定期的な検診が最大の防御に! 女性が気をつけておきたい“婦人科系の病気”
定期的な検診が最大の防御に。
婦人科系の病気とは、子宮や卵巣など女性にしかない臓器、組織に起こる病気のこと。
「膀胱炎のように、男性も罹るけれど女性に多い病気も診察しています。診療科は、産婦人科でも婦人科でもOK。病院によって女性外来、女性総合外来という名前の場合もあります」
婦人科系の病気の中でも20~30代が特に気をつけるべきは、子宮頸がん。
「若い世代の罹患数が多いうえ、長いスパンで見ると、患者の数が増えています。ワクチンで防げる病気なので、未接種の方はぜひ接種を検討してください。特定の年代の女性に対しては、2024年度内なら公費でワクチンを受けられる“キャッチアップ接種”を実施しています」
子宮頸がん以外については、確たる予防法がないのが現状。
だからこそ、できれば年に1回の婦人科検診を受けて、早期発見、早期治療につなげたい。
【子宮頸がん】ウイルス感染がきっかけで発生。
・どんな病気?
ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染が原因で起こると考えられている、子宮の入り口にできるがん。20代でも発生する確率が高い。HPVに感染してもほとんどの人は免疫の力でウイルスを排除するが、感染が長期間続いてしまった場合、ごくまれにがん化するケースがある。