すくすく伸びる子どもたちに、本当に大切なこと スマホやネット。依存を防ぎうまくつきあうにも「自己肯定感」と「親子の会話」がカギ
することを渡邉さんはすすめています。
■SNSの年齢制限を知っていますか?
「データで読み解く、子どもとスマホ」(渡邉純子さん)
また、スマホの使い過ぎは深刻な健康被害につながります。「目が悪くなる」可能性は容易に想像がつきますが、同じ姿勢で狭い画面を長時間見ていることによる体のゆがみやあごの未発達、歯並びの乱れといった悪影響は、じわじわ進行するので、気づいたら深刻な事態になっているかもしれません。睡眠不足による集中力の低下、運動不足による体の不具合など一見関係のないような事柄も、じつはネットやスマホの利用と深く関係する場合があると遠藤さん。
■健康診断でわかるスマホの悪影響。親子で健康美をとりもどそう
「ネット依存にならない、かっこいいネットとのつきあい方」(遠藤美季さん)
スマホの利用時間と学校の成績との関係も、保護者としては気になるところですね。「ケータイやスマホの使用時間が短い子どもほど正答率が高い」という結果、これには何となくうなずけます。ところが「勉強時間が長くても、ケータイやスマホを長時間使うと、勉強時間が短い生徒より成績が悪くなってしまう」という結果も。さらに「ケータイやスマホの使用をやめると学力が戻り、使用していなかった生徒が使用し始めると学力が低下する」という調査結果があるそうです。
一度や二度、使いすぎて失敗することがあっても、スマホやケータイと粘り強く向き合えば「自制心を育てる絶好の機会」にすることができると説くのは中曽根陽子さんです。
■ネット時代に必要なのは、自制心
「AI時代を生き抜くために『失敗力』を育てる6つの栄養素」(中曽根陽子さん)
じつは、保護者側は「ルールを作った」と思っていても、子ども側は認識していなかった、という場合も多いようです。「ルールを作って、スマホを渡して、ひと安心」となってしまいがちですが、スマホを子どもに渡すときは覚悟をもって、渡したあとも情報とルールのアップデートを怠らず、子どもを見守っていきたいものです。
■スマホの利用ルール決め根気よく
「データで読み解く、子どもとスマホ」(渡邉純子さん)
3.我が子がスマホ依存かなと思ったら
ルールの大切さは身にしみてわかったけれど、それでももし子どもがスマホやタブレットのゲームにハマってしまったら……?
我が子がスマホを気にしすぎて「なにか変だな」