妊娠・出産に振り回されない生き方をするために。子供を望んだときのために知っておきたいこと。
費用は採取時以外に、保管料がかかる。「高いと思われている保管料ですが、杉山産婦人科が提携するGrace Bankでは15個まで年間3万円、1日あたり100円以下。現代を生きる私たちの、子供を望んだときの“保険”として、考えてみるのもよいかも」
副作用は大丈夫?
排卵誘発剤の副作用で、卵巣過剰刺激症候群という合併症を起こしたり、採卵時や採卵後に、まれに出血する可能性がある。感染症のリスクもゼロではない。生まれてくる子供へのリスクは、ほぼないとされている。
採取のときは入院するの?
入院の必要はない。採取する卵子が5個程度であれば、座薬の痛み止めを使い、麻酔なしで採取する。その場合、その日のうちに仕事に行くこともできる。
麻酔をした場合でも、採取後は自宅で安静にしていれば大丈夫。
広がる「卵子凍結」という選択肢
アメリカでは年間1万人以上が選択
アメリカでは、2012年に生殖医学会が特別なリスクはないと発表。それ以降、加速度的に症例数が増え、2018年では1万3275件が行われた。パリス・ヒルトンなどセレブも利用している。ただ、国によって卵子凍結の考え方や規制は異なるので注意を。
メルカリが福利厚生に卵子凍結を採用
アメリカでは2014年、Facebookが卵子凍結する従業員に対する費用負担を開始。