子育て情報『仲間づくりの支援や困難を乗り越えた家族の実話まで!親・支援者・先生に読んでもらいたい5冊』

2018年6月7日 14:00

仲間づくりの支援や困難を乗り越えた家族の実話まで!親・支援者・先生に読んでもらいたい5冊


バディって、どうすればいい?がよく分かる『自閉スペクトラム バディ・システムスタートブック:仲間づくりとコミュニケーションの支援』

自閉スペクトラム症(ASD)をはじめとする発達障害のある子どもの仲間関係、友達づくりにポイントを置いた新しい支援システムを紹介しています。ASDなど発達障害のある子どもたちへの発達支援活動で何年もの間、試行錯誤して生まれた臨床上のアイデアが盛りだくさんです!

バディ・システムは、友達とのやりとりが苦手といった課題がある同世代のASDの子どもが、2人1組でかかわりあい、「信頼」や「絆」を育んでいくことを目的としていています。実際にバディ・システムを始めるための準備やアセスメントから、イラストや表でわかりやすく紹介。実践の中で子ども同士の会話が増えたり、相互作用がみられた遊びをプログラムに取り入れています。さらにバディを解消する時の伝え方やタイミングまで解説されているので、支援側として初めて取り組む人も先を見通して始めることができますね。

実際、多くの子どもたちや保護者の悩みにあげられる「友達づきあい」や「仲間とのコミュニケーション」。保護者や学校教員、療育・発達支援専門家など子どもたちを支援する人におすすめです。(発行:2018年5月10日)


当事者への丁寧なインタビューから"しゃべりのシステム"を考える『どもる体』

医学書院のシリーズ「ケアをひらく」の新作です。
この本は、吃音の治療や改善について語られているものではありません。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授の伊藤亜紗先生が、吃音当事者に丁寧にインタビュー。医学や心理といったこれまでとはまったく違うアプローチで、体の中で起こってる「どもり」の謎に迫ります。

「あなたはなぜしゃべれるのか」と題した第1章では、「しんぶん」と「ぺんぎん」の「ん」をどのように発音しているか──。という問いかけがあります。「唇を閉じている」「舌先が歯裏につく」「舌の根元で喉をふさぐ」とう3つの発音方法があげられますが、同じ「ん」を2回繰り返す単語でも、どれが一番多いか、最初の「ん」と2回目の「ん」では変わるのか、統計をとって調査されています。

「連発型」と「難発型」で体の中で起きていることの違い、そして「言い換え」ることは当事者にどんな影響を与えるのか。読み進めるほどに「しゃべれるほうが変。」

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