この顔で泣いて笑って、生きてきた。たくさん刻まれた笑い皺も心地いい
だって、ビーチってそういう場所だし。だから私も、胸元げっそりの薄型中年ビキニで楽しく海に入っています。日本ではなかなかそんな風景は見られませんよね。
人生を楽しむことが最優先。その一環として美容があるのです。だからコスメにハマるときがあってもいいし、シンプルなものに心惹かれるときがあってもいい。生身は変わり続けるものだから、変化に応じて自分の関心も移り変わるのを楽しめばいいのではないかと思います。
20代のころは、自分の顔に不満ばかりでした。
全然好きになれなくて、憎んでいたと言ってもいいくらい。30代は、少しずつ自分を俯瞰で見ることができるようになりました。40代の半ばを過ぎ、シミと戦う自分、シワをよしとする自分、どっちにも「いいんじゃない?」と言えるようになってから、自分の顔が好きになりました。
この顔で泣いたり笑ったり怒ったりしながら、ここまできたんだものね。一緒に変化を乗り越えた戦友であり、親友です。もしも今、新品と取り替えてあげると言われても、手入れを重ねたこの顔が心地いい。そう言えるようになったのは、たくさん刻まれた笑い皺のおかげかもしれません。
小島慶子さんのイチ推しコスメ
「エムディアEGFリニューローション」