なんとなく体調が悪い… 女医と管理栄養士が教える「体調不良の前触れとNGごはん」
便秘や下痢といった症状は、腸炎などの病気によって起こることがあります。ですが、腸炎などの病気がないにもかかわらず、便秘や下痢がある、便秘や下痢を繰り返している、人前で話すなどストレスのかかるイベントの前後で症状が強まるといった場合は、自律神経の乱れが原因である可能性も高いのです。
自律神経の乱れと消化器系
自律神経のバランスが整っていると、適切な消化活動が行われます。ですが、ストレス下などで交感神経と副交感神経のバランスの乱れが持続すると、便秘や下痢につながってしまうことがあります。一時的なものであれば問題ないですが、長期に渡って便秘や下痢を繰り返したり、腹痛を伴ったりする場合は、過敏性腸症候群(※2)のほか、何らかの消化器疾患の可能性もありますので、消化器内科を受診するのがいいでしょう。
他の体調不良の予兆
自律神経の乱れによる影響は、便秘や下痢だけではありません。例えば下記に挙げるようなものがあります(※1)。
【全身的症状】
だるい、眠れない、疲れがとれないなど
【器官的症状】
頭痛、肩こり、動悸や息切れ、めまい、のぼせ、立ちくらみ、冷えなど
【精神的症状】
情緒不安定、イライラや不安感、うつなど
自律神経が乱れる原因
自律神経の乱れは、ストレス、過労、睡眠不足、不規則な生活、栄養不足など、さまざまな要因があるでしょう。