語順の違いがカギ!? 日本人が“使える英語”を習得するためのコツ
みなさま、こんにちは!海外生活25年続行中、国際結婚、国際子育て真っ只中のバイリンガル教育パパ、Golden Beanです。
日本の中学、高校で習う英語は役に立たない、という声はよく聞かれますね。その理由は何なのでしょうか。
そして、中学、高校という6年間の学習で“使える英語”を身につけるためにはどうすればいいのでしょうか。
私の体験も交えながら、お話しさせていただきます。
●100年前から続く問題
英語教育の専門家、岡倉由三郎は『英語教育』(1911年、明治44年)という書物の中で、次のように書いています。
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『長男は中学に入って英語を学ぶこと5年、次女は学校で裁縫の稽古すること同じく5年、それぞれの進歩の状況を比較すると、長男は普通の英書も読めず、簡単な英文も書けず、5年間の英語修行の成果はほとんど見られない。ところが長女は、着物も縫えるようになったし、羽織袴の仕立てもできるようになった』
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中学、高校と6年間英語を勉強するのにさっぱり英語が使い物にならない、という問題はすでに100年以上前から始まっていた のですね。
●日本語と英語は“語順”が全く違う
なぜ日本人にとって英語がこれほどまでに難しいか?
その原因は日本語と英語の“語順”が全く違うことにあるのです。
日本語と英語では、主語と述語の位置が異なります。
例えば「I (私は)cleaned (掃除した)my room(私の部屋を) in the morning(朝に)」は、「私は朝、私の部屋を掃除した」という意味です。
英語では主語のすぐ後に述語動詞が来ますが、日本語では文章の最後 に述語動詞が来ていますね。
●“日本語の語順”で考えてはだめ
英語を正確な日本語に訳そうとすると、英文を後ろから前に読む必要が出てきます。
このような読み方は“返り読み”と呼ばれますが、読むのにとても時間がかかってしまう という大きな欠点があります。
“返り読み”はリーディングだけではなく、リスニングやスピーキングにおいても大きな障害となります。
リスニングでは相手の話す英語はどんどん先に進むため、“返り読み”をする時間はありません。
日本人が英語を話すとき、反応が非常に遅いと言われがちですが、これも原因は“語順の違い”にあるのですね。
例えば、「What do you want to eat?(あなたは何を食べたいですか?)」