子育て情報『【アスペルガー症候群】0歳から成人期まで、年齢別の特徴や症状の現れ方を解説します』

2019年10月31日 17:30

【アスペルガー症候群】0歳から成人期まで、年齢別の特徴や症状の現れ方を解説します

朝はホームルーム、中間休みは15分、掃除は15時から、など一定の規則を守ることが得意です。すでに決められていること、法則性があることにはきちんとしたがって行動することができます。反面、イレギュラーな時間割やルーティーンが変更になると慌ててしまったり、それらに従うことが難しくなったりすることがあります。

小学生になると、特定の友人たちと長い時間を過ごすことになります。ですが、アスペルガー症候群のある子どもは、周囲の人の気持ちを理解することが苦手だったり、マイルールにこだわってしまったり、場違いな発言をしてしまい輪を乱してしまったりする場合があります。周囲と協調するのが苦手で、一人遊びに没頭してしまい集団遊びができないこともあります。

アスペルガー症候群には知的発達に遅れがないので気がつきにくいですが、興味や関心が狭く特定のものにこだわるという特性から、特定の科目だけずば抜けて得意となるが、いくつかの科目はとても苦手だというケースも見られます。

アスペルガー症候群に加え、学習障害(LD)もある場合などには、聞く、読む、書く、計算する、推論するなどの特定の能力を学んだり実行することに困難を示すことがあります。



中高生(12歳〜18歳)

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10417007749

中高生になると、思春期とも重なり、周りに理解されないことで本人が苦しむケースも珍しくありません。大人へと成長する段階でとても重要な時期なので、家庭や学校での理解と適切な対処が大切になってきます。

小学生時代に比べ、中高生になると、趣味・嗜好がより深まり、クラス内でのグループもはっきり分かれてきます。自分の居場所が分からなくなる、なかなか友人が作れないなど、コミュニケーション能力の困難さゆえに出てくる人間関係の問題が多くなります。

学習障害もある場合、中高生になると学習内容がより高度となるため、苦手分野の学習についていくのがより困難になります。しかし、得意分野や興味のある科目に対しては、熱意を持って深く掘り下げて取り組むといった特性もあいまって、好成績を出せるようになるなど、本人の強みが明確になってくる時期です。このころに将来の夢やビジョンを一緒に描けるように、周りの工夫や理解、指導が重要となってきます。

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