朝スッキリと目覚められず、なんとなくだるいまま午前が過ぎてしまう、というかたは多いのではないでしょうか。じつは、朝の不調には、よかれと思ってしがちな毎日の習慣が逆に悪影響を与えてしまうことがあるそうです。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、朝に疲労やだるさを感じる人のための食薬習慣と、NG習慣を教えてくれます!朝はだるい、昼食後は眠い…どうにかなりませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 257朝からだるい、やる気がしない、スッキリ起きることができないと感じることはありませんか。そんな日には、朝のコーヒーに頼ることが多いのではないでしょうか。朝食は食べなくとも、朝起きたらコーヒーだけは準備して出かけようと、毎日の歯磨きのように当たり前の習慣になっているかたもいると思います。カフェインの働きは、“元気の前借り”とも言われています。本当は何もせずとも、体のリズムが整っていて朝からスッキリと目が覚め、午前中を元気で有意義に使うことができる状態が理想です。ですが、カフェインに頼る毎日を続けていると、コーヒーを飲んだタイミングだけ元気になり、その後だるさや集中力の低下を感じてしまうことがあります。そのため、再びコーヒーを飲むことを繰り返し、元気を前借りするためにさらに多くのカフェインを欲し、いつの間にかカフェインに依存してしまう場合があるのです。ということで、今回はカフェインの力を借りずとも朝から体が軽く、元気でいられるように、その対策となる食薬習慣を紹介していきます。今週は、疲労感・だるさの対策となる食薬習慣みなさん、今朝はスッキリ目覚めることができましたか?朝から疲労感やだるさを感じる人は、午前の時間をもうろうとした状態で過ごすこととなり、あっという間に夕方になってしまった、ということがあるかもしれません。朝はだるく、昼食後は再び眠くなり、夕方ごろに焦ってやっと集中力が増していくということもあると思います。もし、このような生活が毎日続いたら、どこかでリセットしなければと思いますよね。朝を有意義に過ごせるかどうかということは、一日を充実させるためにとても大切なことです。ということで、まずは朝から疲れている人はどんな体質なのか、漢方医学的にみていきましょう。漢方医学では、『腎陽虚』といわれ、とくに朝が弱い人と考えられています。また、むくみやすかったり、睡眠の質が低下しやすかったり、コルチゾールの分泌の乱れに伴う様々な不調を感じていることなどもあります。そこで、亜鉛やマグネシウムなどのミネラルが豊富な食薬と抗酸化力の高い食薬で『補腎』することがおすすめです。今週食べるとよい食材は、『腎』の働きを助ける【牡蠣と大葉の炊き込みご飯】です。ただ『腎』は、急に改善することは難しく、食生活の見直しを行い、その習慣化が必要となります。そのため、日ごろからミネラルや抗酸化物質を取り入れるようにしてみましょう。NG習慣は、元気の前借りになってしまう可能性がある【朝一番のコーヒー】です。食薬ごはん【牡蠣と大葉の炊き込みご飯】ミネラルが多いことで『補腎』に役立つ牡蠣とβカロテンを多く含む大葉を使い、炊き込みご飯にしてみてはいかがでしょうか。『腎陽虚』のときには、気力がなく食事もお惣菜などに頼りがちになってしまします。そんなときは、炊飯器に入れるだけのレシピに頼ってみましょう。<材料>Aお米2合牡蠣100g生姜2片(千切り)醤油大さじ2酒・みりん各大さじ1水適量B大葉6枚(刻む)<作り方>Aを炊飯器に入れ炊いて、刻んだ大葉(B)をまぜて完成。NG行動【朝一番のコーヒー】コーヒーには、抗酸化作用や抗炎症作用、血糖値の上昇を抑える作用のあるポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が含まれています。また、朝からシャキッとするために必要なカフェインも含まれています。ですが、多すぎると胃を荒らしてしまったり、睡眠の質に影響したり、依存性を生じたりとデメリットもあります。コーヒーは、タイミングや量によってプラスに働いたり、マイナスに働いたりと少し調整が難しいものなのです。カフェインの許容量は個人差が大きいので、ご自身の日中のパフォーマンスや睡眠の質などを配慮しつつ、適正量を見つけることが大切です。また、朝の時間帯に目を覚ますように体はコルチゾールを分泌します。ですが、カフェインはコルチゾールの分泌に影響するため毎朝コーヒーを習慣として飲み続けることは体のリズムを乱し、朝の自然な目覚めを阻害してしまう可能性があります。そのため、体調と相談しつつ空腹時を避けたり、起きてから1時間以上あけてから飲んだり、夕方以降は控えるようにするなど、体調に響かない取り入れ方の工夫をしていきましょう。早起きは三文の徳とはいいますが、朝起きることだけではなく、午前中から集中できたり、元気に活動できる体でいることも大切ですよね。漢方医学では、朝の元気を取り戻すための体質改善には時間が必要だと考えています。ただ、即効性が期待できないからと言って放置していては、これから先の時間ももったいない気がします。食薬を通じて、有意義な時間を増やしていきたいですね。そして、そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©drawlab19/Adobe Stock文・大久保愛
2024年03月15日花粉症対策をはじめ、免疫力アップや腸活を目的として、日常的にヨーグルトを食べている人も多いでしょう。せっかく食べるなら健康的な食べ方を知っておきたいですよね。今回は、ヨーグルトの「避けたほうがいい食べ方」や、より効果的に取り入れるためのポイントをご紹介します。ヨーグルトに期待される健康効果ヨーグルトには、私たちの体を作るうえで欠かせないたんぱく質やカルシウムが豊富に含まれ、さらに腸内環境を整えてくれる乳酸菌やビフィズス菌も含まれています。近年では「腸活」という言葉もよく聞くようになりました。腸内環境を整えることで便秘予防や免疫力アップが期待され、健康に良い影響をもたらすことがわかっています。腸内には善玉菌と悪玉菌、どちらでもない日和見菌が存在し、体に良い環境にするためには善玉菌を増やすことが大切です。そこで、善玉菌である乳酸菌やビフィズス菌を含むヨーグルトを食べることで善玉菌が増えやすくなります(※1)。商品ごとにさまざまな菌を含むヨーグルトが販売されていますし、腸内細菌の種類や数も人によって異なります。そのため同じヨーグルトをしばらく食べてみて、自身の体質に合った商品を見つけてみましょう。ヨーグルトのNG食べ方甘いシロップやグラノーラなどと一緒に食べるヨーグルトに砂糖や甘いシロップ、フルーツソースやジャムなどを加えるという人もいるでしょう。少量であれば問題ありませんが、摂りすぎると糖質が多くなり、血糖値の上昇や体重増加につながる可能性があります。ヨーグルトのなかでも、ドライフルーツが添加されているものやフレーバータイプのものは糖質が多いため、できるだけプレーンタイプを選びましょう。甘さが欲しいときは、はちみつや生の果物などをプラスするのもおすすめです。また、グラノーラも糖質や脂質が多くなりやすいため、摂りすぎには注意が必要です。ヨーグルトにプラスするなら少量にしておきましょう。寝起きや空腹時に食べるヨーグルトはどの時間帯に摂っても問題ありませんが、ヨーグルトに入っている乳酸菌やビフィズス菌は、胃酸の影響を受けて生きたまま腸に届きにくい可能性があります。特に空腹時は胃の中の酸性度が高くなるため、気になる方は寝起きや空腹時に食べるのは避けましょう。ただし、乳酸菌やビフィズス菌は死んでしまっても善玉菌を作るために有効な働きをするとされています(※1)。ヨーグルトのおすすめ食べ方善玉菌を増やす「プレバイオティクス」を一緒に摂るヨーグルトに含まれている乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌は「プロバイオティクス」とよばれ、腸内環境を整えてくれる効果が期待されています。また、善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖などの「プレバイオティクス」を一緒に摂ることで、善玉菌は増えやすくなるとされています(※1)。そのため、プレバイオティクスをヨーグルトと一緒に摂ったり食事に取り入れたりすると良いでしょう。食物繊維は野菜・海藻・きのこなどに多く含まれ、オリゴ糖は大豆・たまねぎ・ごぼう・バナナ・アスパラガス・にんにく・ねぎなどに多く含まれます。「バナナとヨーグルト」は腸内環境を整えやすい理想的な組み合わせといえるでしょう。プレーンヨーグルトにオリゴ糖シロップをプラスしてもいいですね。定期的に食べるヨーグルトに含まれている乳酸菌やビフィズス菌は、食事から摂取したあとに腸内にある程度の期間は存在しますが、そのまま住み着くことはないといわれています。そのため、善玉菌の効果を期待するのであれば、できる限り毎日摂ることがおすすめです。ただし、乳製品が体に合わない方もいますので、毎日のように食べていても腸の調子がよくないなどの自覚がある場合は無理に食べなくてOKです。納豆やみそ、キムチなどほかの発酵食品にも善玉菌が含まれていますので、さまざまな食品を取り入れてみましょう。ヨーグルトを賢く食べて健康を目指しましょうヨーグルトには腸内環境を整えてくれる善玉菌が含まれ、便秘予防や免疫力アップが期待できます。花粉症や風邪などが気になる今の季節にはおすすめの食品です。今回お伝えした「NGな食べ方」や「おすすめ食べ方」も参考にぜひ日常に取り入れてみてくださいね。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 腸内細菌と健康©flyingv/PIXTA(ピクスタ) ©kou/PIXTA(ピクスタ)筆者情報寺内麻美管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。文/管理栄養士・寺内麻美
2024年03月11日女性のデリケートゾーンの悩みには様々なものがありますが、「おりもの」もそのひとつ。量や色、ニオイなどに変化を感じると不安ですよね。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、おりもののニオイが気になる人のための食薬習慣と、NG習慣を教えてくれます!私のおりもの、もしかしてにおってる…?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 2562020年ころから、フェムケアやフェムテックという考え方が急速に広まってきましたよね。女性の社会進出が進むなか、男性に比べ女性は妊娠、出産、更年期などのライフステージに合わせて、様々な女性特有の不調に悩まされることになります。また、毎月訪れる月経時には、PMSや月経痛、排卵痛、不正出血、月経過多、おりものの異常などの不快症状を感じ、ひと月の中でも調子のよい時期がほとんどないという方も多いです。こういった背景から、吸水ショーツやおりものの異常を軽減するアプリケータやデリケートゾーン用の保湿オイル、オンラインピル処方、卵子凍結サービスなど、幅広く女性の活動を支える商品やサービスが次々と登場しています。日々進化するテクノロジーに頼ることは、もちろん必要ですが、自分で解決できる問題も中にはあるかもしれません。女性の体は、ホルモンバランスに日々翻弄されていますが、そんな中でも「不調が起こりにくい人」が存在します。具体的にどんな人であれば不調が起こりにくいのかというと、「食事、運動、ストレス管理、睡眠などの自己管理に長けている人」です。とくにその中でも食事は、まずはじめに体に影響を与えるものです。ということで、今週は女性の不調の中でも悩む人が多い、おりもののニオイが気になるという人に向けた食薬習慣を紹介していきます。今週は、おりもののニオイが気になるときの食薬習慣最近、おりものについて「量が増えた」「ニオイが気になる」「粘性が強くなった」「色が濃くなった」などの違和感をもったことはないでしょうか。それらの症状は、下着が蒸れやすかったり、締め付けの強い服を日常的に着ていたり、デリケートゾーンを洗いすぎているなど、外的なことが原因である場合もあります。もともと女性ホルモンの変動に合わせておりものの質は変化するものですが、それ以上に違和感があるときには注意が必要かもしれません。カンジダ膣炎やクラミジア、トリコモナス膣炎などの可能性もあるからです。ただし、今回は生活スタイルによって変化するおりものについて解説したいと思います。例えば、漢方医学では体が冷えて『腎陽虚』のときには、水っぽいおりものが増えるとされており、デニッシュやクリームパン、クロワッサンなど菓子パンなど甘いもの、小麦製品などを摂ることが多いときには、『湿熱』を生じ、粘性とニオイが強いおりものが増えるとされています。そこで、今週はおりものの気になるニオイの対策をとるために、『湿熱』を除去し、雑菌に負けないように『腎』を強化する食薬を紹介します。今週食べるとよい食薬は、【大根おろしとトロロをかけたキャベツの味噌汁】です。そして逆にNG習慣は、【デニッシュ、クリームパン、クロワッサンなど、菓子パン】の食べ過ぎです。食薬ごはん【大根おろしとトロロをかけたキャベツ味噌汁】胃腸の働きを整えつつ『湿熱』を取り除くアブラナ科の野菜であるキャベツと大根、『腎』を強化する長芋を組み合わせたお味噌汁で、腸内環境を整えつつ免疫の低下を防ぎ、炎症や雑菌の繁殖が起こりにくい体内環境づくりをしていきましょう。<材料>大根5㎝くらい(皮ごとすりおろす)長芋5㎝くらい(皮ごとすりおろす)キャベツ4枚(小さくちぎる)生姜2片(すりおろす)鰹節1つかみ(手で粉々にしていれる)水400ml味噌大さじ1海苔あれば少し(刻む)七味お好みで<作り方>おろした大根と長芋をよく混ぜ合わせておく(A)。お鍋に水、キャベツ、生姜、鰹節を入れ火が通ったら、味噌を溶く。器によそい、(A)をお好みで載せて、海苔と七味をトッピングする。NG行動【デニッシュ、クリームパン、クロワッサンなど、菓子パン】小麦や砂糖、クリーム系の乳製品などは、カンジダ菌の好物です。腸内環境を荒らし、リーキーガット(腸管壁浸漏)を起こすことで、免疫が低下したり、炎症体質へと偏ってしまうことがあります。抗生物質やおりものシートなどの対処療法だけではなく、体の内側からケアをすることはマストです。女性の不調は、一難去ってまた一難という感じで、何十年も落ち着くことが難しいのが現状です。平穏に暮らすためには、テクノロジーだけに頼るのではなく、自分の行動を変えて体質改善していくことが必要不可欠。心と体の状態を常に安定させるためにも自分の体を一番に優先することを考え、日ごろの習慣の見直しをしていきましょうね。そして、そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©ssstocker/Adobe Stock文・大久保愛
2024年03月08日保育士の中田馨さんが、実は困っている親がやりがちな生活習慣について教えてくれました。テレビなどの動画との付き合い方や離乳食で気をつけたい具体的なことについてご紹介します。こんにちは! 保育士の中田馨です。今回お話しするのは、保育園児の生活習慣のうち、「テレビ」と「離乳食」について。つい家でやりがちなNGについてお伝えします。 長時間テレビなどを見せっぱなしにする保育園から帰ってからのママは大忙しです。私自身も働く母親なのでよくわかります。子どもが中高生になっても寝るまでの時間がバタバタです。これが手のかかる乳幼児だった場合、さらにママのすることは増えます。ですので、ごはんを作っている間に、子どもがテレビを見てくれていると助かりますよね。 ただし、長時間テレビを見せっぱなしにしたり、見ていないときにもテレビをつけっぱなしにするのはやめましょう。 コミュニケーションをせずに動画を見せている以前、「毎日見るくらい大好きな映画があるんです。休日は2本立てで見ました」と教えてくれたママがいました。その映画は大人も見るような映画です。2本立てだとすると1日4時間ずっと画面を見ていることになります。映画などの動画は一方的に情報が流れるものです。その時間は人と関わる経験をしていないということになります。 子どもの集中力で考えると、1回に見るのは20分程度がいいとされています。長い映画などを見る際は、できるだけ大人もコミュニケーションを取りながら見るように心がけましょう。 食事をすべて親が食べさせている私の保育園で働く保育士から聞いた話をします。以前勤めていた保育園に2歳前に入園してきた子がいました。その子はこれまで、自分で食べ物を食べてきた経験がほぼない状態で入園してきたそうです。食事はすべてママが食べさせてきたとのこと。 スプーンやフォークを使った経験がなく、どう使うかもわかっていないようでしたし、年齢に対して手の器用さがなかったそうです。まずは手づかみ食べからスタートしました。その後は、ぐんぐんと食べる能力を発揮していったそうです。 自分で食べる経験をさせていないこれは極端な例なのですが、子どもに食事を任せるとグチャグチャになりますので、離乳食時に自分で食べさせることを避けがちなママもいます。保育園で自分で食べる経験を積んでいきますので、それでいいと言えばそうなのかもしれません。しかし、家庭で家族と一緒に自分で食べるという経験を積むことは、この時期の子どもにとってはかけがえのないことです。 「家族で食べるって楽しいな! おいしいな! よし、もっとたくさん食べるぞ!」と食べる意欲につながっていきます。ママやパパが食べさせることもしつつ、土日など少し余裕がある日は、自分で食べる経験を増やしていきましょう。 もし、少し当てはまることがあったら、少しずつ普段の生活習慣の中に取り入れてみてくださいね! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2024年03月06日アンダーヘアに関する疑問や悩みがある人は多いと思います。「そもそもケアをするべき?しないほうがいい?」「セルフケアの際に気をつけたほうが良いことって何?」と感じている人も多いのではないでしょうか。今回はエステティシャンの筆者が、基本的な疑問やセルフケアの際に気をつけるべきことについてお答えします。Q.そもそも、アンダーヘアのケアって絶対にするべき?A.ショーツ内のムレ、におい、毛による違和感、月経時のベタつきが気になるならするべき人によってアンダーヘアの毛量、長さ、生える範囲は違いますが、ショーツ内のムレやにおいが気になる、毛量が多くゴワつきやかゆみを感じるときは、アンダーヘアをケアすると悩みを軽減しやすくなります。また、ショーツからはみ出ている毛や、月経時のベタつきが気になる場合もケアしたほうがよいでしょう。一方で毛量が少なく、においやベタつきなどが気にならない場合は、無理にケアする必要はありません。Q.セルフケアとクリニック・サロン脱毛は、どっちが良い?A.何を望むかによって決めましょう。セルフケアは気になるときにサッとできて、費用がかかりにくいことが特徴です。ただ、一時的に毛の長さを短くして毛量を減らすだけなので、再び毛が伸びると気になりますね。クリニックやサロンは月に1回など定期的に通う必要があり、パーツや回数、クリニックやサロンによって費用が異なります。回数を重ねるごとに毛が細くまばらになり、いずれ毛が気になりにくくなるとされています。こういった違いがあるので、毛がいらない、予算にも余裕があるならクリニックやサロンケアがおすすめです。一方で、毛が生えてこなくなるのは不安、予算的に難しい場合はセルフケアを選びましょう。Q.セルフケアで気をつけることは?A.清潔なアイテムを使う、アフターケアをすることが大切セルフケアの際、適当にケアしていたり、アフターケアをしていなかったりする人は多いです。古い刃や錆びた刃のシェーバー・カミソリを使用すると、肌を傷つけたり、肌トラブルを招きやすくなったりするので、清潔なアイテムを使いましょう。安全ガード付きのシェーバーやカミソリを使用し、こまめに新しいものに変えるのがおすすめです。また、敏感な場所なので肌を傷つけないようにすることも大切。適当に剃るとアンダーヘアの形がいびつになることもあるので、アンダーヘア用のデザイン型を活用するほか、深剃りしすぎないようにしましょう。ケア後は肌が乾燥しやすくなるため、保湿することもポイントです。保湿を怠ると乾燥によるかゆみ、黒ずみを招きやすくなるので、保湿ケアをおこないましょう。アンダー用のソープで洗うと乾燥やにおい対策ができますよ。また、アンダー用の化粧水や美容液で保湿をすると、乾燥や乾燥による黒ずみ予防につながります。さいごにアンダーヘアの悩みを感じているけれどどうすれば良いか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。セルフでアンダーヘアのケアをしている人は、使っているアイテムが古くないか、アフターケアが間違っていないかもチェックしてみてくださいね。©fotoduets/Adobe Stock ©kei907/Adobe Stock筆者情報寒川あゆみ大阪 エステサロン private salon Laule’a代表、美容ライター、講師。自身のコンプレックスから美容、エステティックの道へ。サロン業、講師、美容ライターとして美容情報や美容法を発信中。Instagram @laulea.beauty文/寒川あゆみ
2024年03月02日眠りが浅い、寝つきが悪い、夜中に目が覚めるなど、睡眠の質の低下に悩む人がたくさんいます。疲れているのに眠れず、翌日まで不調を引きずってしまうことも…。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、良質な睡眠を得るための食薬習慣と、NG習慣を教えてくれます!よく眠れずに悩んでいませんか【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 255疲れたと思い布団に入ると目が冴えてしまったり、その日の出来事や悩みをくよくよ考えだしてしまったり、悪夢を見て夜中に何度も目を覚ましたり、トイレに起きてしまったり…。睡眠にまつわる悩みに何年も苦しめられているという人は意外と多いのではないでしょうか。睡眠は、単純に体を休憩させる時間ではなく、細胞の修復や免疫の向上、記憶の固定、感情の整理などその働きは多岐にわたり、心と体が元気でいるために欠かすことのできない大切なものです。2、3日連続して質の良い睡眠をとることができただけでも、疲れがすっきりとれたり、お肌の状態が好調になったりすることを体感できるので、睡眠の影響力は想像できますよね。ということで、今週は睡眠の質を高めるための食薬習慣を紹介していきます。今週は、睡眠の質を高めるための食薬習慣眠れない日が続くと、今日は眠れるかなと夜になるにつれて自分にプレッシャーをかけて、余計に眠れなくなってしまう人もいらっしゃるようです。睡眠に関しては、眠るタイミングにだけ気合を入れても質の向上が望めるものではありません。睡眠の質には、朝の過ごし方、食べているもの、ストレス環境、運動や入浴の習慣、睡眠時の環境など、非常にたくさんの要因が存在しています。そのため、睡眠の質を下げている習慣を日ごろから一つでも多く減らしていくことが大切です。漢方医学では、寝つきが悪かったり、すぐ目を覚ましてしまうようなタイプを『心脾両虚』や『心血虚』、『肝血虚』など『血』が不足していると考えることがあります。そこで、食べるとよい食薬は、胃腸に優しく『血』を補ってくれる【即席玉子と豆腐のスープ】です。そして逆にNG習慣は、寝つきを改善する目的で飲むと常習的になってしまう【寝酒】です。食薬ごはん【即席玉子と豆腐のスープ】『血』を補い睡眠の質を高めてくれる漢方薬の“人参養栄湯”のような優しいスープです。セロトニンの原料となるトリプトファンや睡眠の質を高めるセリンなどを含む豆腐と玉子を具材とします。梅干しや塩昆布で味を整え胃腸の働きもサポートしていきます。<材料>A・塩昆布5g・梅干し1個(包丁で叩く)・絹豆腐半丁(スプーンですくう)・醤油小さじ1くらい・水200mlB・溶き玉子2個・豆乳200ml<作り方>Aを加熱し沸騰したら、溶き玉子を加え固まったら、豆乳を加えて完成。NG行動【寝酒】不眠を解消するためにお酒を飲むことは、アルコールに対する依存症の可能性を高めたり、眠りが浅くなったり、睡眠のリズムの余計に乱してしまうことがあります。不安や不眠を解消することを目的として、お酒を飲むことは控えましょう。健康で若々しくいるためには、睡眠の質を向上させることが必要です。食事の内容や量、タイミングも睡眠の質に関係するので食事の管理も大切ですが、スマートウォッチなどで、睡眠のスコアと生活スタイルをリンクさせて考えることで、生活の見直しも同時に行っていくと対策をたてやすくなります。そして、そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©星野スウ/Adobe Stock文・大久保愛
2024年03月01日「仕事中に集中力が続かない」と感じたことがある人は多いでしょう。睡眠や運動など生活習慣の改善も大切ですが、集中力が続かない原因は意外にも食事にあるかもしれません。そこで今回は管理栄養士の筆者が、集中力を低下させるNGな食事方法と改善策を紹介します。食事に気を付けて集中力を高め、仕事のパフォーマンスを上げましょう。朝ごはんを抜く習慣寝ている間にも私たちの脳や心臓をはじめとした臓器は常に活動しています。朝ごはんは、夜間に消費されたエネルギーを補給し、体温を上昇させて一日をスタートさせるためにも重要です。特に、脳のエネルギー源となる「ブドウ糖」は体内にたくさん蓄えておくことができないため、朝ごはんで補給しないと集中力が途切れやすいといわれています。ブドウ糖を補給するためには炭水化物(ごはん・パン・麺など)を必ず摂るようにしましょう。朝ごはんを食べる習慣がある人は、食べない人に比べて集中力が高くなりやすいといわれています(※1)。特に集中したいときだけ朝ごはんを食べるのではなく、毎日習慣化することが大切ですよ。炭水化物に偏った食事脳のエネルギー源となる炭水化物を摂ることをおすすめしましたが、炭水化物に偏りすぎる食事にならないように注意が必要です。空腹時にごはん・パン・麺などの炭水化物中心のメニューを摂ると血糖値が急上昇します。すると体内では血糖値を下げようとするホルモンが働き、血糖値が急降下しやすくなります(※2)。食事のあとに血糖値が急激に上下すると、眠気や疲労感につながり、集中力低下の要因になることも。昼食をラーメンやうどん、菓子パンなどで済ませているという人は食べ方を見直してみましょう。特に食物繊維が含まれている野菜・海藻・きのこを一緒に摂れば、血糖値が急上昇しにくくなります。栄養バランスの乱れた食事集中力を維持するためには、適切な栄養バランスの取れた食事が欠かせません。ビタミンやミネラルなどの栄養素が不足すると、集中力が低下しやすくなるとされています。ここでは、特に意識したい栄養素をご紹介します。ビタミンB1集中力を高めるために、糖質を含む炭水化物を摂ることの重要性をお伝えしましたが、糖質を代謝するためにはビタミンB1も大切です。ビタミンB1が不足すると、だるさや疲れを招くとされています。ビタミンB1は肉や魚、大豆製品などに多く含まれています。ごはんやパンだけといった炭水化物に偏った食事ではなく、たんぱく質が豊富な主菜や、野菜・海藻・きのこなどが摂れる副菜も組み合わせるとよいでしょう。マグネシウムミネラルの一種であるマグネシウムは、脳内で神経情報の伝達をするために必要な栄養素です(※3)。マグネシウムが不足すると神経細胞間の情報伝達がうまくいかず、集中力や記憶力の低下を招く可能性があるといわれています。マグネシウムは大豆製品、海藻、ゴマやアーモンドなどのナッツ類などに多く含まれます。ぜひ普段の食事に取り入れてみてください。トリプトファントリプトファンは、脳内の神経伝達物質「セロトニン」をつくるために必要なアミノ酸です(※4)。セロトニンは、ドパミンやノルアドレナリンといった神経伝達物質による情報をコントロールし、精神を安定させる働きがあります。ドパミンは喜び・快楽などを、ノルアドレナリンは不安・焦りなどを司る神経伝達物質です。セロトニンが不足すると集中力の低下にもつながるとされています。セロトニンが低下しないように、トリプトファンが多く含まれる肉・魚・玉子・大豆製品などを意識して摂りましょう。集中力を保つために食事にも気を配りましょう食事は私たちの集中力に大きな影響を与えます。今回お伝えしたような「NG食べ方」を避け、バランスの取れた食事を摂ることで、集中力の向上が期待できるでしょう。食生活の改善は、日常生活の質を向上させるだけでなく、仕事や学業での成果にもつながります。ぜひ健康的な食習慣を身につけて、集中力を高めましょう。【参考】※1 農林水産省.生活リズムをととのえる※2 厚生労働省.e-ヘルスネット 血糖値※3 厚生労働省.e-ヘルスネット マグネシウム※4 厚生労働省.e-ヘルスネット セロトニン©takeuchi masato / PIXTA(ピクスタ) ©Syda Productions / PIXTA(ピクスタ)筆者情報寺内麻美管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。文/管理栄養士・寺内麻美
2024年02月26日2月は乾燥、寒暖差、スギ花粉と、皮膚への負担が大きく肌トラブルが起きやすい時期。また、肌の不調は生活習慣の乱れから起こることもあります。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、この時期の肌トラブル対策につながる食薬習慣と、NG習慣を教えてくれます!肌トラブルは生活習慣見直しの合図【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 254最近、お肌の赤みやかゆみ、粉を吹いたような乾燥肌、ぶつぶつした湿疹など肌トラブルに悩まされているという方が増えてきているようです。実は2月は肌トラブルが表面化しやすい月ともいわれています。冬の乾燥した空気の中、ダメージをため込んでいたお肌は、この時期の気候に翻弄されます。花粉やホコリ、寒暖差によって生じる刺激が加わり、バリア機能は低下。2月からはスギ花粉が飛散し始め、3月から4月にかけてピークを迎えます。そのため、保湿や洗顔など基礎的なスキンケアに気を使う必要がでてきます。メイクをしたまま眠ってしまったり、ちょっとの乾燥でも放置すればいつの間にか長引く肌荒れを引き起こしてしまうことも。そこで、今週は乾燥に加え、寒暖差によっても引き起こされる肌トラブルの対策について紹介していきます。今週は、乾燥と寒暖差による肌トラブルの対策となる食薬習慣暖かくなる日も増えてきましたが、ぐっと気温が下がる日もまだまだあります。気候が安定しないのはこの時期の特徴でもありますが、気温が低くお肌の温度も下がることで、血流が悪くなり、ターンオーバーを乱してしまうことがあります。また、湿度は一年の中でも最も低い時期ともいわれており、お肌の水分は奪われていきます。この状態で花粉などの刺激を多く受ければ当然、肌荒れを感じる人も増えます。そこで、体の内側からもお肌のケアをしていく必要がでてくるのです。漢方医学では、もともと貧血気味であったり、タンパク質の摂取不足であったり、胃腸の消化吸収能力が低下することによって引き起こされる『血虚』であったり、便秘気味だったり、舌に亀裂がしっかりと入っているようなタイプでエアコンなど乾燥した環境で喉の調子が悪くなりやすい『肺陰虚』の体質の人などが、肌トラブルを抱えやすいといわれています。そこで、今週は『血』を補い、『肺』の働きをサポートする食薬を紹介していきます。食べるとよい食材は、【蓮根とワカメのタコの酢の物】です。NG習慣は、かゆみや乾燥を悪化させてしまう【ラーメンやパスタなど麺類】など糖質や脂質の多い食事のとりすぎです。食薬ごはん【蓮根とワカメのタコの酢の物】『血』を補うタコと『肺陰』を補うレンコン、腸内環境を整えたるワカメやお酢を合わせることによって体の中からお肌のケアをしていきます。また、ワカメやお酢は腸内環境を整えるだけではなく血糖値の安定に役立ったり、タコは亜鉛やタンパク質、タウリンを含むことで、解毒・ターンオーバーを促すためにも役立ちます。<材料>タコ80gくらい(一口大)レンコン5㎝くらい(一口大)ワカメ3gくらい(水に戻す)醤油・みりん各小さじ1酢大さじ1鰹節一掴み<作り方>材料をポリ袋にいれ、レンジで5分くらい加熱したら完成。NG行動【ラーメンやパスタなど麺類の食べ過ぎ】ラーメンやパスタは、糖質や脂質を多くとり過ぎてしまいやすいメニューの一つだと思います。糖質のとり過ぎはターンオーバーを促すビタミンB群を消耗してしまうため、肌トラブルを抱えたいときには控えたいものです。また、脂質が多い食品を摂ることはビタミンB群の消耗につながり、さらに皮脂の分泌を促すことがあるため、ぶつぶつとした炎症を起こしているときには控えめにしましょう。さらに、お肌の鏡として知られている腸内環境にもネガティブな影響を与えてしまうため、2月は麺類控えめがおすすめです。漢方医学で考えると、肌トラブルは生活習慣のどこかを見直すべき合図としても知られています。いつもとお肌の状態が違うと感じた時には、外側からのケアに加え、内側からの対策を加えることで、元気でキレイを維持していきましょう。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©shima/Adobe Stock文・大久保愛
2024年02月22日花粉やPM2.5、季節の変わり目ならではの寒暖差と、不調を感じやすい今のシーズン。年度末に向け忙しくなる時期でもありますが、日常のなかで無理なくケアしていきたいですよね。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、この時期ならではのアレルギー対策につながる食薬習慣と、NG習慣を教えてくれます!2月は寒暖差による体調不良に要注意【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 253くしゃみや蕁麻疹などアレルギー症状は出ていませんか?変化の多い気候の中、風邪なのか、花粉なのか何なのかわからない不調に悩む方が増えてきているように感じます。先日は、まだ2月というのに、東京でも気温が20度越えの地域もありましたよね。コートも着ずに過ごす人も多かったと思います。ですが、このまま温かくなり、春になるということはありません。再び気温が低くなり寒くなる日がやってきます。寒暖差を頻繁に繰り返すことで、春になります。そこで、気を付けたいのが寒暖差アレルギーや自律神経の乱れです。2月は不調が1年の中でも増える時期ともいわれていますが、今年の寒暖差は異常だと思います。今後も天気予報を確認し、事前に服装や寝具などを柔軟に変化させ、体への負担を減らしていくことも必要ですね。ということで、今週は寒暖差により体への負担が増える今、食薬としてできることを紹介していきます。今週は、寒暖差による蕁麻疹などアレルギーの対策となる食薬習慣今の時期、乾燥した空気で風邪を引き、花粉やPM2.5でくしゃみと鼻水が出ているというかたがどんどん増えています。それに加え、寒暖差やそれに伴う気圧の変化により、自律神経を乱してストレスと寒暖差アレルギーに苦しむかたも…。症状としては、鼻水や咳、頭痛などに加え、肩凝りなどの不調も感じることがあります。さらに、自律神経を乱すことは、胃腸の不調、めまい、感情のコントロールができなくなる、過食、PMSの悪化、睡眠の質の低下、生理不順など様々な不調を引き起こしてしまいます。毎年、何が原因かわからない、「謎に起こる複数の小さな不調」と戦う方も多いのではないでしょうか。漢方医学では、寒暖差アレルギーを感じやすい人は、『肝』の働きが低下し、環境の変化に適応するために時間がかかりやすいタイプであったり、『気』が不足し、体を気温や気圧などの環境変化から守る力が低下しているタイプであったり、『肺・脾・腎』に余分な水分がたまりやすいタイプであると考えることがあります。そこで今週は、『肝』の働きをサポートし、『気』を補う食薬を紹介していきます。今週食べるとよい食薬は、【レンチン!ロール白菜のトマト煮】です。NG習慣は、バレンタインから食べ続けてしまうことのある【ミルクチョコレートやホワイトチョコレート】の食べ過ぎです。食薬ごはん【レンチン!ロール白菜のトマト煮】肝臓の働きを助けたり、炎症抑えたり、バリア機能をサポートしたりするイソチオシアネートを含む白菜と抗酸化物質リコピン含むトマトで『肝』の働きを助け、バリア機能をもつ『気』を補っていきます。<材料>白菜4枚(2分半レンチンしておく)(タネポリ袋にいれて混ぜておく)ひき肉150g味噌小さじ1生姜1片(みじん切り)残った白菜の芯みじん切りオートミール大さじ1(ソース)トマトジュース200mL味噌大さじ1胡椒お好みで<作り方>白菜にタネを包み、耐熱容器に並べ、味噌を溶いたトマトジュースを加え、ラップをしてレンジ(600w)で8分くらい火が通るまで加熱したら、胡椒などスパイスをかけ完成。大きめのロール白菜ができるので、予めカットして盛り付けるのが食べやすいです。NG行動【ミルクチョコレートやホワイトチョコレート】の食べ過ぎバレンタインも終わり、おうちの中にチョコレートがたくさんあり、幸せを感じているかたも多いと思います。美味しいチョコを食べて幸せを感じることは良いと思いますが、そのまま食べ癖がついてしまい、眠い時、集中力が低下したときなどにチョコをたくさん食べる習慣を身につけてしまうことは注意しなければなりません。糖質を摂り過ぎ、腸内環境に影響を与えることはアレルギー体質にはNGです。また、チョコレートに含まれるカカオには、抗酸化作用の高いカカオポリフェノールや腸内環境を整えるカカオプロテインなどが含まれていますが、これらの恩恵を受けるためには、カカオ70%以上の高カカオのチョコレートを選ぶ必要があります。手元にあるチョコレートの内容を見直してみましょう。気候の変化が目まぐるしい時期です。環境に適応できるように衣服などの管理、湿度の管理、食事の管理などに目を向けて、体調を安定させていきたいですね。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Dzianis Vasilyeu/Adobe Stock文・大久保愛
2024年02月16日2月に入り、花粉症の症状を訴える人が増え始めています。本格的な症状が出る前に、急いで対策しようと考えている人も多いのではないでしょうか。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、花粉症予防につながる食薬習慣と、症状を悪化させてしまうNG習慣を教えてくれます!食事の見直しによる花粉症対策を【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 252花粉症は2人に1人といわれる時代になってきていますが、体調いかがでしょうか。今年は、早い地域だと2月上旬から花粉症の症状を感じる人が出始めているようです。花粉症の対策としてよくあるのが、マスクをしたり、眼鏡をしたり、ワセリンなどで鼻や目の周りをプロテクトしたり、飲み薬を飲んだり…といったことが挙げられると思います。漢方相談でも例年、花粉症に悩む方のお話を耳にします。中には花粉症を悪化させる生活習慣を続けつつも、自然治癒力を高める漢方や食事でなんとか改善したいと望む方もいらっしゃいます。ただ、あることを習慣化していると、どうしても花粉症を悪化させてしまうことがあるため、漢方などの予防医療は力を発揮することが難しい場合があります。そこで、今回は一足早い花粉症対策となる食薬習慣と、花粉症を悪化させる何気ない食習慣について解説していきます。今週は、花粉症対策となる食薬習慣春の風物詩の一つとして、梅の開花や春霞とともにやってくるのが花粉症です。鼻づまり、鼻水、くしゃみ、目のかゆみ、充血、涙、咳、喉や肌のかゆみ、頭重感、頭痛、だるさ、下痢、イライラ、熱っぽさ、ほてりなどなど、様々な不調を感じさせることがあります。症状を強く感じると、生活の質を急激に落としてしまうことにもつながります。花粉症とは、一般的であり、毎年あることでもあり、深刻でもあるものですが、意外と軽視されがちです。漢方相談でも、ラーメンやパン、お菓子などを毎日食べながらも、治癒力を高めることで早期に花粉症を軽減したいとお話されるかたは少なくありません。ですが、やはり漢方や食事で自分の本来もつ治癒力を高めることで花粉症を軽減したい場合には、生活習慣の見直しも同時に行うことが、より体感を得るためには欠かせないこととなります。漢方医学では、アレルギー体質の人は『肺・腎・脾』のどこかが弱かったり、『湿熱』などの炎症を起こしやすい体質であることが考えられていなす。そこで、今週は『肺・腎・脾』を強化しつつ『湿熱』を解消する食薬を紹介していきます。今週食べると良い食薬は、【牡蠣とキノコのソテー】です。NG習慣は、くしゃみや鼻水が止まらないときの【ラーメン】です。食薬ごはん【牡蠣とキノコのソテー】亜鉛や鉄などのミネラル、タンパク質やビタミンB群など『肺・腎・脾』のサポートに役立つ牡蠣とバリア機能をサポートするビタミンDや食物繊維を含みキノコ類を組み合わせることで一足早めの花粉症対策をはじめてみてはいかがでしょうか。<材料>牡蠣100gマッシュルーム1パックエノキ1/2袋(3㎝くらいに切る)ニンニク1片(スライス)鷹の爪適量塩適量オリーブオイル大さじ1<作り方>材料をオリーブオイルで炒めて完成。NG行動【ラーメン】まず、ラーメンを食べるという動作で鼻水がでるという人も多いと思いまが、それ以上に麺に含まれるグルテンを多く食べる人たちには、腸内環境を悪化させ、免疫機能の低下が起こりやすくなることが考えられます。また、花粉症だけではなく、その他の様々な症状を感じさせることがあります。たとえば、疲れやすい、便秘気味、集中できない、イライラする、頭痛がある、体がだるい、アトピーやぜんそくなどの症状がある、肌トラブルが治らないなどの不調です。もし思い当たる人は、麺類に含まれるグルテンが原因で腸粘膜に炎症を起こし、体調不良を起こしている可能性も考えられます。花粉症がつらく、さらにはこの時期不調が増えると感じている人は、麺類を少し控えめにしてみましょう。毎年の苦しい不調ですが、その時期さえ過ぎれば不調がでてこないので、根本的な対策を行う方が少ないのが花粉症の特徴でもあります。この時期をきっかけとして、長期的なスパンで、アレルギー対策を始めてはいかがでしょうか。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Yukiko/Adobe Stock文・大久保愛
2024年02月09日眠れない。夜中に目が覚める。眠っても疲れがとれない…。睡眠にまつわる悩みにはさまざまなものがありますよね。睡眠の質をもっと高めたいと思っている人は多くいるのではないでしょうか。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、睡眠障害を防ぐ食薬習慣と、見直すべきNG習慣を教えてくれます!睡眠の質が低下していませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 251疲れているのに眠れない、寝ようと思って布団に入っても眠れない、たくさん寝たのに疲れが取れていない、朝起きると疲れているなどの睡眠に関する悩みを抱える人は多いのではないでしょうか。睡眠は、疲れた体を癒すだけではなく、細胞の修復や記憶の整理など体全体のメンテナンスとしての機能も兼ね揃えています。寝なくても十分元気だから、夜しか自由な時間が作れないから…などと理由をつけ、寝る間を惜しんで日々生活しているという人もいらっしゃると思います。ですが、タイパよく、そして、いつまでも若々しくいるためには、どうしても睡眠の質を落とさないようにする習慣が必要となります。最近では、ウェアラブルデバイスなどで睡眠のスコアを一定に保つように管理している人も増えてきていますよね。睡眠の重要性は年々広く浸透してきている印象です。ということで、今週は忙しかったり、ストレスが多かったりすると疎かにしてしまいがちな睡眠障害の対策となる食薬習慣を紹介していきます。今週は、睡眠障害の対策となる食薬習慣朝スッキリしていますか?寝ていただけなのに朝起きると肩が凝っていたり、疲れてはいませんか?『あー疲れた!』が口癖になっていたり、午前中はやる気がなく仕事の効率が悪かったり、楽しみたいときに気分が乗らなかったりと様々なジレンマに悩まされることがあるかもしれません。漢方医学では、睡眠の質を向上するためには、自律神経を整えるために役立つ『血』を補うことが必要で、そのためには、食べているものの内容も大切ですが、消化吸収能力を表す『脾』の働きが整っていることも大事だと考えます。そして、睡眠の質が向上すると『気』は充実し、『腎』の働きが強化され、老化防止や持久力の保持に役立つと考えられています。ということで、今週は『血』を補い、『脾』の働きを助ける食薬を取り入れていきましょう。今週食べると良い食薬は【イカのみぞれ煮】です。NG習慣は、新しい情報が次々と頭を巡り、睡眠を妨げる【寝る前のスマホ】です。食薬ごはん【イカのみぞれ煮】夕食には、イカや海老、ホタテ、カニなどに多く含まれている“グリシン”の摂取を心がけると『補血』につながり、体内時計が整いやすいといわれています。そして、魚介類と一緒に消化を促す大根おろしなどを夕食に一緒に食べることで『脾気』を補いましょう。また、朝食には、必須アミノ酸を摂取できるように玉子や納豆、肉などをとりいれ、睡眠に必要なセロトニンやメラトニンの材料を取り入れることも有効とされています。<材料>イカ1/2はい(一口大)大根5㎝(皮ごとすりおろす)人参1/3本(一口大)ニンニク1片(スライス)水200ml醤油小さじ2みりん小さじ1<作り方>人参、イカ、ニンニクと調味料を柔らかくなるまで煮込む。大根おろしと和えたら完成。NG行動【寝る前のスマホ】寝る前にスマホを見ていると、たくさんの情報や刺激的な情報が次々と目に入り、脳が興奮してしまうことで睡眠の質を阻害してしまうことがあります。寝る時間が近づくにつれて、なるべく部屋の明かりは暖色系のリラックスできる明かりにして、スマホを見る場合には、ブルーライトカット設定にしたり、癒し系の動画などリラックスできるものを選択するようにした方がよいでしょう。睡眠は単純に体を休めることだけではなく、生活習慣病や精神疾患、心疾患、肥満など様々なことへの予防として欠かせないものです。不調を感じるときには、睡眠の質に影響するものを一つずつ改善していくことも大切ですね。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©shima/Adobe Stock文・大久保愛
2024年02月02日肌トラブルや肌悩みのない肌になりたい、きめ細かな肌になりたいなどの理由から、スキンケアに注力している人も多いと思います。でも、よかれと思ってしていたことが、実は肌にはよくない習慣になっていることもあるんです。 今回は、エステティシャンの筆者が「実は肌によくないNGスキンケア習慣」についてご紹介します。NG1:肌状態に合ったスペシャルケアを選ばない肌のザラつきやゴワつきを整えたい、毛穴の皮脂づまりや黒ずみを解消したい、ニキビ跡を修復したい…。そう感じたときに、ピーリングやスクラブ、炭酸系のパックなどのスペシャルケアを使用することがあるでしょう。こういった角質ケアのアイテムを使用する際は、元々の肌タイプやパックを使用する際の肌状態を見極めることが大切です。もともと敏感肌タイプで肌荒れしやすい肌質化粧水をつけるとヒリヒリ感があるとき赤みを帯びるような肌荒れ、炎症ニキビがあるときこれらはバリア機能が不安定な状態です。スペシャルケアがかえって刺激になってしまい、赤みやヒリつきが増すこともあるので使用を控えておくのがベター。角質ケアのアイテムは、化粧水をつけてもヒリヒリしないとき、肌荒れが落ち着いているときなど、肌状態が安定しているときに使用しましょう。NG2:スペシャルケアをして満足していない? アフターケアの手抜きスペシャルケアをおこなうと、肌がつるんと整ったり、トーンアップを実感しやすいですよね。でも、スペシャルケアだけで満足してしまうのはNG。その後のアフターケアをきちんとしておかないと、乾燥を招く原因になってしまうことがあります。スペシャルケア後の正しいスキンケア法©寒川あゆみ1.化粧水はいつもよりもたっぷりと。つける回数を増やして肌にうるおいを補いましょう。©寒川あゆみ2.化粧水をなじませた後、保湿成分が配合されたシートマスクでうるおいをプラス。©寒川あゆみ3.化粧水やシートマスクのうるおいを逃さないように乳液、クリームでフタをします。スペシャルケアをした後は、肌の乾燥を防いで効果を持続させるためにも、最低3日間は念入りにアフターケアをおこなうと良いでしょう。NG3:夜用のスキンケアアイテムを朝~日中に使用「くすみ、シミ、年齢肌が気になるから」「今話題だから」と、ビタミンC誘導体やピュアビタミン、トラネキサム酸、アルブチン、ハイドロキノン、レチノールなどが配合されたアイテムを使用している人も多いのではないでしょうか。美白系のアイテムは紫外線を浴びやすい朝、日中の使用がNGのものも多いです。ところが、使用上の注意に「夜のみの使用」などと書かれているのに、注意書きを読まずに朝のスキンケアにも活用している人も…。「よく確認せずに朝も夜も使っていた」という場合は、アイテムのパッケージや説明書、公式サイトにて、朝や日中の使用がNGになっていないか確認しましょう。NG4:メイク前にクリームを塗りすぎる©寒川あゆみ冬は肌の乾燥を感じやすいため、日中の乾燥対策として、メイク前のスキンケアで乳液やクリームをたっぷり塗っている人も多いと思います。実は、これもNGスキンケアの一つ。乳液やクリームには油分が含まれているため、たくさん塗りすぎてしまうと、油分の多い下地やファンデーションが密着しづらく、ヨレ、浮き、崩れやすさを感じやすくなるのです。メイク前の正しいスキンケア法©寒川あゆみ1.洗顔後に化粧水でうるおいを補ったあと、時間に余裕があるなら、保湿成分が配合されたベタつきの少ないさっぱりしたシートマスクでうるおいを高めます。©寒川あゆみ2.乳液、クリームは夜の半量くらいにし、優しく広げてから手のひらでなじませましょう。※夜の場合は、一日の乾燥ケアやダメージの修復、寝ているあいだの乾燥予防になるので、乳液やクリームはたっぷり重ねるのがおすすめです。©寒川あゆみ3.スキンケア後すぐにメイクをする場合は、ティッシュを肌表面にふわっと置き、表面の余分な油分だけをオフ。このひと手間で下地やファンデーションのヨレ、浮き、崩れを予防します。まとめよかれと思ってしていたスキンケアが、かえって肌トラブルや別の悩みを招く原因となっている場合も。今回の記事を参考に、ぜひ一度スキンケアの方法を見直してみてくださいね。©buritora/Adobe Stock筆者情報寒川あゆみ大阪 エステサロン private salon Laule’a代表、美容ライター、講師。自身のコンプレックスから美容、エステティックの道へ。サロン業、講師、美容ライターとして美容情報や美容法を発信中。Instagram @laulea.beauty文/寒川あゆみ
2024年02月01日お金が貯まらない、稼ぎも少ない…といった、お金に関するさまざまな悩み。実は日頃の何気ない行動が、”お金”を遠ざけてしまっているかもしれません。今回は、コツコツと日頃の正しい行いや資産を積み上げて億万長者になった佐藤拓司さんに、お金を遠ざけるNG習慣を5つ教わります。金運はちょっとした習慣でUPする!?「お金に縁がない、お金が欲しい」と思って色々なことを試しているあなた、ちょっと待って!その行動が、実はかえってお金を遠ざけてしまっていることもあるかもしれません。今回は、自身の成功体験をもとにした金運気学に関する入門書「お金持ちになれる『金運カエル』の育て方:気学的人生設計のすすめ」の著者で、年商5億円、個人資産3億円を築き上げた佐藤拓司さんに、お金を遠ざけるNG習慣をうかがいました。正しい習慣も同時にうかがいましたので、ぜひNG習慣を正してお金を引き寄せましょう!実は逆効果だった!?お金を遠ざけてしまう習慣5選NG1.神社で「お金が増えますように」とお願いする佐藤さん神社では、お金が増えてブランドバッグが買えますように…といった、自分のための願いごとは避けましょう。むしろ感謝や謙虚さの気持ちを表現することが肝心です。しかし「自分のための祈願はNG」という意味ではありません。自分の合格祈願や病気の平癒祈願をすることは問題ないからです。ただ、それを行う際には謙虚さと日頃の感謝の心を忘れずに持ち、他者への思いやりも大切にしましょう。NG2.「お金は悪いもの」というイメージを持っている佐藤さんお金が貯まらない人の多くは、「お金は悪いもの」というネガティブなイメージを持っています。しかしそれでは金運を引き寄せられないので、お金をポジティブなリソースとしてとらえることが大切です。「お金には、私たちの夢を叶える魔法の力があるんだよ!」「私、お金を使って人を笑顔にするのが大好き!」「お金ってすごいよね、私たちにたくさんのチャンスをくれるから!」「私、お金を上手に使うことで、もっと幸せになれるんだ!」「お金は私の夢の大切なサポーター!」これらのフレーズは、お金に対するポジティブなイメージを抱くのに役立ちます。NG3.財布に不要なレシートやポイントカードなどをためこみ整理整頓されていない佐藤さん財布の中に不要なレシートやポイントカードなどを溜め込んでいませんか?お金が舞い込んでくる財布にするために重要なのは、中身を定期的に整理し、不要なレシートや使わないカードなどは取り除くことです。整理整頓された財布は、金銭的な整理整頓を象徴します。財布の中身はその人のライフスタイルや必要性に応じて異なりますが、頻繁に使わないカード類は財布から取り出して、必要な時だけ持ち歩くのがよいでしょう。財布がすっきりすることで、金銭管理に対する意識が高まり金運がUPします。NG4.「お金がない」「稼げない」などのネガティブな口癖を言う佐藤さん「お金がない」「稼げない」といったネガティブな口癖は避け、代わりに「お金は増えていく」「豊かになる」といったポジティブな言葉を使いましょう。また「私は豊かになる」と自分自身に言い聞かせ、具体的な金銭的目標を設定し、その目標を達成している自分を想像して喜びを感じるのもおすすめです。他にも「賢くお金を増やそう」とマインドセットして、定期的な貯蓄や投資を始めたり、「収入を増やすための新しい方法を見つけよう」と、副業や趣味を収入源に変える方法を探ったりするのもよいでしょう。ポジティブなマインドセットと具体的な行動が、金運アップの鍵となります。NG5.「安いから」という理由で買い物をすることが多い佐藤さん買い物のときには「安いから」という理由だけで購入するのではなく、その物の価値や必要性を考慮しましょう。価格と価値のバランスを考えることが重要です。お金持ちは買い物のときに値札を見ないことが多いのですが、さすがに見ないわけにはいきませんよね。大切なのは、自分の財務状況に合わせた賢い消費習慣を身につけることです。買い物に行く前に予算を設定したり、ものを購入する前に「この商品は私の生活にどれだけの価値をもたらすのか?」と自問して価値を確認することをおすすめします。節約と投資の適切なバランスを見つけ、長期的な財務的安定を目指しましょう。お金に対する心のもち方や日々の習慣が重要ーー最後に、お金を引き寄せるためのまとめのアドバイスをいただきました。佐藤さん金銭的な豊かさを達成するためには、単にお金を稼ぐことだけでなく、お金に対する心のもち方や日常の習慣が重要です。今回ご紹介した習慣によってお金に対する健全なマインドセットを築くことは、結果として金運を向上させる助けとなります。日々の小さな習慣が、長期的な金銭的な成功に大きく寄与することを忘れないでください。ーーもう少し詳しく知りたいという人は、佐藤さんの著書に触れてみるのも良いのではないでしょうか。Information<教えてくれた人>佐藤 拓司(さとう・たくじ)さんアルファルマホールディングス株式会社 代表取締役社長。34歳で起業し、わずか3人で調剤薬局をスタート。翌年、人生の師と出会い、気学を学ぶことで人生が変化。学びと経験を体系化し、経営者や個人起業家を指導するスクールも開校。著書に「お金持ちになれる『金運カエル』の育て方 気学的人生設計のすすめ」(主婦と生活社)がある。<筆者情報>椎原茜ライター。記事を通して、読者の方々に役立つ情報を知ってもらい、ハッピーかつ快適な生活を送っていただきたいという思いで執筆中。©InputUX/Adobe文・椎原茜
2024年01月27日1月もあっという間に過ぎ、もうすぐ2月。1年でもっとも寒さが厳しい季節の到来です。今の時期に特に気をつけたいのが、風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルスなどの感染症をはじめとした不調対策。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、さまざまな不調を招く自律神経の乱れや免疫力低下を防ぐ食薬習慣と、見直すべきNG習慣を教えてくれます!免疫力を高める食事と生活習慣は身についていますか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 250今の時期、周りに体調を崩して苦しんでいる人が増えてきていませんか?何かイベントがあったり、ここぞというときに限って体調不良に悩まされる人も多いかもしれません。よりによって今、体調を崩さなくても…と自分のカラダにうんざりすることもありますよね。年度末に近づき、休むことのできない人も多いと思います。1年の中でも寒さが厳しい季節となり、様々な感染症をはじめとして、不調対策も欠かせなくなります。ということで今週は、体調を崩しやすい季節を健やかに過ごすための食薬習慣を紹介していきます。今週は、体調不良を寄せつけない食薬習慣年明けから早くも1か月が経ち、時間が過ぎる早さを実感しますよね。いろいろな目標を達成したり、日常のタスクをこなすために無茶をすることもあるかもしれません。そんな中、熱が出たり、咳が止まらなくなったり、下痢になったり、蕁麻疹がでたりと様々な不調に悩まされ、日々の業務をストップすることを余儀なくされることもあると思います。ただ、感染症シーズンであっても、元気な人はいつでも元気です。そして、逆に体調不良を感じる人は毎年同じようなメンバーではないでしょうか。この差を漢方医学では、バリア機能である『衛気』や『肺』、免疫や回復力に関わる『腎』の働きにより生じるものと考えることがあります。ということで、今週は季節特有の不調に悩まされないように『肺腎』の働きをサポートし、『気』を補う食薬を取り入れることで、体の土台を強化していきましょう。今週食べると良い食薬は【葱と山芋と明太子のお好み焼き風】です。NG習慣は、休日の【寝だめ】です。食薬ごはん【葱と山芋と明太子のお好み焼き風】まずは、ビタミンDやセロトニン、ジオスゲニンなどを意識した食薬をとることで、『肺や腎』をサポートしていきます。ジオスゲニンを含む山芋、ビタミンDを含む明太子、そして血流を促すネギ、アミノ酸スコア100で神経伝達物質の材料となる卵を組み合わせて、『補気血』できるお好み焼きのようにして食べましょう。<材料>山芋6センチ(ポリ袋に入れ瓶底などを使って荒くつぶす)玉子2個明太子1腹生姜1片(みじん切り)ネギ1/2本(輪切り)醤油・みりん各大さじ1海苔・あおさお好みで<作り方>山芋、玉子、明太子、調味料をポリ袋に入れよく混ぜる()。クッキングシートをフライパンに敷き、ネギを炒める。そこにを加え蓋をして蒸し焼きにする。海苔やアオサをトッピングして完成。NG行動【寝だめ】休日になると、平日の疲れを癒すために、寝だめする人も多いのではないでしょうか。一見よさそうな行動ですが、平日と休日の睡眠のリズムがずれてしまうことでソーシャル・ジェットラグを招き、睡眠の質を低下させる原因とも考えられています。一時的に疲れは取れた気分になりますが、体内時計とともに自律神経を乱し、疲労感や免疫力の低下までも感じさせてしまいます。なるべく休日も起きる時間は遅くせずに、就寝時間を早めることによって睡眠時間の確保を目指したり、日ごろの睡眠時間の見直しをしていくことが、長期的に強い体をつくることにつながります。忙しい時こそ、何かをプラスする健康法ではなく、睡眠や食事など生活の基盤の見直しを行うことで体調を整えていきたいですね。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Dzianis Vasilyeu/Adobe Stock文・大久保愛
2024年01月26日株式会社中央経営研究所(代表取締役社長:氏家 秀太)は、1,000名の成功者の習慣について解説した書籍「成功者の無意識の習慣をここだけ教えます!」(セントラル出版)を2024年2月20日(火)に発売いたします。書籍表紙「成功者の無意識の習慣をここだけ教えます!」880円(税込)【出版の背景】世の中には大成功を収めて幸福の絶頂にいる人もいれば、何をしてもうまくいかず人生のどん底でもがいている不幸な人もいる。両者のこの違いは一体どこから生じるのだろうか?ただ単に、「運が良かった・不運だった」ということなのだろうか?私が「成功請負人」としてこれまでたくさんのクライアントを成功へと導いてきた中で発見したことがひとつある。それは、成功や幸せは偶然の賜物ではなく、そこには必然があり、どの成功者にも共通する「成功のための行動原則」すなわち習慣がある、ということだ。よく成功者を羨ましく思うのか、成功要因を単に「運が良いからだ」という者も多い。例えばEC事業で成功している者を見ては、たまたまECの創造期でタイミングが良かった、運が良かったんだというのである。確かに、結果からみれば、運の要素も大きい。しかし、彼らが凡人と違うのは、しっかり運を掴み、より可能性の高い選択肢を選び、それを活かしているということだ。運の3法則をしっかり実践しているのである。この仕組みは、この本の中で説明をしよう。【本の内容】*1部抜粋〔第1日 成功の原点が身に染みている〕人を不幸にするのは「倒壊エネルギー」だ!破壊の時がきた逆転の原点を知り、優秀なビジネスパーソンの心得を知る〔第2日 自分の手で運を引き寄せている〕倒壊エネルギーから脱する“運をつくる”ゲーム感覚で運も引き寄せるサーカスの動物になっていないか小さな目標設定から始める笑って笑って運を呼び込むいつだって前向きであれば、運を呼び寄せられる具体化力をつけるハード&リラックスで仕事を好転させる運を呼ぶには自分から変わってみるのもいいポジティブシンキングの薦めときには上司の小言を「エンジェルの響き」にしてみる「不平等」は誰にも平等だ不況時だからこその話「本当に欲しいもの」をいますぐ言えるか?〔第3日 人生を逆転させている手品を持っている〕セルフ・イメージの威力を知ろう!成功とセルフ・イメージヒトは2つの自分を持つ変身スイッチをつくるあと三ヶ月で世界が終わるとしたら、あなたはどうするか?〔第4日 周囲の人に勝手に作用している〕相手の気持ちをガッチリ掴む極意説得力を使いこなす本音を聞き出す武器は、自己開示「話し下手」より「聞き上手」良い対人関係能力は成功の絶対条件!〔第5日 見せかけを超越する逆転術を備えている〕見せかけから変わるイメージつくりの極意熱意や迫力を伝えるポイントはシナリオ作り。結果は予行演習が導く!■書籍概要書籍名 :成功者の無意識の習慣をここだけ教えます!出版社 :セントラル社著者 :氏家秀太ページ数:160P *多少変更になります。判型 :B6判発売日 :2024年2月20日(火)定価 :880円(税込)研修風景1研修風景2氏家 秀太の研修の受講生、訓練生は、10万人を優に超える!自ら意図して“変わる”仕組みに合わせて“革新的に変わる”数多くの一流ビジネスマンを生み出してきたこの貴重な自分改革ノウハウ。現代のキラーコンテンツを備えて、この本は、あなたを、部門を、会社を、劇的に“変える”方法を公開する。身に着け、実践力を養え!■著者 氏家 秀太(うじけ しゅうた)プロフィール氏家 秀太経営の現場に身を投じ、経営体質革新・不況時の企業再生など、各企業の難局を突破させてきた実績は特出している。伝統のD2P幹部訓練は、困難な現場の問題解決・幹部育成の実際的手法として、氏家自らが独自開発し、発展させている。すでに10万人を超えるプロ幹部を育てている。また、行動心理学者・ビジネスコンサルタント、キャスター、作家として活躍中。話題や人気の事業のプロデュース・サービス業等のコンサルティングを中心に、手掛けた案件は2,000件以上。また、500を超える赤字事業を黒字に立て直す。特に難しいとされている若年層、女性のマーケティングに定評があり、つくる商品は必ずヒットするという伝説もある。各地域でWEBグルメサイトNo.1検索数を誇るチェーン店など数多くの人気店を一気に全国展開するなど、何もかもが規格外のサービス業界の革命児である。そして、日本を代表する著名人とNPO法人フードビジネスマネージャー協会を設立し、業界の人材育成に尽力する。また、メディア界でもその能力を発揮し、手がけるTV、ラジオ番組は人気を博した。また、メジャーWEBサイトでも人気の連載を持つなど、情報発信力には抜群の実績を残している。コンサルタントとしてのスタンスは、生産性を高めることに執念を燃やし、M&A/IPO/CRM、業務改善、戦略人事、DX、企業戦略イノベーション、資金調達などVUCA時代に対応する経営手法を開発導入している。1,000人を超える成功者と人生を共にして生み出した成功哲学や手法はマスコミでも話題に!感動人間を育て上げる教育手法で育った人財は今でも一線で活躍している。連載、MOOK、単行本など著書多数。大学講義、講演やセミナーは年間100回以上にも及ぶ。10万人が受講したD2P訓練講師を務める。中小企業診断士・行政書士・1級販売士・宅地建物取引士・調理師…他多数 大手企業とのアライアンス、行政機関とのパイプは多い。【氏家秀太の書籍】*1部●黒字請負人氏家秀太の「あなたの店を繁盛店に変える」超虎の巻―黒字化達成率100%[単行本] 出版社:瀬谷出版●客をつかむ!飲食店の現代流接客サービス―マニュアルサービスから「ストーリーサービス」の時代へ[単行本] 出版社:旭屋出版●貧乏店から脱出する48の絶対法則[単行本] 出版社:中経出版●信じられないほどお店が儲かる―90日完結プログラム[単行本] 出版社:しののめ出版●搶救貧窮大作戦の48條絶對法則[単行本] 出版社:中経出版●どんな飲食店も繁盛できる実践成功ノート―このノートを書き込めば黒字店に生まれ変わる! 出版社:旭屋出版●幸運を呼ぶ成功体質10のポイント[単行本] 出版社:しののめ出版●飲食店の繁盛法がわかる問題集―経営者・店長・リーダーのための新テキスト[単行本] 出版社:旭屋出版●なぜレストランのメニューで3行目を選んでしまうのか?[単行本] 出版社:株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン●儲かっているラーメン屋は朝8時に掃除する! 出版社:宝島社新書●1680円のカプチーノが売れる奇跡の理由[単行本] 出版社:同友館●起業Bee!新しいLIFESTYLEの見つけ方[単行本] 出版社:同友館●なぜかいつも満席の居酒屋のおやじがやっている「つかみ方」[単行本] 出版社:扶桑社●パスタは黒いお皿で出しなさい。1%の人だけが知っている飲食の行動心理学[単行本] 出版社:日本実業出版社●10人中9人に嫌われると成功する究極のリピーター獲得術[単行本] 出版社:ぱる出版●「余命3ヶ月のフランス料理店」を再生させた26の経営レシピ[単行本] 出版社:日本実業出版社など≪出版に関するお問い合わせ≫まずお電話またはFAX、Mailでご相談下さい。株式会社中央経営研究所 セントラル出版神奈川県綾瀬市綾西3-5-15(神奈川OFFICE)TEL : 0467-77-1803(代表)FAX : 0467-77-1802Mail: ujike.shuta@chu-kei.jp URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年01月22日空気が乾燥し、風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルスなどの感染症が流行しています。つらい感染症、かかりたくないですよね。どんな対策をすればより効果的なのでしょうか。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、体の中から体調をコントロールするための食薬習慣と、危険なNG習慣を教えてくれます!感染症対策、しっかりできていますか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 249最近、インフルエンザや新型コロナウイルス、咽頭結膜熱など様々な感染症や体調不良に悩まされる人が増えてきていますよね。乾燥した冷たい空気の中、体調不良が長引きやすい時期だと思います。さらに、忙しく時間を捻出することに集中し、食事の時間や睡眠時間を削った毎日になってはいないでしょうか。感染症が流行る時期だけでも、体を休めることを考えていきましょう。休めるというのは、時間的な問題だけではなく、食事による内臓にかかる負担を軽減するということも一つだと思います。ということで、今週は体の内側から体をいたわり、感染症対策をしていくための食薬習慣を紹介していきます。今週は、感染症対策となる食薬習慣身の回りで体調を崩している人はいないでしょうか?最近、不調の声、増えてきましたよね。ただ、耳にしたときには、可哀そうだな…と思いながらもどこか他人事にしてしまうことが多いと思います。ですが、この乾燥した空気のなか、感染症にかかってしまうことは、誰にでもあり得ることですよね。そして、一度体調を崩すと、喉や胃腸の不調を長期的に引きずり、体調が治りそうだと思った頃に再び違う風邪をひき…と春まで何かしらの体調不良に悩まされる人も少なくありません。どんなに忙しくとも、この時期の体調管理はとても重要です。漢方医学では、防御機能が低下している状態を『衛気』の不足と考え、粘膜が乾燥し炎症を起こしやすい状態を『陰虚』と考えます。そこで、『気陰』を補いバリア機能を強化していくことが必要だと考えられます。さらに、胃腸や血糖コントロールに負担となる食事は『気』を消耗し、夜更かしは『陰』を消耗します。そのため、胃腸や解毒機能である肝臓に優しい食事を腹7~8分目程度に取り入れ、22~24時くらいには眠りにつくような生活をベースとしていくことがおすすめです。今週食べると良い食薬は、【キャベツと鶏ひき肉のジンジャースープ】です。逆にNGな習慣は、血糖値の乱高下をもたらしたり、腸内にダメージを与える【菓子パン・総菜パン】を食事の代わりにすることです。食薬ごはん【キャベツと鶏ひき肉のジンジャースープ】まず、生姜は生と加熱したもので効能が異なります。加熱すると体を温める働きが高まります。味噌汁や煮物やスープに山盛りに入れても意外とおいしく食べられます。そして、消化を助けたり、腸内環境を整えたり、抗菌作用のあるキャベツと、乾燥してバリア機能が低下しやすい粘膜全般を強化するビタミンAを含む鶏肉と合わせたスープで、体の中から優しく感染症対策を行っていきましょう。<材料>生姜を大量に入れるのがポイントです。ひき肉250g水400ml醤油大さじ1みりん小さじ2生姜4片(みじん切り)キャベツ200gくらい(千切り)塩胡椒お好みで<作り方>良く煮込んだら完成。NG行動【菓子パン・総菜パン】体が弱っている時、忙しい時、疲れている時などには、食べる気力も低迷し、何か作業をしながらでも簡単に食べることができる菓子パンや総菜パンなどに頼る人も多いですよね。ただ、菓子パンや総菜パンは食事の代わりとしては、ちょっと弱い食品です。栄養バランスが悪いだけではなく、バリア機能の強化に欠かせない腸内環境を乱したり、集中力やメンタルのコンディションを乱す血糖値の乱高下を起こすことがあるからです。今は、体調を崩すことができない!と強く願うときには、控えるようにしてみましょう。体調管理が難しい時期です。体調を崩してから、あの時もっと養生しておけば…とならないようにしておきたいですよね。また、養生に関する意識を日ごろから持っておくことで、感染症対策になるだけではなく、日ごろの疲れ対策やメンタルのコントロール、生活習慣病対策などにもつながります。不調を感じる前から行動していきましょうね。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Dzianis Vasilyeu/Adobe Stock文・大久保愛
2024年01月19日肌トラブルや肌悩みのない肌になりたい、きめ細かな肌になりたいなど、スキンケアに注力している人も多いと思います。でも、よかれと思ってしていたことが、実は肌にはよくない習慣であるケースも…。 今回は、エステティシャンの筆者が「実は肌によくないNG習慣」についてご紹介します。強くこする洗顔はNG皮脂によるベタつきやテカリ、ポツポツニキビが気になる人も多いのではないでしょうか。ベタつきやテカリやニキビ予防として“洗顔が大切”という言葉をよく見かけると思いますが、間違った洗い方やアフターケアをしていませんか?洗顔フォームをきちんと泡立てない泡洗顔フォームの泡立ちが少ない肌をこするような洗い方をする熱いお湯で洗い流す洗顔後の化粧水が少ないなどは、お肌によくないNG習慣と言えます。間違った洗顔をしていると、かえって肌トラブルを招くことも。乾燥により皮脂分泌が加速してテカリやベタつきを繰り返す、毛穴が開く、ニキビの修復が遅れる、なんて事態にならないよう注意したいところです。正しいスキンケア法©寒川あゆみ1.泡立てネットなどを使って、洗顔料をしっかり泡立てます。2.泡を潰さないように注意しながら、肌の上で泡を転がすようにして優しく洗いましょう。©寒川あゆみ3.熱いお湯は乾燥を加速させるので、ぬるま湯で洗い残しのないように流します。4.タオルで拭くときは擦らずに、優しくおさえながら水気を吸い取りましょう。5.洗顔後は化粧水を何回かに分けてたっぷりなじませます。洗顔後すぐにシートマスクはNG肌にうるおいや美容成分を補うアイテムとして役立つのがシートマスクです。シートマスクは美容成分が豊富だし、洗顔後すぐにつけると時短にもなって効果的では?と思う人も多いかもしれません。でも、化粧水をつけずにシートマスクをつけるのは、実はNGなんです。洗顔後の肌はうるおいや皮脂が落ちてとても乾燥しやすい状態なので、いきなり美容成分が豊富なシートマスクをつけると肌への負担になる場合も。洗顔後は必ず化粧水でうるおいを補ってから、美容成分を含むシートマスクを重ねましょう。正しいスキンケア法©寒川あゆみ1.洗顔後、化粧水を何回かに分けてたっぷりなじませましょう。2.シートマスクを肌にぴったりと密着させます。©寒川あゆみ3.シートマスクは10分~15分ではずしましょう。長時間置くとシートの水分蒸発とともに肌の水分も奪われてしまい、乾燥を招きやすくなります。4.乳液、クリームで油分を補い、うるおいを閉じ込めましょう。美容液のスポイト直づけはNGSNSなどで美容液のスポイトを肌に近づけている人がいますが、真似していませんか?スポイトが肌に触れるのは、衛生的な観点からするとおすすめとは言えません。加えて、美容液が垂れやすい、塗りムラになりやすいなどのデメリットも。美容液はまず手に取ってから、顔全体や気になる部分になじませましょう。正しいスキンケア法©寒川あゆみ1.手のひらからスポイト部分を離して、手に美容液を適量取りましょう。2.手のひら全体にサッと広げます。3.まずは乾燥しやすい頬やおでこになじませた後、目元、鼻まわり、あごなどの細かい部分にもなじませます。4.顔全体を手のひらで優しくおさえるようにして美容液をなじませます。5.乳液、クリームで油分を補い、うるおいを閉じ込めましょう。乳液やクリームのつけすぎ、擦り込むようにつけるのはNG乾燥しやすい季節になると乳液やクリームが重宝しますよね。乳液やクリームは油分が多いため肌の保湿力を高めるのに役立ちますが、顔全体に塗りすぎたり、肌に擦り込むように塗ったりするのはNGです。乾燥が気になるからといって乳液やクリームをたっぷり塗る人が多いですが、その前につける化粧水や美容液の量が少ないと、思うようなうるおいを得られない可能性があります。また、混合肌の場合は、皮脂分泌が盛んなおでこ、鼻、あごに乳液やクリームを塗りすぎるとテカリや皮脂づまりの原因となることも。パーツごとに量を調節しながら塗るのがおすすめです。正しいスキンケア法©寒川あゆみ1.洗顔後、化粧水を何回かに分けてたっぷりなじませましょう。2.乳液を手に取り、まずは乾燥しやすい頬に広げます。続いて、少量をおでこ、目元、鼻まわり、あごに広げましょう。最後に、手のひらで優しくおさえるようにしてなじませてください。©寒川あゆみ3.クリームを手に取り、頬に広げます。続けて少量をおでこ、目元、鼻まわり、あごに広げた後、最後に手のひらで優しくおさえるようにしてなじませます。まとめよかれと思ってしていたスキンケアが、かえって肌トラブルを招く原因となっている場合もあります。今回の記事を参考に、ぜひ一度スキンケアの方法を見直してみてくださいね。©metamorworks/Adobe Stock筆者情報寒川あゆみ大阪 エステサロン private salon Laule’a代表、美容ライター、講師。自身のコンプレックスから美容、エステティックの道へ。サロン業、講師、美容ライターとして美容情報や美容法を発信中。Instagram @laulea.beauty文/寒川あゆみ
2024年01月17日日常生活が戻ってきましたが、身体と心がついてこない、そんなかたはいませんか。正月疲れがつらい今の時期、どんな生活を心がけたらよいのでしょうか。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、今の時期にぜひ実践したい食薬習慣と、陥りがちなNG習慣を教えてくれます!正月疲れが抜けずに週末ぐったりしていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 248日常生活が戻ってきました。長期休暇の後は、仕事が山積みですよね。ただ、頭はいまだにオフモードという方も実際のところは多いのではないでしょうか。年末に向けての忙しさ、そして帰省やお正月行事があり、心が休まったという人もいれば、逆に気が張って休んだ気がしないという人もいらっしゃると思います。どちらにせよ、食べ過ぎてしまったり、飲み過ぎてしまったり、寝る時間が遅くなったりと、リズムが乱れがちになりますよね。そんな中でまた始まった日常生活では、疲れを感じやすくなっていることが多いようです。休日には寝だめしたくなりますが、正月疲れに対しては、寝だめよりもいつも通り朝は早く起きて、朝日を浴び、朝食を食べることによって、体のリズムを本来のリズムに戻していくほうが有意義です。ということで、今週は正月疲れを解消する食薬習慣を紹介していきます。今週は、正月疲れ解消のための食薬習慣長期休暇が終わり、日常に戻り一週間ほどが経ちました。そろそろエンジン全開にしていかないと、たまっているタスクを捌くことが難しくなってきてしまいますよね。また、運動不足、寝不足、食べ過ぎなどが重なっていることが多く、漢方医学ではこれらによって疲れやすい『気虚』や、重だるさを感じる『痰湿』が生じている状態にあると考えます。また、朝起きることができないほどだるい場合には、『腎』の強化も必要と考えます。正月疲れをリセットしたいときには、『気』を補うために偏食を控えたり、スクワットや踏み台昇降などのライトな運動をしたり、パンや麺類やお菓子などの糖質を控えめにし、野菜や海藻などを食べるようにしてください。夜の食事は腹7分目に抑え、入浴習慣をつけ、夜12時前には寝るようにすることで、『腎』をサポートすることも重要です。食薬としては、『気』を補い、『痰湿』を除去することが必要となります。そこで、今週食べるとよい食薬は、【鱈と牡蠣入りお鍋】です。逆にNGな習慣は、【夜のラーメンやパスタ】です。食薬ごはん【鱈と牡蠣入りお鍋】マグネシウム、亜鉛、タウリン、ビタミンB群などを豊富に含み『補気』『補腎』に役立つ牡蠣や鱈と、たっぷりのお野菜を入れたお鍋を食べてみましょう。<材料>牡蠣5個鱈2切れネギ1/2本千切り生姜2片椎茸2個好きな野菜お好みでみりん・醤油各大さじ1酒50ml塩昆布ひとつまみ(3g)<作り方>牡蠣以外の材料をお鍋に入れ煮込み、最後に牡蠣を加え火を通す。NG行動【夜のラーメンやパスタ】ラーメンやパスタは、手軽な食事であり、満足感も得られるため、忙しかったり、疲れた日の食事に選ばれることもあるかもしれません。しかし、夜に糖質や脂質が過多となり、さらに満腹になることで、睡眠の質が低下することがあります。夕飯は、なるべくタンパク質やビタミン類、ミネラルを取り入れるようにし、糖質はがっつり食べるというよりも全体のバランスをみて食べるようにするのがベターです。睡眠のリズムが乱れている人は、朝食や夕食の内容、量、時間帯の見直しもしてみましょう。お正月気分のまま過ごしていると、これから先、一年で最も寒いといわれる2月や、3月の三寒四温、花粉と、次々に過酷な環境がやってきます。楽しんだらすぐにリセットする習慣をつけ、メリハリをつけた生活をしていきたいですね。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Good Studio/Adobe Stock文・大久保愛
2024年01月12日2024年がスタートしました。年明けから仕事にプライベートにスタートダッシュといきたいところですが、実際はそううまくいかないもの。仕事始めが憂鬱、正月疲れで体は重いしやる気がでない…。例年のことながら、そんな人が多いと思います。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、正月ボケを吹き飛ばしてくれる食事と、危険なNG習慣を教えてくれます!年明けの仕事始めにだるさを感じませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 2472024年が始まりましたね。例年のことですが、やはり長期休暇明けは、仕事に行くのが嫌になるという人がほとんどではないでしょうか。年末の慌ただしい日々で交感神経が優位になり、休暇に入ったとたんに人が変わったようにのんびり過ごすというリズムの方も多いと思います。ただ、こうなると再び日常に戻るときに「嫌だな」と思うのは普通の感情ですよね。一年の始まりといえば、今年の抱負を考えたり、ポジティブな発言が増える人も多いですが、発言とは裏腹に行動としては、横になり外出も仕事もしたくないと引きこもりがちになることもあるかもしれません。ということで、今週は、2024年のスタートを応援する食薬習慣を紹介していきます。今週は、正月疲れ対策となる食薬習慣やる気がない、疲れる、動きたくない、体が重い、肌荒れが気になり始めたというかた、鏡をもって舌を見てみてください。舌の真ん中に苔が多くついていたり、口臭が気になったりしないでしょうか?漢方医学では、体の状態を把握するために舌の状態を把握することがあります。舌苔がふえているときには、消化に負担がかかるほどに食べていたり、お酒や偏食によって肝臓に負担がかかっていたりすることがあります。漢方医学ではこれを『痰湿・湿熱』が生じている状態と考えます。私たちの体は、食事から栄養を吸収し、老廃物や有害物質を解毒し排泄することで元気を保つというシンプルな仕組みをもっています。しかし、リズムが乱れがちな年末年始で、この仕組みがダメージを受けることとなり、その結果として疲れが抜けなくなったり、やる気がなくなったり、肌トラブルも出てきてしまいます。そのため、消化の働きを助ける『脾』と解毒の働きを助ける『肝』をサポートし、『痰湿・湿熱』を除去していきましょう。そこで、今週食べるとよい食薬は【ブロッコリースプラウトの即席スープ】です。逆にNGな習慣は、正月ボケを満喫すべくゴロゴロしながら食べる【ポテトチップスなどスナック菓子】です。食薬ごはん【ブロッコリースプラウトの即席スープ】何をするのも面倒に感じていたとしても簡単に作れるスープです。消化を助け、腸内環境を整え、ミネラルを補い、解毒を促す食材を集めました。<材料>ブロッコリースプラウト山盛り鰹節10gとろろ昆布2つかみ梅干し1個(包丁でたたくか、容器に入れ箸でつぶす)醤油・みりん各小さじ1くらい(調整)お湯200ml<作り方>材料を容器にすべて入れてよく混ぜたら完成。NG行動【横になりながらのスナック菓子】だるいし、やる気がないし、相当気合を入れないとテキパキ動くことができないというとき、人はどんどん手軽に食べられるものを食べるようになっていきます。その結果、横になりながらポテトチップスなどのスナック菓子を袋ごとペロッと食べてしまうということもあるかもしれません。ですが、今必要なやる気をだすための栄養を摂取できるものではなく、お腹をいっぱいにしてしまう恐れがあるため、3度の食事内容も少なくしてしまう傾向があります。その結果、質的な栄養失調に近づいてしまいます。1年の中でも食べ癖が付きやすい時です。暇だから食べる、疲れるから食べる、イライラするから食べるといったように習慣化してしまっている人は注意しましょうね。正月明けは、新年への期待、正月ボケで何もしたくない気持ち、気が引き締まったり、怠けたくなったりと心が忙しくなると思います。心の不調を感じた時には、根性論ではなく、まずは食事の見直しなど現実的な問題を解決していきましょうね。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Vanz Studio/Adobe Stock文・大久保愛
2024年01月04日いつもの習慣が、もし金運を下げている行動だったら…想像しただけでもゾッとしますよね。金運がダウンしている時のサインや12星座別の金運がダウンするNG習慣を紹介します。すぐに対処したい金運ダウンのサイン占い師の脇田尚揮さんに金運ダウンしている時のサインを教えてもらいました。対処法も併せて紹介します。蛇に咬まれる夢を見る蛇と金運には密接な関係があるとされます。これは蛇と弁才天との関係によるものです。弁才天は“弁天さま”とも呼ばれており、財運や芸術を司る七福神の一員で、水神としての性質も持ち合わせています。そして、蛇は水神の使い、または水神そのものとされていることから、蛇は弁才天の化身と考えられるようになりました。蛇に咬みつかれる夢を見たら、それは、お金に対する警告サインかも。徹底的にお金の流出を抑えましょう。3ヶ月散財を防げば、いずれ必ずお金の巡りは良くなるはずです。枕が汚れている・臭う人の念がこもる代表格を挙げるとすれば、「枕」は外せないかもしれません。元々、人の頭を乗せる枕には念がこもりやすいため、あなたのコンディションが如実に反映されると言えます。そのうえ枕は、睡眠時に使うことから、あなたの潜在意識の中に溶け込むアイテムでもあります。そのため、就寝中に使用者の強い思いに感応し、その人の念を帯びやすいと考えられるでしょう。そんな枕が汚れていたり、嫌な臭いがしたりするなら、洗濯や買い替えをおすすめします。そのまま使い続けると、ネガティブな金運に引っ張られてしまいます。財布がカード・紙類でいっぱい財布はあなたの中の“小宇宙”だと言えます。その小宇宙に、知らず知らずのうちにレシートや領収書などの紙類が溜まってしまうのは、危険信号。財布には、お金以外の余計なものを一切入れないのが基本です。そのため、もしあなたの財布がカードやレシート類でいっぱいなら、すぐに出すようにしましょう。お金以外のもので財布がパンパンになっているということは、「もうそれ以上お金が入る余地がない」という暗示。常に財布の中は整理しておきましょう。©Jamie Grill/Image Source/gettyimages※ 文・脇田尚揮※ 2023年4月27日配信【12星座別】金運ダウンに繋がる「NG習慣」占い師の脇田尚揮さんに12星座別の金運ダウンにつながるNG習慣を教えてもらいました。おひつじ座…人にばかりお金を使うあなたはお金を貯めることよりも、いかに使うかということに意識を向けているかもしれません。でも、それが行き過ぎると金運ダウンに。「人に投資する」こと自体は良いことですが、加減を考えないとNG。おうし座…稼ぐことに意識が向いていないあなたの貯め方は、基本的に「守り」の貯蓄法と言えるでしょう。利率なども考慮した上で、一番効率が良い口座を選んだり、ポイント獲得率が高いカードを使ったりするうちに金を蓄えていくでしょう。でもその反面、自分の稼ぐ力を無視してしまっているところも。稼ぐ力と貯める力の両方を養わないと金運ダウンにつながることもあります。ふたご座…遊びにばかりお金を使うあなたは貯蓄するよりも、交際費を使うことで大きなお金を生むタイプのよう。人間関係に投資することで、さらに運気が高まりやすくなるでしょう。ただ、“遊び”ばかりにお金を使うのはNG。浪費の習慣だけが残り、お金が逃げていってしまうことに。かに座…お金を使わなすぎるあなたのお金の貯めかたは、いたってシンプル。とにかくコツコツ貯めて、使わない。これに尽きるといえます。そのため貯蓄はいつも安定しているのではないでしょうか。しかし、それが度を超すと「ケチ」の烙印を押されてしまい、金運ダウンにつながることも。しし座…自分だけが得をしようとするあなたは人間関係のコネクションを作って情報を共有することで、お金の流れをつくるのが適しているよう。そのため、自分だけがオイシイ思いをしようとすると、金運は逃げていってしまいます。あなたのオリジナリティある知識を発信すれば、周囲の人みんなにとって有益となり、結果的に自分自身にも返ってくるはずです。おとめ座…お金にネガティブなイメージを持つあなたはお金を貯める能力は、そこそこかもしれません。でも、お金に対して“執着するのは品がない”というようなネガティブなイメージを持っていませんか?もう少しポジティブなイメージをもって運用法を考えてみるのも良いかもしれませんよ。てんびん座…自分の価値を安く見積もってしまうあなたは自分のセンスから生み出されるものを、高単価で提供していくスタイルが一番あっているようです。ただ貯めるのではなく、自己投資をして自分をブランド化していくのが良いでしょう。そんなあなたは、自分を安く見積もると金運ダウンに。実は「あなた自身」が最も利率の良い投資先といえるのです。さそり座…マイルールに縛られすぎるあなたは自分の中で貯蓄や使い方のルールを持っていて、それに則ってお金を扱うタイプのようです。そのため、ほかの人から見ると「えっ!?」と思うようなものに大金を使うかと思えば、爪に火を灯すような生活をして切り詰めることもあるよう。でも、その基準が極端すぎると金運ダウンにつながることも。いて座…短絡的に新しいビジネスに手を出すあなたの持ち味は即断即決で、何事もスピーディーに決めていくところにあるようです。そのため、お金になりそうなものごとに気づくと、すぐに飛び込んで形にしていくでしょう。しかし、あまり短絡的にビジネスへ着手すると足元をすくわれ金運ダウンに。やぎ座…頭で考えすぎてしまうあなたはプランナーとしてお金を稼ぐ才能があるようです。お金の運用や稼ぎ方に対してというよりも、人生を逆算して、将来的にお金が生まれてくるような準備をするのが得意なはず。でも、お金は天下の回りものですから、頭で考えすぎて流れを見極め損なうと金運ダウンに。みずがめ座…知識がない投資に手を出すあなたはこれまで手つかずの分野に敢えて挑戦する、パイオニア精神を持っているタイプでしょう。ただ、自分に知識がないのに仮想通貨などに手を出すと、大やけどして金運が逃げてしまうことも。ダイナミックながらも堅実に貯蓄するのが上手に貯める秘訣です。うお座…ストレスで散財あなたは自分の精神が高まることで、自然とお金が貯まっていくタイプ。悩み事や心配事があると金運はダウンしやすくなり、浪費や散財をしてしまうことに。自分のメンタルや体調をコントロールするものに集中したり、お金を大切に扱うことが、実は意外と貯蓄に繋がるはずです。脇田尚揮/占い・心理テストクリエーター株式会社ヒューマン・ライフ出版代表取締役社長、企業占術鑑定士、大学講師、秀心寺住職。©Prostock-Studio/Galina Zhigalova/EyeEm/gettyimages※ 文・脇田尚揮※ 2023年2月26日配信行動を見直して金運をアップさせよう自分の行動が金運ダウンに繋がっていたと思うと残念な気持ちになりますが、少し視点を変えるとその行動を変えさえすれば金運は上向きになるのではないでしょうか。きたる2024年は気持ちを新たに金運をアップさせたいですね!
2023年12月30日忘年会にクリスマス、お正月とイベント続きの年末年始。多くの人がこの時期、食べ過ぎ、飲み過ぎによる胃もたれや消化不良で悩んだことがあるはず。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、暴飲暴食による内臓疲労、免疫力の低下をリセットしてくれる食事と、危険なNG習慣を教えてくれます!年末年始の暴飲暴食で胃腸が弱っていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 246お正月を目前にすでに内臓が疲れていると感じているかたはいませんか。忘年会、クリスマスとイベントが続き、食べたり、飲んだり、お祭りのような毎日を過ごしている人も多いと思います。楽しいと思って忘年会などに参加する人もいれば、本当は家でのんびりしたいけど、人付き合いでしぶしぶという人もいらっしゃるかもしれません。どちらにせよ、早期に心と体のケアをしていきたいですね。新年には年神さまがやってきて、私たちに幸せをもたらすといわれていますよね。その神様への縁起のよいお供え物を元旦に食べるようになったものがお節といわれています。また、三が日はさまざまなよいことを水に流さないように、料理をせずに過ごすとよいという習わしもあります。そんなわけで、お正月にはあまり体を動かさずに、食べて飲んで過ごす方が増えることだと思います。今週は、食べ過ぎ、飲み過ぎをケアしていく食薬習慣を紹介します。今週は、暴飲暴食対策となる食薬習慣今年は、新型コロナウイルスが5類感染症へと位置づけが変更され、久々に人が町中にあふれる年末年始になります。忘年会、お正月行事等が続き、日常も活気づきますよね。気の知れた友達と食べたり、飲んだりすると、つい時間を忘れて長時間過ごしてしまうこともあると思います。ただ、楽しい時間は大切なのですが、胃や腸、肝臓などへのダメージが着実に積み重なり、ちょっと内臓が疲れているなと感じているかたも多いと思います。口内炎や口唇ヘルペス、カンジダ膣炎、膀胱炎など、免疫低下時に起こりやすい症状がでてきてはいないでしょうか。漢方では、食べ過ぎ飲み過ぎの時には、免疫を低下させ炎症の原因となる『湿熱』が生じるため、『肝・脾』を整えていくとよいとされています。ということで、解毒に関わる『肝』と消化に関わる『脾』をサポートする食薬習慣が大切です。今週食べるとよい食薬は【大根とニンジンのピクルスみぞれ和え】です。逆にNGな習慣は、【霜降りたっぷり焼肉の宴会】です。食薬ごはん【大根とニンジンのピクルスみぞれ和え】大根とニンジンの抗酸化物質と食物繊維で腸から心と体を元気にしましょう。大根おろしを加え、大根の辛みをアクセントにすると、『脾』をサポートするジアスターゼや『肝』をサポートするイソチオシアネートの働きを得ることができ、年末年始の食べ疲れを癒してくれます。<材料>人参1/2(一口大)大根4センチくらい(一口大)大根おろしお好みでお酢・みりん(アルコールが気になる人はレンチン)各大さじ3<作り方>材料を半日漬けたら完成。NG行動【霜降りたっぷり焼肉の宴会】タンパク質がたくさんとれていいじゃん!と言われそうですが、脂の多い焼き肉を食べた後、胃もたれしたり、膨満感や下痢などに悩まされてしまう人も多いのはおわかりだと思います。脂身の多いお肉は、消化に時間がかかり、胃腸の働きが低下しているときにはとくにダメージを感じやすくなります。また、タンパク質には窒素が含まれますが、分解の過程で窒素はアンモニアに変わり、肝臓や腎臓に負担がかかることがあり、内臓疲労の原因となってしまうこともあります。外食が続いているときには、気をつけましょう。また、食べるとしたら大根やキャベツなども一緒に食べたり、よく噛んで食べたりして楽しむようにしましょう。年末年始の食べ過ぎや飲み過ぎは、楽しさの代償として生じるものです。しっかりとその時間を満喫していれば、決してネガティブなものではないと思います。ただ、その食べ癖が続いたり、お酒の習慣が身に着いたり、内臓の疲れを引きづったりすることは、その後の自分の体に対して、優しい行動ではありません。オンオフの意識をしっかりもって、素敵な時間をたくさん過ごしましょうね。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Daria/Adobe Stock文・大久保愛
2023年12月28日イベントが多い年末年始は、食生活や生活リズムが乱れてストレスもたまりがち。気づけばぽってりお腹に…なんて人が続出するシーズンでもあります。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、心身のバランスを整え、ダイエットにもつながる食事と、危険なNG習慣を教えてくれます!年末年始のストレスから太り気味の人はいませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 245忙しく、忘年会もあり、クリスマスもあり、大晦日もあり、盛りだくさんな1か月ですよね。そろそろストレスがたまってきていませんか?ここで、ちょっと深呼吸をしましょう。息をつく間もなくあれこれ考え、動き、スケジュールを埋めていく人も多いと思います。ストレスに強い人でも、気が付かないうちにリラックスを求めていることもあるのではないでしょうか。リラックスしたいときに、簡単にできる方法として、甘いスイーツを食べたり、甘いカフェラテを飲んだりすることってありますよね。ホッと一息つくと殺伐としていた日常にも一瞬だけ華やぎを取り戻すことができ、再び頑張ることができます。ただ、これに頼りすぎていると、ここぞというときに眠気がやってきたり、持久力がなくなったりしてしまうこともあるかもしれません。さらには、太ってしまうということもありますよね。冬はただでさえ、食べたり飲んだりする機会が増えるので、太りやすい時です。だからといって、運動量も増やしたくはないので、行動一つひとつに気をつけなければならないですよね。ということで、今週はストレス太りを予防する食薬習慣を紹介していきます。今週は、ストレス太り対策のための食薬習慣仲のいい人に「ちょっと太った?」といわれたり、冬服でお腹やお尻の周りが隠れることを嬉しく思ったりすることはないでしょうか。「春になる前にダイエットしたらいいよね」と開き直っている人は注意です。そう簡単に、痩せないからです。冬は、運動量が減り、食べる量が増えることで太ります。つまり、脂肪が増え、筋肉量が減り、痩せにくい体形になるからです。そこで、ご自身の生活を見直してみましょう。集中できないとき、イライラしたとき、眠気が強いときなどに甘いものに頼ってはいませんか?今の時期は、濃厚なクリーム系やチョコレート系などの季節限定スイーツも増えています。誘惑が多いですよね。漢方医学では、ストレスに強くなるために『肝』を強化し、代謝を上げていくためには『気』を補うことが必要だと考えます。ということで、『肝』の働きを強化し『気』の巡りを促し、『気』を補う食薬習慣が大切です。今週食べるとよい食材は【ベリービネガードリンク】です。逆にNGな習慣は、【甘いカフェラテ】です。食薬ごはん【ベリービネガードリンク】漢方医学では、「気」の巡りを促し、ストレス解消に役立つとされるお酢。血糖値の上昇を抑えることで、心の安定やダイエットにつながったり、消化を助け栄養の吸収を助けたり、便通をうながしたり、内臓脂肪の燃焼に役立ったり、疲労回復につながったりします。抗酸化作用が高く、疲れ目対策やストレスケア、美肌にも役立つビタミンCやアントシアニンを豊富に含むベリー系を合わせて、手軽にベリービネガーを作りましょう。ミックスベリーやブルーベリー、イチゴなどはコンビニやスーパーの冷凍コーナーに売っていますよ。<材料>冷凍ミックスベリー110g(1袋)酢100ml蜂蜜50gくらい水お好みで<作り方>清潔な容器に材料を入れ、全体になじませる。1時間以上おいたら、お水や炭酸水で割ってお召し上がりください。3~4日するとより味がなじみます。NG行動【甘いカフェラテ】カフェラテやカフェオレには、糖質や脂質が多く含まれています。ちなみに、カフェラテ1杯には、約10g程度の糖質が含まれていることがあります。ちょっと休憩と思い、カフェラテとクッキーやビスケットをつまんでいると、糖質やカロリーの摂取量がいつもの食事に上乗せされる形になるので、習慣化すると当然太ってしまいますよね。とくに、今の時期から1月にかけては食べ癖がつきやすい時期です。なるべく、習慣化しないようにしていきたいですね。年末年始は、数か月ぶり、1年ぶりなど久しぶりに会う人が増えますよね。ベストコンディションの心と体と外見をもって楽しめるように、日ごろからできることは取り入れていきましょうね。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。※1農林水産省サイト「アツアツな飲み物にご注意!」Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©autumnn/Adobe Stock文・大久保愛
2023年12月21日本格的な寒さが続く今の時期、冷え性対策には温活が効果的です。ですが、体調が整っていないと逆に身体に負担をかけてしまうことも…。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、自ら熱を作り出す力を養う食事と、気をつけたいNG習慣を教えてくれます!下半身の冷えを感じるかたに!つらい「冷えのぼせ」に悩んでいませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 244寒い日が続きますね。お尻やふくらはぎ、足先など腰から下の冷えを強く感じる人も多いと思います。そして、突然ですが今、足を組んでいませんか?長時間座っていたり、足を組んでいたり、姿勢を悪くしていることはないでしょうか。忙しい毎日が続くと、同じ姿勢で過ごしてしまう時間が増えますよね。同じ姿勢でいること自体が血流を低下させたり、冷えを感じさせる原因となりますが、足を組んだり、片方に体重をかけたような偏った姿勢で過ごしていると、より筋肉が凝り固まり、血流が低下してしまいます。それに加え、下半身に比べ上半身の血流が多いということで、冷えのぼせに悩むこともあるかもしれません。ということで、今週は冬のこの時期、少しでもポカポカに過ごすことができるような食薬習慣を紹介していきます。今週は、温活のための食薬習慣マフラーや手袋、ダウン、レッグウォーマー、カイロなど、体を温めるグッズが手放せない季節がやってきましたね。この時期になると偏食になったり、運動量が減ったり、ストレスで自律神経が乱れたり、同じ姿勢で過ごす時間が増えたり、睡眠時間が減ったりと、体のコンディションが万全という方は減っていきます。外気が冷たいにも関わらず温かさをキープし続けるためには、体のコンディションが良い状態であることが必要となります。ですが、寒い時には端的に熱いものを触ったり、飲んだり、辛いものを食べたりして、その場をしのごうとすることが多いのではないでしょうか。これからの時期、忙しかったり、イベントが増えて食べ過ぎたり、夜更かししすぎたり、生活が乱れることが多いですよね。冷えがきついなと感じたら、単純に温めることと並行して、自ら熱を作り出す力を養うように栄養の消化吸収をサポートする食材を摂ったり、タンパク質やビタミンB群など熱を生み出すために必要な食材を摂ったり、背筋を伸ばし内臓や神経を圧迫しないように筋肉を使うようにするなどして、根本的に冷えない体を作るための行動もチョイスしていきましょう。漢方医学では、冷えやすい状態のことを血流が悪い『瘀血』や熱を作り出すことのできない『脾腎陽虚』などと呼びます。大切なのは、『血』の巡りを促し『気』を補う食薬習慣です。今週食べるとよい食薬は【キムチ豚汁】です。逆にNGな習慣は、【アツアツのお茶やコーヒー】です。食薬ごはん【キムチ豚汁】血流を促すカプサイシンを含み『活血』に役立つキムチや、熱を作り出すビタミンB群やアリシンを含み『補気』に役立つ豚肉やニンニクを使って、味噌汁で温活をしていきましょう。春菊を使うとβカロテンが多く含まれているため、バリア機能を高め風邪対策にもなります。<材料>豚肉150gニンニク1片(スライス)キムチ75gくらい(一口大)春菊1/2束(3センチくらい)酒50ml水400ml味噌・すりゴマ大さじ1くらい<作り方>材料を良く煮込んでから味噌を溶いたら完成。NG行動【アツアツのお茶やコーヒー】体が冷えた時に、アツアツの飲み物に頼る人も多いと思います。内臓から温まる気がしてほっとしますよね。一般的に温かい飲み物といえば、スープや味噌汁などは60℃くらい、お茶やコーヒーはそれよりも高温になっているといわれています。ただ、お茶やコーヒーは80~90℃の熱めの温度を好む人が多いようです。特に寒い季節であればあるほど、高めの温度で飲むことが多いと思います。ただ、国際がん研究機関では65℃以上の熱い飲み物は、食道がんのリスクを高めると注意喚起しています。寒い時期でも、温かいなぁとホッコリするくらいの適温にしてから飲むようにしましょう。(※1)冷えるときには、単純に熱いものを触れたり、飲んだりすることが手っ取り早いですが、姿勢を正したり、適度に動いたり、栄養を適切に摂取して体の中から温められる体を作っていくことも忘れないようにしましょうね。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。※1農林水産省サイト「アツアツな飲み物にご注意!」Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©koichi/Adobe Stock文・大久保愛
2023年12月15日悩ましい肌の乾燥。洗顔後のつっぱりや日頃のカサカサに悩んでいるなら、普段の行動を見直してみて!美容皮膚科医が乾燥肌を助長させるNG行動と正しい対策を教えます。冬は特に気を付けたい乾燥肌を助長させるNG行動3つやさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院 院長で美容皮膚科医の宇井千穂さんに、特に冬場におこなってしまうと顔はもちろん、全身の肌の乾燥を助長させてしまう3つのNG行動を挙げていただきました。それぞれ、NGな理由と正しい対策もあわせて確認しておきましょう。NG1.保湿を怠る・強くパッティングする宇井さん肌が乾燥すると角質の表面が乾いてはがれやすくなり、角質に隙間ができてしまいます。この隙間から表皮の水分が蒸発することを「蒸散」といい、水分が失われていくことでハリがなくなりシワやたるみにつながります。肌は水分を保持する機能をもっていますが、蒸散はどうしても起こってしまうものです。角層の保水機能を補うために保湿しましょう。化粧水だけでは蒸発してしまい、十分でないと感じるなら乳液や美容クリームなどの重ね塗りを。1日で一番水分が蒸散するときはお風呂上がりの10分。その短い間にきちんと保湿しましょう。また肌の大事なバリア機能を破壊しないよう、過剰刺激をなくすことも大切。タオルでゴシゴシこする、コットンで強くパッティングする、顔を指で触りすぎる、メイクを落とすことに集中して肌に刺激を与えてしまうなどが習慣化している人は注意しましょう。NG2.温かい部屋と冷えた場所を頻繁に行き来する宇井さん暖房の効いた温かい部屋から冷えた屋外や部屋に移るときには、皮膚の表面から蒸散しやすいことから、肌への影響が出てきます。肌の新陳代謝のバランスが保たれにくくなり、バリア機能が低下したり、皮脂の分泌量が正常ではなくなってしまうこともあります。また冬は寒さでカラダの血流が悪くなることによっても肌の代謝を低下させてしまい、乾燥の原因となります。できるだけ温かい部屋と冷えた場所を頻繁に行き来することは避けましょう。NG3.生活習慣の乱れ・ストレスをためる宇井さん乾燥しにくい健康で強い肌を作るためには、規則正しい生活を送る、充分な睡眠をとる、過労を防ぐなど、日々の生活に気を付けることも必要です。またストレスをためることによりカラダの自律神経やホルモンバランスを乱さないようにしましょう。ストレスによって肌に対する意識が過敏になりすぎて、肌を必要以上に触ってしまったり、肌の扱いが雑になるなどの行動の変化によって、乾燥肌が悪化してしまうことも考えられます。食事からも乾燥肌対策をーー宇井さんによれば、乾燥肌を改善するためには、正しいスキンケアに加え、規則正しい生活や適度な運動、栄養バランスの取れた食生活といったインナーケアも必要とのこと。そこで、食事でできる対策を教えていただきました。宇井さん食事から摂る栄養素は肌の状態に大きな影響を及ぼすため、なるべく偏りなく栄養を摂りましょう。肌の細胞が生まれ変わるサイクルである肌のターンオーバーが正常におこなわれるために必要な栄養素として、タンパク質、ビタミンB2、ビタミン6は意識して摂取することをおすすめします。ビタミンB2レバーやうなぎ、肉、魚、アーモンドなどに多く含まれる。宇井さんビタミンB2は皮膚や髪、爪の細胞の再生や保護に関係している成分です。加えて脂質代謝を助けるので、過剰な皮脂分泌を抑制することで毛穴の開きやニキビ、肌荒れの予防にも効果的です。ビタミンB6牛、豚、鶏肉、レバーやマグロをはじめとした魚の赤身や、ひまわりの種やピーナッツなどの種実類に多く含まれる。宇井さんビタミンB6の代表的な働きはタンパク質、脂質、炭水化物の代謝です。それに加えて皮脂の分泌をコントロールする役割も担っているので、肌の健康には欠かせない栄養素です。ビタミン類は食事からの摂取がむずかしければ、サプリメントで補ってもよいでしょう。タンパク質肉類、魚介類、野菜、豆類などに多く含まれる。宇井さんタンパク質は皮膚や筋肉などを作る栄養素で、肌細胞の原料でもあります。タンパク質の一種であるコラーゲンは肌の真皮層において繊維のように絡んで肌の弾力やハリを生み出すスポンジのような役割をしています。タンパク質をしっかり摂取することはコラーゲンの生成を助けることになり、肌の弾力やハリを保つことにつながります。さらにタンパク質はターンオーバーを促進する役割も担っているので、肌の生成には欠かせない栄養素です。タンパク質を構成する20種のアミノ酸のうち9種は体内でつくることができないため、毎日の食事から積極的に摂取しましょう。肉類や魚介類などに豊富な動物性タンパク質と、野菜や豆類などに含まれる植物性タンパク質の2種類がありますが、どちらもバランスよく摂ることが大切です。ーーまさに今、乾燥肌に悩んでいる人は、NG行動をとってしまっていないかチェックを。正しい対策や肌に良い栄養素を摂取して、この冬を乗り切りましょう!Information<教えてくれた人>宇井 千穂(うい・ちほ)さんやさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院 院長。1990年準ミス日本受賞。全日空客室乗務員を経て、北里大学医学部を卒業し、現在、皮膚科医、美容皮膚科医として同院長を勤める。<筆者情報>椎原茜ライター。記事を通して、読者の方々に役立つ情報を知ってもらい、ハッピーかつ快適な生活を送っていただきたいという思いで執筆中。(C) Antonioguillem/AdobeStock文・椎原茜
2023年12月15日30代、40代と年齢を重ねると、たるみが気になってくる人も多いのではないでしょうか。実はそのたるみ、ちょっとした毎日の習慣が原因になっている可能性があるんです。そこで今回は、美容ライターがやめてよかったと感じる「たるみの原因になる行動」を紹介していきます。たるみの原因は毎日の習慣にあり…?30代に入り、鏡を見るたび「たるみ」が気になるように。「私ってこんな顔の形だっけ…?」と、数年前の写真と見比べてみると、たしかに頬の辺りが下がっているような気がします。そこで、自分の生活習慣を振り返ってみると、たるみを加速させてしまうような行動がいくつも思いつく始末。加齢による多少のたるみは仕方がないものの、できれば進行を遅らせたい!ということで、悪習慣を断ち切ることにしました。そんな筆者が、「やめてよかった」と心から思えるたるみを加速させる習慣を4つご紹介。思い当たるものは、ぜひ変えていきましょう…!NG1. 頬杖をつくカフェでのお茶やデスクワーク時など、気づけばついてしまっている頬杖。顔の片側にグッと圧がかかるので、骨格が歪み、たるみの原因になります。頬杖は無意識についてしまっていたので、やめるまで少し時間がかかってしまいました。なるべく意識する、友人にも「頬杖ついていたら怒って!」と伝えておくなどして、少しずつ断ち切ることに。今でもたまに癖が出てしまいますが、かなり減ったと思います。デスクワークの人は、デスクに鏡を置くのもおすすめ。常に目に入るところに鏡を置いておくと、無意識に頬杖をついている自分に気付きやすいはずです。NG2. 休憩なしのデスクワーク筆者はライターという仕事柄、どうしてもパソコンと向き合う時間が多くなります。長時間同じ姿勢を続けていると、カラダも顔もこわばりやすく、たるみの原因になってしまうんです。そこで、1時間に1回は強制的に休憩時間を作るという習慣づけをすることに。休憩時間はなるべく立って少し歩いたり、顔のストレッチをしたりと、顔や体を動かすよう意識しました。この習慣をつけてから、むくみにくくなったというメリットも。デスクワークの方は、ぜひ意識してみてください。NG3. 過度な洗顔たるみは肌の乾燥とも関係があるもの。肌を乾燥させてしまう原因のひとつに、過度な洗顔が挙げられます。洗顔では、汚れと共に皮脂が流れ落ちていきます。適度な洗顔であれば問題ないのですが、過度に洗顔をすると必要な皮脂まで流れてしまい、乾燥の原因になるんです。洗顔料を使っての洗顔は1日2回までが基本。必要のないダブル洗顔(クレンジング+洗顔料)もなるべく避けるといいでしょう。また、洗顔時のお湯の温度にも注意。熱いお湯での洗顔は皮脂を流しすぎることがあるため、ぬるま湯での洗顔を心がけてください。冬は寒いのですが、短時間の我慢です…!NG4. 頭皮ケアを怠るたるみケアというと顔のケアばかり気にする方が多いのですが、顔の皮膚は頭皮から繋がっているもの。頭皮もしっかりケアしてあげることで、たるみを予防することができるんです。また、血行がよくなることによるリフトアップも期待できます。そこで、シャンプー時に頭皮のマッサージを取り入れることに。指の腹で軽くマッサージするだけでもOKです。また、ブラシやマッサージャーなど頭皮マッサージ用のグッズを使うのもおすすめ。数分行うだけで、なんだかすっきりとした気分になれます。シャンプー時だけでなく、気づいた時に軽くマッサージすると習慣付きやすいかも。力を入れすぎると、摩擦により頭皮が傷ついてしまうため、やさしくおこなってくださいね。少しの心がけでたるみを予防!筆者がたるみのためにやめてよかった習慣についてご紹介しました。無意識にやっていた行動が、たるみを助長させていたと思うと恐怖…。思い当たる行動がある方は、ぜひひとつずつ行動を変えて、たるみの進行をストップさせましょう!筆者情報比嘉桃子1992年生まれのフリーライター。化粧品検定1級を保有しており、美容ジャンルを中心に執筆中。いち消費者としてもコスメやスキンケアを愛する美容オタク。写真・文 比嘉桃子
2023年12月13日寒さから運動量が減る一方で、外食続きで内臓に負担をかけてしまいがちな12月。ニキビ、乾燥、かゆみなどの肌トラブルに悩む人も多いはず。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、肌荒れに効果的な食事と、避けるべきNG習慣を教えてくれます!ニキビ、乾燥、かゆみ…肌荒れが気になりませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 243毎日、お疲れ様です。最近、忙しいですよね。やることが山積みになり、今年中に終わるのか心配しているという方もいらっしゃるかもしれません。忙しい12月は、タスク処理を優先し、食事の内容や睡眠のリズムなどがどんどん崩れてしまう傾向があります。また、寒い冬の季節で、外食も増えるシーズンです。そのため、運動量が減る一方で、内臓に負担をかけてしまう食事が増えることにより、さらに体調管理が難しくなるときでもあります。その結果として、はじめに表面化するのは、ニキビやかゆみ、乾燥などの肌トラブルではないでしょうか。放置していれば、空咳が出始めたり、鼻風邪を引いたり、頭痛が起きたり、睡眠の質が低下したりと、次々と煩わしい不調が出てくることもあるかもしれません。ですが、12月は人と会う機会が増えたり、おしゃれする機会も増える時期なので、いつにも増してキレイな肌を保ちたいと強く願う人も多いはず。お肌のためにも、小さなトラブルが出た時点で、糖質の量と脂質の質を見直したり、便の状態を整えたり、寝る時間を30分早くするなどの対策をしてください。不調を連鎖させないためにも、肌トラブルを体からの警告だと認識しましょう。ということで、今週は汚肌の対策となる食薬習慣を紹介していきます。今週は、汚肌の対策となる食薬習慣顎やおでこにプツッとニキビができたり、口元や小鼻の周りがカサついて赤みが出てきたり、スネや腕などが痒くなってきたり、お肌の悩みが出てきたということはないでしょうか。こういった悩みが出てきた時には、同時にお肌のトーンが暗くなったり、キメが荒くなったり、毛穴が目立っていたりとコンディションは全体的に下り傾向になると思います。1年の締めくくりとして、1年間お世話になった人や旧友などに会うなら、潤ったエイジレスなお肌でいたいと思いますよね。そこで、どんなに小さな肌トラブルでも、薬を塗って一瞬で治して放置するのではなく、生活習慣の乱れの警告として真摯に受け止め、美肌を維持するためにも行動そのものを見直すようにしていきましょう。肌トラブルが起こりやすい状態を漢方医学では、『肺陰虚』という体の内側から潤いが不足して、便秘がちになり、アレルギー症状や喉や鼻のトラブルなどの炎症を起こしやすい状況であると考えます。そこでご紹介するのは、『肺陰』を補い、『湿熱』や『虚熱』などの炎症を起こす原因を取り除く食薬習慣です。ということで、今週食べるとよい食薬は【ワカメとブロッコリースプラウトの酢の物】です。逆にNGな習慣は、【朝食のグラノーラ】です。食薬ごはん【ワカメとブロッコリースプラウトの酢の物】忙しい日でも包丁も使わずに腸を整えるワカメや、抗糖化作用や抗酸化作用、抗炎症作用などがあるブロッコリースプラウトを組み合わせて、血糖値の上昇を抑え美肌の大敵AGEsの産生を抑えるお酢で味を整える小鉢です。腸を潤し『肺陰』を補い、肌トラブルの素『虚熱』や『湿熱』を取り除くために役立ちます。<材料>ワカメ5gブロッコリースプラウト5つまみ(たっぷりめ)酢大さじ1みりん・醤油各小さじ1<作り方>よく混ぜたら完成。NG行動【朝食のグラノーラ】健康を意識しつつ、忙しい朝にすぐに食べることができる朝食の代表ともいえるグラノーラですが、毎朝食べてはいませんか?グラノーラは、基本的にオートミールやナッツ類に甘みと油を絡めて高温で焼き上げることで作られています。ナッツに含まれる脂質や調理の工程で使われる油も酸化し、高温で調理されることにより美肌の大敵であるAGEsも生じてしまいます。美容に良いことをしているという意識で食べるには、メリットとデメリットのバランスが悪い食材であるとも考えられます。もし美容のためにチョイスしているのであれば、高温での加熱をしないナッツを食べたり、グラノーラだけでは不足してしまうタンパク質が食べられる玉子や納豆を選ぶようにするのが良いと思います。肌トラブルは、体へ負荷がかかっていることの合図だと考え、体の中から変化させていくことで、汚肌対策となり、さらには体調管理になるものです。軽視したり無視せずに、生活習慣を見直して、今年を最後まで走り抜けていきたいですね。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©アーモンド1000/Adobe Stock文・大久保愛
2023年12月08日毎日できる“子宮温活”習慣で、ほかほか子宮を育んでいこう。婦人科医・成川希さんが提案、伝統医療「アーユルヴェーダ」の知恵を現代版に解釈した“子宮温活習慣”をご紹介します。昼の子宮温活昼間の活動時間のモットーは、よく動き、食べ、きちんと温める。運動不足で筋肉はこわばり、冷えが増すので、日中はこまめにカラダを動かすこと。ただ、アーユルヴェーダでは焦りの気持ちは冷えのもとと捉えるので、適宜休憩を挟んで。1、おしゃれも大事だけど、子宮を温める時間も忘れずに。おへそが見えるか見えないか程度のクロップド丈のトップスは、見た目も可愛く人気だけど、一日中お腹が冷えてしまうのは問題。デスクに座って仕事をしている時は、腹巻きや膝掛けなどでお腹まわりをカバーするなど、子宮を冷やしすぎないよう注意して。2、生姜は生より加熱した方がベター。胃が痛くなる人は乾燥品を使って。カラダを温めて消化力を上げてくれると定評のある生姜。生より加熱した生姜の方が、血流を高めてカラダを芯から温めてくれるショウガオールを摂れるのでおすすめ。ただ、加熱した生姜でも胃が痛くなるという人は、乾燥させた生姜やその粉末を使ってみて。3、巡りのいいカラダを維持するには、“ながら食べ”はやめて食事に集中。昼は最も消化力が上がっている時なので、三食の中でメインに捉えたい。でも冷えが気になる人は、温かくて消化しやすいものを選んで。また、“ながら食べ”は消化力を下げるので厳禁。忙しい時でも、食事の時間は食べることに集中してじっくり味わおう。4、昼休みの散歩で運動不足解消。楽しみながら歩くのがポイント。運動不足は血流を滞らせるけど、なかなか運動を習慣化できない人におすすめなのは昼休みの散歩。食後、胃がこなれてからの10分でOK。ここで大切なのが楽しむこと。周囲の景色を愛でながら有意義な時間を過ごす。楽しんで歩けば運動の質もグッと上がる。5、座りっぱなしで硬くなる、骨盤まわりの筋肉をストレッチ。座っている時間が長い人は骨盤まわりの筋肉が硬くなりやすく、血流も滞って冷えの原因になっている。1時間に1度は椅子から立って歩くようにしたり、膝を曲げ足首を持って、太もも前の筋肉をストレッチしよう。下半身の血流が改善する。成川 希さん婦人科医、女性ヘルスケア専門医、アーユルドクターなり。インドの伝統医療アーユルヴェーダと、現代医学の婦人科が融合したメディカルサロン「アーユルヴェーダユニバース」で幅広い世代の女性を診察。※『anan』2023年12月6日号より。イラスト・佐久間 薫取材、文・板倉ミキコ(by anan編集部)
2023年12月02日走り回るほど忙しい師走。今いちばん欲しいのは山積みのタスクをこなす集中力と持久力、という人も多いかもしれません。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、タフに活動するために効果的な食事と、避けるべきNG習慣を教えてくれます!最近、仕事の能率が落ちていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 242今年もラストの月となりました。アッという間に過ぎたという人もいれば、濃厚で時間が長く感じたという人もいると思います。同じ1年間でも、時間感覚はヒトや場面によっても違いますよね。楽しい時間や何かを考えている時間は早かったり、何かに時間を拘束されたり、待っているときには長く感じることもあると思います。そんな1年の中でも、とくに12月はやること、やりたいことがたくさんあるぶん、短時間で集中し、効率よくテキパキと活動していきたいときだと思います。やり残すこと、諦めてしまうことはできるだけ少ない方がよいですよね。ということで、今週は師走に突入した12月にやる気のスイッチのオン・オフがコントロールできるように、栄養状態から整えていく食薬習慣を紹介していきます。今週は、時間を無駄にできない人のための食薬習慣今月は、オンオフの管理をしっかり行うことが充実した年末を迎えるキーとなると思います。年末年始の長期休暇に向けて山積みになっていくタスクに対して集中力を一瞬で発揮し、効率よく処理していくオンの時間、そして何も考えずにダラダラと楽しい時間を過ごすオフの時間の両面を、臨機応変に出現させていく柔軟性が必要となります。そこで、必要となるのが脳の神経伝達物質に必要な栄養、持久力に必要な副腎の働きを支える栄養などです。タフに活動するためには、このHPA軸機能(脳の視床下部、下垂体、副腎の関係)を整えることが必要になります。これを漢方医学では、『腎』の働きを助け、『気・血・水』を補うことだと考えます。そして、『腎』の働きは、睡眠時間を十分に確保し、良質な睡眠を得ることが最低条件なので、12月の時間のある日には、ストレス発散となる深夜の自由時間を優先するのではなく、とにかく眠る時間の確保を優先していきましょう。それが、今年中にすべてをやりきるためのポイントとなります。そして、食薬としては『補腎』ができ、『気・血・水』を補うことのできるものが必要となります。ということで、今週食べるとよい食薬は【大根と玉子と椎茸のおでん】です。逆にNGな習慣は、【集中力が欲しい時のお菓子とコーヒー】です。食薬ごはん【大根と玉子と椎茸のおでん】この時期、おでんを食べる機会が増えますよね。おでんはいろんな食材を含むため、その時の体調に合わせて必要な食材を選ぶことのできるサプリメントのような料理です。とくに『補腎』に役立つビタミンDを含む椎茸、『気・血・水』を補う玉子、消化吸収の負担を軽減し『補脾』に役立つ大根などを選ぶようにすると、不足しがちな栄養素を補うことができます。また、おでんの中でもなるべく加工されている物ではなく、食材そのものをチョイスするようにすると、体を構築するために役立つことが多いので、覚えておくのがおすすめです。<材料>大根5㎝(一口大)ゆで玉子2個里芋4つ(レンチンして皮をむく)水400ml醤油・みりん各大さじ1塩昆布大さじ1鰹節1つかみ(粉々にるす)干し椎茸4個分<作り方>よく煮込んだら完成。NG行動【集中力が欲しい時のお菓子とコーヒー】集中力が短期的に必要なときには、お菓子とコーヒーもよいと思います。ですが、12月はまるまる1か月間という中長期的な集中力が必要と感じる人が増えるシーズンです。そのため、一時的な集中力のキープに役立つお菓子やコーヒーでは、その後の集中力を低下させたり、睡眠の質を低下させたりすることも…。さらには、集中したいタイミングが増えることにより、お菓子の回数が増え、3度の食事の量が減り、質的な栄養失調気味になってしまうことなどが考えられます。今月は、攻めと守りが必要となる月です。食薬としては、瞬発的な効果を期待した食材ではなく、栄養の消化吸収を高める食材、持久力や集中力を養うために必要な栄養素を含む食材などを意識して取り入れていきましょう。思ったように集中力をコントロールできる状態である体は、持久力もあり、免疫も高く、冷えにくい体であるとも考えることができます。悔いのないように、栄養状態を高めていきましょう。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Dzianis Vasilyeu/Adobe Stock文・大久保愛
2023年12月01日寒い日には温かなお風呂やお鍋が恋しくなりますよね。だけど、それだけでは冬の冷えからくる不調対策に十分とは言えないそう。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、体を温まりにくくしてしまうNG習慣と、すぐにできる入浴法などの対策を教えてくれます!体がなかなか温まらない人はいませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 241温活はじめていますか?この時期になると、今までシャワーで済ませていた人もお風呂に浸かりたいと思う人が増えると思います。入浴の際、冷え性の人は、39度から40度くらいの少しぬるめのお湯に10分から15分くらい浸かるのがおすすめ。あまり熱すぎると交感神経が刺激され、睡眠の質に影響したり、急激に上昇した体温をもとに戻すために逆に冷えてしまったり、心臓に負担がかかることがあります。無理せずにリラックスできるくらいの温度で入りましょうね。また、入浴剤として、マグネシウムが含まれていたり、炭酸系であったり、気を整える理気作用のある柑橘系の精油などを加えるのもよいですね。入浴後は、レッグウォーマーや腹巻をして、湯冷めしないようにしましょう。ちなみに、就寝時間の90分くらい前に入浴することで、就寝時に深部体温が程よく下がり、睡眠の質を向上させられます。温かい体を作るためには、外部から体を温めてくれる入浴はもちろん、湯たんぽやカイロなども有効ですが、食事、運動、睡眠、ストレス環境などを整え、体がエネルギーを作り出せる環境を整えてあげることも大切です。ということで、今週は、体の中から温める食薬習慣を紹介していきます。今週は、体の中から温める食薬習慣寒さが厳しいですが、お鍋が美味しくなったり、寒いとモコモコのかわいいルームウェアや防寒グッズが増えたり、お風呂の時間が楽しくなったり、よいこともありますよね。とくにお風呂では、好きな入浴剤やアロマオイル、マッサージクリームやクレイパックなど、いろいろ試したいものを使ってみたり、ハーブティーを飲んだり、映画やドラマを観たり、音楽を聴いたり…。お風呂の時間は温活の一つですが、乾燥ケアやむくみとりなどの美容の時間になったり、映画鑑賞でリラックスタイムになったりと、日替わりでテーマを決めたくなるくらい楽しむことのできる楽しい時間にすることができます。まだ、シャワーだけで済ませているという人は、早速自分の心と体のために少しだけ時間を用意してあげて、入浴してみてくださいね。そして、寒い時期に温かく過ごすためには、エネルギー生成を円滑に行うことのできる体が必要です。エネルギーを作り出すミトコンドリアにしっかりと栄養素が届くように、胃や腸のケアをしつつ、適切な栄養素を取り入れることが大切です。漢方医学では、胃腸虚弱で一度冷えるとなかなか温まらない状態を『脾腎陽虚』といいます。このタイプになると、冷えだけではなく、疲れやすさや、気分の落ち込み、朝のだるさ、中途覚醒など悩みは複数になってくる可能性も考えられます。そこで本格的に寒くなる前に『脾腎』をサポートしていくことがおすすめ。ということで、今週食べるとよい食薬は、【山芋と明太子のお好み焼き】です。逆にNGな習慣は、【朝食のパンとスムージー】です。食薬ごはん【山芋と明太子のお好み焼き】『補腎』に役立つジオスゲニンを含む山芋、ビタミンDとカプサイシンを含む明太子、そして血流を促すネギ、アミノ酸スコア100でマルチに働く玉子を組み合わせて、お好み焼きのようにして食べましょう。山芋を『脾』の働きをサポートしてくれるので、胃腸が弱い人でも優しく栄養補給できる食材です。<材料>山芋6センチ(ポリ袋に入れ瓶底で荒くつぶす)玉子2個明太子1腹ネギ1/2本(輪切り)醤油・みりん各大さじ1海苔・あおさお好みで好きなソース<作り方>山芋、玉子、明太子、調味料をポリ袋にいれよく混ぜる(※)。クッキングシートをフライパンに敷く。ネギをいれて、炒める。そこにを加え蓋をして蒸し焼きにする。海苔やアオサをトッピングして好きなソースをかけて完成。NG行動【朝食のパンとスムージー】温かい体を作りたいと考えるときには、血糖コントロールと糖質過多にならない食卓づくりは欠かせないものとなります。とくに朝食にタンパク質を食べると消化管が動き、熱が作り出され、体が活発になるようにスイッチを入れてくれます。体温を上げていきたい人は、生姜やニンニクなどのスパイスもいいですが、朝のタンパク質はマスト。パン中心の食事は、糖質中心になることでビタミンB群が消耗されたり、和食に比べてタンパク質や食物繊維が少なくなりがちです。また、体のために食べている人の多いスムージーは、糖質が多く、噛む必要のない冷たい飲み物でもあるためダイレクトに胃腸を冷やしてしまいます。冷えが気になる人は、ごはん、味噌汁、肉か魚のような和食を朝食にしてみてはいかがでしょうか。朝食は、パターン化されやすいものです。毎日同じものを食べることになるということは、積もり積もって体質づくりに大きな影響を与えるものとなります。体は、なんてことない日々の繰り返しによって作られているので、体質改善をしていきたいと考えるときには、朝食の見直しから始めるのもおすすめです。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Takae/Adobe Stock文・大久保愛
2023年11月24日日々の暮らしの中には、「ついやってしまうけれど実はNGな行動」が多くあります。気付かないまま続けていると、素材を傷めてしまったり掃除がより大変になってしまったりと、さまざまな悪影響が出る可能性も。とはいえ、具体的に何がNGなのか、よく分からない人も多いのではないでしょうか。日常に役立つ掃除術を多数発信しているぴえーる(pierre_life_style)さんのInstagramより、「暮らしのNG集」を紹介します。洗濯機にまつわるNG行動ぴえーるさんが紹介しているのは、掃除や洗濯にまつわる間違った生活習慣です。一つひとつのポイントを、早速確認してみてください。まずは洗濯機の使い方について。洗濯が終わり洋服やタオルを取り出した後、すぐにふたを閉じるのはNGです。洗濯後の洗濯機内は湿度が高い状態に。この状態のままふたを閉じると、内部でカビが繁殖しやすくなってしまいます。しっかりと乾燥させるためにも、ふたは開けておきましょう。濡れたままのタオルを洗濯機に入れて放置するのも、同様の理由で避けてください。最近では洗濯機用のカビ取り剤も人気ですが、「最初から生えないように工夫する」のがベストです。一方で、乾燥までを自動で行うドラム式の場合、使用後の洗濯機内はすでに乾燥しています。このため、わざわざふたを開けて乾かす必要はありません。説明書に記載された内容に沿って、定期的にお手入れしましょう。ドラム式の場合、ふたを開けっぱなしにすると幼い子供やペットが中に入り込んでしまう可能性も。事故を防ぐためにも、正しい取り扱い方法を事前に確認してみてください。トイレ・洗面所にまつわるNG行動水回りの中でも、こまめに掃除したいのがトイレや洗面所です。とはいえ、掃除の方法にも、意外なNG行動があるので注意しましょう。まずはトイレについて。トイレットペーパーを使って便座を掃除するのは避けてください。トイレットペーパーで拭くと、目には見えない小さな傷が入ってしまいます。傷の中に汚れが入り込めば、掃除がさらに大変になってしまうでしょう。同様の理由で、洗面台にメラミンスポンジを使うのもNGです。シンクを傷付けないためには、普通のスポンジに住宅用の中性洗剤を使用するのがおすすめ。優しく作業してください。普段の何気ない習慣の中にも、NG行動は潜んでいるもの。まずはそのリスクを自覚し、よりよい方法を選択してみてください。正しいお手入れ方法を知っていれば、日々の掃除はさらに楽になるはずです。※再生ボタンを押すとInstagram上で動画が再生されます。 この投稿をInstagramで見る ぴえーる|夫婦仲がよくなる掃除術(@pierre_life_style)がシェアした投稿 [文・構成/grape編集部]
2023年11月17日