緊張は味方にできる! プレッシャーに負けない子どもになる、簡単メンタルトレーニング6つ
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練習ではうまくできるのに本番になると実力を発揮できない子や、ちょっとしたことですぐに落ち込んでしまう子に対して、「もっと精神的な強さを身につけてほしい」と願う親御さんは多いのではないでしょうか。繊細さや慎重さはよい面でもありますが、ここぞというときには自分の力を信じて全力を出し切ってほしいですよね。
今回は、「子どものメンタルを強化する方法」をテーマに、専門家やメンタルトレーナーのアドバイスを参考に解決法を考えていきます。習い事の発表会やスポーツの試合、大事な試験当日など、本番で力を発揮するために日ごろからできる声かけなどもご紹介しますよ。
子どものメンタルはトレーニングで鍛えられる!
同じ出来事が起こっても、現実を受け止めて自分を鼓舞できる前向きな人と、とことん落ち込んで「だから自分はダメなんだ」とネガティブに捉える人がいませんか?じつはこの物事の受け取り方の差は「無自覚な思考習慣」にあるのです。
その違いについて、一般社団法人全国心理業連合会代表理事を務めるメンタルトレーナーの浮世満理子氏は次のように指摘しています。
実は、何か起きた時に「落ち込んでしまう人」というのは、理由がわからずに落ち込んでいることが多いんです。人間の思考パターンとして、わからないことがあると、勝手に悪いことを想像してしまうんですよ。監督が自分のことを嫌っているとか、自分と仲の悪いあいつが活躍しているとか。たとえ「自分の方が下手だから」と気づいても、無理やり他のところに理由をこじつけ始める。このように、理由が明確ではないことを悩んでいる人は本当に多いです。
(引用元:サッカーキング|「しんどい時に人の本質が表れる」…メンタルトレーナーがトップアスリートに教える目標設定のコツ)
つまり、「落ち込んでしまう人」は不明確な状況で自動的にネガティブな想像をし、本当の原因とは関係ない理由に悩む傾向があるということ。また「人間はプレッシャーがかかると、自分ができないところに意識が向いて、力みが出てしまう」と浮世氏が言うように、思考のクセは無意識です。(カギカッコ内引用元:同上)
特に不安を感じやすい子にとっては、プレッシャーを乗り越えるのは容易ではありません。しかし、根本の気質を変えるのは難しくても、対策やトレーニングによって思考のパターンを変えることは可能です。