2018年1月13日 13:00
「どうしてママは意地悪言うの?」声をかけを嫌がる子ども。わが家で決めたルールとは
「じゃあ、どうしていつも楽しい時間を取り上げるようなことを言うの?」
納得できない子どもたちは、ほっぺを膨らませて抗議します。
「あのね、ちょっと頑張らないといけないことって、取り掛かるのにエネルギーがいるでしょ?それは大人も子どもも同じでね、ママだって洗濯物干さなきゃとか、お風呂を掃除しなきゃとか、頭ではわかってるけど面倒くさくなってサボりたい〜!って思うことよくあるのよ」
「ええ〜!ママも私たちと同じじゃない〜!」
今度は顔を見合わせてくすくす笑いながら聞いています。
「でもサボっちゃったらそのときは楽でも、後から家事がたまって大変だったり、洗濯物が臭くなったりして余計嫌になっちゃうこともあるでしょ。だからそうなる前に、『お風呂沸かしてくれてありがとう!今日も沸かしてくれる?』ってあなたたちに言われると、なんだか応援してもらってる気持ちになってがんばれるんだよ」
「そうだったの〜!ママに感謝してることを普通に言うだけでいいなら、いくらでも言うよ!」
「ありがとう。それでね、実はママが『○○をする時間だよ』『○○した方がいいよ』って声をかけるのも、あなたたちを応援してるからなんだよ」
「ええ〜!?それがどうして応援になるの?」
心底に不思議そうな顔で私を見つめる瞳に、どうか私の意図が届きますようにと思いながら話を続けます。
「あなたたちにはいろんな目標があるよね?ピアノを上手く弾けるようになりたいとか、検定に合格したいとか。目標を立てるだけで何もしないでいると、目標は達成できるのかな?」
「それは天才でもない限り無理無理!」
「そうでしょ?じゃあ、今からピアノの発表会を想像してみて。自分の音色で満足いく演奏ができた自分と、ボロボロ間違えて悔し泣きをする自分。
あなたたちはどちらの自分になりたい?」
「そりゃもちろん、満足いく演奏を披露できる方だよ!」
「そうだよね。じゃあ、なりたい自分になるためにはどうすればいい?」
「毎日少しずつ練習して上達していく!」
「やっぱり努力が必要だよね。でも面倒くさいからつい後回しにして、やったりやらなかったりになっちゃうでしょ?大人でも努力を続けることは難しいのに、子どものあなたたちが自分だけの力で継続することはまず不可能だと思うの。だからママが声かけをして、面倒だけどなりたい自分になるためにがんばれ〜!って応援してるんだよ」