スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『CASA DE GAZTA(カーサ デ ガスタ)』のゲタリアイスです。バスクチーズケーキブームの火付け役、『GAZTA』に、バスク菓子が並ぶ『メゾン・ダーニ』、さらにこの春、バルもできてと、気づけばバスク化している白金高輪。実はそのどの店のお菓子も「バスクは僕の第二の故郷なんです」という、戸谷尚弘シェフが手がけている。スペインとフランスをまたぐ食の都バスク地方の美しい海とお菓子に魅せられて、ビアリッツの老舗パティスリー『ミルモン』に入り経験を積んだ彼は、溢れるバスク愛を胸に、今度はチーズスイーツ専門店『CASA DE GAZTA』を始める。シグネチャーはスペイン・バスクの港町ゲタリアにあるミシュラン一つ星レストラン、『エルカノ』の流れを汲むチーズアイス。コースのシメに食べたアイスの感激をオーナーシェフに伝えた戸谷さん、なんと厨房へ招かれレシピを教えてもらえたのだそう。新店で使うチーズは、北海道「美瑛ファーム」のフロマージュブラン。このアイスのためだけに菌の種類など試行錯誤して作った、酸味に広がりがある特別なチーズがアイスになる。船型のカップに盛られたアイスは、純白にイチゴソースの赤が眩しい。口にするとヨーグルトみたいにさっぱりしつつ、乳味豊か。その口溶けはどこまでも滑らかで儚く、冷たい幻のようだった。テイクアウトカップは、ゲタリアの町の入り口にあるシンボル的な赤い船をイメージ。スプーン袋のオールを手においしい船出へ。「ゲタリアイス」¥750。そのほか、『GAZTA』とは別スタイルのタルト仕立てのバスクチーズケーキ(イートインのみ)から、チーズのショートケーキやミルクレープまで、国境を超えたチーズスイーツが揃う。CASA DE GAZTA東京都港区白金1-14-3-1F TEL:03・3473・74959:00~19:00無休6月18日オープン予定。チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2021年5月19日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2021年05月12日スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『Patissiere MAYO(パティシエール マヨ)』のなめらかプリンです。18時スタートと、夜にデザートをお酒やお茶と味わう大人のデセールカウンター。まさに六本木っぽいのに、メニューにはショートケーキやプリンが並んでいてほっこりした。それでいてどれもしっかり出来たての喜びがある。ショートケーキでも注文後に目の前で作られ、持ち帰りどころかナイフで切れないほど柔らかで、もう初見スイーツの感覚。親しみと冒険の融合がなんとも楽しい。『Patissiere MAYO』店主の宮田真代さんは、予約の取れない某レストランで今も大ヒット中のチーズケーキを生んだパティシエール。軽やかの概念を塗り替えたそのチーズケーキもだけど、彼女のお菓子はありそうでいて無二。プリンも「大好きな熊本『阿部牧場』の『ASO MILK』を主役にしたくて」と、〈なめらかプリン〉なのに乳製品は生クリームでなく牛乳メイン。低温でスチーム焼きすることで滑らかを叶えている。牛乳の繊細さを生かすべく、砂糖はすっきりした「特上白」やコクのある「みぞれ」などをブレンドして、甘ささっぱりに。舌にのせるとすっと溶け、清々しい乳味がふわり。プリンの懐かしい味に包まれながら、目を瞑れば高原でミルクをごくごく飲んでいる気分にすらなる。なんて爽快なプリンだろう。「なめらかプリン」¥550。埼玉・深谷の「田中農場」の卵も名脇役。「ASO MILK」の風味を生かすべくカラメルは焦がし浅めで、渡す直前にかけられる。レストラン経験が長い宮田シェフのスイーツは、どれもすっきり軽やかで食後でもするするいける。テイクアウトできるのはプリンのみ。Patissiere MAYO東京都港区六本木7‐10‐2‐2FTEL:なし18:00~24:00(22:00までは完全予約制、以降紹介制)日・月曜休プリンは3日前までに要予約。予約はインスタグラム(@patissiere_mayo)から。今年2月オープン。チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2021年4月14日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2021年04月07日スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『BGM COFFEE & VIBES(ビージーエム コーヒー アンド バイブス)』のカヌレです。『Ode』が隣でコーヒースタンドを始めた、そんな朗報に心躍らせ、いそいそ広尾へ。食通たちがこぞって通うフランス料理店がなぜ今コーヒースタンドを?「コロナ禍の休業中にいくつか架空の飲食レーベルを立ち上げたのが一番のきっかけです。この状況にスタッフの心が疲弊しないよう、新しいことを楽しもうって」と生井祐介シェフ。嘆くよりも面白い試みでモチベを上げる、なんと前向きな乗り越え方!架空のフィナンシェ専門店にキューバサンド店……評判をさらったフードを、今度は『BGM COFFEE & VIBES』でコーヒーと一緒に。カウンターに並ぶ黄金色のベイクの中でも、とりわけユニークなのが“サステナブルパウダー”入りのカヌレ。『Ode』でも料理に添えられていたこのパウダー、調理過程で出た野菜の端材を、焼きながら乾燥させて粉にした自家製。カヌレにあえてバニラを使わず、香りのパーツとしてこのパウダーを練り込んでいる。その時の端材で内容は変わるけれど、今回はみかんの皮、ふきのとう、にんじん、ジャガイモ、セロリが粉に。齧るとカリムチッ、まず外側のビタースイートなおいしさが押し寄せ、後味にわずかにふきのとうの香りがふわり。カヌレがほんのり春の気配を纏っていた。左手前から時計回りに、「カヌレ」¥400、季節のコンフィチュールでしっとり仕上げたレミーマルタン香る「ブランデーケーキ」¥500、「BGMオリジナルブレンド ロングブラック」¥550、カヌレ(前述と同じ)、「フィナンシェ」キャラメルソルト、ナチュール各¥300、粉にした白インゲン豆で某クッキーのしっとり感を再現した「チョコクッキー“キラーマアム”」¥300(すべて税込み)。BGM COFFEE & VIBES東京都渋谷区広尾5‐1‐31TEL:03・6447・79268:00~未定不定休チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2021年3月17日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2021年03月10日スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『chocolate tailor QUEEN’S JET(チョコレートテイラー クイーンズジェット)』のシェルチョコレートケーキです。一見チョコレートだけど、これは紛れもなくケーキ。正確には「極薄チョコのシェル(殻)の中で、ソース、クリーム、ガナッシュ、生地の4層にケーキを組みあげています」と『QUEEN’S JET』店主の遠藤教史さん。「シェルチョコレートケーキ」は、『ボンボンロケット』でバターサンドを革新した彼の次の挑戦。皿にのせ、フォークでパリッといけばソースがとろり。絡めながらいただくと、レストランデザートをチョコに入れて持ち出した感覚になった。チョコレートはベルギー〈ベルコラーデ〉の2種をブレンド。重厚なカカオ香を放つシェルに、全14種のケーキが潜んでいる。「宇治グリーン」なら石臼挽き宇治抹茶の気高い香りの中、チョコと抹茶の心地よい苦味がとろけ、ほっこりした小豆に和む。この豊かな香りの秘密は素材使いに加え、実はパッケージにもあるという。透明ケースの内側をチョコのシェルで覆い、ケーキを仕立てたら即密封。食べる直前に自分でフィルムを開けるから、香りや風味を逃さずしっとり感もキープ。冷蔵庫でも匂い移りせず、型から外したてのチョコのツヤもきれい。しかも繊細なのに持ち運びやすく配送可と、いいことずくめ。そこには近未来っぽい機能性と、クラシカルな手仕事がおいしく融合していた。特許も取っている全く新しいチョコレートケーキ、「シェルチョコレートケーキ 7個入ギフトセット」。季節により内容と価格は多少変動あり、今回はピスタチオ香る「シシリアン」、パッションフルーツの華やかな酸味広がる「パッショネイト」などの7種で¥4,170(ギフトボックス代込み)。透明ケースの周りを少し広げるようにシェルから離しておくと取り出しやすい。chocolate tailor QUEEN’S JET兵庫県神戸市灘区八幡町2‐6‐12TEL:078・771・491511:00~18:00日・月・木曜休チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2021年2月17日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2021年02月10日“木や森が織りなす自然美を表現する”をテーマとするチョコレートブランドDRYADES。手がけるのは斎藤拓野さん。斎藤拓野自然界の美しさを表現するショコラティエ。「チョコレートの原材料となるカカオの実は、自然の中で育まれる木の恵みです。木製雑貨ブランド『Hacoa』が手がけるショップということもあり、チョコレートを通して、木や森の中を散策するようなわくわくする気持ちを伝えたい」ボンボンショコラや板チョコなど多種多様なコレクションがあるなかで、人気なのが、アーティスティックな感性が光る“風景のディスク”シリーズ。「春夏秋冬で移り変わる自然の営みを一枚に。ナッツやドライフルーツを使い、見た目の美しさも大切にしています。森の情景をイメージしてもらえたら」さまざまな個性を詰め込んだ“森のボンボン コレクション”も人気。「大切にしているのは甘みと酸味のバランス感。季節によって風景が変わるように、お店に来ていただくたびに違う発見のあるショコラティエでありたいです」人気の“風景のディスク”シリーズ。裏面には木工職人が樹皮をイメージしたというデザインと文字が。ドライパウダー状のストロベリーを練り込んだ「花々の絨毯」と6種のナッツを使った「くるみ拾い」(各¥410)など全6種。「自然界にインスピレーションを受けたチョコレートを楽しんでいただきたいです」と斎藤さん。ルージュ(左)とバニラキャラメル(右)。さいとう・たくや1985年生まれ。東京・上野の『パティシエ イナムラショウゾウ』に勤務後、渡仏し『ピエール・エルメ』でパティシエとしての経験を積む。帰国後、現オーナーと出会い『DRYADES』をオープン。DRYADES春日本店のほか東急プラザ渋谷、新宿ミロード内にもショップが。東京都文京区西片1-2-8BRICK BLOCK1FTEL:03・6801・562511:00~19:00水曜休chicoさんスイーツライター&コーディネーター。スイーツのトレンドに精通し、女性誌やウェブを中心に執筆。スイーツの商品開発なども手がける。『東京の本当においしいスイーツ探し』シリーズを監修。共著に『東京最高のパティスリー』がある。※『anan』2020年1月20日号より。写真・田尻陽子取材、文・小寺慶子(by anan編集部)
2021年01月17日ミレニアル世代の日本のショコラティエをご紹介。SNSを中心にスイーツ好きの注目を集めるのが“実店舗を持たないパティシエ”と話題の瀧島誠士さん。自身のブランドSeisteがスタート。特色は日本の生産者や食材にフォーカスした作り方だ。瀧島誠士スイーツが運ぶ幸せとときめきを、新しいカタチで。「今回のバレンタインボックスにも、栃木県のハート&ベリーのとちおとめや岩手県のサンファームのりんご・紅の夢、新潟養蜂の百花蜜、高知県のベルガモットなどを取り入れています」イタリアのミラノで開催されたパティシエの世界大会にチームキャプテン、ショコラ担当として参加し、総合優勝をおさめた。そんな経歴に甘んじることなく「つねに自分がパティシエとしてなにができるかを模索しています」と瀧島さん。レシピ考案と製造を担うサブスクリプション「LikeSweetsBOX」は、毎月華やかなケーキと食器がセットで届くサービス。「店舗を持たないことのメリットは、全精力をスイーツ作りに注げるという点にも。幸せの循環を目指して、スイーツを作り続けていきたいです」Seiste「Feminine」¥3,208。松屋銀座(2月3~14日)、渋谷スクランブルスクエア(2月4~17日)に出店。『nel』の村田友希シェフとのコラボBOXも販売予定。「ケーキもチョコレートもフォトジェニックであることを大切にしたい」と瀧島さん。新作の緑茶は、瀧島さんの地元、静岡県の荒畑園のお茶を使用。芳醇な香りとやわらかな苦みに癒される。たきしま・せいじ1986年生まれ。パリ『アルノー・ラエール』の日本初出店の際にスーシェフ、のちにシェフに抜擢。昨年、月に1度ホールケーキと食器が届くサービス「LikeSweetsBOX」のメインシェフに就任。1月スタートのチョコレートブランドSeisteは、百貨店など催事で取り扱い予定。chicoさんスイーツライター&コーディネーター。スイーツのトレンドに精通し、女性誌やウェブを中心に執筆。スイーツの商品開発なども手がける。『東京の本当においしいスイーツ探し』シリーズを監修。共著に『東京最高のパティスリー』がある。※『anan』2020年1月20日号より。写真・田尻陽子取材、文・小寺慶子(by anan編集部)
2021年01月16日世の中が大きく変わりつつある今、チョコレートの世界でも新世代が活躍。確かな実力と個性でチョコレートファンを魅了する、絶対に目が離せない気鋭シェフをご紹介します。個性で魅せる新進気鋭のショコラティエとは?チョコレートの世界にも“新しい時代”が到来。次世代を担うパティシエやショコラティエが台頭するなか、スイーツライターのchicoさんに、今の潮流と注目すべきシェフについて聞いた。「チョコレートはショコラティエの個性で選ぶ時代になりました。その風潮が濃くなったのは、サロン・デュ・ショコラの影響が大きい。世界中のショコラティエが集結する祭典で、つくり手と会話をしたり、その思想にふれる機会が多くなりました。SNSの普及もあって、ショコラティエとの距離感が近くなったぶん、個性で選ぶ人が増えたのだと思います」固定観念に囚われずに才能を発揮するミレニアル世代の存在が、チョコレートファンの裾野を広げているとも。「和の素材を取り入れた繊細なショコラが得意な村田友希シェフや、地方の生産者とのつながりを大切にスイーツと向き合っている瀧島誠士シェフのようにアイデンティティを生かす思想も広がっている。テーマに合わせた世界観をきちんと構築している斎藤拓野シェフ、遠藤泰介シェフもますます飛躍の予感。店舗を持たずに活動する上妻正治シェフや関西のショコラ文化を活性させている小野林範シェフ、西剛紀シェフにも注目です」nel CRAFT CHOCOLATE TOKYO村田友希“ものづくりの街”でチョコレートの魅力を発信。古くから“ものづくりの街”として栄えた日本橋浜町。2019年に開業したホテルの一画にオープンした『nel CRAFTCHOCOLATE TOKYO』には、シェフショコラティエの村田友希さんがカカオ豆から厳選した、オリジナリティあふれるチョコレートが並ぶ。「京都のマウンテンでは、水野シェフにチョコレートといかにして向き合うかを教わり、フランスのヴァル=ディゼールでは、土地の素材を生かす知恵を学びました。またルクセンブルクで感じたのは、国内最大手の洋菓子メーカーで効率よく、丁寧に仕事をする大切さ。そのすべてをこの“手しごとが見える街”で僕なりの方法で表現していきたいと思っています」得意とするボンボンには、柚子や青紫蘇といった和の素材を使用。地元の京料理から新作のヒントを得ることもある。「フレーバーがカカオの風味を超えないバランス感を一番大切にしています。この場所で、ショコラティエとしての手しごとを追求していきたいです」パンやヨーグルトにかけたり、カレーのトッピングにも使えるcaca o caca(中右¥850)や、濃厚なカカオカード(中左¥1,100)はギフトにも。京都の錦市場で見つけた青実山椒のフレッシュな香りをとじこめた山椒(右)とキャラメリゼした胡麻をペースト状にした胡麻(左)各¥350。むらた・ゆうき1989年生まれ。京都市内の洋菓子店にてパティシエとしてスタート。福知山『洋菓子マウンテン』で水野直己氏に師事。フランスなどでキャリアを積み、’19年、現店舗のシェフショコラティエに就任。nel CRAFTCHOCOLATE TOKYO店内ではアシェットデセールも提供。東京都中央区日本橋浜町3-20-2HAMACHO HOTEL1FTEL:03・5643・712310:00~18:00不定休12席chicoさんスイーツライター&コーディネーター。スイーツのトレンドに精通し、女性誌やウェブを中心に執筆。スイーツの商品開発なども手がける。『東京の本当においしいスイーツ探し』シリーズを監修。共著に『東京最高のパティスリー』がある。※『anan』2020年1月20日号より。写真・田尻陽子取材、文・小寺慶子(by anan編集部)
2021年01月15日一粒の小さなチョコレート、ボンボンショコラは、ショコラトリーの永遠の主役。今年の新作は断面をじっくり楽しんでみませんか?そこには発見と喜びが詰まっています。ananのバレンタイン特集では、新作ボンボンからショコラティエの今の想いを読み解きます。断面から味わう、ボンボンショコラの粋。層が見事に調和したり、ガナッシュだけでも口溶けとともに味がみるみる変わったり。艶やかなショコラの中身は途方もなく緻密。「果物を入れるにもジュレかコンフィチュールか、ガナッシュに混ぜるのかなどで印象がまるで違います」と『パティシエ エス コヤマ』小山進シェフ。表現したい味のための繊細な構成、断面にはそれが垣間見えるけど、切るのにはもう一つ意味があるという。それは半分にして、ボックスのショコラを一通り味わってから、再び食すことができるということ。「一度体験しているから味覚がより鮮明になり、味の理解も深まります。ぜひ2周味わって」柑橘でナッツを彩る、香りのフュージョン。右からパスカル・ル・ガックボンボンショコラ詰め合わせ15個入り¥5,400(税込み)最高品質のカカオと職人の熟練の手仕事から生み出される珠玉のショコラ。「プラリネ オレンジ」はオレンジ皮の香りをつけたプラリネに、果皮のコンフィも散らして。果皮を丁寧に薄く削ぐことで苦味を抑えながらも、心地よい香りはしっかりキープ。口にするとたちまち匂い立つ。伊勢丹新宿店サロン・デュ・ショコラ(1/27~2/3)他で販売。パスカル・ル・ガック 東京 TEL:03・6230・9413名物をショコラで巡る、甘い世界旅行へ。ザ・ペニンシュラ東京ペニンシュラ・アラウンド・ザ・ワールド チョコレート9個入り¥3,800NYの「アップルパイ」、上海の「龍井茶」など、ザ・ペニンシュラホテルズがある(できる)12都市をショコラに表現。シカゴの「シカゴピザ」はトマト、バジル、オリーブオイル、ハーブを煮込んでガナッシュに。かじればトマトの仄かな塩味をチョコが包み込み、バジルの後味が爽快。1/25~3/14限定。ザ・ペニンシュラ ブティック&カフェ/ザ・ペニンシュラ東京B1TEL:03・6270・2888人を想い、今何ができるか。利他の心を伝えるショコラ。パティシエ エス コヤマSUSUMU KOYAMA’S CHOCOLOGY 20204個入り¥1,600今年は“ALIVE”をテーマに、自然の猛威と恩恵、生きることを4粒のショコラで語る。「RITA」の主役は奈良時代、旅人のために街路樹に植えた、利他精神を体現する大和橘。クリームに大和橘の花の香りを移し、花を漬けたお酒も使う。蜂蜜、果皮オイル、果汁パウダーとあらゆる技法で大和橘を生かして。清らかな香りがいつまでも続く。兵庫県三田市ゆりのき台5-32-1TEL:079・564・3192原点に戻って進化する、未来へつなぐ新定番。帝国ホテル 東京ボンボン ショコラ「ORIGIN~原点~」10個入り¥4,000(税込み)開業130周年を記念しリリースされた新作。「原点回帰による進化」を掲げ帝国ホテルのショコラの原点である5フレーバーを、今の技術と感性で進化させた。「木苺」ならラズベリー風味のガナッシュにラズベリーコンフィチュールも重ねて。しっかりショコラを感じながら、両者の口溶けの時差で果実味がグッと鮮やか。ホテルショップ『ガルガンチュワ』/帝国ホテル本館1FTEL:03・3539・8086豊かな味わいを一粒に再現、ケーキみたいなショコラ。右からPatisserie & Cafe(パティスリー&カフェ デリーモ)ショコラアソートパティスリー66個入り¥1,990艶やかな半球にプリンからショートケーキまで表現した、ケーキみたいなショコラが評判。今年はついにシグネチャーケーキ「デリーモ」もショコラ化。パリ、トロ、カリと楽しい食感で、ブロンドチョコのガナッシュに忍ばせたエスプレッソのかぐわしさがワッと広がり、ヘーゼルナッツプラリネが味の奥行きを深めて…あのケーキの味が蘇る!東京ミッドタウン日比谷B1TEL:03・6206・1196アートなショコラに秘めたみずみずしさと清廉の香り。Okada Museum ChocolateOkada Museum Chocolate 『WHITE』5個入り¥2,593アール・ヌーヴォーのガラス作品のような柔らかな色合いとツヤ。ホワイトチョコレートで包むことで、近代フランスのガラス作家、ガレやドーム兄弟の世界観を表した。「グレープフルーツ×アールグレイ」はフレッシュな酸味をホワイトチョコレートのまろみが包み込む。2/2~14日本橋三越本店、2/5~14伊勢丹新宿店で販売。岡田美術館 TEL:0460・87・3931台湾の食文化が息づくチョコレートの東西融合。YU CHOCOLATIER(ユウ ショコラティエ)ショコラアソート6個入り¥2,900フランスで学んだショコラティエによる、話題の台湾ショコラブランドが初上陸。「シェリーリュウガン」は、世界が注目する台湾のシェリー樽熟成ウイスキー「カバラン」と薪で燻した嘉義産干しリュウガン、燻製チョコレートのガナッシュ入り。舌になめらかにとろけ、薫香の中でカカオ感や素材の旨みが繊細に調和していく。1/27~2/14日本橋髙島屋で販売。日本橋髙島屋 TEL:03・3211・4111ショコラの鉱石を採取する、そんな物語のある一粒。Shohei Manago chocolatierminerai1個¥1,389今年自店を開く予定の、元『パスカル・ル・ガック』眞砂翔平シェフのショコラを一足早く。コロンと小瓶に収まる赤と緑の一粒は鉱石標本みたいに美しい。あえてまだ青い国産ベルガモットを使ったガナッシュは山椒に似た清々しさを放ち、バニラキャラメルのコクがとろり重なる。1月中旬からSocial Kitchenオンラインショップで予約販売。※紹介している商品は、掲載アドレス以外に直営ブティックやオンラインショップでも購入可能。ショップや施設の営業時間が変更になる場合があります。※『anan』2020年1月20日号より。写真・山口 明スタイリスト・中根美和子イラスト・酒井真織取材、文・chico撮影協力・UTUWA(by anan編集部)
2021年01月14日今年もananでは、チョコを愛する皆さんのために大特集!グランメゾンの新作コレクションを紹介します。PIERRE HERME PARIS(ピエール・エルメ・パリ)魅惑のプラリネを探して、チョコレートの庭園へ。独特の輝き、まろやかさ、芳香が際立つピエール・エルメ氏のボンボンショコラに、今期は2つの新作が。「アンフィニマン プラリネ ピニョン ドセドル」の主役は松の実、と思いきや杉の実!杉の実プラリネは柔らかなコクと野生的な香ばしさ、しみじみとした旨味に満ち、派手ではないのにただならぬ存在感を放つ。サクサクのココナッツプラリネにパッションフルーツのパート・ド・フリュイを重ねた「アカジュー」は南国ムード満点。どちらも不思議な心地よさを秘めている。カラフルな箱はクリエイター、フロランス・バンベルジェ氏の作。エルメ氏が生む「味覚の最上の喜び」への賛辞を込め、代表作のイスパハンやマカロン、ショコラなどをリーフ柄にちりばめて。甘い庭園のようなデザインもまた、スイーツ好きの心をくすぐる。プラリネ ショコラ6個入り¥2,400新作2種も余さず楽しめる、プラリネのショコラ6種のアソート。レモンゼスト入りアーモンドプラリネの「マチルダ」、「アンフィニマン プラリネ ピスターシュ」など名作が集結。1/15~2/14。青山店/東京都渋谷区神宮前5-51-8ラ・ポルト青山1~2FTEL:03・5485・776611:00~20:00不定休PIERRE MARCOLINI(ピエール マルコリーニ)20年の愛と感謝を込めたハートのベストセレクション。まだ海外ショコラトリーが少なかった頃、銀座にできたブティックに並ぶチョコレートは見事に美しく香り高く、私たちをのめり込ませた。あれから20年。ベルギー王室御用達になり、世界大会「ワールド ペストリー スターズ2020」で世界最優秀パティスリーシェフに選ばれてと、進み続けるピエール・マルコリーニ氏。カカオ豆の仕入れルートの開拓から、焙煎、調合、精錬など全工程を行う、カカオを軸にしたクリエイションは変えることはない。今期はファンやカカオ農家に感謝を込めたハートのベストセレクションを発表。人気のクール(=ハート)シリーズ一作目、フランボワーズの真っ赤なハートに、大地の香りを放つピスタチオプラリネの一粒などを、ピンクのハート缶に詰めて。大切な人への想いもハートにのせて届けてくれる。バレンタイン セレクション9個入り¥3,40020の小さなハートで彩ったハート缶に、5種のクールシリーズと「ピエール マルコリーニ グラン クリュ」などの代表作をアソート。塩キャラメルがとろける「クールキャラメル ブール サレ」も今だけ復活!1/15~2/14。銀座本店/東京都中央区銀座5-5-8TEL:03・5537・001511:00~20:00(日・祝日~19:00)無休Frederic Cassel(フレデリック・カッセル)食感の妙と旨味を秘めた、喜びを分かち合うショコラ。落ち葉を踏みしめる、ザクザクと気持ちよい音と感触。『フレデリック・カッセル』の新作ボンボンショコラを齧ると、そんな情景が浮かび上がる。「大変な時だからこそみんなで喜びを分かち合えるよう、今期のアソートは大人も子供も好きなプラリネにしてみました。もちろん僕も大好き!」とカッセル氏。ゴマ、ヘーゼルナッツ、ピスタチオ、アーモンドの4種のナッツのプラリネに、ミルクとダークのチョコレートを組み合わせて。プラリネずくめとはそそるけれど、さらにユニークなのは滑らかなプラリネに加えて、ほぼホールのナッツが大胆にゴロリと入っていること!クリーミーにとろけ広がるキャラメルナッツのノートと、ザクッとクリスピーな香ばしさ…狂おしいほどのプラリネの旨味と食感に、もう一つと止まらなくなる。サヴール・ドゥ・フリュイセック8個入り¥3,000ケーキをショコラ化するなど、バレンタインに斬新なアイテムを出すことが多かったカッセル氏。今期はあえてスタンダードなプラリネを深掘り。箱の絵は本店があるフォンテーヌ・ブローの森。1/19~。東京都中央区銀座4-6-16銀座三越本館B2TEL:03・3562・1111(大代表)10:30~20:00休みは施設に準ずる※紹介している商品は、掲載アドレス以外に直営ブティックやオンラインショップでも購入可能。ショップや施設の営業時間が変更になる場合があります。※『anan』2020年1月20日号より。写真・枦木 功(nomadica)スタイリスト・岡尾美代子チョコレート監修、文・chico(by anan編集部)
2021年01月14日スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『粲(さん) sun』のhanaemiです。杉箱の蓋を外した瞬間に、引き込まれた。花咲く寒天は水晶みたいに煌めいて、薄墨色した羊羹のボーダーが、可愛らしさにいい具合に大人の落ち着きも漂わせてくる。ふわっと溢れる野花の香りに、花畑に顔をうずめている気分になった。世にも可憐なお菓子を作ったのは和食の料理人、割烹『粲 sun』の盛山貴行さん。「コロナ禍でも料理人として笑顔を届けたくて」と、花の宝石箱みたいな「hanaemi」を生み出したという。いつだったか「咲」と「笑」の文字のルーツは同じと知って、なんだか幸せな気分になったのを思い出した。使う花はミシュランシェフたちがこぞって使う、食べられる花屋『EDIBLE GARDEN』から化学農薬不使用の、ビオラ、撫子、マリーゴールドなど6種。口にすれば寒天のプリプリの奥からシャキッと瑞々しい、野菜と果物の間のような味わいが飛び出してくる。食用花はもう見た目だけではない、しっかりおいしいのだ。羊羹は水羊羹にも近い、軽い口当たり。クニュプチ感がクセになるいちじくとバナナの果実味にバニラがそっと寄り添う。華やかな印象の中で、いろんな食感と味わいが現れて、後味にも優しい花香が続いて。蓋を開けてから、驚いたり陶酔したり、気がつけばずっと笑顔だった。仄かな花のアロマと果実の甘い香りを閉じ込めた、花咲く和菓子「hanaemi」12×12cm¥4,500(前日までに要予約)。花とお菓子を一緒に贈る感じも、秋田杉箱入りなのも、大切な人への(もちろん自分へも)ギフトに最高。粲 sun東京都港区六本木4‐10‐3第V大栄ビル7FTEL:03・6447・194317:30~23:30(テイクアウトは12:00~21:00LO)日曜休hanaemiの予約は電話またはWebから。チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2021年1月20日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2021年01月13日いよいよチョコレートの季節が到来。今年もananでは、チョコを愛する皆さんのために大特集。今期は各店のプラリネ(キャラメリゼナッツ)を使ったショコラのバリエーションも注目です。LA MAISON DU CHOCOLAT(ラ・メゾン・デュ・ショコラ)パリが青に染まる束の間をショコラに切り取る。日の出前と日没後のうっとりする時間。その束の間をフランスでは「ルール ブルー」と呼ぶ。今期、ニコラ・クロワゾー氏は、パリが美しい青に染まるその景色をショコラに映し出した。コロンビア産の希少カカオを使ったダークガナッシュの「オンブル ボワゼ」は、カカオ感が力強くもまろやか。ウッディでフローラルな香りはなんとも繊細で、昼から夜への橋渡しをしていくみたいだ。美しい地平線の残照を切り取ったような断面を見せるのは「プラリネ ルミヌー」。日本の玄米茶をヒントに生まれた一粒は、ナッツのプラリネに新潟産コシヒカリ玄米のロースト入り。カリッといくと香ばしく懐かしい旨味がゆったりと広がる。ショコラの味わいは僅かな時のものだけれど、心にじわり染み渡る。ルール ブルーの景色と同じように。パリ ア ルール ブルー4個入り¥1,950「オンブル ボワゼ」「プラリネ ルミヌー」のほか、生とロースト2種のヘーゼルナッツを合わせた「ノワゼット ソレール」、ティムットペッパーがフランボワーズを爽やかに彩る「エクラ フリュイテ」の4種入り。1月中旬~。丸の内店/東京都千代田区丸の内3-4-1新国際ビル1FTEL:03・3201・600611:00~20:00無休JEAN-PAUL HEVIN(ジャン=ポール・エヴァン)今こそ、エナジーあふれるポップアートの世界へ。ピンクの唇に、踊りだす文字…花柄ボックスから現れるショコラはポップそのもの!ジャン=ポール・エヴァン氏が今期のコレクションテーマに掲げるのは“LES ANNEES POP(ポップアートの時代)”。ひしめくような創造性に満ちた‘60~‘70年代の芸術からインスピレーションを受けつつも、ノスタルジーではなくユーモアとエナジーで、ショコラに生きる喜びを吹き込んでみせた。「POP」のロゴを描いた一粒を齧るとパリッ、トロリ。栗の蜂蜜の風味がクセになるキャラメルに、オレンジが華やぎを添えていく。へーゼルナッツプラリネの唇を噛めば、オレンジとベルガモットがパッと香り、味わいまでもどこかポップ。この底抜けの楽しさは、ショコラに希望を託したパリからのメッセージ。「再び大切な人と喜びを贈り合えますように!」ボンボン ショコラ アネポップ18個入り¥7,380アネポップの箱は4個入り(¥1,935)から。べドゥラパッション(パッションフルーツに似たハーブ)とフランボワーズの「エモーション I レ」など限定の9個全部いくならこれ。~2/28。東京ミッドタウン店/東京都港区赤坂9-7-4東京ミッドタウンガレリアB1 TEL:03・5413・367611:00~21:00休みは施設に準ずるBVLGARI IL CIOCCOLATO(ブルガリ イル・チョコラート)イタリア各地へ甘美に誘う旅するチョコレート。「チョコレート・ジェムズ」=チョコレートの宝石と呼ばれる『ブルガリイル・チョコラート』のショコラ。今期は4粒の宝石が、ブランドの故郷・イタリアへの旅に誘う。まずは水の都・ヴェネツィアで知られるヴェネト州へ。名産の食後酒、「赤い果実のグラッパ」をイメージしたチョコレートは、ワイン用赤ぶどうを皮ごと煮込んで搾ったジュース「モスト」にレーズンの旨味も重ねて。ほのかな甘酸っぱさとエレガントな果実味にぶどう皮の渋みが奥行きを醸していく。“イタリア半島のブーツの先っぽ”カラブリアへは、この地の料理に欠かせない唐辛子の一粒で向かう。カリカリのプラリネが放つキャラメルのファーストノートから、みるみるうちに辛さが覚醒。まろやかなチョコとの不思議な調和は、まさに旅先での驚きに満ちた体験そのもの!サン・ヴァレンティーノ 20214個入り¥4,445ローマの遺跡をヒントにしたブルガリのジュエリー「ディーヴァ」をイメージした箱に、イタリア各地の恵みを映すチョコレートが。サルディーニャ島のペコリーノチーズの一粒も。1/14~2/14。東京都中央区銀座2-7-12ブルガリ銀座タワー10FTEL:03・6362・051011:30~20:00(日・祝日~18:00)無休※紹介している商品は、掲載アドレス以外に直営ブティックやオンラインショップでも購入可能。ショップや施設の営業時間が変更になる場合があります。※『anan』2020年1月20日号より。写真・枦木 功(nomadica)スタイリスト・岡尾美代子チョコレート監修、文・chico(by anan編集部)
2021年01月13日クリームソーダにチーズティー、ソロキャンプ、おうちカフェ…。そんな流行を引き継ぐ2021年のガールズカルチャーは一体どんなもの?気になるスイーツやドリンク、雑貨、アクティビティなどを、ananトレンド委員会が大予測。早耳のあなたにお届けしちゃいます!おうちカフェにもギフトにも!はちみつドリンク。テレワークやオンライン授業が浸透し、お茶休憩の時間が楽しみになったという人も多いのでは。今後もそんな日々が続きそうな中、注目を集めているのがとろーり優しい甘さのはちみつ!「白砂糖よりも罪悪感が軽減される点や、殺菌力があるとされる点などから人気が高まっています。そのうえお湯を注ぐだけでOKという手軽さも嬉しいですよね」(ロフト 広報渉外部長・池田晶子さん)。1.極上はちみつ紅茶 25袋入り¥1,400(ラクシュミー TEL:078・391・8841)2.ハニーコーヒー 6本入り¥880(パウダーフーズフォレスト TEL:052・778・9075)異国スイーツで気分は海外旅行。海外に行きづらい今だからこそ、食を通して旅行気分を味わってみるのはいかが?なかでも自然解凍するだけで簡単に食べられる素朴なスイーツに熱視線!「ローマの伝統的な菓子パンであるマリトッツォはカプチーノと合わせるのが定番。濃厚でコクのあるロシア プレミアムチーズはほのかな酸味がありながら後味はさっぱり。一度食べたらやみつきになる美味しさです」(キャメル珈琲 広報担当・宮﨑美保さん)。オリジナル マリトッツォ¥250(カルディコーヒーファームTEL:0120・415・023)チーク代わりに最適。血色マスク。withコロナの時代にマスクは必須のアイテム。不織布だけではなく、布やポリエステルといった素材、キュートなデザインなど、バリエーションはとっても豊かに。ただ、せっかくのリップやチークも隠れてしまうので、顔の印象が少し寂しくなってしまうのが悩みどころ…。でも、それを解決してくれるのが「血色マスク」。つけるだけでチークを塗っているかのように顔色を明るく見せてくれます。2021年は、マスクもおしゃれの一部になりそうな予感。new血色マスク 全6色¥980(one after another NICE CLAUPTEL:03・6418・4628)「整う」もストレスフリーに。ソロサウナのススメ。血行が良くなり、リラックス効果も高いサウナ。でもご時世的に行きづらい…とモヤモヤしているあなたにおすすめなのが、完全個室のフィンランド式ソロサウナ。プライベート空間で、着替え・サウナ室・冷水シャワー・休憩まですべてが完結します。入浴方法も自由なうえ、順番待ちもないのでノーストレス。同性と3人まで一緒に入れるグループルームも。ソロサウナtune東京都新宿区天神町23-1UNPLAN Kagurazaka1F9:45~23:00(水曜8:30~)不定休1人部屋60分¥3,455(~1/31は¥3,000)、予約制。非日常なファームセラでリフレッシュ。とにかく忙しい現代女性。深く呼吸をしたり、自然を満喫したり、最近できていますか?実は、1時間程度の適度な農作業や火おこし体験、自然観賞体験といった活動を通して、ストレスが軽減することが判明!そんな幸福感の上昇が期待されるファームセラピーが2021年は注目を浴びそう。滞在型プランはまだ予約枠が少ないけれど、野菜の収穫体験や火おこし体験はアクティビティとして追加可能。大自然の中でぜひリラックスしてみて。農園リゾート ザファーム千葉県香取市西田部1309-29TEL:0478・79・0666(9:00~20:00)タオル美容で肌トラブルを撃退!自分に合う化粧品を選ぶように、肌を包んでくれるタオルも優しいものを選べたら、スキンケアはもっと楽しくなるかもしれない。そんな思いに応える“大人美容”に着目した「CUOL」が、愛媛県今治市からデビュー!細くしなやかな糸が採用されたタオルは、摩擦による肌ダメージを軽減。また、温冷兼用の備長炭マスクを使えば、角質ケアと毛穴の引き締めがどちらも一つで叶えられちゃいます!1.タオルではじめるスキンケア フェイスタオル¥1,6002.備長炭スチームマスク¥2,550(共にハートウエル TEL:0898・56・1254)おいもスイーツはユニークな専門店が目白押し。注目度をぐんぐん高めているおいも。「さつまいも博」が開催されたりユニークな専門店がオープンしたりと、チェックせずにはいられません!「子どもの頃から馴染みがある、ほっとする食べ物が現代風にアップデート。スイーツにも癒しや温もりが求められている気がします」(スイーツライター・chicoさん)。魅力の引き出しが多いおいもから2021年も目が離せない!1.生スイートポテト 定番6個ボックス¥1,806(OIMO TEL:03・3527・9608)2.しみずの芋プリン(安納紅)¥500(高級芋菓子 しみず 築地本店 TEL:03・6260・6288)ananトレンド委員会共に誌面を作ってくれているライター、スタイリスト、そして各界の広報担当を迎え、次なるトレンドを予測します。※『anan』2021年1月13日号より。(by anan編集部)
2021年01月11日スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『和菓子屋 かんたんなゆめ 日本橋別邸』のひるねです。インスタにパステルトーンのモダンな和菓子を見つけたときは、宝物を発見した気分になった。『和菓子屋 かんたんなゆめ』の、伝統と今がフュージョンしたチーズケーキのような味わいの練り切りは、コーヒーにもよく合い、和菓子と私たちの距離をぐっと縮めてくれたと思う。これまで渋谷のおでん屋を間借りして、じわじわとファンを増やしてきたが、ついに本格始動。この冬、新たに“日本橋別邸”をオープンした。「新作のアソートは、和~洋のグラデーションを表しました」と、店主で若き和菓子職人でもある寿里さん。ジン香る琥珀糖やスパイスを利かせた洲浜といった洋のニュアンスの和菓子から、白味噌と和三盆のクッキーなどの和のエッセンスを潜めた洋菓子まで。5つの小さなお菓子は和洋の境目を超えて、自在においしさを紡ぎ出す。さらに日本橋別邸で楽しみたいのは、和菓子に合うものを集めたというお酒とのペアリング。和菓子と日本酒って合うんですよね、なんて思っていたら、それだけではなかった。「ワインやジンもいいですよ。山椒やフルーツ系の和菓子に、実はジンがぴったりで」とは、どこまでも楽しい。まずは難しいことなし、仕事帰りの一杯に、もちろんおやつや手みやげにも。和菓子を日々のすぐそばに。「ひるね(anan限定アソート)」5個入り¥1,800(税込み)。左奥から時計回りに、ジン入り琥珀糖(寒天菓子)、苔玉(餡と求肥と青のりの菓子)、スパイス香る洲浜(豆の粉と水飴などを練った菓子)、あんこ玉、白味噌と和三盆のクッキー。受け取りは金・土曜のみで2日前までに要予約。12月限定。ほかに予約なしで買える定番の5個入りアソートもあり。そちらは、山椒とオレンジのチョコレート、ゆずの琥珀糖などが入る。和菓子屋 かんたんなゆめ 日本橋別邸東京都中央区日本橋室町1‐6‐7GROWND nihonbashi 3FTEL:050・5362・178118:00~23:00(22:00LO)、土曜13:00~日~火曜休日中は1階『HOTSAND LAB mm』で和菓子のテイクアウトが可能。詳細はインスタグラム@kantan.na.yume※アソートの予約は電話またはインスタのDMから、「ananを見て」と伝えて。チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2020年12月16日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2020年12月09日オンラインで手に入る地方の名店のスイーツから、ひとりのお茶タイムにも嬉しいカスタマイズ菓子まで。この時期だから贈りたい、そして贈って喜ばれる手みやげを、chicoさんに厳選してもらいました。スタンダードな中に新しさもあるお菓子を。ショートケーキにペストリー、寒天菓子。スイーツライターのchicoさんが今回挙げてくれたのは、そんな、どこかなじみがあってホッとできるお菓子たち。「贈るほうも贈られるほうも安心感がありつつ、その中に新しさや感動があるもの。そうしたイメージで選びました」シンプルながら味わいをとことん極めたチーズケーキやデニッシュ、斬新な素材の組み合わせに未知のおいしさを堪能できる生ケーキ。作り手の思いが詰まったスイーツは、親しい人とゆっくり楽しむひとときにぴったり。「繊細なお菓子を大切に運ぶ時間も、相手への贈り物。箱を開けたときの驚きと一緒に、ワクワクする食体験を楽しんでほしいです」chicoさんの「手みやげマイベスト5」をご紹介します。乃し梅本舗 佐藤屋 空ノムコウ ¥1,200心にしみる夜明けの空の色を、懐かしく、優しい味わいとともに。淡い紫と青のグラデーションは、まるで夜明け前の空を切り取ったかのよう。「寒天と砂糖が原材料の伝統菓子“錦玉”を独自の感性で表現したネオ和菓子。あえて閉じ込めた気泡も、無数の星のように輝いてきれいです。見た目は斬新ですが、味わいは生姜糖のように優しく、心和みます」山形県山形市十日町3-10-36TEL:023・622・31088:30~18:00無休(元日を除く)Webで購入可。Patisserie ease(パティスリー イーズ)シャンティセゾン いちじくとカシス ¥639ソースをかけることで完成する、口溶けの良いショートケーキ。今年オープンした話題の店。注目したいのが季節のショートケーキ。「意外な素材の組み合わせ、そしてその食材に合わせてクリームにも工夫を凝らすなどのこまやかな心配り。自分でソースをかけて完成させる仕掛けも素敵です。この赤ワイン入りのカシスのソースは色も香りも華やかで、心躍ります」東京都中央区日本橋兜町9-1TEL:03・6231・168111:00~19:00(18:30LO)不定休この商品は通販なし。アンフィニ 九品仏本店 パルファン ¥600誰もが幸福感に包まれる香りを、優雅なフォルムに閉じ込めて。気鋭の若手シェフ・金井史章さんの、シグニチャーともいえるのがこちら。「高知産のベルガモットにジャスミン、ローズ、しょうが、ベリー…。個性が強めの香りを口溶けの順番も考慮しながら重ねて、見事に調和させたドラマティックなお菓子です。優雅なルックスも手みやげにぴったり」東京都世田谷区奥沢7-18-3TEL:03・6432・352811:00~19:00水曜休(祝日は営業)この商品は通販なし。Laekker(レカー)和栗の焼きモンブラン 1個¥550小さな専門店が手がけるデニッシュ。焼きたての香ばしさをおみやげに。「エッジが立って層が美しく、気持ちがいいくらいザクザクした生地に、丁寧に作られたフィリング。専門店だから極められた、ギフトにふさわしいデニッシュです」。季節商品のこちらは、砕いた栗入りのカスタードクリームを詰めて和栗のクリームを焼き込んだ、秋の恵みをたっぷりと味わえるひと品。東京都渋谷区代官山町9-7サインビューハイツ代官山1FTEL:なし10:00~18:00(売り切れ次第終了)火・水曜休通販なし。golosita.(ゴロシタ)No.1 Cheesecake ¥5,000(送料込み)上質なナチュラルチーズのようなおいしさ。塩で味の変化を楽しんで。最近のトレンドのひとつが、レストランメイドのチーズケーキ。「冷凍で配送される商品が多い中、こちらは注文後に焼き上げたものを冷蔵で送ってくれます。30分ほど常温に置くととろっと滑らかになり、クリームチーズの香りとコクをより堪能できます。コーヒーはもちろん、ワインにもぴったり。添えられた塩をひとつまみかけると味の輪郭が際立ち、また違う印象に」オーダーはWebのみ。chico スイーツライター、コーディネーター。作り手の情熱が感じられるスイーツを、日々エネルギッシュに探求中。雑誌やWebで、スイーツ関連の記事の執筆や企画の監修などを手がける。『東京の本当においしいスイーツ探し』シリーズも監修。※『anan』2020年11月18日号より。写真・山口 明スタイリスト・野崎未菜美取材、文・新田草子プロップ協力・AWABEESUTUWA(by anan編集部)
2020年11月14日いま気になるのは、喫茶店の永遠の定番、クリームソーダ。ゼリーにかき氷、焼酎まで… …ノスタルジーはそのままに、あの頃なかったひねりを加えた一杯が続々!不純喫茶ドープカラフルなクリームソーダはソーダ、メロン、いちご、はちみつレモンの4種。夜だけ(17時~)のお楽しみが、焼酎入りの「クリームソーダハイ」。クリアな甲類焼酎はクセがなく、甘さとアイスのまろみでするするいける。懐かしのクリームソーダにお酒、という背徳感もクセに。手前・クリームソーダハイ ソーダ、奥・クリームソーダ メロン 各¥580元喫茶店の重厚な内装に、ネオンやキャッチーなアートワークをプラス。上野御徒町店も先日オープン。東京都中野区新井1‐9‐3グレースヒルTMY 2FTEL:非公開12:00~22:00(金・土曜~23:00)不定休ウエスト 青山ガーデン先代が考案してから40年以上続く、洋菓子喫茶室の名物クリームソーダ。着色料を使わず素材本来の風味を生かす、お菓子作りの哲学が息づく無色透明ソーダは、甘みもつけていないので、ガムシロップで好みにカスタマイズ可能。次第にシュワシュワとバニラアイスが溶けて透明から乳白色に変わるのもまた、美しくおいしい。クリームソーダ¥1,100銀食器や栗色のソファが醸し出す『ウエスト』らしい落ち着いた雰囲気に、テラスの緑も楽しめるのは青山ガーデンの特権。東京都港区南青山1‐22‐10TEL:03・3403・181811:00~20:00無休喫茶ニカイ店のテーマカラーの水色を映すラムネ×ヨーグルトアイスの「ニカイのクリームソーダ」をはじめ、フロート類が現在9種も。ソーダごとに違う味の仏産の濃密アイスを組み合わせた無二の一杯。左から、マスカルポーネアイスが浮かぶピンクグレープフルーツフロート、ニカイのクリームソーダ、アンバサ×ストロベリーアイスの白いクリームソーダ 各¥650クリームソーダ専用スプーンが収まる、ステンドグラスのカトラリーケースなど、作家さんの作品がずらり。フレンチトーストもぜひ。東京都台東区谷中6‐3‐8‐2FTEL:03・5834・292211:00~18:00水曜休No.13cafe(サーティーンカフェ)フルッと揺れるブルーハワイゼリーに真っ白なフローズンヨーグルトの雲が浮かぶ、爽快な一杯。ゼリーを3分の1くらい食べてから、別添えのブルーハワイソーダを注げばクリームソーダが完成する。太めのストローでチュルシュワ、飲むゼリーソーダ感覚で楽しんで。定番のスカイのほか季節のフレーバーも。フルクリームソーダ(スカイ)¥650*税込み京都の老舗料亭でも修業した料理長が腕をふるう。チーズケーキやかためのプリンも人気の的。東京都新宿区歌舞伎町2‐44‐1東京都健康プラザハイジア 4FTEL:03・5285・803911:00~17:00日・祝日休喫茶ベレーメロンソーダに柑橘ミルク氷がそびえ立つ(全長30cm弱!)「喫茶ベレーの氷クリームソーダ」(¥1,100*税込み)は、ふわふわ氷を食べ進むと次第に全体が溶け合い、まろやかなクリームソーダになっていく仕掛け。しかも氷の中から季節の果物が現れ、フルーツ氷も楽しめる。シメは「追い炭酸」(無料)でソーダを追加注入して、シュワッと爽やかに。人気かき氷店『ニッコリーナ』を営んでいた店主が開いた甘味喫茶。10月~イートインを再開。休みと営業日、かき氷の有無はSNSで要確認。東京都品川区荏原1‐7‐12‐102TEL:非公開12:00~17:00不定休※『anan』2020年11月11日号より。写真・大嶋千尋、土佐麻理子、北尾 渉取材、文・chico(by anan編集部)
2020年11月08日フルーツ離れどこ吹く風。パン屋に八百屋、パフェ屋までが、各々の強みを生かして、最高のフルーツサンドにアプローチ。フリースタイルなフルーツサンドの世界へようこそ。INITIAL(イニシャル) 表参道パフェ専門店が今夏、断面に果実の花咲くフルーツサンドをリリース。たっぷりの旬の果物と甘さを控えた北海道産生クリームを、もっちりした『the little bakery Tokyo』の北海道産小麦のブリオッシュ食パンにサンド。常時10種ほどが並ぶ。パフェやさんのフルーツサンド左から、赤ぶどうのお花、みかんのお花 各¥780キウイのお花¥800北海道発のシメパフェ専門店。フルーツサンドは、夕方には売り切れ続出。食べたい人はお早めに。東京都渋谷区神宮前6‐12‐7TEL:03・6803・897912:00~23:00(22:30LO、土・日曜11:00~)不定休なんとかプレッソ2子供の頃の郷愁誘う言葉遊び、「ぱんつくった」がフルーツサンドに!?自由が丘にある『パンとエスプレッソと自由形』で“ぱんつ”専用に焼いた、純白の食パンにいちご、キウイ、ブルーベリー、オレンジ、バナナなどをカラフルに並べたオープンサンド。ぱんつくった¥500。さらに「みかんくった」「いちごくった」「きういくった」と、全4種がスタンバイ。『パンとエスプレッソと』の系列店。レモネードやボトルドリンクも忘れずに。東京都渋谷区渋谷2‐24‐12渋谷スクランブルスクエア 2FTEL:03・6427・357410:00~21:00(20:30LO)休みは施設に準ずるMOCMO sandwiches(モクモサンドイッチズ)グルテンフリー&低糖質で話題の「クラウドブレッド」を使うサンド専門店。雲のように軽いパンで挟むフィリングはボリューミーで独創的。手前・いちじくの赤ワイン煮ブルーチーズ&キャラメルナッツ(¥620)はイチジクの旨みにブルーチーズクリームの甘じょっぱさがやみつきに。ワインとも好相性。奥・フレッシュフルーツのショートケーキ風¥520今年3月オープン。ヨーグルトと卵で作るクラウドブレッドを使ったサンドイッチが常時20種ほど揃う。自然派ワインも豊富。東京都三鷹市下連雀1‐17‐4‐1FTEL:050・5374・614110:00~17:00無休果実店canvas(カンヴァス)店主・佐藤圭太さんが太田市場で選び抜いたとびきりの果物だけをサンド。頬張れば果実のコクや繊細な香りが溢れんばかり。幸せのフルーツサンド¥500~。常時5~6種類の日替わり、内容はインスタグラム(@fruitscanvas)で確認を。写真は優しい甘酸っぱさに華やかな後味が印象的な、極早生みかん(手前)、カスタードチョコバナナ(奥)各¥500品種に加え、わずかな時期の違いや生産者で変わる、「果物本来の味を知ってほしい」との思いで始まった果物店のスイーツ。東京都渋谷区西原2‐33‐14TEL:050・3778・547112:00~18:00(17:00LO)水曜休ダイワ 中目黒店愛知・岡崎の八百屋が開いたフルーツサンド専門店。果物は毎朝市場で“味利き”し、「今日は梨がうまいから持っていって」的八百屋精神で豪快にサンド。溢れる果汁を受け止める生クリームは果物ごとに配合を変え、ほどよい塩気のオリジナルパンとともに果物を生かしきる。左・ゴールドキウイサンド¥680右・パイナップルサンド¥580(共に時価)フルーツサンドは常時11~18種並び、1日1000個以上出る。パフェなどを食べられる『ダカフェ』も恵比寿にオープン。東京都目黒区上目黒1‐13‐6TEL:非公開10:00~17:00(売り切れ次第終了)月曜休※『anan』2020年11月11日号より。写真・大嶋千尋、土佐麻理子、北尾 渉取材、文・chico(by anan編集部)
2020年11月06日スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『フォーシーズンズホテル東京大手町』のフロマージュ クリュです。息を呑むほど見事な絞りに、カットするのを一瞬ためらう。ひとつずつ絞るクリームは型で作るだけとは違う、独特なルックスを叶えていた。今年9月に開業した『フォーシーズンズホテル東京大手町』は、ペストリーブティックはないけれど、事前注文すれば美しい3種のアントルメをテイクアウトできる。エグゼクティブパティシエに就いた青木裕介さんは、10年ぶりに日本に戻ったという。フランスではM.O.F.(国家最優秀職人章)シェフのもとで腕を磨き、カタールやカナダなど、日本人パティシエには馴染みが薄そうな国でも経験を積んだ。「お菓子はもちろん、世界各地の食事や食材と出合い、視野が広がりました」。そう話す彼の素材使いはリベラルで、このチーズケーキにも直近で活躍していた、バリ島のニュアンスが潜んでいる。レモン風味のレアチーズにオレンジとアプリコットのジュレを忍ばせ、さらに層を重ねるレモンクリームはカラマンシー入り!シークワーサーにも似たカラマンシーは、東南アジアでメジャーな柑橘ながら、こんなふうに味わえるなんて。コクまろなチーズケーキは爽やかな柑橘のみずみずしさをまとい、その奥に潜めたひと味違う酸味は、そっとアジアンリゾートのムードを運んできてくれるのだった。フロマージュ クリュ¥4,500(直径15cm)。口溶けの中で訪れる爽やかさに、その後から追いかけてくる、サクサクのクランブルとヘーゼルナッツのスポンジとの香ばしさもアクセント。フォーシーズンズホテル東京大手町「THE LOUNGE」東京都千代田区大手町1‐2‐1TEL:03・6810・06008:00~23:00無休※テイクアウトケーキは、3日前までに電話注文(TEL:03・6810・0655)、『THE LOUNGE』で受け取るシステム。キャンセルは2日前までに。チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2020年10月21日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2020年10月19日スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『オー・メルベイユ・ドゥ・フレッド』のメルベイユです。モノトーンにシャンデリアが浮かびあがる美しい空間。飛び交う外国人スタッフたちのフランス語に、ふと久しぶりの旅先にいる気分になった。『オー・メルベイユ・ドゥ・フレッド』は、現在のフランス北部とベルギーにまたがるエリア、フランドル地方のお菓子の専門店。フランスの北の玄関、リールで始まり、今やパリに7店、さらにNYやロンドンなど世界各地に30店ほどを構える人気店が初めてアジアへ。東京のリトルパリ、神楽坂にやってきた。シックと煌びやかが心地よく混じり合う店内では、フランドルのお菓子の温もりがより際立っている。店名にもなっている「メルベイユ」は、ホイップクリームでメレンゲをコーティングした昔ながらの名物菓子で、プラリネやコーヒーなどのフレーバーをまとった6種が賑やかに並ぶ。レシピはもちろん、材料もできる限り本店と同じにするべく、使う小麦粉やチョコレートはフランスから取り寄せたもののみ。違うのは日本の気候に合わせて、湿気りやすいメレンゲの焼きや仕上げをこまめに行うのと、サイズを小さめにしたことくらい。口にすれば体温でたちまちほわっとクリームが溶けて、メレンゲがさくりとほどける。儚すぎる口溶けが愛おしくて、もう1つと止まらなくなってしまう。手前・メルベイユ全6種。持ち歩きは30分まで、冷蔵庫から出したら即食べるのが食感を楽しむ秘訣。手前から時計回りに、マニフィック(ヘーゼルナッツとプラリネ)、メルベイユ(チョコレート)、サン・キュロット(キャラメル)、アンパンサブル(コーヒー)、アンクロワイヤブル(スペキュロス)、中央・エキセントリック(チェリー)各¥300。左・むちっとした生地にブラウンシュガーのシャリ感がクセになるラムクリームをサンド。フラマンドル風ワッフル ヴェルジョワーズ 1枚¥250。右・帽子みたいに大きなブリオッシュ、クラミック チョコチップ¥650(すべて税込み、テイクアウト価格)オー・メルベイユ・ドゥ・フレッド東京都新宿区矢来町107TEL:03・5579・83539:00~20:00(tea roomは11:00~)月曜休チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2020年9月23日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2020年09月17日スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『MAISON CACAO(メゾン カカオ)』のアロマ生キャラメルです。口どけも香りも驚くほどみずみずしい「アロマ生チョコ」でおなじみの『ca ca o』が、『MAISON CACAO』へとリブランド。新シグネチャーはキャラメル。ショコラトリーがキャラメルを出すのは珍しくないけれど、なんとこのキャラメルはカカオバター入り。バターキャラメルならぬカカオバターキャラメルなんてそそられる!唾液が少ない日本人でも食べやすい口どけを追って、生チョコでは水分量を限界まで上げる工夫をしていた代表の石原紳伍さん、キャラメルでは融点が低いカカオバターを入れることで、口にした途端に体温でスッと溶けるテクスチャーを叶えたという。しかもこのカカオバターはコロンビアの自社農園産。カカオの栽培から発酵、ロースト、抽出など全てをベストなタイミングで丁寧に手をかけたカカオバターは雑味がなく、カカオ本来のフレッシュな香りを秘めている。くるくると包みを解いてひと粒口にすると、滑らかと予想していたその先をいく新食感!とろりとしたかと思うとスッと消えて、キャラメルなのに後味さっぱり。余韻にビタースイートなキャラメルのフレーバーとほのかなカカオの香りが心地よく続く。小さなキャラメルには、カカオの新たな楽しみが詰まっていた。未知の口どけとほんのり広がるカカオ香に心躍る「アロマ生キャラメル MAISON」¥2,400。チョコレート、マンゴー、フランボワーズ、TEA、シーソルト、コーヒーの6フレーバー各2個入り。種類は今後さらに増えるというから楽しみ!MAISON CACAO ニュウマン横浜店神奈川県横浜市西区南幸1‐1‐1ニュウマン横浜1FTEL:045・548・621211:00~20:00(土・日・祝日~19:00)休みは施設に準ずるチコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2020年8月26日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2020年08月21日スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『プリンカフェ 448』のプリンです。『テオブロマ』の土屋公二シェフがショコラティエ、ジェラテリア、ビーン・トゥ・バー店に続き、今度はプリン専門店をオープン!土屋シェフといえば日本を代表するショコラティエながら、「30年くらい前は、代官山にあった『ラ・ポムべール』でかぼちゃプリン(一世を風靡した名プリン!)を散々作っていたんです」と、実はプリンとも縁が深い。息子でクレームカラメリエ(プリン職人)の遊夢(ゆうむ)シェフとの最強タッグで生むのは、フレーバーごとに配合を変え、日々変わる状態を見極めながらスチームオーブンで柔らかく火を入れた「本気のプリン」。ひと匙いくと舌に気持ちいいほど滑らかにとろけ、卵とミルクのコクが優しくも力強く溢れる。それは吟味したとびきりの材料が醸すピュアな味わい。黄身が濃厚な那須御養卵、雑味がなく脂肪の甘みに満ちた北海道美瑛の牛乳、それから香り高いマダガスカルバニラ。やっぱり気になるチョコプリンには、コロンビア産カカオ70%のチョコレートを。低温焙煎で「カカオのすっぴんの味」を引き出したチョコレートは、カカオ感がありながらも食べやすくプリンにいい具合。季節ごとにいろんなフレーバーも登場予定で、「夏はスイカのプリンもいいな」と土屋シェフ。プリンはまだまだ楽しくなる!前列右から、「チョコレートプリン」、宇治抹茶を使った「抹茶プリン」、ブルガリアのダマスクローズが清楚に香る「ローズプリン」各¥486、プレーンな「448プリン」¥464、ゼリーと2層に仕立てた「ミックスベリーとプリン」¥518。奥は固めタイプの「昭和プリン」¥432(すべて税込み)。抜かりなくいい食材を使った手が届く贅沢、常時12種ほどが並ぶ。プリンカフェ 448東京都渋谷区富ヶ谷1‐2‐15TEL:03・5738・750010:00~21:00無休チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2020年7月22日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2020年07月15日スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『ease(イーズ)』のイチゴと山葵(ワサビ)のショートケーキほかです。「イチゴと山葵って、合いますよね!」、思いがけないことをさらっと言う『ease』の大山恵介シェフ。そ、そうなんですねとドキドキしつつ、おろした本山葵で生クリームに香り付けしたショートケーキをひと口。本山葵だから辛味はほぼなく、品の良いボタニカルな香りがイチゴの甘酸っぱさに清々しく寄り添う。さらにはその爽やかさとのコントラストのせいか、クリームのコクが不思議と際立って……なにこの新しいおいしさ!「パティスリーにない食材も身近にあって、思い立ったら試せたんです」。名店『イデミ スギノ』のほかはパティスリー以外で研鑽を積み、屈指の予約困難フレンチ『シンシア』ではシェフパティシエとして活躍した。チャレンジングな素材の組み合わせも奇を衒ったものじゃない。彼にとっては、イチゴ×ミントの先に自然に山葵がある。ただおいしいから使う、その引き出しが自由で無限なだけだ。添えられる小瓶もユニーク。閉じ込めた素材の香りをダイレクトに味わえるだけでなく、自分でアシェットデセールみたいに盛り付けたプレートを美しく飾るのにも一役買う。あえて「完成された未完成のケーキ」にしておくことで、ただ食べるのではなく、レストランみたいにその時間ごと楽しませてくれるのだ。イチゴと山葵のショートケーキ¥500(税込み)。小瓶の中のイチゴソースをかけていただく。イチゴ、生クリーム、生地が織りなすショートケーキの優しい三位一体を、山葵が薬味感覚で引き立てる。爽やかかつ優雅なアロマが新鮮!『ease』東京都中央区日本橋兜町9-1TEL:03・6231・168110:00~19:00不定休※5月末からプレオープン中。6月末か7月頭に本オープン予定。詳細はインスタグラム(@keisuke_oyama_ease)で確認を。※『anan』2020年6月24日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2020年06月21日スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『Cheesecake HOLIC(チーズケーキ ホリック)』のチーズケーキです。チーズケーキの進化が止まらない。予約3年待ちのレストラン『長谷川稔』からも新たな動きが。ある日のデザートにとパティシエ・宮田真代さんが試作したチーズケーキを食べて、「鳥肌がたった」という長谷川稔シェフ。それが『Cheesecake HOLIC』の始まり。彼が舵を取り、チーズのプロのアドバイスも受けつつ最高の食材を集め、パティシエチームが試作すること1500回!ついには専用の工場まで作ってしまった。そうして生まれた一本は舌の上でしゅわりとエアリーにほどけ、チーズのコクに満たされたかと思うと柑橘のジューシー感に包まれる。なにこの清々しさと幸福感!「レストランなので、食後でも心地よい軽さを意識しました」と宮田さん。優しい口どけの北海道産「月のチーズ」を主役に、フランス産チーズを数種ブレンドしてチーズ感をもたせながらも、生クリームは限りなく減らしてさっぱりと。さらには、レモンの尖った酸味とは違う優しい酸を纏わせるべく、高知の小夏をベースにはるかと国産ライムをブレンド。初動はチーズのミルク感を邪魔せず、その後、優しい柑橘香で爽やかな後味へ。時間差で繰り出される軽やかな香りの余韻が、あと一切れだけと止まらない(もはや不可抗力!)、無限チーズケーキの世界へ誘う。ベイクド離れした儚さでふわしゅわ消えるチーズケーキ「クリームチーズケーキ」¥6,150(税、送料込み)。ほかにカマンベールチーズケーキ、ブルーチーズケーキも。口にしたら、上を向いて鼻で息をするとまたさらにチーズのコクが膨らみます。販売はECサイトからのみ。チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2020年5月27日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2020年05月23日スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回はウェスティンホテル東京『ウェスティン デリ』のホテルメイドクッキーアソートです。麻ひもを解いてフタを開けると、自然と顔がほころんでしまった。ネコも魚も共存する、愛くるしいクッキーがぎっしりの光景に、わき立つ甘い香り。この上ない幸せをとじ込めたクッキー缶は、ウェスティンホテル東京の新作。ラグジュアリーホテルとほっこりしたクラフト感は、遠いようでいてそうでもない。クッキー作りはもちろん、缶に詰めるのもひもを結ぶのも全てパティシエが手がける、そんな心尽くしのもてなしこそホテルの真骨頂だから。クリスピーなバターサブレに繊細に崩れるココナッツサブレと、9種のクッキーは食感も全部違って食べ飽きない。「バターは北海道産の一度も冷凍していないフレッシュバターだけ。焼きすぎないで粉の香りを生かします」とエグゼクティブペストリーシェフ鈴木一夫さん。シンプルな王道だからこそ細やかに。ミルキーなバター香や粉の旨味がしみじみと味わい深く、もう一枚と止まらなくなってしまう。ところでなぜネコ?「パズルのように隙間なく詰めるのにちょうどよい形で(笑)。スタッフ15人で何度か、あえてリュックにポンと入れたりして持ち帰ってみましたが、ぎっしり詰めると崩れず、まず割れません」。ここまでするのがホテルホスピタリティ。手みやげにも優秀!カカオニブ入りのサブレショコラ、ピスタチオサブレなど9種42枚以上を詰め合わせた「ホテルメイドクッキーアソート」¥3,600。ウェスティンホテル東京『ウェスティン デリ』東京都目黒区三田1-4-1ウェスティンホテル東京1F TEL:03・5423・77788:30~21:00無休チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2020年4月22日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2020年04月16日手みやげにすれば、必ず盛り上がる!日本であまりなじみのない各国の郷土菓子を『anan』の連載「Food news」でおなじみ、スイーツライターのchicoさんが教えてくれました。『郷土菓子研究社』の世界の郷土菓子各国の郷土菓子を実際に食べて、味を伝える菓子職人・林周作さんが手がける、定番の4種類。「現地の人たちに直に教わった本格郷土菓子でありながら、日本人の舌に素直においしい味わいに作られているのがうれしい」。アゼルバイジャンのシェチェルブラ1個¥364、スペインのポルヴォロン4個¥273、スイスのバーズラーレッカリー6個¥545、インドのベサンラドゥ2個¥409。Binowa Cafeで販売。東京都渋谷区神宮前6-24-2原宿芳村ビル2F TEL:03・6450・536914:00~20:00(土・日・祝日12:00~18:00)不定休『トウキョウ ミタイワラ』のインド菓子カラフルなインド菓子が常時20種類。おすすめは、ミルクを煮詰めて、ひよこ豆の粉や砂糖、ナッツ、スパイスなどを入れた「バルフィ」や、リンゴ型が愛らしい「ぺダー」。「現地感たっぷり。スパイス使いなど初めての感覚ながら、どこかあんこを思わせる懐かしさも」。上から時計回りに、カジュバルフィ250g¥800~、ベサンバルフィ250g¥500~、アップルペダー250g¥990~。昨年8月オープン。現地の職人が作るインド菓子店。イートイン可。東京都江戸川区西葛西3-14-3TEL:03・6808・077712:00~21:30月曜休『LESS』のパネットーネミラノ発祥といわれ、イタリアのクリスマス時期に欠かせないパネットーネがシグネチャー。定番は通年で提供。「オーナーシェフのガブリエレさんの実家の菓子店から持ってきた50年もののパネットーネ酵母で作る生地が決め手。もっちりしっとり、ふわりととろけていく。季節によっていろんな味が出るのも楽しみ」。桜と苺のパネットーネ ホール¥4,000。4月中旬までの限定。昨年9月オープン。4分の1カットお試しサイズ¥900 も。東京都目黒区三田1-12-25金子ビル1FTEL:03・6451・271711:00~19:00水曜休スイーツライター chicoさんスイーツトレンドに精通し、雑誌やWebを中心にスイーツ記事の執筆や企画監修などを手がける。※『anan』2020年4月15日号より。写真・村上未知取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2020年04月14日スイーツライターのchicoさんが、今おススメの、体にも良く、社会や環境にも優しい、エシカル&ヴィーガン菓子を教えてくれました。『8ablish スイーツPOP UP STORE』のyachiyo有機米粉と有機メープルシロップを主原料に、有機栽培もしくは自然栽培の食材を使用した新感覚のクッキー。「ほぼ有機の食材を使った和の趣に満ちたフレーバーが魅力。みずみずしいゆずや、柔らかな味わいの太田酒造場の『辨天娘(べんてんむすめ)』の酒粕など、口どけとともに香りが溢れる!サクサクの口当たりも最高」。yachiyo晴 山椒、酒粕、抹茶、ゆずの4 種アソートパック¥1,900。東京都中央区銀座3-6-1松屋銀座B1和洋菓子コーナーTEL:03・3567・1211(大代表)10:00~20:00(日・祝日~19:30)※変更の場合あり不定休『GO! MUFFINS GO!』のマフィンとクッキー動物性の食材を使わないヴィーガンシェフとして活動する雨宮麻衣子さんがヴィーガンスイーツを提案。卵、乳製品を使わず、国産の小麦粉やてんさい糖などを用いて焼き上げる。マフィンは季節替わりでさまざまな味が登場。「クッキーは、サクサク軽快な歯触りがやみつき。くせのない米粉がアーモンドの香りを引き立てる」。右・マフィン¥390 、左・米粉クッキー¥600(共に税込み)。渋谷に2 号店も。東京都杉並区桃井4-2-3小川ビル2FTELなし12:00~17:00(日曜11:00~)月~水・金・土曜休『LIFULL』のBamboo Galette全国各地で「放置竹林」が増加し、社会問題となりつつある竹にフォーカス。福岡県にある竹林の竹と笹を24%使用し、笹塩と柚子をアクセントに加えた竹のガレットが完成。「バターのコクに竹の清廉な香りがほんのり。そっと香る柚子も爽やか。放置竹林を“食べる”ことで解決しようという発想がユニーク。しかも竹にしか出せない風味が新しい」。5個入り¥1,290(税込み)。東京都千代田区麹町1-4-4LIFULL Table TEL:03・6774・170010:00~15:00土・日・祝日休スイーツライター chicoさんスイーツトレンドに精通し、雑誌やWebを中心にスイーツ記事の執筆や企画監修などを手がける。※『anan』2020年4月15日号より。写真・村上未知取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2020年04月14日『anan』の連載「Food news」でおなじみ、スイーツライターのchicoさんが世界的ブームを呼んでいる抹茶のみならず紅茶やほうじ茶のスイーツをご紹介!『神楽坂 茶ぽん』のマカロン(抹茶、ほうじ茶)神楽坂の割烹『味扇(あじせん)』が手がけるお茶屋。茶農家出身の兄弟が、福岡県八女市の高級煎茶や白あんチーズティー、お茶を使ったスイーツでもてなす。人気のマカロンは、緑色が抹茶ショコラと黒蜜きな粉のわらび餅、ピンクがほうじ茶ガナッシュと甘じょっぱい桜あん。「デコラティブなマカロンながら和菓子をお茶といただいている不思議な感覚」。テイクアウトも可。各¥450(税込み)。今年2月オープン。東京都新宿区神楽坂3-2KI大宗ビル1F TEL:050・3188・179210:00~16:00(土・日・祝日11:00~19:00)火曜休『ショコラティエパレ ド オール ブラン』のタブレット ブラン メランジュ(抹茶、ほうじ茶)世界初とされるホワイトチョコレートのBean to Barブランド。ローストしたてのカカオ豆から搾るカカオバターに、ミルクと砂糖、天然バニラビーンズを加えてホワイトチョコレートに。そこに抹茶やほうじ茶を混ぜ合わせ、素材の味わいを際立たせている。「ほうじ茶のスモーキーな香り、抹茶の品の良いアロマ、穏やかな甘さの中で香りが膨らみます」(chicoさん)。45g 各¥1,500。日本を代表するショコラティエの三枝俊介さんが手がける。東京都港区南青山1-1-1新青山ビル東館B1TEL:03・3470・061310:00~20:00日曜休『ティースイーツラボ・コンテナート』のティープリン190年の歴史あるドイツの紅茶メーカー『ロンネフェルト』の紅茶スイーツ専門店。最高級品質の茶葉を使ったスイーツを展開し、なかでも香り高いティープリンは、連日売り切れになるほど評判。「茶葉の個性がしっかり感じられる!専門店ならではのお茶の魅力の引き出し方が見事」。ゴールデンダージリンアールグレイ、アッサムパリ、アイリッシュモルトの3種セット¥1,100。1月オープン。代々木VILLAGE店には喫茶室も。南新宿店/東京都渋谷区代々木1-42-14 村野ビル1FTEL:03・6778・019812:00~15:00日・祝日休スイーツライター chicoさんスイーツトレンドに精通し、雑誌やWebを中心にスイーツ記事の執筆や企画監修などを手がける。※『anan』2020年4月15日号より。写真・村上未知取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2020年04月13日スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『乃し梅本舗 佐藤屋』の空ノムコウです。夜明け前か宵の口か。クリアな錦玉(寒天菓子)に浮かぶ青のグラデーションは、薄明の空を四角く切り取ったみたいだ。世にも美しいお菓子は『乃し梅本舗 佐藤屋』8代目・佐藤慎太郎さんの発明。片手に紫、もう一方に青の寒天を入れた器具を持ち、固まりかけたクリアな寒天にまだらに流して描く姿はアーティストのよう。そこから切り出すから、よく見ると一棹一棹空模様が違ってくるのも楽しい。内から輝くようなテクスチャーは、「冷ましながら固まる限界まで、ホイッパーで気泡を抱かせて表現します」。通常、錦玉は気泡をできる限り入れないように仕上げるのがセオリー。人がやらないことを逆手にとって、ガラス細工のように細かい泡がキラキラと反射する、新しい表現をしてみせた。一片の空を口に運ぶと、広がるのは生姜糖を思わせる懐かしくシンプルな味わい。見た目は新しくも味はしっかり伝統的に、そんな和菓子としてのバランスもなんだか落ち着く。「伝統を敬うこと、守ることはもちろん大切。でも食べる方も私も今を生きているのだから変化していくこともまた大切です」。商品名は空や宇宙を表しつつ、あの曲へのオマージュの意も。「あの頃の未来」の和菓子はこんなに美しく、私たちの心を揺さぶってくる。空にも宇宙や深海のようにも見える「空ノムコウ」¥1,200(一棹約15cm)。生姜糖を思わせる味わいは日本茶はもちろん、紅茶や日本酒とのペアリングもおすすめ。乃し梅本舗 佐藤屋山形県山形市十日町3-10-36TEL:023・622・31088:30~18:00無休HPのメールフォーム、TEL、FAX(023・642・4804)で取り寄せ可。※『anan』2020年3月25日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2020年03月18日スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『PUFFZ(パフズ)』のシュークリームです。激変中の渋谷駅、その構内にコーヒーのアロマと甘い香り漂う新スポット『UPLIGHT CAFE(アップライト カフェ)』とショップインのベイクブランド、『PUFFZ』が出現。次々焼きあがるベイクを渋谷駅ナカでふらっと楽しめて、おやつに手みやげに便利……なだけではない。レシピを監修するのは予約が取れないフレンチレストラン『Sincere(シンシア)』の石井真介シェフ。本物のおいしさをデイリー使いできてしまうのだ。シグネチャーはシュークリーム。「目指したのはフランスみたいなザクザクのシュー。皮をちぎってクリームを掬いながら食べてもらえたら」と石井シェフ。頬張れば予想の斜め上行くザックザク!いい音を響かせて生地が旨味と香ばしさを放ち、ミルキーなクリームが溢れ出す。「特に大切にしたのは生地の水分バランスです」。シュー皮はクッキー生地も重ね、じっくり50~60分、ギリギリまで深く焼いて水分を飛ばし、湿度の高い日本でもフランスみたいなクリスピーさを叶えた。クリームもインパクトあるシュー皮に負けないよう、ぷるんとほどよい硬さに。さらに、ほうじ茶シューには『櫻井焙茶研究所』の茶葉を採用。まろやかな乳味とスモーキーな香りの余韻にホッと心が緩む。最高のオヤツを、忙しい毎日のすぐそばに。シュークリーム(写真上・バニラ、ほうじ茶 各¥300)は、注文すると、こんがり黄金色に輝くシュー生地にクリームをパンパンに詰めてもらえる。下列に並ぶのは栗ペーストを練り込んだたい焼きマドレーヌ各¥230(すべて税込み)。『Sincere』のシグネチャー、たい焼きをかたどった「魚のパイ包み」からのインスピレーション。PUFFZ東京都渋谷区渋谷2‐23‐16渋谷駅東口地下広場 UPLIGHT CAFE内TEL:03・6324・27397:00~22:00不定休※渋谷駅「B7」出口近く。チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2019年12月25日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2019年12月18日大切な日に贈りたい。永遠の憧れ、珠玉のホールケーキを洋菓子に精通している方々から教えて頂きました。華やかなバターケーキは、花束を渡すような気持ちで大切な人たちに贈りたい。「はじめてこのケーキを見た時に、『なんて美しいんだろう』と感動しました。まるで、“食べる花束”のような。昔ながらの日本のバターケーキとは一味違った、華やかで繊細な見た目が新鮮でした」(chicoさん)『ベイユヴェール』は、フランス西部の小さな村マシュクールの酪農牧場からスタートしたフロマジェリー。日本には2017年に1号店がオープン。自家製の発酵バターやフロマージュのほか、それらを使ったケーキやバターサンドといったスイーツも人気を呼んでいる。「美しさもそうですが、味自体がとても洗練されています。まるで、上質なバターをそのまま食べている感じ」。花びら一枚一枚をバタークリームで仕上げたガトーオブーケは、口どけのよいバタークリームとダクワーズ生地が相性抜群。甘酸っぱいフランボワーズジャムも程よいアクセントに。「“バターケーキ”と聞くと『重ための味なのかな?』とイメージしてしまいますが、このケーキは後味にいやなくどさが残りません。目でも、舌でも楽しめるので、女性が集まるパーティや記念日などに花束を贈る気持ちで選んでも喜ばれると思います」ベイユヴェールガトー オ ブーケロゼ14.5×14.5×H7.5cm ¥10,000店頭のほか、公式オンラインショップからも購入可能。デザインは全3種類。ハーフサイズ(¥6,000)もあり。麻布十番店東京都港区元麻布3‐11‐8TEL:03・6447・547110:00~21:00無休伊勢丹新宿、六本木ヒルズ(~12月末)、松屋銀座、エキュートエディション渋谷にも店舗がある。chicoさんトレンドに精通するスイーツライター。セレクトショップやECサイトのスイーツ監修も。共著に『東京最高のパティスリー』(ぴあ)など。純白の雪化粧をまとった、正統派フランス菓子。「万事、フランス流に。」を信念に、本場の味を作り続けて約半世紀。「味、ビジュアルともに正統派」と渡辺有子さんが太鼓判を押すのは、フランス菓子専門店『ルコント』のシャルロットポワール。「仕事中、アシスタントの誕生日にサプライズでこのケーキを出したら、とても喜んでくれたんです。私は広尾の本店によく行きますが、1階がパティスリー、地下はサロンになっています。いつ訪れてもホールケーキがある安心感があり、常に自分のリストに入っている名店のひとつです」真っ白な粉糖をたっぷりまとった見た目は、まるで可憐な花のよう。さっくりとしたビスキュイ生地の中には、シロップ漬けの洋梨と洋梨のババロアが入っている。口の中でほんのり広がるブランデーの香りにもうっとり。「誰にでも受け入れてもらえる味わい。手みやげにおいて、これは大事な要素だと思っています。家族の誕生日や、友人宅へのおもたせにはもちろん、『スタッフが誕生日だった!』と、急に思い出した時にも。人が集まるあらゆるシーンにおすすめです」ルコントシャルロットポワールφ約14cm ¥3,000「シャルロット」は婦人用の飾り帽子、「ポワール」はフランス語で洋ナシを意味する。広尾本店東京都港区南麻布5‐16‐13TEL:03・3447・76009:00~19:00(土・日・祝日10:30~)不定休広尾本店のほか、銀座や日本橋三越、羽田空港、エキュートエディション渋谷にも店舗がある。渡辺有子さん料理家。素材の味を生かした料理で人気。代々木上原と西荻窪には、食と暮らしまわりのセレクトショップ『FOOD FOR THOUGHT』も。小さなスワンが愛らしい、大人のチョコレートケーキ。カカオの風味が香るチョコレートクリームに、たっぷりのいちご。クラシックなスタイルにどこか懐かしさを感じるデコレーションケーキは、葉山の老舗料理店『日影茶屋』が手掛ける『パティスリー ラ・マーレ・ド・チャヤ』のスワンショコラ。「もともとはチャヤの看板商品のスワンシューがとても愛らしくファンになったのですが、そのスワンシューのミニがのったデコレーションケーキがあることを知りました。このケーキには、通常の生クリームとチョコレートクリームの2種類があって、好みに合わせて選べるのも嬉しいところ」(甲斐みのりさん)ケーキの頂上に飾られているのが、そのミニスワンシュー。丸みのある形をたっぷりのクリームで表現している。「デコレーションケーキの隣に、通常サイズのスワンシューを並べて飾るのも愛らしいです。肝心の味はというと、スポンジはふわふわで、カカオの香りもしっかり。丸ごといちごがふんだんに使われているのも贅沢です。ちょっと上品な大人の雰囲気を漂わせているので、手みやげ、パーティ、おうちでのちょっとした贅沢なひとときと、どんなシーンにもよく合います」パティスリー ラ・マーレ・ド・チャヤスワンショコラ5号¥3,4004種類のクリームをブレンドした特製生クリームを使ったスワンフレーズ(5号¥3,400)もあり。受取希望日5日前までに要予約。本店神奈川県三浦郡葉山町堀内20‐1TEL:046・875・534610:00~20:00無休(年末年始休)本店のほかに逗子、ルミネ荻窪など、東京と神奈川に13店舗を展開。甲斐みのりさん文筆家。『アイスの旅』『地元パン手帖』(共にグラフィック社)など著書多数。文庫版『東京でお酒を飲むならば』(祥伝社)が発売中。※『anan』2019年12月4日号より。写真・市原慶子スタイリスト・荻野玲子取材、文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2019年12月03日スイーツトレンドに精通している、スイーツライター・chicoさんが、これからの季節にぴったりのとっておきギフト5品を厳選してくれました!「手みやげを選ぶ際、おいしさや相手の好みを考えることは大切。でも、守りに入りすぎず、遊び心も大事にしたいなと思います」とchicoさん。最新スイーツの動向に詳しいchicoさんが、近頃気になっているキーワードが“唯一無二の個性”。「いま、おいしさのアプローチがセオリー通りではなく、どんどん自在になっている気がします。そして、作り手の個性がはっきりと出ている、これまでにないお菓子が続々と生まれています」今回はそのなかから、手みやげにおすすめの注目の5品を厳選。「味の引き出し方や見た目、香り、食感など何かしらの驚きが潜んでいます。その新しさや喜び、ワクワク感ごと贈りたいですね」春まど『オーダーメイドおはぎ』¥5,500~。美しく繊細な佇まいとフルーティな味わいにうっとり。『タケノとおはぎ』が始めたオーダーメイドブランド。花びらは、フルーツピューレや野菜パウダーを練り込んだ白こし餡。おはぎの中にはドライフルーツが。「贈る相手やシーンをイメージして、世界で一つのおはぎをぜひ。かしこまったシーンにもおすすめ」。タケノとおはぎ東京都世田谷区桜新町1‐21‐11TEL:03・6413・122712:00~18:00(売り切れ次第終了)月・火曜休オーダーメイドは要予約。パティスリーカメリア銀座『テイクアウトパフェ』各¥1,300(税込み)。パフェの華やかさをそのままお持ち帰り。見ると歓喜の声があがるスイーツの代表格、パフェ。その楽しさを丸ごとギフト化した画期的なスイーツがこちら。「アイスを使っていない点以外は、素材がしっかり香り、調和している本格的なパティシエパフェです」。フレーバーは日替わりで、1日1種のみ販売。東京都中央区銀座7‐5‐12ニューギンザビル8号館1FTEL:03・6263・886814:00~翌2:00(土曜13:00~20:00)日・祝日休CHOCOLATIER PALET D’OR BLANC(ショコラティエパレ ド オールブラン)『タブレット テロワール ブラン』45g 各¥1,200。産地別の味わいも楽しみ!ハイカカオなホワイトチョコ。『ショコラティエ パレ ド オール』が手がける、世界初のビーントゥーバーのホワイトチョコレート専門店。「ホワイトチョコのイメージを覆す、すっきりとカカオ感の強い味わいが楽しめるタブレット。産地別の違いを堪能して」。味わいはハイチ、トリニダード、ベトナムなど全5種類。東京都港区南青山1‐1‐1新青山ビル東館B1TEL:03・3470・061310:00~20:00日曜休Atsushi Hatae(アツシハタエ)『ケークマルブル バニーユショコラ』1本¥2,000。鞘ごと混ぜ込んだバニラの風味がふわり。チョコレートコーティングされたパウンドケーキの中には、鞘ごとペーストにしたバニラが。「セオリーにとらわれず、自由においしさを追求する波多江篤シェフらしいケーキ。バニラは繊細に、静かにじわじわ香ります」。人数に合わせて切り分けられるパウンドケーキは手みやげにも最適。代官山店東京都渋谷区猿楽町17‐17MH代官山1FTEL:03・6455・202611:00~19:00月曜休(祝日の場合は翌火曜休)おかしやうっちー『6種類のクッキー詰め合わせ』6種類×各5枚入り¥4,000(税込み)。粉にこだわった焼きたてクッキーを食べ比べ。小麦粉や素材にフォーカスした、6種類のクッキーの詰め合わせ。「入るのは、その日に焼いたもののみ。蓋を開けると新鮮な香りが一気に溢れ出す。焼きたての喜びを贈れます。おいしいものをよく知る人を興奮させるマニアックさもありつつ、子供も素直に喜ぶ素朴な味わいも魅力」。東京都渋谷区千駄ヶ谷3‐27‐9‐1FTEL:03・6721・027711:00~18:00(なくなり次第終了)不定休chicoスイーツライター。スイーツトレンドに精通し、雑誌やWebを中心にスイーツ記事の執筆や企画監修などを手がける。『東京の本当においしいスイーツ探し』シリーズ監修。※『anan』2019年12月4日号より。写真・山口 明スタイリスト・野崎未菜美構成、文・野尻和代撮影協力・UTUWA(by anan編集部)
2019年11月27日