夜中に目が覚めてしまう、眠れない…中途覚醒の原因と対策【現役医師が教える不眠症教室】
実際に、「寝るのも体力がいる」など高齢の方々がよく言われるように、60代以上の方では20%以上の方が中途覚醒の経験や悩みを抱えていると言われています。では、一体どのような症状が中途覚醒にはあるのでしょうか。
- 60代以上で多く起こりやすい
- 寝入ってから3~4時間後に目が覚める事が多い
- 一度起きてしまうともう一度眠りにくい
- 朝と夜の活動時間帯が逆転しやすい
- 日中に酷い睡魔に襲われたり日中の仕事や生活に支障が出る
中途覚醒の悩みは他の睡眠障害よりもあまり周りに理解されないことも多いです。なぜならば寝入りはいいので周りの人は睡眠不足であると思わないからです。また、自分自身でもあまり深刻に思わない方も多く、深刻な状態になってからしか治療にかからないことが多く、治療が長くかかってしまう傾向があります。
■中途覚醒の原因
中途覚醒の原因には、睡眠サイクルやホルモンバランスなど様々な関係が原因であると言われています。その主な原因は以下の6つです。
1.睡眠サイクル
睡眠サイクルには、大きくレム睡眠、ノンレム睡眠の二つの睡眠が上手く重なり合って交互に起こります。
平均的に90分周期で交代すると言われていますが、人によっては90分周期や100分周期の方も多く少しずつずれています。