株式会社マガジンハウス(「Hanako」編集部)、KIRINZI inc.(店舗の企画制作/運営)、東急株式会社、東急電鉄株式会社の4社による、SDGsをテーマとした新業態の駅ナカ売店「Hanako Stand」の1号店となる「Hanako Stand Todoroki」(以下、本店舗)を東急大井町線の等々力駅のホームに6月28日(火)オープンします。本店舗はライフスタイル誌「Hanako」がプロデュースするSDGsをテーマとしたショップです。ショップ内は駅ホームで毎日の買い物が楽しめる「定番棚」と、誌面と連動した「特集棚」で構成していきます。「Hanako」に掲載された商品や、「Hanako」編集部がセレクトした、フードロスに配慮したファインカカオで作られたチョコレートやカレー、カラフルで可愛いパッケージのオーガニック成分でつくられた石鹸、土に還る素材で作られたゴミ袋など多ジャンル・多数の商品を販売します。また、一部商品は店舗のQRコードを読み込むことでオンラインショップから購入可能です。「Hanako Stand」のコンセプトは“毎日に、ちょっとよい未来の選択を”。駅は多くの方々が日常的に利用し、日々の生活に溶け込んだ親しみ深い場所です。「電車を待つちょっとした時間」「行き帰りの途中」「お出かけのついで」など、日常的に店舗に立ち寄り、無理することなく未来をちょっと良くする選択をする、そんな普段使いのできる場所として、SDGsへの興味・関心の喚起や行動を起こすきっかけ作りに貢献することを目指します。本店舗は、等々力渓谷にほど近く、豊かな自然と人々の生活が密接している等々力駅のホームにオープンする「Hanako Stand」の旗艦店です。店舗は優しい色味のレトロなデザインを採用し、東急線でかつて使用していた廃材や木造旧駅舎で使用していた古材を活用したえきもくベンチなどを取り入れることで、資材のアップサイクルにも努め、「Hanako Stand」のコンセプトやブランドイメージを発信していきます。4社は、SDGsの目標達成には地球に住む一人一人の意識と行動が欠かせないものと考えています。駅ナカ売店プロジェクトを通じて多くの方々にSDGsを身近に感じていただき、誰もが身近に未来を考え、未来を良くする選択を無理なく持続的に行える機会を創出していきます。詳細は下記の通りです。Hanako Stand Todoroki ロゴ1. 店舗概要・所在 :東京都世田谷区等々力3-1-1(東急大井町線等々力駅ホーム上)・面積 :1.81坪(約6.00m2)・構造規模:鉄骨造平屋建・開業予定:2022年6月28日(火)・店舗運営:KIRINZI inc.Instagram: @hanako_stand2. 販売商品飲食物や日用品、その他「Hanako」の誌面で紹介した商品以外にも「Hanako」編集部がセレクトしたSDGsをテーマとした商品およそ300点を販売します。今後「Hanako Stand」でしか手に入らないオリジナル商品も取り扱う予定です。取扱商品:食品・生活雑貨・日用品・コスメなど、駅をご利用のお客さまが購入する商品。Jessie × USHIO CHOCOLATLチョコレート ¥1,296~Topologie 6.0mm Rope Strap ¥2,420iRO soap ¥924土に還るゴミ袋[25L]30枚入り ¥890black+blum フードジャー ¥5,060*価格は全て税込価格3. 売場構成・定番棚SDGsをテーマとした固定の商品を置く棚。誰でも気軽に手に取りやすい商品や生活雑貨をセレクト。等々力渓谷や周辺の散策、帰路に立ち寄り購入しやすい飲み物やお菓子。生活導線の中にある消耗品などをセレクト。・特集棚(今後展開予定)「Hanako」の誌面と連動した商品を置く棚。普段は表立たない編集者や雑誌で特集をした人が商品をセレクト。商品背景やストーリーを添えることによりお客さまにスペシャル感を演出。4. ショールーミング機能実物を見て・触って・確認してからオンラインで購入、またはオンラインで気になった商品を実際に見てから購入など、便利な購入方法も可能。忙しい時間でも、店舗のQRコードを読み込むだけでオンラインストアに飛べて、電車の中で買い物が可能です。5. 「Hanako Stand Todoroki」ロゴ注目のアートディレクター脇田あすか氏がロゴデザイン。「Hanako」を象徴するように、お花のアイコンをメインに、葉は「無限」のマークから形をおこしており、「循環」「サステナブル」をイメージしている。<脇田あすか>グラフィックデザイナー・アートディレクター。1993年生まれ。東京藝術大学デザイン科大学院を修了後、コズフィッシュを経て独立。あらゆる文化に対してのデザインに携わりながら、豊かな生活をおくることに努める。Instagram: @wakidaasuka6. 廃材などの活用東急線でかつて使用していた廃材や木造旧駅舎で使用していた古材を活用したえきもくベンチなどを取り入れることで、工事に伴う環境負荷低減(廃材処理時のCO2削減)に寄与しています。えきもくベンチイメージ廃材として活用する敷石東急線で使用していた様子(敷石)〇みんなのえきもくプロジェクト( )【参考】<Hanako>30代の働く女性の知的好奇心を満足させるライフスタイルマガジン。1988年創刊、69,500部発行。本誌でのSDGs特集は2022年6月27日発売号で4回目を迎える。雑誌だけではなく、webサイト「Hanako.tokyo」、SNS、読者コミュニティ「ハナコラボ」などさまざまな展開の中でSDGsというテーマを取り上げている。<KIRINZI inc.>ユニーク・スタイリッシュ・高品質をモットーに、体験を通じて世の中をちょっと楽しくする企画プロダクション。渋谷に日本茶カフェ、ギャラリー、ショップを併設したミニマル複合施設「JINNAN HOUSE」を運営。2006年設立。「サウナタウン下北沢」「両国江戸ねこ茶屋」「食神さまの不思議なレストラン」「佐渡島 ようま観光バスツアー」などメディアでも話題となる企画を多数企画。 <東急株式会社>本年、創立100周年を迎え、「まちづくり」を事業の根幹に置きつつ、長年にわたって、東急線沿線を中心としたお客さまの日々の生活に密着したさまざまな領域で事業を進めています。“美しい生活環境の創造”を目指し、公共交通などの生活インフラ整備と一体となったサステナブルな「まちづくり」に取り組み、事業成長と社会課題解決を両立させ、SDGsに貢献します。■環境ビジョン2030 <東急電鉄株式会社>東京と神奈川に8路線、鉄道総営業距離104.9kmを有する鉄道会社。「ココロでまちをサステナブルに。」というコンセプトのもと、一人ひとりが自分らしく暮らせるまちが続くよう、環境活動などを広めていく「with ハート (ウィズ・ハート)」という取り組みを行っています。■with ハート (ウィズ・ハート)ココロでまちをサステナブルに。 with ハート (ウィズ・ハート)ロゴ■いい街 いい電車 プロジェクト「いい街 いい電車 プロジェクト」とは、選ばれる沿線日本一に向け、沿線のみなさまと近くて良い関係「近イイ関係」を目指すプロジェクトです。駅がもっと身近になる活動を通して、愛着のある「いい街」と、いつでもどこでも安全に移動できる、安心・快適な「いい電車」の実現に向け、積極的に活動します。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月27日名古屋市内に本社がある民放5局(東海テレビ、中京テレビ、CBCテレビ、メ~テレ、テレビ愛知)は、持続可能な開発目標=SDGs(Sustainable Development Goals)を広めていくための合同プロジェクトをスタート致します。「みんなで社会を前進させるために。今必要なアクションを名古屋から。」をスローガンに、世界共通の課題のために5局で力を合わせ、変化に挑む人たちを後押ししていきます。そして、私たち自身も変化の起点となり、社会を前進させるためのアクションを起こしていきます。今回制作した「SDGs実践中」のロゴは、SDGsに取り組んでいる様子をうごめいている17色で表現、決まった形ではなく実践途中であることを形状でも表しています。今後、地元の様々な「SDGs実践中」アクションを各局の番組で紹介したり、各局が実施するイベントに「SDGs実践中 名古屋5局合同プロジェクト」ブースを出展する等、5局で連携した企画を実施していきます。また、5局共通のSDGsアクションにも挑戦する予定で、特設サイト等で発信していきます。■名古屋5局合同プロジェクト「SDGs実践中」期間 : 2022年5月17日(火)~特設サイト : 問い合わせ先:東海テレビ 編成局宣伝部 052-954-1131(平日10:00~18:00)中京テレビ 経営企画局(広報担当) 052-588-4522(平日9:30~17:30)CBCテレビ 編成部 052-259-1339(平日10:00~18:00)メ~テレ コーポレート戦略部(広報担当) 052-322-7164(平日10:00~18:00)テレビ愛知 広報部 052-201-9266(平日9:30~17:30)SDGs実践中 ロゴ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月18日キンコーズ・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:渡辺浩基、以下 キンコーズ)は、千葉県が創設した「ちばSDGsパートナー」に市内にある当社直営の千葉中央店を登録し、SDGsへの取り組みをさらに加速していきます。参加の背景と目的当社はプリントオンデマンドによる必要な分を必要な数のみ提供する小ロットプリントサービスで、顧客のコスト削減や余分な在庫を持たないことによる環境負荷の軽減に貢献してきました。2020年に経営理念のMissionを刷新し、「私たちは、期待を超えるオンデマンドソリューションの提供を通じ、サステイナブルな社会の実現に貢献します。」と宣言し、活動の指針としています。このような背景から「ちばSDGsパートナー」に参加を決定しました。キンコーズ・千葉中央店では、子供たちが喜べるアップサイクル品の提供を通じ、環境保全を学ぶ機会になるのではと考え、地域イベントなどに端材から生まれたノベルティグッズの提供活動を続けています。この「ちばSDGsパートナー」への参加を通じ、地域企業や自治体とパートナーとなり、共にSDGs関連活動の拡大・推進を目指します。「ちばSDGsパートナー登録制度」についてSDGsの推進していくためには、多くの県民・企業等にSDGsを身近に捉えてもらい、取組を進めてもらうことが重要です。県内企業等におけるSDGs推進の機運を醸成するとともに、具体的な取組を後押しするため、「ちばSDGsパートナー登録制度」を創設いたしました。千葉SDGsパートナー登録制度のWebページ : 登録した店舗キンコーズ・千葉中央店〒260-0028千葉県千葉市中央区新町1-20 江澤ビル1FTEL. 043-302-5484千葉中央店 : これまでの当社の具体的な取り組み商品・サービスオンデマンドMPM ECO(エムピーエム エコ)配送サービスクラウド上で無駄なく販促物を発注し、在庫情報を一括管理できるシステムです。過剰な資源利用と廃棄物の発生を防ぐことが可能となります。当サービスを利用している顧客の多くは、全国各地に支店やチェーン店を保有しており、販促物の配送において当社の店舗ネットワークを活用して地方ごとに印刷拠点を確保し、個別配送の距離短縮を行うことで、CO2排出量を66.7%削減することができます。自由研究キット子供たちが都道府県や地方区分を学ぶことができ、自由研究につかえる白地図キットを千葉中央店では販売してきました。直接書き込んだり、色を塗って楽しく学びながら巨大日本地図を完成することで、SDGsの目標にもある“住み続けられるまちづくり”の基礎となる、自分の住んでいる都道府県の場所や関係性に興味・関心を持つことができ、教育に役立ててることができます。社会貢献アップサイクル品による知育支援子供たちが、環境保全を学ぶ機会になるのではと考え、端材から生まれたノベルティグッズの提供活動を続けています。このノベルティグッズは、新型コロナウイルス感染症の対策として用いられる、アクリルパーテーションの制作工程で、切り抜き時に出てしまう端材や回収したアクリル材を活用しています。(写真:千葉市内開催の児童サッカーイベント“TOBIGERI FESTIVAL”に優勝メダルを提供)その他、当社のSDGsに関連する取り組みについてWebサイトにまとめています。キンコーズSDGs : その他登録制度への参加状況・かわさきSDGsゴールドパートナー(神奈川県川崎市)・愛知県SDGs登録制度(愛知県)・IMAGINEKANAZAWA2030パートナーズ(石川県金沢市)・関西SDGsプラットフォーム(関西広域)キンコーズ・ジャパン株式会社 会社概要当社は、お客様のライフとビジネスに寄り添い、サステイナブルな社会を実現するオンデマンドソリューションサービスのサプライヤーとして様々なお客様からパートナーと認識されることを目指しています。有人接客型プリントサービスのキンコーズ及びコワーキングスペースのツクル・ワークといった店舗運営事業をはじめ、顧客の業務改善を支援するプラットフォームソリューションの開発・運用支援を行うデジタルソリューション事業、屋内外の装飾・展示会の出展向け大型インクジェット出力・加工・施工から、ショッピングモールでの販促支援室の運営、セールスプロモーションにおける企画立案・デザインなどのマーケティングサービス事業と多岐にわたるサービスを展開しています。会社名: キンコーズ・ジャパン株式会社所在地: 東京都港区芝浦1-1-1 浜松町ビルディング27階代表者: 代表取締役社長渡辺浩基設立: 1991年12月24日資本金: 100,000千円従業員数: 762名(2022年4月1日現在)URL : 報道関係お問い合わせ先キンコーズ・ジャパン株式会社広報・サステナビリティ推進室E-mail: koho@kinkos.co.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月28日学校法人法政大学(所在地:東京都千代田区、総長:廣瀬 克哉)では、2018年12月に「持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みに関する総長ステイトメント」を発表し、2021年には国内の大学で初のVUR(Voluntary University Review:自発的大学レビュー)を行うなど、SDGs達成に向けた様々な活動を展開しています。今般、法政大学では、SDGsに関する理解を促進し、行動を誘発することを目的とした「SDGsスタディパネル」の開発を行い、開発元であるデザイン工学部川久保研究室のHP上で公開を行いました。「SDGsスタディパネル」は、SDGsのゴールごとに、関連するキーワードや世界と日本の現状がまとめられた計17枚のパネルです。教育現場はもちろんのこと、あらゆる分野の皆様のSDGs理解促進にもご活用いただけます。SDGsスタディパネル■作成者: 法政大学デザイン工学部川久保研究室■公開日: 2022年4月25日■公開先: 本学習コンテンツは環境再生保全機構の環境研究総合推進費の支援を受けて進めている研究課題「ローカルSDGs推進による地域課題の解決に関する研究(JPMEERF20211004)」の成果をもとに作成されたものです。SDGsスタディパネルの概要SDGsスタディパネルの例(ゴール1 貧困をなくそう) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月27日「株式会社あい・グループ」は17の開発目標中、3項目について「SDGs事業認定」を受けました。大阪・京都で24院を展開するあい鍼灸院・接骨院を運営する株式会社あい・グループ(本社:大阪府大阪市、代表取締役:伊藤 勇二、 は「SDGs事業認定」を受けました。株式会社あい・グループでは、SDGsの取り組みとして、17の開発目標中、3項目について取り組んでいます。株式会社あい・グループの3つの取り組み3.すべての人に健康と福祉を出産直後の母子の健康的な生活を確保するため、産後ケアの一環として母親の心身を早期に回復させる「産後骨盤ケアメニュー」を独自で開発しました。こちらのメニューにより、スムーズな育児生活へのスタートを支援します。---------------------------------------------「あい鍼灸院・接骨院 」 ---------------------------------------------5.ジェンダー平等を実現しよう(ジェンダー平等の達成・女性や女児の能力強化)8.働きがいも経済成長もジェンダー平等(男女同権)を目指し、女性の能力強化の促進、及びKGI(経営目標達成指標)達成により働きがいのある仕事を実現します。◎女性のキャリアアップのシステムを構築します。◎KGI達成に向かう能力及び技術力アップ研修などの能力強化を促進します。◎「こころをほぐす、愛がある」というスローガンのもと、ハイクオリティな施術とこころがほぐれる接遇で、心身共に世界中に『健康』をもたらす企業を目指します。株式会社あい・グループでは、SDGsに対しての取り組みを通じて、持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現を目指して参ります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月19日今、日本に生きる私たちは、SDGsをどう受け取ると理解ができるか。目標別に解説をしていきます。解説してくれたのは、企業向けにSDGsに関するコンサルティングをしている玉木巧さん、東工大准教授の治部れんげさん、持続可能な観光専門家・坂田華さんです。未来のための17の目標を、私たちの周りにある事象から読み解いてみる。社会:人間が人間らしく生きていくための社会に関する目標1、貧困をなくそう2、飢餓をゼロに3、すべての人に健康と福祉を4、質の高い教育をみんなに5、ジェンダー平等を実現しよう6、安全な水とトイレを世界中に7、エネルギーをみんなにそしてクリーンに女性として注目したいのは、〈ジェンダー平等を実現しよう〉の項目。「政治や経済、教育、健康の4つの分野から男女が平等かどうかを測る〈ジェンダーギャップ指数〉で、日本は156か国中120位。特に政治と経済の場において女性の活躍が非常に少なく、女性が管理職になりにくい、育休から復職しにくいなどの形で顕在化しています。でも逆に、男性が育休を取りやすくなれば、その分女性が活躍できる、という見方もできる。性別にかかわらず自分の思うような形で働けるようになることが、人間らしく生きられる社会への第一歩なのでは」(玉木さん)発展途上国では、〈安全な水とトイレを世界中に〉の目標も、女児との関わりが深い、と治部さん。「まず井戸や水道がない場所だと、学齢期の女の子は水汲みに行かされることが多い。また学校のトイレが危険だと女の子は襲われる可能性があるので、学校に行けない。一見関係なさそうに感じられますが、安全な水の供給、そして安全なトイレがあることで、女の子は教育の機会が得られるんです。教育を受けられればより良い仕事につけますし、字が読めれば契約書の内容を理解することができますから、低賃金で搾取されることも減ります」また〈エネルギーをみんなにそしてクリーンに〉という項目においては、坂田さんは「日本をはじめ先進国はもっと努力を」と言います。「先進国の個人のエネルギー消費量は、途上国の3~4倍というデータがあります。特に日本は火力発電の率が高いので、発電の際に二酸化炭素排出量が多いうえ、車の生産などエネルギーを多量に必要とする産業が多い。我々先進国が排出する二酸化炭素によって温暖化が進み、発展途上国で自然災害が起きることも。まずは太陽光、風力、地熱など二酸化炭素を排出しない再生可能エネルギーに変えていきたい。今後ソーラーパネルや蓄電池の性能が上がれば効率も上がりますし、同時に使用量を減らせばエネルギーをクリーンにできるようになると思います」経済:最低限の暮らしの保障から、より良い暮らしに関する目標8、働きがいも経済成長も9、産業と技術革新の基盤をつくろう10、人や国の不平等をなくそう11、住み続けられるまちづくりを12、つくる責任つかう責任できるだけ安く作り、たくさん売って儲ける。これまではそのような経済活動を行っていた企業が多かったが、それは〈働きがいも経済成長も〉という目標とは相容れない。「自国が徐々に豊かになるに従って人件費が上昇すると、もっと安く作れる場所を求め、工場が海外に移ります。かつては中国、それが東南アジアに移り、そこが豊かになればさらに安いところを求めて工場が移動していく。でもそのスタイルは、いつか限界がきます。かつて児童労働で製品を作っていたアメリカの会社が、消費者のボイコットによって企業体質を変えたということがありましたし、また最近は人権侵害をしている国や会社と取引をする企業に対して、厳しい視線が注がれています。異常な低賃金や搾取のある労働は、結果的に長続きしないので、改めるべきです」(治部さん)〈住み続けられるまちづくりを〉という目標に対しては、地方都市でテレワークができる環境を整える、という取り組みも行われている。「地方には、働きたくても家を出られないという女性もまだまだ多い。そんな人たちにITのスキルを身につけてもらい、また、その土地のWi‐Fiなどのインフラ整備を並行して行うことで、地元に住み続けながら都会の会社の仕事をリモートで請け負うことが可能に。その街を出なくても、新しい仕事の幅が広がり、結果収入も上がります。これは今の日本に必要なSDGsの取り組みの一つだと思います」(治部さん)また海外のリゾートにも、SDGsの視点が必要とされている。「例えばアジアのリゾートに海外資本が大きなホテルを建てた場合、地元の人に回るのは安いハウスキーピングなどの仕事で、利益のほとんどは先進国にある資本会社に落ちるのがこれまでの常識でした。そういったマスツーリズムは環境にも良くないし、地元にも貢献しないことに企業側も気がつき、環境を汚染せず、なおかつ地元とフェアに仕事をするサステナブルツーリズムに取り組む会社が増えています」(坂田さん)環境:人間だけでなく、動植物が暮らす自然の持続可能性に関する目標13、気候変動に具体的な対策を14、海の豊かさを守ろう15、陸の豊かさも守ろうおそらくSDGsと聞いたときに“海洋プラスチックによる海の汚染”を思い浮かべる人はとても多いはず。「少し前までは、そのゴミを減らすことに注力をしていたんですが、今はそこから一歩進み、ゴミという“マイナス”を減らすだけではなく、新たな発想で“プラス”に変えていく努力が必要とされています。具体的な例を挙げると、今、アディダスは海洋プラスチックを回収し、それを使ってスニーカーを作っています。そういった取り組みをする会社が今後増えていけば、マイナスが減ると同時にプラスが増えていくのでは、と思います」(玉木さん)海の資源についてもっと意識を向けてほしい、と言うのは坂田さん。「お寿司でお馴染みのクロマグロが去年まで絶滅危惧種だったというのは有名ですが、実は大衆魚のサバやサンマも、枯渇してきています。そういった魚がスーパーに並んでいるのを見ると“自分1人が食べるのをやめたところで…”と思ってしまいますが、需要が下がれば漁獲量は減るものです。いま行われている無差別かつ魚を一気に捕獲するような漁では、海の資源を減らす一方。エコな漁業で獲られた魚を買うような消費行動に変えることは無駄ではありません。海外では、持続可能な漁業で獲られた魚だけを扱う店があったり、エコ漁業の証明である〈MSC認証の「海のエコラベル」〉がついていることも。日本でもそういった魚を扱う飲食店を選んだり、あるか聞いてみるだけでも、SDGsに繋がります」(坂田さん)枠組み:SDGsの目標達成のために、3分野すべてに関する暴力の撲滅、ガバナンス強化、投資促進、パートナーシップに関する目標16、平和と公正をすべての人に17、パートナーシップで目標を達成しよう「1から15の目標は、世界の“あるべき姿”を描いた内容で、15個の目標が達成されると、16の〈平和と公正をすべての人に〉という世界が実現できる。そして最後に残るのが、17番の〈パートナーシップで目標を達成しよう〉です。この1つだけが、“理想の世界”ではなく方法についての文言なのですが、実はSDGsを達成するために最も大切な項目がこれなんです」(玉木さん)パートナーシップとは、2名以上の者が営む関係のこと。問題の解決は1人で解決に挑むのではなく、2人以上の個人や団体などが協力することが必要である、という意味だ。「1つ問題がクリアになったとしても、そこに繋がるあらゆる課題が解決しなければ、持続可能な世界は作れない。問題は複雑なんです。だからこそ企業と行政、あるいはNPOなど、いろんな力を総合した枠組みを作ることで、解決策が見えてくるんだと思います」(治部さん)力強いパートナーシップを作る第一歩は、自分の考えや思いを発信することだと玉木さんは言います。「自分や自社がどうありたいか、SDGsに対して何をしたいか。それを発信すると、同じ志を持つ人たちが反応し、仲間が集い、自然にパートナーシップが生まれます」大切なのは、視点を“今”に固定せず、“未来”を見据えること。「SDGsは次世代のためでもあります。私たちが生きている地球や社会は借り物ですから、この先に生まれて生きる人たちにいい状態で残さなければなりません。その気持ちをぜひ持ってほしいです」(坂田さん)玉木巧(たまき・こう)株式会社Drop SDGsコンサルタント。企業のサステナビリティ推進を支援。“SDGs経営”をテーマにした講演会は延べ40万人が参加。ウェブ「SDGs media」で情報発信も。治部れんげ(じぶ・れんげ)東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授、ジャーナリスト。ジェンダーに関する著書に『ジェンダーで見るヒットドラマ 韓国、アメリカ、欧州、日本』(光文社新書)が。坂田華(さかた・はな)持続可能な観光専門家、博士(経営学)、国連機関協力員。大学では自然科学を学び、観光先進国であるオーストラリアの観光マネジメントや自然保全に5年間関わる。※『anan』2022年3月30日号より。イラスト・西尾彰典参考資料・SDGs media(by anan編集部)
2022年03月23日もはや誰もが知っている言葉になったSDGs。でも、その意味をちゃんと説明できる人はまだ少ないのでは?まずは身近な話を交えながら基本のキを分かりやすく解説。SDGsという言葉や、エコバッグを持ったりプラスチックのストローは使わないなどのSDGs的行動は、もはやすっかり日常に。でも、そもそもSDGsが何を目的としているのか、また“持続可能な開発”とはなんなのか。これを理解している人は実は少ないのでは。企業向けにSDGsに関するコンサルティングをしている玉木巧さん曰く、「持続可能とは、今ある場所、ものがこの先に“続けられる、あるいは続く状態にある”ということ。SDGsは“今を生きる私たちの生活”の維持、さらに“未来の人たち”の人生の持続、そして人類が生きる場所である地球を存続させるために、設定された目標なのです」地球を続けるために、というと、まず思い浮かぶのが環境のこと。「地球の資源は有限で、今は枯渇に向かっています。すべての問題は、別の場所に生きる人、あるいは未来と密接に繋がりがある。例えば魚を必要以上に獲ることで、どこか遠くに住む人たちが不漁になって仕事が続けられなくなるし、なくなってしまえば未来の人は食べることができなくなる。世界をもっと包括的に捉え、企業や国、個人が垣根を越えて協力し、対策をしようというのが、SDGsの大きな特徴です」(持続可能な観光専門家・坂田華さん)SDGsには他にも教育や働き方、国や人の不平等、技術革新に関する目標なども含まれる。「え、それって何がどう“持続可能”なの?」と思う人も多いはず。しかし東工大准教授の治部れんげさんは、そこにこそ、日本の20~30代にとって身近なSDGsがある、と言います。「私が出版社に勤めていた20代の頃、朝から夜通し仕事をし始発で帰る、というような働き方をしていた結果、体を壊してしまったんです。仕事は楽しかったしやり甲斐もあった。でもこの働き方をずっと続けることは無理だなと、そのときに気がつきました。一方企業側からしても、いつ倒れるか分からない従業員が多い状況では、会社の持続が危うい。しかも日本は少子高齢化社会で人口が減少。かつてのように父親だけが猛烈に働き、母親は家庭を守る、という形だと、労働人口が減っているのでもう社会が続かない。性別にかかわらず、みんなが働く必要がある。そこで、男女ともに人間らしく健康的に仕事をするために、働き方を変え、ジェンダー平等を達成する必要がある、ということなんです」絡み合う多数の課題は、簡単には解決できません。でもだからこそ、一人一人が取り組むことが大切。まずは、SDGsを自分ごととして考えるところからはじめてみましょう。“持続可能な開発”って何?名称はすっかりお馴染みになったものの、SDGs(Sustainable Development Goals)の内容を理解できているかというと…。持続可能?開発って?まずはそこからおさらい。SDGsとは、国連が掲げた未来への目標。「2016年から2030年までの15年間に達成するべき、世界共通の目標」として、2015年に開催された〈国連持続可能な開発サミット〉に参加している全193か国によって採択された目標。地球上のほぼすべての国が採択した国際目標です。カラフルなデザインは、スウェーデン出身のグラフィックデザイナーが手掛けたもの。このようにポップな形で発信するのは、国連としても初めてだそう。この目標が作られた、この世界の現状。実はSDGsの前に、貧困撲滅や教育にまつわる8つの目標・MDGs(ミレニアム開発目標)の存在が。しかしこれは途上国開発に重きが置かれており、先進国にとっては身近にはならず…。その反省を受け、MDGsの達成期限の2015年に、新たに経済に関する目標を加えSDGsを採択。将来世代が住み続けられる地球を守りながら、経済成長を目指すという、すべての国と人々が関わる目標が登場した。この目標が目指す先にある世界とは。SDGsが目指しているのは、いま生きている人、そしてこれから生まれてくる人を誰一人として取りこぼさずに、2030年以降も“持続可能な社会”を実現させること。地球の自然資源を保護しながら、すべての人が平和のもと、健康で幸せに、“自分の生きたい人生”を生きられる、そんな世界を作ることが最終目標。世界中の国や企業、個人のすべてで、この目標達成に向け行動することが大切。現在、目標はどの程度達成されているのか。注力すべき目標や達成度は国ごとに異なるもの。達成度を国別に見た国際レポート「持続可能な開発目標報告2021」によると、対象となった165か国中1位はフィンランド、2位はスウェーデン、3位はデンマーク。日本は18位で前年度より1つ順位を下げた。全体で見ると、新型コロナウイルスのパンデミックにより、貧困率と失業率が増加。前年度より平均点は下落、深刻度は増している。玉木巧(たまき・こう)株式会社Drop SDGsコンサルタント。企業のサステナビリティ推進を支援。“SDGs経営”をテーマにした講演会は延べ40万人が参加。ウェブ「SDGs media」で情報発信も。坂田華(さかた・はな)持続可能な観光専門家、博士(経営学)、国連機関協力員。大学では自然科学を学び、観光先進国であるオーストラリアの観光マネジメントや自然保全に5年間関わる。治部れんげ(じぶ・れんげ)東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授、ジャーナリスト。ジェンダーに関する著書に『ジェンダーで見るヒットドラマ 韓国、アメリカ、欧州、日本』(光文社新書)が。※『anan』2022年3月30日号より。イラスト・西尾彰典参考資料・SDGs media(by anan編集部)
2022年03月23日阪急電鉄と阪神電気鉄道が運行している、SDGs(※1)の達成に向け多様なメッセージを発信する特別企画列車「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」は、4月5日(火)にデザインをリニューアルします。阪急阪神ホールディングスグループは、「阪急阪神ホールディングスグループ サステナビリティ宣言」に基づき、持続可能な社会の実現に向けてさまざまな施策を推し進めています。その一つである社会貢献活動「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト」(以下、ゆめ・まちプロジェクト)では、2009年から「未来にわたり住みたいまちづくり」を目指して、地域の環境づくりや次世代の育成などに取り組んでいます。「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」は、この「ゆめ・まちプロジェクト」が10周年を迎えた2019年から運行を開始しており、産・官・市民が連携してSDGsの達成に向けたメッセージを発信しています。また、2020年9月からは東急グループと協働運行を行っており、走行にかかる電力をすべて(実質的に100%)再生可能エネルギーで賄うなど、取組の拡充に努めています。そして、2020年12月には、これら一連の取組が評価され、第4回「ジャパンSDGsアワード」において、特別賞「SDGsパートナーシップ賞」を受賞しました。今後も、この新しいデザインの列車の運行が、持続可能な地域・社会を考えていくきっかけになればと考えています。概要は次のとおりです。(※1)「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。2015年9月の国連サミットで採択され、国連加盟国が2030年までに地球規模の17の社会課題の解決を達成することを目標に掲げている。 車両のデザイン・特徴●先頭・最後尾車両(上:阪急電車 下:阪神電車)さまざまな人や生き物たちが、地域・社会のより良い未来へと続くトビラの向こうに案内する様子を、イラストレーターのウマカケバクミコ氏(※2)がデザインしました。(※2)大阪府出身のイラストレーター。キャラクター・広告・出版・Webなどのイラストを幅広く制作。「ゆめ・まちプロジェクト」の立ち上げ時から、シンボルマークをはじめイラスト全般を担当いただいています。●中間車両(上:阪急電車 下:阪神電車)両端から2両目の車両に、新たにラッピングデザインを施します。また、これまでと同様に、側面の各ドアの横には、SDGsの全体ロゴおよび1~17の目標のステッカー(計18種類)と実質的に再生可能エネルギー100%で運行していることを示すステッカーを掲出します。「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」の概要1.運行車両<阪急電車>神戸線・宝塚線1000系車両、京都線1300系車両 各1編成(8両編成)<阪神電車>1000系車両 1編成(6両編成)2.運行区間<阪急電車>神戸線・宝塚線・京都線および相互直通区間で運行<阪神電車>阪神本線・阪神なんば線および相互直通区間で運行3.主催者等主催:阪急阪神ホールディングス株式会社共催:阪急電鉄株式会社、阪神電気鉄道株式会社企画監修:一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク(SDGsの達成のために、NGO・NPO、企業など約140団体が参加し、政策提言のほか、SDGsの普及啓発や情報発信、様々な団体との連携の強化を行っているネットワーク団体です。共同代表理事の三輪敦子氏は、日本政府のSDGs推進本部のSDGs推進円卓会議に市民社会からの有識者委員として参加しています。)協賛:花王株式会社、関西電力株式会社、サントリーホールディングス株式会社、積水ハウス株式会社、株式会社大和証券グループ本社、株式会社竹中工務店、凸版印刷株式会社(50音順)後援:外務省、環境省、国連広報センター4.その他詳細については、SDGsトレインの公式ホームページをご参照ください。 阪急阪神ホールディングス株式会社 リリース 発行元:阪急阪神ホールディングス大阪市北区芝田1-16-1 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月17日キンコーズ・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:渡辺浩基、以下 キンコーズ)は、関西の産官学の多くの団体が参画する「関西SDGsプラットフォーム」に当社の大阪サイトを登録し、当社直営店、生産拠点でSDGsへの取り組みをさらに加速します。出典: 参加の背景と目的当社はプリントオンデマンドによる「必要な分を必要な数のみ提供する」小ロットプリントサービスで、余分な在庫を持たないことによる環境負荷の軽減に貢献してきました。2020年に刷新した経営理念のMissionの中でも、「私たちは、期待を超えるオンデマンドソリューションの提供を通じ、サステイナブルな社会の実現に貢献します。」と宣言し、活動の指針としています。これまでにもSDGsの「12.つくる責任 つかう責任」「13.気候変動に具体的な対策を」といった目標を中心に様々な活動を行ってきましたが、これらの活動を社外との連携でさらに広げるために「関西SDGsプラットフォーム」への参画を決定しました。このプラットフォームへの参加を通じ、多様な企業・機関とパートナーとなり、共にSDGs達成に寄与する活動の拡大・推進を目指します。これまでのSDGs取り組み事例オンデマンドMPM ECO(エムピーエム エコ)配送サービスクラウド上で無駄なく販促物を発注し、在庫情報を一括管理できるシステムです。過剰な資源利用と廃棄物の発生を防ぐことが可能となります。当サービスを利用している顧客の多くは、全国各地に支店やチェーン店を保有しており、販促物の配送において当社の店舗ネットワークを活用して地方ごとに印刷拠点を確保し、個別配送の距離短縮を行うことで、CO2排出量を66.7%削減することができます。アップサイクル品による知育支援子供たちが喜べるアップサイクル品の提供が、環境保全を学ぶ機会になるのではと考え、端材から生まれたノベルティグッズの提供活動を続けています。このノベルティグッズは、新型コロナウイルス感染症の対策として用いられる、アクリルパーテーションの制作工程で、切り抜き時に出てしまう端材や回収したアクリル材を活用しています。紙のリサイクルプラットフォーム「PELP!(ペルプ)」に参加“捨てず、燃やさず、めぐる紙”をコンセプトに、山陽製紙株式会社が提供している、会員企業から不用コピー用紙を回収し、リサイクルして還元するサービス「PELP!」に参加しています。大阪エリアの店舗および工場、営業所に回収ボックスの設置を行い回収活動および自社従業員が使用する名刺などの切り替えを進めています。これまでの再生状況を公開しています : その他、当社のSDGsに関連する取り組みについてWebサイトにまとめています。キンコーズSDGs : 「関西SDGsプラットフォーム」とはSDGsの達成に向けて、関西の民間企業、市民社会・NPO・NGO、大学・研究機関、自治体・政府機関といった多様な団体が参加するプラットフォームとして設立されました。関西において、広くSDGsの重要性をアピールし、浸透させていくことを目的として活動を行っています。そして、多様な分野のアクターが集うことで、新たなネットワーク・連携関係が構築され、SDGsの達成に資する新しいアイデアや取り組みにつながることを目的とします。関西SDGsプラットフォーム : 登録した代表拠点キンコーズ・ジャパン株式会社大阪サイト住所:大阪府大阪市西区土佐堀1-5-11 KDX土佐堀ビル2F関西エリアの店舗梅田店 : 東梅田店 : 南森町店 : 御堂筋本町店 : なんば店 : 四条烏丸店 : 三宮店 : キンコーズ・ジャパン株式会社 会社概要当社は、お客様のライフとビジネスに寄り添い、サステイナブルな社会を実現するオンデマンドソリューションサービスのサプライヤーとして様々なお客様のニーズにお応えしてきました。有人接客型プリントサービスのキンコーズ及びコワーキングスペースのツクル・ワークといった店舗運営事業をはじめ、顧客の業務改善を支援するプラットフォームソリューションの開発・運用支援を行うデジタルソリューション事業、屋内外の装飾・展示会の出展向け大型インクジェット出力・加工・施工から、ショッピングモールでの販促支援室の運営、セールスプロモーションにおける企画立案・デザインなどのマーケティングサービス事業と多岐にわたるサービスを展開しています。会社名: キンコーズ・ジャパン株式会社所在地: 東京都港区芝浦1-1-1 浜松町ビルディング27階代表者: 代表取締役社長渡辺浩基設立: 1991年12月24日資本金: 1,377,500千円従業員数: 833名(2021年7月1日時点)URL : 報道関係お問い合わせ先キンコーズ・ジャパン株式会社CXブランド推進室E-mail: koho@kinkos.co.jp ニュースリリースに記載されている内容は、報道発表日現在の情報です。お客様がご覧いただいた時点で、情報が変更(生産・販売が終了している場合や、価格、仕様など)されている可能性がありますのであらかじめご了承下さい。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年03月10日謎解きを使ったイベント企画制作会社、株式会社ハレガケ(本社:東京都豊島区、代表:黒田洋介)では、「SDGs(持続可能な開発目標)」(※)の課題解決を、弊社サービスの提供において重要な目標と捉え、SDGsの取り組みが求められる企業向けに、オンラインの社内懇親会で謎解きゲーム楽しみながらSDGsを学べるイベント提供サービスを新たに開始しました。年代問わず楽しめる「遊び」と、組織にとって重要な「学び」を両立できます。「謎解き」を使った懇親会は、コロナ禍をきっかけに120社以上が採用し、延べ17,000人が体験しています。実際に使うウェブ画面のイメージ(スマートフォン)※PCやスマートフォンから参加可能オンラインの社内懇親会で謎解きゲーム楽しんでいるイメージ※Sustainable Development Goalsの略称で、2030年までの達成を目指して、豊かで活力のある未来を創るための17のゴールと169のターゲットを定め、2015年に国連で採択された世界規模の取り組み。弊社では、コロナ禍のテレワーク企業向けに、ひらめきを楽しむ「謎解きゲーム」をオンライン社内懇親会として実施できる社内イベント提供サービス「謎解き社内イベントオンライン」を展開しています。その中で企業様から「懇親のほかに、組織としての学び要素がほしい」というニーズが多く挙がったため、社内懇親会としてゲームを楽しみながら、日本企業に求められるSDGs理解を推進できるサービスを新たに開始しました。■コロナ禍で重要視される「SDGs」今や世界共通の目標となっているSDGsは、すでに日本のビジネスの共通言語として浸透してきています。また、新型コロナウイルスのパンデミックによって、SDGsへの意識はさらに高まっています。■遅れている「SDGs」の理解キーワードとしてSDGsの認知が高まっている一方で、その内容の理解については不十分です。SDGsの取り組みは、新たなビジネスチャンス獲得のための社会課題の把握や、社会への企業の持続可能性アピールに重要であり、ニューノーマル時代の企業には社内全体でSDGs理解を推進する動きが求められます。■学びある社内懇親会で「SDGs」を推進弊社では、SDGsの内容をとっつきやすいゲームに落とし込み、学びのハードルを下げることで、企業の内側からSDGs理解を促すお手伝いができればと考えています。SDGsで助けが必要な世界を「荒廃した異世界」というRPGゲームの世界観に置き換えたり、課題を「倒すべきモンスター」に例えるなど、ゲーム攻略の要領で楽しくSDGsの取り組みに触れる工夫が盛り込まれています。「謎解き社内イベントオンライン」のサービス詳細はこちら : 「SDGs目標」がカギとなる謎解きゲームチームでお互いに協力しあい、与えられる試練を乗り越えていくゲームです。「SDGsに掲げられている目標」を織り交ぜたゲームストーリーに沿って試練を解決し「世界を良くしていく」ことを目指す内容です。謎を解いて「平等」などのキーワードを獲得していくだけでなく、「そのキーワードで何を解決できるか」というSDGs目標を具体的に考えさせるステップが盛り込まれています。コロナ禍で注目が高まった「謎解きゲーム」の社内懇親会「謎解き社内イベントオンライン」はサービス提供開始(2020年6月)から120社以上にご利用頂き、延べ17,000人の社員様が体験しています。導入企業の社員様はほとんど謎解き初心者ですが、アンケート評価では90%以上が「また参加したい」と回答。社員様からは「孤独な気持ちになるテレワーク環境では、ゲームを使ってオンラインで懇親を図れるのは有意義に感じた」「オンラインということを忘れて楽しめた」「仲間と協力するのが楽しかった」などオンライン、ゲーム、協力の要素が好評です。企業内でのご紹介依頼や、リピーター企業様もいらっしゃいます。「謎解き社内イベントオンライン」についてWeb会議ツール(ZoomやWebex等)を使って「謎解きゲーム」を企業のオンライン懇親会として開催できます。「協力要素」が多く、「チームビルディング」や「コミュニケーション活性化」が期待できます。PCやスマートフォンから参加できます。導入の流れ1,弊社ホームページよりお問い合わせください。2,弊社担当より人数・規模感などを確認させて頂きます。3,弊社が用意したWEB会議ツールに入るURLを共有させて頂きます。4,当日、参加する企業の社員様にWEB会議ツール内にログイン頂きます。弊社の運営メンバーが、説明やゲーム進行などの運用を行います。用語補足謎解きゲーム知識を必要とする「クイズ」とは違い、ひらめきを醍醐味とするのが「謎解き」です。問題に沿った言葉やルールを用いて、キーワードの並び替えや言い換え、連想など、自身の発想力をフル活用するゲームです。次々現れる謎や暗号を解くことでゲームが展開します。知識ではなく発想力が肝となるため、年代関係なく一緒に楽しめます。■本件に関するお問い合わせ先■【メディア対応窓口】株式会社ハレガケ広報担当大岩までメール: oiwa@haregake.com 、携帯:050-5364-3342【サービスに関するお問い合わせ】サービス担当鶴見・黒田まで代表アドレス: info@haregake.com 代表番号 : 03-6912-7596問合せフォーム 株式会社ハレガケ謎解きを使ったイベント企画制作を専門とする会社です。270以上の実績をもち、リアルやオンラインのイベント制作をはじめ、自社商品開発・企業様向けサービスなども展開しています。事業内容: イベント企画制作・運営(創業:2013年)住所: 東京都豊島区高田3-21-2 ユニハイト東京ビル4階オンライン謎解きゲームfor社内イベント| 謎解きプラス : 株式会社ハレガケ|お祭りが日常に。リアル謎解きゲーム企画・制作・プロデュース会社 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年03月01日チョコレートが大好きなあなたへ。チョコレートを買うことでSDGsの目標達成にも貢献していたら、嬉しいと思いませんか?食べて美味しく貢献できるならハッピー。今回は、明治、ファミリーマート、MAISON CACAOのサステナブルなチョコをご紹介!チョコレートでSDGsに貢献しようSDGsとは、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のこと。17のゴールと169のターゲットから構成されており、各ゴール達成に向けて、世界中で活動が進んでいます。大事なのは、個人の日頃の行動。自分の日々の選択が、SDGsのいずれかの目標に貢献できたらいいですよね。でも、何からはじめたらいいのかわからない。そんな人は、身近なチョコレートからはじめてみるのもよいのでは?今回は、サステナブルなチョコレートを3つご紹介。チョコレートの原料であるカカオの産地を支援することにより、高品質のカカオ生産が実現しています。だからこそ、味はお墨付き!どんなチョコレートなのか、さっそく見ていきましょう。明治、ファミマ、MAISON CACAOのサステナブルなチョコレート3選1.明治 ザ・チョコレート「明治 ザ・チョコレートトライアル6」30g(6枚)参考小売価格¥197(税込)明治の数あるチョコレートのなかでも「明治 ザ・チョコレート」は、主原料のカカオ豆にこだわったシリーズ。ベネズエラ、ブラジル、ペルー、ドミニカ共和国の4か国のカカオ豆を使用し、美味しさだけでなく、カカオに関わるすべての人を笑顔にするサステナブルな循環を目指しています。サステナブルな取り組み明治は、カカオ産地支援プログラム「メイジ・カカオ・サポート」に取り組んでおり、中南米を中心にカカオ農家を支援しています。国や地域によっては児童労働や森林減少、カカオ豆の木の高齢化や病虫害、農業資材の入手の難しさ、栽培技術の周知不足が収穫減につながり、生産者の収入不足などから、持続可能性に懸念があります。そこで、栽培から発酵、輸送のすべてに明治が関わり、安定的に質のよいカカオ豆を確保しています。「明治 ザ・チョコレートトライアル6」は、産地やカカオ分の異なる6つの味と香りを一度に楽しめるアソート。それぞれ異なる香味を食べ比べながら、今後も美味しいチョコレートが作り続けられるよう、カカオ産地やサステナブルな取り組みを応援しましょう。2.ファミリーマートのオリジナルチョコレート「エクアドル・スペシャル」「濃厚ショコラエクレール」¥178(税込)ファミリーマートのオリジナルチョコレート「エクアドル・スペシャル」を使用したエクアドル産チョコ商品は、2020年10月のシリーズ発売開始以降、累計販売数1,300万食超えという人気ぶり。今年10月には、新商品も誕生しました。カカオ本来の華やかな香りと濃厚なコクが特徴であるだけでなく、カカオの選定からチョコレートに至るまでの工程を一貫して製造したBean to Barチョコレートであり、サステナブルな取り組みとしても開発された特別な逸品です。サステナブルな取り組みチョコレートを監修したケンズカフェ東京・氏家健治シェフによると、エクアドル・スペシャルは、カカオ農家の繁栄を守るために適正な価格でカカオを購入し、カカオ豆の産地エクアドルでチョコレートを製造することで、輸送を最小限にとどめるなど、環境保全につながるサステナブルな試みを進めているそうです。その品質の高さと地球環境に配慮した取り組みは、駐日エクアドル共和国大使に公認されているほど。2021年10月5日に発売された「濃厚ショコラエクレール」は、カカオの香り豊かなエクアドル・スペシャルをクリームに使用しており、濃厚で贅沢な味わいを楽しめるエクレールです。3.MAISON CACAOの「アロマ生チョコレート」「アロマ生チョコレート NOEL」¥2,592(税込)アロマ生チョコレート専門店MAISON CACAOのアロマ生チョコレートは、日本人の唾液量に合わせて水分量を限界まで高めた、究極の口溶けが特徴。ふわりととろけるための空気量を決め、一つ一つハンドメイドで作られています。イギリスの世界品評会「Academy of Chocolate2019」では金・銀・銅を受賞、ANAの国際線のファーストクラスでも提供されたことがあります。サステナブルな取り組みMAISON CACAOを運営するメゾンカカオ株式会社は、海外企業として初となるコロンビア政府公認のプロコロンビア(コロンビア貿易投資観光促進機構)認定マークを2018年に授与。コロンビア産カカオを100%使用していることに加え、管理農園でのカカオ栽培や持続的な品質向上への取り組み、地域社会と行う教育の取り組みなどが評価されました。2021年12月にはコロンビアにメゾンカカオ財団を立ち上げ、より深くサステナブルな取り組みに挑戦するとしています。そんなアロマ生チョコレートの2021年クリスマス限定商品が「アロマ生チョコレート NOEL」。福岡のあまおう苺を贅沢に使用し、収穫後、丁寧に発酵し抽出したピュアカカオバターのみで作り上げた、華やかですっきりとしたホワイトチョコレートがベース。余計な甘さを加えず、優しく広がるあまおうの甘みと香りを楽しめます。サステナブルな取り組みを積極的に行っている3つのチョコレートをご紹介してきました。チョコ好きにとって、カカオ産地の持続的な生産は身近な課題といえます。良質のカカオを使ったチョコレートを積極的に購入することで、将来長きにわたって美味しいカカオを食べ続けられます。ぜひ美味しく味わいながら、チョコレートをいただきましょう。(C)apomares/Getty Images文・椎原茜
2021年12月15日「環境問題」や「SDGs」といった言葉を耳にする機会が増え、家族でエコな取り組みをはじめたいと考えているママ・パパも多いのでは? その第一歩として、家族みんなで「環境」をテーマにした絵本を読んでみてはいかがでしょう。小さい子どもから大人までストーリーを楽しみながら、今私たちが取るべき行動を感覚的に理解できるはずです。今回はモデルで絵本ソムリエのアンヌさんが「環境問題」をテーマにした絵本を8冊セレクトしてくれました。読み終わったあとは、ぜひ家族で感じたことを語り合ってみてください。環境問題がテーマの絵本 #01地球温暖化の影響で氷が溶けるとどうなる?『ペンギンかぞくのおひっこし』 「地球温暖化の影響で、ペンギンたちの住処である氷のお家が溶けてしまいます。このままでは暮らすことができません。そこで、ペンギンの大家族はお引っ越しをすることに。きれいな海、美しい原っぱ、豊かな森と自分たちが心地よく暮らせる理想の場所を求めます。しかし、どこもかしこも人間によって美しい自然が奪われていたため、住める場所がありません。こうなったらいよいよ、とペンギンたちは思い切った行動に出ます。色とりどりのページと、暗い色合いのページが入り混じった構成によって、希望を描いたりがっかりしたり……。また、愛らしいペンギンたちに子どもの気持ちが近づくはずです。地球温暖化の危機を感覚的にとらえられる作品。美しい絵とやさしい語り口で、小さい子におすすめです」『ペンギンかぞくのおひっこし』絵・文:刀根里衣(小学館)対象年齢:3歳くらいから環境問題がテーマの絵本 #02もったいない意識がエコに繋がる!『もったいないばあさん』 「いまや世界で知られる日本語のひとつ、“もったいない”。これこそ環境問題に向き合う、初めの一歩ならぬひと言でしょう。まだまだ使えそうなもの、節約するべきものなど、もったいないばあさんが、お家の中の「もったいない」を見つけて、注意してくれます。その気さくでユニークな姿がたまらない、大人気シリーズの元祖。基本的な学びがあり、しかもすぐに実践できるので、子どもにとってもハードルは低く、親しみやすさ満点です」『もったいないばあさん』作:真珠まりこ(講談社)対象年齢:3歳くらいから環境問題がテーマの絵本 #03人間が捨てたゴミが動物たちの居場所を奪っている『やまからにげてきた・ごみをぽいぽい』 「横書きのタイトル『やまからにげてきた』の表紙を左側にめくると、動物たちがどんどんどんどん山から逃げていく様子が描かれています。逃げてきた訳は、山の工事が始まり、動物たちの住処にゴミ捨て場ができたからです。ゴミ捨て場ができたのは、ゴミをポイポイと捨てる人間がいるから、と読み進み……、最後に裏表紙の『ゴミをぽいぽい』というタイトルが出てきます。実は、これがまた表紙となり、裏から表へと読み返すことができるのです。ゴミをぽいぽいすると、動物たちが、山から逃げてきた、という具合に。ダイナミックな絵で迫ってくる、ゴミと命の問題。小さな子どもが楽しく学べる、ユニークなリバーシブル絵本です」『やまからにげてきた・ごみをぽいぽい』作:田島征三(童心社)対象年齢:3歳くらいから環境問題がテーマの絵本 #04ナマケモノが暮らす豊かな森を守ろう!『ナマケモノのいる森で』 「ナマケモノが暮らす豊かな森があります。しかし突然、人間の開発によって破壊され、動物や鳥たちは居場所を失ってしまいました。すべてが失われたと思った頃、1人の自然を思う人物が現れます。森の再生を、手の込んだ繊細な仕掛けで描いた絵本。目を近づけて、あらゆる角度から、折り重なる森をのぞいてみると、さまざまな生きものたちの様子が見えて森が生きているように感じます。産業や経済の発展にあくせくせず、ナマケモノが暮らせるような、スローな社会であることが尊重される世界を、子どもたちは肯定的にとらえることができるでしょう。森の中のナマケモノ探しも楽しいので、ぜひ親子でトライしてみてください」『ナマケモノのいる森で』文:ソフィー・ストラディ、しかけ:アヌック・ボワロベール、ルイ・リゴー、訳:松田素子(アノニマ・スタジオ)対象年齢:3歳くらいから※現在品切れのため重版中。2022年2月初旬に販売予定。環境問題がテーマの絵本 #05リサイクルの基本を学べる『ポリぶくろ、1まい、すてた』 「ある女の人が、路上にプラスチックの袋をポイ捨てしてしまいました。ほかの人も同じことをやるうちに、どんどん量が増えていくことに気づきます。そのことに悩んだ彼女は、目についたポリぶくろを集めることに。いったいなにをするのでしょう。彼女の名案とは……!読みながらそのアイディアに、やってみたい、真似してみたいと子どもの意欲が掻き立てられるはずです。プラごみ問題に、ポジティブに向き合う賢いお話で、リサイクルの基本も学べる、アフリカが舞台の素晴らしい絵本」『ポリぶくろ、1まい、すてた』作:ミランダ・ポール、絵:エリザベス・ズーノン、訳:藤田千枝(さ・え・ら書房)対象年齢:6歳くらいから環境問題がテーマの絵本 #06変化する街の様子をお家の視点から描く『ちいさいおうち』 「丘のうえに建つ小さいお家。自然の中で四季の移り変わりを感じ、穏やかに暮らしていました。ところが、時代の変化とともに、あたりの様子が変化します。ビルが立ち並び、騒音にまみれ、小さいお家にはお日さまの光もわずかしか届かなくなり……。まるで表情があるかのような小さいお家に気持ちを寄せ、同じように喜んだりがっかりしながら、“幸せに暮らせる環境とはどんなところだろうか”という思いを小さい子に抱かせてくれます。産業の発展以上に大切なのは自然。何度も立ち返りたい名作です。石井桃子さんの日本語訳もやさしく美しい」『ちいさいおうち』作:バージニア・リー・バートン、訳:いしいももこ(岩波書店)対象年齢:4歳くらいから環境がテーマの絵本 #07巡りゆく水の尊さを考えるきっかけに『しずくのぼうけん』 「ある村の女の人が持っていたバケツから、一滴のしずくがこぼれ落ちます。その可愛いしずくはどこへ行くのでしょう。お日さまに照らされ、空へ登って、それから雨になって地面に戻り、冷やされて氷になって……と冒険は続きます。そのときどきによって変化する水の性質が、小さい子でもわかりやすい物語になっている科学絵本。何よりも、しずくは水。そして水は、身の回りの環境や自然にも通じている大切なものだと学べます。だから水を汚さないようにしようねと、声掛けをしながら読んでみてはどうでしょう」『しずくのぼうけん』作:マリア・テルリコフスカ、絵:ボフダン・ブテンコ、訳:うちだ りさこ(福音書店)対象年齢:4歳くらいから環境がテーマの絵本 #08自給自足の生活こそエコな暮らし『ウエズレーの国』 「大好きなものに囲まれ、好きなことをして過ごすウエズレー。あるとき、ひらめきます。何もかも自分でつくってみたらどうだろう。庭に育った植物に目を向け、実をくり抜いてコップにしたり、絞ってジュースにしたり。茎は糸にして洋服や帽子にしたり。おままごとの延長のようなウエズレーの自給自足の生活に、小さな子どもはきっと憧れてしまうでしょう。工夫をすればなんでも自分でつくれるねと、親子で語り合うのも楽しそうです。こんな世界こそ、SDGsが目指すところではないでしょうか」『ウエズレーの国』作:ポール・フライシュマン、絵:ケビン・ホークス、訳:千葉茂樹(あすなろ書房)対象年齢:7歳くらいから▼こちらの記事もチェック!< LGBT & 多様性が描かれた絵本8選 >親子で読みたい!教えてくれた人Anne(アンヌ)さんモデル・絵本ソムリエ。1971年東京生まれ。14歳で渡仏、パリ第8大学映画科卒。 映画、エッセイ、旅、ワインなどのコラム等の執筆を手がける。出産を期に子供の発育と絵本の読み聞かせに関心を持ち、地域での読み聞かせボランティアとしても活動中。6歳の息子に読んで聞かせた本は793冊1202話。現在所持する絵本は約1000冊。photography/Chiharu Fukutomi、Text/Anne
2021年12月09日食の視点から考えるSDGs「タベルモ」の販売・普及促進・技術開発を行う「株式会社タベルモ」と「カノン珈琲」は、スーパーフードとして注目されている「スピルリナ」を使用したスムージー等を提供に合わせ、2021年11月上旬から翌年2月末ままで「食べるSDGs」キャンペーンを実施します。キャンペーンでは「食べるSDGs」ポイントカードでポイントを貯めると対象メニュー1杯をプレゼント、他にも対象メニューに指定ハッシュタグをつけて投稿すると抽選でamazonギフト券が当たります。珈琲・紅茶・ハーフティーが味わえるカフェカノン珈琲は、愛知県みよし市にある珈琲・紅茶専科です。天然酵母を使用した無添加食パン、新鮮な食材にこだわったモーニング、こだわりのランチが人気のカフェです。カノンでは、1杯ずつ丁寧に入れられた珈琲、高級ブランドの紅茶、ノンカフェインのハーブティーなどがあり、落ち着いた雰囲気で贅沢な時間を過ごすことのできるお店です。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社タベルモ、カノン珈琲のプレスリリース※カノン珈琲の公式サイト
2021年11月12日お笑いコンビ・祇園(木崎太郎、櫻井健一朗)が17日、オンラインで開催された「SDGs-1グランプリ2021」で優勝した。「京都国際映画祭2021 ~映画もアートもその他もぜんぶ~」の一環として開催された「よしもとSDGs LIVE」内で行われた「SDGs-1グランプリ2021」。アキナ、ミキ、Everybody、ぼる塾、ヤンシー&マリコンヌ、おいでやすこが、祇園(ネタ披露順)が、SDGs(持続可能な開発目標)をテーマにしたネタを披露し、いかに楽しく、そしてわかりやすく伝えることができたかを競った。審査員長は西川きよしが務め、「お客さん審査員」として視聴者へのアンケート投票も実施。その結果、全票数の39%を獲得した祇園が優勝に輝いた。2人は、17の目標のうち「質の高い教育をみんなに」を取り入れたネタを披露。西川は「子供からご高齢の方まで、SDGsの趣旨がわかる。見事でした」と評価した。櫻井は「非常に光栄」とコメント。今後、よしもとSDGsアンバサダーとしてさまざまな活動を行っていくが、「いろんなお仕事ができるように勉強していきたい」と意気込んだ。木崎は「僕たち両親が、僕は両親とも教師、櫻井くんはお父さんが教師で、4分の3が教師」と明かし、「質の高い教育をみんなに」のネタにすることは「すぐに決まり、バッチリのネタができた」と説明。「母親が見ていてすぐLINEが来まして、国連さんの賞をいただくって、一番の親孝行やなと思います」と喜びを語った。現在、『M-1グランプリ2021』に挑戦している祇園。木崎は「3回戦免除してもらえないですかね」とおねだりもしていた。
2021年10月17日総合ユニフォームメーカーのアイトス株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役社長:伊藤 崇行)は、ユニフォーム業界におけるSDGsの取り組みについて、アニメーション動画を制作いたしました。アイトスSDGs画像1当業界内でも実施可能な施策や取り組みなどを、分かりやすく解説しており、ビジネスに直結する参考事例などを用いて、表現しております。各企業様が、ある目的の基、常日頃ユニフォームを着用するが、既にSDGs内の項目に該当している場合もございます。本動画を視聴していただく事で、改めて自社の活動に結びつけられるテーマを認識していただき、個人・企業体として一定の目標を設けていただく事を目的としております。※上記内容は当社の掲げるテーマ「17 パートナーシップで目標を達成しよう」に該当します。POINT 1そもそも「SDGsとは何か?」理念や考え方を提示した上で、仕事服業界で出来る事を提示。POINT 217項目ごとに、何が該当するか、仕事服で着用する商品を具体的な例と共に、分かりやすく解説。POINT 3アイトスが実施している、服から服へ新たな仕事服を生む「ブリング」も解説し、各企業様が取り組みやすく、ビジネスにも役立つ例なども紹介。■SDGsとは・・・「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。【会社概要】称号 : アイトス株式会社設立 : 昭和25年代表者 : 代表取締役社長 伊藤 崇行事業内容: 企業向け仕事服の企画・製造・販売本社 : 東京都台東区浅草橋4丁目19番7号HP : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月13日近年、よく耳にするようになった「SDGs」という言葉。大切なことのようだけれど、どんな内容なのかよく分からない、という人もいるのではないでしょうか。SDGsとは、簡単に言えば「持続可能な社会」を目指して定められた目標のこと。6月26日、このテーマについて小学生とともに考え、実現に向けた課題に取り組む『 小学生SDGsサミット2021 』(主催:朝日小学生新聞・読売KODOMO新聞/共催:株式会社伊藤園)が開催されました。気候変動問題が身近に迫る今、世界規模でどのような取り組みが行われているのか。未来のキープレイヤーとなる小学生たちの豊かな発想力にも注目です!■SDGsって何? どんなふうに向き合っていけばいいの?サミットの冒頭では、まず主催である朝日小学生新聞から清田編集部長、読売KODOMO新聞から新庄編集長が登壇。両紙は子どもだけでなく老若男女の読者を持ち、日本語を学ぶ外国人などにも愛されている新聞です。普段は切磋琢磨し合う2紙ですが、SDGsは皆で取り組んでいかなければならないという危機感を持っている、一緒に考えていこう……というメッセージが送られました。続いて、このテーマについて専門家らによる講演が行われました。まずは慶應義塾大学の大学院政策・メディア研究科の蟹江憲史教授から、「SDGsってなんだろう?」というテーマで、SDGsの内容を分かりやすく噛み砕いて説明いただきました。 SDGsとは、2030年までの国際社会共通の目標として定められたもの。2015年に世界のリーダーたちが話し合い、17の目標と169のターゲット(具体目標)で構成されています。SDGsには「地球環境を良くすること」はもちろん、「人と人の関係をよくすること」や「経済を円滑に回すこと」も含まれており、そうでなければ、世界中のだれ一人も取り残されず、皆が幸せに生きる状況には到達できない、と蟹江教授。SDGsで掲げられている17の目標を叶えていくために、重要な3つのポイントも紹介されました。1. 世界中の皆が「どうやってやるか」を、「(SDGsの)目標から考えること」。2. いずれかの目標に偏ることなく、「17の視点(すべて)から考えること」。そして、3. 取り組みの成果や効果をきちんと「測ること」。私たちがSDGsとどう向き合っていけばいいかが、よくわかる内容でした。ちなみに、サステナブル・ディベロップメント・レポート(持続可能な開発報告書)内で、日本は現在18位にまでランクダウンしているそう。日本は特に、ジェンダー平等や気候変動の具体的な対策ができていない、という課題があることが紹介されました。続いて、蟹江教授のゼミから、学生を代表して落合航一郎さんが登壇。現在2つの取り組みを行なっているそうで、ひとつは、学生独自の視点による、企業評価ランキングの作成。「SDGsに熱心な企業」を学生たちが積極的に選んで入社すれば、企業側も変わらざるを得ないのでは」という仮説を立てて進めているそうです。もうひとつは、オリンピック・パランピックが社会に与える影響について、SDGsを用いた分析を行なっている、とのことでした。「学生の立場でできることをやっていきたい、世代を超えて皆で話し合い、よりよい社会を作っていこう」といったメッセージで締めくくられました。■「アツいまち」や伊藤園が行なっている、SDGsの取り組み続いて、企業や法人視点でのSDGsの取り組みが紹介されました。まずは、一般社団法人アツいまちの代表理事・中島雄平さんが登壇。同法人は、国内最高気温記録を持つ5都市で集い、毎年「アツいまちサミット」を開催しています。今年のテーマは「地域資源を活用した熱中症対策“体感温度×-10℃”」。各都市それぞれの地域特性を活かした取り組みのほか、空中スイカ・グリーンカーテン事業など、全都市共通の活動も行なっています。詳しくは、 こちら を参照ください。各都市で連携し、暑さ対策の啓蒙をすることは、SDGs11番「住み続けられるまちづくりを」という観点だけでなく、13番「気候変動に具体的な対策を」、17番「パートナーシップで目標を達成しよう」にも該当します。今後も17すべての目標を達成できるように歩んでいきたい、という展望が語られました。この「アツいまちサミット」を各都市とともに続けているのが、今回のサミットの共催を務める伊藤園です。マーケティング本部のブランドマネジャー・相澤治さんが登壇し、「伊藤園の取り組むSDGs」について紹介されました。「健康ミネラルむぎ茶」「お〜いお茶」などを手がける伊藤園では、持続可能な農業モデルとして「茶産地育成事業」を行なっているほか、大量に出る茶殻や麦殻の有効活用や、ペットボトルの循環リサイクル推進にも力を入れています。茶殻は緩衝材やマスクケース、名刺、段ボール、封筒、スポーツ競技場の芝生の原料などにも有効利用されており、消臭・殺菌効果なども持っているため、今後も期待大の素材です。また伊藤園は2030年までに、全製品のペットボトルをリサイクル素材100%にする目標も掲げており、「世の中と一緒に、SDGsに取り組んでいきたい」という展望が語られました。■小学生の豊かなアイデアが発揮された、優秀賞作品さて本サミットでは、『2030年の夏に快適に暮らすためのアイデア』を小学生から募集しており、今回、500件を超える応募の中から最優秀に選ばれた3作品の発表と表彰式が行われました。受賞作品の内容を、かいつまんでご紹介します。・黒木秋聖さん:「人工的なクモの糸で世界を救おう」TVで「クモの糸は炭素繊維の15倍の強度を持つ」と知り、強くて環境に優しい素材を使わないのはもったいない!と、2つのアイデアを生み出した黒木秋聖さん。まずひとつは、人工的なクモの糸で円錐形の土壌ポットを作り、木の苗を育てて砂漠などにドローンで効率よく植樹していく……というアイデア。緑化によって地球温暖化の進行を抑えたい、という狙いです。もうひとつは、自分の家にある「木陰の涼しさ」に着目し、樹木のある家や、ツタ類をベランダで育てるマンションは非課税にし、逆に土地や場所があるのに樹木を育てていない家やマンションは課税する……という新しい課税制度のアイデア。人々の意識改革を目的とした制度であること、庭木の剪定や蔦類の販売等で新たな雇用も生めるのでは?と副次的効果にも言及していました。発表後の講評では、「クモの糸を集め、バイオリンやハンモックの糸に活用する取り組みをしている人もいる。実現可能性があるのでは。夢物語ではないと感じた」といったコメントも。2030年になる頃には、皆が「地球は全生物のもの」という意識を持って生活してほしい……という黒木さんのまっすぐなメッセージは、大人たちの心に響くものでした。・小泉英太郎さん:「空気から水を作る装置」続いて、授業や子ども新聞の記事でSDGsを学び、また北極の氷が溶けている事実を知って、このテーマに興味を持ったという小泉英太郎さん。「釣りが大好きで、大人になったら世界中の海で釣りがしたい。そのためにも自然をよい状態で残してほしい」と動機から思いついた3つのアイデアを発表しました。1つ目は、「砂漠地帯に、空気から水を作る装置を置く」というアイデア。ヨーロッパに長く残る美しい建築物のようにすることで、人々に大事にされる施設になるのでは?と細部までこだわり抜いた計画を語ってくれました。2つ目は、世界中のすべての都市の窓ガラスに「透明酵母菌熱吸着シート」を貼り、酵母の力で温度調節や空気の浄化を行い、暑さ対策を行う……というアイデア。貼るだけなら世界中の人が参加できるのでは?という発想には、「非常にキャッチーなアイデア」「誰でもができる方法はないかと考えたことが素敵!」という講評が送られていました。3つ目は、自身の学校にある花壇からヒントを得て、「学校や会社があらゆる土地を管理して、植物を増やしたらいいのでは?」というアイデア。「すべての道やスペースに木や花が植えられたら、大好きな虫も増える」といった発言もあり、自然への愛情がたっぷりと伝わってくる発表でした。・山田遥斗さん:「5rules」山田遥斗さんは、「5つのルールで心を変えよう!」をテーマに、2030年までに以下の5rulesを続けて、温室効果ガスを50%減らそう!という計画を発表してくれました。1. マイボトルに5℃ドリンクを入れて持ち歩く……1年間マイボトルにするだけで、28kgのCO2を削減できる2. 5飯(ごはん)を残さない……食品廃棄によるCO2排出量を減らす3. 週5日は、牛肉を食べない……温室効果ガスの排出量が圧倒的に多い牛肉を食べる回数を減らすことで、CO2を削減4. 5人以上の友達と、本を交換する……本1冊を作るのに約3kgのCO2が排出されるため、「買う」から「借りる」に変えよう 5. シャワーは5分/1回にしよう……毎日1分短くするだけで、年間69kgものCO2削減につながる5に着目した理由は、「五輪」など世の中には5を使っているものが色々とあるし、少なすぎず大きすぎない数字なので、誰もが無理なくできるアクションの鍵になるのではないか……と考えたからだそう。非常に頷かされる観点ですね。学校で学んだ海洋問題から、興味を発展させたそうで、「ひとりでも多くの人にアクションを起こしてほしい」「自分に何ができるのかをもっと知りたい」と、未来への確固たる意思を語っていたのも印象的でした。誰にでもわかりやすい打ち出し方やプレゼン力には、「プロのコピーライター並み!」という感心の声も。固い説明に終始しがちなSDGsのテーマを、「5飯」のようなクスッと笑える表現で楽しくできるんだな、と教えてもらった……といった講評も送られました。そのほかの総評は次のとおり。・朝日小学生新聞 清田編集部長紙からでは分からない思いや意図も伝わり、プレゼンの大切さを改めて実感した。夢物語のように聞こえるアイデアでも、そういうところから未来への希望が膨らんでいく。「こんなことはできない」で片付けず、「ではどうしたら実現するか?」を考える中で、今までにないヒントが生まれるのではないか。・読売KODOMO新聞 新庄編集長先進国と途上国の間の軋轢などもあるが、SDGsで何よりも必要なのは「皆が参加すること」。我々は、「自分が今、何ができるのか」「自分も参加しなければならないのでは?」と感じられる提案をする必要がある。「皆に参加してもらうような方法を、どう提案するか」を模索していきたい。・慶應義塾大学 蟹江教授よりSDGsを考えるときには、未来のほうから今を見つめる“バックキャスト”の観点が必要になる。身近なところにヒントがあり、そこにフォーカスを当てることは非常に大事。日常で気づいた「おや?」を発展させ、応用させていくと、世界を変えるヒントにつながっていく。■暮らしを工夫する「緩和」対策だけでなく、「適応」の対策も必要最後に、最前線で環境問題に取り組んでいる、環境省・地球環境局から深澤友博さん、小川咲季さんが登壇。「緩和」と「適応」という2つの観点から、「今から誰でもできる環境対策」というテーマで講演が行われました。皆で二酸化炭素をできるだけ出さない暮らし方を目指そう、というのが「緩和」の対策です。例えば、出かけるときには「スマートムーブ」を考える……公共交通機関や自転車、徒歩を活用する、できるだけ二酸化炭素を出さない運転をする。屋内にいるときには、「クールビズ」「ウォームビズ」……衣服の調整をする、カーテンを閉めてエアコンの効果を高める。そのほか、家電は省エネ性能が高いものを選ぼう、宅配便はできるだけ1回で受け取ろう、エコカーを選ぼう、ZEH(エコ住宅)を選ぼう、再生可能エネルギーを使った電気の契約をしよう、といった具体的な行動が紹介されました。一方で、気候変動にうまく向き合い、できるだけ影響を受けないように暮らす「適応」にも取り組む必要がある、というメッセージも。すでに起こってしまっている気候変動に対しても対策を行わなければ、暮らしを守れないため、日頃からの「熱中症対策」や「自然災害対策」の重要性が語られました。最後に両紙編集長からは、未来を担う小学生へのメッセージも送られました。これから先の人生、日本人の美徳として「黙って地道にやれ」と言われることもあると思うが、気にしないでほしい。自分の考えを発表することや色々な人の考えを知ることは、よりよい考えにしていくためにも非常に大切こと。SDGsは皆で考えていく問題だから、どんどん発表して、友達ともたくさん話していけば、楽しく取り組めることにもつながるはず……と、人生の先輩としての思いがこもった言葉が送られました。■まとめ環境問題を避けては通れない時代を生き抜く、これからの小学生たち。未来の地球に高い関心を持ち、自らの考えを積極的に発信する姿勢を持っている子どもたちがいることに、頼もしさを感じました。豪雨や台風が起こりやすい暑い夏には、気候変動の問題もより身近なものに感じられますよね。SDGsの目標を叶えるためには、皆で一緒に考えて、取り組んでいくことが何よりも重要です。夏休みの自由研究のテーマに選んでみるもよし、皆さんのご家庭でも、折に触れて「SDGs」について話し合ってみてはいかがでしょうか。(取材・文/外山ゆひら)
2021年06月28日誰でも楽しくオーガニックヘチマ栽培株式会社ネオナチュラルがSDGs活動の一環として、家庭でも簡単に取り組める活動として、ヘチマを栽培し夏の日差しをカットする「グリーンカーテン(壁面緑化)」を作ってもらおうとオーガニックヘチマの種の無料配布をスタートしました。夏に向け、エコで快適な空間作りができるグリーンカーテン用のヘチマは、同社がオーガニック化粧品の原料として使用する「ヘチマ水」のため自社有機農場にて栽培しているものです。ヘチマは誰でも簡単に栽培することができ、詳しい育て方や活用法は同社のホームページにて、動画付きで詳しく解説されています。収穫後の活用方も色々直射日光を遮ることで、室温の上昇を防止するグリーンカーテンですが、その効果は家で過ごす機会の増えた2021年の夏を快適にし、地球温暖化防止にも貢献する取り組みです。収穫したヘチマは若い実を食用にすることもでき、葉はお茶や入浴剤に、茎から採れるヘチマ水を化粧水にとカーテンとしての役割以外にも活用することができます。オーガニックへチマ種の無料配布はお1人様1セット、約12粒をネオナチュラルホームページから、4月23日(金)朝10時迄応募することができます。(画像はプレスリリースより)【参考】※ネオナチュラルホームページ
2021年04月07日誰もが暮らしやすい世界に。そんな“SDGs”な考え方が、チョコレート界にも浸透中。おいしく食べることで地球規模のムーブメントにも参画できる、旬の3ブランドを紹介します。おいしいだけじゃない、「ちょっといい」チョコ。“SDGs”とは貧困や飢餓など、世界が抱える問題を解決するために設定された国際的な目標のこと。この1~2年で急速に浸透し、チョコレートの世界でもその理念に基づいた取り組みが拡大中。「農家から直接カカオ豆を買い付けてチョコレートを作る“ビーントゥバー”ムーブメントからさらに踏み込み、生産国の生活や栽培環境を積極的に守ろうというブランドが増えています」とは、チョコレートジャーナリストの市川歩美さん。「例えばより消費者の好みに合う豆を栽培してもらい、良質のチョコレートを作って、その利益を農家にフィードバックする。互いにプラスになる、良い循環を生み出そうという動きが活発です」今回は早くからSDGsに取り組む国内大手メーカーから、現地に根ざす小規模の作り手まで、いま注目の3ブランドをご紹介。「フランスのヴァローナ社のように、昔からサステナブルな活動を続けながら、それを大々的に謳わないチョコレートブランドも多数あります。気になるチョコレートがあったら、ぜひウェブサイトで情報を確かめてください」支援を続ける産地の名をそのまま冠した新ライン。明治ザ・チョコレートベネズエラ カカオ70¥220(参考小売価格)カカオの個性をそのまま味わえると人気の「明治 ザ・チョコレート」から、産地名を冠した新ラインナップが登場。写真の〈ベネズエラ カカオ70 〉はコーヒーやアーモンドのようなナッティな香り。ほかにフルーティな〈ブラジル カカオ70〉など全4種。ワインのように産地の違いを楽しめる。明治お客様相談センター TEL:0120・041・082カカオ生産国の支援を、世界8か所で展開。良質なカカオ豆の調達と農家の収入の安定を目指し、国内大手メーカーとして初めてビーントゥバーチョコレートを展開した明治。約15年前から始まった「メイジ・カカオ・サポート」では、カカオの栽培やカカオ豆の発酵法の学びの場を設けるほか、井戸の整備や、学校備品の寄贈などで、生産地の農家の支援を続けている。貴重なローカルカカオとバナナの、濃厚なスイーツ。CACAO HUNTERS Plus(カカオハンターズプラス)オムレットチョコバナナ1個¥400コロンビアに移住してチョコレートを作る「カカオハンター(R)」の小方真弓さんが、JR東日本フーズと共同開発した初の実店舗をオープン。カラメルのような香りの、コロンビアのトゥマコ産カカオとバナナを取り合わせたオムレットは、優しくも濃厚な味わい。テイクアウトは3個から箱入れ可。グランスタ東京内TEL:03・5218・7031農家を支える仕組みを、現地に移住して構築。小方さんとコロンビアのチームが共同で立ち上げたのが、「カカオハンターズ」。カカオの栽培指導から選定、発酵、輸出入やチョコレート製作まで一貫して行い、稀少な固有種の保全にも力を注ぐ。カカオの果実としてのおいしさもぜひ知ってほしいと、東京駅構内の店舗では、カカオの果肉を使ったジェラートなども展開中。話題の新ブランドは、パッケージもサステナブル。OVEN.Y.(オーブンニューヨーク)チョコレートサンドイッチクッキー5個入り¥980(税込み)エシカルなチョコレートを取り入れるショコラティエ・江口和明さんが、NYの伝統的な焼き菓子にインスパイアされて立ち上げた新ブランド。パッケージもエコフレンドリーを意識した。ブラックココアの生地とホワイトチョコレートガナッシュのクッキーは、スタイリッシュな見た目も人気。伊勢丹新宿店TEL:03・3352・1111(大代表)市川歩美さんチョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーター。チョコレートに関わる人・事を国内外で取材し、情報を常に発信。今回紹介したブランドの多くについても、リコメンドを寄せてくれた。※紹介している商品は、掲載アドレス以外に直営ブティックやオンラインショップでも購入可能。ショップや施設の営業時間が変更になる場合があります。※『anan』2020年1月20日号より。写真・中垣美沙スタイリスト・荻野玲子取材、文・新田草子(by anan編集部)
2021年01月15日雑誌『Hanako』監修による新作アイスクリームバー「レアチーズ ピーチレモネードアイスバー」が、2020年7月28日(火)より全国のファミリーマートで先行発売される。その後、全国のコンビニエンスストアや量販店でも販売予定だ。雑誌『Hanako』監修の新作アイスバーは“ピーチレモネード”雑誌の枠を超えて、スイーツやフードの開発・監修も手がけている雑誌『Hanako』。今回は、2019年に発売6ヶ月で440万本を超える大ヒットを記録したタピオカ入りアイスバー2種、バナナジュースをベースに豆乳と黒ごまを合わせた「黒ごまきなこバナナジュースアイスバー。」に続く第4弾として、ピーチレモネードをイメージした夏にぴったりのフレーバーが登場。ピーチレモネードアイス×レアチーズケーキアイスの2層構造昨今ブームの兆しが見えている「レモネード」をテーマにした本商品は、フレッシュなピーチレモネードアイスの中に大きめカットのレモンピール入りレアチーズケーキアイスを入れ込んだ、リッチな2層構造が最大の特徴。爽やかなレモネードと濃厚なレアチーズ、食べ進める中で2つの味わいの意外なハーモニーが楽しめる、新感覚のアイスバーとなっている。商品情報雑誌『Hanako』監修アイスクリームバー「レアチーズ ピーチレモネードアイスバー」発売日:2020年7月28日(火) 全国のファミリーマートで先行発売※その後、全国のコンビニエンスストアや量販店でも販売予定。価格:各160円+税製造元:栄屋乳業株式会社
2020年07月30日女優・のんが29日、都内で開催された「ジャパンSDGsアクション」記者発表会にリモートで出演した。日本におけるSDGs(持続可能な開発目標)のさらなる認知拡大と、SDGsの行動につながる取り組みの推進を目的に「ジャパンSDGsアクション推進協議会」が発足。同協議会では、コロナ禍と今後の社会において“私たち一人ひとりの行動が未来につながる”をコンセプトに掲げ、日本のSDGsアクションを推進する官民連携プロジェクト「ジャパンSDGsアクション」をもとに、さまざまな活動を予定している。のんは、主体的にSDGs活動の情報発信をしていく“SDGs People”の第1号に抜てきされ、「すごく光栄に思っています」とコメント。「私は洋服を作ることが好きなんですけど、着なくなった服とかを捨てられなくてリメイクして自分に似合うようにしたりとか、衣装とかで着た服を重ね合わせてやったり、なるべく洋服を捨てないようにしています」と話し、「いろいろ好奇心旺盛に活動しています」と笑顔を見せた。今回、“SDGs People”に選ばれて初めてSDGsを認識したというのん。「自分の身の回りでやっていたことが実はつながっていたのかもというのがみんなの中にあるんじゃないかという気もしていて、そういうのを認識するとSDGsのことがもっと広まっていくのかなと思っています」と語った。のんは、SDGsをわかりやすく伝えるキャラクターも手掛けるという。「絵のお仕事もさせていただいているんですけど、今回キャラクターを描かせていただくということで、頑張ります!」と意気込み、「ロゴとかがカラフルだったりするので、いろんな色を使いたいなと。地球が元気になるような感じがいいですよね」と話した。同記者発表会には、外務大臣政務官の中谷真一氏、神奈川県知事の黒岩祐治氏、ジャパンSDGsアクション推進協議会会長の蟹江憲史氏、お笑いジャーナリストのたかまつなならも出席した。
2020年07月29日「ポストタピオカ」の有力候補とささやかれ、ここ最近じわじわとブームになっているバナナジュース。そんなバナナジュースのアイスをファミリーマートで発見しました! 大好評の「Hanako」監修のアイス第3弾!レア商品も! 「Hanakoと一緒に作った『黒ごまきなこバナナジュースアイスバー。』」(172円)は、雑誌「Hanako」が監修のもと、コンビニアイスを多く手がけるアンデイコと開発して誕生したアイスです。今回が第3弾で、2020年4月7日よりファミリーマートで先行発売されています。第1弾・第2弾も大好評だったとあり、今回も期待できそうです♪ そして、実はこの商品には数量限定の特別バージョンもあるんです! それが「Hanakoと一緒に作った『黒ごまアボカドバナナジュースアイスバー。』」(172円)。お楽しみとして10本に1本の割合で作られたものらしく、買いに行った際も、「黒ごまきなこ」は結構ありましたが、「黒ごまアボカド」は3本しかありませんでした。見つけたらラッキーですよ! 「黒ごまきなこバナナジュースアイスバー。」のお味は? まずは、「黒ごまきなこ」を開封します! バナナジュースをそのままアイスにしたような中に、黒ごまがプツプツ入っているのがわかります。いったいどんな味なのでしょうか? 食べてみると、まずバナナと黒ごまの風味が口の中に広がり、その後にきなこの香ばしさがふんわりと追いかけてきました。バナナ果汁・果肉は15%で、バナナ本来の甘みが十分感じられておいしいです♪ そしてバナナジュースっぽさは、味ではなく食感にも! 普通のアイスに比べて、舌触りがねっとりしていて、まさにバナナジュースを飲んだときの感じにそっくりでした。 カロリーは126kcal。大きさは65mlとやや小ぶりサイズですが、ねっとり食感のおかげか、満足感もありました。 レアバージョン「黒ごまアボカド」のお味は? 次は、レアバージョンの「黒ごまアボカド」を。黒ごまきなこよりもやや黄緑がかっていて、アボカドっぽさは出ています。アボカドのアイスってどんな感じなんでしょうか……。 食べてみると、バナナと黒ごまの奥にふんわりフレッシュなアボカドの味わいが! アボカドが入っていることもあり、バナナ果汁・果肉は9%と黒ごまきなこよりも少なめですが、バナナとアボカドの相性はバッチリ♪ ねっとりした舌触りは同様に楽しめます。 133kcalと黒ごまきなこよりも少しだけカロリーは高めですが、甘さ控えめで大人向けのアイスとなっています。個人的にはこちらのほうが好みでした! これから暑くなってくるのでアイスの出番が増えそうですね。バナナジュースの代わりとして、おやつはもちろん、朝食やエネルギーチャージとしても活用できそうですよ。5月以降には全国の量販店などで販売される予定ですが、4月中に食べられるのはファミリーマートだけ♪ ぜひチェックしてみてください! ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※記事内の価格とカロリー表記は、商品パッケージに表記されていたカロリーを記載しています。価格表記は消費税込みの価格です。 ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。
2020年04月10日自分には関係ない?…いえ、あるんです!知ってますか?未来を変える目標。SDGs(エスディージーズ)について、ジャーナリスト・堀 潤さんが解説してくれました。2030年実現に向けて掲げた17の目標貧困や環境、人権などのテーマに関わるが、世の中のほぼすべての課題を網羅している。注目すべきは12の「つくる責任 つかう責任」など、企業だけでなく、消費者にも自分の問題として考えることを促していることだ。1、貧困をなくそう2、飢餓をゼロに3、すべての人に健康と福祉を4、質の高い教育をみんなに5、ジェンダー平等を実現しよう6、安全な水とトイレを世界中に7、エネルギーをみんなに そしてクリーンに8、働きがいも経済成長も9、産業と技術革新の基盤をつくろう10、人や国の不平等をなくそう11、住み続けられるまちづくりを12、つくる責任 つかう責任13、気候変動に具体的な対策を14、海の豊かさを守ろう15、陸の豊かさも守ろう16、平和と公正をすべての人に17、パートナーシップで目標を達成しよう17の目標のうち、日本が抱える課題は…。SDGsは、17の目標が掲げられていますが、それぞれさらに細かく169のターゲットが設定されています。たとえば目標1の「貧困をなくそう」には、「1日1.25ドル未満で生活する人々、極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる」、目標4の「質の高い教育をみんなに」には「全ての若者が、読み書き能力および基本的計算能力を身に付けられるようにする」というようなことが盛り込まれているのです。全項目を数値化し、毎年、世界のSDGs達成度ランキングが発表されています。2019年時点で日本は162か国中15位。ちなみに2017年は11位、’18・’19年は15位に落ちてしまいました。上位3位はデンマーク、スウェーデン、フィンランドなどの、北欧の国々が占め、フランスやドイツが10位以内にランクインしており、アメリカは35位です。日本は、ペットボトルのリサイクル率はとても高いですし、経団連をはじめ、企業がSDGsの目標を掲げていることはとても評価されています。また、「技術革新を進めようとしている姿勢は好ましい」とも言われています。一方、日本の課題と指摘されているのは、5の「ジェンダー平等」、12の「つくる責任つかう責任」、13の「気候変動への具体的な対策」、17の「パートナーシップでの目標達成」などです。ジェンダー問題はなかなか深刻です。まず女性の国会議員が少なく、男女の賃金格差も広がっています。家事やサービス残業など、無償労働も女性に多く負荷がかかっているのが現状です。高等教育を受けた女性の数はOECD先進各国のなかでも、ダントツに多いのに、学んだ専門を仕事に生かしていない率が高い。「女の子なんだから、勉強しなくてもいい」という古い考え方がまだ残っているところがあるからです。これは制度だけの問題ではなく、個々の意識にも大きく関わること。ジェンダー教育そのものを根本から考える必要がありそうです。気候に関する問題としては、日本では近年、大型台風や豪雨災害に見舞われていますね。これらもCO2による気候変動の影響だろうといわれています。川が氾濫し、被害が甚大化したのは、昔のように山を手入れしていないせい。木々の根が細っていたところに、雨によって地盤が崩れて木が倒れる。土砂崩れにより、木々は流され、やがて川をせきとめ、川の水があふれて堤防が決壊してしまったのです。これは11の「住み続けられるまちづくり」や15の「陸の豊かさを守る」にも関わる事柄ですね。また、近年とりざたされている働き方改革問題。不名誉なことに、過労死は英語の名詞(karoshi)にまでなってしまいました。働きすぎを抑え、ワークライフバランスをとろうと努力していますが、日本はこの対策を安易な方法で解決しようとしているので警戒が必要です。不足する働き手を、外国からやってきた人たちでまかなおうとしており、特定技能制度を設けました。しかし、労働条件は悪いまま。日本人だけのための「働き方改革」になっていないか、不平等になっていないか。日本は難民認定率も極めて低く、申請者の1%未満です。難民申請が認められず、強制退去処分になった人たちが、まるで拘置所のような東京出入国在留管理局に何年も収容されています。この扱いは非人道的ではないかと、国連から注意もされているのです。SDGsの17の目標すべてを考えようとしても無理ですから、それぞれが自分にできることをしていけばよいと思います。ただ、自分の行動が、誰かに負荷をかけていないか、何をするときにも想像してみることは大事だと思います。食品ロスに加担していないか、資源の無駄遣いをしていないか。たとえば難民問題など、自分には関係ないと無関心でいることは、間接的にSDGsに反した行為かもしれません。自分で行動を起こすのは大変ですが、SDGsのアクションを起こしている現場はたくさんあります。NPOやNGOの現場はたいてい資金不足に悩んでいますから、賛同するアクションをしている人たちを応援することも立派なSDGs。支えてあげてほしいなと思います。堀 潤さんジャーナリスト。1977年生まれ。兵庫県出身。元NHKアナウンサー。自ら立ち上げた投稿型ニュースサイト「8bitNews」ほか、テレビ、ラジオ、SNS等で情報を発信。監督した映画『わたしは分断を許さない』が上映中。※『anan』2020年4月8日号より。写真・小笠原真紀イラスト・サヲリブラウン取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年04月05日世界中の人々が、未来へより良く暮らし続けていくために必須な目標、SDGs(エスディージーズ)。…って、そもそも何のこと?成り立ちや内容、私たちの普段の生活との関わりまで、anan目線で楽しく学びます。教えてくれたのは、ジャーナリスト・堀 潤さんです。先進国も途上国も皆が豊かな社会にするために。SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、「持続可能な開発目標」と訳されます。いま世界では環境破壊、紛争、格差など、様々な問題が起きています。このまま放っておけば、経済が立ちゆかなくなり、格差はますます広がり、生きづらくなる一方です。事態を改善するために、政治経済、環境、教育など多岐にわたる17の目標を設定して、2030年までに加盟国の193か国が協力し合い、達成を目指しましょうと、2015年9月に国連サミットで採択されました。実はSDGsには前身となる「MDGs(Millennium Development Goals)=ミレニアム開発目標」があります。2000年に開かれた国連サミットで、8つの目標を掲げ、2015年のゴールを目指しました。これが成果を示し、10億人以上の人が極度の貧困から脱することができ、子供の死亡率も半分以下に。エイズ感染件数は約40%減らすことができました。ただ、一部の地域で置き去りにされる人たちが出てきてしまい、根本解決には、開発途上国と先進国の両方が協力し、「持続可能」であることが必須だろうとSDGsが生まれたのです。これを後押しするように、2015年の12月には気候変動に関する歴史的合意がなされました。パリ協定です。環境のために、温室効果ガスを減らそうとする先進国と、「さんざん排出しておいて、これから成長しようとする俺たちの開発を止めるのか」という途上国の間で対立していたのですが、ここで削減に向け、合意が叶ったのです(残念ながら後年、アメリカは脱退)。SDGsの必要性を世界が実感した、象徴的な出来事は2013年にバングラデシュで起きた縫製工場の入ったビルの倒壊事故でしょう。低賃金、劣悪な環境で働かされていた労働者が、ビル倒壊により1000人以上が死亡、2500人以上が負傷したにもかかわらず補償もありませんでした。世界のファストファッションが、このように虐げられた労働者たちに支えられていたことが明らかになり、業界の意識を変えるきっかけになりました。SDGsの大事なポイントは、単なる社会貢献ではないということです。豊かになることを我慢する、ミニマリストを目指すものではありません。それでは長続きしません。ちゃんと利益をあげ、環境にも人にも優しく、途上国も先進国もwin‐winの仕組みを知恵を働かせて実現させようというもの。金融業界は、環境や社会、企業管理に配慮した企業経営や投資をすすめる「ESG投資」を謳い始めました。これにより産業界も積極的にSDGsに取り組んでいるのです。堀 潤さんジャーナリスト。1977年生まれ。兵庫県出身。元NHKアナウンサー。自ら立ち上げた投稿型ニュースサイト「8bitNews」ほか、テレビ、ラジオ、SNS等で情報を発信。監督した映画『わたしは分断を許さない』が上映中。※『anan』2020年4月8日号より。写真・小笠原真紀イラスト・サヲリブラウン取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年04月04日