弱ったメンタルを回復する「達成感」味わえる調理メニュー
その意味でも“食べる”という行為は有効ですし、食べるだけでなく、食べるものを“作る”行為も、弱った心にいつしか生きるパワーを与えてくれます」
池下先生が提案する「食べるセラピー」に、難しい決まりや節制はない。五感を研ぎ澄ませながら“心を動かす”ことを意識して、“作る”から“食べる”までの過程を楽しみ、慈しめばいいのだ。
自己肯定感が弱まり、自分を責めてしまいがちなときは、“食材が形を変えて料理になる”調理法がおすすめ。「私もパン作りにはずいぶんと助けられました」と池下先生。そこで、弱ったメンタルに必要な「達成感」を味わえるレシピを、管理栄養士・料理研究家の金丸絵里加さんが紹介。
■フライパンで焼く「ちぎりパン」
【材料/20cmフライパン1枚分】
A(小麦粉〈振るっておく〉…200g、ドライイースト…3g、砂糖…15g、塩…小さじ1/2〈3g〉)
牛乳(人肌に温めておく)…150ml
バター(室温に戻す)…15g
【作り方】
(1)ボウルにAを入れて混ぜ、牛乳を加えてよくこねる。さらにバターを加え、10分ほどこねて生地をまとめる。
(2)大きめのボウルにサラダ油〈分量外〉を薄く塗り、1を丸めて入れる。