【医師解説】不眠症対策の悩みを解消!病院の選び方から睡眠薬まで <日本睡眠学会認定医 佐藤幹先生>
睡眠を扱っているクリニックはいろいろありますが、主に内科を専門としているクリニックでは睡眠薬や抗うつ剤はあまり出せません。そのため、精神科を求めて我々のクリニックに来院される方がいらっしゃいます。もちろん、現在は内科でも睡眠薬や抗うつ剤を処方していただける医師もいます。しかし、うつに限っていえば自殺などのリスクもあるため、やはり精神科の医師に任せたいというところもあるのではないかと思います。
実際、私のところにもすでに内科にかかっていた、あるいは内科で睡眠薬だけ処方してもらっていたという患者さんはかなり来られています。
不眠治療は、まず薬を使わない方法から
薬を使わない改善方法としては、睡眠衛生指導や、眠くなるまで布団に入らないこと、そして起きる時間を一定にすることが挙げられます。睡眠時間制限法や刺激コントロール法と呼ばれるものです。しかし、睡眠時間自体が少ないと現実的にそうは言っていられません。
特に社会人の方の場合、眠くなるまで布団に入らないといっても起きる時間は決まっているので、逆にプレッシャーにもなってしまいます。そうなると少し睡眠薬を使わなければならない場合もあります。
順序としては、睡眠衛生をまず守っていただくようにします。