夜中に目が覚めてしまう、眠れない…中途覚醒の原因と対策【現役医師が教える不眠症教室】
男性ホルモンは交感神経も刺激しやすく、交感神経が寝ている間でもリーダーになり、脳を興奮させてしまうため睡眠途中で起きてしまいます。
4.夜間の頻尿
高齢の方に多いのですが、高齢になるにつれて前立腺肥大や膀胱の筋肉の弛緩により夜間の頻尿が増えてきます。そのため、中途覚醒という睡眠障害というよりは2次的にこの原因によって起きてしまうことが多いです。
5.睡眠時無呼吸症候群
いびきが大きい方などはこの無呼吸症候群の恐れがあります。何らかの原因(肥満によるのどに周辺につく脂肪や舌の肥大など)により呼吸ができなくなり起きてしまう可能性もあります。中年の男性の方や肥満の方に多いのがこの原因です。
>>睡眠時無呼吸症候群の診断と治療
6.薬の副作用
入眠障害と同様に、以下の薬やサプリメントは交感神経に働きかけるため入眠困難になる場合もあります。(個人差あり)
- 気分を高揚させるような薬(抗うつ剤、抗パーキンソン病の薬)
- カフェイン
- 栄養ドリンク
- 高血圧の薬
- 気管支拡張剤など呼吸器系の薬
- ステロイド
- 抗生物質
- 咳止めの薬など
★中途覚醒で可能性のある病気
中途覚醒を起こしている原因は持病や疾患で、中途覚醒はその2次的なもので起こる可能性がある病気を挙げていきます。