子育て情報『ユニバーサルデザインとは?定義や事例、バリアフリーとの違いを詳しく解説します!』

2017年7月21日 17:00

ユニバーサルデザインとは?定義や事例、バリアフリーとの違いを詳しく解説します!

な社会であるという考え方です。ノーマライゼーションの理念を具体的に推進する考え方として、バリアフリーとユニバーサルデザインがあります。

バリアフリーは、その名の通りバリア、つまり障害を除去するという意味です。障害のある人を前提に、その人にとっての障害を排除しようという考え方です。これに対してユニバーサルデザインは、できるだけはじめからバリアのないデザインにしようという考え方です。さまざまな障害がある人々にも便利であるだけでなく、外国籍の人、お年寄り、子どもにも使いやすくしようというのがユニバーサルデザインの趣旨です。

例えば、公共施設で見かける車いす用のトイレに、「車いす使用者以外は利用をご遠慮願います」という貼り紙があったとします。このトイレは、車いすの人が使えるようにバリアを除去してあるという意味で「バリアフリー」と言えるかもしれません。


しかし、実際に公共のトイレを使う障害者は、車いすの人だけなのでしょうか。例えばオストメイトの人も一般的なトイレではなく、車いすの人が使っているようなトイレを利用したいはずです。他にも身体が不自由で介助が必要な人や高齢者、赤ちゃんを連れている人も同様です。

ユニバーサルデザインは、「すべての人が人生のある時点で何らかの障害に直面することがある」ということを発想の起点としています。障害の部位や程度によってもたらされるバリアに対処するのがバリアフリーであるのに対し、ユニバーサルデザインは障害の有無、年齢、性別や国籍にかかわらず、多様な人々が気持よく使えるようにデザインする考え方なのです。

他にも、近年では「インクルーシブデザイン」という表現が使われることも多くなりました。

なにかをつくるときデザイナーはどうしても、世の中の多数派となる人を想像してデザインすることが多いです。例えば駅の改札は切符やICカードのセンサーはすべて右側についています。
これは左利きの人には非常に使いづらいデザインです。

もし、改札をデザインする段階で左利きの人や車いすの人、妊婦さんなど様々な人がデザイナーと一緒にデザインしたら、また違った改札が作られていたかも知れません。このように、デザインを考える段階に様々なニーズを持つ人を巻き込みデザイナーと一緒になにかをデザインしていくことを「インクルーシブデザイン」と呼びます。

最近では、商品開発や研修をする際にこのデザイン方法を積極的に取り入れている企業も増えています。

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