すくすく伸びる子どもたちに、本当に大切なこと スマホやネット。依存を防ぎうまくつきあうにも「自己肯定感」と「親子の会話」がカギ
児童ポルノの被害も増加傾向、その4割が自画撮り被害によるもの。犯人は巧みに子どもたちを信頼させ、追い詰めていきます。わたしたちは「うちの子は大丈夫」とは思わずに情報を収集し、万が一のことがあったときに子どもがすぐに相談できるような親子関係を心がける必要がありますね。
■子どもの携帯・スマホの使い方にもっと興味を
「データで読み解く、子どもとスマホ」(渡邉純子さん)
■広がる“自画撮り被害”
「データで読み解く、子どもとスマホ」(渡邉純子さん)
2.子どもに渡す前に決めたいスマホのルール
進学のお祝いや何かのごほうびに、新調した子ども用のスマホ。楽しくウキウキと買ったのに、それがきっかけで親子の会話が減ったり成績が下がったり睡眠時間が減ったりしたら…。そうならないために、わたしたちはどうしたらよいのでしょう。「使うときは必ず親といっしょに」「どんな目的で使うのかをはっきりさせる」など、手渡す前に明確にしたい事柄を遠藤美季さんが教えます。
■スマホ依存予防対策は念入りに前編
「スマホ依存!」(遠藤美季さん)
「スマホなどの機器は、子どもさんの持ち物にはしないでください。」と言うのは高橋大洋さん。たしかに「子どもの所有物」となってしまうと、保護者は口出しがしにくいですね。「親が子どもに貸し出している」というだけで、保護者は子どもの利用について話し合ったり、子どもに今の流行について聞いたりしやすくなります。
「あとから厳しくするやり方は、親子ともにくたびれます。保護者が良いお手本を心がけ、子どもとの間に信頼関係が成り立っていれば、子どもがどんなスマホの使い方をしているのか、友だちともめていないかどうかも、保護者にちゃんと伝わってくるんです。」と高橋さん。
■情報モラル教育のエキスパートが語る、ネットと子ども、そして保護者の望ましい関係とは ピットクルー株式会社高橋大洋氏インタビュー第4回
ルールを決めるには、保護者がスマホについて必要な知識を得ておく必要があります。たとえば「SNSの年齢制限」について。保護者世代ではまだメールがコミュニケーションツールとして活躍していますが、子どもたちにとって、ネットでのコミュニケーションの中心はソーシャルメディア(SNS)。
でもこのSNS、LINE以外は13歳未満は禁止されています。「小学生のうちはSNSの利用は控え、もしどうしてもする必要があるという場合には、『保護者といっしょに』を徹底」