新世代の睡眠時無呼吸症候群の国産治療機器「JPAP」とは?
また、本体が軽いため、寝返りをうつと引っ張られてしまうという問題もあります。まだ詳しくは言えませんが、将来的にはそういった問題も解決できるような、画期的な製品の開発を目指しています。
自然な潤いと深部体温の低下で快眠をもたらす
もともとJPAPは開発当初からあまり電気を使わないようにしようと考えていました。出張や旅行の際に大きな機械を持って行かなくても済むように、ヒーターを使わずに自然の水分蒸発で加湿するということが製品開発のコンセプトだったのですが、実際に使ってみると、それがとても気持ちいいということがわかったのです。 他のCPAPの場合は空気の温度を上げているので、マスクをつけた直後は気持ちいいのですが、一晩中8時間も吸い続けると逆によく眠れなくなってしまいます。 JPAPは、マスクをつけて最初のうちは少し冷たいのですが、人が眠るときには深部体温が下がるということがわかっています。ですから、最初は少し冷たくても、朝起きたときにとても気持ちがいいのです。ただ、一般の患者さんはマスクからいきなり冷たい空気が入ってくることにやや抵抗があるかもしれません。
その壁をどうやって乗り越えるかということが今後の課題となります。