○副作用は、頭痛やむくみなどの軽い症状が中心
ピルを使用するには、婦人科、産婦人科などの医療機関を受診した後、医師に処方してもらう必要があります。妊娠しているときや血栓症リスクが高い場合など、体の状態や既往歴によってはピルを処方できないこともあります。
ピルも薬である以上、副作用が生じる可能性がゼロではありません。症状は、頭痛や胸の張り、むくみ、吐き気などです。ピルを飲み始めて間もない時期には、ホルモンの状態が不安定になり、不正出血が起こることもあります。
しかし現在、一般的に避妊用として処方されているのは、ホルモン量の低い「低用量ピル」なので、強い副作用は起こりにくくなっています。飲み続けても、将来、妊娠しにくくなることはありません。
○"あと"に飲む緊急避妊ピルも知っておこう
ちなみに、ピルには低用量ピルのほかに、よりホルモン量の多い「中用量ピル」と「高用量ピル」もあり、これらは一般的に、生理痛や不妊症などの治療に使われています。
そのほか、緊急避妊法(EC)の一つである「緊急避妊ピル」もあります。これは、性行為をした後72時間以内に飲むことで、受精卵の着床を防ぐもの。一般的には「モーニングアフターピル」