上、最終的に購入に至ったものだ。また、普段ペットクリニックに行く際に使用している洗濯ネットも。猫が暴れずに済むので、とても便利な品物だ。こちらはカイロと多目的ビニール袋。猫は寒さに弱い生き物なので、温かさを確保するカイロがあると便利。また、万が一嘔吐してしまったり、粗相をしてしまった際にササっと対応できるようビニール袋があると助かるだろう。また、水の用意も必要だ。とはいえ、このままでは飲めないので……。このように、簡単にその場で給水できる便利グッズも準備。これらを猫のバッグに入れて、完了だ。○ペットカートそしてこちらが我が家のキャリー。キャリーはキャリーでもキャリーバッグではなくキャリーカートだ。これならば、猫と荷物を楽々運ぶことが可能だ。カート、防災グッズ、猫本人の重さ全てを合わせておよそ12キロ。階段を上り下りする際は少々大変ではあるが、平坦な道を移動する際にとても便利だ。持ち手の箇所には、小物を入れるくぼみがついているのも嬉しいポイント。先ほど紹介した防災グッズは、カートの下に。すっぽりと収まってくれた。○リードの練習さて、毎月1度、10分程度、室内限定ではあるが我が家ではリードの着用練習も行っている。リードだけ購入しておいて、いざというときに不慣れなリードに驚いて動けなくなってしまってはこの子の命すら危うくなるので、しっかりと練習を行う。リードサイズを調整ができるタイプなので、しっかりめに着用させてある。苦しそうだからと緩めに装着すると、猫が動いた際にすぽっと抜けてしまったりするので、注意が必要だ。首輪をつける際と同様に、指が1~2本入ればちょうど良い具合にサイズ調整ができているということなので、目安にしていただければと思う。うちの猫の場合は、もうかなり慣れたもので、こんなものはおちゃのこさいさい……。ではあるが、「はよ外せ」と目で命じてくる。この後、階段の上り下りを行い、リードの練習は完了。練習を頑張ってくれたので、オヤツを食べていただいた。○まとめ以上、我が家の防災対策をご紹介した。「うちの子」を守るために是非一度、防災グッズを準備してみてはいかがだろうか。<作者プロフィール>うだま猫好きの人妻アラサー。猫の漫画や日常の漫画をよく書く。猫ブログ「ツンギレ猫の日常-Number40」は毎朝7時30分に更新している。ツイッターでは常に猫への愛を叫び続けている。下ネタツイートは最近控えるようにしている。
2015年10月27日電気もない、懐中電灯もない……そんな災害時に強い味方となるのが、防災グッズの定番アイテム「ろうそく」です。天ぷらや揚げ物を作った後の油を使って作るキャンドル作りに挑戦してみました。○材料・廃油 (料理で使った天ぷら油など)200cc・廃油処理剤60g・たこ糸・空きびんなどの容器○作り方用意するのは揚げ物で使った油です。3回くらい使った、色が茶色がかった廃油を使用します。筆者は廃油せっけんやろうそく作りのため、あらかじめ汚れた油をペットボトルなどに入れて保存しています。揚げカスなどをキッチンペーパーでこして除いておきます。フライパンに油を入れ、180℃くらいに熱したら火を止めます。割り箸にたこ糸をはさみ、ろうそくを入れる容器の底に合わせて糸を切ります。廃油処理剤を入れます。廃油処理剤を入れると、あっと言う間に溶けていきます。キャンドルに色をつけたい場合は、細かく切ったクレヨンを入れて溶かします。同様に香りをつけたい時も、60℃くらいまでに冷ましてアロマオイルを加えます。クレヨンやアロマオイルを使いたい場合は、フライパンではなく、お役御免となった鍋などを使った方が、臭い移りの心配もなくいいかもしれません。油の温度が低くなるのを待ち、60℃くらいまで下がったら用意した容器に流しこみます。割り箸にはさんだたこ糸を、油の中に入れます。だんだん固まり、ミルクコーヒーみたいな色になります。冷えて固まったら完成です。○作り方のコツ廃油をそのまま使ったキャンドルは、使い込んだ油の具合にもよりますが、ベージュをより濃くしたような感じです。においも酸化した油独特のものでした。キャンドルに火をつけると、普通のキャンドルと同様、しっかりと火がつきます。酸化した油の臭いがしないかどうか心配でしたが、思ったより臭いは感じませんでした。揚げ物料理をすることが多いご家庭では、使い終わったあとの油をストックしてキャンドル作りをすればゴミも減り、非常時のアイテムも作れるので一石二鳥です。執筆:麦原 ケイ (ベル・エキップ)猫とビールと唐揚げとコーヒーが好きな神奈川県・横浜在住の主婦ライター。
2015年09月15日万が一の時のための防災グッズですが、何を用意していますか? 食料品のストックとともに大事なのが非常時のトイレの準備です。今回は身近な材料で用意できる非常用トイレの作り方を紹介します。○用意するもの・大人用紙オムツ・色付きのゴミ袋 (70L)○作り方ここでは大人用の紙オムツを使用します。パンツタイプではなく、パッドタイプを用意してください。大人用の紙オムツは乳児用の紙オムツと比べ、吸収できる水分の量が多いのが特徴です。作り方は至って簡単です。ゴミ袋の底に紙オムツを広げておき、それをトイレの便器に配置するだけ。紙オムツはテープが付いているものがありますが、貼らずにそのまま置いてください。70Lのゴミ袋だと便器に無理なく広げられます。これで完成です。今回は700mlを吸収できる「長時間タイプ」を1枚使用しました。実際、どのくらいの水分量を吸収できるのか試してみましょう。上から水をかけてみます。700mlを入れ終わると、紙オムツは水分でパンパンでしたが、あふれることなくきちんと吸収されていました。大人の尿1回分はおよそ150mlと考えると、およそ4回分となります。廃棄する時はゴミ袋をトイレから取り外すだけ。オムツだけを取り出して、再度新しいものをセットして使ってもOKです。もしもトイレに設置できない時は、大人用紙オムツを中にセットしたゴミ袋を平置きにして使うこともできます。ゴミ袋なので口をしめておけば、ニオイも防げます。大人用オムツは、さらに多くの水分を吸収する「就寝時用」などがあるので、季節や使う人数などに応じて使い分けてもいいと思います。ニオイが気になる場合は、専用の消臭剤などもあるので、オムツといっしょに備蓄しておいてもいいですね。○執筆:麦原ケイ (ベル・エキップ)猫とビールと唐揚げとコーヒーが好きな神奈川県・横浜在住の主婦ライター。
2015年09月15日オービックビジネスコンサルタントは9月11日、マイナンバー制度に企業が対応するための番号収集・保管サービスである「OMSS+マイナンバー収集・保管サービス」をクラウドにおけるプライバシーコントロールを定めた国際基準のISO/IEC 27018に準拠している日本マイクロソフトのMicrosoft Azure(以下、Azure)の基盤を通じて提供することを発表した。同サービスは企業が必要とするマイナンバー対応業務のプロセスを効率的かつ安全に行えるクラウドサービスとして、Azureを基盤に開発した。企業業務に必要となるマイナンバー制度の対応業務プロセスを標準化したサービスでありながら、高いセキュリティによって安全性を提供。個人番号の取得・本人確認・保管・利用・廃棄の一連のプロセスのためのツールを利用企業に提供する。また、サービス上で保管した企業の個人番号情報はエクスポート機能やAPIにより、様々な基幹業務システムとの連携が可能。すでに奉行シリーズを利用している企業は、マイナンバーを利用する際に同サービスと同シリーズを自動連携して使用できる。企業運用上のリスクを低減するために強固なセキュリティを提供し、独自のセキュリティ機能として標準のID・パスワードだけでなくワンタイムパスワードを組み合わせて運用する。導入企業の管理者(個人番号事務実施者)の場合にはクライアント証明書(電子証明書)を発行し、利用可能なユーザーを制限している。マイナンバー制度上、企業は継続的な番号管理のため履歴を記録する必要があるが、サービス上で番号利用したログをすべて記録し、企業の運用状況の管理が可能だ。さらに、同サービスはAzureの日本国内のデータセンターのみで運用され、契約は日本国法に準拠。保管された企業ごとのマイナンバー情報は分割・暗号化。主として東日本のデータセンターで保管を行い、西日本のデータセンターをバックアップセンターとして活用し、予測不可能な災害発生時にも対処可能なサービス構成を実現している。加えて、同サービスに対するセキュリティ攻撃にはWebアプリケーションファイアウォールなどを採用しており、過去のあらゆる多種多様な攻撃に対応するとともに第三者による定期的な脆弱性診断を実施し、継続的なセキュリティ対策を行う。そのほか、重要なサービス運用管理ではログ情報による状況分析やソフトウェアの状態監視といった運用管理を行っており、OBCの専任担当者が電子ロックによる入退室管理及びビデオ記録した専用ルームにて作業を実施し、履歴はすべて記録される。同社では、すでに先行契約販売を開始しており、約60万人以上の収集・保管が確定。今後、OBCと日本マイクロソフトでは、2016年3月末までに800万人のマイナンバー保管を目指す方針だ。
2015年09月11日