現役医師が教える不眠症教室-睡眠薬に依存しない5つの方法
なぜならば、抗うつ剤などと違い睡眠薬を飲んでも不安の軽減や心がすっきりするなどの効果は得られないためです。
2.身体依存
睡眠薬はこの身体依存が一番の問題になってきます。身体依存とは、その薬を飲まないと眠れなくなくなり手放せなくなってしまうことを指します。これは、薬を飲んでいる時には感じませんが、睡眠薬の使用を止めた時に不眠などが再び起こり薬を手放せなくなってしまいます。これは「(薬の)離脱症状」と呼ばれます。
一番よく病院で処方されている睡眠薬
現在の睡眠薬は「ベンゾジアゼピン受容体作動薬」とよばれる薬がメインの治療薬になっています。一般的には「ハルシオン」や「マイスリー」という名前で知られていると思います。
この睡眠薬は脳の中の神経伝達物質であり、興奮を伝えるGABAという物質と複合体を形成しているベンゾジアゼピン受容体と結合し、GABAが中枢神経系に興奮を伝える働きを抑え眠気をもたらします。
睡眠薬と依存との関係
海外では既に、「ベンゾジアゼピン受容体作用薬」などにおける依存性はないという実験結果も出ています。
例えば、マイスリーという睡眠薬を継続して飲んだ場合に依存したかどうか実験では、プラセボグループ(薬を飲んでいないグループ)