公園の前の狭小住宅内と外を緩やかにつなぐインナーバルコニーのある家
インナーバルコニーにはレッドシダーのデッキを。「緑は公園に委託し、サンルーム的には使っていないんです(笑)」。
窓を閉めれば、バルコニーがリビングの一部に。アンティークな型板ガラスが、レトロな雰囲気も添える。
公園の緑をフレームのように切り取る。リビング側の引き戸を閉めれば寒暖の調整も。
家族の気配を感じるLDK
リビングダイニングを見渡すことができるアイランドキッチンは、ステンレスでオーダー。
「私たちの身長に合わせて造ってもらったので、使いやすいですね。家具はあまり置きたくなかったので、収納の棚も造作してもらいました。作業台としても便利なので、建て替えてからお料理を作ることも多くなりました」。
色ムラのあるダイニングテーブルは、ssideがこの家のイメージに合わせて見つけてきたものだそう。
「ピカピカの新品ではなく、荒々しさ、素材感がこの家の特徴だと思っています。外観もダーク色で“固まり”を感じさせるので、ロフトへの階段はあえて強い色を選びました」(杉山さん)。
リビング中央の存在感のある階段を上がると、耕治さんの趣味のレコードなどを収めたロフトがある。仕切りのないひとつの空間が、家族それぞれの大事な時間をつないでいる。