経血がドッと出て冷や汗をかいた…【産婦人科医が解説】月経中の“あるある”なお悩みと対策法
また、月経中には血液の巡りが悪くなる、漢方医学でいう「瘀血(おけつ)」という状態になることがあり、これも月経痛の原因といわれています。
対策としては、鎮痛薬を上手に活用することと、血液の巡りを良くするのがおすすめです。鎮痛薬は、痛みのピークに飲むよりも、痛みが強くなる前に飲み始めた方が良いとされています。例えば「私は月経2日目がつらい」ということがわかっているのであれば、痛くなる前の朝、昼、晩に内服するのがおすすめです。鎮痛薬の過剰服用を心配する方もいらっしゃいますが、短期間であればトラブルを起こすことも少ないでしょう。
体を温めて痛みを和らげる方法としては、内側と外側からのアプローチがおすすめです。温め作用があるといわれている生姜やニンニク、温かいスープなどを食事に取り入れつつ、入浴時にしっかり温まったり、カイロなどを利用してお腹を温めるのも良いでしょう。また、無理のない範囲でウォーキングなどの軽い運動をして血流を促すのもひとつの手です。
2.気分にムラが出る
月経前には「月経前症候群(PMS)」といって、気分の落ち込みやイライラなど、気分のムラを感じる方もいらっしゃいますが、月経が始まってからも症状が続く方もいます。