女優の泉ピン子が、10月13日スタートのテレビ朝日系ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(毎週木曜21:00~21:54)に出演することが21日、明らかになった。"シリーズ史上、もっとも危険で、最強の敵"となって、主演の米倉涼子演じる大門未知子と対決する。泉が演じるのは、今回の舞台となる東帝大学病院で、かつて婦人科部長にまで上り詰めた久保東子。出世争いに破れて渡米し、兄の久保茂(竜雷太)も病院長の座を奪われてしまった恨みを糧に、副院長となって日本の医療会に復帰し、新院長・蛭間重勝(西田敏行)の足を引っ張ろうとする役柄だ。東子は、日本の大学病院の腐敗ぶりをぶった斬る未知子と、一度は意気投合するが、未知子が自分の思い通りに動かないことに激しく激怒。一歩も譲らない女同士がバトルを繰り広げていくことになる。同シリーズの大ファンだという泉は「うれしいですね~。なにせ同じ白衣を着る役でも、この前までは(『渡る世間は鬼ばかり』で)ラーメンを運んでいた身ですからね(笑)」と大喜び。米倉については「やっぱりカッコいいですね。背も高いし、サッパリしていて男前! 本当にすてきな女優さんです」と絶賛し、「私も初心に戻って臨んでいますから、ぜひともたくさんの方に見ていただき、このチームの力と情熱を感じていただきたいです」と話す。一方の米倉は、泉を「怖い方なのかなぁ…」と思っていたそうだが、実際に会って「撮影初日から他愛もない話で盛り上がらせていただきました」と意気投合。「演じていても面白い!」と手応えを感じているそうで、「まるで土俵の上で相撲を取り合っているような、いいぶつかり合いができそうで楽しみです」と期待を語っている。
2016年09月21日最新作『X-MEN:アポカリプス』も大ヒット公開中の「X-MEN」シリーズから、シリーズの原点ともいうべき作品『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』が8月21日(日)今夜、「日曜洋画劇場」で放送される。1960年代にスタン・リーによって生み出された「X-MEN」は、超人的な能力を持つ新人類「ミュータント」が人類からの迫害を受けつつも正義と悪の勢力に分かれ戦い続けるというストーリーで、現在までに5億部以上が出版された超人気シリーズだ。90年代にはアニメ化、ゲーム化され2000年からはヒュー・ジャックマン、パトリック・スチュワート、ハル・ベリーらが出演する映画3部作が公開、大ヒットした。さらにヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンをフィーチャーしたスピンオフ『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』『ウルヴァリン: SAMURAI』も製作されている。今回放送される『ファースト・ジェネレーション』は2011年に公開され、本作と2014年公開の『X-MEN:フューチャー&パスト』、そして現在公開中の『アポカリプス』で構成される“新三部作”の第1作目となる。裕福な家に生まれ名門大学に通うチャールズ(ジェームズ・マカヴォイ)と、ユダヤ人で幼いころに母親と引き裂かれた悲しい過去を持つエリック(マイケル・ファスベンダー)。チャールズは強力なテレパシーを使うことができるミュータントであり、ミスティーク(ジェニファー・ローレンス)など自分と同じような能力を持つ者の存在に気付き始めていた。一方愛する母を殺した元ナチスでいまは邪悪なミュータント軍団の首領となったショウ(ケヴィン・ベーコン)を狙うエリック。彼もまた金属を自在に操ることができるミュータントだった。2人はふとしたことで知り合い親友となり、自分たちと同じような若者たちを探し始めるが、ミュータントと人間の平和的共存を願うチャールズに対し、母を殺された悲しみからパワーを覚醒させたエリックは人間不信に陥っていた。やがて2人はCIAからショウ率いる邪悪なミュータント軍団が進める人類滅亡計画の阻止を依頼され、ショウが母親の仇であることを知ったエリックもチャールズとともに戦いに参加する。人類の存亡を賭けたミュータントとミュータントの壮絶な戦いのなか、ショウの邪悪な作戦に仲間を失い追いつめられるチャールズたちだったが…“宿命の敵”プロフェッサーXとマグニートーという2人のミュータントの若き日々と、X-MEN誕生にまつわる物語が描かれる。そしてこの作品から続いた“新3部作”の完結編となる『X-MEN:アポカリプス』は現在全国公開中。同作では古代エジプトから甦った人類初のミュータント・アポカリプスが現代人によって堕落した文明を正すため、すべてを破壊し新たに自らが支配しようとするなか、マグニートーら一部のミュータントがアポカリプスとともに行動するようになる。それに対しプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアらのちにX-MENとなるミュータントたちは人類を守るためにアポカリプスに戦いを挑む。最強のミュータントと言われるアポカリプスに正義のミュータントたちはどう戦いを挑むのか? そしてプロフェッサーXとマグニートーが敵対していくことになる運命が描かれる。『アポカリプス』日本語版ではアポカリプスの声を松平健が担当するが、なんと今夜の「日曜洋画劇場」では本編開始の少し前、20時58分より松平さんによるスペシャルメッセージが放送される。自らが吹き替えたアポカリプスと『ファースト・ジェネレーション』の魅力をあの低音ボイスで語っているので、こちらもお見逃しなく。日曜洋画劇場『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』は8月21日(日)21時~テレビ朝日にて放送。(笠緒)■関連作品:X-MEN :ファースト・ジェネレーション 2011年6月11日よりTOHOシネマズスカラ座ほか全国にて公開X-Men Character Likenesses TM & (C) 2011 Marvel Characters,Inc.All rights reserved. / TM and (C) 2011 Twentieth Century Fox Film Corporation.All rights reserved.
2016年08月21日『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』『X-MEN:フューチャー&パスト』で語られたストーリーを締めくくる集大成にして、若きX-MENと最古最強のミュータントとの決戦を描く『X-MEN:アポカリプス』。このほど、マイケル・ファスベンダーがこの3部作を通じて演じ、絶大な人気を誇るマグニートーの、涙ながらの本編シーンがシネマカフェに到着。また、ファスベンダーが次回作に向けての野望(?)も明かしてくれた。本作は、プロフェッサーX(ジェームズ・マカヴォイ)やミスティーク(ジェニファー・ローレンス)が率いる若きX-MENたちと、“世界を浄化”しようとするアポカリプス(オスカー・アイザック)とマグニートーら“黙示録の四騎士”とのシリーズ最大級の戦いを描き出す。今回到着した本編シーンでは、マグニートーが地球滅亡を目論むアポカリプスに加担した理由が明らかにされている。本作での彼は、ミュータントとしての自分を隠しながら、ポーランドの田舎町で妻と幼い娘と共に静かに暮らしていたが、あることがきっかけで周囲に正体がバレてしまい、大切な家族を奪われてしまうことになる。映像では、愛する家族を失ったマグニートーが、涙ながらに自ら正体を明かし、まさにその力を使おうとする姿が映し出される。人類に失望した彼が、人類との共存を目指すX-MENの信念と訣別する決定的な場面であり、本シリーズで描かれてきた人間ドラマを象徴するシーンともなっている。マグニートーといえば、磁力を操り金属を思いのままに動かせるという能力を持つ。少年時代には、ホロコーストによって捕らわれ、その力の覚醒と引き換えに、愛する母親を失ってしまったという悲しい過去がある。彼の力は、激しい怒りや深い悲しみがきっかけとなり、より強力に引き出されたのだ。本作で、再び愛する者を奪われ、その怒りと復讐の念にかられる彼を、X-MENの最強の敵アポカリプスは“黙示録の四騎士”として配下に置き、ともに人類滅亡へと導いていく。そんな悲劇的なマグニートーを熱演するのが、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』からこの役を演じているファスベンダーだ。彼は長年演じた思い入れあるマグニートーに対し、“もし彼が普通の人として生活するようになったら”と妄想しながら、「言語能力を生かして、国連の通訳とかになれたらいいな。それをこの次のストーリーにしよう!」と、衝撃的な願望を明かす。実はこのマグニートー、これまでのシリーズでは英語、フランス語、ドイツ語と、さまざまな語学を巧みに操ってきたキャラクター。本作では新たにポーランド語も披露しており、ファスベンダーは何ページにもおよぶポーランド語のセリフを1週間で習得したという。そのことについて彼は、「『一週間でこれをやるのは無理だ』と思ったけど、私はできるだけ頑張った。最善を尽くしたから、批評にはいつでも耳を貸すよ!」と自信も覗かせている。マグニートーが見せる家族愛をはじめ、壮大なアクションの裏で描かれる本作の人間ドラマにも注目してみて。『X-MEN:アポカリプス』はTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて3D/2D同時公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年08月21日8月11日(木・祝)より公開されている『X-MEN:アポカリプス』。この度、本作の公開を記念して、『X-MEN』シリーズの原点である『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』を8月21日(日)の日曜洋画劇場にて放送されることが分かった。『X-MEN』シリーズは、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』『X-MEN:フューチャー&パスト』、そしてストーリーを締めくくる完結編として今回放たれた『X-MEN:アポカリプス』の3部作。今回放送が決定した2011年公開のシリーズ第1弾『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』は、シリーズで敵対してきたプロフェッサーXとマグニートーという2人のミュータントの若き日にスポットを当て、X-MEN誕生にまつわる知られざる物語を描いている。そして現在公開中のシリーズ完結編『X-MEN: アポカリプス』は、古代エジプトから甦った人類初のミュータント、アポカリプス。現代人によって堕落した文明を正すため、すべてを崩壊させ、新たに自らが支配しようと強大な力を発揮。マグニートーら一部のミュータントはアポカリプスとともに行動。その一方でプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアら、のちにX-MENとなるミュータントたちは人類を守るためにアポカリプスに戦いを挑む。X-MEN史上最強と言われるアポカリプスに、『ファースト・ジェネレーション』にも登場した“正義の”ミュータントたちの戦いは? プロフェッサーXとマグニートーが互いに友情を感じながらも敵対していく運命とは? 『ファースト・ジェネレーション』から幕を明けた、壮大な『X-MEN』サーガのひとつの区切りとなるアクション巨編となっている。また、『X-MEN: アポカリプス』の日本語版でアポカリプスの声を担当しているのが、俳優・松平健。今回その松平さんから、「日曜洋画劇場」での放送のためにスペシャルメッセージが! 自らが吹き替えたアポカリプスというキャラクターをアピールしつつ、『ファースト・ジェネレーション』の魅力を、持ち前の重厚感たっぷりの語り口で披露。松平さんのメッセージは本編開始より少し前、20時58分より放送予定となっている。日曜洋画劇場『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』は8月21日(日)21時~テレビ朝日にて放送。※松平健の登場は20時58分~『X-MEN:アポカリプス』はTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:X-MEN :ファースト・ジェネレーション 2011年6月11日よりTOHOシネマズスカラ座ほか全国にて公開X-Men Character Likenesses TM & (C) 2011 Marvel Characters,Inc.All rights reserved. / TM and (C) 2011 Twentieth Century Fox Film Corporation.All rights reserved.
2016年08月17日俳優の松平健が、テレビ朝日系で21日(21:00~23:00)に『日曜洋画劇場「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」』が放送されるのに合わせ、番組でメッセージを寄せる。松平は、現在公開中の同シリーズ最新作『X-MEN: アポカリプス』の日本語版で、最強の敵であるアポカリプスの声を担当。自らが吹き替えたキャラクターをアピールしながら、シリーズ第1弾である『―ファースト・ジェネレーション』の魅力を、重厚感たっぷりの語り口で披露する。松平のメッセージが放送されるのは、本編前の20時58分からとなる。
2016年08月17日世界的ヒットを続けてきた「X-MEN」シリーズの最新作『X-MEN:アポカリプス』。X-MEN結成の秘話が明かされ、ミュータントの始祖にして最強を誇るアポカリプスが降臨する本作から、最強の敵を前にヤバ過ぎるピンチが連続する特別映像が到着した。1983年、数千年の眠りから目を覚ましたアポカリプス。人間の文明が間違った方向に発展したと考えるアポカリプスは、新たな秩序をもたらそうと、マグニートーをはじめ4人のミュータント=“黙示録の四騎士”を率いる。不穏な動きを察知したプロフェッサーXも、その能力を狙ったアポカリプスに捕らわれてしまった。最古最強の神アポカリプスを止めるため、ミスティークを中心に若いミュータントたちは全員の力を集結させ、かつてない戦いに挑む――。今回到着した映像では、シリーズ育ての親とも呼べるブライアン・シンガー監督が、「シリーズ史上最大の規模で最強の敵と最大の危機に挑む」と明かす。本作でX-MENの前に立ちはだかるアポカリプスは、テレパシー能力、不老不死の肉体、瞬間移動…など、それぞれのミュータントたちが持つ特殊能力の“ほぼ全てを持ち合わせる”超人的キャラクター。アメコミファンたちの間ではX-MENシリーズのみならず、“マーベル・コミック史上最強のヴィラン(=悪役)の1人”とも称されている。プロデューサーのハッチ・パーカーも「アポカリプスはいままでに経験したことのない脅威だ」と明かす。アポカリプスを演じ『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でも活躍したオスカー・アイザックもまた、「これは、ミュータント対メガ・ミュータントの壮大な戦いだ。X-MENとアポカリプスの戦闘は度を超えている!」と、自ら演じた最強の敵に自信のほどを語っている。さらに映像では、X-MENの全てを知り尽くした監督が、各キャラクターの見せ場を巧みに演出し、シリーズ最大規模の戦いが描かれている。アポカリプスが、マイケル・ファスベンダー演じるマグニートーをはじめとする黙示録の四騎士を集める一方、ジェームズ・マカヴォイ演じるプロフェッサーXは、大混乱が起こった時に備え、若い学生たちを教え導き、鍛えている。そして、その時が来ると、ジェニファー・ローレンス演じるミスティークが「あなたたちは、もう学生じゃないわ。X-MENよ」と彼らを奮い立たせるのだ。果たして、最強の敵を前に、経験値ゼロ、能力は未知数の若きX-MENは太刀打ちできるのか?愛と友情のドラマも観る者の共感を誘う本作で、最大のピンチを乗り越えるシリーズ最大のドラマにも注目だ。『X-MEN:アポカリプス』はTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年08月12日『X-MEN』シリーズ最新作『X-MEN:アポカリプス』(8月11日公開)に登場する最強のミュータント・アポカリプス。X-MENたちの前に立ちはだかるこの強敵は一体何者なのか? その能力や超人ぶりを紹介する。本作は、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(11)、『X-MEN:フューチャー&パスト』(14)のストーリーを締めくくる完結編。アポカリプスが登場するほか、X-MEN結成の秘話も明かされる。アポカリプスは、人類がミュータントの存在に気付く以前から世界に君臨し、古代エジプトでは"神"として人を支配していたキャラ。前作では、バイオメカニカル・ロボット"センチネル"が敵となり、X-MENと死闘を展開したが、アポカリプスは、そのセンチネルがかすんで見えてしまうほどの強すぎる敵として出現。アメコミファンの間では"X-MENシリーズのみならず、マーベル・コミック史上最強のヴィラン(=悪役)の一人"とも称されている。その能力は、"相手のエネルギーを吸収して自分のパワーを増強させる"というもの。また、分子構造を操作し自身の身体を自在に変化させることもできる。加えて、テレパシー、不老不死の肉体、瞬間移動など、それぞれのミュータントたちが持つ特殊能力のほぼ全てを持ち合わせているという超人ぶり。そんなアポカリプスとの戦いを強いられた、X-MENの面々だが、ネット上では「どうやってアポカリプスに勝つのか気になる」、「ウルヴァリン参戦で勝機あるかも」といった期待や推測のコメントが上がっている。この最強キャラクターを演じるのは、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15)でポー・ダメロンを演じたオスカー・アイザック。彼は「以前から"X-MEN"コミックの大ファンだった! だから本作が作られると知った時、このキャラクターがどういう扱い方をされるのかとても興味があった」と明かしている。さらに、「アポカリプスはミュータントの本当の可能性を明らかにし、彼らを説得するパワーを持っている。そんな精神的な考えが面白く、彼には共感できたんだ」と底深い心理を持つアポカリプスに共感を示した。アイザックも話す通り、アポカリプスは"堕落した文明を自分の支配によって正す"という正義感を持った悪役。世界を滅亡させようとしているのも「核兵器開発を進める人類を"浄化"させることが目的」という信念からだ。劇中では、そんなアポカリプスとプロフェッサーX、ミスティーク率いる若いX-MENが激突していく。(C)2016 MARVEL (C)2016 Twentieth Century Fox
2016年07月16日『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』『X-MEN:フューチャー&パスト』のストーリーを締めくくる完結編『X-MAN:アポカリプス』。8月の日本公開に向けて、この度、本作の日本語吹き替え声優として松平健が大抜擢されたことが分かった。文明の登場以前からミュータントの力を使い、「神」として世界を支配していたアポカリプス(オスカー・アイザック)が、数千年の眠りから目を覚ました。人間の文明が間違った方向に発展したと考えるアポカリプスは、新たな秩序をもたらそうと考え、マグニートー(マイケル・ファスベンダー)ら強力なミュータント“アポカリプスの四騎士”を従え、世界の破滅を計画。だが、その恐ろしい目論みを阻止すべく、プロフェッサーX、ミスティークが率いるジーン・グレイ、サイクロップス、クイックシルバーら若き「X-MEN」たちが立ち上がる!彼らは強大な力を持つアポカリプスを倒し、世界を滅亡の危機から救うことができるのか!?これまで誰も見たことのない規模で描かれる、最強の敵アポカリプスと、最強チーム「X-MEN」による戦いの火蓋が切って落とされた――!本作は、世界的ヒットを続けてきた『X-MEN』シリーズの最新作で、ストーリーを締めくくる集大成となっており、シリーズ生みの親、ブライアン・シンガーが監督を務めている。「X-MEN」結成の秘話が明かされ、ミュータントの始祖にして最強のアポカリプスが登場する本作は、本年度のアカデミー賞主演女優賞/主演男優賞にノミネートされた、ミスティーク役のジェニファー・ローレンスや、マグニートー役のマイケル・ファスベンダーら豪華出演陣も見納めとなる。そして今回本作の日本語吹き替えに抜擢された松平さんが担当するのは、「X-MEN」たちの前に立ちはだかる史上最強の敵・“神”アポカリプス。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のオスカー・アイザックが務めているアポカリプスは、文明の登場以前からミュータントの力を使い、“神”として世界を支配してきたキャラクター。人間の文明が堕落したときにはそれを浄化し、新しい文明を築いてきた。そのアポカリプスが、数千年の眠りから目を覚まし、現在の文明が間違った方向に発展したと考え、新たな秩序をもたらそうと世界の破滅を目論むのだ。松平さんが洋画の吹き替え声優にチャレンジするのは、今回が初! 「全力で努めたい」と意気込む松平さんは、悪役の担当にもかかわらず、「自分の中では世界各国が核開発を進め、互いにけん制しあい間違った方向へ進んでいる人間社会を滅ぼすというアポカリプスの中での正義という気持ちです。ただそれが人間やミュータントと対立しあう結果につながるわけですが、大いに暴れたいと思います」とやる気たっぷり。また「人間社会に馴染み、共存を選んだミュータントと敵対するミュータントとの戦いは見どころですね」と本作をアピールした。絶対的な存在として古代から世界に君臨する“神”アポカリプスというキャラクターと、芸能界で長きに渡り活躍しする俳優・松平さんの存在感が合致し、実現した今回のキャスティング。かの有名な「暴れん坊将軍」での“将軍”・徳川吉宗役でおなじみの松平さんだが、本作では“神”へと変貌を遂げることで、どんな一面を見せてくれるのだろうか。『X-MEN:アポカリプス』は8月11日(木・祝)よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年05月27日全世界で大ヒットを記録し続けている人気シリーズの最新作『X-MEN:アポカリプス』の新映像が公開になった。その他の画像/新映像が公開『X-MEN』シリーズは、手をつかわずに金属を動かしたり、目にもとまらぬ速さで移動するなどの特殊な力を持ってしまった者たちが、“ミュータント”と呼ばれながらも人間の世界で居場所をつくり、共に力を合わせて戦う姿が描かれてきた。本作の舞台は1983年で、ミュータントは人間社会に溶け込み、共に生きていこうとする勢力と、いつか人間はミュータントに対して牙を向くと考えている勢力が存在している。このほど公開になった予告編映像でまず描かれるのは、本作のタイトルになっている“アポカリプス”が数千年の眠りから覚める場面だ。世界の最初のミュータントでもあるアポカリプスは、強大なパワーを誇り、かつては“神”としてあがめられていた。目覚めた彼は現在の世界を見て、人類が誤った方向に向かっていると感じる。映像にはアポカリプスと彼が率いる4人の騎士が登場。“偽りの神”を葬るために彼らがとった手段は、人間の抹殺だ。彼らは特殊な力を用いて人間が開発したミサイルを放ち、人類の英知がつまった書物を炎で灰にしてしまう。そこで、ミスティークやプロフェッサーXら若きミュータントたちが集結。人間社会の中で自身の居場所を探していた彼らは自身で学園をつくり、全世界のミュータントを集めていたが、世界の危機を前に“学習”の時に終止符をうち、“X-MEN”として戦いに挑む。本シリーズは、ミュータントのバトル、苦悩、集結や別れを様々な角度・時代から描いてきたが、新作はこれまで以上に大規模なアクションと破壊、ミュータントのはじまり、訓練を積んできた若きミュータントたちが勉強を終えて初めて戦いに臨む瞬間などが描かれるようで、これまでのストーリーを束ねる集大成的な作品になりそうだ。『X-MEN:アポカリプス』8月 TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー
2016年03月29日●富士フイルムが本当に作りたいカメラまさしく「満を持して」という言葉がふさわしいタイミングで、富士フイルム「Xシリーズ」の最新フラッグシップ「X-Pro2」が3月3日に発売された。1月の発表会場では、海外メディアから拍手と歓声がわき起こったという。待ちわびたファンの反響も凄まじく、メーカーが供給体制強化のために発売を延期したほどだ。○富士フイルムが本当に作りたいカメラ正直な話、筆者はX-Pro2の発売に懐疑的だった。一眼スタイルの「X-T1」がユーザーからも好評だったし、丁寧なファームアップも繰り返された。ファームアップするごとに(X-T1が)「次第に別のカメラへと進化していく」さまは、他メーカーの製品では見られない驚きだ。富士フイルムによるフラッグシップ機への強い思い入れとプライドに違いない。引き替え、第2世代Xシリーズの売りでもある「クラシッククローム」が搭載されない「X-Pro1」は、やはり歴史の1ページだったということだ。OVF(光学ファインダー)とEVF(電子ビューファインダー)をレバーひとつで切り替えられる「ハイブリッドマルチビューファインダー」も、やがてはEVFのみに取って代わられるのだろう……と思っていた。しかし、それは大きな誤り。富士フイルムさん、ごめんなさい! やはり富士フイルムが本当に作りたいカメラ、Xシリーズのアイデンティティとも呼べるカメラは、このスタイルなのだ。X-Pro2を使うたび、そう実感させられる。その理由を外観とともに見ていこう。X-Pro1を引き継ぐ外観の印象は、大きく変わらない。が、UI(ユーザーインタフェース)は緻密に再計算され、進化・改善されている。まず、手に持って感じるのはホールド感の向上だ。グリップの山が大きくなり、中指と薬指の腹が心地よく引っかかるおかげで、余計な力を入れることなくカメラを保持できる。続いてファインダーを覗き込んでみれば、ハイブリッドマルチビューファインダーが非常に使いやすくなり、存在意義が大きく高まったことに気付く。●ファインダーの進化を見るたとえば、オフセットされているがゆえに気になるパララックス(視差)。X-Pro2のように、レンズが見ている風景とOVFから見える風景が一致しないカメラで、特に近距離撮影時に起こる構図のズレを指す。X-Pro2は、この視差を計算したAFフレームをOVF上に表示する機構を持つ。「X100T」でも採用された「リアルタイム・パララックス補正機構」だ。この補正精度がかなり高く、X-Pro1ではEVFで使うことが多かったファインダーが、現実的に使える装備になった。その上、レスポンスの良い電子水準器や分割数が選べる分割フレームなど、表示情報のカスタマイズ内容も豊富で便利。同じくX100Tに採用された、MF(マニュアルフォーカス)モード時、OVFの端に「デジタルスプリットイメージ」を表示できる「電子式レンジファインダー」と合わせて、覗いて撮る楽しみをより魅力的なものにしている。ファインダーに視度調整ダイヤルが付いたのも嬉しいポイントだ(X-Pro1は視度補正レンズでの対応だった)。次回の後編では、実写を交えながら機能面を見ていく。機材撮影:青木明子
2016年03月09日東芝ライフスタイルは、4K表示に対応した液晶テレビ「REGZA(レグザ)」の「J20X」シリーズと「G20X」シリーズにおいて、バージョンアップ用のソフトウェアを2月18日から提供する。今回のバージョンアップによって、HDR信号の入力に対応。これまで再現が難しかった映像の微妙な輝度の差を表現できるようになる。加えて、著作権保護技術の「SeeQVault」機能を拡張。全番組録画の「タイムシフトマシン」機能で保存した番組を、SeeQVault形式で直接USB HDDへ保存可能となる。SeeQVault形式に変換した録画番組は、同じくSeeQVaultに対応した別のUSB HDDやSDメモリーカードにムーブしたり、REGZAブルーレイを用いて「レグザリンク・ダビング」でブルーレイディスクにダビングしたりといったことも可能だ。対応製品はJ20Xシリーズの「55J20X」「49J20X」「43J20X」、G20Xシリーズの「55G20X」「49G20X」「43G20X」。アップデート用ソフトウェアの提供日時は、サーバーダウンロード形式が2月18日、放送波ダウンロード形式がBSデジタルで2月22日、地上デジタルで2月29日となる。
2016年02月04日昨年12月21日、打ち上げ後に地上への着陸に成功した米スペースXの「ファルコン9」ロケット。大きなロケット機体が地上に舞い戻る様は大きな話題となったが、その一方で、あまり話題にはならなかったものの、この打ち上げで使われた「ファルコン9」は、実は新しい技術で改良された「ファルコン9 v1.1 フル・スラスト」という新型機だった。2010年に登場したファルコン9ロケットのシリーズにとって、第3世代機となるファルコン9 v1.1 フル・スラストは、これまでから何が変わり、どんな性能をもっているのだろうか。○ファルコン1からファルコン9へ低価格で高性能なロケットを擁し、さらにロケットを垂直に着陸させることに成功するなど、いまや時代の寵児としてもてはやされている「スペースX」は、2002年に設立されたばかりの、まだ若い会社である。設立者は電子決済サービス「PayPal」を立ち上げ、また革新的な電気自動車で知られる「テスラ・モーターズ」の設立者としても知られるイーロン・マスク氏という人物である。同社は徹底した低コストのロケットと、それを使った人工衛星打ち上げビジネスを目指して宇宙業界に参入した。当時、米国を中心の有象無象の宇宙ベンチャーが立ち上がっていたこともあり、スペースXの存在は当初から注目されていたわけではない。ただ、その後数年で倒産、あるいは活動休止に陥った他の宇宙ベンチャーとは違い、大胆かつ堅実な歩みを進めた。もっとも、スペースXはまったくのゼロからロケットを造り始めたわけではない。同社は米国内の航空宇宙メーカーから工学者、技術者を引き抜いた。たとえば同社の副社長を務めるトム・ミューラー氏は、かつてTRW(アポロ月着陸船の降下・上昇用エンジンを開発したことで有名)に勤めており、同社のロケット・エンジン部門で米航空宇宙局(NASA)の次世代ロケット向けの新型エンジンの開発などを手掛けていた。彼らはまず、「ファルコン1」という小型ロケットの開発から始めた。打ち上げ能力は地球低軌道に200kgほどで、当時流行になりつつあった小型衛星の市場を狙ったものだった。ロケットは2段式で、全段に液体酸素とケロシンを使う。機体やエンジンの設計は手堅く、取り立てて高性能というわけではない。ファルコン1は2006年から2009年までに5機が打ち上げられ、4号機で初成功し、5号機も成功した。同社はまた、ファルコン1の開発と並行して、2005年から大型ロケット「ファルコン9」の開発にも着手する。NASAはこのころ、国際宇宙ステーション(ISS)への補給物資や宇宙飛行士の輸送を民間企業に委託する計画を立ち上げており、スペースXはこれに参加すべく、ファルコン9の開発を進めた。○ファルコン9 v1.0ファルコン9は日本の「H-IIA」ロケットに近い性能をもつ大型ロケットで、ファルコン1をそのまま大きくしたような形をしている。ロケットは2段式で、全段に液体酸素とケロシンを使い、エンジンも1段目と2段目の両方に、ファルコン1の第1段エンジンでもある「マーリン1C」を装着する。特に第1段は、マーリン1Cを9基「田」の字の形に並べて装着して同時に噴射するという、特徴的なつくりになっている。2010年7月4日に行われたファルコン9の1号機の打ち上げは成功し、また当初の目論見どおり、NASAからISSへの物資輸送の委託を受けることにも成功。ファルコン9はその後も5号機まで順調に打ち上げ成功を重ねた。そしてさらに、ファルコン9の打ち上げと並行して、新しい「改良型ファルコン9」の開発も進められていた。○ファルコン9 v1.1改良型ファルコン9はよく「ファルコン9 v1.1」とも呼ばれる。これは同社が、ソフトウェアのように次々と新しいバージョンのロケットを出してくることから付けられたものだが、初代のv1.0とv1.1では、大きな違いがある。まず何より、外見が大きく異なっている。ロケットの第1段機体の全長は、v1.0よりも60%も伸びており、すこし野暮ったい姿をしていたv1.0と比べ、v1.1はすらりと背が高く、精悍な姿となっている。ロケット・エンジンもより強力な、また世界最高級の効率をもつ高性能な「マーリン1D」が装備されている。その結果、打ち上げ能力も大きく増している。また9基のエンジンを「田」の字の形に並べるのも改められ、中央に1基、その周囲に8基のエンジンが取り囲むように並ぶ形となっている。また打ち上げが重ねられる中で、ロケットの再使用化に向けた着陸試験が行われることになり、機体に着陸脚や空力フィン、窒素ガス・スラスターなどが順次装備されていった。v1.0は2013年3月の5号機の打ち上げで打ち止めとなり、次の同年9月の打ち上げからはv1.1が投入された。そして先日の海洋観測衛星「ジェイソン3」の打ち上げ(あるいは船への着地失敗のほうが有名かもしれない)まで、15機が打ち上げられ、14機が成功している。○さらなる進化を遂げた「ファルコン9 v1.1 フル・スラスト」ファルコン9 v1.1の性能は十分に高く、世界中の衛星オペレーターから引く手あまただったが、スペースXはさらなる改良を施した。その名は「ファルコン9 v1.1 フル・スラスト」である。v1.1 フル・スラストの見た目は、v1.1とあまり変わらないが、内部の改良点は多岐にわたり、ほとんど別物のロケットになっている。たとえばマーリン1Dエンジンは、これまでよりも推力(噴射の力)が向上している。エンジンにも改良は加えられているが、実はこれまでのv1.1では推力が低く抑えられており、ようやく本来の性能を発揮できるようになったというほうが近い。これは「フル・スラスト」の名前の由縁でもある。それを実現できた背景には推進剤の過冷却がある。ロケット推進剤の酸化剤として使われる酸素は、-183℃で液体になる。しかしフル・スラストではさらに冷却をかけて、-206.7℃まで冷やすことで密度を高め、より多くの液体酸素をタンクに詰め込めるようにし、さらにエンジンの推力を高めている。また燃料であるケロシンも、従来の約20℃から-7℃まで冷やされている。また第1段と第2段機体の構造も強化された他、第2段の全長が伸び、より多くの推進剤が充填できるようになった。第2段エンジンはノズルが伸びて性能が上がり、第1段と第2段の間にある段間部と呼ばれる部分の構造も強化され、さらに分離機構も改良されている。これらの改良によって、打ち上げ能力はv1.1と比べ、33%も向上しているという。その他、細かな改良も随所に施され、性能向上に役立っているとされるが、具体的にどこかどうなったかということは、すべては明らかにされていない。さらに、第1段機体の着陸の成功率を上げるため、着陸脚や空力フィン、窒素ガス・スラスターも改良されている。ファルコン9 v.1.1 フル・スラストの1号機は昨年12月21日に打ち上げられ、衛星の軌道投入に成功すると共に、その性能も実証した。さらに将来のミッションにとって必要となる第2段エンジンの再点火試験にも成功。そしておまけに第1段機体の地上への着陸にも成功し、これ以上ないほどの完璧な門出となった。今後のファルコン9はすべて、このv1.1 フル・スラストの機体が使われる。また、このv1.1 フル・スラストの第1段機体を3基束ねることで、巨大な人工衛星の打ち上げにも対応できるようにした超重ロケット「ファルコン・ヘヴィ」の開発も進んでいる。順調にいけば、今年中にも初打ち上げを迎える予定となっている。さらにスペースXは、より高性能な新しいエンジンなど、たゆまぬ研究・開発を続けている。v1.1 フル・スラストもまた適時改良が加えられ、あるいはそのバージョンがさらに増えることもあるかもしれない。ロケットの着陸試験は派手なので、どうしてもそちらに注目が集まりがちだが、ロケットの機体そのものの動向にも注目したい。参考・Full Thrust Falcon 9 stage conducts first static fire at McGregor | NASASpaceFlight.com・SpaceX’s New Spin on Falcon 9 | On Space・Falcon 9 FT – Rockets・Falcon 9 Performance: Mid-size GEO? | On Space
2016年01月25日米国の宇宙開発企業「スペースX」は1月21日(現地時間)、「ドラゴン2」宇宙船を自身のスラスター(小型のロケット・エンジン)だけで空中に静止させる試験の動画を公開した。ドラゴン2はスラスターを使って地上に着陸することが可能で、その性能を証明するために実施された。同宇宙船は2017年から国際宇宙ステーション(ISS)に宇宙飛行士を運ぶことが計画されている。同社によると、この試験は昨年11月24日に、テキサス州マクレガーにある同社の試験施設で行われたものだという。ドラゴン2はワイヤーで空中に吊るされた状態で、そこから宇宙船の側面に装備された8基の「スーパードレイコー」スラスターを噴射し、約5秒間空中に静止した。米国の「アポロ」やロシアの「サユース」など多くの宇宙船は、地球の帰還時にパラシュートを使って減速し、陸上や海上に着地するが、ドラゴン2はスーパードレイコーを噴射しながら軟着陸する方式をとっている。これにより、宇宙飛行士の乗り心地が良くなるほか、地上の狙った位置に正確に着陸することができるようになるため、回収に掛かるコストが安くなるという利点もある。なお、スーパードレイコーに問題が起きた場合に備え、パラシュートも装備している。またスーパードレイコーは、打ち上げ時にロケットに何らかの問題が発生した際、宇宙船をロケットから脱出させる「脱出ロケット」としての役目ももっており、着陸と脱出をひとつのシステムで兼ねることで、宇宙船全体の軽量化やコスト・ダウンも図られている。昨年5月6日には、スーパードレイコーを使って発射台から脱出する試験も行われている。すでに運用中のドラゴン補給船には姿勢制御用のより小さな「ドレイコー」スラスターが装備されており、ロケットから分離後の飛行や、姿勢制御、軌道離脱時の噴射で使われている。ドレイコーはまた、ドラゴン2でも姿勢制御や軌道制御に使われる。スーパードレイコーはドレイコーをもとに2012年から開発が始まり、当初は鋳造で造られていたが、その後3Dプリンタでの製造に変わった。スーパードレイコーはドラゴン2の側面に8基が装備されている。8基をすべて最大出力で噴射した際の推力は534kNで、ドラゴンを2秒で100m、5秒で500mもの距離へ飛ばすことが可能だ。推力は20%から100%の間で可変させることができる。また、最低4基だけでも脱出は可能な余裕がある。○ドラゴン2ドラゴン2はスペースXが開発中の有人宇宙船で、最大7人の宇宙飛行士を乗せることができ、ISSとの往復だけでなく、いずれは火星への飛行や、さらには火星の地表への着陸も可能になるという。スペースXはすでに、同じドラゴンという名前をもつ無人補給船を開発しており、これまでに8回、水や食料、実験機器などの補給物資をISSに送り届けている。米航空宇宙局(NASA)ではISSへの物資の輸送を民間に任せる計画を続けており、ドラゴン補給船はその中で開発、運用されている。NASAではまた、物資だけではなく、宇宙飛行士の輸送も民間企業に担わせる取り組みも進めており、これまでに数社に開発資金を援助して、提案や設計、開発などを競わせ、その中から米航空宇宙大手のボーイングの宇宙船「CST-100スターライナー」と、スペースXのドラゴン2が選ばれた。両社はNASAからの資金提供を受け、現在も開発に取り組んでいる。開発が順調に進めば、スターライナーは2017年中に無人飛行と有人飛行を、一方のドラゴン2は、2016年12月に無人飛行を、2017年に有人飛行を実施する予定となっている。【参考】・SpaceX Tests SuperDraco Descent Landing Capability | Commercial Crew Program・Dragon 2 Propulsive Hover Test - YouTube・"Hover test of our Dragon 2 spacecraft that can carry cargo and crew "
2016年01月25日ライカカメラは1月21日、アウトドア仕様のコンパクトデジタルカメラ「ライカ X-U」を発表した。発売は2月13日で、価格は税込432,000円。ライカ X-Uは、IP68相当の防塵・防水性能をはじめ、耐衝撃性能、耐寒性能を持つコンパクトデジタルカメラ。耐久性を重視したアウトドア仕様のカメラはライカ初となる。有効1,620万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載し、レンズには「ライカ ズミルックス f1.7/23mm ASPH.」(35mm判換算で35mmの画角に相当)を採用。自然な色再現でディテールまで鮮鋭に描写するという。水中では水深15m以内で60分までの撮影が可能で、水中での撮影に適した設定にできる「水中スナップボタン」を備える。デザインはアウディ社のデザインチームが手がけ、ミニマルな外観に仕上がっている。トップカバーにはアルミニウム、外装にはTPE素材を使用し、設定ダイヤルはアルマイト仕上げとなっている。フラッシュはレンズの上部に内蔵。主な仕様は、撮像素子が有効1,620万画素のAPS-Cサイズ(23.6×15.7mm)CMOSセンサー、レンズの開放F値がF1.7、対応感度がISO100~ISO12500。静止画の記録形式はJPEG、DNG。動画はフルHD(1,920×1,080ドット)またはHD(1,280×720ドット)で撮影可能だ。フレームレートは30fps、記録形式はMP4となる。背面のモニターは3型・約92万ドットの液晶方式で、記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカード、マルチメディアカードが使用できる。バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約450枚。サイズは約W140×D79×H88mm、重量はバッテリーを含まない状態で約600g、バッテリーを含む状態で約635gとなっている。
2016年01月21日2016年公開の注目作、『X-MEN』シリーズの最新作『X-MEN:アポカリプス』。『X-メン』(2000年)、『X-MEN2』(2003年)、そして、前作『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014年)で返り咲いたブライアン・シンガー監督が、本作でも引き続きメガホンをとる。今回描かれるのは、不死に近いパワーを持つ最古のミュータント、アポカリプスとの死闘。いまだ謎に包まれたままの本作の概要や撮影秘話を、ブライアン・シンガー監督に聞いた。――はじめに、『X-MEN:アポカリプス』の舞台を教えてください。アメリカのニューヨークとエジプトのカイロが主な舞台ですが、世界中を回ります。世界が破壊されてしまうので。時代のメインとなるのは1983年です。――アポカリプスは、原作のコミックにも登場しますが、原作に忠実に描かれるのでしょうか?いいえ、まったくのオリジナルです。デザインやイメージはそのままとりましたが、ストーリーは新しいものになっています。――今回、アポカリプスを悪役にした映画にしようと思った理由は?名前がいい! アポカリプス! そして、世界の黙示録ですから。彼は、ほかのX-MENなんかに興味はなく、これまで問題になってきた人間とミュータントの戦いも関係ない。彼にとって一番大事なのは、自分が全世界の秩序を正して、自分が神としてあがめられること。世界で一番すばらしいのは「俺だ!」ということを証明したいわけなんです。――アポカリプスへの興味から、彼を復活させるストーリーにしようと思われたんですね。そうなんです。彼は人間に裏切られ、エジプトに4500年もの間眠らされ、その間ずっと活躍できなかった。そして、目覚めてみたら世の中はまったく変わってしまっていて、彼は秩序たる世界に戻さないといけないと思うのです。それこそが自分の責任だと信じ、人間とミュータントに対して戦いを挑み、昔の栄光を取り戻そうとする。――2015年夏に開催された「コミコン・インターナショナル」にて上映されたフッテージ映像で、アポカリプス側にマグニートーがいましたが、アポカリプスが配下に置く"フォー・ホースメン(黙示録の四騎士)"の一人ということですか?その通りです。黙示録の四騎士の一人を、どうしてもマイケル・ファスベンダーにやってもらくて、彼をくどいたんです。――そうだったんですね! 実際に撮影されていかがでしたか?ファスベンダーは、映画『スティーブ・ジョブズ』でジョブズ役に抜てきされるほどすごい役者ですが、アポカリプスに「俺の方に来い」と言われて行くシーンは、本当にすばらしい演技で涙が出るほどでした。森の中で撮影したんですが、「あぁ~いいなぁ」と感動したら、自分がやらないといけないことをすっかり忘れてしまって、「悪い悪い、すごいよかった」って抱き合ったあとに、「申し訳ない! もう一度撮らせて!」って(笑)。それくらい、ファスベンダーは最高の演技をしています。――そのシーンは特に必見ですね。監督にとって大きな挑戦だったことはありますか?超人的なスピードで動き回るクイックシルバーのシーン! ものすごく高性能なカメラを使って、2分間を1.5カ月かけて撮影しました。楽しかったけど、大変だった。でも、すごいかっこいいシーンになったと思います。――ミスティーク役のジェニファー・ローレンスさんが本作を最後にシリーズを卒業すると言われており、その点も注目されています。今回彼女は、助けないといけない人や苦労しているミュータントがまだまだたくさんいるという現実に、自分自身で立ち向かうという役どころです。最後になるというのも、青色になるのは嫌だと言っていたけど、一緒に仕事はしたいと言っていたので、どうなるかわかりませんよ! 青にはならずに登場するかもしれません。――ウルヴァリン役のヒュー・ジャックマンさんも、本作と、2017年公開のスピンオフ『ウルヴァリン』新作で、同役を務めるのは最後になると示唆するコメントをされています。そんなウルヴァリンですが、フッテージ映像には姿がありませんでした。なぜですか?この映画にウルヴァリンが登場するのか、また、次回作に登場するのかどうかも知りません!――えっ! 本作には登場しますよね?登場するとは言ってませんよ! でも、2月にも再撮影がありますし、世の中何が起こるかわかりませんからね(笑)――今後の展開に期待します(笑)。最後に、楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。ものすごい映像になっていると思います。そして、先ほど話したマイケル・ファスベンダーやジェニファー・ローレンスだけでなく、アポカリプス役のオスカー・アイザックの演技がものすごくいい!楽しみにしていてください。■プロフィールブライアン・シンガー1965年9月17日、アメリカ・ニューヨーク出身。1995年の映画『ユージュアル・サスペクツ』で注目を集め、『X-メン』(00)の監督に抜てき。その後、『X-MEN』シリーズは、『X-MEN2』(03)で監督、『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』(11)で製作を務め、『X-MEN: フューチャー&パスト』(14)で再び監督。続く『X-MEN:アポカリプス』(16)もメガホンをとる。そのほかの監督作に、『スーパーマン リターンズ』(06)や『ワルキューレ』(08)など
2016年01月17日米国の宇宙開発企業「スペースX」は12月21日(現地時間)、人工衛星を打ち上げた「ファルコン9」ロケットの第1段機体を、打ち上げ場所のすぐ近くに、垂直に着陸させる試験に成功した。これまでSFの中では何度も描かれてきた光景が、歴史上初めて、現実のものになった。本稿では、この成功の意義と、これまでの挑戦の歴史、そしてスペースXの狙いとは何かについて解説する。○人工衛星を打ち上げたロケットが帰ってきた人工衛星を打ち上げたロケットが地上に帰ってくる―それは長い間、夢物語だった。多くのロケットは打ち上げごとに使い捨てているが、ロケットが地上に帰ってくることができれば、整備し、推進剤を補給すれば再度飛ばすことができる。そんな飛行機のように運用できるロケットが実現できれば、宇宙飛行にかかるコストが大幅に削減できると言われていた。だが、技術的な困難さから、世界中の宇宙機関が半ば諦めた構想でもあった。しかしスペースXは「打ち上げコストを従来の100分の1にする」という目標を掲げ、その困難に果敢に挑み、そして実験と試験を着実に進め、わずか4年ほどで着陸まで成し遂げた。スペースXは、ロケットの回収と再使用を行うという構想を2011年に明らかにした。そんなことが本当にできるのかと、当時は多くの人が訝しんだものだった。だが、そんな大方の見方をよそに、同社は動き始めたのだった。○着実に進められた試験まず同社は2012年に、ファルコン9の初期型の機体を流用した「グラスホッパー」いう実験機を開発し、地上から垂直に上昇し、上空で横移動したりしつつ、地上に垂直に降り立つという飛行試験を繰り返し行った。2014年からはファルコン9のv1.1と呼ばれる改良型の機体を流用した「F9R-Dev」を開発、グラスホッパーの跡をついで試験を繰り返した。さらにそれと並行し、2013年9月29日から、衛星を打ち上げたあとの第1段機体を太平洋上に着水させる試験が始まった。この最初の試験では、着陸のためのエンジンの再点火には成功したが、その後スピン状態に陥りエンジンが停止し、着水は果たせなかった。2014年4月18日と7月14日にも大西洋上への着水試験に挑戦、さらに着陸脚も装着された。エンジンの再点火と制御、そして着陸脚の展開にも成功したが、海が荒れていたことから、着水後に機体は破壊された。9月21日にはロケットの問題で着陸脚は装備されなかったが、エンジンの再点火、着水などには成功しており、またNASAの協力で再突入時の機体の挙動や温度変化などが観察された。その後同社は、ファルコン9の第1段機体が着陸するための広い甲板をもつ無人の船を開発した。甲板はサッカー場とほぼ同じ広さがあり、推進器とGPSを使用した位置制御システムにより、嵐の中でも安定して自分の位置を保ち続けることができる。そして2015年1月10日、国際宇宙ステーションに物資を運ぶ「ドラゴン」補給船運用5号機の打ち上げで、この船への着陸が試みられた。第1段の分離後、ロケットエンジンに再点火し、高度約80kmから大西洋上に浮かぶ船を目指して下降した。そして第1段機体は甲板上にはたどり着いたが、激突し、着陸そのものは失敗に終わった。同年2月11日にも船への着陸が試みられたが、このときは天候が悪く断念され、着水に切り替えられた。そして4月14日に実施された試験では、ふたたび甲板上にはたどり着いたものの、着陸直後に機体が倒れて爆発、失敗に終わった。続く6月28日には3度目となる船への着陸試験に挑む予定だったが、ロケットが打ち上げに失敗したため、実施できなかった。○2015年12月21日このあと同社は約半年間をかけ、失敗した箇所の改修を行うと同時に、ロケットの性能向上と、そしてより確実に、安定した着陸を実現するための改良を行った。この新たなファルコン9の、着陸技術に関する改良点がどのようなものであるかは、今のところ具体的には明らかにされていない。公開されている写真を見る限り、姿勢を制御するための窒素ガスの噴射装置の形と取り付け位置が変わっており、空力フィンも多少形が変わっている。また着陸脚も改良されたといわれている。さらにロケット機体の改良と並行し、ロケットを船の上ではなく、陸上に降ろすための準備も進められた。同社は今年2月、ファルコン9が打ち上げられるケイプ・カナヴェラル空軍ステーションの第40発射台から10kmほど南に位置する、第13発射台の土地を米空軍から借り受けている。ここはかつて、アトラス・ロケット発射場として使われていた場所であるが、スペースXは「第1着陸場」と新たに名付け、改装した上でロケットの着陸場所として使うことになった。実際に着陸ができるかどうかは米連邦航空局(FAA)の審査結果待ちだったが、12月に無事に許可が下り、そして12月21日を迎えた。6月の失敗以来初にして、さまざまな改良を施されたファルコン9は、日本時間12月22日10時29分(米東部標準時12月21日20時29分)、米国のフロリダ州にあるケイプ・カナヴェラル空軍ステーションの第40発射台から離昇した。ロケットは順調に飛行し、約15分後から、搭載していた11機の衛星を順次分離し、すべてを所定の軌道に投入した。その一方で、離昇から2分24秒後に分離された第1段機体は、まず機体を反転させ、逆噴射をかけた。そして今来た航路を戻るように飛び始め、約5分後に大気圏に再突入。ここでもエンジンを噴射して速度の上昇を抑制する。そして突入後は空力フィンと窒素ガスの噴射を使って機体の姿勢を制御しつつ地表に近付いていき、さらにエンジンを噴射しながら、第1着陸場に舞い戻った。着陸に成功した瞬間、スペースXの管制室は喜びに沸き、宇宙開発のフォーラム・サイトやSNSも賞賛の声で埋め尽くされた。かくして歴史は作られたのであった。○その歴史的意義飛行機のように運用できるロケットを造るという挑戦に挑んだのは、もちろんファルコン9が初めてではない。その夢物語の実現を目指し、これまでに多くの青写真や実験機が生み出されている。たとえば1990年代には米国防総省やNASAが「DC-X」という実験機で垂直離着陸飛行を実施しており、また今年11月にはスペースXのライヴァルでもあるブルー・オリジンが「ニュー・シェパード」も実施している。日本も「RVT」という実験機を開発した。ただ、DC-Xの最大到達高度は約3000m、RVTも約40mと、宇宙には到底満たない高度までしか到達していない。ニュー・シェパードは高度こそ100kmの、一般的に宇宙空間と呼ばれる高さにまでは達したが、ニュー・シェパードは人工衛星を打ち上げるためのロケットではないため、単純に真上に向かって上昇し、そのまま真下に向かって降下しただけである。一方、ファルコン9は人工衛星を打ち上げるためのロケットなので、打ち上げ後に徐々に機体を傾け、水平方向への速度を稼ぐ。そこからロケットを地上に着陸させるためには、高度の制御だけではなく、水平方向の速度を打ち消し、場合によっては飛んできた航路を戻るように飛行する動作も必要になる。ファルコン9の飛行経路はさまざまなので決まった条件ではないが、第1段の分離時点でおおよそ高度は80から100km、水平方向には時速約6000kmも出ている。ここから機体を制御し、エンジンを噴射して速度を落とし、さらに地上の狙った地点に着陸させるのは至難の業である。さらに、人工衛星を打ち上げるためのロケットは、とにかく軽く造らなくてはならない。しかし一方で、ロケットを着陸させるためには着陸脚や姿勢制御装置、追加の推進剤などが必要になる。ニュー・シェパードのようなロケットであれば、頑丈な着陸脚を装備したり、推進剤を十二分の余裕をもって積んだりすることもできるが、ファルコン9の場合はそうすると衛星を打ち上げられなくなるため、できる限り軽く、それでいて着陸できる程度には十分という、ぎりぎりの線を狙った設計をしなければならない。これらの点で、ファルコン9の成功は空前の偉業と言える。○再使用による低コスト化は実現できるのか今回のファルコン9の着陸成功が、歴史に残る大成果であることは疑いようもない。しかし、そもそもロケットの再使用が本当にコスト削減につながるのかはまだ未知数であり、その意味では今回の成功でようやくスタートラインに立てたに過ぎない。たとえば、今回着陸に成功した機体は外見からは無傷なように見えるが、本当に無傷なのか、また再打ち上げに耐えられるかどうかは検証しなければわからない。そして再打ち上げのための整備も含めた打ち上げコストは、ロケットを大量生産するよりも安価なるのかどうかも、今後実証を重ねなければわからない。ファルコン9とは技術的に大きく異なるものの、かつてスペース・シャトルは、再使用にかかるコストが莫大なものになり、当初の「再使用による低コスト化」という目標は達成できなかった。ファルコン9が同じ轍を踏まないという保証は今のところない。ただ、スペースXは楽観的な将来を描いている。たとえば、打ち上げ後に陸上まで戻ってくるのは再打ち上げまでの輸送や整備の面で利点は多いものの、ロケットにとっては大きな負担になるため、より近い海上の船に降ろす試験も継続するとしている。さらに、2016年中には打ち上げに使ったロケットをもう一度打ち上げたいとも語られている。また、ロケットの再使用に挑戦しようとしているのはスペースXだけではない。ブルー・オリジンもニュー・シェパードより大型の、人工衛星を打ち上げられるロケットで再使用をやろうとしている。また米国の基幹ロケットを運用するユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)や欧州では、第1段エンジンのみの回収・再使用を行うことを計画している。今後は、陸上や船上への着陸が頻繁に行われ、一度打ち上げに使われたロケットが再び飛び立つ光景が当たり前になるかもしれない。その中で、再使用ロケットによる低コスト化という概念が、本当に成立するのかどうかも自ずと見えてくることになるだろう。○三兎を追い、三兎を得たしかし、着陸に成功したこと以上に、スペースXにとって最大の収穫は、「三兎を追い、三兎を得た」ことだろう。今回の打ち上げは、今年6月の失敗以来初となるものであった。従来の宇宙開発の常識から考えると、再開1号機の打ち上げでは、前回の問題が再発せずに打ち上げが成功するかどうかに主眼が置かれるはずで、着陸試験をやろうという発想は出てこないだろう。おまけに、今回打ち上げられたファルコン9は、エンジンから機体の構造、推進剤に至るまで、全体的に大きな改良が加えられた実質の新型機でもあった。打ち上げ失敗からの再開1号機で、新型機を使い、さらに着陸もやるというのは、従来の常識からは大きくかけ離れている。それでも、スペースXはその三兎を追いかけ、そして三兎すべてを得ることに成功した。これは同社だけではなく、発射場を提供している米空軍、安全審査を行うFAA、さらにロケットにとってのお客であったオーブコム社も同意した上で行われたものであり、彼らが全員この挑戦を支持し、支援した結果、初めて実現した。すでに米国の宇宙開発の世界では、それが可能な体制ができあがっている。たとえ再使用ロケットの概念が夢物語に終わったとしても、この風土は、ライバルである欧州やロシア、日本などのロケットにとっては脅威であり、しかし人類の宇宙進出にとっては大きな希望になるだろう。【参考】・spacex_orbcomm_press_kit_final2.pdf・Background on Tonight’s Launch | SpaceX・SpaceX | Webcast・Live coverage: Falcon 9 rocket launches, and lands, at Cape Canaveral | Spaceflight Now・SpaceX Makes History with Successful Booster Return to Onshore Landing | Spaceflight101
2015年12月24日●前モデルからの変更点UPQ(アップキュー)は21日、同社のSIMフリースマートフォン「UPQ Phone」の新製品「A01X」を発表した。OSにAndroid 5.1を搭載し、4G LTEに対応している。ここでは、同日開催された記者説明会の模様をレポートする。UPQは8月に7万5,000円と安価な50型4kディスプレイや、ヘッドフォン、椅子など統一したカラーリングと一挙17種・24製品を発表して話題となった新興の家電メーカーだ。現在の売れ筋製品はスマートフォンの「UPQ Phone A01」だが、このA01の後継モデルとなるのが今回発表された「A01X」だ。製品発表を行った同社の中澤優子社長は、既存機種のA01の売れ行きが好調で、そろそろ在庫がなくなりそうであることを挙げ、単純に増産してもよかったが、これまでに寄せられたフィードバックに対する修正を含めたマイナーアップデートとして新機種を出すことにしたと説明した。A01Xはこれまでどおり、1万円代と手頃な値段で入手できるSIMフリースマートフォン。対応するFDD-LTEのバンドは1/3/19/28で、NTTドコモの新しい700MHz帯のプラチナバンドにも対応している。CPUにはMediaTekの64bit対応クアッドコアSoC「MT6735」(クロック周波数は1.3GHz)を搭載。メモリは1GB、ディスプレイは4.5インチのFWGA(854x480ドット)という基本的なスペックは変わっていない。変更点は、カラーリングが従来のホワイト(前後ホワイト)、ブラック(前後ブラック)、ブルーバイグリーン(前面ブラック)に加え、前面ホワイト、背面ブルーバイグリーンの「ホワイトBG」が追加された点と、内蔵フラッシュメモリが8GBから16GBに倍増したこと。また地味だが、ハードウェアボタンの配列がA01では「メニュー・ホーム・戻る」だったのが、A01Xでは日本で標準的な「戻る・ホーム・メニュー」に変わっている。また、ディスプレイのタッチパネルが同時に2箇所タッチから5箇所タッチに増えている。これらの変更の結果、直販価格もA01の1万4,500円からA01Xでは1万4,800円に値上がりしているが、スペックの向上ぶんを考えると、ほとんど差はないと言っていいだろう。販売は同社のネット直販に加え、ツタヤ家電、ビックカメラ系列(ビックカメラ、コジマ、ソフマップ)、ヤマダ電機などで21日から開始している。●どういう人におススメ?○エントリー機としてはおススメ発表会場で実機に触れる機会があったが、4.5インチと今ではやや小ぶりとも言えるサイズはちょうどいいサイズ感で、手の小さい人でも使いやすそうだ。一方性能的には、昨年のフラッグシップ級と比較してもかなりの差を感じる。ウェブを見たりメールを送受信する、LINEを使う程度であれば問題はないが、3D表示の重いゲームなどはかなり荷が重い感じだ。そのあたりの割り切りがきちんとできるのであれば、安価なMVNOのSIMと組み合わせて、利用頻度の低いユーザー向けのスマートフォンとして運用するのにちょうどいい端末だと感じた。そのほかUPQは、アクションスポーツカメラ「Q-camera ACX1」の純正オプションとして、「フローティンググリップ」と「アルミサクションカップ」の販売も開始した。また、本体に同梱される「防水ハウジング」の単体販売も開始する。フローティンググリップは水に浮くグリップ、アルミサクションカップはスノーボードなどに固定するための器具で、前者はハワイなどで年越しをするユーザーに、後者はスノーシーズンのウィンタースポーツを撮影したい人向けのオプション品となる。***今回の発表は新製品発表というよりは、8月に発表した既存ラインナップの更新だった。まったくの新製品は、来年改めて発表するという。maker系家電ベンチャーとして注目される同社だが、最初の製品群に対しては一定の評価が与えられた反面、製品の品質や調達力などで改善を求める声もある。こうした声にどこまで応えられるのかも含めて注目したい。
2015年12月22日米国のスペースXは12月21日(現地時間)、通信衛星「OG2」11機を搭載した「ファルコン9」ロケットの打ち上げに成功した。ファルコン9の打ち上げは、今年6月の失敗以来初となった。また、ロケットの第1段機体の地上への着陸にも成功し、世界初の快挙を成し遂げた。同ロケットは日本時間12月22日10時29分(米東部標準時12月21日20時29分)、米国のフロリダ州にあるケイプ・カナヴェラル空軍ステーションの第40発射台から離昇した。ロケットは順調に飛行し、約15分後から11機のOG2を順次分離し、すべてを所定の軌道に投入した。OG2は米国のオーブコムが運用する衛星で、シエラ・ネヴァダによって製造された。オーブコムは地球低軌道を多くの衛星を展開し、山や海などの通信インフラが整っていない場所などを対象にした通信サービスを展開している。OG2はその次世代機となる。各衛星の質量は172kg、設計寿命は5年強が予定されている。スペースXは米国カリフォーニア州に本拠地を置く会社で、2002年に立ち上げられた。これまでとは大きく異なる手法で、安価で高性能なロケットや宇宙船を開発し続けており、宇宙開発の革命児として知られている。○ロケットの第1段機体の着陸にも成功今回ファルコン9は、衛星の打ち上げ成功だけではなく、ロケットの第1段機体の地上への着陸にも成功した。スペースXはロケットの運用コストを下げるため、機体を何度も繰り返し再使用することを目指している。これまで実験機を使った垂直離着陸飛行の実験や、打ち上げ後の第1段機体を海上や船の上に降ろす試験を行っていたが、地上への着陸は今回が初だった。これまで、高度数百mから数kmまで上昇したロケットが着陸したことは何度もあり、また今年11月23日には、米国のブルー・オリジンが開発した「ニュー・シェパード」ロケットが、高度100kmまで到達した後に、地上への着陸に成功している。しかし、人工衛星を打ち上げたロケットの第1段機体が、地上への着陸に成功したのは、今回が世界初のこととなった。着陸には成功したものの、機体が再使用できる状態にあるかどうかは検査を行う必要がある。同社では今後1年以内に、一度打ち上げに使ったロケットを再度打ち上げたいとしている。○6月の失敗以来の打ち上げ、ロケットは大幅に改良ファルコン9の打ち上げは、今年6月28日の打ち上げ失敗以来初となった。この打ち上げでは国際宇宙ステーションに物資を補給する「ドラゴン」補給船運用7号機が失われた。その後の調査で、ロケットの第2段タンク内にある、ヘリウム・タンクを固定する支柱が破損したことが原因である可能性が高いとされている。この事故を受けて、同社ではこの支柱の使用を止め、またハードウェアの品質検査をより強化する対策がとられた。また今回の打ち上げでは、機体やエンジンなどを大幅に改良した、新型のファルコン9が使われた。この改良は6月の事故前から行われていたもので、従来型と比べ、打ち上げ能力が約30%も向上している。改良点はロケット全体に及んでおり、ロケット・エンジンの性能向上、第1段機体の構造の改良、第1段と第2段をつなぐ段間部の構造と分離機構の改良、第2段機体の延長とそれに伴う推進剤の搭載量の増加、さらに推進剤をこれまで以上に冷却して高密度化し、より多く充填できるようにするなど、多岐にわたっている。ファルコン9は今回を含めて20機目の打ち上げとなり、前号機の失敗以外はすべて成功している。【参考】・spacex_orbcomm_press_kit_final2.pdf・SpaceX(@SpaceX) | Twitter・Elon Musk(@elonmusk) | Twitter・Live coverage: Falcon 9 rocket launches, and lands, at Cape Canaveral | Spaceflight Now・SpaceX | Webcast
2015年12月22日UPQは21日、SIMフリーAndroidスマートフォン「UPQ Phone A01X」を発売した。価格は税別14,800円。「UPQ Phone A01X」は、前機種である「UPQ Phone A01」の後継機種となる4.5インチSIMフリーAndroidスマートフォン。A01と比べ、ストレージ容量が16GBに拡大したほか、新カラーバリエーションが追加されるなど一部仕様が変わっている。主な仕様は次の通り。OSはAndroid 5.1。CPUはMT6735 Cortex-A53(クアッドコア、1.3GHz)。内蔵メモリは1GB。ストレージは16GB。外部ストレージはmicro SDHC。ディスプレイ解像度は480×854ピクセル。サイズ/重量は、幅66×厚さ8.6×高さ133mm/118g。バッテリー容量は1,800mAh。背面には500万画素、前面には200万画素のカメラを内蔵。通信面では、FDD-LTE(B1/B3/B19/B28)、W-CDMA(B1/B19)をサポート。そのほか、IEEE802.11b/g/nに準拠したWi-Fi、Bluetooth 4.0に対応する。カラーバリエーションは、ホワイトBG、ブルー・バイ・グリーン、ブラック(2016年1月下旬以降発売)、ホワイトの4色。
2015年12月21日本田技研工業(ホンダ)は22日、外観を一新して各部の熟成を図った「NC750X」と「400X」を、東京ビックサイトで10月30日から開催される『第44回東京モーターショー2015』にワールドプレミアとして出品すると発表した。NC750Xと400Xは、オンロードとオフロードの異なる価値を高次元で融合した「クロスオーバーコンセプト」の開発思想に基づいたスポーツモデル。今回は、両車種ともに外観の一新に伴ってヘッドライトとテールランプにLEDを新たに採用。さらに、ウインドプロテクション効果に優れたウインドスクリーンを採用することで、よりスタイリッシュで快適な走行を可能としている。NC750Xは、LEDのヘッドライトとテールランプ、従来モデルに比べて上方に70mm高くすることで高速走行時の疲労を軽減するウインドスクリーンを採用。新形状の異型断面マフラーにより、小型・軽量化や運動性能の向上、鼓動感にあふれたエキゾーストサウンドを実現している。そのほか、Sモードで3段階のレベルを選択できる「デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)」などを採用した。400Xは、LEDのヘッドライトとテールランプ、従来モデルに比べ約100mm上方に延長したウインドスクリーンを採用。また、新設計のフューエルタンクに利便性の良いヒンジタイプのフューエルキャップ、フロントサスペンションにプリロードアジャスター、ブレーキレバー調整機構を採用し、ギアチェンジシフト機構の改良によって操作フィーリングの向上も図られている。
2015年10月22日フロンティアファクトリーは21日、米KlipschのiOS端末対応イヤホン「X12i」を発表した。発売は11月中旬。価格はオープンで、推定市場価格は税別45,800円。X12iは、Klipschを代表する現行モデル「X10」「X11」と同じドライバー「KG-926」を搭載したBA型のイヤホン。X10やX11を踏襲しつつ、さらなる改良を加えている。ハウジングは6mm径で、同社のプレミアムラインを象徴する銅色リングをあしらうほか、ヘアライン仕上げを施している。主な仕様は、周波数特性が5Hz~19kHz、インピーダンスが50Ω、感度が110dB、遮音性が-26dB、重量が15g。ケーブルに、MFi認証を受けた3ボタン式のリモコンマイクを装備している。カラーはブラックのみ。○「XR8i」「X6i」X12iと同時に、イヤホン「XR8i」「X6i」も発表した。発売は11月中旬で、価格はオープン。推定市場価格はXR8iが36,800円、X6iが27,800円(いずれも税別)。X12iと同じく、MFi認証を受けた3ボタン式のリモコンマイクを装備している。XR8iは、BAドライバーとダイナミックドライバーを1基ずつ搭載したハイブリッド型のイヤホン。ハウジングの内耳部分に亜鉛ダイカストを、外耳部分にエストラマー複合材を使用した二重構造により、耐久性を高めている。主な仕様は、周波数特性が10Hz~20kHz、インピーダンスが50Ω、感度が110dB、遮音性が-26dB、重量が25g。カラーはブラックのみ。X6iは、独自のBAドライバー「KG-723」を1基搭載したイヤホン。ハウジングの形状はスリムな楕円型を採用している。XR8iと同じく、二重構造のハウジングを使用。主な仕様は、周波数特性が10Hz~19kHz、インピーダンスが50Ω、感度が110dB、遮音性が-26dB、重量が18g。カラーはブラックとホワイトの2色。
2015年10月21日ASUS JAPANは21日、14型スタンダードノートPCの新モデル「X453SA-3050」を発表した。10月23日から発売し、価格はオープン、店頭予想価格は42,800円(税別)。主な仕様は、CPUがIntel Celeron N3050(1.6GHz)、メモリがDDR3L-1600 2GB、ストレージが500GB HDD、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)、OSがWindows 10 Home 64bit版。キーボードは日本語88キーで、パームレスト部分に「ASUS IceCool Design」を採用。長時間の使用でもパームレストが熱くならないように配慮した。14型の液晶ディスプレイはグレア(光沢)タイプで、解像度は1,366×768ドット。バッテリ駆動時間は約5.3時間。通信機能は、100BASE-TX対応有線LANとIEEE802.11b/g/n対応無線LANに対応する。インタフェース類は、30万画素Webカメラ、HDMI×1、D-Sub×1、USB 3.0×1、USB 2.0×1、SD/SDHCメモリーカードスロット、ヘッドホン出力/マイク入力コンボジャックなど。本体サイズはW348×D242×H25.3mm、重量は約2kg。
2015年10月21日東芝は10月14日、REGZA Z20Xとシンクロ動作するサウンドシステム「RSS-AZ55」を発表した。発売は11月上旬。価格はオープンで、推定市場価格は33」000円前後(税別)。RSS-AZ55は、バー型のデュアルドライブサブウーファーと左右のサテライトスピーカーを組み合わせた2.1chシステム。REGZA Z20Xとのシンクロドライブ機能が最大の特徴で、Z20Xの内蔵スピーカーと同期して、迫力のあるサウンドを提供する。サテライトスピーカーのユニット構成は33mm×55mmのフルレンジを2本。サブウーファーのユニット構成は75mm径を2本。サテライトスピーカーの前面にはディフューザーを備えている。実用最大出力は20W×2+40Wの計80Wとなっている。対応する音声入力フォーマットはドルビーデジタルとリニアPCM。立体音響エフェクトDTS Studio Soundもサポートする。また、Z20Xシリーズと接続することで、5バンドのグラフィックイコライザーや低域強調機能を使用できる。インタフェースはHDMI入力とHDMI出力、光デジタル音声入力を各1系統装備する。サテライトスピーカーのサイズはW150×D113×H96mmで、サブウーファーのサイズはW660×D96×H96mm。
2015年10月14日アニメ専門チャンネル・アニメシアターX (AT-X)は、スカパー!オンデマンドにて、声優チャンネル「ST-X」(エス・ティー・エックス)を開局。人気声優たちが出演するAT-Xオリジナル声優バラエティ番組を多数ラインナップした声優ファン注目のチャンネルとなる。「ST-X」ではアニメ専門チャンネル「AT-X」で放送されている声優バラエティ番組の最新話が同じタイミングで配信されるほか、10月から放送開始する新番組も楽しめる。また、「ST-X」だけの特別映像や過去のアーカイブのほか、特別番組も今後配信予定となっている。パソコン、スマホ、タブレットを使用して、いつでもどこでも声優バラエティ番組が視聴可能となり、声優の知られざる素顔が楽しめるオンリーワンの専門チャンネル「ST-X」は、2015年10月1日より開局予定。■「ST-X」チャンネル概要【チャンネル名】「ST-X」(エス・ティー・エックス)【サービス開始時期】2015年10月1日(木)予定【視聴方法】「ST-X」は「スカパー!オンデマンド」に会員登録し、視聴手続きを行うことで視聴できる。【視聴料金】月額1,080円(税込)※月額見放題「配信予定番組」などの詳細は、AT-X内詳細ページにて。
2015年09月01日フォーカルポイントは8月21日、米JayBird社のスポーツ向けBluetoothイヤホン「X2」を国内発売した。価格はオープンで、直販価格は22,200円(税別)。X2は、2013年5月にリリースした「BlueBuds X」の後継モデルだ。Bluetoothのバージョンは2.1+EDRで、対応プロファイルはHFP/HSP/A2DP/AVRCP。従来モデル同様、独自の音声コーデック「SHIFT」を採用。SIFTはSBCをカスタマイズしたものであり、プレーヤー側に特別な設定は不要だ。イヤーチップは通常のシリコンタイプに加えて、X2のために特別にデザインされたComply製のチップが付属。高いノイズアイソレーション能力とフィット感を実現する。サイズはいずれもS/M/Lの3種類だ。内蔵バッテリーによる再生時間は最長約8時間。サイズは約W22×D13×H29mm、質量は約13.8g。iPhoneやAndroid端末で使えるマイク付きリモコンも備えている。
2015年08月21日ボーイングと日本の機体主要パートナーは7月23日、ボーイングの新型旅客機777Xの開発・製造に関する正式契約に調印した。今回の契約は、2014年にボーイングと日本の航空機メーカー(JAI)および日本航空機開発協会(JADC)が発表した、主要構造部位の約21%を日本の航空機メーカーが製造分担するという合意覚書(MOA)の契約諸条件を盛り込んで契約文書にまとめたもの。分担部位としては、胴体、中央翼、圧力隔壁、主脚格納部結合、客室扉、貨物室扉、主脚扉、翼胴フェアリング等が含まれている。JAIとは、三菱重工業(MHI)、川崎重工業(KHI)、富士重工業(FHI)、新明和工業(SMIC) および日本飛行機(NIPPI)の総称で、JADCは民間航空機の開発を推進し、日本の航空機メーカーの競争力を高める目的で設立された一般財団法人となっている。ボーイング民間航空機部門でサプライヤー・マネージメント担当バイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャーを務めるケント・フィッシャー氏は、「日本のパートナーは常に最高水準のパフォーマンスを見せてくれており、現行の777の大いなる成功にも大変貢献してくれています。われわれは777Xを競争力のあるものにするための努力を続けており、刻々変わる市場の要求に応えられるパートナーシップのひとつの模範例になっています」とコメントしている。JADCの村山滋理事長(川崎重工業社長)は、「今回の正式契約はJADCおよびJAIにおいて極めて重要なイベントであり、JAI各社においても工場の新設を含む拡張、ロボットや新しい設備の導入など自動化の推進等積極的な投資を行い、高品質の製品を納期通りに提供することにより777Xの成功に貢献したい」とコメントしている。2014年、ボーイングは50億ドル(約6,100億円)におよぶ製品・サービスを日本から調達するとともに、数万人の雇用を生み出している。ボーイングによる日本からの調達規模は、今回の契約締結により今後5年間で約360億ドル(約4兆 4,000億円)に達する見込みとなっている。JADCの一丸清貴専務理事は、「日本の航空機メーカーはこの50年、最初の747SPへの参画をはじめとして、以降のほぼ全ての民間機プログラムに参画しており、ボーイング社とは単なるサプライヤーを超える関係を築き上げてきました。今回の777Xの契約はそれをより強固にするものであり、将来にわたって航空機の開発・製造についてともに歩んで行きたい」とコメントしている。ボーイングはこれまで日本の航空機メーカーと、次世代737、737MAX、747、757、767、777、787ドリームライナー、そして今回の777Xの開発・製造を通じて、50年近くにわたり協力関係を続けている。777Xは現行777ファミリーをベースとして作られ、777Xファミリーとしては777-8Xと777-9Xがある。777Xは現在6社から306機の確定受注を得ており、2017年に生産を開始、2020年の初号納入を目指している。
2015年07月23日アルファベットの24文字目にあたるX(エックス)が、謎の人物を表す“ミスターX”や、いつか予測がつかない日“Xデイ”などの言葉に使われているのはご存知のとおり。もともとは、数学用語で未知数を表すものでした。でも、Xはいつから数学の世界で“未知、謎”という意味になったのでしょうか。その歴史をひもとくと、意外にも約380年前の出版社の都合に行き着きます。■デカルトの本がきっかけだった!「我思う、故に我あり」という言葉で有名なフランスの数学者、デカルト。彼は1637年に、『幾何学』という題名の数学書を刊行しようと試みました。その際にデカルトが思いついたのは、「アルファベットの後ろ3つ、X・Y・Zを未知数として使おう」ということ。といっても深い意味があったわけではなく、「AやBはいろいろな項目に使われるから、あまり注目されない後ろの文字も使おう」というような感じ。“X・Y・Z”に深い意味があったわけではないのです。学校の授業で先生が、「いつも前から当てているから、今日は後ろから発表」というのに近いノリですね。しかしそこに、出版社の都合が絡みました。当時の出版に使われていたのは“活字印刷”。データで処理する現在の出版技術と異なり、ひとつひとつの活字(ハンコ)を準備して印刷する形式です。話を戻しましょう。デカルトが『幾何学』の原稿を持っていったところ、出版社(印刷業者)から「YやZから始まる単語は少なくない。でもXから始まる単語はあまりないから、活字が余っている。だからXを未知数の代表にしよう」と提案され、それがきっかけでXが“未知の代表”とされてしまったのです。もしデカルトが気まぐれに「今回はアルファベットの後ろから」などと思わなかったとしたら、印刷所で余っていた別の文字が未知の代表になっていたかもしれません。デカルトの『幾何学』は名著として数学界に広がり、そののち一般用語にまでなりました。最初に物事が決まるときは、こんなものなのかもしれません。■Xはあまり使われない単語だった実際のところ、アルファベット26文字のなかで、Xは3番目に使用頻度の少ない文字です。ニュース記事からアルファベットをカウントすると、0.16%程度しか使われていないことがわかります。つまりXは、約600文字にひとつということになります。ちなみに、さらに少ないのは“q(Q)”と“z”で、どちらも使用頻度は推定0.08%(約1,200文字にひとつ)です。ニュース記事をランダムに選んだ場合の結果なので、選ぶ記事によって多少は異なりますが、大きくは変わらないはず。もし、もっとも使われない文字がQだったら、“ミスターX”のかわりに“ミスターQ”なんていい方をしていたかもしれません。Qだと、まったく印象が異なりますね。Xにはおどろおどろしいイメージがありますが、もともと深い意味はなかったとわかると、なんだかちょっとホッとします。(文/シール坊)
2015年07月02日東芝ライフスタイルは6月10日、液晶テレビ4Kレグザの「Z10X」「J10X」シリーズをHDR(ハイダイナミックレンジ)フォーマット入力に対応させるためのアップデートを行うと発表した。アップデートの実施時期は2015年12月を予定している。Z10Xシリーズは、2014年10月に発表した4Kレグザ。スカパー!4KチューナーとHEVCデコーダーを内蔵するほか、全録機能の「タイムシフトマシン」を搭載している。映像面では、分割駆動が可能な直下型LEDバックライト液晶や、「レグザエンジンCEVO 4K」の搭載が特徴だ。J10Xシリーズは、Z10Xシリーズと同時発表された4Kテレビ。スカパー!4Kチューナーは内蔵していないが、HEVCデコーダーは内蔵しており、「ひかりTV 4K」サービスなどを利用できる。アップデートにより利用可能になるHDRフォーマットは、4K映像に対応した次世代BD「Ultra HD Blue-ray」でも採用されている規格。従来の映像に比べて明暗差の大きな場面でもリアルな映像表現が可能になる。また、ダイナミックレンジの拡大によって、これまでの映像よりも精細感や立体感もアップする。アップデート後には、Z10X・J10XシリーズのHDMI入力端子のうち1基(HDMI3)がHDMI 2.0a仕様となる。なお、アップデート後にダイナミックレンジが拡大されるのは、HDRフォーマットの映像のみだ。
2015年06月10日アジェンダは、Mac用宛名印刷ソフト「宛名職人Ver.21」の無償アップデータを提供開始した。最新版ではMac OSの最新バージョンである「OS X Yosemite v10.10.3」に対応している。OS X Yosemite v10.10.3では、「iPhoto」に替わる写真管理アプリケーション「写真」が追加されているが、本アップデータを利用することで、「宛名職人Ver.21」を、その「写真」に対応させることができる。「iPhoto」と同様に「写真」アプリ内の画像データを「宛名職人Ver.21」から直接選べるようになるので、スムーズに写真入りのペーパーアイテム作成が行える。アップデートの対象となる製品は以下の通り。宛名職人Ver.21宛名職人Ver.21 App Store版宛名職人Ver.21 春このうち、「宛名職人Ver.21 App Store版」のユーザーはMac App Storeを通じてアップデータが提供される。それ以外のユーザーは「宛名職人Ver.21 最新ファイルセット」ページからアップデータをダウンロードできる。
2015年04月13日トヨタ自動車は2日、7~8人乗りのミニバン「ノア」に特別仕様車「X"Delight Plus"」を設定して発売した。X"Delight Plus"は、ノアの「X」グレードをベースに、ワンタッチスイッチ付デュアルパワースライドドア、リヤオートエアコン、スマートエントリーシステム、盗難防止システムを特別装備したほか、スーパーUVカットグリーンガラス(フロントドア)を採用するなど、快適性と利便性を向上させたうえで、買い得感のある価格設定とした特別仕様車。外板色にはスタイリッシュな印象を付与する特別設定色「アイスチタニウムマイカメタリック」を含む全4色を設定している。ノア特別仕様車X"Delight Plus"の価格は、2.0Lガソリンエンジン+Super CVT-i搭載車が255万8,058円~279万4,629円、リダクション機構付のTHS IIを採用したハイブリッド車が300万5,486円(いずれも税込)。
2015年04月02日