子育て情報『ユニバーサルデザインとは?定義や事例、バリアフリーとの違いを詳しく解説します!』

2017年7月21日 17:00

ユニバーサルデザインとは?定義や事例、バリアフリーとの違いを詳しく解説します!

一方で、人が触れることなく照明の操作ができるセンサ式のスイッチは、大きなスイッチよりも”より”ユニバーサルデザインに配慮していると言えるでしょう。今後も様々な技術の向上によって「ユニバーサルデザイン」と呼ぶことのできるレベルがより高まる可能性があります。

ユニバーサルデザインは、「このデザインとこのデザインだったらこちらのほうが使いやすい人が多いだろう」という、あくまでも「比較級」の考え方なのです。

ユニバーサルデザインを理解するための視点として重要なのが、ユニバーサルデザインの主宰者たちによって2005年に編集された「ユニバーサルデザインの7原則」です。障害のあるなしにかかわらずどんな人にも利用しやすい製品や環境を発想するときに、作り手やサービス提供者、利用者にこの7原則を役立ててほしいという願いが込められています。

ただし、
・この7原則は製品やサービスがユニバーサルデザインかどうかを評価するものではないということ
・7原則すべてを守る必要はないということ
は、留意したいポイントです。

ユニバーサルデザインの使いやすさを評価するのはあくまで利用者です。もし利用者が「使いにくい」と感じたときは、この7原則の視点に立ち、製品やサービスに何が不足しているのかを確認し、改善していくことになります。


1.誰であろうと公平に使えること
「公平な利用」とは、どのような人でも公平に使えるものであることをいいます。

先程の例に出た自動ドアは、通過しようと人が接近するだけでドアが自動的に開いてくれます。車いすの人でも、小さな子どもでも、目や耳の不自由な人でも、誰かを呼んで介助をお願いしたり、別の出入り口を利用したりすることなく使うことができます。また、自動ドアは今まで押したり引いたりするドアを使えていた人たちにとっても魅力的です。買い物などで両手がふさがっていても簡単にドアを開閉することができるからです。

このように、利用者全員が同じ手段を使うことができ、特別扱いをされず、色々なユーザーに魅力的であることが「公平な利用」です。

2.使う上での自由度が高いこと
「利用における柔軟性」とは、多様な使い手や使用環境に対応でき、使う上での自由度が高いことを言います。

たとえば、フロアを移動するとき私たちが利用することが多いのが階段やエレベーター、エスカレーターです。


エレベーターやエスカレーターがあることで、ベビーカーを押す人や大きな荷物を持った人、車いすの人も不安なくフロアを上下することができます。

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