iOS版の「Googleマップ」アプリで、ナビゲーション中の経由地の検索・追加が可能になる。2月29日(米国時間)からロールアウトが始まった。たとえば、目的地に向かっている途中で給油が必要になった時に、ナビゲーションを離れることなく最寄りのガソリンスタンドを見つけてルートに追加できる。経由地の検索・追加は、昨年10月にAndroid版のGoogleマップで提供され始めた機能だ。ナビゲーションを開始すると、右上に検索アイコンが現れ、タップすると「ガソリンスタンド」「レストラン」「スーパー」「カフェ」などをカテゴリ検索できるほか、任意のキーワードを入力して検索したり音声検索も可能。検索はナビゲーションルート沿いで行われ、結果がマップ上に表示される。ガソリンスタンドならリアルタイムのガソリン価格も確認できる。結果の場所の1つを選択すると、その場所を経由するようにルートが変更される。
2016年03月01日米Googleは2月24日(米国時間)、モバイル版のGoogle検索の結果ページに「Accelerated Mobile Pages (AMP)」で作成したWeb記事のセクションを設けた。AMPで作成された記事は、関連するキーワードで検索が行われた場合に結果ページのTop Stories内に現れる。AMP記事にはAMPのロゴマークが付き、タップするとGoogle.com内で瞬く間に記事ページが開く。AMPは、モバイルWebページの高速表示を実現するためにGoogleが立ち上げたプロジェクトだ。AMPで提供することで、非AMPページよりも1/10程度までデータ量を抑えられ、平均4倍の高速ロードが可能になる。同プロジェクトには、Twitter、Pinterest、Medium、Wordpress、そして世界のパブリッシャー大手が多数参加しており、その成果はオープンソースで公開されている。
2016年02月25日Googleは現地時間18日、同社のオフィシャルブログ「Google Cloud Platform Blog」において機械学習で画像認識能力を向上させていくGoogle Cloud Vision APIがベータ版になったことを告知した。スポーツカーや寿司、鷲といった探知が可能で、顔認識から表情の感情を読み取ったり、画像上に写る文字からテキストを読み取るOCR機能なども持つ。昨年12月より限定版として数千の企業の利用を通して、数百万の画像でこの機能を試してきたが、今回ベータ版としてリリースされるにいたったことが掲載されている。料金は機能毎1000ユニット/月ごとの従量課金が予定されており、1,000イメージで2ドル(Label Detection)、同様に0.6ドル(OCR)といった価格が3月1日から予定されていることが掲載されている。β期間中は、月あたり2千万イメージの上限があり、またCloud Vision APIはリアルタイムでのレスポンスが求められるようなアプリケーションには、向いていないことにも言及している。ほか、ドキュメンテーションへのリンクと、PythonとJavaを用いたAndroid/iOSのモバイルアプリのサンプルへのリンクも用意されている。
2016年02月22日Googleは18日、メディア ストリーミングデバイス「Chromecast Audio」を日本国内で販売すると発表した。19日にGoogleストアや家電量販店などで発売する。価格は税込4,980円。スピーカーと接続して、無線LAN経由で音楽をストリーミングする端末。「Google Playミュージック」や「AWA」といったキャストに対応アプリの音楽やラジオ番組といった音声コンテンツをストリーミングすることができる。また「ゲストモード」により同一LAN内にある複数のデバイスからペアリングすることなく「Chromecast Audio」を操作できるほか、複数の「Chromecast Audio」がある場合には、それぞれをまとめてグループ化して同じコンテンツの再生が可能だ。このほか、コンテンツの再生中は、ブラウジングや通話などほかの操作も行える。操作デバイス側の対応OSはWindows 7以降、Mac OS X 10.7以降、Android 4.1以降、iOS 7.0以降。通信機能は、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN。本体のインタフェースは、3.5mmミニ×1、RCA×1、光デジタル端子×1。電源はACアダプタで、本体のmicroUSBポートにつないて使用する。本体サイズはW51.9×D51.9×H13.49mm、重量は30.7g。本体カラーはブラック。
2016年02月18日Googleは18日、メディアストリーミング端末「Chromecast」の第2世代モデルを日本国内で販売すると発表した。19日にGoogleストアや家電量販店などで発売する。価格は税込4,980円。KDDIが運営する「au WALLET Market powered by LUXA」では、「Chromecast」とビデオパス(90日間)のセットを特別価格で販売するキャンペーンを実施する。Chromecastは、テレビやディスプレイのHDMI端子に接続し、YouTubeやNetflix、Google Play ムービー、dアニメ、dTVなどのコンテンツを再生する端末。映像や音楽だけでなく、ゲームプレイも可能となっている。前世代ではスティック型だった形状を丸型に変更、さらに接続用のHDMIケーブルを本体に直付けした。これにより、HDMI端子に接続したとき、出っ張らずに取り付けられるほか、ほかのポートと干渉しにくくなった。また、2.4GHz帯のIEEE802.11b/g/nに加えて、5GHz帯のIEEE802.11ac対応無線LANを新たにサポートし、高品質の映像をこれまでよりも高速の読み込みで視聴できるという。Chromecastの操作は、スマートフォン、タブレット、PCから行う。操作デバイス側の対応OSはWindows 7以降、Mac OS X 10.7以降、Android 4.1以降、iOS 7.0以降。なお、第2世代「Choromecast」の発売に合わせて、スマートフォン用のChromecastアプリもアップデートされた。コンテンツのジャンル別表示やレコメンドに対応する。電源はACアダプタで、本体のmicroUSBポートにつないて使用する。画面出力は最大1080p。カラーはインディゴ/ブラック、レモネード、コーラルの3色で、レモネードとコーラルはGoogleストア限定で販売する。本体サイズはW51.9×D51.9×H13.49mm、重量は39.1g。電源ケーブル長は1.75m。
2016年02月18日米Googleは2月17日(現地時間)、Gmailifyという新機能をAndroid版Gmailアプリに追加した。MicrosoftやYahoo!など他社のメールサービスのメールアドレスをGmailアドレスに関連付けられる。Android版のGmailアプリのマルチアカウント機能はYahoo! MailやHotmail/Outlookなど他社のメールアカウントをサポートしており、全てのメールをGmailアプリの統合受信箱で閲覧できる。Gmailifyを使ってGmail以外のメールアカウントをリンクさせると、他社のメールアカウントのメールにもGmailの迷惑メール対策機能や自動ソート機能、Google Nowカードなどを利用できるようになる。リンクさせるにはAndroid版Gmailアプリ(バージョン4.4 以上)で「設定」を開き、Gmail以外のアカウントで「アカウントをリンクする」をタップする。他社のメールアドレスをGmailに関連付けると、ウェブ版(mail.google.com)でも関連付けたGmailアドレスにメールが表示されるようになる。
2016年02月18日Googleは2月16日(現地時間)、機械学習モデルをアプリケーションへ実装するAPI「TensorFlow Serving」をリリースした。11月9日にオープンソース化した機械学習ライブラリ「TensorFlow」で訓練したモデルを、TensorFlow ServingのAPIを使ってクライアントとの入出力に用いることができる。TensorFlow ServingはGPUリソースの使った処理の高速化する。クライアントとの入出力はgRPC(Googleが開発したリモートプロシージャコール)を使用し、同社が16コアのIntel Xeon E5(2.6GHz)マシンを使ってベンチマークを行ったところ、10万クエリ以上/秒の処理が可能だったという。また同社はTensorFlow Servingを利用することで、データ更新に共なる機械学習モデルのアップデートが発生した場合のライフサイクル管理や、多岐にわたるアルゴリズムの実験が可能になるとアピールしている。C++で書かれたコードおよびチュートリアルは、Apache 2.0ライセンスでGitHubからダウンロード可能。対応OSはLinux。阿久津良和(Cactus)
2016年02月17日Googleは12日(米国時間)、写真共有サービス「Picasa」を終了する計画を発表した。3月15日よりデスクトップ版の提供を終了し、Web版は自動的に「Google Photos」に移行される。Googleには、「Google Photos」という容量制限のないオンライン写真管理サービスを2015年5月に発表した際、ユーザーからPicasaについて将来どうなるのかという質問が多数寄せられていたという。同社は、Picasaを終了してGoogle Photosのみにフォーカスすることで、「モバイルとデスクトップでの連携などGoogle Photosの機能開発に専念し、すばらしい体験を提供できると判断した」と説明している。Google Photosはソーシャルサービスに紐付いた「Google+ Photos」を前身とし、モバイルアプリなどモバイル端末との親和性が強いことが特徴だ。今後の計画として、PicasaのWeb版(「Picasa Web Albums」)においては、保管していた写真や動画をGoogle Photosに自動的に移行する。2016年5月1日以降、同じIDとパスワードでGoogle Photosを利用できるという。Google Photosの利用を望まず、Picasa上のタグ、キャプション、コメントなどのコンテンツを見たいというユーザーに対しては、Picasa Web Albumsのデータにアクセスできるようにし、写真の閲覧や、ダウンロード、削除が可能になるとしている(アルバムの新規作成や編集はできない)。デスクトップアプリについては、2016年3月15日をもってサポートを打ち切る。その後も使い続けることはできるが、将来のアップデートはない。Google Photosへのマイグレーションをしたい場合は、デスクトップアップロードツールを利用して写真と動画を移すことができるという。なお、これに伴い、Picasa APIの一部の機能も終了となる。
2016年02月15日Googleは2月12日(米国時間)、「Picasa Blog: Moving on from Picasa」において、写真共有サービス「Google Picasa」のサポートを終了すると発表した。Googleは開発リソースを集中させてより優れたサービスを提供するために、Google Picasaの開発を終了し、その開発リソースをGoogle Photosに集約するという。Google Picasaのサービスはすぐに終了するわけではないが、将来的には関連サービスを含めて提供が終了する予定になっている。Googleは同時にPicasa Web Albumを利用している場合、代替候補としてGoogle Photosの利用を推奨している。PicasaのユーザーはGoogle Photosにログインするだけで、Picasaにアップロードしていたコンテンツが引き継がれて表示される。Picasaのデスクトップアプリケーションは3月15日でサポートが終了し、Picasa Web Albumは5月1日にサービス提供が終了する予定だ。Google Web Albumでは新規作成やアルバムの編集などは行えない。すでにデータはGoogle Photosから利用できるようになっており、Picasa Web Albumで提供が中止された機能もGoogle Photosからは利用できるようになっている。
2016年02月15日Googleは2月10日(米国時間)、「Google Developers Blog: Announcing the People API」において、新しいAPI「People API」の公開を発表した。同APIを利用することでGoogleの提供しているコンタクトリストから認証したユーザーデータのコンタクト情報を取得できるようになる。Googleはこれまでも同様の機能をGoogle+ API経由で提供していたが、コンタクト情報やプロファイルを得るために複数のコールを実行する必要があった。今回公開された「People API」では新しいプロトコルと技術が使われており、従来はGDataプロトコルを使ったコンタクトAPIを利用する必要があったが、使わなくてよくなっている。「People API」はHTTP およびJSONで構成されており、Webブラウザなどの標準的なHTTPクライアントから自由に利用することができる。ただし、APIの利用にあたってはアプリケーションが認証される必要があり、あらかじめGoogle Developers Console経由でプロジェクトを作成して資格を取得しておく必要がある。Googleには従来よりもコンタクトリストへのアクセスを容易にすることで、この機能を活用したWebアプリケーションやモバイルアプリケーションの登場を促進する狙いがある。
2016年02月12日Googleは2月10日(米国時間)、サイバーセキュリティ月間を受け、「Google Japan Blog: まんがで学ぼう「セキュリティ入門」」において、初めてスマートフォンを持った主人公がセキュリティについて学ぶというストーリーの漫画を公開した。セキュリティに感心の薄いユーザー向けにセキュリティに興味と持ってもらう資料として役に立つ。インターネットは生活に欠かすことのできないインフラになったとともに、セキュリティ上のリスクをもたらす影響もきわめて大きくなってきている。しかし、情報セキュリティは理解しにくいところがあり、専門家や情報処理に詳しいユーザーでないと把握しにくいところがある。スマートフォンからインターネットを使うようになったユーザーは、背後の仕組みを知ることなく使っていることも少なくないため注意が必要。スマートフォンやタブレットデバイスの計算能力や利便性の向上によって、インターネットを利用するデバイスとしてPCを使うことなく、こうしたモバイルデバイスのみを使うユーザーが増えているが。有効なセキュリティ対策を実施するには個人の理解が必須と言える。企業活動においては、セキュリティに対する意識の低さが問題を引き起こすケースが増えており、セキュリティ教育は欠かすことのできない事項となりつつある。
2016年02月12日Googleは2月9日(米国時間)、LLVMの開発者向けメーリングリストに投函したメール「[llvm-dev][RFC]Lanai backend」において、「Lanai」と呼ばれるプロセッサ向けのバックエンド・コードの寄贈を表明した。Googleが社内で独自プロセッサの開発を進めている話は以前から出ていたが、今回の発表で独自プロセッサを開発していることが明確になった。メールに掲載されている内容によると、「Lanai」は次のような特徴を持ったプロセッサとされている。32ビットプロセッサ32ビットレジスタ(固定値レジスタ2個、プログラム・ステータス・トラックに利用されるレジスタ4個(PC、SP、FP、RCA)、ユーザーによる使用向けレジスタ2個(R10、R11)、引数処理に4個まで使用可能、Callee-Savedレジスタはサポートしない)浮動小数点はサポートしない寄贈が表明されたバックエンドコードはC99のコードをLanai向けにビルドするもの。例外処理はサポートされていない。「Lanai」は1997年に初版が出版された書籍『Parallel Computer Architecture: A Hardware/Software Approach』に掲載されているプロセッサをベースにしているとされている。研究開発の目的が強く、広く一般に販売する計画はないと見られる。
2016年02月10日「インターネット安心デー2016」(2月9日)に合わせて、米Googleが同社の「セキュリティ診断」を完了したユーザーに2GBのGoogle Driveストレージを無料提供するプログラムを開始した。期間は2月9日から2月11日まで。セキュリティ診断は、Googleサービスのマイアカウントページを開くと「ログインとセキュリティ」内にある。診断項目は、アカウントに不審なアクティビティがあった場合やアカウントにアクセスできなくなった場合の連絡先の登録、最近のアクティビティの確認、Googleアカウントに接続しているアプリ/Webサイト/端末の確認の3つ。2段階認証を設定している場合は、2段階認証のアプリケーションパスワード、2段階認証の設定の確認も追加される。
2016年02月10日GMO NIKKOは2月8日、同社の「GMOプライベートDMP」において、Googleが提供するDSP「DoubleClick Bid Manager 」とのCookie Sync方式による連携を、2月10日より開始すると発表した。この連携により、「GMOプライベートDMP」を利用している企業は、同サービスで統合・管理しているユーザーに関するさまざまなデータ(属性、Web行動履歴、購入履歴など)を「DoubleClick Bid Manager 」へ同期でき、オーディエンス拡張配信などに活用できるようになる。「GMOプライベートDMP」は、ユーザー属性やWeb行動履歴など、企業が保有するデータを集約・統合し、その統合データを分析することで、ユーザーセグメントを作成できるサービス。「DoubleClick Bid Manager 」は、Googleのノウハウに基づいた独自の最適化技術によって作られたプラットフォーム。何十億ものインプレッションに対して、最適な広告を適切なタイミングで配信することを可能としている。従来の連携方法では、セグメントを設定した後、広告配信を行うまでにデータを蓄積する期間を設ける必要があったが、Cookie Syncによる連携では、DSPの持つCookie情報と「GMOプライベートDMP」のセグメントデータを過去にさかのぼって同期することができることから、セグメント作成後、すぐにDSPを通じて広告配信でき、マーケティング実施までの時間を大幅に短縮するほか、より精度の高いターゲティングを行うことが可能だとしている。また、「GMOプライベートDMP」を活用して作成したセグメントを「DoubleClick Bid Manager 」に連携し、オーディエンス拡張配信を行うことで、購入頻度が高いなどロイヤリティの高いユーザーと行動や属性が類似しているユーザーを見つけ出し、見込み顧客として広告を配信することが可能となる。
2016年02月08日米Googleは2月4日(現地時間)、スマートウォッチ用OS「Android Wear」のバージョン1.4の提供を開始すると発表した。今後数週間をかけてアップデートをロールアウトしていき、またカシオの「WSD-F10」などバージョン1.4を搭載したスマートウォッチが登場する。バージョン1.4は、手首を使ったジェスチャー操作や音声操作/音声コミュニケーションなどハンズフリーを強化するアップデートだ。手首を使った操作は、これまでの手首のひねり(カードのスクロール)に加えて、手を上または下に振る操作が可能になった。カードの詳細や設定に移動、またはウォッチフェイスからアプリメニューを開く/ウォッチフェイスに戻るといった操作を行える。音声操作は「OK Google、」と話しかけて、Google Hangouts、Nextplus、Telegram、Viber、WeChat、WhatsAppなどのコミュニケーション・アプリで、音声を用いてメッセージを送信できるようになる。またHuawei Watch やASUS ZenWatch 2などスピーカーを備えた端末では、通話やオーディオ/ビデオ・メッセージにスピーカーを利用できる。
2016年02月05日Googleは1月27日(米国時間)、「Research Blog: AlphaGo: Mastering the ancient game of Go with Machine Learning」において、Googleが開発した囲碁プログラム「AlphaGo」が欧州で活躍している囲碁のプロ棋士と対戦し、5戦5勝したと発表した。コンピュータプログラムがプロの囲碁棋士との対戦に勝利したのはこれがはじめてだとされている。対戦は2015年10月5日から9日にかけて同社のロンドンオフィスで実施されたと説明がある。囲碁は世界中に愛好家がいるボードゲームの1つ。歴史も古く多くの愛好家が囲碁を楽しんでいる。囲碁は二人零和有限確定完全情報ゲームに分類されるゲームで、論理的にはすべての手が先読み可能であるとされている。しかし、手が多すぎるためコンピュータを活用して高速先読みをする方法では、これまで囲碁のプロ棋士のレベルに到達することはできなかった。今回Googleはこれまでチェスのプログラム「Deep Blue」が取ってきたような高速検索手法を採用せずに、ニューラルネットワークを活用した機械学習の手法を採用。プログラム同士で対戦させ学習を繰り返すことで強化。ほかの有名な囲碁プログラムと対戦しても優れた成果を収めるようになった段階で囲碁のプロ棋士に挑戦し、今回の結果を得たとしている。大量のコンピューティングパワーが必要となるため、実行プラットフォームにGoogle Cloud Plarformを活用したとしている。ニューラルネットワークを使った学習に基づく囲碁プログラムの研究などはこれまでも行われており、特に新しい手法ではない。今回、Googleが具体的に成果を挙げたことで、この手法が有益であることを示した点が特に注目される。Googleは機械学習のサービスを提供しているほか、そのサービスを利用するための学習にも取り組んでいる。
2016年01月29日本日(1月28日)のGoogleトップページのデザイン(Google Doodle)が、テレビアンテナを題材としたものに変更されている。これは、八木・宇田アンテナ(一般には八木アンテナと呼ばれることが多い)の発明で知られる工学博士・八木秀次氏の生誕130年を記念したものだ。八木氏は、1886年に大阪で誕生。東京帝国大学(現東京大学)を卒業後、欧米への留学を経て、1919年に東北帝国大学(現東北大学)の工学部教授に就任。1926年に八木・宇田アンテナのベースになる「電波指向方式」の特許権を得ている。八木・宇田アンテナは、前後に指向性を持つダイポールアンテナの後ろに反射器、前方に導波器を配置したアンテナ。シンプルな構造ながら単一指向性を実現しており、テレビ受信用のアンテナとして広く使用されている。日本でのテレビ放送の開始は1953年だが、その直前の1952年、八木氏はテレビ受信用のアンテナなどを製造販売する八木アンテナ株式会社を設立。同社は2000年に国際電気(現日立国際電気)と合併したが、現在も日立国際電気の子会社である日立国際八木ソリューションズにその名を残している。
2016年01月28日Googleは28日、コンテンツ配信サービス「Google Play ストア」の書籍ページにおいて、新たに「マンガ」タブを追加した。シリーズ化されている漫画全巻や関連作品が集約されている。「マンガ」タブでは、配信されている漫画が一覧で表示されるほか、ユーザーの購入履歴に応じた作品を「あなたへのおすすめ」としてレコメンドする。Googleは、タブの追加を記念し、複数の作品が無料で読めるキャンペーンを開始する予定だとしている。また、Googleの電子書籍アプリ「Google Play ブックス」では、端末が横向きの状態で縦方向にスクロールできる機能が追加された。
2016年01月28日Googleは26日、世界中の美術館やアーカイブから展示やコレクションを検索できるサービス「Google カルチュラルインスティテュート」において、日本の工芸作品を世界に紹介するコンテンツ「Made in Japan: 日本の匠」を公開した。「Googleカルチュラルインスティテュート」は、世界中の美術館やアーカイブから、600万点を超える美術作品や歴史的文献を閲覧できるGoogleのサービス。アメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館、フランス・パリのオルセー美術館、そして東京国立博物館など、世界各地の1,000以上の美術館や博物館が参加している。このたび公開された「Made in Japan: 日本の匠」では、立命館大学アート・リサーチセンターや青森県庁を始めとする6つの施設の協力により、西陣織や京薩摩、九谷焼、輪島塗など、日本の各地に眠る82種類ものさまざまな伝統工芸品を高画質の画像で公開されているほか、それらにまつわる歴史や制作過程などが丁寧に紹介されている。また、同サイト内に表示される日本地図のポイントをクリックすると、その地域の工芸品にアクセスすることも可能。なお、言語は日本語と英語で提供されており、日本文化に関心のある海外のユーザーも楽しむことができる。
2016年01月26日Googleは1月22日(米国時間)、「Google ドライブ API がアップデート:より無駄なく高速に - Google Developers Japan」において、GoogleドライブAPIのバージョン3が、バージョン2よりも優れた性能を実現したこと、また扱いやすさが向上したことを伝えた。GoogleはこれまでデベロッパーがどのようにこのAPIを使ってきたかを調査してきたことを踏まえ、よりデベロッパーに扱いやすいAPIになるようさまざまな変更を実施したと説明している。デベロッパーが理解する必要があるコレクションの数を減少させた重複している部分を排除メソッド名やプロパティ名などに一貫性が出るように変更高速および効率的に処理できる値をデフォルト値として採用バージョン2からバージョン3では扱いやすさが向上したほか、デフォルト値の変更で性能も向上している。Googleは今後のリリースでは機能の追加が中心的に行われることになるだろうと説明している。GoogleドライブAPIのバージョン2のサポートは継続されるとのことだが、バージョン2を使って開発したアプリは将来的な移行を考慮し、バージョン3への移行を検討したほうがよいだろう。
2016年01月24日米Googleは21日(米国時間)、Android向けGoogleアプリにおいて、天気情報検索機能を刷新すると発表した。より詳細な情報が得られるほか、知りたい地域の天候もすぐに確認できるようにする。提供時期については明らかにしていない。現在は、「Weather(天気)」で検索したり、「will it rain today?(今日雨は降る?)」と問いかけると、最新の天気情報が表示されるが、今後はより詳細な情報がわかるようになるという。具体的には、時間単位での晴れ、曇り、雨など空の状況、温度、降水確率、気象警報や注意報、10日先までの詳細な天気予報、空気質、紫外線指数、日の出・日没時間などが確認できる。そのほかの機能としては、画面をタップして詳細な天気情報を表示後、画面上部の検索ボックスに地名を入力して、その地域の天気を調べることも可能。さらに、空の状況に応じて背景の色が変わるといったデザイン改修も含まれる。
2016年01月22日Googleは1月15日(米国時間)、「Google Developers Blog: Retirement of certain Google search APIs」において複数の検索APIの提供を停止すると発表した。2月15日をもってAPIの提供が停止されるサービスを使用している場合は「Google Custom Search」などの代替サービスに移行することが推奨されている。2月15日で終了する検索APIは次のとおり。Google Patent Search APIGoogle News Search APIGoogle Blog Search APIGoogle Video Search APIGoogle Image Search APIGoogleは2011年にこれら検索APIの提供を停止すると発表した。Googleは3年以上の猶予期間を設け、最終的に今回のサポート終了となった。GoogleはたびたびWebアプリケーションやサービスAPIの提供を終了している。該当するAPIを使用している場合には早期に代替サービスに移行することが望まれる。
2016年01月18日クロスフィニティは1月14日、地域別に多店舗展開する企業を対象とした「ローカルSEO診断サービス」の提供を開始した。同サービスでは、Google検索エンジンを利用したローカル検索の順位状況や競合状況、ローカル検索の最適化へ向けたウェブサイト改善ポイントを含めた診断レポートを提供。これをふまえて、さらに詳細なローカルSEOガイドラインの策定や競合分析、サイト改善仕様書の提供などローカルSEOコンサルティングを行い、Webサイトのローカル検索経由のトラフィック最大化を支援する。なお、ローカル検索の情報収集には、エンタープライズ向けのSEO管理プラットフォーム「seoClarity」を利用。パック表示をはじめ、スター評価、日本全国約2,000の都市別順位状況など多岐にわたるローカル検索結果データを一元的に収集・蓄積することで、有効的に活用していく。
2016年01月15日米GoogleがGoogle Mapsのモバイルアプリ向けの新サービス「Driving」を発表した。スマートフォンユーザーの情報や状況から行き先を予測し、渋滞や事故、最短時間で到着できるルート、到着までの時間、周辺のガソリン価格といった情報を賢く提供する。ドライブ向けのGoogle Nowと呼べるようなサービスだ。DrivingはGoogle Mapsアプリのサイドバー・メニューの「Start Driving」から呼び出せるが、Androidウイジェットも用意されている。ホーム画面にDrivingウイジェットを追加しておけば、いつでもワンタップでアクセスできるようになる。行き先の指定などが面倒で、車を運転する前にトラフィック情報などを確認していなかった人でも、Drivingなら簡単にアクセスでき、事故など突然の渋滞に巻き込まれるのを避けられる。Drivingは、スマートフォンユーザーのプロフィール情報、ロケーション、日時(時刻、曜日、祝祭日など)、検索履歴などからアシストをカスタマイズする。利用者がGoogle Mapsに自宅や会社などを設定していたら、それらを行き先とした情報を表示し、ロケーション履歴を有効にしていたら、ユーザーの状況に応じて、ユーザーがよく行く場所や過去に検索した場所に関する情報を表示する。たとえばウィークデーの午後6時にDrivingにアクセスしたら帰宅するための情報が優先的に表示されるが、土曜日の同じ時刻なら過去の検索に基づいた情報がより取り入れられる可能性が高い。Drivingは、まずAndroid用のGoogle Mapsアプリで提供開始になる。VentureBeatによると、米国、英国、アイルランド、アラブ首長国連邦、マレーシア、シンガポール、ニュージーランドなど7カ国において英語設定のユーザーからロールアウトが始まる。
2016年01月14日米Googleは12日(現地時間)、開発者カンファレンス「Google I/O 2016」を2016年5月18日から20日の日程で開催すると発表した。会場は、米カリフォルニア州マウンテンビュー市のShoreline Amphitheatre。米サンフランシスコ市のMoscone Center以外の場所でGoogle I/Oが開催されるのは、Google I/O 2016が初めて。GoogleのCEO、Sundar Pichai氏は「I/O ’16は、10年前に全てが始まった場所のすぐ近くにやってくる」とツイートしている。Shoreline Amphitheatreは、Google本社のすぐ近くにある多目的ホールだ。コンサートやフェスティバルに用いられる屋外施設であり、そのため今年のI/Oでは自動運転カーのデモなど屋外でのイベントが行われると期待されている。一方で講演に適した会場ではないため、Google本社やNASA Amesリサーチセンターの施設も利用した開催になる可能性がある。
2016年01月13日Googleが米国で提供しているMVNOサービス「Project Fi」で、タブレット向けのデータ専用SIMの提供を開始した。データ専用SIMは予想外の登場だったが、それ以上にサプライズだったのはNexusデバイスだけではなく、iPad(Air 2、mini 4)もサポートすることだ。ちょうど購入したばかりのiPad mini 4のLTE機能を使っていなかったので、早速データ専用SIMを申し込んでみた。最初にGoogle Fiについておさらいしておくと、一般公開はされているものの、まだ招待制で参加者を制限したサービスにとどまっている。サービス自体は安定しているので、開発のためではなく、革新的なサービスを試みるために小規模な提供にとどめているという印象だ。たとえば、通信キャリアの自動切り替え。セルラーネットワークは米3位のT-Mobile USAと第4位のSprintのサービスを利用しており、ユーザーがどちらか一方を選択するのではなく、両方を利用できる。Fi端末が安定して通信できるネットワークに自動的に接続し、さらにもしLTEよりも速い公衆無線LANを利用できるならWi-Fiを選択するから、広い範囲で安定して高速なデータ通信を利用できる。手頃な料金も魅力の1つだ。音声通話とテキストが使い放題の基本サービスが20ドル、そしてデータは1GBあたり10ドルで、1GB単位で購入するが、未使用分は返金される。たとえば、毎月2GBで契約し、1.2GBしか使わなかったとしたら、800MB分(8ドル)が翌月の請求から差し引かれる。通信サービスも携帯の利用体験の要素である。ところが、キャリアによってつながる場所とつながらない場所があったり、色んなサービス料金が積み上がって毎月の請求額が高額になるなど、通信キャリアに対するユーザーの不満は募るばかりだ。そこで、より良いモバイル体験を実現するためにGoogleが行動を起こしたのがProject Fiである。実際、満足度は非常に高い。私が米国で携帯電話を持ち始めて約20年、米国の4大キャリアを始め、たくさんのサービスを利用してきたが、Project Fiがこれまでで最も満足できるサービスと断言できる。その姿勢はデータ専用SIMでも変わらない。データ専用SIMで特筆すべき点は、Project Fi契約者なら誰でも無料で、最大9枚までデータ専用SIMを申し込めるということだ。SIMごとの追加料金は発生しない。セルラー機能を使えると、モバイルデバイスの可能性がグッと広がるが、回線をどうするかが悩みどころになる。たとえば、筆者の場合、先月にiPad mini 4を購入し、Wi-Fi+LTEモデルを選んだものの、通信費を増やすのに躊躇してWi-Fiのまま使い続けている。モバイルWi-Fiルーターを使えば、Wi-Fi対応機器を持ち歩けるようになるが、やはりWi-Fiの通信範囲に縛られる。Project Fiならそんな悩みから開放される。自分のアカウントでアクティベートしたSIMを差し込むだけで、1つのアカウントでスマートフォン1台と、最大9台のデータ専用SIMを差したデバイスを利用できる。台数が増えれば、データ消費量は増えるかもしれないが、月々の基本料金はスマートフォン1台と変わらない。Project Fiについて調べたことがある人なら「使えるデバイスが少ないじゃないか」と思うかもしれない。たしかに、現時点でProject Fiの対応デバイスはスマートフォンが3機種、タブレットが5機種であり、すべてを持っていたとしても8枚で足りる。だが、Project Fiはゆる~いサービスなのだ。機能は限定されるが、公式にはサポートされていない他のスマートフォンでもモデルによってはFi SIMを利用できる。データ専用SIMにしても、対応機種としてリストされているNexus 7、Nexus 9、iPad Air 2 (モデル : A1567)、iPad mini 4 (モデル : A1550)、Galaxy Tab S (モデル : SM-T807V)以外でも、T-Mobileのネットワークに対応する機種なら、たとえばiPhone 6シリーズ/6sシリーズなどでも使用できる。また、公式にはテザリング機能が非サポートになっているのに、筆者が試したデバイスでは利用できた。Project Fiを使い続けて半年、なんでこんなにゆる~いサービスなのか疑問だった。キャリアの自動切り替えで最高のモバイル体験を実現するのがProject Fiのはずだ。それを強くアピールするならがちがちに囲い込んで、Nexus端末以外では利用できないようにしてしまうべきである。それが中途半端に使えてしまう。そんなことではProject Fiの魅力が伝わらない……と思っていた。が、ゆる~いところにGoogleのもう1つの狙いが隠れているとしたら納得できる。すでにSIM内蔵のスマートウオッチが出てきているし、インターネットに直接接続するデバイスが増えてこそウエアラブルやIoTの可能性が開ける。でも、1回線ごとに費用が増えていく今日のキャリアサービスのままでは、そんな未来はいつまで経ってもやってこない。Project Fiは1人のユーザーが複数のネットデバイスを使いこなす未来を見据えたサービスである……と考えたら、より多くのデバイスで利用できることに価値がある。スマートフォン用SIM1枚(1アカウント)に対して、データ専用SIM最大9枚は、今日の1人のユーザーには多すぎる。でも、数年後には9枚でも足りないぐらいの変化が起きても不思議ではない。2016年は、その起点の年になってほしいものである。
2016年01月05日10月にGoogleの新CEOに就任したSundar Pichai氏がイスラム教徒や他のマイノリティに対するサポートの必要性を訴えた。日本ではほとんど報じられなかったので、ご存じない方が多いと思う。米国でも一部のメディアが取り上げたものの、その数日前に公開されたMark Zuckerberg氏の「イスラム教徒をサポートする」という声明に比べるとずっと小さな扱いだった。GoogleのCEOとはいえ、Pichai氏の一般的な知名度は低い。その違いが報道の差になって現れた形だ。しかし、「いいね!」の数で圧倒されても、議論を掘り下げ、より深い印象を残したのはPichai氏の方だった。Pichai氏は22歳の時にインドから米国にやってきた。手記「Let’s not let fear defeat our values」の中で同氏は、米国は移民に「機会を与えてくれる地」であり、移民を新たな米国人として受け入れる寛容さ、オープンな心が米国の強みであると述べている。Googleのキャンパスにはさまざまな人種の人々が働き、異なる文化が混ざり合っている。それが活気を生み出し、大きな仕事を成し遂げられる特別な場所を実現しているという。「これを投稿するかどうか、ずいぶんと考えた。なぜなら、不寛容への批判はここ最近の論争の火に油を注ぐだけになってしまいそうな空気だからだ。しかし、われわれのような攻撃を受けていない存在こそ、いま声を上げるべきだと感じた」「恐れに駆られて、私たちの価値を失わないようにしよう。私たちは米国そして世界において、イスラム教徒や他のマイノリティコミュニティをサポートする必要がある」(Pichai氏)シンプルに、米国のあるべき原則を説いている。○Twitterをマスターしたドナルド・トランプ氏Pichai氏の手記の中に「Trump」という名前は一度も出てこないが、Donald Trump氏の発言を意識した内容であるのは明らかだ。来年の米大統領選に向けた共和党候補の指名争いレースに参加しているTrump氏はイスラム教徒や移民をとがめるコメントを繰り返し、イスラム教徒の米国入国を禁止すべきとまで言い出した。それでも指名争いトップを独走している。Trump氏の好調ぶりの背景にはテロ不安があると言われているが、テロ不安が急激に高まったのはパリ同時テロからであり、そもそも同氏は候補者指名レースの序盤を賑わせるだけの泡沫と見なされていた。それがレース終盤に向かう時期でも健在であるのだから、テロ不安だけでは説明できない。いまTrump氏が受け入れられている理由を一つ挙げるとしたら、それは彼が自分の言葉でしゃべっているということだ。演説ではプロンプターを使わず、用意された台詞ではなく、自分のメッセージを伝える。平易で短い言葉は「バカっぽい」と言われたりもするが、政治家疲れを感じている多くの米国民には正直で新鮮にも聞こえる。そして、今回の選挙戦で同氏を押し上げているのがTwitterである。New York Timesの「Pithy, Mean and Powerful: How Donald Trump Mastered Twitter for 2016」によると、Trump氏はスマートフォンでTwitterの使い方をマスターし、スタッフに任せずに、自らツイートし始めた。過激な表現を好むTrump氏にTwitterなんて危険きわまりないが、メディアに揚げ足取りされることばかりだった同氏にとって、Twitterはたくさんの人たちに誤解のない自分を伝えられる手段になっている。実際のところ、同氏はTwitterを上手く利用している。実業家であるTrump氏が支持を伸ばす背景に政治家疲れがあるなら、IT企業の経営者の言葉も新鮮に受け止められるはずである。ところが、移民問題に関してZuckerberg氏やMarissa Mayer氏、Eric Schmidt氏などの言葉はTrump氏ほどのインパクトを残せていない。なぜか? ―― 内容はともかく、Zuckerberg氏がFacebookノートで意見を述べたり、Schmidt氏がインタビューでコメントしても、その言葉は改革者のものではなく、慎重な政治家の発言のように伝わってしまう。Twitterを駆使して、生の声を演出するTrump氏ほど人々の関心を引くことはできない。Pichai氏の手記に話を戻すと、同氏の伝え方は戦略的だ。投稿先にGoogle+ではなくMediumを選んだ。読み物としてブログを公開できるようにしたブログサービスであり、良質な読み物を求めるユーザーが集まっている。GoogleのCEOが同社のサービスを使わずに、あえてMediumで勝負するのはリスクである。しかし、炎上を避けて、望ましい議論を広げたいのだから、Mediumに投稿するのは理にかなっている。その一方で、Pichai氏が働く場所(=Google)に触れながらもGoogleという言葉を使うのを避けるなど、細部においては慎重だ。結果、難しい主張でありながら、誤解されることなく、同氏の言葉は効果的に広がっている。私は2009年にChrome OSの発表会で初めてPichai氏を知ったが、その時からこれまで同氏に対しては「謙虚な人」という印象を抱いている。しかし、同氏と働いたことがある人たちのコメントを読むと、対立を避け、協調を重んじる人でありながら、困難なタスクに挑戦するのを厭わない大胆さを兼ね備えているようだ。Eric Schmidt氏が反対したChromeブラウザの提供を押し切ったのは有名な話である。Pichai氏のCEOとしての力量は未知数だが、謙虚でありながら自分の考えをしっかりと持ち、協調を重んじながら批判を恐れずに大胆に行動できる……それらは「Do the right thing」を新たな社是とするGoogleのCEOに求められる資質と言える。
2015年12月25日Googleのサンタクロース追跡サイト「Google Santa Tracker」が追跡していたサンタクロースが、日本時間24日の23時頃、東京に到着した。サンタクロースはロシアからオーストラリア方面に向かい、北上する形で22時38分に那覇へ到着。その後、神戸、京都、名古屋、富士山、綾瀬、横浜を経て、23時ちょうどに東京へ到着した。その後仙台へ向かい、日本で全てのプレゼントを配り終えた後、日本を後にした。
2015年12月24日Googleのサンタクロース追跡サイト「Google Santa Tracker」が、日本時間12月24日19時から動き出した。「Google Santa Tracker」はGoogleがクリスマス時期に公開する特設サイトで、クリスマスイブには、Googleマップ上でサンタクロースの居場所をトラッキングしていく。日本時間では24日19時から、サンタクロースの追跡を開始。サンタクロースは北極を起点に、ロシア経由で南下。マーシャル諸島やフィジーを経て、20時現在はニュージーランドに到着したもようだ。なお、南半球に位置するニュージーランドの12月は夏に差し掛かった時期で、半袖でも過ごせる気候となる。「Google Santa Tracker」はWebサイトのほか、Android向けアプリ、Google Cardboard、Android TV、Android Wearにも対応。対応機器を使っているユーザーは、そちらをチェックしてみてもいいかもしれない。
2015年12月24日米Googleが同社アカウントへの"パスワードを使わない"新しいログイン方式のテストを開始している。特定の携帯電話をアカウントに結びつけると、ログイン時にパスワードの代わりに携帯電話側に通知メッセージが表示され、そこでログイン操作を行うことでログインが完了する。現在はまだ一部ユーザーへのテスト提供にとどまっているが、2段階認証の新しい形として注目を集めそうだ。同件はThe Vergeなどが報じている。実際に同テストプログラムの招待を受けたユーザーがRedditに報告した情報によれば、例えばPCのWebブラウザ上でGoogleアカウントにログインする場合、通常はGoogleアカウント名(Gmailアドレス)とパスワードの入力を行い、もし2段階認証が設定されている場合にはその後に携帯電話に通知されたPINを入力することでログインが完了する。だが新しい方式では、Googleアカウント名を入力した段階で当該テストの参加者であることを確認し、画面に「スマートフォン上の通知を確認してログイン動作を行う」よう指示が出る。アカウントと結びつけられた携帯の画面にはGoogleアカウントへのログインを行おうとしているかを確認する通知メッセージが表示され、ここでPCのWeb画面で指示されたボタンを"タップ"するだけでPCでのGoogleアカウントへのログインが完了するという仕組みだ。もともとGoogleは不正アクセスが多発したことを受け、Webサービスでは比較的早い時期から2段階認証や2要素認証の導入に取り組んでいる。従来方式では、アカウントに結びつけられた携帯電話にSMSまたは通話の形で6桁の数字がログイン動作時に通知され、これをログインしようとしているPCまたはスマートフォン上で入力することでログインが完了する仕組み。また、一度ログイン動作が完了すれば、以後は同じデバイスでの再確認を行わないようにするオプションも用意されている。あくまで、オンライン経由で不正アクセスを試みようとする相手を排除するのが目的で、実際にアカウントを持つユーザーをログインしようとしているのとは別のデバイスと結びつけることで、安全性を確保しようというのが狙いだ。詳細についてはRedditでの説明と、アップロードされた説明画像を参照してみてほしい。現在Webサービスアクセスの2段階認証の世界ではFIDO (Fast IDentity Online)の取り組みが進んでおり、実際に最初の事例としてNTTドコモが自社のスマートフォンでの対応をうたっている。公開鍵暗号技術(PKI)を使ってデバイスごとに異なるアクセスキーを発行することでパスワードを使わないログイン動作の単純化とセキュリティを高めようという仕組みだ。GoogleもFIDO参加企業だが、一方で認証用のデバイスを別途用意して単純なWebアクセスのセキュリティを高める方式の利用をユーザーに促しており、今回はこれの発展型にあたる。もし実際に試す機会があったらトライしてみてほしい。
2015年12月24日