PMSをもっと楽に! 産婦人科医が教える「婦人科を受診する目安と簡単セルフケア」
目安を内山さんにうかがいました。
内山さんご自身がその症状によって生活の質(QOL)の低下を感じたら、相談されるとよいと思います。薬物療法には副作用などデメリットもあるので、メリットをより強く求める状況があるとよいのではないでしょうか。
しかしながら、ご本人が「このくらいなら、受診するまでもない」と思う程度でも、自覚する症状があれば、漢方薬を処方することが可能なケースは多いので、迷われたらぜひ相談されることをおすすめします。
PMSには精神症状もありますが、イライラ、攻撃傾向が強くなると、家族や職場の人間関係にも摩擦が生じ、退職や離別につながる恐れもあります。またうつ症状が強くなると「死にたい」と考えるようになることもあります。このような場合は早めに相談してください。
PMSで婦人科を受診するとどんな治療を受けるの?
ーPMSの症状から婦人科を受診すると、どのようなメリットがありますか。
内山さん低用量ピルを処方した場合、比較的早い段階で効果が期待できますし、漢方薬だけでも十分改善することもしばしばあります。
ー実際、どんな治療を受けられるのでしょうか。
内山さん生活指導では、症状を記録してもらい、月経周期との関係性を確認し、疾患への理解を深めます。